JPH101693A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

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JPH101693A
JPH101693A JP17426996A JP17426996A JPH101693A JP H101693 A JPH101693 A JP H101693A JP 17426996 A JP17426996 A JP 17426996A JP 17426996 A JP17426996 A JP 17426996A JP H101693 A JPH101693 A JP H101693A
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JP
Japan
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alkyl
general formula
acid
carbon atoms
formula
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JP17426996A
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English (en)
Inventor
Tomoko Yasumasu
知子 安増
Ryuichi Nakagawa
龍一 中川
Hiromi Nagashima
博美 永島
Takao Matsuo
隆雄 松尾
Takenobu Sakatani
武信 阪谷
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 泡立ち性と低温安定性の良好な液体洗浄剤組
成物を提供する。 【解決手段】 A成分及びB成分を含む液体洗浄剤組成
物。 (A)成分:一般式Iのアミドカチオン系界面活性剤お
よび一般式IIのアミドアミン塩系界面活性剤の1種以上 (RはC7〜21のアルキル基またはアルケニル基、
、R及びRはC1〜6のアルキル基またはヒド
ロキシアルキル基、nは2〜6の整数、Xはハロゲンま
たはメチル硫酸またはエチル硫酸を示す。) (Yは無機酸または有機酸を示す。) (B)成分:一般式IIIのアニオン性界面活性剤 (RはRと同様の基、Rは水素またはメチル基、
nは0または1、Rは水素または−CCOO
M、Aは−COOMまたは−SOM、Mは水素、アル
カリ金属等を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、泡立ちが優れ、低温安
定性が良好な液体洗浄剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術分野】従来、台所用洗浄剤、皮膚洗浄剤や
毛髪用洗浄剤としては、石鹸をはじめとして、各種界面
活性剤、例えばα−オレフィンスルホン酸塩、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエー
テル硫酸塩、等が知られている。これらの界面活性剤
は、通常、洗浄力や泡立ち性に優れているが、皮膚刺激
性等のマイルド性に問題があった。また、最近ではマイ
ルドな界面活性剤として、N−アシルアミノ酸塩、N−
アシルメチルタウリン塩、スルホコハク酸塩、エーテル
カルボン酸塩等が使用されているが、これらの界面活性
剤は、泡立ち性能や、洗浄力が不十分である。そこで、
これらの界面活性剤を組み合わせたり、アルキルアミン
オキシドや、ベタイン型界面活性剤や、イミダゾリン型
界面活性剤、モノアルキルカチオン、脂肪酸アミド等の
補助成分を添加したものが用いられている。これらの液
体洗浄剤は、洗浄性能や、泡立ち性能、マイルド性に優
れるが、低温下の使用・保存安定性に劣る等の欠点があ
ったり、また、低温安定性に優れたものは、泡立ち性能
や、洗浄性に欠ける等、すべての性能を同時に満足する
ものはなかった。特にモノアルキルカチオンは、他の界
面活性剤の泡質を改善する効果に優れているが、組み合
わせた時の相溶性や、低温安定性が悪く、濁りや沈殿を
生じる等の欠点があるため、その機能を十分に発揮され
ないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の欠点を克服し、北海道等の寒冷地においても、洗浄機
能が十分に発現し、しかも、泡立ち性に優れると共に低
温安定性の良好な液体洗浄剤組成物を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前述課題
を解決するために鋭意検討した結果、(A)特定のアミ
ドカチオン系界面活性剤及び/またはアミドアミン塩系
界面活性剤と(B)特定のアミドアミノ酸系界面活性
剤、アミドカルボン酸塩系界面活性剤及び/又はα−ス
ルホ脂肪酸誘導体系界面活性剤を配合した洗浄剤が上記
課題に対して有効であることを知見し、本発明を完成す
るに至った。すなわち、本発明によれば、下記の(A)
成分および(B)成分を必須成分として含有することを
特徴とする液体洗浄剤組成物が提供される。 (A)成分:一般式(I)で表されるアミドカチオン系
界面活性剤および一般式(II)で表されるアミドアミン
塩系界面活性剤から選ばれる少なくとも1種
【化1】 (式中、R1は炭素数7〜21のアルキル基またはアル
ケニル基、R2、R3及びR4は炭素数1〜6のアルキル
基またはヒドロキシアルキル基、nは2〜6の整数、X
はハロゲン原子またはメチル硫酸またはエチル硫酸を示
す。)
【化2】 (式中、R1、R2、R3およびnは前記一般式(I)と
同じ、Yは無機酸または有機酸を示す。) (B成分):一般式(III)で表されるアミドアミノ酸系
界面活性剤、一般式(IV)で表されるアミドカルボン酸
塩系界面活性剤および一般式(V)で表されるα−スル
ホ脂肪酸誘導体系界面活性剤から選ばれる少なくとも1
種。
【化3】 (式中、R5は炭素数7〜21のアルキル基またはアル
ケニル基、R6は水素またはメチル基、nは0または
1、R7は水素または−C24COOM、Aは−COO
Mまたは−SO3M、Mは水素、アルカリ金属、アルカ
リ土類金属、置換されていてもよいアンモニウムまたは
アルカノールアミンを示す。)
【化4】
【化5】 (式中、R10は、炭素数6〜20のアルキル基、Eは、
炭素数1〜6のアルキル基、または(CpH2pO)qF、
pは2〜4の整数、qは3〜25の数、Fは水素または
炭素数1〜4のアルキル基、Mは水素、アルカリ金属、
アルカリ土類金属、置換されていてもようアンモニウム
またはアルカノールアミンを示す。)
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の(A)成分である前記一
般式(I)で表されるアミドカチオン系界面活性剤及び
/又は前記一般式(II)で示されるアミドアミン塩系界
面活性剤は、泡質を改善すると共に泡立ちを高めるため
に用いられる。かかる一般式(I)で示されるアミドカ
チオン系界面活性剤において、式中のアシル基R1CO
は炭素数8〜22好ましくは10〜18の脂肪酸残基で
ある。その具体例としては、たとえばカプリル酸、カプ
リン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オ
レイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキン
酸、ベヘニン酸、ヤシ脂肪酸、牛脂脂肪酸などの脂肪酸
残基を挙げることができる。また、R2、R3及びR
4は、炭素数1〜6好ましくは1〜2のアルキル基また
はヒドロキシアルキル基である。その具体例としては、
メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基などを挙げる
ことができる。
【0006】この一般式(I)で表されるアミドカチオ
ン系界面活性剤の代表的な例としては、ラウリン酸アミ
ドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、ミリス
チン酸アミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、パルミチン酸アミドプロピルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、オレイン酸アミドプロピルトリメチルア
ンモニウムクロライド、ステアリン酸アミドプロピルト
リメチルアンモニウムクロライド、ヤシ脂肪酸アミドプ
ロピルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート、ラ
ウリン酸アミドエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ラウリン酸アミドエチルトリエチルアンモニウムク
ロライド、ステアリン酸アミドエチルトリエチルアンモ
ニウムエチルサルフェート、パーム脂肪酸アミドプロピ
ルトリメチルアンモニウムメチルサルフェートなどが挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0007】前記一般式(I)で表されるアミドカチオ
ン系界面活性剤は、それ自体公知物質であり、例えば、
脂肪酸またはそのアルキルエステルとジメチルアミノプ
ロピルアミン等のアミンを脱水または脱アルコール反応
させてアミドアミンを得、次いで水またはアルコール溶
媒系において通常のメチルクロライドまたはジメチルも
しくはジエチル硫酸で四級化する方法等によって合成さ
れる。
【0008】前記一般式(II)で表されるアミドアミン
塩系界面活性剤は、前述の一般式(I)で表されるアミ
ドカチオン系界面活性剤の中間原料であるアミドアミン
と無機酸、有機酸とからなる塩である。一般式(II)で
示されるアミドアミン塩系界面活性剤において、式中の
アシル基R1COは炭素数8〜22、好ましくは10〜
18の脂肪酸残基である。その具体例としては一般式
(I)で示されたものと同様なものが挙げられる。また
2、R3及びR4は、炭素数1〜6好ましくは1〜2の
アルキル基またはヒドロキシアルキル基である。この具
体例としては、一般式(I)で示されたものと同様な基
が挙げられる。この一般式(II)で表されるアミドアミ
ン塩系界面活性剤の代表例としては、ラウリン酸アミド
プロピルジメチルアミン塩酸塩、ミリスチン酸アミドプ
ロピルジメチルアミン塩酸塩、パルミチン酸アミドプロ
ピルジメチルアミン塩酸塩、ステアリン酸アミドプロピ
ルジメチルアミン塩酸塩、ヤシ脂肪酸アミドエチルジエ
チルアミングルタミン酸塩、パーム脂肪酸アミドプロピ
ルジエチルアミン酢酸塩、牛脂脂肪酸アミドエチルジエ
チルアミングルタミン酸塩等があるが、これらに限定さ
れるものではない。また塩の種類の具体例としては、そ
の他硫酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、アスパラギン酸塩
等があるが、これらに限定されるものではない。
【0009】(A)成分の使用量は、洗浄剤組成物全量
に対して、好ましくは0.5〜10重量%、更に好まし
くは1〜8重量%である。(A)成分の使用量が0.5
重量%未満であると、泡立ち性の向上効果に乏しく、ま
た、10重量%を越えると粘度が上昇し、液体洗浄剤と
して用いるのが困難となる。
【0010】本発明の(B)成分である、前記一般式
(III)で表されるアミドアミノ酸系界面活性剤、前記
一般式(IV)で表されるアミドカルボン酸塩系界面活性
剤及び前記一般式(V)で表されるα−スルホ脂肪酸誘
導体系界面活性剤は、洗浄機能を発揮させるために用い
られる。一般式(III)で表されるアミドアミノ酸系界
面活性剤において、R5は炭素数8〜22、好ましくは
10〜18の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基またはアル
ケニル基である。Mはナトリウム塩、カリウム塩などの
アルカリ金属塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金
属塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩やトリ
エタノールアミン塩などのアルカノールアミン塩があ
る。より好ましくはアルカリ金属またはトリエタノール
アミンである。
【0011】一般式(III)で表されるアミドアミノ酸系
界面活性剤の具体例としては、N−ラウロイルグリシン
Na、N−ミリストイルグリシントリエタノールアミ
ン、N−ココイルグリシンNa、N−ラウロイルーβーア
ラニンNa、N−ミリストイルーβーアラニンNa、N−
ココイルーβーアラニンNa、N−ラウロイルーN−メチ
ルーβーアラニンNa、N−ミリストイルーN−メチルーβ
ーアラニンNa、N−オレオイルーN−メチルーβーアラニ
ントリエタノールアミン、N−ラウロイルグルタミン酸
Na、N−ミリストイルグルタミン酸K、N−ココイル
グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ラウロイルー
N−メチルタウリンNa、N-ココイルーN−メチルタウ
リンNaなどが挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0012】一般式(III)で表されるアミドアミノ酸系
界面活性剤それ自体は、従来より公知のものであり、こ
のものは、たとえばアミノ酸と脂肪酸クロライドとを塩
基性触媒の存在下、必要により中和することにより合成
される。この場合、アミノ酸としては、グリシン、β−
アラニン、N−メチル−β−アラニン、グルタミン酸ま
たはN−メチルタウリン等が挙げられる。
【0013】一般式(IV)で表されるアミドカルボン酸
塩系界面活性剤において、R8は炭素数8〜22、好ま
しくは8〜18の直鎖または分岐鎖のアルキル基または
アルケニル基であり、R9は水素、炭素数1〜6、好ま
しくは水素、炭素数1〜2のアルキル基またはヒドロキ
シアルキル基、あるいは炭素数4〜14、好ましくは4
〜7のポリヒドロキシアルキル基である。Mはナトリウ
ム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、マグネシウム
塩などのアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、モノエ
タノールアミン塩やトリエタノールアミン塩などのアル
カノールアミン塩がある。より好ましくはアルカリ金属
またはトリエタノールアミンである。
【0014】一般式(IV)で表されるアミドカルボン酸
塩系界面活性剤の具体例としては、たとえば、モノ−N
−ラウリルコハク酸アミドまたはそのK塩、モノ−N−
ラウリルマレイン酸アミドまたはK塩、モノ−N−デシ
ル酒石酸アミドまたはそのアンモニウム塩、モノ−N−
デシルクエン酸アミドまたはそのK塩、モノ−N−ミリ
スチルクエン酸アミドまたはそのK塩、モノ−N−ラウ
リルスルホコハク酸またはそのK塩などが挙げられる
が、これらに限定されもものではない。
【0015】一般式(IV)で表されるアミドカルボン酸
塩系界面活性剤それ自体は、従来より公知のものであ
り、たとえば、アミンと多価カルボン酸またはこれら無
水物とを、無溶媒または適当な溶媒を用いて、無触媒あ
るいは塩基性触媒存在下に縮合反応させた後、必要によ
り中和することにより、収率良く合成することができ
る。 この場合、アミンとしては、オクチルアミン、デ
シルアミン、ドデシルアミン、テトラデシルアミン、ヘ
キサデシルアミン、オクタデシルアミン、ベヘニルアミ
ン等の1級アミン、あるいは、オクチルメチルアミン、
デシルメチルアミン、ドデシルメチルアミン、ドデシル
エチルアミン、ドデシルヒドロキシエチルアミン、テト
ラデシルメチルアミン、ヘキサデシルメチルアミン、オ
クタデシルメチルアミン、テトラデシルヒドロキシプロ
ピルアミン、N-ドデシル-N-1-デオキシソルビチルア
ミン、N-ドデシル−N−1−デオキシエリスリチルア
ミン、N−ドデシル−N−1−デオキシキシリチルアミ
ン、N−テトラデシル−N−1−デオキシ−4−グルコ
シド−ソルビチルアミン、N−ドデシル−N−1−デオ
キシマンニチルアミン、N−ドデシル−N−1−デオキ
シアラビチルアミン、N−ドデシル−N−1−デオキシ
ガラクチルアミン等の2級アミンがあるが、これらに限
定されるものではない。多価カルボン酸の具体例として
は、コハク酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、スルホ
コハク酸などがあり、その無水物としては、無水コハク
酸、無水マレイン酸などが挙げられるが、これらに限定
されるものではない。また光学異性体を持つものは単独
でもラセミ体いずれであっても良い。
【0016】一般式(V)で表されるα−スルホ脂肪酸
誘導体系界面活性剤において、式中のアシル基R10CH
COは炭素数8〜22、好ましくは10〜18の脂肪酸
残基である。そのその具体例としては、カプリル酸、カ
プリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキ
ン酸、ベヘニン酸、ヤシ脂肪酸、牛脂脂肪酸などの脂肪
酸残基を挙げることができる。また、Eは炭素数1〜1
2、好ましくは1〜16のアルキル基あるいは(Cp
2p)qFである。この場合pは2〜4の整数を、qは酸化
エチレンの付加モル数で平均3〜25より好ましくは5
〜15の数である。
【0017】一般式(V)で表されるα−スルホ脂肪酸
誘導体系界面活性剤の具体例としては、α−スルホラウ
リン酸メチルエステルK、α−スルホミリスチン酸メチ
ルエステルNa、α−スルホパルミチン酸メチルエステ
ルNa、α−スルホステアリン酸メチルエステルNa、
α−スルホヤシ脂肪酸メチルエステルK、α−スルホパ
ーム油脂肪酸メチルエステルNa、α−スルホ牛脂脂肪
酸メチルエステルNa、α−スルホミリスチン酸エチル
エステルNa、α−スルホパルミチン酸エチルエステル
Na、α−スルホステアリン酸エチルエステルNa、α
−スルホパルミチン酸プロピルエステルNa、α−スル
ホパルミチン酸ブチルエステルNa、α−スルホパルミ
チン酸ヘキシルエステルNa、メトキシヘキサエチレン
グリコール・α−スルホラウリン酸エステルNa、メト
キシヘキサエチレングリコール・α−スルホミリスチン
酸エステルNa、メトキシヘキサエチレングリコール・
α−スルホヤシ脂肪酸エステルK、メトキシノナエチレ
ングリコール・α−スルホラウリン酸エステルK、メト
キシノナエチレングリコール・α−スルホミリスチン酸
エステルNa、ポリオキシエチレン(p=4)・α−ス
ルホラウリン酸モノ/ジエステルNa、ポリオキシエチ
レン(p=6)・α−スルホミリスチン酸モノ/ジエス
テルNa、などが挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。
【0018】このような一般式(V)で表されるα−ス
ルホ脂肪酸誘導体系界面活性剤それ自体は公知のもので
あり、たとえば、飽和脂肪酸のアルキルエステルまたは
ポリアルキレンオキシドエステルを通常の方法でスルホ
ン化し熟成後、中和して得る方法や、脂肪酸を通常の方
法でスルホン化した後所定の炭素数のアルコールもしく
はポリアルキレングリコールまたはポリアルキレングリ
コールモノアルキルエーテルでエステル化後、中和して
得る方法などがある。
【0019】(B)成分の使用量は、洗浄剤組成物全量
に対して、好ましくは1〜25重量%、更に好ましくは
1〜15重量%である。(B)成分の使用量が1重量%
未満であると、洗浄力が充分に発揮されず、また25重
量%を超えると、粘度が高くなり、液体洗浄剤として使
用することが困難となる。
【0020】また、本発明で用いられる前記(A)成分
及び(B)成分の使用割合は、泡立ち性及び低温下の使
用・保存安定性を同時に満足させるという観点からみ
て、好ましくは、A:B=15〜1:1〜50、好まし
くは10〜1:1〜20とするのがよい。
【0021】本発明の液体洗浄剤組成物は、前記(A)
成分及び(B)成分を必須成分とするものであるが、他
の公知の洗浄剤成分を配合することもできる。このよう
な洗浄剤としては、たとえば、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、スルホコハク酸
モノ(ジ)アルキル(アルケニル)エステル塩、アルキ
ルリン酸エステル塩、アミノ酸系界面活性剤等のアニオ
ン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
アルキルポリグルコシド、アルキルグルコシドエステ
ル、アルキルグルカミド、アルカノールアミド等の非イ
オン界面活性剤、アルキル酢酸ベタイン、アミドプロピ
ルベタイン、(ヒドロキシ)スルホベタイン、イミダゾ
リン型などの両性活性剤等が挙げられる。
【0022】また、本発明の液体洗浄剤組成物には、本
発明の目的を損なわない範囲でこの種の洗浄剤に配合さ
れる補助成分を配合することもできる。このような補助
成分としては、たとえば、炭酸ナトリウム(カリウ
ム)、珪酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリアク
リル酸塩等のビルダー類、(ポリ)グリセリン、ソルビ
トール等の保湿剤、メチルセルロース、ポリオキシエチ
レングリコールジステアレート、エタノール、(ポリ)
エチレングリコール、(ポリ)プロピレングリコール等
の粘度調整剤、メチルパラベン、ブチルパラベン等の防
腐剤、グリチルリチン酸カリウム、酢酸トコフェロール
等の抗炎症剤、その他、酸化防止剤、紫外線吸収剤、金
属イオン封鎖剤、殺菌剤、水溶性高分子化合物、水溶性
無機塩、pH調製に用いられる有機および無機化合物、
パール光沢剤、色素、香料、などが挙げられる。
【0023】次に、本発明を実施例及び比較例により更
に詳細に説明する。 実施例1〜13、比較例1〜9 下記表1に示される組成の各種液体洗浄剤組成物を調製
し、その泡立ち性及び低温安定性を下記評価法により判
定した。その結果を表1に示す。
【0024】[泡立ち性]洗浄剤組成物の0.5%水溶
液20mlを100mlのエプトン管に取り、20回振
盪後の泡体積(ml)を測定した。数値が高いものほど
泡立ち性が良好であることを意味する。 [低温安定性]洗浄剤組成物を50mlの透明瓶に取
り、5℃に24時間保存し、その溶液の外観を観察し
た。 ○:透明 △:微濁 ×:白濁または分離
【0025】なお、表1における各記号は下記の化合物
を意味する。 A−1:ラウリン酸アミドプロピルトリメチルアンモニ
ウムCl A−2:ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミン塩酸
塩 A−3:ミリスチン酸アミドエチルトリエチルアンモニ
ウムエチル硫酸 A−4:ラウリン酸アミドエチルトリエチルアンモニウ
ムエチル硫酸 A−5:ラウリン酸アミドプロピルトリメチルアンモニ
ウムCl A−6:ラウリン酸アミドエチルジエチルアミングルタ
ミン酸塩 A−7:ラウリン酸アミドプロピルジエチルアミン塩酸
塩 B−1:ラウロイルグルタミン酸Na B−2:ラウロイルグリシンNa B−3:ラウロイル−N−メチルβ−アラニンNa B−4:ラウロイルβアラニントリエタノールアミン B−5:ラウロイルーN−メチルタウリンNa B−6:モノ−N−ラウリルクエン酸アミドK B−7:モノ−N−ラウリルコハク酸アミドトリエタノ
ールアミン B−8:モノ−N−デジル酒石酸アミドトリエタノール
アミン B−9:モノ−N−ラウリルマレイン酸アミドK B−10:メトキシヘキサエチレングリコールα−スル
ホ脂肪酸(C12〜C14)エステルNa B−11:ヘキサエチレングリコールα−スルホ脂肪酸
(C12〜C14)エステルNa C−1:ラウリルトリメチルアンモニウムCl C−2:ラウリル硫酸エステルNa C−3:ラウリルトリエチルアンモニウムエチル硫酸
【0026】
【表1−(1)】
【0027】
【表1−(2)】
【0028】
【表1−(3)】
【0029】表1の結果から、(A)成分及び(B)成
分を必須成分とする本発明の実施例1〜13の液体洗浄
剤組成物は、泡立ち性が良好であると共に低温安定性に
も優れているが、上記(A)又は(B)成分の1つを欠
く比較例1〜9のものは泡立ち性及び低温安定性の両者
を満足しないことが判る。 [応用例] [ボディシャンプー] 重量% モノ−N−ラウリルクエン酸K 11.0 ヤシ油脂肪酸K 5.0 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5.0 ラウリン酸アミドプロピルトリメチルアンモニウムCl 4.0 プロピレングリコール 5.0 香料 微量 イオン交換水 バランス [シャンプー] 重量% N−ラウリル−N−メチル−β−アラニンNa 13.0 ヤシ油脂肪酸アミドエチルジエチルアミングルタミン酸塩 4.0 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5.0 カチオン化セルロース 0.5 エタノール 2.5 香料 0.5 イオン交換水 [台所用洗浄剤] 重量% メトキシヘキサエチレングリコールα−スルホ脂肪酸 (C12〜C14)エステルNa 13.0 C12アルコールエトキシ(p=3)硫酸エステルNa 5.0 ラウリン酸アミドエチルトリエチルアンモニウムCl 5.0 エタノール 4.0 香料 微量 イオン交換水 バランス 上記ボディーシャンプー、シャンプー、台所用洗浄剤は
いずれも、泡立ち、低温安定性共良好であった。
【0030】
【発明の効果】本発明の液体洗浄剤組成物は、泡立ち性
能に優れると共に低温下における使用・保存安定性に優
れたものである。従って、本発明の液体洗浄剤組成物
は、たとえば北海道等の寒冷地においても泡立ち性能が
低下せず、洗浄機能が十分に発揮されると共に泡立ち性
能が良好で、しかも、かつ使用・保存時においても液分
離を生じない安定なものでその商品価値の極めて高いも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 1/65 C11D 1/65 17/08 17/08 (72)発明者 松尾 隆雄 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 阪谷 武信 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(A)成分および(B)成分を必
    須成分として含有することを特徴とする液体洗浄剤組成
    物。 (A)成分:一般式(I)で表されるアミドカチオン系
    界面活性剤および一般式(II)で表されるアミドアミン
    塩系界面活性剤から選ばれる少なくとも1種 【化1】 (式中、R1は炭素数7〜21のアルキル基またはアル
    ケニル基、R2、R3及びR4は炭素数1〜6のアルキル
    基またはヒドロキシアルキル基、nは2〜6の整数、X
    はハロゲン原子またはメチル硫酸またはエチル硫酸を示
    す。) 【化2】 (式中、R1、R2、R3およびnは前記一般式(I)と
    同じ、Yは無機酸または有機酸を示す。) (B成分):一般式(III)で表されるアミドアミノ酸系
    界面活性剤、一般式(IV)で表されるアミドカルボン酸
    塩系界面活性剤および一般式(V)で表されるα−スル
    ホ脂肪酸誘導体系界面活性剤から選ばれる少なくとも1
    種 【化3】 (式中、R5は炭素数7〜21のアルキル基またはアル
    ケニル基、R6は水素またはメチル基、nは0または
    1、R7は水素または−C24COOM、Aは−COO
    Mまたは−SO3M、Mは水素、アルカリ金属、アルカ
    リ土類金属、置換されていてもよいアンモニウムまたは
    アルカノールアミンを示す。) 【化4】 【化5】 (式中、R10は、炭素数6〜20のアルキル基、Eは、
    炭素数1〜6のアルキル基、または(CpH2pO)qF、
    pは2〜4の整数、qは3〜25の数、Fは水素または
    炭素数1〜4のアルキル基、Mは水素、アルカリ金属、
    アルカリ土類金属、置換されていてもよいアンモニウム
    またはアルカノールアミンを示す。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11370997B2 (en) 2016-08-25 2022-06-28 Ecolab Usa Inc. Cleaning compositions and methods of use

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