JPH10176417A - 軽量型枠材 - Google Patents

軽量型枠材

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JPH10176417A
JPH10176417A JP8336882A JP33688296A JPH10176417A JP H10176417 A JPH10176417 A JP H10176417A JP 8336882 A JP8336882 A JP 8336882A JP 33688296 A JP33688296 A JP 33688296A JP H10176417 A JPH10176417 A JP H10176417A
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JP
Japan
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core material
synthetic resin
polypropylene
boards
concrete
Prior art date
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Pending
Application number
JP8336882A
Other languages
English (en)
Inventor
Shizuaki Yumiba
静昭 弓場
Kazunori Tokutome
和憲 徳留
Masahiro Kikunaga
政廣 菊永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YUMIBA KENSETSU KK
Original Assignee
YUMIBA KENSETSU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリート工事を低コスト化できる軽量型枠
材を提供することを主な目的とする。 【解決手段】芯材が合成樹脂製板により狭持されてい
て、狭持する当該合成樹脂製板どうしの間に空隙が当該
芯材によって形成されていることを特徴とする軽量型枠
材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート工事
において使用される軽量型枠材に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物を構築する際のコン
クリート打設工事に型枠が用いられるが、そのパネル部
分(せき板)には合板、鋼板等が主として用いられてい
る。
【0003】ところが、合板では、コンクリートの水分
等により変質しやすく、また剥離性の問題もあり、転用
回数がせいぜい10回程度に限られている。一方、鋼板
では、錆による腐食の問題があり、これに伴うコンクリ
ート構造物に対する影響も無視できない。また、合板・
鋼板ともに、フレッシュコンクリートの側圧に耐えられ
るだけの強度をもたせようとすると、型枠材そのものの
重量化が避けられない。
【0004】これらに対して、近年では合成樹脂製又は
FRP製の成形体からなる型枠材が開発され、実用化さ
れている。これらは強度的に優れ、また腐食等の問題が
なく、近年ではその使用が増加しつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の型枠材においても、なお改善の余地がある。すなわ
ち、合成樹脂製又はFRP製の成形体からなる型枠材
は、鋼板等に比べて軽量化されているものの、やはり必
要最小限の強度をもたせるためには一定の厚みが要求さ
れる。近年では特に専門職人の不足及びその高齢化が進
み、これらの型枠材の重量では専門職人の負担が依然と
して大きい。このため、さらに軽量化された型枠材の開
発が急務とされている。
【0006】また、コンクリート工事の中における一連
の型枠工事(型枠の設計、組立、コンクリート打設、型
枠の取り外し等)は、コンクリート工事費の中でもかな
りの部分を占める。このため、型枠工事のコストを軽減
できれば、全体の建設費用の低コスト化も図ることがで
きる。この点において、従来の合成樹脂製等の成形体か
らなる型枠材は、その材料費、成形等の費用が嵩む分比
較的高価であるため、より低価格でかつ転用回数の多い
型枠材の開発も必要である。
【0007】従って、本発明は、コンクリート工事を低
コスト化できる軽量型枠材を提供することを主な目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の従来
技術の問題に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、特定の構造
を型枠材に採用する場合には、上記目的を達成できるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、芯材が合成樹脂製板
により狭持されていて、狭持する当該合成樹脂製板どう
しの間において当該芯材により空隙が形成されているこ
とを特徴とする軽量型枠材に係るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態と
ともに説明する。
【0011】本発明の軽量型枠材は、芯材が合成樹脂製
板により狭持されていて、狭持する当該合成樹脂製板ど
うしの間に空隙が当該芯材によって形成されていること
を特徴とするものである。
【0012】上記の合成樹脂板としては、上記芯材を確
実に狭持できる限り特に制限されず、例えばポリプロピ
レン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリアミド、AB
S樹脂、塩化ビニル樹脂等又はこれらを各種繊維で強化
したもの(FRP)を用いることができる。この中で
も、特にポリプロピレン、塩化ビニル樹脂等の熱可塑性
樹脂及びこれらのFRPが好ましい。
【0013】狭持する合成樹脂製板どうしの間に空隙が
当該芯材によって形成されている。空隙が占める割合
は、同じ芯材であればその割合が多くなればそれだけ軽
量化が図れることになるが、合成樹脂製板、芯材の材
質、使用条件等に応じて適宜設定すれば良い。
【0014】上記芯材としては、上記の空隙を形成でき
るものである限り特に制限されないが、例えば各種の有
機発泡体を用いることが好ましい。有機発泡体は、それ
自体気孔を有するので、それを狭持すれば合成樹脂製板
の間に確実に空隙を設けることが可能である。有機発泡
体としては、スチロール樹脂、ポリウレタン、ポリエチ
レン、ポリスチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹
脂、ケイ素樹脂等の発泡体が例示される。この中でも、
スチロール樹脂、ポリウレタン等が好ましい。有機発泡
体は、市販のものもそのまま使用することができる。ま
た、本発明の発泡体は、機械的攪拌による発泡、発泡剤
による発泡、スプレーによる発泡等のいずれの方法によ
って得られるものも好適に用いることができる。
【0015】また、本発明枠材における芯材には、上記
有機発泡体のほか、公知の複合材で採用されているサン
ドイッチ構造等で用いられる芯材(コア材)と同様の構
造及び材質のものを用いることができる。
【0016】上記構造としては、軽量化等の観点から、
特にダンボール構造又はハニカム構造とすることが好ま
しい。
【0017】本発明におけるダンボール構造としては、
公知のダンボールの構造(中芯)と同様のもののほか、
凹凸状(例えば波状)の材料を芯材として用いて得られ
る構造のように、合成樹脂製板の間に空隙を形成できる
もののすべてを含む。公知のダンボール構造としては、
例えば片面ダンボール、両面ダンボール、複両面ダンボ
ール、複々両面ダンボール等が挙げられ、いずれの構造
も本発明で採用することができる。これらの構造は、例
えば公知のダンボールの製法に従って得ることができ
る。
【0018】本発明のハニカム構造としては、公知のハ
ニカム構造をそのまま採用できるほか、変形タイプ(波
形六角形、六角形以外の形状等)のハニカム構造も本発
明で用いることができる。これらの構造は、公知の製法
に従えば良く、例えばプラスチックシート等を交互に部
分接着して積層したものを厚さ方向に引き延ばすことに
よって得ることができる。
【0019】ダンボール構造又はハニカム構造を構成す
る材質としては、特に制限されず、公知のものも用いる
ことができる。本発明では、例えば合成樹脂、紙、金
属、無機質材等のいずれも使用することができる。特
に、合成樹脂を用いることが好ましく、例えばポリプロ
ピレン、塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂を用いること
が好ましい。
【0020】合成樹脂板と芯材は、合成樹脂板により狭
持することによって固定することができるが、必要に応
じて接着剤による接着、その他熱圧着、ネジ等による螺
合、側面部の合成樹脂製板等を用いて嵌合する方法等の
各種方法により固定しても良い。接着剤の種類は、用い
る合成樹脂板、芯材等に応じて適宜変更すれば良く、市
販のものもそのまま使用することができる。
【0021】本発明の型枠材は、公知の型枠材の使用方
法に従って用いることができ、必要に応じてセパレータ
ー、スペーサー、緊結材等を用い、さらに単管パイプ、
パイプサポート、枠組支柱等の支保工を用いて組み立て
た後、コンクリートを打設し、コンクリートが硬化した
後に適宜取り外しを行えば良い。
【0022】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより一層明確にする。
【0023】図1は、本実施例の型枠材の斜視図をその
断面図とともに示したものである。発泡スチロール板
(1)を芯材とし、これが2枚のポリプロピレン板
(2)、(2)により狭持されている。両ポリプロピレ
ン板の間には発泡スチロール板中の気孔によって空隙
(6)が形成されている状態となる。
【0024】ポリプロピレン板(2)がパネル部分とな
るが、型枠材の側面部にもポリプロピレン板(3)が設
けられている。また、本発明では、必要に応じて側面部
を設け、芯材をすべて合成樹脂製板で覆うこともでき
る。なお、本実施例のように、芯材として断熱性を有す
る材料を用いる場合には、優れた保温性を得ることもで
きる。
【0025】図2は、図1における発泡体の代わりに角
ばった波形のポリプロピレン製板(4)を用い、ダンボ
ール構造(片面ダンボール)とした場合の型枠材の斜視
図をその断面図とともに示したものである。この波形ポ
リプロピレン製板は、パネル部となるポリプロピレン製
板(5)、(5)により狭持されている。波形ポリプロ
ピレン製板により、2枚のポリプロピレン製板(5)、
(5)の間に空隙(7)が形成されている。
【0026】また、図1の型枠材は、例えば図3に示す
ように、各側面部のポリプロピレン製板(8)、(8)
をパネル部分の厚みよりも長くとれば、強度面等におい
てより有利となる。さらに、リブ(9)を適当な間隔で
設けることもできる。図3に示すように、リブは、型枠
材本体と側面部のポリプロピレン製板(側面板)との接
合部に設けて、側面板とパネル部分を接合を強化するこ
ともできる。リブも型枠材と同じ材質のものを使用でき
る。
【0027】
【発明の効果】本発明の型枠材は、空隙を形成し得る芯
材を合成樹脂製板で狭持した、いわばサンドイッチ構造
をとるので、従来の型枠材と同等又はそれ以上の強度を
維持しつつ、従来品に比べて軽量化を図ることができ
る。
【0028】また、天然資材である合板等を用いないの
で環境保全に貢献できると同時に、合成樹脂製板をパネ
ル部とすることから剥離性にも優れ、転用回数も著しく
向上できる。例えば、本実施品である図1の型枠材を用
いる場合には、約40回以上の転用回数を確保すること
ができる。その結果として、従来品よりも低コストで型
枠工事を実施でき、ひいてはコンクリート工事そのもの
の低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】芯材として発泡スチロールを用いた実施品の斜
視図である。
【図2】芯材としてポリプロピレン製板によるダンボー
ル構造を採用した実施品の斜視図である。
【図3】図1の実施品においてリブを設けた態様を示す
斜視図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯材が合成樹脂製板により狭持されてい
    て、狭持する当該合成樹脂製板どうしの間に空隙が当該
    芯材によって形成されていることを特徴とする軽量型枠
    材。
  2. 【請求項2】芯材が、有機発泡体である請求項1記載の
    軽量型枠材。
  3. 【請求項3】有機発泡体が、発泡スチロールである請求
    項2記載の軽量型枠材。
  4. 【請求項4】芯材が、ダンボール構造又はハニカム構造
    をもつ材料である請求項1記載の軽量型枠材。
  5. 【請求項5】ダンボール構造又はハニカム構造をもつ材
    料がポリプロピレンである請求項4記載の軽量型枠材。
JP8336882A 1996-12-17 1996-12-17 軽量型枠材 Pending JPH10176417A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2258354A1 (es) * 2003-02-06 2006-08-16 Andamios In, S.A. Tablero termoplastico autoportante para encofrado horizontal.
CN108678363A (zh) * 2018-05-18 2018-10-19 无锡市圣旺坤新材料科技有限公司 可供双面模板使用的边框组件式复合模板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0725144U (ja) * 1993-10-12 1995-05-12 城山興産株式会社 積層板材
JPH07233630A (ja) * 1994-02-22 1995-09-05 Shoei Kagaku Kogyo Kk コンクリート型枠用板体
JPH08100523A (ja) * 1994-09-29 1996-04-16 Toshiichi Daimatsu コンクリート型枠

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