JP2004087434A - 無電極放電ランプ光源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型で高発光効率の無電極放電ランプ光源装置を提供する。
【解決手段】ロート状の中空部32dを有する接地用導体ケース32と、中空部32dの広口の開口部32e全面を覆うように設けられた接地用金属製メッシュ31と、中空部32dの底面部32cに誘電体基板36を介して設けられた線路35と、底面部32cから開口部32e側の位置に設けられ、且つ中央部に発光管3を固定支持する一対の共振器33、34と、線路35にマイクロ波を供給する電源23と、を有し、電源23より供給されるマイクロ波を、線路35を介して、一対の共振器33,34で共振させて、発光管3を発光させるとともに、一対の共振器33,34から放射される不要マイクロ波成分を金属製メッシュ31で除去する。
【選択図】 図1
【解決手段】ロート状の中空部32dを有する接地用導体ケース32と、中空部32dの広口の開口部32e全面を覆うように設けられた接地用金属製メッシュ31と、中空部32dの底面部32cに誘電体基板36を介して設けられた線路35と、底面部32cから開口部32e側の位置に設けられ、且つ中央部に発光管3を固定支持する一対の共振器33、34と、線路35にマイクロ波を供給する電源23と、を有し、電源23より供給されるマイクロ波を、線路35を介して、一対の共振器33,34で共振させて、発光管3を発光させるとともに、一対の共振器33,34から放射される不要マイクロ波成分を金属製メッシュ31で除去する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ波により放電発光する無電極放電ランプ光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
無電極放電ランプ光源装置は、発光部に電極を有していないので、メタルハライド、キセノンランプ等の有電極放電ランプのように、発光時のアーク放電により電極が消耗し、電極物質によるランプ内部の黒化現象によりランプの寿命を短縮してしまうという問題がなく、長寿命、高効率であるなどの特徴を有している。
【0003】
これは、例えば、2GHz帯のISM(Industrial Scientific and Medical)バンド周波数を利用した半導体製造用照射装置に用いられ、大電力マグネトロンにより励起したマイクロ波を導波管によりキャビティに導入して空洞共振させ、発光管内でプラズマ放電を発生させるものであるが、製造コストが高いとか小型化が困難であるなどの問題があった。
【0004】
この対策として、小型共振器にマイクロ波を結合させ、共振器内部の最も高い電界位置に無電極放電ランプを配置することが考えられた。
図3は、従来例の無電極放電ランプ光源装置を示す断面構成図であり、図3の(a)は側面図を、図3の(b)は図3の(a)に示すM−M方向から見た正面図である。
同図に示すように、従来の無電極放電ランプ光源装置1は、高周波電源部4と無電極放電ランプ5とから構成されている。
【0005】
無電極放電ランプ5は、内部が中空で、かつ前面部2aの中央部に開口部2eを有し、アルミニウム(Al)や銅(Cu)などの良導電性の金属を用いて形成された箱状または円筒状の接地用導体ケース(シールドケース)2と、先端部8aが前面部2aの開口部2e側に向かい、固定端部8bが接地用導体ケース2の背面部2dの中央部に固着接地された電気伝導性及び熱伝導性の良好なアルミニウムや銅または銅合金からなる棒状の共振器8と、湾曲面側が共振器8の先端側になるように配置され、かつ共振器8が貫通する開口部9aを有し、接地用導体ケース2の開口部2eに固定されたリフレクタ9と、リフレクタ9の焦点F1に配置された共振器8の先端部8aに取り付けられ、希ガス及び発光物質を封入した石英ガラス等からなる発光管3と、接地用導体ケース2の内側底面2fに載置された金属製支持台10と、その表面にアルミナ等の誘電体基板11を介して共振器8に対向し、略平行となるように設けられた良導電性の銅箔または金箔等の金属箔からなるマイクロストリップ線路12と、から構成されている。
【0006】
高周波電源部4は、高周波電源23と、方向性結合器21、インピーダンス整合器18から構成されている。接地用導体ケース2の背面部2dに設けられた孔17を介してマイクロストリップ線路12は第1給電線19によりインピーダンス整合器18に接続されている。インピーダンス整合器18は第2給電線20により方向性結合器21に接続されている。方向性結合器21は第3給電線22により高周波電源23に接続されている。
【0007】
図4は、発光管を示す断面図である。
同図に示すように、発光管3は、円柱状凹部を有した石英ガラスからなる発光管半体13と、凹部を閉じるように発光管半体13に接合された部材14と、この部材14を発光管半体13に接合することによって形成された中空部15に封入された放電始動ガスを含む発光物質16と、から構成される。
【0008】
ここで、片端接地・片端開放の共振器8において、その長さ(共振長である)は、マイクロストリップ線路12から放出されるマイクロ波の波長をλgとした場合、自由空間における共振長はλg/4となる。そしてこの共振器におけるマイクロ波電界は開放端にもっとも強くなるように分布する。
次に共振長を具体的に求めてみると、マイクロ波の周波数が2.45GHzである場合には、λg=122.4mmであるので、共振器8の長さは、略30.6mmとなる。
また、上記マイクロストリップ線路12は、インピーダンスが略50Ωとなるように、誘電体基板11の誘電率を考慮して適当な線幅、厚さでもって形成される。例えば、誘電体基板11として誘電率が8〜10で厚さが1.5mmのアルミナを用いた場合には、マイクロストリップ線路12は、幅が2mmで厚さが0.17mmとなるように設定される。
【0009】
また、接地用導体ケース2の背面部2dには穿設した孔17が形成されている。この孔17を介して、マイクロストリップ線路12とインピーダンス整合回路18とが同軸ケーブルまたは硬質のマイクロ波ケーブルを用いた第1給電線19によって接続されている。
このインピーダンス整合器18は、さらに第1給電線19と同種の第2給電線20によって、共振器8からの反射波を検出して駆動周波数や整合条件を可変させる方向性結合器21に接続されている。
【0010】
この方向性結合器21は、第1及び2給電線19、20と同種の第3給電線22によって、マイクロ波を発生する高周波電源23に接続されている。
上記インピーダンス整合器18は、高周波電源23のインピーダンスと、共振器8側のインピーダンスとのマッチングをとるために設けられるものであり、マッチングをとる必要がない場合には第1給電線19の一端を直接高周波電源23に接続してもよい。
【0011】
この無電極放電ランプ光源装置1は、以下のように動作する。
高周波電源23で発生したISMバンド周波数帯のマイクロ波を、第3給電線22、方向性結合器21、第2給電線20、インピーダンス整合器18、第1給電線19を伝送してマイクロストリップ線路12に供給する。そして、方向性結合器21により、共振器8からの反射波を検出して共振器8の反射波が小さくなる反射波条件を高周波電源23に供給する。
【0012】
この高周波電源23からは、上記したようにマイクロ波を供給する一方、前記した反射波条件に基づいて共振器8側のインピーダンスとマッチングする整合定数をインピーダンス整合器18に出力する。そして、インピーダンス整合器18では、上記した整合定数に基づいて共振器8側と高周波電源23のインピーダンスがマッチングするように調整する。インピーダンスマッチングしない場合には、反射波が増加する。
【0013】
ここで、伝送された波長λv(自由空間における波長)のマイクロ波を誘電体基板11、空気などの誘電媒体を介してマイクロストリップ線路12の表面より波長λgで空気中に放出する。
この場合、誘電体および空気の比誘電率を考慮した実効比誘電率をε1とすれば、自由空間におけるマイクロ波の波長λvと、マイクロストリップ線路12から放出されるマイクロ波の波長λgとは、次式で表される関係になる。即ち、
λg=λv/(ε1)1/2
となる。
【0014】
更に、マイクロストリップ線路12から放出された波長λgのマイクロ波に対して、略λg/4の波長のマイクロ波を共振により共振器8で得る。このマイクロ波の強い電界が発光管3に供給され、希ガスの放電によって発光管3の管壁が熱せられ、発光物質16が気化して、発光物質16特有の発光スペクトルの光が発光する。
発光管3で発光した光を、リフレクタ9で反射させ、接地用導体ケース2の外部に向けて放射する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、共振器8の先端部8a(発光管3が設けられてはいるが)は開放された構成になっていて、かつ発光管5からの発光光を有効に集光するためのリフレクタ9が共振器8の先端部8aから接地用導体ケース2の前面部2aに亘って配置されている。
【0016】
図3に示す無電極放電ランプ光源装置1において、リフレクタ9の構成材料として導体を使用すると、リフレクタ9は共振器8に接しているために、共振特性と電界分布特性に大きく影響を与えてしまい、発光管3に十分なマイクロ波電界を与えることが困難になる。
このため、リフレクタ9は誘電率の低い結晶化ガラスなどで構成されるが、そのような低誘電率の材料でもマイクロ波領域では無視できない電力の損失を伴い、発光効率が低下する、再点灯性が悪化する、リフレクタ9が発熱するという問題を抱えていた。
【0017】
そこで本発明は、上記問題を解決し、小型で高発光効率の無電極放電ランプ光源装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための手段として、本発明は、ロート状の中空部32dを有する接地用導体ケース32と、前記中空部32dの広口の開口(開口部32e)全面を覆うように設けられた接地用金属製メッシュ31と、前記中空部32dの底面(底面部32c)に絶縁基板(誘電体基板36)を介して設けられたマイクロストリップ線路35と、前記底面(底面部32c)から前記開口(開口部32e)側の位置に設けられ、且つ中央部に発光部(発光管3)を固定支持する一対の共振器33、34と、前記マイクロストリップ線路35にマイクロ波を供給する高周波電源23と、を有し、前記高周波電源23より供給されるマイクロ波を、前記マイクロストリップ線路35を介して、前記一対の共振器33,34で共振させて、前記発光部(発光管3)を発光させるとともに、前記一対の共振器33,34から放射される不要マイクロ波成分を前記金属製メッシュ31で除去することを特徴とする無電極放電ランプ光源装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、好ましい実施例により、図面を参照して説明する。なお、説明の簡便のため、参照符号については、従来例の構成と同一の構成については、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
【0020】
<第1実施例>
図1は、本発明の無電極放電ランプ光源装置の第1実施例を示す断面構成図であり、図1の(a)は側面図を、図1の(b)は図1の(a)に示すN−N断面図をそれぞれ示す。
同図に示すように、本第1実施例の無電極放電ランプ光源装置40は、無電極放電ランプ30と高周波電源部4より構成される。すなわち、本実施例の無電極放電ランプ光源装置40は、従来の無電極放電ランプ光源装置1において、無電極放電ランプ5に代えて、無電極放電ランプ30とした以外は、無電極放電ランプ光源装置1と同様に構成されている。
【0021】
無電極放電ランプ30は、接地用導体ケース32と、共振器33と、共振器34と、発光管3と、誘電体基板36と、マイクロストリップ線路35と、入力コネクタ37より構成される。
接地用導体ケース32は、アルミニウムや銅等の良伝導性の金属より形成されており、外形は矩形状又は円筒状で、その上面部32aから下面部32bに向って、上面部32a側に開口部32eを有する中空部32dが形成されている。中空部32dの形状はロート状で、例えば回転楕円体であり、接地用導体ケース32の中空部32dと接する内面部32nの形状は回転楕円面である。内面部32nは発光管3からの発光光を反射収束して外部に放射するリフレクタを兼ねているので、その表面は反射率が高くなるように処理されている。
【0022】
内面部32nの底面部32cの中央には、所定形状の誘電体基板36を介して接地用導体ケース32とは電気的に絶縁した、短冊状のマイクロストリップ線路35が設けられている。マイクロストリップ線路35は良導電性の銅箔または金箔などの金属箔より構成される。また、マイクロストリップ線路35は、インピーダンスが略50Ωとなるように、誘電体基板36の誘電率を考慮して適当な線幅、厚さに形成される。例えば、誘電体基板36として、誘電率が8乃至10で、厚さが1.5mmのアルミナを用いた場合には、マイクロストリップ線路35は、線幅が2mmで厚さが0.17mmとなるように設定される。
【0023】
底面部32cに配置されたマイクロストリップ線路35の長手方向に平行に、所定距離離れて対向させて、棒状の一対の共振器33と共振器34を直列に配置する。共振器33及び共振器34の間隙部には、すなわち共振器33の端面部33aと共振器34の端面部34aとの間には、発光管3が固定配置されている。発光管3は、表面部32nが形成する回転楕円面の焦点位置に配置される。
【0024】
棒状の共振器33,34は形状・材質共に同一であり、電気伝導性及び熱伝導性の良好な金属、例えばアルミニウム、銅又は銅合金より構成されている。共振器33,34の長さは、マイクロストリップ線路35から放出されるマイクロ波の波長をλgとすると、λg/4となるように設定される。棒状の共振器33,34の棒の直径は6mmである。
【0025】
発光管3は直径6mmで高さが3mmの円筒状をしており、その両端面が端面部33a,端面部34aに接して固定されている。発光部15は直径略4.5mmで高さが略1.5mmである。
共振器33の端面部33b及び共振器34の端面部34bはそれぞれ接地用導体ケース32の表面部32nの所定位置に電気的導通をとって、嵌合のうえ接着固定されている。
【0026】
接合配置されて一体化した共振器33、発光管3及び共振器34の長手方向は、接地用導体ケース32の上面部32aに平行となっている。
上面部32aの開口部32eには、マイクロストリップ線路35から放射されるマイクロ波が接地用導体ケース32の外部に漏洩するのを防止するための金属製メッシュ31が設けられている。
【0027】
接地されている接地用導体ケース32の下面部32bには、入力コネクタ37が設けられている。入力コネクタ37は、接地用導体ケース32との絶縁を保ってマイクロストリップ線路35を第1給電線19に接続する。
高周波電源部4については、上述したのでその説明を省略する。
【0028】
本第1実施例の無電極放電ランプ40においては、高周波電源部4より第1給電線19及び入力コネクタ37を介してマイクロストリップ線路35に供給され、中空部32dに伝播されたマイクロ波高周波電力は、一対の共振器33及び34によって共振されて、他に漏れることなく、この一対の共振器33,34間に集中するので、一対の共振器33,34間に配置された発光管3から高効率な発光光を得ることができる。
【0029】
しかも、中空部32dを形成する接地用導体ケース32の回転楕円面をなす内面部32dはリフレクタを構成しており、このリフレクタの集光の焦点に発光管3を配置してあるので、従来のように別にリフレクタを設ける必要が無い。本第1実施例に示すように、共振器とリフレクタの機能が一体化された構造を有するので、マイクロ波高周波電力の損失が少なくなり、高効率な放電発光が可能で高い集光性能を有する無電極放電ランプ光源装置を得ることができる。
【0030】
<第2実施例>
図2は、本発明の無電極放電ランプ光源装置の第2実施例を示す断面構成図であり、図2の(a)は側面図を、図2の(b)は図2の(a)に示すN−N断面図をそれぞれ示す。
第2実施例の無電極放電ランプ光源装置40Aは、第1実施例の無電極放電ランプ40において、高周波電源部4のインピダンスインピーダンス整合器18に代えて入力コネクタ37に接続する第1給電線に加えて、入力コネクタ37’に接続する第4給電線と接続する第1インピダンス整合器18Aとし、接地用導体ケース32に代えて、下面部3bに入力コネクタ37及び37’を有する接地用導体ケース32Aとし、マイクロストリップ線路35の一端35aに高周波電力を供給するのに代えて、マイクロストリップ線路35の両端35a,35bに位相反転した高周波電力を供給することとした以外は、第1実施例の無電極放電ランプ40と同様に構成してある。
【0031】
本第2実施例の無電極放電ランプ光源装置40Aにおいては、高周波電源23より供給される高周波電力はインピーダンス整合器18Aより第1給電線19及び入力コネクタ37を通してマイクロストリップ線路35の一端35aに供給され、他の一端35bには、第4級電線19’及び入力コネクタ37’を通して、一端35aとは位相反転して供給されている。
従って、プッシュプル動作により、共振器33の端面部33aと共振器34の端面部34aには互いに逆相の強力な電界が発生し、発光管3からは極めて効率の良い発光を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の無電極放電ランプ光源装置は、ロート状の中空部を有する接地用導体ケースと、前記中空部の広口の開口全面を覆うように設けられた接地用金属製メッシュと、前記中空部の底面に絶縁基板を介して設けられたマイクロストリップ線路と、前記底面から前記開口側の位置に設けられ、且つ中央部に発光部を固定支持する一対の共振器と、前記マイクロストリップ線路にマイクロ波を供給する高周波電源と、を有し、前記高周波電源より供給されるマイクロ波を、前記マイクロストリップ線路を介して、前記一対の共振器で共振させて、前記発光部を発光させるとともに、前記一対の共振器から放射される不要マイクロ波成分を前記金属製メッシュで除去することにより、小型で高発光効率の無電極放電ランプ光源装置を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無電極放電ランプ光源装置の第1実施例を示す断面構成図であり、図1の(a)は側面図を、図1の(b)は図1の(a)に示すN−N断面図をそれぞれ示す。
【図2】本発明の無電極放電ランプ光源装置の第2実施例を示す断面構成図であり、図2の(a)は側面図を、図2の(b)は図2の(a)に示すN−N断面図をそれぞれ示す。
【図3】従来例の無電極放電ランプ光源装置を示す断面構成図であり、図3の(a)は側面図を、図3の(b)は図3の(a)に示すM−M方向から見た正面図である。
【図4】発光管を示す断面図である。
【符号の説明】
1…無電極放電ランプ光源装置、2…接地用導体ケース、2a…前面部、2d…背面部、2e…開口部、2f…内側底面部、3…発光管、4,4A…高周波電源部、5…無電極放電ランプ、8…共振器、9…リフレクタ、9a…開口部、10…金属性支持台、11…誘電性基板、12…マイクロストリップ線路、13…発光管半体、14…部材、15…中空部、16…発光物質、17…孔、18…インピーダンス整合回路、19…第1給電線、19’ …第4給電線、20…第2給電線、21…方向性結合器、22…第3給電線、23…高周波電源、30…無電極放電ランプ、31…メッシュ、32,32A…接地用導体ケース、32a…上面部、32b…下面部、32c…底面部、32d…中空部、32e…開口部、32n…内面部、33…共振器、33a,33b…端面部、34…共振器、34a,34b…端面部、35…マイクロストリップ線路、36…誘電体基板、37,37’…入力コネクタ、40,40A…無電極放電ランプ光源装置。
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ波により放電発光する無電極放電ランプ光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
無電極放電ランプ光源装置は、発光部に電極を有していないので、メタルハライド、キセノンランプ等の有電極放電ランプのように、発光時のアーク放電により電極が消耗し、電極物質によるランプ内部の黒化現象によりランプの寿命を短縮してしまうという問題がなく、長寿命、高効率であるなどの特徴を有している。
【0003】
これは、例えば、2GHz帯のISM(Industrial Scientific and Medical)バンド周波数を利用した半導体製造用照射装置に用いられ、大電力マグネトロンにより励起したマイクロ波を導波管によりキャビティに導入して空洞共振させ、発光管内でプラズマ放電を発生させるものであるが、製造コストが高いとか小型化が困難であるなどの問題があった。
【0004】
この対策として、小型共振器にマイクロ波を結合させ、共振器内部の最も高い電界位置に無電極放電ランプを配置することが考えられた。
図3は、従来例の無電極放電ランプ光源装置を示す断面構成図であり、図3の(a)は側面図を、図3の(b)は図3の(a)に示すM−M方向から見た正面図である。
同図に示すように、従来の無電極放電ランプ光源装置1は、高周波電源部4と無電極放電ランプ5とから構成されている。
【0005】
無電極放電ランプ5は、内部が中空で、かつ前面部2aの中央部に開口部2eを有し、アルミニウム(Al)や銅(Cu)などの良導電性の金属を用いて形成された箱状または円筒状の接地用導体ケース(シールドケース)2と、先端部8aが前面部2aの開口部2e側に向かい、固定端部8bが接地用導体ケース2の背面部2dの中央部に固着接地された電気伝導性及び熱伝導性の良好なアルミニウムや銅または銅合金からなる棒状の共振器8と、湾曲面側が共振器8の先端側になるように配置され、かつ共振器8が貫通する開口部9aを有し、接地用導体ケース2の開口部2eに固定されたリフレクタ9と、リフレクタ9の焦点F1に配置された共振器8の先端部8aに取り付けられ、希ガス及び発光物質を封入した石英ガラス等からなる発光管3と、接地用導体ケース2の内側底面2fに載置された金属製支持台10と、その表面にアルミナ等の誘電体基板11を介して共振器8に対向し、略平行となるように設けられた良導電性の銅箔または金箔等の金属箔からなるマイクロストリップ線路12と、から構成されている。
【0006】
高周波電源部4は、高周波電源23と、方向性結合器21、インピーダンス整合器18から構成されている。接地用導体ケース2の背面部2dに設けられた孔17を介してマイクロストリップ線路12は第1給電線19によりインピーダンス整合器18に接続されている。インピーダンス整合器18は第2給電線20により方向性結合器21に接続されている。方向性結合器21は第3給電線22により高周波電源23に接続されている。
【0007】
図4は、発光管を示す断面図である。
同図に示すように、発光管3は、円柱状凹部を有した石英ガラスからなる発光管半体13と、凹部を閉じるように発光管半体13に接合された部材14と、この部材14を発光管半体13に接合することによって形成された中空部15に封入された放電始動ガスを含む発光物質16と、から構成される。
【0008】
ここで、片端接地・片端開放の共振器8において、その長さ(共振長である)は、マイクロストリップ線路12から放出されるマイクロ波の波長をλgとした場合、自由空間における共振長はλg/4となる。そしてこの共振器におけるマイクロ波電界は開放端にもっとも強くなるように分布する。
次に共振長を具体的に求めてみると、マイクロ波の周波数が2.45GHzである場合には、λg=122.4mmであるので、共振器8の長さは、略30.6mmとなる。
また、上記マイクロストリップ線路12は、インピーダンスが略50Ωとなるように、誘電体基板11の誘電率を考慮して適当な線幅、厚さでもって形成される。例えば、誘電体基板11として誘電率が8〜10で厚さが1.5mmのアルミナを用いた場合には、マイクロストリップ線路12は、幅が2mmで厚さが0.17mmとなるように設定される。
【0009】
また、接地用導体ケース2の背面部2dには穿設した孔17が形成されている。この孔17を介して、マイクロストリップ線路12とインピーダンス整合回路18とが同軸ケーブルまたは硬質のマイクロ波ケーブルを用いた第1給電線19によって接続されている。
このインピーダンス整合器18は、さらに第1給電線19と同種の第2給電線20によって、共振器8からの反射波を検出して駆動周波数や整合条件を可変させる方向性結合器21に接続されている。
【0010】
この方向性結合器21は、第1及び2給電線19、20と同種の第3給電線22によって、マイクロ波を発生する高周波電源23に接続されている。
上記インピーダンス整合器18は、高周波電源23のインピーダンスと、共振器8側のインピーダンスとのマッチングをとるために設けられるものであり、マッチングをとる必要がない場合には第1給電線19の一端を直接高周波電源23に接続してもよい。
【0011】
この無電極放電ランプ光源装置1は、以下のように動作する。
高周波電源23で発生したISMバンド周波数帯のマイクロ波を、第3給電線22、方向性結合器21、第2給電線20、インピーダンス整合器18、第1給電線19を伝送してマイクロストリップ線路12に供給する。そして、方向性結合器21により、共振器8からの反射波を検出して共振器8の反射波が小さくなる反射波条件を高周波電源23に供給する。
【0012】
この高周波電源23からは、上記したようにマイクロ波を供給する一方、前記した反射波条件に基づいて共振器8側のインピーダンスとマッチングする整合定数をインピーダンス整合器18に出力する。そして、インピーダンス整合器18では、上記した整合定数に基づいて共振器8側と高周波電源23のインピーダンスがマッチングするように調整する。インピーダンスマッチングしない場合には、反射波が増加する。
【0013】
ここで、伝送された波長λv(自由空間における波長)のマイクロ波を誘電体基板11、空気などの誘電媒体を介してマイクロストリップ線路12の表面より波長λgで空気中に放出する。
この場合、誘電体および空気の比誘電率を考慮した実効比誘電率をε1とすれば、自由空間におけるマイクロ波の波長λvと、マイクロストリップ線路12から放出されるマイクロ波の波長λgとは、次式で表される関係になる。即ち、
λg=λv/(ε1)1/2
となる。
【0014】
更に、マイクロストリップ線路12から放出された波長λgのマイクロ波に対して、略λg/4の波長のマイクロ波を共振により共振器8で得る。このマイクロ波の強い電界が発光管3に供給され、希ガスの放電によって発光管3の管壁が熱せられ、発光物質16が気化して、発光物質16特有の発光スペクトルの光が発光する。
発光管3で発光した光を、リフレクタ9で反射させ、接地用導体ケース2の外部に向けて放射する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、共振器8の先端部8a(発光管3が設けられてはいるが)は開放された構成になっていて、かつ発光管5からの発光光を有効に集光するためのリフレクタ9が共振器8の先端部8aから接地用導体ケース2の前面部2aに亘って配置されている。
【0016】
図3に示す無電極放電ランプ光源装置1において、リフレクタ9の構成材料として導体を使用すると、リフレクタ9は共振器8に接しているために、共振特性と電界分布特性に大きく影響を与えてしまい、発光管3に十分なマイクロ波電界を与えることが困難になる。
このため、リフレクタ9は誘電率の低い結晶化ガラスなどで構成されるが、そのような低誘電率の材料でもマイクロ波領域では無視できない電力の損失を伴い、発光効率が低下する、再点灯性が悪化する、リフレクタ9が発熱するという問題を抱えていた。
【0017】
そこで本発明は、上記問題を解決し、小型で高発光効率の無電極放電ランプ光源装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための手段として、本発明は、ロート状の中空部32dを有する接地用導体ケース32と、前記中空部32dの広口の開口(開口部32e)全面を覆うように設けられた接地用金属製メッシュ31と、前記中空部32dの底面(底面部32c)に絶縁基板(誘電体基板36)を介して設けられたマイクロストリップ線路35と、前記底面(底面部32c)から前記開口(開口部32e)側の位置に設けられ、且つ中央部に発光部(発光管3)を固定支持する一対の共振器33、34と、前記マイクロストリップ線路35にマイクロ波を供給する高周波電源23と、を有し、前記高周波電源23より供給されるマイクロ波を、前記マイクロストリップ線路35を介して、前記一対の共振器33,34で共振させて、前記発光部(発光管3)を発光させるとともに、前記一対の共振器33,34から放射される不要マイクロ波成分を前記金属製メッシュ31で除去することを特徴とする無電極放電ランプ光源装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、好ましい実施例により、図面を参照して説明する。なお、説明の簡便のため、参照符号については、従来例の構成と同一の構成については、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
【0020】
<第1実施例>
図1は、本発明の無電極放電ランプ光源装置の第1実施例を示す断面構成図であり、図1の(a)は側面図を、図1の(b)は図1の(a)に示すN−N断面図をそれぞれ示す。
同図に示すように、本第1実施例の無電極放電ランプ光源装置40は、無電極放電ランプ30と高周波電源部4より構成される。すなわち、本実施例の無電極放電ランプ光源装置40は、従来の無電極放電ランプ光源装置1において、無電極放電ランプ5に代えて、無電極放電ランプ30とした以外は、無電極放電ランプ光源装置1と同様に構成されている。
【0021】
無電極放電ランプ30は、接地用導体ケース32と、共振器33と、共振器34と、発光管3と、誘電体基板36と、マイクロストリップ線路35と、入力コネクタ37より構成される。
接地用導体ケース32は、アルミニウムや銅等の良伝導性の金属より形成されており、外形は矩形状又は円筒状で、その上面部32aから下面部32bに向って、上面部32a側に開口部32eを有する中空部32dが形成されている。中空部32dの形状はロート状で、例えば回転楕円体であり、接地用導体ケース32の中空部32dと接する内面部32nの形状は回転楕円面である。内面部32nは発光管3からの発光光を反射収束して外部に放射するリフレクタを兼ねているので、その表面は反射率が高くなるように処理されている。
【0022】
内面部32nの底面部32cの中央には、所定形状の誘電体基板36を介して接地用導体ケース32とは電気的に絶縁した、短冊状のマイクロストリップ線路35が設けられている。マイクロストリップ線路35は良導電性の銅箔または金箔などの金属箔より構成される。また、マイクロストリップ線路35は、インピーダンスが略50Ωとなるように、誘電体基板36の誘電率を考慮して適当な線幅、厚さに形成される。例えば、誘電体基板36として、誘電率が8乃至10で、厚さが1.5mmのアルミナを用いた場合には、マイクロストリップ線路35は、線幅が2mmで厚さが0.17mmとなるように設定される。
【0023】
底面部32cに配置されたマイクロストリップ線路35の長手方向に平行に、所定距離離れて対向させて、棒状の一対の共振器33と共振器34を直列に配置する。共振器33及び共振器34の間隙部には、すなわち共振器33の端面部33aと共振器34の端面部34aとの間には、発光管3が固定配置されている。発光管3は、表面部32nが形成する回転楕円面の焦点位置に配置される。
【0024】
棒状の共振器33,34は形状・材質共に同一であり、電気伝導性及び熱伝導性の良好な金属、例えばアルミニウム、銅又は銅合金より構成されている。共振器33,34の長さは、マイクロストリップ線路35から放出されるマイクロ波の波長をλgとすると、λg/4となるように設定される。棒状の共振器33,34の棒の直径は6mmである。
【0025】
発光管3は直径6mmで高さが3mmの円筒状をしており、その両端面が端面部33a,端面部34aに接して固定されている。発光部15は直径略4.5mmで高さが略1.5mmである。
共振器33の端面部33b及び共振器34の端面部34bはそれぞれ接地用導体ケース32の表面部32nの所定位置に電気的導通をとって、嵌合のうえ接着固定されている。
【0026】
接合配置されて一体化した共振器33、発光管3及び共振器34の長手方向は、接地用導体ケース32の上面部32aに平行となっている。
上面部32aの開口部32eには、マイクロストリップ線路35から放射されるマイクロ波が接地用導体ケース32の外部に漏洩するのを防止するための金属製メッシュ31が設けられている。
【0027】
接地されている接地用導体ケース32の下面部32bには、入力コネクタ37が設けられている。入力コネクタ37は、接地用導体ケース32との絶縁を保ってマイクロストリップ線路35を第1給電線19に接続する。
高周波電源部4については、上述したのでその説明を省略する。
【0028】
本第1実施例の無電極放電ランプ40においては、高周波電源部4より第1給電線19及び入力コネクタ37を介してマイクロストリップ線路35に供給され、中空部32dに伝播されたマイクロ波高周波電力は、一対の共振器33及び34によって共振されて、他に漏れることなく、この一対の共振器33,34間に集中するので、一対の共振器33,34間に配置された発光管3から高効率な発光光を得ることができる。
【0029】
しかも、中空部32dを形成する接地用導体ケース32の回転楕円面をなす内面部32dはリフレクタを構成しており、このリフレクタの集光の焦点に発光管3を配置してあるので、従来のように別にリフレクタを設ける必要が無い。本第1実施例に示すように、共振器とリフレクタの機能が一体化された構造を有するので、マイクロ波高周波電力の損失が少なくなり、高効率な放電発光が可能で高い集光性能を有する無電極放電ランプ光源装置を得ることができる。
【0030】
<第2実施例>
図2は、本発明の無電極放電ランプ光源装置の第2実施例を示す断面構成図であり、図2の(a)は側面図を、図2の(b)は図2の(a)に示すN−N断面図をそれぞれ示す。
第2実施例の無電極放電ランプ光源装置40Aは、第1実施例の無電極放電ランプ40において、高周波電源部4のインピダンスインピーダンス整合器18に代えて入力コネクタ37に接続する第1給電線に加えて、入力コネクタ37’に接続する第4給電線と接続する第1インピダンス整合器18Aとし、接地用導体ケース32に代えて、下面部3bに入力コネクタ37及び37’を有する接地用導体ケース32Aとし、マイクロストリップ線路35の一端35aに高周波電力を供給するのに代えて、マイクロストリップ線路35の両端35a,35bに位相反転した高周波電力を供給することとした以外は、第1実施例の無電極放電ランプ40と同様に構成してある。
【0031】
本第2実施例の無電極放電ランプ光源装置40Aにおいては、高周波電源23より供給される高周波電力はインピーダンス整合器18Aより第1給電線19及び入力コネクタ37を通してマイクロストリップ線路35の一端35aに供給され、他の一端35bには、第4級電線19’及び入力コネクタ37’を通して、一端35aとは位相反転して供給されている。
従って、プッシュプル動作により、共振器33の端面部33aと共振器34の端面部34aには互いに逆相の強力な電界が発生し、発光管3からは極めて効率の良い発光を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の無電極放電ランプ光源装置は、ロート状の中空部を有する接地用導体ケースと、前記中空部の広口の開口全面を覆うように設けられた接地用金属製メッシュと、前記中空部の底面に絶縁基板を介して設けられたマイクロストリップ線路と、前記底面から前記開口側の位置に設けられ、且つ中央部に発光部を固定支持する一対の共振器と、前記マイクロストリップ線路にマイクロ波を供給する高周波電源と、を有し、前記高周波電源より供給されるマイクロ波を、前記マイクロストリップ線路を介して、前記一対の共振器で共振させて、前記発光部を発光させるとともに、前記一対の共振器から放射される不要マイクロ波成分を前記金属製メッシュで除去することにより、小型で高発光効率の無電極放電ランプ光源装置を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無電極放電ランプ光源装置の第1実施例を示す断面構成図であり、図1の(a)は側面図を、図1の(b)は図1の(a)に示すN−N断面図をそれぞれ示す。
【図2】本発明の無電極放電ランプ光源装置の第2実施例を示す断面構成図であり、図2の(a)は側面図を、図2の(b)は図2の(a)に示すN−N断面図をそれぞれ示す。
【図3】従来例の無電極放電ランプ光源装置を示す断面構成図であり、図3の(a)は側面図を、図3の(b)は図3の(a)に示すM−M方向から見た正面図である。
【図4】発光管を示す断面図である。
【符号の説明】
1…無電極放電ランプ光源装置、2…接地用導体ケース、2a…前面部、2d…背面部、2e…開口部、2f…内側底面部、3…発光管、4,4A…高周波電源部、5…無電極放電ランプ、8…共振器、9…リフレクタ、9a…開口部、10…金属性支持台、11…誘電性基板、12…マイクロストリップ線路、13…発光管半体、14…部材、15…中空部、16…発光物質、17…孔、18…インピーダンス整合回路、19…第1給電線、19’ …第4給電線、20…第2給電線、21…方向性結合器、22…第3給電線、23…高周波電源、30…無電極放電ランプ、31…メッシュ、32,32A…接地用導体ケース、32a…上面部、32b…下面部、32c…底面部、32d…中空部、32e…開口部、32n…内面部、33…共振器、33a,33b…端面部、34…共振器、34a,34b…端面部、35…マイクロストリップ線路、36…誘電体基板、37,37’…入力コネクタ、40,40A…無電極放電ランプ光源装置。
Claims (1)
- ロート状の中空部を有する接地用導体ケースと、
前記中空部の広口の開口全面を覆うように設けられた接地用金属製メッシュと、
前記中空部の底面に絶縁基板を介して設けられたマイクロストリップ線路と、前記底面から前記開口側の位置に設けられ、且つ中央部に発光部を固定支持する一対の共振器と、
前記マイクロストリップ線路にマイクロ波を供給する高周波電源と、
を有し、前記高周波電源より供給されるマイクロ波を、前記マイクロストリップ線路を介して、前記一対の共振器で共振させて、前記発光部を発光させるとともに、前記一対の共振器から放射される不要マイクロ波成分を前記金属製メッシュで除去することを特徴とする無電極放電ランプ光源装置。
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