JP2000063477A - 硬質ポリウレタンフォーム - Google Patents

硬質ポリウレタンフォーム

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JP2000063477A
JP2000063477A JP10240680A JP24068098A JP2000063477A JP 2000063477 A JP2000063477 A JP 2000063477A JP 10240680 A JP10240680 A JP 10240680A JP 24068098 A JP24068098 A JP 24068098A JP 2000063477 A JP2000063477 A JP 2000063477A
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polyol
rigid polyurethane
polyurethane foam
sucrose
aliphatic polyester
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Takashi Sugano
任 菅野
Toshikazu Kaneda
俊和 金田
Osami Hayashi
修巳 林
Minoru Watanabe
実 渡辺
Hiroshi Fujino
浩 藤野
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 規制発泡剤トリクロロフルオロメタン(CF
C−11)を使用せず、良好な断熱性能を有し、低温或
いは超低温領域でクラックを発生しない硬質ポリウレタ
ンフォームを提供する。 【構成】 有機ポリイソシアナート、ポリオール、発泡
剤、触媒、整泡剤及びその他の助剤からなる硬質ポリウ
レタンフォームであって、発泡剤としてハイドロフルオ
ロカーボン類を使用し、かつ全ポリオール成分の5〜5
0重量%が特定の式で表される脂肪族ポリエステルポリ
オールであることを特徴とする硬質ポリウレタンフォー
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬質ポリウレタン
フォームに関する。更に詳しくは、発泡剤としての特定
フロン、すなわちクロロフルオロカーボン類を使用せず
に良好な強度と寸法安定性を有し、しかも断熱性能に優
れた硬質ポリウレタンフォームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】硬質ポリウレタンフォームは、断熱性
能、寸法安定性及び施工性が優れているために、冷蔵
庫、冷凍倉庫、建築材料等の断熱材としてまたスプレー
用途として広範囲に使用されている。これは硬質ポリウ
レタンフォームを製造する際に、発泡剤として1,1,
1−トリクロロ−1−フルオロメタンに代表されるクロ
ロフルオロカーボン類(以下CFC類と記す)を使用し
ていることが大きな理由である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、地球のオゾン層
保護のため、クロロフルオロカーボン(CFC)類の規
制が実施されている。クロロフルオロカーボン類は大気
中で安定に存在することから、そのまま上空のオゾン層
に達し、そこで紫外線等の作用により分解され、発生し
た塩素ラジカル等によりオゾン層が破壊されると考えら
れるようになった。 この規制対象には、硬質ポリウレ
タンフォームの発泡剤として使用されているCFCー1
1も含まれている。一般的な断熱材には、CFC−11
がフォーム中に7〜14重量%含まれており、このCF
C−11を代替する低ODP(オゾン破壊係数)の発泡
剤による発泡技術の開発が急務となっている。
【0004】上記CFC類に替わる発泡剤としては、ハ
イドロフルオロカーボン類等の低ODPの発泡剤が有力
で、既に使用され始めている。しかしながらハイドロフ
ルオロカーボン類を発泡剤として使用した場合、CFC
−11と比較してガスとしての熱伝導率が悪化するため
に断熱性能が低下する。また低温或いは超低温領域で、
フォーム断熱材にクラックを発生する場合があり、良好
な断熱性能を維持することができないという大きな問題
があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成する為に鋭意検討した結果、脂肪族ポリエステルポ
リオールを全ポリオール成分の5〜50重量%添加すれ
ば、発泡剤としてハイドロフルオロカーボン類を使用し
た場合でも良好な断熱性能が得られ、しかも低温或いは
超低温領域でクラックを発生しない硬質ポリウレタンフ
ォーム及び該フォームを用いた断熱材を製造することが
可能であるとの知見を得、本発明を完成させるに至っ
た。
【0006】すなわち、本発明は、有機ポリイソシアナ
ート、ポリオール、発泡剤、触媒、整泡剤及びその他の
助剤から製造される硬質ポリウレタンフォームにおい
て、発泡剤としてハイドロフルオロカーボン類を使用
し、かつ全ポリオール成分の5〜50重量%が下記一般
式(1)[化2]で表される脂肪族ポリエステルポリオ
ールであることを特徴とする硬質ポリウレタンフォーム
に関する。
【0007】
【化2】 (式中k=0または1、l、m、nはそれぞれ0〜5、
0〜5、1〜8の整数である。またk、l、mは同時に
0ではない。)
【0008】即ち、本発明は以下の(1)〜(4)を提
供するものである。 (1) 有機ポリイソシアナート、ポリオール、発泡
剤、触媒、整泡剤及びその他の助剤からなる硬質ポリウ
レタンフォームであって、発泡剤としてハイドロフルオ
ロカーボン類を使用し、かつ全ポリオール成分の5〜5
0重量%が下記一般式(1)[化3]で表される脂肪族
ポリエステルポリオールであることを特徴とする硬質ポ
リウレタンフォーム。
【0009】
【化3】 (式中k=0または1、l、m、nはそれぞれ0〜5、
0〜5、1〜8の整数である。またk、l、mは同時に
0ではない。)
【0010】(2) 発泡剤が、1,1,1,2−テト
ラフルオロエタンおよび/または1,1,1,3,3−
ペンタフルオロプロパンであることを特徴とする(1)
記載の硬質ポリウレタンフォーム。
【0011】(3) ポリオールが、(a)開始剤中に
ショ糖を必須成分とし、平均官能基数が3〜7であり、
水酸基価が300〜500mgKOH/gであるシュー
クロース系ポリオールと、(b)平均官能基数が2〜4
であり、水酸基価が280〜500mgKOH/gであ
る芳香族ポリオールを、一般式(1)で表される脂肪族
ポリエステルポリオールと併用するものであることを特
徴とする(1)または(2)に記載の硬質ポリウレタン
フォーム。
【0012】(4) (a)のシュークロース系ポリオ
ールが、全ポリオール成分の5〜70重量%、(b)の
芳香族ポリオールが、全ポリオール成分の5〜70重量
%使用することを特徴とする(3)記載の硬質ポリウレ
タンフォーム。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。
【0014】本発明の硬質ポリウレタンフォームは、有
機ポリイソシアナート、ポリオール、発泡剤、触媒、整
泡剤及びその他の助剤を混合・反応させ、発泡・硬化さ
せて得られるものである。本発明に使用される脂肪族ポ
リエステルポリオールとは、下記一般式(1)[化4]
で示されるラクトン開環ポリエステルポリオールであ
る。
【0015】
【化4】 (式中k=0または1、l、m、nはそれぞれ0〜5、
0〜5、1〜8の整数である。またk、l、mは同時に
0ではない。)
【0016】その使用量としては、全ポリオール成分の
5〜50重量%が適当であり、10〜30重量%が更に
好適である。本化合物を全ポリオール成分の50重量%
を超えて添加した場合、エステルユニットを骨格内に有
しているため、発泡剤であるハイドロフルオロカーボン
類との相溶性が低下し易く、レジンプレミックスとして
の均一性を失い易い傾向にある。また硬質フォームとし
ての強度も低下し易く、寸法安定性に弊害を生じ易い傾
向にある。
【0017】ここで、上記一般式(1)においてk=0
の場合、官能基数は2となり、低温或いは超低温での可
撓性は非常に優れるが、フォーム体としての強度が低下
する場合があり得る。また一般式(1)においてk=1
の場合、官能基数は3となり、フォーム強度を維持しな
がら低温での可撓性を発現することが出来るので、低温
或いは超低温領域におけるクラックの発生を回避するこ
とが可能である。
【0018】従って、本発明の脂肪族ポリエステルポリ
オールとしては、一般式(1)においてk=1、l=0
〜2、m=0〜2、n=3〜5の化合物が、特に好適で
ある。さらに、これらの化合物を添加した場合、熱伝導
率も著しく改善される。
【0019】本発明に用いる発泡剤としては、ハイドロ
フルオロカーボン類が使用できる。具体的には、例えば
1、1、1、2−テトラフルオロエタン、1,1,1,
3,3−ペンタフルオロプロパン等が挙げられる。これ
らはそれぞれ単独または任意の割合で混合して用いるこ
とができる。発泡剤として使用されるハイドロフルオロ
カーボンの量としては、ポリオール100重量部に対し
て10〜60重量部が適当であり、20〜50重量部が
更に適当である。
【0020】また本発明においては、発泡剤として水を
併用しても良い。水の使用量はポリオール100重量部
に対して0.001〜10重量部が適当であり、0.5
〜5重量部が更に適当である。
【0021】本発明において、一般式(1)で表される
脂肪族ポリエステルポリオールと併用されるポリオール
としては、特に制限はなく、公知のものがすべて使用で
きるが、具体的には、例えば開始剤としてショ糖/グリ
セリン/トリレンジアミンの混合物にプロピレンオキシ
ドを付加した水酸基価450mgKOH/gのポリオー
ルが好適である。
【0022】それ以外には、例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリ
プロピレングリコール、トリメチロールプロパン、ペン
タエリスリトール、ソルビトール、ショ糖等の多価アル
コール、トリレンジアミン等の芳香族アミン類やエチレ
ンジアミン、トリエタノールアミン等の脂肪族アミン類
の単独または混合系に、エチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレンオキサイ
ド等のアルキレンオキシドを付加重合させて得られたヒ
ドロキシル価350−800mgKOH/gのポリエー
テルポリオール等が挙げられる。またポリエステルポリ
オールとしては、特に制限はなく、公知のものがすべて
使用できるが、上記多価アルコールとアジピン酸、フタ
ル酸等の低分子量カルボン酸との縮合反応により生成す
るポリエステルジオール、ポリエステルトリオール等が
挙げられる。これらのポリエーテルポリオール、ポリエ
ステルポリオールは併用してもよい。
【0023】本発明においてさらに好ましいものとし
て、レジンプレミックスの均一安定性、フォーム強度、
その他のフォーム特性を考慮すれば、一般式(1)の脂
肪族ポリエステルポリオールと併用するポリオールが、
(a)開始剤中にショ糖を必須成分とし、平均官能基数
が3〜7であり、水酸基価が300〜500mgKOH
/gであるシュークロース系ポリオール、と(b)平均
官能基数が2〜4であり、水酸基価が280〜500m
gKOH/gである芳香族ポリオールであることが好適
である。また、その使用量として(a)のシュークロー
ス系ポリオールが、全ポリオール成分の5〜70重量%
を、(b)の芳香族ポリオールが、全ポリオール成分の
5〜70重量%をそれぞれ使用する場合が、特に好適で
ある。
【0024】本発明に使用される原料である有機ポリイ
ソシアナートとしては。特に制限はなく、公知のものが
すべて使用できるが、最も一般的なものとしては、トル
エンジイソシアナート(以下TDIと略す場合もある)
及び/又はジフェニルメタンジイソシアナート(以下M
DIと略す場合もある)である。
【0025】ここで、TDIとしては、異性体の混合物
すなわち2,4−体100%品、2,4−体/2,6−
体=80/20及び/または65/35(それぞれ重量
比)等の混合物のものをはじめ、三井化学(株)製・T
DI−TRC(商品名)として知られる多官能性のター
ルを含有する、いわゆる粗TDIも使用できる。また、
MDIとしては、4,4’−体を主成分とする純品の他
に、3核体以上の多核体を含有する三井化学(株)製・
コスモネートシリーズ(商品名)に代表されるポリメリ
ックMDIが好適に使用される。
【0026】またこれら有機ポリイソシアナートと前述
のポリオールを反応させることにより得られるイソシア
ナート基を分子末端に有するプレポリマーもイソシアナ
ート組成物の一部または全部として使用できる。そのほ
か上記ポリイソシアナートを部分的に三量化、カルボジ
イミド化、アミド化などの手段で変成した有機ポリイソ
シアナートも使用することが可能である。
【0027】本発明に使用する触媒としては、特に制限
はないが、具体的には、例えばトリメチルアミノエチル
ピペラジン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、
N−メチルモルフォリン、N−エチルモルフォリン、ト
リエチレンジアミン、テトラメチルヘキサメチレンジア
ミン等のアミン系ウレタン化触媒等、公知の触媒がすべ
て使用できる。また、3量化触媒としては、具体的に
は、例えば第4級アンモニウム水酸化物類;アルカリ土
類金属の水酸化物類、アルコキシド類及びカルボン酸塩
類、例えば酢酸カリウム、オクタン酸カリウム及び2−
エチルヘキサン酸カリウム;非塩基性金属のカルボン酸
塩、例えばオクタン酸鉛等、公知の触媒が使用できる。
これらの触媒は、単独で、または混合して使用でき、そ
の使用量としては、活性水素を持つ化合物100重量部
に対して、0.001〜10.0重量部が適当である。
【0028】また、整泡剤としては、特に制限されるも
のではないが、従来公知の有機珪素系の界面活性剤が用
いられる。具体的には例えば、日本ユニカ−(株)社製
のL−5420、L−5421等、東レダウコーニング
シリコーン(株)社製のSH−193等、信越化学工業
(株)社製のF−327、F−345、F−305、等
(以上、いずれも商品名)が適当である。これらの整泡
剤の使用量としては、活性水素を持つ化合物と有機ポリ
イソシアナートの総和100重量部に対して0.1〜2
0重量部である。
【0029】その他の助剤としては、難燃剤、可塑剤、
安定剤、着色剤等が挙げられ、これらを必要に応じ添加
することができる。
【0030】本発明の硬質ポリウレタンフォームを製造
する方法について説明する。本発明を実施するには、先
ずポリオール、発泡剤、触媒及び整泡剤の所定量を予め
混合してレジンプレミックス液とする。次に、レジンプ
レミックス液と有機ポリイソシアナートとを一定の比率
で高速混合し、空隙または型に注入する。この際、有機
ポリイソシアナートとレジンプレミックス液の活性水素
との当量比(NCO:H(=イソシアナート基:活性水
素))が0.7:1から5:1となるように有機ポリイ
ソシアナートとレジン液との液比を調節する。その後、
発泡、硬化させることにより本発明の硬質ポリウレタン
フォームを得る。
【0031】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明を
より具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えな
い限り、以下の実施例に何等限定されるものではない。
実施例及び比較例において、使用した原料は以下に記載
した。
【0032】イソシアナート−A:三井化学(株)製・
(商品名)コスモネート M−200粗ジフェニルメタ
ンジイソシアナート。 NCO%:31.4
【0033】イソシアナート−B:三井化学(株)製・
(商品名)コスモネート T−1002,4−トルエン
ジイソシアナート。 NCO%:48.3
【0034】脂肪族ポリエステルポリオール1:ラクト
ン開環ポリエステルポリオール ダイセル化学工業(株)製・(商品名)Placcel
205 脂肪族ポリエステルポリオール2:ラクトン開環ポリエ
ステルポリオール ダイセル化学工業(株)製・(商品名)Placcel
305
【0035】ポリオール−1:ショ糖/グリセリン(重
量比60/40)にプロピレンオキシドを付加重合した
水酸基価450mgKOH/g、粘度6,000CPS
(25℃)のポリエーテルポリオール。平均官能基数
4.44。
【0036】ポリオール−2:グリセリンにプロピレン
オキシドを付加したポリエーテルポリオール。 水酸基価:450mgKOH/g
【0037】ポリオール−3:エチレンジアミンにプロ
ピレンオキシドを付加したポリエーテルポリオール。 水酸基価:450mgKOH/g
【0038】芳香族ポリオール−4:m−トリレンジア
ミン/トリエタノールアミン(重量比70/30)にプ
ロピレンオキシド/エチレンオキシドを付加重合した水
酸基価400mgKOH/g、粘度10,000CPS
(25℃)のポリエーテルポリオール。平均官能基数
3.7。 整泡剤:日本ユニカー(株)製 L−5420
【0039】触媒1:花王(株)製 カオーライザーN
o.1(テトラメチルヘキサメチレンジアミン) 触媒2:花王(株)製 カオーライザーNo.3(ペン
タメチルジエチレントリアミン)
【0040】発泡剤 発泡剤1:1,1,1,2−テトラフルオロエタン 三井デュポンフロロケミカル(株)製・(商品名)ス−
ヴァ134a
【0041】発泡剤2:1,1,1,3,3−ペンタフ
ルオロプロパン アライドシグナル(株)製・(商品名)HFC−245
fa
【0042】実施例1〜2及び比較例1〜3 表−1〜3に示す配合のレジン液の所定量にイソシアナ
ート組成物の所定量を加え、機械発泡を実施した。成型
条件は以下に示す通りである。 ・発泡機 :丸加化工機 MEG−HK−650型 ・発泡圧 :I/R=110/110kg/cm2 ・吐出速度:500g/sec ・液温度 :I/R=20/20℃ ・型温度 :45℃ 上記成型条件にて以下の成型を実施した。
【0043】木製フリーBOX(サイズ:200×20
0×200mm)およびアルミ製縦型パネル(サイズ:
400×400×35mm)にてフリー発泡およびパネ
ル成型を実施した。発泡に際しては、有機ポリイソシア
ナートと全活性水素との当量比は、NCO/H=1.1
0とした。
【0044】発泡後、23℃、湿度65%の恒温室で2
4時間放置したフォームの各種物性値を測定した。また
熱伝導率は以下の条件で測定した。 1)サンプルサイズ:200×200×25mm 2)測定機器 :英弘精機(株)製AUTO−λ さらにクラックテストは上記アルミ製縦型パネルにより
成型したパネルを70℃にて12hr保持した後に、−
50℃に設定した冷凍庫中にて急冷テストを行い、クラ
ックの発生の有無を評価した。
【0045】
【表1】 (注)記号の説明 ○:クラック無し ×:クラック発生
【0046】
【表2】 (注)記号の説明 ○:クラック無し ×:クラック発生
【0047】
【表3】表−2.発泡剤1を発泡剤として使用した場合
の実施例及び比較例 (注)記号の説明 ○:クラック無し ×:クラック発生
【0048】
【表4】 (注)記号の説明 ○:クラック無し ×:クラック発生
【0049】
【表5】表−3.発泡剤2を発泡剤として使用した場合
の実施例及び比較例 (注)記号の説明 ○:クラック無し ×:クラック発生
【0050】
【発明の効果】ハイドロフルオロカーボン類を発泡剤と
して使用した硬質ポリウレタンフォームは、従来のCF
C−11を使用した硬質ポリウレタンフォームと比較し
て断熱性能が劣り、低温或いは超低温領域でクラックが
発生し、良好な断熱性能(熱伝導率)が維持出来ないと
いう問題があったが、本発明によれば、ポリオール成分
の5〜50重量%に脂肪族ポリエステルポリオールを使
用することにより、ハイドロフルオロカーボン類を発泡
剤として使用した場合でも良好な断熱性能(熱伝導率)
を有し、しかも低温或いは超低温領域でもクラックを発
生せずに、良好な断熱性能を維持できる硬質ポリウレタ
ンフォームが得られる。
【0051】また、本発明によれば、規制対称の特定フ
ロン、すなわちクロロフルオロカーボン類を使用せず
に、良好な強度と寸法安定性を有し、しかも断熱性能に
優れた硬質ポリウレタンフォームを提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 75:04 (72)発明者 渡辺 実 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 藤野 浩 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 Fターム(参考) 4F074 AA79 AD02 BA53 BC01 BC05 CA12 CA22 CA23 CA24 CC22Y DA32 4J034 BA03 BA07 DA01 DB03 DB07 DF11 DF16 DF20 DF22 DG02 DG03 DG04 DG05 DG08 DG14 DG16 DG22 DH02 DH06 DH10 HA01 HA07 HC12 HC61 HC64 HC67 HC71 KA01 KB02 KC02 KC07 KC18 KD02 KD04 KD07 KD12 KE01 KE02 NA02 NA03 NA08 QA02 QB16 QC01 RA15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機ポリイソシアナート、ポリオール、
    発泡剤、触媒、整泡剤及びその他の助剤からなる硬質ポ
    リウレタンフォームであって、発泡剤としてハイドロフ
    ルオロカーボン類を使用し、かつ全ポリオール成分の5
    〜50重量%が下記一般式(1)[化1]で表される脂
    肪族ポリエステルポリオールであることを特徴とする硬
    質ポリウレタンフォーム。 【化1】 (式中k=0または1、l、m、nはそれぞれ0〜5、
    0〜5、1〜8の整数である。またk、l、mは同時に
    0ではない。)
  2. 【請求項2】 発泡剤が、1,1,1,2−テトラフル
    オロエタンおよび/または1,1,1,3,3−ペンタ
    フルオロプロパンであることを特徴とする請求項1記載
    の硬質ポリウレタンフォーム。
  3. 【請求項3】 ポリオールが、(a)開始剤中にショ糖
    を必須成分とし、平均官能基数が3〜7であり、水酸基
    価が300〜500mgKOH/gであるシュークロー
    ス系ポリオールと、(b)平均官能基数が2〜4であ
    り、水酸基価が280〜500mgKOH/gである芳
    香族ポリオールを、一般式(1)で表される脂肪族ポリ
    エステルポリオールと併用するものであることを特徴と
    する請求項1または2に記載の硬質ポリウレタンフォー
    ム。
  4. 【請求項4】 (a)のシュークロース系ポリオール
    が、全ポリオール成分の5〜70重量%、(b)の芳香
    族ポリオールが、全ポリオール成分の5〜70重量%使
    用することを特徴とする請求項3記載の硬質ポリウレタ
    ンフォーム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2236537A2 (de) 2009-04-01 2010-10-06 Astrium GmbH Polyurethanschaum zur thermalen Isolation bei Tiefsttemperaturen
WO2013030101A1 (en) 2011-09-02 2013-03-07 Dow Global Technologies Llc Polyurethane rigid foams

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