JPH10162980A - 無電極放電灯点灯装置 - Google Patents

無電極放電灯点灯装置

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Publication number
JPH10162980A
JPH10162980A JP31531296A JP31531296A JPH10162980A JP H10162980 A JPH10162980 A JP H10162980A JP 31531296 A JP31531296 A JP 31531296A JP 31531296 A JP31531296 A JP 31531296A JP H10162980 A JPH10162980 A JP H10162980A
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JP
Japan
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discharge lamp
electrodeless discharge
induction coil
circuit
frequency power
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JP31531296A
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Inventor
Koichi Ono
浩一 大野
Shinichi Anami
真一 阿南
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可変マッチング回路を具備した無電極放電灯点
灯装置において、誘導コイルの温度上昇により発生する
不整合状態を検出し、高周波電源のスイッチング素子へ
のストレスを低減する。 【解決手段】無電極放電灯7と、その誘導コイル8に高
周波電力を供給する高周波電源10と、誘導コイル8と
高周波電源10の間に配置されて少なくとも無電極放電
灯7の始動時と点灯時におけるインピーダンス整合を可
能とする可変マッチング回路14と、無電極放電灯7の
始動を補助するイグナイタ回路9とよりなる無電極放電
灯点灯装置において、誘導コイル8のインピーダンスの
変化に応じて可変マッチング回路14の定数を変化させ
る制御回路11aを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無電極放電灯の近
傍に配置された誘導コイルに、高周波電磁界を誘起し
て、無電極放電灯を点灯させる無電極放電灯点灯装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は従来の無電極放電灯点灯装置の
一例を示すもので、使用する無電極放電灯7は、石英や
セラミクスなどの透光性材科で気密に形成されたバルブ
の内部に希ガスあるいは希ガスの放電によって励起発光
する物質又は金属蒸気などを封入し、内管面には必要に
応じて蛍光体が塗布されている。無電極放電灯7の外周
には、導電性の良い金属などで形成された高周波電磁界
印加手段(誘導コイル)8が近接して配設されている。
この誘導コイル8にマッチング回路4を介して高周波回
路6が接続されている。高周波回路6は、直流電源Eに
接続され、高周波電力を発生させる。直流電源E及び高
周波回路6により、高周波電源10を構成している。こ
の高周波電源10から誘導コイル8に数MHzから数1
00MHzの高周波電流を流すことにより、誘導コイル
8に高周波電磁界を発生させ、無電極放電灯7に高周波
電力を供給し、無電極放電灯7内に高周波プラズマ電流
を発生させて紫外線もしくは可視光を発生する。ここ
で、マッチング回路4は、無電極放電灯7の点灯安定時
に効率良く高周波電力を送ることができるように、無電
極放電灯7の点灯安定時において高周波回路6からみた
負荷インピーダンスが適正値となるように設計されてい
る。また、イグナイタ回路9は無電極放電灯7の近傍に
始動用電極を有し、この電極に高電圧を供給して無電極
放電灯7の始動を補助する回路である。
【0003】図17は従来の無電極放電灯点灯装置の具
体回路図である。図中、1は水晶振動子Xを用いた発振
回路であり、コイルL6 とコンデンサC15により低Qの
同調回路を構成し、無調整の発振器としている。発振回
路1の発振出力を増幅するプリアンプ2は、トランジス
タQ4 によりC級増幅を行っており、コイルL5 とコン
デンサC17により発振周波数に同調するように構成して
いる。抵抗R8 〜R10からなる回路は減衰器を構成して
おり、抵抗R11はコイルL5 のQを下げるために挿入さ
れている。フィルタ回路3は、チョークコイルL3 、コ
ンデンサC4 等から構成され、高周波が直流電源Eに帰
還することを防止している。プリアンプ2の出力を更に
高周波電力増幅するメインアンプ5は、パワーMOSF
ET(以下、トランジスタと称す)Q5 による増幅器と
なっている。コイルL7 は、トランジスタQ5 の入力キ
ャパシタンスを打ち消すために挿入してあり、抵抗R12
はトランジスタQ5 の入力インピーダンスをプリアンプ
2の出力と整合させるために接続してある。マッチング
回路4はコンデンサC18〜C20等で構成され、メインア
ンプ5の出力と後段の無電極放電灯7及び誘導コイル8
とのインピーダンス整合を行っている。
【0004】上述のように、無電極放電灯点灯装置は、
高周波電源10の高周波出力を効率よく負荷となる誘導
コイル8と無電極放電灯7(以下負荷Lpと呼ぶ)に供
給するためマッチング回路4を具備している。
【0005】しかし、マッチング回路4からみた負荷L
pの入力インピーダンスは、無電極放電灯7の状態によ
って大きく変化する。すなわち、無電極放電灯7が消灯
している状態(始動時)では、負荷Lpは概ね誘導コイ
ル8のみとなり、誘導成分が大きくなるのに対し、無電
極放電灯7が点灯している状態(点灯時)では、誘導コ
イル8が、無電極放電灯7の内部に発生したプラズマ
(プラズマ抵抗)と結合するため、始動時に比べて抵抗
成分が大きくなる。すると、例えばマッチング回路4
を、無電極放電灯7が点灯している状態での負荷Lpと
高周波電源10とのインピーダンス整合を行うように設
計した場合、始動時には、負荷Lpと高周波電源10と
のインピーダンス整合は不整合となり、高周波電源10
に反射電力を与えるため、高周波電源10にストレスを
与え、特にメインアンプ5のトランジスタQ5 に過大な
ストレスを与えることとなる。
【0006】この課題に対しては、図18のように、始
動時にインピーダンス整合されたマッチング回路と点灯
時にインピーダンス整合されたマッチング回路を具備
し、これらを切り替えるという手段が考案されている
(実開平5−20297号)。以下、これを可変マッチ
ング回路14と呼ぶ。図18において、Swはスイッチ
を示し、このスイッチSwの切り替えによって、始動時
と点灯時のインピーダンス整合をとることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の
技術であっても、始動時と点灯時でマッチング回路を切
り替えるため、始動時、無電極放電灯7がアーク放電に
移行(点灯)した後、可変マッチング回路14を始動時
のマッチング回路から点灯時のマッチング回路へ切り替
えるべく、スイッチSwを切り換えるまでの間、高周波
電源10と負荷Lpとのインピーダンス整合は不整合の
状態となる。以下、この不整合状態を状態Aと呼ぶ。こ
の状態Aは、無電極放電灯7が点灯しているため、誘導
コイル8の両端に発生する電圧は、始動時(ランプ不点
時)の電圧に比べて低い値となる。すなわち、可変マッ
チング回路の点灯時と始動時の切り換えは、誘導コイル
の両端電圧を検出することで可能となる。
【0008】一方、無電極放電灯7が点灯した状態で
は、誘導コイル8に高周波電流を流すことによる発熱
と、無電極放電灯7の表面が高温となることから、無電
極放電灯7に近接する誘導コイル8は温度上昇し、高温
となる。すると、誘導コイル8を構成する電線が温度上
昇によって膨張し、誘導コイル8のインピーダンスが変
化する。従って、前記可変マッチング回路14を用いた
無電極放電灯点灯装置において、誘導コイル8が冷えて
いる場合の始動時(以下この状態を初始動時と呼ぶ)は
インピーダンス整合されるが、無電極放電灯7を消灯し
た後の始動時(すなわち再始動時)には、インピーダン
ス整合は不整合の状態となる。以下、この再始動時の不
整合状態を状態Bと呼ぶ。
【0009】この状態Bでは、インピーダンスの不整合
により、高周波電源10の高周波出力が効率よく負荷L
pに供給されないため、誘導コイル8の両端に発生する
電圧も低くなり、無電極放電灯7は始動(点灯)できな
い。
【0010】よって、可変マッチング回路14の切り替
えのタイミングを誘導コイルの両端電圧で検出した場
合、すなわち、誘導コイルの両端電圧が始動時(ランプ
不点時)より低い状態を検出し、可変マッチング回路1
4を切り替える場合、状態B(再始動時)においては、
前述のように無電極放電灯7は不点であるが、誘導コイ
ル8の両端電圧は低いため、状態Aの点灯状態と誤って
判断して可変マッチング回路14を点灯時のマッチング
回路に切り替えることとなる。すると、インピーダンス
整合が大きくずれるため、高周波電源10に加わる反射
電力が大きくなり、高周波電源10を構成するスイッチ
ング素子へ過大なストレスを与え、最終的にはスイッチ
ング素子の破壊が起こるという課題がある。以上が従来
技術の第1の課題である。
【0011】従来技術の第2の課題としては、初始動
時、無電極放電灯7が点灯しなかった場合には、高周波
電力が誘導コイル8に供給され、誘導コイル8が温度上
昇し、誘導コイル8のインピーダンスが徐々に変化す
る。したがって、高周波電源10と負荷Lpとのインピ
ーダンスの不整合状態が発生し、高周波電源10を構成
するスイッチング素子へ過大なストレスを与えるという
課題がある。
【0012】誘導コイル8の温度上昇は、高周波電源1
0が高出力であるほど高くなるため、これらの課題は、
特に高出力の無電極放電灯点灯装置で顕著に現れる現象
である。
【0013】本発明は上述のような課題を解決するため
になされたものであり、可変マッチング回路を具備した
無電極放電灯点灯装置において、誘導コイルの温度上昇
により発生する不整合状態を検出し、高周波電源のスイ
ッチング素子へのストレスを低減することを目的とする
ものである。より具体的には、初始動時の誘導コイルの
温度上昇の防止と、再始動時の可変マッチング回路の切
り替えの誤動作の防止を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、上記
の課題を解決するために、図1に示すように、透光性の
バルブ内に希ガス又は希ガスの放電によって励起発光す
る物質又は金属蒸気などを封入した無電極放電灯7と、
無電極放電灯7の近傍に配置された誘導コイル8と、誘
導コイル8に高周波電力を供給する高周波電源10と、
誘導コイル8と高周波電源10の間に配置されて少なく
とも無電極放電灯7の始動時と点灯時におけるインピー
ダンス整合を可能とする可変マッチング回路14と、無
電極放電灯7の始動を補助するイグナイタ回路9とより
なる無電極放電灯点灯装置において、誘導コイル8のイ
ンピーダンスの変化に応じて可変マッチング回路14の
定数を変化させる制御回路11aを具備することを特徴
とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1〜図15の実施例により説明する。図1は本発
明の実施例1の構成を示すブロック回路図である。図1
において、Sは温度センサーであり、誘導コイル8に近
接配置され、誘導コイル8の温度を検出する。11aは
制御回路であり、温度センサーSの検知信号によって可
変マッチング回路14を制御する機能を有する。上述の
ように、誘導コイル8の温度が高温の場合にはインピー
ダンスは不整合状態であり、誘導コイル8の温度が高温
でない場合にはインピーダンスは整合状態である。した
がって、本実施例では、温度センサーSにより誘導コイ
ル8の温度を検出し、誘導コイル8が高温の場合、つま
り、インピーダンスが不整合状態である場合には、可変
マッチング回路14の切り替えは行わないように制御回
路11aで制御する。
【0016】図2は本発明の実施例2の構成を示すブロ
ック回路図である。本実施例は、上述の第2の課題を解
決する手段であり、請求項2の一例である。図2の回路
では、直流電源Eと高周波回路6の間に、スイッチング
素子Q1 と抵抗R1 を直列に挿入している。スイッチン
グ素子Q1 は、直流電源Eの出力をオン/オフすること
で高周波回路6の高周波出力をオン/オフするものであ
る。スイッチング素子Q1 がオンのときには、抵抗R1
によって高周波回路6への入力電流を検出し、制御回路
11bにより、スイッチング素子Q1 とスイッチング素
子Q3 を制御する。スイッチング素子Q3 は、可変マッ
チング回路14におけるコンデンサC20と並列に接続さ
れたコンデンサC21と直列に接続されており、このスイ
ッチング素子Q3 のオン/オフにより、始動時と点灯時
とでインピーダンス整合がとれるように可変マッチング
回路14の定数を変更するものである。ここでは、スイ
ッチング素子Q3 がオンのときは始動時、オフのときは
点灯時にインピーダンス整合されるものとする。高周波
出力(スイッチング素子Q1 )と可変マッチング回路
(スイッチング素子Q3 )の制御を図3及び図4に示
す。本実施例では、スイッチング素子Q3 がオンの状態
(始動側)で、イグナイタ回路9を動作させると共に、
スイッチング素子Q1 をオンすることで高周波出力を負
荷Lpに供給した後、高周波回路6への入力直流電流i
を検出し、インピーダンス整合が整合状態であれば、誘
導コイル8のインピーダンスが変化する前にスイッチン
グ素子Q1をオフすることで高周波出力を停止し、不整
合状態であれば可変マッチング回路14をスイッチング
素子Q3 をオフすることで点灯側に切り替える。
【0017】例えば、インピーダンス整合時の負荷Lp
の入力インピーダンスを抵抗成分のみと設定した場合、
インピーダンス不整合のときには、負荷Lpの入力イン
ピーダンスは、抵抗成分のほかに誘導成分もしくは容量
成分を持つこととなる。このとき、入力直流電流iは、
負荷Lpの入力インピーダンスによって変化するが、イ
ンピーダンス不整合時の高周波電源への反射電力を低減
するため、インピーダンス整合時より低い値となるよう
にマッチング回路を設計する。
【0018】すなわち、入力電流iを検出し、基準値
(これをxとおく)を設定し、これと比較することによ
り、インピーダンスが整合状態であるか不整合状態であ
るかを検出できる。また、ここでの不整合状態(図3)
は、誘導コイルが高温でないため、無電極放電灯7がア
ークに移行した場合に発生するものであるため、マッチ
ング回路14は点灯側に切り替えることで高周波電源1
0と負荷Lpとのインピーダンス整合は整合状態へと切
り替わる。一方、整合状態である場合(図4)は無電極
放電灯7がアークに移行していないためであり、この状
態が続くと誘導コイル8が加熱され、インピーダンス整
合が不整合状態となり、反射電力が高周波電源に印加さ
れ、高周波電源を構成するスイッチング素子にストレス
を与えることになるので、本実施例では誘導コイル8が
温度上昇する前に高周波出力を停止する。また、インピ
ーダンス整合が整合状態の場合、誘導コイルが温度上昇
しないように高周波出力を間欠的に供給してもよい。
【0019】図5は本発明の実施例3の構成を示すブロ
ック回路図である。本実施例は、第1の課題を解決する
手段であり、請求項3の一例である。本実施例では、抵
抗R 1 によって高周波回路6への入力電流を検出し、制
御回路11cによりイグナイタ回路9と高周波出力(ス
イッチング素子Q1 )を制御する。本実施例では、図6
及び図7に示すように、スイッチング素子Q1 をオンす
ることで高周波出力を負荷Lpに供給した後、高周波回
路6への入力直流電流iを抵抗R1 によって検出し、高
周波電源10と負荷Lpが整合状態であるとき、無電極
放電灯1にイグナイタ回路9の出力を供給する。
【0020】例えば、インピーダンス整合時の負荷Lp
の入力インピーダンスを抵抗成分のみと設定した場合、
インピーダンス不整合時には、負荷Lpの入力インピー
ダンスは、抵抗成分のほかに誘導成分もしくは容量成分
を持つこととなる。このとき、入力直流電流iは、負荷
Lpの入力インピーダンスによって変化するが、インピ
ーダンス不整合時の高周波電源への反射電力を低減する
ため、インピーダンス整合時より低い値となるようにマ
ッチング回路14を設計する。すなわち、入力電流iを
検出し、基準値(これをyとおく)を設定し、これと比
較することによりインピーダンスが整合状態であるか不
整合状態であるかを検出できる。
【0021】前述したように、本発明における課題は、
状態Aを状態Bと誤って判別し、可変マッチング回路1
4を点灯側に切り替えてしまうことであり、本実施例で
は、状態Aと状態Bを次に示す方法で判別する。前述し
たように、状態Aは、初始動時に無電極放電灯がアーク
に移行したために起こる不整合状態である。一方、本実
施例のようなイグナイタ回路9を必要とする無電極放電
灯点灯装置においては、イグナイタ回路9の出力を停止
した状態では、たとえ初始動時であっても無電極放電灯
7はアークに移行することはない。よって、本発明にお
ける課題で述べた状態Aは発生することはなく、初始動
時であれば、誘導コイル8は高温でないため、インピー
ダンスは整合状態となる(図6)。また、再始動時であ
れば誘導コイル8が高温であるため、前記状態Bと同様
にインピーダンスは不整合状態となる(図7)。従っ
て、このイグナイタ回路9の出力を停止した状態での整
合状態を検出することで、状態Aか状態Bであるかを判
別できる。
【0022】ここで、再始動時であれば、インピーダン
スの不整合によって発生する反射電力によって高周波電
源にストレスを与えるため、高周波出力を停止または間
欠動作することにより、高周波電源へのストレスを低減
できる。
【0023】図8は本発明の実施例4の構成を示すブロ
ック回路図である。本実施例は、第1の課題および第2
の課題を解決する手段であり、請求項4の一例である。
本実施例では、抵抗R1 によって高周波回路6への入力
電流を検出し、制御回路11dによりイグナイタ回路9
と高周波出力(スイッチング素子Q1 )を制御すると共
に、可変マッチング回路14のスイッチング素子Q3
制御するものである。つまり、本実施例は実施例2及び
実施例3を組み合わせたものであり、実施例2及び実施
例3と同様に、検出の状態によって高周波出力を停止も
しくは間欠動作させることで、高周波電源ヘのストレス
を低減するものである。
【0024】本実施例の動作を図9に示す。本実施例で
は、高周波回路6への入力直流電流iを検出し、高周波
電源と負荷Lp(誘導コイル及び無電極放電灯)が整合
状態であれば、イグナイタ回路9を動作させ、その後、
高周波電源と負荷Lpが不整合状態(状態A)となれ
ば、可変マッチング回路14を点灯時のマッチング状態
に変化させる。イグナイタ回路9については、可変マッ
チング回路14を点灯側に切り替えた後であれば、その
出力を停止してもよい。
【0025】図10は本発明の実施例5の構成を示すブ
ロック回路図である。本実施例は、請求項5及び6の一
例である。図10において、高周波回路6には、昇圧チ
ョッパ回路12の出力電圧Eが供給されている。この昇
圧チョッパ回路12は、商用交流電源ACに接続された
ダイオードブリッジDBと、インダクタンス素子L1
スイッチング素子Q6 、ダイオードD1 及び電解コンデ
ンサC1 から構成されており、チョッパ制御回路13か
らの信号によりスイッチング素子Q6 をオンオフさせる
ことにより、商用交流電源ACの交流電圧から直流電圧
を得る電源回路であり、スイッチング素子Q6 を例えば
PWM制御することで安定した直流電圧を発生させるこ
とができる。チョッパ制御回路13の出力には、スイッ
チング素子Q7 が接続されており、このスイッチング素
子Q7 をオンさせることにより、昇圧チョッパ回路12
の昇圧動作を停止させることができる。
【0026】本実施例の動作を図11に示す。本実施例
では、高周波回路6への入力直流電流iを抵抗R1 によ
って検出し、制御回路11eによりイグナイタ回路9と
可変マッチング回路14のスイッチング素子Q3 を制御
すると共に、スイッチング素子Q7 により昇圧チョッパ
回路12の出力電圧を制御する。本実施例では、実施例
4の回路において、整合状態の検出時にのみ、スイッチ
ング素子Q7 をオンすることで昇圧チョッパ回路12の
スイッチング素子Q6 の動作を停止させ、直流電源の出
力を定格時より低くするものである。
【0027】本実施例のように直流電源の出力を低くす
ることで、整合状態の検出時に起こる不整合状態(状態
A及び状態B)における高周波電源への反射電力を低減
でき、高周波電源ヘのストレスを低減することができ
る。また、実施例4と同様に第1の課題および第2の課
題を解決することができる。
【0028】図12は本発明の実施例6の構成を示すブ
ロック回路図である。本実施例では、抵抗RaとRbの
分圧によって誘導コイル8の両端電圧を検出し、制御回
路11fによりイグナイタ回路9と可変マッチング回路
14のスイッチング素子Q3)を制御するものである。
つまり、高周波電力を負荷Lpに供給した後、誘導コイ
ル8の両端電圧Vを検出し、その後、無電極放電灯1に
イグナイタ回路9の出力を供給する。これにより、本実
施例は実施例2と同様の作用をする。すなわち、発明が
解決しようとする課題で述べたように、インピーダンス
の不整合時には、誘導コイル8の両端電圧はインピーダ
ンス整合時に比べて低い値となる。よって、誘導コイル
8の両端電圧を検出し、基準値(これをzとおく)を設
定し、これと比較することにより、インピーダンスが整
合状態(V>z)か不整合状態(V<z)かを検出でき
る。
【0029】また、イグナイタ回路9の出力を停止した
状態では、たとえ初始動時であっても無電極放電灯7は
アークに移行することはない。よって、本発明における
課題で述べた状態Aは発生することはなく、初始動時で
あれば、誘導コイル8は高温でないため、インピーダン
スは整合状態となる。また、再始動時であれば誘導コイ
ル8が高温であるため、前記状態Bと同様にインピーダ
ンスは不整台状態となる。従って、このイグナイタ回路
9の出力を停止した状態での整合状態を検出すること
で、状態Aか状態Bであるかを判別できる。
【0030】本実施例では、状態Bでないことを判別し
た場合にイグナイタ回路9の出力を無電極放電灯7に供
給し、その後、状態Aを検出した後に可変マッチング回
路14の切り替えを行うように制御回路11fで制御す
る。
【0031】以上のように、本実施例は、インピーダン
スの整合状態を、誘導コイル8の両端電圧から検出した
ものであり、その作用は実施例3と同様(実施例3では
インピーダンスの整合状態を、入力電流で検出を行う)
である。また、実施例4、5についても、インピーダン
スの整合状態を、本実施例と同様に誘導コイル8の両端
電圧から検出することで、それぞれ同様の効果が得られ
る。
【0032】図13は本発明の実施例7の構成を示すブ
ロック回路図である。本実施例では、高周波電源を構成
する共振素子であるインダクタL4 と誘導結合した2次
巻線L2 を設けて、この2次巻線L2 によって得られた
信号に基づいて制御回路11gによってイグナイタ回路
9と可変マッチング回路14のスイッチング素子Q3
制御するものである。本実施例では、高周波電源を構成
する共振素子であるインダクタL4 の両端電圧を、2次
巻線L2 に発生する電圧によって検出し、その後、無電
極放電灯1にイグナイタ回路9の出力を供給する。イン
ピーダンス不整合時に、入力電流が変化すると、高周波
電源を構成する共振素子であるインダクタL4 に発生す
る電圧が変化し、これと誘導結合した2次巻線L2 に発
生する電圧も変化する。よって、2次巻線L2 の両端電
圧を検出し、予め設定した基準値と比較することにより
インピーダンスが整合状態であるか不整合状態であるか
を検出できる。以下の動作は、実施例3及び実施例4と
同様であるため省略する。また、ここでは高周波電源を
構成する共振素子としてメインアンプ5のインダクタL
4 を用いて説明したが、その他の共振素子であっても同
様である。
【0033】本実施例は、インピーダンスの整合状態
を、高周波電源を構成する共振素子から検出したもので
あり、その作用は(インピーダンスの整合状態を入力電
流で検出する)実施例3と同様である。また、実施例
3、4、5についても、本実施例のようにインピーダン
スの整合状態を、高周波電源を構成する共振素子から検
出することで、それぞれ同様の効果が得られる。
【0034】図14は本発明の実施例8の構成を示すブ
ロック回路図である。本実施例は、第1の課題および第
2の課題を解決する手段であり、請求項2、5の一例で
ある。本実施例では、誘導コイル8と並列に直流電源V
sと抵抗R2 の直列回路を接続し、誘導コイル8に直流
電圧を印加し、そのときの電流値から誘導コイル8の抵
抗値を検出する。誘導コイル8が高温のときは、誘導コ
イル8はその素線が膨張するため、抵抗値は常温状態に
比べ小さくなる。本実施例では、誘導コイル8の抵抗値
を検出し、誘導コイル8が高温状態でないことを判別し
た後に、高周波電源の出力を負荷Lpに供給し、その
後、状態Aを検出した後に可変マッチング回路14の切
り替えを行うように制御回路11hで制御する。
【0035】図15は本発明の実施例9の構成を示す回
路図である。本実施例では、メインアンプ5のスイッチ
ング素子Q5 のゲートにスイッチング素子Q8 を接続し
てあり、このスイッチング素子Q8 をオンすることでメ
インアンプ5の動作を停止させることができる。その他
の動作は実施例4と同様であり、実施例4と同じ効果が
得られる。すなわち、高周波回路6への入力直流電流i
を検出し、高周波電源と負荷Lp(誘導コイル及び無電
極放電灯)が整合状態であれば、イグナイタ回路9を動
作させ、その後、高周波電源と負荷Lpが不整合状態
(状態A)となれば、可変マッチング回路14を点灯時
のマッチング状態に変化させるように制御回路11iで
制御する。実施例4との違いは、高周波出力を停止させ
るとき、メインアンプ5のスイッチング素子Q5 のゲー
トをスイッチング素子Q8 をオンすることで短絡するこ
とである。同様の方式により、他の実施例においても高
周波出力の停止が可能であり、同様の効果が得られる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、誘導コイルの加熱によ
るインピーダンスの変化によって生じる不整合状態を検
出し、無電極放電灯がアークに移行した状態での不整合
時にのみ可変マッチング回路を切り替えることで、高周
波回路を構成するスイッチング素子のストレスを低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の実施例2の構成を示す回路図である。
【図3】本発明の実施例2の動作説明図である。
【図4】本発明の実施例2の動作説明図である。
【図5】本発明の実施例3の構成を示す回路図である。
【図6】本発明の実施例3の動作説明図である。
【図7】本発明の実施例3の動作説明図である。
【図8】本発明の実施例4の構成を示す回路図である。
【図9】本発明の実施例4の動作説明図である。
【図10】本発明の実施例5の構成を示す回路図であ
る。
【図11】本発明の実施例5の動作説明図である。
【図12】本発明の実施例6の構成を示す回路図であ
る。
【図13】本発明の実施例7の構成を示す回路図であ
る。
【図14】本発明の実施例8の構成を示す回路図であ
る。
【図15】本発明の実施例9の構成を示す回路図であ
る。
【図16】従来例の概略構成を示すブロック図である。
【図17】従来例の詳細な構成を示す回路図である。
【図18】他の従来例の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
7 無電極放電灯 8 誘導コイル 9 イグナイタ回路 10 高周波電源 11a 制御回路 14 可変マッチング回路 S 温度センサー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性のバルブ内に希ガス又は希ガス
    の放電によって励起発光する物質又は金属蒸気などを封
    入した無電極放電灯と、無電極放電灯の近傍に配置され
    た誘導コイルと、誘導コイルに高周波電力を供給する高
    周波電源と、誘導コイルと高周波電源の間に配置されて
    少なくとも無電極放電灯の始動時と点灯時におけるイン
    ピーダンス整合を可能とする可変マッチング回路と、無
    電極放電灯の始動を補助するイグナイタ回路とよりなる
    無電極放電灯点灯装置において、誘導コイルのインピー
    ダンスの変化に応じて可変マッチング回路の定数を変化
    させることを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 誘導コイル及び無電極放電灯よりなる
    負荷に高周波電力とイグナイタ回路の出力を供給した
    後、高周波電源と負荷が不整合状態であれば、可変マッ
    チング回路を点灯時のマッチング状態に変化させ、整合
    状態であれば、誘導コイルのインピーダンスが変化する
    前に高周波出力を停止または間欠出力することを特徴と
    する請求項1の無電極放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 誘導コイル及び無電極放電灯よりなる
    負荷と高周波電源とが整合状態であれば、イグナイタ回
    路を動作させ、不整合状態であれば、高周波出力を停止
    または間欠出力することを特徴とする請求項1の無電極
    放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 誘導コイル及び無電極放電灯よりなる
    負荷と高周波電源とが整合状態であれば、イグナイタ回
    路を動作させ、誘導コイル及び無電極放電灯よりなる負
    荷に高周波電力とイグナイタ回路の出力を供給した後、
    高周波電源と負荷が不整合状態であれば、可変マッチン
    グ回路を点灯時のマッチング状態に変化させ、整合状態
    であれば、誘導コイルのインピーダンスが変化する前に
    高周波出力を停止または間欠出力することを特徴とする
    請求項1の無電極放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 高周波電源は、直流電源の電圧を高周
    波に変換する高周波回路を備え、誘導コイル及び無電極
    放電灯よりなる負荷と高周波電源とが整合状態であると
    きには、直流電源の出力を定格出力より低い電圧とする
    ことを特徴とする請求項4の無電極放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 直流電源はスイッチング素子のスイッ
    チング動作が停止しているときにも出力電圧を発生する
    昇圧チョッパ回路で構成され、誘導コイル及び無電極放
    電灯よりなる負荷と高周波電源とが整合状態であるとき
    には、この昇圧チョッパ回路のスイッチング素子を停止
    させることを特徴とする請求項5の無電極放電灯点灯装
    置。
  7. 【請求項7】 誘導コイル及び無電極放電灯よりなる
    負荷と高周波電源とが整合状態であることを高周波回路
    の入力電流により検出することを特徴とする請求項1の
    無電極放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 誘導コイル及び無電極放電灯よりなる
    負荷と高周波電源とが整合状態であることを誘導コイル
    の両端電圧により検出することを特徴とする請求項1の
    無電極放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 誘導コイル及び無電極放電灯よりなる
    負荷と高周波電源とが整合状態であることを高周波回路
    の共振素子の両端電圧により検出することを特徴とする
    請求項1の無電極放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 誘導コイル及び無電極放電灯よりな
    る負荷と高周波電源とが整合状態であることを誘導コイ
    ルの抵抗値により検出することを特徴とする請求項2の
    無電極放電灯点灯装置。
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