JPH0831584A - 無電極放電灯点灯装置 - Google Patents
無電極放電灯点灯装置Info
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- JPH0831584A JPH0831584A JP16397494A JP16397494A JPH0831584A JP H0831584 A JPH0831584 A JP H0831584A JP 16397494 A JP16397494 A JP 16397494A JP 16397494 A JP16397494 A JP 16397494A JP H0831584 A JPH0831584 A JP H0831584A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】始動時の高周波発振回路への負担を低減し、簡
単な構成で無電極放電ランプの始動を容易にする。 【構成】無電極放電ランプ1の外周に近接して誘導コイ
ル2が配設され、この誘導コイル2を介して高周波電力
が無電極放電ランプ1に供給される。誘導コイル2と、
誘導コイル2に供給される高周波電力を発生させる高周
波発振回路3との間にマッチング回路4aが接続してあ
る。このマッチング回路4aは、鉄心を用いたインダク
タL1 を誘導コイル2と並列に、また、コンデンサC1
を誘導コイル2と直列にそれぞれ接続して構成してあ
る。インダクタL1 は、無電極放電ランプ1の点灯時に
磁気飽和せず、無電極放電ランプ1の始動時に磁気飽和
を起こす。よって、高周波発振回路3から見たマッチン
グ回路4aの入力インピーダンスを無電極放電ランプ1
の始動時と点灯時とで変化させることが可能となる。
単な構成で無電極放電ランプの始動を容易にする。 【構成】無電極放電ランプ1の外周に近接して誘導コイ
ル2が配設され、この誘導コイル2を介して高周波電力
が無電極放電ランプ1に供給される。誘導コイル2と、
誘導コイル2に供給される高周波電力を発生させる高周
波発振回路3との間にマッチング回路4aが接続してあ
る。このマッチング回路4aは、鉄心を用いたインダク
タL1 を誘導コイル2と並列に、また、コンデンサC1
を誘導コイル2と直列にそれぞれ接続して構成してあ
る。インダクタL1 は、無電極放電ランプ1の点灯時に
磁気飽和せず、無電極放電ランプ1の始動時に磁気飽和
を起こす。よって、高周波発振回路3から見たマッチン
グ回路4aの入力インピーダンスを無電極放電ランプ1
の始動時と点灯時とで変化させることが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無電極放電ランプに高
周波電磁界を印加して発光させる無電極放電灯点灯装置
に関するものである。
周波電磁界を印加して発光させる無電極放電灯点灯装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の無電極放電灯点灯装置の一
例を示すもので、使用する無電極放電ランプ1は、石英
やセラミクスなどの透光性材料で気密に形成されたバル
ブの内部に希ガスあるいは希ガスの放電によって励起発
光する物質又は金属蒸気などを封入し、内管面には必要
に応じて蛍光体が塗布されている。無電極放電ランプ1
の外周には、導電性の良い金属などで形成された誘導コ
イル2が近接して配設されている。この誘導コイル2に
高周波電力を供給する高周波発振回路3と、交流電源A
Cの交流電圧を直流電圧に変換して高周波発振回路3に
供給する直流電源5と、誘導コイル2と高周波発振回路
3とのインピーダンスをマッチングさせることで反射を
無くして無電極放電ランプ1に効率よく高周波電力を伝
達するマッチング回路4’とを誘導コイル2に接続し
て、無電極放電灯点灯装置が構成されている。そして、
高周波発振回路3から誘導コイル2に数MHzから数1
00MHzの高周波電流を流すことにより、誘導コイル
2に高周波電磁界を発生させ、無電極放電ランプ1に高
周波電力を供給し、無電極放電ランプ1内に高周波プラ
ズマ電流を発生させて紫外線もしくは可視光を発生する
ようになっている。なお、マッチング回路4’は、無電
極放電ランプ1の点灯安定時に効率よく高周波電力を送
ることができるように、無電極放電ランプ1の点灯時に
おいてマッチング回路4’から見た誘導コイル2の入力
インピーダンスと、高周波発振回路3から見たマッチン
グ回路の入力インピーダンスとがマッチングする適正値
となるように設計されている。
例を示すもので、使用する無電極放電ランプ1は、石英
やセラミクスなどの透光性材料で気密に形成されたバル
ブの内部に希ガスあるいは希ガスの放電によって励起発
光する物質又は金属蒸気などを封入し、内管面には必要
に応じて蛍光体が塗布されている。無電極放電ランプ1
の外周には、導電性の良い金属などで形成された誘導コ
イル2が近接して配設されている。この誘導コイル2に
高周波電力を供給する高周波発振回路3と、交流電源A
Cの交流電圧を直流電圧に変換して高周波発振回路3に
供給する直流電源5と、誘導コイル2と高周波発振回路
3とのインピーダンスをマッチングさせることで反射を
無くして無電極放電ランプ1に効率よく高周波電力を伝
達するマッチング回路4’とを誘導コイル2に接続し
て、無電極放電灯点灯装置が構成されている。そして、
高周波発振回路3から誘導コイル2に数MHzから数1
00MHzの高周波電流を流すことにより、誘導コイル
2に高周波電磁界を発生させ、無電極放電ランプ1に高
周波電力を供給し、無電極放電ランプ1内に高周波プラ
ズマ電流を発生させて紫外線もしくは可視光を発生する
ようになっている。なお、マッチング回路4’は、無電
極放電ランプ1の点灯安定時に効率よく高周波電力を送
ることができるように、無電極放電ランプ1の点灯時に
おいてマッチング回路4’から見た誘導コイル2の入力
インピーダンスと、高周波発振回路3から見たマッチン
グ回路の入力インピーダンスとがマッチングする適正値
となるように設計されている。
【0003】しかし、マッチング回路4’から見た誘導
コイル2の入力インピーダンスは無電極放電ランプ1の
点灯時と始動時とでは大きく異なる。具体的には、無電
極放電ランプ1の始動時には無電極放電ランプ1と結合
しない誘導コイル2のみが負荷となるため、抵抗分が小
さく、誘導分が大きく占める入力インピーダンスとなっ
ているのに対し、無電極放電ランプ1の点灯時には、誘
導コイル2が無電極放電ランプ1の内部に発生したプラ
ズマと結合し、抵抗成分が大きくなって誘導コイル2の
入力インピーダンスが変化する。この誘導コイル2の入
力インピーダンスの変化により、無電極放電ランプ1の
点灯時に合わせて高周波発振回路3から見たマッチング
回路4’の入力インピーダンスを適正値に調整した場
合、無電極放電ランプ1の始動時には、高周波発振回路
3から見たマッチング回路4’の入力インピーダンスが
適正値から大きくずれてしまう。そのため、無電極放電
ランプ1の始動時には、高周波発振回路3に過大な負荷
がかかったり、高周波発振回路3内の発熱が大きくな
り、高周波発振回路3が破壊することもおこる。
コイル2の入力インピーダンスは無電極放電ランプ1の
点灯時と始動時とでは大きく異なる。具体的には、無電
極放電ランプ1の始動時には無電極放電ランプ1と結合
しない誘導コイル2のみが負荷となるため、抵抗分が小
さく、誘導分が大きく占める入力インピーダンスとなっ
ているのに対し、無電極放電ランプ1の点灯時には、誘
導コイル2が無電極放電ランプ1の内部に発生したプラ
ズマと結合し、抵抗成分が大きくなって誘導コイル2の
入力インピーダンスが変化する。この誘導コイル2の入
力インピーダンスの変化により、無電極放電ランプ1の
点灯時に合わせて高周波発振回路3から見たマッチング
回路4’の入力インピーダンスを適正値に調整した場
合、無電極放電ランプ1の始動時には、高周波発振回路
3から見たマッチング回路4’の入力インピーダンスが
適正値から大きくずれてしまう。そのため、無電極放電
ランプ1の始動時には、高周波発振回路3に過大な負荷
がかかったり、高周波発振回路3内の発熱が大きくな
り、高周波発振回路3が破壊することもおこる。
【0004】このため、無電極放電ランプ1の点灯時に
高周波発振回路3から見たマッチング回路4’の入力イ
ンピーダンスを適正値に調整でき、無電極放電ランプ1
の始動時における高周波発振回路3から見たマッチング
回路4’の入力インピーダンスの適正値からのずれを小
さくするために、図5に示すようにマッチング制御回路
6Aにより回転量を制御されたモータ(図示せず)でバ
リコンVCを駆動してマッチング回路4A’の入力イン
ピーダンスを可変としたり、あるいは、図6に示すよう
に、マッチング回路4B’にスイッチSWを設け、マッ
チング制御回路6Bからの外部入力でスイッチSWをオ
ン・オフ制御してマッチング回路4B’の入力インピー
ダンスを可変とすることにより、無電極放電ランプ1の
点灯時のマッチング回路4A’,4B’の入力インピー
ダンスを適正値にし、かつ無電極放電ランプ1の始動時
のマッチング回路4A’,4B’の入力インピーダンス
の適正値からのずれを小さくすることが可能となる(実
開平5−20297号公報、特開平5−275184号
公報等参照)。
高周波発振回路3から見たマッチング回路4’の入力イ
ンピーダンスを適正値に調整でき、無電極放電ランプ1
の始動時における高周波発振回路3から見たマッチング
回路4’の入力インピーダンスの適正値からのずれを小
さくするために、図5に示すようにマッチング制御回路
6Aにより回転量を制御されたモータ(図示せず)でバ
リコンVCを駆動してマッチング回路4A’の入力イン
ピーダンスを可変としたり、あるいは、図6に示すよう
に、マッチング回路4B’にスイッチSWを設け、マッ
チング制御回路6Bからの外部入力でスイッチSWをオ
ン・オフ制御してマッチング回路4B’の入力インピー
ダンスを可変とすることにより、無電極放電ランプ1の
点灯時のマッチング回路4A’,4B’の入力インピー
ダンスを適正値にし、かつ無電極放電ランプ1の始動時
のマッチング回路4A’,4B’の入力インピーダンス
の適正値からのずれを小さくすることが可能となる(実
開平5−20297号公報、特開平5−275184号
公報等参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなバ
リコンVCやスイッチSWを使用した、いわゆる回路素
子定数可変式のマッチング回路4A’,4B’では、バ
リコンVCやスイッチSWのためにマッチング回路4
A’,4B’自身が大型化するのに加え、マッチング回
路4A’,4B’を制御するマッチング制御回路6A、
6Bが必要となり、装置の大型化やコストの上昇につな
がるという問題がある。
リコンVCやスイッチSWを使用した、いわゆる回路素
子定数可変式のマッチング回路4A’,4B’では、バ
リコンVCやスイッチSWのためにマッチング回路4
A’,4B’自身が大型化するのに加え、マッチング回
路4A’,4B’を制御するマッチング制御回路6A、
6Bが必要となり、装置の大型化やコストの上昇につな
がるという問題がある。
【0006】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、無電極放電ランプ始動時の高周波発振回路へ
の負担を低減し、簡単な構成で無電極放電ランプの始動
を容易にすることができる無電極放電灯点灯装置を提供
しようとするものである。
のであり、無電極放電ランプ始動時の高周波発振回路へ
の負担を低減し、簡単な構成で無電極放電ランプの始動
を容易にすることができる無電極放電灯点灯装置を提供
しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、希ガスや金属蒸気等の放電ガス
をガラスバルブ内に封入し内部に電極を持たない無電極
放電ランプと、無電極放電ランプに近接して配設された
誘導コイルと、誘導コイルを介して無電極放電ランプに
供給する高周波電力を発生させる高周波発振回路と、誘
導コイルと高周波発振回路のインピーダンスを整合させ
るためのマッチング回路とを備えた無電極放電灯点灯装
置において、マッチング回路を構成する回路素子の少な
くとも一部は流れる電流の大きさにより定数が変化する
特性を持つ回路素子であって、無電極放電ランプの始動
時と点灯時とにおける高周波発振回路の出力端からみた
マッチング回路の入力インピーダンスのずれを小さくす
るようにマッチング回路を構成したことを特徴とする。
目的を達成するために、希ガスや金属蒸気等の放電ガス
をガラスバルブ内に封入し内部に電極を持たない無電極
放電ランプと、無電極放電ランプに近接して配設された
誘導コイルと、誘導コイルを介して無電極放電ランプに
供給する高周波電力を発生させる高周波発振回路と、誘
導コイルと高周波発振回路のインピーダンスを整合させ
るためのマッチング回路とを備えた無電極放電灯点灯装
置において、マッチング回路を構成する回路素子の少な
くとも一部は流れる電流の大きさにより定数が変化する
特性を持つ回路素子であって、無電極放電ランプの始動
時と点灯時とにおける高周波発振回路の出力端からみた
マッチング回路の入力インピーダンスのずれを小さくす
るようにマッチング回路を構成したことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部を鉄心を用いたインダクタとし、このインダクタは無
電極放電ランプの始動時に磁気飽和し、かつ無電極放電
ランプの点灯時には磁気飽和しないことを特徴とする。
請求項3の発明は、上記目的を達成するために、希ガス
や金属蒸気等の放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部
に電極を持たない無電極放電ランプと、無電極放電ラン
プに近接して配設された誘導コイルと、誘導コイルを介
して無電極放電ランプに供給する高周波電力を発生させ
る高周波発振回路と、誘導コイルと高周波発振回路のイ
ンピーダンスを整合させるためのマッチング回路とを備
えた無電極放電灯点灯装置において、マッチング回路を
構成する回路素子の少なくとも一部は印加される電圧に
より定数が変化する特性を持つ回路素子であって、無電
極放電ランプの始動時と点灯時とにおける高周波発振回
路の出力端からみたマッチング回路の入力インピーダン
スのずれを小さくするようにマッチング回路を構成した
ことを特徴とする。
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部を鉄心を用いたインダクタとし、このインダクタは無
電極放電ランプの始動時に磁気飽和し、かつ無電極放電
ランプの点灯時には磁気飽和しないことを特徴とする。
請求項3の発明は、上記目的を達成するために、希ガス
や金属蒸気等の放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部
に電極を持たない無電極放電ランプと、無電極放電ラン
プに近接して配設された誘導コイルと、誘導コイルを介
して無電極放電ランプに供給する高周波電力を発生させ
る高周波発振回路と、誘導コイルと高周波発振回路のイ
ンピーダンスを整合させるためのマッチング回路とを備
えた無電極放電灯点灯装置において、マッチング回路を
構成する回路素子の少なくとも一部は印加される電圧に
より定数が変化する特性を持つ回路素子であって、無電
極放電ランプの始動時と点灯時とにおける高周波発振回
路の出力端からみたマッチング回路の入力インピーダン
スのずれを小さくするようにマッチング回路を構成した
ことを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部を非線形特性を持つ高誘電率セラミックの誘電体で構
成されたコンデンサとしたことを特徴とする。請求項5
の発明は、上記目的を達成するために、希ガスや金属蒸
気等の放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部に電極を
持たない無電極放電ランプと、無電極放電ランプに近接
して配設された誘導コイルと、誘導コイルを介して無電
極放電ランプに供給する高周波電力を発生させる高周波
発振回路と、誘導コイルと高周波発振回路のインピーダ
ンスを整合させるためのマッチング回路とを備えた無電
極放電灯点灯装置において、マッチング回路を構成する
回路素子の少なくとも一部は温度により定数が変化する
特性を持つ回路素子であって、無電極放電ランプの始動
時と点灯時とにおける高周波発振回路の出力端からみた
マッチング回路の入力インピーダンスのずれを小さくす
るようにマッチング回路を構成したことを特徴とする。
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部を非線形特性を持つ高誘電率セラミックの誘電体で構
成されたコンデンサとしたことを特徴とする。請求項5
の発明は、上記目的を達成するために、希ガスや金属蒸
気等の放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部に電極を
持たない無電極放電ランプと、無電極放電ランプに近接
して配設された誘導コイルと、誘導コイルを介して無電
極放電ランプに供給する高周波電力を発生させる高周波
発振回路と、誘導コイルと高周波発振回路のインピーダ
ンスを整合させるためのマッチング回路とを備えた無電
極放電灯点灯装置において、マッチング回路を構成する
回路素子の少なくとも一部は温度により定数が変化する
特性を持つ回路素子であって、無電極放電ランプの始動
時と点灯時とにおける高周波発振回路の出力端からみた
マッチング回路の入力インピーダンスのずれを小さくす
るようにマッチング回路を構成したことを特徴とする。
【0010】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部を温度によって誘電率に変化がある誘電体で構成され
たコンデンサとしたことを特徴とする。
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部を温度によって誘電率に変化がある誘電体で構成され
たコンデンサとしたことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明の構成では、マッチング回路を
構成する回路素子の少なくとも一部が流れる電流の大き
さにより定数が変化する特性を持つ回路素子であって、
無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおける高周波発
振回路の出力端からみたマッチング回路の入力インピー
ダンスのずれを小さくするようにマッチング回路を構成
したので、従来例のようなマッチング回路のインピーダ
ンスを可変する回路を付加することなく、無電極放電ラ
ンプの始動時と点灯時とにおいてマッチング回路を構成
する回路素子に流れる電流の変化によってマッチング回
路のインピーダンスを変化させることができ、その結
果、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおけるイン
ピーダンスのマッチングのずれを抑制することができ、
無電極放電ランプの始動を容易にすることができるもの
である。
構成する回路素子の少なくとも一部が流れる電流の大き
さにより定数が変化する特性を持つ回路素子であって、
無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおける高周波発
振回路の出力端からみたマッチング回路の入力インピー
ダンスのずれを小さくするようにマッチング回路を構成
したので、従来例のようなマッチング回路のインピーダ
ンスを可変する回路を付加することなく、無電極放電ラ
ンプの始動時と点灯時とにおいてマッチング回路を構成
する回路素子に流れる電流の変化によってマッチング回
路のインピーダンスを変化させることができ、その結
果、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおけるイン
ピーダンスのマッチングのずれを抑制することができ、
無電極放電ランプの始動を容易にすることができるもの
である。
【0012】請求項2の発明の構成では、マッチング回
路を構成する回路素子の少なくとも一部を鉄心を用いた
インダクタとし、このインダクタが無電極放電ランプの
始動時に磁気飽和し、かつ無電極放電ランプの点灯時に
は磁気飽和しないので、無電極放電ランプの始動時と点
灯時とにおいてインダクタのインダクタンス値を変化さ
せることができ、その結果、簡単な構成でマッチング回
路のインピーダンスを無電極放電ランプの始動時と点灯
時とで可変することができるものである。
路を構成する回路素子の少なくとも一部を鉄心を用いた
インダクタとし、このインダクタが無電極放電ランプの
始動時に磁気飽和し、かつ無電極放電ランプの点灯時に
は磁気飽和しないので、無電極放電ランプの始動時と点
灯時とにおいてインダクタのインダクタンス値を変化さ
せることができ、その結果、簡単な構成でマッチング回
路のインピーダンスを無電極放電ランプの始動時と点灯
時とで可変することができるものである。
【0013】請求項3の発明の構成では、マッチング回
路を構成する回路素子の少なくとも一部が印加される電
圧により定数が変化する特性を持つ回路素子であって、
無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおける高周波発
振回路の出力端からみたマッチング回路の入力インピー
ダンスのずれを小さくするようにマッチング回路を構成
したので、従来例のようなマッチング回路のインピーダ
ンスを可変する回路を付加することなく、無電極放電ラ
ンプの始動時と点灯時とにおいてマッチング回路を構成
する回路素子に印加される電圧の変化によってマッチン
グ回路のインピーダンスを変化させることができ、その
結果、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおけるイ
ンピーダンスのマッチングのずれを抑制することがで
き、無電極放電ランプの始動を容易にすることができる
ものである。
路を構成する回路素子の少なくとも一部が印加される電
圧により定数が変化する特性を持つ回路素子であって、
無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおける高周波発
振回路の出力端からみたマッチング回路の入力インピー
ダンスのずれを小さくするようにマッチング回路を構成
したので、従来例のようなマッチング回路のインピーダ
ンスを可変する回路を付加することなく、無電極放電ラ
ンプの始動時と点灯時とにおいてマッチング回路を構成
する回路素子に印加される電圧の変化によってマッチン
グ回路のインピーダンスを変化させることができ、その
結果、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおけるイ
ンピーダンスのマッチングのずれを抑制することがで
き、無電極放電ランプの始動を容易にすることができる
ものである。
【0014】請求項4の発明の構成では、マッチング回
路を構成する回路素子の少なくとも一部を非線形特性を
持つ高誘電率セラミックの誘電体で構成されたコンデン
サとしたので、無電極放電ランプの始動時と点灯時とに
おいてコンデンサの静電容量を変化させることができ、
その結果、簡単な構成でマッチング回路のインピーダン
スを無電極放電ランプの始動時と点灯時とで可変するこ
とができるものである。
路を構成する回路素子の少なくとも一部を非線形特性を
持つ高誘電率セラミックの誘電体で構成されたコンデン
サとしたので、無電極放電ランプの始動時と点灯時とに
おいてコンデンサの静電容量を変化させることができ、
その結果、簡単な構成でマッチング回路のインピーダン
スを無電極放電ランプの始動時と点灯時とで可変するこ
とができるものである。
【0015】請求項5の発明の構成では、マッチング回
路を構成する回路素子の少なくとも一部が温度により定
数が変化する特性を持つ回路素子であって、無電極放電
ランプの始動時と点灯時とにおける高周波発振回路の出
力端からみたマッチング回路の入力インピーダンスのず
れを小さくするようにマッチング回路を構成したので、
従来例のようなマッチング回路のインピーダンスを可変
する回路を付加することなく、無電極放電ランプの始動
時と点灯時とにおいてマッチング回路を構成する回路素
子の温度変化によってマッチング回路のインピーダンス
を変化させることができ、その結果、無電極放電ランプ
の始動時と点灯時とにおけるインピーダンスのマッチン
グのずれを抑制することができ、無電極放電ランプの始
動を容易にすることができるものである。
路を構成する回路素子の少なくとも一部が温度により定
数が変化する特性を持つ回路素子であって、無電極放電
ランプの始動時と点灯時とにおける高周波発振回路の出
力端からみたマッチング回路の入力インピーダンスのず
れを小さくするようにマッチング回路を構成したので、
従来例のようなマッチング回路のインピーダンスを可変
する回路を付加することなく、無電極放電ランプの始動
時と点灯時とにおいてマッチング回路を構成する回路素
子の温度変化によってマッチング回路のインピーダンス
を変化させることができ、その結果、無電極放電ランプ
の始動時と点灯時とにおけるインピーダンスのマッチン
グのずれを抑制することができ、無電極放電ランプの始
動を容易にすることができるものである。
【0016】請求項6の発明の構成では、マッチング回
路を構成する回路素子の少なくとも一部を温度によって
誘電率に変化がある誘電体で構成されたコンデンサとし
たので、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおいて
コンデンサの静電容量を変化させることができ、その結
果、簡単な構成でマッチング回路のインピーダンスを無
電極放電ランプの始動時と点灯時とで可変することがで
きるものである。
路を構成する回路素子の少なくとも一部を温度によって
誘電率に変化がある誘電体で構成されたコンデンサとし
たので、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおいて
コンデンサの静電容量を変化させることができ、その結
果、簡単な構成でマッチング回路のインピーダンスを無
電極放電ランプの始動時と点灯時とで可変することがで
きるものである。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。なお、以下の各実施例における無電極放電灯
点灯装置は、マッチング回路4a〜4c以外の構成につ
いては従来例のものと共通であり、共通する部分につい
ては同一の符号を付し、説明は省略する。
説明する。なお、以下の各実施例における無電極放電灯
点灯装置は、マッチング回路4a〜4c以外の構成につ
いては従来例のものと共通であり、共通する部分につい
ては同一の符号を付し、説明は省略する。
【0018】(実施例1)図1に本実施例の無電極放電
灯点灯装置の概略ブロック図を示す。図1に示すよう
に、この無電極放電灯点灯装置は無電極放電ランプ1
と、無電極放電ランプ1の外周に近接して配設された誘
導コイル2と、誘導コイル2を介して無電極放電ランプ
1に供給する高周波電力を発生させる高周波発振回路3
と、交流電源ACからの交流電力を直流電力に変換して
高周波発振回路3に供給する直流電源5と、誘導コイル
2と高周波発振回路3をインピーダンスマッチングさせ
るためのマッチング回路4aにより構成されている点は
従来例のものと共通である。
灯点灯装置の概略ブロック図を示す。図1に示すよう
に、この無電極放電灯点灯装置は無電極放電ランプ1
と、無電極放電ランプ1の外周に近接して配設された誘
導コイル2と、誘導コイル2を介して無電極放電ランプ
1に供給する高周波電力を発生させる高周波発振回路3
と、交流電源ACからの交流電力を直流電力に変換して
高周波発振回路3に供給する直流電源5と、誘導コイル
2と高周波発振回路3をインピーダンスマッチングさせ
るためのマッチング回路4aにより構成されている点は
従来例のものと共通である。
【0019】ここで、従来技術のところで説明したよう
に、無電極放電ランプ1の始動時と点灯時とでは、マッ
チング回路4aを構成する回路素子に流れる電流、回路
素子に印加される電圧あるいは回路素子の温度が変化す
る。これは、無電極放電ランプ1の始動時には、誘導コ
イル2のみが負荷となっているのに対し、無電極放電ラ
ンプ1の点灯時には誘導コイル2と無電極放電ランプ1
内に発生するプラズマとが結合し、誘導コイル2のイン
ピーダンスが変化していること、及びそれに伴いマッチ
ング回路4aの入力インピーダンスが変化し、高周波発
振回路3の出力電力が変化すること、また無電極放電ラ
ンプ1の点灯時には無電極放電ランプ1や誘導コイル2
の発熱により装置内の温度が上昇することなどにより起
こるものである。
に、無電極放電ランプ1の始動時と点灯時とでは、マッ
チング回路4aを構成する回路素子に流れる電流、回路
素子に印加される電圧あるいは回路素子の温度が変化す
る。これは、無電極放電ランプ1の始動時には、誘導コ
イル2のみが負荷となっているのに対し、無電極放電ラ
ンプ1の点灯時には誘導コイル2と無電極放電ランプ1
内に発生するプラズマとが結合し、誘導コイル2のイン
ピーダンスが変化していること、及びそれに伴いマッチ
ング回路4aの入力インピーダンスが変化し、高周波発
振回路3の出力電力が変化すること、また無電極放電ラ
ンプ1の点灯時には無電極放電ランプ1や誘導コイル2
の発熱により装置内の温度が上昇することなどにより起
こるものである。
【0020】そこで、本実施例の無電極放電灯点灯装置
では、鉄心を用いたインダクタL1を誘導コイル2と並
列に、また、流れる電流、印加電圧及び温度に対して回
路定数(静電容量の値)が安定なコンデンサC1 を誘導
コイル2と直列にそれぞれ接続して上記マッチング回路
4aが構成してある。すなわち、このマッチング回路4
aの構成及び回路素子の定数は、無電極放電ランプ1の
始動時にインダクタL1 に流れる電流が、無電極放電ラ
ンプ1の点灯時にインダクタL1 に流れる電流に比べて
大きくなり、無電極放電ランプ1の点灯時にマッチング
回路4aから見た誘導コイル2のインピーダンスと高周
波発振回路3から見たマッチング回路4aの入力インピ
ーダンスとのマッチングがとれ、且つ、無電極放電ラン
プ1の始動時にインダクタL1 が磁気飽和したとき、無
電極放電ランプ1の始動時におけるマッチングのずれが
小さくなるという条件を満たすように決定してある。な
お、無電極放電ランプ1の始動時と点灯時とにおいて
は、高周波発振回路3の出力電力も変化するので、それ
も考慮する必要がある。
では、鉄心を用いたインダクタL1を誘導コイル2と並
列に、また、流れる電流、印加電圧及び温度に対して回
路定数(静電容量の値)が安定なコンデンサC1 を誘導
コイル2と直列にそれぞれ接続して上記マッチング回路
4aが構成してある。すなわち、このマッチング回路4
aの構成及び回路素子の定数は、無電極放電ランプ1の
始動時にインダクタL1 に流れる電流が、無電極放電ラ
ンプ1の点灯時にインダクタL1 に流れる電流に比べて
大きくなり、無電極放電ランプ1の点灯時にマッチング
回路4aから見た誘導コイル2のインピーダンスと高周
波発振回路3から見たマッチング回路4aの入力インピ
ーダンスとのマッチングがとれ、且つ、無電極放電ラン
プ1の始動時にインダクタL1 が磁気飽和したとき、無
電極放電ランプ1の始動時におけるマッチングのずれが
小さくなるという条件を満たすように決定してある。な
お、無電極放電ランプ1の始動時と点灯時とにおいて
は、高周波発振回路3の出力電力も変化するので、それ
も考慮する必要がある。
【0021】上記インダクタL1 は、無電極放電ランプ
1の点灯時に流れる電流値では磁気飽和せず、無電極放
電ランプ1の始動時の電流値で磁気飽和を起こし、かつ
磁気飽和していないときに所定のインダクタンス値とな
るように鉄心の仕様と巻数などの設計を行っている。こ
こで、無電極放電ランプ1を含めた誘導コイル2のイン
ピーダンスが、無電極放電ランプ1の始動時にはZ0 =
1+j200〔Ω〕であり、点灯時にはZ1=8+j2
00〔Ω〕であり、さらに、本実施例におけるインダク
タL1 のインダクタンス値Lが磁気飽和の前後にて25
5〔nH〕から215〔nH〕に下がるものとする。ま
た、コンデンサC1 の静電容量値を53.8〔pF〕と
すると、マッチング回路4aの入力インピーダンスの適
正値を特性インピーダンスとして、実際のマッチング回
路4aの入力インピーダンスから算出した無電極放電ラ
ンプ1の始動時の反射係数は約0.78から0.74に
下がることになる。
1の点灯時に流れる電流値では磁気飽和せず、無電極放
電ランプ1の始動時の電流値で磁気飽和を起こし、かつ
磁気飽和していないときに所定のインダクタンス値とな
るように鉄心の仕様と巻数などの設計を行っている。こ
こで、無電極放電ランプ1を含めた誘導コイル2のイン
ピーダンスが、無電極放電ランプ1の始動時にはZ0 =
1+j200〔Ω〕であり、点灯時にはZ1=8+j2
00〔Ω〕であり、さらに、本実施例におけるインダク
タL1 のインダクタンス値Lが磁気飽和の前後にて25
5〔nH〕から215〔nH〕に下がるものとする。ま
た、コンデンサC1 の静電容量値を53.8〔pF〕と
すると、マッチング回路4aの入力インピーダンスの適
正値を特性インピーダンスとして、実際のマッチング回
路4aの入力インピーダンスから算出した無電極放電ラ
ンプ1の始動時の反射係数は約0.78から0.74に
下がることになる。
【0022】すなわち、上記構成によれば、マッチング
回路4aを構成する回路素子の一部に、流れる電流によ
ってインダクタンス値が変化するインダクタL1 を用い
ていることから、高周波発振回路3から見たマッチング
回路4aの入力インピーダンスを無電極放電ランプ1の
始動時と点灯時とで変化させることが可能となる。よっ
て、定数の変化する回路素子(インダクタL1 )と、定
数の変化しない回路素子(コンデンサC1 )とを適当に
組み合わせてマッチング回路4aを構成することによ
り、無電極放電ランプ1の始動時と点灯時とにおけるマ
ッチング回路4aの入力インピーダンスの適正値とのず
れを低く抑えることができるのである。
回路4aを構成する回路素子の一部に、流れる電流によ
ってインダクタンス値が変化するインダクタL1 を用い
ていることから、高周波発振回路3から見たマッチング
回路4aの入力インピーダンスを無電極放電ランプ1の
始動時と点灯時とで変化させることが可能となる。よっ
て、定数の変化する回路素子(インダクタL1 )と、定
数の変化しない回路素子(コンデンサC1 )とを適当に
組み合わせてマッチング回路4aを構成することによ
り、無電極放電ランプ1の始動時と点灯時とにおけるマ
ッチング回路4aの入力インピーダンスの適正値とのず
れを低く抑えることができるのである。
【0023】(実施例2)図2に本実施例の無電極放電
灯点灯装置の概略ブロック図を示す。図2に示すよう
に、この無電極放電灯点灯装置の基本構成は従来例及び
実施例1のものと共通であるから、本実施例の特徴とな
るマッチング回路4bの構成についてのみ説明し、他の
構成については説明を省略する。
灯点灯装置の概略ブロック図を示す。図2に示すよう
に、この無電極放電灯点灯装置の基本構成は従来例及び
実施例1のものと共通であるから、本実施例の特徴とな
るマッチング回路4bの構成についてのみ説明し、他の
構成については説明を省略する。
【0024】この無電極放電灯点灯装置のマッチング回
路4bは、印加される電圧により静電容量が変化するコ
ンデンサCbと、流れる電流、印加電圧及び温度に対し
て静電容量が変化しない安定なコンデンサC3 ,C4 と
で構成され、コンデンサCbとコンデンサC4 とを誘導
コイル2に直列に接続し、且つコンデンサC3 をコンデ
ンサCbとコンデンサC4 との接続点において誘導コイ
ル2と並列に接続してある。
路4bは、印加される電圧により静電容量が変化するコ
ンデンサCbと、流れる電流、印加電圧及び温度に対し
て静電容量が変化しない安定なコンデンサC3 ,C4 と
で構成され、コンデンサCbとコンデンサC4 とを誘導
コイル2に直列に接続し、且つコンデンサC3 をコンデ
ンサCbとコンデンサC4 との接続点において誘導コイ
ル2と並列に接続してある。
【0025】上記コンデンサCbは、誘電体としてチタ
ン酸バリウムなどの高誘電率のセラミクスを使用したも
のであり、印加電圧が大きくなると反対にその静電容量
が小さくなる傾向を持つ回路素子である。そして、この
マッチング回路4bの構成及び回路素子の定数は、無電
極放電ランプ1の点灯時におけるコンデンサCbの印加
電圧に対応した静電容量値にて、マッチング回路4aか
ら見た誘導コイル2のインピーダンスと高周波発振回路
3から見たマッチング回路4aの入力インピーダンスと
のマッチングがとれ、且つ、無電極放電ランプ1の始動
時にコンデンサCbの印加電圧が変化したときにマッチ
ングのずれが小さくなるという条件を満たすように決定
してある。
ン酸バリウムなどの高誘電率のセラミクスを使用したも
のであり、印加電圧が大きくなると反対にその静電容量
が小さくなる傾向を持つ回路素子である。そして、この
マッチング回路4bの構成及び回路素子の定数は、無電
極放電ランプ1の点灯時におけるコンデンサCbの印加
電圧に対応した静電容量値にて、マッチング回路4aか
ら見た誘導コイル2のインピーダンスと高周波発振回路
3から見たマッチング回路4aの入力インピーダンスと
のマッチングがとれ、且つ、無電極放電ランプ1の始動
時にコンデンサCbの印加電圧が変化したときにマッチ
ングのずれが小さくなるという条件を満たすように決定
してある。
【0026】ここで、無電極放電ランプ1を含めた誘導
コイル2のインピーダンスが、無電極放電ランプ1の始
動時にはZ0 =1+j200〔Ω〕であり、点灯時には
Z1=8+j200〔Ω〕であり、さらに、無電極放電
ランプ1の始動時と点灯時とのコンデンサCbの印加電
圧の上昇に伴って、コンデンサCbの静電容量値が30
4〔pF〕から243〔pF〕に低下したとする。ま
た、他のコンデンサC3,C4 の静電容量値が各々32
7〔pF〕,66.7〔pF〕とすれば、マッチング回
路4bの入力インピーダンスの適正値を特性インピーダ
ンスとして、実際のマッチング回路4bの入力インピー
ダンスから算出した無電極放電ランプ1の始動時の反射
係数は約0.78から0.74に下がることになる。
コイル2のインピーダンスが、無電極放電ランプ1の始
動時にはZ0 =1+j200〔Ω〕であり、点灯時には
Z1=8+j200〔Ω〕であり、さらに、無電極放電
ランプ1の始動時と点灯時とのコンデンサCbの印加電
圧の上昇に伴って、コンデンサCbの静電容量値が30
4〔pF〕から243〔pF〕に低下したとする。ま
た、他のコンデンサC3,C4 の静電容量値が各々32
7〔pF〕,66.7〔pF〕とすれば、マッチング回
路4bの入力インピーダンスの適正値を特性インピーダ
ンスとして、実際のマッチング回路4bの入力インピー
ダンスから算出した無電極放電ランプ1の始動時の反射
係数は約0.78から0.74に下がることになる。
【0027】すなわち、上記構成によれば、マッチング
回路4bを構成する回路素子の一部に、印加電圧によっ
て静電容量値が変化するコンデンサCbを用いているこ
とから、高周波発振回路3から見たマッチング回路4b
の入力インピーダンスを無電極放電ランプ1の始動時と
点灯時とで変化させることが可能となる。よって、定数
の変化する回路素子(コンデンサCb)と、定数の変化
しない回路素子(コンデンサC3 ,C6 )とを適当に組
み合わせてマッチング回路4bを構成することにより、
無電極放電ランプ1の始動時と点灯時とにおけるマッチ
ング回路4bの入力インピーダンスの適正値とのずれを
低く抑えることができるのである。
回路4bを構成する回路素子の一部に、印加電圧によっ
て静電容量値が変化するコンデンサCbを用いているこ
とから、高周波発振回路3から見たマッチング回路4b
の入力インピーダンスを無電極放電ランプ1の始動時と
点灯時とで変化させることが可能となる。よって、定数
の変化する回路素子(コンデンサCb)と、定数の変化
しない回路素子(コンデンサC3 ,C6 )とを適当に組
み合わせてマッチング回路4bを構成することにより、
無電極放電ランプ1の始動時と点灯時とにおけるマッチ
ング回路4bの入力インピーダンスの適正値とのずれを
低く抑えることができるのである。
【0028】(実施例3)図3に本実施例の無電極放電
灯点灯装置の概略ブロック図を示す。図3に示すよう
に、この無電極放電灯点灯装置の基本構成は従来例及び
実施例1,2のものと共通であるから、本実施例の特徴
となるマッチング回路4cの構成についてのみ説明し、
他の構成については説明を省略する。
灯点灯装置の概略ブロック図を示す。図3に示すよう
に、この無電極放電灯点灯装置の基本構成は従来例及び
実施例1,2のものと共通であるから、本実施例の特徴
となるマッチング回路4cの構成についてのみ説明し、
他の構成については説明を省略する。
【0029】この無電極放電灯点灯装置のマッチング回
路4cは、自身の温度により静電容量が変化するコンデ
ンサCcを誘導コイル2に並列に接続し、且つ流れる電
流、印加電圧及び温度に対して静電容量が変化しない安
定なコンデンサC5 を誘導コイル2と直列に接続して構
成してある。なお、上記コンデンサCcは、自身の温度
が上昇すると静電容量が大きくなる傾向を持つ回路素子
である。
路4cは、自身の温度により静電容量が変化するコンデ
ンサCcを誘導コイル2に並列に接続し、且つ流れる電
流、印加電圧及び温度に対して静電容量が変化しない安
定なコンデンサC5 を誘導コイル2と直列に接続して構
成してある。なお、上記コンデンサCcは、自身の温度
が上昇すると静電容量が大きくなる傾向を持つ回路素子
である。
【0030】一方、無電極放電ランプ1の点灯時には、
無電極放電ランプ1や誘導コイル2からの発熱などによ
って無電極放電灯点灯装置自体及びマッチング回路4c
を構成する回路素子(コンデンサCc,C5 )の温度が
上昇する。そこで、マッチング回路4cの構成及び回路
素子の定数は、無電極放電ランプ1の点灯時におけるコ
ンデンサCcの温度に対応した静電容量値にて、マッチ
ング回路4cから見た誘導コイル2のインピーダンスと
高周波発振回路3から見たマッチング回路4cの入力イ
ンピーダンスとのマッチングがとれ、且つ、無電極放電
ランプ1の始動時にコンデンサCcの温度が変化したと
きにマッチングのずれが小さくなるという条件を満たす
ように決定してある。
無電極放電ランプ1や誘導コイル2からの発熱などによ
って無電極放電灯点灯装置自体及びマッチング回路4c
を構成する回路素子(コンデンサCc,C5 )の温度が
上昇する。そこで、マッチング回路4cの構成及び回路
素子の定数は、無電極放電ランプ1の点灯時におけるコ
ンデンサCcの温度に対応した静電容量値にて、マッチ
ング回路4cから見た誘導コイル2のインピーダンスと
高周波発振回路3から見たマッチング回路4cの入力イ
ンピーダンスとのマッチングがとれ、且つ、無電極放電
ランプ1の始動時にコンデンサCcの温度が変化したと
きにマッチングのずれが小さくなるという条件を満たす
ように決定してある。
【0031】ここで、無電極放電ランプ1を含めた誘導
コイル2のインピーダンスが、無電極放電ランプ1の始
動時にはZ0 =1+j200〔Ω〕であり、点灯時には
Z1=8+j200〔Ω〕であり、さらに、無電極放電
ランプ1の始動時と点灯時とのコンデンサCcの温度の
上昇に伴って、コンデンサCcの静電容量値が538
〔pF〕から594〔pF〕に上昇したとする。また、
他のコンデンサC5 の静電容量値を64.6〔pF〕と
すれば、マッチング回路4cの入力インピーダンスの適
正値を特性インピーダンスとして、実際のマッチング回
路4cの入力インピーダンスから算出した無電極放電ラ
ンプ1の始動時の反射係数は約0.78から0.75に
下がることになる。
コイル2のインピーダンスが、無電極放電ランプ1の始
動時にはZ0 =1+j200〔Ω〕であり、点灯時には
Z1=8+j200〔Ω〕であり、さらに、無電極放電
ランプ1の始動時と点灯時とのコンデンサCcの温度の
上昇に伴って、コンデンサCcの静電容量値が538
〔pF〕から594〔pF〕に上昇したとする。また、
他のコンデンサC5 の静電容量値を64.6〔pF〕と
すれば、マッチング回路4cの入力インピーダンスの適
正値を特性インピーダンスとして、実際のマッチング回
路4cの入力インピーダンスから算出した無電極放電ラ
ンプ1の始動時の反射係数は約0.78から0.75に
下がることになる。
【0032】すなわち、上記構成によれば、マッチング
回路4cを構成する回路素子の一部に、それ自身の温度
によって静電容量が変化するコンデンサCcを用いてい
ることから、高周波発振回路3から見たマッチング回路
4cの入力インピーダンスを無電極放電ランプ1の始動
時と点灯時とで変化させることが可能となる。よって、
定数の変化する回路素子(コンデンサCc)と、定数の
変化しない回路素子(コンデンサC5 )とを適当に組み
合わせてマッチング回路4cを構成することにより、無
電極放電ランプ1の始動時と点灯時とにおけるマッチン
グ回路4cの入力インピーダンスの適正値とのずれを低
く抑えることができるのである。
回路4cを構成する回路素子の一部に、それ自身の温度
によって静電容量が変化するコンデンサCcを用いてい
ることから、高周波発振回路3から見たマッチング回路
4cの入力インピーダンスを無電極放電ランプ1の始動
時と点灯時とで変化させることが可能となる。よって、
定数の変化する回路素子(コンデンサCc)と、定数の
変化しない回路素子(コンデンサC5 )とを適当に組み
合わせてマッチング回路4cを構成することにより、無
電極放電ランプ1の始動時と点灯時とにおけるマッチン
グ回路4cの入力インピーダンスの適正値とのずれを低
く抑えることができるのである。
【0033】なお、コンデンサCcの温度については、
無電極放電灯点灯装置の周囲温度などが影響することが
考えられるが、コンデンサCcを誘導コイル2などの発
熱体の近傍に配置することで上記の周囲温度の影響を小
さくすることができる。また、上記実施例1〜3におい
ては、流れる電流、印加電圧あるいは温度によって定数
が変化する回路素子を単体で用いているが、定数が変化
しない回路素子と並列または直列に接続して用いること
により、その定数の変化量を調整することができる。さ
らに、流れる電流、印加電圧あるいは温度によって定数
が変化する回路素子を混合してマッチング回路を構成す
ることも可能である。
無電極放電灯点灯装置の周囲温度などが影響することが
考えられるが、コンデンサCcを誘導コイル2などの発
熱体の近傍に配置することで上記の周囲温度の影響を小
さくすることができる。また、上記実施例1〜3におい
ては、流れる電流、印加電圧あるいは温度によって定数
が変化する回路素子を単体で用いているが、定数が変化
しない回路素子と並列または直列に接続して用いること
により、その定数の変化量を調整することができる。さ
らに、流れる電流、印加電圧あるいは温度によって定数
が変化する回路素子を混合してマッチング回路を構成す
ることも可能である。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明は、希ガスや金属蒸気等
の放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部に電極を持た
ない無電極放電ランプと、無電極放電ランプに近接して
配設された誘導コイルと、誘導コイルを介して無電極放
電ランプに供給する高周波電力を発生させる高周波発振
回路と、誘導コイルと高周波発振回路のインピーダンス
を整合させるためのマッチング回路とを備えた無電極放
電灯点灯装置において、マッチング回路を構成する回路
素子の少なくとも一部が流れる電流の大きさにより定数
が変化する特性を持つ回路素子であって、無電極放電ラ
ンプの始動時と点灯時とにおける高周波発振回路の出力
端からみたマッチング回路の入力インピーダンスのずれ
を小さくするようにマッチング回路を構成したので、従
来例のようなマッチング回路のインピーダンスを可変す
る回路を付加することなく、無電極放電ランプの始動時
と点灯時とにおいてマッチング回路を構成する回路素子
に流れる電流の変化によってマッチング回路のインピー
ダンスを変化させることができ、その結果、無電極放電
ランプの始動時と点灯時とにおけるインピーダンスのマ
ッチングのずれを抑制することができ、無電極放電ラン
プの始動を容易にすることができるという効果がある。
の放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部に電極を持た
ない無電極放電ランプと、無電極放電ランプに近接して
配設された誘導コイルと、誘導コイルを介して無電極放
電ランプに供給する高周波電力を発生させる高周波発振
回路と、誘導コイルと高周波発振回路のインピーダンス
を整合させるためのマッチング回路とを備えた無電極放
電灯点灯装置において、マッチング回路を構成する回路
素子の少なくとも一部が流れる電流の大きさにより定数
が変化する特性を持つ回路素子であって、無電極放電ラ
ンプの始動時と点灯時とにおける高周波発振回路の出力
端からみたマッチング回路の入力インピーダンスのずれ
を小さくするようにマッチング回路を構成したので、従
来例のようなマッチング回路のインピーダンスを可変す
る回路を付加することなく、無電極放電ランプの始動時
と点灯時とにおいてマッチング回路を構成する回路素子
に流れる電流の変化によってマッチング回路のインピー
ダンスを変化させることができ、その結果、無電極放電
ランプの始動時と点灯時とにおけるインピーダンスのマ
ッチングのずれを抑制することができ、無電極放電ラン
プの始動を容易にすることができるという効果がある。
【0035】請求項2の発明は、マッチング回路を構成
する回路素子の少なくとも一部を鉄心を用いたインダク
タとし、このインダクタが無電極放電ランプの始動時に
磁気飽和し、かつ無電極放電ランプの点灯時には磁気飽
和しないので、無電極放電ランプの始動時と点灯時とに
おいてインダクタのインダクタンス値を変化させること
ができ、その結果、簡単な構成でマッチング回路のイン
ピーダンスを無電極放電ランプの始動時と点灯時とで可
変することができるという効果がある。
する回路素子の少なくとも一部を鉄心を用いたインダク
タとし、このインダクタが無電極放電ランプの始動時に
磁気飽和し、かつ無電極放電ランプの点灯時には磁気飽
和しないので、無電極放電ランプの始動時と点灯時とに
おいてインダクタのインダクタンス値を変化させること
ができ、その結果、簡単な構成でマッチング回路のイン
ピーダンスを無電極放電ランプの始動時と点灯時とで可
変することができるという効果がある。
【0036】請求項3の発明は、希ガスや金属蒸気等の
放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部に電極を持たな
い無電極放電ランプと、無電極放電ランプに近接して配
設された誘導コイルと、誘導コイルを介して無電極放電
ランプに供給する高周波電力を発生させる高周波発振回
路と、誘導コイルと高周波発振回路のインピーダンスを
整合させるためのマッチング回路とを備えた無電極放電
灯点灯装置において、マッチング回路を構成する回路素
子の少なくとも一部が印加される電圧により定数が変化
する特性を持つ回路素子であって、無電極放電ランプの
始動時と点灯時とにおける高周波発振回路の出力端から
みたマッチング回路の入力インピーダンスのずれを小さ
くするようにマッチング回路を構成したので、従来例の
ようなマッチング回路のインピーダンスを可変する回路
を付加することなく、無電極放電ランプの始動時と点灯
時とにおいてマッチング回路を構成する回路素子に印加
される電圧の変化によってマッチング回路のインピーダ
ンスを変化させることができ、その結果、無電極放電ラ
ンプの始動時と点灯時とにおけるインピーダンスのマッ
チングのずれを抑制することができ、無電極放電ランプ
の始動を容易にすることができるという効果がある。
放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部に電極を持たな
い無電極放電ランプと、無電極放電ランプに近接して配
設された誘導コイルと、誘導コイルを介して無電極放電
ランプに供給する高周波電力を発生させる高周波発振回
路と、誘導コイルと高周波発振回路のインピーダンスを
整合させるためのマッチング回路とを備えた無電極放電
灯点灯装置において、マッチング回路を構成する回路素
子の少なくとも一部が印加される電圧により定数が変化
する特性を持つ回路素子であって、無電極放電ランプの
始動時と点灯時とにおける高周波発振回路の出力端から
みたマッチング回路の入力インピーダンスのずれを小さ
くするようにマッチング回路を構成したので、従来例の
ようなマッチング回路のインピーダンスを可変する回路
を付加することなく、無電極放電ランプの始動時と点灯
時とにおいてマッチング回路を構成する回路素子に印加
される電圧の変化によってマッチング回路のインピーダ
ンスを変化させることができ、その結果、無電極放電ラ
ンプの始動時と点灯時とにおけるインピーダンスのマッ
チングのずれを抑制することができ、無電極放電ランプ
の始動を容易にすることができるという効果がある。
【0037】請求項4の発明は、マッチング回路を構成
する回路素子の少なくとも一部を非線形特性を持つ高誘
電率セラミックの誘電体で構成されたコンデンサとした
ので、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおいてコ
ンデンサの静電容量を変化させることができ、その結
果、簡単な構成でマッチング回路のインピーダンスを無
電極放電ランプの始動時と点灯時とで可変することがで
きるという効果がある。
する回路素子の少なくとも一部を非線形特性を持つ高誘
電率セラミックの誘電体で構成されたコンデンサとした
ので、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおいてコ
ンデンサの静電容量を変化させることができ、その結
果、簡単な構成でマッチング回路のインピーダンスを無
電極放電ランプの始動時と点灯時とで可変することがで
きるという効果がある。
【0038】請求項5の発明は、希ガスや金属蒸気等の
放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部に電極を持たな
い無電極放電ランプと、無電極放電ランプに近接して配
設された誘導コイルと、誘導コイルを介して無電極放電
ランプに供給する高周波電力を発生させる高周波発振回
路と、誘導コイルと高周波発振回路のインピーダンスを
整合させるためのマッチング回路とを備えた無電極放電
灯点灯装置において、マッチング回路を構成する回路素
子の少なくとも一部が温度により定数が変化する特性を
持つ回路素子であって、無電極放電ランプの始動時と点
灯時とにおける高周波発振回路の出力端からみたマッチ
ング回路の入力インピーダンスのずれを小さくするよう
にマッチング回路を構成したので、従来例のようなマッ
チング回路のインピーダンスを可変する回路を付加する
ことなく、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおい
てマッチング回路を構成する回路素子の温度変化によっ
てマッチング回路のインピーダンスを変化させることが
でき、その結果、無電極放電ランプの始動時と点灯時と
におけるインピーダンスのマッチングのずれを抑制する
ことができ、無電極放電ランプの始動を容易にすること
ができるという効果がある。
放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部に電極を持たな
い無電極放電ランプと、無電極放電ランプに近接して配
設された誘導コイルと、誘導コイルを介して無電極放電
ランプに供給する高周波電力を発生させる高周波発振回
路と、誘導コイルと高周波発振回路のインピーダンスを
整合させるためのマッチング回路とを備えた無電極放電
灯点灯装置において、マッチング回路を構成する回路素
子の少なくとも一部が温度により定数が変化する特性を
持つ回路素子であって、無電極放電ランプの始動時と点
灯時とにおける高周波発振回路の出力端からみたマッチ
ング回路の入力インピーダンスのずれを小さくするよう
にマッチング回路を構成したので、従来例のようなマッ
チング回路のインピーダンスを可変する回路を付加する
ことなく、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおい
てマッチング回路を構成する回路素子の温度変化によっ
てマッチング回路のインピーダンスを変化させることが
でき、その結果、無電極放電ランプの始動時と点灯時と
におけるインピーダンスのマッチングのずれを抑制する
ことができ、無電極放電ランプの始動を容易にすること
ができるという効果がある。
【0039】請求項6の発明は、マッチング回路を構成
する回路素子の少なくとも一部を温度によって誘電率に
変化がある誘電体で構成されたコンデンサとしたので、
無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおいてコンデン
サの静電容量を変化させることができ、その結果、簡単
な構成でマッチング回路のインピーダンスを無電極放電
ランプの始動時と点灯時とで可変することができるとい
う効果がある。
する回路素子の少なくとも一部を温度によって誘電率に
変化がある誘電体で構成されたコンデンサとしたので、
無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおいてコンデン
サの静電容量を変化させることができ、その結果、簡単
な構成でマッチング回路のインピーダンスを無電極放電
ランプの始動時と点灯時とで可変することができるとい
う効果がある。
【図1】実施例1を示す概略ブロック図である。
【図2】実施例2を示す概略ブロック図である。
【図3】実施例3を示す概略ブロック図である。
【図4】従来例を示す概略ブロック図である。
【図5】他の従来例を示す概略ブロック図である。
【図6】さらに別の従来例を示す概略ブロック図であ
る。
る。
1 無電極放電ランプ 2 誘導コイル 3 高周波発振回路 4a マッチング回路 5 直流電源 L1 インダクタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】図4は従来の無電極放電灯点灯装置の一
例を示すもので、使用する無電極放電ランプ1は、石英
やセラミクスなどの透光性材料で気密に形成されたバル
ブの内部に希ガスあるいは希ガスの放電によって励起発
光する物質又は金属蒸気などを封入し、内管面には必要
に応じて蛍光体が塗布されている。無電極放電ランプ1
の外周には、導電性の良い金属などで形成された誘導コ
イル2が近接して配設されている。この誘導コイル2に
高周波電力を供給する高周波発振回路3と、交流電源A
Cの交流電圧を直流電圧に変換して高周波発振回路3に
供給する直流電源5と、誘導コイル2と高周波発振回路
3とのインピーダンスをマッチングさせることで反射を
無くして無電極放電ランプ1に効率よく高周波電力を伝
達するマッチング回路4’とを接続して、無電極放電灯
点灯装置が構成されている。そして、高周波発振回路3
から誘導コイル2に数MHzから数100MHzの高周
波電流を流すことにより、誘導コイル2に高周波電磁界
を発生させ、無電極放電ランプ1に高周波電力を供給
し、無電極放電ランプ1内に高周波プラズマ電流を発生
させて紫外線もしくは可視光を発生するようになってい
る。なお、マッチング回路4’は、無電極放電ランプ1
の点灯安定時に効率よく高周波電力を送ることができる
ように、無電極放電ランプ1の点灯時においてマッチン
グ回路4’から見た誘導コイル2の入力インピーダンス
と、高周波発振回路3から見たマッチング回路の入力イ
ンピーダンスとがマッチングする適正値となるように設
計されている。
例を示すもので、使用する無電極放電ランプ1は、石英
やセラミクスなどの透光性材料で気密に形成されたバル
ブの内部に希ガスあるいは希ガスの放電によって励起発
光する物質又は金属蒸気などを封入し、内管面には必要
に応じて蛍光体が塗布されている。無電極放電ランプ1
の外周には、導電性の良い金属などで形成された誘導コ
イル2が近接して配設されている。この誘導コイル2に
高周波電力を供給する高周波発振回路3と、交流電源A
Cの交流電圧を直流電圧に変換して高周波発振回路3に
供給する直流電源5と、誘導コイル2と高周波発振回路
3とのインピーダンスをマッチングさせることで反射を
無くして無電極放電ランプ1に効率よく高周波電力を伝
達するマッチング回路4’とを接続して、無電極放電灯
点灯装置が構成されている。そして、高周波発振回路3
から誘導コイル2に数MHzから数100MHzの高周
波電流を流すことにより、誘導コイル2に高周波電磁界
を発生させ、無電極放電ランプ1に高周波電力を供給
し、無電極放電ランプ1内に高周波プラズマ電流を発生
させて紫外線もしくは可視光を発生するようになってい
る。なお、マッチング回路4’は、無電極放電ランプ1
の点灯安定時に効率よく高周波電力を送ることができる
ように、無電極放電ランプ1の点灯時においてマッチン
グ回路4’から見た誘導コイル2の入力インピーダンス
と、高周波発振回路3から見たマッチング回路の入力イ
ンピーダンスとがマッチングする適正値となるように設
計されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、希ガスや金属蒸気等の放電ガス
をガラスバルブ内に封入し内部に電極を持たない無電極
放電ランプと、無電極放電ランプに供給する高周波電力
を発生させる高周波発振回路と、この高周波発振回路に
て発生させた高周波電力を無電極放電ランプに供給する
高周波電力供給手段と、高周波電力供給手段と高周波発
振回路のインピーダンスを整合させるためのマッチング
回路とを備えた無電極放電灯点灯装置において、マッチ
ング回路を構成する回路素子の少なくとも一部は流れる
電流の大きさにより定数が変化する特性を持つ回路素子
であって、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおけ
る高周波発振回路の出力端からみたマッチング回路の入
力インピーダンスのずれを小さくするようにマッチング
回路を構成したことを特徴とする。
目的を達成するために、希ガスや金属蒸気等の放電ガス
をガラスバルブ内に封入し内部に電極を持たない無電極
放電ランプと、無電極放電ランプに供給する高周波電力
を発生させる高周波発振回路と、この高周波発振回路に
て発生させた高周波電力を無電極放電ランプに供給する
高周波電力供給手段と、高周波電力供給手段と高周波発
振回路のインピーダンスを整合させるためのマッチング
回路とを備えた無電極放電灯点灯装置において、マッチ
ング回路を構成する回路素子の少なくとも一部は流れる
電流の大きさにより定数が変化する特性を持つ回路素子
であって、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおけ
る高周波発振回路の出力端からみたマッチング回路の入
力インピーダンスのずれを小さくするようにマッチング
回路を構成したことを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部を鉄心を用いたインダクタとし、このインダクタは無
電極放電ランプの始動時に磁気飽和し、かつ無電極放電
ランプの点灯時には磁気飽和しないことを特徴とする。
請求項3の発明は、上記目的を達成するために、希ガス
や金属蒸気等の放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部
に電極を持たない無電極放電ランプと、無電極放電ラン
プに供給する高周波電力を発生させる高周波発振回路
と、この高周波発振回路にて発生させた高周波電力を無
電極放電ランプに供給する高周波電力供給手段と、高周
波電力供給手段と高周波発振回路のインピーダンスを整
合させるためのマッチング回路とを備えた無電極放電灯
点灯装置において、マッチング回路を構成する回路素子
の少なくとも一部は印加される電圧により定数が変化す
る特性を持つ回路素子であって、無電極放電ランプの始
動時と点灯時とにおける高周波発振回路の出力端からみ
たマッチング回路の入力インピーダンスのずれを小さく
するようにマッチング回路を構成したことを特徴とす
る。
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部を鉄心を用いたインダクタとし、このインダクタは無
電極放電ランプの始動時に磁気飽和し、かつ無電極放電
ランプの点灯時には磁気飽和しないことを特徴とする。
請求項3の発明は、上記目的を達成するために、希ガス
や金属蒸気等の放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部
に電極を持たない無電極放電ランプと、無電極放電ラン
プに供給する高周波電力を発生させる高周波発振回路
と、この高周波発振回路にて発生させた高周波電力を無
電極放電ランプに供給する高周波電力供給手段と、高周
波電力供給手段と高周波発振回路のインピーダンスを整
合させるためのマッチング回路とを備えた無電極放電灯
点灯装置において、マッチング回路を構成する回路素子
の少なくとも一部は印加される電圧により定数が変化す
る特性を持つ回路素子であって、無電極放電ランプの始
動時と点灯時とにおける高周波発振回路の出力端からみ
たマッチング回路の入力インピーダンスのずれを小さく
するようにマッチング回路を構成したことを特徴とす
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部を非線形特性を持つ高誘電率セラミックの誘電体で構
成されたコンデンサとしたことを特徴とする。請求項5
の発明は、上記目的を達成するために、希ガスや金属蒸
気等の放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部に電極を
持たない無電極放電ランプと、無電極放電ランプに供給
する高周波電力を発生させる高周波発振回路と、この高
周波発振回路にて発生させた高周波電力を無電極放電ラ
ンプに供給する高周波電力供給手段と、高周波電力供給
手段と高周波発振回路のインピーダンスを整合させるた
めのマッチング回路とを備えた無電極放電灯点灯装置に
おいて、マッチング回路を構成する回路素子の少なくと
も一部は温度により定数が変化する特性を持つ回路素子
であって、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおけ
る高周波発振回路の出力端からみたマッチング回路の入
力インピーダンスのずれを小さくするようにマッチング
回路を構成したことを特徴とする。
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部を非線形特性を持つ高誘電率セラミックの誘電体で構
成されたコンデンサとしたことを特徴とする。請求項5
の発明は、上記目的を達成するために、希ガスや金属蒸
気等の放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部に電極を
持たない無電極放電ランプと、無電極放電ランプに供給
する高周波電力を発生させる高周波発振回路と、この高
周波発振回路にて発生させた高周波電力を無電極放電ラ
ンプに供給する高周波電力供給手段と、高周波電力供給
手段と高周波発振回路のインピーダンスを整合させるた
めのマッチング回路とを備えた無電極放電灯点灯装置に
おいて、マッチング回路を構成する回路素子の少なくと
も一部は温度により定数が変化する特性を持つ回路素子
であって、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおけ
る高周波発振回路の出力端からみたマッチング回路の入
力インピーダンスのずれを小さくするようにマッチング
回路を構成したことを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】(実施例1)図1に本実施例の無電極放電
灯点灯装置の概略ブロック図を示す。図1に示すよう
に、この無電極放電灯点灯装置は無電極放電ランプ1
と、無電極放電ランプ1の外周に近接して配設された高
周波電力供給手段たる誘導コイル2と、誘導コイル2を
介して無電極放電ランプ1に供給する高周波電力を発生
させる高周波発振回路3と、交流電源ACからの交流電
力を直流電力に変換して高周波発振回路3に供給する直
流電源5と、誘導コイル2と高周波発振回路3をインピ
ーダンスマッチングさせるためのマッチング回路4aに
より構成されている点は従来例のものと共通である。
灯点灯装置の概略ブロック図を示す。図1に示すよう
に、この無電極放電灯点灯装置は無電極放電ランプ1
と、無電極放電ランプ1の外周に近接して配設された高
周波電力供給手段たる誘導コイル2と、誘導コイル2を
介して無電極放電ランプ1に供給する高周波電力を発生
させる高周波発振回路3と、交流電源ACからの交流電
力を直流電力に変換して高周波発振回路3に供給する直
流電源5と、誘導コイル2と高周波発振回路3をインピ
ーダンスマッチングさせるためのマッチング回路4aに
より構成されている点は従来例のものと共通である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明は、希ガスや金属蒸気等
の放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部に電極を持た
ない無電極放電ランプと、無電極放電ランプに供給する
高周波電力を発生させる高周波発振回路と、この高周波
発振回路にて発生させた高周波電力を無電極放電ランプ
に供給する高周波電力供給手段と、高周波電力供給手段
と高周波発振回路のインピーダンスを整合させるための
マッチング回路とを備えた無電極放電灯点灯装置におい
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部が流れる電流の大きさにより定数が変化する特性を持
つ回路素子であって、無電極放電ランプの始動時と点灯
時とにおける高周波発振回路の出力端からみたマッチン
グ回路の入力インピーダンスのずれを小さくするように
マッチング回路を構成したので、従来例のようなマッチ
ング回路のインピーダンスを可変する回路を付加するこ
となく、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおいて
マッチング回路を構成する回路素子に流れる電流の変化
によってマッチング回路のインピーダンスを変化させる
ことができ、その結果、無電極放電ランプの始動時と点
灯時とにおけるインピーダンスのマッチングのずれを抑
制することができ、無電極放電ランプの始動を容易にす
ることができるという効果がある。
の放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部に電極を持た
ない無電極放電ランプと、無電極放電ランプに供給する
高周波電力を発生させる高周波発振回路と、この高周波
発振回路にて発生させた高周波電力を無電極放電ランプ
に供給する高周波電力供給手段と、高周波電力供給手段
と高周波発振回路のインピーダンスを整合させるための
マッチング回路とを備えた無電極放電灯点灯装置におい
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部が流れる電流の大きさにより定数が変化する特性を持
つ回路素子であって、無電極放電ランプの始動時と点灯
時とにおける高周波発振回路の出力端からみたマッチン
グ回路の入力インピーダンスのずれを小さくするように
マッチング回路を構成したので、従来例のようなマッチ
ング回路のインピーダンスを可変する回路を付加するこ
となく、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおいて
マッチング回路を構成する回路素子に流れる電流の変化
によってマッチング回路のインピーダンスを変化させる
ことができ、その結果、無電極放電ランプの始動時と点
灯時とにおけるインピーダンスのマッチングのずれを抑
制することができ、無電極放電ランプの始動を容易にす
ることができるという効果がある。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】請求項3の発明は、希ガスや金属蒸気等の
放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部に電極を持たな
い無電極放電ランプと、無電極放電ランプに供給する高
周波電力を発生させる高周波発振回路と、この高周波発
振回路にて発生させた高周波電力を無電極放電ランプに
供給する高周波電力供給手段と、高周波電力供給手段と
高周波発振回路のインピーダンスを整合させるためのマ
ッチング回路とを備えた無電極放電灯点灯装置におい
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部が印加される電圧により定数が変化する特性を持つ回
路素子であって、無電極放電ランプの始動時と点灯時と
における高周波発振回路の出力端からみたマッチング回
路の入力インピーダンスのずれを小さくするようにマッ
チング回路を構成したので、従来例のようなマッチング
回路のインピーダンスを可変する回路を付加することな
く、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおいてマッ
チング回路を構成する回路素子に印加される電圧の変化
によってマッチング回路のインピーダンスを変化させる
ことができ、その結果、無電極放電ランプの始動時と点
灯時とにおけるインピーダンスのマッチングのずれを抑
制することができ、無電極放電ランプの始動を容易にす
ることができるという効果がある。
放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部に電極を持たな
い無電極放電ランプと、無電極放電ランプに供給する高
周波電力を発生させる高周波発振回路と、この高周波発
振回路にて発生させた高周波電力を無電極放電ランプに
供給する高周波電力供給手段と、高周波電力供給手段と
高周波発振回路のインピーダンスを整合させるためのマ
ッチング回路とを備えた無電極放電灯点灯装置におい
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部が印加される電圧により定数が変化する特性を持つ回
路素子であって、無電極放電ランプの始動時と点灯時と
における高周波発振回路の出力端からみたマッチング回
路の入力インピーダンスのずれを小さくするようにマッ
チング回路を構成したので、従来例のようなマッチング
回路のインピーダンスを可変する回路を付加することな
く、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおいてマッ
チング回路を構成する回路素子に印加される電圧の変化
によってマッチング回路のインピーダンスを変化させる
ことができ、その結果、無電極放電ランプの始動時と点
灯時とにおけるインピーダンスのマッチングのずれを抑
制することができ、無電極放電ランプの始動を容易にす
ることができるという効果がある。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】請求項5の発明は、希ガスや金属蒸気等の
放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部に電極を持たな
い無電極放電ランプと、無電極放電ランプに供給する高
周波電力を発生させる高周波発振回路と、この高周波発
振回路にて発生させた高周波電力を無電極放電ランプに
供給する高周波電力供給手段と、高周波電力供給手段と
高周波発振回路のインピーダンスを整合させるためのマ
ッチング回路とを備えた無電極放電灯点灯装置におい
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部が温度により定数が変化する特性を持つ回路素子であ
って、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおける高
周波発振回路の出力端からみたマッチング回路の入力イ
ンピーダンスのずれを小さくするようにマッチング回路
を構成したので、従来例のようなマッチング回路のイン
ピーダンスを可変する回路を付加することなく、無電極
放電ランプの始動時と点灯時とにおいてマッチング回路
を構成する回路素子の温度変化によってマッチング回路
のインピーダンスを変化させることができ、その結果、
無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおけるインピー
ダンスのマッチングのずれを抑制することができ、無電
極放電ランプの始動を容易にすることができるという効
果がある。
放電ガスをガラスバルブ内に封入し内部に電極を持たな
い無電極放電ランプと、無電極放電ランプに供給する高
周波電力を発生させる高周波発振回路と、この高周波発
振回路にて発生させた高周波電力を無電極放電ランプに
供給する高周波電力供給手段と、高周波電力供給手段と
高周波発振回路のインピーダンスを整合させるためのマ
ッチング回路とを備えた無電極放電灯点灯装置におい
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部が温度により定数が変化する特性を持つ回路素子であ
って、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおける高
周波発振回路の出力端からみたマッチング回路の入力イ
ンピーダンスのずれを小さくするようにマッチング回路
を構成したので、従来例のようなマッチング回路のイン
ピーダンスを可変する回路を付加することなく、無電極
放電ランプの始動時と点灯時とにおいてマッチング回路
を構成する回路素子の温度変化によってマッチング回路
のインピーダンスを変化させることができ、その結果、
無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおけるインピー
ダンスのマッチングのずれを抑制することができ、無電
極放電ランプの始動を容易にすることができるという効
果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 請川 信 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 松尾 茂樹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 山本 正平 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 希ガスや金属蒸気等の放電ガスをガラス
バルブ内に封入し内部に電極を持たない無電極放電ラン
プと、無電極放電ランプに近接して配設された誘導コイ
ルと、誘導コイルを介して無電極放電ランプに供給する
高周波電力を発生させる高周波発振回路と、誘導コイル
と高周波発振回路のインピーダンスを整合させるための
マッチング回路とを備えた無電極放電灯点灯装置におい
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部は流れる電流の大きさにより定数が変化する特性を持
つ回路素子であって、無電極放電ランプの始動時と点灯
時とにおける高周波発振回路の出力端からみたマッチン
グ回路の入力インピーダンスのずれを小さくするように
マッチング回路を構成したことを特徴とする無電極放電
灯点灯装置。 - 【請求項2】 マッチング回路を構成する回路素子の少
なくとも一部を鉄心を用いたインダクタとし、このイン
ダクタは無電極放電ランプの始動時に磁気飽和し、かつ
無電極放電ランプの点灯時には磁気飽和しないことを特
徴とする請求項1記載の無電極放電灯点灯装置。 - 【請求項3】 希ガスや金属蒸気等の放電ガスをガラス
バルブ内に封入し内部に電極を持たない無電極放電ラン
プと、無電極放電ランプに近接して配設された誘導コイ
ルと、誘導コイルを介して無電極放電ランプに供給する
高周波電力を発生させる高周波発振回路と、誘導コイル
と高周波発振回路のインピーダンスを整合させるための
マッチング回路とを備えた無電極放電灯点灯装置におい
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部は印加される電圧により定数が変化する特性を持つ回
路素子であって、無電極放電ランプの始動時と点灯時と
における高周波発振回路の出力端からみたマッチング回
路の入力インピーダンスのずれを小さくするようにマッ
チング回路を構成したことを特徴とする無電極放電灯点
灯装置。 - 【請求項4】 マッチング回路を構成する回路素子の少
なくとも一部を非線形特性を持つ高誘電率セラミックの
誘電体で構成されたコンデンサとしたことを特徴とする
請求項3記載の無電極放電灯点灯装置。 - 【請求項5】 希ガスや金属蒸気等の放電ガスをガラス
バルブ内に封入し内部に電極を持たない無電極放電ラン
プと、無電極放電ランプに近接して配設された誘導コイ
ルと、誘導コイルを介して無電極放電ランプに供給する
高周波電力を発生させる高周波発振回路と、誘導コイル
と高周波発振回路のインピーダンスを整合させるための
マッチング回路とを備えた無電極放電灯点灯装置におい
て、マッチング回路を構成する回路素子の少なくとも一
部は温度により定数が変化する特性を持つ回路素子であ
って、無電極放電ランプの始動時と点灯時とにおける高
周波発振回路の出力端からみたマッチング回路の入力イ
ンピーダンスのずれを小さくするようにマッチング回路
を構成したことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。 - 【請求項6】 マッチング回路を構成する回路素子の少
なくとも一部を温度によって誘電率に変化がある誘電体
で構成されたコンデンサとしたことを特徴とする請求項
5記載の無電極放電灯点灯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16397494A JPH0831584A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 無電極放電灯点灯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16397494A JPH0831584A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 無電極放電灯点灯装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0831584A true JPH0831584A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=15784361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16397494A Withdrawn JPH0831584A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 無電極放電灯点灯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0831584A (ja) |
-
1994
- 1994-07-15 JP JP16397494A patent/JPH0831584A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011002 |