JPH10179444A - 紙おしぼり製造装置、紙おしぼり包装装置およびこれらを組み合わせた紙おしぼり製品製造設備とその製造方法 - Google Patents

紙おしぼり製造装置、紙おしぼり包装装置およびこれらを組み合わせた紙おしぼり製品製造設備とその製造方法

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JPH10179444A
JPH10179444A JP35724996A JP35724996A JPH10179444A JP H10179444 A JPH10179444 A JP H10179444A JP 35724996 A JP35724996 A JP 35724996A JP 35724996 A JP35724996 A JP 35724996A JP H10179444 A JPH10179444 A JP H10179444A
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paper towel
roll
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film sheet
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国広 田渕
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H45/00Folding thin material
    • B65H45/12Folding articles or webs with application of pressure to define or form crease lines
    • B65H45/16Rotary folders

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  • Body Washing Hand Wipes And Brushes (AREA)
  • Packaging Of Special Articles (AREA)
  • Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)
  • Sanitary Thin Papers (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙おしぼりを効率的に大量生産でき、紙おし
ぼりを包装フィルムで確実に密封でき、包装フィルムに
おける紙おしぼりの位置ズレを防止し、製品ロスをなく
すことができ、紙おしぼり製品を効率的に製造できる。 【解決手段】 原反ロール2Rから繰り出された包装フ
ィルムシート2Sを走行させながら、包装フィルムシー
ト2S上に紙おしぼり1を重ね合わせる重合部110 と、
紙おしぼり1を内側にして包装フィルムシート2Sで包
み込む包み込み部120 と、包装フィルムシート2Sの幅
方向における重ね合わされた両端縁部をヒートシールす
るセンターシール部130 と、包装フィルムシート2Sに
おいて包装フィルムシート2Sに重ね合わされた隣接す
る紙おしぼり1、1間の間隙部分7を仮接着する仮接着
部140 と、間隙部分7を熱によって溶解するフィルム溶
解部150 と、間隙部分7を冷却固化して切断するシール
切断部160 とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙おしぼり製造装
置、紙おしぼり包装装置およびこれらを組み合わせた紙
おしぼり製品製造設備とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は紙おしぼり製品Aの単体図で、
(A)は概略斜視図、(B)は(A)のB−B線断面図
である。同図に示すように、紙おしぼり製品Aは、薬液
が含浸されたパルプ製の紙おしぼり1が、ポリエチレン
フィルムや塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂製の包装フィ
ルム2に包装されているものである。紙おしぼり1は、
その長手方向に沿って観音折りされ、さらにその長手方
向に沿って二つ折りされ、最後に、その長手方向におけ
る真ん中でその幅方向に沿って縦に二つ折りされたもの
である。このように、紙おしぼり1はコンパクトに、か
つ、拡げやすく折り畳まれている。包装フィルム2は長
方形状の一枚もので、紙おしぼり1を包み込むために、
折り畳まれており、しかもその両端縁部7、7と上面中
央部6とが熱シールされている。この紙おしぼり製品A
を使用するには、包装フィルム2の上面中央部6をその
幅方向側へ引っ張るだけでよい。包装フィルム2の上面
中央部6をその幅方向側へ引っ張ると、包装フィルム2
はその上面中央部6に沿って破れ、さらに包装フィルム
2の両端縁部7、7に沿って破れる。このため、紙おし
ぼり1を包装フィルム2から取り出せば直ちに使用する
ことができる。また、取り出された紙おしぼり1は拡げ
やすく使いやすい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、紙おしぼり
1を効率的に大量生産できる紙おしぼり製造装置はない
という問題がある。また、紙おしぼり1を包装フィルム
2で効率的に包装し紙おしぼり製品Aとする紙おしぼり
包装装置や紙おしぼり製品製造設備はないという問題が
ある。さらに、従来の紙おしぼり製品製造設備は、高速
操業になるにつれ、その紙おしぼり包装装置において、
包装フィルム2の熱シール時間が短くなり、紙おしぼり
1を包装している包装フィルム2の上面中央部6や両端
縁部7、7を十分に熱シールすることができない。仮
に、熱シールの温度を上昇させて対処した場合であって
も、溶解しきった包装フィルム2がその粘着性によっ
て、熱シールロール側に付着してしまって包装フィルム
2をうまく熱シールすることができない。いずれにして
も、うまく熱シールできないので、包装フィルム2にお
ける紙おしぼり1の位置ズレが生じるとともに、紙おし
ぼり1を包装フィルム2で高速に包装することができな
いので、紙おしぼり製品Aを大量生産することができな
いという問題がある。さらにまた、従来の包装装置には
アタッチコンベアが組み込まれており、このアタッチコ
ンベアで搬送された紙おしぼり1を包装フィルムシート
で包み込むためのセーラはあったが、包装フィルムシー
トに紙おしぼりをうまく重ね合せられず、うまくセーラ
に挿入されないので、多くのロスがあるという問題があ
る。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、効率的に紙お
しぼりを大量生産できる紙おしぼり製造装置を提供し、
紙おしぼりを包装フィルムで確実に密封でき、包装フィ
ルムにおける紙おしぼりの位置ズレを防止し、製品ロス
をなくすことができ、紙おしぼり製品を効率的に大量生
産できる紙おしぼり包装装置、紙おしぼり製品製造設備
および紙おしぼり製品の製造方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の紙おしぼり製
造装置は、原反ロールから繰り出された一続きの紙おし
ぼりシートを走行させながら、該紙おしぼりシートをそ
の走行方向に沿って観音折りに折り畳む一次折り畳み部
と、観音折りされた紙おしぼりシートをその幅方向にお
ける真ん中でその走行方向に沿ってさらに二つ折りに折
り畳む二次折り畳み部と、該紙おしぼりシートに薬液を
含浸する薬液の含浸部と、該紙おしぼりシートをその走
行方向に等間隔で、その幅方向に沿ってカットし、紙お
しぼりとするカット部と、該紙おしぼりをその走行方向
における真ん中で、その幅方向に沿って二つ折りに折り
畳む縦折り部とからなることを特徴とする。請求項2の
紙おしぼり包装装置は、原反ロールから繰り出された一
続きの包装フィルムシートを走行させながら、該包装フ
ィルムシートの上に前記紙おしぼりを重ね合わせる重合
部と、前記紙おしぼりを内側にして、前記包装フィルム
シートをその走行方向に沿って折り畳み、前記包装フィ
ルムシートの幅方向における対向する端縁部同士を重ね
合わせて紙おしぼりを包み込む包み込み部と、前記包装
フィルムシートの幅方向における重ね合わされた両端縁
部をヒートシールするセンターシール部と、前記包装フ
ィルムシートにおいて、該包装フィルムシートに包み込
まれた隣接する前記紙おしぼりの間の間隙部分を仮接着
する仮接着部と、前記包装フィルムシートにおける前記
間隙部分を熱によって溶解させるフィルム溶解部と、前
記包装フィルムシートにおける溶解した前記間隙部分を
冷却固化させ、該間隙部分を切断するシール切断部とか
らなることを特徴とする。
【0006】請求項3の紙おしぼり包装装置は、前記重
合部が、ロール周面上において、その回転方向に等間隔
に、その軸方向に沿って形成された複数の溝を備え、か
つロール周面上において、その回転方向に沿って形成さ
れた周回溝を備えた垂直面内で回転自在に設けられた第
1ロールと、ロール周面上において、その回転方向に沿
って形成された周回溝を備えた垂直面内で回転自在に設
けられた第2ロールと、該第2ロールの周回溝と前記第
1ロールの周回溝に巻き掛けられた索条と、該索条の下
方に設けられ、前記包装フィルムシートを載せて走行す
るベルトコンベアとからなることを特徴とする。請求項
4の紙おしぼり包装装置は、前記仮接着部が、ロールの
軸方向に延びた加熱部をロール周面において円周方向に
等間隔に備えた回転自在な一対の熱シールロールからな
り、該一対の熱シールロール間を前記包装フィルムシー
トが走行し、前記加熱部によって前記包装フィルムシー
トにおける前記間隙部分を仮接着することを特徴とす
る。請求項5の紙おしぼり包装装置は、前記フィルム溶
解部が、熱を発生させるホットプレートと、該ホットプ
レートと包装フィルムシートとの間を走行するメッシュ
ベルトとからなり、該メッシュベルトには、その走行方
向において交互に熱透過部と熱遮断部とが設けられ、該
メッシュベルトが前記包装フィルムシートに同調して走
行することを特徴とする。請求項6の紙おしぼり包装装
置は、前記シール切断部が、ロール周面において円周方
向に等間隔に、ロールの軸方向に延びた冷却部およびカ
ッターを備えた回転自在な一対の冷却シールエンボスロ
ールからなり、該一対の冷却シールエンボスロール間を
前記包装フィルムシートが走行し、前記冷却部によって
前記包装フィルムシートにおける前記間隙部分を冷却固
化して切断することを特徴とする。請求項7の紙おしぼ
り製品製造設備は、請求項1記載の紙おしぼりの製造装
置と、請求項2〜6記載の紙おしぼり包装装置とからな
ることを特徴とする。請求項8の紙おしぼり製品製造設
備は、前記紙おしぼり製造装置が多列で紙おしぼりを製
造し、前記紙おしぼり包装装置が多列で前記紙おしぼり
を包装し、多列の紙おしぼり製品とすることを特徴とす
る。請求項9の紙おしぼり製品の製造方法は、原反ロー
ルから繰り出された一続きの紙おしぼりシートを走行さ
せながらその走行方向に沿って観音折りし、該紙おしぼ
りシートをその走行方向に沿って二つ折りし、該紙おし
ぼりシートに薬液を含浸し、該紙おしぼりシートをその
走行方向に沿って等間隔で、その幅方向に沿ってカット
して紙おしぼりとし、該紙おしぼりをその走行方向にお
ける真ん中で、その幅方向に沿って二つ折りに折り畳
み、原反ロールから繰り出された一続きの包装フィルム
シートを走行させながら、該包装フィルムシートの上に
前記紙おしぼりを重ね合わせ、該紙おしぼりを内側にし
て、前記包装フィルムシートをその走行方向に沿って折
り畳み、前記包装フィルムシートの幅方向における対向
する端縁部同士を重ね合わせて紙おしぼりを包み込み、
前記包装フィルムシートの幅方向における重ね合わされ
た両側縁部をヒートシールし、前記包装フィルムシート
において、該包装フィルムシートに包み込まれた隣接す
る前記紙おしぼりの間の間隙部分を仮接着し、前記包装
フィルムシートにおける前記間隙部分を熱によって溶解
し、前記包装フィルムシートにおける前記間隙部分を冷
却固化して切断することを特徴とする。
【0007】本明細書において、「観音折り」とは、真
ん中から左右に観音開きできるように折り畳む折り畳み
方をいう。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係る紙
おしぼり製品製造設備の側面図である。同図に示すよう
に、本実施形態の紙おしぼり製品製造設備は、図中左側
の紙おしぼり製造装置10と図中右側の紙おしぼり包装
装置90とが直列に接続されたものである。符号1R、
1Rは紙おしぼりシートの原反ロールを示しており、い
ずれも公知の接合部3aを経由していずれか一方の原反
ロール1Rが紙おしぼり製造装置10に供給されるよう
になっている。接合部3aは、いずれか一方の原反ロー
ル1Rが全量繰り出されたとき、その尾端に残りの原反
ロール1Rの先端を接続する装置である。符号2R、2
Rは包装フィルムシートの原反ロールを示しており、い
ずれも公知の接合部3bを経由していずれか一方の原反
ロール2Rが紙おしぼり包装装置90に供給されるよう
になっている。接合部3bは、いずれか一方の原反ロー
ル2Rが全量繰り出されたとき、その尾端に残りの原反
ロール2Rの先端を接続する装置である。
【0009】つぎに、紙おしぼり製造装置10を説明す
る。紙おしぼり製造装置10は、エンボスプレス部2
0、紙おしぼりシート裁断部30、一次折り畳み部4
0、二次折り畳み部50、薬液の含浸部60、カット部
70および縦折り部80が設けられている。原反ロール
1Rから繰り出された原反シート1Tは接合部3aを経
由して、エンボスプレス部20、紙おしぼりシート裁断
部30、一次折り畳み部40、二次折り畳み部50、薬
液の含浸部60、カット部70および縦折り部80によ
って順に加工されて紙おしぼり1となる。
【0010】まず、エンボスプレス部20を説明する。
図1に示すように、エンボスプレス部20は、対向する
一対のエンボスプレスロールから構成されている。この
一対のエンボスプレスロールは、それぞれそのロール周
面上にエンボス型の凹凸が形成されており、一方のエン
ボスプレスロールの凸部が他方のエンボスプレスロール
の凹部に嵌合するようになっている。このため、この一
対のエンボスプレスロールの間に原反シート1Tが通さ
れると、原反シート1Tの両表裏面上にエンボス型が型
付され、原反シート1Tはエンボス加工される。なお、
エンボスプレス部20はなくてもよいが、本実施形態の
ごとくエンボス加工された原反シート1Tは、その嵩が
高くなるので好適である。
【0011】つぎに、紙おしぼりシート裁断部30を説
明する。紙おしぼりシート裁断部30は、原反シート1
Tを、その幅方向に多列で裁断し、多列の紙おしぼりシ
ート1Sとするものである。図1に示すように、紙おし
ぼりシート裁断部30は、一対のカッターロールから構
成されている。一方のカッターロールのロール周面上に
は、その幅方向に等間隔に複数のカッターが取り付けら
れている。残りのカッターロールのロール周面上には、
前記カッターに対応する複数の周回溝が形成されてい
る。このため、この一対のカッターロールの間に原反シ
ート1Tが通されると、この原反シート1Tはその幅方
向に多列で裁断され、多列の紙おしぼりシート1Sとな
る。なお、カッターロール上のカッターの数はいくつで
あってもよい。もし、所望の列数がN列であれば、前記
カッターロール上のカッターの数を(N−1)本にすれ
ばよい。本実施形態においては、紙おしぼりシート1S
の列数Nを簡単のため、2として説明する。
【0012】つぎに、一次折り畳み部40を説明する。
図3は一次折り畳み部40および二次折り畳み部50の
概略斜視図である。同図に示すように、一次折り畳み部
40は多列の公知のセーラ41から構成されている。一
次折り畳み部40の各セーラ41は、いずれも走行する
一続きのシートを、その走行方向に沿って折り畳み、観
音折りするためのものである。この多列のセーラ41の
列数は、紙おしぼりシート1Sの列数Nと同数とすれば
よい。多列で走行する紙おしぼりシート1Sは、それぞ
れに対応するセーラ41に通される。すると、各セーラ
41によって、それぞれの列の紙おしぼりシート1Sは
走行方向に沿って折り畳まれて、観音折りされる。
【0013】つぎに、二次折り畳み部50を説明する。
図3に示すように、二次折り畳み部50は折り目ローラ
52と公知のセーラ51との組み合わせユニットが多列
に配設されたものである。各折り目ローラ52は、観音
折りされた紙おしぼりシート1Sの走行方向に直角に、
かつ、それぞれの折り目ローラ52の先端縁部が、観音
折りされたそれぞれの紙おしぼりシート1Sの走行方向
に沿う中央線の位置に重なるように配設されている。二
次折り畳み部50のセーラ51と折り目ローラとの組み
合わせユニットは、いずれも走行する一続きのシートを
その走行方向に沿って折り畳み、二つ折りするためのも
のである。この組み合わせユニットの列数は紙おしぼり
シート1Sの列数Nと同数とすればよい。観音折りされ
た多列で走行する紙おしぼりシート1Sは、それぞれに
対応する折り目ローラ52を経由してセーラ51に通さ
れる。すると、各セーラ51によってそれぞれの列の紙
おしぼりシート1Sは、その走行方向の真ん中で折り畳
まれて二つ折りされる。したがって、一次折り畳み部4
0と二次折り畳み部50とによって紙おしぼりシート1
Sは、その走行方向に四つに折り畳まれる。
【0014】つぎに、薬液の含浸部60を説明する。図
4は薬液の含浸部60の概略斜視図である。同図に示す
ように、薬液の含浸部60は上下一対のノズル61、6
1が、多列で走行する紙おしぼりシート1Sに対応し
て、多列に配設されたものである。各上下一対のノズル
61、61は各紙おしぼりシート1Sの幅方向に沿って
配設されている。全てのノズル61には、その長手方向
に沿って等間隔に複数の噴出口62が形成されている。
この噴出口62は薬液を噴出させるための孔である。薬
液としては、精製水、エタノール、プロピレングリコー
ル、パラベン等の殺菌作用のあるものが望ましい。な
お、図ではノズル61は、折り畳まれた紙おしぼりシー
ト1Sの隙間に配設されており、紙おしぼりシート1S
に薬液を十分含浸させることができるので好適である。
前記二次折り畳み部50によって折り畳まれた各列の紙
おしぼりシート1Sは、それぞれに対応する一対のノズ
ル61、61の全ての噴出口62から薬液が噴出され、
全ての列の紙おしぼりシート1Sの幅方向に薬液が含浸
される。しかも、全ての列の紙おしぼりシート1Sは走
行しているので、全ての列の紙おしぼりシート1Sにお
けるその全面に薬液が連続して含浸される。
【0015】つぎに、カット部70を説明する。図5は
カット部70、縦折り部80および紙おしぼり包装装置
90の一部の側面図、図6はカット部70および縦折り
部80の拡大図、図7は送りロール73および縦折りロ
ール81の垂直断面図である。図5〜7に示すように、
カット部70は垂直面内で回転自在に設けられたカッタ
ーロール71と送りロール73とから構成されている。
前者のカッターロール71のロール周面上には、カッタ
ーロール71の軸方向に延びた複数のカッター72が、
カッターロール71の回転方向に沿って等間隔に取り付
けられている。図では、カッター72の数は2としてい
るが、いくつ取り付けられていてもよい。
【0016】後者の送りロール73のロール周面上に
は、送りロール73の軸方向に延びた突部74が、送り
ロール73の回転方向に等間隔に取り付けられている。
なお、突部74の数は、カッター72の数と同数の2と
している。さらになお、図7に示すように、くさび状の
保持材75をボルト76で締め付ることによって送りロ
ール73の突部74を固定させているが、その固定手段
は特に限定されない。そして、このカッターロール71
と送りロール73とは、それぞれのカッター72と突部
74との位置が互い違いにズレる位相で配設されてい
る。
【0017】前記カット部70のカッターロール71と
送りロール73との間に、多列の紙おしぼりシート1S
を走行させ、かつカッターロール71および送りロール
73を紙おしぼりシート1Sの走行速度に同調して回転
させる。カッターロール71上のいずれかのカッター7
2が送りロール73と接触するときには、カッターロー
ル71のカッター72と送りロール73のロール周面と
が常に接触する。このため、カッターロール71のカッ
ター72と送りロール73のロール周面とに挟まれたそ
れぞれの列の紙おしぼりシート1Sは、それぞれその幅
方向に沿って切断されて、多列の紙おしぼり1となる。
多列の紙おしぼりシート1Sの走行を続けさせ、カット
部70のカッターロール71と送りロール73とを、紙
おしぼりシート1Sに同調して回転させ続けると、互い
に同一形状な紙おしぼり1が連続して製造される。そし
て、この多列の紙おしぼり1は、縦折り部80に送られ
る。
【0018】つぎに、縦折り部80を説明する。図6に
示すように、縦折り部80は垂直面内で回転自在に設け
られた縦折りロール81と返しロール85とから構成さ
れている。縦折りロール81は、そのロール周面上にそ
の軸方向に延びた複数の溝82が、縦折りロール81の
回転方向に等間隔に形成されている。図では溝82の数
は6としているがいくつでもよい。この縦折りロール8
1は、その溝82に前記送りロール73の突部74が嵌
合する位置に配設されている。縦折りロール81は、そ
の溝82が、送りロール73の突部74の嵌合するよう
に同調して回転しうる。そして、縦折りロール81のロ
ール周面上には、複数の周回溝86が、縦折りロール8
1の幅方向に形成されている。この縦折りロール81の
周回溝86には索条111 が巻き掛けられているが、詳細
は後述する。縦折りロール81の回転駆動源は、図示し
ないモータとしている。前記返しロール85は、縦折り
ロール81と送りロール73との間の下方に配設されて
いる。なお、図7では、縦折りロール81の溝82は、
保隙材83をボルト84で固定させることによって形成
しているが、その形成手段は特に限定されない。
【0019】縦折り部80に送り込まれる全ての列の紙
おしぼり1は、図7に示すように、送りロール73と縦
折りロール81との間に送られる。しかも、全ての列の
紙おしぼり1はその走行方向における真ん中で、送りロ
ール73の突部74と縦折りロール81の溝82との間
に挟まれる。したがって、各列の紙おしぼり1はその走
行方向における真ん中に、折り目が型付けられて、この
折り目が縦折りロール81の溝82に嵌まり込む。つい
で、送りロール73と縦折りロール81とを回転させる
と、図6に示すように、全ての列の紙おしぼり1は、そ
の折り目を縦折りロール81の溝82に保持されたま
ま、その折り目より下半面が返しロール85の上面に載
る。さらに、縦折りロール81を回転させると、全ての
列の紙おしぼり1は、その折り目を縦折りロール81の
溝82に保持されたまま、その折り目より下半面が返し
ロール85の上面を通り過ぎ、各列の紙おしぼり1はそ
の折り目より上半面と下半面とがともに重なり合ってす
なわち、縦に二つ折りされて折り畳まれる。
【0020】つぎに、紙おしぼり製造装置10による作
業工程を説明する。図2は紙おしぼり製造装置10のブ
ロック図である。同図に示すように、原反ロール1Rか
ら繰り出された一続きの原反シート1Tはエンボスプレ
ス(20P)され、原反シート1Tはその表裏面にエン
ボス加工される。そして、原反シート1Tはその走行方
向に多列に裁断(30P)され、多列の紙おしぼりシー
ト1Sとなる。各列の紙おしぼりシート1Sはそれぞ
れ、その走行方向に沿って観音折りに折り畳まれ(40
P)、さらにその走行方向に沿って二つ折りに折り畳ま
れる(50P)。そして、各列の紙おしぼりシート1S
には、それぞれ薬液が含浸(60P)される。さらに、
各列の紙おしぼりシート1Sはそれぞれの幅方向に沿っ
てカット(70P)されて、単体の紙おしぼり1とな
り、この紙おしぼり1は、その長手方向における真ん中
で縦に二つ折りされる(80P)。
【0021】上記のごとき構成の紙おしぼり製造装置1
0によって、一続きの紙おしぼりシート1Sを、多列の
折り畳まれた紙おしぼり1とすることができ、紙おしぼ
り1を効率的に大量生産することができるという効果を
奏する。そして、紙おしぼり1は多列のまま紙おしぼり
包装装置90へと送られる。
【0022】つぎに、紙おしぼり包装装置90を説明す
る。再び、図1に示すように、おしぼり包装装置90に
は、フィルム裁断部100 、重合部110 、包み込み部120
、センターシール部130 、仮接着部140 、フィルム溶
解部150 およびシール切断部160 が設けられている。包
装フィルムの原反ロール2Rから繰り出された原反シー
ト2Tは接合部3bを経由して、フィルム裁断部100 、
重合部110 、包み込み部120 、センターシール部130 、
仮接着部140 、フィルム溶解部150 およびシール切断部
160 によって順に加工されて包装フィルム2となり、前
記紙おしぼり1はこの包装フィルム2によって包装され
紙おしぼり製品Aとなる。包装フィルムの原反ロール2
Rは、ポリエチレンやポリオレフィン、塩化ビニルなど
の熱可塑性樹脂製の包装フィルムシート2Sが巻き取ら
れたものである。
【0023】まず、フィルム裁断部100 を説明する。図
9(A)はフィルム裁断部100 の側面図、図9(B)は
同平面図である。同図に示すように、フィルム裁断部10
0 は、包装フィルムの原反ロール2Rから繰り出された
原反シート2Tを、この原反シート2Tの幅方向に多列
で裁断し、多列の包装フィルムシート2Sとするもので
ある。フィルム裁断部100 は、多列のフィルムカッター
101 が原反シート2Tの進行方向と逆向きに刃先を向け
て配設されたものである。包装フィルムの原反ロール2
Rから繰り出された原反シート2Tがフィルム裁断部10
0 を走行すると、この原反シート2Tはフィルム裁断部
100 のフィルムカッター101 によって幅方向に多列で裁
断され、多列の包装フィルムシート2Sとなる。なお、
原反シート2Tの裁断数は、紙おしぼり製造装置10に
おける紙おしぼり1の列数と同数にすればよい。つま
り、紙おしぼり製造装置10がN列で紙おしぼりを製造
するならば、フィルム裁断部100 において原反シート2
TをN本に裁断しN列の包装フィルムシート2Sとすれ
ばよい。したがって、この場合には、(N−1)本のフ
ィルムカッター101 を原反シート2Tの幅方向に並べて
配設しておけばよい。さらになお、フィルム裁断部100
は多列のフィルムカッター101 だけでなく、カッターロ
ール等であってもよい。
【0024】つぎに、重合部110 および包み込み部120
を説明する。図10は重合部110 、包み込み部120 およ
びセンターシール部130 の概略斜視図である。同図およ
び図6に示すように、重合部110 は複数の周回溝113 が
ロール周面上に形成された縦折りロール81と、この縦
折りロール81の下方に、前方斜め下向きに傾斜して設
けられたベルトコンベア112 と、後述する折りホールド
ロール123 の複数の周面溝114 とに巻き掛けられた複数
の索条111 とから構成されているが、まず包み込み部12
0 を説明する。
【0025】図5、6および10に示すように、包み込
み部120 はベルトコンベア121 とセーラ122 と折りホー
ルドロール123 とからなる包み込みユニットが多列に配
設されたものである。各包み込みユニットの折りホール
ドロール123 は前記縦折りロール81と同様に垂直面内
で回転自在に設けられている。各折りホールドロール12
3 は、ベルトコンベア112 の後転より低い位置に垂直面
内で回転自在に設けられている。そして、折りホールド
ロール123 は、そのロール幅が各列の包装フィルムシー
ト2Sの幅より小さく、各列の包装フィルムシート2S
の走行方向における中央部分を上から押さえ付けること
ができる。このため、各列の包装フィルムシート2Sに
おいて、紙おしぼり1を内側にして、その列の包装フィ
ルムシート2Sを紙おしぼり1とともにその包装フィル
ムシート2Sを走行方向に沿って、断面視で底が平らな
Uの字状に型付けすることができる。
【0026】各包み込みユニットのセーラ122 は前記ベ
ルトコンベア112 に隣接して、かつ前方斜め上向きに傾
斜して配設されている。各セーラ122 は、公知の装置
で、前記折りホールドロール123 によって底が平らなU
の字状に型付けされた包装フィルムシート2Sをこの型
付けに沿って折り畳み、包装フィルムシート2Sの幅方
向における両端縁部同士を接触させるものである。ま
た、各セーラ122 は、その内部にベルトコンベア121 の
ベルトが通されており、各セーラ122 は重合部110 の後
輪とほぼ同じ高さの位置に配設されている。つまり、こ
のセーラ122 には、その入口から出口までの間を、前記
ベルトコンベア121 のベルトが通されており、走行する
ようになっている。なお、包み込みユニットの列数は紙
おしぼり製造装置10における列数Nと同数にすればよ
い。
【0027】ついで、重合部110 を説明する。縦折りロ
ール81が請求項3でいう第1ロールで、縦折りロール
81はそのロール周面上において、その回転方向に沿っ
て周回溝113 が形成されている。また、折りホールドロ
ール123 が請求項3でいう第2ロールで、この折りホー
ルドロール123 には、そのロール周面上において、その
回転方向に沿って周回溝114 が形成されている。包装フ
ィルムシート2Sの多列数Nに応じて、縦折りロール8
1には2N本の周回溝113 が形成されており、同様に折
りホールドロール123 には2N本の索条111 が形成され
ている。この折りホールドロール123 の複数の周回溝11
4 と縦折りロール81の複数の周回溝113 とには、それ
ぞれに対応する索条111 が巻き掛けられている。そし
て、縦折りロール81の下方に、ベルトコンベア112 が
前方斜め下向きに傾斜して設けられている。そして、こ
のベルトコンベア112 の上に多列の包装フィルムシート
2Sが走行している。
【0028】この構成により、多列の紙おしぼり1は、
縦折り部80の縦折りロール81における溝82に保持
されたまま、縦折りロール81の回転とともに前進す
る。多列の紙おしぼり1を保持している縦折りロール8
1の溝82が、重合部110 の索条111 と交差する位置ま
で前進すると、多列の紙おしぼり1はそれぞれ重合部11
0 の索条111 に当たって、強制的に包装フィルムシート
2S上に重ね合わされる。つまり、各列の紙おしぼり1
は、縦折りロール81の回転とともに前進し、重合部11
0 の索条111 は常に同一軌跡上を走行しているので、紙
おしぼり1は重合部110 の索条111 に押し返され、縦折
りロール81の溝82から抜け出て、紙おしぼり1の自
重によって、重合部110 のベルトコンベア112 の上に落
ちる。しかも、縦折りロール81のいずれの溝82に保
持された紙おしぼり1であっても、常に同一軌跡上を移
動し、かつ重合部110 の索条111 は同一軌跡上を走行し
ているので、各列の紙おしぼり1において、その紙おし
ぼり1に後続する紙おしぼり1はすべて、同一位置に落
ちる。このため、各列の包装フィルムシート2Sにおけ
るそれぞれの紙おしぼり1の位置決めはきわめて正確な
ので製品ロスをなくすことができるという効果を奏す
る。なお、1列の紙おしぼり1に2本の索条111 を対応
させているので、紙おしぼり1が左右に傾いたりズレた
りするのを防止できるので好適である。
【0029】つぎに、センターシール部130 を説明す
る。このセンターシール部130 は、各列の包装フィルム
シート2Sの走行方向に直列で2組の対向するシールロ
ール131 を配設されたユニットが、包装フィルムシート
2Sの列数Nに対応させて、多列で配設されたものであ
る。各ユニットの一対のシールロール131 、131 は、そ
の外周縁部が互いに接触した状態で回転自在に設けられ
ている。全てのシールロール131 、131 は、その外周縁
部に凹凸が形成されたものである。このシールロール13
1 には、図示しないが、電熱ヒータによって熱エネルギ
ーが供給され続けているので、その熱によって包装フィ
ルムシート2Sを溶解することができる。符号132 はベ
ルトコンベアを示している。なお、センターシール部13
0 におけるシールロール131 の組数はいくつでもよいが
2組以上が好適である。
【0030】前記包み込み部120 のセーラ122 によっ
て、紙おしぼり1が包み込まれた多列の包装フィルムシ
ート2Sは、その両端縁部が接近もしくは接触しなが
ら、かつ立ったままで走行している。各列の包装フィル
ムシート2Sの中央部は紙おしぼり1とともにベルトコ
ンベア121 上に載せられたまま、各列の包装フィルムシ
ート2Sの両端縁部はセンターシール部130 のそれぞれ
の列に対応する最初の組のシールロール131 、131 間に
通される。各列の包装フィルムシート2Sの両端縁部
は、最初の組のシールロール131 、131 に挟まれたま
ま、この一組のシールロール131 、131 の熱に溶解され
るので、圧着される。ついで、各列の包装フィルムシー
ト2Sの両端縁部は2組目のシールロール131 、131 に
挟まれたまま2組目の一対のシールロール131 、131 の
熱によって溶解されて圧着される。このため、全列の包
装フィルムシート2Sの両端縁部はセンターシール部13
0 によって、完全にヒートシールされる。
【0031】センターシールされた後の各列の包装フィ
ルムシート2Sは、その両端縁部が立ったままである
が、ベルトコンベア132 とベルトコンベア121 との間に
送られると、この両端縁部は横倒しされて包装フィルム
シート2Sの上面に重ね合わされ、仮接着部140 へ送ら
れる。包装フィルムシート2Sにおけるヒートシールさ
れた両端縁部は、紙おしぼり製品Aにおける上面中央部
6となる予定の部分である。
【0032】図11は仮接着部140 の概略斜視図であ
る。同図に示すように、仮接着部140は上下一対の熱シ
ールロール141 、141 が回転自在に設けられたものであ
る。この一対の熱シールロール141 、141 間に多列の包
装フィルムシート2Sが挟まれて走行するようになって
いる。各熱シールロール141 は、ロールの軸方向に延び
た台形状の加熱部143 がロール周面において円周方向に
等間隔に設けられたものである。この加熱部143 には熱
を発生させる熱芯144 が内蔵されているので、熱芯144
によって加熱部143 が高温となる。ところで、各列の包
装フィルムシート2S上の隣接する紙おしぼり1、1の
間の部分は間隙部分7であり、この間隙部分7は後述す
るシール切断部160 によって包装フィルムシート2Sの
幅方向に沿って切断される部分である。
【0033】この構成により、仮接着部140 は以下に示
すように動作する。それぞれの列の包装フィルムシート
2Sで包み込まれた紙おしぼり1が前記一対の熱シール
ロール141 、141 間に位置しているときには、前記一対
の熱シールロール141 の加熱部143 、143 は接触してい
ない。このため、どの列の紙おしぼり1であっても、加
熱部143 、143 によって押さえ付けられたり、加熱部14
3 、143 の熱によって劣化することはなく、前記一対の
熱シールロール141 、141 間を通過する。それぞれの列
の包装フィルムシート2Sにおける間隙部分7が、前記
一対の熱シールロール141 、141 間に位置しているとき
には、前記一対の熱シールロール141 、141 の加熱部14
3 によってその包装フィルムシート2Sの間隙部分7を
挟まれる。このため、前記一対の熱シールロール141 、
141 のそれぞれの加熱部143 、143 の熱によって、それ
ぞれの列の包装フィルムシート2Sの間隙部分7を溶か
しながら押し付けて仮接着する。したがって、この仮接
着部140 は、全ての列の包装フィルムシート2S上の隣
接する紙おしぼり1、1の間の間隙部分7を仮接着する
ことができるので、全ての列の包装フィルムシート2S
の位置ズレを防止できるという効果を奏する。なお、各
熱シールロール141 のロール幅は送られてくる包装フィ
ルムシート2Sの幅およびその列数Nに応じて決めれば
よい。
【0034】図12はフィルム溶解部150 の概略斜視分
解図である。同図に示すように、フィルム溶解部150
は、前記仮接着された全ての列の包装フィルムシート2
Sを挟む位置に上下一対のフィルム溶解機構が設けられ
ており、このフィルム溶解機構によってそれぞれの列の
包装フィルムシート2Sの間隙部分7を溶解させるもの
である。説明のため図中ではフィルム溶解機構は離れて
示されているが、前記一対のフィルム溶解機構は包装フ
ィルムシート2Sに接近して設けられているものであ
る。上下それぞれのフィルム溶解機構には、前後一対の
ロール151 、151 が回転自在に対向させて並設されてお
り、この前後一対のロール151 、151 の間にはそれぞれ
メッシュベルト153 が巻き掛けられている。このメッシ
ュベルト153 は、前記ロール151 を回転させると、包装
フィルムシート2Sに同調しながら包装フィルムシート
2Sの走行方向に走行するものである。もちろん、それ
ぞれの列の包装フィルムシート2Sは全て同調して走行
している。
【0035】このメッシュベルト153 はステンレスなど
の熱伝導性のベルトに、このメッシュベルト153 の走行
方向において交互に、シリコンゴムや石綿などの断熱性
を有する断熱材を貼り合わせたものである。この断熱材
の貼付された面が熱遮断部154 であり、この熱遮断部15
4 は後述するホットプレート155 の熱を遮断する。他
方、メッシュベルト153 における熱遮断部154 を除いた
面は熱透過部156 であり、この熱透過部156 は後述する
ホットプレート155 の熱を透過する。なお、メッシュベ
ルト153 は、ステンレスだけでなく鉄などの熱伝導性・
耐熱性を有するものであれば、特に限定なく採択しう
る。さらになお、メッシュベルト153 の熱遮断部154 を
構成する材料としては、シリコンゴムや石綿だけでなく
カーボン繊維やガラス繊維などの断熱性を有するもので
あれば、とくに限定なく採択しうる。なお、メッシュベ
ルト153 のベルト幅は、送られてくる包装フィルムシー
ト2Sの幅およびその列数Nに応じて決めればよい。
【0036】前記一対のロール151 、151 間には、熱を
発生させるホットプレート155 が配設されており、この
ホットプレート155 から発せられる熱によってそれぞれ
の列の包装フィルムシート2Sの間隙部分7を溶解しう
る。ホットプレート155 は、真鍮、銅、鉄やアルミニウ
ムなどの金属製のヒータが内蔵されており、通電される
とその金属の電気抵抗によって熱を発生させるものであ
り、電流の大きさを調整することによって熱の温度を調
整できる。
【0037】このフィルム溶解部150 の全てのロール15
1 を回転させると、メッシュベルト153 が全ての列の包
装フィルムシート2Sと同一方向かつ同調しながら走行
する。このため、ホットプレート155 の熱はメッシュベ
ルト153 の熱透過部156 を透過し、この熱によってそれ
ぞれの列の包装フィルムシート2Sの間隙部分7を常に
溶解させる。他方、ホットプレート155 の熱はメッシュ
ベルト153 の熱遮断部154 によって遮断されるので、そ
の列の包装フィルムシート2S上で折り畳まれた紙おし
ぼり1は全て熱されることなく、劣化しない。つまり、
フィルム溶解部150 は、紙おしぼり1を劣化させずに、
全ての列の包装フィルムシート2Sにおいて各列の包装
フィルムシート2S上の隣接する紙おしぼり1の間の間
隙部分7のみを溶解できるという効果を奏する。
【0038】図13はシール切断部160 の概略斜視図で
ある。同図に示すように、シール切断部160 は上下一対
の冷却シール切断ロール161、161 がロール間に前記包
装フィルムシート2Sを挟む位置に回転自在に設けられ
ており、この冷却シール切断ロール161 、161 はそれぞ
れの列の包装フィルムシート2Sの走行速度と同調して
回転するものである。もちろん、それぞれの列の包装フ
ィルムシート2Sは全て同調して走行している。
【0039】各冷却シール切断ロール161 は、その軸方
向に延びた台形状の冷却部163 がロール周面において取
り付けられている。この冷却シール切断ロール161 の冷
却部163 は、前記仮接着部140 の熱シールロール141 と
異なり、熱を発生させるものではなくそれぞれの列の包
装フィルムシート2Sの間隙部分7を冷却するためのも
のである。それぞれの冷却シール切断ロール161 は円筒
状で、ロール軸部は中空に形成されており、この中空部
の両端にはホース164 が連結されており、このホース16
4 には冷却水が流されている。この冷却水によって、冷
却部163 を常に冷却することができる。165 はロータリ
コネクタで、ホース164 の捻りを防止するものである。
なお、冷却シール切断ロール161 における冷却部163 の
数はいくつであってもよく、複数の冷却部163 を冷却シ
ール切断ロール161 に取り付ける場合には、冷却シール
切断ロール161 のロール周面上に、その回転方向に等間
隔で、複数の冷却部163 をとりつければよい。もちろ
ん、各冷却部163 には冷却シール切断ロール161 を取り
付ければよい。
【0040】そして、冷却部163 には、冷却シール切断
ロール161 の軸方向に延びたカッター166 が装着されて
いる。なお、冷却シール切断ロール161 の冷却方法は、
上記のごとく水冷によるものだけでなく、電気やポンプ
によって冷却するものでもよく種々の装置を採択しうる
が、水冷によるものは安価なので好適である。さらにな
お、冷却シールエンボルロール161 のロール幅は、送ら
れてくる包装フィルムシート2Sの幅およびその列数N
に応じて決めればよい。
【0041】この構成により、シール切断部160 は以下
に示すように動作する。図13に示すように、それぞれ
の列の包装フィルムシート2Sに包み込まれた紙おしぼ
り1が前記一対の冷却シール切断ロール161 、161 間に
位置しているときには、前記一対の冷却シール切断ロー
ル161 の冷却部163 は接触しない。このため、冷却部16
3 によって押さえ付けられることはなく、冷却シール切
断ロール161 、161 間を通過する。それぞれの列の包装
フィルムシート2Sにおける間隙部分7が前記一対の冷
却シール切断ロール161 、161 間に位置しているときに
は、前記一対の冷却シール切断ロール161 の冷却部163
、163 がそれぞれの列の包装フィルムシート2Sの間
隙部分7を挟む。このため、それぞれの冷却シール切断
ロール161 の冷却部163 、163 によって、それぞれの列
の包装フィルムシート2Sの溶けた間隙部分7を冷却し
固化しながら押し付けて冷却接着する。したがって、シ
ール切断部160 は、全ての列の包装フィルムシート2S
に包み込まれた隣接する紙おしぼり1の間の溶解した間
隙部分7を冷却させて固化させるので、全ての列の包装
フィルムシート2Sが開くのを防止するとともに、紙お
しぼり1をそれぞれの列の包装フィルムシート2Sで完
全に包装し封じ込めることができるという効果を奏す
る。
【0042】しかも、前記一対の冷却シール切断ロール
161 、161 を回転させて、それぞれの冷却部163 同士を
合わせると、冷却部163 のカッター166 同士が重なり合
い、包装フィルムシート2Sの間隙部分7を挾むので、
包装フィルムシート2Sの間隙部分7は包装フィルムシ
ート2Sの幅方向に沿ってカットされる。
【0043】つぎに、紙おしぼり包装装置90の作用を
説明する。図8は紙おしぼり1の包装方法のフローチャ
ートである。図14は本実施形態の紙おしぼり包装装置
90の動作説明図である。図8〜14に示すように、フ
ィルム裁断工程 100Pにおいて、フィルム裁断部100 に
よって包装フィルムロール2Rから繰り出された一続き
の原反シート2Tはこの原反シート2Tの幅方向に多列
で裁断され、多列の包装フィルムシート2Sとなる。つ
ぎに、重合工程 110Pにおいて、重合部110 によって、
多列で走行する包装フィルムシート2Sのそれぞれの上
の接着剤3の上に紙おしぼり1が重ね合わされる。つぎ
に、包み込み工程 120Pにおいて、包み込み部120 によ
って、多列で走行する包装フィルムシート2Sは、紙お
しぼり1を内側にして、それぞれ紙おしぼり1とともに
その包装フィルムシート2Sの走行方向に沿って底が平
らなUの字状に折られ、その両端縁部は立ったまま接触
している。
【0046】センターシール工程130 Pにおいて、セン
ターシール部130 のシールロール131 、131 の間に挾ま
れて、熱によって、溶解されるので、包装フィルムシー
ト2Sの両端縁同士が熱シールされる。そして、ベルト
コンベア132 によって、包装フィルムシート2Sの両端
縁部は横倒しされる。
【0047】仮接着工程 140Pにおいて、多列で走行す
る包装フィルムシート2Sの間隙部分7を前記一対の熱
シールロール141 の加熱部143 、143 間で挟み、この加
熱部143 の熱によって、それぞれの列の包装フィルムシ
ート2Sにおける間隙部分7のみを溶かしながら押し付
けて仮接着する。どの列の包装フィルムシート2Sであ
ってもその列の包装フィルムシート2Sに包み込まれた
紙おしぼり1は加熱部143 に押し付けられないので、紙
おしぼり1は劣化しない。したがって、全ての列の包装
フィルムシート2Sにおけるそれぞれの紙おしぼり1の
位置ズレを防止できるという効果を奏する。
【0048】そして、フィルム溶解工程 150Pにおい
て、フィルム溶解部150 のホットプレート155 の熱はメ
ッシュベルト153 の熱透過部156 を透過するので、多列
で走行する包装フィルムシート2Sにおける間隙部分7
は、ホットプレート155 の熱によって溶解される。他
方、フィルム溶解部150 のホットプレート155 の熱はメ
ッシュベルト153 の熱遮断部154 によって遮断されるの
で、どの列の包装フィルムシート2Sであってもその列
の包装フィルムシート2Sに包み込まれた紙おしぼり1
は、この熱によって劣化しない。つまり、どの列の包装
フィルムシート2Sであっても紙おしぼり1を劣化させ
ずに、全ての列の包装フィルムシート2Sに包み込まれ
た隣接する紙おしぼり1の間の間隙部分7のみを溶解す
ることができるという効果を奏する。
【0049】最後に、シール切断工程 160Pにおいて、
多列で走行する包装フィルムシート2Sの間隙部分7を
前記一対の冷却シール切断ロール161 の冷却部163 、16
3 間に挟むことによって、それぞれの列の包装フィルム
シート2Sにおける溶解間隙部分7を冷却し固化させな
がら押し付けて冷却接着する。どの列の包装フィルムシ
ート2Sであっても包装フィルムシート2Sに包み込ま
れた紙おしぼり1は冷却シール切断ロール161 の冷却部
163 に押し付けられないので、紙おしぼり1は劣化しな
い。つまり、どの列の包装フィルムシート2Sであって
もその列の包装フィルムシート2Sに包み込まれた隣接
する紙おしぼり1の間の溶解した間隙部分7を冷却させ
て固化させることができるので、全ての列の包装フィル
ムシート2Sが開くのを防止するとともに、紙おしぼり
1をそれぞれの列の包装フィルムシート2Sで完全に包
装し封じ込めることができる。しかも、冷却部163 のカ
ッター166 、166 によって、全ての列の包装フィルムシ
ート2Sにおける間隙部分7は、その包装フィルムシー
ト2Sの幅方向に沿って切断され、各紙おしぼり1はそ
れに対応する包装フィルム2によって包装されて紙おし
ぼり製品Aとなる。
【0050】上記のごとく、紙おしぼり包装装置90に
よって、多列の紙おしぼり1を効率的に包装することが
できる。したがって、紙おしぼり1を包装して紙おしぼ
り製品Aを効率的に大量に製造することができるという
効果を奏する。
【0051】上記のごとく本実施形態の紙おしぼり製品
製造設備は、紙おしぼり1を効率的に大量生産すること
ができ、また紙おしぼり1を包装フィルム2で確実に密
封でき、包装フィルム2における紙おしぼり1の位置ズ
レを防止でき、紙おしぼり製品Aを効率的に大量生産す
ることができる。
【0052】
【発明の効果】請求項1の紙おしぼり製造装置によれ
ば、紙おしぼりを効率的に大量生産することができる。
請求項2の紙おしぼり包装装置によれば、紙おしぼりを
包装フィルムで包装して大量に紙おしぼり製品を効率的
に製造することができる。請求項3の紙おしぼり包装装
置によれば、包装フィルムシートを高速に走行させても
包装フィルムシート上に紙おしぼりを正確な位置に重合
し製品ロスをなくすことができる。請求項4の紙おしぼ
り包装装置によれば、包装フィルムシート上の隣接する
紙おしぼりの間の間隙部分を仮接着することができるの
で、包装フィルムシートにおける紙おしぼりの位置ズレ
を防止し、製品ロスをなくすことができる。請求項5の
紙おしぼり包装装置によれば、紙おしぼりを劣化させず
に、包装フィルムシート上の隣接する紙おしぼりの間の
間隙部分を溶解できる。請求項6の紙おしぼり包装装置
によれば、包装フィルムシート上の隣接する紙おしぼり
の間の溶解した間隙部分を冷却させて固化させるので、
包装フィルムが開くのを防止するとともに、紙おしぼり
を包装フィルムで完全に包装し封じ込めて、紙おしぼり
製品とすることができる。請求項7の紙おしぼり製品製
造設備によれば、紙おしぼりを効率的に大量生産するこ
とができ、紙おしぼりを包装フィルムで包装して大量に
紙おしぼり製品を効率的に製造することができる。請求
項8の紙おしぼり製品製造設備によれば、列数に合わせ
て、紙おしぼりをより効率的に大量生産することがで
き、列数に合わせて、紙おしぼりを包装フィルムで包装
してより大量に紙おしぼり製品を効率的に製造すること
ができる。請求項9の紙おしぼり製品の製造方法によれ
ば、紙おしぼりを効率的に大量に製造することができ、
包装フィルムで紙おしぼりを確実に密封でき、包装フィ
ルムにおける紙おしぼりの位置ズレを防止し、製品ロス
をなくすことができ、紙おしぼりを包装フィルムで効率
的に大量に包装して紙おしぼり製品を製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙おしぼり製品製造設備の一実施形態
に係わる概略側面図である。
【図2】紙おしぼり1の製造方法のフローチャートであ
る。
【図3】一次折り畳み部40および二次折り畳み部50
の概略斜視図である。
【図4】薬液の含浸部60の断面図である。
【図5】紙おしぼり包装装置90の概略側面図である。
【図6】図5の拡大側面図である。
【図7】送りロール73と縦折りロール81との垂直断
面図である。
【図8】紙おしぼり1の包装方法のフローチャートであ
る。
【図9】フィルム裁断部100 の説明図であって、(A)
は側面図、(B)は平面図である。
【図10】重合部110 、包み込み部120 およびセンター
シール部130 の概略斜視図である。
【図11】仮接着部140 の概略斜視図である。
【図12】フィルム溶解部150 の概略斜視図である。
【図13】シール切断部160 の概略斜視図である。
【図14】紙おしぼり包装装置90の動作説明図であ
る。
【図15】紙おしぼり製品Aの単体図であって、(A)
は斜視図、(B)は(A)のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 紙おしぼり 2 包装フィルム 7 間隙部分 10 紙おしぼり製造装置 20 エンボスプレス部 30 紙おしぼりシート裁断部 40 一次折り畳み部 50 二次折り畳み部 60 含浸部 70 カット部 80 縦折り部 90 紙おしぼり包装装置 100 フィルム裁断部 110 重合部 120 包み込み部 130 センターシール部 140 仮接着部 141 熱シールロール 143 加熱部 144 熱芯 150 フィルム溶解部 153 メッシュベルト 154 熱遮断部 155 ホットプレート 156 熱透過部 160 シール切断部 161 冷却シール切断ロール 163 冷却部 166 カッター A 紙おしぼり製品
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 紙おしぼり製造装置、紙おしぼり包装
装置およびこれらを組み合わせた紙おしぼり製品製造設
備とその製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙おしぼり製造装
置、紙おしぼり包装装置およびこれらを組み合わせた紙
おしぼり製品製造設備とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は紙おしぼり製品Aの単体図で、
(A)は概略斜視図、(B)は(A)のB−B線断面図
である。同図に示すように、紙おしぼり製品Aは、薬液
が含浸されたパルプ製の紙おしぼり1が、ポリエチレン
フィルムや塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂製の包装フィ
ルム2に包装されているものである。紙おしぼり1は、
その長手方向に沿って観音折りされ、さらにその長手方
向に沿って二つ折りされ、最後に、その長手方向におけ
る真ん中でその幅方向に沿って縦に二つ折りされたもの
である。このように、紙おしぼり1はコンパクトに、か
つ、拡げやすく折り畳まれている。包装フィルム2は長
方形状の一枚もので、紙おしぼり1を包み込むために、
折り畳まれており、しかもその両端縁部7、7が熱シー
ルされ、上面中央部6が熱シールされている。この紙お
しぼり製品Aを使用するには、包装フィルム2の上面中
央部6をその幅方向側へ引っ張るだけでよい。包装フィ
ルム2の上面中央部6をその幅方向側へ引っ張ると、包
装フィルム2はその上面中央部6に沿って破れ、さらに
包装フィルム2の両端縁部7、7に沿って破れる。この
ため、紙おしぼり1を包装フィルム2から取り出せば直
ちに使用することができる。また、取り出された紙おし
ぼり1は拡げやすく使いやすい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、紙おしぼり
1を効率的に大量生産できる紙おしぼり製造装置はない
という問題がある。また、紙おしぼり1を包装フィルム
2で効率的に包装し紙おしぼり製品Aとする紙おしぼり
包装装置や紙おしぼり製品製造設備はないという問題が
ある。さらに、従来の紙おしぼり製品製造設備は、高速
操業になるにつれ、その紙おしぼり包装装置において、
包装フィルム2の熱シール時間が短くなり、紙おしぼり
1を包装している包装フィルム2の上面中央部6や両端
縁部7、7を十分に熱シールすることができない。仮
に、熱シールの温度を上昇させて対処した場合であって
も、溶解しきった包装フィルム2がその粘着性によっ
て、熱シールロール側に付着してしまって包装フィルム
2をうまく熱シールすることができない。いずれにして
も、うまく熱シールできないので、包装フィルム2にお
ける紙おしぼり1の位置ズレが生じるとともに、紙おし
ぼり1を包装フィルム2で高速に包装することができな
いので、紙おしぼり製品Aを大量生産することができな
いという問題がある。さらにまた、従来の包装装置には
アタッチコンベアが組み込まれており、このアタッチコ
ンベアで搬送された紙おしぼり1を包装フィルムシート
で包み込むための折り畳み装置はあったが、包装フィル
ムシートに紙おしぼりをうまく重ね合せられず、うまく
折り畳み装置に挿入されないので、多くのロスがあると
いう問題がある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、効率的に紙お
しぼりを大量生産できる紙おしぼり製造装置を提供し、
紙おしぼりを包装フィルムで確実に密封でき、包装フィ
ルムにおける紙おしぼりの位置ズレを防止し、製品ロス
をなくすことができ、紙おしぼり製品を効率的に大量生
産できる紙おしぼり包装装置、紙おしぼり製品製造設備
および紙おしぼり製品の製造方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の紙おしぼり製
造装置は、原反ロールから繰り出された一続きの紙おし
ぼりシートを走行させながら、該紙おしぼりシートをそ
の走行方向に沿って観音折りに折り畳む一次折り畳み部
と、観音折りされた紙おしぼりシートをその幅方向にお
ける真ん中でその走行方向に沿ってさらに二つ折りに折
り畳む二次折り畳み部と、該紙おしぼりシートに薬液を
含浸する薬液の含浸部と、該紙おしぼりシートをその走
行方向に等間隔で、その幅方向に沿ってカットし、紙お
しぼりとするカット部と、該紙おしぼりをその走行方向
における真ん中で、その幅方向に沿って二つ折りに折り
畳む縦折り部とからなることを特徴とする。請求項2の
紙おしぼり包装装置は、原反ロールから繰り出された一
続きの包装フィルムシートを走行させながら、該包装フ
ィルムシートの上に前記紙おしぼりを重ね合わせる重合
部と、前記紙おしぼりを内側にして、前記包装フィルム
シートをその走行方向に沿って折り畳み、前記包装フィ
ルムシートの幅方向における対向する端縁部同士を重ね
合わせて紙おしぼりを包み込む包み込み部と、前記包装
フィルムシートの幅方向における重ね合わされた両端縁
部をヒートシールするセンターシール部と、前記包装フ
ィルムシートにおいて、該包装フィルムシートに包み込
まれた隣接する前記紙おしぼりの間の間隙部分を仮接着
する仮接着部と、前記包装フィルムシートにおける前記
間隙部分を熱によって溶解させるフィルム溶解部と、前
記包装フィルムシートにおける溶解した前記間隙部分を
冷却固化させ、該間隙部分を切断するシール切断部とか
らなることを特徴とする。
【0006】請求項3の紙おしぼり包装装置は、前記重
合部が、ロール周面上において、その回転方向に等間隔
に、その軸方向に沿って形成された複数の溝を備え、か
つロール周面上において、その回転方向に沿って形成さ
れた周回溝を備えた垂直面内で回転自在に設けられた第
1ロールと、ロール周面上において、その回転方向に沿
って形成された周回溝を備えた垂直面内で回転自在に設
けられた第2ロールと、該第2ロールの周回溝と前記第
1ロールの周回溝に巻き掛けられた索条と、該索条の下
方に設けられ、前記包装フィルムシートを載せて走行す
るベルトコンベアとからなることを特徴とする。請求項
4の紙おしぼり包装装置は、前記仮接着部が、ロールの
軸方向に延びた加熱部をロール周面において円周方向に
等間隔に備えた回転自在な一対の熱シールロールからな
り、該一対の熱シールロール間を前記包装フィルムシー
トが走行し、前記加熱部によって前記包装フィルムシー
トにおける前記間隙部分を仮接着することを特徴とす
る。請求項5の紙おしぼり包装装置は、前記フィルム溶
解部が、熱を発生させるホットプレートと、該ホットプ
レートと包装フィルムシートとの間を走行するメッシュ
ベルトとからなり、該メッシュベルトには、その走行方
向において交互に熱透過部と熱遮断部とが設けられ、該
メッシュベルトが前記包装フィルムシートに同調して走
行することを特徴とする。請求項6の紙おしぼり包装装
置は、前記シール切断部が、ロール周面において円周方
向に等間隔に、ロールの軸方向に延びた冷却部およびカ
ッターを備えた回転自在な一対の冷却シール切断ロール
からなり、該一対の冷却シール切断ロール間を前記包装
フィルムシートが走行し、前記冷却部によって前記包装
フィルムシートにおける前記間隙部分を冷却固化して切
断することを特徴とする。請求項7の紙おしぼり製品製
造設備は、請求項1記載の紙おしぼりの製造装置と、
紙おしぼり製造装置で製造された紙おしぼりを包装する
請求項2、3、4、5または6記載の紙おしぼり包装装
置とからなることを特徴とする。請求項8の紙おしぼり
製品製造設備は、多列の紙おしぼりを製造する請求項1
の紙おしぼり製造装置と、該紙おしぼり製造装置で製造
された前記多列の紙おしぼりを各列毎に包装する紙おし
ぼり装置とからなることを特徴とする。請求項9の紙お
しぼり製品の製造方法は、原反ロールから繰り出された
一続きの紙おしぼりシートを走行させながらその走行方
向に沿って観音折りし、該紙おしぼりシートをその走行
方向に沿って二つ折りし、該紙おしぼりシートに薬液を
含浸し、該紙おしぼりシートをその走行方向に沿って等
間隔で、その幅方向に沿ってカットして紙おしぼりと
し、該紙おしぼりをその走行方向における真ん中で、そ
の幅方向に沿って二つ折りに折り畳み、原反ロールから
繰り出された一続きの包装フィルムシートを走行させな
がら、該包装フィルムシートの上に前記紙おしぼりを重
ね合わせ、該紙おしぼりを内側にして、前記包装フィル
ムシートをその走行方向に沿って折り畳み、前記包装フ
ィルムシートの幅方向における対向する端縁部同士を重
ね合わせて紙おしぼりを包み込み、前記包装フィルムシ
ートの幅方向における重ね合わされた両側縁部をヒート
シールし、前記包装フィルムシートにおいて、該包装フ
ィルムシートに包み込まれた隣接する前記紙おしぼりの
間の間隙部分を仮接着し、前記包装フィルムシートにお
ける前記間隙部分を熱によって溶解し、前記包装フィル
ムシートにおける前記間隙部分を冷却固化して切断する
ことを特徴とする。
【0007】本明細書において、「観音折り」とは、真
ん中から左右に観音開きできるように折り畳む折り畳み
方をいう。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係る紙
おしぼり製品製造設備の側面図である。同図に示すよう
に、本実施形態の紙おしぼり製品製造設備は、図中左側
の紙おしぼり製造装置10と図中右側の紙おしぼり包装
装置90とが直列に接続されたものである。符号1R、
1Rは紙おしぼりシートの原反ロールを示しており、い
ずれも公知の接合部3aを経由していずれか一方の原反
ロール1Rが紙おしぼり製造装置10に供給されるよう
になっている。接合部3aは、いずれか一方の原反ロー
ル1Rが全量繰り出されたとき、その尾端に残りの原反
ロール1Rの先端を接続する装置である。符号2R、2
Rは包装フィルムシートの原反ロールを示しており、い
ずれも公知の接合部3bを経由していずれか一方の原反
ロール2Rが紙おしぼり包装装置90に供給されるよう
になっている。接合部3bは、いずれか一方の原反ロー
ル2Rが全量繰り出されたとき、その尾端に残りの原反
ロール2Rの先端を接続する装置である。
【0009】つぎに、紙おしぼり製造装置10を説明す
る。紙おしぼり製造装置10は、エンボスプレス部2
0、紙おしぼりシート裁断部30、一次折り畳み部4
0、二次折り畳み部50、薬液の含浸部60、カット部
70および縦折り部80が設けられている。原反ロール
1Rから繰り出された原反シート1Tは接合部3aを経
由して、エンボスプレス部20、紙おしぼりシート裁断
部30、一次折り畳み部40、二次折り畳み部50、薬
液の含浸部60、カット部70および縦折り部80によ
って順に加工されて紙おしぼり1となる。
【0010】まず、エンボスプレス部20を説明する。
図1に示すように、エンボスプレス部20は、対向する
一対のエンボスプレスロールから構成されている。この
一対のエンボスプレスロールは、それぞれそのロール周
面上にエンボス型の凹凸が形成されており、一方のエン
ボスプレスロールの凸部が他方のエンボスプレスロール
の凹部に嵌合するようになっている。このため、この一
対のエンボスプレスロールの間に原反シート1Tが通さ
れると、原反シート1Tの両表裏面上にエンボス型が型
付され、原反シート1Tはエンボス加工される。なお、
エンボスプレス部20はなくてもよいが、本実施形態の
ごとくエンボス加工された原反シート1Tは、その嵩が
高くなるので好適である。
【0011】つぎに、紙おしぼりシート裁断部30を説
明する。紙おしぼりシート裁断部30は、原反シート1
Tを、その幅方向に多列で裁断し、多列の紙おしぼりシ
ート1Sとするものである。図1に示すように、紙おし
ぼりシート裁断部30は、一対のカッターロールから構
成されている。一方のカッターロールのロール周面上に
は、その回転方向に等間隔に複数のカッターが取り付け
られている。残りのカッターロールのロール周面上に
は、前記カッターに対応する複数の周回溝が形成されて
いる。このため、この一対のカッターロールの間に原反
シート1Tが通されると、この原反シート1Tはその幅
方向に多列で裁断され、多列の紙おしぼりシート1Sと
なる。なお、カッターロール上のカッターの数はいくつ
であってもよい。もし、所望の列数がN列であれば、前
記カッターロール上のカッターの数を(N−1)本にす
ればよい。本実施形態においては、紙おしぼりシート1
Sの列数Nを簡単のため、2として説明する。
【0012】つぎに、一次折り畳み部40を説明する。
図3は一次折り畳み部40および二次折り畳み部50の
概略斜視図である。同図に示すように、一次折り畳み部
40は多列の公知の折り畳み装置41から構成されてい
る。一次折り畳み部40の各折り畳み装置41は、いず
れも走行する一続きの紙おしぼりシート1Sを、その走
行方向に沿って折り畳み、観音折りするためのものであ
る。この多列の折り畳み装置41の列数は、紙おしぼり
シート1Sの列数Nと同数とすればよい。多列で走行す
る紙おしぼりシート1Sは、それぞれに対応する折り畳
み装置41に通される。すると、各折り畳み装置41に
よって、それぞれの列の紙おしぼりシート1Sは走行方
向に沿って折り畳まれて、観音折りされる。
【0013】つぎに、二次折り畳み部50を説明する。
図3に示すように、二次折り畳み部50は折り目ローラ
52と公知の折り畳み装置51との組み合わせユニット
が多列に配設されたものである。各折り目ローラ52
は、観音折りされた紙おしぼりシート1Sの走行方向に
直角に、かつ、それぞれの折り目ローラ52の先端縁部
が、観音折りされたそれぞれの紙おしぼりシート1Sの
走行方向に沿う中央線の位置に重なるように配設されて
いる。二次折り畳み部50の折り畳み装置51と折り目
ローラ52との組み合わせユニットは、いずれも走行す
る一続きのシートをその走行方向に沿って折り畳み、二
つ折りするためのものである。この組み合わせユニット
の列数は紙おしぼりシート1Sの列数Nと同数とすれば
よい。観音折りされた多列で走行する紙おしぼりシート
1Sは、それぞれに対応する折り目ローラ52を経由し
折り畳み装置51に通される。すると、各折り畳み装
51によってそれぞれの列の紙おしぼりシート1S
は、その走行方向に沿って幅方向の真ん中で折り畳まれ
て二つ折りされる。したがって、一次折り畳み部40と
二次折り畳み部50とによって紙おしぼりシート1S
は、その走行方向に沿って四つに折り畳まれる。
【0014】つぎに、薬液の含浸部60を説明する。図
4は薬液の含浸部60の断面図である。同図に示すよう
に、薬液の含浸部60は上下一対のノズル61、61
が、多列で走行する紙おしぼりシート1Sに対応して、
多列に配設されたものである。各上下一対のノズル6
1、61は各紙おしぼりシート1Sの幅方向に沿って配
設されている。全てのノズル61には、その長手方向に
沿って等間隔に複数の噴出口62が形成されている。こ
の噴出口62は薬液を噴出させるための孔である。薬液
としては、精製水、エタノール、プロピレングリコー
ル、パラベン等の殺菌作用のあるものが望ましい。な
お、図ではノズル61は、折り畳まれた紙おしぼりシー
ト1Sの隙間に配設されており、紙おしぼりシート1S
に薬液を十分含浸させることができるので好適である。
前記二次折り畳み部50によって折り畳まれた各列の紙
おしぼりシート1Sは、それぞれに対応する一対のノズ
ル61、61の全ての噴出口62から薬液が噴出され
る。そして、全ての列の紙おしぼりシート1Sの幅方向
に薬液が含浸される。しかも、全ての列の紙おしぼりシ
ート1Sは走行しているので、全ての列の紙おしぼりシ
ート1Sにおけるその全面に薬液が連続して含浸され
る。
【0015】つぎに、カット部70を説明する。図5は
カット部70、縦折り部80および紙おしぼり包装装置
90の一部の側面図、図6はカット部70および縦折り
部80の拡大図、図7は送りロール73および縦折りロ
ール81の垂直断面図である。図5〜7に示すように、
カット部70は垂直面内で回転自在に設けられたカッタ
ーロール71と送りロール73とから構成されている。
前者のカッターロール71のロール周面上には、カッタ
ーロール71の軸方向に延びた複数のカッター72が、
カッターロール71の回転方向に沿って等間隔に取り付
けられている。図では、カッター72の数は2としてい
るが、いくつ取り付けられていてもよい。
【0016】後者の送りロール73のロール周面上に
は、送りロール73の軸方向に延びた突部74が、送り
ロール73の回転方向に等間隔に取り付けられている。
なお、突部74の数は、カッター72の数と同数の2と
している。さらになお、図7に示すように、くさび状の
保持材75をボルト76で締め付ることによって送りロ
ール73の突部74を固定させているが、その固定手段
は特に限定されない。そして、このカッターロール71
と送りロール73とは、それぞれのカッター72と突部
74との位置が互い違いにズレる位相で配設されてい
る。
【0017】前記カット部70のカッターロール71と
送りロール73との間に、多列の紙おしぼりシート1S
を走行させ、かつカッターロール71および送りロール
73を紙おしぼりシート1Sの走行速度に同調して回転
させる。カッターロール71上のいずれかのカッター7
2が送りロール73と接触するときには、カッターロー
ル71のカッター72と送りロール73のロール周面と
が常に接触する。このため、カッターロール71のカッ
ター72と送りロール73のロール周面とに挟まれたそ
れぞれの列の紙おしぼりシート1Sは、それぞれその幅
方向に沿って切断されて、多列の紙おしぼり1となる。
多列の紙おしぼりシート1Sの走行を続けさせ、カット
部70のカッターロール71と送りロール73とを、紙
おしぼりシート1Sに同調して回転させ続けると、互い
に同一形状な紙おしぼり1が連続して製造される。そし
て、この多列の紙おしぼり1は、縦折り部80に送られ
る。
【0018】つぎに、縦折り部80を説明する。図6に
示すように、縦折り部80は垂直面内で回転自在に設け
られた縦折りロール81と返しロール85とから構成さ
れている。縦折りロール81は、そのロール周面上にそ
の軸方向に延びた複数の溝82が、縦折りロール81の
回転方向に等間隔に形成されている。図では溝82の数
は6としているがいくつでもよい。この縦折りロール8
1は、その溝82に前記送りロール73の突部74が嵌
合する位置に配設されている。縦折りロール81は、そ
の溝82が、送りロール73の突部74の嵌合するよう
に同調して回転しうる。そして、縦折りロール81のロ
ール周面上には、複数の周回溝86が、縦折りロール8
1の幅方向に間隔をもって形成されている。この縦折り
ロール81の周回溝86には索条111が巻き掛けられ
ているが、詳細は後述する。縦折りロール81の回転駆
動源は、図示しないモータとしている。前記返しロール
85は、縦折りロール81と送りロール73との間の下
方に配設されている。なお、図7では、縦折りロール8
1の溝82は、保隙材83をボルト84で固定させるこ
とによって形成しているが、その形成手段は特に限定さ
れない。
【0019】縦折り部80に送り込まれる全ての列の紙
おしぼり1は、図7に示すように、送りロール73と縦
折りロール81との間に送られる。しかも、全ての列の
紙おしぼり1はその走行方向における真ん中で、送りロ
ール73の突部74と縦折りロール81の溝82との間
に挟まれる。したがって、各列の紙おしぼり1はその走
行方向における真ん中に、折り目が型付けられて、この
折り目が縦折りロール81の溝82に嵌まり込む。つい
で、送りロール73と縦折りロール81とを回転させる
と、図6に示すように、全ての列の紙おしぼり1は、そ
の折り目を縦折りロール81の溝82に保持されたま
ま、その折り目より下半面が返しロール85の上面に載
る。さらに、縦折りロール81を回転させると、全ての
列の紙おしぼり1は、その折り目を縦折りロール81の
溝82に保持されたまま、その折り目より下半面が返し
ロール85の上面を通り過ぎ、各列の紙おしぼり1はそ
の折り目より上半面と下半面とがともに重なり合ってす
なわち、縦に二つ折りされて折り畳まれる。
【0020】つぎに、紙おしぼり製造装置10による作
業工程を説明する。図2は紙おしぼり製造装置10のブ
ロック図である。同図に示すように、原反ロール1Rか
ら繰り出された一続きの原反シート1Tはエンボスプレ
ス(20P)され、原反シート1Tはその表裏面にエン
ボス加工される。そして、原反シート1Tはその走行方
向に多列に裁断(30P)され、多列の紙おしぼりシー
ト1Sとなる。各列の紙おしぼりシート1Sはそれぞ
れ、その走行方向に沿って観音折りに折り畳まれ(40
P)、さらにその走行方向に沿って二つ折りに折り畳ま
れる(50P)。そして、各列の紙おしぼりシート1S
には、それぞれ薬液が含浸(60P)される。さらに、
各列の紙おしぼりシート1Sはそれぞれの幅方向に沿っ
てカット(70P)されて、単体の紙おしぼり1とな
り、この紙おしぼり1は、その長手方向における真ん中
で縦に二つ折りされる(80P)。
【0021】上記のごとき構成の紙おしぼり製造装置1
0によって、一続きの原反シート1Tを、多列の折り畳
まれた紙おしぼり1とすることができ、紙おしぼり1を
効率的に大量生産することができるという効果を奏す
る。そして、紙おしぼり1は多列のまま紙おしぼり包装
装置90へと送られる。
【0022】つぎに、紙おしぼり包装装置90を説明す
る。再び、図1に示すように、おしぼり包装装置90に
は、フィルム裁断部100、重合部110、包み込み部
120、センターシール部130、仮接着部140、フ
ィルム溶解部150およびシール切断部160が設けら
れている。包装フィルムの原反ロール2Rから繰り出さ
れた原反シート2Tは接合部3bを経由して、フィルム
裁断部100、重合部110、包み込み部120、セン
ターシール部130、仮接着部140、フィルム溶解部
150およびシール切断部160によって順に加工され
て包装フィルム2となり、前記紙おしぼり1はこの包装
フィルム2によって包装され紙おしぼり製品Aとなる。
包装フィルムの原反ロール2Rは、ポリエチレンやポリ
オレフィン、塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂製の包装フ
ィルムシート2Sが巻き取られたものである。
【0023】まず、フィルム裁断部100を説明する。
図9(A)はフィルム裁断部100の側面図、図9
(B)は同平面図である。同図に示すように、フィルム
裁断部100は、包装フィルムの原反ロール2Rから繰
り出された原反シート2Tを、この原反シート2Tの幅
方向に多列で裁断し、多列の包装フィルムシート2Sと
するものである。フィルム裁断部100は、多列のフィ
ルムカッター101が原反シート2Tの進行方向と逆向
きに刃先を向けて配設されたものである。包装フィルム
の原反ロール2Rから繰り出された原反シート2Tがフ
ィルム裁断部100を走行すると、この原反シート2T
はフィルム裁断部100のフィルムカッター101によ
って幅方向に多列で裁断され、多列の包装フィルムシー
ト2Sとなる。なお、原反シート2Tの裁断数は、紙お
しぼり製造装置10における紙おしぼり1の列数と同数
にすればよい。つまり、紙おしぼり製造装置10がN列
で紙おしぼりを製造するならば、フィルム裁断部100
において原反シート2TをN本に裁断しN列の包装フィ
ルムシート2Sとすればよい。したがって、この場合に
は、(N−1)本のフィルムカッター101を原反シー
ト2Tの幅方向に並べて配設しておけばよい。さらにな
お、フィルム裁断部100は多列のフィルムカッター1
01だけでなく、カッターロール等であってもよい。
【0024】つぎに、重合部110および包み込み部1
20を説明する。図10は重合部110、包み込み部1
20およびセンターシール部130の概略斜視図であ
る。同図および図6に示すように、重合部110は複数
の周回溝113がロール周面上に形成された縦折りロー
ル81と、この縦折りロール81の下方に、前方斜め下
向きに傾斜して設けられたベルトコンベア112と、後
述する折りホールドロール123の複数の周面溝114
とに巻き掛けられた複数の索条111とから構成されて
いるが、まず包み込み部120を説明する。
【0025】図5、6および10に示すように、包み込
み部120はベルトコンベア121と折り畳み装置12
2と折りホールドロール123とからなる包み込みユニ
ットが多列に配設されたものである。各包み込みユニッ
トの折りホールドロール123は前記縦折りロール81
と同様に垂直面内で回転自在に設けられている。各折り
ホールドロール123は、ベルトコンベア112の後
(図中左側)より低い位置に垂直面内で回転自在に設け
られている。そして、折りホールドロール123は、そ
のロール幅が各列の包装フィルムシート2Sの幅より小
さく、各列の包装フィルムシート2Sの走行方向におけ
る中央部分を上から押さえ付けることができる。このた
め、各列の包装フィルムシート2Sにおいて、紙おしぼ
り1を内側にして、その列の包装フィルムシート2Sを
紙おしぼり1とともにその包装フィルムシート2Sを走
行方向に沿って、断面視で底が平らなUの字状に型付け
することができる。
【0026】各包み込みユニットの折り畳み装置122
は前記ベルトコンベア112に隣接して、かつ前方斜め
上向きに傾斜して配設されている。各折り畳み装置12
2は、公知の装置で、前記折りホールドロール123に
よって底が平らなUの字状に型付けされた包装フィルム
シート2Sをこの型付けに沿って折り畳み、包装フィル
ムシート2Sの幅方向における両端縁部同士を接触させ
るものである。また、各折り畳み装置122は、その内
部にベルトコンベア121のベルトが通されており、各
折り畳み装置122は重合部110の後輪(図中左側)
とほぼ同じ高さの位置に配設されている。つまり、この
折り畳み装置122には、その入口から出口までの間
を、包装フィルムシート2Sが通されており、走行する
ようになっている。なお、包み込みユニットの列数は紙
おしぼり製造装置10における紙おしぼり1の列数Nと
同数にすればよい。
【0027】ついで、重合部110を説明する。縦折り
ロール81が請求項3でいう第1ロールで、縦折りロー
ル81はそのロール周面上において、その回転方向に沿
って周回溝113が形成されている。また、折りホール
ドロール123が請求項3でいう第2ロールで、この折
りホールドロール123には、そのロール周面上におい
て、その回転方向に沿って周回溝114が形成されてい
る。包装フィルムシート2Sの多列数Nに応じて、縦折
りロール81には2N本の周回溝113が形成されてお
り、同様に折りホールドロール123には2N本の周回
溝114が形成されている。この折りホールドロール1
23の複数の周回溝114と縦折りロール81の複数の
周回溝113とには、それぞれに対応する索条111が
巻き掛けられている。そして、縦折りロール81の下方
に、ベルトコンベア112が前方斜め下向きに傾斜して
設けられている。そして、このベルトコンベア112の
上に多列の包装フィルムシート2Sが走行している。
【0028】この構成により、多列の紙おしぼり1は、
縦折り部80の縦折りロール81における溝82に保持
されたまま、縦折りロール81の回転とともに前進す
る。多列の紙おしぼり1を保持している縦折りロール8
1の溝82が、重合部110の索条111と交差する位
置まで前進すると、多列の紙おしぼり1はそれぞれ重合
部110の索条111に当たって、強制的に包装フィル
ムシート2S上に重ね合わされる。つまり、各列の紙お
しぼり1は、縦折りロール81の回転とともに前進し、
重合部110の索条111は常に同一軌跡上を走行して
いるので、紙おしぼり1は重合部110の索条111に
押し返され、縦折りロール81の溝82から抜け出て、
紙おしぼり1の自重によって、重合部110のベルトコ
ンベア112の上に落ちる。しかも、縦折りロール81
のいずれの溝82に保持された紙おしぼり1であって
も、常に同一軌跡上を移動し、かつ重合部110の索条
111は同一軌跡上を走行しているので、各列の紙おし
ぼり1において、その紙おしぼり1に後続する紙おしぼ
り1はすべて、同一位置に落ちる。このため、各列の包
装フィルムシート2Sにおけるそれぞれの紙おしぼり1
の位置決めはきわめて正確なので製品ロスをなくすこと
ができるという効果を奏する。なお、1列の紙おしぼり
1に2本の索条111を対応させているので、紙おしぼ
り1が左右に傾いたりズレたりするのを防止できるので
好適である。
【0029】つぎに、センターシール部130を説明す
る。このセンターシール部130は、各列の包装フィル
ムシート2Sの走行方向に直列で2組の対向するシール
ロール131を配設されたユニットが、包装フィルムシ
ート2Sの列数Nに対応させて、多列で配設されたもの
である。各ユニットの一対のシールロール131、13
1は、その外周縁部が互いに接触した状態で回転自在に
設けられている。全てのシールロール131、131
は、その外周縁部に凹凸が形成されたものである。この
シールロール131には、図示しないが、電熱ヒータに
よって熱エネルギーが供給され続けているので、その熱
によって包装フィルムシート2Sを溶解することができ
る。符号132はベルトコンベアを示している。なお、
センターシール部130におけるシールロール131の
組数はいくつでもよいが2組以上が好適である。
【0030】前記包み込み部120の折り畳み装置12
2によって、紙おしぼり1が包み込まれた多列の包装フ
ィルムシート2Sは、その両端縁部が接近もしくは接触
しながら、かつ立ったままで走行している。各列の包装
フィルムシート2Sの中央部は紙おしぼり1とともにベ
ルトコンベア121上に載せられたまま、各列の包装フ
ィルムシート2Sの両端縁部はセンターシール部130
のそれぞれの列に対応する最初の組のシールロール13
1、131間に通される。各列の包装フィルムシート2
Sの両端縁部は、最初の組のシールロール131、13
1に挟まれたまま、この一組のシールロール131、1
31の熱に溶解されるので、圧着される。ついで、各列
の包装フィルムシート2Sの両端縁部は2組目のシール
ロール131、131に挟まれたまま2組目の一対のシ
ールロール131、131の熱によって溶解されて圧着
される。このため、全列の包装フィルムシート2Sの両
端縁部はセンターシール部130によって、完全にヒー
トシールされる。
【0031】センターシールされた後の各列の包装フィ
ルムシート2Sは、その両端縁部が立ったままである
が、ベルトコンベア132とベルトコンベア121との
間に送られると、この両端縁部は横倒しされて包装フィ
ルムシート2Sの上面に重ね合わされ、仮接着部140
へ送られる。包装フィルムシート2Sにおけるヒートシ
ールされた両端縁部は、紙おしぼり製品Aにおける上面
中央部6となる予定の部分である。
【0032】図11は仮接着部140の概略斜視図であ
る。同図に示すように、仮接着部140は上下一対の熱
シールロール141、141が回転自在に設けられたも
のである。この一対の熱シールロール141、141間
に多列の包装フィルムシート2Sが挟まれて走行するよ
うになっている。各熱シールロール141は、ロールの
軸方向に延びた台形状の加熱部143がロール周面にお
いて回転方向に等間隔に設けられたものである。この加
熱部143には熱を発生させる熱芯144が内蔵されて
いるので、熱芯144によって加熱部143が高温とな
る。ところで、各列の包装フィルムシート2S上の隣接
する紙おしぼり1、1の間の部分は間隙部分7であり、
この間隙部分7は後述するシール切断部160によって
包装フィルムシート2Sの幅方向に沿って切断される部
分である。
【0033】この構成により、仮接着部140は以下に
示すように動作する。それぞれの列の包装フィルムシー
ト2Sで包み込まれた紙おしぼり1が前記一対の熱シー
ルロール141、141間に位置しているときには、前
記一対の熱シールロール141の加熱部143、143
互いに接触していない。このため、どの列の紙おしぼ
り1であっても、加熱部143、143によって押さえ
付けられたり、加熱部143、143の熱によって劣化
することはなく、前記一対の熱シールロール141、1
41間を通過する。それぞれの列の包装フィルムシート
2Sにおける間隙部分7が、前記一対の熱シールロール
141、141間に位置しているときには、前記一対の
熱シールロール141、141の加熱部143によって
その包装フィルムシート2Sの間隙部分7を挟まれる。
このため、前記一対の熱シールロール141、141の
それぞれの加熱部143、143の熱によって、それぞ
れの列の包装フィルムシート2Sの間隙部分7を溶かし
ながら押し付けて仮接着する。したがって、この仮接着
部140は、全ての列の包装フィルムシート2S上の隣
接する紙おしぼり1、1の間の間隙部分7を仮接着する
ことができるので、全ての列の包装フィルムシート2S
の位置ズレを防止できるという効果を奏する。なお、各
熱シールロール141のロール幅は送られてくる包装フ
ィルムシート2Sの幅およびその列数Nに応じて決めれ
ばよい。
【0034】図12はフィルム溶解部150の概略斜視
分解図である。同図に示すように、フィルム溶解部15
0は、前記仮接着された全ての列の包装フィルムシート
2Sを挟む位置に上下一対のフィルム溶解機構が設けら
れており、このフィルム溶解機構によってそれぞれの列
の包装フィルムシート2Sの間隙部分7を溶解させるも
のである。説明のため図中ではフィルム溶解機構は離れ
て示されているが、前記一対のフィルム溶解機構は包装
フィルムシート2Sに接近して設けられているものであ
る。上下それぞれのフィルム溶解機構には、前後一対の
ロール151、151が回転自在に対向させて並設され
ており、この前後一対のロール151、151の間には
それぞれメッシュベルト153が巻き掛けられている。
このメッシュベルト153は、前記ロール151を回転
させると、包装フィルムシート2Sに同調しながら包装
フィルムシート2Sの走行方向に走行するものである。
もちろん、それぞれの列の包装フィルムシート2Sは全
て同調して走行している。
【0035】このメッシュベルト153はステンレスな
どの熱伝導性のベルトに、このメッシュベルト153の
走行方向において等間隔に、シリコンゴムや石綿などの
断熱性を有する断熱材を貼り合わせたものである。この
断熱材の貼付された面が熱遮断部154であり、この熱
遮断部154は後述するホットプレート155の熱を遮
断する。他方、メッシュベルト153における熱遮断部
154を除いた面は熱透過部156であり、この熱透過
部156は後述するホットプレート155の熱を透過す
る。なお、メッシュベルト153は、ステンレスだけで
なく鉄などの熱伝導性・耐熱性を有するものであれば、
特に限定なく採択しうる。さらになお、メッシュベルト
153の熱遮断部154を構成する材料としては、シリ
コンゴムや石綿だけでなくカーボン繊維やガラス繊維な
どの断熱性を有するものであれば、とくに限定なく採択
しうる。なお、メッシュベルト153のベルト幅は、送
られてくる包装フィルムシート2Sの幅およびその列数
Nに応じて決めればよい。
【0036】前記一対のロール151、151間には、
熱を発生させるホットプレート155が配設されてお
り、このホットプレート155から発せられる熱によっ
てそれぞれの列の包装フィルムシート2Sの間隙部分7
を溶解しうる。ホットプレート155は、真鍮、銅、鉄
やアルミニウムなどの金属製のヒータが内蔵されてお
り、通電されるとその金属の電気抵抗によって熱を発生
させるものであり、電流の大きさを調整することによっ
て熱を調整できる。
【0037】このフィルム溶解部150の全てのロール
151を回転させると、メッシュベルト153が全ての
列の包装フィルムシート2Sと同一方向かつ同調しなが
ら走行する。このため、ホットプレート155の熱はメ
ッシュベルト153の熱透過部156を透過し、この熱
によってそれぞれの列の包装フィルムシート2Sの間隙
部分7のみを常に溶解させる。他方、ホットプレート1
55の熱はメッシュベルト153の熱遮断部154によ
って遮断されるので、その列の包装フィルムシート2S
上で折り畳まれた紙おしぼり1は全て熱されることな
く、劣化しない。つまり、フィルム溶解部150は、紙
おしぼり1を劣化させずに、全ての列の包装フィルムシ
ート2Sにおいて各列の包装フィルムシート2S上の隣
接する紙おしぼり1の間の間隙部分7のみを溶解できる
という効果を奏する。
【0038】図13はシール切断部160の概略斜視図
である。同図に示すように、シール切断部160は上下
一対の冷却シール切断ロール161、161がロール間
に前記包装フィルムシート2Sを挟む位置に回転自在に
設けられており、この冷却シール切断ロール161、1
61はそれぞれの列の包装フィルムシート2Sの走行速
度と同調して回転するものである。もちろん、それぞれ
の列の包装フィルムシート2Sは全て同調して走行して
いる。
【0039】各冷却シール切断ロール161は、その軸
方向に延びた台形状の冷却部163がロール周面におい
て取り付けられている。この冷却シール切断ロール16
1の冷却部163は、前記仮接着部140の熱シールロ
ール141の加熱部143と異なり、熱を発生させるも
のではなくそれぞれの列の包装フィルムシート2Sの間
隙部分7を冷却するためのものである。それぞれの冷却
シール切断ロール161は円筒状で、ロール軸部は中空
に形成されており、この中空部の両端にはホース164
が連結されており、このホース164には冷却水が流さ
れている。この冷却水によって、冷却部163を常に冷
却することができる。165はロータリコネクタで、ホ
ース164の捻りを防止するものである。なお、冷却シ
ール切断ロール161における冷却部163の数はいく
つであってもよく、複数の冷却部163を冷却シール切
断ロール161に取り付ける場合には、冷却シール切断
ロール161のロール周面上に、その回転方向に等間隔
で、複数の冷却部163をとりつければよい。もちろ
ん、各冷却部163にはカッター166を取り付ければ
よい。
【0040】そして、冷却部163には、冷却シール切
断ロール161の軸方向に延びたカッター166が装着
されている。なお、冷却シール切断ロール161の冷却
方法は、上記のごとく水冷によるものだけでなく、電気
やポンプによって冷却するものでもよく種々の方法を採
択しうるが、水冷によるものは安価なので好適である。
さらになお、冷却シール切断ロール161のロール幅
は、送られてくる包装フィルムシート2Sの幅およびそ
の列数Nに応じて決めればよい。
【0041】この構成により、シール切断部160は以
下に示すように動作する。図13に示すように、それぞ
れの列の包装フィルムシート2Sに包み込まれた紙おし
ぼり1が前記一対の冷却シール切断ロール161、16
1間に位置しているときには、前記一対の冷却シール切
断ロール161の冷却部163は接触しない。このた
め、冷却部163によって押さえ付けられることはな
く、冷却シール切断ロール161、161間を通過す
る。それぞれの列の包装フィルムシート2Sにおける間
隙部分7が前記一対の冷却シール切断ロール161、1
61間に位置しているときには、前記一対の冷却シール
切断ロール161の冷却部163、163がそれぞれの
列の包装フィルムシート2Sの間隙部分7を挟む。この
ため、それぞれの冷却シール切断ロール161の冷却部
163、163、それぞれの列の包装フィルムシート
2Sの溶けた間隙部分7を冷却し固化しながら押し付け
て冷却接着する。したがって、シール切断部160は、
全ての列の包装フィルムシート2Sに包み込まれた隣接
する紙おしぼり1の間の溶解した間隙部分7を冷却させ
て固化させるので、全ての列の包装フィルムシート2S
が開くのを防止するとともに、紙おしぼり1をそれぞれ
の列の包装フィルムシート2Sで完全に包装し封じ込め
ることができるという効果を奏する。
【0042】しかも、前記一対の冷却シール切断ロール
161、161を回転させて、それぞれの冷却部163
同士を合わせると、冷却部163のカッター166同士
が重なり合い、包装フィルムシート2Sの間隙部分7を
挾むので、包装フィルムシート2Sの間隙部分7は包装
フィルムシート2Sの幅方向に沿ってカットされる。
【0043】つぎに、紙おしぼり包装装置90の作用を
説明する。図8は紙おしぼり1の包装方法のフローチャ
ートである。図14は本実施形態の紙おしぼり包装装置
90の動作説明図である。図8〜14に示すように、フ
ィルム裁断工程100Pにおいて、フィルム裁断部10
0によって包装フィルムロール2Rから繰り出された一
続きの原反シート2Tはこの原反シート2Tの幅方向に
多列で裁断され、多列の包装フィルムシート2Sとな
る。つぎに、重合工程110Pにおいて、重合部110
によって、多列で走行する包装フィルムシート2Sのそ
れぞれの上に紙おしぼり1が重ね合わされる。つぎに、
包み込み工程120Pにおいて、包み込み部120によ
って、多列で走行する包装フィルムシート2Sは、紙お
しぼり1を内側にして、それぞれ紙おしぼり1とともに
その包装フィルムシート2Sの走行方向に沿って底が平
らなUの字状に折られ、その両端縁部は立ったまま接触
している。
【004】センターシール工程130Pにおいて、セ
ンターシール部130のシールロール131、131の
間に挾まれて、熱によって、溶解されるので、包装フィ
ルムシート2Sの両端縁同士が熱シールされる。そし
て、ベルトコンベア132によって、包装フィルムシー
ト2Sの両端縁部は横倒しされる。
【004】仮接着工程140Pにおいて、多列で走行
する包装フィルムシート2Sの間隙部分7を前記一対の
熱シールロール141の加熱部143、143間で挟
み、この加熱部143の熱によって、それぞれの列の包
装フィルムシート2Sにおける間隙部分7のみを溶かし
ながら押し付けて仮接着する。どの列の包装フィルムシ
ート2Sであってもその列の包装フィルムシート2Sに
包み込まれた紙おしぼり1は加熱部143に押し付けら
れないので、紙おしぼり1は劣化しない。したがって、
全ての列の包装フィルムシート2Sにおけるそれぞれの
紙おしぼり1の位置ズレを防止できるという効果を奏す
る。
【004】そして、フィルム溶解工程150Pにおい
て、フィルム溶解部150のホットプレート155の熱
はメッシュベルト153の熱透過部156を透過するの
で、多列で走行する包装フィルムシート2Sにおける間
隙部分7は、ホットプレート155の熱によって溶解さ
れる。他方、フィルム溶解部150のホットプレート1
55の熱はメッシュベルト153の熱遮断部154によ
って遮断されるので、どの列の包装フィルムシート2S
であってもその列の包装フィルムシート2Sに包み込ま
れた紙おしぼり1は、この熱によって劣化しない。つま
り、どの列の包装フィルムシート2Sであっても紙おし
ぼり1を劣化させずに、全ての列の包装フィルムシート
2Sに包み込まれた隣接する紙おしぼり1の間の間隙部
分7のみを溶解することができるという効果を奏する。
【004】最後に、シール切断工程160Pにおい
て、多列で走行する包装フィルムシート2Sの間隙部分
7を前記一対の冷却シール切断ロール161の冷却部1
63、163間に挟むことによって、それぞれの列の包
装フィルムシート2Sにおける溶解間隙部分7を冷却し
固化させながら押し付けて冷却接着する。どの列の包装
フィルムシート2Sであっても包装フィルムシート2S
に包み込まれた紙おしぼり1は冷却シール切断ロール1
61の冷却部163に押し付けられないので、紙おしぼ
り1は劣化しない。つまり、どの列の包装フィルムシー
ト2Sであってもその列の包装フィルムシート2Sに包
み込まれた隣接する紙おしぼり1の間の溶解した間隙部
分7を冷却させて固化させることができるので、全ての
列の包装フィルムシート2Sが開くのを防止するととも
に、紙おしぼり1をそれぞれの列の包装フィルムシート
2Sで完全に包装し封じ込めることができる。しかも、
冷却部163のカッター166、166によって、全て
の列の包装フィルムシート2Sにおける間隙部分7は、
その包装フィルムシート2Sの幅方向に沿って切断さ
れ、各紙おしぼり1はそれに対応する包装フィルム2に
よって包装されて紙おしぼり製品Aとなる。
【0048】上記のごとく、紙おしぼり包装装置90に
よって、多列の紙おしぼり1を効率的に包装することが
できる。したがって、紙おしぼり1を包装して紙おしぼ
り製品Aを効率的に大量に製造することができるという
効果を奏する。
【0049】上記のごとく本実施形態の紙おしぼり製品
製造設備は、紙おしぼり1を効率的に大量生産すること
ができ、また紙おしぼり1を包装フィルム2で確実に密
封でき、包装フィルム2における紙おしぼり1の位置ズ
レを防止でき、紙おしぼり製品Aを効率的に大量生産す
ることができる。
【005
【発明の効果】請求項1の紙おしぼり製造装置によれ
ば、紙おしぼりを効率的に大量生産することができる。
請求項2の紙おしぼり包装装置によれば、紙おしぼりを
包装フィルムで包装して大量に紙おしぼり製品を効率的
に製造することができる。請求項3の紙おしぼり包装装
置によれば、包装フィルムシートを高速に走行させても
包装フィルムシート上に紙おしぼりを正確な位置に重合
し製品ロスをなくすことができる。請求項4の紙おしぼ
り包装装置によれば、包装フィルムシート上の隣接する
紙おしぼりの間の間隙部分を仮接着することができるの
で、包装フィルムシートにおける紙おしぼりの位置ズレ
を防止し、製品ロスをなくすことができる。請求項5の
紙おしぼり包装装置によれば、紙おしぼりを劣化させず
に、包装フィルムシート上の隣接する紙おしぼりの間の
間隙部分を溶解できる。請求項6の紙おしぼり包装装置
によれば、包装フィルムシート上の隣接する紙おしぼり
の間の溶解した間隙部分を冷却させて固化させるので、
包装フィルムが開くのを防止するとともに、紙おしぼり
を包装フィルムで完全に包装し封じ込めて、紙おしぼり
製品とすることができる。請求項7の紙おしぼり製品製
造設備によれば、紙おしぼりを効率的に大量生産するこ
とができ、紙おしぼりを包装フィルムで包装して大量に
紙おしぼり製品を効率的に製造することができる。請求
項8の紙おしぼり製品製造設備によれば、列数に合わせ
て、紙おしぼりをより効率的に大量生産することがで
き、列数に合わせて、紙おしぼりを包装フィルムで包装
してより大量に紙おしぼり製品を効率的に製造すること
ができる。請求項9の紙おしぼり製品の製造方法によれ
ば、紙おしぼりを効率的に大量に製造することができ、
包装フィルムで紙おしぼりを確実に密封でき、包装フィ
ルムにおける紙おしぼりの位置ズレを防止し、製品ロス
をなくすことができ、紙おしぼりを包装フィルムで効率
的に大量に包装して紙おしぼり製品を製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙おしぼり製品製造設備の一実施形態
に係わる概略側面図である。
【図2】紙おしぼり1の製造方法のフローチャートであ
る。
【図3】一次折り畳み部40および二次折り畳み部50
の概略斜視図である。
【図4】薬液の含浸部60の断面図である。
【図5】カット部70、縦折り部80および紙おしぼり
包装装置90の一部の側面図である。
【図6】カット部70および縦折り部80の拡大側面図
である。
【図7】送りロール73と縦折りロール81との垂直断
面図である。
【図8】紙おしぼり1の包装方法のフローチャートであ
る。
【図9】フィルム裁断部100の説明図であって、
(A)は側面図、(B)は平面図である。
【図10】重合部110、包み込み部120およびセン
ターシール部130の概略斜視図である。
【図11】仮接着部140の概略斜視図である。
【図12】フィルム溶解部150の概略斜視図である。
【図13】シール切断部160の概略斜視図である。
【図14】紙おしぼり包装装置90の動作説明図であ
る。
【図15】紙おしぼり製品Aの単体図であって、(A)
は斜視図、(B)は(A)のB−B線断面図である。
【符号の説明】 1 紙おしぼり 2 包装フィルム 7 間隙部分 10 紙おしぼり製造装置 20 エンボスプレス部 30 紙おしぼりシート裁断部 40 一次折り畳み部 50 二次折り畳み部 60 含浸部 70 カット部 80 縦折り部 90 紙おしぼり包装装置 100 フィルム裁断部 110 重合部 120 包み込み部 130 センターシール部 140 仮接着部 141 熱シールロール 143 加熱部 144 熱芯 150 フィルム溶解部 153 メッシュベルト 154 熱遮断部 155 ホットプレート 156 熱透過部 160 シール切断部 161 冷却シール切断ロール 163 冷却部 166 カッター A 紙おしぼり製品

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原反ロールから繰り出された一続きの紙お
    しぼりシートを走行させながら、該紙おしぼりシートを
    その走行方向に沿って観音折りに折り畳む一次折り畳み
    部と、観音折りされた該紙おしぼりシートをその幅方向
    における真ん中でその走行方向に沿ってさらに二つ折り
    に折り畳む二次折り畳み部と、該紙おしぼりシートに薬
    液を含浸する薬液の含浸部と、該紙おしぼりシートをそ
    の走行方向に等間隔で、その幅方向に沿ってカットし、
    紙おしぼりとするカット部と、該紙おしぼりをその走行
    方向における真ん中で、その幅方向に沿って二つ折りに
    折り畳む縦折り部とからなることを特徴とする紙おしぼ
    り製造装置。
  2. 【請求項2】原反ロールから繰り出された一続きの包装
    フィルムシートを走行させながら、該包装フィルムシー
    トの上に前記紙おしぼりを重ね合わせる重合部と、前記
    紙おしぼりを内側にして、前記包装フィルムシートをそ
    の走行方向に沿って折り畳み、前記包装フィルムシート
    の幅方向における対向する端縁部同士を重ね合わせて紙
    おしぼりを包み込む包み込み部と、前記包装フィルムシ
    ートの幅方向における重ね合わされた両端縁部をヒート
    シールするセンターシール部と、前記包装フィルムシー
    トにおいて、該包装フィルムシートに包み込まれた隣接
    する前記紙おしぼりの間の間隙部分を仮接着する仮接着
    部と、前記包装フィルムシートにおける前記間隙部分を
    熱によって溶解させるフィルム溶解部と、前記包装フィ
    ルムシートにおける溶解した前記間隙部分を冷却固化さ
    せ、該間隙部分を切断するシール切断部とからなること
    を特徴とする紙おしぼり包装装置。
  3. 【請求項3】前記重合部が、ロール周面上において、そ
    の回転方向に等間隔に、その軸方向に沿って形成された
    複数の溝を備え、かつロール周面上において、その回転
    方向に沿って形成された周回溝を備えた垂直面内で回転
    自在に設けられた第1ロールと、ロール周面上におい
    て、その回転方向に沿って形成された周回溝を備えた垂
    直面内で回転自在に設けられた第2ロールと、該第2ロ
    ールの周回溝と前記第1ロールの周回溝に巻き掛けられ
    た索条と、該索条の下方に設けられ、前記包装フィルム
    シートを載せて走行するベルトコンベアとからなること
    を特徴とする請求項2記載の紙おしぼり包装装置。
  4. 【請求項4】前記仮接着部が、ロールの軸方向に延びた
    加熱部をロール周面において円周方向に等間隔に備えた
    回転自在な一対の熱シールロールからなり、該一対の熱
    シールロール間を前記包装フィルムシートが走行し、前
    記加熱部によって前記包装フィルムシートにおける前記
    間隙部分を仮接着することを特徴とする請求項2記載の
    紙おしぼり包装装置。
  5. 【請求項5】前記フィルム溶解部が、熱を発生させるホ
    ットプレートと、該ホットプレートと包装フィルムシー
    トとの間を走行するメッシュベルトとからなり、該メッ
    シュベルトには、その走行方向において交互に熱透過部
    と熱遮断部とが設けられ、該メッシュベルトが前記包装
    フィルムシートに同調して走行することを特徴とする請
    求項2記載の紙おしぼり包装装置。
  6. 【請求項6】前記シール切断部が、ロール周面において
    円周方向に等間隔に、ロールの軸方向に延びた冷却部お
    よびカッターを備えた回転自在な一対の冷却シールエン
    ボスロールからなり、該一対の冷却シールエンボスロー
    ル間を前記包装フィルムシートが走行し、前記冷却部に
    よって前記包装フィルムシートにおける前記間隙部分を
    冷却固化して切断することを特徴とする請求項2記載の
    紙おしぼり包装装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の紙おしぼり製造装置と、請
    求項2〜6記載の紙おしぼり包装装置とからなることを
    特徴とする紙おしぼり製品製造設備。
  8. 【請求項8】前記紙おしぼり製造装置が多列で紙おしぼ
    りを製造し、前記紙おしぼり包装装置が多列で前記紙お
    しぼりを包装し、多列の紙おしぼり製品とすることを特
    徴とする紙おしぼり製品製造設備。
  9. 【請求項9】原反ロールから繰り出された一続きの紙お
    しぼりシートを走行させながらその走行方向に沿って観
    音折りし、該紙おしぼりシートをその走行方向に沿って
    さらに二つ折りし、該紙おしぼりシートに薬液を含浸
    し、該紙おしぼりシートをその走行方向に沿って等間隔
    で、その幅方向に沿ってカットして紙おしぼりとし、該
    紙おしぼりをその走行方向における真ん中で、その幅方
    向に沿って二つ折りに折り畳み、原反ロールから繰り出
    された一続きの包装フィルムシートを走行させながら、
    該包装フィルムシートの上に前記紙おしぼりを重ね合わ
    せ、該紙おしぼりを内側にして、前記包装フィルムシー
    トをその走行方向に沿って折り畳み、前記包装フィルム
    シートの幅方向における対向する端縁部同士を重ね合わ
    せて紙おしぼりを包み込み、前記包装フィルムシートの
    幅方向における重ね合わされた両側縁部をヒートシール
    し、前記包装フィルムシートにおいて、該包装フィルム
    シートに包み込まれた隣接する前記紙おしぼりの間の間
    隙部分を仮接着し、前記包装フィルムシートにおける前
    記間隙部分を熱によって溶解し、前記包装フィルムシー
    トにおける前記間隙部分を冷却固化して切断することを
    特徴とする紙おしぼり製品の製造方法。
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