JPH101657A - 低温硬化型接着性樹脂組成物及びこれを用いて形成した低温硬化型接着性シート - Google Patents
低温硬化型接着性樹脂組成物及びこれを用いて形成した低温硬化型接着性シートInfo
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- JPH101657A JPH101657A JP18984796A JP18984796A JPH101657A JP H101657 A JPH101657 A JP H101657A JP 18984796 A JP18984796 A JP 18984796A JP 18984796 A JP18984796 A JP 18984796A JP H101657 A JPH101657 A JP H101657A
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- epoxy resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、特定のビスフェノールA型エポキ
シ樹脂と特定の脂環型エポキシ樹脂を混合してなるエポ
キシ樹脂を主剤とし、この混合エポキシ樹脂に、特定の
硬化剤と特定の架橋ポリメチルメタクリレートを配合す
ることにより、そのポットライフが長く、しかも低温硬
化性等が優れるうえ、接着性シートを形成すると、その
シートライフや保存性更に柔軟性が優れるのであり、
又、割れや接着剤面のベタツキがなく、完全に硬化した
状態では、耐湿接着特性や耐熱性更に電気的特性等が優
れる上、廉価である低温硬化型接着性樹脂組成物及びこ
れを用いて形成した低温硬化型接着性シートを提供する
ことを目的とする。 【構成】 本発明は、(A)分子量900以上のビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂、(B)2個以上の脂環を有
する脂環型エポキシ樹脂、(C)芳香族スルホニウム塩
及び(D)平均粒径1.5〜25μmで、且つゲル分率
10〜99%の架橋ポリメチルメタクリレートを必須成
分とすることを特徴とする。
シ樹脂と特定の脂環型エポキシ樹脂を混合してなるエポ
キシ樹脂を主剤とし、この混合エポキシ樹脂に、特定の
硬化剤と特定の架橋ポリメチルメタクリレートを配合す
ることにより、そのポットライフが長く、しかも低温硬
化性等が優れるうえ、接着性シートを形成すると、その
シートライフや保存性更に柔軟性が優れるのであり、
又、割れや接着剤面のベタツキがなく、完全に硬化した
状態では、耐湿接着特性や耐熱性更に電気的特性等が優
れる上、廉価である低温硬化型接着性樹脂組成物及びこ
れを用いて形成した低温硬化型接着性シートを提供する
ことを目的とする。 【構成】 本発明は、(A)分子量900以上のビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂、(B)2個以上の脂環を有
する脂環型エポキシ樹脂、(C)芳香族スルホニウム塩
及び(D)平均粒径1.5〜25μmで、且つゲル分率
10〜99%の架橋ポリメチルメタクリレートを必須成
分とすることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、電気・電子分野で
好適に用いられる構造用の接着性樹脂組成物或いは接着
シートであり、具体的には、特に電子部品の封止、扁平
モーターコイルの接着、小型モーターマグネットの接
着、ソレノイドコイルの外装、ICカードの構造接着、
電子部品の実装及びチップ部品工程自動化・組立に好適
に用いられる低温硬化型接着性樹脂組成物及びこれを用
いて形成した低温硬化型接着性シートに関する。
好適に用いられる構造用の接着性樹脂組成物或いは接着
シートであり、具体的には、特に電子部品の封止、扁平
モーターコイルの接着、小型モーターマグネットの接
着、ソレノイドコイルの外装、ICカードの構造接着、
電子部品の実装及びチップ部品工程自動化・組立に好適
に用いられる低温硬化型接着性樹脂組成物及びこれを用
いて形成した低温硬化型接着性シートに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子や集積回路(IC)などのい
わゆる電子部品を、湿気・有害物質などの外部雰囲気か
ら素子を保護し、電気的な絶縁を行い、機械的な破損を
防止する封止方法としては、金属ハーメチック法、ガラ
ス管法、セラミック法などのほかに、有機材料によるい
わゆる樹脂封止法(プラスチックパッケージ法)があ
る。
わゆる電子部品を、湿気・有害物質などの外部雰囲気か
ら素子を保護し、電気的な絶縁を行い、機械的な破損を
防止する封止方法としては、金属ハーメチック法、ガラ
ス管法、セラミック法などのほかに、有機材料によるい
わゆる樹脂封止法(プラスチックパッケージ法)があ
る。
【0003】現在使用されているパッケージング材料の
樹脂として、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、アルキッド
樹脂、フェノール樹脂などがある。
樹脂として、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、アルキッド
樹脂、フェノール樹脂などがある。
【0004】これらの樹脂のうち、アルキッド樹脂やフ
ェノール樹脂は信頼性、流動性に問題があり、ほとんど
実績がなく、又、シリコン樹脂は耐熱性や電気的特性は
優れているが、高価で、特定の電子部品以外にはあまり
使われておらず、このため、封止用樹脂としては、エポ
キシ樹脂が信頼性とコストの観点から、プラスチックパ
ッケージング材料の主流となっている。
ェノール樹脂は信頼性、流動性に問題があり、ほとんど
実績がなく、又、シリコン樹脂は耐熱性や電気的特性は
優れているが、高価で、特定の電子部品以外にはあまり
使われておらず、このため、封止用樹脂としては、エポ
キシ樹脂が信頼性とコストの観点から、プラスチックパ
ッケージング材料の主流となっている。
【0005】ところで、最近では、樹脂封止工程におけ
る省エネ化を実現し、しかも他の素材への熱劣化等を防
止するために、硬化温度を下げ硬化時間を短くすること
が検討されており、その結果、複数種類のエポキシ樹脂
に添加剤を混合させながら変性させた主剤に、アミン系
硬化剤を含む複数種類の硬化剤を混合した低温硬化型接
着性樹脂組成物が提案されている。
る省エネ化を実現し、しかも他の素材への熱劣化等を防
止するために、硬化温度を下げ硬化時間を短くすること
が検討されており、その結果、複数種類のエポキシ樹脂
に添加剤を混合させながら変性させた主剤に、アミン系
硬化剤を含む複数種類の硬化剤を混合した低温硬化型接
着性樹脂組成物が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この低
温硬化型接着性樹脂組成物は複数種類のエポキシ樹脂に
添加剤を混合させながら変性させた主剤に、アミン系硬
化剤を含む複数種類の硬化剤を混合したものであり、保
存中や流通過程の際にエポキシ基とアミン基等との化学
反応により樹脂の硬化が進行するため、以下に述べる課
題がある。
温硬化型接着性樹脂組成物は複数種類のエポキシ樹脂に
添加剤を混合させながら変性させた主剤に、アミン系硬
化剤を含む複数種類の硬化剤を混合したものであり、保
存中や流通過程の際にエポキシ基とアミン基等との化学
反応により樹脂の硬化が進行するため、以下に述べる課
題がある。
【0007】即ち、低温硬化型接着性樹脂組成物が部分
的にゲル化し、ポットライフが短くなったり、又、この
樹脂組成物が部分的にゲル化し、不均一となる結果、こ
れを塗布すると、塗膜の厚さムラが生じたり、オープン
タイムにばらつきが生じたり、主剤と硬化剤の不均一硬
化も生じて再現性が悪く、信頼性にかけるなどの課題が
ある。
的にゲル化し、ポットライフが短くなったり、又、この
樹脂組成物が部分的にゲル化し、不均一となる結果、こ
れを塗布すると、塗膜の厚さムラが生じたり、オープン
タイムにばらつきが生じたり、主剤と硬化剤の不均一硬
化も生じて再現性が悪く、信頼性にかけるなどの課題が
ある。
【0008】又、この低温硬化型接着性樹脂組成物を流
延塗工等や基材に含浸塗布して低温硬化型接着性シート
を形成した場合、そのシートライフが短く、このためシ
ートライフをある程度(一般に、5℃以下で3ケ月)長
くするために反応性の低い硬化剤を選択して混合した
り、潜在性硬化剤や硬化剤をマイクロカプセル化して用
いているが、これでは以下に述べる問題がある。
延塗工等や基材に含浸塗布して低温硬化型接着性シート
を形成した場合、そのシートライフが短く、このためシ
ートライフをある程度(一般に、5℃以下で3ケ月)長
くするために反応性の低い硬化剤を選択して混合した
り、潜在性硬化剤や硬化剤をマイクロカプセル化して用
いているが、これでは以下に述べる問題がある。
【0009】即ち、この低温硬化型接着性シートは、不
均一反応が起きやすく、局部的硬化が起こりやすい上、
低温硬化型接着性シートの柔軟性が乏しく、割れ易く、
又、主剤と硬化剤との未反応部分があり、接着剤面には
ベタツキの生じる箇所もあり、このため溶剤が残留して
衛生上の問題ある。
均一反応が起きやすく、局部的硬化が起こりやすい上、
低温硬化型接着性シートの柔軟性が乏しく、割れ易く、
又、主剤と硬化剤との未反応部分があり、接着剤面には
ベタツキの生じる箇所もあり、このため溶剤が残留して
衛生上の問題ある。
【0010】又、80℃〜90℃の低温硬化に要する時
間が1時間〜24時間と極めて長く、しかも残留するア
ミン系硬化剤に起因するアンモニウムイオンが電気的特
性に悪影響を与えたり、金属箔の腐食を引き起こすので
ある。
間が1時間〜24時間と極めて長く、しかも残留するア
ミン系硬化剤に起因するアンモニウムイオンが電気的特
性に悪影響を与えたり、金属箔の腐食を引き起こすので
ある。
【0011】更に、低温硬化に要する時間が1時間〜2
4時間と極めて長く、例えば電子部品の封止等の製造ラ
インのスピードを上げられないという難点を有してい
る。また、それらの多くのものは耐湿接着性に劣るとい
う欠点も有している。
4時間と極めて長く、例えば電子部品の封止等の製造ラ
インのスピードを上げられないという難点を有してい
る。また、それらの多くのものは耐湿接着性に劣るとい
う欠点も有している。
【0012】本発明者は、前記課題を解決すべく、種々
のエポキシ樹脂を用い、この樹脂に他のエポキシ樹脂と
添加剤を混合させながら変性させた樹脂組成物を主剤と
し、これに種々の硬化剤や添加剤を混合し、そのポット
ライフや低温硬化性更に塗膜の均一性やオープンタイム
等について多年に亙り鋭意検討を重ねてきた。
のエポキシ樹脂を用い、この樹脂に他のエポキシ樹脂と
添加剤を混合させながら変性させた樹脂組成物を主剤と
し、これに種々の硬化剤や添加剤を混合し、そのポット
ライフや低温硬化性更に塗膜の均一性やオープンタイム
等について多年に亙り鋭意検討を重ねてきた。
【0013】又、本発明者は、このようにして得られた
樹脂組成物を流延塗工等や基材に含浸塗布して接着性シ
ートを形成し、この接着性シートのシートライフや保存
性更に柔軟性や割れ並びに接着剤面のベタツキ等につい
て多年に亙り鋭意検討を重ねてきた。
樹脂組成物を流延塗工等や基材に含浸塗布して接着性シ
ートを形成し、この接着性シートのシートライフや保存
性更に柔軟性や割れ並びに接着剤面のベタツキ等につい
て多年に亙り鋭意検討を重ねてきた。
【0014】その結果、エポキシ樹脂として、特定のビ
スフェノールA型エポキシ樹脂を用い、しかもこのエポ
キシ樹脂に特定の脂環型エポキシ樹脂を混合してなる主
剤に、特定の硬化剤と特定の架橋ポリメチルメタクリレ
ートを配合すると、驚くべきことに、前記課題が一挙に
解決されるのであり、しかも耐湿接着特性や耐熱性更に
電気的特性等が優れる上、廉価であることを見い出し、
本発明を完成するに至ったものである。
スフェノールA型エポキシ樹脂を用い、しかもこのエポ
キシ樹脂に特定の脂環型エポキシ樹脂を混合してなる主
剤に、特定の硬化剤と特定の架橋ポリメチルメタクリレ
ートを配合すると、驚くべきことに、前記課題が一挙に
解決されるのであり、しかも耐湿接着特性や耐熱性更に
電気的特性等が優れる上、廉価であることを見い出し、
本発明を完成するに至ったものである。
【0015】本発明は、特定のビスフェノールA型エポ
キシ樹脂と特定の脂環型エポキシ樹脂を混合してなるエ
ポキシ樹脂を主剤とし、この混合エポキシ樹脂に、特定
の硬化剤と特定の架橋ポリメチルメタクリレートを配合
することにより、そのポットライフが長く、しかも低温
硬化性等が優れるうえ、接着性シートを形成すると、そ
のシートライフや保存性更に柔軟性が優れるのであり、
又、割れや接着剤面のベタツキがなく、完全に硬化した
状態では、耐湿接着特性や耐熱性更に電気的特性等が優
れる上、廉価である低温硬化型接着性樹脂組成物及びこ
れを用いて形成した低温硬化型接着性シートを提供する
ことを目的とする。
キシ樹脂と特定の脂環型エポキシ樹脂を混合してなるエ
ポキシ樹脂を主剤とし、この混合エポキシ樹脂に、特定
の硬化剤と特定の架橋ポリメチルメタクリレートを配合
することにより、そのポットライフが長く、しかも低温
硬化性等が優れるうえ、接着性シートを形成すると、そ
のシートライフや保存性更に柔軟性が優れるのであり、
又、割れや接着剤面のベタツキがなく、完全に硬化した
状態では、耐湿接着特性や耐熱性更に電気的特性等が優
れる上、廉価である低温硬化型接着性樹脂組成物及びこ
れを用いて形成した低温硬化型接着性シートを提供する
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る低温硬化型
接着性樹脂組成物(以下、本発明物という。)は、前記
目的を達成するために、(A)分子量900以上のビス
フェノールA型エポキシ樹脂、(B)2個以上の脂環を
有する脂環型エポキシ樹脂、(C)芳香族スルホニウム
塩及び(D)平均粒径1.5〜25μmで、且つゲル分
率10〜99%の架橋ポリメチルメタクリレートを必須
成分とすることを特徴とする。
接着性樹脂組成物(以下、本発明物という。)は、前記
目的を達成するために、(A)分子量900以上のビス
フェノールA型エポキシ樹脂、(B)2個以上の脂環を
有する脂環型エポキシ樹脂、(C)芳香族スルホニウム
塩及び(D)平均粒径1.5〜25μmで、且つゲル分
率10〜99%の架橋ポリメチルメタクリレートを必須
成分とすることを特徴とする。
【0017】以下、まず、本発明物について詳細に説明
する。本発明物で好適に用いられる(A)ビスフェノー
A型エポキシ樹脂としては、ビスフェノールAとエピク
ロルヒドリンとをアルカリの存在下で反応させて得られ
るものであり、しかも分子量が900以上のものであれ
ば特に限定されるものではない。分子量が900未満に
なると、所要のポットライフやシートライフ更に剪断接
着力が得られないので好ましくない。
する。本発明物で好適に用いられる(A)ビスフェノー
A型エポキシ樹脂としては、ビスフェノールAとエピク
ロルヒドリンとをアルカリの存在下で反応させて得られ
るものであり、しかも分子量が900以上のものであれ
ば特に限定されるものではない。分子量が900未満に
なると、所要のポットライフやシートライフ更に剪断接
着力が得られないので好ましくない。
【0018】前記(A)ビスフェノーA型エポキシ樹脂
の市販品の例としては、油化シェルエポキシ社製のエピ
コート1055、エピコート872−X−75、エピコ
ート1001−B−80、エピコート1001−X−7
0、エピコート1001−Xー75、エピコート100
1、エピコート1002、エピコート1004、エピコ
ート1007又はエピコー卜1009、旭化成社製のA
ER661、AER664、AER667又はAER6
69、旭電化社製のアデカレジンEP−5100、アデ
カレジンEP−5200、アデカレジンEP−540
0、アデカレジンEP−5700又はアデカレジンEP
−5900、住友化学社製のスミエポキシESA−01
1、スミエポキシESA−012、スミエポキシESA
−014、スミエポキシESA−017又はスミエポキ
シESA−019、大日本インキ社製のエピクロン10
50、エピクロン2050、エピクロン4050、エピ
クロン7050又はエピクロン9050、ダウ・ケミカ
ル(日本)社製のDER661、DER662、DER
664、DER667又はDER669、大日本色材社
製のプリエポーPE−70、プリエポーPE−80、プ
リエポーPE−100、プリエポーPE−120又はプ
リエポーPE−150、東都化成社製のエポトートYD
−011、エポトートYD−012、エポトートYD−
014、エポトートYD−017又はエポトートYD−
019、日本チバガイギー社製のアラルダイト607
1、アラルダイト6084、アラルダイト6097又は
アラルダイト6099、三井石化エポキシ社製のエポミ
ックR−301、エポミックR−302、エポミックR
−304、エポミックR−307又はエポミックR−3
09等が挙げられる。
の市販品の例としては、油化シェルエポキシ社製のエピ
コート1055、エピコート872−X−75、エピコ
ート1001−B−80、エピコート1001−X−7
0、エピコート1001−Xー75、エピコート100
1、エピコート1002、エピコート1004、エピコ
ート1007又はエピコー卜1009、旭化成社製のA
ER661、AER664、AER667又はAER6
69、旭電化社製のアデカレジンEP−5100、アデ
カレジンEP−5200、アデカレジンEP−540
0、アデカレジンEP−5700又はアデカレジンEP
−5900、住友化学社製のスミエポキシESA−01
1、スミエポキシESA−012、スミエポキシESA
−014、スミエポキシESA−017又はスミエポキ
シESA−019、大日本インキ社製のエピクロン10
50、エピクロン2050、エピクロン4050、エピ
クロン7050又はエピクロン9050、ダウ・ケミカ
ル(日本)社製のDER661、DER662、DER
664、DER667又はDER669、大日本色材社
製のプリエポーPE−70、プリエポーPE−80、プ
リエポーPE−100、プリエポーPE−120又はプ
リエポーPE−150、東都化成社製のエポトートYD
−011、エポトートYD−012、エポトートYD−
014、エポトートYD−017又はエポトートYD−
019、日本チバガイギー社製のアラルダイト607
1、アラルダイト6084、アラルダイト6097又は
アラルダイト6099、三井石化エポキシ社製のエポミ
ックR−301、エポミックR−302、エポミックR
−304、エポミックR−307又はエポミックR−3
09等が挙げられる。
【0019】前記(A)ビスフェノーA型エポキシ樹脂
としては、所望により複数種のものを混合して用いても
良く、又、ポットライフやシートライフ更に剪断接着力
に悪影響を与えないで、他のオポキシ樹脂、例えばウレ
タン変成エポキシ樹脂やニトリルゴム変成エポキシ樹脂
等を混合しても良いのである。
としては、所望により複数種のものを混合して用いても
良く、又、ポットライフやシートライフ更に剪断接着力
に悪影響を与えないで、他のオポキシ樹脂、例えばウレ
タン変成エポキシ樹脂やニトリルゴム変成エポキシ樹脂
等を混合しても良いのである。
【0020】又、本発明物で用いられる(B)脂環型エ
ポキシ樹脂としては、一般に、下記一般式、
ポキシ樹脂としては、一般に、下記一般式、
【0021】
【化1】 シクロヘキセンオキサイド基、
【0022】
【化2】 トリシクロデセンオキサイド基、
【0023】
【化3】 シクロペンテンオキサイド基 (ただし、式1〜3において、X=エステル、エーテ
ル、アセタール、イミド、アミド、炭化水素などのラジ
カル基)
ル、アセタール、イミド、アミド、炭化水素などのラジ
カル基)
【0024】を有する化合物であるが、均一且つ接着特
性の優れた薄膜を再現性良く得られるうえ、低温硬化特
性を良好にするために2個以上の脂環を有するものであ
ることを要する。
性の優れた薄膜を再現性良く得られるうえ、低温硬化特
性を良好にするために2個以上の脂環を有するものであ
ることを要する。
【0025】この(B)2個以上の脂環を有する脂環型
エポキシ樹脂としては、具体的には、例えばビス(3,
4−エポキシシクロヘキシル)アジペート、3,4−エ
ポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシ
クロヘキサンカルボキシレート、3,4−エポキシ−1
−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−1
−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、6−メチル
−3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−6−メチル
−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、
3,4−エポキシ−3−メチルシクロヘキシルメチル−
3,4−エポキシ−3−メチルシクロヘキサンカルボキ
シレート、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル−
5,5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサン−
メタ−ジオキサン、ビス(3,4−エポキシシクロヘキ
シルメチル)オキサレート、ビス(3,4−エポキシシ
クロヘキシルメチル)アジペート、ビス(2,3−エポ
キシシクロペンチル)エーテル、ビス(3,4−エポキ
シ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペート又は
ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)ピメレ
ート等が挙げられる。
エポキシ樹脂としては、具体的には、例えばビス(3,
4−エポキシシクロヘキシル)アジペート、3,4−エ
ポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシ
クロヘキサンカルボキシレート、3,4−エポキシ−1
−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−1
−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、6−メチル
−3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−6−メチル
−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、
3,4−エポキシ−3−メチルシクロヘキシルメチル−
3,4−エポキシ−3−メチルシクロヘキサンカルボキ
シレート、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル−
5,5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサン−
メタ−ジオキサン、ビス(3,4−エポキシシクロヘキ
シルメチル)オキサレート、ビス(3,4−エポキシシ
クロヘキシルメチル)アジペート、ビス(2,3−エポ
キシシクロペンチル)エーテル、ビス(3,4−エポキ
シ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペート又は
ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)ピメレ
ート等が挙げられる。
【0026】又、前記(B)2個以上の脂環を有する脂
環型エポキシ樹脂の市販品の例としては、ユニオンカー
バイド社製のERL 4234、ERL 4299、E
RL4221及びERL 4206、ダイセル社製のセ
ロキサイド2021、セロキサイド2021A、セロキ
サイド2021P、セロキサイド2080、セロキサイ
ド2081、セロキサイド2083、セロキサイド20
85、エポリードGT300、エポリードGT301、
エポリードGT302、エポリードGT400、エポリ
ードGT401、エポリードGT403及びEHPE3
150、旭電化工業社製のアデカレジンEP4080等
が挙げられる。
環型エポキシ樹脂の市販品の例としては、ユニオンカー
バイド社製のERL 4234、ERL 4299、E
RL4221及びERL 4206、ダイセル社製のセ
ロキサイド2021、セロキサイド2021A、セロキ
サイド2021P、セロキサイド2080、セロキサイ
ド2081、セロキサイド2083、セロキサイド20
85、エポリードGT300、エポリードGT301、
エポリードGT302、エポリードGT400、エポリ
ードGT401、エポリードGT403及びEHPE3
150、旭電化工業社製のアデカレジンEP4080等
が挙げられる。
【0027】この場合、特に、前記(B)2個以上の脂
環を有する脂環型エポキシ樹脂において、特に、ポット
ライフやシートライフ更に低温硬化特性が一層優れるな
どの観点より、2個の脂環を有する脂環型エポキシ樹脂
を用いるのが望ましい。
環を有する脂環型エポキシ樹脂において、特に、ポット
ライフやシートライフ更に低温硬化特性が一層優れるな
どの観点より、2個の脂環を有する脂環型エポキシ樹脂
を用いるのが望ましい。
【0028】又、本発明物においては、前記エポキシ樹
脂(A)・(B)の硬化剤が用いられるが、この硬化剤
として、耐湿接着性や電気的特性の向上更に金属箔への
悪影響を防止するなどの観点から、(C)芳香族スルホ
ニウム塩が用いられる。
脂(A)・(B)の硬化剤が用いられるが、この硬化剤
として、耐湿接着性や電気的特性の向上更に金属箔への
悪影響を防止するなどの観点から、(C)芳香族スルホ
ニウム塩が用いられる。
【0029】前記(C)芳香族スルホニウム塩としては
特に限定されるものではないが、具体的には、特開平3
−17101号公報、特開平3−17119号公報、特
開平3−237107号公報、特開平3−47164号
公報、特開平3−48654号公報、特開平3−145
459号公報、特開平3−200761号公報、特開平
4−1177号公報、特開平4−11625号公報、特
開平4−11609号公報、特開平4−11626号公
報、特公平6−70005号公報、特開平6−2280
86号公報又は特開平6−247925号公報に開示さ
れているものが挙げられる。
特に限定されるものではないが、具体的には、特開平3
−17101号公報、特開平3−17119号公報、特
開平3−237107号公報、特開平3−47164号
公報、特開平3−48654号公報、特開平3−145
459号公報、特開平3−200761号公報、特開平
4−1177号公報、特開平4−11625号公報、特
開平4−11609号公報、特開平4−11626号公
報、特公平6−70005号公報、特開平6−2280
86号公報又は特開平6−247925号公報に開示さ
れているものが挙げられる。
【0030】本発明物においては、前記(A)〜(C)
の成分に、更に(D)架橋ポリメチルメタクリレートが
配合されるが、この(D)架橋ポリメチルメタクリレー
トとしては、均一分散性や剪断接着力、ポットライフ及
びシートライフの向上、更にベタツキを少なくする等の
観点より、平均粒径1.5〜25μmで、且つゲル分率
10〜99%の範囲、好ましくは平均粒径2〜20μm
で、且つゲル分率50〜99%の範囲、特に好ましくは
平均粒径2.5〜15μmで、且つゲル分率75〜98
%の範囲のものが望ましい。
の成分に、更に(D)架橋ポリメチルメタクリレートが
配合されるが、この(D)架橋ポリメチルメタクリレー
トとしては、均一分散性や剪断接着力、ポットライフ及
びシートライフの向上、更にベタツキを少なくする等の
観点より、平均粒径1.5〜25μmで、且つゲル分率
10〜99%の範囲、好ましくは平均粒径2〜20μm
で、且つゲル分率50〜99%の範囲、特に好ましくは
平均粒径2.5〜15μmで、且つゲル分率75〜98
%の範囲のものが望ましい。
【0031】本発明物で用いられる(D)架橋ポリメチ
ルメタクリレートの市販品の例としては、根上工業社製
のアートパールG−4P(平均粒径2.2μm、ゲル分
率90±5%)、アートパールG−5P(平均粒径3.
3μm、ゲル分率90±5%)、アートパールG−7P
(平均粒径6.0μm、ゲル分率90±5%)、アート
パールS−A(平均粒径10μm、ゲル分率90±5
%)、アートパールS−B(平均粒径20μm、ゲル分
率90±5%)又はアートパールG−800(平均粒径
6.5μm、ゲル分率98〜99%)等が挙げられる
が、所望により、ハイパールTM−150(平均粒径6
0μm、ゲル分率10%)を単独或いは混合して用いて
も良い。
ルメタクリレートの市販品の例としては、根上工業社製
のアートパールG−4P(平均粒径2.2μm、ゲル分
率90±5%)、アートパールG−5P(平均粒径3.
3μm、ゲル分率90±5%)、アートパールG−7P
(平均粒径6.0μm、ゲル分率90±5%)、アート
パールS−A(平均粒径10μm、ゲル分率90±5
%)、アートパールS−B(平均粒径20μm、ゲル分
率90±5%)又はアートパールG−800(平均粒径
6.5μm、ゲル分率98〜99%)等が挙げられる
が、所望により、ハイパールTM−150(平均粒径6
0μm、ゲル分率10%)を単独或いは混合して用いて
も良い。
【0032】本発明物は、前記(A)〜(D)を必須成
分とするものであるが、所要のポットライフ、塗膜の均
一性、低温硬化性、耐湿接着性、耐熱性、電気特性、シ
ートライフ及び柔軟性が得られ、しかも割れの防止やベ
タツキの減少等の観点から、(A)分子量900以上の
エポキシ樹脂100重量部に対し、(B)2個以上の脂
環を有する脂環型エポキシ樹脂が2〜20重量部の範
囲、好ましくは5〜12.5重量部の範囲、(C)芳香
族スルホニウム塩が0.3〜3.5重量部の範囲、好ま
しくは0.5〜2.5重量部の範囲及び(D)平均粒径
1.5〜25μmで、且つゲル分率10〜99%の架橋
ポリメチルメタクリレートが5〜15重量部の範囲、好
ましくは5〜12.5重量部の範囲とするのが好まし
い。
分とするものであるが、所要のポットライフ、塗膜の均
一性、低温硬化性、耐湿接着性、耐熱性、電気特性、シ
ートライフ及び柔軟性が得られ、しかも割れの防止やベ
タツキの減少等の観点から、(A)分子量900以上の
エポキシ樹脂100重量部に対し、(B)2個以上の脂
環を有する脂環型エポキシ樹脂が2〜20重量部の範
囲、好ましくは5〜12.5重量部の範囲、(C)芳香
族スルホニウム塩が0.3〜3.5重量部の範囲、好ま
しくは0.5〜2.5重量部の範囲及び(D)平均粒径
1.5〜25μmで、且つゲル分率10〜99%の架橋
ポリメチルメタクリレートが5〜15重量部の範囲、好
ましくは5〜12.5重量部の範囲とするのが好まし
い。
【0033】又、本発明物においては、前記(A)〜
(D)の成分に、更に、(E)末端にエポキシ基を有す
るシランカップリング剤を含有させて、耐湿接着性、接
着力及び電気特性を一層向上させても良いのである。
(D)の成分に、更に、(E)末端にエポキシ基を有す
るシランカップリング剤を含有させて、耐湿接着性、接
着力及び電気特性を一層向上させても良いのである。
【0034】この場合、その配合割合は、(A)分子量
900以上のエポキシ樹脂100重量部に対し、更に、
(E)末端にエポキシ基を有するシランカップリング剤
が0.5〜6重量部の範囲、特に1〜3.5重量部の範
囲とするのが望ましく、その配合割合が0.5重量部未
満と低すぎると効果が乏しく配合する意味がなく、一
方、6重量部を超えると成分全体のバランスがくずれ、
所要の特性が得られなくなる場合があるから好ましくな
い。
900以上のエポキシ樹脂100重量部に対し、更に、
(E)末端にエポキシ基を有するシランカップリング剤
が0.5〜6重量部の範囲、特に1〜3.5重量部の範
囲とするのが望ましく、その配合割合が0.5重量部未
満と低すぎると効果が乏しく配合する意味がなく、一
方、6重量部を超えると成分全体のバランスがくずれ、
所要の特性が得られなくなる場合があるから好ましくな
い。
【0035】前記(E)シランカップリング剤としては
末端にエポキシ基を有するものであれば特に限定される
ものではないが、ビニルトリス(β−メトキシエトキ
シ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメ
トキシシラン、β−(3,4エポキシシクロヘキシル)
エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチル
ジエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)
γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン又はγ−クロロプロピルトリメ
トキシシラン等が挙げられる。
末端にエポキシ基を有するものであれば特に限定される
ものではないが、ビニルトリス(β−メトキシエトキ
シ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメ
トキシシラン、β−(3,4エポキシシクロヘキシル)
エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチル
ジエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)
γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン又はγ−クロロプロピルトリメ
トキシシラン等が挙げられる。
【0036】本発明物には、所望により、有機溶媒が配
合されるが、この有機溶媒としては、ケトン系有機溶媒
20重量%以上含むものが用いられるのであり、勿論、
ケトン系有機溶媒のみからなる溶剤を用いても良いので
ある。
合されるが、この有機溶媒としては、ケトン系有機溶媒
20重量%以上含むものが用いられるのであり、勿論、
ケトン系有機溶媒のみからなる溶剤を用いても良いので
ある。
【0037】このケトン系有機溶媒としては、ケトン基
を有する有機溶媒であり、具体的には、例えばアセト
ン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、イソ
プロピルメチルケトン、ブチルメチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、ピナコロン、ジエチルケトン(プロビ
オン)、プチロン又はジイソプロピルケトン等の脂肪族
飽和ケトン、メチルビニルケトン、メシチルオキシド又
はメチルヘプテノン等の不飽和ケトン、シクロブタノ
ン、シクロペンタノン又はシクロヘキサノン等の脂環式
ケトン、アセトフェノン、プロピオフェノン、ブチロフ
ェノン、バレロフェノン、ベンゾフェノン、ジベンジル
ケトン又は2−アセトナフトン等の芳香族ケトン、アセ
トチエノン又は2−アセトフロン等の複素環式ケトン等
が挙げられる。
を有する有機溶媒であり、具体的には、例えばアセト
ン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、イソ
プロピルメチルケトン、ブチルメチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、ピナコロン、ジエチルケトン(プロビ
オン)、プチロン又はジイソプロピルケトン等の脂肪族
飽和ケトン、メチルビニルケトン、メシチルオキシド又
はメチルヘプテノン等の不飽和ケトン、シクロブタノ
ン、シクロペンタノン又はシクロヘキサノン等の脂環式
ケトン、アセトフェノン、プロピオフェノン、ブチロフ
ェノン、バレロフェノン、ベンゾフェノン、ジベンジル
ケトン又は2−アセトナフトン等の芳香族ケトン、アセ
トチエノン又は2−アセトフロン等の複素環式ケトン等
が挙げられる。
【0038】又、前記有機溶媒としてはn−ヘキサン、
ペンタン、イソヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、リ
グロイン、石油エーテル、シクロヘキサン又はメチルシ
クロヘキサン等の脂肪族系溶媒、トルエンやキシレン等
の芳香族系溶媒、塩化メチル、塩化メチレン、ジクロロ
エタン又はモノクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水
素、エタノール、プロパノール、シクロヘキサノール又
はブタノール等のアルコール類、エチルエーテル、イソ
プロビルエーテル、ジオキサン又はテトラヒドロフラン
等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸イソアミル又はγ−
ブチロラクトン等のエステル類等が挙げられる。
ペンタン、イソヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、リ
グロイン、石油エーテル、シクロヘキサン又はメチルシ
クロヘキサン等の脂肪族系溶媒、トルエンやキシレン等
の芳香族系溶媒、塩化メチル、塩化メチレン、ジクロロ
エタン又はモノクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水
素、エタノール、プロパノール、シクロヘキサノール又
はブタノール等のアルコール類、エチルエーテル、イソ
プロビルエーテル、ジオキサン又はテトラヒドロフラン
等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸イソアミル又はγ−
ブチロラクトン等のエステル類等が挙げられる。
【0039】本発明物を前記溶媒に溶解ないし分散させ
るにあたり、その配合割合は特に限定されるものではな
く、取扱性や塗膜形成性等を配慮して任意に選択、決定
できるが、本発明物100重量部に対し、5〜500重
量部の範囲、特に100〜350重量部の範囲である。
るにあたり、その配合割合は特に限定されるものではな
く、取扱性や塗膜形成性等を配慮して任意に選択、決定
できるが、本発明物100重量部に対し、5〜500重
量部の範囲、特に100〜350重量部の範囲である。
【0040】本発明に係る低温硬化型接着性シート(以
下、本発明シートと略称する。)においては、前記目的
を達成するために、本発明物の溶液を離形性の支持体上
に所要の厚さに塗工し、これを加熱して、当該本発明物
をBステージ状態に硬化させてなることを特徴とする。
下、本発明シートと略称する。)においては、前記目的
を達成するために、本発明物の溶液を離形性の支持体上
に所要の厚さに塗工し、これを加熱して、当該本発明物
をBステージ状態に硬化させてなることを特徴とする。
【0041】本発明シートにおいて、本発明物の溶液を
離形性の支持体上に塗工する方法としては、特に限定さ
れるものではないが、具体的には、例えばフローコー
ト、ヘッドコート、ローラーブラシ、ナイフコート、ロ
ールコート、スピンコート、パイプドクターノズル方式
(PDN方式)、キスコート、アプリケート又はコーテ
ィング等が挙げられる。
離形性の支持体上に塗工する方法としては、特に限定さ
れるものではないが、具体的には、例えばフローコー
ト、ヘッドコート、ローラーブラシ、ナイフコート、ロ
ールコート、スピンコート、パイプドクターノズル方式
(PDN方式)、キスコート、アプリケート又はコーテ
ィング等が挙げられる。
【0042】又、その加熱、硬化条件としては、用いら
れる(A)〜(D)成分或いは(A)〜(E)成分の種
類や比率によっても異なるが、一般に、温度50〜15
0℃で15秒〜30分間、好ましくは60〜120℃で
30秒〜20分間、特に好ましくは70〜110℃で1
分〜15分間行い、Bステージ状の本発明シートが得ら
れる。
れる(A)〜(D)成分或いは(A)〜(E)成分の種
類や比率によっても異なるが、一般に、温度50〜15
0℃で15秒〜30分間、好ましくは60〜120℃で
30秒〜20分間、特に好ましくは70〜110℃で1
分〜15分間行い、Bステージ状の本発明シートが得ら
れる。
【0043】ところで、本発明シートにおいては、基材
に本発明物の溶液を含浸或いは塗工し、加熱、硬化して
も良いのである。
に本発明物の溶液を含浸或いは塗工し、加熱、硬化して
も良いのである。
【0044】この基材としては、多孔質のシート状のも
のが挙げられるが、特に有機質繊維或いは無機質繊維で
形成された繊維基材、又は有機質繊維と無機質繊維の組
み合わせにより混抄された繊維基材が好ましい。
のが挙げられるが、特に有機質繊維或いは無機質繊維で
形成された繊維基材、又は有機質繊維と無機質繊維の組
み合わせにより混抄された繊維基材が好ましい。
【0045】この繊維基材の具体例としてはポリエステ
ル繊維、アラミド繊維、炭素繊維、ガラス繊維等の織布
あるいは不織布、更にこれらの繊維の組み合わせにより
混抄された不織布又は織布等が挙げられる。
ル繊維、アラミド繊維、炭素繊維、ガラス繊維等の織布
あるいは不織布、更にこれらの繊維の組み合わせにより
混抄された不織布又は織布等が挙げられる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づき詳
細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0047】実施例1 分子量900以上のビスフェノールA型エポキシ樹脂と
して東都化成社製エポトートYD−011(エポキシ当
量:450〜500g/eq、軟化点60〜74℃)1
00重量部を用い、これにメチルエチルケトン175重
量部を投入し、高速ディスパー(1,200〜2,00
0rpm)で10〜30分間撹拌することにより、前記
ビスフェノールA型エポキシ樹脂を完全に溶解した。
して東都化成社製エポトートYD−011(エポキシ当
量:450〜500g/eq、軟化点60〜74℃)1
00重量部を用い、これにメチルエチルケトン175重
量部を投入し、高速ディスパー(1,200〜2,00
0rpm)で10〜30分間撹拌することにより、前記
ビスフェノールA型エポキシ樹脂を完全に溶解した。
【0048】次に、得られたビスフェノールA型エポキ
シ樹脂溶液に、2個の脂環を有する脂環型エポキシ樹脂
(ダイセル社製セロキサイド2021)7.5重量部と
シランカップリング剤であるβ−(3,4エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリメトキシシラン(信越シリコー
ン社製KBM303)1.1重量部を投入し、高速ディ
スパー(1,200〜1,500rpm)で5〜15分
間撹拌し、均一な溶液を得た。
シ樹脂溶液に、2個の脂環を有する脂環型エポキシ樹脂
(ダイセル社製セロキサイド2021)7.5重量部と
シランカップリング剤であるβ−(3,4エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリメトキシシラン(信越シリコー
ン社製KBM303)1.1重量部を投入し、高速ディ
スパー(1,200〜1,500rpm)で5〜15分
間撹拌し、均一な溶液を得た。
【0049】この混合溶液に、平均粒径3.3μmで、
且つゲル分率90±5%の架橋ポリメチルメタクリレー
ト(根上工業社製アトパールG−5P)8.6重量部を
投入し、高速ディスパー(1,200〜1,500rp
m)で40〜60分間撹拌し、均一な分散液を得た後、
この分散液に、下記芳香族スルホニウム塩の希釈液3重
量部を投入し、高速ディスパー(1,200〜1,50
0rpm)で5〜15分間撹拌し、本発明物の配合液
(固形分40重量%)を得た。
且つゲル分率90±5%の架橋ポリメチルメタクリレー
ト(根上工業社製アトパールG−5P)8.6重量部を
投入し、高速ディスパー(1,200〜1,500rp
m)で40〜60分間撹拌し、均一な分散液を得た後、
この分散液に、下記芳香族スルホニウム塩の希釈液3重
量部を投入し、高速ディスパー(1,200〜1,50
0rpm)で5〜15分間撹拌し、本発明物の配合液
(固形分40重量%)を得た。
【0050】前記芳香族スルホニウム塩の希釈液は以下
の方法で製造したものである。即ち、芳香族スルホニウ
ム塩として三新化学工業社製(商品名SI−60L)1
00重量部にメチルエチルケトン200重量部を投入
し、高速ディスパー(1,200〜1,500rpm)
で5〜15分間撹拌し、均一な溶液を得た。即ち、この
芳香族スルホニウム塩の希釈液には33.3重量%の芳
香族スルホニウム塩を含有する。
の方法で製造したものである。即ち、芳香族スルホニウ
ム塩として三新化学工業社製(商品名SI−60L)1
00重量部にメチルエチルケトン200重量部を投入
し、高速ディスパー(1,200〜1,500rpm)
で5〜15分間撹拌し、均一な溶液を得た。即ち、この
芳香族スルホニウム塩の希釈液には33.3重量%の芳
香族スルホニウム塩を含有する。
【0051】実施例2 実施例1において、シランカップリング剤を用いない以
外は、実施例1と同様の方法で実施例2の本発明物を製
造した。
外は、実施例1と同様の方法で実施例2の本発明物を製
造した。
【0052】実施例3〜7 表1に示す成分を用い、実施例1と同様の方法で実施例
3〜7の本発明物を製造した。
3〜7の本発明物を製造した。
【0053】比較例1 実施例1において、ビスフェノールA型エポキシ樹脂と
して東都化成社製エポトートYD−011(エポキシ当
量:450〜500g/eq、軟化点60〜74℃)を
用いるのに代えて東都化成社製エポトートYD−134
(エポキシ当量:225〜280g/eq、半固形)を
用いた以外は、実施例1と同様の方法で製造したものを
用いた。
して東都化成社製エポトートYD−011(エポキシ当
量:450〜500g/eq、軟化点60〜74℃)を
用いるのに代えて東都化成社製エポトートYD−134
(エポキシ当量:225〜280g/eq、半固形)を
用いた以外は、実施例1と同様の方法で製造したものを
用いた。
【0054】比較例2 実施例1において、脂環型エポキシ樹脂として2個の脂
環を有する脂環型エポキシ樹脂(ダイセル社製セロキサ
イド2021)を用いるのに代えて1個の脂環を有する
脂環型エポキシ樹脂(ダイセル社製セロキサイド200
0)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で製造した
ものを用いた。
環を有する脂環型エポキシ樹脂(ダイセル社製セロキサ
イド2021)を用いるのに代えて1個の脂環を有する
脂環型エポキシ樹脂(ダイセル社製セロキサイド200
0)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で製造した
ものを用いた。
【0055】比較例3 実施例1において、硬化剤として芳香族スルホニウム塩
の希釈液を用いるのに代えて粉末状のジシアンジアミド
を用いた以外は、実施例1と同様の方法で製造したもの
を用いた。
の希釈液を用いるのに代えて粉末状のジシアンジアミド
を用いた以外は、実施例1と同様の方法で製造したもの
を用いた。
【0056】比較例4 実施例1において、脂環型エポキシ樹脂を用いるのに代
えて、分子量360のビスフェノールA型エポキシ樹脂
(油化シェル社製エピコート828)を用いた以外は、
実施例1と同様の方法で製造したものを用いた。
えて、分子量360のビスフェノールA型エポキシ樹脂
(油化シェル社製エピコート828)を用いた以外は、
実施例1と同様の方法で製造したものを用いた。
【0057】比較例5 実施例1において、脂環型エポキシ樹脂を用いるのに代
えて、分子量710〜750のビスフェノールA型エポ
キシ樹脂を骨格とする弾性エポキシ樹脂(新日本理化社
製リカレジンBEO−60E)を用いた以外は、実施例
1と同様の方法で製造したものを用いた。
えて、分子量710〜750のビスフェノールA型エポ
キシ樹脂を骨格とする弾性エポキシ樹脂(新日本理化社
製リカレジンBEO−60E)を用いた以外は、実施例
1と同様の方法で製造したものを用いた。
【0058】
【表1】
【0059】実施例1〜7及び比較例1〜3について、
冷暗所(温度20℃)でのポットライフを調査したとこ
ろ、実施例1〜7のものは3箇月以上であるのに対し、
比較例1のものは1〜2日であり、比較例2のものは1
4日程度であり、比較例3のものは20日程度であっ
た。
冷暗所(温度20℃)でのポットライフを調査したとこ
ろ、実施例1〜7のものは3箇月以上であるのに対し、
比較例1のものは1〜2日であり、比較例2のものは1
4日程度であり、比較例3のものは20日程度であっ
た。
【0060】又、実施例1〜7の本発明物及び比較例1
〜3を用い、厚さ1.6mmの鋼板上にスキージーを用
いて配合液を均一に塗布後、熱風乾燥機にて90℃で3
0分の熱処理を行い、Cステージ状に硬化して、それぞ
れ厚さ100μmの塗膜を形成した。
〜3を用い、厚さ1.6mmの鋼板上にスキージーを用
いて配合液を均一に塗布後、熱風乾燥機にて90℃で3
0分の熱処理を行い、Cステージ状に硬化して、それぞ
れ厚さ100μmの塗膜を形成した。
【0061】次いで、この塗膜形成鋼板を湿度85%、
温度45℃で20日間保存後に塗膜を剥離したところ、
各実施例のもの及び比較例1・2のものには鋼板の塗膜
形成面に異常が観察されなかったが、比較例3のものに
は部分的に腐食が観察された。
温度45℃で20日間保存後に塗膜を剥離したところ、
各実施例のもの及び比較例1・2のものには鋼板の塗膜
形成面に異常が観察されなかったが、比較例3のものに
は部分的に腐食が観察された。
【0062】日本バイリーン社製ポリエステル不織布O
L−140N(厚さ0.1mm、坪量50g/m2)を
用い、この不織布に、各実施例及び各比較例のものを含
浸し、温度70〜100℃で6分間乾燥、硬化し、表2
に示すBステージの接着シートを得た。
L−140N(厚さ0.1mm、坪量50g/m2)を
用い、この不織布に、各実施例及び各比較例のものを含
浸し、温度70〜100℃で6分間乾燥、硬化し、表2
に示すBステージの接着シートを得た。
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】表2において、シートライフは冷暗所(温
度10℃)で保存したときの使用可能な期間をいう。
度10℃)で保存したときの使用可能な期間をいう。
【0066】表2において、割れは幅50mm、長さ2
00mmの接着シートを長さ方向中央で90度に曲げた
ときにひびが入るか否かを目視で確認した。
00mmの接着シートを長さ方向中央で90度に曲げた
ときにひびが入るか否かを目視で確認した。
【0067】表2において、ベタツキは接着シート表面
に直径8mmの塩化ビニルの棒を接当し、100gの重
鎮を10秒間かけた後、この塩化ビニルを引き離す際、
接着剤の糸引きが生じるか否かで判断した。
に直径8mmの塩化ビニルの棒を接当し、100gの重
鎮を10秒間かけた後、この塩化ビニルを引き離す際、
接着剤の糸引きが生じるか否かで判断した。
【0068】表3において、表面抵抗率は及び体積抵抗
率はJIS K 6911 5.13に基づき、直流電
圧500Vで1分間充電して測定した。次式により抵抗
率を算出する。
率はJIS K 6911 5.13に基づき、直流電
圧500Vで1分間充電して測定した。次式により抵抗
率を算出する。
【0069】 体積抵抗率Pv(Ω・cm)=πd2/4t×Rv 表面抵抗率Ps(Ω)=π(D+d)/Dπd×Rs
【0070】d:表面電極の内円の外形(cm) t:試料の厚さ(cm) Rv:体積抵抗(Ω) D:環状電極の内径(cm) Rs:表面抵抗(Ω) π:円周率
【0071】尚、試料は、接着シート(0.15〜0.
18mm)を16枚積層し、電気プレス機にて、圧力5
kg/cm2下、温度90℃で、30分の加圧及び加熱
効果したもの(2.3〜2.8mm)を用いた。
18mm)を16枚積層し、電気プレス機にて、圧力5
kg/cm2下、温度90℃で、30分の加圧及び加熱
効果したもの(2.3〜2.8mm)を用いた。
【0072】表3において、剪断接着力は厚さ1.6m
m、幅10mm、長さ100mmのspcc鋼板を2枚
用い、これらが互いに対抗する方向に、しかもその互い
の鋼板の一端部10mm間に10mm角の接着シートを
挟んで積層し、更に、その積層した試料の積層部に2k
g/cm2の加重をかけた状態で温度90で、30分間
の熱硬化を乾燥機で行った。
m、幅10mm、長さ100mmのspcc鋼板を2枚
用い、これらが互いに対抗する方向に、しかもその互い
の鋼板の一端部10mm間に10mm角の接着シートを
挟んで積層し、更に、その積層した試料の積層部に2k
g/cm2の加重をかけた状態で温度90で、30分間
の熱硬化を乾燥機で行った。
【0073】得られた長尺状の試料において、上側のs
pcc鋼板の下側端部に10mm角のspcc鋼板を、
又、下側のspcc鋼板の上側端部に10mm角のsp
cc鋼板を、それぞれシアノアクリレート系樹脂で接着
し、長尺状の試料の両端部に段部を形成した。
pcc鋼板の下側端部に10mm角のspcc鋼板を、
又、下側のspcc鋼板の上側端部に10mm角のsp
cc鋼板を、それぞれシアノアクリレート系樹脂で接着
し、長尺状の試料の両端部に段部を形成した。
【0074】即ち、前記各実施例及び各比較例の接着シ
ート(10mm角)で2枚のspcc鋼板が、直線状に
なるように、その端部(10角)を接着し、この積層・
接着部と反対側の端部に10mm角のspcc鋼板を接
着し、長尺状の試料の両端部に段部を形成した。
ート(10mm角)で2枚のspcc鋼板が、直線状に
なるように、その端部(10角)を接着し、この積層・
接着部と反対側の端部に10mm角のspcc鋼板を接
着し、長尺状の試料の両端部に段部を形成した。
【0075】次いで、前記長尺状の試料における両端段
部をそれぞれチャックで固定し垂直に速度5mm/分で
前記積層・接着部が破断するまで下方向に引っ張った。
部をそれぞれチャックで固定し垂直に速度5mm/分で
前記積層・接着部が破断するまで下方向に引っ張った。
【0076】表3の実施例1〜7は接着シートの凝集破
壊による破断であった。また、比較例1、2は一部凝集
破壊であるが殆ど界面剥離であった。比較例3〜5はチ
ャック固定時に剥離したため測定不能であった。
壊による破断であった。また、比較例1、2は一部凝集
破壊であるが殆ど界面剥離であった。比較例3〜5はチ
ャック固定時に剥離したため測定不能であった。
【0077】以上の結果より、本発明に係るものは、比
較例のものと比べて、低温硬化性が著しく優れるだけで
なく、ポットライフやシートライフが著しく長く、柔軟
性で割れの発生がないうえ、接着剤面のベタツキがない
結果、取り扱い易く、しかも電気的特性が著しく改善さ
れるだけでなく、金属箔の腐食もなく信顆性が著しく高
くなることが認められる。
較例のものと比べて、低温硬化性が著しく優れるだけで
なく、ポットライフやシートライフが著しく長く、柔軟
性で割れの発生がないうえ、接着剤面のベタツキがない
結果、取り扱い易く、しかも電気的特性が著しく改善さ
れるだけでなく、金属箔の腐食もなく信顆性が著しく高
くなることが認められる。
【0078】
【発明の効果】本発明物は、(A)分子量900以上の
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、(B)2個以上の脂
環を有する脂環型エポキシ樹脂、(C)芳香族スルホニ
ウム塩及び(D)平均粒径1.5〜25μmで、且つゲ
ル分率10〜99%の架橋ポリメチルメタクリレートを
必須成分としているから、低温硬化性が著しく優れるだ
けでなく、ポットライフが著しく長い上、取り扱い易い
効果を奏するのである。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、(B)2個以上の脂
環を有する脂環型エポキシ樹脂、(C)芳香族スルホニ
ウム塩及び(D)平均粒径1.5〜25μmで、且つゲ
ル分率10〜99%の架橋ポリメチルメタクリレートを
必須成分としているから、低温硬化性が著しく優れるだ
けでなく、ポットライフが著しく長い上、取り扱い易い
効果を奏するのである。
【0079】又、本発明シートは、本発明物をBステー
ジ状態に硬化したものであり、シートライフが著しく長
く、柔軟性で割れの発生がないうえ、接着剤面のベタツ
キがない結果、取り扱い易く、しかも完全に硬化する
と、耐湿熱性に優れ、電気的特性が著しく改善されるだ
けでなく、金属箔の腐食もなく信頼性が著しく高くなる
効果を奏するのである。
ジ状態に硬化したものであり、シートライフが著しく長
く、柔軟性で割れの発生がないうえ、接着剤面のベタツ
キがない結果、取り扱い易く、しかも完全に硬化する
と、耐湿熱性に優れ、電気的特性が著しく改善されるだ
けでなく、金属箔の腐食もなく信頼性が著しく高くなる
効果を奏するのである。
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)分子量900以上のビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂、(B)2個以上の脂環を有する脂
環型エポキシ樹脂、(C)芳香族スルホニウム塩及び
(D)平均粒径1.5〜25μmで、且つゲル分率10
〜99%の架橋ポリメチルメタクリレートを必須成分と
することを特徴とする低温硬化型接着性樹脂組成物。 - 【請求項2】(A)分子量900以上のエポキシ樹脂1
00重量部に対し、(B)2個以上の脂環を有する脂環
型エポキシ樹脂2〜20重量部、(C)芳香族スルホニ
ウム塩0.3〜3.5重量部及び(D)平均粒径1.5
〜25μmで、且つゲル分率50〜98%の架橋ポリメ
チルメタクリレート5〜15重量部を含有させてなる請
求項1に記載の低温硬化型接着性樹脂組成物。 - 【請求項3】 請求項1に記載の低温硬化型接着性樹脂
組成物には、更に、(E)末端にエポキシ基を有するシ
ランカップリング剤を含有させてなる低温硬化型接着性
樹脂組成物。 - 【請求項4】 請求項2に記載の低温硬化型接着性樹脂
組成物には、(A)分子量900以上のエポキシ樹脂1
00重量部に対し、更に、(E)末端にエポキシ基を有
するシランカップリング剤0.5〜6重量部を含有させ
てなる低温硬化型接着性樹脂組成物。 - 【請求項5】 (B)2個以上の脂環を有する脂環型エ
ポキシ樹脂が2個の脂環を有する脂環型エポキシ樹脂で
ある請求項1ないし4のいずれか1項に記載の低温硬化
型接着性樹脂組成物。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
の低温硬化型接着性樹脂組成物をBステージ状態に硬化
させてなることを特徴とする低温硬化型接着性シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18984796A JPH101657A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 低温硬化型接着性樹脂組成物及びこれを用いて形成した低温硬化型接着性シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18984796A JPH101657A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 低温硬化型接着性樹脂組成物及びこれを用いて形成した低温硬化型接着性シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH101657A true JPH101657A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=16248200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18984796A Pending JPH101657A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 低温硬化型接着性樹脂組成物及びこれを用いて形成した低温硬化型接着性シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH101657A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002003582A (ja) * | 2000-04-17 | 2002-01-09 | Mitsubishi Electric Corp | 液状熱硬化性樹脂組成物およびこれを用いた絶縁コイルの製造方法 |
WO2011043288A1 (ja) * | 2009-10-08 | 2011-04-14 | 三菱重工業株式会社 | 連鎖硬化性樹脂組成物および繊維強化複合材料 |
JP2011140555A (ja) * | 2010-01-07 | 2011-07-21 | Adeka Corp | 硬化性樹脂組成物 |
JP2016030821A (ja) * | 2014-07-30 | 2016-03-07 | 積水化学工業株式会社 | 硬化性樹脂組成物およびそれを用いた補強構造物 |
JP2017002203A (ja) * | 2015-06-11 | 2017-01-05 | Dic株式会社 | エポキシ樹脂組成物及び接着剤 |
JP2020070336A (ja) * | 2018-10-30 | 2020-05-07 | 三菱ケミカル株式会社 | エポキシ樹脂組成物、成形材料及び繊維強化複合材料 |
-
1996
- 1996-06-13 JP JP18984796A patent/JPH101657A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4560982B2 (ja) * | 2000-04-17 | 2010-10-13 | 三菱電機株式会社 | 高圧回転機用絶縁コイルの製造方法 |
WO2011043288A1 (ja) * | 2009-10-08 | 2011-04-14 | 三菱重工業株式会社 | 連鎖硬化性樹脂組成物および繊維強化複合材料 |
US9416219B2 (en) | 2009-10-08 | 2016-08-16 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Chain curing resin composition and fiber-reinforced composite material |
JP2011140555A (ja) * | 2010-01-07 | 2011-07-21 | Adeka Corp | 硬化性樹脂組成物 |
JP2016030821A (ja) * | 2014-07-30 | 2016-03-07 | 積水化学工業株式会社 | 硬化性樹脂組成物およびそれを用いた補強構造物 |
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JP2020070336A (ja) * | 2018-10-30 | 2020-05-07 | 三菱ケミカル株式会社 | エポキシ樹脂組成物、成形材料及び繊維強化複合材料 |
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