JPH10173687A - 車両用多重通信システム - Google Patents

車両用多重通信システム

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JPH10173687A
JPH10173687A JP8332468A JP33246896A JPH10173687A JP H10173687 A JPH10173687 A JP H10173687A JP 8332468 A JP8332468 A JP 8332468A JP 33246896 A JP33246896 A JP 33246896A JP H10173687 A JPH10173687 A JP H10173687A
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政治 河合
Susumu Akiyama
進 秋山
Ikuo Hayashi
育生 林
Masahiro Goto
後藤  正博
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多重通信装置への電力供給に工夫を凝らし、
無用な暗電流を削減することでバッテリ上がりを防止す
る車両用多重通信システムを提供する。 【解決手段】 メインリレー14が、主多重通信装置2
0及び副多重通信装置30の各制御部へのバッテリ11
の給電及びその遮断を行う。主多重通信装置20の通信
部が、キャンセルスイッチ21のオンに基づきメインリ
レー14に主多重通信装置20及び副多重通信装置30
の各制御部への給電を行うように電源装置10の通信部
に給電指令データを送信し、当該給電をキャンセルスイ
ッチ21のオフにより遮断するように電源装置10の通
信部に遮断指令データを送信する。副多重通信装置30
のカットリレー31が、メインリレー14による給電時
にはDC−DCコンバータ12から副多重通信装置30
の通信部へ給電させ、この給電を、メインリレー14に
よる給電遮断時に遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用通信システ
ムに係り、特に当該車両に採用するに適した多重通信シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両に要請される機能は増大する
一方である。このため、制御回路が増大し、ワイヤハー
ネスも増加している。これに伴い、ワイヤハーネスの削
減という目的から、例えば、特開昭55−157019
号公報にて示すように、多重通信システムが車両に搭載
される傾向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記多重通
信システムの多重通信部や制御部が増大するにつれ、こ
れら多重通信部や制御部に必要とされるバッテリの消費
電力量が無視できない量に達している。特に、長期間に
亘り車両を動かさない場合には、多重通信部や制御部に
流れる暗電流のために、バッテリ上がりを生ずるという
不具合がある。
【0004】そこで、本発明は、このようなことに対処
するため、多重通信装置への電力供給に工夫を凝らし、
無用な暗電流をできる限り削減することでバッテリ上が
りを防止する車両用多重通信システムを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1及び3に記載の発明によれば、電源装置
が、主多重通信装置の制御部及び副多重通信装置へのバ
ッテリの給電及びその遮断を制御するスイッチング制御
手段を備える。また、主多重通信装置が、車両の不使用
時に操作されるキャンセルスイッチを備える。そして、
主多重通信装置の通信部が、キャンセルスイッチの操作
に基づきスイッチング制御手段に主多重通信装置の制御
部及び副多重通信装置への給電を行うように給電指令デ
ータを送信し、当該給電をキャンセルスイッチの操作解
除により遮断するようにスイッチング制御手段に遮断指
令データを送信する通信制御手段を備える。
【0006】また、スイッチング制御手段が、供給指令
データに基づき主多重通信装置の制御部及び副多重通信
装置への給電を行い、この給電を遮断指令データに基づ
き遮断する。これにより、キャンセルスイッチが操作さ
れたときには、主多重通信装置の通信部を除き、主多重
通信装置の制御部及び副多重通信装置への給電が遮断さ
れる。
【0007】このため、主多重通信装置の通信部に流れ
る暗電流を除き、主多重通信装置の制御部及び副多重通
信装置での暗電流の発生が防止され得る。その結果、バ
ッテリの無駄な電力消費を大幅に削減することができ、
車両の不使用時のバッテリ上がりの防止に役立つ。ま
た、請求項2及び3に記載の発明によれば、電源装置
が、主多重通信装置及び副多重通信装置の各制御部への
バッテリの給電及びその遮断を制御するスイッチング制
御手段を備える。
【0008】また、主多重通信装置が、車両の不使用時
に操作されるキャンセルスイッチを備える。そして、主
多重通信装置の通信部が、キャンセルスイッチの操作に
基づきスイッチング制御手段に主多重通信装置及び副多
重通信装置の各制御部への給電を行うように給電指令デ
ータを送信し、当該給電をキャンセルスイッチの操作解
除により遮断するようにスイッチング制御手段に遮断指
令データを送信する通信制御手段を備える。
【0009】また、スイッチング制御手段が、給電指令
データに基づき主多重通信装置及び副多重通信装置の各
制御部への給電を行い、この給電を遮断指令データに基
づき遮断する。また、副多重通信装置が、スイッチング
制御手段による主多重通信装置及び副多重通信装置の各
制御部への給電時には定電圧電源から副多重通信装置の
通信部へ給電させ、この給電を、スイッチング制御手段
による主多重通信装置及び副多重通信装置の各制御部へ
の給電の遮断時に遮断するスイッチング素子を備える。
【0010】これにより、 これにより、キャンセルス
イッチが操作されたときには、主多重通信装置の通信部
を除き、主多重通信装置及び副多重通信装置の各制御部
への給電がスイッチング制御手段により遮断されるとと
もに、副多重通信装置の通信部への給電がスイッチング
素子により遮断される。このため、主多重通信装置の通
信部に流れる暗電流を除き、主多重通信装置の制御部及
び副多重通信装置の制御部及び通信部での暗電流の発生
が防止され得る。その結果、バッテリの無駄な電力消費
を大幅に削減することができ、車両の不使用時のバッテ
リ上がりの防止に役立つ。
【0011】ここで、請求項3に記載の発明によれば、
主多重通信装置の通信部が、キャンセルスイッチの操作
後の経過時間を計時する計時手段と、この計時手段の計
時時間が車両の長期に亘る不使用に相当する時間に達す
るまで通信制御手段からスイッチング制御手段への遮断
指令データの送信を禁止する禁止手段とを備える。これ
により、車両の不使用時の判断に誤りを招くことなく、
請求項1及び2に記載の発明の作用効果を達成できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る車両用多重
通信システムの一例を示しており、この多重通信システ
ムは、電源装置10と、主多重通信装置20と、複数の
副多重通信装置30乃至60とにより構成されている。
【0013】電源装置10は、当該車両のエンジンルー
ム内左側部に配設されている。この電源装置10は、図
2にて示すごとく、12Vの直流電圧を出力するバッテ
リ11と、このバッテリ11の出力電圧を5Vの定電圧
に変換するDC−DCコンバータ12とを備えている。
また、電源装置10は、マイクロコンピュータ13aを
有する通信部13を備えている。マイクロコンピュータ
13aは、図3にて示すフローチャートに従い、電源制
御プログラムを実行し、この実行中において、主多重通
信装置20及び各副多重通信装置30乃至60との間の
通信処理や、主多重通信装置20からの後述する指令に
基づきメインリレー14の制御処理を行う。なお、マイ
クロコンピュータ13aは、DC−DCコンバータ12
から定電圧を常時供給されて作動している。
【0014】メインリレー14は、ラッチングリレーで
あって、リレーコイル14aと、常閉型リレースイッチ
14bとを備えている。リレーコイル14aは、マイク
ロコンピュータ13aによる制御のもと、通信部13に
より一極性方向又は他極性方向に一時的に励磁される。
リレースイッチ14bは、リレーコイル14aの一極性
方向への一時的励磁により開き、この開状態をラッチす
る。また、リレースイッチ14bは、リレーコイル14
aの他極性方向への一時的励磁により上記ラッチ状態を
解除して閉じる。
【0015】主多重通信装置20は、図1にて示すごと
く、当該車両の車室内の運転席近傍に配設されており、
この主多重通信装置20は、図2にて示すごとく、キャ
ンセルスイッチ21と、通信部22と、制御部23とを
備えている。キャンセルスイッチ21は、メインリレー
14をオフ処理するとき、オフされ、一方、メインリレ
ー14をオン処理するとき、オンされる。ここで、メイ
ンリレー14のオフ処理がリレーコイル14aの一極性
方向への一時的励磁(リレースイッチ14bを開く場
合)に対応し、一方、メインリレー14のオン処理がリ
レーコイル14aの他極性方向への一時的励磁(リレー
スイッチ14bを閉じる合)に対応する。
【0016】本実施形態では、当該車両のドアロック機
構に設けたドアロックスイッチがキャンセルスイッチ2
1として利用される。このドアロックスイッチは、ドア
ロック機構のシリンダ錠へのドアロックキーの挿入ロッ
ク操作によりオフし、ドアロック機構のシリンダ錠への
ドアロックキーの挿入ロック解除操作によりオンする。
【0017】従って、キャンセルスイッチ21のオフ、
即ち、ドアロックスイッチのオフが、上記ドアロック機
構によるドアのロックに対応し、一方、キャンセルスイ
ッチ21のオン、即ち、ドアロックスイッチのオンが、
上記ドアロック機構によるドアのロック解除に対応す
る。なお、キャンセルスイッチ21としては、上記ドア
ロックスイッチに代えて、上記ドアに設けたドアカーテ
シスイッチを利用してもよい。この場合、キャンセルス
イッチ21のオフ、即ち、ドアカーテシスイッチのオフ
が、上記ドアの閉に対応し、一方、キャンセルスイッチ
21のオン、即ち、ドアカーテシスイッチのオンが、上
記ドアの開に対応する。
【0018】通信部22は、マイクロコンピュータ22
aを備えており、このマイクロコンピュータ22aは、
図4にて示すフローチャートに従い、主通信制御プログ
ラムを実行し、この実行中において、電源装置10及び
各副多重通信装置30乃至60との間の通信処理及び制
御部23の制御処理を行うとともに、キャンセルスイッ
チ21の出力に基づき電源装置10に対しメインリレー
14の制御処理指令を行う。なお、マイクロコンピュー
タ22aは、DC−DCコンバータ12から定電圧を常
時供給されて作動している。
【0019】制御部23は、マイクロコンピュータ22
aによる制御を受けて、モータMやランプL等の負荷を
駆動回路23aを介し駆動する。ここで、制御部23
は、メインリレー14のリレースイッチ14bを介しバ
ッテリ11から出力電圧を供給される。なお、ランプL
は、ハザードウォーニングランプ、ヘッドランプ、テー
ルランプ等の常時駆動可能とすべきランプである。
【0020】副多重通信装置30は、図1にて示すごと
く、車室内の助手席近傍に配設されており、この副多重
通信装置30は、カットリレー31と、通信部32と、
制御部33とにより構成されている。カットリレー31
は、リレーコイル31aと、常開型リレースイッチ31
bとを備えており、リレーコイル31aは、バッテリ1
1からメインリレー14のリレースイッチ14bを介し
出力電圧を供給されて、励磁される。また、リレースイ
ッチ14bが開くと、リレーコイル31aは、バッテリ
11から遮断されて消磁する。
【0021】リレースイッチ31bは、リレーコイル3
1aの励磁により閉じてDC−DCコンバータ12から
通信部32へ定電圧を供給させる。また、リレースイッ
チ31bは、リレーコイル31aの消磁により開いて、
DC−DCコンバータ12から通信部32を遮断する。
通信部32は、マイクロコンピュータを内蔵し、電源装
置10及び各副多重通信装置30乃至60との間の通信
制御及び制御部33の制御を行う。
【0022】制御部33は、バッテリ11からメインリ
レー14のリレースイッチ14bを介し出力電圧を供給
されて、通信部32による制御のもと、モータM1及び
ランプL1等の負荷を駆動する。残りの副多重通信装置
40乃至60も、副多重通信装置30と同様の構成及び
機能を有する。ここで、副多重通信装置40乃至60の
各通信部は、副多重通信装置30の通信部32と同様
に、DC−DCコンバータ12の定電圧を供給される一
方このDC−DCコンバータ12から遮断される。ま
た、副多重通信装置40乃至60の制御部は、副多重通
信装置30の制御部33と同様に、メインリレー14の
リレースイッチ14bを介しバッテリ11から出力電圧
を供給される一方このバッテリ11から遮断される。
【0023】ここで、副多重通信装置40は、当該車両
の助手席側ドアに配設されており、この副多重通信装置
40は、当該助手席側のドアのパワーウインドウやドア
ミラーを制御する。副多重通信装置50は、当該車両の
運転席側ドアに配設されており、この副多重通信装置5
0は、当該運転席側のドアのパワーウインドウやドアミ
ラーを制御する。また、副多重通信装置60は、当該車
両のリアボンネット側に配設されており、この副多重通
信装置60は、当該車両のストップランプ等の制御を行
う。
【0024】なお、電源装置10、主多重通信装置20
及び副多重通信装置30乃至60は、ワイヤハーネスW
により相互に接続されている(図1及び図2参照)。以
上のように構成した本実施形態において、当該車両のド
アのロック解除のもとキャンセルスイッチ21のオン状
態にて、電源装置10のマイクロコンピュータ13a、
主多重通信装置20のマイクロコンピュータ22a及び
副多重通信装置30乃至60のマイクロコンピュータが
作動しているものとする。
【0025】このような状態では、マイクロコンピュー
タ22aが、図4のフローチャートに従い主通信制御プ
ログラムを実行し、以下のような処理をしている。即
ち、キャンセルスイッチ21がオンしているため、ステ
ップ100にてNOとの判定がなされた後、ステップ1
20にてYESと判定される。これに伴い、ステップ1
21にて、メインリレー14のオン指令処理がなされオ
ン指令データとして通信部22からマイクロコンピュー
タ13aに送信される。
【0026】次のステップ130では、通信部13aや
副多重通信装置30乃至60の各通信部との通信処理及
び制御部23の制御処理がなされる。また、マイクロコ
ンピュータ13aが、図3のフローチャートに従い電源
制御プログラムを実行し、以下のような処理をしてい
る。即ち、マイクロコンピュータ22aからのメインリ
レー14のオン指令データに基づき、ステップ200に
てNOとの判定がなされた後ステップ210にてYES
との判定がなされる。
【0027】ついで、ステップ220において、主多重
通信装置20及び副多重通信装置30乃至60との間の
通信制御処理がなされる。上述のようにステップ210
における判定がYESとなると、ステップ211にてメ
インリレー14のオン処理がなされ駆動電圧がメインリ
レー14のリレーコイル14aに一時的に供給される。
このため、リレーコイル14aが他極性方向に一時的に
励磁されてリレースイッチ14bを閉じる。このとき、
リレースイッチ14bは閉状態にラッチされる。なお、
リレーコイル14aが他極性方向に一時的に励磁される
のみ故、リレースイッチ14bのラッチ後は、上記駆動
電圧は消滅しているので、メインリレー14による無駄
な電力消費はない。
【0028】以上のような通信制御のもと、主多重通信
装置20の制御部23及び副多重通信装置30乃至60
の各制御部へのバッテリ11からの給電が維持される。
また、副多重通信装置30乃至60の各カットリレーの
リレースイッチのオンのもと、副多重通信装置30乃至
60の各通信部へのDC−DCコンバータ12からの給
電が維持される。
【0029】このような状態において、当該車両を長期
間に亘り駐車するため、そのドアロック機構をドアロッ
クキーによりロック操作すると、ドアがロックされると
ともにキャンセルスイッチ21がオフする。すると、マ
イクロコンピュータ22aでは、図4のフローチャート
に従い、主通信制御プログラムを以下のように実行す
る。
【0030】即ち、ステップ100において、キャンセ
ルスイッチ21のオフに基づきYESとの判定がなされ
る。ついで、ステップ101にて、マイクロコンピュー
タ22aに内蔵したタイマーがリセット起動される。こ
れにより、当該タイマーが計時を開始する。現段階で
は、上記タイマーの計時開始直後故、その計時時間Tは
設定時間To未満である。このため、ステップ110に
おける判定がNOとなる。ついで、ステップ120にお
いて、キャンセルスイッチ21のオフに基づきNOとの
判定がなされる。
【0031】本実施形態では、設定時間Toは、バッテ
リ11の消費電力量をバッテリ上がりを招かない程度に
規制するため、1日以上の時間、例えば、2乃至3週間
に亘る時間に設定されている。以下、両ステップ11
0、120におけるNOとの判定の繰り返し中におい
て、上記タイマーの計時時間Tが設定時間Toに達する
と、ステップ110における判定がYESとなる。
【0032】すると、ステップ111にて、メインリレ
ー14のオフ処理指令がオフ指令データとして通信部2
2によりマイクロコンピュータ13aに送信される。な
お、このような状態ではステップ120でのNOとの判
定が繰り返されるため、ステップ121以降の処理は禁
止される。上述のようにオフ指令データがマイクロコン
ピュータ13aに送信されると、このマイクロコンピュ
ータ13aでは以下のような処理がなされる。
【0033】即ち、上記オフ指令データに基づき、ステ
ップ200にてYESと判定される。これに伴い、ステ
ップ201において、メインリレー14のオフ処理がな
され、上記駆動電圧とは逆極性の駆動電圧が一時的にリ
レーコイル14aに印加される。このため、リレーコイ
ル14aが一時的に一極性方向に励磁されてリレースイ
ッチ14bを上記ラッチ状態から解除して開く。
【0034】これに伴い、主多重通信装置20の制御部
23及び副多重通信装置30乃至60の各制御部がリレ
ースイッチ14bによりバッテリ11から遮断される。
また、これと同時に、カットリレー31のリレーコイル
31aがリレースイッチ14bによりバッテリ11から
遮断される。このため、リレーコイル31aが消磁し、
リレースイッチ31bが開いてDC−DCコンバータ1
2を通信部32から遮断する。同様に、他の副多重通信
装置40乃至60の各通信部もDC−DCコンバータ1
2から遮断される。
【0035】これにより、多重通信システムのうち電源
装置10のDC−DCコンバータ12及び通信部13及
び主多重通信装置20の通信部22以外の部分は、バッ
テリ11及びDC−DCコンバータ12から遮断して維
持される。従って、多重通信システムのうち電源装置1
0のDC−DCコンバータ12及び通信部13及び主多
重通信装置20の通信部22以外の部分にはバッテリ1
1の電力に基づく暗電流は一切流れない。
【0036】その結果、当該車両の駐車時間が長期に亘
っても、無用な暗電流を削減し、バッテリ11のバッテ
リ上がりを招くことがない。なお、メインリレー14は
上述のごとくラッチングリレーであるから、上記駐車中
にメインリレー14において電力消費がなされることも
ない。また、上記設定時間Tは長い時間であるため、ス
テップ110における判定に誤りが生ずることもない。
【0037】また、その後、キャンセルスイッチ21を
再びオンすれば、多重通信システムの全体が上述のごと
く作動状態になる。この場合、多重通信システムにおい
てバッテリ11やDC−DCコンバータ12から遮断さ
れていた通信部や制御部がメインリレー14のオンで同
時に作動状態となる。このため、主多重通信装置20の
制御部23や副多重通信装置30乃至60の作動に違和
感が生ずることがない。
【0038】なお、本発明の実施にあたり、メインリレ
ー14は、ラッチングリレーに限ることなく、ラッチ機
能をもたない電磁リレーを採用して実施してもよい。こ
の場合、当該電磁リレーのリレースイッチは、当該車両
の長期に亘る駐車時にバッテリ11の電力消費量をでき
るだけ抑制するため、常開型であることが望ましい。ま
た、本発明の実施にあたり、メインリレー14やカット
リレー31に代えて、スイッチングトランジスタ等の半
導体スイッチング素子を採用して実施してもよい。
【0039】また、本発明の実施にあたり、DC−DC
コンバータ12に相当する定電圧回路を副多重通信装置
30乃至60にそれぞれ設け、当該各定電圧回路から、
これら各定電圧回路へのメインリレー14を介するバッ
テリ11からの電力供給により、それぞれ定電圧を発生
させて、上記各定電圧を副多重通信装置30乃至60の
各通信部にそれぞれ出力するようにしてもよい。
【0040】これにより、DC−DCコンバータ12と
副多重通信装置30乃至60の各通信部との間のワイヤ
ハーネスによる接続及び副多重通信装置30乃至60の
各カットリレーを廃止することができる。また、本発明
の実施にあたり、DC−DCコンバータ12に相当する
定電圧回路を、主多重通信装置20及び副多重通信装置
30乃至60にそれぞれ設け、主多重通信装置20の定
電圧回路からは、この定電圧回路へのバッテリ11から
の直接の電力供給により、定電圧を発生させるととも
に、副多重通信装置30乃至60の各定電圧回路から
は、これら各定電圧回路へのメインリレー14を介する
バッテリ11からの電力供給により、それぞれ定電圧を
発生させて、上記各定電圧を主多重通信装置20及び副
多重通信装置30乃至60の各通信部にそれぞれ出力す
るようにしてもよい。
【0041】これにより、電源装置10のDC−DCコ
ンバータ12及び副多重通信装置30乃至60に設けた
各カットリレーを廃止できる。また、本発明の実施にあ
たり、上記実施形態の各フローチャートにおける各ステ
ップは、それぞれ、機能実行手段としてハードロジック
構成により実現するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多重通信システムの一実施形態を
示す車両への概略配置図である。
【図2】図1の多重通信システムの要部を示すブロック
図である。
【図3】図2の電源装置の通信部のマイクロコンピュー
タの作用を示すフローチャートである。
【図4】図2の主多重通信装置の通信部のマイクロコン
ピュータの作用を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…電源装置、11…バッテリ、12…DC−DCコ
ンバータ、13、22、32…通信部、13a、22a
…マイクロコンピュータ、14…メインリレー、20…
主多重通信装置、21…キャンセルスイッチ、23、3
3…制御部、30乃至60…副多重通信装置、31…カ
ットリレー。
フロントページの続き (72)発明者 林 育生 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 後藤 正博 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリ(11)を備える電源装置(1
    0)と、 この電源装置から前記バッテリの電力を常時給電される
    通信部(22)と、制御部(23)とを有する主多重通
    信装置(20)と、 副多重通信装置(30乃至60)とを備えた車両用多重
    通信システムであって、 前記電源装置が、前記主多重通信装置の制御部及び副多
    重通信装置への前記バッテリの給電及びその遮断を制御
    するスイッチング制御手段(14、13a)を備え、 前記主多重通信装置が、車両の不使用時に操作されるキ
    ャンセルスイッチ(21)を備え、 前記通信部が、前記キャンセルスイッチの操作に基づき
    前記スイッチング制御手段に前記主多重通信装置の制御
    部及び副多重通信装置への前記給電を行うように給電指
    令データを送信し、当該給電を前記キャンセルスイッチ
    の操作解除により遮断するように前記スイッチング制御
    手段に遮断指令データを送信する通信制御手段(11
    1、121)を備え、 前記スイッチング制御手段が、前記供給指令データに基
    づき前記主多重通信装置の制御部及び副多重通信装置へ
    の前記給電を行い、この給電を前記遮断指令データに基
    づき遮断するようにした車両用多重通信システム。
  2. 【請求項2】 バッテリ(11)と、このバッテリから
    給電される定電圧電源とを備える電源装置(10)と、 前記定電圧電源から常時供給される通信部(22)と、
    制御部(23)とを有する主多重通信装置(20)と、 通信部及び制御部をそれぞれ有する副多重通信装置(3
    0乃至60)とを備えた車両用多重通信システムであっ
    て、 前記電源装置が、前記主多重通信装置及び副多重通信装
    置の各制御部への前記バッテリの給電及びその遮断を制
    御するスイッチング制御手段(14、13a)を備え、 前記主多重通信装置が、車両の不使用時に操作されるキ
    ャンセルスイッチ(21)を備え、 前記主多重通信装置の通信部が、前記キャンセルスイッ
    チの操作に基づき前記スイッチング制御手段に前記主多
    重通信装置及び副多重通信装置の各制御部への前記給電
    を行うように給電指令データを送信し、当該給電を前記
    キャンセルスイッチの操作解除により遮断するように前
    記スイッチング制御手段に遮断指令データを送信する通
    信制御手段(111、121)を備え、 前記スイッチング制御手段が、前記給電指令データに基
    づき前記主多重通信装置及び副多重通信装置の各制御部
    への前記給電を行い、この給電を前記遮断指令データに
    基づき遮断し、 前記副多重通信装置が、前記スイッチング制御手段によ
    る前記主多重通信装置及び副多重通信装置の各制御部へ
    の前記給電時には前記定電圧電源から前記副多重通信装
    置の通信部へ給電させ、この給電を、前記スイッチング
    制御手段による前記主多重通信装置及び副多重通信装置
    の各制御部への前記給電の遮断時に遮断するスイッチン
    グ素子(31)を備えるようにした車両用多重通信シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記主多重通信装置の通信部が、前記キ
    ャンセルスイッチの操作後の経過時間を計時する計時手
    段(101)と、この計時手段の計時時間が車両の長期
    に亘る不使用に相当する時間に達するまで前記通信制御
    手段から前記スイッチング制御手段への前記遮断指令デ
    ータの送信を禁止する禁止手段(110)とを備えるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用多重通信
    システム。
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