JPH10161094A - 表示装置用アレイ基板 - Google Patents

表示装置用アレイ基板

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JPH10161094A
JPH10161094A JP31943296A JP31943296A JPH10161094A JP H10161094 A JPH10161094 A JP H10161094A JP 31943296 A JP31943296 A JP 31943296A JP 31943296 A JP31943296 A JP 31943296A JP H10161094 A JPH10161094 A JP H10161094A
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JP
Japan
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wiring portion
film
array substrate
pad
scanning line
Prior art date
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Application number
JP31943296A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kubo
明 久保
Hideo Kawano
英郎 川野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH10161094A publication Critical patent/JPH10161094A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトホール形成時のプロセス制御性を
向上させる表示装置用アレイ基板を提供する。 【解決手段】 アレイ基板上に配置された対向電極へ電
圧をかけるトランスファパッド(210) の下層配線部(111
c)を抜きパターンで構成し、その上に絶縁層を成膜した
後、これを除去する場合に、絶縁層は抜きパターン上の
下層配線部(111c)に成膜されるため、その膜厚が厚くな
ることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等の
平面表示装置に用いられる表示装置用アレイ基板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、CRTディスプレイに代わる平面
型の表示装置が盛んに開発されており、中でも液晶表示
装置は軽量、薄型、低消費電力等の利点から特に注目を
集めている。
【0003】例えば、各表示画素毎にスイッチ素子が配
置された光透過型のアクティブマトリクス型の液晶表示
装置を例にとり説明する。アクティブマトリクス型液晶
表示装置は、アレイ基板と対向基板との間に配向膜を介
して液晶層が保持されて成っている。アレイ基板は、ガ
ラスや石英等の透明絶縁基板上に複数本の信号線と走査
線とが格子状に配置され、各交点部分にアモルファスシ
リコン(以下、a−Si:Hと略称する。)等の半導体
薄膜を用いた薄膜トランジスタ(以下、TFTと略称す
る。)が接続されている。そしてTFTのゲート電極は
走査線に、ドレイン電極は信号線にそれぞれ電気的に接
続され、さらにソース電極は画素電極を構成する透明導
電材料、例えばITO(Indium-Tin-Oxide)に電気的に接
続されている。
【0004】対向基板は、ガラス等の透明絶縁基板上に
ITOから成る対向電極が配置され、またカラー表示を
実現するのであればカラーフィルタ層が配置されて構成
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したア
レイ基板はゲート絶縁膜の成膜に熱化学気相成長法(熱
CVD)を用いているが、この方法であると、ガラス基
板と金属電極の熱容量の差により、金属電極の線幅が広
くなると絶縁膜の膜厚が厚くなる。
【0006】例えば、図20に示すように、常圧におけ
る熱CVDによって酸化膜を175nm成膜したときの
電極パターン幅と膜厚差を示す。この図によると、電極
パターン幅が異なると最大60nm位の膜厚差が生じる
ことがわかる。
【0007】このことは、ゲート絶縁膜へコンタクトホ
ールを形成する際に、電極の幅が異なると、その膜厚差
だけで約30%のオーバーエッチングが必要となり、下
地選択性、エッチング断面形状、サイドエッチング量、
エッチング残渣に影響を与えるという問題点がある。
【0008】特に、電極の線幅が広く形成されている信
号線パッド、操作線パッド、対向電極へ電圧をかけるた
めのトランスファパッドにおいては、上記問題点が顕著
となる。
【0009】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、コン
タクトホール形成時のプロセス制御性を向上させる表示
装置用アレイ基板を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、アレイ基板上
に配置される走査線と、この上に配置される第1絶縁
膜、この上に配置される半導体膜、前記半導体膜に電気
的に接続されるソース電極及びドレイン電極とを含む薄
膜トランジスタと、前記ドレイン電極から導出されて前
記走査線と略直交する信号線と、前記ソース電極と電気
的に接続される画素電極とを備えた表示装置用アレイ基
板において、前記アレイ基板上に配置され、前記走査線
又は信号線に電気的に接続されるパッド、または、対向
電極へ電圧を印加するためのパッドが抜きパターンを有
する導電層を具備することを特徴としている。
【0011】本発明の表示装置用アレイ基板であると、
電極の線幅が広くなるアレイ基板上に配置されるパッド
の導電層が抜きパターンで形成されている。そのため、
この導電層にゲート絶縁膜等の絶縁膜を熱CVDによっ
て成膜しても、その膜厚が部分的に厚膜となることがな
く、他の部分との膜厚差が生じない。したがって、コン
タクトホール形成時のプロセス制御を向上させることに
なる。
【0012】なお、パッドとしては電圧供給パッド、信
号線パッドまたは走査線パッドが考えられる。さらに、
抜きパターンとしては導電層を突条に配置する場合や複
数の凹部を設けることが考えられる。そして、導電層を
突条にする場合はその幅を200μm以下に形成する
と、膜厚差が生じることがない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例の液晶表
示装置(1) について図1から図19に基づいて説明す
る。
【0014】この液晶表示装置(1) は、カラー表示が可
能な光透過型であって、図3に示すように、アレイ基板
(100) と対向基板(200) との間にポリイミド樹脂から成
り、互いに直交する方向に配向処理が成された配向膜(1
41),(241) を介して、ツイスト・ネマチック(TN)液
晶が保持されている。また、アレイ基板(100) と対向基
板(200) との外表面には、それぞれ偏光板(311)(313)が
貼り付けられて構成されている。
【0015】図1は、アレイ基板(100) の概略平面図を
示すものであり、図中の下側が液晶表示装置(1) の画面
上側に位置するものであって、図中下側から上側に向か
って走査線が順次選択されるものである。
【0016】アレイ基板(100) は、ガラス基板(101) 上
に配置される480本のAl−Y合金から成る走査線(1
11) を含み、各走査線(111) の一端は、ガラス基板(10
1) の一端辺(101a)側に引き出され、斜め配線部(150)
を経て走査線パッド(152) に電気的に接続される。ここ
では、走査線(111) をAl−Y合金で構成したが、Mo
−Ta合金、Mo−W合金あるいはAlあるいはその合
金などで構成してもかまわない。
【0017】アレイ基板(100) は、ガラス基板(101) 上
に走査線(111) と略直交する1920本のMo−W合金
から成る信号線(110) を含み、各信号線(110) はガラス
基板(101) の他の一端辺(101b)側に引き出され、斜め配
線部(160) を経て信号線パッド(162) に電気的に接続さ
れる。ここでは、信号線(110) をMo−W合金で構成し
たが、Mo−Ta合金、Alあるいは、その合金などで
構成してもかまわない。
【0018】この走査線(111) と信号線(110) との交点
部分近傍には、TFT(112) が配置されている。また、
このTFT(112) に接続されるITOから成る画素電極
(131) が、走査線(111) 及び信号線(110) 上に層間絶縁
膜(127) を介して配置されている。この層間絶縁膜(12
7) としては、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等の無
機絶縁膜あるいはアクリル系等の有機樹脂被膜で構成す
ることができるが、これら無機絶縁膜と有機樹脂被膜と
の多層膜で構成することにより、表面平滑性並びに層間
絶縁性はより一層向上される。
【0019】走査線パッド(152) と並んで、対向電極(2
00) に電圧をかけるための電圧供給パッド(202,204) が
設けられている。電圧供給パッド(202) はアレイ基板の
4箇所の角部に設けられているものであり、電圧供給パ
ッド(204) は、走査線パッド(152) の間に複数個設けら
れている。この電圧供給パッド(202,204) からはそれぞ
れ斜め配線部(206,208) が延び、その端部には対向電極
(200) へ電圧を印加するためのトランスファパッド(21
0,212) が設けられている。トランスファパッド(210)
の平面形状は略三角形状を成し、トランスファパッド(2
12) の形状は六角形を成している。
【0020】(TFT領域の構造)TFT(112) 領域の
構造について説明する。
【0021】各走査線(111) は、隣り合う画素電極(13
1) の信号線(110) に沿う端辺(131a),(131b) と重複す
るように細線状に延在される延在領域(113)を含む。画
素電極(131) と、画素電極(131) に対応する走査線(11
1) に対して前段の走査線(111)からの延在領域(113)と
の重複領域(OS)は、図9に示すように、第1ゲート
絶縁膜(115) 、第2ゲート絶縁膜(117) 及び層間絶縁膜
(127) を介して互いに重複され、この重複領域(OS)
により補助容量(Cs)が構成される。また、この実施
例では、画素電極(131) は前段の走査線(111) 自体とも
第1ゲート絶縁膜(115) 、第2ゲート絶縁膜(117) 及び
層間絶縁膜(127) を介して互いに重複され、この重複領
域でも補助容量(Cs)が構成される。
【0022】このアレイ基板(100) に対向する対向基板
(200) は、ガラス基板(201) 上に配置され、TFT(12
1) 領域、信号線(110) 及び走査線(111) と画素電極(13
1) との間隙を遮光するマトリクス状の樹脂性の遮光膜
(211) を含む。また、画素電極(131) に対応する領域に
は、それぞれ赤(R)、緑(G)及び青(B)のカラー
フィルタ(221) が配置され、この上に透明電極材料から
成る対向電極(231) が配置されて構成される。
【0023】以上のように、この液晶表示装置(1) のア
レイ基板(100) によれば、信号線(110) 及び走査線(11
1) と画素電極(131) との間には、層間絶縁膜(127) 、
あるいは第1及び第2ゲート絶縁膜(115),(117) 及び層
間絶縁膜(127) がそれぞれ配置されているので、画素電
極(131) を各配線(110),(111) に対して充分に近接、も
しくは重畳して配置することができ、これにより高開口
率化を実現することができる。
【0024】また、この実施例によれば、補助容量(C
s)が画素電極(131) と、この画素電極(131) と隣接す
る走査線(111) から延在される延在領域(113) との間で
形成されるので、別途補助容量線等を配置する必要がな
く、一層の高開口率化が可能となる。特に、この実施例
では、TFT(112) は、走査線(111) から信号線(110)
に沿って導出される領域をゲート電極として構成される
ため、画素電極(131)は前段の走査線(111) 自体にも重
畳させることができる。これにより、十分な補助容量
(Cs)の確保と高開口率化が同時に達成される。
【0025】そして、画素電極(131) と走査線(111) 及
び延在領域(113) との間には、3種類の絶縁膜(115),(1
17),(127) がそれぞれ積層配置されているので、本実施
例の構造に起因した層間ショート等の発生も極めて軽減
される。
【0026】ところで、この実施例では、画素領域が、
対向基板(200) に配置される遮光膜(211) ではなくアレ
イ基板(100) 上の走査線(111) 及びその延在領域(113)
によって画定される。従って、アレイ基板(100) と対向
基板(200) との合わせ精度によらず、走査線(111) をパ
ターニングする第1のマスクパターンと画素電極(131)
をパターニングする第5のマスクパターンとの合わせ精
度によってのみ決定されるので、アレイ基板(100) との
対向基板(200) との合わせずれを考慮して遮光膜(211)
幅にマージンを設ける必要がないので、更なる高開口率
の実現が可能となる。
【0027】さらに、画素領域を画定するため、走査線
(111) の延在領域(113) を画素電極(131) の信号線(11
0) に沿う端辺(131a)(131b)に沿って十分に延在させて
も、この実施例によれば、画素電極(131) と走査線(11
1) の延在領域(113) との間には第1ゲート絶縁膜(115)
及び第2ゲート絶縁膜(117) の他に層間絶縁膜(127)
が配置されているので、生産性を損なうことなく補助容
量(Cs)の大幅な増大を抑えることができる。
【0028】また、図8に示すように、信号線(110) の
輪郭と低抵抗半導体膜(124a)及び半導体膜(120) の輪郭
が一致している。さらに詳しくは、信号線(110) と走査
線(111) との交差部には、必ず第1乃至第2ゲート絶縁
膜(115),(117) の他に低抵抗半導体膜(124a)及び半導体
膜(120) が積層されている。このため、各パターニング
に際してマスクずれが生じても、信号線(110) と走査線
(111) との間の容量変動がなく、このため製品間で走査
線容量あるいは信号線容量の変動が軽減される。また、
信号線(110) と走査線(111) との交差部における静電
気、プロセス中でのゴミ、あるいは各絶縁膜(115),(11
7) のピンホールに起因する層間ショートも抑えられ、
これにより高い製造歩留まりが確保できる。
【0029】さらに、図9に示すように、信号線(110)
の輪郭と低抵抗半導体膜(124a)及び半導体膜(120) の輪
郭が一致しているので、従来の如く別工程でパターニン
グされるのとは異なり、各パターニングに際してマスク
ずれが生じても、信号線(110) と走査線(111) の延在領
域(113) との間に生じる容量変動も十分に抑えることが
できる。
【0030】また、信号線(110) と走査線(111) の延在
領域(113) とを重畳、即ち図6において信号線(111) を
介して隣接して配置される延在領域(113) を信号線(11
1) 下において接続する構造としても、信号線(110) と
走査線(111) の延在領域(113)との間には、各絶縁膜(11
5),(117) の他に半導体膜(120) が必ず配置されるの
で、静電気、プロセス中でのゴミ、あるいは各絶縁膜(1
15),(117) のピンホールに起因する層間ショートも抑え
られ、これにより高い製造歩留まりが確保できる。そし
て、このように信号線(111) と隣接する画素電極(131)
下に延在領域(113)を配する構成により、信号線(111)
と画素電極(131) との間の容量結合が延在領域(113) に
よってシールドされ、画素電極(131) の電位が信号線(1
11) の電位によって受ける影響を軽減できる。しかも、
信号線(111) と絶縁膜(115) ,(117)との間に配置され
る半導体膜(120) 及び低抵抗半導体膜(124a)の輪郭線が
信号線(111) の輪郭線と一致している。これらの理由か
ら、信号線(111) と画素電極(131) とを充分に近接配置
することができ、これにより一層の高開口率化が達成さ
れる。
【0031】(走査線の外周部付近の構造)走査線(11
1) の外周部付近の構造について、図1,4,5
(a),(b)に基づいて説明する。
【0032】Al−Y合金から成る走査線(111) は、ガ
ラス基板(101) の一端辺(101a)側に引き出され、斜め配
線部(150) 及び走査線パッド(152) に導かれる下層配線
部(111a)を形成している。
【0033】斜め配線部(150) においては、走査線(11
1) から延在される下層配線部(111a)上には2層の絶縁
膜(115),(117) が積層配置されている。また、この2層
の絶縁膜(115),(117) の上には、半導体被膜(119) 、低
抵抗半導体被膜(123) 及び信号線(110) と同一工程で同
一材料であるMo−W合金膜からなる上層配線部(125a)
が積層され、この上層配線部(125a)の上には層間絶縁膜
(127) が配置されている。
【0034】そして、この斜め配線部(150) の基部にお
いては、一対を成す第1コンタクトホール(153) と第2
コンタクトホール(154) とがそれぞれ配線方向に沿って
近接して配置され、画素電極(131) と同一工程で同一材
料であるITOからなる走査線接続層(131) によって走
査線(111) から延在される下層配線部(111a)と上層配線
部(125a)とが第1コンタクトホール(153) 及び第2コン
タクトホール(154) を介して電気的に接続されている。
なお、第2コンタクトホール(154) は、下層配線部(111
a)の主表面の一部を露出するように2層の絶縁膜(115),
(117) 、半導体被膜(119) 、低抵抗半導体被膜(123) 及
び上層配線部(125a)を貫通する開口である。第1コンタ
クトホール(153) は上層配線部(125a)の主表面の一部を
露出するように層間絶縁膜(127) を貫通する開口であ
る。
【0035】また、走査線パッド(152) においては、や
はり一対を成す第1コンタクトホール(155) と第2コン
タクトホール(156) とがそれぞれ配線方向に沿って近接
して配置され、画素電極(131) と同一工程で同一材料で
あるITOからなる走査線接続層(131) によって走査線
(111) の下層配線部(111a)と上層配線部(125a)とが第1
コンタクトホール(155) 及び第2コンタクトホール(15
6) を介して電気的に接続されている。そして、下層配
線部(111a)は、図5(a)に示すように、突条に形成さ
れた導電層が所定間隔毎に、かつ、走査線パッド(152)
の長手方向に沿って設けられた構造となっている。すな
わち、第2コンタクトホール(156) が設けられる位置に
おいては、下層配線部(111a)は抜きパターンとなってい
る。そして、この上に走査線接続層(131) が積層された
構造となっている。
【0036】なお、第2コンタクトホール(156) は、上
述した第2コンタクトホール(154)と同様に、下層配線
部(111a)の主表面の一部を露出するように2層の絶縁膜
(115),(117) 、半導体被膜(119) 、低抵抗半導体被膜(1
23) 及び上層配線部(125a)を貫通する開口である。第1
コンタクトホール(155) は上述の第1コンタクトホール
(153) と同様に上層配線部(125a)の主表面の一部を露出
するように層間絶縁膜(127) を貫通する開口である。
【0037】これにより、走査線(111) の斜め配線部(1
50) は、互いに別工程でパターニングされる信号線(11
0) と同一材料で同一工程で作製されるMo−W合金膜
からなる上層配線部(125a)とAl−Y合金膜よりなる走
査線(111) から延在される下層配線部(111a)との積層構
造で構成され、この2層によって斜め配線部(150) の基
部と走査線パッド(152) とが電気的に接続される。
【0038】このため、斜め配線部(150) において、上
層配線部(125a)または下層配線部(111a)の一方が断線し
ても、他方が接続されているため、斜め配線部(150) で
の断線不良が極めて軽減される。
【0039】また、斜め配線部(150) は、Alを主体と
した低抵抗材料であるAl−Y合金膜よりなる下層配線
部(111a)を含むため、十分な低抵抗化が図れる。
【0040】尚、この実施例では、第2コンタクトホー
ル(156) の領域、即ち下層配線部(111a)と走査線接続層
(131) との積層領域が主として走査線パッド(152) の接
続領域として機能する。
【0041】また、第2コンタクトホール(156) を形成
するに際し、ウエットエッチングでは下地が削られる恐
れがあるため、図5(b)の如く第2コンタクトホール
(156) を複数個形成し、下層配線部(111a)が下地の保護
層を成す構成とすることが望ましい。
【0042】(信号線の外周部付近の構造)信号線(11
0) の外周部付近の構造について、図1,6及び7
(a),(b)に基づいて説明する。
【0043】走査線(111) と同一工程で同一材料から成
るAl−Y合金膜から成る下層配線部(111b)が、各信号
線(110) に対応してガラス基板(101) の一端辺(101b)側
の信号線(110) の斜め配線部(160) 及び信号線パッド(1
62) に配置されている。
【0044】斜め配線部(160) においては、下層配線部
(111b)の上には、2層の絶縁膜(115),(117) が配置され
ている。また、この2層の絶縁膜(115),(117) の上に、
半導体被膜(119) 、低抵抗半導体被膜(123) 及び信号線
(110) から延在されるMo−W合金膜からなる上層配線
部(125b)(信号線(110) )が積層され、この上層配線部
(125b)上には層間絶縁膜(127) が配置されている。
【0045】そして、この斜め配線部(160) の基部にお
いては、一対を成す第1コンタクトホール(163) と第2
コンタクトホール(164) とがそれぞれ配線方向に沿って
近接して配置され、画素電極(131) と同一工程で同一材
料であるITOからなる信号線接続層(131) によって信
号線(110) から延在される上層配線部(125b)と下層配線
部(111b)とが電気的に接続されている。なお、第2コン
タクトホール(164) は、下層配線部(111b)の主表面の一
部を露出するように2層の絶縁膜(115),(117)、半導体
被膜(119) 、低抵抗半導体被膜(123) 及び上層配線部(1
25b)を貫通する開口であって、第1コンタクトホール(1
63) は上層配線部(125b)の主表面の一部を露出するよう
に層間絶縁膜(127) を貫通する開口である。
【0046】また、信号線パッド(162) においては、や
はり一対を成す第1コンタクトホール(165) と第2コン
タクトホール(166) とがそれぞれ配線方向に近接して配
置され、画素電極(131) と同一工程で同一材料であるI
TOからなる信号線接続層(131) によって信号線(110)
から延在される上層配線部(125b)と下層配線部(111b)と
が電気的に接続されている。
【0047】そして、信号線パッド(162) における下層
配線部(111b)は、図7(a)に示すように突条に形成さ
れ、第2コンタクトホール(166) の位置においては抜き
パターンとなっている。そして、この抜きパターンの下
層配線部(111) の上に信号線接続層(131) が積層されて
いる。
【0048】なお、第2コンタクトホール(166) は、上
述した第2コンタクトホール(164)と同様に、下層配線
部(111b)の主表面の一部を露出するように2層の絶縁膜
(115),(117) 、半導体被膜(119) 、低抵抗半導体被膜(1
23) 及び上層配線部(125b)を貫通する開口であって、第
1コンタクトホール(165) は上述の第2コンタクトホー
ル(163) と同様に上層配線部(125b)の主表面の一部を露
出するように層間絶縁膜(127) を貫通する開口である。
【0049】これにより、斜め配線部(160) において
は、Mo−W合金膜よりなる信号線(110) から延在され
る上層配線部(125b)と、走査線(111) と同一工程で同一
材料であるAl−Y合金膜から成る下層配線部(111b)と
が積層配置され、この2層によって、斜め配線部(160)
の基部と信号線パッド(162) とを電気的に接続してい
る。
【0050】そのため、斜め配線部(160) において、M
o−W合金膜よりなる上層配線部(125b)またはAl−Y
合金膜から成る下層配線部(111b)の一方が断線しても、
他方が接続されているため、斜め配線部(160) に断線不
良が生じることが軽減される。
【0051】また、斜め配線部(160) は、Alを主体と
した低抵抗材料であるAl−Y合金膜よりなる下層配線
部(111b)を含むため、十分な低抵抗化が図れる。
【0052】尚、この実施例では、第2コンタクトホー
ル(166) の領域、即ち下層配線部(111b)と走査線接続層
(131) との積層領域が主として信号線パッド(162) の接
続領域として機能する。
【0053】また、第2コンタクトホール(166) を形成
するに際し、ウエットエッチングでは下地が削られる恐
れがあるため、図7(b)の如く第2コンタクトホール
(166) を複数個形成し、下層配線部(111b)が下地の保護
層を成す構成とすることが望ましい。
【0054】上述した構成によれば、駆動ICのバン
プ、FPC(フレキシブル・プリント・サーキット)や
TCP(テープ・キャリア・パッケージ)の電極等を信
号線パッド(162) 及び走査線パッド(152) にACF(異
方性導電膜)等の接続層を介して電気的に接続する場合
に、信号線パッド(162) 及び走査線パッド(152) の構成
が実質的に同一であるため、信号線パッド(162) 及び走
査線パッド(152) の接続条件を等しくしても接続層に印
加される熱や圧力等が略等しくでき、これにより同一条
件での製造が可能となる。即ち、この実施例では、走査
線パッド(152) の接続領域は、主として走査線(111) か
ら導出されるAl−Y合金膜よりなる下層配線部(111a)
と画素電極(131) と同一材料であるITOからなる走査
線接続層(131) との積層構造で構成され、また信号線接
続パッド(162) の接続領域は、主として走査線(111) と
同時に形成されるAl−Y合金膜よりなる下層配線部(1
11b)と画素電極(131) と同一材料であるITOからなる
信号線接続層(131) との積層構造で構成されており、そ
の構造は実質的に同一である。
【0055】(対向電極への電圧供給部分の構造)上記
したように、対向電極(200) では、電圧供給パッド(20
2,204) から斜め配線部(206,208) を経てトランスファ
パッド(210,212) によって対向電極(200) に電圧が印加
される。ここで、これら構造について説明する。なお、
電圧供給パッド(202) ,斜め配線部(206) ,トランスフ
ァパッド(210) をまとめて角部の電圧供給部(214) と言
い、電圧供給パッド(204) ,斜め配線部(208) ,トラン
スファパッド(212) をまとめて辺部の電圧供給部(216)
という。なお、角部の電圧供給部(214) と辺部の電圧供
給部(216) とは平面形状の構造が相違するだけで、積層
構造は同じであるため、以下、角部の電圧供給部(214)
について説明する。
【0056】斜め配線部(206) においては、走査線(11
1) と同じ材質からなる下層配線部(111c)が設けられ、
この上には2層の絶縁膜(115,117) が積層配置されてい
る。また、この2層の絶縁膜(115,117) の上には、半導
体被膜(119) 、低抵抗半導体被膜(123) 及び信号線(11
0) と同一材料よりなる上層配線部(125c)が積層され、
この上層配線部(125c)の上には層間絶縁膜(127) が配置
されている。そして、この斜め配線部(206) の基部にあ
たるトランスファパッドにおいては、一対を成す第1コ
ンタクトホール(218) と第2コンタクトホール(220) と
がそれぞれ配線方向に沿って近接して配置され、画素電
極(131) と同一工程で同一材料であるITOからなる電
圧供給接続層(111) によって電圧供給部(214) の下層配
線部(111c)と上層配線部(125c)とが第1コンタクトホー
ル(218) 及び第2コンタクトホール(220) を介して電気
的に接続されている。
【0057】ここで、トランスファパッド(210) の平面
形状は図2に示すように対向電極(200) の角部と合致す
るように略三角形状を成し、その中央部付近に第1コン
タクトホール(218) と第2コンタクトホール(220) が開
口している。この第1コンタクトホール(218) から第2
コンタクトホール(212) にかけて配置されている下層配
線部(111c)は、図2の点線で示すように突条に形成さ
れ、所定間隔毎に配置されており、抜きパターンを形成
している。そして、この上に電圧供給部接続層(131) が
積層されている。なお、下層配線部(111c)が抜きパター
ンで形成されていても、それぞれは電気的に接続されて
いる。
【0058】また、電圧供給パッド(202) においても、
やはり一対を成す第1コンタクトホール(222) と第2コ
ンタクトホール(224) とがそれぞれ配線方向に沿って近
接して配置され、画素電極(131) と同一工程で同一材料
であるITOからなる電圧供給接続層(131) によって下
層配線部(111c)と上層配線部(125c)が第1コンタクトホ
ール(222) 及び第2コンタクトホール(224) を介して電
気的に接続されている。
【0059】そして、第1コンタクトホール(222) 及び
第2コンタクトホール(224) の下方に配置されている下
層配線部(111c)は、突条に形成され、図2に示すように
抜きパターンとなっている。
【0060】なお、第2コンタクトホール(220) は、下
層配線部(111c)の主表面の一部を露出するように2層の
絶縁膜(115,117) 、半導体被膜(119) 、低抵抗半導体被
膜(123) 及び上層配線部(125c)を貫通する開口であっ
て、一辺2mmの大きさを有している。一方、第1コン
タクトホール(218) は、上層配線部(125c)の主表面の一
部を露出するように層間絶縁膜(127) を貫通する開口で
ある。
【0061】なお、第2コンタクトホール(224) は、上
述した第2コンタクトホール(220)と同様に、下層配線
部(111c)の主表面の一部を露出するように2層の絶縁膜
(115,117) 、半導体被膜(119) 、低抵抗半導体被膜(12
3) 及び上層配線部(125c)を貫通する開口である。第1
コンタクトホール(222) は、第1コンタクトホール(21
8) と同様に上層配線部(125c)の主表面の一部を露出す
るように層間絶縁膜(127)を貫通する開口となってい
る。これにより、角部の電圧供給部(214) の斜め配線部
(206) は、互いに別工程でパターニングされる信号線(1
10) と同一材料で同一工程で作成されるMo−W合金膜
からなる上層配線部(125c)とAl−Y合金膜よりなる走
査線(111) と同一材料よりなる下層配線部(111c)との積
層構造で構成され、この2層によってトランスファパッ
ド(210) と電圧供給パッド(202) とが電気的に接続され
る。
【0062】このため、斜め配線部(206) において、上
層配線部(205c)または下層配線部(111c)の一方が断線し
ても、他方が接続されているため、斜め配線部(206) で
の断線不良が極めて軽減される。
【0063】また、第1コンタクトホール(218) は、上
層配線部(125c)の主表面の一部を露出するように層間絶
縁膜(127) を貫通する開口である。
【0064】なお、第2コンタクトホール(220),(224)
を形成するに際し、ウエットエッチングでは下地が削ら
れる恐れがあるため、やはり図11(b),12(b)
の如く第2コンタクトホール(220),(224) を複数個形成
し、下層配線部(111c)が下地の保護層を成す構成とする
ことが望ましい。
【0065】(アレイ基板の製造工程)次に、このアレ
イ基板(100) の製造工程について、図13から図19を
参照して詳細に説明する。
【0066】(1)第1工程 図13に示すように、ガラス基板(101) 上にスパッター
により、Al−Y合金膜、Mo膜をそれぞれ200nm
厚、30nm厚で連続して堆積し、第1のマスクパター
ンを用いて露光し、現像、パターニング(第1のパター
ニング)を経る。
【0067】これにより、ガラス基板(101) 上に480
本の走査線(111) を作製すると共に、その一端辺(101a)
側において走査線(111) の斜め配線部(150) 及び走査線
パッド(152) を構成する下層配線部(111a)、一端辺(101
b)において信号線(110) の斜め配線部(160) 及び信号線
パッド(162) を構成する下層配線部(111b)をそれぞれ同
時に作製する。
【0068】TFT領域では走査線(111) と一体で走査
線(111) と直交する方向に導出されるゲート電極を作製
する。また、走査線(111) のパターニングの際に走査線
(111) と直交する方向に導出され、補助容量(Cs)を
形成するための延在領域(113) も同時に作製しておく
(図1参照)。
【0069】電圧供給パッド(202) においては、ガラス
基板(111) 上にスパッターによりAl−Y合金膜、Mo
膜をそれぞれ200nm厚、30nm厚で連続して堆積
し、第1のマスクパターンを用いて露光し、現像、パタ
ーニングを経る。これにより、ガラス基板(111) 上に下
層配線部(111c)を形成する。但しこの場合に、他の下層
配線部(111a,111b) とは異なり、図11及び図12に示
すように突条にパターニングし、抜きパターンを構成す
る。そして、その線幅が200μm以下に形成する。
【0070】(2)第2工程 第1工程の後、図14に示すように、プラズマCVD法
により150nm厚の酸化シリコン膜から成る第1ゲー
ト絶縁膜(115) を堆積した後、さらに150nm厚の窒
化シリコン膜から成る第2ゲート絶縁膜(117) 、50n
m厚のa−Si:Hから成る半導体被膜(119) 及び20
0nm厚の窒化シリコン膜から成るチャネル保護被膜(1
21) を連続的に大気にさらすことなく成膜する。
【0071】電圧供給パッド(202) の位置においても、
第1ゲート絶縁膜(115) を、第2ゲート絶縁膜(117) 、
半導体被膜(119) 及びチャネル保護被膜(121) を連続的
に成膜する。この第1ゲート絶縁膜(115) を堆積する場
合に、従来のように下層配線部の幅が広がると、この第
1ゲート絶縁膜(115) の膜厚が大きくなるという問題が
あったが、この実施例における下層配線部(111c)が抜き
パターンに形成され、その線幅が200μm以下に形成
されているため、その上に積層される第1ゲート絶縁膜
(115) の膜厚が他の部分よりも厚くなることがない。
【0072】(3)第3工程 第2工程の後、図15に示すように、走査線(111) をマ
スクとした裏面露光技術により走査線(111) に自己整合
的にチャネル保護被膜(121) をパターニングし、さらに
TFT領域に対応するように第2のマスクパターンを用
いて露光し、現像、パターニング(第2のパターニン
グ)を経て、島状のチャネル保護膜(122)を作製する。
【0073】(4)第4工程 第3工程の後、図16に示すように、良好なオーミック
コンタクトが得られるように露出する半導体被膜(119)
表面を弗酸(HF)系溶液で処理し、プラズマCVD法
により不純物としてリンを含む30nm厚のna−S
i:Hから成る低抵抗半導体被膜(123) を堆積し、さら
に300nm厚のMo−W合金膜(125)をスパッターに
より堆積する。
【0074】(5)第5工程 第4工程の後、図17に示すように、第3のマスクパタ
ーンを用いて露光、現像し、Mo−W合金膜(125) 、低
抵抗半導体被膜(123) 及び半導体被膜(119) を窒化シリ
コン膜から成る第1ゲート絶縁膜(115) あるいは第2ゲ
ート絶縁膜(117) とチャネル保護膜(122) とのエッチン
グ選択比を制御することにより、一括してプラズマエッ
チングによりパターニングする(第3のパターニン
グ)。
【0075】これにより、TFT領域においては、抵抗
半導体膜(124a)とソース電極(126b)とを一体に作製し、
低抵抗半導体膜(124b)及び信号線(110) と一体にドレイ
ン電極(126a)を作製する。
【0076】走査線パッド(152) 及び斜め配線部(150)
の基部においては、下層配線部(111a)上に沿ってMo−
W合金膜(125) をパターニングして上層配線部(125a)
を形成すると共に、上層配線部(125a)に沿って低抵抗半
導体被膜(123) 及び半導体被膜(119) を一括してパター
ニングする。これと同時に、上述した第2コンタクトホ
ール(154),(156) に対応する上層配線部(125a)、低抵抗
半導体被膜(123) 及び半導体被膜(119) を貫通する開口
(154a),(156a) を作製する。
【0077】同様に、信号線パッド(162) 及び斜め配線
部(160) の基部においても、下層配線部(111b)上に沿っ
てMo−W合金膜(125) をパターニングして信号線(11
0) から延在される上層配線部(125b)を形成すると共
に、上層配線部(125b)に沿って低抵抗半導体被膜(123)
及び半導体被膜(119) を一括してパターニングする。こ
れと同時に、上述した第2コンタクトホール(164),(16
6) に対応する領域の上層配線部(125b)、低抵抗半導体
被膜(123) 及び半導体被膜(119) を貫通する開口(164
a),(166a) を作製する。
【0078】また、同様に、電圧供給パッド(202) 及び
トランスファパッド(210) においても、下層配線部(111
c)に沿ってMo−W合金膜(125) をパターニングして上
層配線部(125c)を形成するとともに、上層配線部(125c)
に沿って低抵抗半導体被膜(123) 及び半導体被膜(119)
を一括してパターニングする。これと同時に第2コンタ
クトホール(220,224) に対応する領域の上層配線部(125
c)、低抵抗半導体被膜(123) 及び半導体被膜(119) を貫
通する開口(220a,224a) を作成する。
【0079】ここでは、Mo−W合金膜(125) 、低抵抗
半導体被膜(123) 及び半導体被膜(119) をドライエッチ
ングによりパターニングしたが、ウエットエッチングで
もかまわない。
【0080】(6)第6工程 第5工程の後、この上に200nm厚の窒化シリコン膜
から成る層間絶縁膜(127) を堆積する。
【0081】そして、図18に示すように、第4のマス
クパターンを用いて露光、現像し、ソース電極(126b)に
対応する領域の一部の層間絶縁膜(127) を除去してドラ
イエッチングによりコンタクトホール(129a)を形成す
る。
【0082】走査線パッド(152) 及び斜め配線部(150)
の基部においては、開口(154a),(156a) に対応する第1
及び第2ゲート絶縁膜(117) と共に層間絶縁膜(127) を
一括して除去して第2コンタクトホール(154),(156) を
形成する(第4のパターニング)と同時に、第2コンタ
クトホール(154),(156) 近傍の層間絶縁膜(127) を除去
して第2コンタクトホール(154),(156) と一対を成す第
1コンタクトホール(153),(155) を作製する。
【0083】同時に、信号線パッド(162) 及び斜め配線
部(160) の基部においては、開口(164a),(166a) に対応
する第1及び第2ゲート絶縁膜(117) と共に層間絶縁膜
(127) を一括して除去して第2コンタクトホール(164),
(166) を形成すると同時に、第2コンタクトホール(16
4),(166) 近傍の層間絶縁膜(127) を除去して第2コン
タクトホール(164),(166) とそれぞれ一対を成す第1コ
ンタクトホール(163),(165) を作製する。
【0084】また同様に、電圧供給パッド(202) 及びト
ランスファパッド(210) においては、開口(220a,224a)
に対応する第1及び第2ゲート絶縁膜(115,117) ととも
に層間絶縁膜(127) を一括して除去して第2コンタクト
ホール(220,224) を形成する。そしてそれと同時に、第
2コンタクトホール(220,224) の近傍における層間絶縁
膜(127) を除去して第1コンタクトホール(218,222) を
作成する。この第2コンタクトホール(220,224) を作成
する際に第1ゲート絶縁膜(115) を除去するわけである
が、この第1ゲート絶縁膜(115) の膜厚は他の部分の第
1ゲート絶縁膜の膜厚と略同じであるため、オーバーエ
ッチングをする必要がなく、エッチング断面形状、サイ
ドエッチング量及びエッチング残渣に影響を与えない。
【0085】すなわち、電圧供給部(214) における第2
コンタクトホール(220,224) の平面形状は大きいもので
あるが、下層配線部(111c)が抜きパターンに形成されて
いるため、第1ゲート絶縁膜(115) の膜厚が大きくなる
ことがないので、オーバーエッチングを起こすことがな
い。
【0086】(7)第7工程 第6工程の後、図19に示すように、この上に100n
m厚のITO膜をスパッターにより堆積し、第5のマス
クパターンを用いて露光、現像、ドライエッチングによ
るパターニング(第5のパターニング)を経て、画素電
極(131) を作製する。ITO膜のパターニングも、ドラ
イエッチングに代えてウエットエッチングであってもか
まわない。
【0087】走査線パッド(152) 及び斜め配線部(150)
の基部においては、第1コンタクトホール(153),(155)
と第2コンタクトホール(154),(156) とを、それぞれ電
気的に接続するための走査線接続層(131) を形成し、こ
れにより走査線(111) と走査線パッド(152) とは、下層
配線部(111a)と上層配線部(125a)の2層構造の斜め配線
部(150) により電気的に接続される。
【0088】信号線パッド(162) 及び斜め配線部(160)
の基部においても、第1コンタクトホール(163),(165)
と第2コンタクトホール(164),(166) とを、それぞれ電
気的に接続するための信号線接続層(131) を同時に形成
し、これにより信号線(110)と信号線接続パッド(162)
とは、下層配線部(111b)と上層配線部(125b)の2層構造
の斜め配線部(160) により電気的に接続される。
【0089】電圧供給パッド(202) 及びトランスファパ
ッド(210) においても、第1コンタクトホール(218,22
2) と第2コンタクトホール(220,224) とをそれぞれ電
気的に接続するための電圧供給接続層(131) を同時に形
成し、これによりトランスファパッド(210) と電圧供給
パッド(202) とは、下層配線部(111c)と上層配線部(125
c)の2層構造の斜め配線部(206) により電気的に接続さ
れる。
【0090】(実施例の効果)以上により、角部の電圧
供給部(214) 、辺部の電圧供給部(216) に設けられる比
較的断面形状が大きい第1コンタクトホール(218,222)
及び第2コンタクトホール(220,224) においては、その
下方に配線されている下層配線部(111c)が抜きパターン
に形成されているため、その上に成膜された第1ゲート
絶縁膜(115) の膜厚が大きくなることがない。そのた
め、このゲート絶縁膜(115) を除去する場合にオーバー
エッチングをする必要がなく、他の部分に影響を与えな
い。
【0091】(その他の変更例)この実施例では、半導
体膜をa−Si:Hで構成する場合について説明した
が、多結晶シリコン膜等であっても良いことは言うまで
もない。また、周辺領域に駆動回路部を一体的に構成し
ても良い。
【0092】また、さらに信号線や走査線上に画素電極
を一部重複させて配置する場合、少なくとも画素電極と
信号線との間に絶縁層を介して金属膜等でシールド電極
を配するようにすれば、画素電極が信号線からの電位に
よる影響を軽減できる。
【0093】液晶層としては、TN液晶以外にも、ポリ
マー分散型液晶、強誘電液晶、反強誘電性液晶等の各種
材料が適用可能である。
【0094】
【発明の効果】以上により本発明の表示装置用アレイ基
板であると、アレイ基板上に配置されるパッドの導電層
が抜きパターンを有しているため、その製造過程におい
て絶縁層を形成する場合にこの膜厚が厚くなることがな
く、エッチングする場合にオーバーエッチングをする必
要がない。したがって、その製造を容易に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のアレイ基板の一部概略平面
図である。
【図2】角部の電圧供給部の平面図である。
【図3】図1のA−A′線に沿って切断した液晶表示装
置の概略断面図である。
【図4】図1のB−B′線に沿って切断した液晶表示装
置の概略断面図である。
【図5】(a)は、図4のG−G′線に沿って切断した
液晶表示装置の概略断面図であり、(b)はその変更例
である。
【図6】図1のC−C′線に沿って切断した液晶表示装
置の概略断面図である。
【図7】(a)は、図6のH−H′線に沿って切断した
液晶表示装置の概略断面図であり、(b)はその変更例
である。
【図8】図1のD−D′線に沿って切断した液晶表示装
置の概略断面図である。
【図9】図1のE−E′線に沿って切断した液晶表示装
置の概略断面図である。
【図10】図1のF−F′線に沿って切断した液晶表示
装置の概略断面図である。
【図11】(a)は、図10のI−I′線に沿って切断
した液晶表示装置の概略断面図であり、(b)はその変
更例である。
【図12】(a)は、図10のJ−J′線に沿って切断
した液晶表示装置の概略断面図であり、(b)はその変
更例である。
【図13】図1のアレイ基板を製造する第1工程を説明
するための図である。
【図14】図1のアレイ基板を製造する第2工程を説明
するための図である。
【図15】図1のアレイ基板を製造する第3工程を説明
するための図である。
【図16】図1のアレイ基板を製造する第4工程を説明
するための図である。
【図17】図1のアレイ基板を製造する第5工程を説明
するための図である。
【図18】図1のアレイ基板を製造する第6工程を説明
するための図である。
【図19】図1のアレイ基板を製造する第7工程を説明
するための図である。
【図20】電極パターン幅と膜厚差を示すグラフの図で
ある。
【符号の説明】
110 信号線 111 走査線 112 薄膜トランジスタ 113 延在領域 115 第1絶縁膜 117 第1絶縁膜 120 半導体膜 126a ドレイン電極 126b ソース電極 131 画素電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アレイ基板上に配置される走査線と、 この上に配置される第1絶縁膜、この上に配置される半
    導体膜、前記半導体膜に電気的に接続されるソース電極
    及びドレイン電極とを含む薄膜トランジスタと、 前記ドレイン電極から導出されて前記走査線と略直交す
    る信号線と、 前記ソース電極と電気的に接続される画素電極とを備え
    た表示装置用アレイ基板において、 前記アレイ基板上に配置され、前記走査線又は信号線に
    電気的に接続されるパッド、または、対向電極へ電圧を
    印加するためのパッドが抜きパターンを有する導電層を
    具備することを特徴とする表示装置用アレイ基板。
  2. 【請求項2】前記抜きパターンは、前記導電層を突条に
    配置することにより形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の表示装置用アレイ基板。
  3. 【請求項3】前記突条よりなる導電層の幅が、200μ
    m以下であることを特徴とする請求項2記載の表示装置
    用アレイ基板。
  4. 【請求項4】前記抜きパターンは、前記導電層に複数の
    凹部を設けることにより形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の表示装置用アレイ基板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005093506A1 (fr) * 2004-03-29 2005-10-06 Quanta Display Inc. Structure de pixels et son procede de fabrication
KR100695303B1 (ko) * 2000-10-31 2007-03-14 삼성전자주식회사 제어 신호부 및 그 제조 방법과 이를 포함하는 액정 표시장치 및 그 제조 방법

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