JPH10161940A - メモリのチェック方法 - Google Patents

メモリのチェック方法

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JPH10161940A
JPH10161940A JP8335185A JP33518596A JPH10161940A JP H10161940 A JPH10161940 A JP H10161940A JP 8335185 A JP8335185 A JP 8335185A JP 33518596 A JP33518596 A JP 33518596A JP H10161940 A JPH10161940 A JP H10161940A
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JP
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data
address
memory
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check
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JP8335185A
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Inventor
Takashi Mizuno
堅志 水野
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アドレスバスの不良に起因するメモリ不良を
効率良くチェックでき、しかも不良箇所が容易に判定で
きる形式でチェック結果を出力する。 【解決手段】 まず、メモリのアドレスのうち、1ビッ
トのみが“1”で他のビットが全て“0”となるアドレ
スのメモリ領域全てに、そのアドレス中の“1”のビッ
トの位置を示す期待値データを書き込む(ステップS
1)。次に、全ビットが“0”となるアドレスのメモリ
領域にオール0のデータを書き込む(ステップS2)。
次に、ステップS1で期待値データを書き込んだアドレ
スのメモリ領域全てからデータを読み出して、書き込ん
だ期待値データと比較する(ステップS3,S4)。そ
して、読み出されたデータと一致しなかった期待値デー
タを含むメモリチェック結果を出力する。この出力され
た期待値データが示す位置のアドレスビットが不良箇所
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメモリのチェック方
法に関し、特にアドレスバスの不良に起因するメモリ不
良を効率良くチェックでき、しかも不良箇所が容易に判
定できる形式でチェック結果を出力することができるメ
モリのチェック方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プロセッサおよびメモリを含む電子機器
におけるメモリのチェック方法として、電子機器のシス
テム動作開始時におけるメモリチェックを対象とする技
術が、特開平6−12339号公報および特開昭64−
76348号公報に記載されている。
【0003】前者の特開平6−12339号公報に記載
される技術(以下、従来技術1と称す)では、チェック
の対象となるメモリの全アドレスについて、各アドレス
毎に、オール1またはオール0といったデータを書き込
んだ後に読み出し、書き込んだ値と読み出した値とが不
一致であった場合、そのアドレスを外部に通知するよう
にしている。
【0004】この従来技術1では、メモリ中に不良箇所
があると、書き込もうとした値と実際に読み出した値と
が相違するため、メモリ中の不良箇所を網羅することが
できる。しかしながら、メモリの全アドレスについての
書き込み,読み出しを必要とするため、チェック時間は
メモリ容量に比例して増大し、大容量メモリを有する機
器や複数のメモリを有する機器の場合には、チェックに
非常に長い時間を必要とする。また、この従来技術1の
方法では、アドレスバスの不良に起因するメモリ不良は
検出できない。即ち、例えば、アドレスバスの最下位ビ
ットに論理“1”の固定不良があったとすると、例えば
アドレス0番地にデータを書き込むとき、上記固定不良
により実際にはアドレス1番地にデータが書き込まれ
る。次いで、同じくアドレス0番地のデータを読み出す
が、固定不良により実際にはアドレス1番地からデータ
が読み出され、その読み出しデータは先に書き込んだデ
ータであるため、正常と判断されてしまう。
【0005】他方、後者の特開昭64−76348号公
報に記載される技術(以下、従来技術2と称す)では、
メモリ不良の原因の殆どがアドレスバスかデータバスの
不良に起因している点に着目し、メモリ不良を効率良く
チェックし得るようにするために、メモリから読み出し
たデータを演算し、その演算結果を予め所定のアドレス
に記憶されている基準値と比較することによりメモリ不
良の有無を判定し、その際に、全アドレスからデータを
読み出すのではなく、データを読み出す対象アドレスを
2の累乗値に限定するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、メモリの不
良判定は電子機器のシステム動作開始時点だけでなく、
その電子機器を組み立てる製造ラインにおける通電検査
の一つとしても行われている。この製造ライン上でのメ
モリチェックは、データのビット反転によるデータバス
チェックによってデータバスの正常性が確認された後に
実施される。
【0007】このような製造ライン上での電子機器のメ
モリチェックに従来技術1を適用した場合、電子機器が
有するメモリの全アドレスに対するアクセスが必要とな
り、検査時間がメモリ容量に比例して増大する。従っ
て、大容量のメモリや複数のメモリを使用する機器の通
電検査には多大な時間を要し、生産効率の低下を招き、
また、検査設備と工数を増加しなければ検査工程に製造
品が滞り、生産ラインのバランスを保つことができなく
なる。さらに、メモリ不良の原因の殆どがアドレスバス
かデータバスの不良に起因しているにもかかわらず、ア
ドレスバスの不良に起因するメモリ不良は検出できな
い。
【0008】他方、従来技術2を適用した場合、2の累
乗値のアドレスだけをアクセスするので、チェック時間
を大幅に短縮することができる。しかしながら、この従
来技術2の方法は、2の累乗値のアドレスから読み出し
たデータを演算し、その演算結果を所定のアドレスに記
憶されている基準値と比較するものであるため、アドレ
スバスの不良に起因するメモリ不良は検出できるが、そ
の不良箇所までは特定できない。出荷後の電子機器のシ
ステム動作開始時におけるメモリチェックではメモリ不
良の有無だけが検出できれば十分であるかも知れない
が、不良箇所を正常に修復することが必要となる製造ラ
イン上でのメモリチェックでは、不良箇所を特定するこ
とが是非とも必要となる。
【0009】そこで本発明の目的は、アドレスバスの不
良に起因するメモリ不良を効率良くチェックでき、しか
も不良箇所が容易に判定できる形式でチェック結果を出
力することができるメモリのチェック方法を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、メモリにデータを書き込み、それを読み
出して書き込みデータと比較することによりメモリをチ
ェックする方法であって、メモリのアドレスのうち、1
ビットのみが第1の論理値で他のビットが全て第2の論
理値となるアドレスのメモリ領域全てに、そのアドレス
中の第1の論理値のビットの位置を示す期待値データ又
はそのアドレス中の第1の論理値のビットの信号が加わ
るメモリICのピン番号を示す期待値データを書き込む
第1のステップと、メモリのアドレスのうち、全ビット
が第2の論理値となるアドレスのメモリ領域に前記期待
値データと相違するデータを書き込む第2のステップ
と、前記第1のステップで書き込み対象としたアドレス
のメモリ領域全てからデータを読み出し、そのアドレス
のメモリ領域に対して前記第1のステップで書き込んだ
期待値データと比較する第3のステップと、読み出され
たデータに一致しなかった期待値データを含むメモリチ
ェック結果を出力する第4のステップとを含むことを特
徴とする。
【0011】前記第1の論理値および第2の論理値は互
いに異なる値であれば良い。即ち、第1の論理値が論理
“1”であれば、第2の論理値が論理“0”、第1の論
理値が論理“0”であれば、第2の論理値が論理“1”
であれば良い。
【0012】また、前記第4のステップで出力するメモ
リチェック結果中に、期待値データに加えて、この期待
値データと一致しなかった読み出しデータと、読み出し
アドレスとを含ませるようにしても良い。
【0013】上述のように構成された本発明のメモリの
チェック方法にあっては、まず、第1のステップにおい
て、メモリのアドレスのうち、1ビットのみが第1の論
理値で他のビットが全て第2の論理値となるアドレスの
メモリ領域全てに、期待値データを書き込む。
【0014】例えば第1の論理値を論理“1”、第2の
論理値を論理“0”とすると、2の累乗値のメモリアド
レスが書き込み先となり、第1の論理値を論理“0”、
第2の論理値を論理“1”とすると、2N −1−2
M (Nはメモリアドレスの最大ビット数,Mは0,1,
…,N−1)のメモリアドレスが書き込み先となって、
何れの場合も、1つのアドレスビットのみが他のアドレ
スビットの信号状態と異なる組み合わせを網羅すること
になり、アドレスバスを構成する各アドレスビットが正
常に動作しているか否かの判定が可能となる。
【0015】また、各アドレスに書き込む期待値データ
は、そのアドレス中の第1の論理値のビット位置を示す
データ又はそのアドレス中の第1の論理値のビットの信
号が加わるメモリICのピン番号を示すデータとする。
例えば、メモリアドレスを16ビット幅とし、例えば最
下位ビットのみが第1の論理値であるアドレスのメモリ
領域に期待値データを書き込む場合、その期待値データ
は、最下位ビットの位置を示す「1」か、その最下位ビ
ットの信号がメモリICのピン番号αに加えられている
場合には「α」とする。
【0016】次いで、第2のステップにおいて、メモリ
のアドレスのうち、全ビットが第2の論理値となるアド
レスのメモリ領域に前記期待値データと相違するデータ
を書き込む。例えば第2の論理値が論理“0”の場合は
メモリアドレス0番地にデータを書き、第2の論理値が
論理“1”の場合は最終番地にデータを書く。ここで書
き込むデータは第1のステップで書き込む期待値データ
と相違するデータであり、例えばオール0のデータが書
かれる。
【0017】以上の第1および第2のステップの実行に
より、以下のような状態が生じる。アドレスバスが正常
であれば、書き込もうとしたメモリアドレスのメモリ領
域に、書き込もうとしたデータが書かれる。しかし、ア
ドレスバスの何れかのビットが“1”固定不良,“0”
固定不良を起こしていると、全データを所望のメモリア
ドレスに書き込むことができず、不良ビットの位置に応
じて異なるアドレスに書き込まれる。
【0018】例えば、最下位ビットに“0”固定不良が
ある場合、第1のステップにおいて、最下位ビットのみ
“1”であり他が全て“0”のメモリアドレスに期待値
データ(例えば最下位ビットを示す「1」またはピン番
号を示す「α」)を書き込むと、実際には0番地に期待
値データ「1」または「α」が書き込まれる。そして、
第2のステップにおいて、全ビットが“0”のメモリア
ドレスである0番地に例えば0を書き込むと、第1のス
テップで0番地に書き込まれた「1」または「α」が
「0」に上書きされる。
【0019】このような状態が生じるため、次の第3の
ステップにおいて、第1のステップで書き込み対象とし
たアドレスのメモリ領域全てからデータを読み出し、そ
のアドレスのメモリ領域に対して第1のステップで書き
込んだ期待値データと比較すると、アドレスバスに起因
するメモリ不良が存在しない場合には、読み出した全て
のメモリ領域について期待値と一致するが、何れかのア
ドレスビットに不良があると、そうはならない。
【0020】例えば前述した例の場合、第3のステップ
において、最下位ビットのみ“1”であり他が全て
“0”のメモリアドレスの読み出しを行うと、最下位ビ
ットに“0”固定不良があるため、実際には0番地から
データが読み出され、その値は「0」となり、第1のス
テップにおいて書き込もうとした期待値データ「1」ま
たは「α」と相違する。
【0021】このように読み出されたデータと一致しな
かった場合、第4のステップにおいて、期待値データを
含むメモリチェック結果が出力される。前述の例では、
期待値データ「1」または「α」が出力され、アドレス
バスの1番目のビット、メモリICのピン番号αのアド
レスビットが不良であることが示される。
【0022】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0023】図1は本発明のメモリのチェック方法によ
ってメモリ不良を検査する対象となる電子機器の一例を
示すブロック図である。この例の電子機器は、マイクロ
プロセッサ等のプロセッサ1と、そのアドレスバス2,
データバス3およびコントロールバス4と、これらのバ
スに接続されたメモリ5およびI/Oインタフェース6
と、I/Oインタフェース6に接続された表示装置7と
から構成されている。ここで、メモリ5がチェック対象
のメモリである。なお、このような電子機器の例として
は、例えばTVゲーム機がある。
【0024】図1に示す電子機器の製造ラインにおいて
は、組み立てられた電子機器に対して通電検査が行われ
る。そして、その一環として、データのビット反転によ
るデータバスチェックの後に、所定メモリアドレスに対
してデータを書き込み、次にそのデータを読み出して期
待値と比較することにより、メモリチェックが実施され
る。
【0025】データのビット反転によるデータバスチェ
ックは、例えば、以下のような手順で行われる。
【0026】(1)プロセッサ1からメモリ5の或るア
ドレス(Aとする)にオール1のデータを書き込む。こ
れは、具体的にはメモリ5のアドレスAのメモリ領域に
オール1のデータをストアする命令を実行することによ
り行う。このとき、アドレスバス2にアドレスAが、デ
ータバス3にオール1のデータが、コントロールバス4
にライト信号が出力されて書き込みが行われる。 (2)アドレスAのメモリ領域の内容に1を加算する。
これは、具体的にはメモリ5のアドレスAのメモリ領域
の内容を+1する加算命令を実行することにより行う。
このとき、アドレスバス2にアドレスAが、コントロー
ルバス4にリード信号が出力されて、アドレスAのメモ
リ領域の内容であるオール1がプロセッサ1のレジスタ
に読み込まれ、次いで、そのレジスタの内容が+1され
て、結果としてレジスタの内容がオール0となり、それ
がデータバス3を介してメモリ5のアドレスAのメモリ
領域に書き戻される。 (3)プロセッサ1からメモリ5のアドレスAの内容を
読み出し、オール0と比較する。オール0であれば、デ
ータバス3は正常と判断し、オール0でなければ不良と
判断してその修復を行う。
【0027】さて、データバスチェックによってデータ
バス3の正常性が確認された後に、アドレスバス2の不
良に起因するメモリ不良のチェックが実施される。
【0028】図2は本発明の一実施例におけるメモリチ
ェック方法の処理例を示すフローチャートである。先
ず、プロセッサ1は、メモリ5のアドレスのうち、1ビ
ットのみが“1”で他のビットが全て“0”となるアド
レスのメモリ領域全てに、各々対応する期待値データを
書き込む(S1)。次いで、プロセッサ1は、全ビット
が“0”のメモリアドレスにオール0のデータを書き込
む(S2)。次いで、プロセッサ1は、期待値データを
書き込んだメモリアドレス全て、すなわち、メモリ5の
アドレスのうち、1ビットのみが“1”で他のビットが
“0”となるアドレスのメモリ領域全てからデータを読
み出す(S3)。次いで、読み出した個々のデータを、
対応する期待値データと比較する(S4)。そして、読
み出した個々のデータ全てが、対応する期待値データと
一致していれば(S5でYES)、プロセッサ1はI/
Oインタフェース6を介して表示装置7に不良なしを示
すOK表示を行う(S6)。他方、何れかの読み出しデ
ータが、対応する期待値データと一致しなかった場合
は、不一致であったもの全てについて、その期待値デー
タと、読み出したデータと、読み出したアドレスとを、
I/Oインタフェース6を介して表示装置7に表示する
(S7)。
【0029】図3は、メモリ5のメモリアドレスのビッ
ト幅が16ビット、1つのメモリアドレスに対応するメ
モリ領域に書き込まれるデータ幅が16ビットとした場
合の、図2のステップS1,S2で書き込みが行われる
メモリ5のアドレス(チェックアドレス)および書き込
まれる期待値データ、ステップS3で読み出しが行われ
るメモリ5のアドレス(チェックアドレス)および読み
出しデータと比較される期待値データ(ステップS1で
書き込んだデータと同じ)の具体例を示す。なお、チェ
ックアドレスおよび期待値データは16進数で表記して
いる。また、参考までに、各チェックアドレスに対応す
るアドレスビットの状態と、リード/ライトの区別とを
付記してある。
【0030】図3を参照すると、ステップS1では、チ
ェックアドレス0001Hに対して期待値データ000
1H、チェックアドレス0002Hに対して期待値デー
タ0002H、チェックアドレス0004Hに対して期
待値データ0003H、チェックアドレス0008Hに
対して期待値データ0004H、…、チェックアドレス
8000Hに対して期待値データ0016Hを、それぞ
れ書き込んでいる。ここで、本実施例における各期待値
データは、そのチェックアドレス中の論理“1”のビッ
トの位置を示すデータとなっている。例えば、期待値デ
ータ0003Hはアドレスビットの下位から3番目のビ
ットが“1”であることを示し、期待値データ0009
Hはアドレスビットの下位から9番目のビットが“1”
であることを示す。なお、アドレスビットの下位から1
0番目〜16番目のビットが“1”であることの16進
数表示では、000AH〜0010Hとなるが、本実施
例では、故意に0010H〜0016Hにしてある。そ
の理由は、後述する表示の際に誰もが日頃慣れている1
0進数で恰も表示されているように見せるためである。
【0031】以下、具体例を上げて本実施例の動作を説
明する。
【0032】具体例1 この例では、アドレスビット1(最下位ビット)に
“0”固定不良があった場合を想定する。ステップS1
における期待値データの書き込みは実際は以下のように
行われる。チェックアドレス0001Hに期待値000
1Hを書き込もうとするが、最下位ビットに“0”固定
不良があるため、実際には、アドレス0000Hに期待
値0001Hが書き込まれる。以下、チェックアドレス
0002H〜8000Hに対する期待値データの書き込
みでは、チェックアドレス通りの箇所に各々の期待値デ
ータが書き込まれる。
【0033】次に、ステップS2におけるアドレス00
00Hに対するデータ0000Hの書き込みでは、その
通りに書き込みが行われる。このとき、アドレス000
0Hにはチェックアドレス0001Hの書き込みによっ
て期待値データ0001Hが既に書き込まれているた
め、それが上書きされる。即ち、ステップS2を終了し
た時点で、アドレス0000Hの内容は0000Hとな
る。
【0034】次に、ステップS3を実行し、各チェック
アドレスからデータを読み出す。このとき、チェックア
ドレス0001Hからの読み出しは、最下位ビットに
“0”固定不良があるため、実際にはチェックアドレス
0000Hから読み出され、その読み出しデータの値は
0000Hとなる。従って、期待値である0001Hと
一致しないため、期待値0001H,チェックアドレス
0001H,読み出しデータ0000Hが表示装置7に
表示される。なお、他のチェックアドレスから読み出さ
れたデータは全て期待値データと一致する。
【0035】結局、図2の処理によって表示装置7に
は、 期待値=0001 チェックアドレス=0001 読み出しデータ=0000 が表示され、期待値0001の内容からアドレスの最下
位ビットに不良があることが一目で判断可能となる。
【0036】具体例2 この例では、アドレスビット1(最下位ビット)に
“1”固定不良があった場合を想定する。ステップS1
における期待値データの書き込みは実際は以下のように
行われる。チェックアドレス0001Hに期待値000
1Hを書き込む動作はその通りに行われる。チェックア
ドレス0002Hに期待値データ0002Hを書き込む
場合、最下位ビットに“1”固定不良があるため、実際
にはアドレス0003Hに期待値データ0002Hが書
き込まれる。以下、チェックアドレス0004H〜80
00Hにそれぞれ期待値データを書き込もうとするが、
実際には別のアドレスに書き込みが行われる。
【0037】次にステップS2において、チェックアド
レス0000Hにデータ0000Hを書き込もうとする
が、実際にはアドレス0001Hにデータ0000Hが
書き込まれる。このとき、アドレス0001Hにはチェ
ックアドレス0001Hの書き込みによって既に000
1Hが書き込まれているので、それが上書きされる。即
ち、ステップS2の終了時点では、アドレス0001H
の内容は0000Hとなる。
【0038】次に、ステップS3を実行し、各チェック
アドレスからデータを読み出す。このとき、チェックア
ドレス0001Hからの読み出しは、その通りのチェッ
クアドレス0001Hから読み出しが行われ、その読み
出しデータは0000Hとなる。従って、期待値である
0001Hと一致しないため、期待値0001H,チェ
ックアドレス0001H,読み出しデータ0000Hが
表示装置7に表示される。なお、他のチェックアドレス
に対する読み出しは実は別のアドレスから読み出される
が、結果として期待データと同じデータが読み出され
る。例えば、チェックアドレス0002Hからの読み出
しは、実際にはアドレス0003Hから読み出される
が、このアドレス0003Hには期待値データ0002
Hが書き込まれているので一致する。
【0039】結局、図2の処理によって表示装置7に
は、 期待値=0001 チェックアドレス=0001 読み出しデータ=0000 が表示され、期待値0001の内容からアドレスの最下
位ビットに不良があることが一目で判断可能となる。
【0040】なお、以上の具体例では、アドレスの最下
位ビットに不良があった場合を採り上げたが、その他の
ビットに不良がある場合も同様である。また、複数のビ
ットに不良がある場合、不良箇所分の期待値データが出
力される。
【0041】図4は本発明の別の実施例におけるメモリ
チェック方法の処理例を示すフローチャートである。
【0042】先の図2の実施例の処理では、ステップS
1において、メモリのアドレスのうち、1ビットのみが
“1”で他のビットが全て“0”となるアドレスのメモ
リ領域全てに、対応する期待値データを書き込んだが、
図4の実施例の処理では、ステップS1において、メモ
リアドレスのうち、1ビットのみが“0”で他のビット
が全て“1”となるアドレスのメモリ領域全てに、対応
する期待値データを書き込むようにしている。また、ス
テップS2では、全ビットが“1”のメモリアドレスに
オール0のデータを書き込むようにしている。その他の
処理は図2と同じである。
【0043】図5は、メモリ5のメモリアドレスのビッ
ト幅が16ビット、1つのメモリアドレスに対応するメ
モリ領域に書き込まれるデータ幅が16ビットとした場
合の、図4のステップS1,S2で書き込みが行われる
メモリ5のアドレス(チェックアドレス)および書き込
まれる期待値データ、ステップS3で読み出しが行われ
るメモリ5のアドレス(チェックアドレス)および読み
出しデータと比較される期待値データ(ステップS1で
書き込んだデータと同じ)の具体例を示す。なお、チェ
ックアドレスおよび期待値データは16進数で表記して
いる。また、参考までに、各チェックアドレスに対応す
るアドレスビットの状態と、リード/ライトの区別とを
付記してある。
【0044】図5を参照すると、ステップS1では、チ
ェックアドレスFFFEHに対して期待値データ000
1H、チェックアドレスFFFDHに対して期待値デー
タ0002H、チェックアドレスFFFBHに対して期
待値データ0003H、チェックアドレスFFF7Hに
対して期待値データ0004H、…、チェックアドレス
7FFFHに対して期待値データ0016Hを、それぞ
れ書き込んでいる。ここで、本実施例における各期待値
データは、そのチェックアドレス中の論理“0”のビッ
トの位置を示すデータとなっている。例えば、期待値デ
ータ0003Hはアドレスビットの下位から3番目のビ
ットが“0”であることを示し、期待値データ0009
Hはアドレスビットの下位から9番目のビットが“0”
であることを示す。なお、アドレスビットの下位から1
0番目〜16番目のビットが“1”であることの16進
数表示では、000AH〜0010Hとなるが、本実施
例では、故意に0010H〜0016Hにしてある。そ
の理由は、後述する表示の際に誰もが日頃慣れている1
0進数で恰も表示されているように見せるためである。
【0045】以下、具体例を上げて本実施例の動作を説
明する。
【0046】具体例1 この例では、アドレスビット1(最下位ビット)に
“1”固定不良があった場合を想定する。ステップS1
における期待値データの書き込みは実際は以下のように
行われる。チェックアドレスFFFEHに期待値000
1Hを書き込もうとするが、最下位ビットに“1”固定
不良があるため、実際には、アドレスFFFFHに期待
値0001Hが書き込まれる。以下、チェックアドレス
FFFDH〜7FFFHに対する期待値データの書き込
みでは、チェックアドレス通りの箇所に各々の期待値デ
ータが書き込まれる。
【0047】次に、ステップS2におけるアドレスFF
FFHに対するデータ0000Hの書き込みでは、その
通りに書き込みが行われる。このとき、アドレスFFF
FHにはチェックアドレスFFFEHに対する書き込み
処理時に期待値データ0001Hが既に書き込まれてい
るため、それが上書きされる。即ち、ステップS2を終
了した時点で、アドレスFFFFHの内容は0000H
となる。
【0048】次に、ステップS3を実行し、各チェック
アドレスからデータを読み出す。このとき、チェックア
ドレスFFFEHからの読み出しは、最下位ビットに
“1”固定不良があるため、実際にはアドレスFFFF
Hから読み出され、その読み出しデータの値は0000
Hとなる。従って、期待値である0001Hと一致しな
いため、期待値0001H,チェックアドレスFFFE
H,読み出しデータ0000Hが表示装置7に表示され
る。なお、他のチェックアドレスから読み出されたデー
タは全て期待値データと一致する。
【0049】結局、図4の処理によって表示装置7に
は、 期待値=0001 チェックアドレス=FFFE 読み出しデータ=0000 が表示され、期待値0001の内容からアドレスの最下
位ビットに不良があることが一目で判断可能となる。
【0050】具体例2 この例では、アドレスビット1(最下位ビット)に
“0”固定不良があった場合を想定する。ステップS1
における期待値データの書き込みは実際は以下のように
行われる。チェックアドレスFFFEHに期待値000
1Hを書き込む動作はその通りに行われる。チェックア
ドレスFFFDHに期待値データ0002Hを書き込む
場合、最下位ビットに“0”固定不良があるため、実際
にはアドレスFFFCHに期待値データ0002Hが書
き込まれる。以下、チェックアドレスFFFBH〜7F
FFHにそれぞれ期待値データを書き込もうとするが、
実際には別のアドレスに書き込みが行われる。
【0051】次にステップS2において、アドレスFF
FFHにデータ0000Hを書き込もうとするが、実際
にはアドレスFFFEHにデータ0000Hが書き込ま
れる。このとき、アドレスFFFEHにはチェックアド
レスFFFEHの書き込みによって既に0001Hが書
き込まれているので、それが上書きされる。即ち、ステ
ップS2の終了時点では、アドレスFFFEHの内容は
0000Hとなる。
【0052】次に、ステップS3を実行し、各チェック
アドレスからデータを読み出す。このとき、チェックア
ドレスFFFEHからの読み出しは、その通りのチェッ
クアドレスFFFEHから読み出しが行われ、その読み
出しデータは0000Hとなる。従って、期待値である
0001Hと一致しないため、期待値0001H,チェ
ックアドレスFFFEH,読み出しデータ0000Hが
表示装置7に表示される。なお、他のチェックアドレス
に対する読み出しは実は別のアドレスから読み出される
が、結果として期待値データと同じデータが読み出され
る。例えば、チェックアドレスFFFDHからの読み出
しは、実際にはアドレスFFFCHから読み出される
が、このアドレスFFFCHには期待値データ0002
Hが書き込まれているので一致する。
【0053】結局、図2の処理によって表示装置7に
は、 期待値=0001 チェックアドレス=FFFE 読み出しデータ=0000 が表示され、期待値0001の内容からアドレスの最下
位ビットに不良があることが一目で判断可能となる。
【0054】なお、以上の具体例では、アドレスの最下
位ビットに不良があった場合を採り上げたが、その他の
ビットに不良がある場合も同様である。また、複数のビ
ットに不良がある場合、不良箇所分の期待値データが出
力される。
【0055】以上の各実施例においては、期待値データ
としてアドレスビットのうちの“1”(図3の場合)、
“0”(図5の場合)のアドレスビットの位置を示すデ
ータを用いたが、そのアドレスビットに割り当てられて
いるメモリ5のICのピン番号を示すデータを期待値デ
ータとして用いるようにしても良い。
【0056】また、表示装置7に表示するチェック結果
中に、期待値データ,チェックアドレスおよび読み出し
データを含めたが、期待値データのみ出力するようにし
ても良い。
【0057】さらに、図2または図4の処理を電子機器
中のプロセッサ1が行うようにしたが、検査のために外
部のプロセッサをアドレスバス2,データバス3および
コントロールバス4に接続して検査する場合、この外部
のプロセッサで実行するようにしても良い。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
のような効果を得ることができる。
【0059】アドレスバスの不良に起因するメモリ不良
を効率良くチェックすることができる。その理由は、各
アドレスビットが正常かどうかをチェックできる最小限
のメモリアドレスのみを対象としてアクセスを行うため
である。
【0060】チェック結果の内容から不良のあった箇所
を一目で判定することができる。その理由は、チェック
結果に含まれるデータ期待値が不良箇所となったアドレ
スビットの位置またはそのアドレスビットが加わるメモ
リICのピン番号を示しているからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメモリのチェック方法によってメモリ
不良を検査する対象となる電子機器の一例を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の一実施例におけるメモリチェック方法
の処理例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例におけるチェックアドレス,
期待値データ等の例を示す図である。
【図4】本発明の別の実施例におけるメモリチェック方
法の処理例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の別の実施例におけるチェックアドレ
ス,期待値データ等の例を示す図である。
【符号の説明】
1…プロセッサ 2…アドレスバス 3…データバス 4…コントロールバス 5…メモリ 6…I/Oインタフェース 7…表示装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリにデータを書き込み、それを読み
    出して書き込みデータと比較することによりメモリをチ
    ェックする方法であって、 メモリのアドレスのうち、1ビットのみが第1の論理値
    で他のビットが全て第2の論理値となるアドレスのメモ
    リ領域全てに、そのアドレス中の第1の論理値のビット
    の位置を示す期待値データを書き込む第1のステップ
    と、 メモリのアドレスのうち、全ビットが第2の論理値とな
    るアドレスのメモリ領域に前記期待値データと相違する
    データを書き込む第2のステップと、 前記第1のステップで書き込み対象としたアドレスのメ
    モリ領域全てからデータを読み出し、そのアドレスのメ
    モリ領域に対して前記第1のステップで書き込んだ期待
    値データと比較する第3のステップと、 読み出されたデータに一致しなかった期待値データを含
    むメモリチェック結果を出力する第4のステップとを含
    むことを特徴とするメモリのチェック方法。
  2. 【請求項2】 メモリにデータを書き込み、それを読み
    出して書き込みデータと比較することによりメモリをチ
    ェックする方法であって、 メモリのアドレスのうち、1ビットのみが第1の論理値
    で他のビットが全て第2の論理値となるアドレスのメモ
    リ領域全てに、そのアドレス中の第1の論理値のビット
    の信号が加わるメモリICのピン番号を示す期待値デー
    タを書き込む第1のステップと、 メモリのアドレスのうち、全ビットが第2の論理値とな
    るアドレスのメモリ領域に前記期待値データと相違する
    データを書き込む第2のステップと、 前記第1のステップで書き込み対象としたアドレスのメ
    モリ領域全てからデータを読み出し、そのアドレスのメ
    モリ領域に対して前記第1のステップで書き込んだ期待
    値データと比較する第3のステップと、 読み出されたデータと一致しなかった期待値データを含
    むメモリチェック結果を出力する第4のステップとを含
    むことを特徴とするメモリのチェック方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の論理値が論理“1”、前記第
    2の論理値が論理“0”であることを特徴とする請求項
    1または2記載のメモリのチェック方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の論理値が論理“0”、前記第
    2の論理値が論理“1”であることを特徴とする請求項
    1または2記載のメモリのチェック方法。
  5. 【請求項5】 前記第4のステップで出力するメモリチ
    ェック結果が、期待値データに加えて、この期待値デー
    タと一致しなかった読み出しデータと、読み出しアドレ
    スとを含むことを特徴とする請求項3または4記載のメ
    モリのチェック方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009289380A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Fujitsu Ltd メモリテスト方法およびメモリテスト装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009289380A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Fujitsu Ltd メモリテスト方法およびメモリテスト装置
US8503259B2 (en) 2008-05-30 2013-08-06 Fujitsu Limited Memory test method and memory test device

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