JP2003109787A - 無電極放電ランプの共振装置 - Google Patents

無電極放電ランプの共振装置

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JP2003109787A
JP2003109787A JP2001347156A JP2001347156A JP2003109787A JP 2003109787 A JP2003109787 A JP 2003109787A JP 2001347156 A JP2001347156 A JP 2001347156A JP 2001347156 A JP2001347156 A JP 2001347156A JP 2003109787 A JP2003109787 A JP 2003109787A
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resonator
opening
conductor case
discharge tube
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Takaaki Saeki
隆昭 佐伯
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマ放電発光状態の有無を簡単に判別で
きる無電極放電ランプの共振装置を提供する。 【解決手段】 一側面に開口部2aを有する導体ケース
2と、この導体ケース2内部にあって、先端が開口部2
aに向かい、他端が導体ケース2の他の側面に固定され
た棒状の共振器5と、この共振器5の先端に配設された
放電管7と、開口部2aに設けられた凹面鏡6と、導体
ケース2の底面2dに設けられた支持台8と、この上に
設けられた線路10と、線路10にマイクロ波を供給す
る電源17と、からなり、導体ケース2の開口部2a側
に設けられた放電管7からの放電発光を検出する受光素
子3と、この受光素子3からの出力が周囲光を検知した
レベルよりも高い場合のみ電源17からマイクロ波を発
生させる信号を出力する制御回路4と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無電極の放電管内
に封入した発光物質を高周波電磁界によって励起発光さ
れる無電極放電ランプの共振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無電極放電ランプは、放電管内に電極を
持たないために、メタルハライドランプ等の有電極放電
ランプのように発光時のプラズマによって電極が消耗し
ランプの寿命を短縮させてしまう問題がなく、長寿命化
が図れるという特徴を有している。さらには、無電極で
あるために、封入する発光物質について電極との反応に
よる弊害を考える必要がなく、発光物質の選択範囲が広
がり演色性に優れたランプを提供することができる特徴
がある。そのため、投射表示装置等の光源に適用すべく
検討がなされている。
【0003】従来の無電極放電ランプは、特開昭61−
104560号公報に開示されているように、マグネト
ロンで発生したマイクロ波を導波管を通して導きマイク
ロ波空洞共振器中に放射して空洞共振させ、当該マイク
ロ波空洞共振器内に設置した無電極放電管に対してマイ
クロ波エネルギーを注入して、無電極放電管内に封入し
た発光物質を励起発光させるようにしたものである。
【0004】このような共振モードを用いた従来の無電
極放電ランプにおいては、マイクロ波空洞共振器や整合
器が大型化し、また、マグネトロン、導波管、マイクロ
波空洞共振器を用いるために部品コストが高価格になっ
ていた。そこで、本出願人は、特願2000−1671
56号において小型で、廉価な無電極放電ランプの共振
装置を提供している。
【0005】図2は、本出願人が開示した無電極放電ラ
ンプの共振装置の概略構成を示し、(A)は側面図及び
駆動回路、(B)は(A)のMM方向から見た正面図で
ある。図2において、この無電極放電ランプの共振装置
18は、内部が中空、かつ前面部2aの中央部に開口部
2bを有し、アルミニウム(Al)や銅(Cu)などの
良導電性の金属を用いて形成された箱状または円筒状の
接地用導体ケース(シールドケース)2と、先端が前面
部2aの開口部2b側に向かい、他端が接地用導体ケー
ス2の背面部2cの中央部に固着接地された電気伝導性
および熱伝導性の良好なアルミニウムや銅または銅合金
からなる棒状の共振器5と、湾曲面側が共振器5の先端
側になるように配置され、かつ共振器5が貫通する開口
部6aを有し、接地用導体ケース2の開口部2bに固定
された凹面鏡6と、共振器5の先端に取り付けられ、希
ガス及び発光物質を封入した無電極放電管7と、接地用
導体ケース2の内側底面2dに載置された金属性支持台
8と、その表面にアルミナ等の誘電体基板9を介して共
振器5に対向して、略平行となるように設けられた良導
電性の銅箔または金箔等の金属箔からなるマイクロスト
リップ線路10と、を有して構成されている。
【0006】なお、上記共振器5の長さは、マイクロス
トリップ線路10から放出されるマイクロ波の波長をλ
gとした場合、略λg/4となるように形成される。ま
た、上記マイクロストリップ線路10は、インピーダン
スが略50Ωとなるように、誘電体基板9の誘電率を考
慮して適当な線幅、厚さでもって形成される。例えば、
誘電体基板9として誘電率が8〜10で厚さが1.5m
mのアルミナを用いた場合には、マイクロストリップ線
路10は幅が2mmで厚さが0.17mmとなるように
設定される。
【0007】また、接地用導体ケース2の背面部2cに
は穿設した孔11が形成されている。この孔11を介し
て、マイクロストリップ線路10とインピーダンス整合
回路12とが同軸ケーブルまたは硬質のマイクロ波ケー
ブルを用いた第1給電線13によって接続されている。
【0008】このインピーダンス整合器12は、さらに
第1給電線13と同種の第2給電線14によって、共振
器5からの反射波を検出して駆動周波数や整合条件を可
変させる方向性結合器15に接続されている。この方向
性結合器15は、第1及び2給電線13、14と同種の
第3給電線16によって、マイクロ波を発生する高周波
電源17に接続されている。上記インピーダンス整合器
12は、高周波電源17のインピーダンスと、共振器5
側のインピーダンスとのマッチングをとるために設けら
れるものであり、マッチングをとる必要がない場合には
第1給電線13の一端を直接高周波電源17に接続して
もよい。
【0009】この無電極放電ランプの共振装置18は、
以下のように動作する。高周波電源17で発生した60
0MHz〜1GHz程度のマイクロ波を、第3給電線1
6、方向性結合器15、第2給電線14、インピーダン
ス整合器12、第1給電線13を伝送してマイクロスト
リップ線路10に供給する。そして、方向性結合器15
により、共振器5からの反射波を検出して共振器5の反
射波が小さくなる反射波条件を高周波電源17に供給す
る。
【0010】この高周波電源17からは、上記したよう
にマイクロ波を供給する一方、前記した反射波条件に基
づいて共振器5側のインピーダンスとマッチングする整
合定数をインピーダンス整合器12に出力する。そし
て、インピーダンス整合器12では、上記した整合定数
に基づいて共振器5側と高周波電源17のインピーダン
スがマッチングするように調整する。インピーダンスマ
ッチングしない場合には、反射波が増加する。ここで、
伝送された波長λv(自由空間における波長)のマイク
ロ波を誘電体基板9、空気などの誘電媒体を介してマイ
クロストリップ線路10の表面より波長λgで空気中に
放出する。
【0011】この場合、誘電体および空気の比誘電率を
考慮した実効比誘電率をε1とすれば、自由空間におけ
るマイクロ波の波長λvと、マイクロストリップ線路1
0から放出されるマイクロ波の波長λgとは、次式で表
される関係になる。即ち、 波長λg=λv/(ε11/2 となる。
【0012】更に、マイクロストリップ線路10から放
出された波長λgのマイクロ波に対して、略λg/4の
共振長のマイクロ波を共振器5で得る。このマイクロ波
の強い電界が無電極放電管7に供給され、希ガスの放電
によって無電極放電管7の管壁が熱せられ、発光物質を
気化させて、発光物質特有の発光スペクトルの光を発光
させる。無電極放電管7で発光した光を、凹面鏡6で反
射させ、接地用導体ケース2の外部に向けて放射する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した無
電極放電ランプの共振装置18においては、マイクロ波
の共振周波数が無電極放電管7の点灯開始直後で変化を
生じる。これは、無電極放電管7内におけるプラズマ放
電発光によりプラズマ放電抵抗が発生するためであり、
例えば、上述の無電極放電ランプの共振装置18におい
ては、無電極放電管7の放電によって、共振器5のλg
/4の共振長が見かけ上長くなったような現象を呈し
て、共振周波数が数MHz低下するものである。
【0014】このように無電極放電管7の点灯開始直後
におけるプラズマ放電抵抗が変動している場合や何らか
の原因で無電極放電管7がプラズマ放電発光しなかった
場合には、共振器5側と高周波電源17側のインピーダ
ンスマッチングが行えず、反射波が増加する。このた
め、方向性結合器15は、反射波を検出するだけである
ので、この反射波の増加がプラズマ放電発光しないこと
によるのか無電極放電管7の点灯開始直後によるプラズ
マ放電抵抗の変動によるのかの判別を行うことができな
かった。
【0015】仮に、プラズマ放電しない状態で、方向性
結合器15で検出された反射波に基づいて、インピーダ
ンス整合器12の整合条件を可変して、強制的に共振器
5に長時間のマイクロ波電力を給電した場合には、無電
極放電管7の点灯によりマイクロ波電力が消費されない
ため、共振器5を構成している各種部品や整合素子で電
力を消費することになる。この結果、発熱等により前記
した各種部品に大きな損傷や破壊が発生する恐れを生じ
ていた。
【0016】そこで、本発明は、懸かる問題を解決する
ためになされたものであり、プラズマ放電発光状態の有
無を簡単に判別できる無電極放電ランプの共振装置を提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、内
部が中空、かつ一側面に第1開口部を有する接地用導体
ケースと、この接地用導体ケース内部にあって、先端が
前記第1開口部に向かい、他端が前記一側面に対向する
他側面に固定された棒状の共振器と、この共振器の先端
に設けられた無電極放電管と、前記第1開口部に設けら
れ、前記共振器の先端を挿入する第2開口部を有し、凹
面部を外側に向けて、前記無電極放電管からの放電発光
を反射する凹面鏡と、前記接地用導体ケースの内側底面
に設けられた金属性支持台と、この金属性支持台表面に
誘電体基板を介して前記共振器に対向して、平行となる
ように設けられたマイクロストリップ線路と、前記マイ
クロストリップ線路にマイクロ波を供給する高周波電源
と、からなる無電極放電ランプの共振装置であって、前
記接地用導体ケースの第1開口部側に設けられた前記無
電極放電管からの放電発光を検出する受光素子と、この
受光素子からの出力が前記周囲光を検知した出力レベル
よりも高い場合には、前記高周波電源からマイクロ波を
発生させる信号を出力し、前記周囲光と同じ出力レベル
の場合には、前記高周波電源からマイクロ波を発生させ
る信号を出力しない制御回路と、を有したことを特徴と
する無電極放電ランプの共振装置を提供する。第2の発
明は、内部が中空、かつ一側面に第1開口部を有する接
地用導体ケースと、この接地用導体ケース内部にあっ
て、先端が前記第1開口部に向かい、他端が前記一側面
に対向する他側面に固定された棒状の共振器と、この共
振器の先端に設けられた無電極放電管と、前記第1開口
部に設けられ、前記共振器の先端を挿入する第2開口部
を有し、凹面部を外側に向けて、前記無電極放電管から
の放電発光を反射する凹面鏡と、前記接地用導体ケース
の内側底面に設けられた金属性支持台と、この金属性支
持台表面に誘電体基板を介して前記共振器に対向して、
平行となるように設けられたマイクロストリップ線路
と、前記マイクロストリップ線路にマイクロ波を供給す
る高周波電源と、からなる無電極放電ランプの共振装置
であって、前記方向性結合器で検出される反射電圧に応
じた駆動周波数及び駆動電力を前記高周波電源に送ると
共に、前記反射電圧に応じた整合条件を出力する制御回
路と、前記整合条件に合った整合定数に切り替えるスイ
ッチを有する整合回路と、を備えたことを特徴とする無
電極放電ランプの共振装置を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】まず、本発明の第1実施形態の無
電極放電ランプの共振装置について図1を参照して詳細
に説明する。従来例と同一構成には同一符号を付し、そ
の説明を省略する。図1は、本発明の第1実施形態の無
電極放電ランプの共振装置の概略構成を示し、(A)は
側面図及び駆動回路、(B)は(A)のMM方向から見
た駆動回路を含まない正面図である。図1に示すよう
に、本発明の第1実施形態の無電極放電ランプの共振装
置1は、従来の無電極放電ランプの共振装置18におい
て、接地用導体ケース2の前面部2aに取り付けられ、
無電極放電管7からのプラズマ放電を検出して光電変換
する受光素子3と、無電極放電管7からの放電発光が周
囲の外光よりも強いことを前提として、この受光素子3
からの出力が周囲光を検知した出力レベルよりも高い場
合には、高周波電源17からマイクロ波を発生させる信
号を出力し、周囲光と同じ出力レベルの場合には、高周
波電源17からマイクロ波を発生させる信号を出力しな
い制御回路4と、を有するものであり、これ以外は同様
である。
【0019】次に、本発明の第1実施形態の無電極放電
ランプの共振装置1の動作について説明する。従来の無
電極放電ランプの共振装置18の動作とは、無電極放電
管7からの放電発光の有無を受光素子3で検出して、こ
の受光素子3の出力が周囲光を検出したレベルよりも高
い場合には、高周波電源17からマイクロ波を発生させ
る信号を出力し、周囲光と同じレベルの場合には、高周
波電源17からマイクロ波を発生させる信号を出力をし
ないようにしたことが異なり、それ以外は同様である。
【0020】プラズマ放電発光の検知の有無は、プラズ
マ放電発光がない場合における無電極放電ランプの共振
装置1の周囲光の受光素子3の出力レベルを基準にして
行う。即ち、プラズマ放電発光がない場合には、受光素
子3の出力は、基準レベルであり、プラズマ放電発光が
ある場合には、受光素子3の出力は、基準レベル以上で
あることにより行う。
【0021】以上のように、本発明の第1実施形態によ
れば、接地用導体ケース2の前面部2aに取り付けら
れ、無電極放電管7からのプラズマ放電を検出して光電
変換する受光素子3と、無電極放電管7からの放電発光
が周囲の外光よりも強いことを前提として、この受光素
子3からの出力が周囲光を検知した出力レベルよりも高
い場合には、高周波電源17からマイクロ波を発生させ
る信号を出力し、周囲光と同じ出力レベルの場合には、
高周波電源17からマイクロ波を発生させる信号を出力
しない制御回路4と、を有するので、プラズマ放電発光
がしない場合には、マイクロ波の給電を停止することが
でき、プラズマ放電発光の点灯開始直後におけるプラズ
マ放電抵抗が変動している場合には、マイクロ波の給電
をし続けてプラズマ放電発光を継続することができる。
【0022】即ち、プラズマ放電発光が停止している状
態とプラズマ放電発光はしているがプラズマ放電抵抗の
変動が生じている状態とを判別することができる。ま
た、受光素子3と簡単な制御回路4とを設けるだけで良
いので、無電極放電ランプの共振器装置1の回路規模を
小型にして、実現できる。
【0023】次に、本発明の第2実施形態の無電極放電
ランプの共振装置について図3及び図4を参照して詳細
に説明する。図3は、本発明の第2実施形態の無電極放
電ランプの共振装置の概略構成を示す断面図である。図
4は、本発明の第2実施形態の無電極放電ランプの共振
装置の動作を説明するためのフローチャート図である。
本発明の第1実施形態と同一構成には同一符号を付し、
その説明を省略する。図3に示すように、本発明の第2
実施形態の無電極放電ランプの共振装置19は、本発明
の第1実施形態における受光素子3及び制御回路4の代
わりに方向性結合器15で検出される反射電圧に応じた
駆動周波数及び駆動電力を高周波電源17に送ると共
に、前記反射電圧に応じた整合条件を出力する制御回路
20と、インピーダンス整合器12の代わりに、前記整
合条件に合った整合定数に切り替えるスイッチSWを有
する整合回路21と、を備えたことが異なり、それ以外
は同様である。なお、整合回路21には、整合定数を切
り替えるコンデンサがスイッチSWに直列に接続されて
いる。
【0024】次に、本発明の第2実施形態の無電極ラン
プの動作について図4に示すフローチャートを併せ用い
て説明する。予め、ネットワークアナライザ等で非プラ
ズマ放電発光時とプラズマ放電発光時の共振器5の入力
インピーダンスと共振周波数を測定し、共振器5と高周
波電源17とを整合させる整合回路21における無電極
放電管7が非プラズマ放電発光時の整合定数1、駆動周
波数f1及びプラズマ放電発光時の整合定数2、駆動周
波数f3を求める。この際、整合回路21のスイッチS
WをONさせた時、整合定数は、1であり、整合回路5
のスイッチSWをOFFさせた時、整合定数は、2であ
る。
【0025】この際、上記のように整合定数を決めた時
には、非プラズマ放電発光時及びプラズマ放電発光時の
反射電圧を以下のようにして小さくできる。無電極放電
管7が非プラズマ放電発光時の整合定数を1とすると、
共振器5と高周波電源17とのマッチングがとれるた
め、共振器5からの反射波による反射電圧が小さい。ま
た、無電極放電管7がプラズマ放電発光時に整合定数を
2とすると、共振器5と高周波電源17とのマッチング
がとれるため、共振器5からの反射波による反射電圧が
小さい。このため、整合定数1の状態で、無電極放電管
7が非プラズマ放電発光状態からプラズマ放電発光状態
に変化した場合には、共振器5と高周波電源17とのマ
ッチングがとれなくなるため、共振器5からの反射波に
よる反射電圧が大きくなる。この場合には、整合回路2
1のスイッチSWをOFFして整合定数を2にして共振
器5と高周波電源17とのマッチングをとって、反射電
圧を小さくする。無電極放電管7がプラズマ放電発光状
態から非プラズマ放電発光状態に変化した場合も同様で
ある。
【0026】この後、整合回路21のスイッチSWをO
Nして、整合定数を1にする(ステップ1)。次に、高
周波電源17をONさせて、駆動周波数f1と駆動電力
100Wを時間t1間印加して、この高周波電源17か
らマイクロストリップ線路10にマイクロ波を給電し
て、無電極放電管7をグロー放電させる(ステップ
2)。無電極放電管7が非プラズマ放電発光の場合に周
辺部材がダメージを受けないように配慮して、時間t1
は、1〜2sの極めて短い時間にする。
【0027】次に、共振器5からの反射波の反射電圧が
しきい値A以上になっているかどうかを判断する(ステ
ップ3)。ここで、しきい値Aは、無電極放電管7がグ
ロー放電しているか否かの基準値である。即ち、反射電
圧がしきい値A以上の場合には、無電極放電管7がグロ
ー放電しているので、高周波電源17に駆動周波数f2
(f1>f2>f3)と駆動電力40Wを時間t2の期間印
加する(ステップ4)。そして、しきい値A以上である
場合には、無電極放電管7の放電がグロー放電から定常
的なプラズマ放電発光のへの移行期間となるので、時間
2は、2〜5sに設定し、比較的低駆動電力で定常的
なプラズマ放電発光となるようにする。
【0028】反射電圧がしきい値A以下の場合には、無
電極放電管7がグロー放電していないので、高周波電源
17をOFFして、マイクロストリップ線路10へのマ
イクロ波を給電を停止して(ステップ5)、ステップ1
に戻る。
【0029】次に、無電極放電管7がプラズマ放電発光
したら、整合回路21のスイッチSWをOFFして、整
合定数を2にする(ステップ6)。
【0030】次に、共振器5からの反射電圧がしきい値
B以下になっているかどうかを判断する(ステップ
7)。ここで、しきい値Bは、無電極放電管7がプラズ
マ放電発光しているか否かの基準値である。即ち、反射
電圧がしきい値B以下の場合には、無電極放電管7がプ
ラズマ放電発光しているので、高周波電源17をONさ
せて駆動周波数f3と駆動電力100Wを印加して、こ
の高周波電源17からマイクロストリップ線路10にマ
イクロ波を給電して無電極放電管7をプラズマ放電発光
させる(ステップ8)。
【0031】そして、常に反射電圧を検出し、共振器5
からの反射電圧がしきい値C以下になっているか否かを
判断する(ステップ9)。ここで、しきい値Cは、定常
的なプラズマ放電発光をしているか否かの基準値であ
る。即ち、しきい値C以下である場合には、無電極放電
管7の定常的なプラズマ放電発光が継続している状態で
ある。
【0032】上記ステップ8又は9にて、共振器5から
の反射電圧がしきい値B又はC以上の場合には、プラズ
マ放電発光していないので、高周波電源17をOFFし
てマイクロストリップ線路10にマイクロ波を給電する
ことを停止する(ステップ10)。なお、しきい値Bと
Cは、B>Cの関係を有する。
【0033】以上のように、本発明の第2実施形態の無
電極放電ランプ19は、方向性結合器15で検出される
反射電圧に応じた駆動周波数及び駆動電力を高周波電源
17に送ると共に、前記反射電圧に応じた整合条件を出
力する制御回路20と、前記整合条件に合った整合定数
に切り替えるスイッチSWを有する整合回路21と、を
備えているので、無電極放電管7が非プラズマ放電発光
の場合には、マイクロストリップ線路10へのマイクロ
波の給電を停止することができ、無電極放電管7がプラ
ズマ放電発光の場合には、マイクロストリップ線路10
へのマイクロ波の給電を継続することができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、前記接
地用導体ケースの第1開口部側に設けられた前記無電極
放電管からの放電発光を検出する受光素子と、この受光
素子からの出力が前記周囲光を検知した出力レベルより
も高い場合には、前記高周波電源からマイクロ波を発生
させる信号を出力し、前記周囲光と同じ出力レベルの場
合には、前記高周波電源からマイクロ波を発生させる信
号を出力しない制御回路と、を有しているため、放電発
光の有無のみならず、プラズマ放電発光がしない状態で
は、マイクロ波電力の給電を停止することができる。こ
の結果、プラズマ放電発光が停止している状態とプラズ
マ放電発光はしているがプラズマ放電抵抗の変動が生じ
ている状態とを判別することができる。また、前記方向
性結合器で検出される反射電圧に応じた駆動周波数及び
駆動電力を前記高周波電源に送ると共に、前記反射電圧
に応じた整合条件を出力する制御回路と、前記整合条件
に合った整合定数に切り替えるスイッチを有する整合回
路と、を備えているため、前記無電極放電管が非プラズ
マ放電発光の場合には、前記マイクロストリップ線路へ
のマイクロ波の給電を停止することができ、前記無電極
放電管がプラズマ放電発光の場合には、前記マイクロス
トリップ線路へのマイクロ波の給電を継続することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の無電極放電ランプの共
振装置の概略構成を示した図である。
【図2】従来の無電極放電ランプの共振装置の概略構成
を示した図である。
【図3】本発明の第2実施形態の無電極放電ランプの共
振装置の概略構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態の無電極放電ランプの共
振装置の動作を説明するためのフローチャート図であ
る。
【符号の説明】
1、19…共振装置、2…接地用導体ケース、2a…前
面部(一側面)、2b…開口部(第1開口部)、2c…
背面部(他側面)、2d…内側底面、3…受光素子、4
…制御回路、5…共振器、6…凹面鏡、6a…開口部
(第2開口部)、7…無電極放電管、8…金属支持台、
9…誘電体基板、10…マイクロストリップ線路、11
…孔、12…インピーダンス整合器、13…第1給電
線、14…第2給電線、15…方向性結合器、16…第
3給電線、17…高周波数電源、20…制御回路、21
…整合回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部が中空、かつ一側面に第1開口部を有
    する接地用導体ケースと、 この接地用導体ケース内部にあって、先端が前記第1開
    口部に向かい、他端が前記一側面に対向する他側面に固
    定された棒状の共振器と、 この共振器の先端に設けられた無電極放電管と、 前記第1開口部に設けられ、前記共振器の先端を挿入す
    る第2開口部を有し、凹面部を外側に向けて、前記無電
    極放電管からの放電発光を反射する凹面鏡と、 前記接地用導体ケースの内側底面に設けられた金属性支
    持台と、 この金属性支持台表面に誘電体基板を介して前記共振器
    に対向して、平行となるように設けられたマイクロスト
    リップ線路と、 前記マイクロストリップ線路にマイクロ波を供給する高
    周波電源と、からなる無電極放電ランプの共振装置であ
    って、 前記接地用導体ケースの第1開口部側に設けられた前記
    無電極放電管からの放電発光を検出する受光素子と、 この受光素子からの出力が前記周囲光を検知した出力レ
    ベルよりも高い場合には、前記高周波電源からマイクロ
    波を発生させる信号を出力し、前記周囲光と同じ出力レ
    ベルの場合には、前記高周波電源からマイクロ波を発生
    させる信号を出力しない制御回路と、を有したことを特
    徴とする無電極放電ランプの共振装置。
  2. 【請求項2】内部が中空、かつ一側面に第1開口部を有
    する接地用導体ケースと、 この接地用導体ケース内部にあって、先端が前記第1開
    口部に向かい、他端が前記一側面に対向する他側面に固
    定された棒状の共振器と、 この共振器の先端に設けられた無電極放電管と、 前記第1開口部に設けられ、前記共振器の先端を挿入す
    る第2開口部を有し、凹面部を外側に向けて、前記無電
    極放電管からの放電発光を反射する凹面鏡と、 前記接地用導体ケースの内側底面に設けられた金属性支
    持台と、 この金属性支持台表面に誘電体基板を介して前記共振器
    に対向して、平行となるように設けられたマイクロスト
    リップ線路と、 前記マイクロストリップ線路にマイクロ波を供給する高
    周波電源と、からなる無電極放電ランプの共振装置であ
    って、 前記方向性結合器で検出される反射電圧に応じた駆動周
    波数及び駆動電力を前記高周波電源に送ると共に、前記
    反射電圧に応じた整合条件を出力する制御回路と、 前記整合条件に合った整合定数に切り替えるスイッチを
    有する整合回路と、を備えたことを特徴とする無電極放
    電ランプの共振装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007220385A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Stanley Electric Co Ltd 光源システム
CN101660675A (zh) * 2008-08-26 2010-03-03 哈利盛东芝照明公司 紫外线照射装置
JP2011525696A (ja) * 2008-06-25 2011-09-22 トパンガ テクノロジーズ,インク 外部接地プローブを有する無電極ランプおよび改良型のバルブアセンブリ

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