JPH10181165A - インクリボンカセット及びプリンタ - Google Patents

インクリボンカセット及びプリンタ

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Publication number
JPH10181165A
JPH10181165A JP8351170A JP35117096A JPH10181165A JP H10181165 A JPH10181165 A JP H10181165A JP 8351170 A JP8351170 A JP 8351170A JP 35117096 A JP35117096 A JP 35117096A JP H10181165 A JPH10181165 A JP H10181165A
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JP
Japan
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ink ribbon
cassette
ribbon
ink
cam
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8351170A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Kubota
正幸 窪田
Junji Akutsu
順二 阿久津
Masaru Sugie
優 杉江
Chiaki Sekioka
千秋 関岡
Yasuhiro Ide
康浩 井手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Isotec Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Isotec Ltd
Fujitsu Ltd
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Publication date
Application filed by Fujitsu Isotec Ltd, Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Isotec Ltd
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Priority to US08/878,120 priority patent/US5915859A/en
Priority to DE69708031T priority patent/DE69708031T2/de
Priority to EP97304761A priority patent/EP0850774B1/en
Priority to CN97114633A priority patent/CN1084679C/zh
Publication of JPH10181165A publication Critical patent/JPH10181165A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J33/00Apparatus or arrangements for feeding ink ribbons or like character-size impression-transfer material
    • B41J33/14Ribbon-feed devices or mechanisms
    • B41J33/54Ribbon-feed devices or mechanisms for ensuring maximum life of the ribbon
    • B41J33/56Ribbon adjusted transversely

Landscapes

  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクリボンカセット及びプリンタに関し、
インクリボンの収納容積が制限されている場合でもイン
クリボンの長寿命化を図ることを目的とする。 【解決手段】 インクリボンを走行させるためのリボン
駆動ローラ20と、印字ヘッドによりインクリボンに印
字が行われるカセット先端アーム部とを有し、且つある
軸線のまわりで旋回可能にプリンタの一部であるベース
52に移動可能に取りつけられたカセット本体12と、
該カセット本体12に設けられ、且つプリンタのリボン
駆動手段60の回転力を受けて該カセット本体12を旋
回させるための駆動機構26、30、32とを備え、該
カセット本体12をインクリボンの幅方向に移動させる
ことによってインクリボンの印字領域を幅方向に拡散で
きるようにした構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が解決しようとする課題】従来は、搭載型のイン
クリボンカセットはローエンド市場プリンタ用としての
用途が多く、印字としてはライトディーティであまり長
寿命を必要としなかった。しかし、近年は中級以上の機
種でもこの搭載型の形態が主流になりつつあり、印字性
能(印字速度、印字圧力等)が向上し、さらに、伝票等
大量の印字処理を行うためにインクリボンの長寿命化が
必要となってきている。
【0002】また、従来市場で据え置き型のインクリボ
ンカセットを搭載していたプリンタを新機種のプリンタ
に置き換えるにあたり、新機種のプリンタに搭載型のイ
ンクリボンカセットを搭載すると、インクリボンの寿命
がダウンすることとなり、インクリボンの交換頻度が高
くなり、ランニングコストもアップする等のデメリット
が生じることとなる。従って、搭載型のインクリボンカ
セットでも、インクリボンの耐久性向上による長寿命化
が必須条件となっている。
【0003】本発明の目的は、インクリボンの収納容積
が制限されている場合でもインクリボンの長寿命化を図
ったインクリボンカセット及びそれを搭載したプリンタ
を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によるインクリボ
ンカセットは、インクリボンを収容したカセット本体
と、該カセット本体のカセット先端アーム部を印字ヘッ
ドに対してインクリボンの幅方向に移動させるための駆
動機構とを備え、印字ヘッドの印字幅よりも広くインク
リボンの領域に印字できるようにしたことを特徴とする
ものである。
【0005】この構成においては、インクリボンの印字
領域を幅方向に拡散できるようにしたので、インクリボ
ンを繰り返し使用してもインクリボンの同一箇所が印字
ピンにより印字衝撃を受ける回数が減少し、インクリボ
ンの寿命が長くなる。またカセット本体は、プリンタの
一部であるベースに揺動可能に取りつけられ、且つイン
クリボンを走行させるためのリボン駆動ローラを有し、
該駆動機構はプリンタのリボン駆動手段の回転力を受け
て該カセット本体を揺動させ、該カセット本体をインク
リボンの幅方向に揺動させることによってインクリボン
の印字領域を幅方向に拡散できるようにしたことを特徴
とする。インクリボンの印字領域を幅方向に拡散するた
めにカセット本体を旋回させるための駆動機構は、プリ
ンタ側のインクリボンを回転させるための回転力を受け
て作動するものであるから、カセット本体を揺動させる
ために専用のモータやソレノイドを設けることが必要で
なく、そして、この駆動機構はリボン駆動ローラ等の既
存の部材を利用しているので簡単な構成である。そし
て、この駆動機構は、当該カセット本体内に設けられて
いるので、プリンタ本体には特別の変更をすることな
く、このインクリボンカセットをそのような駆動機構の
ない従来のインクリボンカセットと取り替えてプリンタ
に装着することができる。
【0006】この場合、好ましくは、前記駆動機構は、
前記リボン駆動ローラの軸に設けられた小歯車と、該小
歯車と噛み合う歯車を有するカムと、該カムと係合する
レバーとからなる。そして、前記小歯車は前記リボン駆
動ローラ及びその軸とともに一体的に形成され、前記カ
ムは外周部に前記歯車を有し且つ表面にカム面を有する
円板状のカムとして形成され、前記レバーは該カム面に
垂直に追従する構成とすることができる。また、前記レ
バーはその一部が前記カム面に当接するとともにその他
部が前記ベースに当接する構成とすることができる。
【0007】また、前記カセット本体は前記リボン駆動
ローラと協働してインクリボンを前記インクリボンの収
納部に繰り込む被駆動ローラを備え、前記カムの中心穴
が該被駆動ローラの軸に遊嵌合される構成とすることが
できる。あるいは、前記カセット本体は前記リボン駆動
ローラと協働してインクリボンを前記インクリボンの収
納部に繰り込む被駆動ローラと、固定のリング状のスリ
ーブとを備え、該スリーブは被駆動ローラの軸と前記カ
ムの中心穴との間に配置され、該スリーブの内側を被駆
動ローラの軸の軸受けとし、該スリーブの外側を該カム
を支持する軸とした構成とすることができる。あるい
は、前記小歯車は歯が周方向で部分的に欠落しているも
のである構成とすることができる。
【0008】また、前記カム面が高い部分と低い部分と
を有し、これらの高い部分と低い部分の間を垂直な段差
でつないだ構成とすることができる。あるいは、前記カ
ム面が高い部分と低い部分とを有し、これらの高い部分
と低い部分の間を傾斜面でつないだ構成とすることがで
きる。あるいは、前記カム面の回転方向で見て、低い部
分から高い部分へ向かう傾斜面を高い部分から低い部分
へ向かう傾斜面よりも長くした構成とすることができ
る。
【0009】また、前記カセット本体はインクを含ませ
たインク補給部材を有し、該インク補給部材の幅はイン
クリボンの印字領域の幅より小さい構成とすることがで
きる。また、前記カセット本体はインクを含ませたイン
ク補給部材を有し、該インク補給部材はインクリボンの
ループの内側にインクを補給する構成とすることができ
る。
【0010】また、化学繊維を用いて継ぎ目のないよう
に織り上げられたインクリボン用基布にインクを含浸さ
せたインクリボンを用いた。また、前記駆動機構は、前
記リボン駆動ローラの軸に取りつけられた部材に設けら
れたカムと、該カセット本体の上壁に設けられた突起と
からなる。また、前記カムを有する部材は、前記リボン
駆動ローラの軸に固く嵌合されたノブからなる。
【0011】さらに、本発明は、インクリボンカセット
と、該インクリボンカセットを支持するベースと、印字
ヘッドとを備えたプリンタを提供する。このプリンタに
おいては、該ベースは、該インクリボンカセットを揺動
可能に支持する枢着部と、該枢着部とは別の位置におい
て該インクリボンカセットを支承する支承部と、リボン
駆動手段とを有する。そして、該インクリボンカセット
は、インクリボンを走行させるために前記リボン駆動手
段によって回転せしめられるリボン駆動ローラと、印字
ヘッドによりインクリボンに印字が行われるようにイン
クリボンをガイドするカセット先端アーム部とを有し、
且つ前記ベースに枢着されたカセット本体と、該カセッ
ト本体に設けられ、且つプリンタのリボン駆動手段の回
転力を受けて該カセット本体を揺動させるための駆動機
構とを備え、固定位置にある印字ヘッドに対して該カセ
ット本体をインクリボンの幅方向に揺動させることによ
ってインクリボンの印字領域を幅方向に拡散できるよう
にしたことを特徴とする。
【0012】このプリンタでも、上記したインクリボン
カセットの特徴を含むものであり、インクリボンの印字
領域を幅方向に拡散できるようにしたので、インクリボ
ンを繰り返し使用してもインクリボンの同一箇所が印字
ピンにより印字衝撃を受ける回数が減少し、インクリボ
ンの寿命が長くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1から図5は本発明のインクリ
ボンカセットを備えたプリンタ50の一実施例を示す図
である。プリンタ50はプリンタの横方向に往復移動す
るキャリア又はキャリッジを有し、その一部であるベー
ス52が図1に示されている。プリンタ50は、ベース
52に支持されたインクリボンカセット10及び印字ヘ
ッド54(図3)を有する。
【0014】図3に示されるように、インクリボンカセ
ット10はカセット本体12内に収容されたインクリボ
ン14を含む。カセット本体12はインクリボンの収納
部116、ギャップを含むカセット先端アーム部18、
及び一対のリボン駆動ローラ20、22を有する。イン
クリボン12はリボン駆動ローラ20、22により矢印
Aの方向に走行せしめられ、カセット先端アーム部18
において印字ヘッド54により印字される。印字された
インクリボン12はリボン駆動ローラ20、22により
インクリボンの収納部16に繰り込まれ、折りたたまれ
たような状態で収納される。
【0015】インクリボンカセット10は搭載型のイン
クリボンカセットであり、据え置き型のインクリボンカ
セットと比べて容積が小さい。このため、利用できるイ
ンクリボン14の長さは比較的に短く、数mから10m
程度である。また、インクリボン14は継ぎ目のないシ
ームレスループのものが好ましい。そのようなインクリ
ボンは、化学繊維を用いて継ぎ目のないように織り上げ
たインクリボン基布にインクを含浸させたものである。
従って、比較的に短いインクリボン14を耐久性よく使
用できるようにする必要がある。これに対して、端部を
溶着してループにしたインクリボンもあるが、端部溶着
インクリボンは溶着端部がダメージを受け易く、寿命が
短い。また、端部溶着インクリボンの場合にはメビウス
反転させた状態でインクリボンカセットに収容し、イン
クリボンの上段側及び下段側にそれぞれ印字することも
できるが、シームレスループの場合にはメビウス反転さ
せることができない。
【0016】図1及び図2において、プリンタ50のベ
ース52には、インクリボンカセット10を揺動可能に
支持する枢着部56と、この枢着部56とは別の位置に
おいてインクリボンカセット10を支承する支承部58
と、リボン駆動手段60とが設けられる。カセット本体
12の側面から外向きにピン24が突出しており、枢着
部56はピン24が嵌合する穴を有する。従って、イン
クリボンカセット10はピン24の軸線のまわりでベー
ス52に対して旋回可能である。支承部58とは反対側
において、スプリング62がカセット本体12を付勢し
ている。
【0017】カセット本体12の一対のリボン駆動ロー
ラ20、22のうち、一方のリボン駆動ローラ20は駆
動ローラであり、他方のリボン駆動ローラ22は駆動ロ
ーラにより駆動される被駆動ローラである。これらのリ
ボン駆動ローラ20、22はその外周部に歯を有する歯
車状のローラであり、これらのリボン駆動ローラ20、
22の歯がインクリボン14を挟んで噛み合いつつイン
クリボン14を駆動する。プリンタ50のリボン駆動手
段60は、インクリボンカセット10をプリンタ50に
搭載したときにリボン駆動ローラ20に嵌合する駆動軸
である。リボン駆動手段60はプリンタ50内のモータ
により駆動される。
【0018】カセット本体12内には、該カセット本体
12を揺動旋回させるための駆動機構が設けられる。こ
の駆動機構は、カセット本体12に設けられ、且つプリ
ンタ50のリボン駆動手段60の回転力を受けて該カセ
ット本体12を揺動させるものである。より詳細には、
この駆動機構は、リボン駆動ローラ20の軸21に設け
られた小歯車26と、この小歯車26と噛み合う歯車2
8を有するカム30と、このカム30と係合するレバー
34とからなる。
【0019】この小歯車26は、リボン駆動ローラ20
及びその軸21とともに一体的に形成され、リボン駆動
ローラ20とともに回転する。カム30は外周部に歯車
28を有し且つ下面にカム面32を有する円板状のカム
として形成される。従って、小歯車26が回転すると、
カム30も回転する。レバー34はカム面32に垂直に
追従する構成となっている。すなわち、レバー34は、
その上端部がカム面32に当接するとともに、下端部が
ベース52の支承部58に当接するようになっている。
なお、カム30の上面側にはカセット本体の上壁(例え
ば図5の38)があるので、カム30が上向きに移動す
ると、カセット本体12が上向きに移動する。
【0020】従って、リボン駆動手段60の回転は、リ
ボン駆動ローラ20及び小歯車26を介してカム30に
伝達され、カム30が回転する。レバー34はその下端
部がベース52の支承部58に当接しているので、レバ
ー34は上下動しない。カム30が回転するにつれて、
カム面32の高い部分がレバー34と係合すると、カセ
ット本体12はピン24のまわりで上向きに旋回し、カ
ム面32の低い部分がレバー34と係合すると、カセッ
ト本体12はピン24のまわりで下向きに旋回する。す
なわち、インクリボンカセット10は図1の矢印Bで示
されるように上下に周期的に旋回する。
【0021】インクリボンカセット10の揺動方向はイ
ンクリボン14の幅方向に行なわれる。揺動中心となる
ピン24はリボン駆動ローラ20の近くにあり、カセッ
ト先端アーム部18はリボン駆動ローラ20から最も遠
いカセット本体12の先端にある。従って、カム面32
の高い部分と低い部分との高さの差が小さくても、カセ
ット先端アーム部18はインクリボン14の幅方向に十
分に上下動する。
【0022】図3に示されるように、印字ヘッド54は
固定の位置にあり、カセット先端アーム部18が図3の
紙面に垂直な方向に上下動すると、走行しているインク
リボン14の部分もカセット先端アーム部18とともに
上下動する。このようにして、インクリボン14がA方
向に走行し、且つ図3の紙面に垂直な方向に上下動する
間に印字が行われる。但し、印字ヘッド54はそのよう
な上下動はしない。
【0023】図4は印字されたインクリボン14を示す
図である。印字の跡が文字Aによって示されている。印
字の跡は、インクリボン14の上端縁部付近からだんだ
んとインクリボン14の下端縁部付近へずれていき、そ
してインクリボン14の下端縁部付近からだんだんとイ
ンクリボン14の上端縁部付近へずれていく。つまり、
カセット本体12をインクリボン14の幅方向に移動さ
せることによってインクリボン14の印字領域を幅方向
に拡散できるようになっている。
【0024】従って、印字がインクリボン14の同一の
箇所で続けて行われないので、インクリボン14を何回
も繰り返し使用してもインクリボン14が局所的に損傷
することがなくなり、インクリボン14の耐久性が向上
する。例えば、このような駆動機構のないインクリボン
カセットでは600万字の印字でインクリボンが寿命に
なるのに対して、本発明により駆動機構を設けたインク
リボンカセット10では1200万字の印字までインク
リボンの寿命を伸ばすことができた。なお、このときの
小歯車26とカム30の歯車28の歯数比は1:6であ
り、カム面32は図8に示すものであった。特に、罫線
等の場合には用紙の同じ位置で印字が行われるが、この
ような場合でもインクリボン14の位置は変化するので
インクリボン14が局所的に損傷することがない。
【0025】そして、インクリボン14の印字領域を幅
方向に拡散するためにカセット本体を揺動させるための
駆動機構は、プリンタ50側のインクリボン14を回転
させるための回転力を受けて作動するものであるから、
カセット本体12を揺動させるために専用のモータやソ
レノイドを設けることが必要でなく、そして、この駆動
機構はリボン駆動ローラ20等の既存の部材を利用して
いるので簡単な構成である。そして、この駆動機構は、
カセット本体12内に設けられているので、プリンタ本
体には特別の変更をすることなく、このインクリボンカ
セット10をそのような駆動機構のない従来のインクリ
ボンカセットと取り替えてプリンタに装着することがで
きる。
【0026】図4においては、インクリボン14の幅が
Cで示され、インクリボン14の印字領域の幅がDで示
されている。さらに、インクの補給領域の幅がEで示さ
れている。ここで、インクの補給領域の幅Eは、印字領
域の幅Dよりも小さくなっている。例えば、インクリボ
ン14の幅Cは13mmであり、印字領域の幅Dは7.
5mmであり、インクの補給領域の幅Eは5.5mmで
ある。
【0027】図3において、カセット本体12はインク
タンクを有し、このインクタンク内に、インクを含ませ
たフェルト状のインク補給部材36が配置されている。
インク補給部材36は密度の低い部分と密度の高い部分
とからなり、密度の高い部分が被駆動ローラであるリボ
ン駆動ローラ22に接触せしめられている。従って、イ
ンクは、インク補給部材36及びリボン駆動ローラ22
を介してインクリボン14に供給される。
【0028】インクの補給領域の幅Eはリボン駆動ロー
ラ22に接触するインク補給部材36がローラ22に接
触する先端部の幅に相当する。インクリボン14はイン
クの浸透しやすい材料でできており、インクの補給領域
の幅Eが印字領域の幅Dと同じであると、インクは印字
領域よりも上側及び下側の領域にしみ込んでそれらの領
域に蓄積され、特に印字領域の半分ずつが使用される本
発明の場合には、印字領域よりも上下の領域に蓄積され
たインクが印字領Dの上下端に浸透して印字された文字
の上端部及び下端部が濃くなる。インクの補給領域の幅
Eが印字領域の幅Dよりも小さくなるようにすることに
よって、前述の上下端からの浸透により、インクは印字
領域全体にむらなくいきわたり、きれいな印字ができる
ようになる。
【0029】さらに、インク補給部材36はインクリボ
ン12のループの内側にインクを補給する構成となって
いる。図3の場合には、インク補給部材36は被駆動ロ
ーラであるリボン駆動ローラ22に接触し、このリボン
駆動ローラ22はインクリボン12のループの内側に接
触している。カセット先端アーム部18においては、印
字ヘッド54はインクリボン12のループの内側に位置
し、印刷用紙がループの外側に位置する。こうすること
によって、上下左右にに動くインクリボン12と印刷用
紙との間で印字汚れが発生するのを防止する。
【0030】また、図5に示されるように、カム30の
中心穴31が被駆動ローラとなるリボン駆動ローラ22
の軸23に遊嵌合される。こうすることによって、カム
30を支持するために特別の軸を設ける必要がなく、全
体の構成が簡単になる。そして、カム30とリボン駆動
ローラ22とは互いに異なった速度で回転するが、回転
方向は互いに同じであるので、両者間の干渉は小さく、
実用上問題はない。
【0031】図6はカム30を支持する変形例を示す図
である。カセット本体12はその上壁38に固定のリン
グ状のスリーブ40を備える。スリーブ40はリボン駆
動ローラ22の軸23とカム30の中心穴31との間に
配置され、スリーブ40の内側をリボン駆動ローラ22
の軸23の軸受けとし、スリーブ40の外側をカム30
を支持する軸とする。こうすれば、小歯車26とカム3
0の歯車28との間の変速比が大きい場合でも、カム3
0とリボン駆動ローラ22との間の干渉をなくし、且つ
リボン駆動ローラ22の配置を従来のまま不変とするこ
とができる。これは、図10の構成とともに使用するの
に適している。
【0032】図10は小歯車26とカム30の歯車28
との間の変速比を変える例を示す図である。小歯車26
は歯が周方向で部分的に欠落しているものである。従っ
て、小歯車26が1回転する間にカム30が回転する量
は、図1のように全周に歯がある小歯車26が1回転す
る間にカム30が回転する量よりも小さくなり、小歯車
26とカム30との変速比をさらに大きくすることがで
きる。変速比が大きくなれば、インクリボンカセット1
0が旋回する周期が大きくなり、図4の印字の上下方向
への移動の特性が変化する。
【0033】印字の上下方向への移動の特性はカム30
のカム面32の形状によって変化させることもできる。
図7においては、カム30は、カム面32が平坦な高い
部分32aと平坦な低い部分32bとを有し、これらの
高い部分32aと低い部分32bの間を垂直な段差でつ
ないだ構成となっている。これによって、インクリボン
14の中央部に印字が集中して局所的な破損が生じるの
を防止するようにしている。
【0034】図8においては、カム30は、カム面32
が平坦な高い部分32aと平坦な低い部分32bとを有
し、これらの高い部分32aと低い部分32bの間を傾
斜面で32cでつないだ構成となっている。傾斜面で3
2cはともに40度の範囲にあった。これによって、イ
ンクリボン14の中央部に印字が集中して局所的な破損
が生じるのを防止するとともに、急激な高低差によるト
ルク負荷上昇や衝撃を緩和するようにしている。
【0035】図9においては、カム30は、カム面32
が平坦な高い部分32aと平坦な低い部分32bとを有
し、これらの高い部分32aと低い部分32bの間を傾
斜面で32c、32dでつなぎ、カム面32の回転方向
で見て、低い部分32bから高い部分32aへ向かう傾
斜面32cを高い部分32aから低い部分32bへ向か
う傾斜面32dよりも長くした構成となっている。これ
によって、トルク負荷上昇をさらに緩和するようにして
いる。
【0036】図11から図17は本発明のインクリボン
カセットを備えたプリンタ50の他の実施例を示す図で
ある。この実施例でも、プリンタ50は、プリンタ50
の一部であるベース52に支持されたインクリボンカセ
ット10及び印字ヘッド54(図示せず)を有する。イ
ンクリボンカセット10はカセット本体12内に収容さ
れたインクリボン14(図示せず)、並びに、インクリ
ボン14を駆動するための一対のリボン駆動ローラ2
0、22を含む。印字ヘッド54及びインクリボン14
等の構成については、図3を参照される。
【0037】図11及び図12において、プリンタ50
のベース52には、インクリボンカセット10の側面か
ら突出するピン24(図15)を旋回可能に支持する穴
をもった枢着部56と、この枢着部56とは別の位置に
おいてインクリボンカセット10を支承する支承部58
と、リボン駆動手段60(図示せず)とが設けられる。
インクリボンカセット10はピン24の軸線のまわりで
ベース52に対して揺動可能である。支承部58とは反
対側において、スプリング62がカセット本体12を付
勢している。この実施例では、枢着部56はベース52
の上方に延びるアーム部57に設けられ、支承部58は
アーム部57から横方向に延びるアーム部59として形
成される。アーム部57及びアーム部59は従来の機種
でも設けられていたものであり、従来の機種に新しいイ
ンクリボンカセット10を取りつけることができる。さ
らに、ベース52には下方位置にあるインクリボンカセ
ット10を受けるストッパ64が設けられている。
【0038】前の実施例と同様に、カセット本体12に
は、カセット本体12を揺動させるための駆動機構が設
けられる。この駆動機構は、リボン駆動ローラ20の軸
21に設けられた小歯車26と、この小歯車26と噛み
合う歯車28を有するカム30と、このカム30と係合
するレバー34とからなる。図14に示されるように、
レバー34は横を向いたT字形に形成され、垂直方向に
配置されるスライド部34aと、水平に配置される支持
部34bとを有する。
【0039】図15及び図16に示されるように、カセ
ット本体12の上壁38は小歯車26及びカム30を上
から包囲するダルマ形の壁部分42を含み、この壁部分
42はカセット本体12の側面よりも横に張り出した垂
直壁44を含む。垂直壁44は垂直穴を有する。レバー
34のスライド部34aがこの垂直壁44の垂直穴に摺
動可能に挿入され、レバー34のスライド部34aの下
端部がベースの支承部58に当接する。レバー34の支
持部34bはカム30のカム面32を支持する。さら
に、図15に示されるように、壁部分42にはつまみ4
6が設けられ、このつまみ46は被駆動ローラであるリ
ボン駆動ローラ22の軸23に固定され、インクリボン
14のたるみをとるために手で操作されることができ
る。
【0040】従って、リボン駆動手段60の回転は、リ
ボン駆動ローラ20及び小歯車26を介してカム30に
伝達され、カム30が回転する。従って、支承部58に
よって下方への移動を阻止されているレバー34に対し
て、カム30及びカセット本体12はピン24のまわり
で揺動可能である。図13から、インクリボンカセット
10の揺動中心(ピン24)はリボン駆動ローラ20の
軸線上にあることが分る。
【0041】図11はカセット本体12が下方揺動位置
にあるところを示し、レバー34の上端部が垂直壁44
の上に突出しているのが見える。このとき、カセット本
体12はストッパ64にも当接している。図12はカセ
ット本体12が上方揺動位置にあるところを示し、レバ
ー34の下端部が垂直壁44の下に突出しているのが見
える。このとき、カセット本体12はストッパ64から
離れている。
【0042】インクリボンカセット10の旋回方向はイ
ンクリボン14の幅方向と一致する。揺動中心となるピ
ン24はリボン駆動ローラ20の近くにあり、カセット
先端アーム部18はリボン駆動ローラ20から最も遠い
カセット本体12の先端にある。従って、カム面32の
高い部分と低い部分との高さの差が小さくても、カセッ
ト先端アーム部18はインクリボン14の幅方向に十分
に上下動する。
【0043】このようにして、カセット本体12をイン
クリボン14の幅方向に移動させることによってインク
リボン14の印字領域を幅方向に拡散し、インクリボン
14を何回も繰り返し使用してもインクリボン14が局
所的に損傷することがなくなり、インクリボン14の耐
久性が向上する。さらに、前の実施例で説明したその他
の特徴も、この実施例に適用できることは言うまでもな
い。
【0044】図18から図20は本発明の他の実施例を
示す図である。プリンタ50はプリンタの横方向に往復
移動するキャリア又はキャリッジを有し、その一部であ
るベース52が図18に示されている。プリンタ50
は、ベース52に支持されたインクリボンカセット10
及び印字ヘッド54を有する。インクリボンカセット1
0はカセット本体12内に収容されたインクリボン(図
示せず)を含む。インクリボンは、カセット本体12の
カセット先端アーム部18に沿ってガイドされ、印字ヘ
ッド54によって印字される。カセット本体12は前の
実施例と同様の一対のリボン駆動ローラを有する。
【0045】インクリボンカセット10は枢着部56に
おいてプリンタ50のベース52に旋回可能に支持され
る。スプリング62がカセット本体12を付勢してい
る。プリンタ50のリボン駆動手段60は、インクリボ
ンカセット10をプリンタ50に搭載したときにリボン
駆動ローラに嵌合する駆動軸である。リボン駆動手段6
0はプリンタ50内のモータにより駆動される。
【0046】カセット本体12を旋回させるための駆動
機構は、リボン駆動ローラ20の軸21に固く嵌合さ
れ、カセット本体12の上壁から突出するノブ70と、
カセット本体12の上壁に上向きに設けられた突起72
とからなる。ノブ70の下面にはカム74が形成されて
いる。従って、リボン駆動手段60の回転は、リボン駆
動ローラ20の軸21を介してノブ70及びカム74に
伝達される。ノブ70及びカム74はその軸線方向では
固定の位置にあるので、カム74が回転するとカム74
のカムプロフィルに従って突起72が上下動し、カセッ
ト本体12が上下に旋回する。従って、この場合にも、
カセット本体12をインクリボンの幅方向に移動させる
ことによってインクリボンの印字領域を幅方向に拡散で
きる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクリボンの収納容積が制限されている場合でもイン
クリボンの長寿命化を図ったインクリボンカセット及び
それを搭載したプリンタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクリボンカセットを備えたプリン
タの一実施例を示す図である。
【図2】図1のカセット本体に設けられる駆動機構を示
す図である。
【図3】図1のインクリボンカセットを示す平面図であ
る。
【図4】印字されたインクリボンを示す図である。
【図5】図1のカムを支持する軸の構成を示す図であ
る。
【図6】カムを支持する軸の変形例を示す図である。
【図7】カムのカム面とそれを使用して印字されたイン
クリボンを示す図であり、(A)はカムの側面図、
(B)はインクリボンの平面図である。
【図8】カムのカム面とそれを使用して印字されたイン
クリボンを示す図であり、(A)はカムの側面図、
(B)はインクリボンの平面図であり、(C)はカム面
の平面図である。
【図9】カムのカム面とそれを使用して印字されたイン
クリボンを示す図であり、(A)はカムの側面図、
(B)はインクリボンの平面図であり、(C)はカム面
の平面図である。
【図10】小歯車とカムの歯車の変形例を示す図であ
る。
【図11】本発明のインクリボンカセットを備えたプリ
ンタの他の実施例を示す側面図である。
【図12】図11のインクリボンカセットが上方旋回位
置にあるところを示す側面図である。
【図13】図12のプリンタの部分破断断面を含む側面
図である。
【図14】図11から図13のレバーを示す側面図であ
る。
【図15】図11から図13のインクリボンカセットの
平面図である。
【図16】図16の矢印XVI から見たインクリボンカセ
ットの後面図である。
【図17】インクリボンカセットの断面図である。
【図18】本発明の他の実施例を示す図である。
【図19】図18のカセット本体が下向きに旋回したと
ころを示す図である。
【図20】図18のカセット本体が上向きに旋回したと
ころを示す図である。
【符号の説明】
10…インクリボンカセット 12…カセット本体 14…インクリボン 16…インクリボンの収納部 18…印字部 20、22…リボン駆動ローラ 24…ピン 26…小歯車 28…歯車 30…カム 34…レバー 36…インク補給部材 50…プリンタ 52…ベース 54…印字ヘッド 56…枢着部 58…支承部 60…リボン駆動手段 62…スプリング 70…ノブ 72…突起 74…カム面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパソコンやワープロ
等のイメージや文字情報を紙に印刷するプリンタ及び該
プリンタに搭載されるインクリボンカセットに関する。
【従来の技術】ワイヤドットインパクトプリンタにはイ
ンクリボンカセットが搭載される。インクリボンカセッ
トはインクリボンを収納しており、インクリボンは主に
ナイロン繊維を素材としたファブリックリボンが使用さ
れる。ファブリックリボンは基布内にインク浸透作用が
あるために、インクを補給しながら何回も繰り返して使
用でき、寿命が長い。インクリボンをこのようにして使
用する間に、印字ピンによる印字衝撃により、基布の繊
維は少しずつ切れて毛羽立ち、それが進行すると穴あき
や切断という状態に至って印字品質やインクリボン送り
機構に支障を来すことになる。こうして、インクリボン
は寿命となる。インクリボンの寿命を長くするために
は、インクリボンの長さをできるだけ長くして、インク
リボンの同一箇所の使用頻度を減少することが有効であ
る。これを達成する手段として、インクリボンカセット
がプリンタの左右のフレーム間に跨がるように装着する
「据え置き型」リボンカセットがある。このタイプのイ
ンクリボンカセットはインクリボンの収納容積を大きく
とることができるため、実績として20〜90mのイン
クリボンを搭載することができる。しかし、据え置き型
のインクリボンカセットは大型で価格も高くなるため、
最近はプリンタのキャリアに装着されて印字ヘッドとと
もに左右に移動する小型の「搭載型」リボンカセットが
多くなってきている。しかし、搭載型のインクリボンカ
セットはカセットの幅が大きく制限され、インクリボン
の収納容積も小さくて、インクリボンの長さは5〜10
mとなる。
【発明が解決しようとする課題】従来は、搭載型のイン
クリボンカセットはローエンド市場プリンタ用としての
用途が多く、印字としてはライトディーティであまり長
寿命を必要としなかった。しかし、近年は中級以上の機
種でもこの搭載型の形態が主流になりつつあり、印字性
能(印字速度、印字圧力等)が向上し、さらに、伝票等
大量の印字処理を行うためにインクリボンの長寿命化が
必要となってきている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】図3に示されるように、インクリボンカセ
ット10はカセット本体12内に収容されたインクリボ
ン14を含む。カセット本体12はインクリボンの収納
部16、ギャップを含むカセット先端アーム部18、及
び一対のリボン駆動ローラ20、22を有する。インク
リボン1はリボン駆動ローラ20、22により矢印A
の方向に走行せしめられ、カセット先端アーム部18に
おいて印字ヘッド54により印字される。印字されたイ
ンクリボン1はリボン駆動ローラ20、22によりイ
ンクリボンの収納部16に繰り込まれ、折りたたまれた
ような状態で収納される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】インクの補給領域の幅Eはリボン駆動ロー
ラ22に接触するインク補給部材36がローラ22に接
触する先端部の幅に相当する。インクリボン14はイン
クの浸透しやすい材料でできており、インクの補給領域
の幅Eが印字領域の幅Dと同じであると、インクは印字
領域よりも上側及び下側の領域にしみ込んでそれらの領
域に蓄積され、特に印字領域の半分ずつが使用される本
発明の場合には、印字領域よりも上下の領域に蓄積され
たインクが印字領域の幅の上下端に浸透して印字さ
れた文字の上端部及び下端部が濃くなる。インクの補給
領域の幅Eが印字領域の幅Dよりも小さくなるようにす
ることによって、前述の上下端からの浸透により、イン
クは印字領域全体にむらなくいきわたり、きれいな印字
ができるようになる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】さらに、インク補給部材36はインクリボ
ン12のループの内側にインクを補給する構成となって
いる。図3の場合には、インク補給部材36は被駆動ロ
ーラであるリボン駆動ローラ22に接触し、このリボン
駆動ローラ22はインクリボン12のループの内側に接
触している。カセット先端アーム部18においては、印
字ヘッド54はインクリボン12のループの内側に位置
し、印刷用紙がループの外側に位置する。こうすること
によって、上下左右に動くインクリボン12と印刷用紙
との間で印字汚れが発生するのを防止する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】図1の矢印XVIから見たインクリボンカ
セットの後面図である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿久津 順二 東京都稲城市大字大丸1405番地 富士通ア イソテック株式会社内 (72)発明者 杉江 優 東京都稲城市大字大丸1405番地 富士通ア イソテック株式会社内 (72)発明者 関岡 千秋 東京都稲城市大字大丸1405番地 富士通ア イソテック株式会社内 (72)発明者 井手 康浩 東京都稲城市大字大丸1405番地 富士通ア イソテック株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクリボンを収容したカセット本体
    と、該カセット本体のカセット先端アーム部を印字ヘッ
    ドに対してインクリボンの幅方向に移動させるための駆
    動機構とを備え、印字ヘッドの印字幅よりも広くインク
    リボンの領域に印字できるようにしたことを特徴とする
    インクリボンカセット。
  2. 【請求項2】 カセット本体は、プリンタの一部である
    ベースに揺動可能に取りつけられ、且つインクリボンを
    走行させるためのリボン駆動ローラを有し、該駆動機構
    はプリンタのリボン駆動手段の回転力を受けて該カセッ
    ト本体を揺動させ、該カセット本体をインクリボンの幅
    方向に揺動させることによってインクリボンの印字領域
    を幅方向に拡散できるようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載のインクリボンカセット。
  3. 【請求項3】 前記駆動機構は、前記リボン駆動ローラ
    の軸に設けられた小歯車と、該小歯車と噛み合う歯車を
    有するカムと、該カムと係合するレバーとからなること
    を特徴とする請求項2に記載のインクリボンカセット。
  4. 【請求項4】 前記小歯車は前記リボン駆動ローラ及び
    その軸とともに一体的に形成され、前記カムは外周部に
    前記歯車を有し且つ表面にカム面を有する円板状のカム
    として形成され、前記レバーは該カム面に垂直に追従す
    ることを特徴とする請求項3に記載のインクリボンカセ
    ット。
  5. 【請求項5】 前記レバーはその一部が前記カム面に当
    接するとともにその他部が前記ベースに当接することを
    特徴とする請求項4に記載のインクリボンカセット。
  6. 【請求項6】 前記カセット本体は前記リボン駆動ロー
    ラと協働してインクリボンを前記インクリボンの収納部
    に繰り込む被駆動ローラを備え、前記カムの中心穴が該
    被駆動ローラの軸に遊嵌合されることを特徴とする請求
    項3に記載のインクリボンカセット。
  7. 【請求項7】 前記カセット本体は前記リボン駆動ロー
    ラと協働してインクリボンを前記インクリボンの収納部
    に繰り込む被駆動ローラと、固定のリング状のスリーブ
    とを備え、該スリーブは被駆動ローラの軸と前記カムの
    中心穴との間に配置され、該スリーブの内側を被駆動ロ
    ーラの軸の軸受けとし、該スリーブの外側を該カムを支
    持する軸としたことを特徴とする請求項3に記載のイン
    クリボンカセット。
  8. 【請求項8】 前記小歯車は歯が周方向で部分的に欠落
    しているものであることを特徴とする請求項3に記載の
    インクリボンカセット。
  9. 【請求項9】 前記カム面が高い部分と低い部分とを有
    し、これらの高い部分と低い部分の間を垂直な段差でつ
    ないだことを特徴とする請求項4に記載のインクリボン
    カセット。
  10. 【請求項10】 前記カム面が高い部分と低い部分とを
    有し、これらの高い部分と低い部分の間を傾斜面でつな
    いだことを特徴とする請求項4に記載のインクリボンカ
    セット。
  11. 【請求項11】 前記カム面の回転方向で見て、低い部
    分から高い部分へ向かう傾斜面を高い部分から低い部分
    へ向かう傾斜面よりも長くしたことを特徴とする請求項
    10に記載のインクリボンカセット。
  12. 【請求項12】 前記カセット本体はインクを含ませた
    インク補給部材を有し、該インク補給部材の幅はインク
    リボンの印字領域の幅より小さいことを特徴とする請求
    項1に記載のインクリボンカセット。
  13. 【請求項13】 前記カセット本体はインクを含ませた
    インク補給部材を有し、該インク補給部材はインクリボ
    ンのループの内側にインクを補給することを特徴とする
    請求項1に記載のインクリボンカセット。
  14. 【請求項14】 化学繊維を用いて継ぎ目のないように
    織り上げられたインクリボン用基布にインクを含浸させ
    たインクリボンを用いたことを特徴とする請求項1に記
    載のインクリボンカセット。
  15. 【請求項15】 前記駆動機構は、前記リボン駆動ロー
    ラの軸に取りつけられた部材に設けられたカムと、該カ
    セット本体の上壁に設けられた突起とからなることを特
    徴とする請求項2に記載のインクリボンカセット。
  16. 【請求項16】 前記カムを有する部材は、前記リボン
    駆動ローラの軸に固く嵌合されたノブからなることを特
    徴とする請求項15に記載のインクリボンカセット。
  17. 【請求項17】 インクリボンカセットと、該インクリ
    ボンカセットを支持するベースと、印字ヘッドとを備
    え、 該ベースは、該インクリボンカセットを揺動可能に支持
    する枢着部と、該枢着部とは別の位置において該インク
    リボンカセットを支承する支承部と、リボン駆動手段と
    を有し、 該インクリボンカセットは、インクリボンを走行させる
    ために前記リボン駆動手段によって回転せしめられるリ
    ボン駆動ローラと、印字ヘッドによりインクリボンに印
    字が行われるようにインクリボンをガイドするカセット
    先端アーム部とを有し、且つ揺動可能に前記ベースに枢
    着されたカセット本体と、該カセット本体に設けられ、
    且つプリンタのリボン駆動手段の回転力を受けて該カセ
    ット本体を揺動させるための駆動機構とを備え、固定位
    置にある印字ヘッドに対して該カセット本体をインクリ
    ボンの幅方向に揺動させることによってインクリボンの
    印字領域を幅方向に拡散できるようにしたことを特徴と
    するプリンタ。
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