JP2002129682A - 型枠兼用断熱パネルおよび断熱構造体の施工方法 - Google Patents

型枠兼用断熱パネルおよび断熱構造体の施工方法

Info

Publication number
JP2002129682A
JP2002129682A JP2000322078A JP2000322078A JP2002129682A JP 2002129682 A JP2002129682 A JP 2002129682A JP 2000322078 A JP2000322078 A JP 2000322078A JP 2000322078 A JP2000322078 A JP 2000322078A JP 2002129682 A JP2002129682 A JP 2002129682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
insulating panel
concrete
formwork
heat insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000322078A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisaku Nishimoto
大策 西本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Kakoh KK
Original Assignee
Dow Kakoh KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Kakoh KK filed Critical Dow Kakoh KK
Priority to JP2000322078A priority Critical patent/JP2002129682A/ja
Publication of JP2002129682A publication Critical patent/JP2002129682A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工が容易であることはもとより、構造体の
解体時に各材料を容易に分離でき分別回収可能な断熱構
造体の施工方法を提供する。 【解決手段】 硬質発泡プラスチック板11のコンクリ
ート打ち込み側面にスキン層12を有し、このスキン層
12が硬質発泡プラスチック板11の幅方向両端部を除
く領域に設けられている型枠兼用断熱パネル10を用い
て断熱構造体を施工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリート打
ち込みの際に使用され、コンクリート硬化後はコンクリ
ートと一体となって断熱材として機能する断熱パネル、
及び断熱パネルを用いた断熱壁等の断熱構造体の施工方
法に関し、特に、解体時にコンクリート躯体・断熱材・
内装材を分離可能とした分別回収可能な環境対応型の合
理化工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄筋コンクリート造あるいは鉄骨
鉄筋コンクリート造における断熱構造体の施工において
は、型枠併用あるいは型枠兼用の断熱パネルを打ち込ん
だ後、この断熱パネルに接着剤を用いて内装下地材(石
膏ボード、けい酸カルシウム板等)を貼る、又は内装下
地材に断熱材が接着剤により裏打ちされたパネルを躯体
コンクリート面にゴム系及び酢酸ビニル系等の接着剤を
用いて後貼りする工法が使用されている。
【0003】このように従来では、断熱材は一方ではコ
ンクリートと付着し、他方では内装下地材(もしくは内
装材)と接着されている。
【0004】また、建築用断熱パネルとしては、耐水
性、並びに、機械的強度に優れる硬質発泡プラスチック
板が広く用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の工法では、
コンクリート躯体/断熱材は強固に接着されているた
め、解体時にこれらを簡単に分離することができず、仮
に分離できたとしても、コンクリートに断熱材が付着し
分別できずリサイクルが不可能である。
【0006】また、断熱材/内装下地材(もしくは内装
材)も接着剤により強固に接着されており、上記同様に
分別リサイクル(再利用)することが不可能である。
【0007】また、昨今、住宅の耐久性が向上し、建築
用断熱材の長期熱伝導率維持が強く求められている。現
在使用されている硬質発泡プラスチック板(プラスチッ
ク系フォーム)は、経時と共に熱伝導率の低い発泡剤が
フォームから微量ではあるが拡散し、熱伝導率の高い空
気がフォームに侵入する為、長期的にフォーム熱伝導率
を維持することは困難である。
【0008】本発明の目的は、上記事情を鑑み、施工が
容易であることはもとより、構造体の解体時に各材料を
容易に分離でき分別回収可能な環境対応型工法を提供す
ることにある。
【0009】本発明の更なる目的は、高耐久住宅の平均
償却年数である30〜35年間に亘り熱伝導率変化が少
ない型枠兼用断熱パネルを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、先ず、コン
クリート躯体と断熱材との分離を容易にするための断熱
パネルの構成について鋭意検討を重ねた結果、以下の発
明に至った。
【0011】即ち、本発明の第一の断熱パネルは、硬質
発泡プラスチック板を用いたコンクリート型枠を兼ねる
断熱パネルにおいて、硬質発泡プラスチック板の少なく
ともコンクリート打ち込み側面にスキン層を有し、該ス
キン層の一部が除去されていることを特徴としているも
のである。
【0012】この断熱パネルによれば、コンクリート躯
体と断熱パネルとの接着は主に上記スキン層が除去され
ている領域においてなされるため、断熱構造体の解体時
に容易にコンクリート躯体と断熱パネルとを分離するこ
とができる。
【0013】また、本発明の第二の断熱パネルは、硬質
発泡プラスチック板を用いたコンクリート型枠を兼ねる
断熱パネルにおいて、硬質発泡プラスチック板の少なく
ともコンクリート打ち込み側面に面材が積層されてお
り、該面材は、該硬質発泡プラスチック板の幅方向両端
部を除く領域に設けられていることを特徴としているも
のである。
【0014】この断熱パネルによれば、コンクリート躯
体と断熱パネルとの接着は主に上記面材が設けられてい
ない硬質発泡プラスチック板の幅方向両端部においてな
されるため、断熱構造体の解体時に容易にコンクリート
躯体と断熱パネルとを分離することができる。
【0015】また、本発明の第三の断熱パネルは、硬質
発泡プラスチック板を用いたコンクリート型枠を兼ねる
断熱パネルにおいて、硬質発泡プラスチック板の少なく
ともコンクリート打ち込み側面に面材が積層されてお
り、該積層体にスリットが形成されていることを特徴と
しているものである。
【0016】この断熱パネルによれば、コンクリート躯
体と断熱パネルとの接着は主に上記スリット部分におい
てなされるため、断熱構造体の解体時に容易にコンクリ
ート躯体と断熱パネルとを分離することができる。
【0017】また、本発明の第四の断熱パネルは、硬質
発泡プラスチック板を用いたコンクリート型枠を兼ねる
断熱パネルにおいて、硬質発泡プラスチック板の少なく
ともコンクリート打ち込み側面に離型剤がコーティング
された面材が積層されており、該面材が開口を有するこ
とを特徴としているものである。
【0018】この断熱パネルによれば、コンクリート躯
体と断熱パネルとの接着は主に上記開口部分においてな
されるため、断熱構造体の解体時に容易にコンクリート
躯体と断熱パネルとを分離することができる。
【0019】また、本発明者は、長期的に熱伝導率を維
持する観点より、断熱パネルの構成について更なる検討
を重ねた結果、以下の発明に至った。
【0020】即ち、上記本発明の第二乃至第四の断熱パ
ネルにおいて、前記硬質発泡プラスチック板は、その両
面にガスバリアー性フィルムが積層されたものであるこ
とを特徴としているものである。この場合、前記ガスバ
リアー性フィルムは、酸素透過係数が5cc/day・
2・atm以下であることが好ましい。
【0021】このような断熱パネルによれば、断熱構造
体の解体時に容易にコンクリート躯体と断熱パネルとを
分離することができることはもとより、高耐久住宅の平
均償却年数である30〜35年間に亘り熱伝導率変化が
少ない断熱パネルとなる。
【0022】また、本発明者は、上記本発明の断熱パネ
ルを用いて断熱構造体を施工する際に、この断熱パネル
と内装下地材(もしくは内装材)との分離を容易にする
ための施工方法について鋭意検討を重ねた結果、以下の
発明に至った。
【0023】即ち、本発明の第一の断熱構造体の施工方
法は、型枠兼用断熱パネルを用いた断熱構造体の施工方
法であって、型枠兼用断熱パネルを型枠としてコンクリ
ートを打設した後、コンクリート打設時に該型枠兼用断
熱パネルに設けたセパレータ穴を介して、コンクリート
に埋め込まれた断熱用座に不陸調整用部材を有するアン
カーを装着して該型枠兼用断熱パネルを固定し、さらに
該不陸調整用部材のレベル調整を行った後に該不陸調整
用部材に内装下地材もしくは内装材をビス止めすること
を特徴としているものである。
【0024】また、本発明の第二の断熱構造体の施工方
法は、型枠兼用断熱パネルを用いた断熱構造体の施工方
法であって、型枠兼用断熱パネルに予めジョイント部材
に不陸調整用部材を有するアンカーを装着した状態で建
て込み、該型枠兼用断熱パネルを型枠としてコンクリー
トを打設した後、該不陸調整用部材のレベル調整を行っ
た後に該不陸調整用部材に内装下地材もしくは内装材を
ビス止めすることを特徴としているものである。
【0025】また、本発明の第三の断熱構造体の施工方
法は、型枠兼用断熱パネルを用いた断熱構造体の施工方
法であって、型枠兼用断熱パネルに予めジョイント部材
に不陸調整用部材を有するアンカーを装着した状態で建
て込み、該型枠兼用断熱パネルを型枠としてコンクリー
トを打設した後、コンクリート打設時に該型枠兼用断熱
パネルに設けたセパレータ穴を介して、コンクリートに
埋め込まれた断熱用座に不陸調整用部材を有するアンカ
ーを装着して該型枠兼用断熱パネルを固定し、さらに双
方の不陸調整用部材のレベル調整を行った後に該不陸調
整用部材に内装下地材もしくは内装材をビス止めするこ
とを特徴としているものである。
【0026】本発明の施工方法によれば、断熱パネルと
内装下地材もしくは内装材とは接着剤を用いることなく
不陸調整用部材を有するアンカー及びビス止めによって
固定されるため、断熱構造体の解体時に容易に断熱パネ
ルと内装下地材もしくは内装材とを分離することができ
る。また、特に前記型枠兼用断熱パネルとして前記本発
明の型枠兼用断熱パネルを用いた場合には、断熱構造体
の解体時に容易にコンクリート/断熱パネル/内装下地
材もしくは内装材を分離することができるため、解体分
離後にコンクリート及び断熱パネルを各々粉砕処理して
リサイクル(再利用)することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
を用いて説明するが、本発明はこれらの形態例に限定さ
れるものではない。
【0028】図1は、本発明の第一の断熱パネル10の
基本構成を示す斜視図である。図1において、11は硬
質発泡プラスチック板、12はスキン層である。
【0029】本例の断熱パネル10は、硬質発泡プラス
チック板11のコンクリート打ち込み側面にスキン層1
2を有している。このスキン層12は、硬質発泡プラス
チック板11の幅方向両端部を除く領域に設けられてい
るものである。
【0030】硬質発泡プラスチック板11を形成する発
泡体としては、ポリスチレン系樹脂発泡体、ポリオレフ
ィン系樹脂発泡体、ポリウレタン系樹脂発泡体、ポリエ
チレン系樹脂発泡体などの各種合成樹脂からなる硬質発
泡体を用いることができる。これらの中でも、ポリスチ
レン系樹脂発泡体は気泡がそれぞれ独立しており、強
度、断熱性、耐水性等に優れており最適である。
【0031】硬質発泡プラスチック板11を形成する発
泡体の発泡倍率は特に限定されるものではないが、好ま
しくは20〜50倍の範囲内である。また、その板厚
は、曲げ強度および断熱性能を考慮し、使用目的に応じ
て適宜選択されるが、通常の使用状態では15〜100
mmの範囲内で設定する場合が多い。
【0032】スキン層12は、未発泡もしくは他の発泡
層に比べて低発泡の層である。このスキン層12は、通
常、硬質発泡プラスチック板11の表面より約1mmの
層内に形成されており、他の発泡領域よりも密度が高く
(1.1〜2倍程度)、極めて平滑で、且つ粘りがある
ため、本例の断熱パネル10は従来使用されているスキ
ン層を有していない硬質発泡プラスチック板に比べて高
い曲げ剛性を発揮する。さらに、スキン層11は粘りが
あるため、取り扱い時に硬質発泡プラスチック板11が
欠け難くて加工性が良い。
【0033】本例の断熱パネル10は、押出法発泡プラ
スチック板を加工して簡単に製造することができる。即
ち、通常の押出法により得られる発泡プラスチック板の
成形品の表面には平滑なスキン層が形成されるため、残
しておきたい領域以外のスキン層を取り除くことによ
り、所望の領域にスキン層を有する断熱パネルを得るこ
とができる。
【0034】従来は、他の材料との接着性を考慮して、
上記スキン層を完全に取り除いて製品として出荷されて
いるのが一般的である。例えば、建築物の省エネルギー
化としてコンクリート壁面の断熱施工が広く一般的に行
われているが、鉄筋コンクリート造あるいは鉄骨鉄筋コ
ンクリート造における断熱施工では、わざわざスキン層
を取り除いて気泡部分を露出させることでコンクリート
との付着性を確保している。
【0035】しかしながら、前述のとおり、スキン層を
取り除いて気泡部分を露出させた発泡プラスチック板を
型枠兼用(併用)断熱パネルとして打ち込まれた断熱構
造体では、気泡部分内にコンクリートが侵入してコンク
リート躯体と断熱パネルが強固に接着されているため、
解体時にこれらを簡単に分離することができない。
【0036】そこで本発明の第一の断熱パネルにおいて
は、硬質発泡プラスチック板11のコンクリート打ち込
み側面にスキン層12を残している。このような構成に
よれば、極めて平滑で基本的に気泡が露出していないス
キン層12はコンクリートとの接着性をほとんど有して
いないため、コンクリート躯体と断熱パネルとの接着は
実質的にスキン層が除去されている部分においてのみな
される。したがって、コンクリート躯体と断熱パネルと
の接着を仮止め程度に抑えることができ、断熱構造体の
解体時に容易にコンクリート躯体と断熱パネルとを分離
することができるようになる。なお、コンクリート躯体
への断熱パネルの固定は、後述の断熱構造体の施工方法
で説明するアンカー(システムアンカー)等によって成
される。
【0037】図1の例では硬質発泡プラスチック板11
の幅方向両端部を除いた領域にスキン層12を残して形
成しているが、本発明の第一の断熱パネルはこのような
形態に限定されるものではない。具体的には、例えば、
所定の幅で所定の領域のスキン層が除去されたものであ
ったり、スリット状にスキン層の一部が除去されたもの
であってもよい。尚、本明細書では幅が5mm〜20m
m程度のライン状の溝をスリットと称す。また、スキン
層のみならず硬質発泡プラスチック板の一部も除去する
ことができ、具体的には、例えば、スキン層を有する硬
質発泡プラスチック板の所定の位置に、硬質発泡プラス
チック板も含めてスリットが形成されて、スキン層の一
部が除去されたものであったり、図1の形態において、
スキン層が除去されている硬質発泡プラスチック板のコ
ンクリート打ち込み側面の領域の一部に、更にスリット
が形成されているものであったり、あるいは、スキン層
を有する硬質発泡プラスチック板のコンクリート打ち込
み側面の幅方向両端部に溝が形成されて、スキン層の一
部が除去されているものであっても良い。
【0038】しかしながら、図1の例のように硬質発泡
プラスチック板11の幅方向両端部のスキン層を除去し
た場合には、コンクリート躯体と断熱パネルとの接着を
幅方向両端部においてすることができるため、例えば型
枠として設置した際に隣接する断熱パネル間に生じる段
差を効果的に抑制することができる。
【0039】本発明の第一の断熱パネルにおいて、硬質
発泡プラスチック板11のコンクリート打ち込み側面の
スキン層を取り除く面積は、硬質発泡プラスチック板1
1の面積の10〜30%程度とするのが好ましい。つま
り、図1の例では、スキン層を取り除いた幅方向両端部
の領域幅(W1+W1)は、硬質発泡プラスチック板11
の幅W0の10〜30%程度とするのが好ましい。この
スキン層を取り除いた領域が広すぎると、コンクリート
躯体と断熱パネルとの接着力が大きくなり過ぎて、これ
らを簡単に分離できなくなる場合がある。一方、スキン
層を取り除いた領域が狭すぎると、コンクリート躯体と
断熱パネルとの接着力が小さくなり過ぎて仮止め程度の
接着力も得られない場合があり、断熱構造体の施工にお
けるコンクリート打込後の型枠締付け部材の除去時に断
熱パネルが剥離してしまうことがある。
【0040】本発明の第一の断熱パネルは、上述のよう
にスキン層を有することで比較的高い曲げ剛性を発揮す
る。しかしながら、硬質発泡プラスチック板11の密度
・厚み、工法の種類(例えば型枠併用、型枠兼用)によ
っては、必要とされる剛性が十分確保されない場合があ
る。このような場合には、図2に示すように、硬質発泡
プラスチック板11の他方の面(コンクリート打ち込み
側面ではない面)に、補強層13を設けることが好まし
い。
【0041】この補強層13としては、先に説明したス
キン層をそのまま残したものであっても良いが、例えば
ポリエステル繊維,ガラス繊維等からなる不織布、ポリ
エステル,ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリスチレ
ン,ポリ塩化ビニル等からなる合成樹脂フィルム、炭酸
カルシウム紙,ライナー紙,クラフト紙,表面防水処理
紙等からなる板紙、アルミニウム箔,鉄箔等からなる金
属箔、さらにはこれらを積層したものなど様々なものを
用いることができる。
【0042】これらの補強層13の材料の中でも、硬質
発泡プラスチック板11と同様の合成樹脂フィルムを用
いた場合には、熱ラミネーション等の手段により硬質発
泡プラスチック板11に補強層13を容易に接着するこ
とができると共に、分別回収を効率良く行うことができ
るので、特に好ましい。
【0043】このような材料を用いた補強層13の厚み
は必要強度(曲げ剛性等)に応じて適宜選択することが
でき、例えば合成樹脂フィルムを用いる場合には、通常
は10〜500μm程度のものが用いられる。
【0044】また、本発明の第一の断熱パネルでは、高
い曲げ剛性等を確保する面からすれば、スキン層12を
なるべく残しておくのが好ましい。しかしながら、スキ
ン層の領域が広すぎると、前述のように仮止め程度の接
着力も確保するのが困難となる。
【0045】そこで本発明の第一の断熱パネルでは、例
えば図3および図4に示すように、硬質発泡プラスチッ
ク板11のコンクリート打ち込み側面の幅方向両端部に
溝14を形成しておくのが好ましい。このような溝14
を形成することにより、スキン層を取り除く領域幅(図
1のW1参照)を最小限に抑えつつ、硬質発泡プラスチ
ック板11のコンクリート打ち込み側面に気泡部分をよ
り多く露出させることができ、所望の接着性を確保する
ことができる。
【0046】図3及び図4に示した例では、溝14を硬
質発泡プラスチック板11の側面部分に跨って形成して
いるが、これに限定されるものではない。また、溝14
の形状も特に限定されるものではないが、例えば図3に
示したような矩形断面のものに比べ、図4に示したよう
な断面形状にすることにより、単に気泡部分をより多く
露出させたことによる接着力の増加に加え、溝13内に
コンクリートが入り込むことによるアンカー効果を持た
せることができる。
【0047】次に、本発明の第二の断熱パネルについて
説明する。
【0048】図8は、本発明の第二の断熱パネル40の
基本構成を示す斜視図である。図8において、41は硬
質発泡プラスチック板、42は面材である。
【0049】本例の断熱パネル40は、硬質発泡プラス
チック板41のコンクリート打ち込み側面に面材42が
積層された積層体からなる。そして、この面材42は硬
質発泡プラスチック板41の幅方向両端部を除く領域に
設けられている。
【0050】硬質発泡プラスチック板41を形成する発
泡体としては、先の例の硬質発泡プラスチック板11と
同様のものを用いることができる。
【0051】面材42は、前述のスキン層と同様、コン
クリートとの接着を仮止め程度に抑えると共に、硬質発
泡プラスチック板41の曲げ剛性等を高める役割を果た
すものである。
【0052】面材42としては前述の補強層13と同様
の材料を用いることができるが、特に合成樹脂フィルム
等のようにコンクリートとの接着性が低い材料が好まし
い。
【0053】本発明の第二の断熱パネルのコンクリート
躯体との接着力は、主に面材42が設けられていない硬
質発泡プラスチック板41の幅方向両端部において得ら
れるため、例えば型枠として設置した際に隣接する断熱
パネル間に生じる段差を効果的に抑制することができ
る。
【0054】本発明の第二の断熱パネルにおいて、面材
42が設けられていない硬質発泡プラスチック板11の
幅方向両端部の領域幅(図8の例ではW4+W4)は、硬
質発泡プラスチック板41の幅W0の10〜30%程度
とするのが好ましい。この面材42の無い領域が広すぎ
ると、コンクリート躯体と断熱パネルとの接着力が大き
くなり過ぎて、これらを簡単に分離できなくなる場合が
ある。一方、面材42の無い領域が狭すぎると、コンク
リート躯体と断熱パネルとの接着力が小さくなり過ぎて
仮止め程度の接着力も得られない場合があり、断熱構造
体の施工におけるコンクリート打込後の型枠締付け部材
の除去時に断熱パネルが剥離してしまうことがある。
【0055】本発明の第二の断熱パネル40において
も、前述の本発明の第一の断熱パネル10と同様、面材
が積層されていない領域の一部に、スリットを形成した
り、硬質発泡プラスチック板41の他方の面(コンクリ
ート打ち込み側面ではない面)に補強層を設けたり、硬
質発泡プラスチック板41のコンクリート打ち込み側面
の幅方向両端部に溝を形成しておくのが好ましい。
【0056】次に、本発明の第三の断熱パネルについて
説明する。
【0057】図5は、本発明の第三の断熱パネル20の
基本構成を示す斜視図である。図5において、21は硬
質発泡プラスチック板、22は面材、23はスリットで
ある。
【0058】本例の断熱パネル20は、硬質発泡プラス
チック板21のコンクリート打ち込み側面に面材22が
積層された積層体からなる。そして、この積層体の幅方
向両端部に、それぞれ2本のスリット23が設けられて
いる。
【0059】硬質発泡プラスチック板21を形成する発
泡体としては、先の例の硬質発泡プラスチック板11と
同様のものを用いることができる。
【0060】面材22は、前述のスキン層と同様、コン
クリートとの接着を仮止め程度に抑えると共に、硬質発
泡プラスチック板21の曲げ剛性等を高める役割を果た
すものである。
【0061】面材22としては前述の補強層13と同様
の材料を用いることができるが、特に合成樹脂フィルム
等のようにコンクリートとの接着性が低い材料が好まし
い。
【0062】本例の断熱パネル20は、例えば硬質発泡
プラスチック板21の片面全面に面材22を貼着して積
層体を形成した後、この積層体の幅方向両端部にスリッ
ト23を刻設して得ることができる。
【0063】図5の例では積層体の幅方向両端部にスリ
ット23を形成しているが、本発明の第三の断熱パネル
はこのような形態に限定されるものではなく、例えば、
所定の間隔で積層体の全面に均一に分散してスリットを
形成してもよい。しかしながら、図5の例のように積層
体の幅方向両端部にスリットを形成した場合には、コン
クリート躯体と断熱パネルとの接着を幅方向両端部にお
いてすることができるため、型枠として設置した際に隣
接する断熱パネル間に生じる段差を効果的に抑制するこ
とができる。
【0064】本発明の第三の断熱パネルにおいて、スリ
ット23の開口面積比率(スリット23の全形成面積/
硬質発泡プラスチック板21の面積)は5〜30%程度
とするのが良い。つまり、図5の例では、(4×W3
/W0=0.05〜0.3、であることが好ましい。こ
のスリットの形成面積が広すぎると、コンクリート躯体
と断熱パネルとの接着力が大きくなり過ぎて、これらを
簡単に分離できなくなる場合がある。一方、スリットの
形成面積が狭すぎると、コンクリート躯体と断熱パネル
との接着力が小さくなり過ぎて仮止め程度の接着力も得
られない場合があり、断熱構造体の施工におけるコンク
リート打込後の型枠締付け部材の除去時に断熱パネルが
剥離してしまうことがある。
【0065】また、図5の例のようにスリット23を積
層体の幅方向両端部に形成する場合には、スリット23
を形成する領域幅(図5の例ではW2)は、硬質発泡プ
ラスチック板21の幅W0によっても異なるが、20〜
100mm程度とするのが好ましい。尚、各スリット2
3の幅W3は、前述の通り5〜20mm程度である。
【0066】本発明の第三の断熱パネルのコンクリート
躯体との接着力は、上述のように主にスリット23部分
において得られるが、例えば図6に示すように、面材2
2に開口25を設けることによって上記接着力を適宜調
整することができる。なお、このような場合において
も、全開口面積(スリット23部分と開口25部分の
和)は、硬質発泡プラスチック板21の面積の10〜3
0%程度とするのが好ましい。
【0067】開口25の形状は四角形に限定されるもの
でなく、円形,三角形またはその他の多角形でもよく、
強度面ではこれらを等間隔に配置するのが良い。また、
このような開口25は、面材22全体に亘って均一に分
布して形成するのが良い。
【0068】本発明の第三の断熱パネル20において
も、前述の本発明の第一の断熱パネル10と同様、硬質
発泡プラスチック板21の他方の面(コンクリート打ち
込み側面ではない面)に補強層を設けたり、硬質発泡プ
ラスチック板21のコンクリート打ち込み側面の幅方向
両端部に溝を形成しておくのが好ましい。
【0069】次に、本発明の第四の断熱パネルについて
説明する。
【0070】図7は、本発明の第四の断熱パネル30の
基本構成を示す斜視図である。図7において、31は硬
質発泡プラスチック板、32は面材である。
【0071】本例の断熱パネル30は、硬質発泡プラス
チック板31のコンクリート打ち込み側面に離型剤がコ
ーティングされた面材32が積層された積層体からな
る。そして、この面材32には複数(本例では9つ)の
開口33が設けられている。
【0072】硬質発泡プラスチック板31を形成する発
泡体としては、先の例の硬質発泡プラスチック板11と
同様のものを用いることができる。
【0073】面材32は、前述のスキン層と同様、コン
クリートとの接着を仮止め程度に抑えると共に、硬質発
泡プラスチック板31の曲げ剛性等を高める役割を果た
すものである。
【0074】面材32の材料は、離型剤をコーティング
することが可能な材料であれば特に限定されるものでは
なく、前述の補強層13の材料の他にも例えば各種合板
等を用いることもできる。
【0075】本発明の第四の断熱パネルのコンクリート
躯体との接着力は、主に開口33部分において得られ
る。なお、全開口面積は硬質発泡プラスチック板31の
面積の10〜30%程度とするのが好ましい。
【0076】開口33の形状は四角形に限定されるもの
でなく、円形,三角形またはその他の多角形でもよく、
強度面ではこれらを等間隔に配置するのが良い。また、
このような開口33は、面材32全体に亘って均一に分
布して形成するのが良い。
【0077】本発明の第四の断熱パネル30において
も、前述の本発明の第一の断熱パネル10と同様、硬質
発泡プラスチック板31の他方の面(コンクリート打ち
込み側面ではない面)に補強層を設けたり、硬質発泡プ
ラスチック板31のコンクリート打ち込み側面の幅方向
両端部に溝を形成しておくのが好ましい。
【0078】また、以上説明した本発明の第二乃至第四
の断熱パネルにおいては、硬質発泡プラスチック板とし
て、その両面にガスバリアー性フィルムが積層されたも
のを用いるのが好ましく、酸素透過係数が5cc/da
y・m2・atm以下のガスバリアー性フィルムを両面
にラミネートしたものが特に好ましい。
【0079】尚、酸素透過係数が5cc/day・m2
・atm以下を満足するガスバリアー性フィルムとして
は、例えばPETフィルム、サラン(塩化ビニリデン)
フィルム、アルミ蒸着フィルム、アルミ箔積層フィル
ム、塩ビフィルム、エチレンビニルアルコールフィルム
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、個々のフィルムのガスバリアー性は異なるが、そ
の厚みを制御することにより上記酸素透過係数を満足さ
せることができる。
【0080】また、たとえ上記酸素透過係数を満足する
ガスバリアー性フィルムをラミネートとしても、所望の
長期熱伝導率特性を満足する断熱パネルとすることは難
しく、ガスバリアー性フィルムをラミネートするタイミ
ングは硬質発泡プラスチック板製造後できるだけ短時間
に実施することが望ましい。より具体的には、硬質発泡
プラスチック板を製造後、下記式(1)によって計算さ
れる時間T(hr)内にこの硬質発泡プラスチック板の
両面にラミネートさせるのが良い。 T=24×(t/25)2 ………(1) ここで、tは硬質発泡プラスチック板の製品厚み(m
m)である。
【0081】このようなガスバリアー性フィルムが積層
された硬質発泡プラスチック板を用いることにより、断
熱構造体の解体時に容易にコンクリート躯体と断熱パネ
ルとを分離することができることはもとより、高耐久住
宅の平均償却年数である30〜35年間に亘り熱伝導率
変化が少ない断熱パネルとすることができる。
【0082】本発明者が押出法ポリスチレンフォームB
類3種品(JIS A 9511に記載されている押出
法ポリスチレンフォームB類3種品の熱伝導率規格値は
0.024kcal/mhr℃である。)を一例として
シュミレーションによる35年後の熱伝導率を試算した
結果を表1に示す。ここで、35年後の熱伝導率は、環
境温度で空気中における35年後のフォームの熱伝導率
である。なお、密度、細胞の大きさ、発泡剤含有率、発
泡剤組成、押出成形されたときの当初の熱伝導率、発泡
剤の透過度を知れば、将来の何時の熱伝導率でも高い精
度をもって容易に計算することができる。
【0083】
【表1】
【0084】表1から明らかなように、フォームにラミ
ネートしない場合、35年後の熱伝導率は規格値(0.
024kcal/mhr℃)に対し約15%高の0.0
28kcal/mhr℃を示す。それに対し、両面にガ
スバリアー性フィルムが積層されたもの、特に好ましく
は酸素透過係数が5cc/day・m2・atm以下の
ガスバリアー性フィルムを硬質発泡プラスチック板を製
造後、所定の時間内にラミネートすることにより、35
年後でもJIS規格の0.024kcal/mhr℃を
満足させることができる。
【0085】上記シュミレーションはプラスチックフォ
ームの製品厚みが25mmのものであるが、厚みが25
mmと異なる場合、フォームのガス透過は一般的に厚み
の2乗に反比例する為、ラミネートのタイミングは前記
式(1)で概ね計算することができる。
【0086】次に、以上説明した本発明の断熱パネルを
型枠として用いる場合を例に本発明の第一の断熱構造体
の施工方法を図9を用いて説明する。
【0087】図9は、図1に示したような断熱パネル1
0を一方の型枠として用いた断熱壁の施工例を示す立断
面図である。図9において、50はコンクリート壁、5
1は壁部分のセパレータ、52は断熱用座、53は連結
用セパレータ、54は締付け部材、60はアンカー本体
61と不陸調整部材62からなるシステムアンカー、7
0は内装下地材、71はビスである。
【0088】先ず、図9(a)に示すように、前述のス
キン層を有する側を内側にして型枠兼用断熱パネル10
を建て込み、別途準備した型枠パネル(不図示)との間
に壁厚の空間を形成し、この空間内部にコンクリート5
0を打設する。そして、コンクリート50が硬化して予
め配筋した鉄筋(不図示)および型枠兼用断熱パネル1
0の表面と固着した後、型枠パネル(不図示)を取り外
す。これによって、型枠兼用断熱パネル10は、主にス
キン層を取り除いた型枠兼用断熱パネル10の幅方向両
端部においてコンクリート50に仮接着されることにな
る。
【0089】次に、図9(b)に示すように、締付け部
材54と連結セパレータ53を取り外し、通常なら穴を
塞ぐところではあるが、セパレータの穴(ネジがきって
ある)を有効利用してシステムアンカー40を装着す
る。つまり、コンクリート50に埋め込まれた断熱用座
52にセパレータ穴を介してシステムアンカー60を装
着して、型枠兼用断熱パネル10をコンクリート50側
に固定する。
【0090】次に、図9(c)に示すように、ドライバ
ーにより不陸調整用部材62をアンカー本体61から所
定量突き出させレベル調整を行った後、この不陸調整用
部材62に内装下地材70をビス71により固定する。
【0091】このように本例の施工方法によれば、型枠
兼用断熱パネル10はコンクリート躯体に仮止め程度に
接着され、実質的にシステムアンカー60によって固定
される。また、型枠兼用断熱パネル10と内装下地材7
0は、接着剤を使用しない取り外し可能なシステムアン
カー60とビス71によって固定される。このため、断
熱構造体の解体時に容易にコンクリート躯体/断熱パネ
ル/内装下地材を分離することができる。
【0092】本例の施工方法で用いるシステムアンカー
60は、断熱用座52に装着して型枠兼用断熱パネル1
0をコンクリート50側に固定するアンカー本体61と
レベル調整機能を有する不陸調整用部材62からなる構
造であれば、その形状等は特に限定されるものではな
く、例えば不陸調整用部材62の先端部分全面を厚肉に
形成すれば、不陸調整用部材62への内装下地材71の
ビス止めを容易に行うことができる。
【0093】また、システムアンカー60としては、金
属製のものを用いることもできるが、この場合にはシス
テムアンカーが熱橋となり断熱構造体の断熱性能が低下
し易くなる。このため、システムアンカー60として
は、熱伝達抵抗の大きなプラスチック製のものを用いる
ことが好ましい。
【0094】次に、本発明の第二の断熱構造体の施工方
法を図10を用いて説明する。
【0095】図10は、図1に示したような断熱パネル
10を一方の型枠として用いた断熱壁の施工例を示す立
断面図である。図10において、50はコンクリート
壁、81はジョイント部材、80はアンカー本体82と
不陸調整部材83からなるシステムアンカー、70は内
装下地材、71はビスである。
【0096】本発明の第二の断熱構造体の施工方法にお
いては、断熱パネル10に予めジョイント部材81に不
陸調整用部材83を有するシステムアンカー80を装着
した状態で型枠として建て込み、コンクリートを打設す
る(図10(a))。
【0097】尚、型枠建込みに用いる通常のセパレータ
部分は図9(a)と同様に施工される。そして、締付け
部材54と連結セパレータ53は取り外され、このセパ
穴は通常の施工方法と同様に塞がれる。
【0098】次に、前述した本発明の第一の断熱構造体
の施工方法と同様、不陸調整用部材83のレベル調整を
行った後、この不陸調整用部材83に内装下地材70を
ビス71により固定する。
【0099】本例の施工方法によれば、型枠兼用断熱パ
ネル10はコンクリート躯体に仮止め程度に接着され、
実質的にジョイント部材81によって固定される。この
ため、ジョイント部材81のピッチおよび形状等を、型
枠兼用断熱パネル10がコンクリート躯体に十分に固定
されるように適宜設計する必要がある。このジョイント
部材81の形状に関しては、図10に示すように特にコ
ンクリート躯体に対してアンカー効果が得られる先端形
状を有するものが好ましい。
【0100】また、型枠兼用断熱パネル10と内装下地
材70は、接着剤を使用しない取り外し可能なシステム
アンカー80とビス71によって固定されるため、断熱
構造体の解体時に容易にコンクリート躯体/断熱パネル
/内装下地材を分離することができる。
【0101】また、前述した本発明の第一の断熱構造体
の施工方法は、型枠建込みに用いるセパレータ部分を利
用してシステムアンカー60を装着し、このシステムア
ンカー60の不陸調整用部材62に内装下地材もしくは
内装材をビス止めする施工方法であるため、ビス止めの
ピッチはセパレータのピッチに限定されてしまう。しか
しながら、この型枠建込みに用いるセパレータのピッチ
は通常600mm程度であるため、内装下地材もしくは
内装材に特に大きな荷重がかかる箇所には十分に対応で
きない場合が想定される。一方、上記本発明の第二の施
工方法では、断熱パネルのコンクリート打設面側に予め
ジョイント部材81を取り付け、このジョイント部材8
1に不陸調整用部材83を有するシステムアンカー80
を装着するため、このジョイント部材81のピッチを適
宜設計することにより、上記ビス止めのピッチを想定さ
れる荷重に適切に対応したものとすることができる。
【0102】次に、本発明の第三の断熱構造体の施工方
法を簡単に説明する。
【0103】前述の本発明の第一の断熱構造体の施工方
法では、断熱パネルを型枠としてコンクリートを打設し
た後、コンクリート打設時に断熱パネルに設けたセパレ
ータ穴を介して、コンクリートに埋め込まれた断熱用座
に不陸調整用部材を有するアンカーを装着して断熱パネ
ルを固定し、本発明の第二の断熱構造体の施工方法で
は、断熱パネルに予めジョイント部材に不陸調整用部材
を有するアンカーを装着した状態で型枠として建て込ん
でいるが、本発明の第三の断熱構造体の施工方法はこれ
らを組み合わせたものである。
【0104】即ち、、本発明の第三の断熱構造体の施工
方法は、型枠建込みに用いるセパレータ部分では図9に
示したように施工し、予め断熱パネルにジョイント部材
とアンカーを装着した部分では図10に示したように施
工するものである。
【0105】前述した本発明の第二の断熱構造体の施工
方法では、断熱パネル10は実質的にジョイント部材8
1によってコンクリート躯体に固定されるが、このジョ
イント部材81のみでは十分な固定状態を得るのが困難
な場合が想定される。一方、上記本発明の第三の断熱構
造体の施工方法では、断熱パネル10のコンクリート躯
体への固定はジョイント部材81のみならず、型枠建込
みに用いるセパレータに装着されるシステムアンカー6
0によっても成されるため、本発明の第一の断熱構造体
の施工方法と同様に十分な固定状態を簡単に得ることが
できる。
【0106】尚、本発明の第二及び第三の断熱構造体の
施工方法に用いるシステムアンカー80としては、本発
明の第一の断熱構造体の施工方法に用いるシステムアン
カー60と同様のものであってよい。
【0107】また、以上説明した本発明の施工方法にお
いて、型枠兼用断熱パネル同士の接合部に段差が生じる
ことを防止するために、型枠兼用断熱パネルの接合面
(即ち側面)には相じゃくり加工、本さね加工等を施し
ておくことが好ましい。これにより、システムアンカー
の不陸調整部材のレベル調整が簡略化され、内装工事の
作業効率が大幅に改善される。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果を奏する。 (1)本発明の第一の断熱パネルによれば、コンクリー
ト躯体との接着は、実質的にスキン層が設けられていな
い領域においてなされるため、断熱構造体の解体時に容
易にコンクリート躯体から分離することができる。 (2)本発明の第二の断熱パネルによれば、コンクリー
ト躯体との接着は、実質的に面材が設けられていない幅
方向両端部においてなされるため、断熱構造体の解体時
に容易にコンクリート躯体から分離することができる。 (3)本発明の第三の断熱パネルによれば、コンクリー
ト躯体との接着は、実質的にスリット部分においてなさ
れるため、断熱構造体の解体時に容易にコンクリート躯
体から分離することができる。 (4)本発明の第四の断熱パネルによれば、コンクリー
ト躯体との接着は、実質的に面材に形成された開口部分
おいてなされるため、断熱構造体の解体時に容易にコン
クリート躯体から分離することができる。 (5)本発明の第二乃至第四の断熱パネルにおいて、特
に硬質発泡プラスチック板の両面にガスバリアー性フィ
ルムが積層されたもの、より好ましくは、酸素透過係数
が5cc/day・m2・atm以下であるガスバリア
ー性フィルムが積層されたものにあっては、断熱構造体
の解体時に容易にコンクリート躯体と断熱パネルとを分
離することができることはもとより、高耐久住宅の平均
償却年数である30〜35年間に亘り熱伝導率変化が少
ない断熱パネルとなる。 (6)本発明の断熱構造体の施工方法によれば、断熱パ
ネルと内装下地材(もしくは内装材)は、接着剤を使用
しない取り外し可能なアンカーとビスによって固定され
るため、断熱構造体の解体時に容易に断熱パネルと内装
下地材を分離することができる。また、特に型枠兼用断
熱パネルとして本発明の型枠兼用断熱パネルを用いた場
合には、断熱構造体の解体時に容易にコンクリート/断
熱パネル/内装下地材もしくは内装材を分離することが
でき、解体分離後にコンクリート及び断熱パネルを各々
粉砕処理してリサイクル(再利用)することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の型枠兼用断熱パネルの一構成例
を示す斜視図である。
【図2】本発明の第一の型枠兼用断熱パネルの別の構成
例を示す斜視図である。
【図3】本発明の第一の型枠兼用断熱パネルの別の構成
例を示す斜視図である。
【図4】本発明の第一の型枠兼用断熱パネルの別の構成
例を示す斜視図である。
【図5】本発明の第三の型枠兼用断熱パネルの一構成例
を示す斜視図である。
【図6】本発明の第三の型枠兼用断熱パネルの別の構成
例を示す斜視図である。
【図7】本発明の第四の型枠兼用断熱パネルの一構成例
を示す斜視図である。
【図8】本発明の第二の型枠兼用断熱パネルの一構成例
を示す斜視図である。
【図9】本発明の第一の断熱構造体の施工方法を説明す
るための図である。
【図10】本発明の第二の断熱構造体の施工方法を説明
するための図である。
【符号の説明】
10、20、30、40 断熱パネル 11、21、31、40 硬質発泡プラスチック板 12 スキン層 13、24 補強層 14 溝 22、32、42 面材 23 スリット 25、33 開口 50 コンクリート壁 51 セパレータ 52 断熱用座 53 連結セパレータ 54 締付け部材 60、80 アンカー(システムアンカー) 61、82 アンカー本体 62、83 不陸調整用部材 70 内装下地材 71 ビス 81 ジョイント部材

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質発泡プラスチック板を用いたコンク
    リート型枠を兼ねる断熱パネルにおいて、 硬質発泡プラスチック板の少なくともコンクリート打ち
    込み側面にスキン層を有し、該スキン層の一部が除去さ
    れていることを特徴とする型枠兼用断熱パネル。
  2. 【請求項2】 前記スキン層にスリットが形成されて、
    スキン層の一部が除去されていることを特徴とする請求
    項1に記載の型枠兼用断熱パネル。
  3. 【請求項3】 前記スキン層を有する硬質発泡プラスチ
    ック板にスリットが形成されて、スキン層の一部が除去
    されていることを特徴とする請求項1に記載の型枠兼用
    断熱パネル。
  4. 【請求項4】 前記スキン層が除去されている硬質発泡
    プラスチック板のコンクリート打ち込み側面の領域の一
    部に、スリットが形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の型枠兼用断熱パネル。
  5. 【請求項5】 前記スキン層が除去されている領域は、
    前記硬質発泡プラスチック板の幅方向両端部に位置して
    いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    型枠兼用断熱パネル。
  6. 【請求項6】 前記スキン層を有する硬質発泡プラスチ
    ック板のコンクリート打ち込み側面の幅方向両端部に溝
    が形成されて、スキン層の一部が除去されていることを
    特徴とする請求項1に記載の型枠兼用断熱パネル。
  7. 【請求項7】 硬質発泡プラスチック板を用いたコンク
    リート型枠を兼ねる断熱パネルにおいて、 硬質発泡プラスチック板の少なくともコンクリート打ち
    込み側面に面材が積層されており、該面材は、該硬質発
    泡プラスチック板の幅方向両端部を除く領域に設けられ
    ていることを特徴とする型枠兼用断熱パネル。
  8. 【請求項8】 前記面材が積層されていない領域の一部
    に、スリットが形成されていることを特徴とする請求項
    7に記載の型枠兼用断熱パネル。
  9. 【請求項9】 硬質発泡プラスチック板を用いたコンク
    リート型枠を兼ねる断熱パネルにおいて、 硬質発泡プラスチック板の少なくともコンクリート打ち
    込み側面に面材が積層されており、該積層体にスリット
    が形成されていることを特徴とする型枠兼用断熱パネ
    ル。
  10. 【請求項10】 前記スリットは、前記積層体の幅方向
    両端部に形成されていることを特徴とする請求項9に記
    載の型枠兼用断熱パネル。
  11. 【請求項11】 前記面材は開口を有することを特徴と
    する請求項7〜10のいずれかに記載の型枠兼用断熱パ
    ネル。
  12. 【請求項12】 硬質発泡プラスチック板を用いたコン
    クリート型枠を兼ねる断熱パネルにおいて、 硬質発泡プラスチック板の少なくともコンクリート打ち
    込み側面に離型剤がコーティングされた面材が積層され
    ており、該面材が開口を有することを特徴とする型枠兼
    用断熱パネル。
  13. 【請求項13】 前記硬質発泡プラスチック板は、その
    両面にガスバリアー性フィルムが積層されたものである
    ことを特徴とする請求項7〜12のいずれかに記載の型
    枠兼用断熱パネル。
  14. 【請求項14】 前記ガスバリアー性フィルムは、酸素
    透過係数が5cc/day・m2・atm以下であるこ
    とを特徴とする請求項13に記載の型枠兼用断熱パネ
    ル。
  15. 【請求項15】 前記硬質発泡プラスチック板のコンク
    リート打ち込み側面の幅方向両端部に溝を有することを
    特徴とする請求項1〜5、7〜14のいずれかに記載の
    型枠兼用断熱パネル。
  16. 【請求項16】 前記硬質発泡プラスチック板のコンク
    リート打ち込み面側とは反対側面に、補強層を有するこ
    とを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の型枠
    兼用断熱パネル。
  17. 【請求項17】 型枠兼用断熱パネルを用いた断熱構造
    体の施工方法であって、 型枠兼用断熱パネルを型枠としてコンクリートを打設し
    た後、コンクリート打設時に該型枠兼用断熱パネルに設
    けたセパレータ穴を介して、コンクリートに埋め込まれ
    た断熱用座に不陸調整用部材を有するアンカーを装着し
    て該型枠兼用断熱パネルを固定し、さらに該不陸調整用
    部材のレベル調整を行った後に該不陸調整用部材に内装
    下地材もしくは内装材をビス止めすることを特徴とする
    断熱構造体の施工方法。
  18. 【請求項18】 型枠兼用断熱パネルを用いた断熱構造
    体の施工方法であって、 型枠兼用断熱パネルに予めジョイント部材に不陸調整用
    部材を有するアンカーを装着した状態で建て込み、該型
    枠兼用断熱パネルを型枠としてコンクリートを打設した
    後、該不陸調整用部材のレベル調整を行った後に該不陸
    調整用部材に内装下地材もしくは内装材をビス止めする
    ことを特徴とする断熱構造体の施工方法。
  19. 【請求項19】 型枠兼用断熱パネルを用いた断熱構造
    体の施工方法であって、 型枠兼用断熱パネルに予めジョイント部材に不陸調整用
    部材を有するアンカーを装着した状態で建て込み、該型
    枠兼用断熱パネルを型枠としてコンクリートを打設した
    後、コンクリート打設時に該型枠兼用断熱パネルに設け
    たセパレータ穴を介して、コンクリートに埋め込まれた
    断熱用座に不陸調整用部材を有するアンカーを装着して
    該型枠兼用断熱パネルを固定し、さらに双方の不陸調整
    用部材のレベル調整を行った後に該不陸調整用部材に内
    装下地材もしくは内装材をビス止めすることを特徴とす
    る断熱構造体の施工方法。
  20. 【請求項20】 前記アンカーとしてプラスチック製の
    ものを用いることを特徴とする請求項17〜19のいず
    れかに記載の断熱構造体の施工方法。
  21. 【請求項21】 前記型枠兼用断熱パネルとして請求項
    1〜16のいずれかに記載の型枠兼用断熱パネルを用い
    ることを特徴とする請求項17〜20のいずれかに記載
    の断熱構造体の施工方法。
JP2000322078A 2000-10-23 2000-10-23 型枠兼用断熱パネルおよび断熱構造体の施工方法 Pending JP2002129682A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000322078A JP2002129682A (ja) 2000-10-23 2000-10-23 型枠兼用断熱パネルおよび断熱構造体の施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000322078A JP2002129682A (ja) 2000-10-23 2000-10-23 型枠兼用断熱パネルおよび断熱構造体の施工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002129682A true JP2002129682A (ja) 2002-05-09

Family

ID=18800010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000322078A Pending JP2002129682A (ja) 2000-10-23 2000-10-23 型枠兼用断熱パネルおよび断熱構造体の施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002129682A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007071012A (ja) * 2005-08-11 2007-03-22 Dow Kakoh Kk 壁構造体及びその施工方法
JP2017008575A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 三井化学産資株式会社 断熱防水構造体および断熱防水工法
JP2023014617A (ja) * 2021-07-19 2023-01-31 大日本印刷株式会社 発泡断熱ボード用表面材および発泡断熱ボード

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55108546A (en) * 1979-02-13 1980-08-20 Japan Styrene Paper Corp Method of constructing concrete building fitted with heattinsulating panels* and heattinsulating panel
JPS5799014U (ja) * 1980-12-10 1982-06-18
JPS57183314U (ja) * 1981-05-18 1982-11-20
JPH07150651A (ja) * 1993-11-30 1995-06-13 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 型枠兼用断熱パネルおよびその施工方法
JPH08309904A (ja) * 1995-05-19 1996-11-26 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd コンクリート建造物の断熱防水構造
JPH1150561A (ja) * 1997-08-01 1999-02-23 Nippon Light Metal Co Ltd 冷凍庫等の床断熱構造とこれに用いる断熱パネル及びその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55108546A (en) * 1979-02-13 1980-08-20 Japan Styrene Paper Corp Method of constructing concrete building fitted with heattinsulating panels* and heattinsulating panel
JPS5799014U (ja) * 1980-12-10 1982-06-18
JPS57183314U (ja) * 1981-05-18 1982-11-20
JPH07150651A (ja) * 1993-11-30 1995-06-13 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 型枠兼用断熱パネルおよびその施工方法
JPH08309904A (ja) * 1995-05-19 1996-11-26 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd コンクリート建造物の断熱防水構造
JPH1150561A (ja) * 1997-08-01 1999-02-23 Nippon Light Metal Co Ltd 冷凍庫等の床断熱構造とこれに用いる断熱パネル及びその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007071012A (ja) * 2005-08-11 2007-03-22 Dow Kakoh Kk 壁構造体及びその施工方法
JP2017008575A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 三井化学産資株式会社 断熱防水構造体および断熱防水工法
JP2023014617A (ja) * 2021-07-19 2023-01-31 大日本印刷株式会社 発泡断熱ボード用表面材および発泡断熱ボード
JP7714944B2 (ja) 2021-07-19 2025-07-30 大日本印刷株式会社 発泡断熱ボード用表面材および発泡断熱ボード

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2258003T3 (es) Construcciones y formas de muros aislados, y metodos para fabricarlos.
US8898975B2 (en) Dry-hang wall panel using a thin stone slab
US20050050847A1 (en) Engineered lumber studs for interior wall construction
US20120291384A1 (en) Insulated wall panel apparatuses, systems, and methods
JP4592688B2 (ja) 外断熱構造
JP2002129682A (ja) 型枠兼用断熱パネルおよび断熱構造体の施工方法
JP3229391U (ja) フェノールフォームのフィルムラミネート複合パネル
JPH11117432A (ja) 外壁断熱パネル構造およびパネル材
JP3711170B2 (ja) 重量鉄骨造に用いる外壁パネル
JPH0833034B2 (ja) 型枠兼用断熱ボードならびに該ボードを用いるコンクリート打込み型枠パネル構造
JPH10152907A (ja) 断熱壁パネル
JP4243242B2 (ja) 仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル及び該パネルを用いた施工方法
JP2832180B2 (ja) 断熱性に優れた壁面構造体およびその構築法
JP3441434B2 (ja) 型枠兼用断熱パネル及びそれを用いた施工方法
JP3234295U (ja) ガラス繊維混抄紙を表面材とする発泡体にフィルムを熱ロールでラミネート積層した断熱パネル
JP2004052362A (ja) 壁構造
JP3042932U (ja) 断熱パネル
JP2800574B2 (ja) 板 材
JP3745473B2 (ja) 出隅用型枠パネル
JP2002235393A (ja) 型枠兼用断熱パネルを用いた施工方法
JP2774993B2 (ja) 型 枠
JP3339744B2 (ja) 型枠兼用断熱パネル
JP2003176580A (ja) 防湿断熱壁パネル、及びコンクリート壁構築方法
JP2022191119A (ja) ガラス繊維混抄紙を表面材とする発泡体にフィルムを熱ロールでラミネート積層した断熱パネル
JP4020531B2 (ja) ホーロー板用断熱パネル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20071018

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20100630

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101221