JP2000058641A - 半導体装置、その製造方法及び層間絶縁膜の形成方法 - Google Patents
半導体装置、その製造方法及び層間絶縁膜の形成方法Info
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- JP2000058641A JP2000058641A JP10220175A JP22017598A JP2000058641A JP 2000058641 A JP2000058641 A JP 2000058641A JP 10220175 A JP10220175 A JP 10220175A JP 22017598 A JP22017598 A JP 22017598A JP 2000058641 A JP2000058641 A JP 2000058641A
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Abstract
率を低減すると共に、金属配線と有機絶縁膜との密着性
を向上させる。 【解決手段】 半導体基板100の上に金属配線パター
ン101を形成した後、C4F8/CH4 /ビニルトリメ
トキシシランの混合ガスからなる第1の原料ガスを用い
るプラズマCVD法により、半導体基板100の上に全
面に亘ってシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第1
の密着層102を堆積する。次にC4F8/CH4 の混合
ガスからなる第2の原料ガスを用いるプラズマCVD法
により、第1の密着層102の上に全面に亘ってフッ素
化アモルファスカーボン膜からなる有機絶縁膜103を
堆積する。次にC4F8/CH4 /ビニルトリメトキシシ
ランの混合ガスからなる第2の原料ガスを用いるプラズ
マCVD法により、有機絶縁膜103の上に全面に亘っ
てシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第2の密着層
104を堆積する。
Description
性に優れた層間絶縁膜を有する半導体装置及びその製造
方法、並びに比誘電率及び密着性に優れた層間絶縁膜の
形成方法に関する。
い、金属配線同士の間の寄生容量である配線間容量の増
加に起因する配線遅延時間の増大が半導体集積回路の高
性能化の妨げとなっている。配線遅延時間は金属配線の
抵抗と配線間容量との積に比例するいわゆるRC遅延と
いわれるものである。
は、金属配線の抵抗を小さくするか又は配線間容量を小
さくすることが必要である。
属配線同士の間に形成される層間絶縁膜の比誘電率を小
さくすることが考えられ、層間絶縁膜として従来のシリ
コン酸化膜とは異なる材料を用いることが検討されてい
る。
体集積回路では、層間絶縁膜としてシリコン酸化膜にフ
ッ素が添加されてなるフッ素添加シリコン酸化膜が用い
られつつある。フッ素添加シリコン酸化膜の比誘電率
は、3.3〜3.9程度であって、従来のシリコン酸化
膜の4.2〜4.5に比べて小さいので、配線間容量の
低減ひいては配線遅延時間の低減に効果的であると報告
されている。
に進展することは明らかであり、最小加工寸法が0.1
3μm以下の半導体集積回路では、比誘電率が2.50
以下の層間絶縁膜を用いることが、実用的な処理速度を
実現するためには必須であると考えられている。
化膜よりも一層小さい層間絶縁膜として、低誘電率SO
G(スピンオングラス)膜、有機膜及び多孔質膜の検討
が行われている。
観点から検討すると、有機膜は比誘電率が小さく、その
中でもパーフルオロカーボンポリマーは比誘電率が最も
小さい材料である。パーフルオロカーボンポリマーの比
誘電率は最小のもので1.9程度である。
マーは、炭素−炭素の骨格を有していると共に、骨格形
成に関与する結合以外はすべてフッ素で終端されている
ため、非常に密着性が悪い。その理由は、パーフルオロ
カーボンポリマーにおいては、炭素−フッ素結合の分極
が小さいため、炭素−フッ素結合は、化学反応性が低く
て他の材料との相互作用が小さいので、他の材料との接
着が起こりにくいためである。
る代表的な方法としては、プラズマCVD法が報告され
ており、プラズマCVD法により形成されたパーフルオ
ロカーボンポリマー膜は一般的にアモルファスフルオロ
カーボン(a−CF)膜と呼ばれることが多い。
との密着性が非常に悪いため、a−CF膜と絶縁膜又は
金属膜との間に密着層を形成することが不可欠となって
おり、密着層としては、シリコンリッチ酸化膜とダイア
モンドライクカーボン(DLC)膜との積層構造が提案
されている。シリコンリッチ酸化膜は下地酸化膜及び金
属膜との密着性を有していると共にDLC膜との密着性
も有しており、また、DLC膜はa−CF膜との密着性
を有している。
ついて図7を参照しながら説明する。まず、半導体基板
10の上に金属配線パターン11を形成した後、金属配
線パターン11の上を含む半導体基板10の上に全面に
亘って、第1の密着層として、30nmの膜厚の第1の
シリコンリッチ酸化膜12及び30nmの膜厚の第1の
DLC膜13を順次堆積する。
mの膜厚を有するa−CF膜14を金属配線パターン1
1同士の間に充填されるように堆積した後、a−CF膜
14の上に全面に亘って、第2の密着層として、30n
mの膜厚の第2のシリコンリッチ酸化膜15及び30n
mの膜厚の第2のDLC膜16を順次堆積する。
び第2のシリコンリッチ酸化膜12、15の比誘電率は
3.9以上であり、第1及び第2のDLC膜13、16
の比誘電率は2.8以上であって、これらの比誘電率は
a−CF膜14の比誘電率に比べてかなり高い。このた
め、金属配線パターン11同士の間に、比誘電率の高い
第1のシリコンリッチ酸化膜12及び第1のDLC膜1
3からなる第1の密着層が介在するので、金属配線パタ
ーン11同士の間の絶縁膜の実効的な比誘電率が増大し
てしまうという問題がある。例えば、金属配線パターン
11同士の間隔が250nmのときに、金属配線パター
ン11同士の間に、30nmの膜厚の第1のシリコンリ
ッチ酸化膜12と30nmの膜厚の第1のDLC膜13
とからなる第1の密着層が介在する場合には、金属配線
パターン11同士の間に120nmの膜厚の比誘電率の
高い密着層が介在することになるので、金属配線パター
ン11同士の間の絶縁膜の実効的な比誘電率の増大は大
きな問題になる。
2のシリコンリッチ酸化膜12、15、第1及び第2の
DLC膜13、16並びにa−CF膜14をCVD装置
の同一の処理室内で形成する場合には、処理室内の雰囲
気が激変してしまうので、成膜のプロセスが安定しな
い。このため、第1及び第2のシリコンリッチ酸化膜1
2、15、第1及び第2のDLC膜13、16並びにa
−CF膜14の各膜質が変化するので、密着性が安定し
ないという問題がある。
膜12、15、第1及び第2のDLC膜13、16並び
にa−CF膜14を同一の処理室内で形成する場合に
は、有機物と酸化物との混合物が処理室の内壁に堆積
し、堆積した混合物がシリコンリッチ酸化膜を堆積する
際に用いられる酸素によって処理室の内壁から剥がされ
るので、パーティクルが発生するという問題がある。
異なる膜を薄い膜厚で積層する必要があるので、プロセ
スの制御が困難であるという問題がある。
金属配線同士の間の絶縁膜の実効的な比誘電率を低減す
ると共に、金属配線と有機絶縁膜との密着性を向上させ
ることを第1の目的とし、処理室内に発生するパーティ
クルを低減すると共にプロセスの制御を容易にすること
を第2の目的とする。
するため、本発明に係る第1の半導体装置は、半導体基
板上に形成された金属配線パターンと、金属配線パター
ンの上を含む半導体基板上に形成され、フッ素−炭素結
合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料
とするシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第1の密
着層と、第1の密着層の上に形成され、フッ素−炭素結
合を含有する有機化合物を主原料とするフッ素化有機膜
からなる有機絶縁膜と、有機絶縁膜の上に形成され、フ
ッ素−炭素結合を含有する有機化合物及び有機シラン誘
導体を主原料とするシロキサン含有フッ素化有機膜から
なる第2の密着層と、第1の密着層の上に形成された無
機化合物からなる無機絶縁膜とを備えている。
に係る第2の半導体装置は、半導体基板上に形成され、
フッ素−炭素結合を含有する有機化合物及び有機シラン
誘導体を主原料とするシロキサン含有フッ素化有機膜か
らなる第1の密着層と、第1の密着層の上に形成され、
フッ素−炭素結合を含有する有機化合物を主原料とする
フッ素化有機膜からなる有機絶縁膜と、有機絶縁膜に形
成された配線溝と、配線溝の側壁に形成され、フッ素−
炭素結合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導体を
主原料とするシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第
2の密着層と、配線溝の内部における第1の密着層及び
第2の密着層で囲まれた部分に埋め込まれた金属配線と
を備えている。
に係る第3の半導体装置は、半導体基板上に形成され、
フッ素−炭素結合を含有する有機化合物及び有機シラン
誘導体を主原料とするシロキサン含有フッ素化有機膜か
らなる第1の密着層と、第1の密着層の上に形成され、
フッ素−炭素結合を含有する有機化合物を主原料とする
フッ素化有機膜からなる有機絶縁膜と、第1の密着層及
び有機絶縁膜に形成され、互いに連通している接続孔及
び配線溝と、接続孔及び配線溝の側壁に形成され、フッ
素−炭素結合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導
体を主原料とするシロキサン含有フッ素化有機膜からな
る第2の密着層と、接続孔及び配線溝の内部における第
2の密着層で囲まれた部分に埋め込まれた金属膜からな
るコンタクト及び金属配線とを備えている。
に係る第4の半導体装置は、半導体基板上に形成され、
フッ素−炭素結合を含有する有機化合物及び有機シラン
誘導体を主原料とするシロキサン含有フッ素化有機膜か
らなる第1の密着層と、第1の密着層の上に形成された
無機化合物からなる第1の無機絶縁膜と、第1の無機絶
縁膜の上に形成され、フッ素−炭素結合を含有する有機
化合物及び有機シラン誘導体を主原料とするシロキサン
含有フッ素化有機膜からなる第2の密着層と、第2の密
着層の上に形成され、フッ素−炭素結合を含有する有機
化合物を主原料とするフッ素化有機膜からなる第1の有
機絶縁膜と、第1の有機絶縁膜の上に形成され、フッ素
−炭素結合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導体
を主原料とするシロキサン含有フッ素化有機膜からなる
第3の密着層と、第3の密着層の上に形成された無機化
合物からなる第2の無機絶縁膜と、第2の無機絶縁膜の
上に形成され、フッ素−炭素結合を含有する有機化合物
及び有機シラン誘導体を主原料とするシロキサン含有フ
ッ素化有機膜からなる第4の密着層と、第4の密着層の
上に形成され、フッ素−炭素結合を含有する有機化合物
を主原料とするフッ素化有機膜からなる第2の有機絶縁
膜と、第2の有機絶縁膜の上に形成され、フッ素−炭素
結合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原
料とするシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第5の
密着層と、第5の密着層の上に形成された無機化合物か
らなる第3の無機絶縁膜と、第1の密着層、第1の無機
絶縁膜、第2の密着層、第1の有機絶縁膜、第3の密着
層、第2の無機絶縁膜、第4の密着層、第2の有機絶縁
膜、第5の密着層及び第3の無機絶縁膜からなる層間絶
縁膜に形成され、互いに連通している接続孔及び配線溝
と、接続孔及び配線溝の側壁に形成され、フッ素−炭素
結合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原
料とするシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第6の
密着層と、接続孔及び配線溝の内部における第6の密着
層で囲まれた部分に埋め込まれた金属膜からなるコンタ
クト及び金属配線とを備えている。
−炭素結合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導体
を主原料とするシロキサン含有フッ素化有機膜からなる
密着層の比誘電率は2.5以下であって、従来のシリコ
ンリッチ酸化膜の比誘電率(3.9以上)又はDLC膜
の比誘電率(2.8以上)に比べて小さい。
有機シラン誘導体とは、任意の混合比で、酸化剤非存在
下においてプラズマにより共重合してシロキサン含有フ
ッ素化有機膜(有機・無機複合膜)となる。このシロキ
サン含有フッ素化有機膜においては、有機シラン誘導体
のアルコキシ基からシロキサンが形成され、形成された
シロキサンの酸素と金属配線パターン(又は接続孔に埋
め込まれたコンタクト又は配線溝に埋め込まれた金属配
線)の金属とが強固に結合するため、密着層と金属配線
パターン(又はコンタクト又は金属配線)との密着性が
高くなる。また、形成されたシロキサンの酸素は無機絶
縁膜の無機化合物とも強固に結合するため、密着層と無
機絶縁膜との密着性も高くなる。
基と有機絶縁膜を構成するフッ素−炭素結合を含有する
有機化合物の有機基とが共重合反応して、有機シラン誘
導体の有機基が有機化合物の炭素骨格に共有結合するた
め、密着層と有機絶縁膜との密着性も高くなる。
め、本発明に係る第1の半導体装置の製造方法は、半導
体基板上に金属配線パターンを形成する工程と、金属配
線パターンの上を含む半導体基板上に、プラズマCVD
法により、フッ素−炭素結合を含有する有機化合物及び
有機シラン誘導体を主原料とするシロキサン含有フッ素
化有機膜からなる第1の密着層を形成する工程と、第1
の密着層の上に、プラズマCVD法により、フッ素−炭
素結合を含有する有機化合物を主原料とするフッ素化有
機膜からなる有機絶縁膜を形成する工程と、有機絶縁膜
の上に、プラズマCVD法により、フッ素−炭素結合を
含有する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料とす
るシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第2の密着層
を形成する工程と、第1の密着層の上に無機化合物から
なる無機絶縁膜を形成する工程とを備えている。
1の密着層を構成するシロキサン含有フッ素化有機膜の
原料となる有機化合物と、有機絶縁膜を構成するフッ素
化有機膜の原料なる有機化合物と、第2の密着層を構成
するシロキサン含有フッ素化有機膜の原料となる有機化
合物とは、同種類の有機化合物であることが好ましい。
1の密着層及び第2の密着層を構成するシロキサン含有
フッ素化有機膜の原料となる有機シラン誘導体は、R1 n
Si(OR2)4-n(但し、nは1〜3の整数であり、R
1 はアルキル基又はアリール基であり、R2 はアルキル
基又はアリール基である。)の一般式で表される有機シ
ラン誘導体であることが好ましい。
め、本発明に係る第2の半導体装置の製造方法は、半導
体基板上に、フッ素−炭素結合を含有する有機化合物及
び有機シラン誘導体を主原料とするシロキサン含有フッ
素化有機膜からなる第1の密着層を形成する工程と、第
1の密着層の上に無機化合物からなる第1の無機絶縁膜
を形成する工程と、第1の無機絶縁膜の上に、フッ素−
炭素結合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導体を
主原料とするシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第
2の密着層を形成する工程と、第2の密着層の上に、フ
ッ素−炭素結合を含有する有機化合物を主原料とするフ
ッ素化有機膜からなる第1の有機絶縁膜を形成する工程
と、第1の有機絶縁膜の上に、フッ素−炭素結合を含有
する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料とするシ
ロキサン含有フッ素化有機膜からなる第3の密着層を形
成する工程と、第3の密着層の上に無機化合物からなる
第2の無機絶縁膜を形成する工程と、第2の無機絶縁膜
の上に、フッ素−炭素結合を含有する有機化合物及び有
機シラン誘導体を主原料とするシロキサン含有フッ素化
有機膜からなる第4の密着層を形成する工程と、第4の
密着層の上にフッ素−炭素結合を含有する有機化合物を
主原料とするフッ素化有機膜からなる第2の有機絶縁膜
を形成する工程と、第2の有機絶縁膜の上に、フッ素−
炭素結合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導体を
主原料とするシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第
5の密着層を形成する工程と、第5の密着層の上に無機
化合物からなる第3の無機絶縁膜を形成する工程と、第
1の密着層、第1の無機絶縁膜、第2の密着層、第1の
有機絶縁膜、第3の密着層、第2の無機絶縁膜、第4の
密着層、第2の有機絶縁膜、第5の密着層及び第3の無
機絶縁膜からなる層間絶縁膜に、互いに連通する接続孔
及び配線溝を形成する工程と、接続孔及び配線溝の側壁
に、フッ素−炭素結合を含有する有機化合物及び有機シ
ラン誘導体を主原料とするシロキサン含有フッ素化有機
膜からなる第6の密着層を形成する工程と、接続孔及び
配線溝の内部における第6の密着層で囲まれた部分に金
属膜を埋め込んで、該金属膜からなるコンタクト及び金
属配線を形成する工程と備えている。
ると、フッ素−炭素結合を含有する有機化合物と有機シ
ラン誘導体とを主原料とするシロキサン含有フッ素化有
機膜からなる密着層の比誘電率は2.5以下であって、
従来のシリコンリッチ酸化膜の比誘電率(3.9以上)
又はDLC膜の比誘電率(2.8以上)に比べて小さ
い。
有機シラン誘導体とは、任意の混合比で、酸化剤非存在
下においてプラズマにより共重合してシロキサン含有フ
ッ素化有機膜(有機・無機複合膜)となる。このシロキ
サン含有フッ素化有機膜においては、有機シラン誘導体
のアルコキシ基からシロキサンが形成され、形成された
シロキサンの酸素と金属配線パターン(又は接続孔に埋
め込まれたコンタクト又は配線溝に埋め込まれた金属配
線)の金属とが強固に結合するため、密着層と金属配線
パターン(又はコンタクト又は金属配線)との密着性が
高くなる。また、形成されたシロキサンの酸素は無機絶
縁膜の無機化合物とも強固に結合するため、密着層と無
機絶縁膜との密着性も高くなる。
基と有機絶縁膜を構成するフッ素−炭素結合を含有する
有機化合物の有機基とが共重合反応して、有機シラン誘
導体の有機基が有機化合物の炭素骨格に共有結合するた
め、密着層と有機絶縁膜との密着性も高くなる。
合物を主原料とするフッ素化有機膜からなる有機絶縁膜
を形成する工程は、フッ素−炭素結合を含有する有機化
合物及び有機シラン誘導体を主原料とするシロキサン含
有フッ素化有機膜からなる密着層を形成する工程同士の
間に行なわれると共に、有機絶縁膜の形成工程と密着層
の形成工程とは同一の反応系プロセスであるため、有機
絶縁膜の形成工程とその前後の密着層の形成工程とを連
続して行なうことができると共に、反応系のプロセスの
制御が容易である上に、処理室の雰囲気を一定に保つこ
とができる。
は、半導体基板上に順次堆積された、第1の密着層、有
機絶縁膜及び第2の密着層からなる層間絶縁膜の形成方
法を対象とし、半導体基板が保持されている処理室内
に、フッ素−炭素結合を含有する有機化合物を含む第1
の原料ガス及び有機シラン誘導体を含む第2の原料ガス
を導入した後、第1の原料ガスの導入量をほぼ一定に保
つ一方、第2の原料ガスの導入量を減少させながら、第
1の原料ガス及び第2の原料ガスからなるプラズマによ
り、半導体基板上にシロキサン含有フッ素化有機膜から
なる第1の密着層を形成する工程と、処理室内に第1の
原料ガスをその導入量をほぼ一定に保ちながら導入する
一方、第2の原料ガスの導入を停止して、第1の原料ガ
スからなるプラズマにより、第1の密着層の上にフッ素
−炭素結合を含有する有機化合物からなる有機絶縁膜を
形成する工程と、処理室内に、第1の原料ガスをその導
入量をほぼ一定に保ちながら導入すると共に、第2の原
料ガスを再び導入し且つ第2の原料ガスの導入量を増加
させながら、第1の原料ガス及び第2の原料ガスからな
るプラズマにより、有機絶縁膜の上にシロキサン含有フ
ッ素化有機膜からなる第2の密着層を形成する工程とを
備えている。
理室内に導入した第1の原料ガスの導入量をほぼ一定に
保つ一方、第2の原料ガスの導入量を減少させながら、
半導体基板上に第1の密着層を形成した後、処理室内に
導入している第1の原料ガスの導入量をほぼ一定に保つ
一方、第2の原料ガスの導入を停止して、第1の密着層
の上に有機絶縁膜を形成し、その後、処理室内に導入し
ている第1の原料ガスの導入量をほぼ一定に保つ一方、
再び導入した第2の原料ガスの導入量を増加させなが
ら、有機絶縁膜の上に第2の密着層を形成するため、つ
まり、第1の原料ガスの導入量をほぼ一定に保った状態
で、第2の原料ガスの導入量を減少、停止及び増加する
ことにより、第1の密着層、有機絶縁膜及び第2の密着
層を連続的に形成することができる。
は、半導体基板上に順次堆積された、第1の密着層、有
機絶縁膜及び第2の密着層からなる層間絶縁膜の形成方
法を対象とし、半導体基板が保持されている処理室内
に、フッ素−炭素結合を含有する有機化合物を含む第1
の原料ガス及び有機シラン誘導体を含む第2の原料ガス
を、それぞれの導入量をほぼ一定に保ちながら導入しな
がら、第1の原料ガス及び第2の原料ガスからなるプラ
ズマにより、半導体基板上にシロキサン含有フッ素化有
機膜からなる第1の密着層を形成する工程と、処理室内
に第1の原料ガスをその導入量をほぼ一定に保ちながら
導入する一方、第2の原料ガスの導入を停止して、第1
の原料ガスからなるプラズマにより、第1の密着層の上
にフッ素−炭素結合を含有する有機化合物からなる有機
絶縁膜を形成する工程と、処理室内に、第1の原料ガス
をその導入量をほぼ一定に保ちながら導入すると共に、
第2の原料ガスを再び導入し且つ第2の原料ガスの導入
量をほぼ一定に保ちながら、第1の原料ガス及び第2の
原料ガスからなるプラズマにより、有機絶縁膜の上にシ
ロキサン含有フッ素化有機膜からなる第2の密着層を形
成する工程とを備えている。
理室内に、第1の原料ガス及び第2の原料ガスをそれぞ
れの導入量をほぼ一定に保ちながら、第1の密着層を形
成した後、処理室内に導入している第1の原料ガスの導
入量をほぼ一定に保つ一方、第2の原料ガスの導入を停
止して、第1の密着層の上に有機絶縁膜を形成し、その
後、処理室内に導入している第1の原料ガスの導入量を
ほぼ一定に保つと共に第2の原料ガスを再び導入し且つ
第2の原料ガスの導入量をほぼ一定に保ちながら、有機
絶縁膜の上に第2の密着層を形成するため、つまり、第
1の原料ガスの導入量をほぼ一定に保った状態で、第2
の原料ガスの導入、停止及び導入を行なうことにより、
第1の密着層、有機絶縁膜及び第2の密着層を連続的に
形成することができる。
の第1の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法に
ついて、図1(a)〜(c)及び図2(a)〜(c)を
参照しながら説明する。
板100の上に、例えば高さが800nmで配線スペー
スが250nmの金属配線パターン101を形成した
後、金属配線パターン101の上を含む半導体基板10
0の上に全面に亘って、例えば20nmの膜厚を有する
シロキサン含有フッ素化有機膜からなる第1の密着層1
02を堆積する。シロキサン含有フッ素化有機膜の堆積
方法としては、フッ素−炭素結合を有する有機化合物及
び有機シラン誘導体を主原料とする第1の原料ガス、例
えばC4F8/CH4/ビニルトリメトキシシラン(vinyl
trimethoxysilane)の混合ガスを用いるプラズマCVD
法が挙げられ、堆積条件としては、例えばRFパワーは
200W、プロセス圧力は200mmTorr、堆積時
間は4秒間である。
着層102の上に全面に亘って、例えば200nmの膜
厚を有するフッ素化アモルファスカーボン膜からなる有
機絶縁膜103を金属配線パターン101同士の間のス
ペース部が完全に充填されるように堆積する。フッ素化
アモルファスカーボン膜の堆積方法としては、フッ素−
炭素結合を有する有機化合物を主原料とする第2の原料
ガス、例えばC4F8/CH4 の混合ガスを用いるプラズ
マCVD法が挙げられ、堆積条件としては、例えばRF
パワーは200W、プロセス圧力は200mmTor
r、堆積時間は60秒間である。
膜103の上に全面に亘って、例えば20nmの膜厚を
有するシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第2の密
着層104を堆積する。シロキサン含有フッ素化有機膜
の堆積方法としては、第1の密着層102の場合と同
様、フッ素−炭素結合を有する有機化合物及び有機シラ
ン誘導体を主原料とする第1の原料ガス、例えばC4F8
/CH4 /ビニルトリメトキシシランの混合ガスを用い
るプラズマCVD法が挙げられ、堆積条件としては、例
えばRFパワーは200W、プロセス圧力は200mm
Torr、堆積時間は4秒間である。
着層104の上に全面に亘って例えば50nmの膜厚を
有するシリコン酸化膜からなる無機絶縁膜105を堆積
した後、該無機絶縁膜105の表面を例えばCMP法に
より平坦化する。シリコン酸化膜の堆積方法としてはS
iH4 とN2O との混合ガスを用いるプラズマCVD法
が挙げられる。
着層102、有機絶縁膜103、第2の密着層104及
び無機絶縁膜105に対して選択的にエッチングを行な
って接続孔106を形成した後、該接続孔106に例え
ばタングステンからなる金属膜を埋め込んで金属プラグ
107を形成する。尚、無機絶縁膜105としてのシリ
コン酸化膜105は、接続孔106をドライエッチング
により形成する際のエッチングストッパーとなる。
フッ素化有機膜からなる第1及び第2の密着層102、
104の比誘電率は非常に低くて2.5以下であった。
なる第1及び第2の密着層102、104とフッ素化ア
モルファスカーボン膜からなる有機絶縁膜103との密
着性は極めて優れており、フッ素化アモルファスカーボ
ンからなる有機膜103の剥離は認められなかった。
03及び第2の密着層104を連続的に堆積する際の第
1のプロセスシーケンスについて説明する。
例えばRFパワーは200W、プロセス圧力は200m
mTorrに保った状態で、フッ素−炭素結合を有する
有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料とする第1の
原料ガスの導入量を一定に保った状態で、フッ素−炭素
結合を有する有機化合物を主原料とする第2の原料ガス
の導入量をパルス的に変化させる方法である。
(a)を参照しながら具体的に説明する。まず、プラズ
マCVD処理室にC4F8ガス、CH4 ガス及びビニルト
リメトキシシランガスを導入した直後にプラズマ発生用
の高周波電力を印加すると共に、C4F8ガス、CH4 ガ
ス及びビニルトリメトキシシランガスを各導入量を一定
にして4秒間導入することにより、第1の密着層102
を堆積する。次に、ビニルトリメトキシシランガスの導
入を停止する一方、C4F8ガス及びCH4 ガスを各導入
量を一定にして60秒間導入することにより、有機絶縁
膜103を堆積する。次に、C4F8ガス及びCH4 ガス
の各導入量を一定に保ったまま、ビニルトリメトキシシ
ランガスを再び一定量4秒間導入することにより、第2
の密着層104を堆積する。プラズマ発生用の高周波電
力の印加方法としては、図3(a)においてNo.1で
示すように、ビニルトリメトキシシランガスの導入及び
停止の各直前及び各直後に僅かな時間だけ停止してもよ
いし、図3(a)においてNo.2で示すように、ビニ
ルトリメトキシシランガスの導入及び停止とは無関係に
継続しておき、C4F8ガス、CH4 ガス及びビニルトリ
メトキシシランガスの導入停止の直前に停止してもよ
い。
の密着層102及び第2の密着層104の堆積工程にお
いては、ビニルトリメトキシシランガスを一定量づつ導
入するため、第1及び第2の密着層102、104にお
けるシロキサンの含有率は密着層の膜厚方向でほぼ一定
となる。
と、C4F8ガス、CH4 ガス及びビニルトリメトキシシ
ランガスの導入量を経時的に変化させることなく、バル
ブの開閉という単純な操作でビニルトリメトキシシラン
ガスの導入及び停止を行なうことができるため、第1及
び第2の密着層102、104の膜厚を薄くすることが
容易である。このため、金属配線パターン101同士の
間の実効的な比誘電率を小さくできるので、容量の増加
を抑制することができる。
第1又は第2の密着層102、104と有機絶縁膜10
3との界面において組成が急峻に変化するため、密着性
が若干低下するという短所を有している。
03及び第2の密着層104を連続的に堆積する際の第
2のプロセスシーケンスについて説明する。
例えばRFパワーは200W、プロセス圧力は200m
mTorrに保った状態で、フッ素−炭素結合を有する
有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料とする第1の
原料ガスの導入量を一定に保つ一方、フッ素−炭素結合
を有する有機化合物を主原料とする第2の原料ガスの導
入量を連続的に変化させる方法である。
(b)を参照しながら具体的に説明する。まず、プラズ
マCVD処理室にC4F8ガス、CH4 ガス及びビニルト
リメトキシシランガスを導入した直後に、プラズマ発生
用の高周波電力を印加すると共に、C4F8ガス及びCH
4 ガスの導入量を一定に保つ一方、ビニルトリメトキシ
シランガスの導入量を連続的に減少させていき、ビニル
トリメトキシシランガスの導入を導入開始から4秒後に
停止することにより、第1の密着層102を堆積する。
次に、ビニルトリメトキシシランガスの導入を停止した
まま、C4F8ガス及びCH4 ガスを各導入量を一体にし
て60秒間導入することにより、有機絶縁膜103を堆
積する。次に、C4F8ガス及びCH4 ガスの各導入量を
一定に保ったまま、ビニルトリメトキシシランガスを再
び導入すると共にその導入量を連続的に増加させる状態
を4秒間継続することにより、第2の密着層104を堆
積する。プラズマ発生用の高周波電力の印加方法として
は、図3(b)に示すように、C4F8ガス、CH4 ガス
及びビニルトリメトキシシランガスの導入直後に開始す
ると共に、C4F8ガス、CH4 ガス及びビニルトリメト
キシシランガスの導入停止直前に終了する。
ルトリメトキシシランガスの導入量を経時的に変化させ
る必要があるため、第1及び第2の密着層102、10
4の堆積時間の短縮がやや困難になる。このため、第1
のプロセスシーケンスに比べて、第1及び第2の密着層
102、104の膜厚が厚くなるので、金属配線パター
ン101同士の間の実効的な比誘電率が若干大きくなる
が、第1及び第2の密着層102、104と有機絶縁膜
103との組成変化が連続的であるため、密着性は非常
に高くなる。
着層102を構成するシロキサン含有フッ素化有機膜の
主原料となる有機化合物、有機絶縁膜103を構成する
フッ素化アモルファスカーボン膜の主原料となる有機化
合物、及び第2の密着層104を構成するシロキサン含
有フッ素化有機膜の主原料となる有機化合物としては、
C4F8を用いたが、これに代えて、C10F18等のよう
に、一般式:CxFy(xは1〜15の整数、yは4〜3
2の整数)で表わされるフッ素−炭素結合を有する有機
化合物を広く用いることができる。
縁膜103を構成するフッ素化アモルファスカーボン膜
の主原料となる有機シラン誘導体としては、ビニルトリ
メトキシシランを用いたが、これに代えて、R1 nSi
(OR2)4-n(但し、nは1〜3の整数であり、R1 は
アルキル基又はアリール基であり、R2 はアルキル基又
はアリール基である。)の一般式で表される有機シラン
誘導体を広く用いることができる。
実施形態に係る配線構造及びその形成方法について、図
4(a)、(b)、図5(a)、(b)及び図6
(a)、(b)を参照しながら説明する。
板200の上に形成されたフッ素化アモルファスカーボ
ン膜からなり、配線溝201aを有する第1の有機絶縁
膜201の上に全面に亘って例えば20nmの膜厚を有
するシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第1の密着
層202を堆積した後、配線溝201aの内部に金属膜
を埋め込んで金属配線203を形成し、その後、全面に
亘って例えば50nmの膜厚を有するシリコン酸化膜か
らなる第1の無機絶縁膜204を堆積する。
機絶縁膜204の上に、例えば20nmの膜厚を有する
シロキサン含有フッ素化有機膜からなる第2の密着層2
05、例えば800nmの膜厚を有するフッ素化アモル
ファスカーボン膜からなる第2の有機絶縁膜206、例
えば20nmの膜厚を有するシロキサン含有フッ素化有
機膜からなる第3の密着層207、例えば50nmの膜
厚を有するシリコン酸化膜からなる第2の無機絶縁膜2
08、例えば20nmの膜厚を有するシロキサン含有フ
ッ素化有機膜からなる第4の密着層209、例えば30
0nmの膜厚を有するフッ素化アモルファスカーボン膜
からなる第3の有機絶縁膜210、例えば20nmの膜
厚を有するシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第5
の密着層211、及び例えば50nmの膜厚を有するシ
リコン酸化膜からなる第3の無機絶縁膜212を順次堆
積する。
機絶縁膜204、第2の密着層205、第2の有機絶縁
膜206、第3の密着層207及び第2の無機絶縁膜2
08に接続孔213を形成すると共に、第4の密着層2
09、第3の有機絶縁膜210、第5の密着層211及
び第3の無機絶縁膜212に配線溝214を形成した
後、接続孔213及び配線溝214の内部を含む全面に
亘って、例えば20nmの膜厚を有するシロキサン含有
フッ素化有機膜からなる第6の密着層215を等方的に
堆積する。
着層215に対してエッチバックを行なって、第6の密
着層215における接続孔213及び配線溝214の底
部に位置する部分を除去すると共に、第2及び第3の有
機絶縁膜206、210における接続孔213及び配線
溝214に露出している各側面(接続孔213及び配線
溝214の各側壁)に第6の密着層215からなるサイ
ドウォール216を形成する。
13及び配線溝214の内部を含む第3の無機絶縁膜2
12の上に全面に亘って、例えば5nmの膜厚を有する
窒化チタン膜からなるバリア層217を堆積する。
13及び配線溝214の内部を含むバリア層217の上
に全面に亘って例えば銅からなる金属膜218を堆積し
た後、金属膜218における第3の無機絶縁膜212の
上に露出している部分を例えばCMP法により除去し
て、金属膜218からなるデュアルダマシン構造を形成
する。
密着層202、205、207、209、211、21
5となるシロキサン含有フッ素化有機膜の堆積方法とし
ては、第1の実施形態と同様、フッ素−炭素結合を有す
る有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料とする第1
の原料ガス、例えばC4F8/CH4/ビニルトリメトキ
シシランの混合ガスを用いるプラズマCVD法が挙げら
れ、堆積条件としては、例えばRFパワーは200W、
プロセス圧力は200mmTorr、堆積時間は4秒で
ある。
206、210となるフッ素化アモルファスカーボン膜
の堆積方法としては、フッ素−炭素結合を有する有機化
合物を主原料とする第2の原料ガス、例えばC4F8/C
H4 の混合ガスを用いるプラズマCVD法が挙げられ、
堆積条件としては、例えばRFパワーは200W、プロ
セス圧力は200mmTorrである。
膜206及び第3の有機絶縁膜210における接続孔2
13及び配線溝214に露出している側面に第6の密着
層215からなるサイドウォール216を形成した後、
窒化チタン膜からなるバリア層217を堆積したので、
第2及び第3の有機絶縁膜206、210とバリア層2
17との密着性が向上する。
素−炭素結合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導
体を主原料とするシロキサン含有フッ素化有機膜からな
る密着層の比誘電率は、従来のシリコンリッチ酸化膜と
DLC膜との積層膜からなる密着層の比誘電率に比べて
小さい。
ト又は金属配線)との密着性、密着層と無機絶縁膜との
密着性、及び密着層と有機絶縁膜との密着性はいずれも
高いので、金属配線パターン(又はコンタクト又は金属
配線)、無機絶縁膜及び有機絶縁膜の相互間の密着性の
向上を単層の密着層により実現することができる。
と、金属配線同士の間の絶縁膜の実効的な比誘電率を低
減できると共に、金属配線と有機絶縁膜との間の密着性
を向上させることができる。
ると、密着層の比誘電率を従来のシリコンリッチ酸化膜
とDLC膜との積層膜に比べて小さくできると共に、金
属配線パターン(又はコンタクト又は金属配線)、無機
絶縁膜及び有機絶縁膜の相互間の密着性の向上を単層で
且つ1種類の密着層により実現することができる。
密着層の形成工程とを連続的に行なうことができると共
に、反応系のプロセスの制御が容易である上に、処理室
の雰囲気を一定に保つことができる。
方法によると、金属配線同士の間の絶縁膜の実効的な比
誘電率の低減及び金属配線と有機絶縁膜との間の密着性
の向上を、処理室内にパーティクルを発生させることな
く且つプロセスの制御性を容易に実現することができ
る。
1の密着層の原料となる有機化合物、有機絶縁膜の原料
なる有機化合物及び第2の密着層の原料となる有機化合
物が同種類の有機化合物であると、プロセスの制御性が
一層向上する。
1の密着層及び第2の密着層の原料が、R1 nSi(OR
2)4-n(但し、nは1〜3の整数であり、R1 はアルキ
ル基又はアリール基であり、R2 はアルキル基又はアリ
ール基である。)の一般式で表される有機シラン誘導体
であると、密着層の比誘電率を確実に小さくできると共
に密着性を確実に向上することができる。
1の原料ガスの導入量をほぼ一定に保った状態で、第2
の原料ガスの導入量を減少、停止及び増加することによ
り、第1の密着層、有機絶縁膜及び第2の密着層を連続
的に形成できるため、第1の密着層、有機絶縁膜及び第
2の密着層の組成が連続的に変化するので、密着性が非
常に高くなる。
1の原料ガスの導入量をほぼ一定に保った状態で、第2
の原料ガスの導入、停止及び導入を行なうことにより、
第1の密着層、有機絶縁膜及び第2の密着層を連続的に
形成できるため、第1及び第2の密着層の膜厚を薄くで
きるので、層間絶縁膜の実効的な比誘電率を極めて小さ
くすることができる。
る半導体装置の製造方法及び層間絶縁膜の形成方法の各
工程を示す断面図である。
る半導体装置の製造方法及び層間絶縁膜の形成方法の各
工程を示す断面図である。
る半導体装置の製造方法及び層間絶縁膜の形成方法にお
ける原料ガスの導入方法のシーケンスを示す図である。
る半導体装置の製造方法及び層間絶縁膜の形成方法の各
工程を示す断面図である。
る半導体装置の製造方法及び層間絶縁膜の形成方法の各
工程を示す断面図である。
る半導体装置の製造方法及び層間絶縁膜の形成方法の各
工程を示す断面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 半導体基板上に形成された金属配線パタ
ーンと、 前記金属配線パターンの上を含む前記半導体基板上に形
成され、フッ素−炭素結合を含有する有機化合物及び有
機シラン誘導体を主原料とするシロキサン含有フッ素化
有機膜からなる第1の密着層と、 前記第1の密着層の上に形成され、フッ素−炭素結合を
含有する有機化合物を主原料とするフッ素化有機膜から
なる有機絶縁膜と、 前記有機絶縁膜の上に形成され、フッ素−炭素結合を含
有する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料とする
シロキサン含有フッ素化有機膜からなる第2の密着層
と、 前記第1の密着層の上に形成された無機化合物からなる
無機絶縁膜とを備えていることを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項2】 半導体基板上に形成され、フッ素−炭素
結合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原
料とするシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第1の
密着層と、 前記第1の密着層の上に形成され、フッ素−炭素結合を
含有する有機化合物を主原料とするフッ素化有機膜から
なる有機絶縁膜と、 前記有機絶縁膜に形成された配線溝と、 前記配線溝の側壁に形成され、フッ素−炭素結合を含有
する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料とするシ
ロキサン含有フッ素化有機膜からなる第2の密着層と、 前記配線溝の内部における前記第1の密着層及び第2の
密着層で囲まれた部分に埋め込まれた金属配線とを備え
ていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】 半導体基板上に形成され、フッ素−炭素
結合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原
料とするシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第1の
密着層と、 前記第1の密着層の上に形成され、フッ素−炭素結合を
含有する有機化合物を主原料とするフッ素化有機膜から
なる有機絶縁膜と、 前記第1の密着層及び有機絶縁膜に形成され、互いに連
通している接続孔及び配線溝と、 前記接続孔及び配線溝の側壁に形成され、フッ素−炭素
結合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原
料とするシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第2の
密着層と、 前記接続孔及び配線溝の内部における前記第2の密着層
で囲まれた部分に埋め込まれた金属膜からなるコンタク
ト及び金属配線とを備えていることを特徴とする半導体
装置。 - 【請求項4】 半導体基板上に形成され、フッ素−炭素
結合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原
料とするシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第1の
密着層と、 前記第1の密着層の上に形成された無機化合物からなる
第1の無機絶縁膜と、 前記第1の無機絶縁膜の上に形成され、フッ素−炭素結
合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料
とするシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第2の密
着層と、 前記第2の密着層の上に形成され、フッ素−炭素結合を
含有する有機化合物を主原料とするフッ素化有機膜から
なる第1の有機絶縁膜と、 前記第1の有機絶縁膜の上に形成され、フッ素−炭素結
合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料
とするシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第3の密
着層と、 前記第3の密着層の上に形成された無機化合物からなる
第2の無機絶縁膜と、 前記第2の無機絶縁膜の上に形成され、フッ素−炭素結
合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料
とするシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第4の密
着層と、 前記第4の密着層の上に形成され、フッ素−炭素結合を
含有する有機化合物を主原料とするフッ素化有機膜から
なる第2の有機絶縁膜と、 前記第2の有機絶縁膜の上に形成され、フッ素−炭素結
合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料
とするシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第5の密
着層と、 前記第5の密着層の上に形成された無機化合物からなる
第3の無機絶縁膜と、 前記第1の密着層、第1の無機絶縁膜、第2の密着層、
第1の有機絶縁膜、第3の密着層、第2の無機絶縁膜、
第4の密着層、第2の有機絶縁膜、第5の密着層及び第
3の無機絶縁膜からなる層間絶縁膜に形成され、互いに
連通している接続孔及び配線溝と、 前記接続孔及び配線溝の側壁に形成され、フッ素−炭素
結合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原
料とするシロキサン含有フッ素化有機膜からなる第6の
密着層と、 前記接続孔及び配線溝の内部における前記第6の密着層
で囲まれた部分に埋め込まれた金属膜からなるコンタク
ト及び金属配線とを備えていることを特徴とする半導体
装置。 - 【請求項5】 半導体基板上に金属配線パターンを形成
する工程と、 前記金属配線パターンの上を含む前記半導体基板上に、
プラズマCVD法により、フッ素−炭素結合を含有する
有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料とするシロキ
サン含有フッ素化有機膜からなる第1の密着層を形成す
る工程と、 前記第1の密着層の上に、プラズマCVD法により、フ
ッ素−炭素結合を含有する有機化合物を主原料とするフ
ッ素化有機膜からなる有機絶縁膜を形成する工程と、 前記有機絶縁膜の上に、プラズマCVD法により、フッ
素−炭素結合を含有する有機化合物及び有機シラン誘導
体を主原料とするシロキサン含有フッ素化有機膜からな
る第2の密着層を形成する工程と、 前記第1の密着層の上に無機化合物からなる無機絶縁膜
を形成する工程とを備えていることを特徴とする半導体
装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記第1の密着層を構成するシロキサン
含有フッ素化有機膜の原料となる有機化合物と、前記有
機絶縁膜を構成するフッ素化有機膜の原料なる有機化合
物と、前記第2の密着層を構成するシロキサン含有フッ
素化有機膜の原料となる有機化合物とは、同種類の有機
化合物であることを特徴とする請求項5に記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項7】 前記第1の密着層及び第2の密着層を構
成するシロキサン含有フッ素化有機膜の原料となる有機
シラン誘導体は、R1 nSi(OR2)4-n(但し、nは1
〜3の整数であり、R1 はアルキル基又はアリール基で
あり、R2 はアルキル基又はアリール基である。)の一
般式で表される有機シラン誘導体であることを特徴とす
る請求項5に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 半導体基板上に、フッ素−炭素結合を含
有する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料とする
シロキサン含有フッ素化有機膜からなる第1の密着層を
形成する工程と、 前記第1の密着層の上に無機化合物からなる第1の無機
絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の無機絶縁膜の上に、フッ素−炭素結合を含有
する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料とするシ
ロキサン含有フッ素化有機膜からなる第2の密着層を形
成する工程と、 前記第2の密着層の上に、フッ素−炭素結合を含有する
有機化合物を主原料とするフッ素化有機膜からなる第1
の有機絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の有機絶縁膜の上に、フッ素−炭素結合を含有
する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料とするシ
ロキサン含有フッ素化有機膜からなる第3の密着層を形
成する工程と、 前記第3の密着層の上に無機化合物からなる第2の無機
絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の無機絶縁膜の上に、フッ素−炭素結合を含有
する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料とするシ
ロキサン含有フッ素化有機膜からなる第4の密着層を形
成する工程と、 前記第4の密着層の上にフッ素−炭素結合を含有する有
機化合物を主原料とするフッ素化有機膜からなる第2の
有機絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の有機絶縁膜の上に、フッ素−炭素結合を含有
する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料とするシ
ロキサン含有フッ素化有機膜からなる第5の密着層を形
成する工程と、 前記第5の密着層の上に無機化合物からなる第3の無機
絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の密着層、第1の無機絶縁膜、第2の密着層、
第1の有機絶縁膜、第3の密着層、第2の無機絶縁膜、
第4の密着層、第2の有機絶縁膜、第5の密着層及び第
3の無機絶縁膜からなる層間絶縁膜に、互いに連通する
接続孔及び配線溝を形成する工程と、 前記接続孔及び配線溝の側壁に、フッ素−炭素結合を含
有する有機化合物及び有機シラン誘導体を主原料とする
シロキサン含有フッ素化有機膜からなる第6の密着層を
形成する工程と、 前記接続孔及び配線溝の内部における前記第6の密着層
で囲まれた部分に金属膜を埋め込んで、該金属膜からな
るコンタクト及び金属配線を形成する工程と備えている
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 半導体基板上に順次堆積された、第1の
密着層、有機絶縁膜及び第2の密着層からなる層間絶縁
膜の形成方法であって、 半導体基板が保持されている処理室内に、フッ素−炭素
結合を含有する有機化合物を含む第1の原料ガス及び有
機シラン誘導体を含む第2の原料ガスを導入した後、前
記第1の原料ガスの導入量をほぼ一定に保つ一方、前記
第2の原料ガスの導入量を減少させながら、前記第1の
原料ガス及び第2の原料ガスからなるプラズマにより、
前記半導体基板上にシロキサン含有フッ素化有機膜から
なる前記第1の密着層を形成する工程と、 前記処理室内に前記第1の原料ガスをその導入量をほぼ
一定に保ちながら導入する一方、前記第2の原料ガスの
導入を停止して、前記第1の原料ガスからなるプラズマ
により、前記第1の密着層の上にフッ素−炭素結合を含
有する有機化合物からなる有機絶縁膜を形成する工程
と、 前記処理室内に、前記第1の原料ガスをその導入量をほ
ぼ一定に保ちながら導入すると共に、前記第2の原料ガ
スを再び導入し且つ前記第2の原料ガスの導入量を増加
させながら、前記第1の原料ガス及び第2の原料ガスか
らなるプラズマにより、前記有機絶縁膜の上にシロキサ
ン含有フッ素化有機膜からなる前記第2の密着層を形成
する工程とを備えていることを特徴とする層間絶縁膜の
形成方法。 - 【請求項10】 半導体基板上に順次堆積された、第1
の密着層、有機絶縁膜及び第2の密着層からなる層間絶
縁膜の形成方法であって、 半導体基板が保持されている処理室内に、フッ素−炭素
結合を含有する有機化合物を含む第1の原料ガス及び有
機シラン誘導体を含む第2の原料ガスを、それぞれの導
入量をほぼ一定に保ちながら導入しながら、前記第1の
原料ガス及び第2の原料ガスからなるプラズマにより、
前記半導体基板上にシロキサン含有フッ素化有機膜から
なる前記第1の密着層を形成する工程と、 前記処理室内に前記第1の原料ガスをその導入量をほぼ
一定に保ちながら導入する一方、前記第2の原料ガスの
導入を停止して、前記第1の原料ガスからなるプラズマ
により、前記第1の密着層の上にフッ素−炭素結合を含
有する有機化合物からなる有機絶縁膜を形成する工程
と、 前記処理室内に、前記第1の原料ガスをその導入量をほ
ぼ一定に保ちながら導入すると共に、前記第2の原料ガ
スを再び導入し且つ前記第2の原料ガスの導入量をほぼ
一定に保ちながら、前記第1の原料ガス及び第2の原料
ガスからなるプラズマにより、前記有機絶縁膜の上にシ
ロキサン含有フッ素化有機膜からなる前記第2の密着層
を形成する工程とを備えていることを特徴とする層間絶
縁膜の形成方法。
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