JPH10168761A - 湿式合成皮革製造用工程紙並びに応用加工方法 - Google Patents
湿式合成皮革製造用工程紙並びに応用加工方法Info
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- JPH10168761A JPH10168761A JP8346686A JP34668696A JPH10168761A JP H10168761 A JPH10168761 A JP H10168761A JP 8346686 A JP8346686 A JP 8346686A JP 34668696 A JP34668696 A JP 34668696A JP H10168761 A JPH10168761 A JP H10168761A
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- Textile Engineering (AREA)
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 基体の種類を問わずに製造が容易な新規な湿
式法による合成皮革の製造方法とこの湿式製造方法に使
用するのに好適な工程紙を提供する。 【解決手段】 合成紙等の耐水性紙の少なくとも片面に
熱可塑性樹脂フィルムをラミネートしてなる耐水性の工
程紙上にウレタン樹脂を塗布してウレタン樹脂層を形成
し、この工程紙上のウレタン樹脂層に基体を貼り合わせ
てから凝固槽中に導き、該凝固槽中においてウレタン樹
脂を凝固させて成膜を行い合成皮革とする。
式法による合成皮革の製造方法とこの湿式製造方法に使
用するのに好適な工程紙を提供する。 【解決手段】 合成紙等の耐水性紙の少なくとも片面に
熱可塑性樹脂フィルムをラミネートしてなる耐水性の工
程紙上にウレタン樹脂を塗布してウレタン樹脂層を形成
し、この工程紙上のウレタン樹脂層に基体を貼り合わせ
てから凝固槽中に導き、該凝固槽中においてウレタン樹
脂を凝固させて成膜を行い合成皮革とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成皮革の製造方
法に関し、特に湿式製造による合成皮革の製造方法とこ
の製造方法に使用される工程紙に関する。更に、詳しく
は、トリコットやベンナイロントリコット等のように薄
くて取り扱いにくい基体に対しても均一なウレタン樹脂
層を形成することができる合成皮革の湿式製造方法とこ
の製造方法に使用される工程紙に関する。
法に関し、特に湿式製造による合成皮革の製造方法とこ
の製造方法に使用される工程紙に関する。更に、詳しく
は、トリコットやベンナイロントリコット等のように薄
くて取り扱いにくい基体に対しても均一なウレタン樹脂
層を形成することができる合成皮革の湿式製造方法とこ
の製造方法に使用される工程紙に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の改良に関わる湿式法は、図2に
示すように、例えば編織布等の基体a上にウレタン樹脂
bを塗布し、これを凝固槽c中に導き、ウレタン樹脂b
を凝固させて成膜し、水洗槽dで水洗後、乾燥機eで乾
燥し、その後、必要に応じ、仕上げ加工を施したり、更
に、ウレタン樹脂最表面層を積層形成したりして、合成
皮革fを製造するものである。尚、図中gはウレタン樹
脂槽を示す。
示すように、例えば編織布等の基体a上にウレタン樹脂
bを塗布し、これを凝固槽c中に導き、ウレタン樹脂b
を凝固させて成膜し、水洗槽dで水洗後、乾燥機eで乾
燥し、その後、必要に応じ、仕上げ加工を施したり、更
に、ウレタン樹脂最表面層を積層形成したりして、合成
皮革fを製造するものである。尚、図中gはウレタン樹
脂槽を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記湿
式法は、トリコットやベンナイロントリコット等のよう
な軟らかな素材からなる基体にウレタン樹脂を直接塗布
する場合、基体が軟らかく、また、皺があったり、伸縮
性に富むために、ウレタン樹脂の塗工作業が非常に難し
く、また、ウレタン樹脂の塗工量も多くする必要があ
り、ウレタン樹脂層の膜厚も厚くなり、薄手のものを作
成できないという欠点を有している。そこで本発明は、
前記湿式法の欠点を解消し、基体の種類を問わずに製造
が容易な新規な湿式法による合成皮革の製造方法を提供
することを目的とする。また、本発明は前記湿式製造方
法に使用するのに好適な工程紙を提供することも目的と
する。
式法は、トリコットやベンナイロントリコット等のよう
な軟らかな素材からなる基体にウレタン樹脂を直接塗布
する場合、基体が軟らかく、また、皺があったり、伸縮
性に富むために、ウレタン樹脂の塗工作業が非常に難し
く、また、ウレタン樹脂の塗工量も多くする必要があ
り、ウレタン樹脂層の膜厚も厚くなり、薄手のものを作
成できないという欠点を有している。そこで本発明は、
前記湿式法の欠点を解消し、基体の種類を問わずに製造
が容易な新規な湿式法による合成皮革の製造方法を提供
することを目的とする。また、本発明は前記湿式製造方
法に使用するのに好適な工程紙を提供することも目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の合成皮革の湿式
製造用工程紙は、前記目的を達成するべく、合成紙等の
耐水性紙の少なくとも片面に熱可塑性樹脂フィルムをラ
ミネートしてなることを特徴とする。また、請求項2記
載の合成皮革の湿式製造用工程紙は、前記工程紙は、エ
ンボス加工を施されたことを特徴とする。また、請求項
3記載の合成皮革の湿式製造用工程紙は、前記耐水性紙
は、ポリエチレン、ポリプロピレン或いはポリエステル
からなり、前記熱可塑性樹脂フィルムはOPP、CPP
或いはTPXからなり、これらはドライラミネート或い
は押し出しラミネートされていることを特徴とする。ま
た、請求項4記載の合成皮革の湿式製造用工程紙は、前
記工程紙は、比重が0.7〜1.5であることを特徴と
する。また、本発明の合成皮革の製造方法は、前記工程
紙を用いた応用加工方法であって、耐水性の工程紙上に
ウレタン樹脂を塗布してウレタン樹脂層を形成し、この
工程紙上のウレタン樹脂層に基体を貼り合わせてから凝
固槽中に導き、該凝固槽中においてウレタン樹脂を凝固
させて成膜を行うことを特徴とする。
製造用工程紙は、前記目的を達成するべく、合成紙等の
耐水性紙の少なくとも片面に熱可塑性樹脂フィルムをラ
ミネートしてなることを特徴とする。また、請求項2記
載の合成皮革の湿式製造用工程紙は、前記工程紙は、エ
ンボス加工を施されたことを特徴とする。また、請求項
3記載の合成皮革の湿式製造用工程紙は、前記耐水性紙
は、ポリエチレン、ポリプロピレン或いはポリエステル
からなり、前記熱可塑性樹脂フィルムはOPP、CPP
或いはTPXからなり、これらはドライラミネート或い
は押し出しラミネートされていることを特徴とする。ま
た、請求項4記載の合成皮革の湿式製造用工程紙は、前
記工程紙は、比重が0.7〜1.5であることを特徴と
する。また、本発明の合成皮革の製造方法は、前記工程
紙を用いた応用加工方法であって、耐水性の工程紙上に
ウレタン樹脂を塗布してウレタン樹脂層を形成し、この
工程紙上のウレタン樹脂層に基体を貼り合わせてから凝
固槽中に導き、該凝固槽中においてウレタン樹脂を凝固
させて成膜を行うことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明によれば、先ず、耐水性の
工程紙上にウレタン樹脂を塗布してウレタン樹脂層を形
成してから、このウレタン樹脂層に基体を貼り合わせる
ようにしたので、工程紙上にウレタン樹脂を非常に薄く
かつ均一に塗布することができ、しかも、その後の基体
の貼り合わせが容易に行える。このため、従来の湿式法
の欠点であった、基体へのウレタン樹脂の塗布作業が難
しく、製造が大変であったという欠点が解消され、非常
に製造し易い合成皮革の湿式製造方法を提供することが
できる。
工程紙上にウレタン樹脂を塗布してウレタン樹脂層を形
成してから、このウレタン樹脂層に基体を貼り合わせる
ようにしたので、工程紙上にウレタン樹脂を非常に薄く
かつ均一に塗布することができ、しかも、その後の基体
の貼り合わせが容易に行える。このため、従来の湿式法
の欠点であった、基体へのウレタン樹脂の塗布作業が難
しく、製造が大変であったという欠点が解消され、非常
に製造し易い合成皮革の湿式製造方法を提供することが
できる。
【0006】前記工程紙は、凝固槽内に導く必要がある
ため、従来の乾式法の工程紙と異なり、耐水性である必
要がある。このため、合成紙のような耐水性紙、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン或いはポリエステル
等の熱可塑性樹脂製の合成紙の少なくとも片面に、OP
P、CPP或いはTPX等の熱可塑性樹脂フィルムをド
ライラミネート或いは押し出しラミネートした構造の工
程紙を用いる必要がある。尚、前記耐水性紙の厚味は、
50〜800μm程度にするのが好ましい。また、前記
熱可塑性合成樹脂フィルムの厚味は5〜300μm程度
にするのが好ましい。
ため、従来の乾式法の工程紙と異なり、耐水性である必
要がある。このため、合成紙のような耐水性紙、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン或いはポリエステル
等の熱可塑性樹脂製の合成紙の少なくとも片面に、OP
P、CPP或いはTPX等の熱可塑性樹脂フィルムをド
ライラミネート或いは押し出しラミネートした構造の工
程紙を用いる必要がある。尚、前記耐水性紙の厚味は、
50〜800μm程度にするのが好ましい。また、前記
熱可塑性合成樹脂フィルムの厚味は5〜300μm程度
にするのが好ましい。
【0007】このような構成の工程紙は、基体自体が耐
水性である上、その表面に耐水性でかつ表面が平滑な熱
可塑性合成樹脂フィルムをラミネートされているので、
工程紙全体の耐水性に優れ、また、そのウレタン樹脂層
の形成面の平滑性にも優れるものである。即ち、耐水性
が大きく、強度が高いので再使用ができ、しかも、軽量
で、かつ、表面の平滑性に優れるので作業性にも優れる
工程紙が得られることになる。尚、ラミネートに際して
は、前記熱可塑性樹脂フィルムと同種の材料を主体とし
た接着剤を用いるのが耐水性の観点、また、層間剥離の
防止の観点からも好ましい。
水性である上、その表面に耐水性でかつ表面が平滑な熱
可塑性合成樹脂フィルムをラミネートされているので、
工程紙全体の耐水性に優れ、また、そのウレタン樹脂層
の形成面の平滑性にも優れるものである。即ち、耐水性
が大きく、強度が高いので再使用ができ、しかも、軽量
で、かつ、表面の平滑性に優れるので作業性にも優れる
工程紙が得られることになる。尚、ラミネートに際して
は、前記熱可塑性樹脂フィルムと同種の材料を主体とし
た接着剤を用いるのが耐水性の観点、また、層間剥離の
防止の観点からも好ましい。
【0008】この工程紙の比重は0.7〜1.5の範囲
にすることが好ましい。これは、比重が0.7未満であ
れば、軽くて二次加工及び作業性が悪く、現存フィルム
として耐え得るものがなく、また、比重が1.5を越え
ると、重くて問題があるからでる。
にすることが好ましい。これは、比重が0.7未満であ
れば、軽くて二次加工及び作業性が悪く、現存フィルム
として耐え得るものがなく、また、比重が1.5を越え
ると、重くて問題があるからでる。
【0009】本発明で使用するウレタン樹脂としては、
従来、湿式法で使用されているウレタン樹脂であれば、
特に限定されるものでなく、例えば、一液タイプのポリ
ウレタンのジメチルホルムアミド(DMF)溶液等が原
料として用いられる。
従来、湿式法で使用されているウレタン樹脂であれば、
特に限定されるものでなく、例えば、一液タイプのポリ
ウレタンのジメチルホルムアミド(DMF)溶液等が原
料として用いられる。
【0010】このウレタン樹脂を前記工程紙上に、ロー
ルコータ、ナイフコータ、リバースコータ、カーテンコ
ータ等の塗工手段で、例えば衣料用であれば0.4〜
0.8μm程度、靴用であれば0.7〜1.5μm程度
の厚味に塗布する。この時、従来の湿式法では基体に直
接ウレタン樹脂を塗布していたため、余り薄く塗布する
ことができなかったのに対し、非常に薄く塗布すること
ができるようになる。
ルコータ、ナイフコータ、リバースコータ、カーテンコ
ータ等の塗工手段で、例えば衣料用であれば0.4〜
0.8μm程度、靴用であれば0.7〜1.5μm程度
の厚味に塗布する。この時、従来の湿式法では基体に直
接ウレタン樹脂を塗布していたため、余り薄く塗布する
ことができなかったのに対し、非常に薄く塗布すること
ができるようになる。
【0011】このように、工程紙上に塗布されたウレタ
ン樹脂に基体を貼り合わせ、これを凝固槽に導き前記ウ
レタン樹脂を凝固させるだけで、簡単に合成皮革を製造
することができる。
ン樹脂に基体を貼り合わせ、これを凝固槽に導き前記ウ
レタン樹脂を凝固させるだけで、簡単に合成皮革を製造
することができる。
【0012】前記基体としては、不織布や、トリコッ
ト、ベンナイロントリコット等の織布等が使用され、特
に、トリコット等の取り扱いの難しい基体であっても使
用可能である。尚、凝固槽は従来の湿式法における凝固
槽と同様のものでよく、内部に一液タイプのポリウレタ
ンのDMF溶液が収容されている。次に、水洗槽に導
き、水洗し、乾燥炉に導き、乾燥させ、その後、工程紙
を取り除き、必要に応じ、エンボスロールによるエンボ
ス仕上げ等の各種仕上げ工程を施して、合成皮革に仕上
げる。尚、前記ウレタン樹脂層の上に更に乾式方によっ
てウレタン樹脂からなる最表面層を設けるようにしても
よい。
ト、ベンナイロントリコット等の織布等が使用され、特
に、トリコット等の取り扱いの難しい基体であっても使
用可能である。尚、凝固槽は従来の湿式法における凝固
槽と同様のものでよく、内部に一液タイプのポリウレタ
ンのDMF溶液が収容されている。次に、水洗槽に導
き、水洗し、乾燥炉に導き、乾燥させ、その後、工程紙
を取り除き、必要に応じ、エンボスロールによるエンボ
ス仕上げ等の各種仕上げ工程を施して、合成皮革に仕上
げる。尚、前記ウレタン樹脂層の上に更に乾式方によっ
てウレタン樹脂からなる最表面層を設けるようにしても
よい。
【0013】
【実施例】次に本発明の具体的実施例につき図面に基づ
き説明する。 (実施例1)図中1はウレタン樹脂槽を示し、一液タイ
プのポリウレタンDMF溶液からなるウレタン樹脂層の
形成原料(ウレタン樹脂)2が収容されている。
き説明する。 (実施例1)図中1はウレタン樹脂槽を示し、一液タイ
プのポリウレタンDMF溶液からなるウレタン樹脂層の
形成原料(ウレタン樹脂)2が収容されている。
【0014】このウレタン樹脂2を、厚味150μmの
合成紙上に熱可塑性合成樹脂(ポリプロピレン)フィル
ムを押し出しラミネートして形成された工程紙3の合成
樹脂フィルム面にナイフコータ4を使用して例えば厚味
0.4〜0.8μm程度に塗布してウレタン樹脂層5を
形成し、これに厚味0.1〜3.0mmのトリコットか
らなる基体6を貼り合わせローラ7によって貼り合わ
せ、凝固槽8内に導き、前記ウレタン樹脂層5を凝固さ
せるようにした。この凝固槽8内には水とDMFを主体
とした凝固液9が収容されている。次に、これを水洗槽
10に導き、水洗後、温度300℃までの範囲に設定さ
れている乾燥機11で乾燥し、工程紙3を取り除き、合
成皮革12として完成させた。
合成紙上に熱可塑性合成樹脂(ポリプロピレン)フィル
ムを押し出しラミネートして形成された工程紙3の合成
樹脂フィルム面にナイフコータ4を使用して例えば厚味
0.4〜0.8μm程度に塗布してウレタン樹脂層5を
形成し、これに厚味0.1〜3.0mmのトリコットか
らなる基体6を貼り合わせローラ7によって貼り合わ
せ、凝固槽8内に導き、前記ウレタン樹脂層5を凝固さ
せるようにした。この凝固槽8内には水とDMFを主体
とした凝固液9が収容されている。次に、これを水洗槽
10に導き、水洗後、温度300℃までの範囲に設定さ
れている乾燥機11で乾燥し、工程紙3を取り除き、合
成皮革12として完成させた。
【0015】このようにして得られた合成皮革12の表
面にエンボス等の仕上げ加工を施したり、或いは、更
に、別途乾式によるウレタン樹脂最表面層を設けるよう
にしてもよい。また、前記実施例の工程紙自体にエンボ
ス加工を施して、エンボス付きの合成皮革を製造するよ
うにしてもい。
面にエンボス等の仕上げ加工を施したり、或いは、更
に、別途乾式によるウレタン樹脂最表面層を設けるよう
にしてもよい。また、前記実施例の工程紙自体にエンボ
ス加工を施して、エンボス付きの合成皮革を製造するよ
うにしてもい。
【0016】このようにして得られた合成皮革を観察し
てみたところ、形成されたウレタン樹脂による被膜は
0.01〜3.0mm程度と薄く、しかも均一に形成さ
れていた。また、工程紙も30回程度まで繰り返して使
用できた。
てみたところ、形成されたウレタン樹脂による被膜は
0.01〜3.0mm程度と薄く、しかも均一に形成さ
れていた。また、工程紙も30回程度まで繰り返して使
用できた。
【0017】
【発明の効果】このように、本発明によれば、従来の湿
式法の欠点を解消し、基体の種類を問わずに容易に製造
でき、例えばトリコットのような柔軟で取り扱いの難し
い基体に対してもウレタン樹脂層を均一に、薄く塗工す
ることができる合成皮革の湿式製造方法が提供でき、ま
た、この製造方法に使用するのに好適でしかも繰り返し
使用することができる工程紙を提供できる。
式法の欠点を解消し、基体の種類を問わずに容易に製造
でき、例えばトリコットのような柔軟で取り扱いの難し
い基体に対してもウレタン樹脂層を均一に、薄く塗工す
ることができる合成皮革の湿式製造方法が提供でき、ま
た、この製造方法に使用するのに好適でしかも繰り返し
使用することができる工程紙を提供できる。
【図1】本発明の合成皮革の製造法の製造工程を示す工
程線図
程線図
【図2】従来の湿式法の製造工程を示す工程線図
1 ウレタン樹脂槽 2 ウレタン樹脂 3 工程紙 4 ナイフコータ 5 ウレタン樹脂層 6 基体 7 ローラ 8 凝固槽 9 凝固液 10 水洗槽 11 乾燥機 12 合成皮革
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェイムス ウォン 台湾 タイペイ チュンシャオ・イーロー ド セクション4 レーン223 ナンバー 41 フロアー7
Claims (5)
- 【請求項1】 合成紙等の耐水性紙の少なくとも片面に
熱可塑性樹脂フィルムをラミネートしてなる合成皮革の
湿式製造用工程紙。 - 【請求項2】 エンボス加工を施されたことを特徴とす
る請求項1記載の合成皮革の湿式製造用工程紙。 - 【請求項3】 前記耐水性紙は、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン或いはポリエステルからなり、前記熱可塑性樹
脂フィルムはOPP、CPP或いはTPXからなり、こ
れらはドライラミネート或いは押し出しラミネートされ
ていることを特徴とする請求項1または2記載の合成皮
革の湿式製造用工程紙。 - 【請求項4】 比重が0.7〜1.5であることを特徴
とする請求項1乃至3の何れかに記載の合成皮革の湿式
製造用工程紙。 - 【請求項5】 耐水性の工程紙上にウレタン樹脂を塗布
してウレタン樹脂層を形成し、この工程紙上のウレタン
樹脂層に基体を貼り合わせてから凝固槽中に導き、該凝
固槽中においてウレタン樹脂を凝固させて成膜を行うこ
とを特徴とする合成皮革の製造方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8346686A JPH10168761A (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | 湿式合成皮革製造用工程紙並びに応用加工方法 |
TW086118501A TW487760B (en) | 1996-12-10 | 1997-12-09 | Processing paper for producing wet type synthetic leather and method of its application processing |
KR1019980706183A KR19990082450A (ko) | 1996-12-10 | 1997-12-10 | 습식 합성피혁제조용 공정시트 및 응용가공방법 |
EP97947883A EP0885996A4 (en) | 1996-12-10 | 1997-12-10 | TREATING PAPER FOR PRODUCING ARTIFICIAL LEATHER AND METHOD FOR USING IT |
CN97192137A CN1210568A (zh) | 1996-12-10 | 1997-12-10 | 湿法制造合成皮革的加工用纸及其应用加工方法 |
PCT/JP1997/004548 WO1998026125A1 (fr) | 1996-12-10 | 1997-12-10 | Traitement du papier pour la production de cuir synthetique et son procede d'application |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8346686A JPH10168761A (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | 湿式合成皮革製造用工程紙並びに応用加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10168761A true JPH10168761A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18385134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8346686A Withdrawn JPH10168761A (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | 湿式合成皮革製造用工程紙並びに応用加工方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0885996A4 (ja) |
JP (1) | JPH10168761A (ja) |
KR (1) | KR19990082450A (ja) |
CN (1) | CN1210568A (ja) |
TW (1) | TW487760B (ja) |
WO (1) | WO1998026125A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3936219B2 (ja) * | 2002-03-28 | 2007-06-27 | リンテック株式会社 | 湿式合成皮革製造用工程フィルム |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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