JP3597334B2 - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3597334B2
JP3597334B2 JP33735296A JP33735296A JP3597334B2 JP 3597334 B2 JP3597334 B2 JP 3597334B2 JP 33735296 A JP33735296 A JP 33735296A JP 33735296 A JP33735296 A JP 33735296A JP 3597334 B2 JP3597334 B2 JP 3597334B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
insulating film
forming
capacitor
silicon nitride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33735296A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10178109A (ja
Inventor
守男 中村
文雄 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP33735296A priority Critical patent/JP3597334B2/ja
Publication of JPH10178109A publication Critical patent/JPH10178109A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3597334B2 publication Critical patent/JP3597334B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路装置およびその製造方法に関し、特に、多層配線構造にキャパシタを有し、能動素子としてMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor )を有する半導体集積回路装置に適用して有効な半導体集積回路装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ところで、本発明者は、半導体集積回路装置の製造方法について検討した。以下は、本発明者によって検討された技術であり、その概要は次のとおりである。
【0003】
すなわち、MOSFETを有する半導体集積回路装置の製造方法において、半導体基板にMOSFETを形成した後、その上に酸化シリコン膜を形成した後、その酸化シリコン膜にフォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、MOSFETのソースおよびドレインとなる半導体領域(素子分離領域であるLOCOS(Local Oxidation of Silicon)構造のフィールド酸化シリコン膜とゲート電極の側壁の側壁酸化シリコン膜との間に配置されている半導体領域)に対するコンタクトホールを形成している。
【0004】
しかしながら、前述した製造方法では、コンタクトホールを形成する酸化シリコン膜とフィールド酸化シリコン膜および側壁酸化シリコン膜とが同一の材料から構成されているために、フォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術を使用してコンタクトホールを形成する際に、フィールド酸化シリコン膜と側壁酸化シリコン膜とがエッチングされないように、それらとコンタクトホールとの合わせずれを考慮してコンタクトホールを形成する領域を広い範囲としておく必要があった。
【0005】
そのため、フィールド酸化シリコン膜および側壁酸化シリコン膜とコンタクトホールとの合わせずれが発生してもコンタクトホールを形成する際にフィールド酸化シリコン膜および側壁酸化シリコン膜がエッチングされて破壊しないように、半導体基板の上に形成する酸化シリコン膜の下部にエッチングストッパ膜としての窒化シリコン膜を形成する態様を採用する製造方法がある。
【0006】
また、スタックド・キャパシタ(stacked capacitor ;STC)型メモリセルを備えているSRAM(Static Random Access Memory )を有する半導体集積回路装置の製造方法において、容量素子であるキャパシタの下部電極を形成した後、その下部電極の上に誘電体としての絶縁膜を形成した後、その上に上部電極を形成している。この場合、キャパシタの下部電極および上部電極は、例えば窒化チタン(TiN)膜を使用しており、誘電体としての絶縁膜は、例えば窒化シリコン膜を使用している。
【0007】
なお、MOSFETを備えている半導体集積回路装置の製造工程に関する文献としては、例えば1990年12月15日、啓学出版株式会社発行のW・マリ著「図説超LSI工学」p117〜p135に記載されているものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述したMOSFETを有する半導体集積回路装置の製造方法において、酸化シリコン膜にコンタクトホールを形成する際に、その酸化シリコン膜の下部にエッチングストッパ膜としての窒化シリコン膜を形成すると、製造工程数が増加するという問題点が発生している。
【0009】
また、前述したSTC型メモリセルを備えているSRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法において、容量素子であるキャパシタにおける誘電体としての窒化シリコン膜をプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition )法を用いて形成していることによって、キャパシタの形成後に加わる熱処理で、キャパシタの下部電極である窒化チタン膜とその上の窒化シリコン膜との密着性が弱まり、下部電極である窒化チタン膜から窒化シリコン膜がはがれるという問題点が発生している。
【0010】
本発明の目的は、製造工程数が低減でき、しかも高信頼度のキャパシタを備えることができる半導体集積回路装置およびその製造方法を提供することにある。
【0011】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0013】
すなわち、本発明の半導体集積回路装置は、例えばSRAMのSTC型メモリセルの構成要素などのキャパシタの誘電体としての窒化シリコン膜と同一の製造工程によって形成されている窒化シリコン膜がMOSFETのソースおよびドレインの上に設けられている接続孔の側面の絶縁膜の下部に配置されているものであり、その窒化シリコン膜が接続孔を形成する際のエッチングストッパ膜として使用されているものである。
【0014】
また、本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、例えば半導体基板などの基板の表面の選択的な領域を熱酸化して、LOCOS構造の酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜を形成した後、基板の素子形成領域にMOSFETを複数個形成すると共にフィールド絶縁膜の上にMOSFETの少なくとも1個以上のMOSFETにおけるゲート電極と連結している配線層をゲート電極と同一の製造工程によって2列形成する工程と、フィールド絶縁膜の上に、キャパシタの下部電極を2列の配線層の一方の配線層の表面と連結した状態で形成した後、基板の全面に、キャパシタの誘電体としての窒化シリコン膜を形成する工程と、その後、フィールド絶縁膜の上に、キャパシタの上部電極を2列の配線層の他方の配線層の表面と連結した状態で形成する工程と、基板の上に、酸化シリコンを含有する絶縁膜を形成した後、MOSFETのソースおよびドレインとしての半導体領域の上の酸化シリコンを含有する絶縁膜に接続孔をフォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、窒化シリコン膜をエッチングストッパ膜として形成する工程と、その後、接続孔の下部の窒化シリコン膜をエッチングによって取り除く工程とを有するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付し、重複説明は省略する。
【0016】
(実施の形態1)
本実施の形態は、SRAMを有する半導体集積回路装置およびその製造方法であり、特に、STC型メモリセルの構成要素としてのキャパシタとCMOSFET(Complementary Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor )を備えているSRAMを有する半導体集積回路装置およびその製造方法である。
【0017】
図1は、本実施の形態のSRAMを有する半導体集積回路装置におけるSRAMのSTC型メモリセルを示す回路図である。同図に示すように、本実施の形態のSRAMのSTC型メモリセルは、一対の相補性データ線(データ線DL、データ線/(バー)DL)とワード線WLとの交差部に配置され、かつ一対の駆動用MOSFETQ,Q、一対の負荷用MOSFETQ,Qおよび一対の転送用MOSFETQ,Qで構成されている。これらのMOSFETのうち、駆動用MOSFETQ,Qおよび転送用MOSFETQ,QはNチャネルMOSFETで構成され、負荷用MOSFETQ,QはPチャネルMOSFETで構成されている。そして、4個のNチャネルMOSFETと2個のPチャネルMOSFETはCMOS型で構成されている。
【0018】
上記メモリセルを構成する6個のMOSFETのうち、一対の駆動用MOSFETQ,Qと一対の負荷用MOSFETQ,Qは、1ビットの情報を記憶する情報蓄積部としてのフリップフロップ回路を構成している。このフリップフロップ回路の一方の入出力端子(蓄積ノード)は転送用MOSFETQのソース、ドレイン領域の一方に電気的に接続され、他方の入出力端子(蓄積ノード)は転送用MOSFETQのソース、ドレイン領域の一方に電気的に接続されている。
【0019】
転送用MOSFETQのソース、ドレイン領域の他方にはデータ線DLが電気的に接続され、転送用MOSFETQのソース、ドレイン領域の他方にはデータ線/DLが電気的に接続されている。また、フリップフロップ回路の一端(負荷用MOSFETQ,Qの各ソース領域)は電源電圧(Vcc)に接続され、多端(駆動用MOSFETQ,Qの各ソース領域)は基準電圧(Vss)に接続されている。電源電圧(Vcc)は例えば3Vであり、基準電圧(Vss)は例えば0V(GND)である。
【0020】
また、上記フリップフロップ回路の入出力端子間は、一対の局所配線L,Lを介して交差結合している。そして、本実施の形態の一対の局所配線L,Lは、異なる配線層を用いて形成している。また、上層の局所配線Lと下層の局所配線Lとそれらの間に介在する薄い絶縁膜とでキャパシタ(容量素子)Cを構成している。すなわち、上層の局所配線LはキャパシタCの一方の電極を構成し、下層の局所配線Lは他方の電極を構成し、絶縁膜は誘電体膜を構成している。したがって、上層の局所配線Lと下層の局所配線Lとを上下に重なり合うように配置し、上層の局所配線Lと下層の局所配線Lとそれらの間に介在する絶縁膜とでキャパシタCを構成していることによって、メモリセルの蓄積ノード容量を増やすことができるので、メモリセルサイズの微細化や動作電源電圧の低下に伴うα線ソフトエラー耐性の低下を防ぐことができる。
【0021】
図2は、本実施の形態のSRAMを有する半導体集積回路装置およびその製造方法を説明するための前述したSRAMのSTC型メモリセルを模式的に示す平面図である。なお、図2において、SRAMのSTC型メモリセルにおける各MOSFET、そのソース/ドレインおよびゲート電極、キャパシタならびにそれらの接続孔の配置を模式的に示している。
【0022】
図2において、GはMOSFETQとMOSFETQとのゲート電極およびそれらを連結している導電層であり、GはMOSFETQとMOSFETQとのゲート電極およびそれらを連結している導電層であり、GはMOSFETQとMOSFETQとのゲート電極およびそれらを連結している導電層(ワード線WL)である。また、H1a〜H6aは各MOSFETであるQ〜Qの各ソースに対応する接続孔であり、H1b〜H5bは各MOSFETであるQ〜Qの各ドレインに対応する接続孔である。HG1はGおよびキャパシタCの一方の電極に連結している接続孔であり、HG2はGおよびキャパシタCの他方の電極に連結している接続孔である。さらに、同図において、2点鎖線で示す領域はキャパシタCを配置している領域である。また、点線で示す領域は各MOSFETのソースおよびドレインを配置している領域である。
【0023】
次に、図3〜図10を用いて、本実施の形態のSRAMを有する半導体集積回路装置およびその製造方法を説明する。図3〜図10は、本実施の形態のSRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法を示す断面図である。なお、図3〜図10において、左側の図は図2におけるA−A’線に沿った断面図であり、SRAMのSTC型メモリセルのキャパシタを配置する領域の断面図である。また、右側の図は図2におけるB−B’線に沿った断面図であり、SRAMのSTC型メモリセルのMOSFETQを配置する領域の断面図である。
【0024】
まず、図3に示すように、例えば単結晶シリコンからなるp型の半導体基板1にn型のウエル2とp型のウエル3を形成した後、半導体基板1の表面の選択的な領域を熱酸化して、LOCOS構造の酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4を形成する。なお、n型のウエル2とp型のウエル3の形成工程は、フィールド絶縁膜4を形成した後に行う態様とすることができる。
【0025】
次に、図4に示すように、n型のウエル2およびp型のウエル3が形成されている半導体基板1の表面に例えば酸化シリコン膜などからなるゲート絶縁膜5を形成した後、ゲート絶縁膜5の表面に導電性の多結晶シリコン膜などからなるゲート電極6を形成する。なお、左側の図におけるフィールド絶縁膜4の上に形成されているゲート電極6は後述するキャパシタの下部電極に接続される導電層と上部電極に接続される導電層である。
【0026】
その後、p型のウエハ3の表面の選択的な領域にn型の不純物をイオン注入し、拡散してNチャネルMOSFETのソースおよびドレインとなるn型の半導体領域7を形成する。その後、図示を省略しているが、n型のウエハ2の表面の選択的な領域にp型の不純物をイオン注入し、拡散してPチャネルMOSFETのソースおよびドレインとなるp型の半導体領域を形成する。次に、ゲート電極6の側面に例えば酸化シリコン膜などからなる側壁絶縁膜(サイドウォールスペーサ)8を形成する。
【0027】
次に、図5に示すように、キャパシタを形成する領域のゲート電極6(図5における左端のゲート電極6)に連結しているキャパシタの下部電極9を形成する。
【0028】
すなわち、半導体基板1の上にキャパシタの下部電極9となる窒化チタン(TiN)膜をスパッタリング法またはCVD法を使用して数百オングストローム程度の膜厚をもって形成する。その後、例えばプラズマアンモニア(NH)またはプラズマ窒素(N)などの窒素を含む雰囲気ガスに窒化チタン膜の表面をさらす処理を行うことによって、窒化チタン膜の表面が分子量論的に過剰な窒素と反応するので、安定した表面状態の窒化チタン膜とすることができる。次に、フォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、窒化チタン膜の不要な領域を取り除いて、キャパシタの下部電極9としてのパターンを形成する。
【0029】
その後、図6に示すように、半導体基板1の全面にキャパシタの誘電体となる窒化シリコン(Si)膜10を高温加熱方式の熱CVD装置を使用して数百オングストローム程度の膜厚をもって形成する。この場合、高温加熱方式の熱CVD装置は、例えば800〜900℃程度の高温加熱方式であることによって、形成された窒化シリコン膜10に水分などの不要な物質を疎外でき、耐熱性のよい高信頼度でしかも高性能な窒化シリコン膜10とすることができる。また、窒化シリコン膜10の下の下部電極9としての窒化チタン膜との化学反応が防止できることによって、高信頼度でしかも高性能な窒化シリコン膜10とすることができる。
【0030】
次に、図7に示すように、キャパシタを形成する領域のゲート電極6(図7における左端から2番目のゲート電極6)の上の窒化シリコン膜10をフォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して取り除き、その領域に接続孔11を形成する。
【0031】
その後、キャパシタを形成する領域に接続孔11が形成されたゲート電極6(図7における左端から2番目のゲート電極6)に連結しているキャパシタの上部電極12を形成する。すなわち、半導体基板1の上にキャパシタの上部電極12となる窒化チタン膜をスパッタリング法またはCVD法を使用して数百オングストローム程度の膜厚をもって形成する。その後、フォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、窒化チタン膜の不要な領域を取り除いて、キャパシタの上部電極12としてのパターンを形成する。なお、キャパシタの上部電極12は、導電性の多結晶シリコン膜または窒化チタン膜と導電性の多結晶シリコン膜との積層膜などの種々の材料からなる導電膜の態様とすることができる。
【0032】
次に、図8に示すように、半導体基板1の上に酸化シリコンを含有する絶縁膜13を形成する。この場合、酸化シリコンを含有する絶縁膜13は、例えば酸化シリコン膜をCVD法、プラズマCVD法または回転塗布法などを使用して形成した後、必要に応じてCMP(Chemical Mechanical Polishing 、化学機械研磨)法を使用して、その表面を平坦化処理することにより、平坦化された絶縁膜13としている。また、別の態様として、PSG(Phospho Silicate Glass)膜をプラズマCVD法などを使用して形成することができる。また、酸化シリコンを含有する絶縁膜13の形成時に、キャパシタの領域が700℃〜900℃の高温にさらされる場合があるが、前述した窒素を含む雰囲気ガスに窒化チタン膜(キャパシタの下部電極9)の表面をさらす処理を行っているので、キャパシタの下部電極9としての窒化チタン膜とその上の窒化シリコン膜10とが非反応性効果があって、それらの密着度が高く、それらの密着性を低減することはない。
【0033】
その後、酸化シリコンを含有する絶縁膜13の上にレジスト膜14を形成した後、フォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、接続孔15および接続孔16を形成する。すなわち、フォトリソグラフィ技術を使用してパターン化されたレジスト膜14をエッチング用マスクとして使用して、絶縁膜13をドライエッチングを使用して接続孔15および接続孔16を形成する。この場合、酸化シリコンを含有する絶縁膜13がドライエッチングされてその下の窒化シリコン膜10がドライエッチングに対してエッチングストッパ膜となる(絶縁膜13の一部である酸化シリコンがエッチングされて、窒化シリコン膜10がエッチングされない状態)ように、一酸化炭素(CO)ガスと水素(H)が含有されているフッ化カーボン(C)ガスとの混合ガスまたはその混合ガスにアルゴン(Ar)ガスを加えた混合ガスをエッチング用ガスとして使用している。また、フッ化カーボン(C)ガスとしては、CガスまたはCFガスなどを使用している。
【0034】
したがって、酸化シリコンを含有する絶縁膜13に接続孔15および接続孔16を形成する際に、エッチングストッパ膜として機能する窒化シリコン膜10が絶縁膜13の下に配置されていることによって、その窒化シリコン膜10の下の酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4および酸化シリコン膜からなる側壁絶縁膜8が絶縁膜13に接続孔15および接続孔16を形成する際に、エッチングされるのを防止することができる。
【0035】
その後、酸化シリコンを含有する絶縁膜13をエッチング用マスクとして使用して、その絶縁膜13に形成されている接続孔15および接続孔16の下部の窒化シリコン膜10を別のエッチング用ガスを使用したドライエッチングを使用して取り除く作業を行う。この場合、窒化シリコン膜10がドライエッチングされて酸化シリコンを含有する絶縁膜13(接続孔15および接続孔16の側面)がそのドライエッチングに対してエッチングストッパ膜となる(窒化シリコン膜10がエッチングされて、絶縁膜13の一部である酸化シリコンがエッチングされない状態)ように、フッ化カーボンガスをエッチング用ガスとして使用している。また、フッ化カーボンガスとしては、Cガスなどを使用している。
【0036】
したがって、このドライエッチングによって、接続孔15および接続孔16における窒化シリコン膜10のみがエッチングされて取り除かれ、そのドライエッチングによって、接続孔15および接続孔16の側壁の酸化シリコンを含有する絶縁膜13、窒化シリコン膜10の下の酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4および酸化シリコン膜からなる側壁絶縁膜8が窒化シリコン膜10を取り除く際に、エッチングされるのを防止することができる。
【0037】
次に、図9に示すように、不要となったレジスト膜14を取り除いた後に、例えば、選択CVD法を使用してタングステン(W)を接続孔15,16に埋め込んで、接続孔15にプラグ17を形成すると共に接続孔16にプラグ18を形成する。この場合、接続孔15,16に埋め込むプラグ17,18は、タングステン以外のチタン(Ti)、モリブデン(Mo)などの高融点金属またはTiN、TiWなどの高融点金属化合物あるいはアルミニウムまたは導電性の多結晶シリコンなどの導電体を使用することができ、それらの導電体を選択CVD法、CVDまたはスパッタリング法を使用して接続孔15,16に埋め込んだ後、絶縁膜13上の不要な導電体を選択エッチング法またはCMP法などによって取り除くことによって、プラグ17,18を形成する態様とすることができる。
【0038】
その後、図10に示すように、プラグ17,18を含む絶縁膜13の上に例えばアルミニウムなどの導電体をスパッタリング法などを使用して堆積した後、フォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、配線層パターンを形成し、プラグ17の上に配線層19を形成すると共にプラグ18の上に配線層20を同時に形成する。次に、半導体基板1の上に必要に応じて多層配線層を形成した後、その上にパッシベーション膜(図示を省略)を形成することにより、半導体集積回路装置の製造工程を終了する。
【0039】
図10において、左側の図は図2におけるA−A’線に沿った断面図であり、SRAMのSTC型メモリセルのキャパシタを配置している領域の断面図である。また、右側の図は図2におけるB−B’線に沿った断面図であり、SRAMのSTC型メモリセルのMOSFETQを配置している領域の断面図である。
【0040】
図10において、左端のゲート電極6は、図2におけるGに相当し、MOSFETQとMOSFETQとのゲート電極6およびそれらを連結している導電層である。また、この左端のゲート電極6の表面には接続孔HG1に相当する接続孔を介してキャパシタCの下部電極9が連結されている。
【0041】
また、左端から2番目のゲート電極6は、図2におけるGに相当し、MOSFETQとMOSFETQとのゲート電極6およびそれらを連結している導電層である。また、この左端から2番目のゲート電極6の表面には接続孔HG2に相当する接続孔11を介してキャパシタCの上部電極12が連結されている。
【0042】
図10において、右側の図のMOSFETは、SRAMのSTC型メモリセルのMOSFETQに相当し、その左側の半導体領域7はソースに相当し、右側の半導体領域7はドレインに相当している。
【0043】
また、MOSFETQのソースに相当する左側の半導体領域7の上の接続孔15は図2における接続孔H2aに相当し、MOSFETQのドレインに相当する右側の半導体領域7の上の接続孔16は図2における接続孔H2bに相当している。
【0044】
したがって、図2における各MOSFETQ〜Qの各ソースに対応する接続孔H1a〜H6aおよび各MOSFETQ〜Qの各ドレインに対応する接続孔H1b〜H5bは、前述した接続孔15(図2における接続孔H2aに相当)および接続孔16(図2における接続孔H2bに相当)を形成する製造工程と同一製造工程を使用して形成することができる。
【0045】
また、MOSFETQのソースに相当する左側の半導体領域7の上の接続孔15に埋め込まれているプラグ17上の配線層19は、図1におけるフリップフロップ回路の一端(駆動用MOSFETQ,Qの各ソース)と接続されている例えば0Vの基準電圧(Vss)を供給しているグランド(GND)配線層である。
【0046】
また、MOSFETQのドレインに相当する右側の半導体領域7の上の接続孔16に埋め込まれているプラグ18上の配線層20は、図1における負荷用MOSFETQのドレイン領域と局所配線Lとに接続されている配線層である。
【0047】
前述した本実施の形態の半導体集積回路装置およびその製造方法によれば、半導体基板1の全面にキャパシタの誘電体となる窒化シリコン膜10を形成しており、その窒化シリコン膜10の上に酸化シリコンを含有する絶縁膜13を形成した後、酸化シリコンを含有する絶縁膜13に接続孔15,16を形成する際に、窒化シリコン膜10をエッチングストッパ膜として使用したフォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術とによって酸化シリコンを含む絶縁膜13をエッチングした後、接続孔15,16の下部の窒化シリコン膜10を窒化シリコン膜10のみがエッチングされて、接続孔15,16の側面の酸化シリコン膜を含有する絶縁膜13と窒化シリコン膜10の下の酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4および酸化シリコン膜からなる側壁絶縁膜8がエッチングされないエッチング法を使用して、窒化シリコン膜10をエッチングして取り除くことによって、接続孔15,16を形成している。
【0048】
したがって、酸化シリコンを含有する絶縁膜13に接続孔15,16を形成する際に、エッチングストッパ膜として機能する窒化シリコン膜10が絶縁膜13の下に配置されていることによって、その窒化シリコン膜10の下の酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4および酸化シリコン膜からなる側壁絶縁膜8がエッチングされるのが防止することができる。また、接続孔15,16における窒化シリコン膜10のみがエッチングされて取り除かれ、そのエッチングによって、接続孔15、16の側壁の酸化シリコンを含有する絶縁膜13、窒化シリコン膜10の下の酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4および酸化シリコン膜からなる側壁絶縁膜8が窒化シリコン膜10を取り除く際に、エッチングされるのを防止することができる。
【0049】
その結果、酸化シリコンを含有する絶縁膜13にフォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、接続孔15,16を形成する際に、その接続孔15,16を形成する領域にキャパシタの誘電体となる窒化シリコン膜10を配置していることによって、フォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術との合わせ精度が大きくなって、接続孔15,16と酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4および酸化シリコン膜からなる側壁絶縁膜8が重なった状態となったとしても、接続孔15,16を形成する際のエッチングによって、酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4および酸化シリコン膜からなる側壁絶縁膜8がエッチングされて破壊されることを防止できるので、それらの合わせずれがあってもその合わせずれを考慮することなく微細加工をもって接続孔15,16を形成することができる。
【0050】
また、接続孔15,16を形成する際のエッチングによって、酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4および酸化シリコン膜からなる側壁絶縁膜8がエッチングされて破壊されることを防止できるので、高信頼度の接続孔15,16を有する半導体集積回路装置を高製造歩留りをもって製造することができる。また、酸化シリコンを含有する絶縁膜13にフォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、接続孔15,16を形成する際に、その接続孔15,16を形成する領域にキャパシタの誘電体となる窒化シリコン膜10を形成する製造工程を使用してエッチングストッパ膜としての窒化シリコン膜10を配置していることによって、エッチングストッパ膜としての窒化シリコン膜10を形成する製造工程として、キャパシタの誘電体となる窒化シリコン膜10を形成する製造工程と同一工程を使用しているので、製造工程数を増加することなく、エッチングストッパ膜としての窒化シリコン膜10を容易に形成することができる。
【0051】
前述した本実施の形態の半導体集積回路装置およびその製造方法によれば、キャパシタを形成する領域のゲート電極6(図5における左端のゲート電極6)に連結しているキャパシタの下部電極9を窒化チタン(TiN)膜によって形成し、しかも、例えばプラズマアンモニアまたはプラズマ窒素などの窒素を含む雰囲気ガスに窒化チタン膜の表面をさらす処理を行っていることによって、窒化チタン膜の表面が分子量的に過剰なチタンと窒素の反応が行えるので、安定した表面状態の窒化チタン膜とすることができる。また、その後、半導体基板1の全面にキャパシタの誘電体となる窒化シリコン膜10を高温加熱方式の熱CVD装置を使用して形成している。
【0052】
したがって、窒化シリコン膜10の水分などの不要な物質を疎外でき、耐熱性のよい高信頼度でしかも高性能な窒化シリコン膜10とすることができる。また、窒化シリコン膜10の下の下部電極9としての窒化チタン膜との化学反応を防止できることによって、高信頼度でしかも高性能な窒化シリコン膜10とすることができる。さらに、キャパシタを形成した後の製造工程において、例えば酸化シリコンを含有する絶縁膜13の形成時に、キャパシタの領域が700℃〜900℃の高温にさらされる場合があるが、前述した窒素を含む雰囲気ガスに窒化チタン膜(キャパシタの下部電極9)の表面をさらす処理を行っているので、キャパシタの下部電極9としての窒化チタン膜とその上の窒化シリコン膜10とが非反応性効果があって、それらの密着度が高く、それらの密着性を低減することはない。その結果、キャパシタの容量の変化および不良などを防止できるので、高信頼度で高性能なキャパシタを有する半導体集積回路装置を製造することができる。
【0053】
前述した本実施の形態の半導体集積回路装置およびその製造方法によれば、キャパシタを形成する領域は、MOSFETが形成されている領域の間のフィールド絶縁膜4の上に配置しており、MOSFETに影響されなくて、フィールド絶縁膜4の上に広い範囲のキャパシタを設計仕様に応じて形成できるので、設計仕様に応じて大容量のキャパシタを配置することができる。その結果、本実施の形態のSRAMを有する半導体集積回路装置におけるSRAMのSTC型メモリセルは、メモリセルの蓄積ノード容量を増やすことができるので、メモリセルサイズの微細化や動作電源電圧の低下に伴うα線ソフトエラー耐性の低下を防ぐことができる。
【0054】
(実施の形態2)
図11〜図18は、本発明の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程を示す断面図である。本実施の形態の半導体集積回路装置およびその製造方法は、前述した実施の形態1と同様に、SRAMを有する半導体集積回路装置およびその製造方法であり、特に、STC型メモリセルの構成要素としてのキャパシタとCMOSFETを備えているSRAMを有する半導体集積回路装置およびその製造方法である。したがって、本実施の形態のSRAMを有する半導体集積回路装置におけるSRAMのSTC型メモリセルを示す回路図は、図1と同様であり、本実施の形態のSRAMを有する半導体集積回路装置およびその製造方法を説明するための前述したSRAMのSTC型メモリセルを模式的に示す平面図は、図2と同様である。
【0055】
次に、図11〜図18を用いて、本実施の形態のSRAMを有する半導体集積回路装置およびその製造方法を説明する。なお、図11〜図18において、左側の図は図2におけるA−A’線に沿った断面図であり、SRAMのSTC型メモリセルのキャパシタを配置する領域の断面図である。また、右側の図は図2におけるB−B’線に沿った断面図であり、SRAMのSTC型メモリセルのMOSFETQを配置する領域の断面図である。
【0056】
まず、図11に示すように、例えば単結晶シリコンからなるp型の半導体基板1にn型のウエル2とp型のウエル3を形成した後、半導体基板1の表面の選択的な領域に溝25を形成し、その溝25に酸化シリコン膜を埋め込んだ後、半導体基板1の表面をCMP法を使用して平坦化することによって、トレンチアイソレーション構造の酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4を形成する。なお、n型のウエル2とp型のウエル3の形成工程は、フィールド絶縁膜4を形成した後に行う態様とすることができる。
【0057】
トレンチアイソレーション構造の酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4を形成する製造工程は、次の通りである。すなわち、半導体基板1の表面に酸化シリコン膜とその上に窒化シリコン膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、素子活性領域の周辺(素子分離領域)に溝25を形成する。次に、半導体基板1の上にCVD法を使用して酸化シリコン膜を堆積して、溝25にその酸化シリコン膜を埋め込んだ後、CMP法を使用して半導体基板1の上の不要な酸化シリコン膜を取り除くと共に半導体基板1および溝25に埋め込まれている酸化シリコン膜の表面を平坦化して、トレンチアイソレーション構造の酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4を形成する。
【0058】
この場合、トレンチアイソレーション構造の酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4を有する半導体基板1の表面は平坦化されている。すなわち、フィールド絶縁膜4の表面と素子活性領域であるp型のウエル3を備えている半導体基板1の表面とが同一の平面状態となっており、それらがCMP法を使用して平坦化されている。
【0059】
その後、図12に示すように、n型のウエル2およびp型のウエル3が形成されている半導体基板1の表面に例えば酸化シリコン膜などからなるゲート絶縁膜5を形成した後、ゲート絶縁膜5の表面に導電性の多結晶シリコン膜などからなるゲート電極6とゲート電極6の上に窒化シリコン膜21を形成した後、フォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、ゲート領域となる窒化シリコン膜21、ゲート電極6、ゲート絶縁膜5のパターン化を行い、例えば1000〜4000オングストローム程度の高さのゲート領域を形成する。
【0060】
なお、左側の図におけるフィールド絶縁膜4の上に形成されているゲート電極6は後述するキャパシタの下部電極に接続される導電層と上部電極に接続される導電層である。また、ゲート電極6は、導電性の多結晶シリコン膜以外に、導電性の多結晶シリコン膜とその上の高融点金属などのメタル膜との積層膜または導電性の多結晶シリコン膜とその上のチタンシリサイド膜またはタングステンシリサイド膜などのシリサイド膜との積層膜などの多層配線構造とすることができる。
【0061】
その後、p型のウエハ3の表面の選択的な領域にn型の不純物をイオン注入し、拡散してNチャネルMOSFETのソースおよびドレインとなるn型の半導体領域7を形成する。その後、図示を省略しているが、n型のウエハ2の表面の選択的な領域にp型の不純物をイオン注入し、拡散してPチャネルMOSFETのソースおよびドレインとなるp型の半導体領域を形成する。次に、ゲート電極6の側面に例えば酸化シリコン膜などからなる側壁絶縁膜(サイドウォールスペーサ)8を形成する。
【0062】
次に、図13に示すように、半導体基板1の上にCVD法を使用して、酸化シリコン膜22を堆積した後、CMP法を使用して窒化シリコン膜21の表面までの不要な酸化シリコン膜22を取り除くと共に酸化シリコン膜22の平坦化を行う。この場合、ゲート電極6の上の窒化シリコン膜21は、エッチングストッパ膜として使用されている。
【0063】
その後、図14に示すように、キャパシタを形成する領域のゲート電極6(図14における左端および左端から2番目のゲート電極6)の上の窒化シリコン膜をフォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、それ以外の領域をエッチング用マスクとしてのレジスト膜によって被覆した状態で取り除いて、キャパシタを形成する領域のゲート電極6(図14における左端および左端から2番目のゲート電極6)の上に接続孔23,24を形成する。
【0064】
次に、図15に示すように、キャパシタを形成する領域のフィールド絶縁膜4の上に前述した実施の形態1と同様な製造工程を使用して、キャパシタを形成する。すなわち、ゲート電極6(図15における左端のゲート電極6)に連結しているキャパシタの下部電極9を窒化チタン膜を使用して形成した後、半導体基板1の全面にキャパシタの誘電体となる窒化シリコン膜10を高温加熱方式の熱CVD装置を使用して数百オングストローム程度の膜厚をもって形成する。その後、キャパシタを形成する領域に接続孔24が形成されたゲート電極6(図15における左端から2番目のゲート電極6)に連結しているキャパシタの上部電極12を形成する。この場合、本実施の形態のキャパシタは、平坦化されたフィールド絶縁膜4および平坦化された酸化シリコン膜22の上に形成していることにより、前述した実施の形態1のキャパシタよりも平坦化されたキャパシタの構造とすることができる。
【0065】
次に、図16に示すように、前述した実施の形態1と同様な製造工程を使用して、半導体基板1の上に酸化シリコンを含有する絶縁膜13を形成し、その後、酸化シリコンを含有する絶縁膜13の上にレジスト膜14を形成した後、フォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、接続孔15および接続孔16を形成する。接続孔15および接続孔16を形成する際には、前述した実施の形態1と同様な製造工程を使用していることによって、エッチングストッパ膜として機能する窒化シリコン膜10が絶縁膜13の下に配置されていることによって、その窒化シリコン膜10の下の酸化シリコン膜22、酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4および酸化シリコン膜からなる側壁絶縁膜8が絶縁膜13にエッチングされるのを防止することができる。
【0066】
次に、図17に示すように、前述した実施の形態1と同様な製造工程を使用して、酸化シリコンを含有する絶縁膜13をエッチング用マスクとして使用して、その絶縁膜13に形成されている接続孔15および接続孔16の下部の窒化シリコン膜10を取り除く作業を行う。したがって、このドライエッチングによって、接続孔15および接続孔16における窒化シリコン膜10のみがエッチングされて取り除かれ、そのドライエッチングによって、接続孔15および接続孔16の側壁の酸化シリコンを含有する絶縁膜13、窒化シリコン膜10の下の酸化シリコン膜22、酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4および酸化シリコン膜からなる側壁絶縁膜8が窒化シリコン膜10を取り除く際に、エッチングされるのを防止することができる。
【0067】
その後、接続孔15および接続孔16の下部の酸化シリコン膜22をゲート領域の高さと同一の1000〜4000オングストローム程度、エッチングして取り除く作業を行う。この場合、オーバエッチングが行われて、酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4および酸化シリコン膜からなる側壁絶縁膜8がエッチングされたとしても、上層の酸化シリコンを含有する絶縁膜13(例えば数百オングストローム)をエッチングした後にこのエッチングを行っていることによって、エッチング量が上層の酸化シリコンを含有する絶縁膜13(例えば数百オングストローム)と比較して少なく、オーバエッチングも少なくできるので、酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4および酸化シリコン膜からなる側壁絶縁膜8が極端にエッチングされることを防止できる。
【0068】
その結果、接続孔15,16の形成の際に、その下の半導体領域7やゲート電極6などにリーク電流が発生するような破壊現象を防止することができることによって、高信頼度の接続孔15,16を高い製造歩留りをもって形成することができる。
【0069】
次に、図18に示すように、前述した実施の形態1の製造工程と同様な製造工程を使用して、不要となったレジスト膜14を取り除いた後に、接続孔15にプラグ17を形成すると共に接続孔16にプラグ18を形成する。その後、プラグ17の上に配線層19を形成すると共にプラグ18の上に配線層20を同時に形成する。次に、半導体基板1の上に必要に応じて多層配線層を形成した後、その上にパッシベーション膜(図示を省略)を形成することにより、半導体集積回路装置の製造工程を終了する。
【0070】
図18において、左側の図は図2におけるA−A’線に沿った断面図であり、SRAMのSTC型メモリセルのキャパシタを配置している領域の断面図である。また、右側の図は図2におけるB−B’線に沿った断面図であり、SRAMのSTC型メモリセルのMOSFETQを配置している領域の断面図である。
【0071】
図18において、左端のゲート電極6は、図2におけるGに相当し、MOSFETQとMOSFETQとのゲート電極6およびそれらを連結している導電層である。また、この左端のゲート電極6の表面には接続孔HG1に相当する接続孔23を介してキャパシタCの下部電極9が連結されている。
【0072】
また、左端から2番目のゲート電極6は、図2におけるGに相当し、MOSFETQとMOSFETQとのゲート電極6およびそれらを連結している導電層である。また、この左端から2番目のゲート電極6の表面には接続孔HG2に相当する接続孔24を介してキャパシタCの上部電極12が連結されている。
【0073】
図18において、右側の図のMOSFETは、SRAMのSTC型メモリセルのMOSFETQに相当し、その左側の半導体領域7はソースに相当し、右側の半導体領域7はドレインに相当している。
【0074】
また、MOSFETQのソースに相当する左側の半導体領域7の上の接続孔15は図2における接続孔H2aに相当し、MOSFETQのドレインに相当する右側の半導体領域7の上の接続孔16は図2における接続孔H2bに相当している。
【0075】
したがって、図2における各MOSFETQ〜Qの各ソースに対応する接続孔H1a〜H6aおよび各MOSFETQ〜Qの各ドレインに対応する接続孔H1b〜H5bは、前述した接続孔15(図2における接続孔H2aに相当)および接続孔16(図2における接続孔H2bに相当)を形成する製造工程と同一製造工程を使用して形成することができる。
【0076】
また、MOSFETQのソースに相当する左側の半導体領域7の上の接続孔15に埋め込まれているプラグ17上の配線層19は、図1におけるフリップフロップ回路の一端(駆動用MOSFETQ,Qの各ソース)と接続されている例えば0Vの基準電圧(Vss)を供給しているグランド(GND)配線層である。
【0077】
また、MOSFETQのドレインに相当する右側の半導体領域7の上の接続孔16に埋め込まれているプラグ18上の配線層20は、図1における負荷用MOSFETQのドレイン領域と局所配線Lとに接続されている配線層である。
【0078】
前述した本実施の形態の半導体集積回路装置およびその製造方法によれば、前述した実施の形態1と同様に、半導体基板1の全面にキャパシタの誘電体となる窒化シリコン膜10を形成しており、その窒化シリコン膜10の上に酸化シリコンを含有する絶縁膜13を形成した後、酸化シリコンを含有する絶縁膜13に接続孔15,16を形成する際に、窒化シリコン膜10をエッチングストッパ膜として使用している。したがって、本実施の形態の半導体集積回路装置およびその製造方法によれば、前述した実施の形態1と同様な効果を得ることができる。
【0079】
なお、本実施の形態は、前述した実施の形態1と異なる製造工程を有し、接続孔15および接続孔16の下部の酸化シリコン膜22をゲート領域の高さと同一の1000〜4000オングストローム程度、エッチングして取り除く作業を行っている。この場合、オーバエッチングが行われて、酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4および酸化シリコン膜からなる側壁絶縁膜8がエッチングされたとしても、上層の酸化シリコンを含有する絶縁膜13(例えば数百オングストローム)を別のエッチング工程によって行った後にこのエッチング工程を行っていることによって、エッチング量が上層の酸化シリコンを含有する絶縁膜13(例えば数百オングストローム)と比較して少なく、オーバエッチングも少なくできるので、酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4および酸化シリコン膜からなる側壁絶縁膜8が極端にエッチングされることを防止できる。
【0080】
その結果、接続孔15,16の形成の際に、その下の半導体領域7やゲート電極6などにリーク電流が発生するような破壊現象を防止することができることによって、高信頼度の接続孔15,16を高い製造歩留りをもって形成することができる。
【0081】
前述した本実施の形態の半導体集積回路装置およびその製造方法によれば、トレンチアイソレーション構造の酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜4を有し、そのフィールド絶縁膜4を有する半導体基板1の表面は平坦化されている。すなわち、フィールド絶縁膜4の表面と素子活性領域であるp型のウエル3を備えている半導体基板1の表面とが同一の平面状態となっており、それらがCMP法を使用して平坦化されている。また、半導体基板1の上にCVD法を使用して、酸化シリコン膜22を堆積した後、CMP法を使用して窒化シリコン膜21の表面までの不要な酸化シリコン膜22を取り除くと共に酸化シリコン膜22の平坦化を行っている。
【0082】
したがって、本実施の形態のキャパシタは、平坦化されたフィールド絶縁膜4および平坦化された酸化シリコン膜22の上に形成していることにより、前述した実施の形態1のキャパシタよりも平坦化されたキャパシタの構造とすることができる。
【0083】
その結果、本実施の形態の半導体集積回路装置およびその製造方法によれば、平坦化されたキャパシタを形成することができることによって、前述した実施の形態1よりも大容量のキャパシタを狭い範囲に配置することができる。その結果、本実施の形態のSRAMを有する半導体集積回路装置におけるSRAMのSTC型メモリセルは、メモリセルの蓄積ノード容量を増やすことができるので、メモリセルサイズの微細化や動作電源電圧の低下に伴うα線ソフトエラー耐性の低下を防ぐことができる。
【0084】
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0085】
例えば、本発明は、例えば半導体基板に半導体素子としてCMOSFETを形成した態様以外に、半導体基板にMOSFET、バイポーラトランジスタなどの種々の半導体素子を形成した態様を採用することができる。また、半導体素子を形成する基板としては、半導体基板とは別の基板であるSOI(Silicon on Insulator)構造の絶縁性領域の上にシリコンの単結晶薄膜が形成されているSOI基板を用いることができる。
【0086】
また、本発明は、前述した実施の形態1,2のSRAMのSTC型メモリセルの構成要素としてのキャパシタを形成した態様以外に、種々の態様のSRAMのSTC型メモリセルまたはDRAM(Dynamic Random Access Memory)のSTC型メモリセルの構成要素としてのキャパシタを形成した態様のメモリまたはメモリとロジックを備えているものなどの種々のキャパシタを有する半導体集積回路装置に適用することができる。
【0087】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0088】
(1).本発明の半導体集積回路装置およびその製造方法によれば、酸化シリコンを含有する絶縁膜に接続孔を形成する際に、エッチングストッパ膜として機能する窒化シリコン膜が絶縁膜の下に配置されていることによって、フォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術との合わせ精度が大きくなって、接続孔と酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜および酸化シリコン膜からなる側壁絶縁膜が重なった状態となったとしても、接続孔を形成する際のエッチングによって、酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜および酸化シリコン膜からなる側壁絶縁膜がエッチングされて破壊されることを防止できるので、それらの合わせずれがあってもその合わせずれを考慮することなく微細加工をもって接続孔を形成することができる。
【0089】
また、接続孔を形成する際のエッチングによって、酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜および酸化シリコン膜からなる側壁絶縁膜がエッチングされて破壊されることが防止できるので、高信頼度の接続孔を有する半導体集積回路装置を高製造歩留りをもって製造することができる。
【0090】
また、酸化シリコンを含有する絶縁膜にフォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、接続孔を形成する際に、その接続孔を形成する領域にキャパシタの誘電体となる窒化シリコン膜を形成する製造工程を使用してエッチングストッパ膜としての窒化シリコン膜を配置していることによって、エッチングストッパ膜としての窒化シリコン膜を形成する製造工程として、キャパシタの誘電体となる窒化シリコン膜を形成する製造工程と同一工程を使用しているので、製造工程数を増加することなく、エッチングストッパ膜としての窒化シリコン膜を容易に形成することができる。
【0091】
(2).本発明の半導体集積回路装置およびその製造方法によれば、キャパシタを形成する領域のゲート電極に連結しているキャパシタの下部電極を窒化チタン膜によって形成し、しかも、例えばプラズマアンモニアまたはプラズマ窒素などの窒素を含む雰囲気ガスに窒化チタン膜の表面をさらす処理を行っていることによって、窒化チタン膜の表面が分子量的に過剰なチタンと窒素の反応が行えるので、安定した表面状態の窒化チタン膜とすることができる。また、その後、半導体基板の全面にキャパシタの誘電体となる窒化シリコン膜を高温加熱方式の熱CVD装置を使用して形成している。
【0092】
したがって、窒化シリコン膜に水分などの不要な物質を疎外でき、耐熱性のよい高信頼度でしかも高性能な窒化シリコン膜とすることができる。また、窒化シリコン膜の下の下部電極としての窒化チタン膜との化学反応が防止できることによって、高信頼度でしかも高性能な窒化シリコン膜とすることができる。
【0093】
さらに、キャパシタを形成した後の製造工程において、例えば酸化シリコンを含有する絶縁膜の形成時に、キャパシタの領域が700℃〜900℃の高温にさらされる場合があるが、前述した窒素を含む雰囲気ガスに窒化チタン膜(キャパシタの下部電極)の表面をさらす処理を行っているので、キャパシタの下部電極としての窒化チタン膜とその上の窒化シリコン膜とは非反応性効果があって、それらの密着度が高く、それらの密着性を低減することはない。その結果、キャパシタの容量の変化および不良などを防止できるので、高信頼度で高性能なキャパシタを有する半導体集積回路装置を製造することができる。
【0094】
(3).本発明の半導体集積回路装置およびその製造方法によれば、キャパシタを形成する領域は、MOSFETが形成されている領域の間のフィールド絶縁膜の上に配置しており、MOSFETに影響されなくて、フィールド絶縁膜の上に広い範囲のキャパシタを設計仕様に応じて形成できるので、設計仕様に応じて大容量のキャパシタを配置することができる。その結果、本発明のSRAMを有する半導体集積回路装置におけるSRAMのSTC型メモリセルは、メモリセルの蓄積ノード容量を増やすことができるので、メモリセルサイズの微細化や動作電源電圧の低下に伴うα線ソフトエラー耐性の低下を防ぐことができる。
【0095】
(4).本発明の半導体集積回路装置およびその製造方法によれば、トレンチアイソレーション構造の酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜を有し、そのフィールド絶縁膜を有する半導体基板の表面は平坦化されている。すなわち、フィールド絶縁膜の表面と素子活性領域である半導体基板の表面とが同一の平面状態となっており、それらがCMP法を使用して平坦化されている。また、半導体基板の上に酸化シリコン膜を堆積した後、CMP法を使用してゲート領域の窒化シリコン膜の表面までの不要な酸化シリコン膜を取り除くと共に酸化シリコン膜の平坦化を行っている。
【0096】
したがって、本発明のキャパシタは、平坦化されたフィールド絶縁膜および平坦化された酸化シリコン膜の上に形成していることにより、LOCOS構造のフィールド絶縁膜の上に形成されたキャパシタよりも平坦化されたキャパシタの構造とすることができる。
【0097】
その結果、本発明の半導体集積回路装置およびその製造方法によれば、平坦化されたキャパシタを形成することができることによって、LOCOS構造のフィールド絶縁膜の上に形成されたキャパシタよりも大容量のキャパシタを狭い範囲に配置することができる。その結果、本発明のSRAMを有する半導体集積回路装置におけるSRAMのSTC型メモリセルは、メモリセルの蓄積ノード容量を増やすことができるので、メモリセルサイズの微細化や動作電源電圧の低下に伴うα線ソフトエラー耐性の低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるSRAMを有する半導体集積回路装置におけるSRAMのSTC型メモリセルを示す回路図である。
【図2】本発明の一実施の形態であるSRAMを有する半導体集積回路装置およびその製造方法を説明するための図1に示すSRAMのSTC型メモリセルを模式的に示す平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態であるSRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態であるSRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態であるSRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態であるSRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法を示す断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態であるSRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法を示す断面図である。
【図8】本発明の一実施の形態であるSRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法を示す断面図である。
【図9】本発明の一実施の形態であるSRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法を示す断面図である。
【図10】本発明の一実施の形態であるSRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法を示す断面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態であるSRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法を示す断面図である。
【図12】本発明の他の実施の形態であるSRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法を示す断面図である。
【図13】本発明の他の実施の形態であるSRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法を示す断面図である。
【図14】本発明の他の実施の形態であるSRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法を示す断面図である。
【図15】本発明の他の実施の形態であるSRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法を示す断面図である。
【図16】本発明の他の実施の形態であるSRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法を示す断面図である。
【図17】本発明の他の実施の形態であるSRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法を示す断面図である。
【図18】本発明の他の実施の形態であるSRAMを有する半導体集積回路装置の製造方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板
2 ウエル
3 ウエル
4 フィールド絶縁膜
5 ゲート絶縁膜
6 ゲート電極
7 半導体領域
8 側壁絶縁膜(サイドウォールスペーサ)
9 キャパシタの下部電極
10 窒化シリコン膜
11 接続孔
12 キャパシタの上部電極
13 酸化シリコンを含有する絶縁膜
14 レジスト膜
15 接続孔
16 接続孔
17 プラグ
18 プラグ
19 配線層
20 配線層
21 窒化シリコン膜
22 酸化シリコン膜
23 接続孔
24 接続孔
25 溝
C キャパシタ
DL,/DL データ線
ゲート電極
ゲート電極
ゲート電極
1a〜H6a 接続孔
1b〜H5b 接続孔
,L局所配線
,Q負荷用MOSFET(PチャネルMOSFET)
,Q駆動用MOSFET(NチャネルMOSFET)
,Q転送用MOSFET(NチャネルMOSFET)
Vcc 電源電圧
Vss 基準電圧
WL ワード線

Claims (8)

  1. MOSFETと、キャパシタとを具備する半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記MOSFETのゲート電極とゲート絶縁膜と半導体領域とを形成する工程と、
    窒化シリコン膜を形成する工程と、
    前記窒化シリコン膜の上に前記キャパシタの電極を形成する工程と、
    前記キャパシタの電極を形成する工程の後に絶縁膜を堆積する工程と、
    前記絶縁膜を堆積する工程の後に前記絶縁膜に接続孔を設ける工程とを有し、
    前記窒化シリコン膜を形成する工程で形成された窒化シリコン膜は、前記キャパシタの誘電膜であり、前記接続孔を設ける工程においてエッチングストッパとして用いられることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法であって、
    前記接続孔を設ける工程は、前記窒化シリコン膜を残した状態で前記絶縁膜をエッチングする工程と前記窒化シリコン膜をエッチングして除去する工程とを有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 請求項1または2記載の半導体集積回路装置の製造方法であって、
    前記接続孔を設ける工程後、プラグを形成する工程と、
    前記プラグを形成する工程後、配線を形成する工程とを更に具備し、
    前記プラグは前記半導体領域と前記配線とを接続することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置の製造方法であって、
    前記キャパシタはフィールド絶縁膜の上に配置され、SRAMメモリセルの2つの記憶ノード間に設けられたものであって、
    前記キャパシタの電極は窒化チタン膜を用いて形成されていることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 基板の表面の選択的な領域を熱酸化して、酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜を形成する工程と、
    その後、前記基板の素子形成領域にMOSFETを複数個形成すると共に前記フィールド絶縁膜の上に前記MOSFETの少なくとも1個以上のMOSFETにおけるゲート電極と連結している配線層を前記ゲート電極と同一の製造工程によって2列形成する工程と、
    前記フィールド絶縁膜の上に、キャパシタの下部電極を前記2列の配線層の一方の配線層の表面と連結した状態で形成する工程と、
    その後、前記基板の全面に、キャパシタの誘電体としての窒化シリコン膜を形成する工程と、
    その後、前記フィールド絶縁膜の上に、キャパシタの上部電極を前記2列の配線層の他方の配線層の表面と連結した状態で形成する工程と、
    前記基板の上に、酸化シリコンを含有する絶縁膜を形成する工程と、
    前記MOSFETのソースおよびドレインとしての半導体領域の上の前記絶縁膜に接続孔をフォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、前記窒化シリコン膜をエッチングストッパ膜として形成する工程と、
    その後、前記接続孔の下部の前記窒化シリコン膜をエッチングによって取り除く工程とを有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 基板の表面の選択的な領域に溝を形成し、その溝にトレンチアイソレーション構造の酸化シリコン膜からなるフィールド絶縁膜を形成する工程と、
    その後、前記基板の素子形成領域に、ゲート電極の表面に窒化シリコン膜を有するMOSFETを複数個形成すると共に前記フィールド絶縁膜の上に前記MOSFETの少なくとも1個以上のMOSFETにおけるゲート電極と連結している配線層を前記ゲート電極およびその表面に形成されている窒化シリコン膜と同一の製造工程によって2列形成する工程と、
    前記基板の上に酸化シリコン膜を含有する絶縁膜を形成した後、前記ゲート電極の表面の前記窒化シリコン膜をエッチングストッパ膜として使用して、CMP法を使用して、前記酸化シリコンを含有する絶縁膜の表面を平坦化する工程と、
    前記フィールド絶縁膜の上の前記2列の配線層の表面の窒化シリコン膜を取り除いた後、前記フィールド絶縁膜の上に、キャパシタの下部電極を前記2列の配線層の一方の配線層の表面と連結した状態で形成する工程と、
    その後、前記基板の全面に、キャパシタの誘電体としての窒化シリコン膜を形成する工程と、
    その後、前記フィールド絶縁膜の上に、キャパシタの上部電極を前記2列の配線層の他方の配線層の表面と連結した状態で形成する工程と、
    前記基板の上に、酸化シリコンを含有する絶縁膜を形成する工程と、
    前記MOSFETのソースおよびドレインとしての半導体領域の上の絶縁膜に接続孔をフォトリソグラフィ技術と選択エッチング技術とを使用して、前記窒化シリコン膜をエッチングストッパ膜として形成する工程と、
    その後、前記接続孔の下部の前記窒化シリコン膜をエッチングによって取り除く工程と、
    その後、前記接続孔における前記窒化シリコン膜の下にあった酸化シリコンを含有する絶縁膜をエッチングによって取り除く工程とを有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 請求項5または6記載の半導体集積回路装置の製造方法であって、前記キャパシタの下部電極を窒化チタン膜を用いて形成し、次いで窒素を含む雰囲気ガスに前記窒化チタン膜の表面をさらす処理を行い、その後、基板の全面にキャパシタの誘電体となる窒化シリコンを高温加熱方式の熱CVD装置を使用して形成することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置の製造方法であって、前記基板に形成されている複数個のMOSFETには、複数個のCMOSFETが含まれており、しかもそれがSRAMのSTC型メモリセルの構成要素となっていることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
JP33735296A 1996-12-17 1996-12-17 半導体集積回路装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3597334B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33735296A JP3597334B2 (ja) 1996-12-17 1996-12-17 半導体集積回路装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33735296A JP3597334B2 (ja) 1996-12-17 1996-12-17 半導体集積回路装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10178109A JPH10178109A (ja) 1998-06-30
JP3597334B2 true JP3597334B2 (ja) 2004-12-08

Family

ID=18307819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33735296A Expired - Fee Related JP3597334B2 (ja) 1996-12-17 1996-12-17 半導体集積回路装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3597334B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4083397B2 (ja) * 2001-06-18 2008-04-30 株式会社ルネサステクノロジ 半導体集積回路装置
US6717193B2 (en) 2001-10-09 2004-04-06 Koninklijke Philips Electronics N.V. Metal-insulator-metal (MIM) capacitor structure and methods of fabricating same
JPWO2005031869A1 (ja) * 2003-09-26 2006-12-07 東京エレクトロン株式会社 半導体装置,半導体装置の製造方法,半導体製造装置及びコンピュータ記録媒体
US9293254B2 (en) * 2014-05-28 2016-03-22 Texas Instruments Incorporated Heated capacitor and method of forming the heated capacitor

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10178109A (ja) 1998-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7893505B2 (en) Semiconductor integrated circuit device
US6762444B2 (en) Semiconductor integrated circuit device and a method of manufacturing the same
US20020030213A1 (en) Semiconductor integrated circuit device and process for manufacturing the same
US6661048B2 (en) Semiconductor memory device having self-aligned wiring conductor
KR100215182B1 (ko) 전기적 도전성 접촉 스터드 및 sram 셀
KR20010104637A (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
US6534864B1 (en) Semiconductor memory device and method of fabricating the same
JP2004363214A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置
JP3597334B2 (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JP3599504B2 (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JPH06326273A (ja) 半導体記憶装置
US5834815A (en) Layout structure for improving resistance uniformity of a polysilicon resistor
JP2671466B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH10270572A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US20050212054A1 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JPH1154509A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
JP4010425B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH03114267A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH1079505A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JPH1187263A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JP2798001B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH05283651A (ja) 半導体装置
JPH03145159A (ja) 半導体記憶装置およびその製造方法
JP2003273249A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JP3055491B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040319

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040430

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080917

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080917

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees