JPH10182384A - 口腔用組成物 - Google Patents
口腔用組成物Info
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- JPH10182384A JPH10182384A JP35631096A JP35631096A JPH10182384A JP H10182384 A JPH10182384 A JP H10182384A JP 35631096 A JP35631096 A JP 35631096A JP 35631096 A JP35631096 A JP 35631096A JP H10182384 A JPH10182384 A JP H10182384A
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Abstract
併用した口腔用組成物に、l−メントールを組成物全体
の0.05〜2重量%配合すると共に、アネトール、カ
ルボン、シネオール、メチルサリシレート、オイゲノー
ル、エチルブチレート、シンナミックアルデヒド、リモ
ネン及びトランス−2−ヘキセナールから選ばれる1種
又は2種以上の香料成分を該香料成分とl−メントール
とが1:9〜8:2の重量比となる割合で配合してなる
ことを特徴とする口腔用組成物。 【効果】 本発明の口腔用組成物は、トリクロサンと炭
酸水素ナトリウムとを組み合わせて配合し、更にこれに
l−メントールと特定の香料成分とを特定割合で併用し
て配合したことにより、高い舌苔除去効果が発揮され、
しかも長期間保存してもその効果が安定かつ持続的に発
揮されるもので、口臭防止に有効に使用することができ
る。
Description
果を有する口腔用組成物に関する。
歯磨等の口腔用組成物に口臭防止効果を付与するため
に、ローズマリー等の植物抽出物、グルコン酸銅、クエ
ン酸銅等の銅化合物等を配合することが知られている
(特開昭59−5110号、特開平1−168610号
公報)。また、生理的口臭の主原因である舌苔を除去す
るため、舌ブラシ等の補助用具(実開昭63−1111
16号、実開平5−29490号公報)も種々提案され
ている。
成分を用いても生理的口臭の主原因である舌苔(口腔衛
生学会雑誌 46,482〜483(1996))を取
り除く作用は不十分であるため、口臭防止効果の持続性
に欠ける。また、舌ブラシ等で物理的に舌苔を除去する
場合、舌の表面を傷つけ味覚障害などを起こす可能性も
ある。従って、化学的に効率よく舌苔を除去できる口腔
用組成物の開発が望まれている。
舌苔除去効果に優れ、かつその効果が持続的に発揮され
る口腔用組成物を提供することを目的とする。
発明者らは上記要望に応えるため鋭意検討を重ねた結
果、トリクロサンと炭酸水素ナトリウムとを併用するこ
とにより、高い舌苔除去効果を有する口腔用組成物が得
られ、更に、この口腔用組成物にl−メントールを組成
物全体の0.05〜2重量%配合し、かつ、アネトー
ル、カルボン、シネオール、メチルサリシレート、オイ
ゲノール、エチルブチレート、シンナミックアルデヒ
ド、リモネン及びトランス−2−ヘキセナールから選ば
れる香料成分を該香料成分とl−メントールとの重量比
が1:9〜8:2の比率となるように配合することによ
り、より高い舌苔除去効果が発揮される上、その効果が
長期間にわたって安定かつ持続的に継続し得ること、そ
れ故、口臭防止に極めて有効な口腔用組成物が得られる
ことを見出した。
ために食塩と重曹と殺菌剤を配合する(特開平7−25
8050号公報)など、炭酸水素ナトリウムと殺菌剤の
組み合わせ自体は公知であるが、これを舌苔除去の目的
で使用すること、また、香料種によって高温保存後の舌
苔除去効果に影響があることは開示されていない。
験例から明らかなように、トリクロサンと炭酸水素ナト
リウムを併用した口腔用組成物において、l−メントー
ルを0.05〜2重量%配合し、かつ前記の特定香料成
分を特定割合で配合した場合、意外にもこれら各成分が
相乗的に作用して、高い舌苔除去効果が持続的に発揮さ
れることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
素ナトリウムとを併用した口腔用組成物に、l−メント
ールを組成物全体の0.05〜2重量%配合すると共
に、アネトール、カルボン、シネオール、メチルサリシ
レート、オイゲノール、エチルブチレート、シンナミッ
クアルデヒド、リモネン及びトランス−2−ヘキセナー
ルから選ばれる1種又は2種以上の香料成分を該香料成
分とl−メントールとが1:9〜8:2の重量比となる
割合で配合してなることを特徴とする口腔用組成物を提
供する。
明の口腔用組成物は、練歯磨、潤製歯磨、液状歯磨等の
歯磨剤、洗口剤、口腔用パスタなどとして調製されるも
ので、トリクロサンと炭酸水素ナトリウムを併用した口
腔用組成物において、l−メントールと特定の香料成分
とを併用して配合することを特徴とするものである。
全体の0.005〜1重量%、特に0.01〜0.5重
量%の範囲が好ましい。配合量が0.005重量%未満
では十分な舌苔除去効果が得られない場合があり、1重
量%を超えると使用感が悪くなる場合がある。
体の2〜40重量%、特に3〜20重量%の範囲が好ま
しい。配合量が2重量%未満では十分な舌苔除去効果が
得られない場合があり、40重量%を超えると塩味等が
発現し、使用感が悪くなる場合がある。
全体の0.05〜2重量%、好ましくは0.1〜1重量
%の範囲である。配合量が0.05重量%未満では経時
的に安定な舌苔除去効果が得られず、2重量%を超える
と苦味が発現し、使用感が悪くなる。
加えて、アネトール、カルボン、シネオール、メチルサ
リシレート、オイゲノール、エチルブチレート、シンナ
ミックアルデヒド、リモネン及びトランス−2−ヘキセ
ナールから選ばれる1種又は2種以上の香料成分を併用
して配合するもので、これにより経時的により安定な舌
苔除去効果が得られる。なお、上記香料成分の中でもア
ネトール、シネオール、シンナミックアルデヒド、トラ
ンス−2−ヘキセナールが最も好適に使用し得る。
して配合してもよいが、これらを含む精油等、例えばカ
ルボンの場合はスペアミント油、シネオールはユーカリ
プタス油等を配合してもよい。上記香料成分とl−メン
トールとの配合割合は、重量比で1:9〜8:2、好ま
しくは2:8〜7:3の比率とするもので、この比率範
囲内で配合することにより、トリクロサンと炭酸水素ナ
トリウムを併用したものが経時的に安定な舌苔除去効果
を得られるものである。配合割合が1:9より小さく、
l−メントールの配合量が多すぎると、苦味が発現して
使用感が悪くなり、8:2より大きく、香料成分の配合
量が多すぎると、経時的に安定な舌苔除去効果が得られ
ない。
ルとの合計配合量を組成物全体の0.1〜3重量%、特
に0.2〜2重量%とすることが望ましく、合計配合量
が0.1重量%未満では経時的に安定な舌苔除去効果が
得られない場合があり、3重量%を超えると苦味が発生
するなどして使用感が悪くなる場合がある。
に加えて更にその目的、組成物の種類等に応じた適宜な
成分を配合することができる。具体的には、歯磨剤の場
合には研磨剤、粘結剤、粘稠剤、界面活性剤、甘味剤、
上記以外の香料、各種有効成分、防腐剤などを配合し得
る。
と炭酸水素ナトリウムとを組み合わせて配合し、更にこ
れにl−メントールと特定の香料成分とを特定割合で併
用して配合したことにより、高い舌苔除去効果が発揮さ
れ、しかも長期間保存してもその効果が安定かつ持続的
に発揮されるもので、口臭防止に有効に使用することが
できる。
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。なお、以下の例において%はいずれも重
量%である。
プルを調製し、舌苔除去効果を下記方法で評価した。結
果を表1に示す。舌苔除去効果評価法 切り取ったハムスターチークポーチ(1cm角正方形)
に、予め嫌気培養したFuzo nucleatum菌
を付着させる。次に、付着させた菌(舌苔)を2回水洗
した後、サンプル液3mlを添加し、37℃で30分間
振盪しながら作用させる。そして、サンプル液を捨て、
3回水洗した後、残った菌量を測定する。コントロール
としてサンプルを添加しないものを用いて同様の実験を
行い、その時の付着菌量(X0)と、サンプル液を用い
た時の付着菌量(Xs)より、舌苔除去率を次式より求
める。
リクロサンとを併用すると、高い舌苔除去効果が発揮さ
れることが確認された。
記の処方の歯磨剤を調製した。これらサンプルの舌苔除
去効果を人を用いた使用試験にて評価した。即ち、口腔
内に疾患のない成人5人を被験者とし、3日間口腔清掃
を中止した後、サンプルで3分間歯磨きを1日3回3日
間行った。歯磨剤使用前、使用後各々の舌苔付着面積を
測定し、各々の舌苔付着の程度を下記式により舌苔除去
率を求めて比較した。結果を表2に示す。
炭酸水素ナトリウムとを併用すると、高い舌苔除去効果
が発揮されることが確認された。
し、60℃,1ヶ月保存した後、その舌苔除去効果を実
験例1と同じ方法を用いて評価した。結果を表3に示
す。歯磨剤処方 l−メントール 表3に示す量 トリクロサン 0.2% 炭酸水素ナトリウム 10 無水ケイ酸 25 ソルビット 30 ラウリル硫酸ナトリウム 2精製水 残 計 100%
ナトリウムとを併用した歯磨剤にl−メントールを0.
05%以上添加すると、長期保存後も舌苔除去率が安定
に保たれることがわかった。
記の処方の歯磨剤を調製し、60℃,1ヶ月保存した
後、その舌苔除去効果を実験例1と同じ方法を用いて評
価した。結果を表4に示す。歯磨剤処方 表4に示す香料 表4に示す量 トリクロサン 0.2% 炭酸水素ナトリウム 10 無水ケイ酸 25 ソルビット 30 ラウリル硫酸ナトリウム 2精製水 残 計 100%
シネオール、メチルサリシレート、オイゲノール、エチ
ルブチレート、シンナミックアルデヒド、リモネン及び
トランス−2−ヘキセナールから選ばれる香料成分とl
−メントールとを併用することにより、l−メントール
単独の時よりもトリクロサンと炭酸水素ナトリウムとの
併用による舌苔除去効果がより高く、経時的に安定で、
特にこれら香料成分の中でも、アネトール、シネオー
ル、シンナミックアルデヒド、トランス−2−ヘキセナ
ールが優れていた。
合比が1:9〜8:2の範囲でこの特性が示され、2:
8〜7:3の範囲でより顕著に示されることが確認され
た。
明する。 〔実施例1〕練歯磨 無水ケイ酸 25% カルボキシメチルセルロース 1 カラゲナン 0.3 ソルビット 30 プロピレングリコール 3 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 トリクロサン 0.2 炭酸水素ナトリウム 5 トラネキサム酸 0.1 ブチルパラベン 0.1 トランス−2−ヘキセナール 0.1 l−メントール 0.4 香料 0.7精製水 残 計 100%
Claims (1)
- 【請求項1】 トリクロサンと炭酸水素ナトリウムとを
併用した口腔用組成物に、l−メントールを組成物全体
の0.05〜2重量%配合すると共に、アネトール、カ
ルボン、シネオール、メチルサリシレート、オイゲノー
ル、エチルブチレート、シンナミックアルデヒド、リモ
ネン及びトランス−2−ヘキセナールから選ばれる1種
又は2種以上の香料成分を該香料成分とl−メントール
とが1:9〜8:2の重量比となる割合で配合してなる
ことを特徴とする口腔用組成物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP35631096A JP3599078B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 舌苔除去用液状又はペースト状口腔用組成物及び舌苔を除去するために使用する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35631096A JP3599078B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 舌苔除去用液状又はペースト状口腔用組成物及び舌苔を除去するために使用する方法 |
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-
1996
- 1996-12-25 JP JP35631096A patent/JP3599078B2/ja not_active Expired - Fee Related
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