JPH10179053A - 乾燥ゲル及びそれから調製されるゼリー - Google Patents
乾燥ゲル及びそれから調製されるゼリーInfo
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- JPH10179053A JPH10179053A JP8349414A JP34941496A JPH10179053A JP H10179053 A JPH10179053 A JP H10179053A JP 8349414 A JP8349414 A JP 8349414A JP 34941496 A JP34941496 A JP 34941496A JP H10179053 A JPH10179053 A JP H10179053A
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- A21—BAKING; EDIBLE DOUGHS
- A21D—TREATMENT, e.g. PRESERVATION, OF FLOUR OR DOUGH, e.g. BY ADDITION OF MATERIALS; BAKING; BAKERY PRODUCTS; PRESERVATION THEREOF
- A21D13/00—Finished or partly finished bakery products
- A21D13/50—Solidified foamed products, e.g. meringues
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
Abstract
よらず長期間貯蔵することができる乾燥ゲルであって、
更に用いる際には水を加えることにより容易に復元して
元の弾力性及び形態を呈することができる乾燥ゲル、特
に食品用乾燥ゲルの提供。 【解決手段】ネイティブジェランガムを含む含水ゲルを
乾燥してなる乾燥ゲル、上記ゲルが食用ゼリーである乾
燥ゲル及び該乾燥ゲルを水戻しすることにより調製され
るゼリー。
Description
クトになり、また、水を加えることにより容易に元の含
水ゲルと同じ物性、及び形態を保持したものに復元し、
そのまま摂食可能となるネイティブジェランガムを含む
新規な乾燥ゲルに関する。
しすることによって調製されるゼリーに関する。
及びツルッとした喉通りから人気が高まっており、その
市場も年々拡大傾向にある。
又は0〜10℃の低温で流通されているが、水分含量が
多いためにそのままでは日持ちが悪く、また流通・販売
における保存条件が制限されるのが難点である。
に鑑みて開発されたもので、乾燥することによって、コ
ンパクトになり、また保存条件によらず長期間貯蔵する
ことができる乾燥ゲルであって、更に用いる際には水を
加えることにより容易に復元して元の弾力性及び形態を
呈することができる乾燥ゲル、特に食品用乾燥ゲルを提
供することを目的とする。
を解決すべく鋭意研究を重ねていたところ、ゲル化剤と
してネイティブジェランガムを用いて調製された含水ゲ
ルに、上記の特性があることを見出し、さらに、特に食
用ゼリーとして有用であることを確認して本発明本発明
を完成するに至った。
を含む含水ゲルを乾燥してなる乾燥ゲルである。
ることにより調製されるゼリーである。
ジェランガムを含む含水ゲルを調製後、それを脱水乾燥
することによって調製されるものである。
ムは、グルコース2分子、グルクロン酸1分子及びラム
ノース1分子を構成単位とする多糖類(分子量約60〜
70万)であるジェランガム(特開昭55−79397
号)の脱アシル処理前の前駆体として得られる微生物起
源の高分子多糖類(融点及び固化点:65〜70℃)で
ある。
生物の培養によって生産される。
(Pseudomonas elodea:ATCC31461)又はその
同等の菌株を、例えばグルコース3%、KH4NO3
0.05%、MgSO4・7H2O 0.01%、NH4
NO3 0.09%及び窒素源として有機成分を少量含
む液体培地に接種し、これを好気的条件下で30℃程
度、約50時間培養して得られる培養物から菌体表面に
生産された粘質物を、脱アシル処理することなくそのま
ま単離・回収することによって製造する方法が例示され
る。
するものであるため、用いる産生微生物や精製条件によ
っては、その構造も微妙に変わりうる。従って、本発明
で用いられるネイティブジェランガムは、特定の構造式
(Sanderson,G.R., FOOD GELS, ed. Peter Harris, Els
evier Science Publishers LTD., England, 1990, p.20
4)に基づいて一義的に限定されることなく、上記方法
に従って微生物(ATCC31461)により産生され
るネイティブジェランガムの性質を有するものであれば
よい。
ェランガムを用いて含水ゲルを調製する必要がある。含
水ゲルの調製方法は特に制限されないが、含水ゲル10
0重量部に対して、ネイティブジェランガムを通常0.
1〜3重量%、好ましくは0.15〜2重量%を用い
て、水成分に分散させ、80℃で10分間撹拌して溶解
後、冷却して得たゲルを、熱風乾燥や凍結乾燥等によっ
て乾燥する方法が例示される。
び水の他、乾燥によって析出せず、また再度の含水処理
によって容易に溶解する成分であれば、特に制限されず
含有させることができる。含水ゲルの用途は特に限定さ
れないが、例えば食用含水ゲルの場合、他の成分として
は甘み、風味及び香気を付ける目的で、例えば、糖類、
高度甘味料、果肉、茹でた小豆、油性のフレーバーなど
を挙げることができる。
を脱水乾燥する。
段として、熱風乾燥や凍結乾燥などがあげられる。
を含まない乾燥ゲルが取得できる。なお、本発明の乾燥
ゲルは、保存安定性、運搬等の観点からは水分成分を実
質的に含有しないことが好ましいが、必ずしもこれに限
定されるものではなく、例えば元の含水ゲルの水分含量
の10〜20重量%程度の水分を含んでいてもよい。
とにより極めて容易に多量の水を吸収し膨潤して、乾燥
前の含水ゲルと殆ど変わらぬ物性(弾力性、固さ)を有
する含水ゲルに復元される。
度水に浸漬することにより調製される含水ゲルに関す
る。
る含水ゲルは、人体に安全であり、またゼリー用の食感
を呈しているため、食用ゲル、特にゼリーとして有用で
ある。よって、本発明はネイティブジェランガムを用い
て調製されるゼリーを乾燥して調製される乾燥ゼリーを
提供するともに、該乾燥ゼリーに水分を吸収させること
により簡便に調製されるゼリーをも提供するものであ
る。
特に制限されず、単に水に浸漬して放置しておけば足り
る。
アルコールや甘味料、酸味料、香料等が含まれていても
良い。
等の物理的性質において乾燥前と変わらぬ性状及び良好
な食感をそのまま維持しており、乾燥処理による影響を
殆ど受けない。
により軽量かつコンパクトにでき、また長期にわたり安
全に保存可能であって、かつ水成分を加えることにより
容易に元の状態に戻り良好な食感を呈して摂食できるゼ
リーを提供することができる。
例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら
限定されるものではない。
ビトール12重量部、クエン酸0.2重量部を入れ、8
0℃で10分間撹拌して溶解させ全量を水で100重量
部に調整した後、容器に注入し、10℃に冷却してゲル
を調製した。
前の20%となった乾燥ゲルを調製した。
分後には乾燥前と同じ大きさ、形態、同じ強度、食感の
ゲルに戻った。
れ、80℃で10分間撹拌して溶解させ全量を水で10
0重量部に調整した後、容器に注入し、10℃に冷却し
て直径10mmの球形のゲルを調製した。
前の2%となった乾燥ゲルを調製した。
しるこを入れると、5分後には乾燥前と同じ大きさ、形
態、同じ強度、食感のゲルに戻り、白玉としておいしく
食べることができた。
ジェランガム0.5重量部、乳酸カルシウム0.3重量
部を用いて、同様にゲルを調製し、乾燥させ、水を入れ
たところ、30分経っても元には戻らず、ぼろぼろの固
いゲルとなって、変質していた。
れ、80℃で10分間撹拌して溶解させ全量を水で10
0重量部に調整した後、米粒の型枠に流し込み、10℃
に冷却して米粒状のゲルを調製した。
前の3%となった乾燥ゲルを調製した。
加熱した緑茶エキスとワサビフレーバーを適量を入れる
と、3分後には乾燥前と同じ大きさ、食感のゲルに戻
り、カロリーのほとんどない山葵茶漬けとしておいしく
食べることができた。
Claims (3)
- 【請求項1】ネイティブジェランガムを含む含水ゲルを
乾燥してなる乾燥ゲル。 - 【請求項2】上記含水ゲルが食用ゼリーである請求項1
記載の乾燥ゲル。 - 【請求項3】請求項2記載の乾燥ゲルを水戻しすること
により調製されるゼリー。
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