JPH10165893A - 振動機構およびその振動機構を用いた振動ローラ - Google Patents
振動機構およびその振動機構を用いた振動ローラInfo
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- JPH10165893A JPH10165893A JP8332465A JP33246596A JPH10165893A JP H10165893 A JPH10165893 A JP H10165893A JP 8332465 A JP8332465 A JP 8332465A JP 33246596 A JP33246596 A JP 33246596A JP H10165893 A JPH10165893 A JP H10165893A
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- B06B—METHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
- B06B1/00—Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
- B06B1/10—Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of mechanical energy
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- B06B1/161—Adjustable systems, i.e. where amplitude or direction of frequency of vibration can be varied
- B06B1/162—Making use of masses with adjustable amount of eccentricity
- B06B1/164—Making use of masses with adjustable amount of eccentricity the amount of eccentricity being automatically variable as a function of the running condition, e.g. speed, direction
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E01—CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
- E01C—CONSTRUCTION OF, OR SURFACES FOR, ROADS, SPORTS GROUNDS, OR THE LIKE; MACHINES OR AUXILIARY TOOLS FOR CONSTRUCTION OR REPAIR
- E01C19/00—Machines, tools or auxiliary devices for preparing or distributing paving materials, for working the placed materials, or for forming, consolidating, or finishing the paving
- E01C19/22—Machines, tools or auxiliary devices for preparing or distributing paving materials, for working the placed materials, or for forming, consolidating, or finishing the paving for consolidating or finishing laid-down unset materials
- E01C19/23—Rollers therefor; Such rollers usable also for compacting soil
- E01C19/28—Vibrated rollers or rollers subjected to impacts, e.g. hammering blows
- E01C19/286—Vibration or impact-imparting means; Arrangement, mounting or adjustment thereof; Construction or mounting of the rolling elements, transmission or drive thereto, e.g. to vibrator mounted inside the roll
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Abstract
(57)【要約】
【課題】振動体を共振させずに振動の起動・停止がで
き、同時に従来技術の欠点である起振軸が高速回転する
と、ねじりコイルばねが撓んだ支持部材と受け座との間
で擦れあい磨耗すること、および、メインウエイトを起
振軸の軸心方向に戻すときに、大きな音を発生させるこ
とを防止する。 【解決手段】枢軸3まわりに回転可能な可動偏心錘4を
備え、起振軸10を回転させて振動を発生させる振動機
構であって、起振軸の回転駆動装置7と、起振軸の一側
においてガイド部材6に沿って起振軸と同軸心上に直線
移動を可能とした摺動部材11と、一端を摺動部材に他
端を可動偏心錘に接続して、前記摺動部材の直線移動の
変位を起振軸の枢軸まわりの回転移動の変位に変えるコ
ネクティングロッド12と、可動偏心錘の回動範囲を一
方の側からのみ起振軸の偏心量が零の角度までに制限す
るストッパ14と、前記摺動部材と前記ガイド部材との
間に介設され、可動偏心錘を起振軸の偏心量が零となる
ように押し付ける押し付け部材13とから構成される。
き、同時に従来技術の欠点である起振軸が高速回転する
と、ねじりコイルばねが撓んだ支持部材と受け座との間
で擦れあい磨耗すること、および、メインウエイトを起
振軸の軸心方向に戻すときに、大きな音を発生させるこ
とを防止する。 【解決手段】枢軸3まわりに回転可能な可動偏心錘4を
備え、起振軸10を回転させて振動を発生させる振動機
構であって、起振軸の回転駆動装置7と、起振軸の一側
においてガイド部材6に沿って起振軸と同軸心上に直線
移動を可能とした摺動部材11と、一端を摺動部材に他
端を可動偏心錘に接続して、前記摺動部材の直線移動の
変位を起振軸の枢軸まわりの回転移動の変位に変えるコ
ネクティングロッド12と、可動偏心錘の回動範囲を一
方の側からのみ起振軸の偏心量が零の角度までに制限す
るストッパ14と、前記摺動部材と前記ガイド部材との
間に介設され、可動偏心錘を起振軸の偏心量が零となる
ように押し付ける押し付け部材13とから構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、振動機構を含む機械
系を共振させずに振動の起動・停止ができる振動機構お
よびその振動機構を用いた振動ローラに関するものであ
る。
系を共振させずに振動の起動・停止ができる振動機構お
よびその振動機構を用いた振動ローラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】振動ローラ等の振動式締固め機械、振動
杭打機その他の振動機械に使用される振動機構として、
第1に、起振軸に固定偏心質量素子を取付け、振動用の
油圧モータを作動させて偏心錘を有する起振軸を回転さ
せて振動を発生させる構造を挙げることができる。
杭打機その他の振動機械に使用される振動機構として、
第1に、起振軸に固定偏心質量素子を取付け、振動用の
油圧モータを作動させて偏心錘を有する起振軸を回転さ
せて振動を発生させる構造を挙げることができる。
【0003】第2に挙げられるのは、起振軸の回転方向
を変えることにより、振幅の切換えができる振動機構で
ある図14に示す構造であり、起振軸55の固定偏心質
量素子56に対して両側に可動偏心質量素子57,5
7′を設けた構造である。起振軸55は、油圧モータへ
の圧油の供給方向の切換えにより、回転方向が異なるよ
うに構成され、例えば起振軸55が正回転するときは、
図14の(a−1),(a−2)に示すように、起振軸
55の固定偏心質量素子56に対して両側の可動偏心質
量素子57,57′の偏位の方向が逆となって、起振力
は打消す方向に作用し、低い振幅となる。これに対し
て、起振軸55が逆回転するときは、図14の(b−
1),(b−2)に示すように、起振軸55の固定偏心
質量素子56に対して可動偏心質量素子57,57′の
偏位の方向が一致して、起振力は合成されて高い振幅と
なる。
を変えることにより、振幅の切換えができる振動機構で
ある図14に示す構造であり、起振軸55の固定偏心質
量素子56に対して両側に可動偏心質量素子57,5
7′を設けた構造である。起振軸55は、油圧モータへ
の圧油の供給方向の切換えにより、回転方向が異なるよ
うに構成され、例えば起振軸55が正回転するときは、
図14の(a−1),(a−2)に示すように、起振軸
55の固定偏心質量素子56に対して両側の可動偏心質
量素子57,57′の偏位の方向が逆となって、起振力
は打消す方向に作用し、低い振幅となる。これに対し
て、起振軸55が逆回転するときは、図14の(b−
1),(b−2)に示すように、起振軸55の固定偏心
質量素子56に対して可動偏心質量素子57,57′の
偏位の方向が一致して、起振力は合成されて高い振幅と
なる。
【0004】第3には、実開平5−42307号公報に
開示された起振力発生装置が挙げられる。この構造は、
起振軸に1対の偏心錘を設け、これら偏心錘を相対称に
回動可能に構成し、起振軸を回転駆動し、偏心錘の回動
角を変えることで、偏心錘による起振力を多段階または
無段階に変え得るようにしたものである。
開示された起振力発生装置が挙げられる。この構造は、
起振軸に1対の偏心錘を設け、これら偏心錘を相対称に
回動可能に構成し、起振軸を回転駆動し、偏心錘の回動
角を変えることで、偏心錘による起振力を多段階または
無段階に変え得るようにしたものである。
【0005】これら従来の振動機構には、それぞれ、下
記のような問題点を有するものであった。第1に挙げた
構造では、起振軸の起動時・停止時に共振が発生して、
各種振動対象(路面等)に悪影響を与えることである。
その例を振動ローラの場合で説明する。
記のような問題点を有するものであった。第1に挙げた
構造では、起振軸の起動時・停止時に共振が発生して、
各種振動対象(路面等)に悪影響を与えることである。
その例を振動ローラの場合で説明する。
【0006】振動ローラの場合、転圧輪を振動させて転
圧作業を行うが、走行停止時に振動を停止させずに、そ
のまま振動を続けると、停止した地面が大きく沈下して
しまい、転圧面に大きな凹凸を生じてしまうので、前後
進操作装置の前後進レバーと連動させて、走行時には、
起振軸を回転させて転動輪を振動させているが、走行停
止には、起振軸回転を停止させて振動がかからないよう
にしているのが通例である。
圧作業を行うが、走行停止時に振動を停止させずに、そ
のまま振動を続けると、停止した地面が大きく沈下して
しまい、転圧面に大きな凹凸を生じてしまうので、前後
進操作装置の前後進レバーと連動させて、走行時には、
起振軸を回転させて転動輪を振動させているが、走行停
止には、起振軸回転を停止させて振動がかからないよう
にしているのが通例である。
【0007】ところが、図13は、従来の第1に挙げた
振動装置を有する振動ローラについて、振動ローラの起
振軸回転数を停止指示してから、完全に起振軸の回転が
止まるまでの転圧輪の振動振幅等の時間的経緯のグラフ
であるが、このグラフから分かるように、起振軸の回転
起動時および停止時に、転圧輪の共振点を通過して、転
圧輪が共振し、転圧する路面状況によっては、転圧路面
上に小さな波状の凹凸を発生させてしまうことがあっ
た。このように、振動ローラに限らず、従来の第1に挙
げた振動装置では、起振軸の起動時および停止時におけ
る共振が問題であった。
振動装置を有する振動ローラについて、振動ローラの起
振軸回転数を停止指示してから、完全に起振軸の回転が
止まるまでの転圧輪の振動振幅等の時間的経緯のグラフ
であるが、このグラフから分かるように、起振軸の回転
起動時および停止時に、転圧輪の共振点を通過して、転
圧輪が共振し、転圧する路面状況によっては、転圧路面
上に小さな波状の凹凸を発生させてしまうことがあっ
た。このように、振動ローラに限らず、従来の第1に挙
げた振動装置では、起振軸の起動時および停止時におけ
る共振が問題であった。
【0008】第2に挙げた構造では、第1に挙げた問題
点も有するが、そのほかに、図14の起振軸55の回転
方向が切換わる毎に、可動偏心質量素子57,57′に
形成した回り止め部材58,58′の端部が固定偏心質
量素子56にぶつかり、回り止め部材58,58′が破
損する事故を起こしがちであった。また、第3の構造で
は、偏心量の切換えに、ラック・ピニオン機構や油圧シ
リンダ等の特別な駆動装置を必要とし、構造が複雑で組
立てにくく、またメンテナンスが大変で、高価なものと
なる問題点があった。
点も有するが、そのほかに、図14の起振軸55の回転
方向が切換わる毎に、可動偏心質量素子57,57′に
形成した回り止め部材58,58′の端部が固定偏心質
量素子56にぶつかり、回り止め部材58,58′が破
損する事故を起こしがちであった。また、第3の構造で
は、偏心量の切換えに、ラック・ピニオン機構や油圧シ
リンダ等の特別な駆動装置を必要とし、構造が複雑で組
立てにくく、またメンテナンスが大変で、高価なものと
なる問題点があった。
【0009】そこで、この発明者は、先に、上記した従
来技術のもつ問題点を解決する起振機構として、図12
に示すように、起振軸10′と直交する方向に枢軸3′
を有し、枢軸3′まわりに回転可能な偏心錘であるメイ
ンウエイト4′を備え、起振軸10′を回転させて振動
を発生させる振動機構であって、起振軸本体側の部材4
8aと、メインウエイト側の部材4dとを、起振軸の重
心が実質的に起振軸の軸心上に位置するように、挟み込
んで保持しようとする弾性部材13′と、前記メインウ
エイト4′上に先の枢軸3′とは別の枢軸9′と、その
枢軸9′まわりに回転自在で、前記メインウエイト4′
よりも質量の小さな、小偏心錘であるパイロットウエイ
ト9′とを備え、起振軸10′をその回転方向を切換え
て回転させることによって、振動振幅を変えることを特
徴とする振動機構(特開平7−197414号公報参
照)を開発した。
来技術のもつ問題点を解決する起振機構として、図12
に示すように、起振軸10′と直交する方向に枢軸3′
を有し、枢軸3′まわりに回転可能な偏心錘であるメイ
ンウエイト4′を備え、起振軸10′を回転させて振動
を発生させる振動機構であって、起振軸本体側の部材4
8aと、メインウエイト側の部材4dとを、起振軸の重
心が実質的に起振軸の軸心上に位置するように、挟み込
んで保持しようとする弾性部材13′と、前記メインウ
エイト4′上に先の枢軸3′とは別の枢軸9′と、その
枢軸9′まわりに回転自在で、前記メインウエイト4′
よりも質量の小さな、小偏心錘であるパイロットウエイ
ト9′とを備え、起振軸10′をその回転方向を切換え
て回転させることによって、振動振幅を変えることを特
徴とする振動機構(特開平7−197414号公報参
照)を開発した。
【0010】この振動機構によれば、起振軸起動時に、
質量の小さなパイロットウエイトに加わる慣性力を利用
して、パイロットウエイトをメインウエイトに対して、
相対的に回転移動させて、メインウエイトに加わる力の
バランスをくずして、質量の大きなメインウエイトを枢
軸まわりに回転させる。そして、起振軸の回転方向を切
換えて、高振幅と低振幅に切換える機構であり、振動機
構の付いた振動体(振動ローラのロール等)を、共振さ
せずに、振動の起動・停止を行うことができ、一応所期
の目的を達成し得た。
質量の小さなパイロットウエイトに加わる慣性力を利用
して、パイロットウエイトをメインウエイトに対して、
相対的に回転移動させて、メインウエイトに加わる力の
バランスをくずして、質量の大きなメインウエイトを枢
軸まわりに回転させる。そして、起振軸の回転方向を切
換えて、高振幅と低振幅に切換える機構であり、振動機
構の付いた振動体(振動ローラのロール等)を、共振さ
せずに、振動の起動・停止を行うことができ、一応所期
の目的を達成し得た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この改
良された振動機構においても、なお、下記の未解決の問
題が残されていることが判明した。第1に、ねじりコイ
ルばねからなる弾性部材13′がその両端13a.13
bでもって起振軸本体側の部材48aとメインウエイト
側の部材4dとを挟み込み、起振軸の重心が実質的に起
振軸の軸心上に位置するように保持している。したがっ
て、起振軸10′が高速回転すると、遠心力によりメイ
ンウエイト4′を両側から軸支する板状の支持枠48,
48′が外側に撓むと共に、ねじりコイルばねが遠心力
により外側(エンドプレート4e,4e側)に押し付け
られて、このねじりコイルばねが撓んだ支持枠48,4
8′とエンドプレート4e,4eとの間で擦れあい磨耗
することである。これは、メインウエイト4′をキー止
めで一体とした枢軸3′を回転可能とさせるために板状
の支持枠48,48′と枢軸3′との間に軸受49,4
9′を設ける必要上、支持枠48,48′を外側から確
実に押さえつけることができないことに起因する。ま
た、第2に、メインウエイト4′の回転角と戻しモーメ
ントが比例するため、戻る時に大きなモーメントが作用
し、コイルばねの両端13a.13bが起振軸本体側の
部材48aとメインウエイト側の部材4dに交互に当た
り大きな音を発生すると共に、メインウエイト4′がこ
れに伴って枢軸3′まわりに振れ、振動がなかなかおさ
まらないことである。
良された振動機構においても、なお、下記の未解決の問
題が残されていることが判明した。第1に、ねじりコイ
ルばねからなる弾性部材13′がその両端13a.13
bでもって起振軸本体側の部材48aとメインウエイト
側の部材4dとを挟み込み、起振軸の重心が実質的に起
振軸の軸心上に位置するように保持している。したがっ
て、起振軸10′が高速回転すると、遠心力によりメイ
ンウエイト4′を両側から軸支する板状の支持枠48,
48′が外側に撓むと共に、ねじりコイルばねが遠心力
により外側(エンドプレート4e,4e側)に押し付け
られて、このねじりコイルばねが撓んだ支持枠48,4
8′とエンドプレート4e,4eとの間で擦れあい磨耗
することである。これは、メインウエイト4′をキー止
めで一体とした枢軸3′を回転可能とさせるために板状
の支持枠48,48′と枢軸3′との間に軸受49,4
9′を設ける必要上、支持枠48,48′を外側から確
実に押さえつけることができないことに起因する。ま
た、第2に、メインウエイト4′の回転角と戻しモーメ
ントが比例するため、戻る時に大きなモーメントが作用
し、コイルばねの両端13a.13bが起振軸本体側の
部材48aとメインウエイト側の部材4dに交互に当た
り大きな音を発生すると共に、メインウエイト4′がこ
れに伴って枢軸3′まわりに振れ、振動がなかなかおさ
まらないことである。
【0012】この発明は、振動体を共振させずに振動の
起動・停止ができるとの所期の目的を達成すると同時
に、上記した残された問題点を解決する振動機構および
その振動機構を用いた振動ローラを提供することを目的
とする。
起動・停止ができるとの所期の目的を達成すると同時
に、上記した残された問題点を解決する振動機構および
その振動機構を用いた振動ローラを提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、請求項1として、起振軸の軸心と直
交する方向に枢軸を有し、枢軸まわりに回転可能な可動
偏心錘を備え、起振軸を回転させて振動を発生させる振
動機構であって、起振軸の回転駆動装置と、起振軸の一
側においてガイド部材に沿って起振軸と同軸心上に直線
移動を可能とした摺動部材と、一端を摺動部材に他端を
可動偏心錘に接続して、前記摺動部材の直線移動の変位
を起振軸の枢軸まわりの回転移動の変位に変えるコネク
ティングロッドと、可動偏心錘の回動範囲を一方の側か
らのみ起振軸の偏心量が零の角度までに制限するストッ
パと、前記摺動部材と前記ガイド部材との間に介設さ
れ、可動偏心錘を起振軸の偏心量が零となるように押し
付ける押し付け部材とから構成されることを特徴とする
振動機構を構成した。
めに、この発明は、請求項1として、起振軸の軸心と直
交する方向に枢軸を有し、枢軸まわりに回転可能な可動
偏心錘を備え、起振軸を回転させて振動を発生させる振
動機構であって、起振軸の回転駆動装置と、起振軸の一
側においてガイド部材に沿って起振軸と同軸心上に直線
移動を可能とした摺動部材と、一端を摺動部材に他端を
可動偏心錘に接続して、前記摺動部材の直線移動の変位
を起振軸の枢軸まわりの回転移動の変位に変えるコネク
ティングロッドと、可動偏心錘の回動範囲を一方の側か
らのみ起振軸の偏心量が零の角度までに制限するストッ
パと、前記摺動部材と前記ガイド部材との間に介設さ
れ、可動偏心錘を起振軸の偏心量が零となるように押し
付ける押し付け部材とから構成されることを特徴とする
振動機構を構成した。
【0014】そして、請求項2として、請求項1に記載
の押し付け部材は、コイルバネであることを特徴とする
振動機構を構成した。
の押し付け部材は、コイルバネであることを特徴とする
振動機構を構成した。
【0015】また、請求項3として、前記可動偏心錘を
軸支する枢軸は、離間して対向するように配置された支
持枠に掛け渡して固定されることを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の振動機構を構成した。
軸支する枢軸は、離間して対向するように配置された支
持枠に掛け渡して固定されることを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の振動機構を構成した。
【0016】さらに、請求項4として、前記可動偏心錘
をメインウエイトとし、このメインウエイト上に、可動
偏心錘よりも質量の小さな小偏心錘であるパイロットウ
エイトを設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項
3のいずれかに記載の振動機構を構成した。
をメインウエイトとし、このメインウエイト上に、可動
偏心錘よりも質量の小さな小偏心錘であるパイロットウ
エイトを設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項
3のいずれかに記載の振動機構を構成した。
【0017】次に、請求項5として、前記パイロットウ
エイトを前記メインウエイトに対して回動可能とし、起
振軸をその回転方向を切り換えて回転させることによっ
て、振動振幅を可変としたことを特徴とする請求項4に
記載の振動機構を構成した。
エイトを前記メインウエイトに対して回動可能とし、起
振軸をその回転方向を切り換えて回転させることによっ
て、振動振幅を可変としたことを特徴とする請求項4に
記載の振動機構を構成した。
【0018】さらに、また、請求項6として、前記パイ
ロットウエイトには、その回動軸心から半径方向の長さ
の異なる2つのストッパ受けを設け、前記メインウエイ
ト上には当該2つのストッパ受けと係合するストッパを
設けると共に、メインウエイトを回動可能に軸支する支
持枠には、前記パイロットウエイトの2つのストッパ受
けの内、一方のみと係合可能な寸法を有するストッパを
設けたことを特徴とする請求項5に記載の振動機構を構
成した。
ロットウエイトには、その回動軸心から半径方向の長さ
の異なる2つのストッパ受けを設け、前記メインウエイ
ト上には当該2つのストッパ受けと係合するストッパを
設けると共に、メインウエイトを回動可能に軸支する支
持枠には、前記パイロットウエイトの2つのストッパ受
けの内、一方のみと係合可能な寸法を有するストッパを
設けたことを特徴とする請求項5に記載の振動機構を構
成した。
【0019】加えて、請求項7として、請求項1ないし
請求項6のいずれかに記載の振動機構を備えたことを特
徴とする振動ローラを構成した。
請求項6のいずれかに記載の振動機構を備えたことを特
徴とする振動ローラを構成した。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の振動機構を振
動ローラに用いた実施の形態を図面に基づいて詳細に説
明する。
動ローラに用いた実施の形態を図面に基づいて詳細に説
明する。
【0021】〔第1の実施の形態〕図1は、振動ローラ
の振動機構の第1の実施形態について示す側面断面図、
図2は、振動機構の部分を拡大して示す平面断面図であ
る。図1において、転動輪1内には、左右の鏡板2,
2′が離間して設けられ、この鏡板2、2′間に可動偏
心錘4を有する起振体5が収装される。左側のフレーム
21には、防振部材22Aを介して支持体23Aが取着
され、この支持体23Aに減速機付走行駆動用油圧モー
タ24を取付ける。この減速機付走行駆動用油圧モータ
24の回転駆動部24aが、転動輪1の鏡板2と一体の
支持部材25に固定されているので、その回転駆動によ
り、転動輪1は転動することになる。
の振動機構の第1の実施形態について示す側面断面図、
図2は、振動機構の部分を拡大して示す平面断面図であ
る。図1において、転動輪1内には、左右の鏡板2,
2′が離間して設けられ、この鏡板2、2′間に可動偏
心錘4を有する起振体5が収装される。左側のフレーム
21には、防振部材22Aを介して支持体23Aが取着
され、この支持体23Aに減速機付走行駆動用油圧モー
タ24を取付ける。この減速機付走行駆動用油圧モータ
24の回転駆動部24aが、転動輪1の鏡板2と一体の
支持部材25に固定されているので、その回転駆動によ
り、転動輪1は転動することになる。
【0022】一方、右側のフレーム21′には、防振部
材22Bを介して支持体23Bを取着し、この支持体2
3Bの軸受部材23B′に、軸受26を介して支持部材
27を取付ける。支持部材27は、軸穴27aを有し、
右側の鏡板2′に固定される。
材22Bを介して支持体23Bを取着し、この支持体2
3Bの軸受部材23B′に、軸受26を介して支持部材
27を取付ける。支持部材27は、軸穴27aを有し、
右側の鏡板2′に固定される。
【0023】図2において、起振体5は、離間して対向
するように配設した2枚の板状の支持枠28,28′
と、この板状の支持枠28,28′に掛け渡し、ワッシ
ャー28bを介してナット28cにより固定した枢軸3
と、前記板状の支持枠28,28′間においてこの枢軸
3に軸受4a,4a′を介して取り付けた可動偏心錘4
とから構成される。板状の支持枠28,28′の左右の
端部は、それぞれ支持部材29,29′で固定される。
そして、左側の支持部材29に固着した円筒状のガイド
部材6は、前記左側の鏡板2と一体の支持部材25に軸
受31を介して軸支される。また、右側の支持部材2
9′は、軸部材33の一端を固着する。軸部材33は、
右側の鏡板2′と一体の支持部材27に軸受35を介し
て軸支され、その他端側が支持部材27の軸穴27aに
挿通される。軸部材33の他端部には、スプラインの雄
型が形成されており、この雄型に対応するスプラインの
雌型が形成されたスリーブ34が、当該軸部材33の他
端部に被嵌される。
するように配設した2枚の板状の支持枠28,28′
と、この板状の支持枠28,28′に掛け渡し、ワッシ
ャー28bを介してナット28cにより固定した枢軸3
と、前記板状の支持枠28,28′間においてこの枢軸
3に軸受4a,4a′を介して取り付けた可動偏心錘4
とから構成される。板状の支持枠28,28′の左右の
端部は、それぞれ支持部材29,29′で固定される。
そして、左側の支持部材29に固着した円筒状のガイド
部材6は、前記左側の鏡板2と一体の支持部材25に軸
受31を介して軸支される。また、右側の支持部材2
9′は、軸部材33の一端を固着する。軸部材33は、
右側の鏡板2′と一体の支持部材27に軸受35を介し
て軸支され、その他端側が支持部材27の軸穴27aに
挿通される。軸部材33の他端部には、スプラインの雄
型が形成されており、この雄型に対応するスプラインの
雌型が形成されたスリーブ34が、当該軸部材33の他
端部に被嵌される。
【0024】前記右側の支持体23Bの軸受部材23
B′の端部には、転動輪1の軸心に位置させて設置した
起振軸の回転駆動装置としての起振軸駆動用油圧モータ
7のフランジ36を取り付ける。起振軸駆動用油圧モー
タ7の駆動軸7aには、スプラインの雄型が形成されて
おり、前記スリーブ34のスプラインの雌型に挿通され
る。スリーブ34には、これが軸方向に移動しないよう
に位置決め用のピン37が差し込まれる。上記のスプラ
イン結合により、軸部材33と起振軸駆動用油圧モータ
7の駆動軸7aは、カップリングされ、軸部材33に起
振軸駆動用油圧モータ7の回転駆動力が伝達される。し
たがって、円筒状のガイド部材6、板状の支持枠28,
28′および軸部材33のそれぞれは、この発明におけ
る起振軸10を構成する。
B′の端部には、転動輪1の軸心に位置させて設置した
起振軸の回転駆動装置としての起振軸駆動用油圧モータ
7のフランジ36を取り付ける。起振軸駆動用油圧モー
タ7の駆動軸7aには、スプラインの雄型が形成されて
おり、前記スリーブ34のスプラインの雌型に挿通され
る。スリーブ34には、これが軸方向に移動しないよう
に位置決め用のピン37が差し込まれる。上記のスプラ
イン結合により、軸部材33と起振軸駆動用油圧モータ
7の駆動軸7aは、カップリングされ、軸部材33に起
振軸駆動用油圧モータ7の回転駆動力が伝達される。し
たがって、円筒状のガイド部材6、板状の支持枠28,
28′および軸部材33のそれぞれは、この発明におけ
る起振軸10を構成する。
【0025】図3は、起振体5の構成を示す拡大側面断
面図である。起振軸10の軸心と直交する方向に枢軸3
を有し、この枢軸3まわりに回転可能な可動偏心錘4
は、この例においては、半月状の偏心錘を用いており、
その周面上に、この可動偏心錘4よりも質量の小さな小
偏心錘であるパイロットウエイト8を固定的に取り付け
ている。
面図である。起振軸10の軸心と直交する方向に枢軸3
を有し、この枢軸3まわりに回転可能な可動偏心錘4
は、この例においては、半月状の偏心錘を用いており、
その周面上に、この可動偏心錘4よりも質量の小さな小
偏心錘であるパイロットウエイト8を固定的に取り付け
ている。
【0026】円筒状のガイド部材6の左端内径溝にはリ
テイニングリング6aが被着され、また、ガイド部材6
内には起振軸10と同軸心上に直線移動する摺動部材1
1が設けられる。この摺動部材11には、コネクティン
グロッド12の一端がピン11aにより接続され、コネ
クティングロッド12の他端は可動偏心錘4にピン4b
により接続されて、前記摺動部材11の直線移動の変位
を起振軸10の枢軸3まわりの回転移動の変位に変える
ように作用する。摺動部材11とガイド部材6との間に
は、押し付け部材13の一例であるコイルバネが縮設さ
れ、そのスプリング力により可動偏心錘4を一方の側か
らのみ図の時計廻りに回転する方向に押圧している。板
状の支持枠28,28′には、図の例では下端部にスト
ッパ14を取り付ける。このストッパ14は、可動偏心
錘4の回動範囲を起振軸10の偏心量が零の角度までに
制限する。したがって、前記押し付け部材13は、可動
偏心錘4を起振軸10の偏心量が零となるように押し付
ける。押し付け部材13と前記リテイニングリング6a
との間には、中央に穴の空いたスペーサ15が介設さ
れ、その厚さを変え、またはその枚数を増減することに
より、押し付け部材13の与圧が調整される。
テイニングリング6aが被着され、また、ガイド部材6
内には起振軸10と同軸心上に直線移動する摺動部材1
1が設けられる。この摺動部材11には、コネクティン
グロッド12の一端がピン11aにより接続され、コネ
クティングロッド12の他端は可動偏心錘4にピン4b
により接続されて、前記摺動部材11の直線移動の変位
を起振軸10の枢軸3まわりの回転移動の変位に変える
ように作用する。摺動部材11とガイド部材6との間に
は、押し付け部材13の一例であるコイルバネが縮設さ
れ、そのスプリング力により可動偏心錘4を一方の側か
らのみ図の時計廻りに回転する方向に押圧している。板
状の支持枠28,28′には、図の例では下端部にスト
ッパ14を取り付ける。このストッパ14は、可動偏心
錘4の回動範囲を起振軸10の偏心量が零の角度までに
制限する。したがって、前記押し付け部材13は、可動
偏心錘4を起振軸10の偏心量が零となるように押し付
ける。押し付け部材13と前記リテイニングリング6a
との間には、中央に穴の空いたスペーサ15が介設さ
れ、その厚さを変え、またはその枚数を増減することに
より、押し付け部材13の与圧が調整される。
【0027】上記した振動機構の第1の実施形態の作用
についで説明する。いま、可動偏心錘4よりも質量の小
さな、小偏心錘であるパイロットウエイト8を周面上に
固定した可動偏心錘4を、押し付け部材13の押し付け
力により、起振軸10の偏心量が零となるように、図3
の実線で示すような位置にして、起振軸10の重心を実
質的に起振軸10の軸心上に位置するように保ってい
る。
についで説明する。いま、可動偏心錘4よりも質量の小
さな、小偏心錘であるパイロットウエイト8を周面上に
固定した可動偏心錘4を、押し付け部材13の押し付け
力により、起振軸10の偏心量が零となるように、図3
の実線で示すような位置にして、起振軸10の重心を実
質的に起振軸10の軸心上に位置するように保ってい
る。
【0028】この状態で、起振軸の回転駆動装置である
起振軸駆動用油圧モータ7を駆動させて、起振軸10を
回転させ、ある回転数になった時、パイロットウエイト
8により可動偏心錘4は押し付け部材13の与圧による
モーメントに打ち勝ち、同図の二点鎖線で示す最大偏心
位置まで枢軸3まわりに回転する(振動の立ち上が
り)。起振軸10の回転を上げていき、定常回転状態で
振動ローラは運転される。定常回転状態から起振軸10
の回転を下げていき、ある回転数以下になると、押し付
け部材13のスプリング力により、可動偏心錘4が枢軸
3まわりに偏心量が零となる方向に回転し(振動の立ち
下がり)、これを中立位置まで戻す。ここに、偏心モー
メントとは、起振力Fを求める以下の式で、偏心質量を
m、起振軸軸心から偏心質量重心までの距離r、起振軸
の角速度ωとしたときのm×rに相当する。 F=(m×r)×ω2 図4に起振軸回転数と偏心モーメントとの関係について
のグラフを示す。押し付け部材13の与圧によるモーメ
ントは、あらかじめ起振軸10の回転数が共振点( 600
〜 800rpm )を避けた1200〜1500rpm 近辺で振動の立ち
上がり、立ち下がりが生じるように調整してある。これ
により、振動体(振動ローラ)を共振させずに振動の起
動・停止を行うことができる。なお、立ち上がりの曲線
と立ち下がりの曲線の経路が異なるのは、摺動部材11
とガイド部材6間に発生する摩擦力等の影響による。ま
た、上記の与圧によるモーメントは、前述のように、図
3における円筒状のガイド部材6のリテイニングリング
6aと押し付け部材13との間に介設されているスペー
サ15により容易に調整できる。
起振軸駆動用油圧モータ7を駆動させて、起振軸10を
回転させ、ある回転数になった時、パイロットウエイト
8により可動偏心錘4は押し付け部材13の与圧による
モーメントに打ち勝ち、同図の二点鎖線で示す最大偏心
位置まで枢軸3まわりに回転する(振動の立ち上が
り)。起振軸10の回転を上げていき、定常回転状態で
振動ローラは運転される。定常回転状態から起振軸10
の回転を下げていき、ある回転数以下になると、押し付
け部材13のスプリング力により、可動偏心錘4が枢軸
3まわりに偏心量が零となる方向に回転し(振動の立ち
下がり)、これを中立位置まで戻す。ここに、偏心モー
メントとは、起振力Fを求める以下の式で、偏心質量を
m、起振軸軸心から偏心質量重心までの距離r、起振軸
の角速度ωとしたときのm×rに相当する。 F=(m×r)×ω2 図4に起振軸回転数と偏心モーメントとの関係について
のグラフを示す。押し付け部材13の与圧によるモーメ
ントは、あらかじめ起振軸10の回転数が共振点( 600
〜 800rpm )を避けた1200〜1500rpm 近辺で振動の立ち
上がり、立ち下がりが生じるように調整してある。これ
により、振動体(振動ローラ)を共振させずに振動の起
動・停止を行うことができる。なお、立ち上がりの曲線
と立ち下がりの曲線の経路が異なるのは、摺動部材11
とガイド部材6間に発生する摩擦力等の影響による。ま
た、上記の与圧によるモーメントは、前述のように、図
3における円筒状のガイド部材6のリテイニングリング
6aと押し付け部材13との間に介設されているスペー
サ15により容易に調整できる。
【0029】図5は、メインウエイトの偏心角度に対す
る種々の起振軸回転数におけるパイロットウエイトによ
るメインウエイトを偏心させる方向に働くメインウエイ
トの枢軸まわりに加わる力のモーメントMwの曲線と、
押し付け部材(コイルバネ)によるメインウエイトを偏
心させまいとする方向に働くメインウエイトの枢軸まわ
りに加わる力のモーメントMsとの関係を示すグラフで
ある。図5の横軸は、メインウエイトの変位角度(以
下、偏心角度と呼ぶ)θであり、メインウエイトが起振
軸によってちょうど二分される位置にある時を0゜とし
ている。この例においては、メインウエイトがこの位置
にある時に、起振軸の重心が、実質的に起振軸の軸心上
にあるのに相当する。縦軸は、メインウエイトの枢軸ま
わりに加わる力のモーメントである。枢軸まわりに加わ
る力のモーメントの種類としては、偏心錘に加わる遠心
力によって発生するモーメントと、偏心錘自身の自重に
よるモーメントがある。
る種々の起振軸回転数におけるパイロットウエイトによ
るメインウエイトを偏心させる方向に働くメインウエイ
トの枢軸まわりに加わる力のモーメントMwの曲線と、
押し付け部材(コイルバネ)によるメインウエイトを偏
心させまいとする方向に働くメインウエイトの枢軸まわ
りに加わる力のモーメントMsとの関係を示すグラフで
ある。図5の横軸は、メインウエイトの変位角度(以
下、偏心角度と呼ぶ)θであり、メインウエイトが起振
軸によってちょうど二分される位置にある時を0゜とし
ている。この例においては、メインウエイトがこの位置
にある時に、起振軸の重心が、実質的に起振軸の軸心上
にあるのに相当する。縦軸は、メインウエイトの枢軸ま
わりに加わる力のモーメントである。枢軸まわりに加わ
る力のモーメントの種類としては、偏心錘に加わる遠心
力によって発生するモーメントと、偏心錘自身の自重に
よるモーメントがある。
【0030】偏心錘に加わる遠心力によって発生するモ
ーメントについては、この例の場合、メインウエイトは
半月形状であるため、特開昭53−136773号公報
に記載される公知の技術の通り、メインウエイト自身で
は発生せず、パイロットウエイトによる力のモーメント
によってのみ発生させることができる。偏心錘自身の自
重によるモーメントは、パイロットウエイトに加わる遠
心力によるモーメントに比較して、微少であるので、無
視している。
ーメントについては、この例の場合、メインウエイトは
半月形状であるため、特開昭53−136773号公報
に記載される公知の技術の通り、メインウエイト自身で
は発生せず、パイロットウエイトによる力のモーメント
によってのみ発生させることができる。偏心錘自身の自
重によるモーメントは、パイロットウエイトに加わる遠
心力によるモーメントに比較して、微少であるので、無
視している。
【0031】また、原点を通り縦軸に添って立ち上が
り、66kgcm近辺で斜め上に行き、160kgcm近辺を頂
点にしてなだからに下降する曲線は、この第1の実施形
態におけるコイルバネによって、メインウエイトを起振
軸の軸心方向に戻そうとして、メインウエイトの枢軸ま
わりに加わる力のモーメントMsの線である。これに対
して、原点を通り縦軸に添って立ち上がり、66kgcm近
辺で斜め上に行く二点鎖線で示す右上がりの直線は、図
12に示す従来例におけるねじりコイルばねによって、
メインウエイトを起振軸の軸心方向に戻そうとして、メ
インウエイトの枢軸まわりに加わる力のモーメントM
s′の線である。
り、66kgcm近辺で斜め上に行き、160kgcm近辺を頂
点にしてなだからに下降する曲線は、この第1の実施形
態におけるコイルバネによって、メインウエイトを起振
軸の軸心方向に戻そうとして、メインウエイトの枢軸ま
わりに加わる力のモーメントMsの線である。これに対
して、原点を通り縦軸に添って立ち上がり、66kgcm近
辺で斜め上に行く二点鎖線で示す右上がりの直線は、図
12に示す従来例におけるねじりコイルばねによって、
メインウエイトを起振軸の軸心方向に戻そうとして、メ
インウエイトの枢軸まわりに加わる力のモーメントM
s′の線である。
【0032】このグラフのMw線とMs線の交点の動き
を追うことにより、起振軸回転数を上げていくと、どの
ようにメインウエイトが偏心角度0゜の状態から偏心し
て定常回転状態になるか、また、起振軸回転数を下げて
いくと、どのようにメインウエイトが定常回転状態から
偏心角度0゜の状態になるかが、以下のとおり分かる
(○で囲んだ数字は、図5における○で囲んだ数字の点
に該当する)。 起振軸停止状態では、偏心角度は0゜である。 〜起振軸回転数を上げて行くが、偏心角度は依然と
して0゜のままである。 起振軸回転数が2000rpm となると、パイロットウ
エイトの遠心力等による力のモーメントMwが初めてコ
イルバネの初期圧による力のモーメントMsoと同一の値
となる。 回転数が2000rpm を少しでも超えると、パイロッ
トウエイトの遠心力等によるモーメントMwが、コイル
バネの初期圧による力のモーメントMsoに打ち勝ち、偏
心角度が0゜の状態から、2000rpm のMw線とMs線の
右側の交点近辺となり、偏心角度は、55゜近辺とな
る。 〜起振軸回転数がさらに上がるに従って、コイルバ
ネによる力のモーメントMsの線にそって、偏心角度が
大きくなって行く。 起振軸回転数が3000rpm となると、偏心角度は7
2゜近辺となる。 〜起振軸回転数を3000rpm より下げて行くと、Ms
の線に添って偏心角度が小さくなって行く。ここで、20
00rpm を通過しても、パイロットウエイトは既に偏心し
ており、その分大きな力のモーメントが加わっているの
で、偏心角度は0゜にはならない。 起振軸回転数が1670rpm となると、偏心角度は2
7゜近辺となる。 〜 起振軸回転数が1670rpm から下がって行くと、パ
イロットウエイトの遠心力等によるモーメントMwの大
きさが、コイルバネの初期圧による力のモーメントMso
以下となってしまうので、偏心角度は27゜から急に0
゜となる。
を追うことにより、起振軸回転数を上げていくと、どの
ようにメインウエイトが偏心角度0゜の状態から偏心し
て定常回転状態になるか、また、起振軸回転数を下げて
いくと、どのようにメインウエイトが定常回転状態から
偏心角度0゜の状態になるかが、以下のとおり分かる
(○で囲んだ数字は、図5における○で囲んだ数字の点
に該当する)。 起振軸停止状態では、偏心角度は0゜である。 〜起振軸回転数を上げて行くが、偏心角度は依然と
して0゜のままである。 起振軸回転数が2000rpm となると、パイロットウ
エイトの遠心力等による力のモーメントMwが初めてコ
イルバネの初期圧による力のモーメントMsoと同一の値
となる。 回転数が2000rpm を少しでも超えると、パイロッ
トウエイトの遠心力等によるモーメントMwが、コイル
バネの初期圧による力のモーメントMsoに打ち勝ち、偏
心角度が0゜の状態から、2000rpm のMw線とMs線の
右側の交点近辺となり、偏心角度は、55゜近辺とな
る。 〜起振軸回転数がさらに上がるに従って、コイルバ
ネによる力のモーメントMsの線にそって、偏心角度が
大きくなって行く。 起振軸回転数が3000rpm となると、偏心角度は7
2゜近辺となる。 〜起振軸回転数を3000rpm より下げて行くと、Ms
の線に添って偏心角度が小さくなって行く。ここで、20
00rpm を通過しても、パイロットウエイトは既に偏心し
ており、その分大きな力のモーメントが加わっているの
で、偏心角度は0゜にはならない。 起振軸回転数が1670rpm となると、偏心角度は2
7゜近辺となる。 〜 起振軸回転数が1670rpm から下がって行くと、パ
イロットウエイトの遠心力等によるモーメントMwの大
きさが、コイルバネの初期圧による力のモーメントMso
以下となってしまうので、偏心角度は27゜から急に0
゜となる。
【0033】従来のねじりコイルばねによるメインウエ
イトの枢軸まわりに加わる力のモーメントMs′の線
は、原点を通り縦軸に添って立ち上がり、66kgcm近辺
で斜め上に比例的に大きくなって行く二点鎖線で示す右
上がりの直線であるので、メインウエイトを起振軸の軸
心方向に戻すときに、大きなモーメントが作用し、ねじ
りコイルばねの両端が起振軸本体側の部材とメインウエ
イト側の部材に交互にぶつかり大きな音を発生し、振動
がなかなか納まらない欠点がある。これに対して、上記
した第1の実施形態におけるメインウエイトの枢軸まわ
りに加わる力のモーメントMsの線は、原点を通り縦軸
に添って立ち上がり、66kgcm近辺で斜め上に行き、1
60kgcm近辺を頂点にしてなだからに下降する曲線とな
っているので、メインウエイトを起振軸の軸心方向に戻
すときに、起振軸の回転数を少し落とすだけで小さなモ
ーメントによって戻すことができ、メインウエイトとス
トッパとの接触による音の発生も少なく、振動も早く納
まる。
イトの枢軸まわりに加わる力のモーメントMs′の線
は、原点を通り縦軸に添って立ち上がり、66kgcm近辺
で斜め上に比例的に大きくなって行く二点鎖線で示す右
上がりの直線であるので、メインウエイトを起振軸の軸
心方向に戻すときに、大きなモーメントが作用し、ねじ
りコイルばねの両端が起振軸本体側の部材とメインウエ
イト側の部材に交互にぶつかり大きな音を発生し、振動
がなかなか納まらない欠点がある。これに対して、上記
した第1の実施形態におけるメインウエイトの枢軸まわ
りに加わる力のモーメントMsの線は、原点を通り縦軸
に添って立ち上がり、66kgcm近辺で斜め上に行き、1
60kgcm近辺を頂点にしてなだからに下降する曲線とな
っているので、メインウエイトを起振軸の軸心方向に戻
すときに、起振軸の回転数を少し落とすだけで小さなモ
ーメントによって戻すことができ、メインウエイトとス
トッパとの接触による音の発生も少なく、振動も早く納
まる。
【0034】本実施形態の場合、設計し易いように、あ
るいは、調整し易いように、半月形状のメインウエイト
に、着脱可能なパイロットウエイトを後付けした構成と
なっている。しかし、メインウエイト自身がパイロット
ウエイトを付加したのに相当する質量形状を持っていれ
ば、新たにパイロットウエイトを付加しなくて良いのは
もちろんである。
るいは、調整し易いように、半月形状のメインウエイト
に、着脱可能なパイロットウエイトを後付けした構成と
なっている。しかし、メインウエイト自身がパイロット
ウエイトを付加したのに相当する質量形状を持っていれ
ば、新たにパイロットウエイトを付加しなくて良いのは
もちろんである。
【0035】〔第2の実施の形態〕上記した第1の実施
形態においては、起振軸の回転数を零から定常回転数ま
で上げる過程において、起振軸回転数が所定回転数(振
動機構を含む機械系の共振を発生する回転数)以下では
可動偏心錘を中立位置として起振軸の偏心量を実質的に
零とし、所定回転数を十分越えた後、可動偏心錘の位置
を起振軸の定常回転数に対応する位置にするものであ
る。したがって、定常回転数に対応する振動振幅を変え
ることはできない。これに対して、この発明の第2の実
施形態である図6の(a),(b)、図7の(a),
(b)および図8の(a),(b)に示す振動機構は、
起振軸の定常回転数の振幅を、起振軸の回転方向を変え
ることにより、高振幅,低振幅選択を可能としたもので
ある。
形態においては、起振軸の回転数を零から定常回転数ま
で上げる過程において、起振軸回転数が所定回転数(振
動機構を含む機械系の共振を発生する回転数)以下では
可動偏心錘を中立位置として起振軸の偏心量を実質的に
零とし、所定回転数を十分越えた後、可動偏心錘の位置
を起振軸の定常回転数に対応する位置にするものであ
る。したがって、定常回転数に対応する振動振幅を変え
ることはできない。これに対して、この発明の第2の実
施形態である図6の(a),(b)、図7の(a),
(b)および図8の(a),(b)に示す振動機構は、
起振軸の定常回転数の振幅を、起振軸の回転方向を変え
ることにより、高振幅,低振幅選択を可能としたもので
ある。
【0036】図6の(a)は、可動偏心錘4を起振軸1
0の偏心量が零となる中立位置とした状態の起振体5の
側面断面図、同じく(b)は、図6の(a)のA−A矢
視断面図である。可動偏心錘としてのメインウエイト4
は、この第2の実施形態においても、半月状の偏心錘を
用いている。しかし、その周面上に設けられるパイロッ
トウエイト8は、先の枢軸3とは別のメインウエイト4
上に設けた枢軸9まわりにメインウエイト4に対し回転
自在としてある。そして、この可動のパイロットウエイ
ト8は、その回動軸心から半径方向の長さの異なる長短
2つのストッパ受け8a,8bを有する。前記メインウ
エイト4上にはストッパ4cが設けられており、図6の
(b)で起振軸10が反時計廻り方向に回転したとき
に、このストッパ4cがパイロットウエイト8の一方の
ストッパ受け8aと係合し、また、起振軸10が時計廻
り方向に回転したときにストッパ4cは他方のストッパ
受け8bと係合する。さらに、メインウエイト4を回動
可能に軸支する支持枠28,28′の一方には、ストッ
パ16が形成されている。このストッパ16は、パイロ
ットウエイト8の2つのストッパ受け8a,8bのう
ち、半径方向に長さの長い一方のストッパ受け8aとの
み係合し、半径方向に長さの短い他方のストッパ受け8
bとは干渉しない。
0の偏心量が零となる中立位置とした状態の起振体5の
側面断面図、同じく(b)は、図6の(a)のA−A矢
視断面図である。可動偏心錘としてのメインウエイト4
は、この第2の実施形態においても、半月状の偏心錘を
用いている。しかし、その周面上に設けられるパイロッ
トウエイト8は、先の枢軸3とは別のメインウエイト4
上に設けた枢軸9まわりにメインウエイト4に対し回転
自在としてある。そして、この可動のパイロットウエイ
ト8は、その回動軸心から半径方向の長さの異なる長短
2つのストッパ受け8a,8bを有する。前記メインウ
エイト4上にはストッパ4cが設けられており、図6の
(b)で起振軸10が反時計廻り方向に回転したとき
に、このストッパ4cがパイロットウエイト8の一方の
ストッパ受け8aと係合し、また、起振軸10が時計廻
り方向に回転したときにストッパ4cは他方のストッパ
受け8bと係合する。さらに、メインウエイト4を回動
可能に軸支する支持枠28,28′の一方には、ストッ
パ16が形成されている。このストッパ16は、パイロ
ットウエイト8の2つのストッパ受け8a,8bのう
ち、半径方向に長さの長い一方のストッパ受け8aとの
み係合し、半径方向に長さの短い他方のストッパ受け8
bとは干渉しない。
【0037】いま、起振軸の回転駆動装置である起振軸
駆動用油圧モータ7を駆動させて、起振軸10が、停止
状態から図7の(b)に示すように反時計廻り方向に回
転を始めると、慣性力によりパイロットウエイト8が同
図の通り時計廻り方向に回転し、パイロットウエイト8
の半径方向の長さの長い一方のストッパ受け8aがメイ
ンウエイト4上に固定されたストッパ4cと係合して、
パイロットウエイト8は、その回転位置で図6(a)に
おける枢軸9を境として上方に偏り、パイロットウエイ
ト8に、その方向の遠心力が加わる。この状態で、起振
軸10が設定された回転数になると、パイロットウエイ
ト8によるメインウエイト回転モーメントが押し付け部
材13の与圧によって発生する回転モーメントに打ち勝
ち、メインウエイト4は枢軸3まわりに偏心モーメント
増の方向の回転を始めるが、図7の(a)のθ1 の角度
になると、パイロットウエイト8は起振軸10に形成さ
れたストッパ16に当り、メインウエイト4のそれ以上
の枢軸3まわりの回転が制限されて、偏心モーメントは
低振幅の状態となる。
駆動用油圧モータ7を駆動させて、起振軸10が、停止
状態から図7の(b)に示すように反時計廻り方向に回
転を始めると、慣性力によりパイロットウエイト8が同
図の通り時計廻り方向に回転し、パイロットウエイト8
の半径方向の長さの長い一方のストッパ受け8aがメイ
ンウエイト4上に固定されたストッパ4cと係合して、
パイロットウエイト8は、その回転位置で図6(a)に
おける枢軸9を境として上方に偏り、パイロットウエイ
ト8に、その方向の遠心力が加わる。この状態で、起振
軸10が設定された回転数になると、パイロットウエイ
ト8によるメインウエイト回転モーメントが押し付け部
材13の与圧によって発生する回転モーメントに打ち勝
ち、メインウエイト4は枢軸3まわりに偏心モーメント
増の方向の回転を始めるが、図7の(a)のθ1 の角度
になると、パイロットウエイト8は起振軸10に形成さ
れたストッパ16に当り、メインウエイト4のそれ以上
の枢軸3まわりの回転が制限されて、偏心モーメントは
低振幅の状態となる。
【0038】一方、起振軸10が、停止状態から図8の
(b)に示すように時計廻り方向に回転を始めると、慣
性力によりパイロットウエイト8が反時計廻り方向に回
転し、パイロットウエイト8の半径方向の長さの短い他
方のストッパ受け8bがメインウエイト4上に固定され
たストッパ4cと係合して、パイロットウエイト8は、
その回転位置で図6(a)における枢軸9を境として上
方に偏り、パイロットウエイト8に、その方向の遠心力
が加わる。この状態では、パイロットウエイト8のスト
ッパ受け8bの半径方向の長さは短くしてあるため、メ
インウエイト4が枢軸3まわりに偏心モーメント増の方
向に回転を始めても、起振軸10に形成されたストッパ
16にパイロットウエイト8は接触せず、通り越して起
振軸の定常回転数に対応する位置である図8の(a)の
θ2 の角度になるまで、つまり、起振軸の定常回転数に
おけるパイロットウエイト8に加わる遠心力による枢軸
3まわりの力のモーメントと、押し付け部材13のスプ
リング13によるメインウエイト4を中立位置に戻そう
とする力のモーメントが釣り合う位置まで、メインウエ
イト4は枢軸3まわりに回転する。したがって、偏心モ
ーメントは高振幅の状態となる。
(b)に示すように時計廻り方向に回転を始めると、慣
性力によりパイロットウエイト8が反時計廻り方向に回
転し、パイロットウエイト8の半径方向の長さの短い他
方のストッパ受け8bがメインウエイト4上に固定され
たストッパ4cと係合して、パイロットウエイト8は、
その回転位置で図6(a)における枢軸9を境として上
方に偏り、パイロットウエイト8に、その方向の遠心力
が加わる。この状態では、パイロットウエイト8のスト
ッパ受け8bの半径方向の長さは短くしてあるため、メ
インウエイト4が枢軸3まわりに偏心モーメント増の方
向に回転を始めても、起振軸10に形成されたストッパ
16にパイロットウエイト8は接触せず、通り越して起
振軸の定常回転数に対応する位置である図8の(a)の
θ2 の角度になるまで、つまり、起振軸の定常回転数に
おけるパイロットウエイト8に加わる遠心力による枢軸
3まわりの力のモーメントと、押し付け部材13のスプ
リング13によるメインウエイト4を中立位置に戻そう
とする力のモーメントが釣り合う位置まで、メインウエ
イト4は枢軸3まわりに回転する。したがって、偏心モ
ーメントは高振幅の状態となる。
【0039】起振軸10の回転方向がいずれの場合も、
定常回転状態から回転数を下げていき、ある回転数以下
になると、押し付け部材13のスプリング力により、可
動偏心錘4が枢軸3まわりに回転し、起振軸10の偏心
量が零となる図6の(a),(b)に示す中立位置まで
戻す。押し付け部材13の与圧によるモーメントは、図
4に示すように、あらかじめ起振軸10の回転数が、共
振点である 600〜 800rpm を避けた1200〜1500rpm 近辺
で振動の立ち上がり、立ち下がりが生じるように調整し
てあり、これにより、振動体(振動ローラ)を共振させ
ずに振動の起動・停止を行う機構は、第1の実施形態と
共通である。
定常回転状態から回転数を下げていき、ある回転数以下
になると、押し付け部材13のスプリング力により、可
動偏心錘4が枢軸3まわりに回転し、起振軸10の偏心
量が零となる図6の(a),(b)に示す中立位置まで
戻す。押し付け部材13の与圧によるモーメントは、図
4に示すように、あらかじめ起振軸10の回転数が、共
振点である 600〜 800rpm を避けた1200〜1500rpm 近辺
で振動の立ち上がり、立ち下がりが生じるように調整し
てあり、これにより、振動体(振動ローラ)を共振させ
ずに振動の起動・停止を行う機構は、第1の実施形態と
共通である。
【0040】図9および図10は、この発明の第2の実
施形態の振動機構に用いられる信号回路図および油圧回
路図である。起振軸駆動用油圧モータ7に油圧を供給す
べき油圧ポンプ41に接続された油圧供給回路中には、
切換弁である電磁バルブ42を作動させるための振幅切
換スイッチ43が、中立位置検出リミットスイッチ38
と共に接続されており、この切換スイッチ43を切り換
えることで油圧の供給方向を切り換えて起振軸駆動用油
圧モータ7の正逆の回転方向を切り換えることができ
る。起振軸駆動用油圧モータ7の回転駆動力は、その出
力軸に連結された起振軸10に伝達され、起振軸10を
起振軸駆動用油圧モータ7の回転方向と同方向へ回転駆
動する。中立位置検出リミットスイッチ38は、走行の
操作レバーである図示しない前後進レバーを中立位置
(停止位置)に操作した時に、カム等により、レバー操
作に連動して、OFF となる(通常はONとなっている)ス
イッチである。
施形態の振動機構に用いられる信号回路図および油圧回
路図である。起振軸駆動用油圧モータ7に油圧を供給す
べき油圧ポンプ41に接続された油圧供給回路中には、
切換弁である電磁バルブ42を作動させるための振幅切
換スイッチ43が、中立位置検出リミットスイッチ38
と共に接続されており、この切換スイッチ43を切り換
えることで油圧の供給方向を切り換えて起振軸駆動用油
圧モータ7の正逆の回転方向を切り換えることができ
る。起振軸駆動用油圧モータ7の回転駆動力は、その出
力軸に連結された起振軸10に伝達され、起振軸10を
起振軸駆動用油圧モータ7の回転方向と同方向へ回転駆
動する。中立位置検出リミットスイッチ38は、走行の
操作レバーである図示しない前後進レバーを中立位置
(停止位置)に操作した時に、カム等により、レバー操
作に連動して、OFF となる(通常はONとなっている)ス
イッチである。
【0041】前記振幅切換スイッチ43は、切換えによ
り低振幅(L)または高振幅(H)のいずれかを選択し
て、電磁バルブ42の電磁コイル Sol1, Sol2のいず
れかに信号を送出する。切換スイッチ43を低振幅
(L)に選択した場合は、電磁バルブ42の電磁コイル
Sol1に信号が送られ、例えば起振軸駆動用油圧モータ
7に順方向に圧油が供給され起振軸10が正回転する。
対して、振幅切換スイッチ43を高振幅(H)に選択し
た場合は、電磁バルブ42の電磁コイル Sol2に信号が
送られ、起振軸駆動用油圧モータ7に逆方向に圧油が供
給され起振軸10が逆回転する。なお、図6の符号45
は、自動と手動の切換えスイッチである。
り低振幅(L)または高振幅(H)のいずれかを選択し
て、電磁バルブ42の電磁コイル Sol1, Sol2のいず
れかに信号を送出する。切換スイッチ43を低振幅
(L)に選択した場合は、電磁バルブ42の電磁コイル
Sol1に信号が送られ、例えば起振軸駆動用油圧モータ
7に順方向に圧油が供給され起振軸10が正回転する。
対して、振幅切換スイッチ43を高振幅(H)に選択し
た場合は、電磁バルブ42の電磁コイル Sol2に信号が
送られ、起振軸駆動用油圧モータ7に逆方向に圧油が供
給され起振軸10が逆回転する。なお、図6の符号45
は、自動と手動の切換えスイッチである。
【0042】なお、上記の第1の実施形態で説明したよ
うに、メインウエイト4が半月状(軸対称の相似した半
月形の組合せも含む)になっておれば、特開昭53−1
36773号公報に記載されている通り、起振軸が回転
していても、遠心力の作用による枢軸3まわりに回そう
という力のモーメントが、発生しない。従って、メイン
ウエイト4を枢軸3まわりに動かそうとする時に、メイ
ンウエイト4の遠心力による力のモーメントに逆らって
動かすようなことがないので、メインウエイト4の回転
位置を調整するのに要する力は非常に小さくて済み、パ
イロットウエイト8の動きに対するメインウエイト4の
動きの感度を高めて、振幅切換えを容易にし、より効果
的である。
うに、メインウエイト4が半月状(軸対称の相似した半
月形の組合せも含む)になっておれば、特開昭53−1
36773号公報に記載されている通り、起振軸が回転
していても、遠心力の作用による枢軸3まわりに回そう
という力のモーメントが、発生しない。従って、メイン
ウエイト4を枢軸3まわりに動かそうとする時に、メイ
ンウエイト4の遠心力による力のモーメントに逆らって
動かすようなことがないので、メインウエイト4の回転
位置を調整するのに要する力は非常に小さくて済み、パ
イロットウエイト8の動きに対するメインウエイト4の
動きの感度を高めて、振幅切換えを容易にし、より効果
的である。
【0043】このように、第2の実施形態では、高振
幅、低振幅の切換えを、起振軸の回転方向の切換えによ
って行っており、低振幅側の回転としたときには、定常
回転数となる前に、メインウエイトがストッパに当たっ
て、それ以上の偏心角度にならないようになっていて、
振幅を低く押さえている。高振幅の場合の所定の起振軸
回転数におけるメインウエイトの偏心角度に対するメイ
ンウエイトの枢軸まわりに加わる力のモーメントMwの
曲線と、メインウエイトの枢軸まわりに加わる力のモー
メントMsとの関係を示すグラフは、図5に示す曲線と
同様なものとなる。
幅、低振幅の切換えを、起振軸の回転方向の切換えによ
って行っており、低振幅側の回転としたときには、定常
回転数となる前に、メインウエイトがストッパに当たっ
て、それ以上の偏心角度にならないようになっていて、
振幅を低く押さえている。高振幅の場合の所定の起振軸
回転数におけるメインウエイトの偏心角度に対するメイ
ンウエイトの枢軸まわりに加わる力のモーメントMwの
曲線と、メインウエイトの枢軸まわりに加わる力のモー
メントMsとの関係を示すグラフは、図5に示す曲線と
同様なものとなる。
【0044】図11は、第2の実施形態における起振軸
回転数と偏心モーメントの推移について示すグラフであ
る。
回転数と偏心モーメントの推移について示すグラフであ
る。
【0045】以下、図11に添って、偏心モーメントの
推移を説明する。 A.高振幅側に回転したときの起振軸回転数に対する偏
心モーメントの推移 起振軸停止状態では、偏心モーメントは、0kgcm
である。 〜起振軸回転数を上げて行くが、偏心モーメントは
依然として0kgcmのままである。 起振軸回転数が2000rpm となると、パイロットウ
エイトの遠心力等による力のモーメントMwが、初めて
コイルバネの初期圧による力のモーメントMso(図5)
と同一の値となり、この回転数を境として、メインウエ
イト4が枢軸3まわりにその中立位置から回転して偏心
モーメントも変化する。 回転数が2000rpm を越えると、偏心モーメント
は、18kgcm近辺の値にはね上がる。 〜起振軸回転数がさらに上がるに従って、偏心モー
メントは、斜め右上がりの曲線に添って、上昇する。 起振軸回転数が3000rpm となると、偏心モーメン
トは、20kgcm近辺の値になる。 〜起振軸回転数を3000rpm より下げて行くと、〜
で通った曲線を逆方向にたどるが、2000rpm を通過し
ても、偏心モーメントは、回転を上げたときの経路とは
異なり、急激に、偏心モーメントは、0kgcmとはならな
い。 起振軸回転数が1670rpm となると、偏心モーメン
トは、10kgcm近辺の値となる。 〜 起振軸回転数が1670rpm から下がると、偏心モー
メントは、急に0kgcmとなる。以降、起振軸回転が0rp
m になるまで、その値を保つ。
推移を説明する。 A.高振幅側に回転したときの起振軸回転数に対する偏
心モーメントの推移 起振軸停止状態では、偏心モーメントは、0kgcm
である。 〜起振軸回転数を上げて行くが、偏心モーメントは
依然として0kgcmのままである。 起振軸回転数が2000rpm となると、パイロットウ
エイトの遠心力等による力のモーメントMwが、初めて
コイルバネの初期圧による力のモーメントMso(図5)
と同一の値となり、この回転数を境として、メインウエ
イト4が枢軸3まわりにその中立位置から回転して偏心
モーメントも変化する。 回転数が2000rpm を越えると、偏心モーメント
は、18kgcm近辺の値にはね上がる。 〜起振軸回転数がさらに上がるに従って、偏心モー
メントは、斜め右上がりの曲線に添って、上昇する。 起振軸回転数が3000rpm となると、偏心モーメン
トは、20kgcm近辺の値になる。 〜起振軸回転数を3000rpm より下げて行くと、〜
で通った曲線を逆方向にたどるが、2000rpm を通過し
ても、偏心モーメントは、回転を上げたときの経路とは
異なり、急激に、偏心モーメントは、0kgcmとはならな
い。 起振軸回転数が1670rpm となると、偏心モーメン
トは、10kgcm近辺の値となる。 〜 起振軸回転数が1670rpm から下がると、偏心モー
メントは、急に0kgcmとなる。以降、起振軸回転が0rp
m になるまで、その値を保つ。
【0046】B.低振幅側に回転したときの起振軸回転
数に対する偏心モーメントの推移 起振軸停止状態では、偏心モーメントは、0kgcm
である。 〜起振軸回転数を上げて行くが、偏心モーメントは
依然として0kgcmのままである。 起振軸回転数が2000rpm となると、パイロットウ
エイトの遠心力等による力のモーメントMwが、初めて
コイルバネの初期圧による力のモーメントMso(図5)
と同一の値となり、この回転数を境として、メインウエ
イト4が枢軸3まわりにその中立位置から回転して偏心
モーメントも変化する。 ′ 回転数が2000rpm を少しでも越えると、偏心モー
メントは、はね上がるが、高振幅の場合と異なりメイン
ウエイトが、ストッパで、偏心角度を制限されるので、
12kgcmに止まる。 ′〜′起振軸回転数がさらに上がっても、偏心モー
メントは、12kgcmの値を維持する。 ′ 起振軸回転数が3000rpm となっても、偏心モーメ
ントは、12kgcmの値のままである。 ′〜′起振軸回転数を3000rpm より下げて行くと、
′〜′で通った直線を逆方向にたどるが、2000rpm
を通過しても、偏心モーメントは、回転を上げたときの
経路とは異なり、12kgcmの値を保つ。 ′〜 起振軸回転数が1800rpm 近辺より下がると、
メインウエイトが、ストッパより離れて、高振幅の起振
軸回転数を下げたときと同じ経路をたどる。 起振軸回転数が1670rpm となると、偏心モーメン
トは、10kgcm近辺の値となる。 〜 起振軸回転数が1670rpm から下がると、偏心モー
メントは、急に0kgcmとなる。以降、起振軸回転数が0
rpm になるまで、その値を保つ。
数に対する偏心モーメントの推移 起振軸停止状態では、偏心モーメントは、0kgcm
である。 〜起振軸回転数を上げて行くが、偏心モーメントは
依然として0kgcmのままである。 起振軸回転数が2000rpm となると、パイロットウ
エイトの遠心力等による力のモーメントMwが、初めて
コイルバネの初期圧による力のモーメントMso(図5)
と同一の値となり、この回転数を境として、メインウエ
イト4が枢軸3まわりにその中立位置から回転して偏心
モーメントも変化する。 ′ 回転数が2000rpm を少しでも越えると、偏心モー
メントは、はね上がるが、高振幅の場合と異なりメイン
ウエイトが、ストッパで、偏心角度を制限されるので、
12kgcmに止まる。 ′〜′起振軸回転数がさらに上がっても、偏心モー
メントは、12kgcmの値を維持する。 ′ 起振軸回転数が3000rpm となっても、偏心モーメ
ントは、12kgcmの値のままである。 ′〜′起振軸回転数を3000rpm より下げて行くと、
′〜′で通った直線を逆方向にたどるが、2000rpm
を通過しても、偏心モーメントは、回転を上げたときの
経路とは異なり、12kgcmの値を保つ。 ′〜 起振軸回転数が1800rpm 近辺より下がると、
メインウエイトが、ストッパより離れて、高振幅の起振
軸回転数を下げたときと同じ経路をたどる。 起振軸回転数が1670rpm となると、偏心モーメン
トは、10kgcm近辺の値となる。 〜 起振軸回転数が1670rpm から下がると、偏心モー
メントは、急に0kgcmとなる。以降、起振軸回転数が0
rpm になるまで、その値を保つ。
【0047】なお、この例の場合、起振装置の振動数
(単位:vpm 〔vibration per minute〕)は、起振装置
の回転数(単位:rpm )の値と等しい。そして、振動の
振幅は、振動対象物によって多少異なるが、起振軸の偏
心モーメントに概ね比例する。従って、起振軸回転数と
振動振幅の関係のグラフの変化パターンも、概ね図11
のようなパターンとなる。
(単位:vpm 〔vibration per minute〕)は、起振装置
の回転数(単位:rpm )の値と等しい。そして、振動の
振幅は、振動対象物によって多少異なるが、起振軸の偏
心モーメントに概ね比例する。従って、起振軸回転数と
振動振幅の関係のグラフの変化パターンも、概ね図11
のようなパターンとなる。
【0048】振動ローラの場合転動輪の共振点は、起振
軸回転数で600〜800rpm くらいであるので、図
5、図11の説明のように、起振軸10の回転数に対す
るメインウエイトの動きが推移すれば、起振軸起動時
も、起振軸停止時も、共振点通過時は、押し付け部材1
3の与圧により、起振軸の重心が実質的に起振軸の軸心
上に保持されるので、共振することはない。共振点が、
他の値の時には、適切なばね定数を持つ、押し付け部材
を選定すれば同様に共振を防止できる。
軸回転数で600〜800rpm くらいであるので、図
5、図11の説明のように、起振軸10の回転数に対す
るメインウエイトの動きが推移すれば、起振軸起動時
も、起振軸停止時も、共振点通過時は、押し付け部材1
3の与圧により、起振軸の重心が実質的に起振軸の軸心
上に保持されるので、共振することはない。共振点が、
他の値の時には、適切なばね定数を持つ、押し付け部材
を選定すれば同様に共振を防止できる。
【0049】なお、事実上は、起振軸の重心を完全に起
振軸の軸心上に位置させることは困難で、実際の例で
は、起振軸の重心をほぼ起振軸の軸心上に位置させさえ
すれば、共振点の通過でロールを大きく振動させること
はない。したがって、本明細書において、起振軸の重心
を「実質的に」起振軸の軸心上に位置させるとの意味
は、起振軸の重心を完全にまたはほぼ起振軸の軸心上に
位置させて振幅をほぼ零とする現象を指すものとする。
振軸の軸心上に位置させることは困難で、実際の例で
は、起振軸の重心をほぼ起振軸の軸心上に位置させさえ
すれば、共振点の通過でロールを大きく振動させること
はない。したがって、本明細書において、起振軸の重心
を「実質的に」起振軸の軸心上に位置させるとの意味
は、起振軸の重心を完全にまたはほぼ起振軸の軸心上に
位置させて振幅をほぼ零とする現象を指すものとする。
【0050】上記の各実施形態においては、この発明に
係る振動機構を振動ローラに用いた場合について説明し
たが、その用途にのみ限定されるものではなく、これを
含む振動式締固め機械、振動杭打機その他の振動機械に
用いられて十分に効果を発揮する。
係る振動機構を振動ローラに用いた場合について説明し
たが、その用途にのみ限定されるものではなく、これを
含む振動式締固め機械、振動杭打機その他の振動機械に
用いられて十分に効果を発揮する。
【0051】
【発明の効果】以上説明したこの発明の振動機構によれ
ば、可動偏心錘の回動範囲を一方の側より起振軸の偏心
量が零の角度までに制限するストッパを起振軸に設け、
押し付け部材が、可動偏心錘を起振軸の偏心量が零とな
るように保持する機構とし、起振軸を回転させ、ある回
転数になった時、可動偏心錘が押し付け部材の与圧によ
るモーメントに打ち勝つ。そして、起振軸の定常回転数
における可動偏心錘に加わる偏心量を増加させようとす
る力のモーメントと押し付け部材の与圧によるモーメン
トが釣り合う所まで、可動偏心錘を回転させる。また、
定常回転状態から起振軸の回転を下げていき、ある回転
数以下になると、押し付け部材のスプリング力により、
可動偏心錘が枢軸まわりに偏心量が零となる方向に回転
させる。押し付け部材の与圧によるモーメントをあらか
じめ共振点を避けて設定するように調整することによ
り、振動機構を含む機械系(振動ローラのロール等)
を、共振させずに、振動の起動・停止ができる。
ば、可動偏心錘の回動範囲を一方の側より起振軸の偏心
量が零の角度までに制限するストッパを起振軸に設け、
押し付け部材が、可動偏心錘を起振軸の偏心量が零とな
るように保持する機構とし、起振軸を回転させ、ある回
転数になった時、可動偏心錘が押し付け部材の与圧によ
るモーメントに打ち勝つ。そして、起振軸の定常回転数
における可動偏心錘に加わる偏心量を増加させようとす
る力のモーメントと押し付け部材の与圧によるモーメン
トが釣り合う所まで、可動偏心錘を回転させる。また、
定常回転状態から起振軸の回転を下げていき、ある回転
数以下になると、押し付け部材のスプリング力により、
可動偏心錘が枢軸まわりに偏心量が零となる方向に回転
させる。押し付け部材の与圧によるモーメントをあらか
じめ共振点を避けて設定するように調整することによ
り、振動機構を含む機械系(振動ローラのロール等)
を、共振させずに、振動の起動・停止ができる。
【0052】そして、従来技術であるねじりコイルばね
からなる弾性部材がその両端でもって起振軸本体側の部
材とメインウエイト側の部材とを挟み込み、起振軸の重
心が実質的に起振軸の軸心上に位置するように保持する
構成における未解決の第1の問題として挙げた、起振軸
が高速回転すると、遠心力によりねじりコイルばねが外
側のエンドプレート側に押し付けられて、このねじりコ
イルばねがエンドプレートとの間で擦れあい磨耗すると
の欠点を解消し得た。
からなる弾性部材がその両端でもって起振軸本体側の部
材とメインウエイト側の部材とを挟み込み、起振軸の重
心が実質的に起振軸の軸心上に位置するように保持する
構成における未解決の第1の問題として挙げた、起振軸
が高速回転すると、遠心力によりねじりコイルばねが外
側のエンドプレート側に押し付けられて、このねじりコ
イルばねがエンドプレートとの間で擦れあい磨耗すると
の欠点を解消し得た。
【0053】また、従来技術の未解決の第2の問題とし
て、メインウエイトの回転角と戻しモーメントが比例す
るため、戻る時に大きなモーメントが作用し、ねじりコ
イルばねの両端が起振軸本体側の部材とメインウエイト
側の部材に交互に当たり、大きな音を発生させるとの欠
点があった。この発明においては、摺動部材の直線運動
の変位を起振軸の枢軸まわりの回転移動の変位に変える
コネクティングロッドから成るリンク機構により構成
し、メインウエイトの回転角と戻しモーメントとが比例
せず、メインウエイトの枢軸まわりに加わる戻しの力の
モーメントMsの線が、なだからな山形の曲線となるの
で、動的にメインウエイトが起振軸の軸心方向に戻ると
きも、勢いよくストッパ側に戻ることがない。その結
果、メインウエイトとストッパとの接触による音の発生
も少なく、無用な振動も押さえられる。
て、メインウエイトの回転角と戻しモーメントが比例す
るため、戻る時に大きなモーメントが作用し、ねじりコ
イルばねの両端が起振軸本体側の部材とメインウエイト
側の部材に交互に当たり、大きな音を発生させるとの欠
点があった。この発明においては、摺動部材の直線運動
の変位を起振軸の枢軸まわりの回転移動の変位に変える
コネクティングロッドから成るリンク機構により構成
し、メインウエイトの回転角と戻しモーメントとが比例
せず、メインウエイトの枢軸まわりに加わる戻しの力の
モーメントMsの線が、なだからな山形の曲線となるの
で、動的にメインウエイトが起振軸の軸心方向に戻ると
きも、勢いよくストッパ側に戻ることがない。その結
果、メインウエイトとストッパとの接触による音の発生
も少なく、無用な振動も押さえられる。
【0054】さらに、振動ローラが、上記のような振動
機構を備えれば、振動締固め作業中の走行発進時および
停止時に、転圧面を大きく部分的に沈下させないように
通常振動を止めるが、その際に、ロールが共振しないの
で、転圧路面に小さな波状の凹凸も発生させないで済
み、共振点通過による振動公害も回避できる。また、高
振幅と低振幅の切換えもできる。
機構を備えれば、振動締固め作業中の走行発進時および
停止時に、転圧面を大きく部分的に沈下させないように
通常振動を止めるが、その際に、ロールが共振しないの
で、転圧路面に小さな波状の凹凸も発生させないで済
み、共振点通過による振動公害も回避できる。また、高
振幅と低振幅の切換えもできる。
【図1】振動ローラに用いた場合のこの発明に係る振動
機構の第1の実施形態について示す側面断面図である。
機構の第1の実施形態について示す側面断面図である。
【図2】図1における振動機構の部分を拡大して示す平
面断面図である。
面断面図である。
【図3】図1における起振体の構成を拡大して示す側面
断面図である。
断面図である。
【図4】起振軸回転数と偏心モーメントとの関係につい
てのグラフである。
てのグラフである。
【図5】メインウエイトの偏心角度に対する種々の起振
軸回転数におけるパイロットウエイトによるメインウエ
イトを偏心させる方向に働くメインウエイトの枢軸まわ
りに加わる力のモーメントMwの曲線と、押し付け部材
(コイルバネ)によるメインウエイトを偏心させさせま
いとする方向に働くメインウエイトの枢軸まわりに加わ
る力のモーメントMsとの関係を示すグラフである。
軸回転数におけるパイロットウエイトによるメインウエ
イトを偏心させる方向に働くメインウエイトの枢軸まわ
りに加わる力のモーメントMwの曲線と、押し付け部材
(コイルバネ)によるメインウエイトを偏心させさせま
いとする方向に働くメインウエイトの枢軸まわりに加わ
る力のモーメントMsとの関係を示すグラフである。
【図6】この発明に係る振動機構の第2の実施形態につ
いて示すメインウエイトとパイロットウエイトとストッ
パとの関係図であり、(a)は、メインウエイトを起振
軸の偏心量が零となる中立位置とした状態の起振体の側
面断面図、(b)は、そのA−A矢視断面図である。
いて示すメインウエイトとパイロットウエイトとストッ
パとの関係図であり、(a)は、メインウエイトを起振
軸の偏心量が零となる中立位置とした状態の起振体の側
面断面図、(b)は、そのA−A矢視断面図である。
【図7】図6と同じ関係図であり、(a)は、振動を低
振幅としたときの起振体の側面断面図、(b)は、その
B−B矢視断面図である。
振幅としたときの起振体の側面断面図、(b)は、その
B−B矢視断面図である。
【図8】図6と同じ関係図であり、(a)は、振動を高
振幅としたときの起振体の側面断面図、(b)は、その
C−C矢視断面図である。
振幅としたときの起振体の側面断面図、(b)は、その
C−C矢視断面図である。
【図9】この発明の第2の実施形態の振動機構に用いら
れる信号回路図である。
れる信号回路図である。
【図10】この発明の第2の実施形態の振動機構に用い
られる油圧回路図である。
られる油圧回路図である。
【図11】この発明の第2の実施形態の振動機構におけ
る高振幅、低振幅双方の場合の起振軸回転数と偏心モー
メントの推移のグラフである。
る高振幅、低振幅双方の場合の起振軸回転数と偏心モー
メントの推移のグラフである。
【図12】従来の改良された起振機構を振動ローラに用
いた平面断面図である。
いた平面断面図である。
【図13】従来の起振装置において、起振軸が定常回転
をしている状態で前後進レバーを前進位置または後進位
置から中立位置に操作し、起振軸の回転が停止するまで
の起振軸回転数と振動輪の振動変位振幅と振動加速度振
幅の時間的推移を示すグラフである。
をしている状態で前後進レバーを前進位置または後進位
置から中立位置に操作し、起振軸の回転が停止するまで
の起振軸回転数と振動輪の振動変位振幅と振動加速度振
幅の時間的推移を示すグラフである。
【図14】(a−1),(a−2)は、従来の振動機構
を説明するための低振幅時の正面図および横断面図、
(b−1),(b−2)は、同じく、高振幅時の正面図
および横断面図である。
を説明するための低振幅時の正面図および横断面図、
(b−1),(b−2)は、同じく、高振幅時の正面図
および横断面図である。
1 …転動輪 2,2′…鏡板 3 …枢軸 4 …可動偏心錘(メインウエイト) 4a,4a′…軸受 4b …ピン 4c …ストッパ 5 …起振体 6 …ガイド部材 6a …リテイニングリング 7 …起振軸駆動用油圧モータ 7a …駆動軸 8 …パイロットウエイト 8a,8b…ストッパ受け 9 …パイロットウエイトの枢軸 10 …起振軸 11 …摺動部材 11a …ピン 13 …押し付け部材 14 …ストッパ 15 …スペーサ 16 …ストッパ 24 …減速機付走行駆動用油圧モータ 28,28′…板状の支持枠 29,29′…支持部材 33 …軸部材 34 …スリーブ 35 …軸受 37 …ピン
Claims (7)
- 【請求項1】 起振軸の軸心と直交する方向に枢軸を有
し、枢軸まわりに回転可能な可動偏心錘を備え、起振軸
を回転させて振動を発生させる振動機構であって、 起振軸の回転駆動装置と、 起振軸の一側においてガイド部材に沿って起振軸と同軸
心上に直線移動を可能とした摺動部材と、 一端を摺動部材に他端を可動偏心錘に接続して、前記摺
動部材の直線移動の変位を起振軸の枢軸まわりの回転移
動の変位に変えるコネクティングロッドと、 可動偏心錘の回動範囲を一方の側からのみ起振軸の偏心
量が零の角度までに制限するストッパと、 前記摺動部材と前記ガイド部材との間に介設され、可動
偏心錘を起振軸の偏心量が零となるように押し付ける押
し付け部材とから構成されることを特徴とする振動機
構。 - 【請求項2】 請求項1に記載の押し付け部材は、コイ
ルバネであることを特徴とする振動機構。 - 【請求項3】 前記可動偏心錘を軸支する枢軸は、離間
して対向するように配置された支持枠に掛け渡して固定
されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
の振動機構。 - 【請求項4】 前記可動偏心錘をメインウエイトとし、
このメインウエイト上に、可動偏心錘よりも質量の小さ
な小偏心錘であるパイロットウエイトを設けたことを特
徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の振
動機構。 - 【請求項5】 前記パイロットウエイトを前記メインウ
エイトに対して回動可能とし、起振軸をその回転方向を
切り換えて回転させることによって、振動振幅を可変と
したことを特徴とする請求項4に記載の振動機構。 - 【請求項6】 前記パイロットウエイトには、その回動
軸心から半径方向の長さの異なる2つのストッパ受けを
設け、前記メインウエイト上には当該2つのストッパ受
けと係合するストッパを設けると共に、メインウエイト
を回動可能に軸支する支持枠には、前記パイロットウエ
イトの2つのストッパ受けの内、一方のみと係合可能な
寸法を有するストッパを設けたことを特徴とする請求項
5に記載の振動機構。 - 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
載の振動機構を備えたことを特徴とする振動ローラ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33246596A JP3146411B2 (ja) | 1996-12-12 | 1996-12-12 | 振動機構およびその振動機構を用いた振動ローラ |
US08/987,386 US5984572A (en) | 1996-12-12 | 1997-12-09 | Vibratory generating mechanism and vibratory roller utilizing vibratory generating mechanism |
EP97310075A EP0847810B1 (en) | 1996-12-12 | 1997-12-12 | Vibratory generating mechanism |
DE69731267T DE69731267T2 (de) | 1996-12-12 | 1997-12-12 | Vorrichtung zur Erzeugung von Schwingungen |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33246596A JP3146411B2 (ja) | 1996-12-12 | 1996-12-12 | 振動機構およびその振動機構を用いた振動ローラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10165893A true JPH10165893A (ja) | 1998-06-23 |
JP3146411B2 JP3146411B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=18255283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33246596A Expired - Lifetime JP3146411B2 (ja) | 1996-12-12 | 1996-12-12 | 振動機構およびその振動機構を用いた振動ローラ |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5984572A (ja) |
EP (1) | EP0847810B1 (ja) |
JP (1) | JP3146411B2 (ja) |
DE (1) | DE69731267T2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220149501A (ko) * | 2021-04-28 | 2022-11-08 | (주)이오니아이엔티 | 수평 진동을 이용한 분산기 |
Families Citing this family (14)
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---|---|---|---|---|
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DE10019806B4 (de) * | 2000-04-20 | 2005-10-20 | Wacker Construction Equipment | Bodenverdichtungsvorrichtung mit Schwingungsdetektion |
JP3728179B2 (ja) * | 2000-06-01 | 2005-12-21 | 酒井重工業株式会社 | 振動ローラ |
DE10031617A1 (de) * | 2000-06-29 | 2002-01-17 | Wacker Werke Kg | Vibrationserreger mit Amplitudenverstellung |
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CN102337718B (zh) * | 2011-07-20 | 2013-07-31 | 屠卫东 | 一种振动压路机激振器结构 |
DE102013103722B4 (de) * | 2013-04-12 | 2016-10-13 | Thyssenkrupp Tiefbautechnik Gmbh | Vibrationsrammanordnung sowie Verfahren zum Betrieb der Vibrationsrammanordnung |
WO2014175787A1 (en) * | 2013-04-25 | 2014-10-30 | Volvo Construction Equipment Ab | Assembly for vibrating a compacting drum of a compacting machine |
EP3092341B1 (de) | 2013-12-30 | 2019-05-01 | BOMAG GmbH & Co. OHG | Bodenverdichtungsbandage, walze mit einer solchen bodenverdichtungsbandage und verfahren zur bodenverdichtung |
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SE543161C2 (en) * | 2018-09-28 | 2020-10-13 | Dynapac Compaction Equipment Ab | Method of controlling operation of a vibratory roller |
CN111570246B (zh) * | 2020-05-25 | 2021-06-01 | 南京工程学院 | 一种间歇轴向扭转复合式机械扭振台 |
CN111576149A (zh) * | 2020-06-02 | 2020-08-25 | 李志俊 | 一种公路施工用路面夯实整平装置 |
WO2022231024A1 (ko) * | 2021-04-28 | 2022-11-03 | (주)이오니아이엔티 | 수평 진동 발생장치 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR1018538A (fr) * | 1949-05-24 | 1953-01-08 | Procédé pour la vibration à fréquences variables de matière finement divisée et appareils vibratoires permettant d'appliquer ce procédé | |
US3966344A (en) * | 1975-09-29 | 1976-06-29 | Rexnord Inc. | Adjustable vibratory roller |
SE7705001L (sv) * | 1977-04-29 | 1978-10-30 | Dynapac Maskin Ab | Vibrationsanordning |
GB2250798A (en) * | 1990-12-14 | 1992-06-17 | John Finlay | Vibrator |
JP3053919B2 (ja) * | 1991-08-07 | 2000-06-19 | トピー工業株式会社 | 鋼片の幅拡げ鍛造型および鋼片の鍛造方法 |
AU692479B2 (en) * | 1993-11-30 | 1998-06-11 | Sakai Heavy Industries, Ltd. | Vibrating mechanism and apparatus for generating vibrations for a vibration compacting roller with a variable amplitude |
JP3345729B2 (ja) * | 1993-12-28 | 2002-11-18 | 酒井重工業株式会社 | 振動機構及び振動ローラ |
-
1996
- 1996-12-12 JP JP33246596A patent/JP3146411B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1997
- 1997-12-09 US US08/987,386 patent/US5984572A/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-12-12 EP EP97310075A patent/EP0847810B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-12-12 DE DE69731267T patent/DE69731267T2/de not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220149501A (ko) * | 2021-04-28 | 2022-11-08 | (주)이오니아이엔티 | 수평 진동을 이용한 분산기 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69731267T2 (de) | 2006-03-09 |
EP0847810B1 (en) | 2004-10-20 |
JP3146411B2 (ja) | 2001-03-19 |
DE69731267D1 (de) | 2004-11-25 |
EP0847810A1 (en) | 1998-06-17 |
US5984572A (en) | 1999-11-16 |
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