JPH10182783A - 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents

硬質ポリウレタンフォームの製造方法

Info

Publication number
JPH10182783A
JPH10182783A JP8345122A JP34512296A JPH10182783A JP H10182783 A JPH10182783 A JP H10182783A JP 8345122 A JP8345122 A JP 8345122A JP 34512296 A JP34512296 A JP 34512296A JP H10182783 A JPH10182783 A JP H10182783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyol
weight
foaming agent
parts
polyurethane foam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8345122A
Other languages
English (en)
Inventor
Osami Hayashi
修巳 林
Toshikazu Kaneda
俊和 金田
Masaaki Shibata
雅昭 柴田
Satoru Akimoto
悟 秋元
Toshikazu Nakajima
利和 中島
Hiroshi Fujino
浩 藤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP8345122A priority Critical patent/JPH10182783A/ja
Publication of JPH10182783A publication Critical patent/JPH10182783A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オゾン破壊係数(ODP)がゼロかつ沸点が
20℃以下の化合物を単独または2種以上を混合して発
泡剤とし、設計ならびに最適化されたポリオールを用
い、良好な流動性、断熱性能をもつ上に、優れた脱型性
を有する硬質ポリウレタンフォームを得ること。 【解決手段】 発泡剤としてODPがゼロかつ沸点が2
0℃以下の化合物を単独または2種以上混合して用い、
開始剤中のショ糖濃度が60〜100mol%かつ平均
官能基数が6.0〜8.0、水酸基価が380〜480
mgKOH/gのポリエーテルポリオールと平均官能基
数が2.0〜4.0、水酸基価280〜600mgKO
H/gの芳香族系ポリオールとからなるポリオール成分
を用いることを特徴とする製造方法により、良好な流動
性、断熱性能を維持した上に、脱型時の硬質ポリウレタ
ンフォームの膨らみを著しく減少させ、従来使用されて
きた発泡剤同等以上の脱型性を実現できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬質ポリウレタン
フォームの製造方法に関する。更に詳しくは、発泡剤と
して、オゾン破壊係数(以下、ODPと記す)がゼロか
つ沸点が20℃以下の化合物を単独または2種以上混合
して用い、特定のポリオールを用いることにより良好な
流動性、断熱性能を有し、かつ優れた脱型性を有する硬
質ポリウレタンフォームを製造する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】硬質ポリウレタンフォームは、断熱性
能、寸法安定性および施工性が優れているために、冷蔵
庫、冷凍倉庫、建築材料等の断熱材として、またスプレ
ー用途として広範囲に使用されている。これは硬質ポリ
ウレタンフォームを製造する際に、発泡剤として1,1
−ジクロロ−1−フルオロエタン(以下、HCFC−1
41bと記す)に代表されるハイドロクロロフルオロカ
ーボン類(以下、HCFC類と記す)を使用しているこ
とが大きな理由である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、地球のオゾン層
保護のため、トリクロロフルオロメタン(以下、CFC
−11と記す)に代表されるクロロフルオロカーボン類
(以下、CFC類と記す)の規制が実施されている。1
995年末、CFC類の使用は既に全廃され、現在、硬
質ポリウレタンフォームの発泡剤として、HCFC類の
使用が主流となっている。しかし、HCFC類はODP
がゼロではないために2004年から規制の対象となる
ことが既に決まっている。
【0004】HCFC類の代替化合物としては、ハイド
ロフルオロカーボン類(以下、HFC類と記す)、また
シクロペンタンに代表されるハイドロカーボン類(以
下、HC類と記す)等のODPがゼロの発泡剤が検討さ
れており、これら代替化合物による発泡技術の実用化が
急務となっている。HFC類の中には、例えば、1,
1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(沸点、1
5.3℃)、1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロ
プロパン(沸点、6.5℃)、1,1,1,2−テトラ
フルオロエタン(沸点、−26.2℃)、1,1−ジフ
ルオロエタン(沸点、−24.2℃)、1,1,1,
2,2−ペンタフルオロエタン(沸点、−48.5℃)
等のような沸点が20℃以下(蒸気圧が1kg/cm2
上)の化合物が少なくない。これら沸点が20℃以下の
HFC類を発泡剤として用いた例として、例えば、特開
平5−202220号、さらに特開平5−239251
号等があり、HCFC類との混合を含めたものとして
は、特開平4−145141号、特開平5−17614
号等が知られている。しかしながら、これらは既に実用
化されているHCFC−141b(沸点、32.4℃)
または従来使用されてきたCFC−11(沸点、23.
8℃)を発泡剤として用いた場合と比較し、必ずしも同
等の生産性を満足するものではなかった。
【0005】一般に断熱用途の硬質ポリウレタンフォー
ムは、セル内に発泡剤が封入された独立気泡構造をとっ
ている。このため沸点が20℃以下(蒸気圧が1kg/cm
2 以上)の発泡剤を用いた場合、沸点が20℃を越える
(20℃での蒸気圧が1kg/cm2 未満)の発泡剤を用い
た場合に対し、任意の温度でより高いセル内圧力を持つ
ている。これは発泡剤固有の蒸気圧によるものであり、
その結果として脱型直後の硬質ポリウレタンフォームの
膨らみが大きくなり、より長い脱型時間が必要となる。
つまりこれら沸点が20℃以下の発泡剤を用いる発泡技
術において、既に実用化されているHCFC−141
b、または従来使用されてきたCFC−11を用いる発
泡技術と同等の生産性を実現するするための課題は、脱
型性の向上であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を達成する為に鋭意検討した結果、発泡剤として、
1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンに代表さ
れる、ODPがゼロかつ沸点が20℃以下の化合物を用
いた場合においても、ポリオール成分として、開始剤中
のショ糖濃度が60〜100mol%、かつ平均官能基
数が6.0〜8.0、水酸基価が380〜480mgK
OH/gであるポリエーテルポリオールをポリオール成
分100重量部あたり5〜50重量部、および平均官能
基数が2.0〜4.0、水酸基価が280〜600mg
KOH/gである芳香族系ポリオールをポリオール成分
100重量部あたり20重量部以上用いることにより、
良好な流動性、断熱性能をもつ上に、著しく優れた脱型
性を有する硬質ポリウレタンフォームを製造することが
可能であるとことを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0007】すなわち、本発明は、有機ポリイソシアナ
ート、ポリオール、発泡剤、触媒、整泡剤およびその他
の助剤類からなる硬質ポリウレタンフォームを製造する
方法において、(1)発泡剤として、ODP(オゾン破
壊係数)がゼロかつ沸点が20℃以下(20℃での蒸気
圧が1kg/cm2 以上)の化合物を単独または2種以上混
合して用い、(2)ポリオール成分として、開始剤中
のショ糖濃度が60〜100mol%、平均官能基数が
6.0〜8.0、水酸基価が380〜480mgKOH
/gであるポリエーテルポリオールをポリオール成分1
00重量部あたり5〜50重量部と、平均官能基数が
2.0〜4.0、水酸基価が280〜600mgKOH
/gである芳香族系ポリオールを、ポリオール成分10
0重量部あたり20重量部以上用いることを特徴とする
硬質ポリウレタンフォームの製造方法である。
【0008】
【発明の実施の態様】本発明に用いる発泡剤は、ODP
(オゾン破壊係数)がゼロかつ沸点が20℃以下、すな
わち20℃での蒸気圧が1kg/cm2 以上、の化合物
である。このような化合物として、例えば、1,1,
1,3,3−ペンタフルオロプロパン、1,1,1,
2,3,3−ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,2
−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン、
1,1,1,2,2−ペンタフルオロエタン等のHFC
類が挙げられ、これらの化合物は単独または2種以上を
任意の割合で混合して用いることができる。とくに好ま
しくは1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンで
あり、また化合物を含むHFC類も好ましく用いられ
る。
【0009】また、助発泡剤として水を使用しても良
い。この場合、水の使用量はポリオール成分100重量
部に対して、0.5〜2.5重量部である。0.5重量
部未満では、流動性が低下し、2.5重量部を越えると
熱伝導率、接着性が低下する。発泡剤の使用量は、設定
温度、助発泡剤として用いる水の使用量に依存するが、
例えば、ポリオール成分100重量部に対して、水0.
5重量部の場合、0.25〜0.3molが適当であ
る。
【0010】本発明においてポリオール成分(本発明で
使用するポリエーテルポリオールと芳香族系ポリオール
とを指す。以下同様)の一つとして用いられるポリエー
テルポリオールは、開始剤中のショ糖濃度が60〜10
0mol%、平均官能基数が6.0〜8.0、水酸基価
が380〜480mgKOH/g、好ましくは400〜
460mgKOH/gのものである。通常、このような
ポリエーテルポリオールは25℃における粘度が17
0,000cps以下のものである。平均官能基数が
6.0未満または開始剤中のショ糖濃度が60mol%
未満では脱型性向上効果はあまり顕著でない。水酸基価
が480mgKOH/gを越えると粘度が高くなり混合
不良となり、実用上好ましくない。また380mgKO
H/g未満ではアルキレンオキシド付加モル数の増加に
よる、架橋点間距離の増加に起因する強度の低下により
顕著な脱型性向上は見られない。また、このポリエーテ
ルポリオールの使用量は、ポリオール成分100重量部
あたり5〜50重量部が適当で、さらに好ましくは10
〜40重量部である。5重量部未満では脱型性向上効果
は顕著に見られず、50重量部を越えると、粘度の増
加、ならびに流動性の低下が著しく好ましくない。
【0011】本発明で使用するポリオール成分の一方の
成分である芳香族系ポリオールは、平均官能基数が2.
0〜4.0、水酸基価が280〜600mgKOH/g
のものである。平均官能基数が4.0を越えると高粘度
起因の混合不良、ならびに流動性の悪化を招き好ましく
ない。2.0未満では著しい強度の低下を招き好ましく
ない。この芳香族系ポリオールの使用量は、ポリオール
成分100重量部あたり20重量部以上、好ましくは3
0〜60重量部である。上記ポリエーテルポリオールと
ともに、この芳香族系ポリオールを20重量部以上使用
することにより、良好な流動性が得られ、ならびに得ら
れる硬質ウレタンフォームのセルの微細化に起因する熱
伝導率の低減をはかることができる。使用量の上限に特
に制限はないが、得られる効果と経費面から決めること
ができる。
【0012】上記芳香族系ポリオールとしては、例え
ば、トリレンジアミンおよび/またはその粗製物、ジフ
ェニルメタンジアミンおよび/またはその粗製物等の芳
香族アミン類の単独、または多価アルコール、脂肪族ア
ミン類との混合系に、アルキレンオキシドを付加重合さ
せて得られるポリエーテルポリオール;または無水フタ
ル酸をグリセリン、トリメチロールプロパン、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1、2−ブタンジ
オール、1、4−ブタンジオール等の低分子トリオー
ル、ジオールで半エステル化したものにアルキレンオキ
シドを重合させて得られるエステルポリオール;あるい
はアジピン酸、フタル酸等の低分子量カルボン酸と多価
アルコールとの縮合反応により生成するポリエステルポ
リオール;さらにビスフェノールA等の芳香族ヒドロキ
シ化合物にアルキレンオキシドを付加重合させて得られ
るポリエーテルポリオール等が挙げられる。
【0013】本発明で使用する上記のポリエーテルポリ
オールおよび芳香族系ポリオールにさらにその他のポリ
オールを併用することができる。このようなポリオール
としては公知のものがすべて使用できる。例えば、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリ
コール、トリプロピレングリコール、トリメチロールプ
ロパン、トリメチロールエタン、グリセリン、ペンタエ
リスリトール、アルファメチルグルコシド、ソルビトー
ル、ショ糖等の多価アルコール、エチレンジアミン、ト
リエタノールアミン、イソプロパノールアミン等の脂肪
族アミン類の単独または混合系にアルキレンオキシドを
付加重合させて得た水酸基価350〜800mgKOH
/gのポリエーテルポリオール等がある。
【0014】触媒としては、例えば、トリメチルアミノ
エチルピペラジン、トリエチルアミン、トリプロピルア
ミン、N−メチルモルフォリン、N−エチルモルフォリ
ン、トリエチレンジアミン、テトラメチルヘキサメチレ
ンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン等のア
ミン系ウレタン化触媒等、公知の触媒がすべて使用でき
る。その使用量は本発明で使用する活性水素を有する化
合物の合計100重量部に対して、0.001〜10.
0重量部が適当である。
【0015】整泡剤としては、従来公知の有機珪素系の
界面活性剤が用いられる。例えば、日本ユニカー社製の
L−5420、L−5421等、東レダウコーニングシ
リコーン社製のSH−193等、信越化学工業社製のF
−327、F−345、F−305等が適当である。こ
れらの整泡剤の使用量は、活性水素を有する化合物と有
機ポリイソシアナートの総和100重量部に対して0.
1〜10重量部である。その他、難燃剤、可塑剤、安定
剤および着色剤等を必要に応じ添加することができる。
【0016】本発明に使用される有機ポリイソシアナー
トとしては、公知のものがすべて使用できるが、最も一
般的なものはトルエンジイソシアナート(以下、TDI
と記す)および/またはジフェニルメタンジイソシアナ
ート(以下、MDIと記す)である。TDIは2,4−
体100%品や異性体の混合物、すなわち2,4−体/
2,6−体が80/20または65/35(それぞれ重
量比)、あるいはその他の混合比であるものをはじめ、
三井東圧化学(株)製TDI−TRCとして知られる多
官能性のタールを含有する、いわゆる粗TDIも使用で
きる。また、MDIとしては、4,4’−体を主成分と
する純品の他に、3核体以上の多核体を含有する三井東
圧化学(株)製コスモネートシリーズに代表されるポリ
メリックMDIが好適に使用される。またこれら有機ポ
リイソシアナートと後述のポリオールより得られるイソ
シアナート基を分子末端に有するプレポリマーもイソシ
アナート組成物の一部または全部として使用できる。
【0017】本発明を実施するには、ポリオール、発泡
剤、触媒および整泡剤の所定量を混合してレジン液とす
る。有機ポリイソシアナートと前述のポリオール成分、
発泡剤、触媒、整泡剤およびその他の助剤からなるレジ
ン液中の活性水素の割合は、NCO/OH(活性水素)
=0.7〜5.0(当量比)が特に好適である。したが
って、有機ポリイソシアナートとレジン液の活性水素と
の当量比(NCO:OH)が0.7:1から5:1の範
囲で有機ポリイソシアナートとレジン液とを所定の液比
として高速混合し、空隙または型に注入する。常法の発
泡成形法により硬質ウレタンフォームを得ることができ
る。
【0018】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を具
体的に説明する。しかし、本発明は、以下の実施例に限
定されるものではない。実施例および比較例において、
使用した原料はつぎの通りである。 ポリエーテルポリオールA: ショ糖/グリセリン(重
量比60/40)にプロピレンオキシドを付加重合した
水酸基価450mgKOH/g、粘度6,000cps
(25℃)のポリエーテルポリオール。平均官能基数
4.44、開始剤中のショ糖濃度28.8mol%。 ポリエーテルポリオールB:参考例1で合成したもの。 ポリエーテルポリオールC:参考例2で合成したもの。 ポリエーテルポリオールD:参考例3で合成したもの。 芳香族系ポリオールA:m−トリレンジアミン/トリエ
タノールアミン(重量比70/30)にプロピレンオキ
シド/エチレンオキシドを付加重合した水酸基価400
mgKOH/g、粘度10,000cps(25℃)の
ポリエーテルポリオール。 芳香族系ポリオールB:参考例4で合成したもの。 イソシアナート:三井東圧化学(株)製 コスモネート
M−200 ポリメリックMDI NCO% 31.3% 整泡剤:日本ユニカー(株)製 SZ−1627 触媒A:花王(株)製 カオーライザーNo.3(ペン
タメチルジエチレントリアミン) 触媒B:花王(株)製 カオーライザーNo.1(テト
ラメチルヘキサメチレンジアミン) 発泡剤A:アライドシグナル(株)製 HFC−245
fa(1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン) 発泡剤B:セントラル硝子(株)製 HCFC−141
b(1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン) 発泡剤C:三井デユポンフロロケミカル(株)製 HF
C−134a(1,1,1,2−テトラフルオロエタ
ン)
【0019】参考例1 ポリエーテルポリオールBの合成 301gのショ糖、624gの上記ポリエーテルポリオ
ールA、および、6.75gのジメチルパルミチルアミ
ンを内容積2Lの反応槽に装入し、反応槽を窒素置換
後、攪拌、昇温を開始し、100℃で反応槽の内圧が
4.0kg/cm2以下に保たれるように303gのプ
ロピレンオキシドを徐々に装入し、反応を行った。2時
間でプロピレンオキシド装入後、110℃に昇温し、内
圧の低下が認められなくなるまで3時間攪拌した。反応
終了後、残留するプロピレンオキシドを減圧により除去
し、水123gを加えた。100℃で1時間攪拌し、未
反応ショ糖の溶解を確認した後、減圧下、脱水を行っ
た。引き続き、273gのプロピレンオキシドを装入
し、反応終了後、残留するプロピレンオキシドを除去
し、さらにろ過(さらしろ過)し、薄黄色澄明な水酸基
価452mgKOH/gのポリエーテルポリオールBが
得られた。平均官能基数6.00、開始剤中のショ糖濃
度60.0mol%。
【0020】参考例2 ポリエーテルポリオールCの合成 358gのショ糖、437gのポリエーテルポリオール
(ソルビトール/グリセリン=94/6重量%にプロピ
レンオキシドを付加し、水酸基価470mgKOH/
g、平均官能基数=5.63)、および、6.75gの
ジメチルパルミチルアミンを内容積2Lの反応槽に装入
し、反応槽を窒素置換後、攪拌、昇温を開始し、100
℃で反応槽の内圧が4.0kg/cm2 以下に保たれる
ように583gのプロピレンオキシドを徐々に装入し、
反応を行った。2時間でプロピレンオキシド装入後、1
10℃に昇温し、内圧の低下が認められなくなるまで3
時間攪拌した。反応終了後、残留するプロピレンオキシ
ドを減圧により除去し、水150gを加えた。100℃
で1時間攪拌し、未反応ショ糖の溶解を確認した後、減
圧下、脱水を行った。引き続き、122gのプロピレン
オキシドを装入し、反応終了後、残留するプロピレンオ
キシドを除去し、さらにろ過(さらしろ過)し、薄黄色
澄明な水酸基価455mgKOH/gのポリエーテルポ
リオールCが得られた。平均官能基数7.09、開始剤
中のショ糖濃度60.0mol%。
【0021】参考例3 ポリエーテルポリオールDの合成 514gのショ糖、および6.75gのジメチルパルミ
チルアミンを内容積2Lの反応槽に装入し、反応槽を窒
素置換後、攪拌、昇温を開始し、100℃で反応槽の内
圧が4.0kg/cm2 以下に保たれるように863g
のプロピレンオキシドを徐々に装入し、反応を行った。
6時間でプロピレンオキシド装入後、110℃に昇温
し、内圧の低下が認められなくなるまで3時間攪拌し
た。反応終了後、残留するプロピレンオキシドを減圧に
より除去し、水275gを加えた。100℃で1時間攪
拌し、未反応ショ糖の溶解を確認した後、減圧下、脱水
を行った。引き続き、122gのプロピレンオキシドを
装入し、反応終了後、残留するプロピレンオキシドを除
去し、さらにろ過(さらしろ過)し、薄黄色澄明な水酸
基価456mgKOH/gのポリエーテルポリオールD
が得られた。平均官能基数8.00、開始剤中のショ糖
濃度100.0mol%。
【0022】参考例4 芳香族系ポリオールBの合成 6.69kgの無水フタル酸、2.03kgのグリセリ
ン、2.08kgの1,4−ブタンジオールおよび6
7.5gのジメチルパルミチルアミンを内容積30Lの
反応槽に装入し、反応槽を窒素置換後、3kg/cm2
まで窒素加圧し昇温した。100℃で1時間反応後、反
応槽を常圧に戻し、4.19kgのプロピレンオキシド
を装入した。温度を100℃に保持し5時間攪拌し、1
20℃に昇温して内圧の低下が認められなくなるまで更
に5時間反応させた。反応終了後、残留するプロピレン
オキシドを減圧留去し、ろ過して酸価0mgKOH/
g、水酸基価412mgKOH/g、粘度35,000
cps(25℃)の芳香族系ポリオールBを得た。
【0023】実施例1〜5および比較例1〜5 表−1(実施例1〜5)および表−2(比較例1〜5)
に示す配合のレジン液を所定量配合し、機械成型を行っ
た。成型条件を以下に示す。 発泡液温;イソシアナート/レジン液=20(℃)/2
0(℃) 吐出圧力;イソシアナート/レジン液=110(kg/cm
2 )/110(kg/cm 2 )予め45℃に調整したアルミ
製縦型パネル(サイズ:内寸400 ×400 ×厚み35mm)
に、所定量の発泡液を注入し、8分後に脱型した。 流動性の評価は、上記アルミ製縦型パネルでの成型後、
フォーム長、フォーム重量を測定し、単位重量あたりの
長さ(mm/g)により数値化した。発泡後、23℃、湿度
65%の恒温室で24時間放置したフォームの熱伝導率
を以下の通り測定した。 サンプルサイズ;200 ×200 ×25mm 測定機器;英弘精機(株)製 Auto−λ HC−072(中間温度25℃) 脱型性の評価は予め45℃に調整したアルミ製水平モー
ルド(サイズ330.0 ×330.0 ×厚み80.0mm)に所定量の
発泡液を注入し5分後に脱型した。脱型直後にダイヤル
ゲージにて厚みを測定しフォームの膨れの状態を測定し
た。本来の厚み80.0mmに対して何ミリ膨れているかによ
り評価した。
【0024】実施例1〜5に示すように、本発明の範囲
内のポリオールを用いれば、発泡剤としてODPがゼロ
かつ沸点が20℃以下の化合物を単独または2種以上混
合して用いた場合においても、現在実用化されているH
CFC−141bを発泡剤として用いた場合(比較例
5)同等以上の脱型性を有し、良好ならびに断熱性能を
もつことが判る。それに対し、本発明の範囲外の場合、
脱型性が劣り(比較例1〜4)、また流動性も劣る(比
較例2、3)ことが示されている。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、発泡剤としてODPが
ゼロかつ沸点が20℃以下の化合物を単独または2種以
上混合して用いた場合においても、良好な流動性、断熱
性能をもつ上に、既に実用化されているHCFC−14
1bまたは従来使用されてきたCFC−11発泡技術同
等の生産性を実現する優れた脱型性を有する硬質ポリウ
レタンフォームを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋元 悟 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 中島 利和 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 藤野 浩 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機ポリイソシアナート、ポリオール、
    発泡剤、触媒、整泡剤およびその他の助剤類からなる硬
    質ポリウレタンフォームを製造する方法において、 (1)発泡剤として、オゾン破壊係数がゼロかつ沸点が
    20℃以下(20℃での蒸気圧が1kg/cm2 以上)の化
    合物を単独または2種以上を混合して用い、 (2)ポリオール成分として、開始剤中のショ糖濃度
    が60〜100mol%、平均官能基数が6.0〜8.
    0、および水酸基価が380〜480mgKOH/gで
    あるポリエーテルポリオールを、ポリオール成分100
    重量部あたり5〜50重量部と、平均官能基数が2.
    0〜4.0、水酸基価が280〜600mgKOH/g
    である芳香族系ポリオールを、ポリオール成分100重
    量部あたり20重量部以上とを用いることを特徴とする
    硬質ポリウレタンフォームの製造方法。
  2. 【請求項2】 発泡剤が、1,1,1,3,3−ペンタ
    フルオロプロパンの単独または他のオゾン破壊係数がゼ
    ロかつ沸点が20℃以下の化合物と混合したものである
    ことを特徴とする請求項1記載の硬質ポリウレタンフォ
    ームの製造方法。
JP8345122A 1996-12-25 1996-12-25 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 Pending JPH10182783A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8345122A JPH10182783A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 硬質ポリウレタンフォームの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8345122A JPH10182783A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 硬質ポリウレタンフォームの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10182783A true JPH10182783A (ja) 1998-07-07

Family

ID=18374440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8345122A Pending JPH10182783A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 硬質ポリウレタンフォームの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10182783A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008208382A (ja) * 2002-01-16 2008-09-11 Asahi Glass Co Ltd 硬質ポリウレタンフォームの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008208382A (ja) * 2002-01-16 2008-09-11 Asahi Glass Co Ltd 硬質ポリウレタンフォームの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7691913B2 (en) Rigid polyurethane foam based on toluene diamine-initiated polyols
CN110862505B (zh) 一种聚异氰脲酸酯泡沫及其制备方法
KR100638544B1 (ko) 경질 발포 합성 수지의 제조 방법
JP3276463B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造法
CN111518251A (zh) 一种聚氨酯硬质泡沫及其制备方法
JPH10182783A (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP4402179B2 (ja) ポリエーテルポリオールの製造方法、および、硬質発泡合成樹脂の製造方法
JP3654729B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォーム
JP4058806B2 (ja) 硬質発泡合成樹脂の製造方法
JPH10182776A (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP3366137B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォーム
JP4084516B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2004131651A (ja) 硬質ポリウレタンフォームおよびその製造方法
JPH09136936A (ja) 硬質ポリウレタンフォーム
JPH10182784A (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2000053743A (ja) 硬質ポリウレタンフォーム
JP3689903B2 (ja) 変性ポリイソシアネート組成物、並びにこれを用いた硬質ポリウレタンフォーム又はイソシアヌレート変性ポリウレタンフォームの製造方法
JP3184589B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォーム
JP2000063475A (ja) 硬質ポリウレタンフォーム
JPH09136941A (ja) 硬質ポリウレタンフォーム
JPH06345842A (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2004131649A (ja) 硬質ポリウレタンフォームおよびその製造方法
JP4747766B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2000063477A (ja) 硬質ポリウレタンフォーム
JP3265064B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050614

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051012