JP2008226684A - 光源装置、プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】より安価で小型化が可能な光源装置及び光源装置を備えたプロジェクタを提供する。
【解決手段】光源装置10は、マイクロ波発生部100と、マイクロ波発生部100より延出する同軸線と、同軸線の先端部に配置した発光部500と、光束反射面を有するリフレクタ530と、リフレクタ530前面の開口部側に配置する遮蔽板520と、発光部500の支持部540と、を有し、さらにマイクロ波発生部と、発光部100と、遮蔽板520と、を制御する制御部とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、光束を射出する光源装置及び光照射方法及び当該光源装置を備えたプロジェクタに関する。
従来の光出力照明用光源装置によれば、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、及び高圧水銀ランプなどの電極放電式ランプが用いられていた。さらに、プロジェクタは、映像投写装置として会議でのプレゼンテーションや家庭におけるホームシアタなど各方面に利用されている。このようなプロジェクタに使用される光源装置は、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、及び高圧水銀ランプなどの電極を有する放電式ランプが用いられている。
例えば特許文献1に開示されているように、無電極光源は、大きな空洞共振器を持つ構造が知られている。また、特許文献2に開示されているように、無電極光源は、ガスのプラズマ状態を利用する方法が提案されている。
特開2002−280191号公報 特開平10−162980号公報
ところが、特許文献1の構造では、マイクロ波の波長が12cmであり、使用できる波長の限度がその半分までであることから、空洞共振器のサイズを小型化するのには限界があった。つまり、この空洞共振器では、照明装置などに用いられる光源装置特には、プロジェクタに用いる光源としては大きすぎてしまい、その小型化を実現するのが困難であった。しかも、空洞共振器を使うことによりマイクロ波をうまく閉じ込めて効率を上げているものの、光の取り出しが充分に出来ていないことがあり、マイクロ波を充分に利用することができていなかった。また、特許文献2の方法では、プラズマ生成前後において、プラズマ放電前は絶縁体、プラズマ放電後は導通体となり、インピーダンスの変化が激しい。このインピーダンスの変化に対応すべく、インピーダンス調整回路、すなわち、マッチング調整回路と反射波の両方が具備されている。そして、このマッチング調整回路がプロジェクタに具備されることで、プラズマ生成前後のインピーダンスの変化には対応可能となるものの、プロジェクタのシステム構成が複雑になり、コスト面や、安定稼動の面では充分とはいえない状態であった。
本発明の目的は、より安価で小型化が可能な光源装置及び光源装置を備えたプロジェクタを提供することである。
本発明の光源装置は、マイクロ波発生部と、前記マイクロ波発生部より延出する同軸線と、前記同軸線の先端部に配置した発光部と、光束反射面を有するリフレクタと、前記リフレクタ前面の開口部側に配置する遮蔽板と、前記発光部の支持部と、を有し、さらに前記マイクロ波発生部と、前記発光部と、前記遮蔽板と、を制御する制御部とを備えていることを特徴とする。
この発明によれば、光源装置に反射部としての遮蔽板を設けることにより、プラズマ発生前は、リフレクタを利用して、反射部+リフレクタとで空洞共振器を構成できる。一方、プラズマ発生後は、プラズマ自体で共振特性を得ることが出来る。このため、従来技術のような空洞共振器が不要になり、空洞共振器が不要になれば、マッチング回路も不要になる。光源装置を構成する部品が少なくなれば、より安価で小型化を実現することが可能な光源装置を提供できる。
本発明の光源装置は、前記発光部が、無電極光源であることが望ましい。
本発明の光源装置は、前記発光部の支持部は、前記マイクロ波発生部より延出する同軸線であることが望ましい。
本発明の光源装置は、前記発光管の直径が、前記支持部の直径より大きいことが望ましい。
この発明によれば、発光管の直径が、支持部の直径より大きいから、利用できるマイクロ波のエネルギをより集中させることができるので、プラズマの利用効率をより向上させることが可能な光源装置を提供できる。
本発明の光源装置は、前記同軸線が、金属導線部と、前記金属導線部を被覆する絶縁体と、前記絶縁体の外周を被覆しさらに(グランドに)接地される金属シールド層と、
からなり、前記同軸線は、前記発光管に接触する範囲以外の部分に金属シールド部を有していることが望ましい。
この発明によれば、等価的にインダクタンス成分を生じさせることができるから、直列共振回路を構成することができるので、マイクロ波エネルギを蓄えることができ、このマイクロ波エネルギを効率よくプラズマに変換することが可能な光源装置を提供できる。
本発明の光源装置は、前記絶縁体が、耐熱絶縁体であることが望ましい。
この発明によれば、前記絶縁体が、耐熱絶縁体であるから、熱に対する耐久性を向上させることが可能な光源装置を提供できる。
本発明の光源装置は、前記発光管の発光中心と前記リフレクタの光束反射面との間隔が、マイクロ波の波長λの略1/4であることが望ましい。
この発明によれば、発光管の中心とフレクタの光束反射面との間隔が、波長λの略1/4であるから、発光部内の定在波の電磁界強度が大きくなる位置に発光管を配置することにより、反射波を一定以下に抑えることができ、プラズマを効率よく励起させることが可能な光源装置を提供できる。
本発明の光源装置は、前記同軸線の延長線上であってさらに前記発光管の発光中心と前記遮蔽板の遮蔽面表面との最短距離は、前記マイクロ波の波長の略1/4波長に相当する距離であることが望ましい。
本発明の光源装置は、前記リフレクタの光束反射面は、金属材料で形成されていることが望ましい。
この発明によれば、リフレクタの光束反射面が、金属材料で形成されているから、金属材料は反射率が高いので、マイクロ波の反射効率を向上させることが可能な光源装置を提供できる。
本発明の光源装置は、前記遮蔽板の少なくとも反射面は、金属材料で形成されていることが望ましい。
この発明によれば、遮蔽板の反射面が、金属材料で形成されているから、金属材料は反射率が高いので、マイクロ波の反射効率を向上させることが可能な光源装置を提供できる。
本発明の光源装置は、前記遮蔽板の開閉機構を有することが望ましい。
本発明の光源装置は、光束反射面を有するリフレクタの、前記リフレクタ前面の開口部の端面と、前記遮蔽板の反射面との間隙は、前記マイクロ波の波長の略1/4波長に相当する距離以下であることが望ましい。
この発明によれば、良好な空洞共振器の構成が可能な光源装置を提供できる。
本発明の光源装置の光照射方法は、前記光源装置は、マイクロ波発生部及び反射部を備えており、前記マイクロ波発生部からマイクロ波を放射する工程と、前記マイクロ波発生部より延出する同軸線の端部よりマイクロ波を放射する工程と、前記マイクロ波により発光した光束を発光部から射出する工程と、前記発光部が発光を開始した後前記遮蔽板を開き、前記遮蔽板を閉じた後発光部の発光を停止する前記反射部の開閉工程とを、備えていることを特徴とする。
この発明によれば、光源装置は、適切なタイミングで反射部としての遮蔽板を開閉することができる。遮蔽板を開いたときには、マイクロ波の照射をすることができ、遮蔽板を閉じた後には、マイクロ波の発生を停止することができる。反射部としての遮蔽板を開閉することによって、必要なときにプラズマを取り出したりすることや、取り出すのをやめることができる。
本発明のプロジェクタは、前述に記載の光源装置と、前記光源装置から射出された前記光束を画像情報に応じて変調し、光学像を形成する光変調部と、前記光変調部により形成された前記光学像を投写する投写部とを備えていることを特徴とする。
この発明によれば、上述したように、消費電力の低減をすることが可能で、より安価で小型化を実現することが可能な光源装置を搭載しているので、省力化や、小型化を図ることが実現可能なプロジェクタを提供することができる。
(実施形態)
以下、本発明の光源装置及びプロジェクタについて実施形態を挙げ、添付図面に沿って詳細に説明する。
プロジェクタの構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る光源装置を搭載したプロジェクタの光学系の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、プロジェクタ1の光学系5は、光源装置10と、照明光学系60と、光変調部70と、色合成光学系80と、投写部90とで、概略構成されている。また、光源装置10は、マイクロ波発生部100と発光部500とを有して構成されている。
マイクロ波発生部100は、マイクロ波を放射する機能を有している。発光部500は、マイクロ波発生部100から放射されたマイクロ波により発光する機能を有している。また、照明光学系60は、光源装置10から射出された光束の照度を均一化して、各色光に分離する機能を有している。光変調部70は、照明光学系60で分離された各色光の光束に対して画像情報に応じて変調して光学像を形成する機能を有している。色合成光学系80は、照明光学系60で色分離され光変調部70で変調された各色光の光学像を合成する機能を有している。投写部90は、色合成光学系80で合成された光学像を投写する機能を有している。
次に、光源装置の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る光源装置の構成を示す模式図である。
図2に示すように、光源装置10は、マイクロ波発生部100と、発光部500と、マイクロ波発生部100及び発光部500を収容する光源ケース15とを有して概略構成されている。また、発光部500は、発光管510と、反射部としての遮蔽板520と、リフレクタ530と、同軸線としての支持部540とを有して構成されている。
マイクロ波発生部100は、リフレクタ530の背面側に配置されている。発光管510(ガラス球)は、石英ガラスで形成される。また、発光管510は、略球形状を有し、内部には、マイクロ波により発光する発光物質を充填した内径略1mmの球形状を有する発光領域511が形成される。なお、発光領域511の内径は、略1mm乃至2mm程度であることが適している。また、発光管510は、発光領域511内部に電極を有しない無電極構造である。
なお、発光管510の形成材料として石英ガラスを用いているが、これに限らない。例えば透明サファイアや透光性セラミックスなどの材料を用いても良い。それにより、発光管510の光透過率や耐熱性を向上させることができる。また、発光管510の発光領域511に封入される発光物質として、水銀、希ガス及び少量のハロゲンを封入しているが、これに限らない。例えばネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、ハロゲンなどの希ガスや、これらのガスと共に水銀やナトリウムなどの金属や金属化合物などを封入しても良い。
反射部520は、この反射部520を開閉することができる駆動部550を有しており、反射部520は、軸551を介して駆動部550と接続されている。そこで、この駆動部550が駆動することで、反射部520が開閉動作をする。例えば反射部520が開いているときは、発光管510から照射される光を透過させることができる。逆に、反射部520が閉じているときは、発光管510から照射される光を遮ることができる。反射部520は、導電性材料である金属部材で形成されており、マイクロ波を反射するマイクロ波反射面521を有している。そして、マイクロ波反射面521は、マイクロ波100aを反射させて、反射したマイクロ波100aを発光管510の中心部の領域512に焦点位置が合うように配置されている。なお、マイクロ波反射面521の形状は平面形状にしたが、これに限らない。例えば放物面形状や、球面形状の曲面を有していても良い。
リフレクタ530は、石英ガラスで形成されており、その内面側には、発光管510の外面に相対して、放物面形状の曲面を有する光束反射面531が形成されている。光束反射面531は、マイクロ波を透過し、光束を反射する誘電体多層膜により構成される。また、光束反射面531の放物面形状は、リフレクタ530の内面側に設置される発光管510の中心部の領域512が略焦点となるように形成されている。なお、光束反射面531の形状は球面形状の曲面を有していても良い。
支持部540は、その一端は発光管510を支持固定し、他端はリフレクタ530に支持固定している。これにより、発光管510は、リフレクタ530の内面側に所定の位置で支持され、リフレクタ530に固定される。
光源ケース15は、マイクロ波を遮蔽することが可能な導電性材料である金属部材を用いて形成されている。なお、光源ケース15を形成する金属部材は、マイクロ波の波長の1/4波長以下の口径を有するような、網目状に編んだものや複数の孔を有するように形成されていても良い。
なお、マイクロ波発生部100と発光部500とを収容している光源ケース15は、反射部520とによりマイクロ波発生部100から放射されたマイクロ波100aや、反射部520により反射されたマイクロ波100bや、その他の構成部分で反射されたマイクロ波100bを外部と遮断している。なお、この光源装置10は、主に発光体として用いられており、例えば電極を備えていない無電極光源ランプである。
次に、光源装置に搭載されている発光部についてより詳細に説明する。
図3は、本実施形態に係る光源装置に搭載されている発光部の構成を示す模式図であり、(a)は、反射部が閉じている状態を示す図であり、(b)は、反射部が開いている状態を示す図である。図4は、光源装置の構成を示すブロック図である。
図3(a)に示すように、反射部520は、リフレクタ530の上に覆い被さるように配置されており、開閉可能に構成されている。支持部540は、リフレクタ530の内面から突出するように配置されており、この支持部540の先端には発光管510(ガラス球)が配置されている。反射部520は、マイクロ波の波長をλ、発振周波数を2.45GHzにしたときに、発光管510の中心位置Aと、マイクロ波反射面521は反射部520と空洞共振器を構成するように配置されている。全体の大きさは使っている同軸ケーブルの材質や導体部分を考慮しその同軸ケーブルの誘電体材料中の波長(λg)の略1/4となるようにする。シャッターで閉じた閉空間は2.45GHzで空洞共振器となる構成とする。反射部520が、金属材料で形成されている。金属材料は導電性が高く等電位面を形成できるためマイクロ波を反射し、その結果、シャッターを閉めた閉空間内において定在波を立たせることが可能となり、結果として共振状態を保持することができる。また、中心にシールド部分がむき出しになった導体があるため、必然的に導体部分近傍の電界強度が大きくなる。この大きな電界強度によって効率よく石英ガラス内のガスをプラズマ化することが可能となる。また、反射部520は、軸551に固定されており、モータ550を駆動させることによって、軸551を中心にして回転方向に回転することができるように構成されている。なお、同図において、反射部520は、閉じた状態を示している。リフレクタ530は、お椀型の形状になっており、その内側表面にはアルミニウムなどの光学的に反射率の高い金属で覆われている。この反射部520を閉じることによって空洞共振器を兼ねている。支持部540は、その外周にシールド部541を有しており、このシールド部541は、マイクロ波を遮蔽することが可能な導電性材料である金属部材を用いて形成されている。また、支持部540の内部に熱に強い絶縁材料を用いている。発光管510が発光して発光管510の中のガスがプラズマ状態になると、発光管510の温度が100℃を越すことが想定されるので、熱に強いアルミナ、石英などのセラミックス材料を絶縁体として使用している。また、同図に示すように、発光管510の中心位置Aと、マイクロ波反射面521とは反射部520と空洞共振器を構成するように配置されている。電磁界強度が大きくなる位置に発光管510を配置することになる。なお、空気中において間隔Hは約30mmである。そして、反射波を一定以下に抑えることができるので、プラズマを効率よく励起させることができる。また、発光管510(ガラス球)の大きさを直径D1とし、支持部540の大きさを直径D2としたときに、D1>D2(またはD1=D2)になるように構成しているから、利用できるマイクロ波のエネルギをより集中させることができ、プラズマの利用効率をより向上させることができる。
図3(b)に示すように、反射部520は、リフレクタ530の上から外れた位置に配置されている。支持部540は、その先端にシールド機能の存在しない未シールド部542を有しており、この未シールド部542が発光管510と接触している。支持部540は、その構造が同軸ケーブルとなっている。ここで、未シールド部542はインダクタンス成分L、支持部540(同軸ケーブル)の先端とプラズマ形成のところまではキャパシタンス成分C1、プラズマ形成部分は抵抗成分R、プラズマ形成部分と支持部540(同軸ケーブル)の未シールド部542のところまではキャパシタンス成分C2で表すことができる。この状態を等価回路で考えると、直列共振の状態であり、この直列共振における共振周波数fは、周知の式(式は省略)で求めることができる。なお、支持部540(同軸ケーブル)に未シールド部542を設けることにより、等価的にインダクタンス成分を生じさせることができ、直列共振回路を構成することになるので、マイクロ波エネルギを蓄えることができる。そして、マイクロ波エネルギをプラズマに効率よく変換することができる。なお、光源装置10(図2参照)に開閉可能な反射部520を設けることによって、プラズマ発生前は、リフレクタ530を使って、反射部520と、リフレクタ530とで、空洞共振器を構成できる。一方、プラズマ発生後においては、支持部540(同軸ケーブル)に未シールド部542があることによって、インダクタンス成分(L)と、キャパシタンス成分(C)とを用いて直列共振回路を構成することができるから、反射部520と、リフレクタ530とで、共振特性を得る必要はない。つまり、プラズマ発生後は、プラズマ自体で共振特性を得ることができる。したがって、本実施形態によれば、従来技術のような空洞共振器が不要になる。一旦、プラズマが発生すればLC共振状態を入力しているマイクロ波の周波数にあわせることが可能となるため、インピーダンスのマッチングをしなくてもよくなるので、マッチング回路を不要にすることが可能となる。マッチング回路が不要になれば、部品の点数が少なくなるので、小型化を実現することができる。なお、同図において、発光管510は点灯しており、プラズマ光を照射できる状態である。
図4に示すように、光源装置10は、マイクロ波を発振するマイクロ波発生部としての発振器100と、マイクロ波を増幅するアンプ120と、反射波強度から反射率を求めてアンプ120を制御する制御部800と、信号の流れる方向に制限をつけるサーキュレータ570と、検出部としてのパワーモニタ560と、プラズマ光を発光する発光部500と、反射部520を開閉する駆動部550とで、概略構成されている。
発振器100は、固体高周波発振器である弾性表面波(Surface・Acoustic・Wave:SAW)を応用したダイヤモンドSAW発振器である。
アンプ120は、発振器100から出力された信号を増幅させて、2.45GHz帯の高周波信号を出力することができる。そして、このアンプ120と、発振器100とが、電気的に接続されている。
発光部500は、発光管510(図2参照)を有しており、サーキュレータ570から供給される電力によってプラズマ光を発光することができる。そして、この発光部500と、サーキュレータ570とが、電気的に接続されている。
反射部としての反射部520は、駆動部550の駆動によって動作する。そして、この反射部520と、駆動部550とが、電気的に接続されている。
駆動部550は、モータであり、制御部800の指示によって反射部520の開閉をすることができる。そして、この駆動部550と、制御部800とが、電気的に接続されている。
パワーモニタ560は、サーキュレータ570の電力強度をモニタリングすることができる。そして、このパワーモニタ560と、制御部800とが、電気的に接続されている。そこで、パワーモニタ560でモニタリングした結果を制御部800にフィードバックすることができる。このフィードバックされたデータに基づいて、アンプ120を制御することによって、発振器100から発振される高周波信号の強度を適正な値に近づけるように制御している。なお、パワーモニタ560におけるモニタリングの方法は、例えば図示しないショットキーダイオード(SBD)を利用することによって、マイクロ波の電流の大きさを測定して、検出することで可能である。
サーキュレータ570は、アンプ120で増幅された高周波信号を発光部500に導入することができる。そして、このサーキュレータ570と、発光部500とが、電気的に接続されている。高周波出力レベルに増幅された高周波信号は、発光部500に有する発光管510内に封入されている発光物質を励起して発光管510を発光させることができる。
制御部800は、プロジェクタ1(図6参照)に備えられており、プロジェクタ1の制御と、光源装置10の制御とを行うことができる。さらに、反射部520を開閉する駆動部550を制御することができる。
次に、光源装置の動作について説明する。
図5は、本実施形態に係る光源装置の動作手順を示すフローチャートである。なお、マイクロ波及び光(光束)の進行方向を含めてステップごとに説明する。
図5のステップS1では、マイクロ波の放射を開始する。マイクロ波発生部100(図2参照)は、高周波信号を生成しマイクロ波100a(図2中の破線矢印で進行方向を示す)として、図2に示す発光部500を構成する反射部520へ向けて放射する。
図5のステップS2では、マイクロ波を増幅する。マイクロ波100a(図2参照)は、増幅器としてのアンプ120(図4参照)により増幅される。
図5のステップS3では、光を照射する。放射されるマイクロ波100a(図2参照)は、略平面波であり、図2に示すリフレクタ530の光束反射面531を透過し、反射部520に進行する。反射部520に到達したマイクロ波100aは、マイクロ波反射面521は反射部520と空洞共振器が構成されているため、エネルギが発光管510の中心部の領域512に収束する。中心部の領域512に収束されたマイクロ波100bにより、発光領域511の略中心の領域となる中心部の領域512において、発光領域511に封入される発光物質が励起(及び電離)されプラズマ発光することにより、発光領域511の全体が発光する。図2に示す発光管510の発光領域511が発光することにより、光束500a(図1中の実線矢印で進行方向を示す)が発光管510の外部に放射される。放射された光束500aは、リフレクタ530の光束反射面531に達して反射される。本実施形態では、光束反射面531で反射された光束500bは、照明光軸L(図2中の一点鎖線で図示)に略平行な平行光束となる。
図5のステップS4では、検出部560(図4参照)のパワーモニタにより反射波が一定値以下になることを確認する。反射波が一定値以下になれば、次のステップS5に進む。
図5のステップS5では、図3(b)に示す駆動部550を駆動させて反射部520を開く。このとき、プラズマ発生後においては、支持部540(同軸ケーブル)に未シールド部542があることによって、インダクタンス成分(L)と、キャパシタンス成分(C)とを用いて直列共振回路を構成することができるから、反射部520と、リフレクタ530とで、共振特性を得る必要はない。つまり、プラズマ発生後は、プラズマ自体で共振特性を得え、反射部520がなくてもプラズマ発光は持続する。
図5のステップS6では、図3(b)に示す駆動部550を停止して、所定の時間、光を照射する。そして、光源装置10から射出された光束500b(図2参照)は、光学系5を構成する照明光学系60の第1レンズアレイ611(図2参照)に入射する。
図5のステップS7では、所定の時間が経過して所望の役割を終えたら、図3(a)に示す駆動部550を停止して、反射部520を閉じる。
図5のステップS8では、マイクロ波の放射を停止する。マイクロ波発生部100(図1参照)から発振される高周波信号の発振を停止する。
次に、プロジェクタの回路構成及びその動作について説明する。
図6は、プロジェクタの回路系のブロック図である。
図6に示すように、プロジェクタ1は、制御部800と、信号変換部810と、画像処理部820と、液晶パネル駆動部830と、操作受付け部840と、電源部850と、記憶部860及びファン駆動部870などを有して構成されている。また、各部は、バスBにより互いに接続されている。そして、光学系5として、光源装置10(マイクロ波発生部100、発光部500)、光変調部70及び投写部90などで構成されている。
信号変換部810は、プロジェクタ1の本体外面に設置される画像入力端子815と接続されている。そして、画像入力端子815に接続された外部の画像信号供給装置(図示省略)から供給される例えばアナログ画像信号を受取る。なお、アナログ画像信号として、例えばパーソナルコンピュータから出力されたコンピュータ画像を表すRGB信号や、ビデオレコーダやテレビジョン受像機から出力された動画を表すコンポジット画像信号などの画像信号が、画像入力端子815に供給される。そして、信号変換部810は、画像入力端子815から入力したアナログ画像信号をAD変換して、デジタル画像信号として画像処理部820に出力する。
画像処理部820は、入力したデジタル画像信号を後述する光変調部70を構成する液晶パネル71(図7参照)で表示するのに適した信号とするために、画像データを画像メモリ(図示省略)に書き込み、所定の条件で読み出すなどの画像処理を施した後、再度アナログ画像信号に変換して画像信号として液晶パネル駆動部830に出力する。また、画像処理とは、画像信号で表される画像を拡大及び縮小することにより液晶パネル71の持つ解像度に合わせるスケーリング処理や、画像信号の有する階調値を液晶パネル71で表示するのに適した階調値に変換するγ補正処理などが含まれる。なお、このような画像処理部820によるスケーリング処理及びγ補正処理などの画像処理は、記憶部860に記憶されている画像処理手順を規定したファームウエアを実行することにより行われる。
液晶パネル駆動部830は、画像処理部820から出力した画像信号と、画像信号に基づく駆動電圧などを液晶パネル71(図7参照)に供給し駆動する。制御部800は、CPU(Central・Processing・Unit)であり、バスBを介して、各部と信号の送受信を行い、プロジェクタ1の動作を統括制御をすることができる。
記憶部860は、例えばプロジェクタ1を起動させる場合の処理の手順と内容を指示する起動プログラムなど、プロジェクタ1の動作を指示及び制御するための様々な制御プログラムや、ファームウエア、及び付随するデータが記憶されている。
操作受付け部840は、プロジェクタ1の本体外面に設置される操作部841またはリモコン842に対し、使用者が操作を行うと、その操作入力を受付け、各種動作のトリガとなる操作信号を制御部800に出力する。
ファン駆動部870は、制御部800からのファン駆動コマンドに従い、駆動回路(図示省略)によりファン875を駆動(回転)させる。また、ファン875は、プロジェクタ1の内部に複数設置され、回転することにより、プロジェクタ1の外部から外気を吸気して、空気の流れを起し、発光部500、光変調部70及び電源部850などで発生する熱を放熱させて、温まった空気をプロジェクタ1の外部に排気することにより発熱する各部を冷却することができる。
電源部850は、外部電源880からの交流電力をプラグから導き、内蔵するAC/DC変換部(いずれも図示省略)で変圧、整流及び平滑などの処理を行い、安定化させた直流電圧をプロジェクタ1の各部に供給することができる。
光源装置10のマイクロ波発生部100は、制御部800からの制御コマンドに従い、発光部500を発光(点灯)及び非発光(消灯)を行うことができる。また、プロジェクタ1は、本実施形態における光源装置10を搭載している。
次に、プロジェクタの光学系の構成及びその動作について説明する。
図7は、プロジェクタの光学系の構成を示す模式図である。
図7に示すように、光学系5は、光源装置10と、照明光学系60と、光変調部70と、色合成光学系80と、投写部90と、から構成されている。そして、光源装置10から射出された光束を光変調部70で画像情報に応じて変調して光学像を形成し、投写部90を介して、形成した光学像をスクリーンS(図6参照)上に投写するものである。
なお、光源装置10は、図2に示すように、マイクロ波発生部100の駆動により、マイクロ波100aが、発光部500の発光管510の内部に封入する発光物質を励起し発光させ、発光管510から放射された光束500aをリフレクタ530の光束反射面531で照明光軸Lに略平行な平行光束500bとして反射させ、光源装置10から光束500bを射出させるように構成されている。なお、発光部500は、反射部520を備えている。
次に、光学系5は、光源装置10に加えて、照明光学系60と、光変調部70と、色合成光学系80と、投写部90を構成する投写レンズ91とから構成されている。また、照明光学系60は、インテグレータ照明光学系61、色分離光学系62及びリレー光学系63から構成されている。
また、光学部品用筐体65は、光源装置10と、照明光学系60と、光変調部70と、色合成光学系80とを、構成する各部品が収容しており、一体にユニット化されている。なお、照明光学系60は、使用する光学系により、適宜変更や省略など行うことができる。
照明光学系60を構成するインテグレータ照明光学系61は、光源装置10から射出された光束を照明光軸L(一点鎖線で図示)に直交する面内における照度を均一にするための光学系である。このインテグレータ照明光学系61は、光源装置10、第1レンズアレイ611、第2レンズアレイ612、偏光変換素子613、及び重畳レンズ614を備えて構成されている。
第1レンズアレイ611は、照明光軸L方向から見て略矩形形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源装置10から射出された光束を部分光束に分割し、照明光軸Lに沿った方向に射出する。第2レンズアレイ612は、第1レンズアレイ611と略同様の構成であり、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有する。この第2レンズアレイ612は、重畳レンズ614とともに、第1レンズアレイ611の各小レンズの像を後述する液晶パネル71上に結像させる機能を有する。
偏光変換素子613は、第1レンズアレイ611及び第2レンズアレイ612により分割された各部分光束の偏光方向を略一方向の偏光光束に変換する(揃える)光学素子である。偏光変換素子613は、照明光軸Lに対して傾斜配置される偏光分離膜(図示省略)及び反射膜(図示省略)を交互に配列した構成を備えている。偏光分離膜は、各部分光束に含まれるP偏光光束及びS偏光光束のうち、一方の偏光光束を透過し、他方の偏光光束を反射する。反射された他方の偏光光束は、反射膜によって曲折され、一方の偏光光束の射出方向、すなわち照明光軸Lに沿った方向に射出される。射出された偏光光束は、偏光変換素子613の光束射出面(図示省略)に配設される位相差板(図示省略)によって偏光変換され、偏光光束の偏光方向が一方向の偏光光束として揃えられる。
偏光光束を変調するタイプの液晶パネル71を用いたプロジェクタ1では、一方向の偏光光束しか利用できないため、ランダムな方向の偏光光束を放射する発光管510からの光束の略半分が利用されない。このため、偏光変換素子613を用いることにより、発光管510から放射され光源装置10から射出された光束を略一方向の偏光光束に変換することにより、光変調部70における光の利用効率を高めている。
重畳レンズ614は、偏光変換素子613によって略一方向の偏光光束に変換された複数の部分光束を集光して光変調部70の後述する3つの液晶パネル71の画像形成領域上に重畳させる光学素子である。この重畳レンズ614から射出された光束は、色分離光学系62に射出される。
色分離光学系62は、2枚のダイクロイックミラー621、622と、反射ミラー623とを備える。インテグレータ照明光学系61から射出された複数の部分光束は、2枚のダイクロイックミラー621、622により赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離される。
リレー光学系63は、入射側レンズ631と、一対のリレーレンズ633と、反射ミラー632、635とを備えている。このリレー光学系63は、本実施形態では、色分離光学系62で分離された色光である青色光を光変調部70の後述する青色光用の液晶パネル71Bまで導く機能を有している。
この際、色分離光学系62のダイクロイックミラー621では、インテグレータ照明光学系61から射出された光束のうち、緑色光成分と青色光成分とを透過し、赤色光成分は反射する。ダイクロイックミラー621によって反射した赤色光は、反射ミラー623で反射し、フィールドレンズ619を通って、赤色光用の液晶パネル71Rに到達する。このフィールドレンズ619は、第2レンズアレイ612から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。青色光及び緑色光用の液晶パネル71B、71Gの光入射側に設けられたフィールドレンズ619も同様である。
また、ダイクロイックミラー621を透過した青色光と緑色光のうち、緑色光は、ダイクロイックミラー622によって反射し、フィールドレンズ619を通って、緑色光用の液晶パネル71Gに到達する。一方、青色光は、ダイクロイックミラー622を透過してリレー光学系63を通り、さらにフィールドレンズ619を通って、青色光用の液晶パネル71Bに到達する。なお、青色光にリレー光学系63が用いられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の発散などによる光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ631に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ619に伝えるためである。なお、リレー光学系63には、3つの色光のうちの青色光を通す構成としたが、これに限らない。例えば赤色光を通す構成としても良い。
光変調部70は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成する。この光変調部70は、色分離光学系62で分離された各色光が入射される3つの入射偏光板72(赤色光用を赤色光入射偏光板72R、緑色光用を緑色光入射偏光板72G、青色光用を青色光入射偏光板72Bとする)を備える。また、各入射偏光板72の後段に設置される光変調装置としての3つの液晶パネル71(赤色光用を赤色光液晶パネル71R、緑色光用を緑色光液晶パネル71G、青色光用を青色光液晶パネル71Bとする)を備える。また、各液晶パネル71の後段に設置される3つの射出偏光板73(赤色光用を赤色光射出偏光板73R、緑色光用を緑色光射出偏光板73G、青色光用を青色光射出偏光板73Bとする)とを備えている。
液晶パネル71(71R、71G、71B)は、例えばポリシリコンTFT(Thin・Film・Transistor)をスイッチング素子として用いたものであり、対向配置される一対の透明基板内に液晶が密封封入されている。そして、この液晶パネル71は、入射偏光板72を介して入射する光束を画像情報に応じて変調して射出する。
入射偏光板72は、色分離光学系62で分離された各色光のうち、一方向の偏光光束のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイアガラスなどの基板に偏光膜が貼付されたものである。また、射出偏光板73も、入射偏光板72と略同様に構成され、液晶パネル71から射出された光束のうち、所定方向の偏光光束のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、透過させる偏光光束の偏光軸は、入射偏光板72において透過させる偏光光束の偏光軸に対して直交するように設定されている。
色合成光学系80は、1つのクロスダイクロイックプリズム81を備える。クロスダイクロイックプリズム81は、射出偏光板73から射出された色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム81は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなしている。そして、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、界面に沿って誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の誘電体多層膜は、青色光を反射するものであり、赤色光及び青色光は対応する誘電体多層膜によって反射され曲折される。また、緑色光は双方の誘電体多層膜を透過する。
これにより、赤色光及び青色光の進行方向を緑色光の進行方向に揃えることができ、3つの色光が合成される。クロスダイクロイックプリズム81によって合成された色光は、投写部90を構成する投写レンズ91の方向に射出される。そして、クロスダイクロイックプリズム81から射出された映像光は、投写レンズ91により、スクリーンS上に投写される。
なお、上述した液晶パネル71(71R、71G、71B)、射出偏光板73(73R、73G、73B)及びクロスダイクロイックプリズム81は、一体となるようにユニット化されている。
以上のような実施形態における光源装置及びプロジェクタの構成によれば、以下の効果が得られる。
(1)光源装置10に反射部520を設けることにより、プラズマ発生前は、リフレクタ530を利用して、反射部520+リフレクタ530とで空洞共振器を構成できる。プラズマ発生後は、プラズマ自体で共振特性を得ることが出来る。このため、従来技術のような空洞共振器が不要になり、空洞共振器が不要になれば、マッチング回路も不要になる。光源装置10を構成する部品が少なくなれば、より安価で小型化を実現することが可能な光源装置10を提供できる。
(2)発光管510の大きさを直径D1とし、支持部540の大きさを直径D2としたときに、発光管510の直径D1を支持部の直径D2より大きくしておけば、利用できるマイクロ波のエネルギをより集中させることができるので、プラズマの利用効率をより向上させることが可能な光源装置10を提供できる。
(3)等価的にインダクタンス成分を生じさせることができるから、直列共振回路を構成することができるので、マイクロ波エネルギを蓄えることができ、このマイクロ波エネルギを効率よくプラズマに変換することが可能な光源装置10を提供できる。
(4)発光管510の中心Oと反射部520との間隔Hが、波長λの略1/2であるから、発光部500内の定在波の電磁界強度が大きくなる位置に発光管510を配置することにより、反射波を一定以下に抑えることができ、プラズマを効率よく励起させることが可能な光源装置10を提供できる。
(5)反射部520や、リフレクタ530が、金属材料で形成されているから、金属材料は反射率が高いので、マイクロ波の反射効率を向上させることが可能な光源装置10を提供できる。
(6)反射部520を開閉することによって、必要なときにプラズマを取り出すことができるから、消費電力の低減をすることが実現可能な光源装置10を提供できる。
(7)光源装置10は、反射部520を適切なタイミングで開閉することができる。反射部520を開いたときには、マイクロ波の照射をすることができ、反射部520を閉じたときには、マイクロ波の発生を停止させることができる。このように、反射部520を開閉することによって、必要なときにプラズマを取り出したりすることや、取り出すのを中止することができる。例えば発光部500が破損した場合には故障したことと判断し、光源装置10が反射部520を閉じることもできる。
(8)消費電力を低減することが可能で、より安価で小型化を実現することが可能な光源装置10を搭載しているので、省力化や、小型化を図ることが実現可能なプロジェクタ1を提供することができる。
以上、好ましい実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形をも含み、本発明の目的を達成できる範囲で、他のいずれの具体的な構造及び形状に設定できる。
(変形例1)
前述の実施形態で、球状のレンズを有する発光管510を本発明に採用したが、これに限らない。例えばかまぼこ型のような形状をしたシリンドリカルレンズ、半球状のレンズなどを発光管510に採用してもよい。このようにしても、間隔Hが波長λの略1/2の距離になるように設定されていれば、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
(変形例2)
前述の実施形態で、光源装置10をプロジェクタ1の光源へ摘要したが、これに限らない。例えばヘッドランプ、照明装置、露光装置などの光源の発光源として光源装置10を採用してもよい。このようにすれば、光源装置10の用途(応用範囲)を広げることができる。
本実施形態に係る光源装置を搭載したプロジェクタの光学系の構成を示すブロック図。 光源装置の構成を示す模式図。 発光部の構成を示す模式図であり、(a)は、反射部が閉じている状態を示す図であり、(b)は、反射部が開いている状態を示す図。 光源装置の構成を示すブロック図。 光源装置の動作手順を示すフローチャート。 プロジェクタの回路系のブロック図。 プロジェクタの光学系の構成を示す模式図。
符号の説明
1…プロジェクタ、10…光源装置、70…光変調部、90…投写部、100…マイクロ波発生部としての発振器、120…アンプ、500…発光部、510…発光管、520…反射部としての遮蔽板、530…リフレクタ、540…同軸線としての支持部、541…シールド部、542…未シールド部、550…駆動部、560…検出部としてのパワーモニタ、570…サーキュレータ、800…制御部、D1…直径、D2…直径、H…間隔。

Claims (14)

  1. マイクロ波発生部と、
    前記マイクロ波発生部より延出する同軸線と、
    前記同軸線の先端部に配置した発光部と、
    光束反射面を有するリフレクタと、
    前記リフレクタ前面の開口部側に配置する遮蔽板と、
    前記発光部の支持部と、を有し、
    さらに前記マイクロ波発生部と、
    前記発光部と、
    前記遮蔽板と、を制御する制御部とを備えていることを特徴とする光源装置。
  2. 前記発光部が、無電極光源であることを特徴とする請求項1記載の光源装置。
  3. 前記発光部の支持部は、前記マイクロ波発生部より延出する同軸線であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記発光管の直径が、前記支持部の直径より大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光源装置。
  5. 前記同軸線が、金属導線部と、
    前記金属導線部を被覆する絶縁体と、
    前記絶縁体の外周を被覆しさらに(グランドに)接地される金属シールド層と、
    からなり、前記同軸線は、前記発光管に接触する範囲以外の部分に金属シールド部を有していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の光源装置。
  6. 前記絶縁体が、耐熱絶縁体であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の光源装置。
  7. 前記発光管の発光中心と前記リフレクタの光束反射面との間隔が、マイクロ波の波長λの略1/4であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の光源装置。
  8. 前記同軸線の延長線上であってさらに前記発光管の発光中心と前記遮蔽板の遮蔽面表面との最短距離は、前記マイクロ波の波長の略1/4波長に相当する距離であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の光源装置。
  9. 前記リフレクタの光束反射面は、金属材料で形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の光源装置。
  10. 前記遮蔽板の少なくとも反射面は、金属材料で形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の光源装置
  11. 請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の光源装置において、
    前記遮蔽板の開閉機構を有することを特徴とする光源装置。
  12. 光束反射面を有するリフレクタの、前記リフレクタ前面の開口部の端面と、前記遮蔽板の反射面との間隙は、前記マイクロ波の波長の略1/4波長に相当する距離以下であることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の光源装置。
  13. 光源装置から光を照射する光照射方法であって、
    前記光源装置は、マイクロ波発生部及び反射部を備えており、
    前記マイクロ波発生部からマイクロ波を放射する工程と、
    前記マイクロ波発生部より延出する同軸線の端部よりマイクロ波を放射する工程と、
    前記マイクロ波により発光した光束を発光部から射出する工程と、
    前記発光部が発光を開始した後前記遮蔽板を開き、前記遮蔽板を閉じた後発光部の発光を停止する前記反射部の開閉工程とを、
    備えていることを特徴とする光源装置の光照射方法。
  14. 請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出された前記光束を画像情報に応じて変調し、光学像を形成する光変調部と、
    前記光変調部により形成された前記光学像を投写する投写部とを、
    備えていることを特徴とするプロジェクタ。
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