JPH11324317A - コンクリート打設用型枠 - Google Patents

コンクリート打設用型枠

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JPH11324317A
JPH11324317A JP10130174A JP13017498A JPH11324317A JP H11324317 A JPH11324317 A JP H11324317A JP 10130174 A JP10130174 A JP 10130174A JP 13017498 A JP13017498 A JP 13017498A JP H11324317 A JPH11324317 A JP H11324317A
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JP
Japan
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plate
rib
ribs
rib structure
resin
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Application number
JP10130174A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Omura
吉典 大村
Koji Yamatsuta
浩治 山蔦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumika Plastech Co Ltd
Original Assignee
Sumika Plastech Co Ltd
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Publication date
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G9/00Forming or shuttering elements for general use
    • E04G9/02Forming boards or similar elements
    • E04G2009/028Forming boards or similar elements with reinforcing ribs on the underside

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート打設用型枠の運搬性、保管性を
高める。 【解決手段】 コンクリート打設用型枠は、打ち込まれ
たコンクリートを堰止めるための樹脂製の堰止め部材
と、この堰止め部材と分離可能であり、堰止め部材の背
面に設けられて堰止め部材を補強するとともに、堰止め
部材の背面から突出する方向に所定高さを有する枠板状
リブ2、縦板状リブ3および横板状リブ4からなる樹脂
製のリブ構造体5とを備える。リブ構造体5の板状リブ
2〜4同士が交わる部分に、板状リブ2〜4をその部分
から折曲可能とする薄肉部9・10を形成することによ
り、コンクリート打設用型枠を堰止め部材とリブ構造体
5とに分離し、かつリブ構造体5を折り畳んで運搬およ
び保管できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートの打
ち込み即ち打設に使用されるコンクリート打設用型枠に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、土木および建設現場等でのコンク
リートの打設には、コンクリート打設用型枠が使用され
ている。このコンクリート打設用型枠としては、木製や
金属製等、各種材質からなるものが知られている。
【0003】上記木製の型枠は、使用を重ねることによ
り表面状態が悪くなり易く、数回しか転用できないとい
う問題点を有する。さらに、近年の地球環境問題から、
木製品の代替が強く要望されている。また、金属製の型
枠は、多数回の転用が可能であるものの、錆びるために
保管性が悪く、さらに重量が重くて取り扱いがめんどう
であるといった問題点を有している。
【0004】一方、このような問題点を解決するものと
して、近年では樹脂製のコンクリート打設用型枠が開発
され、広く実用化されている。
【0005】この種の従来の樹脂製のコンクリート打設
用型枠には、例えば特開平6−129094号に開示さ
れたものがある。このコンクリート打設用型枠50は、
図7に示すように、せき板51と枠板状リブ52と縦板
状リブ53…と横板状リブ54…とを備えている。せき
板51は、木製コンクリート打設用型枠の合板部分に相
当する方形の平板部分であり、通常このように呼ばれて
いる。枠板状リブ52は、せき板51の背面側におい
て、せき板51の全外周に沿って形成されている。縦板
状リブ53と横板状リブ54とは、せき板51の背面の
枠板状リブ52内において格子状に設けられている。
【0006】このようなコンクリート打設用型枠50
は、軽量であり、多数回の転用に耐え得る。さらに、各
板状リブ52・53・54が木製コンクリート打設用型
枠の桟木として機能するので建設現場で桟木をせき板に
打ち付ける必要もなく、非常に効率的である等、木製や
金属製のコンクリート打設用型枠には見られない多くの
利点を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
コンクリート打設用型枠では、従来の木製や金属製のコ
ンクリート打設用型枠と同様、運搬時や保管時に大きな
容積を必要とするという問題点を有している。
【0008】なお、せき板51以外の各板状リブ52・
53・54の部分のみを金属にて作成し、これにせき板
51を嵌め込んで使用する形式の型枠も従来存在する。
しかしながら、この型枠においても各リブ52・53・
54の部分の重量が重く、また容積の縮小化についても
不十分であるという問題点を有している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明のコンクリート打設用型枠は、打
ち込まれたコンクリートを堰止めるための樹脂製の堰止
め部材、例えばせき板と、この堰止め部材と分離可能で
あり、前記堰止め部材の背面に設けられて堰止め部材を
補強するとともに、前記堰止め部材の背面から突出する
方向に所定高さを有する複数の板状リブ、例えば枠板状
リブ、縦板状リブおよび横板状リブからなる樹脂製のリ
ブ構造体とを備え、前記リブ構造体における前記板状リ
ブ同士が交わる部分には、板状リブをその部分から折曲
可能とするヒンジ構造部が形成されていることを特徴と
している。
【0010】請求項1の構成によれば、コンクリート打
設用型枠は、堰止め部材とリブ構造体とを分離可能であ
る。また、リブ構造体は、ヒンジ構造部にて板状リブを
折曲させて折り畳んだ状態とすることができる。この場
合、仮にリブ構造体は十分に折り畳まれなくても、元の
状態よりも小型化することができる。
【0011】これにより、コンクリート打設用型枠は、
軽量かつ小型の単位として運搬することができる。この
結果、運搬が容易となり、運搬効率が高められ、作業者
の負担を軽減することができる。さらに、保管の際に
は、保管に必要なスペースを小さくすることができる。
【0012】また、請求項2の発明のコンクリート打設
用型枠は、前記ヒンジ構造部が、板状リブを折曲可能な
可撓性が付与されるように、その肉厚が薄くされた薄肉
部からなることを特徴としている。
【0013】請求項2の構成によれば、肉厚が薄くされ
た薄肉部によってヒンジ構造部が形成されているので、
各種の樹脂成形法によりリブ構造体を成形する際に、ヒ
ンジ構造部も同時に成形することができる。この結果、
リブ構造体、即ちコンクリート打設用型枠を低コストに
て製造することが可能である。
【0014】また、請求項3の発明のコンクリート打設
用型枠は、請求項1または2の発明のコンクリート打設
用型枠において、前記リブ構造体の板状リブが、前記堰
止め部材の外形に沿うように形成された枠板状リブと、
この枠板状リブの内方に形成され、枠板状リブの所定の
辺と平行をなす少なくとも一方向の内方板状リブ、例え
ば縦板状リブあるいは横板状リブとを備えていることを
特徴としている。
【0015】請求項3の構成によれば、リブ構造体にお
ける枠板状リブと内方板状リブとにより、堰止め部材に
対して高い強度での補強が可能となる。即ち、高い強度
を有するコンクリート打設用型枠のリブ構造体に対し
て、折り畳み可能な機能を付与することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図6に基づいて以下に説明する。図2に示すように、
本発明の実施の形態に係るコンクリート打設用型枠6
(以下、型枠6と略称する)は、各々別体に設けられた
せき板1(堰止め部材)とリブ構造体5とを備えてい
る。
【0017】せき板1は方形をなす樹脂製の平板からな
る。リブ構造体5は、枠板状リブ2と複数の縦板状リブ
3…(内方板状リブ)と複数の横板状リブ4…(内方板
状リブ)とを備えている。これら枠板状リブ2、縦板状
リブ3…および横板状リブ4…は、せき板1がリブ構造
体5に組み付けられたときにせき板1を補強可能となる
よう、せき板1の板面に対して垂直となる方向に所定の
立上り高さを有している。
【0018】上記枠板状リブ2は、せき板1の外形に対
応した方形枠状をなし、せき板1の全外周に沿うように
形成されている。これにより枠板状リブ2は、せき板1
がリブ構造体5に組み付けられたときに、せき板1の外
周部を補強するようになっている。
【0019】上記縦板状リブ3は、枠板状リブ2の内方
において、枠板状リブ2の第1の対向する2辺(枠板状
リブ2の長手方向の2辺)の間にこれら2辺と並行に設
けられ、枠板状リブ2の第2の対向する2辺(枠板状リ
ブ2の短手方向の2辺)の1辺側から他辺側に達してい
る。同様に、横板状リブ4は、枠板状リブ2の内方にお
いて、枠板状リブ2の上記第2の対向する2辺の間にこ
れら2辺と並行に設けられ、枠板状リブ2の上記第1の
対向する2辺の1辺側から他辺側に達している。即ち、
縦板状リブ3と横板状リブ4とは、枠板状リブ2の内方
において格子状に設けられている。
【0020】リブ構造体5における枠板状リブ2には、
図2におけるA−A線矢視断面図である図3に示すよう
に、その一方(前方側)の端縁部における内周部に、せ
き板1を嵌め込むための切欠き状のせき板嵌合部2aが
形成されている。このせき板嵌合部2aによって、せき
板1がリブ構造体5に嵌合され、固定される。このよう
なせき板1と枠板状リブ2との嵌合構造とする場合、枠
板状リブ2の立上り高さは、縦板状リブ3…(横板状リ
ブ4…でも同様)の立上り高さにせき板1の厚みを加え
た値に設定するのが好ましい。
【0021】また、同図に示すようにせき板1をリブ構
造体5に取り付ける場合、必要に応じて、例えば枠板状
リブ2の側面から挿入されてせき板1に達するねじによ
り、せき板1をリブ構造体5に強固に固定する構造とし
ても良い。
【0022】枠板状リブ2には、図2に示すように、複
数個のリブ構造体5を連結する際に使用される複数個の
長連結用クリップ孔7…がさらに形成されている。
【0023】リブ構造体5には、図2におけるB部付近
の拡大平面図である図1に示すように、枠板状リブ2に
おける4本の各辺が他の辺と交わる4個の交差部、即ち
4個の角部(その内3個は図示を省略している)に薄肉
部8が形成されている。さらに、各縦板状リブ3および
横板状リブ4と枠板状リブ2との交差部、並びに各縦板
状リブ3と横板状リブ4との交差部に、それぞれ薄肉部
9・10が形成されている。各薄肉部8〜10は、板状
リブ2〜4をその部分から折曲可能な可撓性が付与され
るように、その肉厚を薄くすることにより形成されてい
る。これら薄肉部8〜10はヒンジ構造部を構成してい
る。
【0024】上記薄肉部8〜10が形成されていること
により、リブ構造体5の各リブ2〜4は、図4(a)
(b)に示すように、例えば矢印P方向の力が加えられ
たときに、上記薄肉部8〜10にて撓み、屈曲可能とな
っている。
【0025】本型枠6を製造する上において、せき板1
の厚さは3〜20mmの範囲に設定するのが好ましい。
この厚さが3mm未満である場合、一般に機械的強度が
不足する。一方、上記厚さが20mmを超えると、一般
にその厚さに見合う利点は特になく、不必要な厚さとな
って不経済であるばかりか、軽量化の利点も損なわれる
こととなる。
【0026】また、せき板1はソリッド構造であっても
よいし、発泡あるいはサンドイッチ構造であっても良
い。このうち、軽量化の面からは発泡あるいはサンドイ
ッチ構造が好ましい。なお、上記サンドイッチ構造と
は、ソリッドな層に挟まれた中間層が、中空構造や発泡
構造となっている多層構造のことである。また、前記中
空構造は文字どおりの中空構造、あるいはリブが立って
いるリブ構造であってもよい。
【0027】リブ構造体5における枠板状リブ2の高さ
は、従来から使用されている木製コンクリート打設用型
枠(以下、合板型枠と称する)や鋼製コンクリート打設
用型枠(以下、鋼製型枠と称する)との併用の観点か
ら、50〜75mmが好ましい。詳細には、合板型枠の
上記寸法は、関東地域では60〜62mm、関西地域で
は70〜72mmが一般的である。鋼製型枠の上記寸法
は55mmが一般的であり、これらと同等の合計寸法を
有することは実用上非常に有利である。
【0028】リブ構造体5における枠板状リブ2、縦板
状リブ3および横板状リブ4は、せき板1との当接側と
は反対側である後端部の厚さを2〜10mmとし、せき
板1との当接側である前端部に向かって2度以下の勾配
で漸次太くしていくことが、樹脂成形による製造時に、
成形品の抜けを良くする上で好ましい。上記勾配におい
て、より好ましくは1 度以下、最適は0.5度以下であ
る。
【0029】縦板状リブ3および横板状リブ4の適当な
本数は、リブ構造体5の大きさおよびせき板1の厚さ等
の諸条件によって異なり、特に限定されるものではない
が、20〜300mm間隔で設けるのが良い。
【0030】長連結用クリップ孔7の直径Dmmの適当
な範囲は、特に限定されないが、使用されるクリップピ
ンの直径をdmmとしたとき、 d<D<d+5 とすることができ、好ましくは、 d+1<D<d+3 である。Dがdよりも小さいときには、当然にクリップ
ピンを長連結用クリップ孔7に挿入できない。Dが(d
+5)よりも大きいときには、クリップピンおよび長連
結用クリップ孔7によるリブ構造体5の位置決めが不正
確になり易い。この場合には、打設後のコンクリート表
面に目違いが発生するなどの不都合を招来することがあ
る。
【0031】型枠6の製造に使用可能な樹脂材料のう
ち、熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂、ポリアミド、ポリ
カーボネート、ポリエチレンテレフタレート等の一般的
熱可塑性樹脂、これらの変成物ポリマーアロイ、または
これらのブレンド物があげられる。また、熱硬化性樹脂
としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フ
ェノール樹脂、またはメラミン樹脂等があげられる。成
形サイクルおよびリサイクルの点からは、熱可塑性樹脂
の方が好ましい。
【0032】上記のような樹脂材料には、通常用いられ
る熱安定剤あるいは紫外線防止剤等の各種添加剤や、着
色剤または無機充填剤等を必要に応じて配合しても良
い。
【0033】また、上記の樹脂材料には、強度向上や弾
性率向上のために、各種の強化繊維を添加することがで
きる。上記強化繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維、
アラミド繊維等があげられる。強化繊維の適当な長さの
範囲は、0.1〜50mm、好ましくは、1〜15mmで
ある。これらの範囲よりも短い強化繊維を用いた場合、
型枠6にはコンクリート打設用型枠としての十分な強度
が得られなくなる。
【0034】また、これらの範囲よりも長い強化繊維を
用いた場合には、リブ構造体5への繊維の充填性が悪く
なる。この結果、繊維が均一に分散した製品、即ち均質
な製品を得難くなるほか、型枠6の廃棄時における粉砕
や再使用が困難になる。
【0035】マトリクス樹脂への上記強化繊維の配合
量、即ち型枠6の繊維含有量の適当な範囲は、コンクリ
ート打設用型枠としての物理的強度や製造上の問題か
ら、5〜50重量%、好ましくは、10〜40重量%で
ある。繊維含有量がこれらの範囲よりも低い場合には、
製品の機械的強度が劣る一方、これらの範囲を超えると
成形上に問題が生じる。
【0036】型枠6は、前述の樹脂材料を熱プレスする
ことにより形成される。この場合、せき板1とリブ構造
体5とは個々に一体物として成形される。
【0037】型枠6の成形において、リブ構造体5に対
しては、射出成形法、プレス法あるいは射出プレス成形
法等の各種の成形法を採ることが可能である。型枠6の
材料として好ましい強化繊維含有熱可塑性樹脂を使用す
る場合には、熱プレス法が好ましい。射出成形法では、
製造時における強化繊維の切断が著しいため、所望の長
さの強化繊維を含有させることが困難であったり、リブ
構造体5への樹脂の充填性が悪かったり、また製品に反
りや変形が生じたりするので、実用的な型枠6として不
十分な製品しか得ることができない虞がある。
【0038】上記の熱プレスにおいて、材料として使用
される強化繊維含有熱可塑性樹脂は、強化繊維を含有し
た熱可塑性樹脂の溶融体であっても良いし、予め製造さ
れた強化繊維含有熱可塑性シート、例えばスタンパブル
シートを樹脂の溶融温度以上に加熱したものであっても
良い。なお、高さの高い各板状リブ2〜4を有するリブ
構造体5を製造する場合には、前者の溶融体を使用する
ことが好ましい。
【0039】一方、せき板1に対しては、押出成形法あ
るいは熱プレス成形法を採ることが可能である。なお、
サンドイッチ構造のせき板1を得るには、異形押出成形
法が最適であるが、中空成形法による成形も可能であ
る。
【0040】上記の構成において、本型枠6を使用する
場合には、図2および図3に示すように、せき板1をリ
ブ構造体5に組み付ける。この場合には、せき板1をリ
ブ構造体5の前面側(図2に示した状態では上面側)か
ら枠板状リブ2のせき板嵌合部2aに嵌合させる。この
嵌合状態において、せき板1の前面と枠板状リブ2の前
端面とは、ほぼ面一となる。
【0041】また、上記嵌合状態においては、せき板1
がリブ構造体5の前面、即ち枠板状リブ2内に固定され
るので、例えば図4に示すP方向の力がリブ構造体5に
加わった場合であっても、リブ構造体5の変形が阻止さ
れる。従って、型枠6の使用状態において、リブ構造体
5はせき板1を確実に補強することができる。
【0042】一方、型枠6の運搬時や収納時には、せき
板1とリブ構造体5とを分離することができる。さら
に、せき板1とリブ構造体5とを分離した状態におい
て、リブ構造体5は、例えば図4に示すP方向の力を加
えることにより、折り畳むことができる。このとき、リ
ブ構造体5における枠板状リブ2、縦板状リブ3…およ
び横板状リブ4…は、各薄肉部8〜10にて撓み、屈曲
する。この結果、リブ構造体5は折り畳まれる。
【0043】上記のように、型枠6をせき板1とリブ構
造体5とに分離し、さらにリブ構造体5を折り畳み得る
ことにより、型枠6を軽量かつ小型の単位として運搬す
ることができる。この結果、運搬が容易となり、運搬効
率が高められ、作業者の負担を軽減することができる。
また、型枠6を保管する際に必要なスペースを小さくす
ることができる。
【0044】また、リブ構造体5においては、肉厚が薄
くされた薄肉部8〜10によってヒンジ構造部が形成さ
れているので、各種の樹脂成形法によりリブ構造体5を
成形する際に、ヒンジ構造部も同時に成形することがで
きる。この結果、リブ構造体5、即ち型枠6を低コスト
にて製造することが可能である。
【0045】また、実際に本型枠6を使用する場合に
は、図5に示すように、通常、複数個がリブ構造体5の
各長連結用クリップ孔7に挿通されたクリップピン8に
より連結される。なお、同図では、横方向の増設を示し
ているが、同様にして縦方向にも可能である。
【0046】なお、本発明の構成は、例えば図6に示す
型枠11に適用することも可能である。この型枠11
は、前記リブ構造体5に代えてリブ構造体12を備えた
ものとなっている。このリブ構造体12では、横板状リ
ブ4…が前記リブ構造体5の場合よりも大きい間隔で設
けられ、各横板状リブ4・4の間、および横板状リブ4
と枠板状リブ2の間に、高さが横板状リブ4よりも低い
多数の小横板状リブ13…が設けられている。この小横
板状リブ13と枠板状リブ2および縦板状リブ3との交
差部には、リブ構造体5と同様、薄肉部9・10が形成
されている。他の構成はリブ構造体5と同様である。
【0047】また、本実施の形態の型枠6では、リブ構
造体5において、縦板状リブ3…と横板状リブ4…、す
なわち2方向の板状リブ3…・4…が格子状に設けら
れ、高い強度を有する構成としている。しかしながら、
本発明の構成は、これに限定されることなく、何れか一
方向の板状リブのみが設けられた構成であっても良い。
【0048】また、設けられる板状リブの本数も所望の
強度に応じて適宜設定可能である。さらに、せき板1の
形状およびこれに対応するリブ構造体5の形状も本実施
の形態に示した長方形に限定されず、正方形あるいはそ
の他適当な方形であっても良い。
【0049】また、本型枠6は、成形後、そのままで製
品とされるが、せき板1の表面をより平滑化したり、透
水性を付与する等の目的で、必要に応じてせき板1の表
面に表面材が貼付されても良い。この表面材としては、
例えば各種熱可塑性シート、フィルムあるいは織物等が
使用可能である。
【0050】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のコンク
リート打設用型枠は、打ち込まれたコンクリートを堰止
めるための樹脂製の堰止め部材と、この堰止め部材と分
離可能であり、前記堰止め部材の背面に設けられて堰止
め部材を補強するとともに、前記堰止め部材の背面から
突出する方向に所定高さを有する複数の板状リブからな
る樹脂製のリブ構造体とを備え、前記リブ構造体におけ
る前記板状リブ同士が交わる部分には、板状リブをその
部分から折曲可能とするヒンジ構造部が形成されている
構成である。
【0051】これにより、コンクリート打設用型枠は、
軽量かつ小型の単位として運搬することができる。この
結果、運搬が容易となり、運搬効率が高められ、作業者
の負担を軽減することができる。さらに、保管の際に
は、保管に必要なスペースを小さくすることができると
いう効果を奏する。
【0052】また、請求項2の発明のコンクリート打設
用型枠は、前記ヒンジ構造部が、板状リブを折曲可能な
可撓性が付与されるように、その肉厚が薄くされた薄肉
部からなる構成である。
【0053】これにより、請求項1の発明の効果に加え
て、リブ構造体、即ちコンクリート打設用型枠を低コス
トにて製造することが可能であるという効果を奏する。
【0054】また、請求項3の発明のコンクリート打設
用型枠は、請求項1または2の発明のコンクリート打設
用型枠において、前記リブ構造体の板状リブが、前記堰
止め部材の外形に沿うように形成された枠板状リブと、
この枠板状リブの内方に形成され、枠板状リブの所定の
辺と平行をなす少なくとも一方向の内方板状リブとを備
えている構成である。
【0055】これにより、請求項1または2の発明の効
果に加えて、高い強度を有するコンクリート打設用型枠
のリブ構造体に対して、折り畳み可能な機能を付与する
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すものであって、図
2におけるリブ構造体のB部付近の拡大平面図である。
【図2】本発明の実施の一形態を示すものであって、コ
ンクリート打設用型枠の全体構成を示す分解斜視図であ
る。
【図3】図2におけるA−A線矢視断面図である。
【図4】図4(a)は、図2に示したリブ構造体の折り
畳まれた状態を示す斜視図、図4(b)は、同図(a)
に示したリブ構造体における要部の拡大図である。
【図5】図2に示したコンクリート打設用型枠を横方向
に複数個連結した状態を示す斜視図である。
【図6】図2に示したコンクリート打設用型枠の他の例
を示す斜視図である。
【図7】従来のコンクリート打設用型枠を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】 1 せき板(堰止め部材) 2 枠板状リブ 3 縦板状リブ(内方板状リブ) 4 横板状リブ(内方板状リブ) 5 リブ構造体 6 コンクリート打設用型枠 8 薄肉部(ヒンジ構造部) 9 薄肉部(ヒンジ構造部) 10 薄肉部(ヒンジ構造部) 11 コンクリート打設用型枠

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】打ち込まれたコンクリートを堰止めるため
    の樹脂製の堰止め部材と、 この堰止め部材と分離可能であり、前記堰止め部材の背
    面に設けられて堰止め部材を補強するとともに、前記堰
    止め部材の背面から突出する方向に所定高さを有する複
    数の板状リブからなる樹脂製のリブ構造体とを備え、 前記リブ構造体における前記板状リブ同士が交わる部分
    には、板状リブをその部分から折曲可能とするヒンジ構
    造部が形成されていることを特徴とするコンクリート打
    設用型枠。
  2. 【請求項2】前記ヒンジ構造部は、板状リブを折曲可能
    な可撓性が付与されるように、その肉厚が薄くされた薄
    肉部からなることを特徴とするコンクリート打設用型
    枠。
  3. 【請求項3】前記リブ構造体の板状リブは、前記堰止め
    部材の外形に沿うように形成された枠板状リブと、この
    枠板状リブの内方に形成され、枠板状リブの所定の辺と
    平行をなす少なくとも一方向の内方板状リブとを備えて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載のコンク
    リート打設用型枠。
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