JPH10172532A - アルカリ電池セパレータ用不織布及びその製造方法 - Google Patents

アルカリ電池セパレータ用不織布及びその製造方法

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JPH10172532A
JPH10172532A JP8329875A JP32987596A JPH10172532A JP H10172532 A JPH10172532 A JP H10172532A JP 8329875 A JP8329875 A JP 8329875A JP 32987596 A JP32987596 A JP 32987596A JP H10172532 A JPH10172532 A JP H10172532A
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JP
Japan
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JP8329875A
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Inventor
Toshihiro Shigematsu
俊広 重松
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自己放電特性を改善する為、金属不純物含有量
やイオン不純物含有量の極めて低いアルカリ電池セパレ
ータ用不織布を提供する。 【解決手段】抽出原子吸光光度法で測定したアルカリ電
池セパレータ用不織布中のFe、Na、Mgの少なくと
も1種の金属不純物含有量が400ppm以下、かつ該
不織布中のCu、Mn、Pbの少なくとも1種の金属不
純物含有量が40ppm以下、かつCa金属不純物含有
量が2000ppm以下とするか、または、抽出イオン
クロマトアナライザー法で測定した該不織布中のC
-、NO3 -、NO2 -の少なくとも1種のイオン不純物
含有量が300ppm以下、かつSO4 2 -イオン不純物
含有量が1500ppm以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ電池の正
負両極間に介在させて両者の短絡を防止すると共に、電
解液を十分に保持し、起電反応を円滑に進行させるため
に使用するアルカリ電池セパレータ用不織布に関するも
のである。さらに詳しくは、金属不純物含有量やイオン
不純物含有量の極めて低いアルカリ電池セパレータ用不
織布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルカリ電池は、充放電特性、過充電過
放電特性に優れ、長寿命で繰り返し使用できるため、小
型軽量化の著しいエレクトロニクス機器に広く使用され
ている。このようなアルカリ電池の特性は、そのアルカ
リ電池セパレータ用不織布の特性にも大きく依存してい
る。
【0003】アルカリ電池セパレータ用不織布の一般的
な機能としては、以下の条件が必要である。 (1)正極と負極を物理的に分離できること。 (2)短絡を防ぐための電気的絶縁性を持つこと。 (3)耐電解液性を持つこと。 (4)耐電気化学的酸化性を持つこと。 (5)電解液を含んだ状態で低い電気抵抗を示すこと。 (6)電解液に対して濡れやすく、電解液の保液性が大
きいこと。 (7)電池組立工程で耐え得る強度、剛性を持つこと。 (8)電池にとっての有害物質を出さないこと。 (9)充電時に陽極より発生する酸素ガス透過性に優れ
ること。
【0004】そのため、従来から、アルカリ電池セパレ
ータ用不織布としては、電解液に濡れやすく、その保液
量が大きく、しかも電解液を保持した状態で電気抵抗が
低い6−ナイロン、6,6−ナイロンなどのポリアミド
繊維、あるいは比較的高温環境下で耐久性を有するポリ
オレフィン系繊維からなる不織布が使用されてきた。
【0005】しかしながら、上記のポリアミド繊維不織
布を用いたアルカリ電池セパレータ用不織布は、繰り返
し使用した場合、ポリアミド繊維から窒素酸化物が溶出
し、アルカリ電池の寿命を縮めるという欠点がある。さ
らに、ポリアミド中に含まれている窒素のために、酸化
された時に硝酸根を生じることから、自己放電しやす
く、電極の腐食を招くという問題があった。
【0006】また、ポリオレフィン繊維不織布を用いた
アルカリ電池セパレータ用不織布は、ポリオレフィン繊
維が疎水性であるため、電解液に対して濡れにくく、そ
の保液量が少ないという欠点がある。この欠点を解決す
るために、このアルカリ電池セパレータ用不織布に対し
て、界面活性剤による表面処理を施す方法も提案されて
いるが、界面活性剤は耐電解液性に問題がある。すなわ
ち、界面活性剤が分解すると不純物を発生して、自己放
電を起こすことになる。
【0007】ポリオレフィン系繊維からなるアルカリ電
池セパレータ用不織布の電解液親和性を改良させる種々
の方法として、発煙硫酸、熱濃硫酸、またはクロル硫酸
で処理してスルホン化させる方法(特開昭56−397
3号公報、同62−115657号公報)、三酸化硫黄
ガス中で処理してスルホン化する方法(特開平1−13
2042号公報)、電子線照射によってアクリル酸やメ
タクリル酸をグラフト重合する方法、フッ素を含む反応
ガスと接触反応させた後に界面活性剤による処理する方
法(特開平4−56062号公報)が提案されている。
【0008】しかしながら、これらの方法では、装置の
材料や取扱いの上で問題が多く、また、ポリオレフィン
繊維不織布内から酸や未反応物質や不純物を取り除くの
も煩雑であり、工業的生産工程が複雑となり、製造され
たアルカリ電池セパレータ用不織布は非常に高価となる
問題がある。
【0009】次に、アルカリ電池セパレータ用不織布の
ウェブ形成方法における不純物の要因について述べれ
ば、乾式カード法でウェブ形成した場合、カード機での
針と繊維間の摩擦を緩和するために、使用する繊維表面
に油剤及び静電気防止剤を付着させており、これらの油
剤や静電気防止剤が電解液中で分解して不純物を発生し
て自己放電を起こすことになる。
【0010】また、湿式抄造法の場合、使用する繊維を
水中に均一に分散させるが、水中に金属不純物量やイオ
ン不純物量が多いとウェブ内に残留し、電解液中で不純
物を発生して自己放電を起こすことになる。また、ウェ
ブの乾燥工程においてシリンダードライヤーからのウェ
ブ剥離性を改良するため、シリンダードライヤー表面に
剥離剤を塗布することが多く、この剥離剤がウェブに転
写し、この剥離剤が電解液中で分解して不純物を発生し
て自己放電を起こすことになる。
【0011】次に、水流交絡処理する際に、ウェブのハ
ンドリング方法としてオンマシンと呼ばれる連続的加工
方法と、オフマシンと呼ばれる不連続的加工方法があげ
られる。オンマシン法では、形成されたウェブを連続的
に高圧柱状水流を噴射し、繊維を3次元的に交絡する方
法で、ウェブ形成装置と水流交絡装置がつながっている
ため、繊維同士をつなぎ止める必要なく、効率生産が可
能であるが、ウェブ形成装置とつながっているため、で
きあがる製品はウェブ形成装置の性能に左右され、応用
範囲が狭くなる。
【0012】一方、オフマシン方法では、ウェブ形成装
置を用い得られたウェブを何等かの方法で取り込んだ
後、別ラインの水流交絡装置で繊維を交絡する方法で
る。この方法では、異なるウェブ形成方法で得たウェ
ブ、同じウェブを複数枚積層したもの、あるいはオンマ
シンとの併用が可能で、非常に応用範囲が広い。しかし
ながら、このとき、ウェブを取り込み、ハンドリングが
可能なだけのある一定以上の強度がウェブに要求され
る。そのため、ウェブは自着性のある繊維以外の繊維を
用いる場合、これらの繊維を仮接着するバインダーが必
要とされる。仮接着するバインダーはそれらがシート内
に残留した場合、電解液中で分解して不純物を発生して
自己放電を起こすことがある。
【0013】また、本発明者らは以前、特開平7−15
3441号公報において、主成分がポリオレフィン重合
体とエチレンビニルアルコール共重合体を接合した分割
型複合繊維、或は該分割型複合繊維とポリオレフィン系
繊維である有機繊維から成り、該有機繊維の内、該分割
型複合繊維を水中で離解機を用いて分割し極細繊維を発
生させてスラリーとし、該スラリーを湿式抄造法により
抄紙してウェブを形成した後、ウェブの片面又は両面に
コロナ放電処理やカレンダー処理を施したアルカリ電池
セパレータ用不織布の製造方法を開示している。
【0014】しかしながら、この方法では、確かにアル
カリ電池セパレータ用不織布としての吸液性および保液
性は改良されるものの、自己放電の主な原因となる不純
物の含有量を減少させることはできていない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、前
記の問題点に鑑みてなされたものであり、自己放電の主
な原因となるアルカリ電池セパレータ用不織布中の不純
物の含有量を減少させることに着目してなされたもので
あって、金属不純物含有量やイオン不純物含有量の極め
て低いアルカリ電池セパレータ用不織布を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するために鋭意研究した結果、以下のアルカリ電
池セパレータ用不織布及びその製造方法を発明するに至
った。
【0017】すなわち、本発明はアルカリ電池セパレー
タ用不織布において、抽出原子吸光光度法による該不織
布中のFe、Na、Mgの少なくとも1種の金属不純物
含有量が400ppm以下であって、かつ該不織布中の
Cu、Mn、Pbの少なくとも1種の金属不純物含有量
が40ppm以下であり、かつCa金属不純物含有量が
2000ppm以下であることを特徴とする。
【0018】また、本発明はアルカリ電池セパレータ用
不織布において、抽出イオンクロマトアナライザー法に
よる該不織布中のCl-、NO3 -、NO2 -の少なくとも
1種のイオン不純物含有量が300ppm以下であっ
て、かつSO4 2-イオン不純物含有量が1500ppm
以下であることを特徴とする。
【0019】また、本発明はアルカリ電池セパレータ用
不織布において、抽出原子吸光光度法による該不織布中
のFe、Na、Mgの少なくとも1種の金属不純物含有
量が400ppm以下であって、かつ該不織布中のC
u、Mn、Pbの少なくとも1種の金属不純物含有量が
40ppm以下であり、かつCa金属不純物含有量が2
000ppm以下であり、更に、抽出イオンクロマトア
ナライザー法による該不織布中のCl-、NO3 -、NO2
-の少なくとも1種のイオン不純物含有量が300pp
m以下であって、かつSO4 2-イオン不純物含有量が1
500ppm以下であることを特徴とする。
【0020】また、本発明のアルカリ電池セパレータ用
不織布は、主成分がポリオレフィン重合体とエチレンビ
ニルアルコール共重合体を接合した分割型複合繊維、或
は該分割型複合繊維とポリオレフィン系繊維を含有する
湿式不織布に水流交絡処理を施したアルカリ電池セパレ
ータ用不織布であることを特徴とする。
【0021】また、本発明のアルカリ電池セパレータ用
不織布は、湿式不織布が水溶性バインダーを含有するこ
とを特徴とする。
【0022】また、本発明のアルカリ電池セパレータ用
不織布は、水溶性バインダーが熱水可溶性ポリビニルア
ルコール繊維であることを特徴とする。
【0023】また、本発明のアルカリ電池セパレータ用
不織布は、熱水可溶性ポリビニルアルコール繊維の含有
量が、1〜10重量%(乾燥繊維重量に対して)である
ことを特徴とする。
【0024】また、本発明のアルカリ電池セパレータ用
不織布は、抽出原子吸光光度法による該不織布中のF
e、Na、Mgの少なくとも1種の金属不純物含有量が
100ppm以下であって、かつ該不織布中のCu、M
n、Pbの少なくとも1種の金属不純物含有量が5pp
m以下であり、かつCa金属不純物含有量が200pp
m以下であることを特徴とする。
【0025】また、本発明のアルカリ電池セパレータ用
不織布は、抽出イオンクロマトアナライザー法による該
不織布中のCl-、NO3 -、NO2 -の少なくとも1種の
イオン不純物含有量が200ppm以下であって、かつ
SO4 2-イオン不純物含有量が700ppm以下である
ことを特徴とする。
【0026】また、本発明のアルカリ電池セパレータ用
不織布は、水流交絡処理を施す際の水温が30℃以上で
あることを特徴とする。
【0027】また、本発明のアルカリ電池セパレータ用
不織布は、水流交絡処理に使用される水の比電導度が
4.0×10-3mho(Ω-1)/cm以下であることを
特徴とする。
【0028】また、本発明のアルカリ電池セパレータ用
不織布の製造方法は、有機繊維からなるスラリーを湿式
抄造し、湿式不織布となし、比電導度が4.0×10-3
mho(Ω-1)/cm以下の水を用いて水流交絡処理を
施すことを特徴とする。
【0029】また、本発明のアルカリ電池セパレータ用
不織布の製造方法は、熱水可溶性ポリビニルアルコール
繊維を含むことを特徴とする。
【0030】また、本発明のアルカリ電池セパレータ用
不織布の製造方法は、30℃以上の温水で水流交絡処理
を施すことを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明のアルカリ電池セパ
レータ用不織布について、詳細な説明を行う。まず、ア
ルカリ電池セパレータ用不織布中の金属不純物について
述べる。
【0032】金属不純物の内、Fe、Na、Mg、C
u、Mn、Pb、Ca等が何らかの原因でアルカリ電池
セパレータ用不織布に多く含有すると、アルカリ電池セ
パレータ用不織布の電気的絶縁性が損なわれ、電池の自
己放電特性に悪影響を及ぼす。従って、Fe、Na、M
g、Cu、Mn、Pb、Caの金属不純物含有量はでき
るだけ少ない方が好ましい。
【0033】また、イオン不純物の内、Cl-、N
3 -、NO2 -、SO4 2-イオンは、電極の腐食を招くと
いう問題の他、電池の自己放電特性に悪影響を及ぼす。
特に、NO3 -、NO2 -イオンは、正極、負極で酸化還元
を繰り返し、電池容量を低下させる。
【0034】次に、本発明で用いる各有機繊維の説明を
行う。本発明の有機繊維としては、ポリオレフィン系繊
維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビニルアルコー
ル系繊維、ナイロン繊維等が上げられるが、耐電解液性
の点からポリオレフィン系繊維が特に好ましい。
【0035】また、本発明における分割型複合繊維と
は、ポリオレフィン重合体とエチレンビニルアルコール
共重合体とが接合された複合繊維である。本発明に用い
られる分割型複合繊維を形成するエチレンビニルアルコ
ール共重合体は、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体を
ケン化して得ることができる。保液性の点からは、MF
R(メルトフローレイト)20〜100のエチレンを2
0〜45モル%含有するものが好ましく、紡糸性の点か
らは、ケン化度98%以上であることが好ましい。ま
た、分割型複合繊維を形成するポリオレフィン重合体と
しては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレ
フィンが好ましく、特にMFR10〜100のポリオレ
フィンが好ましい。
【0036】分割型複合繊維は、その断面において、エ
チレンビニルアルコール共重合体とポリオレフィン重合
体のうちの一方の成分が、他方の成分の間に介在して少
なくとも2個以上に分割されて、各々が繊維断面の構成
単位となっており、隣接している各構成単位の一部が繊
維表面に露出している。ポリオレフィン重合体とエチレ
ンビニルアルコール共重合体の両成分の混合比率は、目
的に応じて変えることができ、親水性の大きい不織布を
欲するときにはエチレンビニルアルコール共重合体成分
の比率を高め、逆に耐久性をより良くするにはポリオレ
フィン重合体成分の比率を大きくすると良い。
【0037】本発明のその他のポリオレフィン系繊維と
しては、ポリオレフィン系重合体を芯成分とし、エチレ
ンビニルアルコール共重合体、またはポリエチレンを鞘
成分とした芯鞘型複合繊維、或いはポリオレフィン系重
合体とエチレンビニルアルコール共重合体またはポリエ
チレンを並列に並べた並列型複合繊維、ポリオレフィン
系重合体を島成分としエチレンビニルアルコール共重合
体またはポリエチレンを海成分とした海島型複合繊維及
びポリプロピレンやポリエチレンの単繊維である。
【0038】ここで、芯鞘型複合繊維、並列型複合繊
維、海島型複合繊維を形成するエチレンビニルアルコー
ル共重合体は、分割型複合繊維と同様の物であることが
好ましい。また、芯鞘型複合繊維、並列型複合繊維、海
島型複合繊維を形成するポリオレフィン重合体も同様
に、分割型複合繊維と同様の物であることが好ましい。
【0039】また、本発明で使用される有機繊維の繊維
径は、水流交絡処理した際の最大細孔径の拡大を防ぐた
めにはできるだけ細い方が良く、1〜20μmが好まし
く、3〜10μmのものがさらに好ましい。さらに、使
用される有機繊維の繊維長は、湿式抄造での分散性およ
び交絡不織布の強度の点から、5〜20mmのものが好
ましい。
【0040】本発明においてオフラインで水流交絡処理
する場合、湿式抄造法で抄造する際にウェブを構成する
主体となる繊維をつなぎ止め、オフラインの水流交絡装
置でハンドリングが可能なウェブ強度を与えるために、
水溶性バインダーが用いられる。この水溶性バインダー
としては、水流交絡処理の工程で冷水中に容易に溶けだ
し、繊維間をつなぎ止める役割が無くなるだけでなく、
大部分が溶出するようなものが良く、成分としては、P
VA、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミ
ド、糊剤等が挙げられる。
【0041】水溶性バインダーの形状としては、溶液
状、繊維状のものが挙げられる。主体となる繊維に混合
し、含浸、塗布等のバインダー付与工程無しに、湿式抄
造工程のみでウェブを形成できることから、繊維状のも
のがさらに好ましい。
【0042】本発明では繊維状の構造を持ち、溶解温度
が50〜90℃で、該温度で一旦溶解し、乾燥した後の
再溶解温度(潜在溶解温度)が10〜40℃であり、ケ
ン化度90〜97.5モル%である熱水可溶性ポリビニ
ルアルコール繊維が好適に用いられる。
【0043】すなわち、熱水可溶性ポリビニルアルコー
ル繊維は溶解温度が高いので、常温の水、すなわち冷水
中では溶けないため、白水中に溶出することなく、繊維
の状態でウェブに残り、主体となる繊維間に散在し、歩
留まりが良好である。また、乾燥の熱により溶解し、乾
燥した後の溶解温度、すなわち潜在溶解温度が低いため
冷水中で容易に溶解するため、水流交絡処理の工程で容
易に溶解し、バインダーが溶出した繊維間の交絡が効率
的に行うことが可能である。しかしながら、この熱水可
溶性ビニルアルコール繊維は、SO4 2-イオン不純物を
5万〜6万ppm含有しており、この熱水可溶性ポリビ
ニルアルコール繊維を水流交絡処理により十分除去する
必要がある。
【0044】熱水可溶性ポリビニルアルコール繊維の形
状として、繊維径は特に限定はないが、主体となる繊維
と均質に分散することが好ましいため、20μm以下が
好ましい。繊維長は分散性を良好にするため、10mm以
下が好ましく、さらに好ましくは1〜5mmである。
【0045】本発明のアルカリ電池セパレータ用不織布
に用いられる熱水可溶性ポリビニルアルコール繊維の使
用量は、湿式不織布を製造する際、繊維スラリー中に添
加する熱水可溶性ポリビニルアルコール繊維量として、
1〜10重量%(乾燥繊維重量に対して)である。1重
量%未満であると、湿式不織布製造時、十分な繊維接合
効果を示さないし、また、10重量%を超えると、熱水
可溶性ポリビニルアルコール繊維を除去するために、水
流交絡処理時間を長くせねばならず、さらにウェブ中に
一部が残留してしまう欠点がある。
【0046】次に、本発明のアルカリ電池セパレータ用
不織布の製造方法について述べる。アルカリ電池セパレ
ータ用不織布のウェブは、前記の各有機繊維を使用し
て、湿式抄造法、カード法、クロスレイヤー法、ランダ
ムウェバー法などの公知の方法によって製造することが
できる。
【0047】しかし、カード法、クロスレイヤー法、ラ
ンダムウェバー法は、繊維長の長い繊維を用いることが
できるが、均一なウェブ化が困難で、地合が悪く、短絡
を防ぐためには高坪量にしなければならない問題がある
他、カード法では従来の技術で述べたように油剤や静電
気防止剤が電解液中で分解し、不純物となる可能性があ
る。
【0048】一方、湿式抄造法は、生産速度が上記方法
に比べて速く、同一の装置で繊維径の異なる繊維や複数
の種類の繊維を任意の割合で混合できる利点がある。即
ち、湿式抄造法は、繊維の形態もステープル状、パルプ
状等と選択の幅は広く、使用可能な繊維径も7μm以下
の極細繊維から太い繊維まで使用可能であり、また、分
割型複合繊維を分割する場合でも、パルパーや高速ミキ
サーやビーター等の離解機での離解工程、及び分散工程
で分割型複合繊維をほぼ完全に分割させることができ、
極めて応用範囲が広く、地合良好なウェブが得られる方
法である。
【0049】従って、本発明のアルカリ電池セパレータ
用不織布では、湿式抄造法を用いて、ウェブを製造する
ことが特に好ましい。湿式抄造法について、更に詳細に
述べると例えば、水流交絡装置がオンラインの場合、ポ
リオレフィン重合体とエチレンビニルアルコール共重合
体を接合した分割型複合繊維をパルパーにより水中で分
散させ、或いは、これとその他のポリオレフィン系繊維
の水分散液と一緒に混合して、アジテーター等の緩やか
な攪拌のもと、均一な抄紙用スラリーとし、この抄紙用
スラリーを円網、長網、傾斜式等のワイヤーの少なくと
も1つを有する抄紙機を用いて抄造する。また、水流交
絡装置がオフラインの場合、該分割型複合繊維と熱水可
溶性ポリビニルアルコール繊維、或いはこれとその他の
ポリオレフィン系繊維を均一な抄紙用スラリーとし、シ
リンダードライヤー等を用いて熱水可溶性ポリビニルア
ルコール繊維の溶解温度以上の温度で乾燥させ、地合の
良好な水流交絡工程でのハンドリングに必要な強度を持
ったウェブを製造する。分割型複合繊維及びポリオレフ
ィン系繊維を分散させる際に、適当量の界面活性剤と粘
剤と消泡剤等を添加しても良い。
【0050】次に、本発明のアルカリ電池セパレータ用
不織布中の金属不純物含有量やイオン不純物含有量を極
めて効果的に激減させるために不可欠な構成要素である
水流交絡処理について述べる。
【0051】水流交絡処理では、湿式抄造法で製造され
たウェブを開孔率40%以下、1つの開孔の大きさが
0.04mm2以下の多孔質の支持体上に積載し、ウェ
ブ上方から高圧柱状水流を噴射し、高圧柱状水流とウェ
ブを相対的に移動させ、水溶性バインダーを含有する場
合、水溶性バインダーを溶出させながら、有機繊維を3
次元的に交絡させる。ウェブと高圧柱状水流を相対的に
移動させる方法としては、コンベアー式の支持体或はド
ラム式の支持体を回転運動させる方法が簡便である。
【0052】高圧柱状水流を打ち込み、繊維を交絡させ
るためのノズル径は、10〜500μmの範囲で、ノズ
ルの間隔は10〜1500μmが好ましい。
【0053】これらのノズルはシートの種類、坪量、加
工速度、水圧を考慮し、十分な交絡が得られる範囲でノ
ズルヘッドの数を変え用いることができる。また、交絡
回数も任意に選ぶことができる。
【0054】水圧は10〜250kg/cm2の範囲で
用いることが可能である。また、水溶性バインダーを含
有する場合、高圧柱状水流で加工する前に、水中に、更
に好ましくは30〜40度の温水にサチュレートするこ
とで、交絡の水圧を低減することが可能である。加工速
度は5〜200m/分の範囲で用いることが可能であ
る。
【0055】また、水流交絡処理を行う際の水温は、水
溶性バインダーを含有する場合、30℃以上であること
が好ましく、特に好ましくは、40℃以上である。水温
が30℃未満であると、水溶性バインダー中のイオン不
純物を除去するために、水流交絡処理時間を長くせねば
ならない欠点がある他、一部が残留し、完全にイオン不
純物を除去できない。効果的に水流交絡処理を施し、水
溶性バインダーを除去するためには、水温が40℃であ
ることが望ましい。
【0056】また、本発明においては、水流交絡処理を
行う際の使用する水の比電導度は、4.0×10-3Ω-1
/cm以下であることが好ましく、特に好ましくは、
1.0×10-4Ω-1/cm以下である。水の比電導度
が、4.0×10-3Ω-1/cmを超えると、使用する水
自体にNaおよびCaなどの金属不純物やNO3 -、NO
2 -、SO4 2-イオンなどのイオン不純物を多く含むた
め、水流交絡処理を施しても、十分な不純物除去効果が
得られない。
【0057】本発明においては、このようにして得られ
た交絡ウェブに、親水性を付与するために、コロナ放電
処理を行っても良い。
【0058】なお、アルカリ電池セパレータ用不織布に
コロナ放電処理を施した後、電解液により分解しても自
己放電に悪影響を及ぼさない例えば、ノニオン系の界面
活性剤などの濡れ剤で塗布あるいは含浸処理しても良
い。
【0059】また、アルカリ電池セパレータ用不織布と
して好適に使用しうるためには、厚みをマイクロメータ
で測定して200μm以下とすることが望ましく、ゴム
−ゴム、スチール−スチール、スチール−ゴム、コット
ン−スチール、コットン−コットンの組み合わせで、カ
レンダー処理を行っても良い。
【0060】上記のとおり、本発明の構成によるアルカ
リ電池セパレータ用不織布は、該不織布中の金属不純物
含有量やイオン不純物含有量が極めて少ない、自己放電
特性の優れたものである。
【0061】本発明における不純物含有量、水の比電導
率および自己放電特性は、下記のとおりの試験方法によ
り求めた。
【0062】Fe、Na、Cu、Mn、Pb、Ca、M
g等の金属不純物量の分析方法としては、抽出原子吸光
光度法を用いた。
【0063】<抽出原子吸光光度法>試料の任意の位置
から試料片を2〜5gの間で採取し、重量(W)を0.
1mgまで精秤する。この試験片を前もってdil.H
Cl(5:100)で洗浄した坩堝に移し、700℃の
電気炉にて3時間入れて灰化させる。この灰化試料にS
SG.HCl(1:10)を加え、金属不純物を加熱煮
沸溶解する。この試料を濾紙5Cを用いて濾過しなが
ら、50mlメスフラスコでメスアップする。この試料
を原子吸光光度計を用いて、各元素の濃度(A)を求め
る。この各元素濃度に希釈倍率を掛け、絶乾試料採取量
で除して、下記数1により不純物量を算出した。
【0064】
【数1】A×[50/(W×水分固形量%)]/(W×
水分固形量%)
【0065】Cl-、SO4 2-、NO3 -、NO2 -等のイオ
ン不純物の分析方法としては、抽出イオンクロマトアナ
ライザー法を用いた。
【0066】<抽出イオンクロマトアナライザー法>試
料の任意の位置から試料片を5〜10gの間で採取し、
重量(W)を0.1mgまで精秤する。この試験片を細
かく刻んで300mlビーカに移し、200mlの蒸留
水を加えて蓋をし、超音波洗浄機に2時間浸けてイオン
不純物を蒸留水中に抽出させる。全量を吸引濾過し、任
意の蒸留水で洗浄しながら濾過し、最終的に250cc
にメスアップする。この試料の任意の量(10〜20c
c)を0.45μmのメンブレンフィルター(TOYO
ADVANTEC:DISMIC−13cp)で濾過
し、イオンクロマトアナライザー用の試料とする。この
試料をイオンクロマトアナライザーに注入し、出てきた
ピーク面積を標準濃度のピーク面積から換算し、目的イ
オンの濃度(A)を求める。この各イオン不純物濃度に
希釈倍率を掛け、絶乾試料採取量で除して、下記数2に
より不純物量を算出する。
【0067】
【数2】A×(250/(W×水分固形量%))/(W
×水分固形量%)
【0068】<水の比電導率>水の比電導率は、横河電
機製作所製のポケット導電率計(Model:SCH)
を用いて、25度での値を測定した。
【0069】<自己放電特性>実施例及び比較例で得ら
れたアルカリ電池セパレータ用不織布を汎用のAAサイ
ズのNi−Cd電池に応用し、20℃、0.1C相当の
電流で15時間程度充電し、完全充電後45℃で1ヶ月
保存したときの自己放電を調べた。残存容量(100%
−自己放電量%)が85%以上を◎、70〜84%を
○、55〜69%を△、54以下を×で示した。尚、ア
ルカリ電池セパレータ用不織布における自己放電特性の
実用レベルは、55%以上とした。
【0070】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は本実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例中における、部、%はすべて重量によ
るものである。
【0071】実施例1 MFRが40の結晶性ポリプロピレンとエチレン含有量
が38モル%、MFRが40で、ケン化度99.6%の
エチレンビニルアルコール共重合体とから成る繊度3デ
ニール、繊維分割後0.2デニール(3.9μm)、繊
維長6mmの分割型複合繊維100部を湿式抄造法によ
り丸網抄紙機で、坪量50.4g/m2、幅50cmの
湿紙ウェブを作成した。次に、この湿紙ウェブを100
メッシュのステンレスワイヤーである多孔質支持体上に
搬送し、高圧柱状水流により水流交絡処理を行い、交絡
不織布を得た。水流交絡処理は、ノズルヘッドを2ヘッ
ド用いて行い、第1及び第2ヘッドの水圧は、それぞれ
100kg/cm2で、搬送速度は10m/分である。
この時の使用水の水温は35.0℃で、水の比電導度は
3.5×10-3Ω-1/cmである。水流交絡処理は、ま
ず片面に行い、次に同じ条件で裏面を行った。最後に、
常温でカレンダー処理を行って、直径6.3mmのマイ
クロメータで測定した厚さが180μmとなし、切断し
てアルカリ電池セパレータ用不織布を得た。
【0072】実施例2 MFRが40の結晶性ポリプロピレンとエチレン含有量
が38モル%、MFRが40で、ケン化度99.6%の
エチレンビニルアルコール共重合体とから成る繊度3デ
ニール、繊維分割後0.2デニール(3.9μm)、繊
維長6mmの分割型複合繊維を95部と繊度1デニー
ル、繊維長3mmの熱水可溶性ポリビニルアルコール繊
維(VPW103クラレ社製)5部を湿式抄造法により
丸網抄紙機で、坪量53.0g/m2、幅50cmのウ
ェブを作成した。次に、このウェブを100メッシュの
ステンレスワイヤーである多孔質支持体上に搬送し、高
圧柱状水流により水流交絡処理を行い、交絡不織布を得
た。水流交絡処理は、ノズルヘッドを2ヘッド用いて行
い、第1及び第2ヘッドの水圧は、それぞれ100kg
/cm2で、搬送速度は10m/分である。この時の使
用水の水温は35.0℃で、水の比電導度は3.5×1
-3Ω-1/cmである。水流交絡処理は、まず片面に行
い、次に同じ条件で裏面を行った。最後に、常温でカレ
ンダー処理を行って、直径6.3mmのマイクロメータ
で測定した厚さが180μmとなし、切断してアルカリ
電池セパレータ用不織布を得た。
【0073】実施例3 MFRが40の結晶性ポリプロピレンとエチレン含有量
が38モル%、MFRが40で、ケン化度99.6%の
エチレンビニルアルコール共重合体とから成る繊度3デ
ニール、繊維分割後0.2デニール(3.9μm)、繊
維長6mmの分割型複合繊維を90部と繊度1デニー
ル、繊維長3mmの熱水可溶性ポリビニルアルコール繊
維(VPW103クラレ社製)10部を湿式抄造法によ
り丸網抄紙機で、坪量56.0g/m2、幅50cmの
ウェブを作成した。次に、このウェブを100メッシュ
のステンレスワイヤーである多孔質支持体上に搬送し、
高圧柱状水流により水流交絡処理を行い、交絡不織布を
得た。水流交絡処理は、ノズルヘッドを2ヘッド用いて
行い、第1及び第2ヘッドの水圧は、それぞれ100k
g/cm2で、搬送速度は10m/分である。この時の
使用水の水温は35.0℃で、水の比電導度は3.5×
10-3Ω-1/cmである。水流交絡処理は、まず片面に
行い、次に同じ条件で裏面を行った。最後に、常温でカ
レンダー処理を行って、直径6.3mmのマイクロメー
タで測定した厚さが180μmとなし、切断してアルカ
リ電池セパレータ用不織布を得た。
【0074】実施例4 MFRが40の結晶性ポリプロピレンとエチレン含有量
が38モル%、MFRが40で、ケン化度99.6%の
エチレンビニルアルコール共重合体とから成る繊度3デ
ニール、繊維分割後0.2デニール(3.9μm)、繊
維長6mmの分割型複合繊維を87部と繊度1デニー
ル、繊維長3mmの熱水可溶性ポリビニルアルコール繊
維(VPW103クラレ社製)13部を湿式抄造法によ
り丸網抄紙機で、坪量59.0g/m2、幅50cmの
ウェブを作成した。次に、このウェブを100メッシュ
のステンレスワイヤーである多孔質支持体上に搬送し、
高圧柱状水流により水流交絡処理を行い、交絡不織布を
得た。水流交絡処理は、ノズルヘッドを2ヘッド用いて
行い、第1及び第2ヘッドの水圧は、それぞれ100k
g/cm2で、搬送速度は10m/分である。この時の
使用水の水温は35.0℃で、水の比電導度は3.5×
10-3Ω-1/cmである。水流交絡処理は、まず片面に
行い、次に同じ条件で裏面を行った。最後に、常温でカ
レンダー処理を行って、直径6.3mmのマイクロメー
タで測定した厚さが180μmとなし、切断してアルカ
リ電池セパレータ用不織布を得た。
【0075】実施例5 MFRが40の結晶性ポリプロピレンとエチレン含有量
が38モル%、MFRが40で、ケン化度99.6%の
エチレンビニルアルコール共重合体とから成る繊度3デ
ニール、繊維分割後0.2デニール(3.9μm)、繊
維長6mmの分割型複合繊維を95部と繊度1デニー
ル、繊維長3mmの熱水可溶性ポリビニルアルコール繊
維(VPW103クラレ社製)5部を湿式抄造法により
丸網抄紙機で、坪量53.0g/m2、幅50cmのウ
ェブを作成した。次に、このウェブを100メッシュの
ステンレスワイヤーである多孔質支持体上に搬送し、高
圧柱状水流により水流交絡処理を行い、交絡不織布を得
た。水流交絡処理は、ノズルヘッドを2ヘッド用いて行
い、第1及び第2ヘッドの水圧は、それぞれ100kg
/cm2で、搬送速度は10m/分である。この時の使
用水の水温は40.0℃で、水の比電導度は3.5×1
-3Ω-1/cmである。水流交絡処理は、まず片面に行
い、次に同じ条件で裏面を行った。最後に、常温でカレ
ンダー処理を行って、直径6.3mmのマイクロメータ
で測定した厚さが180μmとなし、切断してアルカリ
電池セパレータ用不織布を得た。
【0076】実施例6 MFRが40の結晶性ポリプロピレンとエチレン含有量
が38モル%、MFRが40で、ケン化度99.6%の
エチレンビニルアルコール共重合体とから成る繊度3デ
ニール、繊維分割後0.2デニール(3.9μm)、繊
維長6mmの分割型複合繊維を95部と繊度1デニー
ル、繊維長3mmの熱水可溶性ポリビニルアルコール繊
維(VPW103クラレ社製)5部を湿式抄造法により
丸網抄紙機で、坪量53.0g/m2、幅50cmのウ
ェブを作成した。次に、このウェブを100メッシュの
ステンレスワイヤーである多孔質支持体上に搬送し、高
圧柱状水流により水流交絡処理を行い、交絡不織布を得
た。水流交絡処理は、ノズルヘッドを2ヘッド用いて行
い、第1及び第2ヘッドの水圧は、それぞれ100kg
/cm2で、搬送速度は10m/分である。この時の使
用水の水温は25.0℃で、水の比電導度は3.5×1
-3Ω-1/cmである。水流交絡処理は、まず片面に行
い、次に同じ条件で裏面を行った。最後に、常温でカレ
ンダー処理を行って、直径6.3mmのマイクロメータ
で測定した厚さが180μmとなし、切断してアルカリ
電池セパレータ用不織布を得た。
【0077】実施例7 MFRが40の結晶性ポリプロピレンとエチレン含有量
が38モル%、MFRが40で、ケン化度99.6%の
エチレンビニルアルコール共重合体とから成る繊度3デ
ニール、繊維分割後0.2デニール(3.9μm)、繊
維長6mmの分割型複合繊維を95部と繊度1デニー
ル、繊維長3mmの熱水可溶性ポリビニルアルコール繊
維(VPW103クラレ社製)5部を湿式抄造法により
丸網抄紙機で、坪量53.0g/m2、幅50cmのウ
ェブを作成した。次に、このウェブを100メッシュの
ステンレスワイヤーである多孔質支持体上に搬送し、高
圧柱状水流により水流交絡処理を行い、交絡不織布を得
た。水流交絡処理は、ノズルヘッドを2ヘッド用いて行
い、第1及び第2ヘッドの水圧は、それぞれ100kg
/cm2で、搬送速度は10m/分である。この時の使
用水の水温は35.0℃で、水の比電導度は2.0×1
-6Ω-1/cmである。水流交絡処理は、まず片面に行
い、次に同じ条件で裏面を行った。最後に、常温でカレ
ンダー処理を行って、直径6.3mmのマイクロメータ
で測定した厚さが180μmとなし、切断してアルカリ
電池セパレータ用不織布を得た。
【0078】実施例8 MFRが40の結晶性ポリプロピレンとエチレン含有量
が38モル%、MFRが40で、ケン化度99.6%の
エチレンビニルアルコール共重合体とから成る繊度3デ
ニール、繊維分割後0.2デニール(3.9μm)、繊
維長6mmの分割型複合繊維を95部と繊度1デニー
ル、繊維長3mmの熱水可溶性ポリビニルアルコール繊
維(VPW103クラレ社製)5部を湿式抄造法により
丸網抄紙機で、坪量53.0g/m2、幅50cmのウ
ェブを作成した。次に、このウェブを100メッシュの
ステンレスワイヤーである多孔質支持体上に搬送し、高
圧柱状水流により水流交絡処理を行い、交絡不織布を得
た。水流交絡処理は、ノズルヘッドを2ヘッド用いて行
い、第1及び第2ヘッドの水圧は、それぞれ100kg
/cm2で、搬送速度は10m/分である。この時の使
用水の水温は35.0℃で、水の比電導度は8.5×1
-2Ω-1/cmである。水流交絡処理は、まず片面に行
い、次に同じ条件で裏面を行った。最後に、常温でカレ
ンダー処理を行って、直径6.3mmのマイクロメータ
で測定した厚さが180μmとなし、切断してアルカリ
電池セパレータ用不織布を得た。
【0079】実施例9 実施例1と同様の方法で水流交絡処理まで行ったウェブ
を作製した。次に、硫酸第一鉄(FeSO4)を溶かし
た希釈溶液にこのウェブを含浸し乾燥させ、表1に記載
したとおりの金属及び無機イオン不純物量を含むウェブ
を試作した。最後に、常温でカレンダー処理を行って、
直径6.3mmのマイクロメータで測定した厚さが18
0μmとなし、切断してアルカリ電池セパレータ用不織
布を得た。
【0080】実施例10 実施例1と同様の方法で水流交絡処理まで行ったウェブ
を作製した。次に、硫酸マグネシウム(MgSO4)を
溶かした希釈溶液にこのウェブを含浸し乾燥させ、表2
に記載したとおりの金属及び無機イオン不純物量を含む
ウェブを試作した。最後に、常温でカレンダー処理を行
って、直径6.3mmのマイクロメータで測定した厚さ
が180μmとなし、切断してアルカリ電池セパレータ
用不織布を得た。
【0081】実施例11 実施例1と同様の方法で水流交絡処理まで行ったウェブ
を作製した。次に、硫酸銅(CuSO4)を溶かした希
釈溶液にこのウェブを含浸し乾燥させ、表2に記載した
とおりの金属及び無機イオン不純物量を含むウェブを試
作した。最後に、常温でカレンダー処理を行って、直径
6.3mmのマイクロメータで測定した厚さが180μ
mとなし、切断してアルカリ電池セパレータ用不織布を
得た。
【0082】実施例12 実施例1と同様の方法で水流交絡処理まで行ったウェブ
を作製した。次に、塩化カルシウム(CaCl2)を溶
かした希釈溶液にこのウェブを含浸し乾燥させ、表2に
記載したとおりの金属及び無機イオン不純物量を含むウ
ェブを試作した。最後に、常温でカレンダー処理を行っ
て、直径6.3mmのマイクロメータで測定した厚さが
180μmとなし、切断してアルカリ電池セパレータ用
不織布を得た。
【0083】実施例13 実施例1と同様の方法で水流交絡処理まで行ったウェブ
を作製した。次に、塩化ナトリウム(NaCl)を溶か
した希釈溶液にこのウェブを含浸し乾燥させ、表2に記
載したとおりの金属及び無機イオン不純物量を含むウェ
ブを試作した。最後に、常温でカレンダー処理を行っ
て、直径6.3mmのマイクロメータで測定した厚さが
180μmとなし、切断してアルカリ電池セパレータ用
不織布を得た。
【0084】比較例1 MFRが40の結晶性ポリプロピレンとエチレン含有量
が38モル%、MFRが40で、ケン化度99.6%の
エチレンビニルアルコール共重合体とから成る繊度3デ
ニール、繊維分割後0.2デニール(3.9μm)、繊
維長6mmの分割型複合繊維を95部と繊度1デニー
ル、繊維長3mmの熱水可溶性ポリビニルアルコール繊
維(VPW103クラレ社製)5部を湿式抄造法により
丸網抄紙機で、坪量50.0g/m2、幅50cmのウ
ェブを作成した。次に、常温でカレンダー処理を行っ
て、直径6.3mmのマイクロメータで測定した厚さが
180μmとなし、切断してアルカリ電池セパレータ用
不織布を得た。
【0085】比較例2 実施例1と同様の方法で水流交絡処理まで行ったウェブ
を作製した。次に、硫酸第一鉄(FeSO4)を溶かし
た希釈溶液にこのウェブを含浸させ、表3に記載したと
おりの金属及び無機イオン不純物量を含むウェブを試作
した。最後に、常温でカレンダー処理を行って、直径
6.3mmのマイクロメータで測定した厚さが180μ
mとなし、切断してアルカリ電池セパレータ用不織布を
得た。
【0086】比較例3 実施例1と同様の方法で水流交絡処理まで行ったウェブ
を作製した。次に、硫酸マグネシウム(MgSO4)を
溶かした希釈溶液にこのウェブを含浸させ、表3に記載
したとおりの金属及び無機イオン不純物量を含むウェブ
を試作した。最後に、常温でカレンダー処理を行って、
直径6.3mmのマイクロメータで測定した厚さが18
0μmとなし、切断してアルカリ電池セパレータ用不織
布を得た。
【0087】比較例4 実施例1と同様の方法で水流交絡処理まで行ったウェブ
を作製した。次に、硫酸銅(CuSO4)を溶かした希
釈溶液にこのウェブを含浸させ、表3に記載したとおり
の金属及び無機イオン不純物量を含むウェブを試作し
た。最後に、常温でカレンダー処理を行って、直径6.
3mmのマイクロメータで測定した厚さが180μmと
なし、切断してアルカリ電池セパレータ用不織布を得
た。
【0088】比較例5 実施例1と同様の方法で水流交絡処理まで行ったウェブ
を作製した。次に、塩化カルシウム(CaCl2)を溶
かした希釈溶液にこのウェブを含浸させ、表3に記載し
たとおりの金属及び無機イオン不純物量を含むウェブを
試作した。最後に、常温でカレンダー処理を行って、直
径6.3mmのマイクロメータで測定した厚さが180
μmとなし、切断してアルカリ電池セパレータ用不織布
を得た。
【0089】比較例6 実施例1と同様の方法で水流交絡処理まで行ったウェブ
を作製した。次に、塩化ナトリウム(NaCl)を溶か
した希釈溶液にこのウェブを含浸し乾燥させ、表3に記
載したとおりの金属及び無機イオン不純物量を含むウェ
ブを試作した。最後に、常温でカレンダー処理を行っ
て、直径6.3mmのマイクロメータで測定した厚さが
180μmとなし、切断してアルカリ電池セパレータ用
不織布を得た。
【0090】
【表1】
【0091】
【表2】
【0092】
【表3】
【0093】<評価>表1および表2の結果より、請求
項1〜15を支持する実施例1〜13は、いずれもアル
カリ電池セパレータ用不織布における自己放電特性にお
いて実用レベルにあるものが得られた。中でも、請求項
9〜15を支持する実施例1〜8は、金属及び無機イオ
ン不純物含有量の少ないアルカリ電池セパレータ用不織
布が得られることが解る。また、実施例1、2、3、5
および7は、金属及びイオン不純物含有量の少なく、特
に自己放電特性に優れたアルカリ電池セパレータ用不織
布が得られることが解る。一方、何らかの形で金属及び
イオン不純物量を請求項1〜5の範囲を超えて多量に含
むアルカリ電池セパレータ用不織布である比較例1〜6
は、いずれも自己放電特性の劣ったアルカリ電池セパレ
ータ用不織布しか得られないことが解る。
【0094】
【発明の効果】抽出原子吸光光度法で測定したアルカリ
電池セパレータ用不織布中のFe、Na、Mgの少なく
とも1種の金属不純物含有量が400ppm以下、かつ
該不織布中のCu、Mn、Pbの少なくとも1種の金属
不純物含有量が40ppm以下、かつCa金属不純物含
有量が2000ppm以下とするか、または、抽出イオ
ンクロマトアナライザー法で測定した該不織布中のCl
-、NO3 -、NO2 -の少なくとも1種のイオン不純物含
有量が300ppm以下、かつSO4 2-イオン不純物含
有量が1500ppm以下とすることにより自己放電特
性に優れたアルカリ電池セパレータ用不織布を提供する
ことが可能となった。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ電池セパレータ用不織布におい
    て、抽出原子吸光光度法による該不織布中のFe、N
    a、Mgの少なくとも1種の金属不純物含有量が400
    ppm以下であって、かつ該不織布中のCu、Mn、P
    bの少なくとも1種の金属不純物含有量が40ppm以
    下であり、かつCa金属不純物含有量が2000ppm
    以下であることを特徴とするアルカリ電池セパレータ用
    不織布。
  2. 【請求項2】 アルカリ電池セパレータ用不織布におい
    て、抽出イオンクロマトアナライザー法による該不織布
    中のCl-、NO3 -、NO2 -の少なくとも1種のイオン
    不純物含有量が300ppm以下であって、かつSO4
    2-イオン不純物含有量が1500ppm以下であること
    を特徴とするアルカリ電池セパレータ用不織布。
  3. 【請求項3】 抽出イオンクロマトアナライザー法によ
    るCl-、NO3 -、NO2 -の少なくとも1種のイオン不
    純物含有量が300ppm以下であって、かつSO4 2-
    イオン不純物含有量が1500ppm以下であることを
    特徴とする請求項1記載のアルカリ電池セパレータ用不
    織布。
  4. 【請求項4】 主成分がポリオレフィン重合体とエチレ
    ンビニルアルコール共重合体を接合した分割型複合繊
    維、或は該分割型複合繊維とポリオレフィン系繊維を含
    有する湿式不織布に水流交絡処理を施したアルカリ電池
    セパレータ用不織布であることを特徴とする請求項1記
    載のアルカリ電池セパレータ用不織布。
  5. 【請求項5】 主成分がポリオレフィン重合体とエチレ
    ンビニルアルコール共重合体を接合した分割型複合繊
    維、或は該分割型複合繊維とポリオレフィン系繊維を含
    有する湿式不織布に水流交絡処理を施したアルカリ電池
    セパレータ用不織布であることを特徴とする請求項2記
    載のアルカリ電池セパレータ用不織布。
  6. 【請求項6】 水溶性バインダーを含有することを特徴
    とする請求項1、2、3、4または5記載のアルカリ電
    池セパレータ用不織布。
  7. 【請求項7】 水溶性バインダーが、熱水可溶性ポリビ
    ニルアルコール繊維である請求項6記載のアルカリ電池
    セパレータ用不織布。
  8. 【請求項8】 熱水可溶性ポリビニルアルコール繊維の
    含有量が、1〜10重量%(乾燥繊維重量に対して)で
    ある請求項7記載のアルカリ電池セパレータ用不織布。
  9. 【請求項9】 抽出原子吸光光度法による該不織布中の
    Fe、Na、Mgの少なくとも1種の金属不純物含有量
    が100ppm以下であって、かつ該不織布中のCu、
    Mn、Pbの少なくとも1種の金属不純物含有量が5p
    pm以下であり、かつCa金属不純物含有量が200p
    pm以下であることを特徴とする請求項1、3、4、
    6、7または8記載のアルカリ電池セパレータ用不織
    布。
  10. 【請求項10】 抽出イオンクロマトアナライザー法に
    よる該不織布中のCl-、NO3 -、NO2 -の少なくとも
    1種のイオン不純物含有量が200ppm以下であっ
    て、かつSO4 2-イオン不純物含有量が700ppm以
    下であることを特徴とする請求項2、3、5、6、7ま
    たは8記載のアルカリ電池セパレータ用不織布。
  11. 【請求項11】 水流交絡処理を施す際の水温が、30
    ℃以上である請求項4または5記載のアルカリ電池セパ
    レータ用不織布。
  12. 【請求項12】 水流交絡処理に使用される水の比電導
    度が、4.0×10-3mho(Ω-1)/cm以下である
    請求項4または5記載のアルカリ電池セパレータ用不織
    布。
  13. 【請求項13】 有機繊維からなるスラリーを湿式抄造
    し、湿式不織布となし、比電導度が4.0×10-3mh
    o(Ω-1)/cm以下の水を用いて水流交絡処理を施す
    ことを特徴とするアルカリ電池セパレータ用不織布の製
    造方法。
  14. 【請求項14】 熱水可溶性ポリビニルアルコール繊維
    を含む請求項13記載のアルカリ電池セパレータ用不織
    布の製造方法。
  15. 【請求項15】 30℃以上の温水で水流交絡処理を施
    すことを特徴とする請求項13または14記載のアルカ
    リ電池セパレータ用不織布の製造方法。
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