JPH10163440A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体集積回路装置およびその製造方法Info
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Abstract
および微細加工化ができ、しかも電気的な特性が優れて
いる半導体集積回路装置およびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 複数のCMOSFETなどの半導体素子
が形成されている半導体基板1の上に絶縁膜11を形成
した後、絶縁膜11の選択的な領域にコンタクトホール
を形成する工程と、コンタクトホールに窒化チタン膜1
4とタングステン膜15との積層膜または窒化チタン膜
14からなるプラグを埋め込む工程と、プラグの上にキ
ャパシタの下部電極16を形成した後、下部電極16を
含む半導体基板1の上にキャパシタの誘電体膜となる絶
縁膜17を堆積した後、キャパシタの上部電極18を形
成する工程とを有するものである。
Description
置およびその製造方法に関し、特に、多層配線構造にキ
ャパシタを有する半導体集積回路装置に適用して有効な
半導体集積回路装置およびその製造方法に関するもので
ある。
装置の製造方法について検討した。以下は、本発明者に
よって検討された技術であり、その概要は次のとおりで
ある。
ed capacitor;STC)型メモリセルを備えているDR
AM(Dynamic Random Access Memory)またはSRAM(S
tatic Random Access Memory) において、容量素子であ
るキャパシタを形成する製造工程とその前後の製造工程
は、キャパシタを形成する領域の下部の絶縁膜にコンタ
クトホール(スルーホール)を開口する工程と、キャパ
シタの下部電極を形成する工程と、キャパシタの絶縁膜
および上部電極を形成する工程と、キャパシタの上部電
極の上に絶縁膜を形成した後、その絶縁膜にコンタクト
ホールを開口した後配線層を形成する工程と、2層目以
上の多層の配線層などを形成する工程とを必要としてい
る。
けるキャパシタを有するCMOS(Complementary Metal
Oxide Semiconductor)型半導体集積回路装置におい
て、キャパシタの下部電極および上部電極は、導電性の
多結晶シリコン膜を使用して形成されている。
置について記載されている文献としては、例えば特開昭
54−524号公報に記載されているものがある。
TC型メモリセルにおけるキャパシタを有するCMOS
型半導体集積回路装置の製造方法には、以下に述べるよ
うな種々の問題点があることを本発明者は見い出した。
多結晶シリコン膜を使用して形成されているので、その
下部電極とNチャネルMOSFETのドレインとなって
いる拡散層(半導体領域)およびPチャネルMOSFE
Tのドレインとなっている拡散層(半導体領域)を電気
的に結線すると、その領域にpn接合が形成される場合
が発生し、その領域の配線層としての導通性が悪化する
という問題点が発生している。
において、その多層配線層の平坦性が不十分となって、
多層配線層の微細加工が困難となっている。すなわち、
多層配線層を形成する際に、その平坦化技術として層間
絶縁膜などの絶縁膜をCMP(Chemical Mechanical Pol
ishing、化学的機械研磨)法を使用して平坦化し、コン
タクトホールをタングステンで埋め込む技術が使用され
ている。しかしながら、コンタクトホールをタングステ
ンで埋め込んだ後、キャパシタにおける下部電極、絶縁
膜および上部電極を形成する際の例えば800℃程度の
熱処理により、コンタクトホールに埋め込まれているタ
ングステンとキャパシタの下部電極とが反応すると共
に、コンタクトホールに埋め込まれているタングステン
とその下部のMOSFETのドレインとなっている拡散
層(半導体領域)とが反応するので、キャパシタの耐圧
不良およびドレインとなっている拡散層とそれが形成さ
れている半導体基板との短絡不良などが発生するという
問題点がある。
多層配線層の平坦化および微細加工化ができ、しかも電
気的な特性が優れている半導体集積回路装置およびその
製造方法を提供することにある。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
路装置は、例えばSTC型メモリセルの構成要素などの
キャパシタの下部電極の下部に設けられているコンタク
トホールに埋め込まれているプラグとコンタクトホール
との接触部が窒化チタン膜となっているものであり、そ
のプラグは、窒化チタン膜とタングステン膜との積層膜
または窒化チタン膜となっているものである。
造方法は、複数のCMOSFETなどの半導体素子が形
成されている基板の上に絶縁膜を形成した後、絶縁膜の
選択的な領域にコンタクトホールを形成する工程と、コ
ンタクトホールに窒化チタン膜とタングステン膜との積
層膜または窒化チタン膜からなるプラグを埋め込む工程
と、プラグの上にキャパシタの下部電極を形成した後、
下部電極を含む基板の上にキャパシタの誘電体膜となる
絶縁膜を堆積した後、キャパシタの上部電極を形成する
工程とを有するものである。
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、重複説明は省略する。
一実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程を示
す概略断面図である。本実施の形態の半導体集積回路装
置およびその製造方法は、容量素子であるキャパシタを
有するCMOS型半導体集積回路装置およびその製造方
法である。同図を用いて、本実施の形態の半導体集積回
路装置およびその製造方法を説明する。
リコンからなるp型の半導体基板1にn型のウエル2と
p型のウエル3を形成した後、半導体基板1の表面の選
択的な領域を熱酸化して素子分離用のフィールド絶縁膜
4を形成する。次に、n型のウエル2およびp型のウエ
ル3が形成されている半導体基板1の表面に例えば酸化
シリコン膜などからなるゲート絶縁膜5を形成した後、
ゲート絶縁膜5の表面に導電性の多結晶シリコン膜など
からなるゲート電極6を形成する。
リコン膜などからなる側壁絶縁膜7を形成した後、n型
のウエハ2の表面の選択的な領域にp型の不純物をイオ
ン注入し、拡散してPチャネルMOSFETのソースお
よびドレインとなるp型の半導体領域8を形成する。そ
の後、p型のウエハ3の表面の選択的な領域にn型の不
純物をイオン注入し、拡散してNチャネルMOSFET
のソースおよびドレインとなるn型の半導体領域9を形
成する。次に、半導体基板1の上にチタン(Ti)膜を
形成した後、熱処理を行ってチタン膜と半導体領域8、
半導体領域9およびゲート電極6との接触部にチタンシ
リサイド膜10を形成する。その後、コンタクト抵抗を
低減するためのチタンシリサイド膜10が形成されてい
る領域以外のチタン膜を取り除く作業を行う。
成した後、その絶縁膜11の表面にレジスト膜12を形
成し、フォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術と
を使用して、絶縁膜11の選択的な領域にコンタクトホ
ール13を形成する(図2)。絶縁膜11は、例えばC
VD(Chemical Vapor Deposition)法またはTEOS
(テトラエトキシシラン)と酸素の反応によって酸化シ
リコン膜を形成し、CMP法を使用してその酸化シリコ
ン膜の表面を平坦化している。なお、絶縁膜11の他の
態様として、PSG(Phospho Silicate Glass)膜、BP
SG(Boro Phospho Silicate Glass)膜またはSOG(S
pin On Glass)膜などを使用し、CMP法などにより表
面研磨を行いその表面を平坦化処理することにより、平
坦化された絶縁膜11を形成する態様とすることができ
る。
り除いた後、コンタクトホール13および絶縁膜11の
表面に薄膜の窒化チタン(TiN)膜14をCVD法を
使用して形成した後、厚膜のタングステン(W)膜15
をCVD法を使用して形成し、コンタクトホール13を
窒化チタン膜14とタングステン膜15とによって埋め
込んだ状態とする(図3)。
膜15の表面から表面研磨を行い、コンタクトホール1
3に埋め込まれている窒化チタン膜14およびタングス
テン膜15以外の窒化チタン膜14およびタングステン
膜15を取り除くことによって、コンタクトホール13
に窒化チタン膜14とタングステン膜15とからなるプ
ラグ(plug)を形成する(図4)。この場合、図示上の
コンタクトホール13は容量素子であるキャパシタを形
成する領域に形成されているものであり、プラグは柱形
状のピラー(pillar)となっている。
15とからなるプラグの上にキャパシタにおける下部電
極16を形成する(図5)。下部電極16は、例えば窒
化チタン膜または窒化チタン膜と導電性の多結晶シリコ
ン膜との積層膜をCVD法を使用して形成した後、フォ
トリソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して
パターン化したものである。
半導体基板1の上にキャパシタの誘電体膜となる絶縁膜
17を堆積した後、キャパシタの上部電極18を形成す
る(図6)。この場合、絶縁膜17として、例えば四窒
化三ケイ素(Si3 N4)膜または五酸化二タンタル(T
a2 O5)膜をCVD法を使用して形成した後、キャパシ
タの上部電極18として、例えば窒化チタン膜または導
電性の多結晶シリコン膜をCVD法を使用して形成し、
その後、フォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術
とを使用してパターン化された上部電極18を形成す
る。
を形成する。層間絶縁膜19は、例えば酸化シリコン膜
をCVD法により形成した後、CMP法を使用して、そ
の表面を平坦化処理することにより、平坦化された層間
絶縁膜19としている。その後、フォトリソグラフィ技
術と選択エッチング技術とを使用して、層間絶縁膜19
の選択的な領域にコンタクトホールを形成した後、図3
および図4を用いて説明した前述の製造工程と同様な製
造工程によって、窒化チタン膜20とタングステン膜2
1とからなるプラグをコンタクトホールに埋め込んだ状
態で形成する(図7)。
形成する。配線層22の製造工程は、例えば窒化チタン
膜23を形成した後、その上にアルミニウム膜24を形
成し、その上に窒化チタン膜25を形成した後、フォト
リソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、
それらの膜を選択的に取り除くことにより、パターン化
された配線層22を形成する(図8)。
層配線層を形成した後、その上にパッシベーション膜
(図示を省略)を形成することにより、半導体集積回路
装置の製造工程を終了する。
置およびその製造方法によれば、平坦化された絶縁膜1
1にコンタクトホール13を形成した後、そのコンタク
トホール13の内面を被覆する状態でもって薄膜の窒化
チタン膜14を形成し、その後、厚膜のタングステン膜
15を形成した後、CMP法を使用してコンタクトホー
ル13に窒化チタン膜14とタングステン膜15とから
なるプラグを形成している。そして、そのプラグの上に
キャパシタにおける下部電極16を形成した後、キャパ
シタにおける絶縁膜17と上部電極18を形成してい
る。
を被覆する状態でもって窒化チタン膜14を形成してい
ることによって、窒化チタン膜14はヒ素(As)また
はホウ素(B)などの不純物の拡散バリア(barrier 、
障壁)となると共にタングステン(W)またはケイ素
(Si)などの導電物の拡散バリアとなるので、窒化チ
タン膜14の上部のタングステン膜15および下部電極
16としての導電性の多結晶シリコン膜に含まれている
導電物および不純物が窒化チタン14の下部に拡散する
ことが防止できると共に窒化チタン膜14の下部のp型
の半導体領域8およびn型の半導体領域9に含まれてい
る不純物が窒化チタン14の上部に拡散することが防止
できる。また、窒化チタン膜14の上部のタングステン
膜15および下部電極16の材料となっている物質が窒
化チタン14の下部に拡散することが防止できると共に
窒化チタン膜14の下部のp型の半導体領域8およびn
型の半導体領域9の材料となっている物質が窒化チタン
14の上部に拡散することが防止できるので、窒化チタ
ン膜14の上部に存在する物質と窒化チタン膜14の下
部に存在する物質とが反応するのを防止することができ
る。
6、絶縁膜17および上部電極18を形成する際の例え
ば800℃程度の高温熱処理を行っても、前述した不純
物および導電物の拡散が防止できると共に窒化チタン膜
14の上部に存在する物質と窒化チタン膜14の下部に
存在する物質とが反応するのを防止することができるこ
とによって、不要な領域にpn接合が形成されるのを防
止でき、しかもp型の半導体領域8およびn型の半導体
領域9とその下部のn型のウエル2、p型のウエル3ま
たは半導体基板1との不要な短絡部が形成されるのを防
止できる。
頼度でしかも電気的な特性が優れているキャパシタを形
成することができる。また、平坦化された絶縁膜11お
よび窒化チタン膜14を有するプラグの上にキャパシタ
を形成できることによって、平坦化および微細加工化さ
れたキャパシタおよび多層配線層を容易に形成すること
ができる。
の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程
を示す概略断面図である。本実施の形態の半導体集積回
路装置およびその製造方法は、前述した実施の形態1と
同様に、容量素子であるキャパシタを有するCMOS型
半導体集積回路装置およびその製造方法である。同図を
用いて、本実施の形態の半導体集積回路装置およびその
製造方法を説明する。
形態1と同様に、例えば単結晶シリコンからなるp型の
半導体基板1にn型のウエル2とp型のウエル3を形成
した後、フィールド絶縁膜4、ゲート絶縁膜5、ゲート
電極6などを形成した後、絶縁膜11の選択的な領域に
コンタクトホール13を形成する。その後、コンタクト
ホール13および絶縁膜11の表面に厚膜の窒化チタン
膜14をCVD法を使用して形成し、コンタクトホール
13を窒化チタン膜14によって埋め込んだ状態とす
る。
14の表面から表面研磨を行い、コンタクトホール13
に埋め込まれている窒化チタン膜14以外の窒化チタン
膜14を取り除くことによって、コンタクトホール13
に窒化チタン膜14からなるプラグを形成する(図1
0)。次に、窒化チタン膜14からなるプラグの上にキ
ャパシタにおける下部電極16を形成する(図11)。
下部電極16は、例えば窒化チタン膜または導電性の多
結晶シリコン膜をCVD法を使用して形成した後、フォ
トリソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して
パターン化したものである。
造工程を用いて、キャパシタの下部電極16を含む半導
体基板1の上にキャパシタの誘電体膜となる絶縁膜17
を堆積した後、キャパシタの上部電極18を形成する
(図12)。次に、前述した実施の形態1と同様な製造
工程を用いて、半導体基板1の上に平坦化された層間絶
縁膜19を形成した後、フォトリソグラフィ技術と選択
エッチング技術とを使用して、層間絶縁膜19の選択的
な領域にコンタクトホールを形成し、その後、窒化チタ
ン膜20とタングステン膜21とからなるプラグをコン
タクトホールに埋め込んだ状態で形成する(図13)。
造工程を用いて、半導体基板1の上に配線層22を形成
した後、半導体基板1の上に必要に応じて多層配線層を
形成した後、その上にパッシベーション膜(図示を省
略)を形成することにより、半導体集積回路装置の製造
工程を終了する(図14)。
置およびその製造方法によれば、平坦化された絶縁膜1
1にコンタクトホール13を形成した後、そのコンタク
トホール13の内面を被覆する状態でもって厚膜の窒化
チタン膜14を形成した後、CMP法を使用してコンタ
クトホール13に窒化チタン膜14からなるプラグを形
成している。そして、そのプラグの上にキャパシタにお
ける下部電極16を形成した後、キャパシタにおける絶
縁膜17と上部電極18を形成している。
を被覆する状態でもって窒化チタン膜14を形成してい
ることによって、前述した実施の形態1と同様な効果を
得ることができる。また、コンタクトホール13に形成
するプラグは、窒化チタン膜14のみで形成しているこ
とによって、前述した実施の形態1に比較して、簡単な
製造工程によって微細加工を寸法精度を向上して行うこ
とができる。
Mを有する半導体集積回路装置およびその製造方法であ
り、STC型メモリセルの構成要素のキャパシタの下部
電極の下部に設けられているコンタクトホールに埋め込
まれているプラグとコンタクトホールとの接触部が窒化
チタン膜となっているものであり、そのプラグは、窒化
チタン膜とタングステン膜との積層膜または窒化チタン
膜となっているものであり、キャパシタを備えている多
層配線層の平坦化および微細加工化ができ、しかも電気
的な特性が優れている半導体集積回路装置およびその製
造方法である。
態であるSRAMを有する半導体集積回路装置の製造工
程を示す概略断面図であり、同図を用いて、本実施の形
態のSRAMを有する半導体集積回路装置およびその製
造方法を後述する。
を有する半導体集積回路装置におけるSRAMのSTC
型メモリセルを示す回路図である。同図に示すように、
本実施の形態のSRAMのSTC型メモリセルは、一対
の相補性データ線(データ線DL、データ線/(バー)
DL)とワード線WLとの交差部に配置され、かつ一対
の駆動用MOSFETQ2,Q4 、一対の負荷用MOSF
ETQ1,Q3 および一対の転送用MOSFETQ5,Q6
で構成されている。これらのMOSFETのうち、駆動
用MOSFETQ2,Q4 および転送用MOSFETQ5,
Q6 はNチャネルMOSFETで構成され、負荷用MO
SFETQ1,Q3 はPチャネルMOSFETで構成され
ている。そして、4個のNチャネルMOSFETと2個
のPチャネルMOSFETはCMOS型で構成されてい
る。
ETのうち、一対の駆動用MOSFETQ2,Q4 と一対
の負荷用MOSFETQ1,Q3 は、1ビットの情報を記
憶する情報蓄積部としてのフリップフロップ回路を構成
している。このフリップフロップ回路の一方の入出力端
子(蓄積ノード)は転送用MOSFETQ5 のソース、
ドレイン領域の一方に電気的に接続され、他方の入出力
端子(蓄積ノード)は転送用MOSFETQ6 のソー
ス、ドレイン領域の一方に電気的に接続されている。
ン領域の他方にはデータ線DLが電気的に接続され、転
送用MOSFETQ6 のソース、ドレイン領域の他方に
はデータ線/DLが電気的に接続されている。また、フ
リップフロップ回路の一端(負荷用MOSFETQ1,Q
3 の各ソース領域)は電源電圧(Vcc)に接続され、多
端(駆動用MOSFETQ2,Q4 の各ソース領域)は基
準電圧(Vss)に接続されている。電源電圧(Vcc)は
例えば3Vであり、基準電圧(Vss)は例えば0V(G
ND)である。
端子間は、一対の局所配線L1,L2を介して交差結合し
ている。そして、本実施の形態の一対の局所配線L1,L
2 は、異なる配線層を用いて形成している。また、上層
の局所配線L2 と下層の局所配線L1 とそれらの間に介
在する薄い絶縁膜とでキャパシタ(容量素子)Cを構成
している。すなわち、上層の局所配線L2 はキャパシタ
Cの一方の電極を構成し、下層の局所配線L1 は他方の
電極を構成し、絶縁膜は誘電体膜を構成している。した
がって、上層の局所配線L2 と下層の局所配線L1 とを
上下に重なり合うように配置し、上層の局所配線L2 と
下層の局所配線L1 とそれらの間に介在する絶縁膜とで
キャパシタCを構成していることによって、メモリセル
の蓄積ノード容量を増やすことができるので、メモリセ
ルサイズの微細化や動作電源電圧の低下に伴うα線ソフ
トエラー耐性の低下を防ぐことができる。なお、前述し
たSTC型メモリセルを有するSRAMを有する半導体
集積回路装置は、本発明者の先願(例えば、特願平8−
35872号)の明細書に詳細に説明されている。
SRAMを有する半導体集積回路装置およびその製造方
法を説明する。なお、図23に示すSRAMのSTC型
メモリセルの領域の製造工程を図面化する際には、複雑
な構造となるために、図15〜図22は、PチャネルM
OSFETである負荷用MOSFETQ1 とNチャネル
MOSFETである駆動用MOSFETQ4 とその間に
配置されているキャパシタCとの領域を概略的に断面化
した図を使用している。
えば単結晶シリコンからなるp型の半導体基板1を用意
し、図1に示したものと同様に、それにPチャネルMO
SFETである負荷用MOSFETQ1 およびNチャネ
ルMOSFETである駆動用MOSFETQ4 などを形
成する(図15)。
成した後、その絶縁膜11の表面にレジスト膜12を形
成し、フォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術と
を使用して、絶縁膜11の選択的な領域にコンタクトホ
ール13を形成する(図2)。この場合、コンタクトホ
ール13は、PチャネルMOSFETである負荷用MO
SFETQ1 のソース/ドレインである半導体領域8お
よびNチャネルMOSFETである駆動用MOSFET
Q4 のソース/ドレインである半導体領域9のそれぞれ
の上に形成する(図16)。なお、本実施の形態のこの
製造工程および以下に記載する製造工程は、前述した実
施の形態1の製造工程と同様な製造工程であるプロセス
があるので、そのプロセスの詳細な説明を簡略化する。
膜11の表面に薄膜の窒化チタン膜14をCVD法を使
用して形成した後、厚膜のタングステン膜15をCVD
法を使用して形成し、コンタクトホール13を窒化チタ
ン膜14とタングステン膜15とによって埋め込んだ状
態とする(図17)。次に、CMP法を使用して、タン
グステン膜15の表面から表面研磨を行い、コンタクト
ホール13に埋め込まれている窒化チタン膜14および
タングステン膜15以外の窒化チタン膜14およびタン
グステン膜15を取り除くことによって、コンタクトホ
ール13に窒化チタン膜14とタングステン膜15とか
らなるプラグを形成する(図18)。この場合、図示上
の右から2番目のコンタクトホール13はメモリアレイ
の領域におけるSRAMの容量素子であるキャパシタを
形成する領域に形成されているものであり、そのプラグ
は他のプラグと同様に柱形状のピラーとなっている。
膜14とタングステン膜15とからなるプラグの上にキ
ャパシタにおける下部電極16を形成する(図19)。
この場合、図示上の右から2番目の窒化チタン膜14と
タングステン膜15とからなるプラグとその上のキャパ
シタにおける下部電極16は、図23における局所配線
L1 に対応するものである。その後、キャパシタの下部
電極16を含む半導体基板1の上にキャパシタの誘電体
膜となる絶縁膜17を堆積した後、図示上の右から3番
目の窒化チタン膜14とタングステン膜15とからなる
プラグの上にコンタクトホールを形成した後、キャパシ
タの上部電極18を形成することによって、上部電極1
8と図示上の右から3番目の窒化チタン膜14とタング
ステン膜15とからなるプラグとを電気的に接続する
(図20)。この場合、キャパシタの上部電極18と図
示上の右から3番目の窒化チタン膜14とタングステン
膜15とからなるプラグは、図23における局所配線L
2 に対応するものである。
を形成する。その後、フォトリソグラフィ技術と選択エ
ッチング技術とを使用して、層間絶縁膜19の選択的な
領域にコンタクトホールを形成した後、図17および図
18を用いて説明した前述の製造工程と同様な製造工程
によって、窒化チタン膜20とタングステン膜21とか
らなるプラグをコンタクトホールに埋め込んだ状態で形
成する(図21)。
形成する。配線層22の製造工程は、例えば窒化チタン
膜23を形成した後、その上にアルミニウム膜24を形
成し、その上に窒化チタン膜25を形成した後、フォト
リソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、
それらの膜を選択的に取り除くことにより、パターン化
された配線層22を形成する(図22)。
下部の窒化チタン膜20とタングステン膜21とからな
るプラグは、図23における負荷用MOSFETQ1 の
ソースである半導体領域8に接続されている電源配線つ
まり例えば3Vの電源電圧(Vcc)の配線に対応してい
る。また、図示上の右の配線層22とその下部の窒化チ
タン膜20とタングステン膜21とからなるプラグは、
図23における駆動用MOSFETQ4 のソースである
半導体領域9に接続されているグランド(GND)配線
つまり例えば0Vの基準電圧(Vss)の配線に対応して
いる。
層配線層を形成した後、その上にパッシベーション膜
(図示を省略)を形成することにより、半導体集積回路
装置の製造工程を終了する。
半導体集積回路装置およびその製造方法によれば、平坦
化された絶縁膜11にコンタクトホール13を形成した
後、そのコンタクトホール13の内面を被覆する状態で
もって薄膜の窒化チタン膜14を形成し、その後、厚膜
のタングステン膜15を形成した後、CMP法を使用し
てコンタクトホール13に窒化チタン膜14とタングス
テン膜15とからなるプラグを形成している。そして、
図示上の右から2番目のプラグの上にキャパシタにおけ
る下部電極16を形成した後、キャパシタにおける絶縁
膜17と上部電極18を形成している。
に、窒化チタン膜14の上部に存在する物質と窒化チタ
ン膜14の下部に存在する物質とが反応するのを防止す
ることができることによって、不要な領域にpn接合が
形成されるのを防止でき、しかもp型の半導体領域8お
よびn型の半導体領域9とその下部のn型のウエル2、
p型のウエル3または半導体基板1との不要な短絡部が
形成されるのを防止できるので、高製造歩留りをもっ
て、高信頼度でしかも電気的な特性が優れているキャパ
シタを形成することができる。また、平坦化された絶縁
膜11および窒化チタン膜14を有するプラグの上にキ
ャパシタを形成できることによって、平坦化および微細
加工化されたキャパシタおよび多層配線層を容易に形成
することができる。
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
としてCMOSFETを形成した態様以外に、半導体基
板にMOSFET、バイポーラトランジスタなどの種々
の半導体素子を形成した態様を採用することができる。
また、半導体素子を形成する基板としては、半導体基板
とは別の基板であるSOI(Silicon on Insulator)構
造の絶縁性領域の上にシリコンの単結晶薄膜が形成され
ているSOI基板を用いることができる。
SRAMのSTC型メモリセルの構成要素としてのキャ
パシタを形成した態様以外に、種々の態様のSRAMの
STC型メモリセルまたはDRAMのSTC型メモリセ
ルの構成要素としてのキャパシタを形成した態様などキ
ャパシタを有する半導体集積回路装置に適用することが
できる。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
びその製造方法によれば、コンタクトホールの内面を被
覆する状態でもって窒化チタン膜を形成していることに
よって、窒化チタン膜はヒ素またはホウ素などの不純物
の拡散バリアとなると共にタングステンまたはケイ素な
どの導電物の拡散バリアとなるので、窒化チタン膜の上
部の例えばタングステン膜および下部電極としての導電
性の多結晶シリコン膜に含まれている導電物および不純
物が窒化チタン膜の下部に拡散することが防止できると
共に窒化チタン膜の下部の半導体領域に含まれている不
純物が窒化チタン膜の上部に拡散することが防止でき
る。また、窒化チタン膜の上部の例えばタングステン膜
および下部電極の材料となっている物質が窒化チタン膜
の下部に拡散することが防止できると共に窒化チタン膜
の下部の半導体領域の材料となっている物質が窒化チタ
ン膜の上部に拡散することが防止できるので、窒化チタ
ン膜の上部に存在する物質と窒化チタン膜の下部に存在
する物質とが反応するのを防止することができる。
びその製造方法によれば、キャパシタにおける下部電
極、絶縁膜および上部電極を形成する際の例えば800
℃程度の高温熱処理を行っても、前述した不純物および
導電物の拡散が防止できると共に窒化チタン膜の上部に
存在する物質と窒化チタン膜の下部に存在する物質とが
反応するのを防止することができることによって、不要
な領域にpn接合が形成されるのを防止でき、しかも半
導体領域とその下部の例えばウエルまたは半導体基板な
どの基板との不要な短絡部が形成されるのを防止でき
る。
びその製造方法によれば、高製造歩留りをもって、高信
頼度でしかも電気的な特性が優れているキャパシタを形
成することができる。また、平坦化された絶縁膜および
窒化チタン膜を有するプラグの上にキャパシタを形成で
きることによって、平坦化および微細加工化されたキャ
パシタおよび多層配線層を容易に形成することができ
る。
置の製造工程を示す概略断面図である。
置の製造工程を示す概略断面図である。
置の製造工程を示す概略断面図である。
置の製造工程を示す概略断面図である。
置の製造工程を示す概略断面図である。
置の製造工程を示す概略断面図である。
置の製造工程を示す概略断面図である。
置の製造工程を示す概略断面図である。
装置の製造工程を示す概略断面図である。
路装置の製造工程を示す概略断面図である。
路装置の製造工程を示す概略断面図である。
路装置の製造工程を示す概略断面図である。
路装置の製造工程を示す概略断面図である。
路装置の製造工程を示す概略断面図である。
する半導体集積回路装置の製造工程を示す概略断面図で
ある。
する半導体集積回路装置の製造工程を示す概略断面図で
ある。
する半導体集積回路装置の製造工程を示す概略断面図で
ある。
する半導体集積回路装置の製造工程を示す概略断面図で
ある。
する半導体集積回路装置の製造工程を示す概略断面図で
ある。
する半導体集積回路装置の製造工程を示す概略断面図で
ある。
する半導体集積回路装置の製造工程を示す概略断面図で
ある。
する半導体集積回路装置の製造工程を示す概略断面図で
ある。
する半導体集積回路装置におけるSRAMのSTC型メ
モリセルを示す回路図である。
T) Q2,Q4 駆動用MOSFET(NチャネルMOSFE
T) Q5,Q6 転送用MOSFET(NチャネルMOSFE
T) WL ワード線
Claims (9)
- 【請求項1】 キャパシタの下部電極の下部に設けられ
ているコンタクトホールに埋め込まれているプラグと前
記コンタクトホールとの接触部が窒化チタン膜となって
いることを特徴とする半導体集積回路装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
いて、前記プラグは、窒化チタン膜であることを特徴と
する半導体集積回路装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
いて、前記プラグは、窒化チタン膜とタングステン膜と
の積層膜であることを特徴とする半導体集積回路装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の半
導体集積回路装置において、前記キャパシタの前記下部
電極は、窒化チタン膜または導電性の多結晶シリコン膜
あるいは窒化チタン膜と導電性の多結晶シリコン膜との
積層膜であることを特徴とする半導体集積回路装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の半
導体集積回路装置において、前記キャパシタは、STC
型メモリセルの構成要素であることを特徴とする半導体
集積回路装置。 - 【請求項6】 複数の半導体素子が形成されている基板
の上に絶縁膜を形成した後、前記絶縁膜の選択的な領域
にコンタクトホールを形成する工程と、 前記コンタクトホールに窒化チタン膜とタングステン膜
とからなるプラグを埋め込む工程と、 前記プラグの上にキャパシタの下部電極を形成した後、
前記下部電極を含む前記基板の上にキャパシタの誘電体
膜となる絶縁膜を堆積した後、前記キャパシタの上部電
極を形成する工程とを有することを特徴とする半導体集
積回路装置の製造方法。 - 【請求項7】 複数の半導体素子が形成されている基板
の上に絶縁膜を形成した後、前記絶縁膜の選択的な領域
にコンタクトホールを形成する工程と、 前記コンタクトホールに窒化チタン膜からなるプラグを
埋め込む工程と、 前記プラグの上にキャパシタの下部電極を形成した後、
前記下部電極を含む前記基板の上にキャパシタの誘電体
膜となる絶縁膜を堆積した後、前記キャパシタの上部電
極を形成する工程とを有することを特徴とする半導体集
積回路装置の製造方法。 - 【請求項8】 請求項6または7記載の半導体集積回路
装置の製造方法において、前記コンタクトホールに窒化
チタン膜とタングステン膜との積層膜または窒化チタン
膜を埋め込んだ後、CMP法を使用して前記窒化チタン
膜と前記タングステン膜との積層膜または前記窒化チタ
ン膜の平坦化を行うと共に前記コンタクトホール内部以
外の前記窒化チタン膜と前記タングステン膜との積層膜
または前記窒化チタン膜を取り除く工程を有することを
特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。 - 【請求項9】 請求項6〜8のいずれか1項に記載の半
導体集積回路装置の製造方法において、前記基板に形成
されている複数の半導体素子には、CMOSFETが含
まれており、しかもそれがSTC型メモリセルの構成要
素となっていることを特徴とする半導体集積回路装置の
製造方法。
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