JPH10163192A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH10163192A
JPH10163192A JP9097672A JP9767297A JPH10163192A JP H10163192 A JPH10163192 A JP H10163192A JP 9097672 A JP9097672 A JP 9097672A JP 9767297 A JP9767297 A JP 9767297A JP H10163192 A JPH10163192 A JP H10163192A
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substrate
semiconductor device
concentration
film
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Hirofumi Wataya
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上の配線構造を良好なステップカバレッ
ジで埋め込む、誘電率の低い、しかも吸湿性の少ない優
れた絶縁膜構造を得ることを課題とする。 【解決手段】 F添加した第1の絶縁膜を、高密度プラ
ズマCVD法により、実質的に無バイアス状態で堆積
し、配線構造を覆うライナー膜を形成する工程と、F添
加した第2の絶縁膜を、高密度プラズマCVD法によ
り、高周波バイアス状態で堆積し、配線構造を埋め込む
埋め込み膜を形成する工程と、前記埋め込み膜上に、F
添加した第3の絶縁膜を、高密度プラズマCVD法によ
り、無バイアス状態で堆積する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に半導体装置に
関し、特に誘電率の低い層間絶縁膜を有する半導体装置
および半導体集積回路に関する。一般に半導体集積回路
では、半導体装置は層間絶縁膜により覆われ、かかる層
間絶縁膜上にはさらに多層配線構造を構成する配線パタ
ーンが延在する。特に最近の半導体集積回路では、集積
密度の向上にともない配線パターンが微細化している
が、これに関連して層間絶縁膜の誘電率に起因する配線
遅延の問題が顕著になっている。
【0002】
【従来の技術】図9(A)〜(B)および図10(C)
は従来の多層配線構造を形成する工程を示す。図9
(A)を参照するに、まず基板11上に形成された配線
パターン12上に、通常の平行平板プラズマCVD装置
により、基板バイアスをかけない状態で、SiO2 膜1
3を形成する。このように、基板バイアス無しで形成さ
れたSiO 2 膜13はリーク電流が少ない利点を有する
が、一般に図9(A)に示すようにステップカバレッジ
が不十分であるため、さらに図9(B)の工程におい
て、高密度プラズマを用い、基板バイアスを印加した状
態でさらにSiO2 膜14を堆積する。SiO2 膜14
は基板バイアスが存在する状態で堆積されるため、反応
室中のプラズマにより、堆積と同時にスパッタエッチン
グを受け、その競合の結果良好なステップカバレッジが
得られる。
【0003】さらに、図10(C)の工程で、前記Si
2 膜14を化学機械研磨(CMP)することにより、
平坦化された構造が得られる。かかる構造では、先にも
説明したように、層間絶縁膜13,14の誘電率が比較
的大きいため、微細化された半導体集積回路の場合、動
作速度が低下してしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来より、
SiO2 等のSi−O結合を有する絶縁膜では、膜中に
F(フッ素)を導入することにより誘電率を低下させる
ことが可能であることが公知である。すなわち、層間絶
縁膜は膜中のF濃度が低いと誘電率が大きいが、F濃度
が増大すると誘電率が低下する。そこで、図10(C)
のような構造において、層間絶縁膜13,14にFを導
入することにより、各々の層間絶縁膜の誘電率を減少さ
せ、半導体装置の動作速度を向上させることが考えられ
る。
【0005】しかし、従来の平行平板型プラズマCVD
装置によりかかる層間絶縁膜を形成した場合、堆積当初
の誘電率は低下しても、膜の吸湿性がF濃度の増大と共
に増大してしまうため、時間と共に誘電率が増大し、望
ましい誘電率の低下は相殺されてしまう。また、このよ
うに吸湿した層間絶縁膜は膜質が劣り、配線パターンの
コロージョンや剥がれ等の問題を引き起こす。
【0006】このような事情で、従来の平行平板型プラ
ズマCVD装置で層間絶縁膜を形成する場合、十分な量
のFを導入することが出来ず、膜の誘電率は3.8程度
が限度となっていた。一方、誘導結合プラズマ(IC
P)あるいはECRを使った高密度プラズマを使うと、
形成される層間絶縁膜の膜質をある程度改善することが
できる。しかし、このような場合でも、膜中のFの濃度
が増大すると、誘電率の低下と引き換えに膜の吸湿性が
増大する傾向は変わらず、このため、かかる方法で形成
された層間絶縁膜でも誘電率を3.5よりも低下させる
のは現実的でなかった。例えば、図9(A)〜(B),
図10(C)に示す従来の工程において、層間絶縁膜1
3,14を高密度プラズマで形成する場合、膜13,1
4中に高濃度のFを導入しても、得られる膜の吸湿性が
悪く、実用にならない。
【0007】また、このようにFを添加した層間絶縁膜
では、層間絶縁膜をAl等の金属配線パターン上に直接
形成した場合、膜中の過剰なFラジカルが金属配線パタ
ーンを腐食してしまう問題が生じる。また、ラインアン
ドスペースパターンを埋めるように層間絶縁膜を体積す
る場合にも、層間絶縁膜のうち、パターンの間を埋める
部分が、層間絶縁膜中の過剰なFラジカルにより分解さ
れてしまい、その結果、層間絶縁膜によるラインアンド
スペースパターンのステップカバレッジが著しく劣化し
てしまう問題が生じる。
【0008】一方、従来より、SOGをスピンコート法
により塗布することにより、誘電率が2.0〜3.0程
度の層間絶縁膜を得ることが可能である。しかし、この
ようなSOG膜は一般に基板表面に引張応力場を形成
し、その結果、かかる引張応力場により基板表面が凹面
状に反ってしまう問題が生じる。このようなSOG層間
絶縁膜に起因する基板の反りが生じると、層間絶縁膜上
にさらに形成されるパターンに、フォトリソグラフィの
過程で位置ずれや歪みが生じてしまう。
【0009】この問題を解決するために、従来は、平行
平板プラズマCVD法あるいは高密度プラズマCVD法
により、かかる層間絶縁膜上に、圧縮応力場を形成する
F添加SiO2 膜を、キャップ層として形成することが
行われていた。しかし、平行平板プラズマCVD法を使
った場合に得られるキャップ層の誘電率は精々3.8程
度で、これより低下させようとすると膜の吸湿性が劣化
してしまう。さらに、高密度プラズマCVD法を使って
も、得られるキャップ層の誘電率は、精々3.5程度が
限界である。
【0010】そこで、本発明は叙上の課題を解決した半
導体装置およびその製造方法を提供することを概括的目
的とする。本発明のより具体的な課題は、低誘電率で、
同時に吸湿性の低い絶縁膜を有する半導体装置およびそ
の製造方法を提供することにある。本発明の別の課題
は、絶縁膜中に、F原子を、吸湿性を劣化させることな
く導入する方法を提供することにある。
【0011】本発明のさらに別の課題は、Fを添加した
誘電率の低い絶縁膜を有する半導体装置において、絶縁
膜のステップカバレッジを向上させ、同時に吸湿性を最
小化した半導体装置、およびその製造方法を提供するこ
とにある。本発明のさらに別の課題は、基板上に、圧縮
応力場を形成するような絶縁膜よりなるキャップ層を備
えた半導体装置において、キャップ層の誘電率を最小化
し、同時にキャップ層の吸湿性を最小化した半導体装置
およびその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題
を、請求項1に記載したように、基板上に絶縁膜を堆積
する工程を含む半導体装置の製造方法において、前記絶
縁膜を堆積する工程は、高密度プラズマ中で、F(フッ
素)を添加した第1の絶縁膜を、気相原料の分解によ
り、前記基板上に、基板バイアスを実質的に印加しない
状態で形成する第1のプラズマCVD工程と;高密度プ
ラズマ中で、Fを添加した第2の絶縁膜を、気相原料の
分解により、前記基板上に、基板バイアスを印加した状
態で形成する第2のプラズマCVD工程と;高密度プラ
ズマ中で、Fを添加した第3の絶縁膜を、気相原料の分
解により、前記基板上に、基板バイアスを実質的に印加
しない状態で形成する第3のプラズマCVD工程とより
なることを特徴とする半導体装置の製造方法により、ま
たは請求項2に記載したように、前記第1〜第3の絶縁
膜は、いずれもSi−O結合を含むことを特徴とする請
求項1記載の半導体装置の製造方法により、または請求
項3に記載したように、前記第2のプラズマCVD工程
は、前記第2の絶縁膜中におけるFの濃度が、前記第1
および第3の絶縁膜のいずれにおけるFの濃度よりも低
くなるように実行されることを特徴とする請求項1また
は2記載の半導体装置の製造方法により、または請求項
4に記載したように、前記第1および第3の絶縁膜は、
各々12原子%以上の濃度のFを含み、前記第2の絶縁
膜は、8原子%以下の濃度のFを含むことを特徴とする
請求項1〜3のうち、いずれか一項記載の半導体装置の
製造方法により、または請求項5に記載したように、前
記第1および第3のプラズマCVD工程の少なくとも一
方は、基板バイアスを印加しない状態で実行されること
を特徴とする請求項1〜4のうち、いずれか一項記載の
半導体装置の製造方法により、または請求項6に記載し
たように、前記第2のプラズマCVD工程は、前記第2
の絶縁膜が実質的に平坦化されるような大きさの基板バ
イアスを印加されて実行されることを特徴とする請求項
1〜4のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方
法により、または請求項7に記載したように、前記第1
〜第3のプラズマCVD工程は、いずれも300°C以
上の基板温度で実行されることを特徴とする請求項1〜
5のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法に
より、または請求項8に記載したように、前記第1〜第
3のプラズマCVD工程は、いずれも109 cm-3以上
のプラズマ密度の環境において実行されることを特徴と
する請求項1〜7のうち、いずれか一項記載の半導体装
置の製造方法により、または請求項9に記載したよう
に、前記第1〜第3の絶縁膜の各々は、SiO2 ,PS
G,BPSGよりなる群より選択されることを特徴とす
る請求項1〜8のうち、いずれか一項記載の半導体装置
の製造方法により、または請求項10に記載したよう
に、前記基板上には、配線パターンが形成されており、
前記第1のプラズマCVD工程は、前記第1の絶縁層が
前記配線パターンの断面形状に沿って堆積するように実
行されることを特徴とする請求項1〜9のうち、いずれ
か一項記載の半導体装置の製造方法により、または請求
項11に記載したように、前記第1〜第3のプラズマC
VD工程は、共通の反応室中において、減圧環境を中断
することなく、基板バイアスのみを変化させることによ
り、連続して実行されることを特徴とする請求項1〜1
0のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法に
より、または請求項12に記載したように、基板と、前
記基板上に形成された、凸部および凹部を有する構造
と、前記構造を埋めるように形成された絶縁膜とを備え
た半導体装置において、前記絶縁膜は:前記構造に形状
的に対応して延在する第1の絶縁膜と;前記第1の絶縁
膜上に形成され、前記凹部を埋め、実質的に平坦化され
た表面を有する第2の絶縁膜と;前記第2の絶縁膜上に
形成された第3の絶縁膜とよりなり、前記第1の絶縁膜
は第1のAr濃度を有し、前記第2の絶縁膜は、前記第
1のAr濃度よりも高い第2のAr濃度を有し、前記第
3の絶縁膜は、前記第2のAr濃度よりも低い第3のA
r濃度を有することを特徴とする半導体装置により、ま
たは請求項13に記載したように、前記第1〜第3の絶
縁膜は、いずれもSi−O結合を含むことを特徴とする
請求項12記載の半導体装置により、または請求項14
に記載したように、前記第1〜第3の絶縁膜の各々は、
SiO2 ,PSG,BPSGよりなる群より選択される
ことを特徴とする、請求項12記載の半導体装置によ
り、または請求項15に記載したように、前記第1の絶
縁膜はさらに第1のF濃度を有し、前記第2の絶縁膜
は、さらに前記第1のF濃度よりも少ない第2のF濃度
を有し、前記第3の絶縁膜は、前記第2のF濃度よりも
多い第3のF濃度を有することを特徴とする請求項12
から14のうち、いずれか一項記載の半導体装置によ
り、または請求項16に記載したように、前記第1の絶
縁膜は、エッチャントに対して第1のエッチングレート
を示し、前記第2の絶縁膜は、前記エッチャントに対し
て前記第1のエッチングレートよりも大きい第2のエッ
チングレートを示し、前記第3の絶縁膜は、前記エッチ
ャントに対して前記第2のエッチングレートよりも小さ
い第3のエッチングレートを示すことを特徴とする請求
項12から14のうち、いずれか一項記載の半導体装置
により、または請求項17に記載したように、基板上に
絶縁膜を堆積する工程を含む半導体装置の製造方法にお
いて、前記絶縁膜を堆積する工程は、高密度プラズマ中
で、F(フッ素)を添加した第1の絶縁膜を、Fおよび
H(水素)を含む第1の気相原料の分解により、前記基
板上に、基板バイアスを印加した状態で形成する第1の
プラズマCVD工程と;高密度プラズマ中で、Fを添加
した第2の絶縁膜を、Fを含むHを実質的に含まない第
2気相原料の分解により、前記基板上に、基板バイアス
を印加した状態で形成する第2のプラズマCVD工程と
よりなることを特徴とする半導体装置の製造方法によ
り、または請求項18に記載したように、前記第1の気
相原料は、Fを含有する第1の化合物と、Hを含有する
第2の化合物の混合物であることを特徴とする請求項1
7記載の半導体装置の製造方法により、または請求項1
9に記載したように、前記第2の化合物は、前記第1の
化合物に対して、10〜50%の体積比で供給されるこ
とを特徴とする請求項18記載の半導体装置の製造方法
により、または請求項20に記載したように、前記第1
の化合物はSiF4 ,Si2 6 ,C2 6 およびCF
4 よりなる群から選択され、前記第2の化合物は、
2 ,SiH4 ,Si2 6 ,SiH2 2 よりなる群
から選択されることを特徴とする請求項18記載の半導
体装置の製造方法により、または請求項21に記載した
ように、基板と、前記基板上に形成されたパターンと、
前記パターンを埋めるように形成された層間絶縁膜とよ
りなる半導体装置において、前記層間絶縁膜は、前記パ
ターンを埋める第1の層間絶縁膜と、前記第1の層間絶
縁膜上に形成された第2の層間絶縁膜とよりなり、前記
第1および第2の層間絶縁膜は、いずれもF(フッ素)
を添加されたSiO2 よりなり、第1の層間絶縁膜は、
H(水素)を第2の層間絶縁膜におけるよりも高い濃度
で含んでいることを特徴とする半導体装置により、また
は請求項22に記載したように、前記第1の層間絶縁膜
は、Hを1〜3原子%の濃度で含み、前記第2の層間絶
縁膜は、実質的にH原子を含まないことを特徴とする請
求項21記載の半導体装置により、または請求項23に
記載したように、基板上に絶縁膜を堆積する工程を含む
半導体装置の製造方法において、前記絶縁膜を堆積する
工程は、基板上に、基板上のパターンを埋めるようにス
ピンオングラス層を形成する工程と、前記スピンオング
ラス層上に、Fを添加したSiO2 よりなる層間絶縁膜
を、高密度プラズマCVD法により堆積する工程とより
なることを特徴とする半導体装置の製造方法により、ま
たは請求項24に記載したように、前記高密度プラズマ
CVD法は、基板バイアスを実質的に印加しない状態で
実行されることを特徴とする請求項23記載の半導体装
置の製造方法により、または請求項25に記載したよう
に、基板と、基板上のパターンと、基板上に前記パター
ンを埋めるように形成された層間絶縁膜構造を有する半
導体装置において、前記層間絶縁膜構造は、前記基板上
において、前記パターンを埋めるように形成され、実質
的に平坦な主面を有するスピンオングラスよりなる第1
の層間絶縁膜と、前記スピンオングラス層上に形成さ
れ、Fを添加されたSiO2 よりなる第2の層間絶縁膜
とよりなり、前記第2の層間絶縁膜は、不活性ガスを含
むことを特徴とする半導体装置により、解決する。
【0013】以下、本発明の原理を、図1,図2を参照
しながら説明する。本発明の発明者は、高密度プラズマ
中においてF添加SiO2 膜を堆積する実験を行った。
実験は、図1に示すICP型プラズマCVD装置の反応
容器10中にArプラズマを形成し、前記反応容器10
中に原料ガスとしてSiH4 ,SiF4 およびO2 を供
給することにより行った。
【0014】供給された原料ガスは、前記反応容器10
中の試料保持台1上に静電チャック2を介して保持され
た基板3上にF添加されたSiO2 膜の堆積を生じる
が、その際前記基板1には、第1の高周波電源4から、
周波数が13.56MHz の高周波バイアスが供給され
る。さらに、図1のICP型プラズマCVD装置では、
反応室10の外側にコイル10Aが形成され、コイル1
0Aを、別の高周波電源5から周波数が13.56MH
z のソースパワーを供給することにより駆動して、反応
室10中のプラズマを狭搾し、109 cm-3以上、典型
的には1011〜1013cm-3程度のプラズマ密度を実現
する。
【0015】図1の装置では、試料保持台1中にヒータ
ー1Aが埋設され、これを駆動することにより、堆積時
の基板温度を制御することができる。また、膜中のF濃
度は、反応室10中へのSiF4 の供給を制御すること
により制御できる。プラズマCVDの技術において周知
のように、図1の構成において基板3に印加される高周
波バイアスを大きくすると、膜の堆積と同時にエッチン
グが生じ、その競合により平坦化された膜を得ることが
可能である。一方、このように大きな高周波バイアス下
で堆積した膜は、緻密ではあるものの、Ar原子による
衝突により歪みを蓄積し易い。
【0016】図2は、図1のプラズマCVD装置を使っ
てSi基板3上に堆積したF添加SiO2 膜の誘電率の
経時変化を示す。図2中、実線Aは、基板バイアスを1
200Wに設定して堆積したSiO2 膜のうち、膜中の
F濃度を約12原子%とした場合の誘電率を、また、破
線Bは基板バイアスを同じく1200Wに設定して堆積
したSiO2 膜のうち、膜中のF濃度を7〜8原子%と
した場合の誘電率を示す。
【0017】図2よりわかるように、F濃度が低い膜で
は、実線Bで示すように、堆積直後の誘電率は約3.6
であるのに対し、F濃度を高くすると、実線Aで示すよ
うに、誘電率は約3.4まで減少する。換言すると、S
iO2 膜中にFを導入することにより、膜の誘電率が低
下する公知の事実が確認される。しかし、F濃度を高く
したSiO2 膜では、図2の実線Aよりわかるように、
時間の経過とともに誘電率が上昇してしまい、大気中に
7日間放置した後には、実線Bで示すF濃度が低いSi
2 膜の誘電率を超えてしまうことが見出された。これ
は、得られたSiO2 膜中に実質的な歪みの蓄積が生じ
ていて、その結果膜が大気中の水分を吸湿するためと考
えられる。F濃度が低いSiO2 膜でも、誘電率の経時
変化は生じるが、その割合ははるかに緩やかである。
【0018】本発明の発明者は、さらに、メタル配線上
に3層からなるF添加酸化膜を高密度プラズマCVD法
により堆積する実験において、第1層目および第3層目
のF添加酸化膜を無バイアス状態で堆積し、第2層目の
F添加酸化膜のみをバイアス状態で堆積することによ
り、第1層目あるいは第3層目の酸化膜について、図2
の一点鎖線Cで示すような、誘電率が低く、しかも大気
中の放置した場合にもその経時変化の少ない構造が得ら
れることを見出した。すなわち、このような構造では、
第1層目および第3層目のF添加酸化膜の耐吸湿性が大
きく向上し、このため第1層目絶縁膜で覆われるメタル
配線のコロージョンや剥離の問題が回避される。また、
このように、第1層目および第3層目のF添加絶縁膜の
耐吸湿性が向上しているため、前記第1および第3のF
添加絶縁膜ではFの添加量を増大させても問題が生じる
ことがなく、多量のFを添加することにより、誘電率を
大きく低下させることができる。
【0019】前記第1のF添加酸化膜は無バイアス条件
下で堆積されるためステップカバレッジが良好でなく、
このため100nm程度の厚さが実用的な上限となる
が、本発明では、さらに前記第2のF添加酸化膜をバイ
アス条件下において堆積することにより、優れたステッ
プカバレッジを実現する。例えば、メタル配線層の高さ
を800nm、アスペクト比が2程度の構造において、
前記第1のF添加酸化膜を100nm堆積した後、前記
第2のF添加酸化膜を700nm程度の厚さに堆積する
ことにより、配線層パターン間の隙間を、前記第2のF
添加酸化膜により、実質的に完全に埋めることができ
る。かかる第2のF添加酸化膜の堆積はバイアス条件下
において実行されるため、膜の吸湿性を最小化するため
にFの添加量は減少させるのが好ましい。
【0020】このようにして堆積された第2のF添加酸
化膜は平坦化された表面を有し、本発明では、前記平坦
化された表面上に、前記第3のF添加酸化膜を、無バイ
アス条件下で堆積する。前記第2のF添加酸化膜の表面
は平坦化されているため、第3のF添加酸化膜の堆積は
任意の所望の厚さ、例えば1000nm程度の厚さに実
行することができる。また、この工程では、前記第1の
F添加酸化膜の堆積と同様に、耐吸湿性を劣化させるこ
となくFの添加量を増大させることができるため、前記
3層構造の絶縁構造全体の誘電率を低下させることがで
きる。かかる構造は、必要に応じてCMP工程により、
さらに平坦化を行ってもよい。
【0021】以上を要約するに、本発明によれば、かか
るF濃度の高いSiO2 膜を、高密度プラズマ中におい
て、実質的に無バイアス状態で堆積することにより、半
導体装置の高速動作に有利な低い誘電率を有し、しかも
耐吸湿性に優れたSiO2 膜を得ることが可能になる。
かかる優れた特性を有する膜は、実質的に無バイアス状
態で形成されるため、配線パターン等、基板上に形成さ
れた構造上に堆積した場合、ステップカバレッジおよび
膜の平坦性が劣る問題が生じる。そこで、本発明では、
このように安定な低誘電率SiO2 膜が基板上に形成さ
れた後、F濃度の低いSiO2 膜を、高密度プラズマ、
高周波バイアス下で堆積することにより、基板上の構造
の凹凸を、吸湿に対して安定な材料で埋めることができ
る。このようにして平坦化された構造上に、さらにF濃
度の大きい低誘電率SiO2 膜を、再び高密度プラズマ
中、実質的に無バイアス状態で堆積することにより、耐
吸湿性に優れた、低誘電率絶縁構造を形成することがで
きる。
【0022】図3は、本発明の原理を示す別の図であ
る。先にも説明したように、層間絶縁膜中にFを導入す
ると、膜の誘電率を低下させることが可能になるが、膜
中のF濃度が高いと過剰なFがSiと反応し、SiF4
の形で分解・気化してしまう傾向が生じる。かかる分解
反応は、特にラインアンドスペースパターンの間を埋め
る部分で顕著で、その結果パターンのステップカバレッ
ジが劣化してしまう。
【0023】これに対し、本発明では、層間絶縁膜の高
密度プラズマCVD工程中において、原料ガスにH(水
素)を含有するガス、例えばSiH4 を添加する。かか
る原料ガスは分解時にHを放出するが、放出されたHは
膜中あるいは膜周辺の過剰のFラジカルと結合してHF
分子を形成し、形成されたHF分子は堆積した膜から速
やかに逃散する。
【0024】図3は、かかる原料ガス中へのH添加によ
る、層間絶縁膜のステップカバレッジの変化を示す。た
だし、ステップカバレッジは、下地パターンの上面上に
おける層間絶縁膜の厚さをa,側壁面における厚さをb
として、b/a×100(%)で表す。また、上に記載
したように、H添加は、SiF4 へのSiH4 添加によ
り行った。ただし、層間絶縁膜の堆積は、高密度プラズ
マCVD法により、先と同様な条件で行った。
【0025】図3よりわかるように、SiH4 添加量、
換言するとH添加量がゼロであると、ステップカバレッ
ジは0%で、ラインアンドスペースパターンの側壁面に
は実質的な層間絶縁膜の堆積が生じないことがわかる。
これに対し、SiH4 添加量を10%にすると、ステッ
プカバレッジは10%程度まで向上し、平坦性は良好で
はないが、ラインアンドスペースパターンを覆う層間絶
縁膜の堆積が可能になる。
【0026】一方、このようなSiH4 あるいは水素を
添加して形成した層間絶縁膜では、膜中に水素が含まれ
るため、これに伴って膜の吸湿性が劣化しやすい問題点
が生じる。そこで、本発明では、かかる第1層目の層間
絶縁膜上に、さらにHを添加しない第2層目の層間絶縁
膜を、同様に高密度プラズマCVD法により形成する。
かかる第2層目の層間絶縁膜は、ラインアンドスペース
パターン上に直接に堆積されるのではなく、第1層目の
層間絶縁膜上に堆積されるため、ステップカバレッジの
問題は生じない。また、かかる第2層目の層間絶縁膜を
堆積することにより、層間絶縁膜全体の平坦性を向上さ
せることができる。第1および第2の層間絶縁膜は、い
ずれもF添加されているため、誘電率が低い特徴を有す
る。
【0027】図4は、かかるH添加を行った第1層目の
層間絶縁膜について、誘電率とSiH4 添加量との関係
を示す。図4よりわかるように、誘電率はSiH4 添加
量とともに直線的に増大する。そこで、先に述べた層間
絶縁膜の吸湿性の増大を抑止するのみならず、層間絶縁
膜の誘電率を低下させるためにも、SiH4 添加量、す
なわちH添加量は、30%以下に設定するのが好まし
い。
【0028】さらに、本発明は、高密度プラズマCVD
法による層間絶縁膜構造の形成の際、ラインアンドスペ
ースパターンを埋めるように低誘電率のSOG膜を第1
層膜として形成し、かかるSOG膜上に、高密度プラズ
マCVD法により、高濃度にFを添加したSiO2 より
なる層間絶縁膜を、第2層膜として、基板バイアスなし
で堆積する。かかる構成の層間絶縁膜構造では、SOG
膜およびその上のF添加SiO2 膜が、いずれも低誘電
率であるため、層間絶縁膜全体としても、低い誘電率が
実現される。また、SOG膜は表面が平坦であるため、
基板バイアスを印加せずとも、その上に平坦なF添加S
iO2 膜を安定に形成することができる。先にも図2で
説明したように(直線C)、かかる第2層目の層間絶縁
膜は、基板バイアスを印加せずに形成されるため、低誘
電率にもかかわらず吸湿性が低く、安定している。
【0029】また、先にも説明したように、SOG膜は
一般に引張応力場を形成し、基板に、これを上に凹に反
らせようとする力を加えるが、F添加SiO2 膜は逆の
圧縮応力場を形成し、その結果基板の反りが抑制され
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好ましい実施例に
ついて、図5(A)〜図6(D)を参照しながら説明す
る。図5(A)を参照するに、まずCuあるいはAl合
金等よりなる配線パターン22が形成されたSi基板2
1を、先に図1で説明したICP−CVD装置の試料保
持台1上に静電チャック2を使って保持し、反応室中に
Arをプラズマガスとして供給する。さらに、基板21
を300°C以上、好ましくは400°C程度の温度に
加熱し、反応室10中を約0.8Pa以下の圧力まで排
気・減圧する。さらに、高周波電源5を例えば4.5k
Wのパワーで駆動することにより、反応室10中に密度
が109 cm-3を超える高密度プラズマを形成する。
【0031】さらに、反応室10中に、原料ガスとして
SiH4 およびO2 を、ドーパントガスであるSF4
共に供給し、前記配線パターン22上に、パターン22
の断面形状に沿った形状のF添加SiO2 膜23を、1
00nm以下の厚さに、高周波電源4による高周波バイ
アスを印加することなく堆積する。配線パターン22は
例えば高さが1μmで2以上のアスペクト比を有する
が、膜22の堆積は、高周波電源4を駆動せずに実行さ
れるため、SiO2 膜23による配線パターン22のス
テップカバレッジおよび平坦性は余り良好ではなく、パ
ターン22上面での膜厚が100nmである場合、側面
での膜厚は典型的には40nm程度になる。
【0032】前記SiO2 膜23を堆積する場合、原料
ガスSiH4 ,O2 およびSiF4は、典型的にはそれ
ぞれ20cc/分,200cc/分,80cc/分の流
量で供給され、その結果、得られたSiO2 膜23中に
はFが約12原子%含まれる。一方、膜23の堆積は実
質的に無バイアスで行われるため、膜23中に取り込ま
れるAr量はわずかで、典型的には検出限界以下であ
る。このようにして形成されたSiO2 膜23は、図2
のラインCに示すように3.4程度の低い誘電率を有
し、しかも誘電率の経時変化が非常に少ない。
【0033】先にも説明したように、SiO2 膜23に
よる配線パターン22の平坦性は良好ではないため、本
実施例では、図5(B)の工程で、前記図5(A)の構
造上に別のSiO2 膜24を、前記反応室10中に前記
原料ガスを、図1の高周波電源4によるバイアスを印加
した状態で供給することにより、例えば800nmの厚
さに堆積する。印加される高周波バイアスは例えば12
00W程度のパワーに設定され、かかるバイアス下にお
ける堆積に伴うエッチングと堆積の競合の結果、膜24
は優れたステップカバレッジおよび平坦性を示す。
【0034】SiO2 膜24の高周波バイアス下での堆
積では、図2の実線Aよりわかるように、膜中における
Fの濃度が高いと吸湿性が大きくなり、膜が不安定にな
るので、SF4 の供給量を70cc/分程度に減少さ
せ、その結果、膜24中におけるF濃度は7〜8原子%
程度に減少する。膜24中のF濃度がこのように低い場
合には、誘電率の経時変化は図2の破線Bにより示され
るように、わずかである。
【0035】本実施例では、さらに図6(C)の工程に
おいて、図5(B)の構造上に、低誘電率のF添加Si
2 膜25を、高周波電源4からの基板バイアスを遮断
し、あるいは高周波電源4の出力を実質的に0Wに設定
し、1.2μmの厚さに堆積する。その際、原料ガスの
供給は、SiO2 膜23を形成した場合と同様に行わ
れ、その結果SiF4 の供給量が80cc/分,O2
供給量が200cc/分,SiH4 の供給量が20cc
/分に設定される。
【0036】このようにして形成されたSiO2 膜25
は12原子%程度の高いF濃度を有し、しかも実質的に
基板バイアスが0Wで形成されるため、誘電率が図2の
ラインCで示されるように3.4程度まで減少し、しか
も経時変化が少ない。さらに、図6(D)の工程でSi
2 膜25に対してCMP工程を行い、表面を平坦化さ
せる。かかる平坦化された構造上に、さらに配線パター
ン22を形成し、図5(A)〜(B),図6(C)〜
(D)の工程を実行することにより、多層配線構造を形
成することが可能である。
【0037】図6(D)の構造では、SiO2 膜23,
24,25のいずれもが、吸湿に対して安定であり、経
時変化の少ない膜を得ることができる。また、SiO2
膜23,24,25では、膜中のF濃度およびAr濃度
が先に説明したように変化するが、また膜のエッチング
速度も変化する。すなわち、膜24はバイアス下におい
て堆積されるため緻密で、HFに対するエッチング速度
が大きいのに対し、膜23あるいは25はより小さいエ
ッチング速度を示す。例えば、1200Wのバイアスを
印加した条件下で堆積した場合、SiO2 膜は1%HF
に対して60nm/minのエッチング速度を示すのに
対し、無バイアスで堆積したSiO2 膜は、同じ1%H
Fに対して20nm/minのエッチング速度を示す。
これは、バイアス条件下で堆積した膜が、膜中にArを
取り込んでおり(典型的には0.2原子%程度)、かか
る取り込まれたArが生じる歪みにより、エッチング速
度が増大するものと考えられる。
【0038】ところで、図5(B)の工程において膜2
4を高バイアス下で堆積する際に、SiF4 の供給速度
を抑えることなく、膜23あるいは25を堆積する場合
と同様に、SiO2 膜24中に高濃度のFを、例えば1
2原子%程度に導入することも可能である。この場合に
は、膜24の吸湿性は図4の実線Aに示すように劣化す
るが、上下に安定なSiO2 膜23,25が形成される
ため、膜24の吸湿は効果的に抑止される。このように
して形成された膜24は、図2に示すように3.4程度
の低い誘電率を有するため、膜23〜25よりなる複合
絶縁膜は、非常に低い誘電率を示す。
【0039】以上の実施例の説明では、膜23〜25は
SiO2 膜であるとしたが、本発明はかかるSiO2
の誘電率低下に限定されるものではなく、PSGやBP
SG等、構造中にSi−O結合を有する非晶質ないしガ
ラス膜に対しても適用可能である。さらに、以上の説明
では、SiO2 膜23〜25を堆積する際に、プラズマ
CVD装置の反応室10中に、Siの原料としてSiH
4 を、酸素の原料としてO 2 を、またFドーパントガス
としてSiF4 を供給していたが、Siの原料ガスとし
ては、他にも様々なSi含有ガス、例えばSi2 6
SiCl4 ,SiH 2 Cl2 等が、酸素の原料ガスとし
ては、他にの様々なO含有ガス、例えばN2O等が、ま
たFドーパントガスとしては、他にも様々なF含有ガ
ス、例えばSi 2 2 2 等が使用可能である。
【0040】さらに、プラズマガスはArに限定される
ものではなく、Xe等を使うこともできる。この場合に
は、SiO2 膜24においてXe濃度が、膜23あるい
は25よりも高くなる。また、上記の工程においては、
高周波電源4で形成される高周波バイアスは、0Wと1
200Wの間で切換えられたが、膜23あるいは25を
堆積する無バイアス状態において、100W以下の高周
波バイアスを印加しても同様な効果が得られる。また、
膜24を堆積するバイアス状態において、高周波バイア
スのパワーを90W〜150Wの範囲で変化させても同
様な効果が得られる。
【0041】さらに、先にも説明したように、図5
(A)〜図6(C)の工程において、基板温度は400
°Cに設定する必要はなく、300°C以上の温度であ
れば所望のF添加SiO2 膜が得られる。次に、本発明
の第2実施例について、図7(A),(B)を参照しな
がら説明する。
【0042】図7(A)を参照するに、本実施例では、
Si等よりなる基板31上に形成されたAlあるいはA
l合金よりなる導体パターン32を埋めるように、第1
の層間絶縁膜33が、図1の装置を使った高密度プラズ
マCVD法により堆積される。導体パターン32は、高
さが0.8μm、アスペクト比が2のラインアンドスペ
ースパターンを含み、基板31との間には、通常のよう
に、TiN等よりなる接着層32aが形成される。
【0043】一方、膜33の堆積は、SiH4 ,SiF
4 およびO2 を原料ガスとして使い、Ar雰囲気中にお
いて周波数が13.56MHz ,出力が1200Wの基
板バイアスを印加しながら、膜33が約300nmの厚
さなるように実行する。典型的には、SiF4 ,SiH
4 ,O2 ,Arを、それぞれ80cc/min,20c
c/min、および440cc/minの流量で供給
し、膜33は、典型的には8〜12原子%程度の濃度の
F原子を含む。また、原料ガスにSiH4 を使う結果、
SiH4 中のHにより、膜33周辺の過剰なFラジカル
が、HFの形で飛散・除去される。過剰なFラジカルが
除去されるため、膜33のステップカバレッジが実質的
に向上し、ラインアンドスペースパターンの隣接するパ
ターン要素の間を、膜33で埋めることが可能になる。
上記の各原料ガスの供給量の設定では、SiH4 の割合
は、体積比で20%となるが、SiH4 の体積比は10
〜50%、より好ましくは10〜30%の範囲に選択す
れば、十分なステップカバレッジが得られると同時に
(図3参照)吸湿性の増加を抑止でき、また誘電率の増
加を抑止できる(図4参照)。このようにして形成され
たF添加SiO2 膜中のHの濃度は、1〜3原子%程度
と考えられる。
【0044】さらに、本実施例では、図7(A)の構造
上に、さらに別のF添加SiO2 膜を、層間絶縁膜34
として、高密度プラズマCVD法により、例えば160
0nm程度の厚さに堆積する。ただし、膜34の堆積時
には、原料ガスにSiH4 等のH含有化合物は添加せ
ず、SF4 ,O2 およびArのみがそれぞれ80cc/
min,200cc/minおよび440cc/min
の流量で供給される。また、基板バイアスは、層33の
堆積時と同様、1200Wに設定される。
【0045】層間絶縁膜34も膜33と同様に、8〜1
2原子%程度の高濃度のFを添加しているため誘電率が
低く、またHを含まないため吸湿性が低い。また、層間
絶縁膜34の堆積は、ラインアンドパターン32上に直
接に実行されるものではないため、ステップカバレッジ
の問題が生じない。 なお、膜33,34の形成時にお
いて、SiおよびFの原料ガスとして、SiF4 以外に
も、先の実施例と同様、Si2 6 ,SiH2 2 ,C
2 6 あるいはCF4 等の他の原料ガスを使うことも可
能である。同様に、Hの原料ガスとして、SiH4 の他
に、H2 ,Si2 6 ,SiH2 Cl2 等を使うことが
可能である。特に、SiH2 2 は、Siの原料である
と同時にFの原料でもあり、さらにHの供給源としても
作用する。さらに、O2 原料ガスとして、O2 以外に
も、N2 O等のO含有ガスを使うことができる。
【0046】図7(B)の構造は、さらに必要に応じ
て、図6(D)に示すようにCMP法により平坦化を行
ってもよい。次に、本発明の第3実施例について、図8
(A),(B)を参照しながら説明する。図8(A)を
参照するに、Si等よりなる基板41上に形成されたA
lあるいはAl合金よりなる導体パターン42を埋める
ように、SOGよりなる第1の層間絶縁膜43が、スピ
ンコート法により堆積される。導体パターン42は、高
さが0.8μm、アスペクト比が2のラインアンドスペ
ースパターンを含み、基板41との間には、通常のよう
に、TiN等よりなる接着層42aが形成される。これ
に伴い、前記層間絶縁膜43は、ラインアンドスペース
パターン42を埋めるように堆積され、平坦な表面で画
成される。層間絶縁膜は、SOGより形成されるため
2.0〜3.0程度の低い誘電率を有する。SOGは、
例えばテフロン系のものであってもよい。
【0047】ところで、先にも説明したように、このよ
うなSOGは引張応力場を形成し、その結果、基板41
が上に凹に反ってしまう可能性が生じる。そこで、本発
明では、図8(A)の構造上に、さらに図8(B)の工
程において、F添加SiO2 よりなる第2の層間絶縁膜
44を、高密度プラズマCVD法により、典型的には1
00nmの厚さに形成する。かかるF添加SiO2
は、前記引張応力場を打ち消す圧縮応力場を形成するた
め、層間絶縁膜43上に層間絶縁膜44を形成すること
により、膜43により基板41生じた上に凹の反りを打
ち消すことが可能になる。層間絶縁膜44は、典型的に
は8〜12原子%程度の濃度のFを含む。
【0048】層間絶縁膜44の堆積は、例えばSiF4
を80cc/min,O2 を160cc/min、さら
にArを440cc/minの流量で図1の堆積装置に
供給し、基板バイアスを実質的に0Wに設定して実行さ
れる。先に、図2の直線Cに関連して説明したように、
このように実質的に基板バイアスが0Wの条件下で堆積
したF添加SiO2 膜は誘電率が低く、しかも吸湿性に
関して安定している好ましい特徴を有する。また、層間
絶縁膜44の堆積は、実質的に基板バイアスが0Wの条
件下で行われるが、下側の層間絶縁膜43がSOGであ
り、平坦化されて表面を有するため、堆積時の基板バイ
アスがゼロであってもステップカバレッジ等に問題が生
じることはない。
【0049】本実施例においても、層間絶縁膜44の堆
積の際、Siの原料ガスとして、SiF4 以外に、Si
2 6 等のF含有化合物を使うことができる。以上、本
発明を好ましい実施例について説明したが、本発明はか
かる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可
能である。
【0050】
【発明の効果】請求項1または12記載の本発明の特徴
によれば、基板上に低誘電率絶縁膜を堆積する工程を含
む半導体装置の製造方法において、前記低誘電率絶縁膜
を堆積する工程を、高密度プラズマ中で、Fを添加した
第1の絶縁膜を、気相原料の分解により、前記基板上
に、基板バイアスを実質的に印加しない状態で形成する
第1のプラズマCVD工程と;高密度プラズマ中で、F
を添加した第2の絶縁膜を、気相原料の分解により、前
記基板上に、基板バイアスを印加した状態で形成する第
2のプラズマCVD工程と;高密度プラズマ中で、Fを
添加した第3の絶縁膜を、気相原料の分解により、前記
基板上に、基板バイアスを実質的に印加しない状態で形
成する第3のプラズマCVD工程とより実行することに
より、基板上に形成された構造に対して良好なステップ
カバレッジを確保しつつ、Fを導入することにより誘電
率を低下させた絶縁膜を形成することができる。その
際、基板上の構造にコンタクトする第1の絶縁膜および
表面に露出する第3の絶縁膜を、実質的にバイアスを印
加しない状態で形成することにより、低誘電率と同時に
優れた耐湿性が実現され、また第2の絶縁膜をバイアス
を印加した状態で形成することにより、優れたステップ
カバレッジを実現できる。このようにして形成された第
1の絶縁膜は第1のAr濃度を有し、前記第2の絶縁膜
は、前記第1のAr濃度よりも高い第2のAr濃度を有
し、前記第3の絶縁膜は、前記第2のAr濃度よりも低
い第3のAr濃度を有することを特徴とする。
【0051】請求項2または13記載の本発明の特徴に
よれば、請求項1において、前記第1〜第3の絶縁膜と
してSi−Oネットワーク構造を含む膜を使うことによ
り、Fの導入による望ましい誘電率の低下を実現するこ
とができる。請求項3,4,15記載の本発明の特徴に
よれば、請求項1または2の方法あるいは請求項12の
半導体装置において、前記第2のプラズマCVD工程
を、前記第2の絶縁膜中におけるFの濃度が、前記第1
および第3の絶縁膜のいずれにおけるFの濃度よりも低
くなるように実行することにより、特に前記第2の絶縁
膜の耐湿性を向上でき、第1〜第3の絶縁膜の全てにわ
たり、優れた耐湿性を実現することができる。
【0052】請求項5記載の本発明の特徴によれば、請
求項1〜4において、前記第1および第3のプラズマC
VD工程の少なくとも一方を、基板バイアスを全く印加
しない状態で実行することにより、第1および第3の絶
縁膜の誘電率を低下させ、同時に耐湿性を向上させるこ
とができる。請求項6記載の本発明の特徴によれば、請
求項1〜5において、前記第2のプラズマCVD工程
を、前記第2の絶縁膜が実質的に平坦化されるような大
きさの基板バイアスを印加されて実行することにより、
配線パターン等の構造が形成された基板上に、かかる構
造を埋め込むように、平坦化された絶縁膜構造を形成す
ることができる。
【0053】請求項7記載の本発明の特徴によれば、請
求項1〜6において、前記第1〜第3のプラズマCVD
工程を、いずれも300°C以上の基板温度で実行され
ることにより、前記第1〜第3の絶縁膜中に、十分な濃
度のFを導入することが可能である。請求項8記載の本
発明の特徴によれば、請求項1〜7において、前記第1
〜第3のプラズマCVD工程を、いずれも109 cm-3
以上のプラズマ密度の環境において実行することによ
り、前記第1〜第3の絶縁膜として、膜質の向上した、
吸湿性の少ない絶縁膜を形成することができる。
【0054】請求項9または14記載の本発明の特徴に
よれば、請求項1〜8において、前記第1〜第3の絶縁
膜の各々として、SiO2 ,PSGあるいはBPSGを
使うことにより、Fを導入した誘電率の低い、しかも吸
湿性の少ない優れた絶縁膜を得ることができる。請求項
10記載の本発明の特徴によれば、請求項1〜9におい
て、前記第1のプラズマCVD工程を、前記第1の絶縁
層が基板表面に形成された配線パターンの断面形状に沿
って堆積するように実行することにより、前記配線パタ
ーンを、誘電率が低く、しかも吸湿性の小さい膜で覆う
ことが可能になり、配線パターンの寄生容量を減少させ
ると同時に腐食等により劣化を抑止することが可能にな
る。
【0055】請求項11記載の本発明の特徴によれば、
請求項1〜10において、前記第1〜第3のプラズマC
VD工程を、共通の反応室中において、減圧環境を中断
することなく、基板バイアスのみを変化させることによ
り、連続して実行することにより、大きなスループット
で、効率的に半導体装置を製造することが可能になる。
【0056】請求項16記載の本発明の特徴によれば、
前記請求項12〜15に記載した半導体装置において
は、前記第1の絶縁膜は、エッチャントに対して第1の
エッチングレートを示し、前記第2の絶縁膜は、前記エ
ッチャントに対して前記第1のエッチングレートよりも
小さい第2のエッチングレートを示し、前記第3の絶縁
膜は、前記エッチャントに対して前記第2のエッチング
レートよりも大きい第3のエッチングレートを示すこと
を特徴とする。
【0057】請求項17,21,22記載の本発明の特
徴によれば、基板上に絶縁膜を堆積する工程を含む半導
体装置の製造方法において、前記絶縁膜を堆積する工程
を、高密度プラズマ中で、F(フッ素)を添加した第1
の絶縁膜を、FおよびH(水素)を含む第1の気相原料
の分解により、前記基板上に、基板バイアスを印加した
状態で形成する第1のプラズマCVD工程と、高密度プ
ラズマ中で、Fを添加した第2の絶縁膜を、Fを含むH
を実質的に含まない第2気相原料の分解により、前記基
板上に、基板バイアスを印加した状態で形成する第2の
プラズマCVD工程とにより実行することにより、堆積
した層間絶縁膜を分解させる過剰なFが、Hとの反応に
より速やかに除去され、誘電率の低い層間絶縁膜構造
を、基板上のラインアンドスペースパターンを埋めるよ
うに形成することが可能である。
【0058】請求項18記載の本発明の特徴によれば、
前記第1の気相原料としてFを含有する第1の化合物と
Hを含有する第2の化合物との混合物を使うことによ
り、FとHの比を容易に最適化することができる。請求
項19記載の本発明の特徴によれば、前記第2の化合物
を、前記第1の化合物に対して、10〜50%の体積比
で供給することにより、第1の層間絶縁膜を堆積する際
に、誘電率および吸湿性を不必要に劣化させることな
く、十分なステップカバレッジを確保することが可能に
なる。
【0059】請求項20記載の本発明の特徴によれば、
前記第1の化合物をSiF4 ,Si 2 6 ,C2 6
よびCF4 よりなる群から選択し、前記第2の化合物を
2,SiH4 ,Si2 6 ,SiH2 2 よりなる群
から選択することにより、確立された方法を使い、容易
にH添加層間絶縁膜を形成することが可能になる。請求
項23記載の本発明の特徴によれば、基板上に絶縁膜を
堆積する工程を含む半導体装置の製造方法において、前
記絶縁膜を堆積する工程を、基板上に、基板上のパター
ンを埋めるようにスピンオングラス層を形成する工程
と、前記スピンオングラス層上に、Fを添加したSiO
2 よりなる層間絶縁膜を、高密度プラズマCVD法によ
り堆積する工程とより実行することにより、非常に低誘
電率の層間絶縁膜構造を得ることができる。また、スピ
ンオングラス層と層間絶縁膜とは、基板を相反する方向
に反らせようとする応力場を形成するため、基板の反り
を最小限に抑制することが可能になる。
【0060】請求項24,25記載の本発明の特徴によ
れば、前記高密度プラズマCVD法を、基板バイアスを
実質的に印加しない状態で実行することにより、前記ス
ピンオングラス層上の層間絶縁膜の誘電率を最小化で
き、さらに吸湿性の対する安定性を最大化することが可
能になる。スピンオングラス層は平坦な表面を有するた
め、層間絶縁膜を基板バイアス無しで堆積しても、困難
は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使う高密度プラズマCVD装置の構成
を示す図である。
【図2】本発明の原理を示す図である。
【図3】本発明の原理を示す別の図である。
【図4】本発明の原理を示すさらに別の図である。
【図5】(A),(B)は、本発明の第1実施例による
半導体装置の製造工程を説明する図(その一)である。
【図6】(C),(D)は、本発明の一実施例による半
導体装置の製造工程を説明する図(その二)である。
【図7】(A),(B)は、本発明の第2実施例による
半導体装置の製造工程を説明する図である。
【図8】(A),(B)は、本発明の第3実施例による
半導体装置の製造工程を説明する図である。
【図9】(A),(B)は、従来の半導体装置の製造工
程を説明する図(その一)である。
【図10】(C)は、従来の半導体装置の製造工程を説
明する図(その二)である。
【符号の説明】
1 試料保持台 1A ヒータ 2 静電チャック 3 試料 4 高周波バイアス電源 5 高周波電源 10 反応室 10A コイル 11,21.31.41 基板 12,22.32.42 配線構造 13,23 ライナー膜 14,24,33,43 埋め込み膜 25,34,44 キャップ膜

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に絶縁膜を堆積する工程を含む半
    導体装置の製造方法において、 前記絶縁膜を堆積する工程は、 高密度プラズマ中で、F(フッ素)を添加した第1の絶
    縁膜を、気相原料の分解により、前記基板上に、基板バ
    イアスを実質的に印加しない状態で形成する第1のプラ
    ズマCVD工程と;高密度プラズマ中で、Fを添加した
    第2の絶縁膜を、気相原料の分解により、前記基板上
    に、基板バイアスを印加した状態で形成する第2のプラ
    ズマCVD工程と;高密度プラズマ中で、Fを添加した
    第3の絶縁膜を、気相原料の分解により、前記基板上
    に、基板バイアスを実質的に印加しない状態で形成する
    第3のプラズマCVD工程とよりなることを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1〜第3の絶縁膜は、いずれもS
    i−O結合を含むことを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2のプラズマCVD工程は、前記
    第2の絶縁膜中におけるFの濃度が、前記第1および第
    3の絶縁膜のいずれにおけるFの濃度よりも低くなるよ
    うに実行されることを特徴とする請求項1または2記載
    の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1および第3の絶縁膜は、各々1
    2原子%以上の濃度のFを含み、前記第2の絶縁膜は、
    8原子%以下の濃度のFを含むことを特徴とする請求項
    1〜3のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記第1および第3のプラズマCVD工
    程の少なくとも一方は、基板バイアスを印加しない状態
    で実行されることを特徴とする請求項1〜4のうち、い
    ずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第2のプラズマCVD工程は、前記
    第2の絶縁膜が実質的に平坦化されるような大きさの基
    板バイアスを印加されて実行されることを特徴とする請
    求項1〜5のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1〜第3のプラズマCVD工程
    は、いずれも300°C以上の基板温度で実行されるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のうち、いずれか一項記載
    の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1〜第3のプラズマCVD工程
    は、いずれも109 cm-3以上のプラズマ密度の環境に
    おいて実行されることを特徴とする請求項1〜7のう
    ち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1〜第3の絶縁膜の各々は、Si
    2 ,PSG,BPSGよりなる群より選択されること
    を特徴とする、請求項1〜8のうち、いずれか一項記載
    の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記基板上には、配線パターンが形成
    されており、前記第1のプラズマCVD工程は、前記第
    1の絶縁層が前記配線パターンの断面形状に沿って堆積
    するように実行されることを特徴とする請求項1〜9の
    うち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1〜第3のプラズマCVD工程
    は、共通の反応室中において、減圧環境を中断すること
    なく、基板バイアスのみを変化させることにより、連続
    して実行されることを特徴とする請求項1〜10のう
    ち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 基板と、前記基板上に形成された、凸
    部および凹部を有する構造と、前記構造を埋めるように
    形成された絶縁膜とを備えた半導体装置において、 前記絶縁膜は:前記構造に形状的に対応して延在する第
    1の絶縁膜と;前記第1の絶縁膜上に形成され、前記凹
    部を埋め、実質的に平坦化された表面を有する第2の絶
    縁膜と;前記第2の絶縁膜上に形成された第3の絶縁膜
    とよりなり、 前記第1の絶縁膜は第1のAr濃度を有し、 前記第2の絶縁膜は、前記第1のAr濃度よりも高い第
    2のAr濃度を有し、 前記第3の絶縁膜は、前記第2のAr濃度よりも低い第
    3のAr濃度を有することを特徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記第1〜第3の絶縁膜は、いずれも
    Si−O結合を含むことを特徴とする請求項12記載の
    半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記第1〜第3の絶縁膜の各々は、S
    iO2 ,PSG,BPSGよりなる群より選択されるこ
    とを特徴とする、請求項12記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の絶縁膜はさらに第1のF濃
    度を有し、前記第2の絶縁膜は、さらに前記第1のF濃
    度よりも少ない第2のF濃度を有し、前記第3の絶縁膜
    は、前記第2のF濃度よりも多い第3のF濃度を有する
    ことを特徴とする請求項12記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の絶縁膜は、エッチャントに
    対して第1のエッチングレートを示し、前記第2の絶縁
    膜は、前記エッチャントに対して前記第1のエッチング
    レートよりも大きい第2のエッチングレートを示し、前
    記第3の絶縁膜は、前記エッチャントに対して前記第2
    のエッチングレートよりも小さい第3のエッチングレー
    トを示すことを特徴とする請求項12〜15のうち、い
    ずれか一項記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 基板上に絶縁膜を堆積する工程を含む
    半導体装置の製造方法において、 前記絶縁膜を堆積する工程は、 高密度プラズマ中で、F(フッ素)を添加した第1の絶
    縁膜を、FおよびH(水素)を含む第1の気相原料の分
    解により、前記基板上に、基板バイアスを印加した状態
    で形成する第1のプラズマCVD工程と;高密度プラズ
    マ中で、Fを添加した第2の絶縁膜を、Fを含むHを実
    質的に含まない第2気相原料の分解により、前記基板上
    に、基板バイアスを印加した状態で形成する第2のプラ
    ズマCVD工程とよりなることを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記第1の気相原料は、Fを含有する
    第1の化合物と、Hを含有する第2の化合物の混合物で
    あることを特徴とする請求項17記載の半導体装置の製
    造方法。
  19. 【請求項19】 前記第2の化合物は、前記第1の化合
    物に対して、10〜50%の体積比で供給されることを
    特徴とする請求項18記載の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記第1の化合物はSiF4 ,Si2
    6 ,C2 6 およびCF4 よりなる群から選択され、
    前記第2の化合物は、H2 ,SiH4 ,Si 2 6 ,S
    iH2 2 よりなる群から選択されることを特徴とする
    請求項18記載の半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 基板と、前記基板上に形成されたパタ
    ーンと、前記パターンを埋めるように形成された層間絶
    縁膜とよりなる半導体装置において、 前記層間絶縁膜は、前記パターンを埋める第1の層間絶
    縁膜と、前記第1の層間絶縁膜上に形成された第2の層
    間絶縁膜とよりなり、 前記第1および第2の層間絶縁膜は、いずれもF(フッ
    素)を添加されたSiO2 よりなり、第1の層間絶縁膜
    は、H(水素)を第2の層間絶縁膜におけるよりも高い
    濃度で含んでいることを特徴とする半導体装置。
  22. 【請求項22】 前記第1の層間絶縁膜は、Hを1〜3
    原子%の濃度で含み、前記第2の層間絶縁膜は、実質的
    にH原子を含まないことを特徴とする請求項21記載の
    半導体装置。
  23. 【請求項23】 基板上に絶縁膜を堆積する工程を含む
    半導体装置の製造方法において、 前記絶縁膜を堆積する工程は、 基板上に、基板上のパターンを埋めるようにスピンオン
    グラス層を形成する工程と、 前記スピンオングラス層上に、Fを添加したSiO2
    りなる層間絶縁膜を、高密度プラズマCVD法により堆
    積する工程とよりなることを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  24. 【請求項24】 前記高密度プラズマCVD法は、基板
    バイアスを実質的に印加しない状態で実行されることを
    特徴とする請求項23記載の半導体装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 基板と、基板上のパターンと、基板上
    に前記パターンを埋めるように形成された層間絶縁膜構
    造を有する半導体装置において、 前記層間絶縁膜構造は、 前記基板上において、前記パターンを埋めるように形成
    され、実質的に平坦な主面を有するスピンオングラスよ
    りなる第1の層間絶縁膜と、 前記スピンオングラス層上に形成され、Fを添加された
    SiO2 よりなる第2の層間絶縁膜とよりなり、 前記第2の層間絶縁膜は、不活性ガスを含むことを特徴
    とする半導体装置。
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