JPH08133068A - リフトカー - Google Patents

リフトカー

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JPH08133068A
JPH08133068A JP27622394A JP27622394A JPH08133068A JP H08133068 A JPH08133068 A JP H08133068A JP 27622394 A JP27622394 A JP 27622394A JP 27622394 A JP27622394 A JP 27622394A JP H08133068 A JPH08133068 A JP H08133068A
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wedge
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movement
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Masahiro Nakaseko
昌弘 中瀬古
Katsuya Teramoto
勝哉 寺本
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IHI Transport Machinery Co Ltd
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IHI Corp
Ishikawajima Transport Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな長さの差を吸収し見た目に不安感を与
えないイコライザを有するリフトカーを実現する。 【構成】 台車を牽引する2本のワイヤロープ3の長さ
を等しくする牽引ロープ用イコライザを有するリフトカ
ーにおいて、イコライザを、回転自在に軸支された円柱
6を備え、一方のワイヤロープ3は円柱6に軸心を左に
見るようにして巻きつき先端が円柱6に固着され、他方
のワイヤロープ3は円柱6に軸心を右に見るようにして
巻きつき先端が円柱6に固着されているように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、傾斜したレール上を2
本のワイヤロープで牽引されるリフトカーに係わり、特
に2本のワイヤロープ間に生じる長さの差を吸収するイ
コライザと、2本のワイヤロープが切断した時、柔らか
に作動するブレーキを備えたリフトカーに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場や公園などの傾斜地に人員輸送
用にリフトカーが設けられることがあるが、走行はワイ
ヤロープで牽引されるものが多い。この場合使用するワ
イヤロープは安全性を考慮して左右2本としている。2
本のワイヤロープの長さが異なると、短い方に力がかか
るので長さを等しくするためイコライザが用いられる。
【0003】図12は従来のイコライザを示す。レバー
60の両端にそれぞれワイヤロープ3が滑車を介して結
合され、レバー60の中心はピン61によって支持バー
62に結合されている。ワイヤロープ3の長さが等しけ
れば、レバー60は支持バー62に対して直交し、各ワ
イヤロープ3には張力Tが働く。ここで例えば、下側の
ワイヤロープ3が長くなると図で1点鎖線で示すように
レバー60は傾斜し、各ワイヤロープ3の張力Tが等し
くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、リフトカーの軌
道を設定する場合、始点と終点とを直線で結び、その間
に谷などがある場合は橋などを架けていた。しかし、少
し迂回すれば橋などを架けなくとも済む場合も多く、こ
のようなとき、曲線のレールが採用される。レールに直
線や曲線が混在すると、また曲率の異なる曲線が混在す
ると、2本のワイヤロープで牽引する場合、その長さの
差は直線だけの場合に比べてかなり大きくなり、図12
に示したイコライザでは長さの差を吸収できなくなる。
また、レバーの傾斜で長さの差を吸収するため、差が大
きくなると傾斜が大きくなり、見た目に不安定感を与え
る。
【0005】また、このようなリフトカーにはワイヤロ
ープが2本とも切断しても安全なように非常ブレーキが
設けられている。非常ブレーキとしてはレールと台車間
に楔を挿入し、楔の作用で急速に停止させる方法が用い
られている。しかし楔の場合急激に働くため、リフトカ
ーの乗員に大きな衝撃を与えるという問題があった。
【0006】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、大きな長さの差を吸収でき、かつ見た目に安定
感のある牽引ロープ用イコライザを備え、また、牽引す
るワイヤロープが切断した場合、ゆるやかに制動するブ
レーキを備えたリフトカーを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、傾斜したレール上を走行する台車と、該台車を牽引
する2本のロープの長さを等しくするイコライザと、該
イコライザをロープの張力方向には台車に固着し、張力
と反対方向にはばねで付勢して移動可能に取り付けるイ
コライザ取付装置と、2本のロープ切断時前記イコライ
ザと台車との相対移動を検出する移動検出手段と、該移
動検出手段の移動検出により台車に設けられた楔受とレ
ールとの間に楔を挿入して制御するブレーキとを備え、
前記イコライザは軸方向がロープの方向と交差し、回転
自在に軸支されたドラムを備え、一方のロープは該ドラ
ムに軸心を左に見るようにして巻きつき、先端がドラム
に固着され、他方のロープは前記ドラムに軸心を右に見
るようにして巻きつき先端がドラムに固着されたもので
ある。
【0008】また、前記イコライザは、重ねて一体とし
て回転自在に軸支された2枚のシーブを備え、一方のロ
ープは一方のシーブに軸心を左に見るようにして巻きつ
き先端が一方のシーブに固着され、他方のロープは他方
のシーブに軸心を右に見るようにして巻きつき先端が他
方のシーブに固着されたものである。
【0009】また、前記イコライザ取付装置は、前記イ
コライザの両側に設けられロープの張力方向への移動を
拘束するストッパーと、前記イコライザをロープの張力
と反対方向に付勢したばねとを備えたものである。
【0010】また、前記ブレーキは、レールの側面に沿
って移動可能で、レールとの接触面の裏面がレールの側
面に対して傾斜している楔と、該楔の傾斜面と同一傾斜
の傾斜面を有し、前記楔を拘束する楔受と、該楔受をレ
ールと直角方向に移動可能に支持する楔受枠と、該楔受
枠と前記楔受との間に設けられレールを直角方向でかつ
レールより離れる方向への移動に対して押圧力を発生す
る弾性体と、を備えたものである。
【0011】
【作用】本発明のリフトカーは、2本のロープで牽引さ
れ、各ロープの長さが等しくなるようイコライザを設け
てあり、2本のロープが切断した時は、イコライザと台
車が相対移動をし、この移動を移動検出手段で検出し、
ブレーキが動作するように構成されている。このイコラ
イザおよびブレーキの動作について以下に説明する。
【0012】図1は請求項1と請求項2に用いられるイ
コライザの原理を示し、図2はその働きを示す。図1に
おいて、円柱6は軸心に設けられた軸7により軸受部8
で回転自在に支持されている。一方のワイヤロープ3は
円柱6に軸心を左に見るように巻きつけられ先端が円柱
6に固定されている。他方のワイヤロープ3は円柱6に
軸心を右に見るように巻きつけられ先端が円柱6に固定
されている。(a)はこの状態を示し、(b),(c)
は各ワイヤロープ3の巻きつけ状態を示す。ここで一方
のワイヤロープ3が長くなるとその張力Tが緩み、他方
のワイヤロープ3の張力Tにより円柱6は回転し一方の
ワイヤロープ3は巻き込まれて短かくなり、他方のワイ
ヤロープ3は巻き出されて長くなる。これにより両者の
長さは同じくなり、張力Tは等しくなる。
【0013】図2は図1に示すイコライザの働きを示
す。一方のワイヤロープ3が長くなり、張力Tが緩んだ
ときの回復機能は図2(a)と同じで、緩んだ分円柱6
が回転し短かい方のワイヤロープ3を巻き出し、長さと
張力Tをバランスさせる。しかし、図2(a)では何れ
かのワイヤロープ3が切断すると両方とも外れてしまい
拘束力を失ってしまう。図2(b)は強度上の機能を示
したもので、各ワイヤロープ3はそれぞれ円柱6に固着
されており、一方が切断しても、他方は円柱6と接合し
ている。このように本発明のイコライザは図2(a),
(b)の機能を合わせ持っている。また、吸収する長さ
の差は円柱6への巻きつけ量によってきまり、巻きつけ
量を大きくすれば、大きな差を吸収できる。図1は3/
4周巻きつけた状態を示すが、これより多く巻くことも
できる。また、長さの差を吸収するため円柱6が回転し
ても外観は同じなので不安感を与えることはない。請求
項1のイコライザは図1に示すイコライザを用いたもの
である。
【0014】2枚のシーブを重ねて一体とし、上述の円
柱6に代えても同様の働きをする。ただし、各シーブに
はワイヤロープ3を1巻以下しか巻けないので吸収能力
が低くなるが、シーブの径を大きくすることにより低下
を防ぐことができる。請求項2のイコライザは2枚のシ
ーブを重ねたものである。
【0015】請求項4の発明に用いられるブレーキは、
イコライザに掛けられた2本のロープが切断すると動作
する。まずレールに沿って楔が移動し、レールと楔受の
間に入って楔受と一体になり、レールと楔との接触面に
摩擦力が生じ、楔受を介して台車に制動力が働く。楔受
は楔との接触面が傾斜しており、楔のレール方向への進
入により、レール方向と直角方向で、かつレールより離
れる方向の力fvを受ける。この力fvに摩擦係数μを
かけたμ・fvがレールと楔との間に発生する摩擦力で
ある。楔受はこの力fvにより力fvの方向に楔受枠内
を移動しようとするが、楔受台車に固定された楔受枠と
の間には弾性体があり、この弾性体の変形によって生じ
る押圧力と力fvとが釣り合う。つまり、楔がレールと
楔受の間に進入すると弾性体が押圧されて変形し、この
反発力によってレールと楔の間に摩擦力が発生するが、
弾性体の変形は楔のレール方向への進入に応じて大きく
なるので摩擦力も楔の進入に応じて大きくなる。これに
より楔によって台車に発生する制動力は弾性体の変形に
応じて緩やかに発生し、ブレーキ動作時の衝撃力が緩和
される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照
して説明する。図3は本実施例が用いられるリフトカー
の全体設備で(a)は平面図を示し、(b)は側面図を
示す。A,Bの2地点間に直線と曲線からなるレール1
が敷設され、リフトカー2はこのレール1に沿って走行
する。2本の牽引ワイヤロープ3がレール1に沿って張
られ、イコライザ4を介してリフトカー2に接続されて
いる。ワイヤロープ3がレール1に沿って張られるよう
ガイドローラ5が設けられている。リフトカー2は台車
2bと、この上に搭載された客室2aより構成されてい
る。また、レール1はI型鋼で構成されている。
【0017】図4、図5は台車の詳細を示し、図4
(a)は台車の平面図、(b)は側面図を示し、図5は
図4(a)のX−X矢視図を示す。台車2bはレール1
の幅と同一の間隔で設けられた2本のガーダ11と、こ
れを結ぶ床12を主要構造としている。床12には客室
2aを支持する架台13が設けられ、さらにイコライザ
4取り付けや点検用に開口14が設けられている。各ガ
ーダ11の両端には車輪15が設けられ、台車2bを走
行可能とする。各車輪15の取付位置には、レール1を
構成するI型鋼の腹板に垂直に案内輪16がレール1の
外側に取り付けられ、車輪15がレール1より脱輪する
のを防止している。台車2bの左右には非常ブレーキ1
0が設けられ、ワイヤロープ3が2本共切断した時、台
車2bを安全に制動し停止させる。非常ブレーキ10は
レール1の上面位置に設けられ、ガーダ11に設けられ
た支持材17に固着されている。非常ブレーキ10は、
ワイヤロープ3が2本切断した際発生するイコライザ4
と台車2bとの相対移動によって作動する。この相対移
動を検出する移動検出器9がイコライザ4と非常ブレー
キ10の間の台車2b上に設けられている。なお、イコ
ライザ4に掛けられる2本のワイヤロープ3を案内する
案内シーブ18がワイヤロープ3側の車輪15の位置に
設けられている。
【0018】図6はイコライザ4の構成と台車2bへの
取付を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図
を示す。イコライザ4は2枚のシーブ20を重ねて一体
に回転するようケーシング21で軸支され、床12の開
口14側面に設けられた2個のストッパー24を介して
台車2bに接続されている。イコライザ4の後方(ワイ
ヤロープ3側を前方とし、これと反対側を後方とする)
にはばね22が設けられ、一端がイコライザ4と結合
し、他端は床12に結合し、イコライザ4が後方に移動
するように付勢している。ばね22は安全装置を構成
し、ワイヤロープ3が2本共切断したときばね22が収
縮し、イコライザ4が後方へ移動するようになってい
る。ケーシング21に設けられた指示棒25は台車2b
とイコライザ4との相対移動を取り出すものである。
【0019】図7はシーブ20の巻取範囲とワイヤロー
プ3の先端をシーブ20に固着する方法を示す図であ
る。シーブ20の外周の3/4、つまり270°の範囲
にわたりワイヤロープ3を巻きつけ可能であり、残り1
/4、つまり90°の範囲はワイヤロープ先端止め金具
23が設けられている。
【0020】本イコライザの動作は図1、図2で説明し
たと同様であり、一方のワイヤロープ3が緩むと他方の
ワイヤロープ3の張力Tにより2枚のシーブ20は一体
になって回転し、緩んだ一方のワイヤロープ3を巻き込
み、他方のワイヤロープ3を繰り出し、両方ワイヤロー
プ3の長さと張力をバランスさせる。つまり、図2
(a)に示すように2本のワイヤロープ3は1本につな
がって1枚のシーブに掛かったのと同じように働き、長
さの差を全く感じさせず見る人に安心感を与える。しか
も、各ワイヤロープ3の先端はそれぞれのシーブ20に
固着されているので、1本が切断しても他の1本がバッ
クアップする。
【0021】図8は非常ブレーキの構造を示し、(a)
は平面図、(b)は側面図を示す。図9は図8(b)の
Y−Y矢視図である。非常ブレーキ10はレール1のI
型鋼の上面プレートに楔が押し付けられ発生する摩擦力
によって制動作用を行う。非常ブレーキ10は台車2b
のガータ11に設けられた支持材17に楔受枠31が固
着されている。楔受枠31はレール1の長さ方向に対
し、傾斜面を有する楔受32をレール1と直角方向に移
動するように案内する枠である。楔受32と楔受枠31
の間にはそれぞれの部材に切り込み31a,32aを設
け、この切り込み31a,32aの中に弾性材としてウ
レタン33が設けられている。ウレタン33はボルト3
4で固定され、ボルト34は楔受32のねじ穴と螺合し
ている。ボルト34は楔受枠31のボルト穴を貫通して
いるだけなのでウレタン33が圧縮される際、これを拘
束しない。楔受32と楔受枠31の接触面にはグリース
を塗布し、楔受32がレール1と直角方向に滑らかに移
動するようにしている。
【0022】楔受32の傾斜は楔35の図8で右側への
移動に対しレール1との間隔が挟まるような方向となっ
ている。この傾斜面上に楔35は配置され、図8(a)
の実線で示す楔35の位置から、破線で示す楔35の位
置まで移動する。楔35のレール1と接触する面35a
の形状はノコギリ歯状となっており、レール1とのすべ
りを少なくし、制動力を大きくする。楔35の楔受32
と接する面35bは楔受32と同じ傾斜を有している。
【0023】楔受枠31の図8において左側の端面には
端板36がねじ止めされ、この端板36に垂直に側板3
7と頂板38が溶接され、側板37と頂板38の交差部
も溶接されている。側板37の図8上で左側の端部に第
1軸受材39、中央部に第2軸受材40が設けられ、こ
れを貫通して摺動軸41が側板に37に平行に設けられ
ている。摺動軸41の左端には第1軸受材39から摺動
軸41の摺動するストローク(つまり楔35のストロー
ク)伸びた位置に拘束ナット42が設けられ、先端に車
輪を有し、直角に曲がったアーム43が拘束ナット42
に当接し、その位置を拘束している。摺動軸41の中央
部にばね押さえナット44が設けられ、このばね押さえ
ナット44と第1軸受材39の間にばね45が設けら
れ、摺動軸41を図8において右側に付勢している。第
2軸受材40より左側の距離Sの摺動軸41の位置にス
トローク拘束ナット46が設けられ、楔35のストロー
クSを規定する。摺動軸41の右端と楔35との間に連
結ロッド47が設けられ、摺動軸41と楔35とにそれ
ぞれピン結合されている。これにより摺動軸41が側板
37に平行に移動しても楔35は楔受32の傾斜面に沿
って移動することができる。
【0024】図10はワイヤロープ切断時、イコライザ
4の移動を検出する移動検出器9の構成を説明する図で
ある。移動検出器9はチューブ50とその中を通るイン
ナケーブル51よりなる簡単な装置で、チューブ50の
一端を台車2bの床12に金具52で固定し、他端を非
常ブレーキ10に金具53で固定する。インナケーブル
51の一端を取付金具54を介してイコライザ4の指示
棒25に固定し、他端を非常ブレーキ10のアーム43
に取付金具55を介して固定する。これによりイコライ
ザ4が矢印のように左側へ移動するとインナケーブル5
1がチューブ50に対して移動し、アーム43が矢印の
ように回動して、アーム43の先端が拘束ナット42よ
り外れ摺動軸41は矢印の方向に摺動する。
【0025】次に非常ブレーキの動作について図8〜1
1を用いて説明する。イコライザ4にかかる2本のワイ
ヤロープ3が切断すると図10で説明したようにアーム
43が回動し、アーム43による拘束が外れ、摺動軸4
1はばね45により図8において右側に移動する。これ
により楔35も楔受32の傾斜面に沿って右側へ移動
し、ほぼ破線で示す位置でレール1と楔受32の間に嵌
合し、レール1との接触面で摩擦力を発生し、台車2b
に制動力を伝達する。
【0026】図11は楔に加わる力を説明する図であ
る。イコライザ4に掛けられるワイヤロープ3が切断す
ると傾斜したレール1上の台車2bは下側に移動する
が、これを非常ブレーキ10で制動する。図11におい
て、右側が上側(頂上側)、左側が下側(麓側)とする
と台車2bには下側へ降下しようとする力fhが働くも
のとする。すると楔受32の傾斜面に楔作用により楔受
32の傾斜角をαとすると、fh=fSIN αで表され、
またfhと直交する力fvはfv=fCOS αで表され
る。このfvはレール1と直交し、このfvにより楔3
5とレール1の間には摩擦力μ・fv(ここでμは楔3
5とレール1と摩擦係数)が発生する。台車2bの降下
を押さえるには、この摩擦力とfhが等しくなる必要が
あるため次式が成立する。 fh=μ・fv ……(1)
【0027】ところでレール1に垂直な力fvが発生す
るとレール1よりその反力fvが破線で示すようにfv
の反対方向に加わる。すると弾性体のウレタン33が圧
縮されて変形するので楔35と楔受32とに間隙が生じ
楔受32側(台車2b側)が下側にずれて最終的にウレ
タン33の反発力がfvと等しくなったところで(1)
式が成立し、台車2bが停止する。このようにウレタン
33の圧縮により制動力がゆるやかに発生し、最終的に
台車26の降下力と同じ制動力が発生して台車2bは停
止する。
【0028】弾性としてウレタンを用いたが他の合成樹
脂やばねを用いてもよい。この場合そのばね係数は発生
する制動力の大きさ、制動力を発生してから台車2bが
停止するまでの走行距離、楔受32の傾斜角αなどによ
って決まる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のリフトカーは従来のイコライザに比べロープの長さ吸
収能力が大きく、大きな長さを吸収した状態でも見た目
に不安定感を与えないイコライザを備えている。さらに
イコライザに掛けられた2本のワイヤが切断した場合
は、非常用ブレーキがゆるやかに働き大きな衝撃を与え
ることなく制動して停止する。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明のイコライザの原理を説明する図であ
る。
【図 2】図1のイコライザの働きを説明する図であ
る。
【図 3】本実施例のリフトカーの全体設備を示す図で
ある。
【図 4】本実施例の台車を示し、(a)は平面図、
(b)は側面図である。
【図 5】図4(a)のX−X矢視図である。
【図 6】イコライザの構成を示し、(a)は平面図、
(b)は側面図である。
【図 7】シーブの巻き取り範囲とワイヤロープ先端の
固定方法を示す図である。
【図 8】非常ブレーキの構成を示し、(a)は平面
図、(b)は側面図である。
【図 9】図8(b)のY−Y矢視図である。
【図10】イコライザと台車との相対移動を検出する移
動検出器の構成を示す図である。
【図11】楔に加わる力を説明する図である。
【図12】従来のイコライザを示す図である。
【符号の説明】
1 レール 2 リフトカー 2a 客室 2b 台車 3 ワイヤロープ(ロープ) 4 イコライザ 5 ガイドローラ 6 円柱(ドラム) 7 軸 8 軸受部 9 移動検出器 10 非常ブレーキ(ブレーキ) 11 ガータ 12 床 13 架台 14 開口 15 車輪 16 案内輪 17 支持材 18 案内シーブ 20 シーブ 21 ケーシング 22 ばね(イコライザ取付装置) 23 ワイヤロープ先端止め金具 24 ストッパー(イコライザ取付装置) 25 指示棒 31 楔受枠 32 楔受 33 ウレタン(弾性体) 34 ボルト 35 楔 36 端板 37 側板 38 頂板 39 第1軸受材 40 第2軸受材 41 摺動軸 42 拘束ナット 43 アーム 44 ばね押さえナット 45 ばね 46 ストローク拘束ナット 47 連結ロッド 50 チューブ 51 インナケーブル 52,53 金具 54,55 取付金具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜したレール上を走行する台車と、該
    台車を牽引する2本のロープの長さを等しくするイコラ
    イザと、該イコライザをロープの張力方向には台車に固
    着し、張力と反対方向にはばねで付勢して移動可能に取
    り付けるイコライザ取付装置と、2本のロープ切断時前
    記イコライザと台車との相対移動を検出する移動検出手
    段と、該移動検出手段の移動検出により台車に設けられ
    た楔受とレールとの間に楔を挿入して制御するブレーキ
    とを備え、 前記イコライザは軸方向がロープの方向と交差し、回転
    自在に軸支されたドラムを備え、一方のロープは該ドラ
    ムに軸心を左に見るようにして巻きつき、先端がドラム
    に固着され、他方のロープは前記ドラムに軸心を右に見
    るようにして巻きつき先端がドラムに固着されているこ
    とを特徴とするリフトカー。
  2. 【請求項2】 傾斜したレール上を走行する台車と、該
    台車を牽引する2本のロープの長さを等しくするイコラ
    イザと、該イコライザをロープの張力方向には台車に固
    着し、張力と反対方向にはばねで付勢して移動可能に取
    り付けるイコライザ取付装置と、2本のロープ切断時前
    記イコライザと台車との相対移動を検出する移動検出手
    段と、該移動検出手段の移動検出により台車に設けられ
    た楔受とレールとの間に楔を挿入して制御するブレーキ
    とを備え、 前記イコライザは、重ねて一体として回転自在に軸支さ
    れた2枚のシーブを備え、一方のロープは一方のシーブ
    に軸心を左に見るようにして巻きつき先端が一方のシー
    ブに固着され、他方のロープは他方のシーブに軸心を右
    に見るようにして巻きつき先端が他方のシーブに固着さ
    れていることを特徴とするリフトカー。
  3. 【請求項3】 前記イコライザ取付装置は、前記イコラ
    イザの両側に設けられロープの張力方向への移動を拘束
    するストッパーと、前記イコライザをロープの張力と反
    対方向に付勢したばねとを備えていることを特徴とする
    請求項1または2記載のリフトカー。
  4. 【請求項4】 前記ブレーキは、レールの側面に沿って
    移動可能で、レールとの接触面の裏面がレールの側面に
    対して傾斜している楔と、該楔の傾斜面と同一傾斜の傾
    斜面を有し、前記楔を拘束する楔受と、該楔受をレール
    と直角方向に移動可能に支持する楔受枠と、該楔受枠と
    前記楔受との間に設けられレールを直角方向でかつレー
    ルより離れる方向への移動に対して押圧力を発生する弾
    性体と、を備えていることを特徴とする請求項1または
    2記載のリフトカー。
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