JP2001145333A - 車両の給電回路 - Google Patents
車両の給電回路Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 DC−DCコンバータの常時駆動を避けて高
効率の電力供給を行いながら、低電圧バッテリーの負担
を減らしてその小型化を図る。 【解決手段】 高電圧バッテリー12を含む高電圧直流
電源と低電圧用負荷との間に電圧降下用のDC−DCコ
ンバータ20が介在する。DC−DCコンバータ20の
下流側に設けられた低電圧バッテリー14がコンバータ
停止時に低電圧要負荷に対して電力供給を行う。ECU
30は、原則としてエンジン停止時にはDC−DCコン
バータ20を停止させるが、エンジン停止時でも搭乗者
の存在を検出する信号が入力された場合にはDC−DC
コンバータ20を強制作動させる。
効率の電力供給を行いながら、低電圧バッテリーの負担
を減らしてその小型化を図る。 【解決手段】 高電圧バッテリー12を含む高電圧直流
電源と低電圧用負荷との間に電圧降下用のDC−DCコ
ンバータ20が介在する。DC−DCコンバータ20の
下流側に設けられた低電圧バッテリー14がコンバータ
停止時に低電圧要負荷に対して電力供給を行う。ECU
30は、原則としてエンジン停止時にはDC−DCコン
バータ20を停止させるが、エンジン停止時でも搭乗者
の存在を検出する信号が入力された場合にはDC−DC
コンバータ20を強制作動させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
に搭載される電源(オルタネータやバッテリー)から各
電装品等の電気的負荷に対して電力を供給するための給
電回路に関するものである。
に搭載される電源(オルタネータやバッテリー)から各
電装品等の電気的負荷に対して電力を供給するための給
電回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両装備の電子化は目覚ましく、
車両に搭載される電気負荷も多様化している。例えばス
テアリング装置やブレーキ装置をはじめとするアクチュ
エータ類の電動化も検討が進められている。しかし、か
かる車載アクチュエータは使用電圧が高いため、現行の
低電圧電源では対応が困難である。そこで、従来の低電
圧電源よりも出力電圧の高い高電圧電源(例えば36V電
源)を車両に搭載する構想が進められている。その回路
案の一例を図3に示す。
車両に搭載される電気負荷も多様化している。例えばス
テアリング装置やブレーキ装置をはじめとするアクチュ
エータ類の電動化も検討が進められている。しかし、か
かる車載アクチュエータは使用電圧が高いため、現行の
低電圧電源では対応が困難である。そこで、従来の低電
圧電源よりも出力電圧の高い高電圧電源(例えば36V電
源)を車両に搭載する構想が進められている。その回路
案の一例を図3に示す。
【0003】図示のオルタネータ10は、エンジン動力
を利用して交流電圧を生成する交流発電機と、その出力
電圧を直流電圧に変換する整流回路とを具備し、この整
流回路から高電圧(例えば42V電圧)の直流電力を出力
する。その電力は、そのまま高電圧用負荷(例えば使用
電圧が42Vの負荷)に供給されるとともに、余剰分が高
電圧バッテリー(例えば36Vバッテリー)に蓄えられ
る。
を利用して交流電圧を生成する交流発電機と、その出力
電圧を直流電圧に変換する整流回路とを具備し、この整
流回路から高電圧(例えば42V電圧)の直流電力を出力
する。その電力は、そのまま高電圧用負荷(例えば使用
電圧が42Vの負荷)に供給されるとともに、余剰分が高
電圧バッテリー(例えば36Vバッテリー)に蓄えられ
る。
【0004】一方、従来から車載されている低電圧用負
荷(例えば使用電圧が14Vの負荷)への電力供給は、前
記オルタネータ10や高電圧バッテリー12の高電圧直
流電源からDC−DCコンバータ20を経由して行われ
る。このDC−DCコンバータ20は、前記高電圧直流
電源の出力電圧をインバータで一旦交流電圧に変換し、
これを変圧してから直流電圧に戻すものであり、このD
C−DCコンバータ20によって電圧を例えば42Vから
14Vまで降下させることが可能である。
荷(例えば使用電圧が14Vの負荷)への電力供給は、前
記オルタネータ10や高電圧バッテリー12の高電圧直
流電源からDC−DCコンバータ20を経由して行われ
る。このDC−DCコンバータ20は、前記高電圧直流
電源の出力電圧をインバータで一旦交流電圧に変換し、
これを変圧してから直流電圧に戻すものであり、このD
C−DCコンバータ20によって電圧を例えば42Vから
14Vまで降下させることが可能である。
【0005】しかし、このDC−DCコンバータ20に
設けられるインバータは、パワースイッチ素子を高周波
数でオンオフさせるものであるため、その駆動に要する
電力は少なくない。従って、エンジン停止時に必要な暗
電流(具体的には各種ECUや時計、オーディオのメモ
リバックアップなど)を供給するために当該エンジン停
止時にもDC−DCコンバータ20を駆動するとなる
と、効率が著しく低下し、最悪の場合には高電圧バッテ
リー12が上がってしまう。
設けられるインバータは、パワースイッチ素子を高周波
数でオンオフさせるものであるため、その駆動に要する
電力は少なくない。従って、エンジン停止時に必要な暗
電流(具体的には各種ECUや時計、オーディオのメモ
リバックアップなど)を供給するために当該エンジン停
止時にもDC−DCコンバータ20を駆動するとなる
と、効率が著しく低下し、最悪の場合には高電圧バッテ
リー12が上がってしまう。
【0006】そこで、図示の回路案では、前記DC−D
Cコンバータ20の下流側に従来から用いられているバ
ッテリーと同様の低電圧バッテリー(例えば12Vバッテ
リー)14が設けられ、ここで余剰の低電圧電力が蓄え
られる構成となっている。この低電圧バッテリー14の
設置により、エンジン停止時にはDC−DCコンバータ
20を停止させたまま、前記低電圧バッテリー14から
低電圧用負荷に必要な暗電流を供給することが可能にな
る。
Cコンバータ20の下流側に従来から用いられているバ
ッテリーと同様の低電圧バッテリー(例えば12Vバッテ
リー)14が設けられ、ここで余剰の低電圧電力が蓄え
られる構成となっている。この低電圧バッテリー14の
設置により、エンジン停止時にはDC−DCコンバータ
20を停止させたまま、前記低電圧バッテリー14から
低電圧用負荷に必要な暗電流を供給することが可能にな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記図3に示した回路
案では、高電圧バッテリー12と低電圧バッテリー14
とを併用するため、その設置に多大なスペースを要す
る。従って、これらのバッテリー、特に低電圧バッテリ
ー14については小型化が求められる。かかる小型化を
実現するためには、当該低電圧バッテリー14の使用を
極力減らし(理想的にはエンジン停止時での暗電流の供
給のみに限定し)、それ以外の低電圧供給は高電圧電源
からDC−DCコンバータ20を介して行うようにする
ことが望まれる。
案では、高電圧バッテリー12と低電圧バッテリー14
とを併用するため、その設置に多大なスペースを要す
る。従って、これらのバッテリー、特に低電圧バッテリ
ー14については小型化が求められる。かかる小型化を
実現するためには、当該低電圧バッテリー14の使用を
極力減らし(理想的にはエンジン停止時での暗電流の供
給のみに限定し)、それ以外の低電圧供給は高電圧電源
からDC−DCコンバータ20を介して行うようにする
ことが望まれる。
【0008】しかし、前記暗電流以外にも、エンジン停
止時に低電圧負荷への電力供給が必要とされる場合があ
る。例えば、搭乗時にドアロックを解除するためモータ
を作動させたり、車室内で一時的にルームランプを点灯
させたりする場合である。かかる電力供給時にはエンジ
ン及びDC−DCコンバータ20が停止しているため
に、当該電力を低電圧バッテリー14から供給せざるを
得ず、これが低電圧バッテリー14の妨げとなる。
止時に低電圧負荷への電力供給が必要とされる場合があ
る。例えば、搭乗時にドアロックを解除するためモータ
を作動させたり、車室内で一時的にルームランプを点灯
させたりする場合である。かかる電力供給時にはエンジ
ン及びDC−DCコンバータ20が停止しているため
に、当該電力を低電圧バッテリー14から供給せざるを
得ず、これが低電圧バッテリー14の妨げとなる。
【0009】本発明は、このような事情に鑑み、低電圧
バッテリーの設置によりDC−DCコンバータの常時駆
動を避けて高い効率を維持しながら、前記低電圧バッテ
リーの負担を抑えてその小型化を図ることを目的とす
る。
バッテリーの設置によりDC−DCコンバータの常時駆
動を避けて高い効率を維持しながら、前記低電圧バッテ
リーの負担を抑えてその小型化を図ることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、本発明は、高電圧バッテリーを含む高電
圧直流電源とその出力電圧よりも使用電圧の低い低電圧
用負荷との間に電圧降下用のDC−DCコンバータを介
設し、このDC−DCコンバータの下流側に、当該DC
−DCコンバータの停止時に低電圧用負荷に必要電力を
供給する低電圧バッテリーを設けるとともに、原則とし
てエンジン停止時には前記DC−DCコンバータを停止
させ、かつ、当該エンジン停止時であっても搭乗者の存
在を検出する信号が入力された場合には前記DC−DC
コンバータを強制作動させる制御手段を備えたものであ
る。
の手段として、本発明は、高電圧バッテリーを含む高電
圧直流電源とその出力電圧よりも使用電圧の低い低電圧
用負荷との間に電圧降下用のDC−DCコンバータを介
設し、このDC−DCコンバータの下流側に、当該DC
−DCコンバータの停止時に低電圧用負荷に必要電力を
供給する低電圧バッテリーを設けるとともに、原則とし
てエンジン停止時には前記DC−DCコンバータを停止
させ、かつ、当該エンジン停止時であっても搭乗者の存
在を検出する信号が入力された場合には前記DC−DC
コンバータを強制作動させる制御手段を備えたものであ
る。
【0011】この回路によれば、原則的にエンジン停止
時にはDC−DCコンバータの作動が停止し、暗電流な
どの供給は低電圧バッテリーから行われるため、DC−
DCコンバータを常時駆動する場合よりも必要電力は大
幅に削減される。しかも、前記エンジン停止時に搭乗者
の存在を検出する信号が制御手段に入力された場合に
は、DC−DCコンバータが強制作動し、このDC−D
Cコンバータから低電圧用負荷へ電力供給が行われるた
め、その分低電圧バッテリーの負担が軽減され、当該バ
ッテリーの小型化が図れる。かかる電力供給は一時的な
ものであるため、DC−DCコンバータを常時駆動する
場合よりも必要電力を大幅に削減できることに変わりは
ない。
時にはDC−DCコンバータの作動が停止し、暗電流な
どの供給は低電圧バッテリーから行われるため、DC−
DCコンバータを常時駆動する場合よりも必要電力は大
幅に削減される。しかも、前記エンジン停止時に搭乗者
の存在を検出する信号が制御手段に入力された場合に
は、DC−DCコンバータが強制作動し、このDC−D
Cコンバータから低電圧用負荷へ電力供給が行われるた
め、その分低電圧バッテリーの負担が軽減され、当該バ
ッテリーの小型化が図れる。かかる電力供給は一時的な
ものであるため、DC−DCコンバータを常時駆動する
場合よりも必要電力を大幅に削減できることに変わりは
ない。
【0012】具体的に、前記制御手段としては、エンジ
ン停止時にドアオープン指令信号が入力された場合に前
記DC−DCコンバータを強制作動させるものが好適で
ある。かかる制御によれば、ドアロックを解除するため
のモータへの電力供給も、高電圧直流電源からDC−D
Cコンバータを経由するルートで行うことができ、その
分低電圧バッテリーの負担を削減できる。
ン停止時にドアオープン指令信号が入力された場合に前
記DC−DCコンバータを強制作動させるものが好適で
ある。かかる制御によれば、ドアロックを解除するため
のモータへの電力供給も、高電圧直流電源からDC−D
Cコンバータを経由するルートで行うことができ、その
分低電圧バッテリーの負担を削減できる。
【0013】この場合、DC−DCコンバータを強制作
動させてから所定時間が経過した後に当該DC−DCコ
ンバータの強制作動制御を停止させるようにすること
が、より好ましい。これにより、DC−DCコンバータ
が必要以上に駆動され続けることを防止できる。また、
かかる強制作動制御を停止させても、その停止までにあ
るいは停止後にエンジンが始動すれば、その時点から原
則通りにDC−DCコンバータの駆動が行われるため、
低電圧バッテリーの負担削減効果は十分に維持される。
動させてから所定時間が経過した後に当該DC−DCコ
ンバータの強制作動制御を停止させるようにすること
が、より好ましい。これにより、DC−DCコンバータ
が必要以上に駆動され続けることを防止できる。また、
かかる強制作動制御を停止させても、その停止までにあ
るいは停止後にエンジンが始動すれば、その時点から原
則通りにDC−DCコンバータの駆動が行われるため、
低電圧バッテリーの負担削減効果は十分に維持される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態にか
かる車両の給電回路を示したものである。なお、この回
路において前記図3に示した回路と同一の部分には当該
図3と同じ参照符を付し、その説明を省略する。
かる車両の給電回路を示したものである。なお、この回
路において前記図3に示した回路と同一の部分には当該
図3と同じ参照符を付し、その説明を省略する。
【0015】図示の回路では、DC−DCコンバータ2
0にコンピュータからなるECU(電子制御ユニット;
制御手段)30から制御信号が入力される。このECU
30には、キーレススイッチから送信されるドア開閉信
号が入力されるようになっている。このドア開閉信号に
基づき、ECU30は、次のような制御を行う。
0にコンピュータからなるECU(電子制御ユニット;
制御手段)30から制御信号が入力される。このECU
30には、キーレススイッチから送信されるドア開閉信
号が入力されるようになっている。このドア開閉信号に
基づき、ECU30は、次のような制御を行う。
【0016】 原則として、エンジン作動時にはDC
−DCコンバータ20を作動させ、エンジン停止時には
DC−DCコンバータ20を停止させる。
−DCコンバータ20を作動させ、エンジン停止時には
DC−DCコンバータ20を停止させる。
【0017】 エンジン停止時であっても、前記キー
レススイッチからドアオープンの指令信号が入力された
場合には、その入力時点から所定時間が経過するまで、
DC−DCコンバータ20を作動させる強制作動制御を
行う。
レススイッチからドアオープンの指令信号が入力された
場合には、その入力時点から所定時間が経過するまで、
DC−DCコンバータ20を作動させる強制作動制御を
行う。
【0018】図2に前記DC−DCコンバータ20の回
路構成を示す。
路構成を示す。
【0019】このDC−DCコンバータ20は、高周波
トランス21、パワースイッチ素子22、ドライブ回路
24、制御回路26、及び平滑回路28を備えている。
トランス21、パワースイッチ素子22、ドライブ回路
24、制御回路26、及び平滑回路28を備えている。
【0020】パワースイッチ素子22は、コンバータ入
力端子(高電圧側端子)と高周波トランス21の一次側
コイルとの間に設けられ、両者間を通電するオン状態と
遮断するオフ状態とに切換えられるものである。
力端子(高電圧側端子)と高周波トランス21の一次側
コイルとの間に設けられ、両者間を通電するオン状態と
遮断するオフ状態とに切換えられるものである。
【0021】ドライブ回路24は、制御回路26から入
力される制御信号に応じて前記パワースイッチ素子22
をオンオフするものであり、このパワースイッチ素子2
2とともにDC−AC変換部(インバータ)を構成す
る。このインバータにより生成されたパルス電圧が高周
波トランス21の一次側コイルに供給されることによ
り、同トランス21の二次側コイルには変圧された交流
電圧が発生する。
力される制御信号に応じて前記パワースイッチ素子22
をオンオフするものであり、このパワースイッチ素子2
2とともにDC−AC変換部(インバータ)を構成す
る。このインバータにより生成されたパルス電圧が高周
波トランス21の一次側コイルに供給されることによ
り、同トランス21の二次側コイルには変圧された交流
電圧が発生する。
【0022】この交流電圧は平滑回路28により平滑化
されて直流電圧に変換され、コンバータ出力端子から出
力される。
されて直流電圧に変換され、コンバータ出力端子から出
力される。
【0023】制御回路26は、前記平滑回路28からの
出力電圧と、前記ECU30から入力される制御信号
(オンオフ指令信号)とに基づき、前記ドライブ回路2
4によるパワースイッチ素子22の駆動を制御するもの
である。具体的に、ECU30からオン指令信号が入力
された場合には、14Vの出力電圧が安定して得られる
ように前記パルス信号の周波数及びパルス幅を制御し、
オフ指令信号が入力された場合にはドライブ回路24に
よるパワースイッチ素子22の駆動を停止させる。
出力電圧と、前記ECU30から入力される制御信号
(オンオフ指令信号)とに基づき、前記ドライブ回路2
4によるパワースイッチ素子22の駆動を制御するもの
である。具体的に、ECU30からオン指令信号が入力
された場合には、14Vの出力電圧が安定して得られる
ように前記パルス信号の周波数及びパルス幅を制御し、
オフ指令信号が入力された場合にはドライブ回路24に
よるパワースイッチ素子22の駆動を停止させる。
【0024】なお、本発明では、DC−DCコンバータ
20の具体的な構成は問わず、少なくとも外部からの入
力信号でオンオフ操作できるのであれば広く適用が可能
である。
20の具体的な構成は問わず、少なくとも外部からの入
力信号でオンオフ操作できるのであれば広く適用が可能
である。
【0025】前記コンバータ入力端子には、高電圧直流
電源(前記オルタネータ10や高電圧バッテリー17)
が接続され、コンバータ出力端子には各低電圧用負荷
(例えば直流14V負荷)が接続されている。従って、
前記直流電源から出力される約42Vの直流電圧は、こ
のDC−DCコンバータ20によって14Vまで降圧さ
れてから、各直流14V負荷に供給される。
電源(前記オルタネータ10や高電圧バッテリー17)
が接続され、コンバータ出力端子には各低電圧用負荷
(例えば直流14V負荷)が接続されている。従って、
前記直流電源から出力される約42Vの直流電圧は、こ
のDC−DCコンバータ20によって14Vまで降圧さ
れてから、各直流14V負荷に供給される。
【0026】次に、この装置の作用を説明する。
【0027】1)エンジン作動時:ECU30からDC
−DCコンバータ20にオン指令信号が入力され、当該
DC−DCコンバータ20が作動する。従って、各低電
圧用負荷に対しては、オルタネータ10あるいは高電圧
バッテリー12からDC−DCコンバータ20を経由し
て電力供給が行われる。その余剰電力は低電圧バッテリ
ー14に蓄えられる。
−DCコンバータ20にオン指令信号が入力され、当該
DC−DCコンバータ20が作動する。従って、各低電
圧用負荷に対しては、オルタネータ10あるいは高電圧
バッテリー12からDC−DCコンバータ20を経由し
て電力供給が行われる。その余剰電力は低電圧バッテリ
ー14に蓄えられる。
【0028】2)エンジン停止時:原則として、ECU
30からオフ指令信号がDC−DCコンバータ20に入
力され、DC−DCコンバータ20は停止する。従っ
て、各種ECUや時計などのメモリバックアップ用暗電
流は、低電圧バッテリー14から供給される。
30からオフ指令信号がDC−DCコンバータ20に入
力され、DC−DCコンバータ20は停止する。従っ
て、各種ECUや時計などのメモリバックアップ用暗電
流は、低電圧バッテリー14から供給される。
【0029】しかし、キーレススイッチからECU30
にドアオープンの指令信号が入力された場合には、エン
ジン停止時であるのにかかわらず、ECU30はDC−
DCコンバータ20にオン指令信号を入力し、DC−D
Cコンバータ20を作動させる。従って、前記ドアオー
プンのためにドアロックを解除するモータや、搭乗後に
操作される低電圧用負荷(例えばルームランプ)に対し
ては、高電圧バッテリー12からDC−DCコンバータ
20を経由して電力供給が行われる。これにより、低電
圧バッテリー14の負担は軽減されることになる。
にドアオープンの指令信号が入力された場合には、エン
ジン停止時であるのにかかわらず、ECU30はDC−
DCコンバータ20にオン指令信号を入力し、DC−D
Cコンバータ20を作動させる。従って、前記ドアオー
プンのためにドアロックを解除するモータや、搭乗後に
操作される低電圧用負荷(例えばルームランプ)に対し
ては、高電圧バッテリー12からDC−DCコンバータ
20を経由して電力供給が行われる。これにより、低電
圧バッテリー14の負担は軽減されることになる。
【0030】さらに、この強制作動制御が実行されてか
ら所定時間経過後に当該制御が停止されるので、DC−
DCコンバータ20が無駄に駆動され続けることが防が
れ、高い効率が維持される。
ら所定時間経過後に当該制御が停止されるので、DC−
DCコンバータ20が無駄に駆動され続けることが防が
れ、高い効率が維持される。
【0031】また、このように強制作動制御が所定時間
後に停止されても、低電圧バッテリー14の負担が有効
に削減されることに変わりはない。なぜならば、前記ド
アロック解除やルームランプの点灯は一時的なものであ
って、搭乗してから所定時間経過後もエンジンを停止さ
せたまま使用が続けられることはきわめてまれであり、
また、当該強制作動制御が停止しても、エンジンがかけ
られればDC−DCコンバータ20は原則どおり作動す
るので、低電圧バッテリー14が消費されることがない
からである。
後に停止されても、低電圧バッテリー14の負担が有効
に削減されることに変わりはない。なぜならば、前記ド
アロック解除やルームランプの点灯は一時的なものであ
って、搭乗してから所定時間経過後もエンジンを停止さ
せたまま使用が続けられることはきわめてまれであり、
また、当該強制作動制御が停止しても、エンジンがかけ
られればDC−DCコンバータ20は原則どおり作動す
るので、低電圧バッテリー14が消費されることがない
からである。
【0032】なお、前記ドアオープン指令信号は、キー
レススイッチからのものに限られない。例えば、近年
は、キーホルダに電波発信器が組み込まれていて運転者
等がある程度まで車両に近づくと前記電波発信器からの
ドアオープン指令信号が車両に到達するシステムが開発
されているが、当該システムを有効に利用することも可
能である。
レススイッチからのものに限られない。例えば、近年
は、キーホルダに電波発信器が組み込まれていて運転者
等がある程度まで車両に近づくと前記電波発信器からの
ドアオープン指令信号が車両に到達するシステムが開発
されているが、当該システムを有効に利用することも可
能である。
【0033】また、搭乗者の存在を検出する信号は、前
記ドアオープン指令信号に限られず、例えば実際にドア
が開いたことを検出するドアスイッチや、シートに組み
込まれた着座センサの検出信号を利用するようにしても
よい。この場合、最初にドアロック解除を行うためのモ
ータに対しては低電圧バッテリー14から電力供給を行
う必要があるが、ドアが開いてから搭乗後に使用される
負荷、例えばルームランプに対しては、前記と同様に高
電圧バッテリー12からDC−DCコンバータ20を経
由するルートで電力供給ができるので、これにより低電
圧バッテリー14の負担を有効に軽減できる。
記ドアオープン指令信号に限られず、例えば実際にドア
が開いたことを検出するドアスイッチや、シートに組み
込まれた着座センサの検出信号を利用するようにしても
よい。この場合、最初にドアロック解除を行うためのモ
ータに対しては低電圧バッテリー14から電力供給を行
う必要があるが、ドアが開いてから搭乗後に使用される
負荷、例えばルームランプに対しては、前記と同様に高
電圧バッテリー12からDC−DCコンバータ20を経
由するルートで電力供給ができるので、これにより低電
圧バッテリー14の負担を有効に軽減できる。
【0034】また、本発明では、前記バッテリー電圧や
各負荷の使用電圧の具体的な数値を問わない。本発明
は、互いに使用電圧の異なる高電圧用負荷及び低電圧用
負荷に対してDC−DCコンバータを用いて電力供給を
行う場合に、広く適用が可能である。
各負荷の使用電圧の具体的な数値を問わない。本発明
は、互いに使用電圧の異なる高電圧用負荷及び低電圧用
負荷に対してDC−DCコンバータを用いて電力供給を
行う場合に、広く適用が可能である。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明は、エンジン動作中
に作動するDC−DCコンバータを介して高電圧電源か
ら低電圧用負荷に電力供給し、DC−DCコンバータ停
止時には低電圧バッテリーから前記低電圧用負荷に電力
供給を行うようにした車両の給電回路であって、エンジ
ン停止時でも搭乗者の存在を検出する信号が入力された
場合には前記DC−DCコンバータを強制作動させるよ
うにしたものであるので、前記低電圧バッテリーの設置
によりDC−DCコンバータの常時駆動を避けて高効率
の電力供給を確保しながら、低電圧バッテリーの負担を
有効に軽減してその小型化を図ることができる効果があ
る。
に作動するDC−DCコンバータを介して高電圧電源か
ら低電圧用負荷に電力供給し、DC−DCコンバータ停
止時には低電圧バッテリーから前記低電圧用負荷に電力
供給を行うようにした車両の給電回路であって、エンジ
ン停止時でも搭乗者の存在を検出する信号が入力された
場合には前記DC−DCコンバータを強制作動させるよ
うにしたものであるので、前記低電圧バッテリーの設置
によりDC−DCコンバータの常時駆動を避けて高効率
の電力供給を確保しながら、低電圧バッテリーの負担を
有効に軽減してその小型化を図ることができる効果があ
る。
【図1】本発明の実施の形態にかかる車両の給電回路を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図2】前記給電回路に設けられるDC−DCコンバー
タの回路図である。
タの回路図である。
【図3】本発明と異なる車両の給電回路の一例を示す回
路図である。
路図である。
10 オルタネータ(高電圧直流電源) 12 高電圧バッテリー 14 低電圧バッテリー 20 DC−DCコンバータ 30 ECU(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊澤 義弘 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5H730 AA15 CC12 DD04 EE07 EE59 FD01 XC02
Claims (3)
- 【請求項1】 高電圧バッテリーを含む高電圧直流電源
とその出力電圧よりも使用電圧の低い低電圧用負荷との
間に電圧降下用のDC−DCコンバータを介設し、この
DC−DCコンバータの下流側に、当該DC−DCコン
バータの停止時に低電圧用負荷に必要電力を供給する低
電圧バッテリーを設けるとともに、原則としてエンジン
停止時には前記DC−DCコンバータを停止させ、か
つ、当該エンジン停止時であっても搭乗者の存在を検出
する信号が入力された場合には前記DC−DCコンバー
タを強制作動させる制御手段を備えたことを特徴とする
車両の給電回路。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両の給電回路におい
て、前記制御手段は、エンジン停止時にドアオープン指
令信号が入力された場合に前記DC−DCコンバータを
強制作動させるものであることを特徴とする車両の給電
回路。 - 【請求項3】 請求項2記載の車両の給電回路におい
て、前記制御手段は、DC−DCコンバータを強制作動
させてから所定時間が経過した後に当該DC−DCコン
バータの強制作動制御を停止するものであることを特徴
とする車両の給電回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32094999A JP2001145333A (ja) | 1999-11-11 | 1999-11-11 | 車両の給電回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32094999A JP2001145333A (ja) | 1999-11-11 | 1999-11-11 | 車両の給電回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001145333A true JP2001145333A (ja) | 2001-05-25 |
Family
ID=18127101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32094999A Withdrawn JP2001145333A (ja) | 1999-11-11 | 1999-11-11 | 車両の給電回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001145333A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2238674A2 (de) * | 2008-01-25 | 2010-10-13 | Continental Teves AG & Co. oHG | Lastansteuerungsschaltung in einem kraftfahrzeugsteuergerät |
WO2013082691A1 (en) * | 2011-09-16 | 2013-06-13 | Mercier Stephane | Non-polluting electric generator |
JP2015104299A (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-04 | Tdk株式会社 | 車載用電圧変換装置、および車載装置 |
WO2017086113A1 (ja) * | 2015-11-17 | 2017-05-26 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | スイッチ回路及び電源システム |
-
1999
- 1999-11-11 JP JP32094999A patent/JP2001145333A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2017086113A1 (ja) * | 2015-11-17 | 2017-11-16 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | スイッチ回路及び電源システム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070206 |