JPH10174394A - ランデルコア型回転電機 - Google Patents
ランデルコア型回転電機Info
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- JPH10174394A JPH10174394A JP8323965A JP32396596A JPH10174394A JP H10174394 A JPH10174394 A JP H10174394A JP 8323965 A JP8323965 A JP 8323965A JP 32396596 A JP32396596 A JP 32396596A JP H10174394 A JPH10174394 A JP H10174394A
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- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K21/00—Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
- H02K21/02—Details
- H02K21/04—Windings on magnets for additional excitation ; Windings and magnets for additional excitation
- H02K21/042—Windings on magnets for additional excitation ; Windings and magnets for additional excitation with permanent magnets and field winding both rotating
- H02K21/044—Rotor of the claw pole type
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K1/00—Details of the magnetic circuit
- H02K1/06—Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
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- H02K1/24—Rotor cores with salient poles ; Variable reluctance rotors
- H02K1/243—Rotor cores with salient poles ; Variable reluctance rotors of the claw-pole type
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- Power Engineering (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Synchronous Machinery (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Abstract
爪部の広がりや振動を抑えることができるランデルコア
型回転電機を提供すること。 【解決手段】 ポールコア14、16のそれぞれの爪部
22、28の外周面には、複数本の溝24、30が形成
されており、これら各溝24、30の全体が1本の連な
った螺旋形状となっている。これら各溝24、30に沿
ってワイヤ32を巻き付けることにより、ロータ1の外
周面に1本のワイヤ32が螺旋状に巻き付けられ、ポー
ルコア14、16の各爪部22、28を外周面側から拘
束する。
Description
コアを用いた回転子を有するランデルコア型回転電機に
関する。
爪部を有するランデル型ポールコアを用いた回転子を備
えており、この回転子を高速に回転させることにより発
電を行っている。このように回転子を高速回転させるこ
とにより、ポールコアの各爪部が振動して磁気音が大き
くなったり、各爪部が遠心方向に広がるという不具合が
生じていた。
の広がりを防止するための従来技術として、ランデル型
ポールコアの爪部を拘束する各種の手法が知られてい
る。例えば、特開昭59−226645号公報に開示さ
れた車両用交流発電機の回転子は、ランデル型ポールコ
アの内周側にダンパーリングを備えており、このダンパ
ーリングによってポールコアの爪部共振を防止すること
ができる。また、実開昭56−101185号公報に開
示された車両用交流発電機の回転子は、ランデル型ポー
ルコアの外周部に1本あるいは2本のリングを嵌め込む
ことにより爪部を外周面から拘束するため、爪部の広が
り等を防止することができる。特開平4−165950
号公報に開示された車両用交流発電機の回転子は、一対
のポ−ルコアの爪部とそれらの間に挿入された永久磁石
とをダイカストモ−ルドで一体的に包み込んでおり、爪
部の遠心方向の広がりや振動を防止することができる。
された車両用交流発電機の回転子は、ポ−ルコア端面に
取り付けられたファンの平坦部外周を円筒形状に形成
し、その端部によって反対側のポ−ルコアの爪部先端を
固定しており、爪部の広がりや振動を防止することがで
きる。実開昭56−102983号公報に開示された車
両用交流発電機の回転子は、ポ−ルコアの爪部内周側
に、くさび状凸部を有する非磁性体リングを挿入し、隣
接する凸部間に爪部内周側を部分的に係合させることに
より、爪部を内側から拘束してその広がりや振動を防止
している。特開平7−312854号公報に開示された
車両用交流発電機の回転子は、ポ−ルコアの爪部間に挿
入した永久磁石の外側の保護カバ−を爪部に溶接してお
り、爪部が拘束されることによりその広がりや振動を低
減することができる。
開昭59−226645号公報に開示された回転子は、
爪部を内周側から押さえているだけであるため、爪部の
振動は防止することができるが、広がりを抑えることが
できない。また、実開昭56−101185号公報に開
示された回転子は、ポールコア外周面のほぼ中央にリン
グを嵌め込むための大きな溝が形成されているため、こ
の溝より先の爪部が拘束されておらず、充分な効果が得
られないおそれがある。特開平4−165950号公報
に開示された回転子は、一対のポールコアと永久磁石と
を一体的にモールドしているため、フィールドコイルを
巻き回すためのボビンを一対のポールコアで挟み込んで
組み付けを行う回転子には適用できず、しかもポールコ
アの外側を非磁性体で被うことになるため回転子と固定
子とのギャップが大きくなって高出力化の妨げになると
いう問題がある。
された回転子は、円筒形状のリング部を非磁性体で形成
する必要があるため鉄板等を使用することができず、し
かもファン形状が複雑になるため加工がしにくいという
問題がある。実開昭56−102983号公報に開示さ
れた回転子は、非磁性体リングのくさび状凸部とポール
コア内周部の両方を精度よく加工しなければならないた
め、やはり加工がしにくいという問題がある。特開平7
−312854号公報に開示された回転子は、ポールコ
アのそれぞれの爪部と保護カバーを広範囲にわたって溶
接しなければならず、製造に手間がかかるという問題が
ある。
たものであり、その目的は製造が容易であり大きな出力
の低下もなく、爪部の広がりや振動を抑えることができ
るランデルコア型回転電機を提供することにある。
回転電機の回転子は、外周面に螺旋状にワイヤが巻き付
けられたポールコアを有しており、ポールコアの各爪部
が外周面側から拘束されている。したがって、この回転
子を回転させたときに、ポールコアの各爪部に遠心力が
作用して遠心方向に広がったり、各爪部が共振によって
振動するといった現象が極力抑えられる。特に、上述し
たワイヤは、ポールコアの隣接する爪部間の漏洩磁束を
低減するためには非磁性体材料によって形成することが
望ましい。
本の溝を形成し、この溝に沿ってワイヤを巻き付けるよ
うにすれば、ワイヤの位置決めを容易にすることがで
き、しかもポールコアの爪部表面に凹凸が形成されるこ
とになって、爪部表面に発生する渦電流を低減すること
ができる。
各種の溶接等によって直接ポールコアに機械的に接合さ
れており、ポールコア等の組み付けが終わってからワイ
ヤの巻き付けや接合を行えばよいため、従来の組立行程
を大きく変えることなく回転子の製造を行うことができ
る。特に、車両用交流発電機のように小型化や高出力化
が要求される回転電機は、回転子と固定子との間の所定
の隙間(エアーギャップ)が小さいため、上述したワイ
ヤ両端の接合は、固定子に対向するポールコアの外周面
を外した領域で行うことが望ましい。
久磁石を挿入して、爪部間に生じる漏洩磁束を減らすよ
うにした回転子を有するランデルコア型回転電機に適用
することもできる。永久磁石を爪部間に挿入した場合に
は、爪部に作用する遠心力が大きくなるため、回転時の
爪部の広がりがさらに増すおそれがあるが、その外周を
ワイヤで拘束することにより、爪部の広がりを有効に抑
えることができる。
である車両用交流発電機(以後、「オルタネータ」と称
する)は、回転子であるロータの外周に螺旋状の細い溝
を形成し、この溝にワイヤを巻き付けることによりロー
タのポールコアの各爪部の広がりや振動を抑えることに
特徴がある。以下、本発明を適用した一の実施形態のオ
ルタネータについて、図面を参照しながら具体的に説明
する。
ルタネータの部分的な構成を示す断面図であり、ランデ
ル型のロータとこれに組み合わされるステータを抜き出
して示したものである。同図に示すロータ1は、同期発
電機であるオルタネータの回転子であって、絶縁処理さ
れた銅線をボビン10に円筒状かつ同心状に巻き回した
フィールドコイル12を一対のポールコア14、16で
挟み込んで、回転軸であるシャフト18を圧入すること
により固定している。
0に連続する外周部において軸方向に折れ曲がった6極
の爪部22を有しており、これら6極の爪部22の外周
面には複数本の溝24が形成されている。同様に、他方
のポールコア16は、中心のコア部26に連続する外周
部において軸方向に折れ曲がった6極の爪部28を有し
ており、これら6極の爪部28の外周面には複数本の溝
30が形成されている。ポールコア14、16の各爪部
22、28は、互いに相手方の爪部22、28の間に位
置するようにかみ合わされており、それぞれの外周面に
形成された複数の溝24、30が全体として1本の連な
った螺旋形状となっている。そして、これらの各溝2
4、30に沿って1本のワイヤ32が重なることなく巻
き回されている。
ている。また、各ポールコア14、16の爪部22、2
8の外周面に形成された溝24、30は、オルタネータ
の出力低下を防ぐためにも細い方が好ましい。そのた
め、ワイヤ32も細い方が好ましいが、爪部22等の広
がりを抑える必要があるため、所定の引っ張り強度を有
することが要求され、たとえばステンレス製のワイヤ3
2が用いられる。なお、条件が許すならば、アルミ製の
ワイヤや高張力を有する樹脂製のワイヤを用いるように
してもよい。なお、ここにいうワイヤとは、柔軟性や張
力などの条件からより線または単線のものを用いること
ができる。また、断面形状としては円形の他に楕円形、
長方形としてもよい。さらにまた、ワイヤは金属の裸線
とする他に、電気絶縁材により被覆されたものを用いて
もよい。また、図1では溝24、30の断面形状を四角
形形状としたが、断面形状は各溝の形成方法等により適
宜変更可能であり、例えばV字形状やU字形状に形成し
てもよい。
置されたステータ2は、オルタネータの固定子であっ
て、絶縁処理された3相のステータコイル50がステー
タコア52に巻き回されており、これら3相のステータ
コイル50の出力を整流したものがオルタネータの出力
として取り出される。
お、ロータ1の各ポールコア14、16の端面には冷却
ファンが溶接等によって取り付け固定されているが、図
2および上述した図1ではこれらの各冷却ファンを含ま
ない状態が示されている。また、図2にはワイヤ32が
巻き回される前の状態が示されている。
のそれぞれの爪部22、28の外周面には、複数本の溝
24、30が形成されており、これら各溝24、30の
全体が1本の連なった螺旋形状となっている。これら各
溝24、30に沿ってワイヤ32を巻き付けることによ
り、ロータ1の外周面に1本のワイヤ32を螺旋状に巻
き付けることができる。なお、図1および図2では、1
個の爪部22、28に約9本の溝24、30を形成した
が、溝24等の本数については各爪部22等の重量や許
容する回転数およびワイヤ32の太さや引っ張り強度等
を考慮して適宜設定すればよい。
4、30に沿って巻き回した1本のワイヤ32の端部の
固定方法を示す図である。また、図4はその固定方法の
詳細を示す図である。例えば、一方のポールコア14の
いずれかの爪部22の根元近傍に、図4(A)に示すよ
うに、溝24の一方端の延長線上に貫通孔40が形成さ
れており、この貫通孔40にワイヤ32の一方端を通す
(図4(B))。同様に、この貫通孔40が形成された
爪部22に隣接する他方のポールコア16の爪部28の
根元近傍にも、溝24の他方端の延長線上に貫通孔が形
成されており、この貫通孔にワイヤ32の他方端を通
す。こうしてロータ1の外周面に形成された溝24、3
0に沿って、ワイヤ32を巻き回し、その両端を貫通孔
40等に通した後、一定の張力を加えながら図3に示す
ように、ポールコア14、16の外周面であって貫通孔
40等の近傍を部分的に変形させてかしめることによ
り、一定の張力を維持しながらワイヤ32の両端をポー
ルコア14、16に機械的に接合する。このようにし
て、ワイヤ32は一連の巻き回しにより螺旋状に巻き回
され、その両端が別々に固定されるので製造が容易であ
る。
4、16との接合部分は、ステータコア52に対向する
領域を外した方が好ましい。具体的には、爪部22の根
元や、爪部22の側面などにワイヤを接合することがで
きる。一般に、ポールコア14、16の各爪部22、2
8とステータコア52の内周面は、僅かな隙間(エアギ
ャップ)を挟んで対向しているため、かしめによってポ
ールコア14、16が部分的に外側に突出した場合にこ
の接合部分がステータコア52の内周面に接触するおそ
れがある。ところが、ステータコア52に対向する領域
を外すと、この接合部分がステータコア52の内周面よ
り若干外周側に位置するステータコイル50側にずれる
ため、接合部分がステータコイル50等と接触するおそ
れはなくなる。
械的な接合方法の他の例を示す図である。図5はワイヤ
32の両端部をそれぞれ抵抗溶接によってポールコア1
4、16に機械的に接合した場合を示している。この場
合にはワイヤ32を非磁性体の金属材料で形成する必要
がある。同図に示すように、ワイヤ32の端部をポール
コア16の内径側に折り曲げて、ワイヤ32の端部をポ
ールコア16の爪部28の側面に部分的に接触させた状
態で溶接用の電流を流し、その接触部分の抵抗溶接を行
う。
れアルゴン溶接によってポールコア14、16に機械的
に接合した場合を示している。この場合にもワイヤ32
を非磁性体の金属材料で形成する必要がある。同図に示
すように、ワイヤ32の端部をポールコア16の爪部2
8から露出させ、この部分にろう材を流し込みながらア
ルゴン溶接を行う。
は、ワイヤ32の両端を同一の方法で機械的に接合した
例を示したが、ワイヤ32の両端のそれぞれを異なる方
法で機械的に接合するようにしてもよい。例えば、ワイ
ヤ32の一方端をかしめによって接合し、他方端を各種
の溶接によって接合するようにしてもよい。
図であり、ワイヤ32の組み付けに関係する行程のみを
抜き出して示したものである。ボビン10に巻かれたフ
ィールドコイル12をポールコア14、16で挟み込ん
だ状態でシャフト18を圧入し、さらにフィールドコイ
ル12の両端部および冷却ファンの溶接を行う。このよ
うにして組み付けられたロータ1に対して、次にポール
コア14、16およびシャフトに形成されたスリップリ
ングの外形切削を旋盤加工によって行う(ステップ70
0)。このステップ700までの行程は、従来のロータ
の製造行程と同じである。
状となる溝24、30を、ポールコア14、16の爪部
22、28の外周面に切削により形成する(ステップ7
01)。この螺旋形状の溝24、30の形成は、例え
ば、ステップ700と同様に旋盤加工によって行うこと
ができる。
れらの溝24、30に沿って1本のワイヤ32を所定の
張力を維持しながら巻き付け(ステップ702)、その
両端部をポールコア14、16に機械的に接合する(ス
テップ703)。機械的な接合方法としては、上述した
ようなかしめによる方法、抵抗溶接やアルゴン溶接によ
る方法等がある。
て螺旋形状となる溝24、30を形成し、この溝に沿っ
て非磁性体のワイヤ32を巻き付けることにより、各ポ
ールコア14、16の爪部22、28を外周面側から拘
束している。したがって、ロータ1をオルタネータに組
み付けて回転させたときに、爪部22、28が遠心方向
に広がったり、振動して磁気音を発生するといった不具
合を防止することができる。特に、回転によって変形や
振動が生じやすい爪部22、28の全体にわたってワイ
ヤ32によってその外周面を拘束しているため、部分的
に爪部を拘束する場合に比べて有効に振動等を防止する
ことができる。なお、ワイヤ32は、爪部22、28の
先端部の外周に少なくとも配置されていることが重要で
あり、図示の実施形態のごとく外周面の一方端から他方
端にわたって配置されることが望ましい。
4、30はワイヤ32の直径と同程度の幅と深さがあれ
ば充分であり、細いワイヤ32(例えば直径が1mm以
下)を用いた場合には、ステータコア52と対向する爪
部22、28の面積が大きく減少することもないため、
オルタネータの出力低下を最小限に抑えることができ
る。また、爪部22、28の外周面に溝24、30を形
成することにより、オルタネータの発電時に各爪部2
2、28の外周面に発生する渦電流を低減することがで
きる。また、ワイヤ32によって爪部22からの放熱性
の向上を期待することができる。同様に、溝24、30
によっても放熱性の向上が期待される。
図であり、ポールコアの爪部近傍の部分的な構造を示す
斜視図が示されている。なお、図1に示したロータ1に
対応する部材には同一符号を付して説明を行うものとす
る。同図に示すロータ1Aは、一組のポールコア14、
16の各爪部22、28の外周面に沿ってつば部34、
36が形成されており、各爪部22、28の間には各爪
部22、28間の漏洩磁束を減じる方向に着磁された永
久磁石38、40が挿入されている。これら各つば部3
4、36は、ロータ1Aを回転させたときに永久磁石3
8、40の遠心方向への移動を拘束するストッパーとし
て機能する。また、ロータ1Aの外周面には、図2に示
したロータ1と同様に全体で螺旋形状となる複数の溝2
4、30が形成されており、これらの溝24、30に沿
って1本のワイヤ32が巻き付けられている。また、ワ
イヤ32の両端部は、上述したように各種の方法によっ
て機械的にポールコア14、16に直接接合されてい
る。なお、図8にはその一例としてアルゴン溶接による
場合が示されている。
部22、28の間には永久磁石38、40が挿入されて
いるため、ロータ1Aの自重、特に各爪部22、28に
加わる遠心力が増すが、外周面に形成された溝24、3
0に沿ってワイヤ32が巻き付けられてポールコア1
4、16の外周面を拘束しているため、ロータ1Aが回
転した際の爪部22、28の広がりを防止することがで
きる。
ものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施
が可能である。例えば、図8に示したロータ1Aは、ポ
ールコア14、16の各爪部22、28の間に永久磁石
38、40を直接挿入したが、非磁性体(例えば樹脂製
あるいはステンレス等の金属製)の保持部材によって一
部あるいは全部を覆い、その外周側を各爪部22、28
のつば部34、36で押さえるようにしてもよい。ま
た、永久磁石38、40を各爪部22、28間に直接あ
るいは保持部材で覆った状態で挿入した場合において、
各爪部22、28の外周面に沿って形成したつば部3
4、36を取り除いてもよい。この場合であっても、永
久磁石38、40あるいはこれを覆う保持部材の外周面
がワイヤ32によって拘束されるため、永久磁石38等
が遠心力によって径方向に移動することはない。
2、28に回転方向とは若干ずれた斜め方向に溝24、
30を形成することにより、全体として1本の連なった
螺旋形状となるようにしているが、各爪部22、28に
回転方向と一致した溝を形成するようにしてもよい。
た溝24、30の方向を変えた場合の具体例を示す図で
あり、各爪部22、28を回転方向に展開した状態が示
されている。なお、分かり易くするために、溝24、3
0の本数を減らした概略構造が示されている。図9
(A)には図2等に示したように溝24、30を回転方
向とずらして形成した場合が示されており、回転方向に
一巡したときに隣の溝とつながるようになっている。こ
れに対し、図9(B)には溝24、30を回転方向に一
致させて形成した場合が示されている。同一線上にある
溝24、30に沿ってワイヤ32を巻き付けただけでは
全体として螺旋形状にはならないため、1周巻き付ける
ごとに巻き付けの対象となる溝24、30を1本分ずら
していき、全体としてポールコア14、16の各爪部2
2、28の外周面を覆うような螺旋形状となっている。
このように、溝24、30をロータの回転方向と一致す
る方向に形成した場合には、旋盤加工によって容易にこ
れらの溝24、30を形成することができる。
14等の外周に非磁性体の材質でできたワイヤ32を巻
き付けるようにしたが、磁性体材料でできたピアノ線等
のワイヤを用い、ポールコア14等に巻き付けた後に熱
処理を行うなどして、少なくとも爪部22、28間のワ
イヤを非磁性体化するようにしてもよい。また、上述し
た実施形態では、ポールコア14等の外周面に1本のワ
イヤ32を巻き付けるようにしたが、途中で分割された
複数本のワイヤを巻き付けたり、2本以上のワイヤを同
一の溝に平行にあるいはより線にして巻き付けるように
してもよい。
ようにワイヤ32のそれぞれの端部を異なるポールコア
14、16に機械的に接合するようにしたが、同一のポ
ールコア14あるいは16に機械的に接合するようにし
てもよい。この場合は、ワイヤ32の一方の端部を爪部
22あるいは28の先端近傍に機械的に接合すればよ
い。また、ワイヤ32の両端のみに限らず、所定間隔ご
とに複数箇所でワイヤを爪部に固定するよう構成しても
よい。
ポールコア14等の各爪部22、28の外周面に溝2
4、30を形成した後にワイヤ32を巻き付けるように
したが、ステータコア52と爪部22等との間の間隔が
大きい場合には、溝24等を形成することなく爪部2
2、28の外周面に直接ワイヤ32を巻き付けるように
してもよい。
等の外形を切削した後に溝24等を形成するようにした
が、冷鍛加工等によって無切削で所望の外形寸法が得ら
れる場合は外形切削の行程を省いてもよい。また、溝2
4等の形成もプレス加工等によって無切削で行うように
してもよい。また、図7では、ワイヤ32の巻き付けが
終了した後にその両端を固定したが、ワイヤ32の一方
端を固定した後にワイヤ32の巻き付けを行い、巻き付
け終了後に他方端を固定するようにしてもよい。
型回転電機の一例として車両に搭載されるオルタネータ
を考えたが、車両搭載以外の目的で使用される発電機あ
るいはランデルコア型の回転子を有する電動機に本発明
を適用することができる。また、上述したランデルコア
型といった場合には、ポールコアの各爪部が先端に行く
にしたがって幅が細くなる場合の他、同一幅の爪部を有
する場合も含むものとする。
部分的な構成を示す断面図である。
斜視図である。
た1本のワイヤの端部の固定方法を示す図である。
す図である。
す図である。
タの部分的な構造を示す斜視図である。
を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 回転子にランデル型のポールコアを有
し、前記ポールコアの外周面に螺旋状に巻き回されたワ
イヤを備えることを特徴とするランデルコア型回転電
機。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記ワイヤは、非磁性体材料により形成されていること
を特徴とするランデルコア型回転電機。 - 【請求項3】 請求項1または2において、 前記ポールコアの外周面には、複数本の溝が形成されて
おり、前記ワイヤは前記溝に沿って全体として螺旋状に
巻き回されていることを特徴とするランデルコア型回転
電機。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記ワイヤの両端は、機械的に直接前記ポールコアに接
合されていることを特徴とするランデルコア型回転電
機。 - 【請求項5】 請求項4において、 前記ワイヤ両端の接合は、固定子と所定の隙間を介して
対向する前記ポールコアの外周面を外した領域で行うこ
とを特徴とするランデルコア型回転電機。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記ポールコアの隣接する爪部間には、この爪間に生じ
る漏洩磁束を減じる方向に着磁された永久磁石が挿入さ
れていることを特徴とするランデルコア型回転電機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32396596A JP3675074B2 (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | ランデルコア型回転電機 |
US08/984,124 US5903083A (en) | 1996-12-04 | 1997-12-03 | Rotary electric machine having lundell type pole core |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32396596A JP3675074B2 (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | ランデルコア型回転電機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10174394A true JPH10174394A (ja) | 1998-06-26 |
JP3675074B2 JP3675074B2 (ja) | 2005-07-27 |
Family
ID=18160616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32396596A Expired - Fee Related JP3675074B2 (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | ランデルコア型回転電機 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5903083A (ja) |
JP (1) | JP3675074B2 (ja) |
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