JPH08236285A - 無電極放電灯点灯装置 - Google Patents

無電極放電灯点灯装置

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JPH08236285A
JPH08236285A JP4101295A JP4101295A JPH08236285A JP H08236285 A JPH08236285 A JP H08236285A JP 4101295 A JP4101295 A JP 4101295A JP 4101295 A JP4101295 A JP 4101295A JP H08236285 A JPH08236285 A JP H08236285A
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JP
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discharge lamp
electrodeless discharge
reactance
frequency power
power supply
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Withdrawn
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JP4101295A
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English (en)
Inventor
Shinichi Anami
真一 阿南
Eiji Shiohama
英二 塩浜
Koji Hiramatsu
宏司 平松
Makoto Ukekawa
信 請川
Shingo Tosaka
真吾 東坂
Shigeki Matsuo
茂樹 松尾
Shohei Yamamoto
正平 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波電力供給用コイルの温度などによる、
高周波電力供給用コイルの入力インピーダンスの変化な
どから生じる、無電極放電灯の不点灯や高周波発振回路
の性能低下などを防ぐことができ、且つ無電極放電灯の
始動時に於けるインピーダンス整合のずれを低減できる
無電極放電灯点灯装置を提供する。 【構成】 無電極放電灯1と、無電極放電灯1に沿って
近接配置された高周波電力供給用コイル2と、高周波電
力供給用コイル2に高周波電力を供給する高周波発振回
路4と、交流電源ACを直流電力に変換して高周波発振
回路4に供給する電源回路5と、高周波電力供給用コイ
ル2及び高周波発振回路4の両方のインピーダンス整合
をとるマッチング回路3と、マッチング回路3に設けら
れた、高周波電力供給用コイル2のリアクタンス成分変
化を補うためのリアクタンス可変手段を制御する制御手
段6とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無電極放電灯に高周波電
磁界を印加して発光させる無電極放電灯点灯装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の無電極放電灯点灯装置の一
例を示す(第1従来例)もので、使用する無電極放電灯
1は、石英やセラミクスなどの透光性材料で気密に形成
されたバルブの内部に希ガスあるいは希ガスの放電によ
って励起発光する物質又は金属蒸気などを封入し、内管
面には必要に応じて蛍光体が塗布されている。無電極放
電灯1の外周には、導電性の良い金属などで形成された
高周波電力供給用コイル2(以下、誘導コイル2と呼
ぶ。)が近接して配設されている。この誘導コイル2に
高周波電力を供給する高周波発振回路4と交流電源AC
の交流電圧を直流電圧に変換して高周波発振回路4に供
給する直流電源5と、無電極放電灯1及び誘導コイル2
と高周波発振回路4とを整合させるマッチング回路3と
を接続し、無電極放電灯点灯装置を構成している。そし
て、高周波発振回路4から誘導コイル2に数MHzから
数100MHzの高周波電流を流すことにより、誘導コ
イル2に高周波電磁界を発生させ、無電極放電灯1に高
周波電力を供給し、無電極放電灯1内に高周波プラズマ
電流を発生させて紫外線もしくは可視光を発生するよう
になっている。なお、マッチング回路3は、無電極放電
灯1の点灯安定時に効率よく高周波電力を送ることがで
きるように、無電極放電灯1の点灯安定時において高周
波発振回路4からみた負荷インピーダンスが適正値にな
るように設計されている。
【0003】ところで、マッチング回路3から見た誘導
コイル2の入力インピーダンスZ2は無電極放電灯1の
状態により大きく変化する。具体的には、無電極放電灯
1の始動時には無電極放電灯1と結合しない誘導コイル
2のみが負荷となるため、抵抗成分が小さく、誘導成分
が大きく占める入力インピーダンスZ2となっているの
に対し、無電極放電灯1の点灯時には、誘導コイル2が
無電極放電灯1の内部に発生したプラズマと結合し、抵
抗成分が大きくなって誘導コイル2の入力インピーダン
スZ2が変化する。
【0004】この誘導コイル2の入力インピーダンスZ
2の変化のため、無電極放電灯1の点灯安定時に高周波
発振回路4から見たマッチング回路3の入力インピーダ
ンスZ3が適正値になるように調整した場合、無電極放
電灯1の始動時には、高周波発振回路4から見たマッチ
ング回路3の入力インピーダンスZ3が適正値からずれ
てしまう。この適正値からのずれが大きい場合、無電極
放電灯1の始動時や始動直後から点灯安定に至るまでの
間に、高周波発振回路4に過大なストレスがかかった
り、高周波発振回路4内での発熱が大きくなってしま
う。
【0005】また、無電極放電灯1の始動時でも、無電
極放電灯1の前回の点灯から十分に時間が経過して誘導
コイル2が充分に冷却され、誘導コイル2の温度が例え
ば室温になった状態と、無電極放電灯1の点灯後からあ
まり時間が経過しておらず、誘導コイル2の温度が高温
のままの状態とでは、誘導コイル2の入力インピーダン
スZ2は異なる。このため、誘導コイル2の温度が室温
状態では始動可能であったとしても、誘導コイル2の温
度が高温状態では、誘導コイル2の温度による入力イン
ピーダンスZ2の変化により始動困難になってしまう、
という第1の問題点が生じる。
【0006】上記第1の問題点を解決する手段として、
特開平5−275184号公報に示したものがあり、そ
のブロック構成図を図10に示す。これは、バリコンV
Cの回転量をモータ等で駆動し、マッチング回路3の入
力インピーダンスZ3を可変するものである。(第2従
来例)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記第2従来
例に於ては、マッチング回路の定数を可変させる場合、
どの構成素子の定数を変化させるのか、また可変量をど
のように制御すればよいのかについて、これまで明確に
されておらず、そのためマッチング回路に複数の可変素
子を設ける必要が生じ、可変素子の制御が複雑になり、
かつマッチング回路の大型化、コストの上昇を招く等と
いった第2の問題点が生じる。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、高周波電力供給用コ
イルの温度などによる、高周波電力供給用コイルの入力
インピーダンスの変化などから生じる、無電極放電灯の
不点灯や高周波発振回路の性能低下などを防ぐことがで
き、且つ無電極放電灯の始動時に於けるインピーダンス
整合のずれを低減できる無電極放電灯点灯装置を提供す
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
れば、ガラスバルブ内に放電ガスを封入した無電極放電
灯と、無電極放電灯に沿って近接配置された高周波電力
供給用コイルと、高周波電力供給用コイルに高周波電力
を供給する高周波発振回路と、高周波電力供給用コイル
及び高周波発振回路の両方のインピーダンス整合をとる
マッチング回路とを備えた無電極放電灯点灯装置に於
て、高周波電力供給用コイルのリアクタンス成分の変化
を補うリアクタンス可変手段を設けると共に、無電極放
電灯の始動時に、高周波電力供給用コイルとリアクタン
ス可変手段とからなる合成インピーダンスのリアクタン
ス値の変化が小さくなる様に、リアクタンス可変手段を
制御することを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明によれば、ガラスバル
ブ内に放電ガスを封入した無電極放電灯と、無電極放電
灯に沿って近接配置された高周波電力供給用コイルと、
記高周波電力供給用コイルに高周波電力を供給する高周
波発振回路と、高周波電力供給用コイル及び高周波発振
回路の両方のインピーダンス整合をとるマッチング回路
とを備えた無電極放電灯点灯装置に於て、高周波電力供
給用コイルのリアクタンス成分の変化を補うリアクタン
ス可変手段を設けると共に、無電極放電灯の始動時に於
ける、高周波電力供給用コイルとリアクタンス可変手段
と無電極放電灯とからなる合成インピーダンスのリアク
タンス値と、無電極放電灯の点灯時に於ける合成インピ
ーダンスのリアクタンス値との差が小さくなる様に、リ
アクタンス可変手段を制御することを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明に加えて、無電極放電灯の始動時に於ける合成
インピーダンスのリアクタンス値と、無電極放電灯の点
灯時に於ける合成インピーダンスのリアクタンス値との
差が小さくなる様に、リアクタンス可変手段を制御する
ことを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明によれば、高周波電力
供給用コイルの温度変化にも関わらず、合成インピーダ
ンスのリアクタンス値の変化が小さくなる様に、高周波
電力供給用コイルの温度に応じて、リアクタンス可変手
段を制御することを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明によれば、無電極放電
灯が消灯してからの時間経過にも関わらず、合成インピ
ーダンスのリアクタンス値の変化が小さくなる様に、無
電極放電灯が消灯してからの時間経過に応じて、リアク
タンス可変手段を制御することを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明によれば、無電極放電灯の
始動時で且つ誘導コイルの温度が高温時は、無電極放電
灯の始動時且つ誘導コイルの温度が室温時よりもリアク
タンス可変手段(=可変容量コンデンサ)の値を小さく
して、無電極放電灯の始動時且つ誘導コイルの温度が室
温時と比べて、高周波電力供給用コイルと可変容量コン
デンサとからなる合成インピーダンスのリアクタンス値
の変化が小さくなる様に、リアクタンス可変手段を制御
して、合成インピーダンスの適性値からのずれの大きさ
を表す定在波比を低減する。
【0015】請求項2記載の発明によれば、無電極放電
灯の始動時は、無電極放電灯の点灯時よりもリアクタン
ス可変手段(=可変容量コンデンサ)の値を小さくし
て、無電極放電灯の点灯時と比べて、高周波電力供給用
コイルと可変容量コンデンサと無電極放電灯とからなる
合成インピーダンスのリアクタンス値の変化が小さくな
る様に、リアクタンス可変手段を制御して、合成インピ
ーダンスの適性値からのずれの大きさを表す定在波比を
低減する。
【0016】請求項3記載の発明によれば、無電極放電
灯の始動時で且つ誘導コイルの温度が高温時と、無電極
放電灯の始動時で且つ誘導コイルの温度が室温時と、無
電極放電灯の点灯時とでリアクタンス可変手段(=可変
容量コンデンサ)の値を変化させて、高周波電力供給用
コイルと可変容量コンデンサとからなる合成インピーダ
ンスのリアクタンス値の変化が小さくなる様に、リアク
タンス可変手段を制御して、合成インピーダンスの適性
値からのずれの大きさを表す定在波比を低減する。
【0017】請求項4記載の発明によれば、コイル温度
検出手段により誘導コイルの温度を検出し、誘導コイル
の温度に応じて、リアクタンス可変手段(=可変容量コ
ンデンサ)の値を変化させて、高周波電力供給用コイル
と可変容量コンデンサとからなる合成インピーダンスの
リアクタンス値の変化が小さくなる様に、リアクタンス
可変手段を制御する。
【0018】請求項5記載の発明によれば、無電極放電
灯が消灯されてからの時間をタイマ回路で検出し、無電
極放電灯が消灯されてからの時間に応じて、リアクタン
ス可変手段(=可変容量コンデンサ)の値を変化させ
て、高周波電力供給用コイルと可変容量コンデンサとか
らなる合成インピーダンスのリアクタンス値の変化が小
さくなる様に、リアクタンス可変手段を制御する。
【0019】
【実施例】
(実施例1)本発明に係る第1実施例のブロック構成図
を図1に示す。
【0020】図9に示した従来例と異なる点は、マッチ
ング回路3に備えると共に、誘導コイル2のリアクタン
ス成分変化を補うためのリアクタンス可変手段と、上記
リアクタンス可変手段を制御する制御手段6とを新たに
設けたことであり、その他の従来例と同一構成には同一
符号を付すことにより説明を省略し、図2にはその要部
回路図を示す。
【0021】本回路では、上記リアクタンス可変手段と
して、誘導コイル2に直列接続した可変容量コンデンサ
C1(以下、コンデンサC1と呼ぶ。)を用い、コンデ
ンサC1とコンデンサC2とでマッチング回路3を構成
している。
【0022】ところで、無電極放電灯1の始動時の誘導
コイル2のインピーダンスZ2(=R+jX(Ω),但
しR=抵抗成分,X=リアクタンス成分)は、誘導コイ
ル2の温度によって変化する。つまり、無電極放電灯1
の消灯直後などは誘導コイル2の温度が充分に低下せ
ず、高温の状態である。その為に、誘導コイル2の温度
が例えば室温レベルまで充分に低下した状態に対して、
誘導コイル2が高温である状態は、コイル線材の導電率
の低下や熱膨張によるコイル直径の変化により、抵抗成
分R及びリアクタンス成分Xとも増大する。その様子を
表1と図3に示すに示すスミスチャートとを参照して簡
単に説明する。
【0023】
【表1】
【0024】C1=900pF,C2=706pFとし
て、無電極放電灯1のバルブ内にプラズマが結合した点
灯時には、Z2=(5.0+j28)Ω、無電極放電灯
1の始動時で且つ誘導コイル2が室温時は、Z2=
(1.0+j30)Ωであるとする。その時の高周波発
振回路4から見たマッチング回路3の入力インピーダン
スZ3は、無電極放電灯1の点灯時にはZ3=50Ω
(定在波比1.0)、無電極放電灯1の始動時で且つ誘
導コイル2が室温時は、Z3=(248.9−j10
3.2)Ω(定在波比5.86)となり、図3に示すス
ミスチャート上にプロットすると、無電極放電灯1の点
灯時では点A、無電極放電灯1の始動時で且つ誘導コイ
ル2が室温時では点Bとなる。
【0025】一方、誘導コイル2が高温である状態で
は、表1に示す様に、Z2=(1.3+j31)Ωにな
るので、Z3=(104.5−j122.8)Ω(定在
波比5.27)と大きく変化し、図3に示すスミスチャ
ート上では点Cとなる。その為に、高周波発振回路4の
出力電力が大きく変化してしまい、無電極放電灯1の始
動が困難になる。
【0026】そこで、無電極放電灯1の始動時で且つ誘
導コイル2が高温時に、表1に示す様に制御手段6によ
りコンデンサC1の容量を900pFから836pFに
変化させると、誘導コイル2とコンデンサC1との合成
インピーダンスZ4は、Z4=(1.3+j17)Ωと
なり、インピーダンスZ4のリアクタンス値Xは、無電
極放電灯1の始動時で且つ誘導コイル2が室温時と等し
くなる。その為に、誘導コイル2が高温時の入力インピ
ーダンスZ3は、Z3=(197.9−j68.3)Ω
(定在波比4.46)となり、図3に示すスミスチャー
ト上では点Dとなる。
【0027】よって、無電極放電灯1の始動時で且つ誘
導コイル2が高温時の、入力インピーダンスZ3の適正
値からのずれの大きさを表す定在波比は、点Bに於ける
5.86から点Dに於ける4.46と低減できる。
【0028】なお、通常マッチング回路3の入力インピ
ーダンスZ3は、無電極放電灯1の点灯時に適正値(例
えば50Ω)になると高周波発振回路4は正常な動作を
し、また無電極放電灯1の始動時にたとえ適正値(例え
ば50Ω)からずれても、高周波発振回路4は無電極放
電灯1を始動可能である電力を出力するように設計する
ことが必要である。
【0029】(実施例2)本発明に係る第2実施例の回
路図を図4に示す。
【0030】図2に示した第1実施例と異なる点は、コ
ンデンサC1の代わりにスイッチSWを介したコンデン
サC3とコンデンサC4との並列回路を設けたことであ
り、その他の第1実施例と同一構成には同一符号を付す
ことにより説明を省略する。
【0031】なお、無電極放電灯1の点灯時には誘導コ
イル2にプラズマが結合することなどの為に、インピー
ダンスZ2は無電極放電灯1の点灯時と、無電極放電灯
1の始動時且つ誘導コイル2が室温時とで異なる。イン
ピーダンスZ2の変化は抵抗成分R、リアクタンス成分
Xともに現れるが、無電極放電灯1の点灯時と、無電極
放電灯1の始動時且つ誘導コイル2が室温時とのリアク
タンス値Xの差が小さいほど、無電極放電灯1の始動時
且つ誘導コイル2が室温時に於ける、入力インピーダン
スZ3の適正値からのずれが小さくなる。
【0032】次に、表2と図5に示すスミスチャートと
を参照して、本実施例を具体的に説明する。
【0033】
【表2】
【0034】C2=706pF,C3=780pF,C
4=120pF、無電極放電灯1のバルブ内にプラズマ
が結合した点灯時には、Z2=(5.0+j28)Ω、
無電極放電灯1の始動時で且つ誘導コイル2が室温時
は、Z2=(1.0+j30)Ωとする。その時の高周
波発振回路4から見たマッチング回路3の入力インピー
ダンスZ3は、スイッチSWをオンした状態(C3+C
4=900pF)で、表2に示す様に、無電極放電灯1
の点灯時には、Z3=50Ω(定在波比1.0)、無電
極放電灯1の始動時で且つ誘導コイル2が室温時は、Z
3=(248.9−j103.2)Ω(定在波比5.8
6)となる。またスイッチSWをオフした状態(C3+
C4=780pF)で、無電極放電灯1の始動時で且つ
誘導コイル2が室温時は、Z3=(72.9+j10
5.8)Ω(定在波比5.01)となる。以上を図5に
示すスミスチャート上にプロットすると、無電極放電灯
1の点灯時では点A、無電極放電灯1の始動時で且つ誘
導コイル2が室温時、スイッチSWがオン状態(C3+
C4=900pF)では点F、無電極放電灯1の始動時
で且つ誘導コイル2が室温時、スイッチSWがオフ状態
(C3+C4=780pF)では点Gとなる。
【0035】よって、無電極放電灯1の始動時で且つ誘
導コイル2が室温時の、入力インピーダンスZ3の適正
値からのずれの大きさを表す定在波比は点Fに於ける
5.87から点Gに於ける5.01に低減される。
【0036】なお上記リアクタンス可変手段として、実
施例1に示した可変容量コンデンサC1を用いても、そ
の他の構成を用いてもよい。
【0037】(実施例3)本発明に係る第3実施例の回
路構成は、図2に示したものと同様であり、第1実施例
と異なる点は、無電極放電灯1の点灯時、無電極放電灯
1の始動時で且つ誘導コイル2が室温時、無電極放電灯
1の始動時で且つ誘導コイル2が高温時の各々に於て、
コンデンサC1の値を変える様に構成したことであり、
その他の第1実施例と同一構成には同一符号を付すこと
により説明を省略する。
【0038】次に、表3と図6に示すスミスチャートと
を参照して本実施例を具体的に説明する。
【0039】
【表3】
【0040】C2=706PF、無電極放電灯1点灯時
には、C1=900pF、無電極放電灯1始動時で誘導
コイル2が室温時は、C1=780pF、無電極放電灯
1始動時で誘導コイル2が高温時は、C1=732p
F、無電極放電灯1のバルブ内にプラズマが結合した点
灯時には、Z2=(5.0+j28)Ω、無電極放電灯
1の始動時で且つ誘導コイル2が室温時は、Z2=
(1.0+j30)Ω、無電極放電灯1の始動時で且つ
誘導コイル2が高温時は、Z2=(1.3+j31)Ω
であるとする。
【0041】その時の高周波発振回路4から見たマッチ
ング回路3の入力インピーダンスZ3は、無電極放電灯
1の点灯時には、Z3=50Ω(定在波比1.0)、無
電極放電灯1の始動時で且つ誘導コイル2が室温時は、
Z3=(72.9+j105.8)Ω(定在波比5.0
1)、無電極放電灯1の始動時で且つ誘導コイル2が高
温時は、Z3=(84.5+j86.5)Ω(定在波比
3.83)となり、図6に示すスミスチャート上にプロ
ットすると、無電極放電灯1の点灯時では点A、無電極
放電灯1の始動時で且つ誘導コイル2が室温時では点
I、無電極放電灯1の始動時で且つ誘導コイル2が高温
時では点Jとなる。
【0042】よって、無電極放電灯1の始動時で且つ誘
導コイル2が室温時の、入力インピーダンスZ3の適正
値からのずれの大きさを表す定在波比は点Bに於ける
5.86から点Iに於ける5.01に低減される。
【0043】なお上記全ての実施例に於ては、コンデン
サC1の値は、誘導コイル2の温度変化にあわせて連続
的に変化させても良く、また、上記リアクタンス可変手
段は可変容量コンデンサでなくてもよい。
【0044】(実施例4)本発明に係る第4実施例の回
路図を図7に示す。
【0045】図2に示した第1実施例と異なる点は、誘
導コイル2のリアクタンス値の変化を検出する為に誘導
コイル2の温度を検出するコイル温度検出手段7と、無
電極放電灯1の点灯を検知するランプ点灯検知手段8と
を設けたことであり、その他の第1実施例と同一構成に
は同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0046】ここでコイル温度検出手段7は、、無電極
放電灯1始動時に於ける誘導コイル2の温度を検出し、
検出した誘導コイル2の温度に対する、誘導コイル2の
リアクタンス値の変化を補う様な、つまりインピーダン
スZ4,Z5のリアクタンス値の変化が小さくなる様な
制御手段6に信号を送るものである。
【0047】またランプ点灯検知手段8は、無電極放電
灯1の点灯状態を検知し、つまり無電極放電灯1の点灯
と始動とを検知し、検出した無電極放電灯1の点灯状態
に対する、誘導コイル2のリアクタンス値の変化を補う
様な、つまりインピーダンスZ4,Z5のリアクタンス
値の変化が小さくなる様な制御手段6に信号を送ると共
に、無電極放電灯1始動時の入力インピーダンスZ3の
適正値からのずれを小さくする様な信号を制御手段6に
送るものである。
【0048】なお、本実施例は上記第1から第3実施例
のいづれかに適用してもよい。 (実施例5)本発明に係る第5実施例の回路図を図8に
示す。
【0049】図2に示した第1実施例と異なる点は、無
電極放電灯1の始動時の誘導コイル2のリアクタンス値
の変化を検出する為に、無電極放電灯1が消灯されてか
らの時間を計測するタイマ回路9を設けたことであり、
その他の第1実施例と同一構成には同一符号を付すこと
により説明を省略する。
【0050】ここでタイマ回路9は、無電極放電灯1の
始動時に於て、無電極放電灯1が消灯されてからの時間
tを計測し、時間tの経過に対する誘導コイル2の温度
変化を導き、その誘導コイル2の温度に対する誘導コイ
ル2のリアクタンス値の変化を補う様な、つまりインピ
ーダンスZ4,Z5のリアクタンス値の変化が小さくな
る様な信号を制御手段6に送るものである。
【0051】また、無電極放電灯1の点灯時に於ける、
誘導コイル2の温度変化に対しても同様の制御を行う様
にして、誘導コイル2のリアクタンス値の変化を補う、
つまりインピーダンスZ4,Z5のリアクタンス値の変
化を小さくすることができる。
【0052】なお、本実施例は上記第1から第4実施例
のいづれかに適用してもよい。以上、上記全ての実施例
の様に構成して、無電極放電灯1の始動時の高周波発振
回路4の出力電力の変化を抑制し、無電極放電灯1の始
動の安定化ができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、高周波電磁界印加手段
の温度などによる入力インピーダンスの変化から生じ
る、無電極放電灯の不点灯や高周波発振回路の性能低下
などを防ぎ、且つ無電極放電灯の始動時に於けるインピ
ーダンス整合のずれを低減することにより、無電極放電
灯の始動時の出力電力の変化を抑制し、無電極放電灯の
始動の安定化が可能な無電極放電灯点灯装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例のブロック構成図を示
す。
【図2】上記実施例の要部回路図を示す。
【図3】上記実施例に係るスミスチャートを示す。
【図4】本発明に係る第2実施例の要部回路図を示す。
【図5】上記実施例に係るスミスチャートを示す。
【図6】上記実施例に係る第3実施例のスミスチャート
を示す。
【図7】本発明に係る第4実施例の要部回路図を示す。
【図8】本発明に係る第5実施例の要部回路図を示す。
【図9】本発明に係る第1従来例のブロック構成図を示
す。
【図10】本発明に係る第2従来例のブロック構成図を
示す。
【符号の説明】
1 無電極放電灯 2 誘導コイル 3 マッチング回路 4 高周波発振回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 請川 信 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 東坂 真吾 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 松尾 茂樹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 山本 正平 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスバルブ内に放電ガスを封入した無
    電極放電灯と、前記無電極放電灯に沿って近接配置され
    た高周波電力供給用コイルと、前記高周波電力供給用コ
    イルに前記高周波電力を供給する高周波発振回路と、前
    記高周波電力供給用コイル及び前記高周波発振回路の両
    方のインピーダンス整合をとるマッチング回路とを備え
    た無電極放電灯点灯装置に於て、 前記高周波電力供給用コイルのリアクタンス成分の変化
    を補うリアクタンス可変手段を設けると共に、前記無電
    極放電灯の始動時に、前記高周波電力供給用コイルと前
    記リアクタンス可変手段とからなる合成インピーダンス
    のリアクタンス値の変化が小さくなる様に、前記リアク
    タンス可変手段を制御することを特徴とする無電極放電
    灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 ガラスバルブ内に放電ガスを封入した無
    電極放電灯と、前記無電極放電灯に沿って近接配置され
    た高周波電力供給用コイルと、記高周波電力供給用コイ
    ルに前記高周波電力を供給する高周波発振回路と、前記
    高周波電力供給用コイル及び前記高周波発振回路の両方
    のインピーダンス整合をとるマッチング回路とを備えた
    無電極放電灯点灯装置に於て、 前記高周波電力供給用コイルのリアクタンス成分の変化
    を補うリアクタンス可変手段を設けると共に、前記無電
    極放電灯の始動時に於ける、前記高周波電力供給用コイ
    ルと前記リアクタンス可変手段と前記無電極放電灯とか
    らなる合成インピーダンスのリアクタンス値と、前記無
    電極放電灯の点灯時に於ける前記合成インピーダンスの
    リアクタンス値との差が小さくなる様に、前記リアクタ
    ンス可変手段を制御することを特徴とする無電極放電灯
    点灯装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の発明に加えて、前記無電
    極放電灯の始動時に於ける前記合成インピーダンスのリ
    アクタンス値と、前記無電極放電灯の点灯時に於ける前
    記合成インピーダンスのリアクタンス値との差が小さく
    なる様に、前記リアクタンス可変手段を制御することを
    特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記高周波電力供給用コイルの温度変化
    にも関わらず、前記合成インピーダンスのリアクタンス
    値の変化が小さくなる様に、前記高周波電力供給用コイ
    ルの温度に応じて、前記リアクタンス可変手段を制御す
    ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに
    記載の無電極放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記無電極放電灯が消灯してからの時間
    経過にも関わらず、前記合成インピーダンスのリアクタ
    ンス値の変化が小さくなる様に、前記無電極放電灯が消
    灯してからの時間経過に応じて、前記リアクタンス可変
    手段を制御することを特徴とする請求項1から請求項4
    のいずれかに記載の無電極放電灯点灯装置。
JP4101295A 1995-02-28 1995-02-28 無電極放電灯点灯装置 Withdrawn JPH08236285A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100587285B1 (ko) * 1999-03-16 2006-06-08 엘지전자 주식회사 고주파를 이용한 플라즈마 디스플레이 패널의 구동회로
JP2007265902A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無電極放電灯装置、およびそれを用いた照明器具

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