JPH08309904A - コンクリート建造物の断熱防水構造 - Google Patents

コンクリート建造物の断熱防水構造

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JPH08309904A
JPH08309904A JP12190595A JP12190595A JPH08309904A JP H08309904 A JPH08309904 A JP H08309904A JP 12190595 A JP12190595 A JP 12190595A JP 12190595 A JP12190595 A JP 12190595A JP H08309904 A JPH08309904 A JP H08309904A
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Yukio Kawashima
幸雄 河島
Ryoichi Kubo
良一 久保
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 発泡合成樹脂断熱材2の両面に軟質シート3
を貼り合わせてなる型枠兼用断熱パネル1の片面をコン
クリート建造物13の表面に沿わせて配置し、型枠兼用
断熱パネル1の他面を覆うように防水シート15を張設
してなるコンクリート建造物の断熱防水構造において、
型枠兼用断熱パネル1の片面側の軟質シート3の幅を発
泡合成樹脂断熱材2の幅より狭くして、発泡合成樹脂断
熱材2の片面の一部をコンクリート建造物13側に露出
させたもの。 【効果】 発泡合成樹脂断熱材2の一部にコンクリート
建造物13が直接付着するため、型枠兼用断熱パネル1
とコンクリート建造物13間の剥離が生じにくくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡合成樹脂断熱材の
両面に軟質シートを貼り合わせてなる型枠兼用断熱パネ
ルの片面を、構築すべきコンクリート建造物の表面に沿
わせて配置し、コンクリートを打設して硬化後、前記型
枠兼用断熱パネルの他面を覆うように防水シートを張設
してなるコンクリート建造物の断熱防水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルディングの地下室等に設けられる蓄
熱槽は、通常、コンクリート躯体の表面に、複数枚の断
熱材が敷き詰められ、且つこれらの断熱材の表面に沿っ
て防水シートが張設されている。前記断熱材について
は、施工効率を上げるため、近年、発泡合成樹脂断熱材
の両面に軟質シートを貼り付けて曲げ剛性を高めた型枠
兼用断熱パネルが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記断熱パ
ネルのコンクリート側の軟質シートの表層部を、コンク
リートの付着性の良い紙又は不織布等で形成した場合、
該表層部に内部結露が生じたり、蓄熱槽の周囲の地下水
が断熱パネルとコンクリート間の界面に侵入して前記コ
ンクリート側の軟質シートの表層部を濡らすことによっ
て、軟質シートの強度が低下し、コンクリートと断熱パ
ネルとが剥離し易くなる問題点を有していた。
【0004】又、前記防水シートを断熱パネルに全面で
接着、固定した場合、温度変化等により断熱パネルの目
地部に繰返し変形が生じ、目地部分の防水シートに裂損
等が生じ、防水機能が低下する恐れがあった。更に、防
水シートにピンホールが存在した場合、防水機能が更に
低下する問題点を有していた。本発明は、前記課題を解
決して、コンクリート建造物と型枠兼用断熱パネルとの
間の剥離を生じにくくすると共に、防水シートの防水機
能を向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1のコ
ンクリート建造物の断熱防水構造は、発泡合成樹脂断熱
材の両面に軟質シートを貼り合わせてなる型枠兼用断熱
パネルの片面をコンクリート建造物の表面に沿わせて配
置し、コンクリートの打設、硬化後、前記型枠兼用断熱
パネルの他面を覆うように防水シートを張設してなるコ
ンクリート建造物の断熱防水構造において、前記型枠兼
用断熱パネルの片面側の軟質シートの幅を前記発泡合成
樹脂断熱材の幅より狭くして発泡合成樹脂断熱材の一部
を前記コンクリート建造物側に露出させたことを特徴と
するものである。
【0006】請求項2のコンクリート建造物の断熱防水
構造は、請求項1の構成において、前記発泡合成樹脂断
熱材の片面が、発泡合成樹脂のセルを切断してなる切断
凹凸面であることを特徴とするものである。
【0007】請求項3のコンクリート建造物の断熱防水
構造は、請求項1又は2の構成において、前記型枠兼用
断熱パネルを厚み方向に貫通し、その先端部が前記コン
クリート建造物内に没入される固定具を設けたことを特
徴としている。
【0008】請求項4のコンクリート建造物の断熱防水
構造は、請求項3の構成において、前記型枠兼用断熱パ
ネルの他面側に露出した固定具の基端部に前記防水シー
トを接着、接合したことを特徴とするものである。
【0009】請求項5のコンクリート建造物の断熱防水
構造は、請求項1乃至4のいずれかの構成において、前
記型枠兼用断熱パネルの他面側の軟質シートの表層部を
アルミニウムフィルムで形成したことを特徴とするもの
である。
【0010】請求項6のコンクリート建造物の断熱防水
構造は、請求項5の構成において、前記型枠兼用断熱パ
ネルのアルミニウムフィルムの目地をアルミニウムテー
プで貼り合わせて、隣接する型枠兼用断熱パネルのアル
ミニウムフィルムを電気的に接続したことを特徴とする
ものである。
【0011】請求項7のコンクリート建造物の断熱防水
構造は、請求項5の構成において、前記アルミニウムフ
ィルムの幅を前記発泡合成樹脂断熱材の幅より広くして
アルミニウムフィルムの一方の端部を発泡合成樹脂断熱
材の一方の端部から外側方へ突出させ、このアルミニウ
ムフィルムの突出部を隣接する型枠兼用断熱パネルのア
ルミニウムフィルムの他方の端部上に重ね合わせて、隣
接する型枠兼用断熱パネルのアルミニウムフィルムを電
気的に接続したことを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1の構成によれば、型枠兼用断熱パネル
の片面側の軟質シートの幅を発泡合成樹脂断熱材の幅よ
り狭くしたので、該型枠兼用断熱パネルの片面と他の型
枠との間の空間にコンクリートを打設して前記コンクリ
ート建造物を建造する際に、発泡合成樹脂断熱材の一部
が前記コンクリート側に露出し、この部分に直接コンク
リートが付着する。この発泡合成樹脂断熱材にコンクリ
ートが直接付着した部分では、内部結露や地下水等の水
が侵入しても、発泡合成樹脂断熱材は吸水性が殆どない
ため、コンクリートと発泡合成樹脂断熱材間の接着力の
低下は殆どなく、コンクリートと型枠兼用断熱パネルと
の間の剥離が生じにくくなる。
【0013】請求項2の構成によれば、前記発泡合成樹
脂断熱材の片面を、該発泡合成樹脂のセルを切断してな
る切断凹凸面としたので、コンクリートが前記切断凹凸
面に侵入し、前記発泡合成樹脂断熱材の片面の一部とコ
ンクリートとの接合が一層強固に行われる。
【0014】請求項3の構成によれば、型枠兼用断熱パ
ネルを厚み方向に貫通する固定具を設け、この固定具の
先端部を前記コンクリート建造物内に没入させるように
したので、型枠兼用断熱パネルとコンクリート建造物間
の接合強度が一層向上する。前記固定具は先端部を型枠
兼用断熱パネルから突出させておいて、コンクリートの
打設時に前記先端部をコンクリート建造物内に埋設して
も良く、或いはコンクリートの打設後に前記先端部をコ
ンクリート建造物内に没入させても良い。
【0015】請求項4の構成によれば、型枠兼用断熱パ
ネルの他面側に露出した固定具の基端部に前記防水シー
トを接着するようにしたので、防水シートと型枠兼用断
熱パネル自体とは接着されず、従って、型枠兼用断熱パ
ネルの温度変化等によって目地部に生じる繰返し変形が
加わった場合にも、型枠兼用断熱パネルの目地部の防水
シートに裂損が生じる不具合が生じにくくなる。
【0016】請求項5の構成によれば、型枠兼用断熱パ
ネルの他面側の軟質シートの表層部を、導電体であるア
ルミニウムフィルムで形成し、このアルミニウムフィル
ム上に防水シートを張設するようにしたので、前記アル
ミニウムフィルムを利用して防水シートのピンホールの
有無を電気的に検出することができる。すなわち、防水
シートの表面と前記アルミニウムフィルムとの間に所定
の電圧を印加すると、防水シートは、通常、合成樹脂等
の非導電性材料からなるので、ピンホールが存在しない
場合は前記防水シートの表面とアルミニウムフィルムと
の間で通電が生じず、ピンホールが存在する場合は通電
が生じることになる。この通電試験でピンホールが発見
された場合、該ピンホールを補修することにより、防水
機能を回復することができる。
【0017】請求項6の構成によれば、型枠兼用断熱パ
ネルのアルミニウムフィルムの目地をアルミニウムテー
プで貼り合わせたので、隣接する複数枚の型枠兼用断熱
パネルのアルミニウムフィルムが電気的に接続され、従
って、前記ピンホール検出用の通電試験は個々の型枠兼
用断熱パネルと防水シート間で個別に行う必要はなく、
複数枚の型枠兼用断熱パネルと防水シート間で1回のみ
行えば良いので、通電試験の手間が省ける利点がある。
【0018】請求項7の構成によれば、アルミニウムフ
ィルムの一方の端部を発泡合成樹脂断熱材の一方の端部
から外側方へ突出させて、隣接する型枠兼用断熱パネル
のアルミニウムフィルムの他方の端部上に重ね合わせる
ようにしたので、この重ね合わせ部によって隣接する複
数枚の型枠兼用断熱パネルのアルミニウムフィルムが電
気的に接続される。この場合、アルミニウムフィルムを
重ね合わせるのみで電気的に接続できるので、アルミニ
ウムテープを用いる場合に比して、型枠兼用断熱パネル
の敷設作業が一層容易になる。
【0019】
【実施例】本発明の実施例について以下説明する。図2
及び図4に示すように、本実施例の型枠兼用断熱パネル
1は、直方体形状の発泡合成樹脂断熱材2の相向い合う
広幅な両面に軟質シート3を貼り合わせたものである。
【0020】発泡合成樹脂断熱材2は、合成樹脂を発泡
させて直方体形状に成形したものであるが、使用する合
成樹脂の種類としては、ポリスチレン、硬質塩化ビニ
ル、またはポリウレタン等が挙げられる。これらのう
ち、ポリスチレン系樹脂を使用すれば、気泡がそれぞれ
独立しているので、耐水性に優れ、表面のセル(泡空
間)の切断凹凸面の部分でコンクリートとの付着性に優
れ、しかも比較的強度が高いことから最適である。しか
し他の合成樹脂を原料とした場合であってもコンクリー
トの付着性を有するので使用にはさしつかえがない。
【0021】発泡倍率は特に限定されるものではない
が、好ましくは20乃至50倍の範囲内である。発泡倍
率を高めれば安価になるが、パネルの曲げ強度が小さく
なる。発泡合成樹脂断熱材2の縦と横と厚さは、図2、
図3に示す実施例においては、1820mm、910m
m、35mmの直方体形状である。
【0022】発泡合成樹脂断熱材2のコンクリートに接
する面2a側はあらかじめ、鋸などで相対面と水平に切
断することによって、発泡合成樹脂のセルが切断され
て、小さな凹凸4を多数有する切断凹凸面を形成してい
る。この小さな凹凸4の開口直径及び深さは、最大がセ
ルの径となるが、通常0.3乃至1.0mm程度であ
る。尚、発泡合成樹脂断熱材2のコンクリートに接する
面2a全体を切断凹凸面とする必要はなく、軟質シート
3を貼り合わせていない部分だけであってもよいが、切
断加工上の能率性から通常は全面が切断凹凸面とされ
る。発泡合成樹脂断熱材2のコンクリートと接する反対
側面2bは、型内発泡あるいは押出発泡された際のその
ままのフラットな状態であってもよい。
【0023】この発泡合成樹脂断熱材2のコンクリート
に接する面2a側に貼り合わせる軟質シート3aは、コ
ンクリートに接する面2aよりも縦及び/又は横が狭い
幅となっているので、これを貼り合わせた際には、図2
に示すように軟質シート2の周囲全体にセルの切断凹凸
面が露出するか、図3に示すように軟質シート2の両側
が露出するように貼り合わされる。この切断凹凸面の露
出の度合は、コンクリートとの接合力に関与するもので
あるが、通常は4乃至45%位の範囲、より好ましくは
15乃至30%の範囲内である。この範囲内に限定を加
える理由は先に述べた通りであるが、これを前記図2及
び図3の実施例に当てはめた場合、図2の実施例では周
囲全体の露出部分の幅は約10乃至120mmで、図3
の実施例では両側の幅が約20乃至200mmの範囲と
なる。
【0024】発泡合成樹脂断熱材2のコンクリートと接
する反対側面2bに貼り合わせる軟質シート3bは、全
面に貼り合わせても一部分であってもよい。又、軟質シ
ート3の材料も両面同じものであっても異なる種類のも
のであってもよい。軟質シート3としては、補強層、耐
湿層等がいずれか単独で、又は組み合せられて用いられ
る。補強層はパネルの曲げ強度を高めるもので、アルミ
ニウムフィルム等の金属フィルム、ガラス繊維、アスベ
ストなどからなる不織布、ライナー紙、クラフト紙、炭
酸カルシウム紙などの紙などが挙げられる。又、耐湿材
としては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリエチレンなどの合成樹脂フィルムが挙げられ
る。
【0025】このような補強層、防湿層を構成する材料
を適宜選択して抽出して積層することにより軟質シート
3を得るものであるが、その一例を図5に示す。この例
における片面側の軟質シート3aは、発泡合成樹脂断熱
材2に近い方から、熱融解性接着剤層31、クラフト紙
32、接着剤としてのポリエチレン層33、クラフト紙
32を順に積層したものである。又、他面側の軟質シー
ト3bは、発泡合成樹脂断熱材2に近い方から、熱融解
性接着剤層31、クラフト紙32、ポリエチレン層(接
着剤)33、クラフト紙32、アルミニウムフィルム3
4を順に積層したものである。
【0026】各部材はそれぞれ接着剤等の既知の手段に
よって接合されており、これを発泡合成樹脂断熱材2と
接合する際には、加熱融解接着剤層31を接合する面に
重ね合わせてから、軟質シート3の上方から熱ロールな
どの手段によって熱を加えて押圧することで、容易に接
着することができる。この場合、発泡合成樹脂断熱材2
の両面にそれぞれ軟質シート3a、3bを重ねておいて
から、その両面から熱ロールによって接着するようにす
れば1回の工程で両面に軟質シート3a、3bを貼り合
わせることができる。
【0027】前記型枠兼用断熱パネル1を用いて、例え
ば、ビルディングの地下室等に設けられる蓄熱槽を施工
する場合、図6に示すように、複数枚の型枠兼用断熱パ
ネル1を前記蓄熱槽の内面位置に合わせて縦横に敷き並
べると共に、これら型枠兼用断熱パネル1の前記軟質シ
ート3a側に対向させて、他の型枠5を前記蓄熱槽の外
面位置に合わせて設置し、且つ各型枠兼用断熱パネル1
と型枠5間に、セパレータ6によって前記蓄熱槽のコン
クリートの厚みに応じた所定の間隔を設定する。前記各
型枠兼用断熱パネル1には、予めアンカーボルト又はピ
ン等からなる固定具7を厚み方向に貫通させておき、該
固定具7の先端部を型枠5との間の空間内に突出させて
おく。
【0028】更に、型枠兼用断熱パネル1及び型枠5の
各外面側に縦ばた材8及び横ばた材9を配置し、各締結
具11、12の先端部の雄ねじを前記セパレータ6の両
端部のナット部材6a、6bにねじ込んで締結する。こ
の状態で、型枠兼用断熱パネル1と型枠5間にコンクリ
ートを打設し、コンクリートの凝固後、締結具11、1
2を抜脱した後、必要により型枠5を離型して、蓄熱槽
13を形成する。
【0029】図1に示すように、締結具11を抜脱した
後の型枠兼用断熱パネル1の孔に固定ボルト14を挿入
し、その先端部を蓄熱槽13内のセパレータ6のナット
部材6aに螺合することにより、型枠兼用断熱パネル1
を蓄熱槽13に固定しても良い。この固定ボルト14を
用いる場合、固定具7は必ずしも設けなくて良い。又、
図5に示すように、隣接する型枠兼用断熱パネル1の軟
質シート3bのアルミニウムフィルム34の目地をアル
ミニウムテープ35で接着し、複数枚の型枠兼用断熱パ
ネル1のアルミニウムフィルム34を電気的に接続す
る。
【0030】その後、型枠兼用断熱パネル1の軟質シー
ト3b側に沿わせて防水シート15を張設し、型枠兼用
断熱パネル1の軟質シート3a側に露出した固定具7又
は固定ボルト14の基端部に防水シート15を接着、接
合する。この際、防水シート15は必ずしも全ての固定
具7又は固定ボルト14の基端部に接着する必要はな
く、例えば、1m程度のピッチで一部の固定具7又は固
定ボルト14の基端部に接着するのみでも良い。防水シ
ート15としては、耐候性に優れた軟質のポリ塩化ビニ
ルからなるシートが好適であるが、他の合成樹脂シート
を用いても良い。防水シート15の厚みは、1乃至3m
m程度が好適である。
【0031】防水シート15の敷設後、防水シート15
の表面15aと型枠兼用断熱パネル1のアルミニウムフ
ィルム34間に所定の電圧を印加し、通電の有無を検知
することにより、ピンホールの有無を検出する。ピンホ
ールが検出された場合、防水シート15の構成材料と同
一の合成樹脂シート等を用いて該ピンホールを塞ぐため
の補修を行い、補修後、必要により今一度前記通電試験
を行って確実に補修されたことを確認する。隣接する型
枠兼用断熱パネル1のアルミニウムフィルム34の目地
は、アルミニウムテープ35に電気的に接続されている
ので、この通電試験は複数枚の型枠兼用断熱パネル1に
ついて1回行うのみで良い。又、アルミニウムテープ3
5は、軟質シート3a側から隣接する型枠兼用断熱パネ
ル1間の目地に侵入したのろ(セメントペースト)等
が、軟質シート3bのアルミニウムフィルム34側に漏
洩するのを防止する役割をも有する。
【0032】図7及び図8に変形例を示す。ここでは、
軟質シート3bの表層部に位置するアルミニウムフィル
ム34及びその直下層のクラフト紙32の縦及び横の幅
を発泡合成樹脂断熱材2並びに軟質シート3bの他の構
成層の縦及び横の幅より大きくして、アルミニウムフィ
ルム34及びクラフト紙32の図7の上端部及び右端部
を発泡合成樹脂断熱材2及び軟質シート3bの他の構成
層から外方へ突出させている。そして、アルミニウムフ
ィルム34及びクラフト紙32の突出した上端部及び右
端部を、隣接する型枠兼用断熱パネル1のアルミニウム
フィルム34の下端部及び左端部に重ね合わせて、隣接
する型枠兼用断熱パネル1のアルミニウムフィルム34
を電気的に接続している。
【0033】ここで、クラフト紙32が充分に薄いもの
であれば、隣接する型枠兼用断熱パネル1のアルミニウ
ムフィルム34同士がクラフト紙32を介して電気的に
導通状態となるが、必要により、アルミニウムフィルム
34同士を仮想線で示すアルミニウムテープ35で接続
すれば、導通状態は一層確実なものとなる。なお、図7
では、簡単のため、アルミニウムフィルム34及びその
直下層のクラフト紙32を1層として表すと共に、発泡
合成樹脂断熱材2及び軟質シート3bのアルミニウムフ
ィルム34、クラフト紙32以外の構成層を1層として
示し、参照符号として単に発泡合成樹脂断熱材2の参照
符号を付与している。なお、アルミニウムフィルム34
及びその直下層のクラフト紙32の上端部又は右端部の
一方のみを突出させて、縦又は横方向のいずれかに隣接
する型枠兼用断熱パネル1のアルミニウムフィルム34
のみを電気的に接続するようにしても良い。
【0034】隣接する型枠兼用断熱パネル1のアルミニ
ウムフィルム34同士を電気的に接続するためには、ア
ルミニウムフィルム34の上端部及び/又は右端部を突
出させるのみでも良いが、その直下層のクラフト紙32
をも突出させたので、アルミニウムフィルム34の突出
部が保護され、損傷等が防止される。又、この場合も、
アルミニウムフィルム34及びクラフト紙32の突出部
によって、隣接する型枠兼用断熱パネル1間の目地に侵
入したのろが、アルミニウムフィルム34側に漏洩する
ことが防止される。
【0035】上記実施例では、軟質シート3aの幅を発
泡合成樹脂断熱材2の幅より狭くして、蓄熱槽13を形
成するコンクリートを図1中B部で発泡合成樹脂断熱材
2に直接付着させたので、このB部では蓄熱槽13と発
泡合成樹脂断熱材2の界面に内部結露や地下水等の水が
侵入しても、発泡合成樹脂断熱材2は吸水性が殆どない
ため、発泡合成樹脂断熱材2とコンクリートの接着力の
低下は殆どなく、従って、蓄熱槽13と型枠兼用断熱パ
ネル1間の剥離も生じにくい。更に、型枠兼用断熱パネ
ル1を厚み方向に貫通する固定具7の先端部を蓄熱槽1
3内に埋設すると共に、蓄熱槽13の施工後に固定ボル
ト14に型枠兼用断熱パネル1を貫通させてその先端部
をセパレータ6のナット部材6aに螺合した場合、型枠
兼用断熱パネル1と蓄熱槽13の接合強度は一層向上す
る。
【0036】又、固定具7又は固定ボルト14の基端部
に防水シート15を接着し、防水シート15を型枠兼用
断熱パネル1自体には接着しないようにしたので、型枠
兼用断熱パネル1の温度変化等によって目地部に生じる
繰返し変形が加わった場合にも、型枠兼用断熱パネル1
の目地部の防水シート15の裂損等が生じにくくなり、
防水機能が向上する。更に防水シート15の敷設後、ア
ルミニウムフィルム34を利用して通電試験を行い、ピ
ンホールが検出された場合、これを補修するようにした
ので、防水機能は一層向上する。なお、前記実施例で
は、蓄熱槽13の断熱防水構造について説明したが、本
発明は蓄熱槽13以外の各種コンクリート建造物の断熱
防水構造に適用できるものである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンクリ
ート建造物の断熱防水構造によれば、型枠兼用断熱パネ
ルの片面側、つまり、コンクリート建造物に接する側の
軟質シートの幅を発泡合成樹脂断熱材の幅より狭くした
ので、該型枠兼用断熱パネルを用いてコンクリートを打
設し、コンクリート建造物を建造する際に、発泡合成樹
脂断熱材の一部が前記コンクリート側に露出し、この部
分に直接コンクリートが付着するようになり、この発泡
合成樹脂断熱材にコンクリートが直接付着した部分で
は、内部結露や地下水等の水が侵入しても、コンクリー
トと型枠兼用断熱パネル間の接合力の低下は殆どないた
め、コンクリート建造物と型枠兼用断熱パネルとの間の
剥離が生じにくくなる。
【0038】前記発泡合成樹脂断熱材の片面を、該発泡
合成樹脂のセルを切断してなる切断凹凸面とすれば、前
記発泡合成樹脂断熱材とコンクリートとの接合が一層強
固に行われ、コンクリート建造物と型枠兼用断熱パネル
との間の剥離が一層生じにくくなる。
【0039】型枠兼用断熱パネルを厚み方向に貫通する
固定具を設け、この固定具の先端部を前記コンクリート
建造物内に没入させるようにすれば、型枠兼用断熱パネ
ルとコンクリート建造物間の接合強度が一層向上する利
点がある。
【0040】前記型枠兼用断熱パネルの他面側に露出し
た固定具の基端部に前記防水シートを接着するようにす
れば、防水シートと型枠兼用断熱パネル自体とは接着さ
れず、従って、型枠兼用断熱パネルの温度変化等によっ
て目地部に生じる繰返し変形が加わった場合にも、型枠
兼用断熱パネルの目地部の防水シートに裂損が生じる不
具合が生じにくくなって、防水シートの防水機能が向上
する。
【0041】前記型枠兼用断熱パネルの他面側の軟質シ
ートの表層部をアルミニウムフィルムで形成し、このア
ルミニウムフィルム上に防水シートを張設するようにす
れば、前記防水シートの表面と前記アルミニウムフィル
ムとの間に所定の電圧を印加して通電の有無を検知する
ことにより、防水シート上のピンホールの有無を検出す
ることができ、ピンホールが検出された場合、これを補
修することによって、防水シートの防水機能を一層向上
させることができる。
【0042】前記型枠兼用断熱パネルのアルミニウムフ
ィルムの目地をアルミニウムテープで貼り合わせるよう
にすれば、隣接する型枠兼用断熱パネルのアルミニウム
フィルムが電気的に接続されるので、前記ピンホール検
出用の通電試験は個々の型枠兼用断熱パネルと防水シー
ト間で個別に行う必要はなく、複数枚の型枠兼用断熱パ
ネルと防水シート間で1回のみ行えば良いので、通電試
験の手間が省ける利点がある。又、隣接する型枠兼用断
熱パネル間の目地にのろが侵入した場合、こののろが上
記アルミニウムフィルム側に漏洩するのが上記アルミニ
ウムテープにより防止される利点がある。
【0043】又、アルミニウムフィルムの一方の端部を
発泡合成樹脂断熱材の一方の端部から外側方へ突出させ
て、隣接する型枠兼用断熱パネルのアルミニウムフィル
ムの他方の端部上に重ね合わせるようにすれば、隣接す
る型枠兼用断熱パネルのアルミニウムフィルムを電気的
に接続するために前記アルミニウムテープ等を使用する
必要がなくなるので、型枠兼用断熱パネルの敷設作業が
一層容易になる。又、この場合も、アルミニウムフィル
ムの重ね合わせ部分により、隣接する型枠兼用断熱パネ
ル間の目地に侵入したのろが、アルミニウムフィルム側
に漏洩することが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る蓄熱槽の概略断面図。
【図2】前記蓄熱槽に用いられる型枠兼用断熱パネルの
拡大斜視図。
【図3】本発明の他の型枠兼用断熱パネルの拡大斜視
図。
【図4】図2、図3のA−A線断面図
【図5】型枠兼用断熱パネルの軟質シートの具体的構成
を示す拡大断面図。
【図6】前記型枠兼用断熱パネルを用いて蓄熱槽を施工
する状態を示す正面図。
【図7】型枠兼用断熱パネルの変形例を示す概略斜視
図。
【図8】図7の型枠兼用断熱パネルの拡大断面図。
【符号の説明】
1 型枠兼用断熱パネル 2 発泡合成樹脂断熱材 3 軟質シート 7 固定具 13 蓄熱槽(コンクリート建造物) 15 防水シート 34 アルミニウムフィルム 35 アルミニウムテープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河島 幸雄 埼玉県所沢市中新井3−20 (72)発明者 久保 良一 千葉県柏市逆井1111−1 (72)発明者 荒井 剛 千葉県船橋市薬円台5−12−6

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡合成樹脂断熱材の両面に軟質シート
    を貼り合わせてなる型枠兼用断熱パネルの片面をコンク
    リート建造物の表面に沿わせて配置し、コンクリート打
    設、硬化後、前記型枠兼用断熱パネルの他面を覆うよう
    に防水シートを張設してなるコンクリート建造物の断熱
    防水構造において、 前記型枠兼用断熱パネルの片面側の軟質シートの幅を前
    記発泡合成樹脂断熱材の幅より狭くして発泡合成樹脂断
    熱材の一部を前記コンクリート建造物側に露出させたこ
    とを特徴とするコンクリート建造物の断熱防水構造。
  2. 【請求項2】 前記発泡合成樹脂断熱材の片面が、発泡
    合成樹脂のセルを切断してなる切断凹凸面であることを
    特徴とする請求項1記載のコンクリート建造物の断熱防
    水構造。
  3. 【請求項3】 前記型枠兼用断熱パネルを厚み方向に貫
    通し、その先端部が前記コンクリート建造物内に没入さ
    れる固定具を設けたことを特徴とする請求項1又は2記
    載のコンクリート建造物の断熱防水構造。
  4. 【請求項4】 前記型枠兼用断熱パネルの他面側に露出
    した固定具の基端部に前記防水シートを接着、接合した
    ことを特徴とする請求項3記載のコンクリート建造物の
    断熱防水構造。
  5. 【請求項5】 前記型枠兼用断熱パネルの他面側の軟質
    シートの表層部をアルミニウムフィルムで形成したこと
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載のコンクリ
    ート建造物の断熱防水構造。
  6. 【請求項6】 前記型枠兼用断熱パネルのアルミニウム
    フィルムの目地をアルミニウムテープで貼り合わせて、
    隣接する型枠兼用断熱パネルのアルミニウムフィルムを
    電気的に接続したことを特徴とする請求項5記載のコン
    クリート建造物の断熱防水構造。
  7. 【請求項7】 前記アルミニウムフィルムの幅を前記発
    泡合成樹脂断熱材の幅より広くしてアルミニウムフィル
    ムの一方の端部を発泡合成樹脂断熱材の一方の端部から
    外側方へ突出させ、このアルミニウムフィルムの突出部
    を隣接する型枠兼用断熱パネルのアルミニウムフィルム
    の他方の端部上に重ね合わせて、隣接する型枠兼用断熱
    パネルのアルミニウムフィルムを電気的に接続したこと
    を特徴とする請求項5記載のコンクリート建造物の断熱
    防水構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002129682A (ja) * 2000-10-23 2002-05-09 Dow Kakoh Kk 型枠兼用断熱パネルおよび断熱構造体の施工方法
CN105804290A (zh) * 2016-03-09 2016-07-27 河北安能绿色建筑科技有限公司 一种建筑保温与模板一体化墙体结构及其施工方法

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