JPH0874360A - コンクリート打設構造部の形成方法 - Google Patents

コンクリート打設構造部の形成方法

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JPH0874360A
JPH0874360A JP23224294A JP23224294A JPH0874360A JP H0874360 A JPH0874360 A JP H0874360A JP 23224294 A JP23224294 A JP 23224294A JP 23224294 A JP23224294 A JP 23224294A JP H0874360 A JPH0874360 A JP H0874360A
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JP
Japan
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concrete
formwork
interior
board material
forming
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JP23224294A
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English (en)
Inventor
Takanori Kawai
孝典 河合
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HIYOSHI KENSETSU KK
Original Assignee
HIYOSHI KENSETSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート打設工法に従いつつも、石膏板
材を含む内装部材が接合されたコンクリート構造部を、
余分な工事、工程を要することなく提供する。 【構成】型枠の一部を、内装部材を兼ねる型枠兼内装部
6により形成する。型枠兼内装部材6は、石膏板材1と
断熱板材2の積層体4を樹脂シート3で被覆して作製さ
れ、上記型枠により区切られたコンクリート打設空間1
0にコンクリートCを打設することにより、内装材とし
ての石膏板材1及び断熱板材2を含む型枠兼内装部材6
が、その打設コンクリート部と一体化する。ここで、コ
ンクリートCの打設前に、結合部材27を型枠兼内装部
材6に対し、その先端部が打設空間内10に突出するよ
うに打ち込んでおけば、打設コンクリート部と型枠兼内
装部材6とをその結合部材27によって強固に結合する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート打設構造
部の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートの打設により例えばコンク
リート壁を作る場合、一般的に、木製、合板製あるいは
スチール製の型枠を、打設圧力に耐え得るように互いに
対向して配置固定し、その型枠間に形成されるコンクリ
ート打設空間内にコンクリートを打設した後、そのコン
クリートが固化してから型枠を取り外すことにより打設
コンクリート部を得る工法が採用されている。ここで、
この打設コンクリート部に内装材の一部として耐火用の
石膏板を装着する場合、型枠を外した後に、別途、石膏
板を接着材等により貼り付けることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この手
法では、型枠を取り外してから打設コンクリート部の表
面に石膏板を装着するのに相当の時間と労力を要し、そ
のため、コンクリート構造部の内装工事コストも高いも
のとなる。本発明の課題は、コンクリート打設工法に従
いつつも、防火用石膏板を含む内装部材が接合されたコ
ンクリート構造部を、余分な工事、工程を要することな
く提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明のコンクリート打設構造部の形成方法は、
型枠の少なくとも一部として、内装部材を兼ねる型枠兼
内装部材を用い、その型枠兼内装部材を石膏板材を含む
一層ないし多層に構成し、かつ少なくともその石膏板材
を防水部材で覆うとともに、その型枠により区切られた
コンクリート打設空間にコンクリートを打設することに
より、型枠兼内装部材をその打設コンクリート部と一体
化させることを特徴とする。
【0005】型枠兼内装部材としては、少なくとも石膏
板材と、その石膏板材よりも打設空間に近接する側に位
置する断熱板材とを含むものが使用できる。また、その
石膏板材が断熱板材とともに防水部材により覆われたも
のを使用することもできる。
【0006】コンクリートの打設前、又は打設後のコン
クリートが固化する前において、型枠兼内装部材に対
し、その型枠兼内装部材を厚さ方向に貫通し、かつ打設
空間内に突出する結合部材を打ち込み、打設されたコン
クリートの固化により、打設コンクリート部と型枠兼内
装部材とをその結合部材によって結合することができ
る。
【0007】次に、型枠の一部をさらに、外装部材を兼
ねる一層ないし多層の型枠兼外装部材により形成し、そ
の型枠兼外装部材をコンクリートの打設後にそのコンク
リート打設部と一体化させることができる。その型枠兼
外装部材は、少なくともその外装面を形成する層が防水
部材で被覆されたものを使用することができる。また、
型枠兼外装部材は、外装面を形成する層よりも打設空間
部に近接する側に断熱板材を含んだものを使用すること
ができる。
【0008】上記防水部材としては、例えば樹脂シート
あるいは樹脂塗装膜を使用することができる。
【0009】
【発明の作用及び効果】本発明のコンクリート打設構造
部の形成方法によれば、型枠の少なくとも一部が石膏板
材を含む型枠兼内装部材により形成され、コンクリート
の打設によってその型枠兼内装部材ひいては石膏板材が
打設コンクリート部と一体化するので、石膏板材を含む
内装部材を打設後のコンクリート部に装着する必要がな
くなり、型枠の取り外しも不要となるので、内装工事に
おける労力とコストを節減することができる。ここで、
石膏板材は樹脂シート等の防水部材で覆われた状態で使
用されるので、打設されたコンクリートからの水分や雨
水等を受けて、石膏板材の強度が低下したりすることが
防止される。また、型枠兼内装部材として、石膏板材に
加え他の層、例えば断熱板材等を含むものが使用される
方法によれば、それら断熱板材等の装着の手間も省ける
のでさらに効率的である。
【0010】次に、コンクリートの打設前、又は打設後
のコンクリートが固化する前において、型枠兼内装部材
に結合部材を打ち込み、打設コンクリート部と型枠兼内
装部材とをその結合部材によって結合する方法によれ
ば、型枠兼内装部材と打設コンクリート部との結合強度
が高められる。
【0011】また、型枠の一部をさらに型枠兼外装部材
により形成すれば、内装部材のみならず外装部材も打設
コンクリート部と一体化でき、外装部材を装着する手間
も省けることとなる。また、その型枠兼外装部材の外装
面を形成する層を防水部材で被覆しておけば、施工時に
外装面が汚れたり損傷したりすることが防止される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。まず、図1に示すように、石膏板材1と断熱板
材2とを積層して積層体4を作る。このとき、石膏板材
1と断熱板材2との間を、粘着力の比較的小さい接着剤
や両面テープ等で仮止めしておくことができる。次に、
図2(a)に示すように、その積層体4を防水部材とし
ての樹脂シート3(例えばビニルシート等)の上に置
き、シート3を積層体4に巻き付けた後、(b)に示す
ように、要所を粘着テープ5等で止めることにより、型
枠兼内装部材6(以下、単に内装部材ともいう)を作製
する。
【0013】石膏板材1としては、公知の建築内装用石
膏ボードが使用でき、通常の石膏ボードの他、吸音用の
穴あき石膏ボード、ガラス等の無機繊維で強化した強化
石膏ボード、さらには内装面側を塗装、吹き付け等によ
り表面化粧した化粧用石膏ボード等、各種のものが使用
できる。断熱板材2としては、例えばポリスチレン樹
脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂
の発泡体を板状に成形したもの(例えば商品名:スタイ
ロフォーム)、同じく尿素フォーム、フェノールフォー
ム等の熱硬化性樹脂の発泡体で構成される板材、軟質繊
維板、さらには発泡コンクリート、泡ガラス等の無機物
質の発泡体で構成される板材等が使用できる。
【0014】所定枚数の型枠兼内装部材6を作製した
ら、図3に示すように、それらを立てた状態で積み重ね
るとともに、横方向にも連結して全体として1枚の大き
な内装面側型枠7を形成する。ここで、各型枠兼内装部
材6は、断熱板材2が打設空間10側に面するように配
置される。一方、その内装面側型枠7に対向してこれと
ほぼ平行に、型枠兼外装部材8(以下、単に外装部材と
もいう)を同様に配置し、外装面側型枠9を形成する。
型枠兼外装部材8は、例えば硬質繊維板等のサイディン
グ・ボード、モルタルパネル等により構成され、その外
側面には型押しや印刷、焼き付け、さらには装飾シート
の貼付け等により、外壁仕上げが施されている。そし
て、図4に示すように、これら型枠7及び9に挟まれる
空間部が、コンクリート壁部を形成するためのコンクリ
ート打設空間(以下、単に打設空間という)10とされ
ている。なお、打設空間10内には鉄筋構造部11が配
置されている。
【0015】上記型枠兼内装部材6及び外装部材8の組
み付けに際しては、コンクリート打設時に使用される従
来の型枠とほぼ同様の手法により、図3及び図4に示し
た位置に設置・固定されるが、この手順を以下に説明す
る。図3に示すように、型枠兼内装部材6及び外装部材
8を、それぞれ鉛直面に沿って横方向及び上方向に順次
突き合わせていく。ここで、互いに平行に対向する両側
の内装部材6及び外装部材8は、金具ユニット12によ
り所定の間隔に保持され、かつコンクリートの打設圧力
によりこれらが外側に倒れることが防止されている。
【0016】この金具ユニット12は、図5及び図6に
示すように、両端部に雄ねじ部14が形成されたロッド
15、その雄ねじ部14にそれぞれ螺合する座金16、
それら座金16の外側から上記両雄ねじ部14に螺合す
る締付部材17等を含むものである(図5においては、
締付部材17の一方のみを描いている)。締付部材17
は、互いにほぼ平行に対向する板部材18の片側が連結
部19により連結されるとともに、その板厚方向に貫通
する長穴20がそれぞれ形成され、それら両板部材18
の長穴20を貫いて楔部材21が挿通される。また、連
結部19の内側にはウエルドナット23が溶接され、挿
通孔22を介してロッド15の雄ねじ部14がねじ込ま
れるようになっている。
【0017】金具ユニット12の使用方法であるが、図
6に示すように、型枠兼内装部材6及び型枠兼外装部材
8の上縁部にロッド15を架け渡し、両側の座金16を
各部材のそれぞれ内面に接するようにする。次に、その
上側に別の内装部材6及び外装部材8を突き合わせ、ロ
ッド15の両側から締付部材17を締め込んで左右の内
装部材6及び外装部材8を互いに連結する。さらに、図
3に示すように、両側の各部材6及び8の板面に複数の
縦押さえ木25を所定の間隔で当てがい、その外側から
さらに、縦押さえ木25とほぼ直交する複数の横押さえ
木26を所定の間隔で当てがう。このとき、図6に示す
ように、各横押さえ木26は締付部材17の上下の板部
材18の間を通される。そして、図6に示すように、楔
部材21を各締付部材17の長穴20に差し込み、その
頭部をハンマー等で叩いて強制的に下方へ押し下げるこ
とにより、楔部材21は横押さえ木26を横方向に付勢
し、縦押さえ木25を介して左右の内装部材6及び外装
部材8を内側へ締め付ける。
【0018】金具ユニット12の配置位置は、例えば図
3に示すように、4枚の内装部材6ないし外装部材8が
角を突き合わせる縦横の交差点N、又は横方向に連なら
ない部分では、上下の部材の端部に近い接合部に設定さ
れる。
【0019】このような金具ユニット12を用いて、図
3に示すように、内装面側型枠7及び外装面側型枠9の
組立が完了した後、図7に示すように、各型枠兼内装部
材6に対し複数の結合部材27が打ち込まれる。結合部
材27としては、例えば図8(a)に示すように、頭部
27aと脚部27bを有してその脚部27bに螺旋条部
27cが形成された釘状のものを用いることができ、内
装部材6を厚さ方向に貫通し、かつ打設空間10内にそ
の脚部27bが所定長さ突出するように打ち込まれる。
ここで、螺旋条部27cは、図8(b)に示すように、
各々その板面が脚部27の長さ方向に沿うように立てた
状態に形成され、かつ板厚方向に隣接して連なる多数の
板状の小突起部27dにより形成することができる。こ
れにより、結合部材27が内装部材6に打ち込まれる際
に、脚部27bの周辺部において、内装部材6を構成す
る材料(例えば石膏)がそれら小突起部27dの間を相
対的に流れることが許容され、結合部材27を打ち込む
ときの抵抗が軽減されるほか、内装部材6を構成する石
膏板材1等が結合部材27の周囲で損傷したりすること
が抑制される。なお、結合部材27として、タッピング
螺子、通常の釘又はスクリュー釘等を使用してもよい。
【0020】次に、図9に示すように、打設空間10内
にコンクリートCが打設される。このとき、連結部材2
7の打設空間10への突出部27eはコンクリートCに
よって覆われる。上記連結部材27は、コンクリートC
の打設直後、すなわちコンクリートCが未硬化の状態に
おいて内装部材6に打ち込んでもよい。ここで、型枠兼
内装部材6に含まれる石膏板材1は、樹脂シート3によ
って覆われているので、コンクリートCからの水分やコ
ンクリート打設現場に降り落ちる雨等により濡れるこ
と、ひいては石膏板材1がその水分により変質したり強
度が低下したりすることが防止される。
【0021】コンクリートCが固化することにより、図
10に示すように、打設コンクリート部28が形成され
る。その後、図6に示す楔部材21を締付部材17から
抜き取り、縦横の押さえ木25及び26を取り外すとと
もに、ロッド15の両端から締付部材17を取り外す。
そして、図11に示すように、ロッド15の内装部材6
及び外装部材8の外側に突出した部分15bを、適当な
工具を使用してねじ切ることにより、コンクリート打設
構造部29が完成する。ここで、図11に示すように、
ロッド15の中間部に、その軸芯から外側へ伸びる突起
15cを一ないし複数形成しておけば、上記突出部15
bのねじ切り時に、ロッド15が打設コンクリート部2
8内で空回りすることが防止される。なお、突出部15
bは、適当な工具を用いて折り取ってもよい。
【0022】連結部材27は、その頭部27aが内装部
材6の表面を係止し、かつ突出部27eが打設コンクリ
ート部28内に埋没することにより、打設コンクリート
部29と内装部材6とを互いに結合している。また、脚
部27bには螺旋条部27cが形成されて、結合部材2
7のコンクリート部28からの抜け、ひいては内装部材
6のコンクリート部28からの離脱が防止される。この
ようにして、打設コンクリート部28の片側において、
石膏板材1を含んだ型枠兼内装部材6は、連結部材27
により結合・一体化される。
【0023】そして、図11に示すように、石膏板材1
及び断熱板材2を覆う樹脂シート3のうち、石膏板材1
側を覆う部分3aを剥がし取ることにより石膏板材1の
表面を露出させ、そこに例えばクロスや壁紙、吹付塗材
等の内装仕上げ材を装着することにより内装が完成す
る。なお、内装仕上時に、突出部15bが除去された跡
Mやその他の原因による石膏板材1の損傷が問題となる
場合には、パテ盛等によりそれら損傷部を適宜修復した
後に、内装材の装着を行えばよい。このように、上記コ
ンクリート打設構造部29は、内装の主要部をなす石膏
板材1、さらには断熱板材2等がすでに一体化された状
態で得られるので、内装工事の工数ならびにコストを大
幅に削減することができる。
【0024】一方、打設コンクリート部28の他方の側
には、型枠兼外装部材8が一体化しており、外装材を装
着する手間も省かれるれることとなる。ここで、型枠兼
外装部材8が例えばモルタルパネルや硬質繊維板で形成
される場合には、コンクリート部28との接合面に働く
アンカー効果による接合の他、図12に示すように、モ
ルタルパネル30又は硬質繊維板の製造時にボルト・ナ
ット等で形成したインサート31を予め埋め込んでお
き、その打設空間10への突出部31aを打設コンクリ
ート部28に食い込ませることにより接合してもよい。
【0025】本発明の方法が適用されるコンクリート打
設構造部は、鉛直に立ち上がるコンクリート壁部に限ら
ず、斜めの壁や、さらには、コンクリート天井部等の壁
以外の構造物の形成に対しても適用が可能である。例え
ば天井部に適用する場合、図4に示すように、天井部を
形成するべき打設空間50の底部に型枠兼内装部材6が
配置されることとなる。型枠兼内装部材6は、押さえ木
51および52を介して、土間等の設置面Gとの間に配
置された突張部材53により下側から支持されており、
この状態で、上述の打設空間50にコンクリートが打設
されて天井部が形成される。
【0026】次に、型枠兼内装部材6は石膏板材1を含
むものであれば、上記態様のものに限らず各種構成のも
のを使用できる。例えば図13に示すように、石膏板材
1と断熱部材2を含む型枠兼内装部材6において、石膏
板材1のみを樹脂シート3で覆ったものを使用すること
ができる。また、図14に示すように、断熱部材2が省
略され、石膏板材1のみを含むものを使用することもで
きる。さらに、型枠兼内装部材6において石膏板材1及
び断熱板材2の他に、前述の内装仕上材を含めて内装部
を形成するすべての層を積層しておけば、それらを打設
コンクリート部28と一体化させることにより、コンク
リートの打設・固化と同時にほとんど労力を要すること
なく内装工事を完了することができる。
【0027】次に、打設コンクリート部28の両側に内
装が施される場合には、図15に示すように、コンクリ
ート部28の両側において型枠兼内装部材6を一体化さ
せることもできる。なお、図示の例では、型枠兼内装部
材6は石膏板材1のみを含んだものが使用されている
が、断熱板材2を含んだものも使用できることはもちろ
んである。
【0028】次に、型枠兼外装部材は防水部材で覆うこ
とができる。また、型枠兼外装部材を、断熱板材等を含
む2層以上に構成することもできる。図16に示す例で
は、型枠兼外装部材40は、外装面側に硬質繊維板等の
サイディング・ボード41、コンクリート打設空間に面
する側に断熱板材2が配置され、両者は接着剤層33に
より接合されている。また、サイディング・ボード41
の外装面41aには、樹脂シート3(防水部材)が粘着
力の弱い接着剤を用いて剥離可能に貼り付けられてい
る。このような、型枠兼外装部材40を用いて型枠を形
成し、コンクリートを打設することにより、上記サイデ
ィング・ボード41及び断熱板材2が外側からこの順序
で打設コンクリート部28と一体化されたコンクリート
打設構造部29を得ることができる。
【0029】サイディング・ボード40は樹脂シート3
で覆われているので、例えばコンクリートの打設中に外
装面41aが汚れたり損傷したりすることが防止され
る。樹脂シート3はコンクリート打設工事が完了した後
に外装面41aから剥がし取られる。ここで、断熱板材
2が発泡樹脂体等の型成形により形成される場合、前述
のモルタルパネル30(図12)の場合と同様にインサ
ート31を一体成形しておき、その突出部31aを打設
コンクリート部28に食い込ませることにより、断熱板
材2とコンクリート部28との結合強度を高めることが
できる。
【0030】なお、図4において、打設空間10の外装
面側を、型枠兼外装部材8で区切る代わりに、合板、金
属板等の通常の型枠によって区切り、コンクリートを打
設してもよい。この場合、コンクリートの打設後に上記
型枠を取り外し、その打設コンクリート部の外装面に外
装材が装着されることとなる。
【0031】石膏板材1を防水部材で覆う方法として
は、図2に示したような樹脂シート3で包装する方法以
外にも、各種の方法が可能である。例えば、図17に示
すように、樹脂製の袋体43に、例えば石膏板材1と断
熱板材2との積層体4を入れて要所を粘着テープ5等で
止めることにより、型枠兼内装部材6を作製することが
できる。また、図18に示すように、公知の真空包装機
を用いて、積層体4を樹脂フィルム44により真空包装
してもよい。さらに、図19に示すように、スプレー噴
霧ないし刷毛塗り等の公知の方法により、石膏板材1の
表面に樹脂塗膜45を形成してもよい。この場合、樹脂
塗膜45は、図20に示すように、石膏板材1を塗料P
に浸漬することにより形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】石膏板材と断熱板材の積層体の形成方法を示す
斜視図。
【図2】積層体を樹脂シートで被覆する方法を示す斜視
図。
【図3】型枠兼内装部材および外装部材により、コンク
リート打設用型枠を組み立てた状態を示す斜視図。
【図4】型枠の構造を示す断面図。
【図5】金具ユニットの斜視図。
【図6】金具ユニットの型枠への取付状態を示す断面
図。
【図7】型枠兼内装部材に結合部材を打ち込んだ状態を
示す断面図。
【図8】結合部材の一例を示す斜視図。
【図9】型枠にコンクリートを打設する状態を示す断面
図。
【図10】締付部材を型枠から取り外した状態を示す断
面図。
【図11】コンクリート打設構造部が完成した状態を示
す断面図。
【図12】型枠兼外装部材をインサートを用いて打設コ
ンクリート部と接合した状態を示す断面図。
【図13】型枠兼内装部材の変形例を示す断面図。
【図14】同じく別の変形例を示す断面図。
【図15】打設コンクリート部の両側に型枠兼内装部材
を一体化させた例を示す断面図。
【図16】型枠兼外装部材の変形例を示す断面図。
【図17】石膏板材を防水部材で覆う方法の第一の変形
例を示す斜視図。
【図18】同じく第二の変形例を示す断面図。
【図19】同じく第三の変形例を示す断面図。
【図20】同じく第四の変形例を示す断面図。
【符号の説明】
1 石膏板材 2 断熱板材 3 樹脂シート(防水部材) 6 型枠兼内装部材 8、40 型枠兼外装部材 10、50 コンクリート打設空間 27 結合部材 28 打設コンクリート部 29 コンクリート打設構造部 30 モルタルパネル(型枠兼外装部材) 30a 外装面 43 袋体(防水部材) 44 樹脂フィルム(防水部材) 45 樹脂塗膜層(防水部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04G 9/10 A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠の少なくとも一部として、内装部材
    を兼ねる型枠兼内装部材を用い、その型枠兼内装部材を
    石膏板材を含む一層ないし多層に構成し、かつ少なくと
    もその石膏板材を防水部材で覆うとともに、 その型枠により区切られたコンクリート打設空間にコン
    クリートを打設することにより、前記型枠兼内装部材を
    その打設コンクリート部と一体化することを特徴とする
    コンクリート打設構造部の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記型枠兼内装部材として、少なくとも
    石膏板材と、その石膏板材よりも前記打設空間に近接す
    る側に位置する断熱板材とを含むものが使用される請求
    項1記載のコンクリート打設構造部の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記型枠兼内装部材として、前記石膏板
    材が前記断熱板材とともに前記防水部材により覆われた
    ものが使用される請求項2記載のコンクリート打設構造
    部の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記コンクリートの打設前、又は打設後
    の前記コンクリートが固化する前において、前記型枠兼
    内装部材に対し、その型枠兼内装部材を厚さ方向に貫通
    し、かつ前記打設空間内に突出する結合部材を打ち込
    み、打設された前記コンクリートの固化により、前記打
    設コンクリート部と前記型枠兼内装部材とをその結合部
    材によって結合する請求項1ないし3のいずれかに記載
    のコンクリート打設構造部の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記型枠の一部を、外装部材を兼ねる一
    層ないし多層の型枠兼外装部材により形成し、その型枠
    兼外装部材を、コンクリートの打設後にそのコンクリー
    ト打設部と一体化させる請求項1ないし4のいずれかに
    記載のコンクリート打設構造部の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記型枠兼外装部材は、少なくともその
    外装面を形成する層が防水部材で被覆されたものが使用
    される請求項5記載のコンクリート打設構造部の形成方
    法。
  7. 【請求項7】 前記型枠兼外装部材は、前記外装面を形
    成する層よりも前記打設空間に近接する側に断熱板材を
    含んだものが使用される請求項5又は6に記載のコンク
    リート打設構造部の形成方法。
  8. 【請求項8】 前記防水部材として、樹脂シートが使用
    される請求項1ないし7のいずれかに記載のコンクリー
    ト打設構造部の形成方法。
  9. 【請求項9】 前記防水部材として、樹脂塗装膜が使用
    される請求項1ないし8のいずれかに記載のコンクリー
    ト打設構造部の形成方法。
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