JP2000220292A - 樹脂製住宅基礎用型枠 - Google Patents

樹脂製住宅基礎用型枠

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JP2000220292A
JP2000220292A JP11022952A JP2295299A JP2000220292A JP 2000220292 A JP2000220292 A JP 2000220292A JP 11022952 A JP11022952 A JP 11022952A JP 2295299 A JP2295299 A JP 2295299A JP 2000220292 A JP2000220292 A JP 2000220292A
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ribs
plate
vertical
plate portion
rib
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JP11022952A
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English (en)
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Yoshinori Omura
吉典 大村
Koji Yamatsuta
浩治 山蔦
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Sumika Plastech Co Ltd
Original Assignee
Sumika Plastech Co Ltd
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    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G9/00Forming or shuttering elements for general use
    • E04G9/02Forming boards or similar elements
    • E04G2009/028Forming boards or similar elements with reinforcing ribs on the underside

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量かつ高い剛性を備えるとともに、せき板
部の表面にコンクリートが付着し難く、せき板部の熱伝
導率が低い型枠を得る。 【解決手段】 コンクリート打設面を形成するせき板部
2と、このせき板部2の背面側に形成され、せき板部2
の背面から突出する方向に所定高さを有し、せき板部2
の縦方向に延びる複数の縦板状リブ4および横方向に延
びる複数の横板状リブ5と、縦板状リブ4と横板状リブ
5との少なくとも一方と交互に並設され、縦板状リブ4
および横板状リブ5よりも高さが低い複数の補助板状リ
ブ6とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅のコンクリー
ト製基礎の形成に使用される樹脂製住宅基礎用型枠に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅を建築する際に形成されるコンクリ
ート製基礎は、一般に、高さが400〜700mmであ
り、ほぼ定型となっている。したがって、住宅用コンク
リート基礎の形成には、従来、耐久性があり、再使用可
能である鋼製の型枠が使用されている。このような鋼製
型枠は、通常、モジュールタイプとなっており、幾つか
の部品とともに使用され、多くの用途に対応可能となっ
ている。このような鋼製型枠の通常のサイズは、600
×1800mmまたは300×1800mmである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
鋼製型枠は、重量が20kg程度と重く取り扱いに不便
である。また、せき板部が鉄板にて形成されていること
から、コンクリート打設面、即ちせき板部の表面にコン
クリートが付着し易くなっている。したがって、使用す
る際にその都度、せき板の表面に剥離剤を塗布しなけれ
ばならず、めんどうである。さらに、上記せき板部が薄
い鉄板であるため、熱伝導率が高く、気温の低い季節に
はコンクリートの硬化発熱が起こり難くなり、住宅用基
礎の形成に長時間を要する等の問題点を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決するためになされたものであって、軽量かつ高い
剛性を備えるとともに、せき板部の表面にコンクリート
が付着し難く、さらにせき板部の熱伝導率が低い樹脂製
住宅基礎用型枠の提供を目的としている。
【0005】上記の課題を解決するために、請求項1の
発明の樹脂製住宅基礎用型枠は、コンクリート打設面を
形成するせき板部と、このせき板部の背面側に形成さ
れ、前記せき板部の背面から突出する方向に所定高さを
有し、前記せき板部の縦方向に延びる複数の縦板状リブ
および横方向に延びる複数の横板状リブと、前記縦板状
リブと前記横板状リブとの少なくとも一方と交互に並設
され、前記縦板状リブおよび横板状リブよりも高さが低
い複数の補助板状リブとを備えていることを特徴として
いる。
【0006】請求項1の構成によれば、本発明の樹脂製
住宅基礎用型枠は樹脂製であることにより、軽量であっ
て取り扱いが容易であり、せき板部の表面にコンクリー
トが付着し難くなっている。また、せき板部の熱伝導率
が低く、気温の低い季節であっても住宅用基礎の形成に
長時間を要することがない。
【0007】また、縦板状リブと横板状リブとにより樹
脂製住宅基礎用型枠の全体としての剛性を確保してい
る。さらに、隣り合う縦板状リブ同士と横板状リブ同士
とに囲まれる小領域においてせき板部が背面側へ撓むこ
とを、縦板状リブまたは横板状リブの本数を増加させる
のではなく、これらよりも高さの低い補助板状リブを隣
り合う縦板状リブ間または隣り合う横板状リブ間に形成
することにより抑制している。そして、それぞれ1本ず
つの縦板状リブまたは横板状リブと補助板状リブとを交
互に並設する構成は、上記の各剛性を効率良く確保する
上において有効である。これにより、樹脂製住宅基礎用
型枠の軽量化を維持しながら、樹脂製住宅基礎用型枠全
体としての剛性と、せき板部の上記小領域における剛性
とを確保することができる。
【0008】請求項2の発明の樹脂製住宅基礎用型枠
は、請求項1の発明の樹脂製住宅基礎用型枠において、
前記せき板部の背面側に形成され、前記せき板部の背面
から突出する方向に所定高さを有するとともに、前記せ
き板部における横方向側の端部に沿う縦外周リブを備
え、この縦外周リブの高さが、住宅用基礎のコーナー部
を形成するための金属製のコーナー部材と接続可能とな
るように、前記縦板状リブよりも低く設定されているこ
とを特徴としている。
【0009】請求項2の構成によれば、請求項1の発明
の作用に加え、縦外周リブの高さは、縦板状リブよりも
低く設定されているので、金属製で強度を有することに
より高さが低くなっているコーナー部材の縦外周リブの
高さに合致し易くなる。これにより、住宅用基礎のコー
ナー部を形成する場合において、本樹脂製住宅基礎用型
枠とコーナー部形成用の金属製のコーナー部材とを、例
えば樹脂製住宅基礎用型枠の縦外周リブとコーナー部材
の縦外周リブとを跨いで取り付けられるクリップによ
り、容易に接続することができる。
【0010】請求項3の発明の樹脂製住宅基礎用型枠
は、コンクリート打設面を形成するせき板部と、このせ
き板部の背面側に形成され、前記せき板部の背面から突
出する方向に所定高さを有する補強用リブとを備え、縦
方向の剛性が、5×104 kg・cm2 /cm以上であ
り、かつ(横方向の剛性)÷(縦方向の剛性)が0.7
5以上、1.5以下であることを特徴としている。
【0011】請求項3の構成によれば、本発明の樹脂製
住宅基礎用型枠は樹脂製であることにより、軽量であっ
て取り扱いが容易であり、せき板部の表面にコンクリー
トが付着し難くなっている。また、せき板部の熱伝導率
が低く、気温の低い季節であっても住宅用基礎の形成に
長時間を要することがない。さらに、型枠の縦および横
方向の撓みを、コンクリート打設用型枠として使用可能
な範囲内に抑えることができる。
【0012】請求項4の発明の樹脂製住宅基礎用型枠
は、請求項1から3の何れかの発明の樹脂製住宅基礎用
型枠において、前記せき板部が内部に空気層を有するこ
とを特徴としている。
【0013】請求項4の構成によれば、請求項1から3
の何れかの発明の作用に加え、樹脂製住宅基礎用型枠の
軽量化と断熱機能の向上を図ることができる。この結
果、樹脂製住宅基礎用型枠の取り扱いをさらに向上し得
るとともに、外気温の低下による住宅用基礎形成の長時
間化をさらに抑制することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図4に基づいて以下に説明する。図1に示すように、
本実施の形態の樹脂製住宅基礎用型枠(以下、単に基礎
用型枠1と称する)1は、高さが通常400〜700m
mの住宅用基礎の形成に使用するものであることから、
横方向が長手方向となっている。この基礎用型枠1は、
前面側に平板状のせき板部2を有する。このせき板部2
の前面はコンクリート打設面となる。基礎用型枠1は、
せき板部2の背面側に、せき板部2の外周に沿って板状
の外周リブ3(補強用リブ)を有している。この外周リ
ブ3は、それぞれ2本の縦外周リブ3a・3aと横外周
リブ3b・3bからなる。
【0015】縦外周リブ3a・3aの高さは、後述する
コーナー部材13の縦外周リブ13a(図4参照)の高
さとほぼ合致させるため、横外周リブ3b・3bの高さ
よりも低くなっている。このため、縦外周リブ3a・3
aとつながる横外周リブ3b・3bの両端部は、縦外周
リブ3a・3aの高さと合致するように、傾斜した切り
欠き形状となっている。また、縦外周リブ3a・3aの
上下位置には連結孔3a1 が形成されている。
【0016】せき板部2の背面における外周リブ3の内
方には、複数の縦板状リブ4…(補強用リブ)と複数の
横板状リブ5…(補強用リブ)とが格子状に形成されて
いる。各縦板状リブ4の上下の端部は上下の横外周リブ
3bとつながり、各横板状リブ5の左右の端部は左右の
縦外周リブ3aとつながっている。これら縦板状リブ4
および横板状リブ5の高さは上記横外周リブ3b・3b
の高さと一致している。各横板状リブ5の両端部は、横
外周リブ3bの両端部と同様に傾斜した切り欠き形状と
なっている。
【0017】隣合う2本の縦板状リブ4・4の間、およ
び左右の端部の縦板状リブ4とこれに対向する縦外周リ
ブ3aとの間には、それぞれ1本の補助板状リブ6が縦
板状リブ4と平行に形成されている。各補助板状リブ6
の上下の端部は上下の横外周リブ3bとつながってい
る。なお、補助板状リブ6を各横板状リブ5によって分
割されているものと見なした場合、例えば隣り合う2本
の縦板状リブ4と隣り合う2本の横板状リブ5・5とか
らなる枡内の補助板状リブ6の小片は、上下の端部が上
下の横板状リブ5とつながったものとなる。各補助板状
リブ6の高さは、縦および横板状リブ4・5の高さより
低く設定されており、形成位置は、隣り合う縦板状リブ
4・4間、または左右の端部の縦板状リブ4とこれに対
向する縦外周リブ3aとの間の中間位置である。
【0018】せき板部2は、図2(a)に示すように、
ソリッド構造でもよいものの、図2(b)に示すよう
に、表面にスキン層(薄皮層)を有する発泡(空気層)
構造、または図2(c)に示すように、中空(空気層)
構造等でもよい。このような構造の場合、熱伝導率をさ
らに低く抑えることができる。
【0019】基礎用型枠1の材料としては、熱可塑性樹
脂および熱硬化性樹脂を使用することができる。なお、
成形サイクルおよびリサイクルの点からは熱可塑性樹脂
の方が好ましい。
【0020】上記熱可塑性樹脂としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂、ポ
リアミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレ
ート等の一般的熱可塑性樹脂、これらの変成物ポリマー
アロイ、またはこれらのブレンド物を上げることができ
る。また、熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、またはメラミン
樹脂等を上げることができる。
【0021】このような樹脂には、通常用いられる熱安
定剤、紫外線防止剤等の各種添加剤や着色剤、または無
機充填剤等を必要に応じて配合してもよい。
【0022】また、これらの樹脂には、強度向上や弾性
率向上のために、カーボンブラック、炭酸カルシウム、
タルク、マイカ等の通常用いられる各種のフィラー・強
化用繊維(フィラーもしくは強化用繊維またはこれらの
両者)等の無機充填剤を添加することができる。フィラ
ーとしてはタルクやマイカなどの扁平形状を有するもの
が、剛性を向上する効果が高く好適である。強化用繊維
としては、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維等を上
げることができる。強化用繊維の長さは、通常、0.1
〜50mm、衝撃改良効果の観点から好ましくは1〜1
5mmの範囲である。強化用繊維の長さを上記範囲の上
限値以下とすることは、均一に繊維が分散した製品を得
る上で、また廃棄時における粉砕や再使用を容易にする
上で好ましい。
【0023】マトリクス樹脂への上記のフィラー・強化
用繊維の配合量は、基礎用型枠1のコンクリート打設用
型枠としての物理的強度や製造上の点から、その含有量
として5〜50重量%が好ましく、さらに好ましくは1
0〜40重量%の範囲である。含有量を上記範囲の下限
値以上とすることは、製品の機械的強度を高める上で有
効であり、含有量を上記範囲の上限値以下とすること
は、製品の成形を容易に行う上で有効である。
【0024】また、基礎用型枠1は、前記の樹脂材料を
熱プレスすることにより、一体的に成形することができ
る。基礎用型枠1の成形方法としては、プレス法や射出
成形法または射出プレス成形法等の各種の方法を採用可
能である。材料として好ましい強化繊維含有熱可塑性樹
脂により基礎用型枠1を成形する場合には、熱プレス法
が好ましい。
【0025】上記の熱プレスにおいて、原料として用い
られる強化繊維含有熱可塑性樹脂は、強化用繊維を含有
した熱可塑性樹脂の溶融体であってもよいし、予め製造
された強化繊維含有熱可塑性樹脂シート、例えばスタン
パブルシートを樹脂の溶融温度以上に加熱したものであ
ってもよいものの、高さの高い各リブ3〜5を製造する
場合には、前者の溶融体を使用することが好ましい。
【0026】また、基礎用型枠1は、通常、成形された
状態のまま製品とされるが、せき板部2の表面をさらに
平滑化したり、透水性を付与する等の目的で、せき板部
2に必要に応じて表面材が貼着されていてもよい。この
種の表面材としては、各種熱可塑性樹脂シート、フィル
ムあるいは織物を例示することができる。
【0027】次に基礎用型枠1の使用方法について説明
する。基礎用型枠1にて住宅用の基礎を形成する際に
は、図3に示すように、複数の基礎用型枠1を基礎の厚
みに応じた所定の間隔をおいて対向配置し、かつ左右方
向に並設する。このとき、左右に隣接する基礎用型枠1
・1同士は、それぞれの連結孔3a1 (図1参照)に配
したクリップ11により接続する。また、対向配置され
た基礎用型枠1・1同士は、両者の間隔がコンクリート
の打設によって広がらないように、それらの上下の横外
周リブ3b・3bに嵌合させた複数のアンカープレート
12により固定する。
【0028】一方、住宅用基礎のコーナー部において
は、図4に示すように、鋼板製のコーナー部材13を使
用し、このコーナー部材13の両側にクリップ11にて
それぞれ基礎用型枠1を接続することにより、基礎用型
枠1を並設する。この状態において、コーナー部材13
の縦外周リブ13aの高さと基礎用型枠1における横外
周リブ3bの高さはほぼ一致している。
【0029】基礎用型枠1は、縦方向の剛性が、1cm
当たり5×104 kg・cm2 (5×104 kg・cm
2 /cm)以上であり、かつ(横方向の剛性)÷(縦方
向の剛性)が0.75以上、1.5以下となっている。
これにより、基礎用型枠1の縦方向の撓みを、コンクリ
ート打設用型枠として使用可能な範囲内に抑えることが
できる。
【0030】一般に、コンクリート打設型枠の撓みの量
は、下式で与えられる。 (1/128)×WL4 /EI 但し、EIは曲げこわさ、Wはコンクリート打設圧力、
Lは対向配置の型枠間に設けられた、型枠同士を固定す
る連結部材(セパレータ)の隣り合うもの同士の距離で
ある。したがって、上記Lとして、図3に示した左右方
向に隣り合うアンカープレート12・12間の距離を代
入すれば、アンカープレート12・12間における基礎
用型枠1の撓みが求められる。
【0031】例えば、基礎用型枠1の形状を縦×横が6
00×1800mmとし、Lを900mm(アンカープ
レート12を基礎用型枠1の両端と中間位置に設けた場
合)、1m当たりの打設圧力を0.24kg/cm2
すると、基礎用型枠1に加わる打設圧力は、 0.24kg/cm2 ×(0.6m/1m)=0.14
4kg/cm2 である。したがって、縦方向の剛性を5×104 kg・
cm2 /cmとすると、計算上の基礎用型枠1の縦方向
の撓み量は1.5cmとなる。なお、実際上は、打設条
件等により平均打設圧が上記の半分程度になると考えら
れる。上記撓み量はアンカープレート12の個数を増や
すことにより適宜減少させることができ、基礎用型枠1
において好ましい縦方向の剛性は、5×104 kg・c
2 /cm以上である。
【0032】また、基礎用型枠1は、(横方向の剛性)
÷(縦方向の剛性)が0.75以上、1.5以下である
ことにより、横方向の膨らみが実用可能な範囲内とな
る。
【0033】横外周リブ3b(せき板部2を含む)の高
さは、コーナー部材13の縦外周リブ13a(せき板部
を含む)の高さとほぼ合致する寸法に設定されている。
本実施の形態において、上記縦外周リブ13aの高さは
50mmであり、したがって、縦外周リブ3aの高さは
50±1mmに設定されている。
【0034】また、横外周リブ3b、縦板状リブ4およ
び横板状リブ5とせき板部2とを含む基礎用型枠1の厚
み、即ち基礎用型枠1の成りは、50mm以上、100
mm以下が好ましい。通常は50〜75mmの範囲に設
定され、さらに好ましくは、50〜62mmの範囲であ
る。上記の各リブ3b・4・5の高さは高ければ高いほ
ど、基礎用型枠1の剛性を向上させる効果があるもの
の、あまり高くし過ぎると、容易な取り扱いができなく
なり、かつ保管時に嵩張るといった問題を生じる。した
がって、上記の範囲が好ましい。
【0035】また、基礎用型枠1では、隣合う2本の縦
板状リブ4・4の間、および左右の端部の縦板状リブ4
と縦外周リブ3aとの間に、それそれ1本の補助板状リ
ブ6が縦板状リブ4と平行に形成されていることによ
り、軽量化を維持しながら、高い剛性を確保している。
【0036】即ち、基礎用型枠1全体としての剛性を確
保する上においては、縦板状リブ4および横板状リブ5
を適当な本数、適当な間隔で設ければよい。しかしなが
ら、上記剛性を確保するだけのための縦および横板状リ
ブ4・5の本数では、コンクリートの打設を行ったとき
に、隣り合う縦板状リブ4・4と横板状リブ5・5とに
囲まれる小領域においてせき板部2が背面側へ撓み、前
記小領域において凹部(コンクリート面では凸部)が生
じる。これを防止するためには縦板状リブ4あるいは横
板状リブ5の本数を増加させれば良いものの、この場合
には基礎用型枠1の重量増を招来する。
【0037】一方、せき板部2の上記凹部の発生を防止
する目的のみのリブとしては、基礎用型枠1全体の剛性
を確保するための縦および横板状リブ4・5と同じ高さ
は不要である。そこで、基礎用型枠1においては、縦お
よび横板状リブ4・5よりも高さの低い補助板状リブ6
を隣り合う縦板状リブ4・4の間に形成することによ
り、基礎用型枠1の軽量化を維持しながら、基礎用型枠
1全体としての剛性と、せき板部2の上記小領域におけ
る剛性とを確保するようにしている。そして、それぞれ
1本ずつの縦板状リブ4と補助板状リブ6とを交互に並
設した基礎用型枠1の構成は、上記の各剛性を効率良く
確保する上において有効である。
【0038】なお、補助板状リブ6は、上記の構成に代
えて、横板状リブ5と平行に横板状リブ5と交互に並設
された構成としてもよい。即ち、補助板状リブ6は、縦
板状リブ4と横板状リブ5との少なくとも一方と交互に
並設されていればよい。
【0039】ここで、基礎用型枠1と異なり、壁用の型
枠は、通常縦方向を長手方向として使用される。この場
合、型枠は、横方向の端太材によりコンクリートの打設
圧に対して補強されるので、端太間の撓みをできるだけ
小さくする必要がある。したがって、壁用の型枠では、
横方向の端太材に対する垂直方向の剛性、即ち長手方向
の剛性が重要な要素となる。
【0040】これに対して、基礎用型枠1では、端太材
を使用せず、分散したポイント毎に設けられる例えば上
記アンカープレート12により打設圧に対して支持され
る。したがって、基礎用型枠1は、縦方向と横方向の両
方に撓もうとし、これら両方向の撓みを抑える必要があ
る。このような要求を満たすため、基礎用型枠1では上
述した種々の構成を採用している。
【0041】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の樹脂製
住宅基礎用型枠は、コンクリート打設面を形成するせき
板部と、このせき板部の背面側に形成され、前記せき板
部の背面から突出する方向に所定高さを有し、前記せき
板部の縦方向に延びる複数の縦板状リブおよび横方向に
延びる複数の横板状リブと、前記縦板状リブと前記横板
状リブとの少なくとも一方と交互に並設され、前記縦板
状リブおよび横板状リブよりも高さが低い複数の補助板
状リブとを備えている構成である。
【0042】これにより、本発明の樹脂製住宅基礎用型
枠は、軽量であって取り扱いが容易であり、せき板部の
表面にコンクリートが付着し難くなっている。また、せ
き板部の熱伝導率が低く、気温の低い季節であっても住
宅用基礎の形成に長時間を要することがない。
【0043】また、型枠の軽量化を維持しながら、型枠
全体としての剛性と、せき板部の隣り合う縦板状リブ同
士と横板状リブ同士とに囲まれる小領域における剛性と
を確保することができるという効果を奏する。
【0044】請求項2の発明の樹脂製住宅基礎用型枠
は、請求項1の発明の樹脂製住宅基礎用型枠において、
前記せき板部の背面側に形成され、前記せき板部の背面
から突出する方向に所定高さを有するとともに、前記せ
き板部における横方向側の端部に沿う縦外周リブを備
え、この縦外周リブの高さが、住宅用基礎のコーナー部
を形成するための金属製のコーナー部材と接続可能とな
るように、前記縦板状リブよりも低く設定されている構
成である。
【0045】これにより、請求項1の発明の効果に加
え、住宅用基礎のコーナー部を形成する場合において、
本樹脂製住宅基礎用型枠とコーナー部形成用の金属製の
コーナー部材とを、例えば樹脂製住宅基礎用型枠の縦外
周リブとコーナー部材の縦外周リブとを跨いで取り付け
られるクリップにより、容易に接続することができると
いう効果を奏する。
【0046】請求項3の発明の樹脂製住宅基礎用型枠
は、コンクリート打設面を形成するせき板部と、このせ
き板部の背面側に形成され、前記せき板部の背面から突
出する方向に所定高さを有する補強用リブとを備え、縦
方向の剛性が、5×104 kg・cm2 /cm以上であ
り、かつ(横方向の剛性)÷(縦方向の剛性)が0.7
5以上、1.5以下である構成となっている。
【0047】これにより、本発明の樹脂製住宅基礎用型
枠は樹脂製であることにより、軽量であって取り扱いが
容易であり、せき板部の表面にコンクリートが付着し難
くなっている。また、せき板部の熱伝導率が低く、気温
の低い季節であっても住宅用基礎の形成に長時間を要す
ることがない。さらに、型枠の縦および横方向の撓み
を、コンクリート打設用型枠として使用可能な範囲内に
抑えることができるという効果を奏する。
【0048】請求項4の発明の樹脂製住宅基礎用型枠
は、請求項1から3の何れかの発明の樹脂製住宅基礎用
型枠において、前記せき板部が内部に空気層を有する構
成である。
【0049】これにより、樹脂製住宅基礎用型枠の軽量
化と断熱機能の向上を図ることができる。この結果、樹
脂製住宅基礎用型枠の取り扱いをさらに向上し得るとと
もに、外気温の低下による住宅用基礎形成の長時間化を
さらに抑制することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における樹脂製住宅基礎
用型枠を示す斜視図である。
【図2】図2(a)は、図1に示した樹脂製住宅基礎用
型枠の、せき板部がソリッド構造である場合の断面図、
図2(b)はせき板部が発泡構造である場合の断面図、
図2(c)はせき板部が中空構造である場合の断面図で
ある。
【図3】図1に示した樹脂製住宅基礎用型枠の使用状態
を示す斜視図である。
【図4】図1に示した樹脂製住宅基礎用型枠の住宅用基
礎のコーナー部での使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 樹脂製住宅基礎用型枠 2 せき板部 3 外周リブ(補強用リブ) 3a 縦外周リブ 3b 横外周リブ 4 縦板状リブ(補強用リブ) 5 横板状リブ(補強用リブ) 6 補助板状リブ 12 アンカープレート 13 コーナー部材 13a 縦外周リブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート打設面を形成するせき板部
    と、 このせき板部の背面側に形成され、前記せき板部の背面
    から突出する方向に所定高さを有し、前記せき板部の縦
    方向に延びる複数の縦板状リブおよび横方向に延びる複
    数の横板状リブと、 前記縦板状リブと前記横板状リブとの少なくとも一方と
    交互に並設され、前記縦板状リブおよび横板状リブより
    も高さが低い複数の補助板状リブとを備えていることを
    特徴とする樹脂製住宅基礎用型枠。
  2. 【請求項2】前記せき板部の背面側に形成され、前記せ
    き板部の背面から突出する方向に所定高さを有するとと
    もに、前記せき板部における横方向側の端部に沿う縦外
    周リブを備え、この縦外周リブの高さが、住宅用基礎の
    コーナー部を形成するための金属製のコーナー部材と接
    続可能となるように、前記縦板状リブよりも低く設定さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製住宅
    基礎用型枠。
  3. 【請求項3】コンクリート打設面を形成するせき板部
    と、 このせき板部の背面側に形成され、前記せき板部の背面
    から突出する方向に所定高さを有する補強用リブとを備
    え、 縦方向の剛性が、5×104 kg・cm2 /cm以上で
    あり、かつ(横方向の剛性)÷(縦方向の剛性)が0.
    75以上、1.5以下であることを特徴とする樹脂製住
    宅基礎用型枠。
  4. 【請求項4】前記せき板部が内部に空気層を有すること
    を特徴とする請求項1から3の何れかに記載の樹脂製住
    宅基礎用型枠。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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