JP4097728B2 - リフトカーのロープ破断検出制動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術】
本発明はロープに牽引されて山岳地、傾斜地等に施設された軌条上を昇降運行されるリフトカーないし小型ケーブルカーにおいて、ロープの破断を素早く検出して車両を制動停止するためのロープ破断検出制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ロープを用いて車両を牽引して輸送を行う索条牽引型輸送設備はリフトカー等と称されて山岳地ないし傾斜地における輸送設備として用いられている。即ち、これらの牽引型輸送設備の車両は車輪を具えた走行台枠上に客室を組み立てて用いている。また、走行台車の山上側には牽引用のロープの一端が引留られている。さらに、ロープには山上側に配備された駆動装置を構成するシーブへ巻き掛けられた後、山下側へ折り返される。そして、ロープの他端にはつり合い重りが引留められている。つづいて、地上側には走行用の軌条が敷設されている。車両は敷設された軌条の上面を山上側の停留場と山下側の停留場との間をロープに牽引されて往復運行される。同時に、ロープの他端側に引留められたつり合い重りも車両が走行する軌条内に案内されて車両と相対的な位置関係に移動をすると共に、ロープに対して所要の張力を付与するようにしている。
【0003】
上記のように車両を牽引するロープは安全の面で非常に重要な部材である。従って、複数本のロープを用いることで万一の事故を回避するようにしている。さらに、ロープが破断をした場合には即座に走行中の車両を制動停止するための制動装置も台車に装備されている。
【0004】
このような従来の装置としては実開昭58−106964号公報「傾斜面走行台車の安全装置」に示されたものがある。即ち、車両を牽引するための2本のロープをイコライザを介して車両の台車に接続し、さらに、イコライザと台車との間にも、それぞれのロープの延長線上に補助ロープを弛緩して繋いだ構成になっている。こうして、何方か一方のロープが破断をするとイコライザが回転変位すると弛緩していた一方の補助ロープが緊張されて、イコライザの回転中心を車両の進行方向に変位させることで制動装置を作動させて車両を停止するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これに対して、上記したようにロープと台車を締結する間にロープの破断を検出するための機構を組み込むことなくロープの張力が作用しないようにロープの弛緩や破断を検出するための機構を構成して、これで車両に装備した制動装置を作動させて緊急停止するためのより安全性の高いロープ破断検出制動装置を提供することにある。
【0006】
上記した課題を解決するために、傾斜した地上側に施設された軌条上を車両がロープで牽引されて停留場間を往復運行されるリフトカーで、前記車両へ前記ロープを引留めた近傍には、該ロープに自重を支持されていて該ロープの弛緩や破断で回動するレバーを具えたロープ破断検出器と、前記車両を停止するための非常止め装置と、該車両にフックにより係止されている前記ロープ破断検出器と非常止め装置とを連結するためのリンク装置とよりなり、前記ロープが破断すると前記レバーが下方への回動動作してロープ破断検出器が作動すると前記レバーの下方への回動動作により前記フックによる係止が解除されて前記リンク装置により車両に具えた前記非常止め装置が動作して車両を停止するようにする。
【0007】
【発明の実施の形態】
(発明の実施の形態1)
以下本発明の実施の形態1を図を用いて説明をする。図1は本発明に係わる索条牽引型輸送設備の一つであるリフトカー1の設備を説明した側面図である。山上側5と山下側6の間には地表面上に”C”型鋼材を用いた軌条4が直線状に敷設されている。これに対して、車両3は台車20の上面には乗客用の箱型をした客車3aが構築されている。さらに、台車20には4輪の走行車輪21,21,21,21が回転可能に具えられている。その他、図示するように山上側5方向に向けて2本のロープ2,2の一端が台車20に引留められて延線され、引留められた近傍には詳細は後記するがロープ破断検出器30がロープ2,2の各々に当接して装備されている。本発明に係わるロープ破断検出制動装置はロープ破断検出器30とリンク装置50および非常止め装置70,71とより構成されるものである。ロープ破断検出器30の検出動作はリンク装置50により非常止め装置70、71に伝達される。非常止め装置70、71は例えば圧縮したばねの復元力で附勢をしたキャッチやシューで車両3が走行する軌条4を挟持させることで、車両3を制動停止させるような構成あるいは構造のものである。
【0008】
つぎに、山上側5には駆動装置8が配設されている。駆動装置8には1車の駆動シーブ9と、2車の誘導シーブ10,11が枢着して設けられている。前記のように車両3の台車20へ一端が引留められた2本のロープ2,2は山上側5に向けて延線され、誘導シーブ10により駆動シーブ9へ誘導される。駆動シーブ9へ誘導された2本のロープ2,2はそれぞれ該駆動シーブ9へほぼ半周分だけ巻回されて山下側6に向けて転向され、さらに、誘導シーブ11で車両3を牽引する側のロープ2,2と、山下側6に折り返されたロープ2,2とが上下に平行な位置関係となるように調整される。そして、山下側6に向けて折り返されたロープ2,2の端部にはつり合い重り7が引留められている。
【0009】
こうして、駆動装置8を起動すると車両3はロープ2,2で牽引されて軌条4上を車輪21,21,21,21が転動して矢印12方向の山上側5、あるいは、山下側6に向けて往復運行される。同時に、ロープ2,2のもう一端側に引留められたつり合い重り7は軌条4内を案内されて車両3と相対的な位置関係を保って車両3が矢印12方向へ移動している時にはつり合い重り7は矢印13方向へ移動し、反対に、車両3が矢印13方向に移動している時にはつり合い重り7は矢印12方向に向けて移動する。
【0010】
図2は図1で示した車両3の台枠20を裏側より見た底面図、図3は台枠20の側面図を示したものである。図示のように、台枠20は”C”型の型鋼部材を用いた4本のメインビーム25a,25a.25a,25aで車両3の移動方向へ長方形に枠組みをした後、中間に”L”字型の型鋼部材を用いた補助ビーム25b,25b,…を”井”状に組み入れて補剛して形成されている。
【0011】
上記のように形成された台枠20には両端に車輪21,21を固着した軸23を2組を用いて、車両3の進行方向の前後にそれぞれ軸受22,22および軸受22,22で回転可能に支承されている。車輪21,21,…は騒音や乗り心地の観点からゴム製の空気入りタイヤが用いられる。また、図2,3で示すように台枠20の四隅にはブラケット24a,24a,24a,24aが下方へ延出して区固着され、下面にはガイドローラ24,24,24,24が水平方向に回転可能に枢着されている。
【0012】
つぎに、図4、5で示すように台枠20を形成する山上側5にあるメインビーム25aの図示で右側の外側面にはボルト33,33,…でブラケット32が固着され、図示で左側の内側面には対向する位置に同様にしてボルト33,33,…でブラケット31が固着されている。
【0013】
つづいて、図5に示すように丸棒状の右シンブルロッド36と左シンブルロッド37はメインビーム25aとブラケット31およびブラケット32を貫通して平面視で平行となるように位置して、さらに、図示で右端側に形成された円錐形のソケット36aとソケット37aにはロープ2,2が繋がれている。これと反対に右シンブルロッド36と左シンブルロッド37の図示で左側のブラケット31より突出した箇所にはブラケット31側よりばね43,43とばね座44,44とが装着されて、その後、ナット45,45,…で抜け止めがなされている。こうして、2本のロープ2,2が右シンブルロッド36と左シンブルロッド37とを介して車両3の台枠20へ引留められている。また、装着したばね43,43で車両3を牽引する際に生じるロープ2,2の張力変動を緩衝するようになされている。
【0014】
つづいて、ロープ破断検出器30の構成は図4、5で示すように台枠20へ右シンブルロッド36と左シンブルロッド37で引留められたロープ2,2の平面視で両外側に沿ってブラケット32へは長尺状の鋼鈑で形成された右レバー38と左レバー39が各々ピン35で上下に回動自在に枢着されている。また、右レバー38と左レバー39の図示右側の先端部には図6で示すように、正面視で逆”U”字形をしたレバーサポート38bとレバーサポート39bとが固着されて、台枠20へ引留められたロープ2,2へそれぞれ上方より覆いかぶせて当接させてることで、右レバー38と左レバー39のそれぞれの自重を支持させるようにしている。
【0015】
さらに、図4で示すように右レバー38と左レバー39にはピン35の近傍の下面には”L”字形のブラケット38aとブラケット39aを固着して、下方へ突出したフランジ部にはアジャストボルト40,40が水平方向に突出して具えられている。また、ブラケット32には帯状のプレート41aを縦向きに固着したフック41も上記した右レバー38と左レバー39の間にピン35で同芯上に上下に回動自在に枢着されている。そして、右レバー38と左レバー39に具えたそれぞれのアジャストボルト40,40は先端部がフック41のプレート41aに当接するように調節されている。
【0016】
つづいて、図4で示すようにメインビーム25aの図示左側に固着したブラケット31の下方位置にはピン34でフック42が上下方向に回動自在に枢着されており、フック42の先端部に固着した丸棒42aが前記した図示で右側のブラケット32に枢着されたフック41へ係止させて、フック42を水平な姿勢に維持させている。さらに、フック42へはリンク装置50の長尺状のストラップ51の一端を係止して、ロープ破断検出器30の検出動作をリンク装置50へ伝達させている。
【0017】
図7はロープ破断検出器30の検出動作を台枠20の両脇に装備した非常止め装置70,71へ伝達するためのリンク装置50の構成を示したものである。T字形をしたリンクフレーム68には車両3の進行方向の前後に位置して2つのガイドピン54とガイドピン55とが所要の間隔で固着されている。これに対して鋼鈑製のガイドプレート53には4箇所に長穴53a,53b,53c,53dが穿孔されており、この内の進行方向前後に位置する長穴53aにはガイドピン54が、そして、長穴53dにはガイドピン55を遊挿させてガイドプレート53が長穴の長さだけ進行方向へ移動可能にしている。
【0018】
つぎに、リンクフレーム68には底面視でガイドプレート53を挟んで進行方向の左右に対称な配置関係をなしてアーム56がヒンジピン60で、そして、アーム58がヒンジピン61で水平方向に旋回可能に枢着されている。さらに、台枠20の中心線側の端部には少量だけ移動可能にガイドピン57とガイドピン59とを具えて、上記したガイドプレート53に穿孔された別の長穴53bと長穴53cへそれぞれ遊挿をする。
【0019】
また、アーム56とアーム58にはヒンジピン60、61を挟んで台枠20の両脇へ突出した端部へはロッド64とロッド65の一端部が枢着されている。尚、ヒンジピン60、61とロッド64,65の間に位置するアーム56,58とリンクフレーム68にはそれぞれ、ばね62,63が緊張して係止されている。これにより、アーム56,58はヒンジピン60,61を中心にして矢印74と矢印75方向へ旋回する向きに附勢されている。同時に、この作用でガイドプレート53も矢印72方向へ附勢されている。そして、先のロープ破断検出器30に一端が係止されたストラップ51は他端がボルト52でガイドプレート53に接続されている。
【0020】
上記した構成ないし構造のロープ破断検出器30の作用について記す。図8はロープ破断検出器30が作動した状態を示した側面図である。例えば、図1で示した車両3を牽引している右側のロープ2が破断したものとすると、ブラケット32へピン35で枢着された右レバー38は先端部のレバーサポート38bがロープ2から外れることで自重およびばね62,63の復元力の伝達によりピン35を中心にして矢印46の方向へ回動する。同時に、右レバー38の回動中心の近傍に具えられたアジャストボルト40がフック41のプレート41aを押して、フック41をピン35を中心にして矢印47の方向へ回動させる。その際、ブラケット31へピン34で枢着されたもう一方フック42は先端部に固着された丸棒42aが回動したフック41から外れてピン34を中心にして矢印48の方向へ回動する。続けて、ストラップ51は係止されていた一端がフック42から外れる。
【0021】
図9はロープ破断検出器30からストラップ51が外れた時のリンク装置50が動作後50Bの状態を説明したものである。前記した図7の動作前50Aの状態のリンク装置50を説明したようにリンクフレーム68とアーム56,58の間に緊張して係止させたばね66とばね67の復元力の作用がアーム56とアーム58とを仲介してストラップ51にボルト52で繋がれたガイドプレート53を矢印72の方向へ移動させる向きに常に附勢させている。
【0022】
従って、ストラップ51が図8で示したようにロープ破断検出器30のフック42から外れるとガイドプレート53はばね66とばね67の復元力の作用でガイドピン54とガイドピン55に案内されて矢印72方向へ移動をする。同時に、ガイドプレート53の両横にガイドピン59で連結されたアーム58がヒンジピン61を中心にして矢印74方向へ旋回し、また、対称な配置関係にあるガイドピン57で連結されたアーム56もヒンジピン60を中心にして矢印75方向へ旋回動作をする。そして、アーム56の先端部へ枢着されたロッド64を矢印76方向へ押して非常止め装置70を動作させ、同時に、反対側のアーム58の先端部に枢着されたロッド65を矢印73方向へ押すことでもう一方の非常止め装置71を動作させる。
【0023】
即ち、車両3を牽引しているロープ2が破断をして、本発明のロープ破断検出器30が検出動作をするとリンク装置50を介して2つの非常止め装置70,71へ伝達されて、該非常止め装置70,71を同時に作動させて車両3を機械的に制動停止させる。こうして、リフトカー1で車両3を牽引しているロープ2,2の何れか一方が破断した場合にでもロープ破断検出器30を作動させて非常止め装置70,71により車両3を制動停止させることで安全を確保するようにしている。
【0024】
(発明の実施の形態2)
実施の形態2は3本のロープ110,110,110を用いて車両3を牽引する場合のロープ破断検出器90に関するものである。以下、図10、図11、図12を用いて説明をする。始めに、3本のロープ110,110,110は各々、右シンブルロッド96の先端部に形成されたソケット96aと、同様にして形成された中シンブルロッド97のソケット97aと左シンブルロッド98のソケット98aに締結されている。図12の正面図で示すように3本のシンブルロッドは三角形の頂点に位置するように配置されて、台枠20を構成するメインビーム25aを水平方向に貫通し、各端部にはばね105,105,105とばね座106,106,106を装着した後、ナット107,107,…で抜け止めがなされている。このようにして、3本のロープ110,110,110が車両3へ引留められている。
【0025】
実施の形態2のロープ破断検出器90の構造は台枠20のメインビーム25aには3本のシンブルロッドを貫通させた位置にはボルト93,93,…でブラケット92が固着されている。ブラケット92へは車両牽引用の3本のロープ110,110,110とそれぞれ対応する長尺状の右レバー99、中レバー100、左レバー101の一端側がピン95で上下方向に回動自在に枢着をされている。さらに、各レバーの先端部には実施の形態1と同様にして逆”U”字形をしたレバーサポート99b,100b,101bがそれぞれ固着されている。そして、図12の正面図で示すようにレバーサポート99b,100b,101bはそれぞれロープ110,110,110へ覆いかぶせて当接させている。この内、中央に位置するレバーサポート100bだけが他より縦長に形成されている。こうして、右レバー99、中レバー100、左レバー101は各々の両端がピン95とロープ110,110,110とで支承されて同一高さでほぼ水平な姿勢が保たれるようになされている。
【0026】
さらに、右レバー99、中レバー100、左レバー101にはブラケット92へ枢着した近傍に図10で示すように”L”字形の形鋼で形成されたブラケット99a,100a,101aが固着されて下方に突出したフランジ部にはアジャストボルト102,102,102が水平な向きでそれぞれに具えられている。
【0027】
その他、ブラケット92には上記した3つのレバーを枢着したピン95にはフック103も下側に向けて延出して枢着されている。そして、フック103の一部には上記した右レバー99、中レバー100、左レバー101に具えたそれぞれのアジャストボルト102,102,102が当接するように調節されている。 続いて、図10,11で示すようにメインビーム25aの図示左側にはボルト93,93,…でブラケット91が固着されており、下方位置にはピン94でもう一つのフック104が上下方向に回動自在に枢着されている。さらに、フック104の先端部に固着をした丸棒104aが前記した図示で右側のブラケット92に枢着されたフック103に係止されて水平な姿勢が保たれている。さらに、フック104へ実施の形態1で述べたストラップ51の一端側を係止すればロープ破断検出器90とリンク装置50および2つの非常止め装置70,71とが連携された状態となる。
【0028】
上記した構成ないし構造のロープ破断検出器90の作用について記す。今、例えば車両3を牽引している3本のロープ110,110,110の内の右側に引留められたロープ110が破断したものとすると、右レバー99の先端部に固着したレバーサポート99bがロープ110から外れて右レバー99は自重によってピン95を中心にして下方へ回動する。この動作で、右レバー99の下面にブラケット99aを介して具えたアジャストボルト102がピン95で枢着されたフック103を押圧するので、該フック103もピン95を中心にして図示で時計回りに回動動作をする。
【0029】
この時、ブラケット91側にピン94で枢着されたフック104の先端部に固着された丸棒104aがフック103から外れる。従って、フック104もピン94を中心して下方に向けて回動して、実施の形態1と同様にして該フック104に係止されていたストラップ51が外れる。以上は右レバー99がロープ110の破断により検出動作した場合について説明をしたが、他の中レバー100或いは左レバー101も同様の動作でロープ110,110,110の破断の検出が行われる。
【0030】
ロープ破断検出器90のフック104からストラップ51が外れた以降の動作ないし作用については実施の形態1と全く同様にしてリンク装置50が動作後50Bの状態になり、即ち、リンク装置50が台枠20の両脇に装備された非常止め装置70,71を動作させて車両3を機械的に制動停止させることで牽引用のロープが破断した際の安全を確保するようにしたものである。
【0031】
【発明の効果】
上記したように本発明のロープ破断検出制動装置は車両に引留められた複数本の牽引用ロープに対して、各々に検出用のレバーを当接して具えているので、何れのロープが破断をしても検出が可能にしている。さらに、検出用のレバーで動作するフックも枢着して具え、車両に装備した非常止め装置を作動させるリンク装置と連携させることも可能である。
【0032】
こうして、本発明のロープ破断検出制動装置は検出の対象となるロープに検出用のレバーを当接させると共に、ロープの張力変化に対しても殆ど影響されないので検出動作がより正確に行える。さらに、牽引用のロープの本数が変っても検出用のレバーの数を増減するだけで対応できるので構造に柔軟性もある。また、非常止め装置に対してもリンク装置を仲介して機械的に作動させることが可能であり安全性、信頼性においても本発明の効果が非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を用いたリフトカーの設備を説明した側面図を示す。
【図2】 図1の車両の台枠の構成を説明した台枠全体を裏側より見た底面図を示す。
【図3】 図2の車両の台枠の側面図を示す。
【図4】 本発明の台枠に装備された実施の形態1のロープ破断器の側面図を示す。
【図5】 図4の実施の形態1のロープ破断検出器を裏側より見た底面図を示す。
【図6】 図4の実施の形態1のロープ破断検出器のレバーがロープに当接している状態を説明した正面図を示す。
【図7】 ロープ破断検出器とリンク装置と非常止め装置が連携された状態を説明した底面図を示す。
【図8】 図4のロープ破断検出器がロープが破断して動作した状態を説明した側面図を示す。
【図9】 図7でロープ破断検出器が動作してリンク装置により非常止め装置が動作をする状態を説明した平面図を示す。
【図10】 実施例2の牽引用のロープが3本の場合のロープ破断検出器の側面図を示す。
【図11】 図10の実施の形態2のロープ破断検出器を裏側より見た平面図を示す。
【図12】 図10の実施の形態2のロープ破断検出器のレバーがロープに当接している状態を説明した正面図を示す。
【符号の説明】
1 索条牽引型輸送設備(リフトカー)
2,2 索条(ロープ)
3 車両
3a 客車
4 軌条
5 山上側(停留場)
6 山下側(停留場)
7 つり合い重り
8 駆動装置
9 駆動シーブ
10,11 誘導シーブ
12,13 矢印
20 台枠
21,21,21,21 走行車輪
22,22,22,22 軸受
23,23 車軸
24,24,24,24 ガイドローラー
24a,24a,24a,24a ブラケット
25a,25a,25a,25a メインビーム
25b,25b,25b,25b 補助ビーム
30 ロープ破断検出器
31,32 ブラケット
33,33,… ボルト
34,35 ピン
36 右シンブルロッド
36a ソケット
37 左シンブルロッド
37a ソケット
38 右レバー(レバー)
38a ブラケット
38b レバーサポート
38A 作動前
38B 作動後
39 左レバー(レバー)
39a ブラケット
39b レバーサポート
40,40 アジャストボルト
41 フック
42 フック
42a 丸棒
43,43 ばね
44,44 ばね座
45,45,… ナット
46,47,48,49 矢印
50 リンク装置
50A 動作前
50B 動作後
51 ストラップ
52 ボルト
53 ガイドプレート
53a,53b,53c,53d 長穴
54 ガイドピン
55 ガイドピン
56 アーム
57 ガイドピン
58 アーム
59 ガイドピン
60,61 ヒンジピン
62,63 スプリング
64,65 ロッド
66,67 ねじ棒
68 リンクフレーム
70,71 非常止め装置
72,73,74,75,76 矢印
80 検出シーブ装置
90 ロープ破断検出器
91,92 ブラケット
93,93,… ボルト
94,95 ピン
96 右シンブルロッド
96a ソケット
97 中シンブルロッド
97a ソケット
98 左シンブルロッド
98a ソケット
99 右レバー(レバー)
99a ブラケット
99b レバーサポート
100 中レバー(レバー)
100a ブラケット
100b レバーサポート
101 左レバー(レバー)
101a ブラケット
101b レバーサポート
102,102,102 アジャストボルト
103 フック
104 フック
104a 丸棒
105,105,105 ばね
106,106,106 ばね座
107,107,… ナット
110,110,110 索条(ロープ)
Claims (2)
- 傾斜した地上側に施設された軌条上を車両がロープで牽引されて停留場間を往復運行されるリフトカーで、前記車両へ前記ロープを引留めた近傍には、該ロープに自重を支持されていて該ロープの弛緩や破断で回動するレバーを具えたロープ破断検出器と、前記車両を停止するための非常止め装置と、該車両にフックにより係止されている前記ロープ破断検出器と非常止め装置とを連結するためのリンク装置とよりなり、前記ロープが破断すると前記レバーが下方への回動動作してロープ破断検出器が作動すると前記レバーの下方への回動動作により前記フックによる係止が解除されて前記リンク装置により車両に具えた前記非常止め装置が動作して車両を停止するようにしたことを特徴とするリフトカーのロープ破断検出制動装置
- 前記車両を複数本のロープで牽引する場合には、各ロープに対応するようにしてロープ数と同数のレバーを具えたロープ破断検出器で、何れのロープが弛緩や破断した場合でも前記リンク装置により前記車両に具えた前記非常止め装置が動作して前記車両を停止するようにしたことを特徴とする前記請求項1に記載のリフトカーのロープ破断検出制動装置。
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1996
- 1996-05-07 JP JP13765796A patent/JP4097728B2/ja not_active Expired - Fee Related
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