JPH1017176A - 自動原稿給送装置 - Google Patents

自動原稿給送装置

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JPH1017176A
JPH1017176A JP17020096A JP17020096A JPH1017176A JP H1017176 A JPH1017176 A JP H1017176A JP 17020096 A JP17020096 A JP 17020096A JP 17020096 A JP17020096 A JP 17020096A JP H1017176 A JPH1017176 A JP H1017176A
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Masanori Yamaoka
正典 山岡
Satoshi Takimoto
聡 瀧本
Shinya Kawakami
真也 川上
Atsushi Yoshihara
敦史 吉原
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
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Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿のジャム処理を容易に行うことができる
ようにする。 【解決手段】 駆動ローラ143c´,143d´,1
43e´が配設され、軸心145a中心に上方に回動可
能とされたローラハウジング147、従動ローラ143
d″が配設された上流側ガイド145、従動ローラ14
3e″が配設された下流側ガイド146、及び、従動ロ
ーラ143c″が配設されると共に、軸心145aを中
心に上方に回動可能とされ、下方側の第1の回動領域と
上方側の第2の回動領域を有するカバー148から原稿
搬送部を構成し、カバー148が第1の回動領域を回動
するときにはカバー148のみが回動し、カバー148
が第2の回動領域を回動するときにはカバー148の係
止ピン148fが側板147aの挿入孔147kに係止
されてローラハウジング147がカバー148と一緒に
上方に回動されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、それらの機能を合わせ持つ複合機等の画像形成装
置に適用される自動原稿給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機、ファクシミリ等の画像
形成装置は、例えば、図13に示すように、本体600
の上部に配設された原稿載置台610、この原稿載置台
610の右方に配設された自動原稿給送装置620、上
記原稿載置台610の下方に配設されたスキャナ63
0、このスキャナ630の下方に配設された光学ユニッ
ト640、この光学ユニット640の下方に配設される
と共に、光学ユニット640から出力されるレーザ光に
より露光された原稿画像をトナー像にして転写紙に転写
する感光体ドラム651を有する像形成部650、この
像形成部650の下方に配設されると共に、給紙カセッ
ト661を有する転写紙給送部660、この転写紙給送
部660の下流側に配設された定着部670、及び、こ
の定着部670の下流側に配設された転写紙排出部68
0を備えている。
【0003】なお、自動原稿給送装置620は、上方に
カバー621を備えると共に、原稿載置台610に載置
された原稿を後方側に搬送した後、手前側に反転して元
の原稿載置台610に排出し、スキャナ630は、自動
原稿給送装置620による原稿の搬送途中で原稿画像の
読み取りを行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に構成された画像形成装置は、自動原稿給送装置620
により原稿を後方側に搬送している途中でジャム(原稿
詰まり)が生じたときには、上方のカバー621を開け
て上部側から原稿を取り除く一方、原稿を反転して手前
側へ搬送している途中でジャムが生じたときには、原稿
載置台610を側部の支点を中心に上方に持ち上げて自
動原稿給送装置620の裏面側を露出させ、自動原稿給
送装置620の下部側から原稿を取り除く必要があり、
ジャム処理がきわめて煩雑になるという問題があった。
【0005】従って、本発明は、ジャム処理を容易に行
うことのできる自動原稿給送装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明に係る自動原稿給送装置は、一方側に開
口する原稿挿入口及び原稿排出口と、複数の搬送ローラ
対を配設して搬送路を形成すると共に、上記原稿挿入口
に挿入された原稿を他方側に向けて取り込んだ後、一方
側に反転して上記原稿排出口に向けて搬送する原稿搬送
部と、この原稿搬送部を開閉する開閉機構とを備えたも
のであって、上記原稿搬送部は、上記各搬送ローラ対の
内側ローラがそれぞれ表面に露出して配設されると共
に、他方側に位置する第1の支点を中心に上方に回動可
能に配設された内側搬送部と、この内側搬送部の下方に
配設されると共に、上記内側ローラに対向する外側ロー
ラが配設された下流側搬送部と、上記内側ローラに対向
する外側ローラが配設されると共に、他方側に位置する
第2の支点を中心に上方に回動可能に配設され、かつ、
下方側から第1の回動領域とそれに続く第2の回動領域
とを有する上流側搬送部とから構成され、上記開閉機構
は、上記上流側搬送部が第1の回動領域及び第2の回動
領域の一方を回動するときに上記内側搬送部を上記第1
の支点を中心に上記上流側搬送部と連動させて上方に回
動させるように構成されたことを特徴としている。
【0007】この請求項1に係る自動原稿給送装置で
は、上流側搬送部が上方に持ち上げられて第1の回動領
域及び第2の回動領域の一方を回動するとき、内側搬送
部が上記上流側搬送部と連動して一緒に回動し、その結
果、搬送ローラ対の内側ローラと外側ローラとの間隔が
広げられる。
【0008】また、請求項2に係る自動原稿給送装置
は、請求項1に係るものにおいて、上記開閉機構は、上
記上流側搬送部が第1の回動領域を回動するときにその
上流側搬送部のみを回動可能にし、上記上流側搬送部が
第2の回動領域を回動するときに上記内側搬送部を連動
させるように構成されたことを特徴としている。
【0009】この請求項2に係る自動原稿給送装置で
は、上流側搬送部が第2の回動領域を回動するとき、内
側搬送部が上流側搬送部と一緒に回動する。
【0010】また、請求項3に係る自動原稿給送装置
は、請求項2に係るものにおいて、上記開閉機構は、上
記上流側搬送部に配設された係止ピンと、上記内側搬送
部に配設されると共に、上記係止ピンが挿入される挿入
孔を備えた係止板とから構成され、上記挿入孔は上記上
流側搬送部が第1の回動領域を回動するときには上記係
止ピンがその挿入孔内で移動可能にされると共に、上記
上流側搬送部が第2の回動領域を回動するときには上記
係止ピンがその挿入孔の上端縁に係止される形状を有し
ていることを特徴としている。
【0011】この請求項3に係る自動原稿給送装置で
は、上流側搬送部が第1の回動領域を回動するときに
は、上流側搬送部の係止ピンが係止板の挿入孔内を移動
することにより上流側搬送部だけが回動し、上流側搬送
部が第2の回動領域を回動するときには、上流側搬送部
の係止ピンが係止板の挿入孔の上端縁に係止されること
により内側搬送部が上流側搬送部と一緒に回動する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態に係る
自動原稿給送装置が適用された複写機能とファクシミリ
機能を合わせ持つ複合機としての画像形成装置の全体斜
視図、図2はその内部側面図である。これらの図におい
て、画像形成装置1は、本体1a、及び本体1aの上部
に配設された原稿読取部1bから構成されている。
【0013】本体1aは、原稿読取手段2、光学ユニッ
ト3、感光体ドラム41を備えた像形成部4、及び転写
紙搬送機構5から構成されている。また、本体1a上部
外面の手前側(図では右側)の位置に操作パネル6が配
設され、本体1aの上部寄りの位置であって本体1aの
操作パネル6の配設された手前側から本体1aの奥行方
向中間部にかけて転写紙排出部7が形成されている。ま
た、本体1aの側部には、外部のファクシミリとの間で
原稿画像の送受信を行うための電話回線に接続された電
話機8が付設されている。なお、この画像形成装置1
は、通常、本体1aの操作パネル6の配設された側で原
稿の複写作業やファクシミリ送信作業等を行うものであ
るため、操作パネル6の配設された側を手前側と呼び、
操作パネル6の配設された側と対向する側を後方側と呼
ぶ。
【0014】原稿読取部1bは、本体1aの頂部に装着
された第1のコンタクトガラス11、本体1aの頂部で
あって第1のコンタクトガラス11よりも後方側に装着
された第2のコンタクトガラス12、第1のコンタクト
ガラス11の上方に配設され、この第1のコンタクトガ
ラス11面を開閉可能に覆う原稿押え部13、及び第2
のコンタクトガラス12の上方に配設された本発明の自
動原稿給送装置である自動原稿給送部14から構成され
ている。
【0015】上記第1のコンタクトガラス11は、静止
した原稿に対して原稿読取手段2を構成する後述するス
キャナ22を走査させることにより原稿画像を読み取る
静止原稿読取領域を構成し、第2のコンタクトガラス1
2は、静止した上記スキャナ22に対して原稿を移動さ
せることにより原稿画像を読み取る搬送原稿読取領域を
構成する。また、上記原稿押え部13は、上面側に凹部
が形成されて自動原稿給送部14から排出される原稿を
受け取る原稿排出部17を構成している。また、第1の
コンタクトガラス11下面の後方側の位置には原稿セン
サS1が配設されており、第1のコンタクトガラス11
上に原稿が載置されたとき、原稿センサS1から検知信
号が出力されるようになっている。
【0016】自動原稿給送部14は、手前側に開口する
原稿挿入口141、同じく手前側に開口すると共に、原
稿挿入口141の下方に位置し、かつ、原稿排出部17
よりも上方に位置する原稿排出口142、及び原稿挿入
口141に挿入された原稿を後方側に向けて取り込んだ
後に中間位置で搬送方向を反転させて手前側の原稿排出
口142に向けて搬送する原稿搬送部143を備えてい
る。原稿挿入口141には、原稿載置台144が原稿押
え部13の後方側の対向位置(紙面の奥行方向)に突出
する一対の支持体131に一体に取り付けられて上記原
稿押え部13の上方に位置するように配設されている。
原稿搬送部143には、上流側から下流側にかけて前送
りローラ143a、給紙ローラ143b、第1の搬送ロ
ーラ対143c、第2の搬送ローラ対143d及び排出
ローラ対(第3の搬送ローラ対)143eが順に配設さ
れ、給紙ローラ143bに対向する位置に捌きローラ1
43fが給紙ローラ143b側に付勢された状態で配設
されている。
【0017】上記第1の搬送ローラ対143cは駆動ロ
ーラ143c´と従動ローラ143c″とで構成され、
第2の搬送ローラ対143dは駆動ローラ143d´と
従動ローラ143d″とで構成され、排出ローラ対14
3eは駆動ローラ143e´と従動ローラ143e″と
で構成されており、上記前送りローラ143a、給紙ロ
ーラ143b、第1の搬送ローラ対143cの駆動ロー
ラ143c´、第2の搬送ローラ対143dの駆動ロー
ラ143d´及び排出ローラ対143eの駆動ローラ1
43e´は駆動モータM1の回転駆動によりそれぞれ原
稿を下流側に搬送する矢印方向に回転する。また、捌き
ローラ143fは、トルクリミッタを備えており、給紙
ローラ143bと捌きローラ143f間を通過する原稿
が1枚だけのときには捌きローラ143fにかかるトル
クが大きいことから給紙ローラ143bに従動し、給紙
ローラ143bと捌きローラ143f間を通過する原稿
が複数枚重なっているときには捌きローラ143fにか
かるトルクが小さいことからトルクリミッタが作用して
回転不能の状態となる。その結果、原稿と捌きローラ1
43f間の摩擦力よりも原稿間の摩擦力の方が小さいた
めに最上層の原稿のみが給紙ローラ143bにより下流
側に搬送される。
【0018】原稿搬送部143には、給紙ローラ143
bの上流側近傍位置と第2の搬送ローラ対143dの下
流側近傍位置とに原稿センサS2,S3が配設されてお
り、画像形成面を上にして積層された状態の原稿が原稿
載置台144に載置されて給紙ローラ143bの上流側
近傍位置にまで押し込まれると、原稿センサS2が原稿
の存在を検知し、その後に与えられる指示信号に応じて
駆動モータM1が駆動されて原稿が1枚づつ下流側に搬
送される。搬送されてきた原稿の先端位置が第2の搬送
ローラ対143dの下流側近傍位置に達すると、原稿セ
ンサS3がそれを検知して原稿の先端位置が第2のコン
タクトガラス12に達したときに後述するスキャナ22
による原稿画像の読み取りが開始され、原稿の後端位置
が第2の搬送ローラ対143dの下流側近傍位置に達す
ると、原稿センサS3がそれを検知して原稿の後端位置
が第2のコンタクトガラス12を通過し終わったときに
スキャナ22による原稿画像の読み取りが終了する。原
稿画像の読み取りの終了した原稿は、排出ローラ対14
3eにより原稿排出口142に搬送される。原稿載置部
144に載置された原稿は、原稿センサS2がONにな
っている間、順次下流側に搬送される。
【0019】なお、原稿が第2の搬送ローラ対143d
を通過するときには上下面が反転しており、第2のコン
タクトガラス12の位置に達したときには画像形成面が
第2のコンタクトガラス12面と対向して画像の読み取
りが可能となり、原稿排出口142に搬送された原稿は
原稿排出部17に排出され、画像形成面を下にして上方
向に順に積層されてゆく。この結果、原稿排出部17か
ら原稿を回収するときには、原稿は当初と同じ順序で積
層された状態となっている。
【0020】図3及び図4は上記自動原稿給送部14の
構成をより詳細に説明するための図で、図3は原稿の搬
送が可能な状態となっているときの側面図、図4はその
分解斜視図である。これらの図において、自動原稿給送
部14は、本体1aの頂面に配設されている第2のコン
タクトガラス12の後方側に配設された上流側ガイド
(下流側搬送部)145、第2のコンタクトガラス12
の手前側に配設された下流側ガイド(下流側搬送部)1
46、上流側ガイド145及び下流側ガイド146の上
方に配設されたローラハウジング(内側搬送部)14
7、及びローラハウジング147の上方に配設された下
側に開口面を有するカバー(上流側搬送部)148を備
えている。なお、ローラハウジング147の外周面と、
カバー148の内周面に原稿の搬送方向に沿って所定の
間隔で突出形成された複数のリブ148aとの間、並び
に、ローラハウジング147の外周面と、上流側ガイド
145及び下流側ガイド146との間に原稿の搬送路が
形成されている。
【0021】ローラハウジング147は、その対向側面
(原稿の搬送方向と直交する方向の両端に位置する側
面)にその側面よりも大きな面積を有する側板(係止
板)147aがローラハウジング147の上方側と後方
側とに突出するように一体に取り付けられると共に、そ
の側板147aの後方側に突出した部分が上流側ガイド
145の対向側壁(原稿の搬送方向と直交する方向の両
端に位置する側壁)に突出形成された軸心145aに回
動可能に係止されており、これにより軸心145aを支
点にして上方に持ち上げ可能となっている。
【0022】また、カバー148は、後方側の下方に突
出した支持板148bが上流側ガイド145の上記軸心
145aに回動可能に係止されており、これによりロー
ラハウジング147と同様に軸心145aを支点にして
上方に持ち上げ可能となっている。なお、このカバー1
48は、後述するように、下方側の第1の回動領域とそ
れに続く上方側の第2の回動領域とを有している。
【0023】また、ローラハウジング147内には、上
方に捌きローラ143fが配設され、その下流側に第1
の搬送ローラ対143cの駆動ローラ143c´、第2
の搬送ローラ対143dの駆動ローラ143d´、及び
排出ローラ対143eの駆動ローラ143e´が、それ
ぞれローラハウジング147内に軸支された軸心SF
1,SF2,SF3,SF4に取り付けられて順に配設
され、各ローラの周面の一部がローラハウジング147
内から外部に露出するようになっている。なお、軸心S
F1は回転不能に軸支されているが、軸心SF2,SF
3,SF4はそれぞれ回転可能に軸支されている。各ロ
ーラ143f,143c´,143d´,143e´
は、ローラハウジング147の対向側面間の中間位置に
設けられ、原稿の中央部分に接触して原稿を搬送するよ
うになっている。
【0024】上記捌きローラ143fは、図5及び図6
に詳細に示すように、軸心SF1がローラハウジング1
47の対向側面に取り付けられた側板147aに形成さ
れた上下方向に伸びる長孔147cに上下動可能に軸支
され、カバー148を軸心145aを支点にして上方に
持ち上げたとき、ローラハウジング147から露出して
いるローラ周面がローラハウジング147内に埋没する
ように構成されている。すなわち、ローラハウジング1
47に取り付けられた側板147aの後方側上方で内面
側に突出形成された軸心147dに、L字形支持片14
7eがその一端側を捌きローラ143f側に向け、他端
側を下方に向けて回動可能に取り付けられており、その
L字形支持片147eの一端側に形成された嵌合孔14
7fに上記軸心SF1の端部が嵌合され、そのL字形支
持片147eの他端側に突出形成されたピン147gと
カバー148の後方側内面に突出する係止板148cに
形成されたピン148dとにバネ149が係止された構
成とされている。なお、軸心SF1は、上記嵌合孔14
7fに嵌合された状態で軸心SF1の下方に配設された
バネ147pにより上方に付勢されている。
【0025】これにより、図5に示すように、カバー1
48が閉じられているとき(すなわち、原稿の搬送が可
能な状態となっているとき)には、軸心SF1がバネ1
47pにより上方に押し上げられる結果、捌きローラ1
43fが上方に押し上げられてローラ周面の一部がロー
ラハウジング147から露出することになる。これに対
し、図6に示すように、カバー148が軸心145aを
支点にして上方に持ち上げられているときには、カバー
148の係止板148cが後方側に移動するため、バネ
149がその方向に引っ張られてL字形支持片147e
の一端側がバネ147pの付勢力に抗して軸心147d
を支点として時計方向に回動する結果、捌きローラ14
3fが下方に押し下げられ、ローラハウジング147か
ら露出しているローラ周面がローラハウジング147内
に埋没することになる。
【0026】また、ローラハウジング147下部の第2
のコンタクトガラス12と対向する位置には、第2のコ
ンタクトガラス12面と略同等の大きさの面を有する原
稿浮上防止板147hが内側からバネ147iで押圧さ
れて第2のコンタクトガラス12に近接するように取り
付けられている。この結果、第2のコンタクトガラス1
2に搬送されてきた原稿は、原稿浮上防止板147hに
より第2のコンタクトガラス12側に軽く押圧され、ス
キャナ22による原稿画像の読み取り精度が高められる
ことになる。また、ローラハウジング147下部の下流
側ガイド146と対向する側であって側板147a寄り
の位置には、ローラハウジング147の下方向への回動
を規制するストッパ147jが下方向に突出形成されて
いる。また、ローラハウジング147の上方側の部分に
は、給紙ローラ143bが側板147a間に回動可能に
軸支された軸心SF7の中間位置に回動可能に取り付け
られている。
【0027】この給紙ローラ143bは、下面が開口す
ると共に、軸心SF7に回動可能に取り付けられたハウ
ジング150内に前送りローラ143aと共に配設され
ている。前送りローラ143aは、図4に詳細に示すよ
うに、ハウジング150の手前側の対向側壁間に軸支さ
れた軸心SF8に回動可能に取り付けられ、給紙ローラ
143bが回転することによりギア151を介して給紙
ローラと同方向に回転するようになっている。また、前
送りローラ143aは、その自重でハウジング150が
軸心SF7を支点にして時計方向に回動することにより
常に原稿面と接触可能な状態となるようになっている。
【0028】また、上流側ガイド145内には、その手
前側に第2の搬送ローラ対143dの従動ローラ143
d″がそのローラ周面の一部を外部に露出させた状態
で、内部において回動可能に軸支された軸心SF5に取
り付けられて配設されている。この軸心SF5は図略の
バネに軸支されており、従動ローラ143d″が駆動ロ
ーラ143d´側に付勢されるようになっている。ま
た、下流側ガイド146内には、その手前側頂部に排出
ローラ対143eの従動ローラ143e″がそのローラ
周面の一部を外部に露出させた状態で、内部において回
動可能に軸支された軸心SF6に取り付けられて配設さ
れている。この軸心SF6も図略のバネに軸支されてお
り、従動ローラ143e″が駆動ローラ143e´側に
付勢されるようになっている。
【0029】さらに、下流側ガイド146には、対向側
面に突出する軸心146aに鉤板146bが回動可能に
取り付けられており、その鉤板146bの下端部にバネ
146cが取り付けられ、軸心146aを支点にして上
端部側が時計方向に回動する付勢力が与えられるように
なっている。上記鉤板146bは、上端に手前側に下り
勾配となる傾斜面を有し、その傾斜面の下方に手前側に
開口する凹部146dを有している。また、下流側搬送
台146には、鉤板146bの手前側に鉤板146bの
時計方向の回動を規制するストッパ146eが形成さ
れ、ローラ用ハウジング147のストッパ147jと対
向する位置にはストッパ受部146fが形成されてい
る。
【0030】また、カバー148内には、第1の搬送ロ
ーラ対143cの従動ローラ143c″が回動可能に軸
支された軸心SF9に取り付けられて配設されている。
この軸心SF9は図略のバネに軸支され、他の従動ロー
ラと同様に駆動ローラ143c´側に付勢されるように
なっている。また、カバー148には、対向側壁の手前
側下方向に係止板148eが突出形成され、この係止板
148eの外面側に係止ピン148fが突出形成されて
いる。この係止ピン148fは上記鉤板146bの凹部
146dに嵌合され、これによりカバー148が固定さ
れるようになっている。
【0031】なお、係止ピン148fが鉤板146bの
凹部146dに嵌合されて固定されているカバー148
は、その手前側部分に対して上方に持ち上げる方向の力
を加えると、係止ピン148fが鉤板146bをバネ1
46cの弾性力に抗して反時計方向に回動させ、鉤板1
46bの凹部146dから脱出する結果、軸心145a
を支点として回動自在の状態となる。また、回動自在の
状態にあるカバー148は、その手前側部分に対して下
方に押し下げる方向の力を加えると、係止ピン148f
が鉤板146bの上端の傾斜面を押圧して鉤板146b
をバネ146cの弾性力に抗して反時計方向に回動さ
せ、鉤板146bの凹部146dに嵌まり込む結果、そ
の位置に固定されて回動不能の状態となる。
【0032】また、ローラハウジング147に取り付け
られた側板147aには、その手前側部分に上部が後方
側に傾斜した状態で上下方向に伸びる長方形状の挿入孔
147kが形成されており、この挿入孔147kに上記
係止ピン148fが上下動可能に挿入されている。な
お、この挿入孔147kは、カバー148が鉤板146
bに固定された位置から軸心145aを支点に上方に回
動されて所定の第1の角度位置に達するまでの区間(こ
の区間をカバー148の第1の回動領域と称する。)
は、係止ピン148fが挿入孔147k内で自在に移動
でき、上記第1の角度位置に達したときに係止ピン14
8fが挿入孔147kの上端縁に達するような形状を有
している。
【0033】この結果、カバー148が第1の回動領域
を回動するときは、カバー148のみが軸心145aを
支点にして回動することになるが、カバー148がさら
に上方に回動されて回動規制位置である所定の第2の角
度位置に達するまでの区間(この区間をカバー148の
第2の回動領域と称する。)は、図7に示すように係止
ピン148fが挿入孔147kの上端縁に係止されてロ
ーラハウジング147を一緒に持ち上げることになり、
ローラハウジング147は軸心145aを支点にしてカ
バー148の上記第2の角度位置よりも下方側に位置す
る所定の角度位置に達するまでの区間(この区間をロー
ラハウジング147の回動領域と称する。)をカバー1
48と共に回動することになる。
【0034】この結果、図8に示すように、給紙ローラ
143bと捌きローラ143f間、第1の搬送ローラ対
143cの駆動ローラ143c´と従動ローラ143
c″間、第2の搬送ローラ対143dの駆動ローラ14
3d´と従動ローラ143d″間、及び排出ローラ対1
43eの駆動ローラ143e´と従動ローラ143e″
間にそれぞれ間隙が形成され、原稿を搬送しているとき
には原稿のニップ状態が解除され、詰まった原稿を取り
除くことが可能となる。
【0035】なお、カバー148のみが持ち上げられた
段階で、上記したように捌きローラ対143fがローラ
ハウジング147内に埋没される結果、給紙ローラ14
3bと捌きローラ143f間でニップ状態が解除され、
カバー148内に軸支されている第1の搬送ローラ対1
43cの従動ローラ143c″がカバー148と共に上
方に移動する結果、第1の搬送ローラ対143cの駆動
ローラ143c´と従動ローラ143c″間でニップ状
態が解除されることになる。次いで、カバー148と共
にローラハウジング147が持ち上げられた段階で、第
2の搬送ローラ対143dの駆動ローラ143d´と排
出ローラ対143eの駆動ローラ143e´とがローラ
ハウジング147と一緒に上方に移動する結果、第2の
搬送ローラ対143dの駆動ローラ143d´と従動ロ
ーラ143d″間、及び排出ローラ対143eの駆動ロ
ーラ143e´と従動ローラ143e″間でニップ状態
が解除されることになる。
【0036】また、ジャム処理が終了した後は、カバー
148を持ち上げている力を解除すると、カバー148
とローラハウジング147は自重で降下し、係止ピン1
48fが鉤板146bに当接したときにカバー148の
上から押し下げる方向の力を加えると、係止ピン148
fが凹部146dに簡単に嵌まり込んでカバー148が
固定されることになる。
【0037】上記のように構成された自動原稿給送部1
4は、原稿の給送中にジャムが発生した場合でも、画像
形成装置の手前側においてカバー148を上記のように
持ち上げるだけでローラハウジング147が連動して各
ローラ間のニップ状態が解除できるので、詰まった原稿
を容易に取り出すことができるようになる。なお、ロー
ラハウジング147に取り付けられた側板147aに形
成されている挿入孔147kと、カバー148に配設さ
れている係止ピン148fとは、カバー148が第1の
回動領域を回動するときにカバー148のみを回動可能
にし、カバー148が第2の回動領域を回動するときに
ローラハウジング147を係止してローラハウジング1
47を上方に回動させることにより原稿搬送部143を
開閉する開閉機構を構成する。
【0038】なお、原稿押え部13は、図9に示すよう
に、後方側の対向位置(紙面の奥行方向)に後方側に伸
びるように形成された一対のアーム132の先端部が上
流側ガイド145に形成されている軸体145aに回動
可能に軸支され、原稿押え部13の手前側に上方に持ち
上げる方向の力を加えたとき、一点鎖線で示すように軸
体145aを支点にして原稿載置台144と一緒に上方
に持ち上がり、第1のコンタクトガラス11面が開放さ
れた状態となるようになっている。また、上方に持ち上
げる方向の力を解除すると軸体145aを支点にして自
重で下降し、第1のコンタクトガラス11面を覆った状
態となる。
【0039】図1及び図2に戻り、原稿読取手段2は、
第1及び第2のコンタクトガラス11,12の下方であ
って、その第1及び第2のコンタクトガラス11,12
の側部に沿って配設されたガイドレール21、及びガイ
ドレール21に沿って手前側と後方側との間を往復移動
可能に配設された画像読取手段としてのスキャナ22か
ら構成されている。スキャナ22は、原稿面を照明する
LED等からなる光源221、CCD等からなる画像読
取部222、及び原稿画像を画像読取部222に導くミ
ラー223を備えており、通常、第1のコンタクトガラ
ス11と第2のコンタクトガラス12との中間位置であ
るホームポジションに待機するようになっている。
【0040】スキャナ22は、第1のコンタクトガラス
11上に原稿が載置されると、原稿センサS1により原
稿の存在が検知され、その後に与えられる指示信号に応
じて駆動モータM2が駆動されることにより、ホームポ
ジションから一旦操作パネル6側の原稿の先端位置にま
で移動する。そして、その後に光源221が点灯されて
原稿の先端位置である手前側から後方側に移動し、原稿
面を走査して1ラインごとに画像の読み取りを行う。こ
の読み取られた画像データは、所定のデータ処理が施さ
れた後、デジタル信号に変換され、図略のメモリに記憶
される。スキャナ22は、原稿画像の読み取りが終了す
ると光源221が消灯されてホームポジションに戻る。
【0041】また、スキャナ22は、原稿載置部144
に原稿が載置されると、原稿センサS2によりその原稿
の存在が検知され、その後に与えられる指示信号に応じ
て駆動モータM2が駆動されることにより、ホームポジ
ションから第2のコンタクトガラス12の位置に移動す
ると共に、原稿が自動原稿給送部14により搬送されて
第2のコンタクトガラス12上を通過するとき、第2の
コンタクトガラス12の位置に静止した状態で原稿画像
を1ラインごとに読み取る。この読み取られた画像デー
タは上記と同様にして図略のメモリに記憶される。な
お、光源221は、原稿画像を読み取る前に点灯され、
読み取った後に消灯される。また、スキャナ22は、原
稿載置台144に載置されたすべての原稿の搬送が終了
するとホームポジションに戻る。このように、第2のコ
ンタクトガラス12の位置では、スキャナ22は静止し
た状態で搬送中の原稿画像を読み取るので、第1のコン
タクトガラス11におけるようなスキャナ22の移動時
間が削減でき、原稿画像の単位時間当たりの読取量を増
大することができる。
【0042】光学ユニット3は、転写紙排出部7の下方
に配設されると共に、上記図略のメモリから読み出され
たスキャナ22で読み取った原稿画像、または上記図略
のメモリから読み出された外部のファクシミリから送信
されてきた原稿画像を感光体ドラム41に露光するもの
で、その画像データに基づいて生成された変調信号をレ
ーザ光に変換して出力する発光部31及び発光部31か
らのレーザ光を感光体ドラム41に向けて反射する反射
ミラー32を備えている。この光学ユニット3は、各構
成部材がハウジング33内に取り付けられて一体に構成
されており、このハウジング33が本体1a内の本体フ
レームにねじ止め等の手段で固定された状態で本体1a
内に配設されている。
【0043】像形成部4は、感光体ドラム41の周面に
沿って上部に帯電器42、帯電器42の手前側に現像部
43、帯電器42の後方側にクリーニング部44を備え
ている。感光体ドラム41は、駆動モータM3の回転駆
動により矢印方向に回転され、帯電器42と対向する位
置で静電領域が形成され、この静電領域に光学ユニット
3から出力されるレーザ光により静電潜像が形成され、
現像部43と対向する位置で静電潜像がトナー像に現像
される。感光体ドラム41の下方には転写ローラ45が
配設されており、トナー像の形成された感光体ドラム4
1は、その転写ローラ45と対向する位置で転写紙にト
ナー像を転写し、クリーニング部44と対向する位置で
表面に残留しているトナーが除去される。
【0044】なお、像形成部4は、各構成部材がハウジ
ング46内に取り付けられて一体に構成されており、こ
のハウジング46が本体1a内の図略の本体フレームに
着脱自在に装着されている。そして、本体1aの像形成
部4の手前側には下端部の軸体481を支点として手前
側に開くように構成された扉48が取り付けられてお
り、像形成部4はその扉48から本体1aの外部に取り
出すことができるようになっている。
【0045】転写紙搬送機構5は、本体1aの下部に形
成されると共に、転写紙Pが積層されて収納された給紙
カセット51を装填する給紙カセット装填部52、この
給紙カセット装填部52に装填された給紙カセット51
内の転写紙Pを手前側から引き出す給紙ローラ531を
備えた給紙部53、給紙カセット51から引き出された
転写紙を感光体ドラム41を経由して転写紙排出部7に
導く転写紙搬送路54、並びに、転写紙搬送路54に沿
って配設されたレジストローラ対55、定着部56、搬
送ローラ対57及び排出ローラ対58を備えている。
【0046】給紙カセット51は、後方側下方が回動支
点とされると共に、手前側がバネ511にて上方に付勢
された転写紙載置台512、及び給紙ローラ531によ
り引き出された転写紙を転写紙搬送路54に導くガイド
513を内部に備えており、本体1aの手前側から給紙
カセット装填部52にスライドさせて装着するようにな
っている。また、給紙カセット51は、転写紙を補給す
るときや給紙ローラ531付近でジャムが発生したとき
に手前側に引っ張ると本体1aの外部へ引き出すことが
できるようになっている。なお、上記ガイド513は、
転写紙を上方の転写紙搬送路54に導くために転写紙載
置台512側が凹状となる湾曲形状を有しており、転写
紙との接触面側に複数のリブ513aが搬送方向に沿っ
て所定の間隔で並設されることにより転写紙がスムーズ
に搬送できるようになっている。
【0047】給紙部53は、給紙ローラ531の他に転
写紙の重送を防止するための図略の捌き爪や捌きローラ
等の捌き手段を有している。給紙ローラ531は、給紙
カセット52の上部であって手前寄りの位置に配設され
ると共に、図略のクラッチを介して駆動モータM3の回
転駆動により矢印方向に回転し、レジストローラ対55
に転写紙を給送する。
【0048】転写紙搬送路54は、給紙カセット51の
手前側に引き出された転写紙を後方側に反転させて感光
体ドラム41と転写ローラ45との間に給送する第1転
写前ガイド541及び第2転写前ガイド542、感光体
ドラム41で原稿画像の転写された転写紙を後方側の定
着部56に給送する転写後ガイド543、並びに、定着
部56を通過した転写紙を搬送方向を反転させて手前側
の転写紙排出部7に排出する第1反転ガイド544及び
第2反転ガイド545を備えている。各ガイド541,
542,543,544,545は樹脂等で形成され、
転写紙との接触面側に複数のリブが搬送方向に沿って所
定の間隔で並設されることにより転写紙がスムーズに搬
送できるようになっている。
【0049】レジストローラ対55は、第1転写前ガイ
ド541と第2転写前ガイド542との間に配設され、
図略のクラッチを介して駆動モータM3の回転駆動によ
り駆動されるようになっており、光学ユニット3による
感光体ドラム41への静電潜像の形成と同期をとって転
写紙を感光体ドラム41と転写ローラ45との間に給送
する。そして、転写紙を1枚分給送し終わるとクラッチ
が解除されて駆動が停止される。このレジストローラ対
55の直前には転写紙センサS4が配設されており、転
写紙の先端部が検知されると所定時間後に給紙ローラ5
31のクラッチが解除されて給紙ローラ531の駆動が
停止されるようになっている。
【0050】また、定着部56は、上方に位置する熱ロ
ーラ561と、下方に位置する圧ローラ562とを備え
ており、転写後ガイド543と第1反転ガイド544と
の間に配設されている。熱ローラ561は内部にヒータ
が設けられ、この熱ローラ561側に圧ローラ562が
所定のバネ圧で付勢され、搬送されてきた転写紙に転写
されたトナー像を定着させる一方、トナー像の定着され
た転写紙を第1反転ガイド544側に搬送する。また、
上記搬送ローラ対57は第1反転ガイド544と第2反
転ガイド545との間に配設され、上記排出ローラ対5
8は第2反転ガイド545の終端位置に配設されてい
る。さらに、第2反転ガイド545の搬送方向中間位置
には転写紙センサS5が配設されており、転写紙の搬送
異常を検知するようになっている。
【0051】操作パネル6は、スタートスイッチ61、
複写モードとファクシミリ送信モードを選択するモード
選択キー62、拡大/縮小キー63、複写部数を設定し
たり、相手先のFAX番号を設定するテンキー64、そ
の他の種々の機能キー65が配設されると共に、モード
選択、複写部数、相手先FAX番号等の設定内容を表示
する表示部66が配設されて構成されている。また、転
写紙排出部7には手前側に幅の狭い突出板71が延設さ
れ、排出されてきた転写紙が転写紙排出部7から落下す
るのを防止するようになっている。
【0052】上記のように構成された画像形成装置は、
次のように動作する。すなわち、操作パネル6のモード
選択キー62により複写モード又はファクシミリ送信モ
ードを選択し、原稿を原稿載置台144に載置すると原
稿センサS2がそれを検知し、操作パネル6のスタート
スイッチ61をONすることにより原稿が自動原稿給送
部14により第2のコンタクトガラス12上に搬送され
る。このとき、ホームポジションから第2のコンタクト
ガラス12の位置に移動したスキャナ22が原稿画像を
読み取り、読み取った原稿画像を図略のメモリに記憶す
る。画像の読み取りが終了した原稿は原稿排出部17に
排出される。複写又はファクシミリ送信する原稿が書籍
等のように綴じられたものである場合には、その原稿を
第1のコンタクトガラス11上に載置する。すると、原
稿センサS1がそれを検知し、スタートスイッチ61を
ONすることによりスキャナ22が原稿面を走査して原
稿画像を読み取り、その読み取った原稿画像を図略のメ
モリに記憶する。また、外部のファクシミリから電話回
線を通じて原稿画像が送信されてきたとき、その信号を
検知して自動的に受信モードに設定され、受信した画像
データを図略のメモリに記憶する。
【0053】また、ファクシミリ送信モードのとき、図
略のメモリに記憶された画像データが読み出されて電話
回線を通じて相手先のファクシミリに送信される。複写
モード又はファクシミリ受信モードのとき、図略のメモ
リに記憶された原稿画像は転写紙に転写されて転写紙排
出部7に排出される。
【0054】すなわち、複写モード又はファクシミリ受
信モードのとき、帯電器42により感光体ドラム41が
帯電され、図略のメモリに記憶された画像データに応じ
たレーザ光が発射されて感光体ドラム41が露光される
ことにより静電潜像が形成される。次いで、現像部43
から感光体ドラム41に供給されるトナーが上記静電潜
像に付着してトナー像が形成される。
【0055】一方、給紙カセット51に収納された転写
紙は、給紙ローラ531によって第1転写前ガイド54
1を介してレジストローラ対55側に給紙されると共
に、上記静電潜像の形成と同期してレジストローラ対5
5により第2転写前ガイド542を介して感光体ドラム
41と転写ローラ45の隙間に搬送される。この感光体
ドラム41と転写ローラ45の隙間に搬送された転写紙
は、静電潜像の極性とは逆極性の電圧が印加された転写
ローラ45により感光体ドラム41のトナー像が転写さ
れた後に感光体ドラム41から分離され、転写後ガイド
543を介して定着部56に搬送されてトナー像が定着
される。さらに、トナー像の定着された転写紙は、搬送
ローラ対57及び排出ローラ対58により第1反転ガイ
ド544及び第2反転ガイド545を介して転写紙排出
部7に排出される。
【0056】なお、上記実施形態において、自動原稿給
送部14は、上流側ガイド145と下流側ガイド146
とを直接、本体1a上に取り付けて構成するようにして
いるが、上流側ガイド145と下流側ガイド146とを
それらの間に配設される第2のコンタクトガラス12と
共に、図略の金属フレーム上に一体に取付けてユニット
化することもできる。この場合、鉤板146bとバネ1
46cとは、上記金属フレームに取り付けるようにして
もよい。
【0057】また、上記実施形態において、自動原稿給
送部14は、カバー148を第1の回動領域で回動する
ときにはカバー148のみが回動し、カバー148を第
2の回動領域で回動するときにはローラハウジング14
7が一緒に回動するように構成されているが、例えば、
カバー148を第1の回動領域で回動するときにはロー
ラハウジング147も一緒に回動し、カバー148を第
2の回動領域で回動するときにはカバー148のみが回
動するように構成することもできる。
【0058】すなわち、図10に示すように、ローラハ
ウジング147に取り付けられた側板147aの挿入孔
147k内の下部位置にカバー148の係止ピン148
fをその挿入孔147k内において係止する係止爪14
7mを形成すると共に、側板147aの後方側下部位置
にストッパ147nを形成しておく。上記係止爪147
mは、弾性を有する材料で形成され(側板147aが樹
脂からなる場合は、側板147aと一体に形成すればよ
い。)、カバー148を上方に回動させてもローラハウ
ジング147の自重では係止ピン148fがその係止爪
147mから抜け出ないような弾性力を有するように形
成されている。また、ストッパ147nは、カバー14
8が第1の回動領域で回動するときにはローラハウジン
グ147の回動を可能とし、カバー148が第1の回動
領域を超えて回動したときには本体1aの頂部に係止し
てローラハウジング147の回動を規制するような形状
を有している。
【0059】そのため、図11に示すように、カバー1
48を第1の回動領域で回動するときには、係止ピン1
48fが係止爪147mに係止されてローラハウジング
147がカバー148と一緒に回動する。ところが、図
12に示すように、カバー148を第2の回動領域で回
動するときには、ストッパ147nが本体1aの頂部に
係止されてローラハウジング147の回動が規制される
ため、係止ピン148fが係止爪147mから抜け出て
カバー148のみが第2の回動領域で回動することにな
る。
【0060】また、上記実施形態において、ローラハウ
ジング147とカバー148とは同一の軸心145aを
支点として回動するようになっているが、互いに異なる
軸心を支点として回動させるようにすることもできる。
いずれの場合も、ローラハウジング147が回動する支
点を第1の支点と称し、カバー148が回動する支点を
第2の支点と称する。
【0061】また、上記実施形態において、ローラハウ
ジング147には第1の搬送ローラ対143c、第2の
搬送ローラ対143d及び排出ローラ対143eの各駆
動ローラ143c´,143d´,143e´が配設さ
れているが、ローラハウジング147には従動ローラ1
43c″,143d″,143e″を配設するようにす
ることもできる。いずれの場合も、ローラハウジング1
47に配設するローラを内側ローラと称し、この内側ロ
ーラに対向するローラを外側ローラと称する。
【0062】
【発明の効果】以上のように、請求項1乃至3の発明に
よれば、内側搬送部は上流側搬送部が第1の回動領域及
び第2の回動領域の一方を回動するときに上流側搬送部
と一緒に回動するので、各搬送ローラ対の内側ローラと
外側ローラとの間隔が広がる結果、ジャム処理作業を容
易に行うことができるようになる。
【0063】また、請求項2の発明によれば、上流側搬
送部が第1の回動領域を回動するときにその上流側搬送
部のみが回動し、上流側搬送部が第2の回動領域を回動
するときに内側搬送部が一緒に回動するので、上流側搬
送部と内側搬送部の回動が容易となる。
【0064】また、請求項3の発明によれば、開閉機構
が、上流側搬送部に配設された係止ピンと、内側搬送部
に配設されると共に、係止ピンが挿入される挿入孔を備
えた係止板とから構成されているので、開閉機構の構成
を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動原稿給送装置が
適用された画像形成装置の外観斜視図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の内部構成図である。
【図3】図1に示す画像形成装置に適用された自動原稿
給送装置の側面図である。
【図4】図3に示す自動原稿給送装置の分解斜視図であ
る。
【図5】図3に示す自動原稿給送装置の作動を説明する
ための要部側面図である。
【図6】図3に示す自動原稿給送装置の作動を説明する
ための要部側面図である。
【図7】図3に示す自動原稿給送装置の作動を説明する
ための要部側面図である。
【図8】図3に示す自動原稿給送装置の作動を説明する
ための要部側面図である。
【図9】図1に示す画像形成装置の原稿押え部の開閉操
作を説明するための図である。
【図10】自動原稿給送装置の変形例を示す側面図であ
る。
【図11】自動原稿給送装置の変形例の作動を説明する
ための側面図である。
【図12】自動原稿給送装置の変形例の作動を説明する
ための側面図である。
【図13】従来の画像形成装置の内部構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 原稿読取手段 3 光学ユニット 4 像形成部 5 転写紙搬送機構 6 操作パネル 7 転写紙排出部 1a 本体 1b 原稿読取部 11 第1のコンタクトガラス 12 第2のコンタクトガラス 13 原稿押え部 14 自動原稿給送部 17 原稿排出部 22 スキャナ 41 感光体ドラム 42 帯電器 43 現像部 44 クリーニング部 51 給紙カセット 52 給紙カセット装填部 53 給紙部 141 原稿挿入口 142 原稿排出口 143 原稿搬送部 144 原稿載置部 145 上流側ガイド 146 下流側ガイド 147 ローラハウジング 148 カバー 143a 前送りローラ 143b 給紙ローラ 143c 第1の搬送ローラ対 143d 第2の搬送ローラ対 143e 排出ローラ対 147a 側板(係止板) 147k 挿入孔 148f 係止ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉原 敦史 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方側に開口する原稿挿入口及び原稿排
    出口と、複数の搬送ローラ対を配設して搬送路を形成す
    ると共に、上記原稿挿入口に挿入された原稿を他方側に
    向けて取り込んだ後、一方側に反転して上記原稿排出口
    に向けて搬送する原稿搬送部と、この原稿搬送部を開閉
    する開閉機構とを備えた自動原稿給送装置であって、 上記原稿搬送部は、上記各搬送ローラ対の内側ローラが
    それぞれ表面に露出して配設されると共に、他方側に位
    置する第1の支点を中心に上方に回動可能に配設された
    内側搬送部と、この内側搬送部の下方に配設されると共
    に、上記内側ローラに対向する外側ローラが配設された
    下流側搬送部と、上記内側ローラに対向する外側ローラ
    が配設されると共に、他方側に位置する第2の支点を中
    心に上方に回動可能に配設され、かつ、下方側から第1
    の回動領域とそれに続く第2の回動領域とを有する上流
    側搬送部とから構成され、 上記開閉機構は、上記上流側搬送部が第1の回動領域及
    び第2の回動領域の一方を回動するときに上記内側搬送
    部を上記第1の支点を中心に上記上流側搬送部と連動さ
    せて上方に回動させるように構成されたことを特徴とす
    る自動原稿給送装置。
  2. 【請求項2】 上記開閉機構は、上記上流側搬送部が第
    1の回動領域を回動するときにその上流側搬送部のみを
    回動可能にし、上記上流側搬送部が第2の回動領域を回
    動するときに上記内側搬送部を連動させるように構成さ
    れたことを特徴とする請求項1記載の自動原稿給送装
    置。
  3. 【請求項3】 上記開閉機構は、上記上流側搬送部に配
    設された係止ピンと、上記内側搬送部に配設されると共
    に、上記係止ピンが挿入される挿入孔を備えた係止板と
    から構成され、上記挿入孔は上記上流側搬送部が第1の
    回動領域を回動するときには上記係止ピンがその挿入孔
    内で移動可能にされると共に、上記上流側搬送部が第2
    の回動領域を回動するときには上記係止ピンがその挿入
    孔の上端縁に係止される形状を有していることを特徴と
    する請求項2記載の自動原稿給送装置。
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