JPH10159612A - 自動変速機のクリープ防止装置 - Google Patents

自動変速機のクリープ防止装置

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JPH10159612A
JPH10159612A JP8319593A JP31959396A JPH10159612A JP H10159612 A JPH10159612 A JP H10159612A JP 8319593 A JP8319593 A JP 8319593A JP 31959396 A JP31959396 A JP 31959396A JP H10159612 A JPH10159612 A JP H10159612A
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creep
friction element
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automatic transmission
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卓 村杉
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弘正 酒井
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    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/20Preventing gear creeping ; Transmission control during standstill, e.g. hill hold control
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H2061/207Preventing gear creeping ; Transmission control during standstill, e.g. hill hold control by neutral control

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦要素をスリップ状態にしてクリープ防止
を開始する時と、再締結させて制御を終了する時との双
方で、エンジン回転が変化しないようにする。 【解決手段】 瞬時t1 以後、油圧Pc を低下させて瞬
時t2 にフォワードクラッチをスリップ状態にし、クリ
ープ防止を開始する時、エンジン回転数Ne が実線のよ
うに空吹けるのを、瞬時t2 のエンジン回転数Ne1から
求めたストールトルクに対応する吸入空気量の低下(−
ΔQ1 )により破線のように防止する。また瞬時t3
後、油圧Pc を上昇させて瞬時t4 にフォワードクラッ
チを再締結させ、クリープ防止を終了する時、エンジン
回転数Ne が実線のように落ち込むのを、瞬時t4 のエ
ンジン回転数Ne2から求めたストールトルクに対応する
吸入空気量の増大(+ΔQ2 )により破線のように防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体伝動装置の引
き摺り伝動により生ずる自動変速機のクリープ現象を防
止するための、自動変速機のクリープ防止装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機においては、エンジン回転を
流体伝動装置を介して入力するため、自動変速機を走行
レンジにした動力伝達可能な状態での停車中に、該流体
伝動装置の引き摺りトルクが車両を微速走行される、所
謂クリープ現象が発生するのを免れない。この微速走行
を運転者はブレーキを作動させて防止するが、この間、
燃費の悪化や、振動の問題を生じ易い。
【0003】そこで、上記走行レンジで自動変速機を動
力伝達可能な状態にするために油圧作動されている摩擦
要素の作動油圧を低下させ、該作動中の摩擦要素をスリ
ップ状態にすることで、流体伝動装置によるクリープト
ルクの伝達を低減するようにしたクリープ防止装置が提
案されている。
【0004】ところで、当該クリープ防止制御の開始に
際し、摩擦要素を作動油圧の低下により締結状態からス
リップ状態にするとき、エンジンへの負荷が低下するこ
とによって、エンジン回転数Ne が図11の瞬時t2
後における実線で示すように上昇し、所謂エンジンの空
吹けを生じ、乗員に違和感を与える。
【0005】また、ブレーキの解除などに伴うクリープ
防止制御の終了に際し、摩擦要素を作動油圧の上昇によ
りスリップ状態から再締結させるときは、エンジンへの
負荷が増大することによって、エンジン回転数Ne が図
11の瞬時t4 直後における実線で示すように低下し、
所謂エンジンのアイドリング振動や、エンジンストール
を発生する懸念がある。
【0006】後者の問題解決のために従来、例えば特開
昭63−163068号公報に記載のように、流体伝動
装置の出力回転数が設定値未満に低下した時をもって摩
擦要素の再締結を検知し、当該再締結の検知時にエンジ
ン出力を増大させることで、エンジンストールの発生を
防止するように対策したクリープ防止装置が提案されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
対策はクリープ防止制御の終了時におけるエンジンスト
ール対策でしかなく、クリープ防止制御の開始時におけ
るエンジンの空吹けについて何の対策もしていない。
【0008】また、上記の文献に記載されたクリープ防
止制御の終了時におけるエンジンストール対策とて、そ
のためのエンジン出力を増大制御がエンジンの運転状態
に応じなされていないため、確実にエンジン回転数を不
変に維持し得るというものでないし、加えて、流体伝動
装置の出力回転数が設定値未満に低下した時をもって摩
擦要素の再締結を検知するというのでは、上記エンジン
出力増大制御の応答遅れが大きくなるという懸念も払拭
しきれない。
【0009】本発明は、これらの問題を解消した自動変
速機のクリープ防止装置を提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的のため、請求項
1に記載された第1発明は、流体伝動装置を介してエン
ジンの回転を入力され、複数の摩擦要素の選択的油圧作
動により選択された変速段でエンジン回転を変速して出
力する自動変速機に用いられ、前記流体伝動装置による
クリープトルクの伝達を低減するクリープ防止のため
に、前記作動中の摩擦要素の作動油圧を所定勾配で低下
させることにより、該摩擦要素をスリップ状態にするよ
うにした自動変速機のクリープ防止装置において、前記
作動中の摩擦要素のスリップ開始時からクリープ防止制
御期間中、前記エンジンの吸入空気量を所定量減少させ
るよう構成したことを特徴とするものである。
【0011】そして、請求項2に記載された第2発明
は、流体伝動装置を介してエンジンの回転を入力され、
複数の摩擦要素の選択的油圧作動により選択された変速
段でエンジン回転を変速して出力する自動変速機に用い
られ、前記流体伝動装置によるクリープトルクの伝達を
低減するクリープ防止のために、前記作動中の摩擦要素
の作動油圧を所定勾配で低下させることにより、該摩擦
要素をスリップ状態にするようになし、該スリップ状態
の摩擦要素を、作動油圧の所定勾配での上昇により再締
結させることで、クリープ防止制御を終了するようにし
た自動変速機のクリープ防止装置において、前記作動中
の摩擦要素のスリップ開始時からクリープ防止制御期間
中、前記エンジンの吸入空気量を所定量減少させると共
に、前記スリップ状態の摩擦要素の再締結時に前記エン
ジンの吸入空気量を所定量増大させるよう構成したこと
を特徴とするものである。
【0012】また、請求項3に記載された第3発明は、
上記第1発明または第2発明において、前記エンジン吸
入空気量の所定の減少量を、前記作動中の摩擦要素がス
リップを開始する直前のエンジン回転数が高いほど大き
くしたことを特徴とするものである。
【0013】請求項4に記載された第4発明は、第1発
明乃至第3発明のいずれかにおいて、前記エンジン吸入
空気量の所定の減少量を、前記作動中の摩擦要素のスリ
ップ開始によってもエンジンの空吹けが生じないような
減少量にするよう構成したことを特徴とするものであ
る。
【0014】請求項5に記載された第5発明は、第3発
明または第4発明において、前記エンジン吸入空気量の
所定の減少量を、前記作動中の摩擦要素がスリップを開
始する直前のエンジン回転数から求めた前記流体伝動装
置のストールトルクを基に算出するよう構成したことを
特徴とするものである。
【0015】請求項6に記載された第6発明は、第2発
明乃至第5発明のいずれかにおいて、前記スリップ状態
の摩擦要素の再締結を、前記流体伝動装置の入出力回転
数差が設定値以上増大した時をもって検出するよう構成
したことを特徴とするものである。
【0016】請求項7に記載された第7発明は、第2発
明乃至第6発明のいずれかにおいて、前記エンジン吸入
空気量の所定の増大量を、前記スリップ状態の摩擦要素
の再締結が検知された時のエンジン回転数が高いほど大
きくしたことを特徴とするものである。
【0017】請求項8に記載された第8発明は、第2発
明乃至第7発明のいずれかにおいて、前記エンジン吸入
空気量の所定の増大量を、前記スリップ状態の摩擦要素
の再締結によってもエンジン回転数の低下が生じないよ
うな増大量にするよう構成したことを特徴とするもので
ある。
【0018】請求項9に記載された第9発明は、第2発
明乃至第8発明のいずれかにおいて、前記エンジン吸入
空気量の所定の増大量を、前記スリップ状態の摩擦要素
の再締結が検知された時のエンジン回転数から求めた前
記流体伝動装置のストールトルクを基に算出するよう構
成したことを特徴とするものである。
【0019】
【発明の効果】第1発明において自動変速機は、複数の
摩擦要素の選択的油圧作動により選択された変速段で流
体伝動装置からのエンジンの回転を変速して出力する。
【0020】一方でクリープ防止装置は、上記流体伝動
装置によるクリープトルクの伝達を低減するに際し、上
記作動中の摩擦要素の作動油圧を所定勾配で低下させる
ことにより、該摩擦要素をスリップ状態にする。
【0021】ところで第1発明においては特に、上記作
動中の摩擦要素のスリップ開始時からクリープ防止制御
期間中、エンジンの吸入空気量を所定量減少させること
から、当該吸入空気量の所定量の減少がクリープ防止制
御の開始時におけるエンジンの空吹けを防止することと
なり、従来において問題となっていたエンジンの空吹け
に伴う乗員への違和感を防止することができる。
【0022】第2発明においてクリープ防止装置は、流
体伝動装置によるクリープトルクの伝達を低減するに際
し、上記作動中の摩擦要素の作動油圧を所定勾配で低下
させることにより、該摩擦要素をスリップ状態となし、
該スリップ状態の摩擦要素を、作動油圧の所定勾配での
上昇により再締結させることで、クリープ防止制御を終
了する。
【0023】ところで第2発明においては特に、上記作
動中の摩擦要素のスリップ開始時からクリープ防止制御
期間中、エンジンの吸入空気量を所定量減少させること
から、第1発明におけると同様にクリープ防止制御の開
始時におけるエンジンの空吹けを防止することができ、
加えて上記スリップ状態の摩擦要素の再締結時にエンジ
ンの吸入空気量を所定量増大させることから、これによ
り、当該クリープ防止制御の終了時において従来生じて
いたアイドリング振動の問題や、エンジンストールの問
題をも解消するとができる。
【0024】第3発明においては、上記エンジン吸入空
気量の所定の減少量を、上記作動中の摩擦要素がスリッ
プを開始する直前のエンジン回転数が高いほど大きくし
たことから、エンジン吸入空気量の減少量を、クリープ
防止制御の開始時におけるエンジン空吹け量に符合させ
得ることとなり、エンジンの空吹けを確実に防止するこ
とができる。
【0025】第4発明においては、上記エンジン吸入空
気量の所定の減少量を、上記作動中の摩擦要素のスリッ
プ開始によってもエンジンの空吹けが生じないような減
少量にすることから、エンジン吸入空気量の減少量を、
クリープ防止制御の開始時におけるエンジン空吹け量に
完全に対応させ得ることとなり、エンジンの空吹けを完
璧に防止することができる。
【0026】第5発明においては、上記エンジン吸入空
気量の所定の減少量を、上記作動中の摩擦要素がスリッ
プを開始する直前のエンジン回転数から求めた流体伝動
装置のストールトルクを基に算出することから、この場
合もエンジン吸入空気量の減少量を、クリープ防止制御
の開始時におけるエンジン空吹け量に完全に対応させ得
ることとなり、エンジンの空吹けを完璧に防止するとい
う、第4発明と同様の作用効果を達成することができ
る。
【0027】第6発明においては、上記スリップ状態の
摩擦要素の再締結を、流体伝動装置の入出力回転数差が
設定値以上増大した時をもって検出することから、当該
再締結を流体伝動装置の出力回転数のみをもって検出す
る従来の構成に較べ、再締結の検出を高精度および高応
答に行うことができ、上記スリップ状態の摩擦要素の再
締結時にエンジンの吸入空気量を所定量増大させて、ク
リープ防止制御の終了時におけるアイドリング振動の問
題や、エンジンストールの問題を解消するという作用効
果を、一層高精度および高応答に達成することができ
る。
【0028】第7発明においては、上記エンジン吸入空
気量の所定の増大量を、上記スリップ状態の摩擦要素の
再締結が検知された時のエンジン回転数が高いほど大き
くしたことから、エンジン吸入空気量の増大量を、クリ
ープ防止制御の終了時におけるエンジン回転数の低下量
に符合させ得ることとなり、クリープ防止制御の終了時
におけるアイドリング振動の問題や、エンジンストール
の問題を確実に解消することができる。
【0029】第8発明においては、上記エンジン吸入空
気量の所定の増大量を、上記スリップ状態の摩擦要素の
再締結によってもエンジン回転数の低下が生じないよう
な増大量にすることから、エンジン吸入空気量の増大量
を、クリープ防止制御の終了時におけるエンジン回転数
の低下量に完全に対応させ得ることとなり、クリープ防
止制御の終了時におけるアイドリング振動の問題や、エ
ンジンストールの問題を完璧に解消することができる。
【0030】第9発明においては、上記エンジン吸入空
気量の所定の増大量を、上記スリップ状態の摩擦要素の
再締結が検知された時のエンジン回転数から求めた流体
伝動装置のストールトルクを基に算出することから、こ
の場合もエンジン吸入空気量の増大量を、クリープ防止
制御の終了時におけるエンジン回転数の低下量に完全に
対応させ得ることとなり、クリープ防止制御の終了時に
おけるアイドリング振動の問題や、エンジンストールの
問題を完璧に解消するという、第8発明と同様の作用効
果を達成することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態に
なる自動変速機のクリープ防止装置を示すシステム図で
ある。本実施の形態になる自動変速機のクリープ防止装
置10は、自動変速機の前進第1速で締結作動されるべ
き発進用摩擦要素であるフォワードクラッチ(発進クラ
ッチ)11を半締結状態(スリップ状態)にしてクリー
プ防止を行うよう構成する。
【0032】図1において、12はトルクコンバータ
(流体伝動装置)を示し、ポンプインペラ12pと、タ
ービンランナ12tと、ステータ12sとで構成する。
そしてトルクコンバータ12は、ポンプインペラ12p
をエンジンクランクシャフト13に、また、タービンラ
ンナ12tを自動変速機の入力軸14に結合し、ステー
タ12sを変速機ケース15上にワンウエイクラッチ1
2oを介して乗せることにより実用する通常のものとす
る。
【0033】ここでトルクコンバータ12は、内部作動
流体を介してクランクシャフト13からのエンジン回転
(回転数Ne )を、トルク増大しつつ自動変速機の入力
軸14に伝達するもので、自動変速機への入力回転数を
t とする。
【0034】自動変速機は、フォワードクラッチ11を
含む複数の摩擦要素(図示せず)を具え、これらフォワ
ードクラッチ11を含む複数の摩擦要素を選択的に油圧
作動(締結)させることで対応変速段を選択するもので
ある。
【0035】本実施の形態においては、自動変速機を走
行レンジにして停車している間に締結作動されて自動変
速機を前進第1速選択状態にするフォワードクラッチ1
1を半締結状態(スリップ状態)にしてクリープ防止を
行うようにするために、フォワードクラッチ11の作動
油圧PC を制御するオイルプレッシャモジュレータ16
を設ける。
【0036】このオイルプレッシャモジュレータ(以
下、OPMと称する)16は、自動変速機のライン圧P
L を油路17から入力ポート18に供給され、出力ポー
ト19を油路20を経てフォワードクラッチ11の作動
油圧室11aに接続し、その他にドレンポート21を有
するもので、スプール22の一端にソレノイド(アクチ
ュエータ)23による電磁力を図中左向きに作用させ、
スプール22の他端が臨む室24にポート22aを経て
ポート19の出力圧、つまり、フォワードクラッチ11
の作動油圧PC をフィードバックさせる。
【0037】かかるOPM16は、入力ポート18への
ライン圧PL を元圧として、ソレノイド23への電流値
X に応じた電磁力に対応する油圧PC を作りだすリニ
ヤソレノイド弁として機能し、この油圧PC を油路20
によりフォワードクラッチ11の作動油圧室11aにフ
ォワードクラッチ作動油圧として向かわせるものとす
る。ここで、フォワードクラッチ11は作動油圧PC
比例した締結力を発生することができる。
【0038】ソレノイド23への電流値iX は、コント
ロールユニット30によりこれを制御することとし、こ
のコントロールユニット30には、後述する入力センサ
群31からの信号を供給する。
【0039】なおコントロールユニット30は、マイク
ロコンピュータを用いた車載型のものであり、入力回路
151、RAM152、ROM153、CPU154、
クロック回路155および出力回路156を具える周知
のものとする。
【0040】入力回路151は、センサ群31の各セン
サからの入力信号をCPU154で演算処理し得るデジ
タル信号に変換して入力する回路である。またRAM1
52は、読み書きし得るメモリであり、各センサからの
入力信号の書き込みや、CPU154で演算中の情報の
書き込みや、書き込まれた情報の読み出しが行われる。
更にROM153は、読み出し専用メモリであり、CP
U154での演算処理に必要な情報等が予め記憶されて
おり、該情報は必要に応じてCPU154からの指令に
より読み出される。
【0041】CPU154は、各種入力情報を所定処理
条件に従って演算処理する装置であり、クリープ防止制
御やフォワードクラッチ作動制御等における入力情報の
処理を行うものであり、また、クロック回路155は、
CPU154における演算処理時間を設定する回路であ
る。出力回路156は、CPU154からの演算結果信
号に基づいてアクチュエータであるソレノイド23に対
し制御電流信号iX を出力する回路である。
【0042】入力センサ群31を構成するセンサとし
て、本実施の形態では、セレクト位置スイッチ161、
アイドルスイッチ162、油温センサ163、出力軸回
転数センサ164、エンジン回転数センサ165、ター
ビン回転数センサ166およびブレーキスイッチ167
を用いることとする。
【0043】セレクト位置スイッチ161は、自動変速
機の選択レンジ(選択位置)に応じた信号を出力するス
イッチであり、本実施の形態では、選択レンジがニュー
トラルレンジ(Nレンジ)のときスイッチONとなり、
選択レンジが走行レンジ(ドライブレンジ;Dレンジ)
のときのみスイッチOFFとなってスイッチ信号PSW
出力するものとする。
【0044】なお、セレクト位置スイッチ161が出力
するスイッチ信号PSWは、NレンジからDレンジに切り
換わったこと(N→Dセレクト操作がなされたこと)を
示すため、ライン圧供給開始時期を決定する信号として
用いられる。
【0045】アイドルスイッチ162は、エンジンのス
ロットルバルブが全閉状態(アイドル状態)か否かを検
出するスイッチであり、スロットルバルブが開状態のと
きスイッチOFFとなり、全閉状態のときのみON信号
によるスイッチ信号Idを出力する。なお、このアイド
ルスイッチ162の代わりにスロットルセンサを用いて
もよい。
【0046】油温センサ163は、変速機作動油温(A
TF温度)Tm を検出するセンサであり、油温信号T
atf を出力し、出力軸回転数センサ164は、変速機出
力軸の回転数Noを検出するセンサであり、この出力軸
回転数センサ164から出力される信号は車速を表わす
信号として用いる。
【0047】エンジン回転数センサ165は、クランク
シャフト13の回転数(エンジン回転数)Ne を検出す
るセンサであり、タービン回転数センサ166は、変速
機入力軸14の回転数(タービン回転数)Nt を検出す
るセンサである。
【0048】ブレーキスイッチ167は、ブレーキペダ
ル等に配置され、フットブレーキまたはサイドブレーキ
の作動を検出するセンサであり、ブレーキ作動時にはブ
レーキ作動信号Bを出力する。
【0049】コントロールユニット30は、ソレノイド
23へのOPM電流iX を制御する他に、エンジン制御
用コントローラ41へ後述の目標エンジン吸気変化量に
対応した補助空気導入制御弁42の制御指令変更量ΔD
を指令する用をなし、エンジン制御用コントローラ41
は当該指令変更量ΔDだけ補助空気導入制御弁42への
指令値を変更して、エンジンの吸入空気量を上記の目標
エンジン吸気変化量だけ変化させるものとする。
【0050】ここで補助空気導入制御弁42は、例えば
日産自動車(株)発行「新型車解説書 NISSAN
シーマ FGY32型系車の紹介」の第B−6頁および
第B−42頁にAACバルブとして記載されているよう
なデューティ制御弁とし、スロットルバルブに並列的に
設けられたバイパス回路中に挿入し、指令変更量ΔDに
応じた目標量だけエンジンの吸入空気量を増減し得るも
のとする。
【0051】CPU154は、上記入力センサ群31か
らの入力情報を基に、図2および図3のメインルーチン
を実行して、本発明が狙いとするクリープ防止制御、お
よびクリープ防止からの発進制御を以下のごとくに行
う。
【0052】先ず、図2のステップ51で、入力センサ
群31の対応するセンサより夫々、信号PSW,Id,N
o ,Bを読み込む。次のステップ52では、信号PSW
有無により走行レンジ(Dレンジ)か否かの判別を行
い、走行レンジであれば制御をステップ53に進め、走
行レンジでなければ制御をステップ57に進めて通常の
走行制御を行う。
【0053】ステップ53では、信号Idの有無により
アイドルスイッチONのアイドル状態か否かを判別し、
アイドル状態であれば制御をステップ54に進め、アイ
ドル状態でなければ制御をステップ57に進めて通常の
走行制御を行う。
【0054】ステップ54では、信号Bの有無によりブ
レーキONか否かを判別し、ブレーキONであれば制御
をステップ55に進め、ブレーキOFFであれば制御を
ステップ57に進めて通常の走行制御を行う。
【0055】ステップ55では、車速(変速機出力軸回
転数)No がほぼ0の停車中か否かを判別し、No がほ
ぼ0であればステップ56でクリープ防止制御の作動を
開始し、No がほぼ0でなければ制御をステップ57に
進めて通常の走行制御を行う。
【0056】結局、ステップ56での後述するクリープ
防止制御の作動が開始されるのは、「走行レンジ、アイ
ドル状態、ブレーキON、車速がほぼ0」という4つの
条件が全て満たされた場合だけであり、それ以外の場合
は通常の走行制御がなされることになる。
【0057】ステップ56でのクリープ防止制御作動の
開始は、図4につき後述するごときものとし、このステ
ップ56を実行した後、制御を図3の発進制御プログラ
ムのステップ61に進める。
【0058】図3のステップ61では、アイドルスイッ
チ162から信号Id、出力軸回転数センサ164から
の信号No 、ブレーキスイッチ167からの信号Bを読
み込み、次のステップ62では、信号Idの有無により
アイドルスイッチONのアイドル状態か否かを判別し、
アイドル状態(アクセルOFF)であれば制御をステッ
プ63に進め、アイドルスイッチOFFのアクセルON
状態となった場合には制御をステップ65に進めて、ア
クセルON時における所定のフォワードクラッチ締結制
御(発進制御)を行う。
【0059】ステップ63では、信号Bの有無によりブ
レーキONか否かを判別し、ブレーキONであれば制御
をステップ64に進め、ブレーキOFFであれば制御を
ステップ66に進めてアクセルOFF時における所定の
フォワードクラッチ締結制御を行う。
【0060】ステップ64では、車速No がほぼ0か否
かを判別し、No がほぼ0であれば制御を上記ステップ
61以降に戻し、No がほぼ0よりも大きくなったら制
御をステップ66に進めてアクセルOFF時のフォワー
ドクラッチ締結制御を行う。
【0061】結局、「クリープ防止制御作動中で、且
つ、アイドル状態」の場合であって、「ブレーキOF
F、またはNo >0」となった場合に限り、ステップ6
6でアクセルOFF時のフォワードクラッチ締結制御が
なされることになり、このフォワードクラッチ締結制御
では、フォワードクラッチ11を詳しくは図5につき後
述するようにして緩やかに締結させる。
【0062】このフォワードクラッチ締結制御は、次の
ステップ67でフォワードクラッチの締結が完了したと
判定されるまで繰り返される。なお、上記フォワードク
ラッチ締結完了の判定は、例えばタービン回転数および
車速の回転数差(Nt−No )がほぼ0になった時をも
って、締結完了と判定するようにする。
【0063】上記ステップ67の判定がYESとなるフ
ォワードクラッチの締結完了時に行われ、また、上記ア
クセルON時のフォワードクラッチ締結制御を行うステ
ップ65の後に行われるステップ68では、クリープ防
止制御の作動を終了(OFF)する。
【0064】次に、本発明の要旨に係わる図2のステッ
プ56で行うべきクリープ防止制御の開始を説明する
に、この制御は、図4に詳細を示すごときものである。
当該クリープ防止制御は前記したように、自動変速機が
走行レンジにされ、エンジンがアイドル状態で、ブレー
キが作動(ON)されており、車速No がほぼ0である
という4つの条件が全て揃った、図11の瞬時t1 にお
いて開始される。
【0065】この制御開始瞬時t1 より、先ず図4のス
テップ71において、フォワードクラッチ11の作動油
圧PC を初期設定圧PS まで急減させるよう、ソレノイ
ド23へのOPM電流iX を変化させる。
【0066】その後ステップ72において、フォワード
クラッチ作動油圧PC を図11に示すごとく初期設定圧
S から所定勾配kで漸減させるよう、ソレノイド23
へのOPM電流iX を制御し、次いでステップ73にお
いて、エンジン回転数Ne を読み込むと共に、これを変
数Ne1にセットし、更にステップ74において、タービ
ン回転数Nt が発生したか否かにより、フォワードクラ
ッチ11がステップ72による作動油圧PC の低下でス
リップし始めたか否かを判定する。
【0067】ステップ74でフォワードクラッチ11が
スリップし始めたと判定する、図11の瞬時t2 まで
は、ステップ72,73の処理を継続し、フォワードク
ラッチ作動油圧PC を図11に示すように所定勾配kで
引き続き漸減させると共に、変数Ne1の更新を継続し、
フォワードクラッチ11がスリップし始めたと判定する
時に制御をステップ75に進める。従って上記の変数N
e1は、フォワードクラッチ11がスリップし始める瞬時
2 の直前におけるエンジン回転数を表す。
【0068】ステップ75では、フォワードクラッチ1
1がスリップし始める直前におけるエンジン回転数Ne1
と、トルクコンバータ12の図6に示した性能線図にお
けるストールトルク容量係数τS とを用いて、クラッチ
11がスリップし始めた時のエンジン負荷トルク、つま
りストールトルクTE1を、TE1=τS ×Ne1 2 の演算に
より算出する。
【0069】ステップ76では、図7に対応したマップ
を基にクラッチ11がスリップし始めた時のエンジン負
荷トルク(ストールトルクTE1)から目標吸入空気減少
量−ΔQ1 を検索して設定する。
【0070】ここで目標吸入空気減少量−ΔQ1 は、ク
ラッチ11がスリップし始めた瞬時t2 の直後における
エンジン回転数Ne の図11に実線で示す空吹けを防止
して、エンジン回転数Ne を破線で示すようにほぼ不変
に維持するのに必要な吸入空気減少量とし、予め実験な
どにより求めて図7のようなマップとしてメモリしてお
くものとする。
【0071】ステップ77では、上記の目標吸入空気減
少量−ΔQ1 を達成するためのAACバルブ42の指令
値(デューティ)変更量ΔD=ΔD1 を、図8に対応し
たマップから検索して求め、これをエンジン制御用コン
トローラ41に出力する。これによりコントローラ41
はAACバルブ42の開度変更により、図11のスリッ
プ開始瞬時t2 以後エンジンの吸入空気量を上記の目標
吸入空気減少量−ΔQ1 だけ低下させ、これにより、当
該瞬時t2 の直後におけるエンジンの空吹けを防止し、
エンジン回転数Ne を破線で示すように不変に維持して
従来問題となっていた違和感を解消することができる。
【0072】なお、図11のスリップ開始瞬時t2 以後
においては、図4のステップ78で、トルクコンバータ
12の入出力回転数差、つまりトルクコンバータスリッ
プ量ΔN=Ne −Nt がクリープ防止上好適な所定値に
保持されるよう、フォワードクラッチ11の作動油圧P
C 、つまりソレノイド23へのOPM電流iX をフィー
ドバック制御する。
【0073】よって、瞬時t2 以後はフォワードクラッ
チ11がスリップ状態にされていることで、トルクコン
バータ12の引き摺りトルクが車輪に伝わらず、クリー
プ防止を行うことができる。そしてフォワードクラッチ
作動油圧Pc を、当初初期設定圧PS に急減させ、以後
所定勾配kで漸減させることから、クリープ防止制御を
速やかに、しかしショックを生ずることなく開始させる
ことができる。
【0074】次に、本発明の別の要旨に係わる図2のス
テップ66で行うべき、アクセルOFF時のためのフォ
ワードクラッチ締結制御、つまり、クリープ防止制御の
終了制御を説明するに、この制御は、図5に詳細を示す
ごときものである。当該クリープ防止終了制御は、ブレ
ーキが作動(ON)から非作動(OFF)に切換わった
図11の瞬時t3 において開始される。
【0075】先ず図5のステップ81において、フォワ
ードクラッチ11の作動油圧PC を図11の瞬時t3
後に見られるように所定勾配で徐々に上昇させるべく、
ソレノイド23へのOPM電流iX を変化させる。
【0076】次いでステップ82において、エンジン回
転数Ne およびタービン回転数Ntを読み込むと共に、
エンジン回転数Ne を変数Ne2にセットし、更にステッ
プ83において、トルクコンバータ12の入出力回転数
差、つまりトルクコンバータスリップ量ΔN=Ne −N
t を算出する。
【0077】ステップ84では、このトルクコンバータ
スリップ量ΔNが設定値Aを越えたか否かにより、フォ
ワードクラッチ11がステップ81による作動油圧PC
の上昇で再締結したか否かを判定する。
【0078】ステップ84でフォワードクラッチ11が
再締結したと判定する、図11の瞬時t4 までは、ステ
ップ81〜83の処理を継続し、フォワードクラッチ作
動油圧PC を図11に示すように引き続き上昇させると
共に、変数Ne2の更新を継続し、フォワードクラッチ1
1が再締結したと判定した時に制御をステップ85に進
める。従って上記の変数Ne2は、フォワードクラッチ1
1が再締結した瞬時t4 の直前におけるエンジン回転数
を表す。
【0079】ステップ85では、フォワードクラッチ1
1が再締結した瞬時t4 の直前におけるエンジン回転数
e2と、トルクコンバータ12の図6に示した性能線図
におけるストールトルク容量係数τS とを用いて、クラ
ッチ11が再締結した時のエンジン負荷トルク、つまり
ストールトルクTE2を、TE2=τS ×Ne2 2 の演算によ
り算出する。
【0080】ステップ8 6では、図9 に対応したマップ
を基にクラッチ11が再締結した時のエンジン負荷トル
ク(ストールトルクTE2)から目標吸入空気増加量+Δ
2を検索して設定する。
【0081】ここで目標吸入空気増加量+ΔQ2 は、ク
ラッチ11が再締結した瞬時t4 の直後におけるエンジ
ン回転数Ne の図11に実線で示す落ち込みを防止し
て、エンジン回転数Ne を破線で示すようにほぼ不変に
維持するのに必要な吸入空気増大量とし、予め実験など
により求めて図9のようなマップとしてメモリしておく
ものとする。
【0082】ステップ87では、上記の目標吸入空気増
大量+ΔQ2 を達成するためのAACバルブ42の指令
値(デューティ)変更量ΔD=ΔD2 を、図10に対応
したマップから検索して求め、これをエンジン制御用コ
ントローラ41に出力する。これによりコントローラ4
1はAACバルブ42の開度変更により、図11の再締
結瞬時t4 以後エンジンの吸入空気量を上記の目標吸入
空気増加量+ΔQ2だけ増大させ、これにより、当該瞬
時t4 の直後におけるエンジン回転数の落ち込みを防止
し、エンジン回転数Ne を破線で示すように不変に維持
して従来問題となっていたアイドリング振動の問題や、
エンジンストールの問題を解消することができる。
【0083】なお、図11の再締結瞬時t4 以後におい
ては、図5のステップ88で、フォワードクラッチ11
の作動油圧PC を引き続き所定勾配で上昇させた後、図
11の瞬時t5 で最高値にするよう、ソレノイド23へ
のOPM電流iX を制御する。よって、瞬時t5 以後は
フォワードクラッチ11が再締結されていることで、自
動変速機は動力伝達可能な状態になり、何時でも発進が
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態になる自動変速機のクリ
ープ防止装置を示すシステム構成図である。
【図2】同実施の形態においてコントロールユニットが
実行する、クリープ防止制御を含む自動変速機の変速制
御プログラムを、前半について示すフローチャートであ
る。
【図3】同変速制御プログラムの後半を示すフローチャ
ートである。
【図4】同変速制御プログラムにおけるクリープ防止の
開始制御を特に詳細に示すフローチャートである。
【図5】同クリープ防止の終了制御を詳細に示すフロー
チャートである。
【図6】同実施の形態におけるトルクコンバータの速度
比eに対するトルク比tおよびトルク容量係数τの関係
を示す線図である。
【図7】クリープ防止の開始制御に当たって、エンジン
の空吹けを防止するための吸入空気減少量の特性線図で
ある。
【図8】同吸入空気減少量に対する補助空気導入制御弁
の指令値変化量の特性線図である。
【図9】クリープ防止の終了制御に当たって、エンジン
回転数の落ち込みを防止するための吸入空気増大量の特
性線図である。
【図10】同吸入空気増大量に対する補助空気導入制御
弁の指令値変化量の特性線図である。
【図11】本発明によるクリープ防止制御を、従来装置
によるクリープ防止制御と比較して示す動作タイムチャ
ートである。
【符号の説明】
10 自動変速機のクリープ防止装置 11 フォワードクラッチ(作動中の摩擦要素) 12 トルクコンバータ(流体伝動装置) 12p ポンプインペラ 12t タービンランナ 12S ステータ 13 クランクシャフト 14 変速機入力軸 16 オイルプレッシャモジュレータ 23 ソレノイド 30 コントロールユニット 31 入力センサ群 41 エンジン制御用コントローラ 42 補助空気導入制御弁 161 セレクト位置スイッチ 162 アイドルスイッチ 163 油温センサ 164 出力軸回転数センサ 165 エンジン回転数センサ 166 タービン回転数センサ 167 ブレーキスイッチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体伝動装置を介してエンジンの回転を
    入力され、複数の摩擦要素の選択的油圧作動により選択
    された変速段でエンジン回転を変速して出力する自動変
    速機に用いられ、 前記流体伝動装置によるクリープトルクの伝達を低減す
    るクリープ防止のために、前記作動中の摩擦要素の作動
    油圧を所定勾配で低下させることにより、該摩擦要素を
    スリップ状態にするようにした自動変速機のクリープ防
    止装置において、 前記作動中の摩擦要素のスリップ開始時からクリープ防
    止制御期間中、前記エンジンの吸入空気量を所定量減少
    させるよう構成したことを特徴とする自動変速機のクリ
    ープ防止装置。
  2. 【請求項2】 流体伝動装置を介してエンジンの回転を
    入力され、複数の摩擦要素の選択的油圧作動により選択
    された変速段でエンジン回転を変速して出力する自動変
    速機に用いられ、 前記流体伝動装置によるクリープトルクの伝達を低減す
    るクリープ防止のために、前記作動中の摩擦要素の作動
    油圧を所定勾配で低下させることにより、該摩擦要素を
    スリップ状態にするようになし、 該スリップ状態の摩擦要素を、作動油圧の所定勾配での
    上昇により再締結させることで、クリープ防止制御を終
    了するようにした自動変速機のクリープ防止装置におい
    て、 前記作動中の摩擦要素のスリップ開始時からクリープ防
    止制御期間中、前記エンジンの吸入空気量を所定量減少
    させると共に、 前記スリップ状態の摩擦要素の再締結時に前記エンジン
    の吸入空気量を所定量増大させるよう構成したことを特
    徴とする自動変速機のクリープ防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記エンジ
    ン吸入空気量の所定の減少量を、前記作動中の摩擦要素
    がスリップを開始する直前のエンジン回転数が高いほど
    大きくしたことを特徴とする自動変速機のクリープ防止
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項におい
    て、前記エンジン吸入空気量の所定の減少量を、前記作
    動中の摩擦要素のスリップ開始によってもエンジンの空
    吹けが生じないような減少量にするよう構成したことを
    特徴とする自動変速機のクリープ防止装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、前記エンジ
    ン吸入空気量の所定の減少量を、前記作動中の摩擦要素
    がスリップを開始する直前のエンジン回転数から求めた
    前記流体伝動装置のストールトルクを基に算出するよう
    構成したことを特徴とする自動変速機のクリープ防止装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5のいずれか1項におい
    て、前記スリップ状態の摩擦要素の再締結を、前記流体
    伝動装置の入出力回転数差が設定値以上増大した時をも
    って検出するよう構成したことを特徴とする自動変速機
    のクリープ防止装置。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至6のいずれか1項におい
    て、前記エンジン吸入空気量の所定の増大量を、前記ス
    リップ状態の摩擦要素の再締結が検知された時のエンジ
    ン回転数が高いほど大きくしたことを特徴とする自動変
    速機のクリープ防止装置。
  8. 【請求項8】 請求項2乃至7のいずれか1項におい
    て、前記エンジン吸入空気量の所定の増大量を、前記ス
    リップ状態の摩擦要素の再締結によってもエンジン回転
    数の低下が生じないような増大量にするよう構成したこ
    とを特徴とする自動変速機のクリープ防止装置。
  9. 【請求項9】 請求項2乃至8のいずれか1項におい
    て、前記エンジン吸入空気量の所定の増大量を、前記ス
    リップ状態の摩擦要素の再締結が検知された時のエンジ
    ン回転数から求めた前記流体伝動装置のストールトルク
    を基に算出するよう構成したことを特徴とする自動変速
    機のクリープ防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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