JP2015205743A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリアをより安定して移送する搬送装置を提供すること。【解決手段】本発明にかかる搬送装置は、厚みの薄い略直方体形状であって、側面にＳ極とＮ極が互い違いになるように永久磁石を埋め込まれたキャリアと、前記永久磁石に対向する位置に、螺旋形状のＳ極と螺旋形状のＮ極とが組み合わされた円柱形状の螺旋状マグネットと、前記螺旋状マグネットを回転制御する駆動部と、前記キャリアを搬送方向に移動可能に支持するためのローラと、を有し、前記駆動部は、前記キャリアが前記搬送装置から持ち上げられる際に、前記螺旋状マグネットを前記キャリアが移動される方向とは逆方向に回転させ、前記キャリアが前記搬送装置に搭載される際は、キャリアが移動される方向と同じ方向に回転させるものである。【選択図】図１

Description

本発明は搬送装置に関する。
搬送装置において、永久磁石を埋め込まれたキャリアと、このキャリアの永久磁石に対向する位置に磁石を備えたチャンバと、を有し、磁石の力を利用して、キャリアをコンベア上で搬送する技術が知られている。
特許文献１には、螺旋状磁気結合部を備えた搬送装置が記載されている。特許文献１に記載の技術では、永久磁石を埋め込まれたキャリアと、キャリアの永久磁石に対応する位置に配置された螺旋状磁気結合部とを、を有し、螺旋状磁気結合部を回転させることにより、キャリアを搬送する。
特開平１１−０３９０３５号公報
しかしながら、特許文献１に記載の技術では、キャリアを搬送装置から移送する際に、螺旋状磁気結合部の磁力によりキャリアが引かれ、不安定になってしまうという問題があった。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、キャリアをより安定して移送する搬送装置を提供することを課題とする。
本発明にかかる搬送装置は、厚みの薄い略直方体形状であって、側面にＳ極とＮ極が互い違いになるように永久磁石を埋め込まれたキャリアと、前記永久磁石に対向する位置に、螺旋形状のＳ極と螺旋形状のＮ極とが組み合わされた円柱形状の螺旋状マグネットと、前記螺旋状マグネットを回転制御する駆動部と、前記キャリアを搬送方向に移動可能に支持するためのローラと、を有し、前記駆動部は、前記キャリアが前記搬送装置から持ち上げられる際に、前記螺旋状マグネットを前記キャリアが移動される方向とは逆方向に回転させ、前記キャリアが前記搬送装置に搭載される際は、キャリアが移動される方向と同じ方向に回転させるものである。これにより、キャリアが搬送装置から移送される際受ける磁力の影響をより低減することができる。
本発明によれば、キャリアをより安定して移送する搬送装置を提供することができる。
実施の形態にかかる搬送装置の斜視図と断面図とを示す。
実施の形態
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図１は、実施の形態にかかる搬送装置の斜視図と断面図とを示す。搬送装置１は、キャリア１１と、螺旋状マグネット１２と、駆動部１３（不図示）と、ローラ１４と、固定台１５と、を備える。なお、便宜上、Ｚ軸方向を上、Ｚ軸負方向を下と記載することがある。
キャリア１１は、厚みの薄い略直方体形状である。図１（ｂ）に示すように、キャリア１１の側面には、Ｓ極とＮ極が互い違いになるように永久磁石１１１が埋め込まれている。
螺旋状マグネット１２は、マグネット１２１と、軸１２２とを有する。マグネット１２１は略円柱形状であり、複数個が軸１２２に取り付けられている。またマグネット１２１は、キャリア１１の永久磁石１１１に対向する位置に、螺旋形状のＳ極と螺旋形状のＮ極とが組み合わされている。
ローラ１４は、キャリア１１を搬送方向に移動可能に支持するものである。ここでは、キャリア１１の側面と、下面と、を支持するように固定台１５上に配置されている。
駆動部１３（不図示）は、螺旋状マグネット１２を回転制御する。駆動部１３は、キャリア１１を搬送装置１の搬送方向に移動する際には、移動速度に応じて、螺旋状マグネット１２を回転させる。駆動部１３は、キャリア１１が、外部のマニピュレータにより、搬送装置１上から持ち上げられて、移送されようとするとき、言い換えれば、Ｘ軸正方向にキャリア１１が移動されるとき、キャリアの移動方向とは逆方向に（図１に示す矢印と同じ回転方向に）螺旋状マグネット１２を回転制御する。また、駆動部１３は、キャリア１１が搬送装置１に搭載される際には、キャリアが移動される方向と同じ方向に回転させる。
実施の形態にかかる搬送装置１は、キャリア１１の側面に永久磁石１１１を設け、永久磁石１１１に対向する位置に螺旋状マグネット１２を設置して、かつ、キャリア１１の側面と下面とに接するようにローラ１４を設けている。そのため、発塵をきわめて抑えてキャリア１１を搬送することができ、かつ、キャリア１１を搬送装置１から脚脱することが容易である。
また、キャリア１１の下面にもローラ１１を設けることで、移動方向の摩擦が抑制される。これにより、螺旋状マグネット１２によるキャリア１１の位置決めをより高精度とすることができる。
また、キャリア１１がマニピュレータによりピックアップされる際に、螺旋状マグネット１２の螺旋形状により、磁力でキャリア１１が螺旋状マグネット１２の方向に引っ張られる問題が発生するが、駆動部１３が螺旋状マグネット１２を、キャリア１１の上下に合わせて回転又は逆回転させることにより、この問題を解決することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
１ 搬送装置
１１ キャリア
１２ 螺旋状マグネット
１３ 駆動部
１４ ローラ
１１１ 永久磁石
１５ 固定台

Claims (1)

  1. 搬送装置であって、
    厚みの薄い略直方体形状であって、側面にＳ極とＮ極が互い違いになるように永久磁石を埋め込まれたキャリアと、
    前記永久磁石に対向する位置に、螺旋形状のＳ極と螺旋形状のＮ極とが組み合わされた円柱形状の螺旋状マグネットと、
    前記螺旋状マグネットを回転制御する駆動部と、
    前記キャリアを搬送方向に移動可能に支持するためのローラと、を有し、
    前記駆動部は、前記キャリアが前記搬送装置から持ち上げられる際に、前記螺旋状マグネットを前記キャリアが移動される方向とは逆方向に回転させ、前記キャリアが前記搬送装置に搭載される際は、キャリアが移動される方向と同じ方向に回転させる、搬送装置。
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