JP4184472B2 - 真空処理装置のラック・ピニオン駆動機構 - Google Patents

真空処理装置のラック・ピニオン駆動機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は真空処理装置のラック・ピニオン駆動機構に関し、特に、インラインスパッタ装置等の真空処理装置において基板トレイの搬送機構に利用されるラック・ピニオン駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
基板を処理する真空処理装置では、基板を積載または支持したトレイ(基板トレイ)を処理室内に搬送して基板に所望の処理を行う。真空処理装置がインライン型の場合には複数の処理室が直列に接続されており、基板トレイは各処理室を順次に搬送され、移動状態の基板に対して、各処理室で順次に処理が行われる。かかるインライン型真空処理装置において基板トレイ搬送機構の駆動機構としてラック・ピニオン機構を利用するとき、ラックを基板トレイに固定し、各処理室にピニオンを設け、各処理室でラックをピニオンに噛み合わせ、ピニオンを回転させることによって基板トレイが搬送される。ピニオンは動力伝達機構を介してモータと動力伝達可能に連結されており、ラックとピニオンが噛み合ったことを条件に回転動作する。
【0003】
上記の場合において基板トレイを或る処理室に搬入するとき、当該処理室のピニオンから離れた状態にあるラックが、非回転状態にある当該ピニオンに接近しこれと噛み合う際、歯先の衝突がしばしば発生する。歯先の衝突が発生すると、ラック・ピニオン駆動機構が破損したり、最悪の場合には搬送不能になったり、さらに正常な噛み合いに戻る際の衝突で基板の破損や発塵による基板不良を招いたりする。
【0004】
従来では、上記問題を解決するため、例えば特開平8−74961号によってラック・ピニオン駆動機構が提案されている。このラック・ピニオン駆動機構では、球状部材をバネで支持してカムの凹部に押し付けて接触させることによりピニオン軸の停止角度を所定位置に設定し、かつピニオンとラックが噛み合う前にピニオンガイドとラックガイドで位相を合わせるように構成される。かかる構成によれば、歯先の衝突を起こすことなく、ラックとピニオンを噛み合わせることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来のラック・ピニオン駆動機構によれば、バネに支持された球状部材とカムとの関係に基づいてピニオンの停止位置を管理することができ、原理的に、ラックとピニオンの間で歯先の衝突が生じないという利点を有する。しかしながら、ピニオンの回転に関し高速で回転駆動力伝達を行う場合、回転停止角度精度は機械的構造部分の制約を受け、ピニオンを常に一定の位置で停止させることができず、機械的構造部分にガタが生じ、さらに摩擦が生じるため、機械的構造部分の調整を常に繰り返さなければならないという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、上記問題を解決することにあり、基板トレイの搬送機構に利用されるラック・ピニオン駆動機構において、簡単な構成でラックとピニオンの歯先の衝突を回避し、ラックとピニオンの間でスムーズな噛み合いを実現でき、メンテナンスが容易な真空処理装置のラック・ピニオン駆動機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】
本発明に係る真空処理装置のラック・ピニオン駆動機構は、上記目的を達成するため、次のように構成される。
第1のラック・ピニオン駆動機構(請求項1に対応)は、基板トレイに固定されたラックと、動力伝達機構に連結されたピニオン軸の一端に設けられかつ真空処理室内で回転可能に設けられたピニオンとを備え、ラックとピニオンを噛み合わせピニオンの回転動作で基板トレイを搬送する真空処理装置のラック・ピニオン駆動機構であり、動力伝達機構は、真空処理室の外側に設けられ、かつ外部より動力伝達手段で動力を与えられるギヤと、クラッチ機構とを有し、ギヤとピニオン軸は同軸的な位置関係に配置され、クラッチ機構は、ギヤのギヤ軸部とピニオン軸との間の結合と分離を行うように設けられる。上記ラック・ピニオン駆動機構は、さらに、真空処理装置の外側であってかつギヤよりも外側に位置するピニオン軸の他端に設けられ、円板状の磁性材料で作られると共にピニオンの歯の位相と同期関係を有する複数の凸部を円周部に備えた位置調整板と、記位置調整板の近くに配置され、位置調整板に形成された凸部に対向する磁極を有しかつ位置調整板を所定位置に停止させる磁石と、一方向に直線的に移動するラックの移動方向においてピニオンの配置位置よりも下流側に配置され、ラックを検出しないときにはクラッチ機構を分離動作させ、ラックを検出したときにはクラッチ機構を結合動作させるラック検出器と、を備える。ラック検出器がラックを検出していないときには、クラッチ機構を分離動作状態に維持してピニオンを所定位置に停止させ、ラック検出器がラックを検出したときには、クラッチ機構を結合動作状態に維持してギヤからの回転駆動力を伝達してピニオンの回転を開始する。
上記のラック・ピニオン駆動機構では、ピニオンの他端に取り付けたピニオンと同期関係を維持する位置調整板と、この位置調整板の停止位置を決定する磁石とを設けるようにしたため、ピニオンの回転停止位置は、ラックの噛み合いが円滑に行われる位置にセットされる。ピニオンに回転力を伝える動力伝達機構は、クラッチで結合状態または分離状態にセットされる。クラッチの動作はラック検出器の検出信号に基づいて行われる。位置調整板の円周部に形成された複数の凸部の個数および位置は、ピニオンの複数の歯と実質的に同じであることが好ましい。
第2のラック・ピニオン駆動機構(請求項2に対応)は、上記第1の構成において、真空処理室の壁部を通るピニオン軸の部分は回転導入機構で支持されている。ピニオンは真空処理室内に設けられ、上記位置調整板は真空処理室の外側に設けられるので、ピニオン軸は真空処理室の壁部を貫通することになる。従って、真空処理室の気密性(真空状態)を保持するために回転導入機構が設けられる。
第3のラック・ピニオン駆動機構(請求項3に対応)は、上記第2の構成において、回転導入機構は磁性流体を用いたシール機構であり、このシール機構と磁石の間には磁力遮蔽板が配置されることを特徴とする。回転導入機構は磁性流体を利用した装置で構成されるため、磁石から生じた磁力線が影響を与えないように磁力遮蔽板が配置される。
第4のラック・ピニオン駆動機構(請求項4に対応)は、上記第1の構成において、磁石を取り付ける台座は、磁石の位置を変更する位置調整機構を備えることを特徴とする。磁石の位置は、位置調整板を介してピニオンの回転停止位置を決定する。この回転停止位置を調整できるようにするために、位置調整機構を設ける。
第5のラック・ピニオン駆動機構(請求項5に対応)は、上記第1の構成において、ラックの歯列の先頭位置に球状先端部が形成された突起を設けたことを特徴とする。ラックの先部がピニオンと最初に係合するときには、球状突起とピニオンの歯が接触するようにし、ロック状態が発生するのを避け、滑らかな噛み合いが生じるようにしている。
第6のラック・ピニオン駆動機構(請求項6に対応)は、上記の各構成において、ピニオンに噛み合うアイドラギヤを設け、このアイドラギヤをラックに噛み合わせ、かつアイドラギヤの各歯の歯先を幅方向に傾斜させたことを特徴とする。アイドラギヤの歯先に傾斜をつけることにより、よりいっそう、滑らかな噛み合いを達成している。
【0008】
【発明の実施の形態】
【0009】
以下に、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0010】
図1は本発明に係るラック・ピニオン駆動機構の第1の実施形態を示し、図2はラック・ピニオン駆動機構の縦断面図である。図において、11はラック、12はピニオンである。ラック11は、縦方向にセットされた基板トレイ13の上部に、当該上部に沿って固定されている。ラック11は長形の形態を有し、側面に複数の歯を備えている。図1で、ラック11および基板トレイ13は、共に先部側の一部分が示されている。ラック11と基板トレイ13は、矢印14に示される方向に移動するものとする。最初、ラック11とピニオン12は噛み合ってない状態にあり、矢印14の方向にラック11が移動することにより、ラック11とピニオン12は噛み合う状態になる。図示された状態では、ラック11とピニオン12の噛み合いが完了し、両者が噛み合った関係に保持されている。
【0011】
基板トレイ13には、その一方の面に、処理対象である基板15が取り付けられている。基板トレイ13は基板15を真空処理室に搬送するための部材であり、従って図示された基板トレイ13は真空処理室の内部に存在する。図2において16は真空処理室の壁部の一部を示している。図1で真空処理室の壁部16の図示は省略されている。壁部16の下側は真空であり、その上側は大気の状態である。ピニオン12は真空処理室の内部に配置されている。実際上、基板トレイ13はガイド部材(図示せず)で支持され、このガイド部材に案内されて移動する。ピニオン12は、ラック11との噛み合い関係に基づいてラック11に対して動力を伝達し、これにより基板トレイ13を矢印14の方向に移動させる。
【0012】
上記ピニオン12はピニオン軸17の下端に固定されている。ピニオン軸17は、図2に示されるように、真空処理室の壁部16に固定された軸支持部材18と回転導入機構19で取り付けられている。軸支持部材18の下部は、真空処理室の壁部16に形成された孔16aに貫通されて配置される。軸支持部材18と回転導入機構19は各軸線が一致するようにして配置され、真空処理室の壁部16にボルト等で固定された軸支持部材18の上に、さらに回転導入機構19がボルト等で固定されている。ピニオン軸17は、上記のごとく取り付けらた円筒型の軸支持部材18と回転導入機構19の中に挿通され、支持される。回転導入機構19は内部には磁性流体20を利用したシール部を備え、真空処理室の真空性を保持している。回転導入機構19のシール部の構成はこれに限定されるものではない。また軸支持部材18と回転導入機構19の中に挿通されたピニオン軸17は、機械的構造として複数のボールベアリング21によって支持されている。ピニオン軸17の上部は、回転導入機構19からさらに上方に延設され、その上端に位置調整板22が固定される。位置調整板22は、その円周部に複数の凸部22aが形成されている。位置調整板22は、磁性材料で作られ、円板状部材である。凸部22aの数は好ましくはピニオン12の歯の数と同じであり、かつ両者が同位相となるように配置されている。位置調整板22の凸部22aとピニオン12の歯は各々の位相が同期関係を有すればよく、凸部22aの数は任意である。
【0013】
上記位置調整板22に対して、同じ高さ位置にて、かつ凸部22aの寸法に対応した寸法を有する磁石(永久磁石または電磁石等)23が配置される。磁石23の一端の磁極が位置調整板22の凸部22aの先部に対向している。かかる磁石23は、上記回転導入機構19に固定された支持板24上に立設される支柱25の上に固定されている。支持板24には位置調整用スリット26が形成されており、ネジ式調整器27で磁石23の配置位置を変更することができるようになっている。また、位置調整板22と前述の回転導入機構19の間には、回転導入機構19内の磁性流体に対する磁場の影響を実用上問題とならない程度に低減させる磁力遮蔽板28が設けられている。この磁力遮蔽板28は好ましくは下記のクラッチ機構31の下側に配置される。
【0014】
上記ピニオン軸17に回転駆動力を伝える動力伝達機構は、ベルト29とギヤ30とクラッチ機構31から構成される。ベルト29は図示しないモータによって矢印32のごとく回転し、ギヤ30を回転させる。ギヤ30は、ピニオン軸17と同軸的に配置されている。クラッチ機構31は、図2に示されるように、回転導入機構19の上端部に固定され、ピニオン軸17と同軸的な位置関係に配置される。クラッチ機構31内には電磁石31aが内蔵されており、電磁石が励磁されると、クラッチ板31bが結合されてベルト29の回転駆動力がピニオン軸17に伝達され、電磁石の励磁が解除されると、クラッチ板31bが分離され、ピニオン軸17の回転が停止する。ピニオン軸17の回転が停止する時、ピニオン軸17の回転停止位置は、位置調整板22と磁石23の位置関係に基づいて決定される。上記クラッチ機構31内の電磁石31aの励磁動作(結合動作)および非励磁動作(分離動作)は、ラック11の到来の有無を検出するラック検出器33の検出信号34に基づいて行われる。ラック検出器33は例えば真空処理室の内部に配置され、光学的にラックの存在を検出する。ラック検出器33がラック11を検出していないときには、ラック11とピニオン12は噛み合っていないので、クラッチ機構31を分離動作状態に維持し、ピニオン12を所定の位置に停止させる。ラック検出器33がラック11を検出したときには、図1に示されるごとくラック11とピニオン12は噛み合いを完了した状態にあるから、クラッチ機構31を結合動作状態に維持し、回転駆動力を伝達してピニオン12の回転を開始する。ピニオン12が回転すると、真空処理装置でラック11すなわち基板トレイ13が矢印14の方へ搬送される。
【0015】
図1で11aはラック11の先端部である。ラック11の先端部11aの側面であって、歯の並び(歯列)の先頭にラックガイド35が設けられている。ラックガイド35は突起状で、その先部が球形状となっている。ラックガイド35のラックの歯の間隔は、ラック11における歯列の間隔と同じである。このラックガイド35は、ラック11とピニオン12の噛み合いを最初の段階で円滑に行うための機構である。
【0016】
次に、上記構成を有するラック・ピニオン駆動機構の動作を説明する。図示しないモータの動作によってベルト29が回転動作している場合、ベルト29の回転駆動力は、ギヤ30に伝達される。ラック11がピニオン12と噛み合う前の段階では、クラッチ機構31は分離動作状態にあり、ピニオン軸17に回転駆動力が伝達されず、ピニオン12は停止状態にある。クラッチ機構31が分離動作状態にあるとき、磁石23の着磁力によって、位置調整板22の円周部に設けられた凸部22aのうちいずれかの凸部の先端が磁石23に対して常に最短距離に位置するように、ピニオン軸17は回転を停止し、静止する。すなわち位置調整板22はベルト29から回転駆動力を受けない限り、位置調整板22の凸部22aの先端と磁石23との距離が最短距離に保持されることになる。
【0017】
上記位置調整板22と磁石23の関係に基づくピニオン軸17の停止位置は、位置調整板22の凸部22aの位相とピニオン12の歯の位相との同期関係に従って、予め、停止状態にあるピニオン12が、到来したラック11と噛み合うときに歯先の衝突が生じない位置に設定されている。このように上記の位置調整板22と磁石23からなるピニオン停止機構は、ラック11とピニオン12が噛み合うのに先立って、ピニオン12を所定の回転角度位置に停止させる。この回転角度位置は、ラックガイド35がピニオン12に向かって前進したときにピニオン12における噛み合い開始部との歯先衝突を起こさない角度位置である。なお、ピニオン12の上記所定回転角度位置を最適に調整するため、ネジ式調整器27によって磁石23の配置位置を変化させることができる。
【0018】
ピニオン12が上記所定回転角度位置に停止している状態において、ラック11が搬送されてくる。ピニオン12の停止角度位置は、基板トレイ13とラック11が矢印14の方向に移動し、その結果ラックガイド35がピニオン12に向かって前進したときに、ラックガイド35とピニオン12の噛み合い開始部との歯先衝突を起こさない角度位置であるため、ラックガイド35とピニオン12は歯先の衝突を起こすことなく噛み合う。このとき、ラック11の歯の位相とピニオン12の歯の位相は同期がとれた状態となっている。ラックガイド35がさらに前進することにより、位相が同期状態にあるラック11の歯とピニオン12の歯は円滑な噛み合い状態に移行する。ラックガイド35の先端は球形状となっているため、ラックとピニオンは滑らかに噛み合う。
【0019】
ラック11が前進して、ラック検出器33がラック11を検出すると、クラッチ機構31が結合動作を行い、回転駆動力をピニオン軸17に伝達する。その結果、磁石23に基づく磁力を上回る回転駆動力がピニオン軸17および位置調整板22に加わり、ピニオン12が回転を開始し、ラック11および基板トレイ13を矢印14の方向へ継続して搬送する。ラック11等の搬送が終了すると、再びクラッチ機構31が分離動作状態となり、ピニオン12を所定の回転角度位置に停止させる。
【0020】
次に図3と図4を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。図3は図1と同じ図であり、図4は図3における要部(アイドラギヤ)を拡大して示した断面図である。本実施形態では、ピニオン12に対して中間ギヤ36を噛み合わせ、中間ギヤ36とアイドラギヤ37を同じ軸に固定し、このアイドラギヤ37をラック11と噛み合わせるように構成されている点に特徴がある。その他の構成は、前述の第1実施形態と実質的に同じであり、その説明を省略する。なお図3では基板トレイやラック検出器等の図示が省略されている。上記アイドラギヤ37は、図4に示されるように、その歯先の少なくとも一部を幅方向に傾斜させるように形成されている。このように傾斜37aを設けることにより、アイドラギヤ37の歯にラックガイド11が噛み合うときによりいっそう円滑に噛み合いが行えるという利点が発揮される。
【0021】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように本発明によれば、ラック・ピニオン駆動機構を利用した真空処理装置の搬送装置において、位置調整板と磁石からなるピニオン停止機構によってピニオンを所定回転角度位置に停止させるようにしたため、簡単な構成でラックとピニオンの歯先の衝突を回避でき、ラックとピニオンの間でスムーズな噛み合いを実現でき、容易にメンテナンスを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す要部の斜視図である。
【図2】第1実施形態の要部の縦断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す要部の斜視図である。
【図4】アイドルギヤの断面図である。
【符号の説明】
11 ラック
12 ピニオン
13 基板トレイ
16 壁部
17 ピニオン軸
19 回転導入機構
22 位置調整板
22a 凸部
23 磁石
28 磁力遮蔽板
29 ベルト
30 ギヤ
31 クラッチ機構
32 ラック検出器
35 ラックガイド
36 中間ギヤ
37 アイドラギヤ
37a 傾斜

Claims (6)

  1. 基板トレイに固定されたラックと、動力伝達機構に連結されたピニオン軸の一端に設けられかつ真空処理室で回転可能に設けられたピニオンを備え、前記ラックと前記ピニオンを噛み合わせ前記ピニオンの回転動作で前記基板トレイを搬送する真空処理装置のラック・ピニオン駆動機構において、
    前記動力伝達機構は、前記真空処理室の外側に設けられ、かつ外部より動力伝達手段で動力を与えられるギヤと、クラッチ機構とを有し、
    前記ギヤと前記ピニオン軸は同軸的な位置関係に配置され、
    前記クラッチ機構は、前記ギヤのギヤ軸部と前記ピニオン軸との間の結合と分離を行うように設けられ、
    さらに、
    前記真空処理装置の外側であってかつ前記ギヤよりも外側に位置する前記ピニオン軸の他端に設けられ、円板状の磁性材料で作られると共に前記ピニオンの歯の位相と同期関係を有する複数の凸部を円周部に備えた位置調整板と、
    前記位置調整板の近くに配置され、前記位置調整板に形成された前記凸部に対向する磁極を有しかつ前記位置調整板を所定位置に停止させる磁石と、
    一方向に直線的に移動する前記ラックの移動方向において前記ピニオンの配置位置よりも下流側に配置され、前記ラックを検出しないときには前記クラッチ機構を分離動作させ、前記ラックを検出したときには前記クラッチ機構を結合動作させるラック検出器と、を備え、
    前記ラック検出器が前記ラックを検出していないときには、前記クラッチ機構を分離動作状態に維持して前記ピニオンを所定位置に停止させ、前記ラック検出器が前記ラックを検出したときには、前記クラッチ機構を結合動作状態に維持して前記ギヤからの回転駆動力を伝達してピニオンの回転を開始する、
    ことを特徴とする真空処理装置のラック・ピニオン駆動機構。
  2. 前記真空処理室の壁部を通る前記ピニオン軸の部分は回転導入機構で支持されていることを特徴とする請求項1記載の真空処理装置のラック・ピニオン駆動機構。
  3. 前記回転導入機構は磁性流体を用いたシール機構であり、このシール機構と前記磁石の間には磁力遮蔽板が配置されることを特徴とする請求項2記載の真空処理装置のラック・ピニオン駆動機構。
  4. 前記磁石を取り付ける台座は、前記磁石の位置を変更する位置調整機構を備えることを特徴とする請求項1記載の真空処理装置のラック・ピニオン駆動機構。
  5. 前記ラックの歯列の先頭位置に球状先端部が形成された突起を設けたことを特徴とする請求項1記載の真空処理装置のラック・ピニオン駆動機構。
  6. 前記ピニオンに噛み合うアイドラギヤを設け、このアイドラギヤを前記ラックに噛み合わせ、かつ前記アイドラギヤの各歯の歯先を幅方向に傾斜させたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の真空処理装置のラック・ピニオン駆動機構。
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