JPH1016769A - リフトカーの非常止め装置 - Google Patents

リフトカーの非常止め装置

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JPH1016769A
JPH1016769A JP19147896A JP19147896A JPH1016769A JP H1016769 A JPH1016769 A JP H1016769A JP 19147896 A JP19147896 A JP 19147896A JP 19147896 A JP19147896 A JP 19147896A JP H1016769 A JPH1016769 A JP H1016769A
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Takashi Okumura
隆 奥村
Toshiyuki Takahashi
利之 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題はリフトカーにおいて牽引用の
ロープが破断した時に車両を停止して逆走を防止するた
めの非常止め装置を提供することにある。 【解決手段】 傾斜した軌条4上をロープ2,2で牽引
された車両3が走行中にロープ2,2が破断をすると、
直ちに、走行台車20に装備をしたロープ破断検出器8
0が検出作用をして、リンク装置50で走行台車20の
両脇に装備した非常止め装置30,30を作動させて軌
条4を押圧し、さらに、挟持することで車両3を停止さ
せる。その際に、各々の非常止め装置30,30には挟
持力を確保するためのばね37,37と並列に緩衝器4
0を具えることで車両3が緩制動となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明はロープに牽引されて山岳
地、傾斜地等に施設された軌条上を昇降運行されるリフ
トカーないし小型ケーブルカーに具えられている非常止
め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロープを用いて車両を牽引して輸送を行
う索条牽引型輸送設備はリフトカーと称されて山岳地な
いし傾斜地における輸送設備として用いられる。これら
の索条牽引型輸送設備の車両は、車輪を具えた走行台車
上に客室を組み立てて用いる。また、走行台車の山上側
には先の牽引用ロープの一端が引留められている。さら
に、ロープは山上側に配備された駆動装置のシーブへ巻
き掛けられた後、山下側の停留場へ向けて折り返され
る。そして、ロープの他端にはつり合い重りが引留めら
れている。
【0003】つづいて、地上側には車両の走行用に軌条
が敷設されている。車両はロープに牽引されて敷設され
た軌条の上面を山上側と山下側の停留場間で往復運行さ
れる。同時に、ロープの他端に引留められたつり合い重
りも軌条内に案内されて車両と相対的な位置関係をなし
て移動し、また、ロープに対しては所要の張力を付与す
るようにしている。
【0004】こうして、人や物を輸送するリフトカーで
車両を牽引しているロープが破断した際には、ロープ破
断を検出すると共に車両が自重で山麓側へ逆走しないよ
うに車両側へ非常止め装置を装備して軌条を押圧して挟
持することで車両を制動停止させるようにしている。
【0005】図9は従来のエレベータに用いられている
非常止め装置100の構造を示したものである。エレベ
ータのかご(図示していない。)には縦向きに敷設され
たガイドレール106を中心にして図示左右で対称をな
して楔状をしたウエッジ102,102と、該ウエッジ
102,102の傾斜面に平行な傾斜面を形成したガイ
ドブロック101,101をガイドケース105,10
5内にそれぞれ水平方向に向かい合わせて摺動可能に入
れ込むようにする。そして、ガイドブロック101,1
01とガイドケース105,105の間にそれぞればね
104,104とばね104,104を圧縮して挿入を
する。さらに、ウエッジ102,102とガイドブロッ
ク101,101の間にはコロ103,103,…とコ
ロ103,103を挿入してころがり摩擦となるように
する。こうして、かごを吊り下げた主ロープが破断して
かごが急激に下降するとガバナロープが停止してこれに
連結したウエッジ102,102はコロ103,10
3,…が転動してガイドブロック101,101に対し
て相対的に矢印107,107の上方へ移動すると同時
にガイドレール106へ左右から接触する。
【0006】ウエッジ102,102がガイドレール1
06へ接触をすると、ウエッジ102,102とガイド
レール106との間で生じるすべり摩擦と、ウエッジ1
02,102とガイドブロック101,101との間の
コロ103,103およびコロ103,103を介して
生じるころがり摩擦の摩擦力の差によりウエッジ10
2,102はガイドレール側に止まり、かご(図示して
いない。)と共にガイドブロック101,101が下降
をするとウエッジ102,102により左右へも押し拡
げられる。この時、ガイドブロック101,101とガ
イドケース105,105の間に装着されたばね10
4,104とばね104,104とが圧縮されて、その
反発力がコロ103,103,…およびコロ103,1
03,…を介してウエッジ102,102へ作用するこ
とでウエッジ102,102に挟持力、即ち、制動力が
発生して下降するかごを制動停止するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した構成および作
用をするエレベータで使われている非常止め装置をリフ
トカーで具えると共に、急激な制動停止が行われないよ
うにした安全性の高いリフトカーの非常止め装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、索条に牽引されて傾斜軌条に沿って昇降運行す
るリフトカーの非常止め装置であって、前記車両にブラ
ケット32,33を用いて固着し、下縁付近には顎状の
挟持面31aを具えてなるキャッチブロック31と、前
記ブラット32,33により上下に摺動自在に支持さ
れ、下部には転動ガイド面41bを形成してなるガイド
ブロック41と、前記キャッチブロック31と前記ガイ
ドブロック41との間に間挿されたばね36,37及び
緩衝器40と、前記ガイドブロック41に固着されたガ
イドプレート42と、該ガイドプレート42に案内され
て摺動する上縁に転動ガイド面49bが形成されてなる
楔状のウエッジ49と、該ウエッジ49の転動ガイド面
49bと前記ガイドブロック41の転動ガイド面41b
の間に転動可能に挿入したコロ45,45,…とよりな
り、前記ウエッジ49を外部操作によりコロ45,4
5,…の転動を介して転動ガイド面49aと軌条4との
間に挿入した時、ばね36,37の復元力により制動面
49と挟持面31aとによって軌条4を挟圧して制動を
行うと共に、前記緩衝器40によって緩制動となるよう
になす。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
用いて説明をする。図1は本発明に係わる索条牽引型輸
送設備の一つであるリフトカー1の設備を説明した側面
図である。山上側5と山下側6の間には地表面上に”
C”型鋼材を用いた軌条4が直線状に敷設されている。
これに対して、車両3の走行台車20の上面には乗客用
の箱型をした客車3aが構築されている。さらに、走行
台車20には4輪の走行車輪21,21,21,21が
回転可能に具えられている。その他、図示するように山
上側5の方向に向けて2本のロープ2,2が一端が走行
台車20に引留められている。
【0010】つぎに、山上側5には駆動装置8が配備さ
れている。駆動装置8には1車の駆動シーブ9と2車の
誘導シーブ10,11があり、駆動シーブ9はベース1
3上に枢着されて電動機12で回転駆動され、誘導シー
ブ10,11はシーブフレーム14にそれぞれ枢着され
ている。
【0011】上記のように車両3の走行台車20へ一端
が引留められた2本のロープ2,2は山上側5に向けて
延線され、誘導シーブ10により駆動シーブ9へ誘導さ
れる。駆動シーブ9へ誘導された2本のロープ2,2は
それぞれ該駆動シーブ9へほぼ半周分だけ巻き回されて
山下側6に転向され、さらに、誘導シーブ11で車両3
を牽引する側のロープ2,2と山下側6に折り返された
ロープ2,2とが上下に平行な位置関係となるように調
整される。そして、山下側6に折り返えされたロープ
2,2の端部にはつり合い重り7が引留められている。
【0012】こうして、駆動装置8を起動して駆動シー
ブ9が回転すると車両3はロープ2,2で牽引されて軌
条4上を走行車輪21,21,21,21が転動して矢
印15方向の山上側5あるいは山下側6に向けて往復運
行される。同時に、ロープ2,2のもう一端側に引留め
られたつり合い重り7は軌条4内に案内されて車両3と
相対的な位置関係をなして車両3が矢印15方向へ移動
している時にはつり合い重り7は矢印16方向へ移動
し、反対に、車両3が矢印16方向に移動している時に
はつり合い重り7は矢印15方向に移動をする。
【0013】図2は車両3の走行台車20の側面図を示
したものである。走行台車20は”C”型の型鋼部材を
長方形状に枠組みして、中間に補助ビームを組み入れ補
剛して形成されたものである。走行台車20には進行方
向の前後のは走行車輪21,21,21,21を両端に
嵌着した車軸22,22が回転可能に枢着されている。
走行車輪21,21,21,21には乗り心地や騒音の
点からゴム製の空気入りタイヤが使用される。走行台車
20の四隅にはブラケット24,24,24,24が下
方へ延出して固着され、下面には水平方向に回転するガ
イローラー23,23,23,23が枢着されている。
【0014】つぎに、走行台車20の山上側5には2本
のシンブルロッド25,25を仲介して牽引用のロープ
2,2が引留められている。そして、2本のロープ2,
2へ当接してロープ破断検出器80が具えられている。
続けて、ロープ破断検出器80の動作はリンク装置50
で走行台車20の両側に装着をされた非常止め装置3
0,30へ伝達される。
【0015】つぎに、本発明に係わる非常止め装置30
の詳細な構造を図3、4、5を用いて説明する。車両3
の走行台車20の側面には”C”型の型鋼材を用いたベ
ースフレーム26,26を溶接して固着をする。つづい
て、ベースフレーム26,26には”L”字型のブラケ
ット32,32を対向させて配置をしてボルト34,3
4,…およびボルト34,34,…で固着をする。
【0016】つづいて、ブラケット32,32との間に
は図4の側面視で”凹”形に成形したキャッチブロック
31を両側面でボルト35,35,…とボルト35,3
5,…を用いて固着をする。また キャッチブロック3
1の下端はウエッジ49と共働して軌条4に当接して掴
む挟持面31aが形成されている。紙面上方の反対側に
は上辺部31bも前方に突出して形成されている。そし
て、キャッチブロック31にはガイドブロック41が上
下方向に摺動可能に間挿されている。また、図4で示す
通りブラケット32およびブラケット33のそれぞれ側
面には長穴状をしたガイド穴32aとガイド穴33aが
穿孔されている。先の、ガイドブロック41の両側面に
はそれぞれ縦方向に並べて2本のガイドピン41a,4
1aとガイドピン41a,41aが固着して延出され
て、前記したキャッチブロック31を取り付けた左右の
ブラケット32とブラケット33に形成されたガイド穴
32aとガイド穴33aに遊挿することでガイドブロッ
ク41を上下方向に摺動可能に案内するようにしてい
る。
【0017】つづいて、ガイドブロック41とキャッチ
ブロック31の上辺部31bとの間にはばねガイド3
6,36を用いてばね37,37が並列に間挿され、さ
らに、両ばね37,37の間には上辺部31b側に具え
たクレビス39とガイドブロック41側に具えたクレビ
ス39へ両端部が枢着されて緩衝器40も間挿されてい
る。緩衝器40の具体的なものとしてはオイルダンパー
がある。
【0018】つぎに、ガイドブロック41の下端には傾
斜した転動ガイド面41bが形成されている。つぎに、
ガイドブロック41にはボルト48,48,…でガイド
プレート42が固着されている。そして、図5で示すよ
うに、キャッチブロック31とガイドプレート42に挟
まれた状態で楔状に形成されたウエッジ49が案内され
て斜行をする。このウエッジ49の上端にはガイドブロ
ック41の転動ガイド面41bと平行に傾斜した転動ガ
イド面49aが形成され、下端には制動面49bが形成
されている。さらに、転動ガイド面41bと転動ガイド
面49aとの間にはコロガイド46により所定の間隔を
保ち、かつ、ピン47で枢着されたコロ45,45,…
が転動可能に挿入されている。またコロ45を枢着した
ピン47の一端部がガイドプレート42に形成された長
穴42aに遊挿することでウエッジ49の転動ガイド面
49aからコロ45が外れないようにしている。つぎ
に、ブラケット32およびブラケット33の下端部側面
には水平方向に調節ねじ43と44を対向して具え、ウ
エッジ49の両側面にそれぞれ当接させるようにしてウ
エッジ49の移動量を規定する構造になっている。
【0019】図6、7、8はロープ破断検出器の検出動
作でリンク装置50により走行台車20の両脇に装備を
した非常止め装置30を動作させた状態を説明したもの
である。T字型をしたリンクフレーム68には車両3の
進行方向の前後に位置して2つのガイドピン54とガイ
ドピン55とが所要の間隔で固着されている。これに対
して、ガイドプレート53には前後と左右の4箇所に長
穴53a.53b,53c,53dが穿孔されており、
この内の前後に位置する長穴53aにはガイドピン54
が、そして、長穴53dにはガイドピン55を遊挿させ
てガイドプレート53が長穴の長さだけ進行方向へ移動
可能にしている。
【0020】つぎに、リンクフレーム68には底面視で
ガイドプレート53を挟んで進行方向に対して左右に対
称な配置関係をなしてアーム56がヒンジピン60で、
そして、アーム58がヒンジピン61で水平方向に旋回
可能に枢着されている。さらに、走行台車20の中心線
側の端部には少量だけ移動可能にガイドピン57とガイ
ドピン59を具えて上記したガイドプレート53に穿孔
された左右の長穴53bと長穴53cへそれぞれ遊挿を
する。
【0021】また、アーム56とアーム58にはヒンジ
ピン60,61を挟んで走行台車20の両脇へ突出した
端部へはロッド64とロッド65の一端部が枢着をされ
ている。尚、ヒンジピン60,61とロッド64,65
の間に位置してアーム56,58とリンクフレーム68
との間にはそれぞればね62,63が緊張して係止され
ている。これにより、アーム56,58はヒンジピン6
0,61を中心にして矢印72と矢印73の方向へ旋回
する方向へ附勢されている。同時に、ガイドプレート5
3も矢印70の方向へ附勢されている。
【0022】図7はロープ破断検出器80からストラッ
プ51が外れた時のリンク装置50が動作後50Bの状
態を示したものである。ロープ破断検出器80からスト
ラップ51が外れるとガイドプレート53は緊張して係
止されたばね66とばね67の復元力の作用でガイドピ
ン54とガイドピン55に案内されて矢印70方向へ移
動をする。同時に、ガイドプレート59で連結されたア
ーム58がヒンジピン60を中心にして矢印73方向へ
旋回動作をする。そして、アーム56の先端部へ枢着さ
れたロッド64を矢印74方向へ押すことで一方の非常
止め装置30を動作させ、これと同時に、反対側のアー
ム58の先端部へ枢着されたロッド65を矢印71方向
へ押すことでもう一方の非常止め装置30を動作させる
ようにする。
【0023】図8は上記したロープ破断検出器80の検
出動作でリンク装置50の一方のロッド64で走行台車
20の進行方向の側面に装着された非常止め装置30を
作用させた状態を示したものである。始めに、図7で示
すように、リンク装置50のアーム56が緊張させたば
ね62の復元力でヒンジピン60を中心にして矢印73
方向へ旋回させるとアーム56の先端部に枢着されたロ
ッド64が矢印74方向へ押されることで、図8で示す
ようにロッド64の先端部は非常止め装置30の楔形に
形成されたウエッジ49に嵌着されており、従って、ウ
エッジ49は矢印75方向へ押される。
【0024】こうして、ウエッジ49はガイドプレート
42とキャッチブロック31とで案内され、同時に、ガ
イドブロック41の転動ガイド面41bとウエッジ49
の転動ガイド面49bの間に挿入された複数個のコロ4
5,45,…が転動しながら斜行することでその垂直成
分の矢印77方向と、その水平成分の矢印75方向へ移
動をする。
【0025】そして、ウエッジ49の制動面49bが車
両3が走行する軌条4の上面に接触をする。ウエッジ4
9には上側の転動ガイド面49aはコロ45,45,…
によるころがり摩擦となり、下側はすべり摩擦となる。
従って、両者に生じる摩擦力の違いでウエッジ49はす
べり摩擦となる軌条4側へ次第に密着するようになり、
車両3と共に移動をするガイドブロック41はウエッジ
49に対して相対的に矢印76方向へ移動をすることで
ウエッジ49の傾斜した転動ガイド面49aをコロ4
5,45,…が転動しながらガイドブロック41は楔効
果でブラケット32と33の間で案内された状態で矢印
78の上方へ移動をする。
【0026】これにより、キャッチブロック31の上辺
部31bとガイドブロック41の間に縦方向に並列にし
て間挿された2つのばね37,37が漸次圧縮されるよ
うになる。従って、2つのばね37,37の圧縮量に比
例した復元力がガイドブロック41とコロ45,45,
…を介在してウエッジ49を軌条4の上面への押しつけ
力として作用し、しかも、その作用力が次第に大きくな
る。
【0027】リンク装置50のアーム58についても同
様にして緊張されたばね63の復元力の作用でヒンジピ
ン61を中心にして矢印72の方向へ旋回することで、
先端部に枢着したロッド65が矢印71方向へ押される
ことでウエッジ49を移動させて他方側の非常止め装置
30も同様に作動をする。
【0028】さらに、両側の非常止め装置30,30の
ウエッジ49,49の軌条4への押しつけ力が車両3の
重量を越えると車両3は部分的に上方へ浮き上がるよう
になり、やがて、図5で示したキャッチブロック31の
下端に形成した挟持面31aとウエッジ49の制動面4
9bとで軌条4を共働して挟むことで車両3を強力に制
動停止させる。その際、2つのばね37と37の間に並
列に装着した緩衝器40の作用でガイドブロック41の
急激な移動を緩和することで緩制動となるようにして車
両3に乗車している乗客の安全を確保するようにしたも
のである。
【発明の効果】従来の非常止め装置は一般にエレベータ
で多く用いられており、かごを吊り下げたロープが破断
をすると、ガバナーの作用で非常止め装置がかごの案内
レールを掴むことで降下するかごを停止させる装置であ
る。
【0029】これに対して、本発明では傾斜した軌条上
をロープで牽引されて走行するリフトカーに適用したも
ので、車両の走行台車に装備したロープ破断検出器でロ
ープの破断を検出するとリンク装置で走行台車の両脇に
装備した非常止め装置を作動させて、非常止め装置が軌
条を押しつけ、さらに、軌条を挟持することでロープと
切り離されて自然降下する車両を停止すようにしたもの
である。さらに、非常止め装置には軌条の挟持力を確保
するためのばねと並列に緩衝器を具えることで緩制動と
なるようにして車両に乗車した乗客の安全性も向上させ
ており本発明の効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のリフトカーの全体構成を説明した側
面図を示す。
【図2】 リフトカーの車両の走行台車の構成を説明を
した側面図を示す。
【図3】 本発明の非常止め装置を説明した側面図を示
す。
【図4】 図4の非常止め装置の正面図を示す。
【図5】 本発明の非常止め装置と軌条との位置関係を
説明した一部を断面にした正面図を示す。
【図6】 車両の走行台車のリンク装置が動作前の状態
を説明した底面図を示す。
【図7】 図6の走行台車のリンク装置が動作後の状態
を説明した底面図を示す。
【図8】 図3の非常止め装置の動作後の状態を説明し
た側面図を示す。
【図9】 従来例のエレベータで使用されている非常止
め装置の構造を説明した模式図を示す。
【符号の説明】
1 索条牽引型輸送設備(リフトカー) 2,2 索条(ロープ) 3 車両 3a 客車 4 軌条 5 山上側(停留場) 6 山下側(停留場) 7 つり合い重り 8 駆動装置 9 駆動シーブ 10,11 誘導シーブ 12 電動機 13 ベース 14 シーブフレーム 15,16 矢印 20 走行台車 21,21,21,21 走行車輪 22,22 車軸 23,23,23,23 ガイドローラー 24,24,24,24 ブラケット 25,25 シンブルロッド 26 ベースフレーム 30,30 非常止め装置 31 キャッチブロック 31a 挟持面 31b 上辺部 32 ブラケット 32a ガイド穴 33 ブラケット 33a ガイド穴 34,34,… ボルト 35,35,… ボルト 36,36 ばねガイド 37,37 ばね 38 調節ボルト 39,39 クレビス 40 緩衝器 41 ガイドブロック 41a,41a,…ガイドピン 41b 転動ガイド面 42 ガイドプレート 42a 長穴 43,44 調節ねじ 45,45,… コロ 46 コロガイド 47 ピン 48,48,… ボルト 49 ウエッジ 49a 転動ガイド面 49b 制動面 50 リンク装置 50A 動作前 50B 動作後 51 ストラップ 52 ボルト 53 ガイドプレート 53a,53b,53c,53d 長穴 54,55 ガイドピン 56 アーム 57 ヒジンピン 58 アーム 59 ガイドピン 60,61 ヒンジピン 62,63 スプリング 64,65 ロッド 66,67 ねじ棒 68 リンクフレーム 70,71,72,73,74 矢印 75,76 矢印 80 ロープ破断検出器 90 シーブ操作装置 100 非常止め装置 101,101 ガイドブロック 102,102 ウエッジ 103,103,… コロ 104,104,… ガイドケース 106 ガイドプレート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 索条に牽引されて傾斜軌条に沿って昇降
    運行するリフトカーの非常止め装置であって、 前記車両にブラケット32,33を用いて固着し、下縁
    付近には顎状の挟持面31aを具えてなるキャッチブロ
    ック31と、 前記ブラット32,33により上下に摺動自在に支持さ
    れ、下部には転動ガイド面41bを形成してなるガイド
    ブロック41と、 前記キャッチブロック31と前記ガイドブロック41と
    の間に間挿されたばね36,37及び緩衝器40と、 前記ガイドブロック41に固着されたガイドプレート4
    2と、 該ガイドプレート42に案内されて摺動する上縁に転動
    ガイド面49bが形成されてなる楔状のウエッジ49
    と、 該ウエッジ49の転動ガイド面49bと前記ガイドブロ
    ック41の転動ガイド面41bの間に転動可能に挿入し
    たコロ45,45,…とよりなり、 前記ウエッジ49を外部操作によりコロ45,45,…
    の転動を介して転動ガイド面49aと軌条4との間に挿
    入した時、ばね36,37の復元力により制動面49と
    挟持面31aとによって軌条4を挟圧して制動を行うと
    共に、前記緩衝器40によって緩制動となるようになし
    たリフトカーの非常止め装置。
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