JPH1025462A - 高周波硬化型樹脂組成物及びこれを用いて形成した高周波硬化型接着性シート - Google Patents

高周波硬化型樹脂組成物及びこれを用いて形成した高周波硬化型接着性シート

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JPH1025462A
JPH1025462A JP21398796A JP21398796A JPH1025462A JP H1025462 A JPH1025462 A JP H1025462A JP 21398796 A JP21398796 A JP 21398796A JP 21398796 A JP21398796 A JP 21398796A JP H1025462 A JPH1025462 A JP H1025462A
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bisphenol
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皓 立石
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高周波加熱によって極めて短時間
で硬化反応が終了し、しかも内部加熱方式であるため材
料変形は殆ど発生せず、また硬化温度及び硬化時間の制
約が殆ど無く、大量生産に伴う市場の省エネルギー化、
工程の短縮化、自動化の要望に充分に応えることができ
る上、エポキシ樹脂をベースポリマーとしているから、
耐湿熱性、接合強度及び耐熱信頼性が極めて優れる結
果、種々の広範な産業分野で好適に使用できる高周波硬
化型樹脂組成物及びこれを用いて形成した高周波硬化型
接着性シートを提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、(A)ビスフェノールA型エポキ
シ樹脂、(B)シアノグアニジン、(C)液状のイミダ
ゾール或いはその誘導体及び(D)液状3級アミンを必
須成分とすることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、電気・電子分野或
いは産業用資材分野において特に好適に用いられる構造
用の高周波硬化型樹脂組成物及びこれを用いて形成した
高周波硬化型接着性シートに関し、具体的には、特に、
例えばICカードの構造接着、電子部品の実装及びチッ
プ部品工程の自動化・組立、或いはハニカムボード、メ
ーターパネル、合わせガラス、合板、アクリルケーシン
グ品、プラスチック、セラミック、木材等の非金属の構
造接着に好適に用いられる高周波硬化型樹脂組成物及び
これを用いて形成した高周波硬化型接着性シートに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】接着剤には、熱硬化性樹脂を用いるもの
と熱可塑性樹脂を用いるものとがある。
【0003】上記熱硬化性樹脂としてはエポキシ樹脂、
メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂又はアルキッド
樹脂等が挙げらるのであり、又、嫌気性硬化型樹脂とし
てはシアノアクリレート樹脂等が挙げられる。
【0004】一方、上記熱可塑性樹脂としては粘着型の
ゴム系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂又はポ
リサルファイド樹脂等を用いるものと、ホットメルト型
のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミ
ド樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、スチレン−イソ
プレン−スチレンブロック共重合体又はエチレン−酢酸
ビニル共重合体等を用いるものが挙げられる。
【0005】そして、これらのうち、接着剤として最も
信頼性の高いものとして熱硬化性樹脂があり、その代表
としてエポキシ樹脂などが挙げられる。
【0006】ところで、最近、プリプレグと金属箔との
積層物を高周波誘電加熱によって接着することが提案さ
れている。
【0007】即ち、金属箔張り積層板の製法として、長
尺のプリプレグを連続的に送りつつ所定枚数のプリプレ
グを重ね合わせると共にその最外層の外面に長尺の金属
箔を重ね、これを上下のベルト間に連続して送り込むこ
とによって上下のベルト間で加熱加圧を行って金属箔張
り積層板を得るにあたって、上記プリプレグと金属箔と
の積層物を誘電加熱してプリプレグに含浸した樹脂を溶
融状態にしたのちに上下のベルト間に送り込むようにす
るものが提案されている(特開昭60−189439号
公報)。
【0008】この場合、最も好適な例を示す、実施例1
においては、エポキシ当量520のブロム化エポキシ5
20gに対しジシアンジアミドを9g、2−エチル−4
−メチルイミダゾールを0.5g配合し、これを溶剤に
溶解して得たエポキシ樹脂ワニスを用いたものであり、
又、実施例2においては、実施例1において、2−エチ
ル−4−メチルイミダゾールを1.5gとした以外は実
施例1と同様にして得たエポキシ樹脂ワニスを用いたも
のである。
【0009】一方、熱可塑性樹脂においては、高周波誘
電加工や超音波加工等の溶着技術を採用し、同種の熱可
塑性樹脂を融着することが採用されている。具体的に
は、例えば誘電体損失によって発生した熱を利用してポ
リ塩化ビニル等の溶着が行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱硬化
性樹脂を用いる場合、硬化温度及び硬化時間の制約が強
く、大量生産に伴う市場の省エネルギー化、工程の短縮
化、自動化の要望に充分に応えることができない。
【0011】事実、特開昭60−189439号公報に
記載の実施例1では、得られたワニスのゲル化時間は1
60℃に於て10分であり、又、このワニスを205g
/mのガラス布に含浸、乾燥させて樹脂含量45%、
160℃でのゲルタイム180秒のプリプレグを得てい
る。又、このプリプレグにあって、実験室における試験
の結果、層間接着性が実用に耐える積層板を得るには、
170℃以上で20分間以上の加熱が必要であり、硬化
温度及び硬化時間の制約が強く、大量生産に伴う市場の
省エネルギー化、工程の短縮化、自動化の要望に充分に
応えることができないのである。
【0012】ところで、このプリプレグ8枚と12μ厚
の電解銅箔を重ね合わせ、発振周波数13.5MHzの
高周波誘電加熱装置を用いて積層物の中央部の温度が1
20〜125℃になる迄加熱し、樹脂を溶融状態にして
いるが、その高周波誘電加熱時間が不明である。
【0013】しかしながら、0.1m/分で回転してい
るダブルベルトのブレスにこの積層物を導き、圧力25
kg/cm、温度175℃の条件で成型を行う場合、
ダブルベルト内での加圧・加熱時間は20分と極めて長
時間を要するのである。
【0014】又、同公報の実施例2においても、そのワ
ニスを205g/mのガラス布に含浸、乾燥させて樹
脂含量45%、160℃でのゲルタイム30秒のプリプ
レグを得ている。又、このプリプレグにあって、実験室
における試験の結果、層間接着性が実用に耐える積層板
を得るには175℃で4分以上の加熱が必要であり、硬
化温度及び硬化時間の制約が強く、大量生産に伴う市場
の省エネルギー化、工程の短縮化、自動化の要望に充分
に応えることができない。
【0015】更に、熱硬化性樹脂を用いる場合、硬化に
必要な温度或いは硬化時間中の熱によってプラスチック
材料等の熱変形及び接合による歪み、溶融が起こり易く
なっている。
【0016】一方、熱可塑性樹脂を用いる場合、その多
くは低エネルギーで秒単位の接合も可能であるが、被着
体の熱による変形も発生しないが、接着強度、耐熱信頼
性等の問題点が数多く挙げられる。
【0017】また、従来技術として、熱可塑性樹脂が高
周波誘電加工装置と組み合わせて使用されているが、接
合強度及び耐熱信頼性において、熱硬化性樹脂、例えば
エポキシ樹脂と到底比較できるものではない。
【0018】更に、高周波加熱による同種の熱可塑性樹
脂を溶着する場合、誘電体損失によって発生した熱を利
用してポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂の溶着が行われ
ているが、被着体の溶着による変形は避けることができ
ない上、異種の熱可塑性樹脂の融着は殆ど不可能とな
り、用途が極めて限定される。
【0019】本発明は、高周波加熱によって極めて短時
間で硬化反応が終了し、しかも内部加熱方式であるため
材料変形は殆ど発生せず、また硬化温度及び硬化時間の
制約が殆ど無く、大量生産に伴う市場の省エネルギー
化、工程の短縮化、自動化の要望に充分に応えることが
できる上、エポキシ樹脂をベースポリマーとしているか
ら、耐湿熱性、接合強度及び耐熱信頼性が極めて優れる
結果、種々の広範な産業分野で好適に使用できる高周波
硬化型樹脂組成物及びこれを用いて形成した高周波硬化
型接着性シートを提供することを目的とする。
【0020】ところで、高周波加熱とは、誘電体に高周
波電界を加えた場合、その中に誘電体損失を生じて発熱
したり、また誘電体の近くで高周波電流を流して、その
中に誘導磁界をつくると、うず電流が発生して発熱する
が、このような高周波電磁界に基づく発熱作用を用いて
物体を加熱することをいい、前者を誘電加熱、後者を誘
導加熱と言われている。また、高周波加熱は被加熱物自
体が発熱体となり、その熱で温度が上昇することになる
ので内部加熱とも言われている。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高周波硬化
型樹脂組成物(以下、本発明物という。)は、上記目的
を達成するために、(A)ビスフェノールA型エポキシ
樹脂、(B)シアノグアニジン、(C)液状のイミダゾ
ール或いはその誘導体及び(D)液状3級アミンを必須
成分とすることを特徴とする。
【0022】即ち、(A)ビスフェノールA型エポキシ
樹脂に、(B)シアノグアニジンと(C)液状のイミダ
ゾール或いはその誘導体を配合すると透明で、しかも接
合強度及び耐熱信頼性の高い硬化物が得られるのであ
り、又、更に(D)液状3級アミンを配合すると、高周
波に対する感応性が至極高くなり、従って、高周波加熱
によって極めて短時間で硬化反応が終了するため材料変
形は殆ど発生せず、また硬化温度及び硬化時間の制約が
殆ど無く、大量生産に伴う市場の省エネルギー化、工程
の短縮化、自動化の要望に充分に応えることができるの
である。
【0023】以下、まず、本発明物について詳細に説明
する。本発明物で好適に用いられる(A)ビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂としては、ビスフェノールAとエピ
クロルヒドリンとをアルカリの存在下で反応させて得ら
れるものであれば特に限定されるものではない。
【0024】上記(A)ビスフェノールA型エポキシ樹
脂の市販品の例としては、例えばシェル化学社製のEp
on825、Epon828、Epon1001、Ep
on1002、Epon1004、Epon1007又
はEpon1009、油化シェルエポキシ社製のエピコ
ート815、エピコート827、エピコート828、エ
ピコート834、エピコート1055、エピコート87
2−X−75、エピコート1001−B−80、エピコ
ート1001−X−70、エピコート1001−X−7
5、エピコート1001、エピコート1002、エピコ
ート1004、エピコート1007又はエピコート10
09、旭化成社製のAER334、AER330、AE
R331、AER337、AER661、AER66
4、AER667又はAER669、旭電化社製のアデ
カレジンEP−4200、アデカレジンEP−430
0、アデカレジンEP−4100、アデカレジンEP−
4340、アデカレジンEP−5100、アデカレジン
EP−5200、アデカレジンEP−5400、アデカ
レジンEP−5700又はアデカレジンEP−590
0、住友化学社製のスミエポキシELA−115、スミ
エポキシELA−127、スミエポキシELA−12
8、スミエポキシELA−134、スミエポキシESA
−011、スミエポキシESA−012、スミエポキシ
ESA−014、スミエポキシESA−017又はスミ
エポキシESA−019、大日本インキ社製のエピクロ
ン855、840、850、860、1050、エピク
ロン2050、エピクロン4050、エピクロン705
0又はエピクロン9050、ダウ・ケミカル(日本)社
製のDER330、DER331、DER661、DE
R662、DER664、DER667又はDER66
9、大日本色材社製のプリエボーPEB−10、プリエ
ボーPE−09、プリエボーPE−10、プリエボーP
E−25、プリエポーPE−70、プリエポーPE−8
0、プリエポーPE−100、プリエポーPE−120
又はプリエポーPE−150、東都化成社製のエポトー
トYD−115、エポトートYD−127、エポトート
YD−128、エポトートYD−134、エポトートY
D−011、エポトートYD−012、エポトートYD
−014、エポトートYD−017又はエポトートYD
−019、日本チバガイギー社製のアラルダイトGY−
250、アラルダイトGY−261、アラルダイトGY
−30、アラルダイト6071、アラルダイト608
4、アラルダイト6097又はアラルダイト6099、
三井石化エポキシ社製のエポミックR−130、エポミ
ックR−139、エポミックR−140、エポミックR
−144、エポミックR−301、エポミックR−30
2、エポミックR−304、エポミックR−307又は
エポミックR−309等が挙げられる。
【0025】上記(A)ビスフェノーA型エポキシ樹脂
としては、所望により複数種のものを混合して用いても
良く、又、ポットライフやシートライフ更に剪断接着力
に悪影響を与えない範囲で、他のエポキシ樹脂、例えば
ウレタン変成エポキシ樹脂やニトリルゴム変成エポキシ
樹脂等を混合しても良いのである。
【0026】又、本発明物で用いられる(B)シアノグ
アニジンとしては、下記構造式、
【0027】
【化1】
【0028】を有する化合物である。
【0029】上記(B)シアノグアニジンの市販品の例
としては、例えばエイ・シー・アイ・ジャパン・リミテ
ッド社製のDICY CG シリーズであるCG−N
A、CG、CG−325、CG−1200、CG−14
00、DICYANEX−200、DICYANEX−
325及びDICYANEX−1200等が挙げられ
る。
【0030】更に、本発明物で用いられる(C)液状の
イミダゾール或いはその誘導体としては液状のものであ
れば特に限定されるものではなく、その市販品の例とし
ては、例えば四国化成社製のキュアゾールORシリーズ
である2E4MZ、1B2MZ、同社製のキュアゾール
CNシリーズである2MZ−CN、2E4MZ−CN、
同社製のキュアゾールHZシリーズである2PHZ−C
Nの他、同社製の1M2EZ、1B2EZ等が挙げられ
る。
【0031】本発明物で用いられる(D)液状3級アミ
ンとしては液状の3級アミンであれば特に限定されるも
のではなく、その市販品の例としては、例えばエアープ
ロダクツ社製のアンカミンシリーズであるK−54、1
110、K−61B等が挙げられる。
【0032】本発明物は、上記(A)〜(D)を必須成
分とするものであるが、所要のポットライフ、優れた高
周波硬化性、接合強度、耐熱信頼性、シートライフ、剪
断接着力及び耐湿接着性が得られ、柔軟で、割れの防止
やベタツキの減少等の観点から、(A)ビスフェノール
A型エポキシ樹脂100重量部に対し、(B)シアノグ
アニジン3〜25重量部、好ましくは5〜20重量部
(C)液状のイミダゾール或いはその誘導体0.1〜3
重量部、好ましくは0.2〜2重量部及び(D)液状3
級アミンを0.1〜2重量部、好ましくは0.15〜
1.5重量部の範囲とするのが望ましい。
【0033】又、本発明物においては、上記(A)〜
(D)の成分に、更に、(E)ビスフェノールA型弾性
エポキシ樹脂、(F)フェノールノボラック型エポキシ
樹脂及び(G)芳香族ポリアミンを含有させて、高周波
硬化特性、ポットライフ及び耐熱性を一層向上させるう
え、更に強靭性や接着性を一層向上しても良いのであ
る。
【0034】この場合、その配合割合は、(A)ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂10〜50重量部と(F)フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂50〜90部からな
り、しかもこの(A)と(F)の合計重量が100重量
部に対し、(B)シアノグアニジン3〜25重量部、好
ましくは5〜20重量部(C)液状のイミダゾール或い
はその誘導体0.1〜3重量部、好ましくは0.2〜2
重量部(D)液状3級アミンを0.1〜2重量部、好ま
しくは0.15〜1.5重量部、(E)ビスフェノール
A型弾性エポキシ樹脂1〜20重量部、好ましくは3.
5〜15重量部及び(G)芳香族ポリアミン0.5〜2
0重量部、好ましくは5〜15重量部の範囲とするのが
望ましく、この範囲以外では成分全体のバランスが崩
れ、所要の特性やポットライフやシートライフを悪化さ
せる虞れがあるから好ましくない。
【0035】上記(E)ビスフェノールA型弾性エポキ
シ樹脂としてはビスフェノールA骨格を有し、且つ硬化
物が弾性を有するエポキシ樹脂であり、その市販品の例
としては、例えば新日本理化社製のリカレジンBEO−
60E、旭電化社製のアデカレジンEP 4000、油
化シェルエポキシ社製のエピコート871、東都化成社
製のエポトートYD−171等が挙げられる。
【0036】上記(F)フェノールノボラック型エポキ
シ樹脂としては、ノボラック樹脂とエピクロルヒドリン
とを反応させてグリシジルエーテル化させた樹脂をい
い、下記一般式で示されるものである。
【0037】
【化2】
【0038】上記(F)フェノールノボラック型エポキ
シ樹脂の市販品の例としては、油化シェルエポキシ社製
のエピコート157S65、大日本インキ社製のエピク
ロンN−800、ダウ化学社製のDEN438、油化シ
ェル社製エピコート152、エピコート154、ダウ・
ケミカル社製DEN−431、DEN−438、DEN
−439、DEN−485、チバガイギー社製アラルダ
イトEPN−1138、アラルダイトEPN−113
9、DIC社製エピクロンN−730、N−738、N
−740等が挙げられる。
【0039】上記(G)芳香族ポリアミンとしては特に
限定されるものではないが、具体的には、例えばジアミ
ノジフェニルメタン、メタフェニレンジアミン、ジアミ
ノジフェニルスルホン及びトルエンジアミン等が挙げら
れる。
【0040】更に、本発明物においては、上記(A)〜
(G)の成分に、更に、(H)ニトリルゴムを含有させ
て、特に、柔軟性や可撓性を一層改善しても良いのであ
る。
【0041】この場合、その配合割合は、(A)ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂10〜50重量部と(F)フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂50〜90部からな
り、しかもこの(A)と(F)の合計重量が100重量
部に対し、(B)シアノグアニジン3〜25重量部、好
ましくは5〜20重量部(C)液状のイミダゾール或い
はその誘導体0.1〜3重量部、好ましくは0.2〜2
重量部(D)液状3級アミンを0.1〜2重量部、好ま
しくは0.15〜1.5重量部、(E)ビスフェノール
A型弾性エポキシ樹脂1〜20重量部、好ましくは3.
5〜15重量部、(G)芳香族ポリアミン0.5〜20
重量部、好ましくは5〜15重量部の範囲及び(H)ニ
トリルゴム5〜100重量部、好ましくは10〜50重
量部とするのが望ましく、この範囲以外では成分全体の
バランスが崩れ、逆に所要の諸特性やポットライフやシ
ートライフが得られなくなることがあるから好ましくな
い。
【0042】上記(H)ニトリルゴムとしては特に限定
されるものではなく、その市販品の例としては、例えば
日本合成ゴム社製のEXR−91、日本ゼオン社製のN
ipolシリーズであるNipol DN002、Ni
pol DN003、Nipol DN009、Nip
ol DN101、Nipol DN101L、Nip
ol DN103、Nipol DN115、Nipo
l DN200、NipolDN201、Nipol
DN202、Nipol DN202H、NipolD
N206、Nipol DN207、Nipol DN
211、Nipol DN212、Nipol DN2
15、Nipol DN219、Nipol DN22
3、Nipol DN225、Nipol DN30
0、Nipol DN302、Nipol DN302
H、Nipol DN306、Nipol DN31
5、Nipol DN401、Nipol DN401
L、Nipol DN401LL、Nipol DN4
02、Nipol DN406、Nipol DN60
1、Nipol DN214、Nipol DN63
1、Nipol DN1201、Nipol DN12
01L、Nipol DN224、Nipol DN1
105、Nipol DN1205、NipolDN1
305、NipolFN3703、Nipol FN4
002、Nipol 1041、Nipol1041
L、Nipol 1031、Nipol 1001、N
ipol 1042、Nipol 1042AL、Ni
pol 1052J、Nipol 1032、Nipo
l 1043、Nipol 1312、Nipol 1
432J、Nipol 1411、Nipol 142
2、Nipol 1072J、HF01又はHF21等
が挙げられる。
【0043】本発明物においては、上記(A)〜(H)
の成分に、更に、(I)シランカップリング剤を含有さ
せて、特に、耐湿接着性、接着力更に電気特性を一層改
善しても良いのである。
【0044】この場合、その配合割合は、(A)ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂10〜50重量部と(F)フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂50〜90部からな
り、しかもこの(A)と(F)の合計重量が100重量
部に対し、(B)シアノグアニジン3〜25重量部、好
ましくは5〜20重量部(C)液状のイミダゾール或い
はその誘導体0.1〜3重量部、好ましくは0.2〜2
重量部(D)液状3級アミンを0.1〜2重量部、好ま
しくは0.15〜1.5重量部、(E)ビスフェノール
A型弾性エポキシ樹脂1〜20重量部、好ましくは3.
5〜15重量部、(G)芳香族ポリアミン0.5〜20
重量部、好ましくは5〜15重量部の範囲、(H)ニト
リルゴム5〜100重量部、好ましくは10〜50重量
部及び(I)シランカップリング剤0.05〜5重量
部、好ましくは0.1〜3重量部とするのが望ましく、
シランカップリング剤の配合割合が、0.05重量部未
満と少な過ぎると効果が乏しく配合する意味が無く、一
方、5重量部を超えると効果に限界が生じる上、不経済
であり、しかも成分全体のバランスが崩れ、逆に特性が
悪化する虞れが有るから望ましくない。
【0045】上記(I)シランカップリング剤としては
シラン系のカップリング剤であれば特に限定されるもの
ではないが、具体的には、例えばビニルトリス(β−メ
トキシエトキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、
ビニルトリメトキシシラン、β−(3,4エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルメチルジエトキシシラン、N−β(アミノエチ
ル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β
(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
フェニルーγ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン又はγ−クロ
ロプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0046】本発明物には、所望により、有機溶媒が配
合されるが、この有機溶媒としては、ケトン系有機溶媒
の他、ベンゼン、トルエン、パラキシレン等が挙げられ
る。
【0047】このケトン系有機溶媒としては、ケトン基
を有する有機溶媒であり、具体的には、例えばアセト
ン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、イソ
プロピルメチルケトン、ブチルメチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、ピナコロン、ジエチルケトン(プロピ
オン)、プチロン又はジイソプロピルケトン等の脂肪族
飽和ケトン、メチルビニルケトン、メシチルオキシド又
はメチルヘプテノン等の不飽和ケトン、シクロブタノ
ン、シクロペンタノン又はシクロヘキサノン等の脂環式
ケトン、アセトフェノン、プロピオフェノン、ブチロフ
ェノン、バレロフェノン、ベンゾフェノン、ジベンジル
ケトン又は2−アセトナフトン等の芳香族ケトン、アセ
トチエノン又は2−アセトフロン等の複素環式ケトン等
が挙げられる。
【0048】本発明物を上記溶媒に溶解ないし分散させ
るにあたり、その配合割合は特に限定されるものではな
く、取扱性や塗膜形成性等を配慮して任意に選択、決定
できるが、本発明物100重量部に対し、50〜100
0重量部の範囲、特に100〜750重量部の範囲であ
る。
【0049】本発明に係る高周波硬化型接着性シート
(以下、本発明シートと略称する。)においては、上記
目的を達成するために、本発明物の溶液をBステージ状
態に硬化させてなることを特徴とする。
【0050】即ち、本発明シートにおいては、本発明物
の溶液を離形性の支持体上に塗工し、これを加熱してB
ステージ状態に硬化させても良く、この場合、この塗工
方法としては、特に限定されるものではないが、具体的
には、例えばフローコート、ヘッドコート、ローラーブ
ラシ、ナイフコート、ロールコート、スピンコート、パ
イプドクターノズル方式(PDN方式)、キスコート、
アプリケート又はコーティング等が挙げられる。
【0051】又、本発明シートにおいては、基材に本発
明物の溶液を含浸、吹き付け或いは塗工等によって当該
基材に本発明物を担持させ、これを加熱して、Bステー
ジ状態に硬化しても良いのである。
【0052】ところで、上記の加熱、硬化条件として
は、用いられる(A)〜(D)成分又は(A)〜(G)
成分或いは(A)〜(H)成分更に(A)〜(I)成分
の種類や比率によっても異なるが、一般に、温度100
〜150℃で30秒〜10分間行うことによって、Bス
テージ状態の本発明シートが得られる。
【0053】本発明シートの厚さとしては用途によって
大きく異なり特に限定されるものではないが、一般には
5〜1000μm、好ましくは20〜600μmに形成
される。
【0054】この基材としては、多孔質のシート状のも
のが挙げられるが、特に有機質繊維或いは無機質繊維で
形成された繊維基材、又は有機質繊維と無機質繊維の組
み合わせにより混抄された繊維基材が好ましい。
【0055】この繊維基材の具体例としてはポリエステ
ル繊維、アラミド繊維、炭素繊維、ガラス繊維等の織布
あるいは不織布、更にこれらの繊維の組み合わせにより
混抄された不織布又は織布等が挙げられる。
【0056】本発明シートに高周波を照射して当該シー
トを完全に硬化させるにあたり、精電舎電子工業社製の
高周波誘電加熱装置KV−4000TAを用い、6〜8
0MHz、例えば41.16MHzの高周波を照射し、
完全に硬化させる場合、この高周波誘電装置による電磁
波照射として、開始陽極電流値160mA、陽極電流増
加量70mA/秒、平衡陽極電流値170mA(自動同
調装置により制御)の条件下、数秒〜15秒程度で完全
に硬化するのである。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づき詳
細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0058】実施例1 ビスフェノールA型エポキシとして東都化成社製エポト
ートYD−011(エポキシ当量:450〜500g/
eq、軟化点60〜74℃)及び油化シェルエポキシ社
製エピコート828(エポキシ当量:180〜200g
/eq)をそれぞれ50重量部用い、これにメチルエチ
ルケトン100重量部、トルエン15重量部を投入し、
高速ディスパ(1,200〜2,000rpm)で10
〜30分間撹拌することにより、上記ビスフェノールA
型エポキシ樹脂を完全に溶解した。
【0059】次に、得られたビスフェノールA型エポキ
シ溶解液に、シランカップリング剤であるβ−(3,4
−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン
(信越シリコーン社製KBM303)0.2重量部を投
入し、高速ディスパ(1,200〜2,000rpm)
で5〜15分間撹拌することにより、上記ビスフェノー
ルA型弾性エポキシ樹脂、シランカップリング剤を完全
に溶解した。
【0060】この混合溶液に、シアノグアニジン(パシ
フィックアンカーケミカル社製ジシアンジアミド)7重
量部とイミダゾールである1−メチル−2−エチルイミ
ダゾール(四国化成社製キュアゾール1M2EZ)0.
4重量部及び液状3級アミンであるトリス(ジメチルア
ミノメチル)フェノール・トリ(2−エチルヘキソー
ト)(エアープロダクツ社製アンカミンK−61B)
0.4重量部を投入し、高速ディスパ(1,200〜
2,000rpm)で10〜30分間撹拌し、本発明物
の配合液(固形分50重量%)を得た。
【0061】実施例2 ビスフェノールA型エポキシとして東都化成社製エポト
ートYD−011(エポキシ当量:450〜500g/
eq、軟化点60〜74℃)及び油化シェルエポキシ社
製エピコート828(エポキシ当量:180〜200g
/eq)をそれぞれ50重量部用い、これにメチルエチ
ルケトン100重量部、トルエン15重量部を投入し、
高速ディスパ(1,200〜2,000rpm)で10
〜30分間撹拌することにより、上記ビスフェノールA
型エポキシ樹脂を完全に溶解した。
【0062】次に、得られたビスフェノールA型エポキ
シ溶解液に、ビスフェノールA型弾性エポキシ樹脂(新
日本理化製リカレジンBEO−60E エポキシ当量:
355〜375g/eq)6重量部とシランカップリン
グ剤であるβ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリメトキシシラン(信越シリコーン社製KBM3
03)0.2重量部を投入し、高速ディスパ(1,20
0〜2,000rpm)で5〜15分間撹拌することに
より、上記ビスフェノールA型弾性エポキシ樹脂、シラ
ンカップリング剤を完全に溶解した。
【0063】この混合溶液に、シアノグアニジン(パシ
フィックアンカーケミカル社製ジシアンジアミド)7重
量部とイミダゾールである1−メチル−2−エチルイミ
ダゾール(四国化成社製キュアゾール1M2EZ)0.
4重量部及び液状3級アミンであるトリス(ジメチルア
ミノメチル)フェノール・トリ(2−エチルヘキソー
ト)(エアープロダクツ社製アンカミンK−61B)
0.4重量部を投入し、高速ディスパ(1,200〜
2,000rpm)で10〜30分間撹拌し、本発明物
の配合液(固形分50重量%)を得た。
【0064】実施例3 ビスフェノールA型エポキシとして東都化成社製エポト
ートYD−011(エポキシ当量:450〜500g/
eq、軟化点60〜74℃)30重量部とフェノールノ
ボラック型エポキシとしてチバガイギー社製アラルダイ
トEPN−1138(エポキシ当量:176〜181g
/eq)70重量部とをそれぞれ用い、これにメチルエ
チルケトン100重量部、トルエン29.5重量部を投
入し、高速ディスパ(1,200〜2,000rpm)
で10〜30分間撹拌することにより、上記ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂とフェノールノボラック型エポキ
シを完全に溶解した。
【0065】次に、得られたエポキシ溶解液に、ビスフ
ェノールA型弾性エポキシ樹脂(新日本理化製リカレジ
ンBEO−60E エポキシ当量:355〜375g/
eq)6重量部とシランカップリング剤であるβ−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン(信越シリコーン社製KBM303)0.2重
量部を投入し、高速ディスパ(1,200〜2,000
rpm)で5〜15分間撹拌することにより、上記ビス
フェノールA型弾性エポキシ樹脂、シランカップリング
剤を完全に溶解した。
【0066】この混合溶液に、シアノグアニジン(パシ
フィックアンカーケミカル社製ジシアンジアミド)7重
量部と芳香族ポリアミンとして4−4’ジアミノジフェ
ニルスルホン(住友化学社製スミキュア−S)5重量
部、イミダゾールである1−メチル−2−エチルイミダ
ゾール(四国化成社製キュアゾール1M2EZ)0.4
重量部及び液状3級アミンであるトリス(ジメチルアミ
ノメチル)フェノール・トリ(2−エチルヘキソート)
(エアープロダクツ社製アンカミンK−61B)0.4
重量部を投入し、高速ディスパ(1,200〜2,00
0rpm)で10〜30分間撹拌し、本発明物の配合液
(固形分50重量%)を得た。
【0067】実施例4 ビスフェノールA型エポキシとして東都化成社製エポト
ートYD−011(エポキシ当量:450〜500g/
eq、軟化点60〜74℃)30重量部とフェノールノ
ボラック型エポキシとしてチバガイギー社製アラルダイ
トEPN−1138(エポキシ当量:176〜181g
/eq)70重量部とをそれぞれ用い、これにメチルエ
チルケトン150重量部、トルエン29.5重量部を投
入し、高速ディスパ(1,200〜2,000rpm)
で10〜30分間撹拌することにより、上記ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂とフェノールソボラック型エポキ
シを完全に溶解した。
【0068】次に、得られたエポキシ溶解液に、ビスフ
ェノールA型弾性エポキシ樹脂(新日本理化製リカレジ
ンBEO−60E エポキシ当量:355〜375g/
eq)6重量部とニトリルゴムである(日本合成ゴム社
製XER−91カルボキシル変成ニトリルゴム)8重量
部、シランカップリング剤であるβ−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン(信越シ
リコーン社製KBM303)0.2重量部を投入し、高
速ディスパ(1,200〜2,000rpm)で60〜
150分間撹拌することにより、上記ビスフェノールA
型弾性エポキシ樹脂、ニトリルゴム、シランカップリン
グ剤を完全に溶解した。
【0069】この混合溶液に、シアノグアニジン(パシ
フィックアンカーケミカル社製ジシアンジアミド)7重
量部と芳香族ポリアミンとして4−4’ジアミノジフェ
ニルスルホン(住友化学社製スミキュア−S)5重量
部、イミダゾールである1−メチル−2−エチルイミダ
ゾール(四国化成社製キュアゾール1M2EZ)0.4
重量部及び液状3級アミンであるトリス(ジメチルアミ
ノメチル)フェノール・トリ(2−エチルヘキソート)
(エアープロダクツ社製アンカミンK−61B)0.4
重量部を投入し、高速ディスパ(1,200〜2,00
0rpm)で10〜30分間撹拌し、本発明物の配合液
(固形分50重量%)を得た。
【0070】実施例5 実施例2において、シランカップリング剤を用いない以
外は、実施例2と同様の方法で製造したものを用いた。
【0071】実施例6 実施例3において、シランカップリング剤を用いない以
外は、実施例3と同様の方法で製造したものを用いた。
【0072】実施例7 実施例4において、シランカップリング剤を用いない以
外は、実施例4と同様の方法で製造したものを用いた。
【0073】比較例1 実施例2において、シアノグアニジンを用いない以外
は、実施例2と同様の方法で製造したものを用いた。
【0074】比較例2 実施例2において、液状イミダゾールを用いない以外
は、実施例2と同様の方法で製造したものを用いた。
【0075】比較例3 実施例2において、液状3級アミンを用いない以外は、
実施例2と同様の方法で製造したものを用いた。
【0076】表1に実施例1〜7の樹脂組成を示す。
【0077】
【表1】
【0078】表2に比較例1〜3の樹脂組成を示す。
【0079】
【表2】
【0080】日本バイリーン社製ポリエステル不織布O
L−140N(厚さ0.1mm、秤量50g/m)を
用い、この不織布に各実施例及び各比較例のものを含浸
し、温度100〜130℃で10分間乾燥して、表3に
示すBステージ状態の接着性シートを得た。
【0081】東レ社製ポリエステルフィルムS−10
(厚さ0.05mm、秤量70g/m)を用い、この
ポリエステルフィルムに各実施例及び各比較例のものを
両面塗布し、温度100〜130℃で10分間乾燥し
て、表3に示すBステージの接着性シートを得た。
【0082】旭シュエーベル社製ガラスクロスAS21
6(厚さ0.1mm、秤量105g/m)を用い、こ
のガラスクロスに各実施例及び各比較例のものを両面塗
布し、温度100〜130℃で10分間乾燥して、表3
に示すBステージの接着性シートを得た。
【0083】表3に実施例1〜7及び比較例1〜3の接
着性シートの厚さと秤量を示す。
【0084】
【表3】
【0085】表3において、剪断接着力は厚さ1.0m
m、幅10mm、長さ100mmのエポキシガラスクロ
ス積層板(NEMA規格:G−10グレード、樹脂含有
率40%)を2枚用い、これらが互いに対抗する方向
に、しかもその互いの積層板の一端部10mm間に10
mm角の上記各接着性シートを挟んで積層し、更に、そ
の積層した試料の積層部に2kg/cmの荷重をかけ
た状態で精電舎電子工業社製 高周波誘電加熱装置KV
−4000TAを用い41.16MHzの周波数の電磁
波を試料積層部に照射し、硬化させた。
【0086】この高周波誘電装置による電磁波照射は、
開始陽極電流値160mA、陽極電流増加量70mA/
秒、平衡陽極電流値170mA(自動同調装置により制
御)の条件下、照射時間5.0、6.0、7.0、8.
0、9.0、10.0秒で行った(照射時間誤差はプラ
スマイナス0.1秒の範囲である。)。
【0087】得られた長尺状の試料において、上側のエ
ポキシガラスクロス積層板の下側端部に10mm角のエ
ポキシガラスクロス積層板を、また、下側のエポキシガ
ラスクロス積層板の上側端部に10mm角のエポキシガ
ラスクロス積層板を、それぞれシアノアクリレート系樹
脂で接着し、長尺状の試料の両端部に段部を形成した。
【0088】即ち、上記の各実施例及び各比較例の接着
性シート(10mm角)で2枚のエポキシガラスクロス
積層板が、長尺でかつ直線状になるように、その端部
(10mm角)を接着し、この積層・接着部と反対側の
端部に10mm角のエポキシガラスクロス積層板を接着
し、長尺状の試料の両端部に段部を形成した。
【0089】次いで、上記長尺状における試料の両端段
部をそれぞれチャックで固定し垂直に5mm/分で上記
積層・接着部が破断するまで下方に引っ張った。
【0090】表3に実施例1〜7及び比較例1〜3の電
磁波照射時間別の剪断接着力を示す。
【0091】表3に示す電磁波照射時間別の剪断接着力
において、基材としてフィルムを用いた場合、剪断接着
力が電磁波照射初期に低く、電磁波照射に伴い著しく向
上することが認められるが、これは、以下に述べる理由
が挙げられる。
【0092】即ち、電磁波はその特性上中央に電荷が集
中し易い結果、フィルムを基材とした場合、当然に中央
がフィルム(基材)で、高周波硬化型のエポキシ樹脂組
成物が存在しないから電磁波照射初期ではフィルム表面
の樹脂硬化が不十分となって剪断接着力が弱くなる。
【0093】しかしながら、更に僅かの時間をかけると
フィルム(基材)表面に存在する高周波硬化型のエポキ
シ樹脂組成物の完全硬化が進行するため剪断接着力が著
しく向上するものと判断される。
【0094】表4の構成を有し、且つ市場にて販売され
ている低温硬化型エポキシ系接着シートを用い、上記実
施例と同条件で電磁波を照射して硬化した硬化試料の試
験結果を表5示す。この場合、試料の作成及び試料の評
価方法は上記と同様の方法で行った。
【0095】
【表4】
【0096】
【表5】
【0097】表6において、実施例1〜4の剪断接着力
の温度依存性を示す。上記方法で電磁波を照射して試料
を作成し、この試料を23℃、80℃、100℃、12
0℃、150℃、180℃の雰囲気に置き、試料温度が
安定してから更に10〜15分間放置し、その雰囲気の
温度条件下で、上記方法と同様に剪断接着力を測定し
た。
【0098】
【表6】
【0099】表7において、煮沸100時間後の剪断接
着力は厚さ1.0mm、幅10mm、長さ100mmの
エポキシガラスクロス積層板(NEMA規格:G−10
グレード、樹脂含有率40%)を2枚用い、これらが互
いに対抗する方向に、しかもその互いの積層板の一端部
10mm間に10mm角の上記の実施例1〜4及び比較
例1〜3の各接着性シートを挟んで積層し、更に、その
積層した試料の積層部に2kg/cmの荷重をかけた
状態で精電舎電子工業社製 高周波誘電加熱装置KV−
4000TAを用い41.16MHzの周波数の電磁波
を試料積層部に照射し、硬化させた。
【0100】この高周波誘電装置による電磁波照射は、
開始陽極電流値160mA、陽極電流増加量70mA/
秒、平衡陽極電流値170mA(自動同調装置により制
御)の条件下、照射時間7.0秒(実施例2)及び1
0.0秒(実施例1、実施例3、実施例4及び比較例1
〜3)で行った(照射時間誤差はプラスマイナス0.1
秒の範囲である。)。
【0101】得られた長尺状の試料において、上側のエ
ポキシガラスクロス積層板の下側端部に10mm角のエ
ポキシガラスクロス積層板を、また、下側のエポキシガ
ラスクロス積層板の上側端部に10mm角のエポキシガ
ラスクロス積層板を、それぞれシアノアクリレート系樹
脂で接着し、長尺状の試料の両端部に段部を形成した。
【0102】実施例1〜7の各試料を精製水中で100
時間煮沸し、次いで、この試料の温度が室温になった
後、その剪断接着力を上記方法で測定した。
【0103】
【表7】
【0104】又、比較例1〜3の各試料を、上記各実施
例の場合と同様に、精製水中で100時間煮沸し、次い
で、この試料の温度が室温になった後、その剪断接着力
を上記方法で測定したところ、45Kg/cm(比較
例1)、32Kg/cm(比較例2)及び55Kg/
cm(比較例3)であった。
【0105】以上の結果より、本発明シートは各比較例
及び市場にて低温短時間硬化を標傍しているエポキシ系
接着シートと比べて、高周波による硬化性が著しく優れ
ていることにより、際立った接着強度が得られることが
認められる。
【0106】又、本発明物は高周波硬化性が著しく優れ
ることが認められる。
【0107】更に、本発明シートは、本発明物をBステ
ージ状態に硬化したものであり、シートライフが著しく
長く、柔軟で割れの発生がなく、また高周波加熱によっ
て極めて短時間で硬化反応が終了し、しかも内部加熱方
式であるため材料変形は殆ど発生せず、また硬化温度及
び硬化時間の制約が殆ど無く、エポキシ樹脂をベースポ
リマーとしているから、耐湿熱性、接合強度及び耐熱信
頼性において極めて優れ、信頼性が著しく高くなること
が認められた。
【0108】
【発明の効果】本発明の高周波硬化型樹脂組成物は
(A)ビスフェノールA型エポキシ樹脂、(B)シアノ
グアニジン、(C)液状のイミダゾール或いはその誘導
体及び(D)液状3級アミンを必須成分としているか
ら、ポットライフが著しく長い上、取り扱い易く、しか
も優れた本発明シートが得られる効果を有するのであ
る。
【0109】本発明の高周波硬化型接着性シートは、本
発明物をBステージ状態に硬化したものであり、シート
ライフが著しく長く、柔軟で割れの発生がなく、また高
周波加熱によって極めて短時間で硬化反応が終了し、し
かも内部加熱方式であるため材料変形は殆ど発生せず、
また硬化温度及び硬化時間の制約が殆ど無く、大量生産
に伴う市場の省エネルギー化、工程の短縮化、自動化の
要望に充分に応えることができる上、エポキシ樹脂をベ
ースポリマーとしているから、耐湿熱性、接合強度及び
耐熱信頼性において極めて優れる結果、種々の広範な産
業分野で好適に使用できる効果を有するのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JKA C09J 7/02 JKA JKD JKD JKE JKE JKK JKK

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ビスフェノールA型エポキシ樹
    脂、(B)シアノグアニジン、(C)液状のイミダゾー
    ル或いはその誘導体及び(D)液状3級アミンを必須成
    分とすることを特徴とする高周波硬化型接着性樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 (A)ビスフェノールA型エポキシ樹脂
    100重量部に対し、(B)シアノグアニジン3〜25
    重量部、(C)液状のイミダゾール或いはその誘導体
    0.1〜3重量部及び(D)液状3級アミンを0.1〜
    2重量部からなる高周波硬化型接着性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (A)ビスフェノールA型エポキシ樹
    脂、(B)シアノグアニジン、(C)液状のイミダゾー
    ル或いはその誘導体、(D)液状3級アミン、(E)ビ
    スフェノールA型弾性エポキシ樹脂、(F)フェノール
    ノボラック型エポキシ樹脂及び(G)芳香族ポリアミン
    を必須成分とすることを特徴とする高周波硬化型接着性
    樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (A)ビスフェノールA型エポキシ樹脂
    10〜50重量部と(F)フェノールノボラック型エポ
    キシ樹脂50〜90部からなり、しかもこの(A)と
    (F)の合計重量が100重量部に対し、(B)シアノ
    グアニジン3〜25重量部、(C)液状のイミダゾール
    或いはその誘導体0.1〜3重量部、(D)液状3級ア
    ミンを0.1〜2重量部、(E)ビスフェノールA型弾
    性エポキシ樹脂1〜20重量部及び(G)芳香族ポリア
    ミン0.5〜20重量部からなる高周波硬化型接着性樹
    脂組成物。
  5. 【請求項5】 (A)ビスフェノールA型エポキシ樹
    脂、(B)シアノグアニジン、(C)液状のイミダゾー
    ル或いはその誘導体、(D)液状3級アミン、(E)ビ
    スフェノールA型弾性エポキシ樹脂、(F)フェノール
    ノボラック型エポキシ樹脂、(G)芳香族ポリアミン及
    び(H)ニトリルゴムを必須成分とすることを特徴とす
    る高周波硬化型接着性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 (A)ビスフェノールA型エポキシ樹脂
    10〜50重量部と(F)フェノールノボラック型エポ
    キシ樹脂50〜90部からなり、しかもこの(A)と
    (F)の合計重量が100重量部に対し、(B)シアノ
    グアニジン3〜25重量部、(C)液状のイミダゾール
    或いはその誘導体0.1〜3重量部、(D)液状3級ア
    ミンを0.1〜2重量部、(E)ビスフェノールA型弾
    性エポキシ樹脂1〜20重量部、(G)芳香族ポリアミ
    ン0.5〜20重量部及び(H)ニトリルゴム5〜10
    0重量部からなる高周波硬化型接着性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 (A)ビスフェノールA型エポキシ樹
    脂、(B)シアノグアニジン、(C)液状のイミダゾー
    ル或いはその誘導体、(D)液状3級アミン、(E)ビ
    スフェノールA型弾性エポキシ樹脂、(F)フェノール
    ノボラック型エポキシ樹脂、(G)芳香族ポリアミン、
    (H)ニトリルゴム及び(I)シランカップリング剤を
    必須成分とすることを特徴とする高周波硬化型接着性樹
    脂組成物。
  8. 【請求項8】 (A)ビスフェノールA型エポキシ樹脂
    10〜50重量部と(F)フェノールノボラック型エポ
    キシ樹脂50〜90部からなり、しかもこの(A)と
    (F)の合計重量が100重量部に対し、(B)シアノ
    グアニジン3〜25重量部、(C)液状のイミダゾール
    或いはその誘導体0.1〜3重量部、(D)液状3級ア
    ミンを0.1〜2重量部、(E)ビスフェノールA型弾
    性エポキシ樹脂1〜20重量部、(G)芳香族ポリアミ
    ン0.5〜20重量部、(H)ニトリルゴム5〜100
    重量部及び(I)シランカップリング剤0.05〜5重
    量部からなる高周波硬化型接着性樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1項に記載
    の高周波硬化型接着性樹脂組成物をBステージ状態に硬
    化させてなることを特徴とする高周波硬化型接着性シー
    ト。
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