JPH10159934A - 磁気搬送装置、磁気搬送装置の動力伝達機構、およびこれに使用される回転駆動部材 - Google Patents

磁気搬送装置、磁気搬送装置の動力伝達機構、およびこれに使用される回転駆動部材

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JPH10159934A
JPH10159934A JP9231747A JP23174797A JPH10159934A JP H10159934 A JPH10159934 A JP H10159934A JP 9231747 A JP9231747 A JP 9231747A JP 23174797 A JP23174797 A JP 23174797A JP H10159934 A JPH10159934 A JP H10159934A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の直列チャンバを備えた半導体製造装置
等で各チャンバに独立に回転動作するキャリア送り用駆
動軸を設けた構成において、同期制御機構を特別に設け
ることなくチャンバ間でのキャリアの受渡しを円滑に行
う。 【解決手段】 軸方向に二分割されて固定駆動軸18-1と
可動駆動軸18-2が形成され、固定駆動軸は軸心部材に固
定され、可動駆動軸は回転方向には制限されかつ軸方向
には一定幅で自由に動くように軸心部材に取り付けら
れ、各駆動軸の表面に螺旋状磁気結合部22が同一ピッチ
で形成された回転駆動部材18,18A,18B,18Cと、回転駆動
部材の表面に対しその軸方向に移動自在に設けられ、螺
旋状磁気結合部のピッチと同じ距離の間隔で磁気結合部
21を設けた移動体13,17 からなる。回転駆動部材を回転
させると、移動体は直線的に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触方式にて移
動体に駆動力を伝達するもので、大気から隔離された真
空雰囲気での物体搬送のための駆動機構に適しており、
発塵の少ない円滑な搬送を行える磁気搬送装置、磁気搬
送装置の動力伝達機構、および磁気搬送装置に好適な回
転駆動部材に関する。
【0002】
【従来の技術】真空環境で物体を搬送する場合、従来、
ラック・ピニオン機構、コロ式駆動機構、チェーン駆動
機構等が多く採用されてきた。これらの駆動機構は、駆
動力を接触作用により直接に伝える方式であり、接触伝
達方式と呼ばれる。かかる駆動機構では、真空環境は摩
擦係数が大きく、また潤滑油が使えないという特性を有
するので、摩耗量が著しく多くなり、大量のゴミ(塵や
埃)が発生する(この状態を「発塵」と呼ぶ)という問
題があった。また摩擦係数が大きいため、接触部のクリ
アランスも大きくしなければならず、精密な動きを行う
上で支障になっていた。
【0003】一方、近年では半導体が代表するように、
電子部品等へのゴミの付着量を著しく制限することが要
求される。理想的には、ゴミの発生を完全になくした駆
動機構が望まれている。
【0004】ゴミの発生を低減するためには、明らかに
非接触伝達方式の搬送系が望ましい。非接触伝達方式の
搬送系としては従来種々の方式が提案されている。その
中で、比較的に構造が簡単な方式は磁気結合の作用を利
用した方式(以下「磁気搬送装置」という)である。磁
気搬送装置については、最近、螺旋状の磁気回路と磁極
を組み合わせた直線搬送機構が提案されている(米国特
許第5,377,816号公報)。また磁気搬送装置に
間接的に関係する技術として、工作機械等の分野で、送
り装置として利用される磁気ねじが提案されている(特
開平7−280060号公報)。
【0005】上記米国特許第5,377,816号公報
は、螺旋状磁石を利用して直線運動を発生させる機構を
開示している。すなわち、モータで回転するように設け
られた円筒体であって、その表面にN極とS極の多数の
磁石片を螺旋状レイアウトになるように交互に設けた円
筒体と、この円筒体に接近させて円筒体の軸方向に移動
自在に設けられかつ磁石セグメントを設けたベース部材
とを備え、円筒体が回転すると、磁石片と磁石セグメン
トとの磁気的な吸引作用によってベース部材が直線運動
するように構成される。
【0006】また上記特開平7−280060号公報は
磁気ねじを開示する。この磁気ねじは、磁性材料で作ら
れ表面にねじ山が螺旋状に形成されるねじ軸と、このね
じ軸の外周に隙間をあけて配置され、かつ内周面にねじ
山に対応して螺旋状に着磁された磁極を備える筒形ナッ
ト体とから構成される。ねじ軸が回転すると、筒形ナッ
ト体がねじ軸の軸方向に移動する。
【0007】前述した一般的な磁気搬送装置によれば、
通常、真空装置内における搬送機構に関連する接触部は
移動体(キャリアまたはトレイ、以下「キャリア」とい
う)を支持するコロ部分のみとなり、キャリアを移動さ
せるための駆動機構部の駆動力伝達部分での接触部が存
在せず、ゴミ発生の主要因となる当該接触部をなくすこ
とができる。従って磁気搬送装置は、接触伝達方式に比
べて、磨耗・発塵の問題を軽減でき、真空装置の内部搬
送機構として理想的な構造を持つ。
【0008】前述した磁気搬送装置は、一般的には、磁
気結合部の磁気結合作用によって得られる搬送推力が小
さいので、多くの磁気結合部を形成することが要求され
る。ここで「磁気結合部」とは、駆動部分と被駆動部分
の間において磁気力が作用して互いに結合しようとする
磁極等の箇所をいう。そこで、例えば、表面に螺旋形磁
石部が形成された円柱形状の回転駆動部(以下「駆動
軸」という)と、当該螺旋形磁石部のピッチと同じ距離
の間隔で配置された磁石が設けられた移動体とからなる
磁気搬送装置では、駆動軸の搬送方向(軸方向)の長さ
を長くし、螺旋形磁石部の巻数と移動体における磁石の
数を増すことによって磁気結合部の数を増すようにして
いる。
【0009】かかる磁気搬送装置を、例えば直列に接続
された複数の真空処理チャンバを含む半導体製造装置に
適用する場合を考える。各チャンバの間は仕切り弁で分
離されている。従って当該磁気搬送装置を基板搭載用キ
ャリアを搬送させる装置として使用する場合には、当然
のことながら各チャンバごとに上記駆動軸を設け、各駆
動軸を回転動作させてキャリアの移動を行うように構成
される。当該キャリアは、各チャンバを、予め決められ
た基板の処理手順に従って順次に搬送される。そのとき
チャンバ間のキャリアの移動で、当該キャリアは各チャ
ンバの駆動軸の間で受け渡されるように構成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記構成を有する従来
の磁気搬送装置では、次のような問題が存在した。
【0011】チャンバ間は仕切り弁で分離されるので、
駆動軸と駆動軸の間に隙間が存在し、搬送されるキャリ
アにとって渡り部分が形成される。従って、キャリアを
滑らかに移動させるためには、当該渡り部分で、駆動軸
間の磁気回路の整合をとることが重要となる。かかる整
合を適切に行わないと、キャリアの動きが滑らかになら
ない。また渡り部分でのキャリア受渡しで反発作用が生
じると、目的の推力が出ないばかりか、搬送が停止する
こともあり得る。
【0012】そこで、キャリアを駆動軸間で円滑に移動
させる目的で、各駆動軸の回転動作を同期させることが
望まれる。これを実現する簡単な構成として、各チャン
バの駆動軸のすべてを1つのモータで回転動作させるこ
とが考えられるが、この構成は、負荷が大きくなり過ぎ
るという大きな不具合があるので、実際上不可能であ
る。次に、各チャンバごと駆動軸を動作させるモータを
設け、各モータの動作を同期制御することにより、駆動
軸間の同期をとるための制御を行うことが考えられる。
しかし、この同期制御は、各チャンバで被処理物の停止
位置が独自に設定されていること、およびチャンバの寸
法の違いや製造装置の組立て時の誤差が存在すること等
に起因して、チャンバ間でキャリアを受け渡すとき、キ
ャリアに配列された複数の磁極の位置と、駆動軸の螺旋
形磁石部との位置合せが難しく、実際上、極めて難しい
ものとなる。
【0013】以上のごとく、複数の直列チャンバを備
え、各チャンバに独立した駆動系で回転動作するように
駆動軸を設けた従来の半導体製造装置では、各チャンバ
の個々の駆動軸から隣接するチャンバの他の駆動軸への
キャリアの受渡しで、当該キャリアに配置された磁極の
位置と次の駆動軸の位置とを合わせるための制御が難し
いものとなっていた。
【0014】なお上記の問題は、前述した先行技術文献
の課題には含まれず、これらの文献に示される磁気送り
機構あるいは磁気ねじの構成によって解決することはで
きない。
【0015】本発明の目的は、上記の問題を解決するこ
とにあり、直列に接続された複数の処理チャンバを備え
た半導体製造装置等でキャリア搬送用に使用される磁気
搬送装置であって、各チャンバに互いに独立して駆動さ
れるキャリア送り用駆動軸を設けた構成において、同期
制御機構を特別に設けることなく、チャンバ間でのキャ
リアの受渡しを円滑に行うことができ、さらに、滑らか
な搬送と連続搬送を行うことができる磁気搬送装置を提
供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、前述の問題を解決で
きる上記磁気搬送装置で、さらにキャリア送り用駆動軸
に対し動力を伝達する部分をスペースを利用して最適な
位置に配置し、配置レイアウト上の制約を軽減した磁気
搬送装置の動力伝達機構を提供することにある。
【0017】本発明の他の目的は、上記磁気搬送装置を
実現するのに好適な、簡単な構造を有する回転駆動部材
を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気搬送装
置は、上記目的を達成するため、次のように構成され
る。
【0019】磁気搬送装置は、少なくとも2つのチャン
バを通過して移動体(キャリアとスライダと被処理物を
含む)を搬送する搬送路を備え、搬送路ではチャンバの
間で渡り部分が形成され、かつ各チャンバに対応して移
動体を移動させるための駆動装置部(駆動装置、回転駆
動部材すなわち駆動軸)をチャンバごと独立して設け
る。2つのチャンバは、通常では互いに隔離され、また
適当なタイミングで連結部(仕切り弁)を開いてつなが
る。従って、上記搬送路では、2つのチャンバの間で隙
間部分すなわち渡り部分が形成される。各チャンバごと
の回転駆動部材すなわち駆動軸が回転動作することで、
搬送路に沿って移動体(磁気結合部を有するスライダを
備えたキャリア)が、回転駆動部材との磁気結合作用に
基づいて吸引され搬送される。移動体がチャンバから他
のチャンバへ移動するときには、連結部は開いた状態に
あり、移動体は上記渡り部分を移動することになる。回
転駆動部材では、軸方向に少なくとも二分割され、第1
分割部(実施例での固定駆動軸に対応)と第2分割部
(実施例での可動駆動軸に対応)が形成される。第1分
割部は軸心部材に固定される。また第2分割部は回転方
向には制限されかつ上記軸方向には一定の幅(遊びとし
て設定された所定の範囲)で自由に動くように軸心部材
に取り付けられる。第1分割部と第2分割部の各々の表
面には、少なくとも1組以上の螺旋状磁気結合部が同一
条件(具体的にはピッチが同じ)で形成される。この螺
旋状磁気結合部は、近くに存在する移動体の磁気結合部
と磁気的な吸引作用で結合しようとする。移動体、すな
わち、磁気結合部を有するスライダが付加されかつ被処
理物を搭載するキャリアは、回転駆動部材の螺旋状磁気
結合部が形成された表面から一定距離の箇所を通過する
ように、搬送路上で移動自在に設けられ、回転駆動部材
の上記表面に面した部分に螺旋状磁気結合部のピッチと
同じ距離の間隔で磁気結合部が設けられる。モータ等の
駆動装置によって回転駆動部材を回転させると、移動体
は搬送路に沿って直線的に移動する。
【0020】上記の磁気搬送装置では、第1分割部を移
動体送りおよびチャンバにおける移動体の位置制御のた
めの駆動軸として使用し、第2分割部を、各チャンバご
とに設けられた隣り合う回転駆動部材の間における移動
体受渡しの際の整合(位置合せ)を行う駆動軸として使
用する。このため、或るチャンバの回転駆動部材から他
のチャンバの回転駆動部材への移動体の受渡しを行う際
に、換言すれば、上記渡り部分で移動体を搬送すると
き、回転駆動部材間の移動を特別な制御手段で制御する
必要性がなくなり、第1分割部である固定駆動軸と第2
分割部である可動駆動軸からなる回転駆動部材の機構的
な特性に基づいて上記整合を簡単にかつ正確に行うこと
ができ、或る回転駆動部材から次の回転駆動部材への受
渡しの際の制御を簡略化できる。
【0021】上記の構成において、好ましくは、第2分
割部はキーを介して軸心部材に連結されかつコイルスプ
リングで第1分割部の側へ付勢されると共に、軸心部材
に形成されたストッパで位置決めされる。この構成によ
れば、第2分割部は、外部から力を受けない限り、第1
分割部にもっとも近い位置にセットされ、第1分割部と
第2分割部の位置関係が設定された一定のものに保持さ
れる。
【0022】また第2分割部と軸心部材は、一般的な関
係としては、スプライン構造で連結されることが好まし
い。
【0023】また上記の構成において、好ましくは、回
転駆動部材の螺旋状磁気結合部がN極とS極が交互に配
置される磁石配列であり、移動体の磁気結合部が高透磁
率材料部で形成される。さらに好ましくは、回転駆動部
材の螺旋状磁気結合部が強磁性材料部で形成され、移動
体の磁気結合部がN極とS極が交互に配置される磁石配
列とすることもできる。
【0024】さらに、第2分割部が一定の幅内で第1分
割部にもっとも近い位置にあるときには、回転駆動部材
は第1分割部と第2分割部の間にある隙間を含めて1本
の回転駆動部材としてみなされ、連続して螺旋状磁気結
合部が形成されるように構成されることが好ましい。回
転駆動部材が固定駆動軸と可動駆動軸に二分割されたに
も拘らず、固定駆動軸と可動駆動軸の各々に正確かつ容
易に螺旋状磁気結合部を連続的に作ることができる。
【0025】上記の構成において、第2分割部の可動範
囲が、上記ピッチと同等以上でかつその2倍以下である
ことが好ましい。第2分割部が、円滑な移動体の受渡し
を行うためには、かかる範囲の遊びを持っていることが
望ましい。
【0026】上記の各構成において、回転駆動部材が大
気側に配置され、移動体が大気から隔離された箇所に配
置されることが好ましい。これによって、回転駆動部材
の部分で生じるゴミが移動体の基板等に影響を与えるの
を防止できる。この磁気搬送装置の構成で、好ましく
は、大気から隔離された箇所が真空雰囲気であるように
構成される。
【0027】第1分割部と第2分割部の間の隙間に、駆
動装置から回転駆動部材へ動力を伝達するための動力伝
達部を設けている。この動力伝達部は好ましくは傘歯車
機構で構成される。
【0028】上記磁気搬送装置によれば、従来、直列に
接続された複数のチャンバからなる装置で各チャンバに
回転駆動部材を独立に動作するように個別に設けた構成
であって、仕切り弁の存在によって回転駆動部材の間に
渡り部分が形成される構成において、回転駆動部材を二
分割し、位置決めおよび送り用の固定駆動軸(第1分割
部)と受渡し用の可動駆動軸(第2分割部)によって構
成したため、当該渡り部分におけるに移動体の移動の際
に、複雑な同期制御のための機構を設けることなく、簡
単な構成および安価な費用で渡り部分における円滑な移
動を達成することができ、確実な移動を実現することが
できる。
【0029】本発明に係る磁気搬送装置の動力伝達機構
は、前述の目的を達成するため、次のように構成され
る。
【0030】動力伝達機構は、チャンバに対応して個々
に設けられる回転駆動部材すなわちすなわち駆動軸と、
各チャンバに設けられた搬送路に沿って移動する、キャ
リアとスライダと被処理物からなる移動体によって構成
される磁気搬送装置に適用される。回転駆動部材は、軸
方向に少なくとも二分割されて第1分割部と第2分割部
が形成される。第1分割部は軸心部材に固定され、第2
分割部は回転方向には制限されかつ軸方向には一定の幅
で自由に動くように軸心部材に取り付けられる。第1分
割部と第2分割部の各々の表面には少なくとも1組以上
の螺旋状磁気結合部が同一条件で形成される。移動体
は、回転駆動部材における螺旋状磁気結合部が形成され
た表面から一定距離の箇所を通過するように移動自在に
設けられ、回転駆動部材の上記表面に面した部分に上記
螺旋状磁気結合部のピッチと同じ距離の間隔で磁気結合
部を設けている。回転駆動部材における第1分割部と第
2分割部の間に動力伝達部が設けられる。駆動装置から
の動力はこの動力伝達部を介して回転駆動部材に与えら
れ、回転駆動部材を回転させることで移動体を直線的に
移動させる。
【0031】上記動力伝達機構では、第1分割部を移動
体の送りおよび位置制御のための駆動軸として使用し、
第2分割部を回転駆動部材間の移動体受渡しの際の整合
を行う駆動軸として使用するようにしたため、或るチャ
ンバの回転駆動部材から他のチャンバの回転駆動部材へ
の移動体の受渡しの際に、回転駆動部材間の移動を特別
な制御手段で制御する必要性がなくなり、第1分割部で
ある固定駆動軸と第2分割部である可動駆動軸からなる
回転駆動部材の機構的な特性で上記整合を行うことがで
き、或る回転駆動部材から次の回転駆動部材への受渡し
の際の制御を簡略化した。特に、回転駆動部材の第1分
割部と第2分割部の間に動力伝達機構を設けることで、
構成部品の設置に関するレイアウト上の制約を軽減でき
る。
【0032】動力伝達機構の場合でも、同様に、第2分
割部はキーを介して軸心部材に連結されかつコイルスプ
リングで第1分割部の側へ付勢されると共に、軸心部材
に形成されたストッパで位置決めされることが好まし
い。また第2分割部と軸心部材とは一般的な関係として
スプライン構造で連結されることが好ましい。
【0033】さらに上記の動力伝達機構は、好ましく
は、回転駆動部材の螺旋状磁気結合部がN極とS極が交
互に配置される磁石配列であり、移動体の磁気結合部が
高透磁率材料部で形成される。さらに好ましくは、回転
駆動部材の螺旋状磁気結合部が強磁性材料部で形成さ
れ、移動体の磁気結合部がN極とS極が交互に配置され
る磁石配列である。第2分割部の可動範囲は、上記ピッ
チと同等以上でかつその2倍以下であるように構成され
る。
【0034】上記動力伝達機構は好ましくは動力伝達部
が傘歯車機構部である。
【0035】動力伝達機構は、好ましくは、回転駆動部
材と動力伝達部が、隔壁に覆われた室内に配置され、移
動体が存在する空間と隔離される。回転駆動部材が大気
側に配置され、移動体が大気から隔離された箇所に配置
される。また大気から隔離された箇所が真空雰囲気であ
るように構成される。
【0036】上記磁気搬送装置の動力伝達機構によれ
ば、第1分割部と第2分割部に二分割された回転駆動部
材において、2つの分割部の間のスペースを利用して動
力伝達部を設けるようにしたため、スペースを有効利用
でき、コンパクトに作ることができ、レイアウト上の制
約を軽減できる。
【0037】本発明に係る回転駆動部材は、前述の目的
を達成するため、次のように構成される。
【0038】回転駆動部材は或る直線方向に移動自在に
設けられ、対向面に磁気結合部が形成された移動体に対
して一定距離をあけかつ前記直線方向に平行に配置され
る。この回転駆動部材は、その表面に螺旋状磁気結合部
が形成され、この磁気結合部と移動体の磁気結合部が互
いに吸引しあうように作用する。磁気結合部は螺旋状磁
気結合部分のピッチと同じ距離の間隔を有する。回転駆
動部材が回転すると、その近くに存在する移動体は上記
直線方向に移動する。回転駆動部材は、軸方向に少なく
とも二分割されて第1分割部と第2分割部を備える。第
1分割部は軸心部材に固定され、第2分割部は回転方向
には制限されかつ軸方向には一定の幅で自由に動くよう
に軸心部材に取り付けられる。第1分割部と第2分割部
の各々の表面に少なくとも1組以上の螺旋状磁気結合部
が同一条件で形成される。
【0039】上記の構成においても、好ましくは、第2
分割部はキーを介して軸心部材に連結されかつコイルス
プリングで第1分割部の側へ付勢されると共に、軸心部
材に形成されたストッパで位置決めされる。この構成に
よれば、第2分割部は、外部から力を受けない限り、第
1分割部にもっとも近い位置にセットされ、第1分割部
と第2分割部の位置関係が設定された一定のものに保持
される。
【0040】また第2分割部と軸心部材は、一般的な関
係としては、スプライン構造で連結されることが好まし
い。
【0041】また上記の構成において、好ましくは、回
転駆動部材の螺旋状磁気結合部がN極とS極が交互に配
置される磁石配列であり、移動体の磁気結合部が高透磁
率材料部で形成される。さらに好ましくは、回転駆動部
材の螺旋状磁気結合部が強磁性材料部で形成され、移動
体の磁気結合部がN極とS極が交互に配置される磁石配
列とすることもできる。
【0042】さらに、第2分割部が一定の幅内で第1分
割部にもっとも近い位置にあるときには、回転駆動部材
は第1分割部と第2分割部の間にある隙間を含めて1本
の回転駆動部材としてみなされ、連続して螺旋状磁気結
合部が形成されるように構成されることが好ましい。回
転駆動部材が固定駆動軸と可動駆動軸に二分割されたに
も拘らず、固定駆動軸と可動駆動軸の各々に正確かつ容
易に螺旋状磁気結合部を連続的に作ることができる。
【0043】上記の構成で、第1分割部と第2分割部の
間の隙間に、駆動装置からの動力を伝達する動力伝達部
が設けられる。動力伝達部は傘歯車機構で構成されるこ
とが好ましい。
【0044】上記回転駆動部材によれば、上記磁気搬送
装置あるいは動力伝達機構を製作するに当って有用な構
成要素となり、かかる搬送装置の実現性をサポートする
ものである。
【0045】さらに前述の磁気搬送装置について、駆動
装置部の回転駆動部材を、固定駆動軸と可動駆動軸に二
分割にする必要は必ずしもなく、1本状に形成すること
もできる。すなわち、回転駆動部材を1本状のものとし
て、キーを介して軸心部材に連結されかつコイルスプリ
ングで一方の側へ付勢されると共に軸心部材に形成され
たストッパで位置決めされ、これにより回転方向には制
限されかつ軸方向には一定の幅で自由に動くように軸心
部材に取り付けられ、さらにその表面に少なくとも1組
以上の螺旋状磁気結合部が同一条件で形成するように構
成することもできる。移動体の連続搬送を行わない限
り、このような構成を有した磁気搬送装置であっても、
チャンバ間の移動体の搬送を位相調整を行いながら滑ら
かに行うことができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を添付図面に基づいて説明する。
【0047】本発明に係る磁気搬送装置は、例えば、基
板に対して成膜等の処理を行う真空処理装置に適用さ
れ、基板を搭載するキャリア(基板トレイ)を移動させ
る機構として使用される。この実施形態では、複数の真
空処理チャンバを直列に接続してなるロードロック型真
空処理装置に適用した例を説明する。
【0048】図1において、真空処理装置1は、一例と
して、3つのチャンバ(仕切り室)2A,2B,2Cを
備え、各チャンバの間には仕切り弁11が設けられる。
チャンバの数は3つに限定されない。各チャンバ2A,
2B,2Cの内部は、減圧された高い真空度を有する空
間であり、各チャンバは仕切り弁11によって互いに隔
離され,閉ざされた真空処理室を形成する。仕切り弁1
1が開放されるときには、各チャンバは連通状態にな
る。各チャンバ2A,2B,2Cでは、開放された仕切
り弁11を通して搬入された被処理物(基板等)に対
し、予め設定された異なる処理が実行される。仕切り弁
11は例えばゲートバルブである。直列に接続されたチ
ャンバ2A,2B,2Cの各々には、仕切り弁11を通
って順次に基板等の被処理物12を載置したキャリア1
3が搬送される。チャンバに送り込まれた被処理物12
は、各チャンバで処理のため所定の位置に停止する。
【0049】被処理物12が載置されたキャリア13
は、下側に設けられた一対の案内棒14の上で、かつ当
該案内棒14に沿って移動する。2本の案内棒14は、
図2に示すように、キャリア13の下側位置にて平行に
設置され、直線的なレール状の形態を有する。2本の案
内棒14の各々には、キャリア13を支える複数のロー
ラ(コロ)14aが側部と下部の所定箇所に一定間隔で
設けられている。この構成によって、案内棒14の上に
載置されて移動するキャリア13は直線的に搬送され
る。
【0050】案内棒14は、仕切り弁11が設けられた
箇所ではその一部が切断されて不連続な状態にあり、各
チャンバごとに分離されて構成される。またキャリア1
3を移動させるためのモータ等の駆動装置(図1中図示
せず)も、チャンバ2A,2B,2Cのそれぞれに個別
に設けられる。
【0051】キャリア13は、最初、チャンバ2Aの入
り口部15からその内部に入り、次に、後述する磁気搬
送機構によって、適当なタイミングで開放される仕切り
弁11を通過しながら、各チャンバ2B,2Cに順次に
送られる。各チャンバでは、停止状態にあるキャリア1
3上の被処理物12に対して所定の処理が行われる。最
後に、チャンバ2Cの出口部16から外部に取り出され
る。真空処理装置1におけるキャリア13と被処理物1
2の移動状態を矢印aで示す。
【0052】図2において、平行に配置された2本の案
内棒14上を移動するキャリア13が示される。キャリ
ア13の上には被処理物12が載置される。キャリア1
3は、移動のための駆動力を受けると、ローラ14aを
備えた案内棒14で支持・案内されて移動する。キャリ
ア13の例えば側面部には、案内棒14に平行に、後述
するような磁気結合部21(図4に示す)が外表面に形
成されたスライダ17が固定される。スライダ17は、
後述する回転駆動部材の磁気結合部からの駆動力を受け
て直線方向に滑るように移動するので、この意味で「ス
ライダ」と呼ぶことにする。スライダ17が移動すれ
ば、これと一体化されたキャリア13も共に移動する。
従ってキャリア13は、当該回転駆動部材から磁気的な
駆動力を受けて移動する。
【0053】3つのチャンバ2A,2B,2Cの各々に
は、案内棒14に沿って、スライダ17が付加されたキ
ャリア13を直線的に移動させるための駆動力を与える
回転駆動部材(以下「駆動軸」という)18A,18
B,18Cが配置される。各駆動軸は、円柱形または円
筒形の形状を有し、その軸回りに回転自在になるように
軸支されると共に、モータ等の駆動装置19A,19
B,19Cから動力を伝達され、正逆の任意の方向に回
転される。駆動装置19A〜19Cから回転駆動部材1
8A〜18Cへ動力を伝達する機構の詳細は後述され
る。駆動装置は各チャンバごとに設けられ、それらの間
には同期制御は適用されず、各チャンバ2A〜2Cの駆
動軸18A〜18Cは独立に回転動作するように構成さ
れる。
【0054】駆動軸18A〜18Cの各々は、対応する
チャンバ内に上記キャリア13が搬入されてきた時、当
該キャリア13のスライダ17の近くであって、これに
対向する位置関係となるように配置される。
【0055】またチャンバの間は上記仕切り弁11で仕
切られるので、この仕切り弁11によって駆動軸と駆動
軸の間も仕切られる。そのため、隣り合う駆動軸の間に
隙間が生じる。駆動軸と駆動軸の間の隙間(以下「渡り
部分」という)の距離(L)はキャリア13の長さに比
べて十分小さく設定される。かかる渡り部分が存在する
ため、キャリアを或る駆動軸から次の他の駆動軸へ移動
させるとき、駆動軸間での磁気回路の整合が問題とな
る。本実施形態では、この問題を以下のような構成で解
決している。
【0056】なお図2に示した真空処理装置1におい
て、1aは上記入り口部15が設けられる前壁、1bは
上記出口部16が設けられる後壁、1cは上記仕切り弁
11が設けられる仕切り壁である。またチャンバ2Aに
おいてキャリア13、スライダ17、被処理物12を実
線で描き、キャリア13等がチャンバ2A内に存在して
いることを示している。チャンバ2B,2Cではキャリ
ア13等を想像線で示し、チャンバ2Aに存在したキャ
リア13がチャンバ2B,2Cへ順次に搬送されていく
様子を示している。被処理物12は各チャンバごとに位
置決めがなされる。また被処理物の連続搬送が行われ、
チャンバ2A〜2Cの各々に被処理物12が存在し、各
々のチャンバで被処理物に対して処理が行われるように
構成することもできる。
【0057】次に、図3を参照して、駆動軸18A〜1
8Cの各々の構造と各部の働きを詳述する。図3では、
駆動軸18A〜18Cの各々と同じ構成を有する駆動軸
18を代表的に拡大して示し、この駆動軸18に基づい
て説明する。なお、モータ等から駆動軸18へ動力を伝
達する機構の図示は省略されている。
【0058】駆動軸18は、その軸方向にて二分割さ
れ、キャリア送出側(図中右側)に位置する固定駆動軸
18−1と、キャリア進入側に位置する可動駆動軸18
−2とからなる。固定駆動軸18−1は、共通の軸心部
20について、当該軸心部に固定される。軸心部20は
その両端を支持部(回転軸受)23によって回転自在に
支持されている。かかる固定駆動軸18−1は、スライ
ダ17との間の磁気結合作用に基づいてキャリア13を
所望の方向(方向aまたは方向b)に進行させる働き
と、対応するチャンバ内でキャリア13の停止位置を設
定する働きを持つ。一方、可動駆動軸18−2は、上記
軸心部20に回転方向については動きを制限するべく固
定されると共に、キャリア13の進行方向(方向a)と
同じ方向には一定範囲で自由に動き得るように遊びを持
たせるように構成される。当然のことながら、右側に移
った可動駆動軸18−2は、左方へ動くことができる。
かかる可動駆動軸18−2は、軸心部20から固定駆動
軸18−1と同一の回転動作を与えられると共に、キャ
リア13の進行方向の動きに合わせて、その軸方向に上
記遊びの範囲内で自由に動くことができる。図3中、左
側の位置から右側に移動した可動駆動軸18−2の右端
部を破線で示している。可動駆動軸18−2の軸方向の
可動量は、後述する磁気回路のピッチと同等の距離以上
で当該ピッチの2倍以下の範囲に含まれることが望まし
い。可動駆動軸18−2の軸方向の動作可能な移動量を
このように定めるのは、最小の移動量で上記渡り部分に
おける整合(位置合せ)を行うためである。
【0059】上記のような作用を生じるため、可動駆動
軸18−2と軸心部20とは、例えばよく知られたスプ
ライン構造で連結されている。スプライン構造の要部を
図16に示す。図示されたスプライン構造では、軸心部
20はスプライン歯20aを有してスプライン軸とな
り、可動駆動軸18−2は固定駆動軸側の端面70にス
プライン歯20aとかみ合う穴71を有し、ボスとな
る。穴71の軸方向の長さは、スプライン歯20aの幅
よりも大きくなるように形成されている。穴71の軸方
向の長さによって、可動駆動軸18−2の軸方向移動の
範囲を設定することができる。
【0060】また可動駆動軸18−2と軸心部20との
関係について、可動駆動軸18−2の軸方向移動を上記
遊びの範囲内に制限するための制限部(または係止部
等、図示せず)を、軸心部20または可動駆動軸18−
2に設けることもできる。
【0061】さらに可動駆動軸18−2と軸心部20の
間の他の具体的な構造例が、後で、図10と図11を参
照して説明される。
【0062】駆動軸18の表面(固定駆動軸18−1と
可動駆動軸18−2の各表面)には、望ましいピッチで
螺旋状に形成された磁気結合部22が設けられる。磁気
結合部22は、図示例では駆動軸表面に形成された螺旋
状の凸部として示されている。この磁気結合部22は、
好ましくは、外表面に磁極が形成された螺旋状磁石であ
る。この螺旋状磁石は、さらに二重螺旋構造が好まし
く、N極とS極が交互に配列されることが好ましい。ま
た磁気結合部22については、駆動軸18の表面に螺旋
状の着磁を施すことにより、NとSの磁極を形成するこ
ともできる。後者の場合には、駆動軸18の表面に凸部
は形成されない。
【0063】駆動軸18の磁気結合部22は、スライダ
17に設けられる磁気結合部21との間において相互に
磁気力が作用し、互いに結合しようとする部分である。
スライダ17の磁気結合部21も、磁石または着磁によ
って形成される。駆動軸18は、その軸心部20がスラ
イダ17と平行であり、かつスライダ17との間におい
て両者の間の磁気的な結合を可能とする適切な隙間が形
成されるように配置されている。
【0064】さらに、固定駆動軸18−1とスライダ1
7を含むキャリア13との関係を図4に従って説明す
る。図4は部分平面図であり、可動駆動軸、キャリア1
3の全体、案内棒14等の図示は省略されている。固定
駆動軸18−1にはその表面に螺旋状にN極の磁石22
aとS極の磁石22bが設けられる。固定駆動軸18−
1とキャリア13は、固定駆動軸18−1上の磁石22
a,22bと、キャリア13に付加されたスライダ17
に設けられた磁気結合部21とによって磁気結合された
状態にある。この磁気結合部21も好ましくは平行に配
置されたロッド状磁石で形成され、かつ上記磁石22
a,22bに対応してN極の磁石21aとS極の磁石2
1bで構成される。磁石21a,21bの配置間隔は、
螺旋状磁石22a,22bの間隔(ピッチ)とほぼ等し
い。図4に示すように、固定駆動軸18−1の磁気結合
部22とスライダ17の磁気結合部21の間では、異極
同士が対向して磁気的に吸引・結合する関係にある。こ
うして吸引・結合部において磁気回路が形成され、この
磁気回路は所定のピッチに配列される。なお、磁石21
a,21bと磁石22a,22bは、固定駆動軸18−
1とスライダ17を磁気結合させる磁気回路を形成する
ために設けられたが、同等な特性を発揮する強磁性材料
または高透磁率材料をいずれか一方に用いることによっ
て同様の磁気回路を構成することが可能である。図4か
ら明らかなように、軸心部20を進行方向aに向かって
反時計回りの回転方向24に回転させると、磁気結合し
たスライダ17は進行方向a(図4中、右手方向)に移
動する。従って、スライダ17と一体化されたキャリア
13も共に移動する。
【0065】上記のごとく、固定駆動軸18−1がいず
れかの方向に回転すると、スライダ17は、固定駆動軸
18−1の螺旋状の磁気結合部22と自身の磁気結合部
21との間の磁気的結合作用に基づいて吸引・誘導さ
れ、非接触の状態で直線的な運動を行い、進行方向(例
えば方向a)に移動し、スライダ17と一体化されたキ
ャリア13も同方向に移動する。また固定駆動軸18−
1を逆回転させると、キャリア13は反対方向(方向
b)に移動する。
【0066】また、図4では固定駆動軸18−1の構造
が説明されたが、可動駆動軸18−2の表面において
も、当該固定駆動軸と同等の磁気結合部22が設けられ
ている。可動駆動軸18−2とスライダ17が安定した
磁気結合関係にあるとき、可動駆動軸18−2がその軸
回りに回転動作を行う場合には、スライダ17を直進さ
せるという上記固定駆動軸18−1の機能と同等な機能
を発揮する。
【0067】上記構成を有する駆動軸18について、渡
り部分でのキャリア受渡しの動作を図5a〜図5dを参
照して具体的に説明する。図5a〜図5dには、隣り合
う2つの駆動軸18A,18Bが、距離Lの渡り部分を
介して、直列に配置されている例を示す。駆動軸18A
から駆動軸18Bへのキャリア13の受渡しにおいて、
チャンバ2Aとチャンバ2Bの間の仕切り弁11(図5
a〜図5d中図示せず)は開放された状態にある。駆動
軸18A,18Bの動作において、固定駆動軸は、自身
が設けられたチャンバでキャリアの停止位置を決める機
能と、当該キャリアを次のチャンバに送る機能を有し、
可動駆動軸は、前のチャンバから送られてくるキャリア
を円滑に受けとり、自身に対応する固定駆動軸に受け渡
す機能を有する。なお図5では、スライダ17のみを示
し、キャリア13の図示を図解の便宜上省略している。
【0068】図5a〜図5dにおいて、スライダ17
(キャリア13)は左側から右側へ送られるものとす
る。駆動軸18A,18Bの各軸心部は同一直線上にあ
る。駆動軸18A,18Bにおいて、18A−1,18
B−1は固定駆動軸、18A−2,18B−2は可動駆
動軸である。
【0069】図5aでは、固定駆動軸18A−1および
可動駆動軸18A−2とスライダ17とは磁気結合の状
態にあり、固定駆動軸18A−1と可動駆動軸18A−
2が回転動作することにより、スライダ17(およびこ
れと一体となったキャリア13、以下同じ)は右方へ移
動する。
【0070】図5bでは、スライダ17は固定駆動軸1
8A−1のみによってさらに右方へ移動し、スライダ1
7の右端部が渡り部分を越えて可動駆動軸18B−2に
近付く。スライダ17の右端部が可動駆動軸18B−2
に近付くと、可動駆動軸18B−2は軸方向に一定の範
囲で動き得るので、スライダ17の磁気結合作用部と可
動駆動軸18B−2の磁気結合作用部とが自動的に位置
合せされ、両者は円滑に磁気結合する。換言すれば、可
動駆動軸18B−2は、スライダ17との間で磁気結合
するのに最適な位置に移動し、固定駆動軸18A−1と
可動駆動軸18B−2の間の整合(ピッチ合せ)が円滑
に行われる。すなわち、駆動軸18Aと駆動軸18Bの
間の整合を容易にとることができる。
【0071】図5cでは、可動駆動軸18B−2によっ
て移動するスライダ17は、その後、固定駆動軸18A
−1との磁気結合から外れ、固定駆動軸18B−1との
磁気結合を開始する。スライダ17の磁気結合作用部と
固定駆動軸18B−1の磁気結合作用部とが磁気結合を
開始するときには、当該磁気結合が円滑に行われるよう
に、可動駆動軸18B−2が軸方向の最適な位置に移動
する。こうして可動駆動軸18B−2と固定駆動軸18
B−1の間の整合(ピッチ合せ)がとられる。
【0072】図5dでは、固定駆動軸18B−1と可動
駆動軸18B−2の回転動作によってスライダ17が所
定の位置まで移動され、当該位置に停止する状態が示さ
れる。かかる位置でスライダ17は静止し、キャリア1
3上の被処理物に対して処理が行われる。処理が行われ
るときには、チャンバ2Bは密閉状態になり、減圧され
て所望の真空状態にされる。
【0073】図5dの位置関係に関する状態は図5aの
状態と同じである。その後、駆動軸18Bによって次の
チャンバ2Cの駆動軸18Cに送られる。この送り動作
でも、前述した図5a〜図5dの動作を順次に繰り返さ
れる。
【0074】一般的に搬送機構では被搬送物の位置決め
の制御も問題となるが、本実施形態では、固定駆動軸の
搬送方向の位置が高い精度で保たれているため、位置精
度が要求される場合、固定駆動軸を用いることにより十
分に有効な位置精度が確保される。
【0075】上記実施形態では、進入側に可動駆動軸を
設けた構成を示したが、進入側に固定駆動軸を設けるよ
うにしてもよい。また、可動駆動軸を固定駆動軸の両端
に設けることも可能である。
【0076】上記実施形態に係る磁気搬送装置は、半導
体装置における基板等を搭載したキャリア13の搬送に
有効であるが、雰囲気が真空であることは必ずしも必要
でない。また上記実施形態では、キャリア13はレール
状案内棒14によって水平搬送されるが、搬送の形態は
必ずしも水平搬送に限定されず、さらにキャリア13の
支持機構も図示されている機構に限定されない。
【0077】また上記実施形態では駆動軸18A〜18
Cを、キャリア13等と同じ真空のチャンバ内に設けた
が、チャンバ外側の大気環境に設けることもできる。な
お、この場合、スライダ17の磁気結合部21と各駆動
軸の磁気結合部22は、チャンバの壁部を介して磁気結
合することになる。
【0078】次に、駆動装置(19A〜19C)から対
応する駆動軸(18A〜18C)へ動力を伝達するため
の機構について説明する。
【0079】図6は本発明に係る動力伝達機構を備えた
駆動軸を示し、前述の図3に類似する図である。図6に
おいて、図3で説明した要素と実質的に同一の要素には
同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0080】この動力伝達機構では、軸方向に二分割さ
れた固定駆動軸18−1と可動駆動軸18−2からなる
駆動軸18において、分割された間の隙間間隔を少し広
く設け、この隙間部分に動力伝達部30が配置される。
動力伝達部30は、駆動装置の側に連結される軸部31
およびこれに結合された傘歯車32と、軸心部20に結
合された傘歯車33とによって構成される。傘歯車3
2,33の噛み合いによって、駆動装置から与えられる
回転動力が軸心部20に伝達され、軸心部20は回転動
作する。
【0081】駆動軸18において、固定駆動軸18−1
と可動駆動軸18−2の間の隙間には、動力伝達部30
を設けるための充分の間隔と、可動駆動軸18−2が軸
方向に自在に移動する遊びのための間隔が確保される。
【0082】上記の動力伝達機構によれば、駆動軸18
(18A〜18C)が二分割される構造を利用し、間の
空きスペースを利用して配置するようにしたため、コン
パクトに動力伝達機構を設けることができ、従来装置で
存在した機構上の制約を緩和できる。
【0083】上記実施形態では、動力伝達機構として傘
歯車の機構を利用したが、その他構造、例えば他の歯車
機構、ベルト、チェーン等を利用することもできる。ベ
ルトやチェーンを利用する場合には、配設場所を、真空
雰囲気から隔離することが望ましい。
【0084】図7は、図6に示した駆動軸18におい
て、キャリア13が、可動駆動軸18−2および固定駆
動軸18−1とスライダ17との磁気結合に基づいて、
左側から右側に搬送される状態を示す平面図である。図
7では、スライダ17は、可動駆動軸18−2と固定駆
動軸18−1の各々と磁気結合した状態にある。既に図
5に基づいて説明したように、可動駆動軸18−2は、
スライダ17の磁極と固定駆動軸18−1の磁極とを整
合させる機能を発揮し、図7で右側位置に移動した状態
にある。スライダ17は、可動駆動軸18−2と固定駆
動軸18−1の間の比較的に広い隙間を渡り、固定駆動
軸18−1に磁気結合する。固定駆動軸18−1に磁気
結合したスライダ17は、それらの間の磁気結合作用に
基づいてさらに右方向に移動する。その間、固定駆動軸
18−1と可動駆動軸18−2は、動力伝達部30を介
して駆動装置から動力を与えられ、回転動作を継続す
る。
【0085】図8a〜図8dは、動力伝達部30を備え
た駆動軸18A,18Bの渡り部分でキャリアを移動さ
せる状態を4段階で示したもので、その基本的構成と作
用は先に図5a〜図5dで解説したものと実質的に同じ
である。従って、詳細な説明は省略する。構成上で相違
する点は、既に駆動軸18に関して説明したように、各
駆動軸18A,18Bが、分割された部分の隙間箇所に
傘歯車を利用してなる動力伝達部30を備えている点で
ある。かかる構成によって、各駆動軸18A,18B
は、図2に示すそれぞれに対応する駆動装置19A,1
9Bから駆動力を供給されて所定方向に回転動作し、駆
動軸18A,18Bの渡り部分においてスライダ17
(キャリア13)を円滑に移動できる。
【0086】図9は、駆動軸18の他の実施形態を示
す。図9は、基本構造は図7に示したものと同じであ
る。相違する点は、駆動軸18(固定駆動軸18−1、
可動駆動軸18−2)、軸心部20、支持部23、動力
伝達部30、軸部31が配置される箇所が、キャリア1
3(スライダ17を含む)が移動する真空雰囲気の領域
から隔離されるように、ケース41,42内に設けられ
ることである。ケース41,42の内部空間は、駆動装
置19A〜19Cが配置される外部空間と繋がってい
る。43は、真空処理装置1のチャンバの壁であり、4
4はケース42を支持する支持部である。
【0087】上記構成によれば、駆動軸18や動力伝達
部30が配置される空間が、被処理物12が処理される
チャンバ内の真空雰囲気から隔離されるため、動力伝達
部30等で発生するゴミが悪い影響を与えるのを防止で
きる。
【0088】なお前述の各実施形態で、キャリア13の
移送における2つの駆動軸の間(例えば図5または図8
に示した駆動軸18A,18Bの間)のキャリア受渡し
を、可動駆動軸を上流側、固定駆動軸を下流側にして行
う例(駆動軸18Aから駆動軸18Bへの移動)を説明
したが、反対に、固定駆動軸を上流側、可動駆動軸を下
流側にしてキャリア受渡しを行うことも当然のことなが
ら可能である。すなわち駆動軸18Bから駆動軸18A
へキャリア13を移動させることもできる。
【0089】次に図10〜図13を参照して他の構造を
有する駆動軸118を説明する。この駆動軸118は、
図3を参照して説明した前述の駆動軸18を改良したも
のである。図10〜図13において、図3で示した要素
と機能の面で実質的に同一の要素には同一の符号を付
し、細部の説明を省略する。また特に図11〜図13で
は、可動駆動軸と軸心部の間に設けられる構造を明らか
にしている。
【0090】駆動軸118は、前述の駆動軸18と同様
に、駆動軸部分が二分割された構造を有しており、固定
駆動軸18−1と可動駆動軸18−2を備えている。固
定駆動軸18−1と可動駆動軸18−2は、共通の軸心
部120に取り付けられる。固定駆動軸18−1は軸心
部120に固定される。可動駆動軸18−2は、軸心部
120の回転方向については固定され、軸心部120の
軸方向に一定範囲で動き得るように取り付けられる。な
お軸心部120は前述の軸心部20よりも若干太めであ
り、かつ所定位置に径が大きいストッパ120aを有し
ている。軸心部120は、両端を支持部(回転軸受)2
3で回転自在に支持されている。
【0091】軸心部120における固定駆動軸18−1
の取付け構造は前述した構造と同じである。軸心部12
0における可動駆動軸18−2の取付け構造は、前述の
実施例の構造とは異なり、特徴がある。図10に示すよ
うに、可動駆動軸18−2の左側端面と左側支持部23
の間にはコイルスプリング51が設けられる。可動駆動
軸18−2は、コイルスプリング51によって右方向に
付勢されている。一方、可動駆動軸18−2の右側には
上記ストッパ120aが設けられており、可動駆動部1
8−2の右方への移動を制限する。
【0092】図11に可動駆動軸18−2の部分の詳細
な縦断面図を示す。また図12と図13に図11におけ
るA−A線断面とB−B線断面を示す。可動駆動軸18
−2の軸心の孔には軸心部120が挿入され、可動駆動
軸18−2と軸心部120の間にスライドベアリング5
2とキー53が設けられている。スライドベアリング5
2は、可動駆動軸18−2が軸心部120に対してその
軸方向に滑らかに移動することを可能にする。またキー
53は、前述したスプライン構造と実質的に同一機能を
発揮するもので、軸心部120に固定され、かつ可動駆
動軸18−2に形成されたキー溝54に嵌め込まれてい
る。キー53によれば、軸心部120が回転するとき、
その動きは可動駆動軸18−2に伝えられる。また可動
駆動軸18−2が軸方向に移動するときには、キー溝5
4によってその動きが制限されることはない。
【0093】また図11で明らかなように、通常、可動
駆動軸18−2が自由な状態にあるときには、可動駆動
軸18−2は、延びようとするコイルスプリング51に
よってその左側端面に力を与えられ、ストッパ120a
に押し付けられた状態にある。従って、外から磁気的力
を受けないとき、コイルスプリング51とストッパ12
0aによって一定の位置に配置されることになる。この
ことは、固定駆動軸18−1に対して所定の位置になる
ように設計されている。また例えば前述した図5の
(b)の状態に示すように、左側の駆動軸からキャリア
が送られてくると、そのスライダの磁気結合部による磁
気力を受け、コイルスプリング51の付勢力に抗して左
方に移動し、キャリアを受けることを可能にする適した
位置に移動することになる。
【0094】前述した図10に示した駆動軸118は、
図5で説明した駆動軸18A,18Bの代わりに使用す
ることが可能である。この場合に、上流側駆動軸からス
ライダ17が送られないときには、下流側駆動軸の可動
駆動軸18−1は前述の通り右側の所定位置にある。上
流側駆動軸からスライダ17が送られると、その磁気結
合部21の引力によって可動駆動軸18−1は左側の最
適位置に移動し、駆動軸の間の整合がとられ、隣合う2
つの駆動軸118の間でスライダ(キャリア)の滑らか
な受渡しを行うことができる。下流側駆動軸118の可
動駆動軸18−1にスライダが受け渡され、かつ上流側
駆動軸118の固定駆動軸18−2からスライダが離れ
ると、当該可動駆動軸はコイルスプリング51によって
再び右方へ移動し、所定の位置にセットされる。この状
態で、下流側駆動軸118において、図5の(c)と
(d)に示された通り、その可動駆動軸から固定駆動軸
へのスライダの移送が滑らかに行われる。
【0095】上記のスライダ(キャリア)の移動は、図
10において矢印aの方向の移動であったが、同様に、
反対の矢印bの方向の移動も可能であるのは勿論であ
る。
【0096】また図10に示した構成を有する駆動軸1
18の場合には、必ずしも、駆動軸部分を可動駆動軸と
固定駆動軸の2つの部分に分割する必要はない。つま
り、コイルスプリングとストッパを利用して可動駆動軸
を通常の所定の位置に配置する構成を採用する場合に
は、駆動軸を可動駆動軸だけとして一本状の駆動軸を用
意し、これを各チャンバに設けるようにしても、同様
に、チャンバ間の渡り部分における円滑なキャリア移動
を行うことができる。この構成は、特に、不連続な磁気
搬送に適している。
【0097】連続して設けられた複数のチャンバの各々
に磁気搬送機構の駆動軸を付設し、複数のチャンバの各
々に被処理物が載置されたキャリアが同時に存在するよ
うに、連続して磁気搬送を行う場合には、各チャンバに
設けられた駆動軸は二分割されることが必須となる。受
け手側の駆動軸部分と、送り手側の駆動軸部分が必要と
なるからである。
【0098】図14に、図10で説明した駆動軸118
の変形例を示す。この駆動軸218は動力伝達機構を備
えており、図6に示した動力伝達機構と図10に示した
駆動軸を組み合わせて構成されている。図14におい
て、図6と図10で示された要素と実質的に同一の要素
には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。図14
に示された駆動軸218においても、その可動駆動軸1
8−2は、前述の駆動軸118と同等な構造で軸心部1
20に取り付けられている。また可動駆動軸18−2と
固定駆動軸18−1の間の隙間を利用して動力伝達部3
0が設けられる。この駆動軸218によっても、例えば
図8を参照して説明したように、矢印a,bに示される
方向にキャリアを移送することが可能である。
【0099】図14に示した駆動軸218を、図9に示
した構成において、駆動軸18の代わりに組み込むこと
ができるのは勿論である。
【0100】図10で示された駆動軸118あるいは図
14に示された駆動軸218では、外力が与えられない
とき、可動駆動軸18−2が所定位置にセットされるの
で、固定駆動軸18−1と可動駆動軸18−2の配置位
置は、一定の位置関係を満たすようになっている。この
一定の位置関係とは、固定駆動軸と可動駆動軸の各表面
に、例えば着磁によって螺旋状に前述の磁気結合部22
を作る場合において、固定駆動軸から可動駆動軸にわた
って連続着磁を可能にする位置関係である。つまり、可
動駆動軸がストッパによって制限される一定位置にある
とき、両者の間に存在する隙間も含めて固定駆動軸と可
動駆動軸を1本の駆動軸とみなし、この1本の駆動軸に
対して連続着磁を行って各々に磁気結合部22を作るよ
うにしている。
【0101】図15に、連続着磁の一態様を示す。図1
5で、固定駆動軸18−1に対して、可動駆動軸18−
2はストッパで規制された位置にある。固定駆動軸18
−1と可動駆動18−2の間には、隙間62が形成され
ている。全体61を一本の駆動軸としてみなして、所定
のピッチで磁極N1,S1,N2,S2が螺旋状に着磁
されている。図示例では便宜的に磁極N1のみが全体の
連続的な着磁状態を示されている。全体61を一本の駆
動軸としてみなして着磁しているため、隙間62におい
ても、磁極N1が示されている。このように、磁極N1
は、固定駆動軸18−1と可動駆動軸18−2で連続的
に形成されている。他の磁極S1,N2,S2について
も同様に連続的な着磁で形成されている。
【0102】上記の例は、着磁で磁気結合部22を形成
するものであったが、螺旋状磁石で磁気結合部22を形
成する場合にも同様に連続的に形成される。
【0103】以上のように、二分割された固定駆動軸と
可動駆動軸において、可動駆動軸が右端の所定位置にあ
るとき、各々の磁極は連続しているため、キャリアを滑
らかに移動させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気搬送装置が適用されるロード
ロック型真空処理装置の全体構成を概念的に示す図であ
る。
【図2】真空処理装置の内部構造を示す斜視図である。
【図3】駆動軸の正面図である。
【図4】固定駆動軸とスライダとの関係を示す平面図で
ある。
【図5a】駆動軸間のキャリア受渡し動作の初期状態を
示す平面図である。
【図5b】駆動軸間のキャリア受渡し動作の直前状態を
示す平面図である。
【図5c】駆動軸間のキャリア受渡し動作の直後状態を
示す平面図である。
【図5d】駆動軸間のキャリア受渡し動作の完了状態を
示す平面図である。
【図6】動力伝達部を備えた駆動軸の平面図である。
【図7】動力伝達部を備えた駆動軸とスライダとの関係
を示す平面図である。
【図8a】駆動軸間のキャリア受渡し動作の初期状態を
示す平面図である。
【図8b】駆動軸間のキャリア受渡し動作の直前状態を
示す平面図である。
【図8c】駆動軸間のキャリア受渡し動作の直後状態を
示す平面図である。
【図8d】駆動軸間のキャリア受渡し動作の完了状態を
示す平面図である。
【図9】動力伝達部を備えた駆動軸の設置例を示す平面
図である。
【図10】駆動軸の他の例を示す正面図である。
【図11】図10に示した駆動軸の可動駆動軸の縦断面
図である。
【図12】図11におけるA−A線断面図である。
【図13】図11におけるB−B線断面図である。
【図14】動力伝達部を備えた駆動軸の他の例を示す平
面図である。
【図15】二分割された駆動軸の各々に作られる磁極を
示す図である。
【図16】可動駆動軸と軸心部の連結の一例であるスプ
ライン構造の要部を示した図である。
【符号の説明】
1 真空処理装置 2A,2B,2C チャンバ(仕切り室) 11 仕切り弁 12 被処理物 13 キャリア 17 スライダ 18 駆動軸(回転駆動部材) 18−1 固定駆動軸 18−2 可動駆動軸 18A,18B,18C 駆動軸(回転駆動部材) 20 軸心部 21,22 磁気結合部 30 動力伝達部 51 コイルスプリング 52 スライドベアリング 53 キー 118 駆動軸 120 軸心部 120a ストッパ 218 駆動軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5d】
【図6】
【図8a】
【図8b】
【図8c】
【図8d】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに隔離可能でかつ連結部を開いてつ
    ながる少なくとも2つのチャンバに付設されると共に前
    記2つのチャンバの中を通過させて移動体を搬送する搬
    送路を備え、前記搬送路では前記チャンバの間で渡り部
    分が形成され、かつ前記チャンバに対応して前記移動体
    を移動させるための駆動装置部を前記チャンバごと独立
    して設けるように構成された磁気搬送装置において、 前記駆動装置部は、軸方向に少なくとも二分割された第
    1分割部と第2分割部からなり、前記第1分割部は軸心
    部材に固定され、前記第2分割部は回転方向には制限さ
    れかつ前記軸方向には一定の幅で自由に動くように前記
    軸心部材に取り付けられ、前記第1分割部と前記第2分
    割部の各々の表面に少なくとも1組以上の螺旋状磁気結
    合部が同一条件で形成された回転駆動部材を備え、 前記移動体は、前記回転駆動部材における前記表面から
    一定距離の箇所を通過するように前記軸方向に移動自在
    に設けられ、前記回転駆動部材の前記表面に面した部分
    に前記螺旋状磁気結合部のピッチと同じ距離の間隔で磁
    気結合部が設けられ、 前記回転駆動部材の回転動作で前記移動体を直線的に移
    動させるようにしたことを特徴とする磁気搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記第2分割部はキーを介して前記軸心
    部材に連結されかつコイルスプリングで前記第1分割部
    の側へ付勢されると共に、前記軸心部材に形成されたス
    トッパで位置決めされることを特徴とする請求項1の磁
    気搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記第2分割部と前記軸心部材はスプラ
    イン構造で連結されることを特徴とする請求項1の磁気
    搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記回転駆動部材の前記螺旋状磁気結合
    部はN極とS極が交互に配置される磁石配列であり、前
    記移動体の前記磁気結合部は高透磁率材料部で形成され
    ることを特徴とする請求項1の磁気搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記回転駆動部材の前記螺旋状磁気結合
    部は強磁性材料部で形成され、前記移動体の前記磁気結
    合部はN極とS極が交互に配置される磁石配列であるこ
    とを特徴とする請求項1の磁気搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記第2分割部が前記一定の幅内で前記
    第1分割部にもっとも近い位置にあるとき、前記回転駆
    動部材は前記第1分割部と前記第2分割部の間にある隙
    間を含めて1本の回転駆動部材としてみなされ、連続し
    て前記螺旋状磁気結合部が形成されることを特徴とする
    請求項1の磁気搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記第2分割部の可動範囲は、前記ピッ
    チと同等以上でかつその2倍以下であることを特徴とす
    る請求項1の磁気搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記回転駆動部材は大気側に配置され、
    前記移動体は大気から隔離された箇所に配置されること
    を特徴とする請求項1の磁気搬送装置。
  9. 【請求項9】 大気から隔離された前記箇所は真空雰囲
    気であることを特徴とする請求項8の磁気搬送装置。
  10. 【請求項10】 前記第1分割部と前記第2分割部の間
    の隙間に、駆動装置から前記回転駆動部材へ動力を伝達
    する動力伝達部が設けられることを特徴とする請求項1
    の磁気搬送装置。
  11. 【請求項11】 前記動力伝達部は傘歯車機構で構成さ
    れることを特徴とする請求項10の磁気搬送装置。
  12. 【請求項12】 チャンバに対応して設けられ、軸方向
    に少なくとも二分割されて第1分割部と第2分割部が形
    成され、前記第1分割部は軸心部材に固定され、前記第
    2分割部は回転方向には制限されかつ前記軸方向には一
    定の幅で自由に動くように前記軸心部材に取り付けら
    れ、前記第1分割部と前記第2分割部の各々の表面に少
    なくとも1組以上の螺旋状磁気結合部が同一条件で形成
    された回転駆動部材と、 前記回転駆動部材における前記表面から一定距離の箇所
    を通過するように前記軸方向に移動自在に設けられ、前
    記回転駆動部材の前記表面に面した部分に前記螺旋状磁
    気結合部のピッチと同じ距離の間隔で磁気結合部を設け
    た移動体とから構成される磁気搬送装置であって、 前記回転駆動部材における前記第1分割部と前記第2分
    割部の間に動力伝達部を設け、駆動装置からの動力を前
    記動力伝達部を介して前記回転駆動部材に与え、前記回
    転駆動部材を回転させることで前記移動体を直線的に移
    動させるようにしたことを特徴とする磁気搬送装置の動
    力伝達機構。
  13. 【請求項13】 前記第2分割部はキーを介して前記軸
    心部材に連結されかつコイルスプリングで前記第1分割
    部の側へ付勢されると共に、前記軸心部材に形成された
    ストッパで位置決めされることを特徴とする請求項12
    の磁気搬送装置の動力伝達機構。
  14. 【請求項14】 前記第2分割部と前記軸心部材はスプ
    ライン構造で連結されることを特徴とする請求項12の
    磁気搬送装置の動力伝達機構。
  15. 【請求項15】 前記回転駆動部材の前記螺旋状磁気結
    合部はN極とS極が交互に配置される磁石配列であり、
    前記移動体の前記磁気結合部は高透磁率材料部で形成さ
    れることを特徴とする請求項12の磁気搬送装置の動力
    伝達機構。
  16. 【請求項16】 前記回転駆動部材の前記螺旋状磁気結
    合部は強磁性材料部で形成され、前記移動体の前記磁気
    結合部はN極とS極が交互に配置される磁石配列である
    ことを特徴とする請求項12の磁気搬送装置の動力伝達
    機構。
  17. 【請求項17】 前記第2分割部が前記一定の幅内で前
    記第1分割部にもっとも近い位置にあるとき、前記回転
    駆動部材は前記第1分割部と前記第2分割部の間にある
    隙間を含めて1本の回転駆動部材としてみなされ、連続
    して前記螺旋状磁気結合部が形成されることを特徴とす
    る請求項12の磁気搬送装置の動力伝達機構。
  18. 【請求項18】 前記第2分割部の可動範囲は、前記ピ
    ッチと同等以上でかつその2倍以下であることを特徴と
    する請求項12の磁気搬送装置の動力伝達機構。
  19. 【請求項19】 前記動力伝達部は傘歯車機構であるこ
    とを特徴とする請求項12の磁気搬送装置の動力伝達機
    構。
  20. 【請求項20】 前記回転駆動部材と前記動力伝達部は
    隔壁に覆われた室内に配置され、前記移動体が存在する
    空間とは隔離されることを特徴とする請求項12の磁気
    搬送装置の動力伝達機構。
  21. 【請求項21】 前記回転駆動部材は大気側に配置さ
    れ、前記移動体は大気から隔離された箇所に配置される
    ことを特徴とする請求項12の磁気搬送装置の動力伝達
    機構。
  22. 【請求項22】 大気から隔離された前記箇所は真空雰
    囲気であることを特徴とする請求項21の磁気搬送装置
    の動力伝達機構。
  23. 【請求項23】 直線方向に移動自在に設けられ、対向
    面に磁気結合部が形成された移動体に対して、一定距離
    をあけかつ前記直線方向に平行に配置されると共に、そ
    の表面に螺旋状磁気結合部が形成された回転駆動部材で
    あって、前記磁気結合部は前記螺旋状磁気結合部分のピ
    ッチと同じ距離の間隔を持ち、自身が回転することによ
    って前記移動体を前記直線方向に移動させる前記回転駆
    動部材において、 軸方向に少なくとも二分割されて第1分割部と第2分割
    部を備え、前記第1分割部は軸心部材に固定され、前記
    第2分割部は回転方向には制限されかつ前記軸方向には
    一定の幅で自由に動くように前記軸心部材に取り付けら
    れ、前記第1分割部と前記第2分割部の各々の表面に少
    なくとも1組以上の螺旋状磁気結合部が同一条件で形成
    されることを特徴とする回転駆動部材。
  24. 【請求項24】 前記第2分割部はキーを介して前記軸
    心部材に連結されかつコイルスプリングで前記第1分割
    部の側へ付勢されると共に、前記軸心部材に形成された
    ストッパで位置決めされることを特徴とする請求項23
    の回転駆動部材。
  25. 【請求項25】 前記第2分割部と前記軸心部材はスプ
    ライン構造で連結されることを特徴とする請求項23の
    回転駆動部材。
  26. 【請求項26】 前記回転駆動部材の前記螺旋状磁気結
    合部はN極とS極が交互に配置される磁石配列であり、
    前記移動体の前記磁気結合部は高透磁率材料部で形成さ
    れることを特徴とする請求項23の回転駆動部材。
  27. 【請求項27】 前記回転駆動部材の前記螺旋状磁気結
    合部は強磁性材料部で形成され、前記移動体の前記磁気
    結合部はN極とS極が交互に配置される磁石配列である
    ことを特徴とする請求項23の回転駆動部材。
  28. 【請求項28】 前記第2分割部が前記一定の幅内で前
    記第1分割部にもっとも近い位置にあるとき、前記回転
    駆動部材は前記第1分割部と前記第2分割部の間にある
    隙間を含めて1本の回転駆動部材としてみなされ、連続
    して前記螺旋状磁気結合部が形成されることを特徴とす
    る請求項23の回転駆動部材。
  29. 【請求項29】 前記第2分割部の可動範囲は、前記ピ
    ッチと同等以上でかつその2倍以下であることを特徴と
    する請求項23の回転駆動部材。
  30. 【請求項30】 前記第1分割部と前記第2分割部の間
    の隙間に、駆動装置からの動力を伝達する動力伝達部が
    設けられることを特徴とする請求項23の回転駆動部
    材。
  31. 【請求項31】 前記動力伝達部は傘歯車機構で構成さ
    れることを特徴とする請求項30の回転駆動部材。
  32. 【請求項32】 互いに隔離可能でかつ連結部を開いて
    つながる少なくとも2つのチャンバに付設されると共に
    前記2つのチャンバの中を通過させて移動体を搬送する
    搬送路を備え、前記搬送路では前記チャンバの間で渡り
    部分が形成され、かつ前記チャンバに対応して前記移動
    体を移動させるための駆動装置部を前記チャンバごと独
    立して設けるように構成された磁気搬送装置において、 前記駆動装置部は、キーを介して軸心部材に連結されか
    つコイルスプリングで一方の側へ付勢されると共に前記
    軸心部材に形成されたストッパで位置決めされ、これに
    より回転方向には制限されかつ軸方向には一定の幅で自
    由に動くように前記軸心部材に取り付けられ、さらにそ
    の表面に少なくとも1組以上の螺旋状磁気結合部が同一
    条件で形成された回転駆動部材を備え、 前記移動体は、前記回転駆動部材における前記表面から
    一定距離の箇所を通過するように前記軸方向に移動自在
    に設けられ、前記回転駆動部材の前記表面に面した部分
    に前記螺旋状磁気結合部のピッチと同じ距離の間隔で磁
    気結合部が設けられ、 前記回転駆動部材の回転動作で前記移動体を直線的に移
    動させるようにしたことを特徴とする磁気搬送装置。
  33. 【請求項33】 前記回転駆動部材の前記螺旋状磁気結
    合部はN極とS極が交互に配置される磁石配列であり、
    前記移動体の前記磁気結合部は高透磁率材料部で形成さ
    れることを特徴とする請求項32の磁気搬送装置。
  34. 【請求項34】 前記回転駆動部材の前記螺旋状磁気結
    合部は強磁性材料部で形成され、前記移動体の前記磁気
    結合部はN極とS極が交互に配置される磁石配列である
    ことを特徴とする請求項32の磁気搬送装置。
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