JP2003014101A - トルクコンバータのロックアップ制御装置 - Google Patents

トルクコンバータのロックアップ制御装置

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JP2003014101A
JP2003014101A JP2001196105A JP2001196105A JP2003014101A JP 2003014101 A JP2003014101 A JP 2003014101A JP 2001196105 A JP2001196105 A JP 2001196105A JP 2001196105 A JP2001196105 A JP 2001196105A JP 2003014101 A JP2003014101 A JP 2003014101A
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Japan
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lockup
coast
state
speed
engine speed
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JP2001196105A
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English (en)
Inventor
Koichi Mori
浩一 森
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転性を損なうことなくコースト運転の開始
と同時に燃料カットを可能にして、燃費を向上させるこ
とを目的とする。 【解決手段】 車両の運転状態がコースト状態であるこ
とを検出するコースト状態検出手段と、エンジン回転数
NRPMを検出するクランク角センサ4と、コースト状
態のときにはエンジン11の燃料カットを行う燃料噴射
制御手段と、コースト状態が検出されたときに、エンジ
ン回転数が予め設定したロックアップ解除回転数以上と
なるようにロックアップクラッチ12cの締結状態を制
御するコーストロックアップ手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機とエン
ジンの間に介装されるトルクコンバータのロックアップ
制御装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、内燃機関と自動変速機の間に
介装されるトルクコンバータには、ロックアップクラッ
チを備えたものが広く採用されており、動力伝達効率及
び燃費の向上を図るため、自動変速機を制御するコント
ロールユニットは、運転条件に応じてロックアップクラ
ッチの締結(ロックアップ)、解放(アンロックアッ
プ)を行って、締結期間中では燃費の向上を図ってい
る。このロックアップ制御は車速とスロットル開度(ア
クセルペダル踏み込み量)等の運転状態や自動変速機の
変速状態に応じて行われ、燃費の向上を図るためコース
ト時にもロックアップ状態を維持するものとして特開平
11−159608号公報が知られている。
【0003】これは、アクセルペダルを解放したコース
ト状態のときにも、ロックアップクラッチを可能な限り
締結状態とし、この締結期間中にエンジンの燃料カット
を行うことで、燃料消費を抑制して燃費の向上を図って
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、アクセルペダルを踏み込んだ状態から解放し
て、コースト状態へ移行する場合では、解放と同時に燃
料カットを行うと前後ショックが発生して運転性を低下
させてしまう。このため、コースト状態へ移行してから
所定の遅延時間が経過してから燃料カットを開始するこ
とで車両の前後ショックを防ぐ必要があり、この遅延時
間の間は燃料カットを実施できずに燃費の向上を妨げて
しまうという問題があった。
【0005】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、運転性を損なうことなくコースト運転の開
始と同時に燃料カットを可能にして、燃費を向上させる
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ロックア
ップクラッチを備えたトルクコンバータを介してエンジ
ンに連結された自動変速機と、車両の運転状態に応じて
前記ロックアップクラッチを制御するロックアップ制御
手段とを備えたトルクコンバータのロックアップ制御装
置において、車両の運転状態がコースト状態であること
を検出するコースト状態検出手段と、エンジン回転数を
検出するエンジン回転数検出手段と、前記コースト状態
のときにはエンジンの燃料カットを行う燃料噴射制御手
段と、前記コースト状態が検出されたときに、エンジン
回転数が予め設定したロックアップ解除回転数以上とな
るようにロックアップクラッチの締結状態を制御するコ
ーストロックアップ手段とを備えたことを特徴とするト
ルクコンバータのロックアップ制御装置。
【0007】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記燃料噴射制御手段は、エンジン回転数が予め
設定したリカバリ回転数以下になると、燃料カットを禁
止して燃料噴射を再開する。
【0008】また、第3の発明は、前記第1または第2
の発明において、前記ロックアップ制御手段は、デュー
ティ制御による油圧制御弁を有し、前記コーストロック
アップ手段は、デューティ値を制御することでエンジン
回転数の制御を行う。
【0009】また、第4の発明は、前記第1ないし第3
の発明のいずれかひとつにおいて、前記コーストロック
アップ手段は、エンジンの補機の作動状態を検出する補
機作動状態検出手段と、前記補機が作動したときには、
この補機の負荷に応じてロックアップクラッチの締結状
態を補正する。
【0010】また、第5の発明は、前記第1ないし第4
の発明のいずれかひとつにおいて、前記コーストロック
アップ手段は、エンジン回転数が前記ロックアップ解除
回転数以上に設定された範囲となるようにロックアップ
クラッチの締結状態を制御する。
【0011】また、第6の発明は、前記第1ないし第4
の発明のいずれかひとつにおいて、前記コーストロック
アップ手段は、減速度を検出する手段を有し、検出した
減速度が予め設定した範囲となるようにロックアップク
ラッチの締結状態を制御する。
【0012】
【発明の効果】したがって、第1の発明は、コースト状
態へ移行すると同時に、燃料カットを開始しながら、ロ
ックアップクラッチの締結状態を制御することでショッ
クが発生するのを確実に防止して運転性を確保でき、ま
た、ロックアップクラッチの締結状態を、例えば、滑る
状態に制御することで、エンジン回転数をロックアップ
解除エンジン回転数よりも高い回転数としながらロック
アップ状態を維持し、コースト状態で燃料カットを行う
ことが可能な運転領域を拡大でき、燃費の向上を図るこ
とができる。
【0013】また、第2の発明は、エンジン回転数が予
め設定したリカバリ回転数以下になると、燃料カットを
禁止して燃料噴射を再開するので、コースト状態でロッ
クアップと燃料カットを実施した場合のエンジンストー
ルを防止できる。
【0014】また、第3の発明は、油圧制御弁に対する
デューティ値を制御することで、コースト状態でロック
アップと燃料カットを実施する場合に、エンジン回転数
の制御を正確に行うことができる。
【0015】また、第4の発明は、エンジンの補機が作
動したときには、補機の負荷に応じてロックアップクラ
ッチの締結状態を補正するので、負荷変動に関わらず運
転性を確保して、コースト状態のロックアップと燃料カ
ットを実施できる。
【0016】また、第5の発明は、エンジン回転数が前
記ロックアップ解除回転数以上に設定された範囲となる
ようにロックアップクラッチの締結状態を制御するの
で、コースト状態で燃料カットを行うことが可能な運転
領域を拡大でき、燃費の向上を図ることができる。
【0017】また、第6の発明は、検出した減速度が予
め設定した範囲となるようにロックアップクラッチの締
結状態を制御するので、燃費の向上を図りながらも運転
性を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0019】図1は、ロックアップクラッチを備えたト
ルクコンバータを主体とする車両の駆動系を示す。
【0020】11は原動機としてのエンジン、12はト
ルクコンバータ、10は自動変速機の変速機構、13は
駆動軸である。
【0021】エンジン11は運転者が操作するアクセル
ペダルにより出力を決定され、トルクコンバータ12
は、エンジン11で駆動される入力要素としてのポンプ
インペラ12pと、自動変速機構10の入力軸に結合さ
れた出力要素としてのタービンランナ12tと、これら
ポンプインペラ12pおよびタービンランナ12t間を
直結するロックアップクラッチ12cとを備えている。
【0022】ロックアップクラッチ12cの締結力は、
その前後におけるアプライ圧Paとリリース圧Pr の
差圧(ロックアップクラッチ締結差圧)により決まり、
アプライ圧Pa がリリース圧Pr よりも低ければ、ロ
ックアップクラッチ12cは解放されてポンプインペラ
12pおよびタービンランナ12t間を直結せず、トル
クコンバータ12をスリップ制限しないコンバータ状態
で機能させる。
【0023】一方、アプライ圧Pa がリリース圧Pr
よりも高く、その差圧が設定値よりも大きくなると、ロ
ックアップクラッチ12cが締結されてポンプインペラ
12pおよびタービンランナ12t間の相対回転がなく
なり、トルクコンバータ12をロックアップ状態で機能
させる。
【0024】アプライ圧Paおよびリリース圧Prを決
定するロックアップクラッチの制御系は図2に示すよう
になる。
【0025】ロックアップ制御弁21は、コントローラ
1によりデューティ制御されるロックアップソレノイド
8からの信号圧Psに応じてアプライ圧Paおよびリリ
ース圧Prを決定する。
【0026】ロックアップソレノイド8は、一定のパイ
ロット圧Ppを元圧として、コントローラ1からのロッ
クアップ指令信号DUTY(デューティ値)に応じた信
号圧Psを発生させる。
【0027】ロックアップ制御弁21は、図2で示すよ
うに、スプール弁22の一端に信号圧Psおよびフィー
ドバックされたリリース圧Prを一方向に受け、他端に
バネ31のバネ力およびフィードバックされたアプライ
圧Paを受けており、信号圧Psの上昇に応じてレギュ
レータ弁からの元圧を供給して、アプライ圧Paをリリ
ース圧Prより高くし、ロックアップクラッチ締結差圧
PL =(Pa −Pr)を上昇させ、ロックアップクラ
ッチ12cの締結を可能にし、最終的にトルクコンバー
タ12をロックアップ状態にする。
【0028】一方、ロックアップ制御弁21は、ロック
アップ指令信号DUTY(デューティ値)の減少に伴っ
てロックアップソレノイド8からの信号圧Psを低下さ
せて、リリース圧Prをアプライ圧Paよりも高くして
ロックアップクラッチ12cの締結力を下げ、最終的に
ロックアップクラッチ12cを解放してトルクコンバー
タ12をコンバータ状態にする。
【0029】なお、コントローラ1が指令するデューテ
ィ値DUTYは、減少によりロックアップクラッチ12
cの締結力が減少して、最終的に解放し、デューティの
増大に応じて締結力を増大させ、最終的に直結状態にす
る。
【0030】マイクロプロセッサなどを主体に構成され
たコントローラ1には、図1および図2に示すように、
エンジン11のスロットル開度TVOを検出するスロッ
トル開度センサ6からの信号と、車速VSPを検出する
車速センサ7からの信号と、エンジン回転数NRPMを
検出するクランク角センサ4からの信号と、タービンラ
ンナ12tの回転数Ntを検出するタービン回転センサ
9からの信号と、アクセルペダルの解放時にONになる
アイドルスイッチ5からの信号をそれぞれ入力する。な
お、エンジン11の補機としては、エアコンのコンプレ
ッサ40が連結されており、このコンプレッサ40の運
転状態を示す信号がコントローラ1へ入力されている。
【0031】コントローラ1は、これら入力信号を運転
状態として処理し、エンジン11の燃料噴射弁3を駆動
して燃料噴射制御を行う一方、アクセルペダルを解放し
たコースト運転時には、可能な限りロックアップ状態を
維持するとともに燃料カット制御を行って、燃費の向上
を図る。
【0032】コントローラ1で行われる燃料噴射制御
(あるいは燃料カット制御)の一例を、図3のフローチ
ャートに示す。この制御は、所定周期(例えば、10ms
ec)やクランク角センサ4の信号に基づく割込処理など
によって繰り返し実行される。
【0033】まず、上記各センサからの信号を読み込ん
でから、ステップS11では、コースト状態であるか否
かを判定する。すなわち、車両が走行状態で、アイドル
スイッチ5がONであれば、コースト状態と判定してス
テップS12へ進み、車速VSPが所定値(例えば、2
0Km/h)以上で燃料カットを実施可能な運転状態である
かを判定する。
【0034】車速VSPが所定値以上であれば、ステッ
プS13へ進んで、エンジン回転数NRPMが所定値
(例えば、燃料カットリカバリ回転数)以上で、燃料カ
ットが実施可能な運転状態であるか否かを判定する。
【0035】エンジン回転数NRPMが所定値以上であ
れば、ステップS14へ進んで、燃料カットを行って燃
費の向上を図る。
【0036】一方、上記ステップS11〜S13の判定
のうち、いずれかひとつがNOであれば燃料カットを禁
止するので、ステップS15に進んで、直前のエンジン
11の制御状態が燃料カット中であるか否かを判定す
る。
【0037】そして、直前の制御状態が燃料カット中で
あればステップS17へ進んで、燃料カットリカバリを
行って、エンジン11の燃料噴射を再開し、燃料カット
制御から通常の燃料噴射制御へ移行する。
【0038】ステップS15の判定がNOであれば、ス
テップS16に進んで通常の燃料噴射制御を実施する。
【0039】すなわち、車速が十分にあり、エンジン回
転数が所定値以上のとき、アイドルスイッチ5がONに
なると即燃料カットを行う。
【0040】次に、コントローラ1で行われるロックア
ップ制御のうち、コースト状態のロックアップ制御の一
例を、図4のフローチャートに示す。この制御は所定の
周期(例えば、50msecごとに)で繰り返して実行され
るものである。
【0041】なお、ロックアップクラッチ12cの締結
開始制御は、車速VSPとスロットル開度TVO(また
はアクセル操作量)等に応じたマップ(図示せず)で設
定されたロックアップ線等に基づいて行えばよく、ここ
では詳述しない。
【0042】まず、上記各センサからの信号を読み込ん
でから、ステップS1では、ロックアップクラッチ12
cがロックアップ中またはスリップロックアップ中であ
るか否かを判定する。ロックアップ中はロックアップク
ラッチ12cの締結中を示し、スリップロックアップ中
はロックアップクラッチ12cが滑っている状態(半締
結中)を示し、この判定は、例えば、エンジン回転数N
RPMとタービン回転数Ntの差が所定値以下(あるい
は所定の範囲以内)のときに、ロックアップ中またはス
リップロックアップ中と判定してステップS2へ進む。
なお、ロックアップ中またはスリップロックアップ中の
判定は、エンジン回転数NRPMとタービン回転数Nt
の比に基づいて行ってもよく、あるいは、デューティ値
DUTYに基づいて行ってもよい。
【0043】ステップS2では、車速VSPが所定値
(ロックアップ解除車速)を超えてロックアップ制御を
行う領域であるかを判定する。なお、この判定は、エン
ジン回転数NRPMが予め設定したロックアップ解除エ
ンジン回転数を超えているか否かを判定してもよく、ロ
ックアップ解除エンジン回転数は、エンジン11がスト
ールする回転数より高く設定される(例えば、アイドル
回転数より大)。
【0044】ステップS3では、コースト状態であるか
否かを判定する。
【0045】すなわち、車両が走行状態で、アイドルス
イッチ5がONであれば、コースト状態と判定してステ
ップS4へ進む。
【0046】次に、ステップS4では、ロックアップク
ラッチ12cの締結力を制御するため、エンジン回転数
NRPMと減速時目標回転数TRGRPMとの比較を行
う。
【0047】この減速時目標回転数TRGRPMは、燃
料カットリカバリ回転数よりも大で、かつ、燃料カット
リカバリ回転数に近い値に設定され、例えば、燃料カッ
トリカバリ回転数+200rpmなどである。
【0048】そして、このステップS4の判定では、エ
ンジン回転数NRPMが減速時目標回転数TRGRPM
よりも大きければ、エンジン回転数NRPMを低下させ
るために、ステップS5に進んでロックアップデューテ
ィ変化値DLTDUTYを1だけ減らし、アプライ圧を
減少してロックアップクラッチ12cの締結力を低下さ
せる。
【0049】逆に、エンジン回転数NRPMが減速時目
標回転数TRGRPM以下であれば、エンジン回転数N
RPMを上昇させるために、ステップS6に進んでロッ
クアップデューティ変化値DLTDUTYを1だけ増や
し、アプライ圧を増大してロックアップクラッチ12c
の締結力を上昇させる。
【0050】そして、ステップS7では、上記ステップ
S5またはS6で設定したロックアップデューティ変化
値DLTDUTYを、デューティ値DUTYの前回値に
加算し、この値をステップS8で出力してロックアップ
ソレノイド8を駆動し、信号圧Psを変化させてロック
アップクラッチ12cの締結力を制御し、コースト状態
でのロックアップ(コーストロックアップ)を行う。
【0051】なお、上記ステップS1、S3の判定でN
Oとなった場合には、コーストロックアップを行わず
に、ステップS9へ進んで、通常の制御値によりロック
アップ制御を行う。
【0052】また、上記ステップS2でNOとなった場
合には、ステップS10に進んでDUTY=0として、
ロックアップクラッチ12cを解放してコンバータ状態
とする。
【0053】上記制御による作用について、図5のグラ
フを参照しながら説明する。
【0054】図5において、時間T1でアクセルペダル
が解放されて、コースト状態への移行が開始される。コ
ースト運転開始時では、エンジン回転数NRPMが、目
標回転数TRGRPMよりも大きいため、図4のフロー
チャートにおいて、ステップS4、ステップS5が実行
されて、ロックアップデューティ変化値DLTDUTY
=−1に設定され、デューティ値DUTYは急速に減少
してアプライ圧Paが減少し、ロックアップクラッチ1
2cの締結力を弱めてスリップロックアップ状態にす
る。
【0055】このとき、図3の制御により、コースト状
態かつ車速VSPが所定値以上かつエンジン回転数NR
PMが燃料カットリカバリ回転数以上であるため、燃料
カットが開始される。
【0056】時間T2では、エンジン回転数NRPMが
減速時目標回転数TRGRPMまで低下し、以降はター
ビン回転数Ntの低下=車速VSPの低下と、エンジン
回転数NRPMに応じて、ロックアップデューティ変化
値DLTDUTYの増減が行われ(ステップS5、S
6)、全体的にはロックアップクラッチ12cの締結力
が徐々に増えるようにアプライ圧Paを上昇させて、エ
ンジン回転数NRPMを燃料カットリカバリ回転数より
も大きい減速時目標回転数TRGRPMに維持する。
【0057】そして、時間T3では、車速VSPが所定
値以下となってロックアップクラッチ12cが解放され
る(ステップS2)。
【0058】この後、時間T4では、ロックアップクラ
ッチ12cの解放によってエンジン回転数NRPMが低
下し、図3のステップS13で、エンジン回転数NRP
Mが燃料カットリカバリ回転数未満となるため、燃料カ
ットが終了して燃料噴射が再開される。
【0059】さらに車速VSP=0Km/hとなって車両が
停止すると、エンジン回転数NRPMは、アイドル回転
数となるように制御が行われる。
【0060】こうして、コースト状態へ移行すると同時
に、燃料カットを開始しながら、ロックアップクラッチ
12cを滑らせることでショックが発生するのを確実に
防止でき、また、ロックアップクラッチ12cをスリッ
プロックアップ状態とすることで、エンジン回転数NR
PMを燃料カットリカバリ回転数よりも高い減速時目標
回転数TRGRPMとなるように制御するので、コース
ト状態で燃料カットを行うことが可能な運転領域を拡大
でき、燃費の向上を図ることができる。
【0061】図6は第2の実施形態を示すフローチャー
トで、前記第1実施形態に、減速時目標回転数上限MA
XRPMを設けたもので、上記図4のフローチャート
に、ステップS40、ステップS41を加えた他は、前
記第1実施形態と同様に構成されるものである。
【0062】減速時目標回転数TRGRPM<エンジン
回転数NRPM<減速時目標回転数上限MAXRPMの
場合は、ロックアップデューティ変化値DLTDUTY
=0(ステップS41)に設定し、デューティ値DUT
Yを変化させず、減速(コースト状態)を続ける。
【0063】エンジン回転数NRPM>減速時目標回転
数上限MAXRPMの場合は、エンジン回転数NRPM
を下げるべくDLTDUTYを1ずつ減らす。
【0064】逆に、減速時目標回転数TRGRPM≧エ
ンジン回転数NRPMの場合は、回転数の低下を抑える
べくDLTDUTYを1だけ増やす。
【0065】その後、前回のロックアップデューティー
値DUTYに上記ロックアップデューティ変化値DLT
DUTYを加えて、ロックアップデューティー制御を行
なう。
【0066】これによりコースト開始時のエンジン回転
数NRPMを早く落とすが、ある程度の制御値にヒステ
リシスを設け、デューティー比DUTYの増減に不感帯
を設けることで、燃費の向上を図る事ができ、かつ、ロ
ックアップクラッチ12cを滑らせることで、アクセル
解放時の車両前後ショックを吸収し、軽減することがで
きるのに加え、不要なデューティー比DUTYの増減で
発生しうる車両の運転性低下を抑制することができる。
【0067】図7は第3の実施形態を示し、前期実施形
態1のステップS4〜ステップS6をステップS40
1、ステップS402に置き換えたもので、その他の構
成は前記第1実施形態と同様である。
【0068】ステップS3のコースト状態判定後に、ス
テップS401で、目標回転数TRGRPMとエンジン
回転数NRPMの差分であるエンジン回転数差分DLT
RPMを、 DLTRPM=NRPM−TRGRPM として求める。
【0069】次に、ステップS402で、ロックアップ
デューティ変化値DLTDUTYをエンジン回転数差分
DLTRPMに応じた比例値で与える。
【0070】エンジン回転数差分DLTRPMが大のと
き、つまり、エンジン回転数NRPMが目標回転数TR
GRPMに対して高い程、ロックアップデューティ変化
値DLTDUTYを小さくして、エンジン回転数NRP
Mの落ちをより早くする。
【0071】逆に、エンジン回転数NRPMが目標回転
数TRGRPMに対して低い程、ロックアップデューテ
ィ変化値DLTDUTYを大きくして、エンジン回転数
NRPMの低下をより早く抑制する。
【0072】これにより、前記第1実施形態に対して、
制御の応答性を向上することができる。
【0073】図8は、第4の実施形態を示すフローチャ
ートで、前記第3実施形態のステップS402をステッ
プS403で置き換えたもので、その他の構成は前記第
3実施形態と同様である。
【0074】ステップS403では、ロックアップデュ
ーティ変化値DLTDUTYを算出する際に、エンジン
回転数差分DLTRPMに対して不感帯を設ける。
【0075】これにより、前記第3実施形態と同様に、
制御の応答性を向上することができ、かつ不要なデュー
ティー値の増減で発生しうる車両の運転性低下を抑制す
ることができる。
【0076】図9は、第5の実施形態を示すフローチャ
ートで、前記第3実施形態のステップS402をステッ
プS404で置き換えたもので、その他の構成は前記第
3実施形態と同様である。
【0077】ステップS404では、ロックアップデュ
ーティ変化値DLTDUTYをエンジン回転数差分DL
TRPMから参照されるテーブルTDLTDUTYによ
り求める。
【0078】これにより、前記実施形態1に対し、制御
の応答性を向上することができると同時に、A/T特性
や、運転性の善し悪しにあわせた、細かい調整が可能と
なって、車両の運転性のチューニングを容易に行うこと
ができる。
【0079】図10は、第6実施形態を示すフローチャ
ートで、前記第5実施形態のステップS404をステッ
プS405で置き換えたもので、その他の構成は前記第
5実施形態と同様である。
【0080】ステップS405の、テーブルTDLTD
UTYの設定に当たって、エンジン回転数差分DLTR
PMに対して不感帯を設ける。
【0081】これにより、前記第5実施形態と同様に、
制御の応答性を向上することができ、かつ不要なデュー
ティー値DUTYの増減で発生しうる車両の運転性低下
を抑制することができる。
【0082】図11は、第7実施形態を示すフローチャ
ートで、前記第1実施形態の図4のフローチャートのス
テップS3とステップS4の間に、ステップS501〜
ステップS503を挿入したもので、その他の構成は前
記第1実施形態と同様である。
【0083】ステップS3でコースト状態を判定後、減
速時に燃料カットを行なう場合は、ステップS502へ
進んで目標回転数TRGRPMを燃料カット時目標回転
数目標回転数TRGRPMFCとする。
【0084】燃料カット時目標回転数TRGRPMFC
は、燃料カットからのリカバー回転数より高く設定す
る。
【0085】一方、燃料カットを行なわない場合は、ス
テップS503へ進んで目標回転数TRGRPMは燃料
カット無時目標回転数目標回転数TRGRPMNとし
て、これを目標に回転数制御(ロックアップクラッチ1
2cの締結力制御)を行なう。
【0086】これにより、ロックアップしたまま減速す
る場合に、エンジン回転数を燃料リカバー回転の直前に
保持することで、燃費向上のために燃料カットを保持で
きるため、大幅な燃費向上をおこなうことができ、か
つ、ロックアップクラッチ12cを滑らせることでアク
セルoff時の車両前後ショックを吸収し、軽減するこ
とができ、さらには、コースト状態直後に燃料カットを
行なう場合でも前記従来例のように燃料カットを一定時
間遅延遅延させて車両ショックを軽減させる必要が無く
なるため、遅延中の燃費目減りを抑制できる。
【0087】図12は、第8の実施形態を示し、前記第
7実施形態のステップS4〜ステップS6に前記第2実
施形態のステップS40、ステップS41を加えたもの
で、その他の構成は前記第7実施形態と同様である。
【0088】ステップS40、ステップS4は前記第7
実施形態に対して、減速時目標回転数上限MAXRPM
を設ける。
【0089】減速時目標回転数TRGRPM<エンジン
回転数NRPM<減速時目標回転数上限MAXRPMの
場合は、ロックアップデューティ変化値DLTDUTY
=0(ステップS41)に設定し、デューティ値DUT
Yを変化させず、減速(コースト状態)を続ける。
【0090】エンジン回転数NRPM>減速時目標回転
数上限MAXRPMの場合は、エンジン回転数NRPM
を下げるべくDLTDUTYを1ずつ減らす。
【0091】逆に、減速時目標回転数TRGRPM≧エ
ンジン回転数NRPMの場合は、回転数の低下を抑える
べくDLTDUTYを1だけ増やす。
【0092】その後、前回のロックアップデューティー
値DUTYに上記ロックアップデューティ変化値DLT
DUTYを加えて、ロックアップデューティー制御を行
なう。
【0093】これによりコースト時のエンジン回転数を
早く落とすが、ある程度の制御値にヒステリシスを設
け、デューティー値DUTYの増減に不感帯を設けるこ
とで、燃費の向上を図ることができ、かつロックアップ
クラッチ12cを滑らせることでアクセルoff時の車
両前後ショックを吸収し、軽減することができ、さら
に、不要なデューティー値DUTYの増減で発生しうる
車両の運転性低下を抑制することができる。
【0094】図13は、第9の実施形態を示すフローチ
ャートで、前記第7実施形態のステップS4〜ステップ
S6を、前記第3実施形態のステップS401、S40
2に置き換えたもので、その他の構成は前記第7実施形
態と同様である。
【0095】燃料カットの有無に応じて減速時目標回転
数TRGRPMを設定した後、ステップS401で減速
時目標回転数TRGRPMとエンジン回転数NRPMの
差分であるエンジン回転数差分エンジン回転数差分DL
TRPMを、 DLTRPM=NRPM−TRGRPM として求める。
【0096】次に、ステップS402でロックアップデ
ューティ変化値DLTDUTYをエンジン回転数差分D
LTRPMに応じた比例値で与える。
【0097】エンジン回転数差分DLTRPMが大のと
き、つまり、エンジン回転数NRPMが目標回転数TR
GRPMに対して高い程、ロックアップデューティ変化
値DLTDUTYを小さくして、回転の落ちをより早く
する。
【0098】逆に、エンジン回転数NRPMが目標回転
数TRGRPMに対して低い程、ロックアップデューテ
ィ変化値DLTDUTYを大として、エンジン回転数N
RPMの回転落ちをより早く抑制する。
【0099】これにより、前記7実施形態に対して、制
御の応答性を向上することができる。
【0100】図14は第10の実施形態を示すフローチ
ャートで、前記第9実施形態のステップS402を前記
第4実施形態のステップS403に置き換えたもので、
その他の構成は、前記第9実施形態と同様である。
【0101】ステップS403では、ロックアップデュ
ーティ変化値DLTDUTYの算出時に、エンジン回転
数差分DLTRPMに対して不感帯を設ける。
【0102】これにより、前記第9実施形態同様、制御
の応答性を向上することができ、かつ不要なデューティ
ー値DUTYの増減で発生しうる車両の運転性低下を抑
制することができる。
【0103】図15は第11の実施形態を示すフローチ
ャートで、前記第9実施形態のステップS402を前記
第5実施形態のステップS404に置き換えたもので、
その他の構成は、前記第9実施形態と同様である。
【0104】ステップS404では、ロックアップデュ
ーティ変化値DLTDUTYをエンジン回転数差分DL
TRPMから参照されるテーブルTDLTDUTYによ
り求める。これにより、第9実施形態に対して、制御の
応答性を向上することができると同時に、A/T特性
や、運転性の善し悪しにあわせた、細かい調整が可能と
なる。
【0105】図16は第12の実施形態を示すフローチ
ャートで、前記第11実施形態のステップS402を前
記第5実施形態のステップS404に置き換えたもの
で、その他の構成は、前記第9実施形態と同様である。
【0106】ステップS405では、テーブルTDLT
DUTYの設定に際して、エンジン回転数差分DLTR
PMに対して不感帯を設ける。
【0107】これにより、前記第11実施形態と同様
に、制御の応答性を向上することができ、かつ不要なデ
ューティー値DUTYの増減で発生しうる車両の運転性
低下を抑制することができる。
【0108】図17は、第13の実施形態を示すフロー
チャートで、前記第1実施形態の図4に示したフローチ
ャートのステップS7の前に、ステップS60〜ステッ
プS62を挿入したもので、その他の構成は前記第1実
施形態と同様である。
【0109】ステップS60〜ステップS62は、エン
ジン11の補機類の作動・停止に応じて補正を行うよう
にしたもので、補機としては、例えば、図1に示したエ
アコンディショナーのコンプレッサ40等である。
【0110】エアコンOn時など、減速時にフリクショ
ン増となり、減速度が大となる場合は、エアコンOnか
を判定し(ステップS60)、onと判定した場合は、
エアコン負荷補正値ACDUTY分だけDUTY値から
差し引く(ステップS70)。
【0111】これにより、エアコンがOnとなってエン
ジン11の負荷が増大しているときには、図18の一点
鎖線で示すようにアプライ圧Paを高めに設定でき、エ
アコン負荷に関わらず、一定の減速度が確保できるた
め、エンジンの補機の作動状態に関わらず、運転性の確
保が可能となる。
【0112】図19は第14の実施形態を示すフローチ
ャートで、前記第13実施形態に、減速時目標回転数上
限MAXRPMを設けたもので、上記図17のフローチ
ャートに、ステップS40、ステップS41を加えた他
は、前記第13実施形態と同様に構成されるものであ
る。
【0113】減速時目標回転数TRGRPM<エンジン
回転数NRPM<減速時目標回転数上限MAXRPMの
場合は、ロックアップデューティ変化値DLTDUTY
=0(ステップS41)に設定し、デューティ値DUT
Yを変化させず、減速(コースト状態)を続ける。
【0114】エンジン回転数NRPM>減速時目標回転
数上限MAXRPMの場合は、エンジン回転数NRPM
を下げるべくDLTDUTYを1ずつ減らす。
【0115】逆に、減速時目標回転数TRGRPM≧エ
ンジン回転数NRPMの場合は、回転数の低下を抑える
べくDLTDUTYを1だけ増やす。
【0116】その後、前回のロックアップデューティー
値DUTYに上記ロックアップデューティ変化値DLT
DUTYを加えて、ロックアップデューティー制御を行
なう。
【0117】これによりコースト開始時のエンジン回転
数NRPMを早く落とすが、ある程度の制御値にヒステ
リシスを設け、デューティー比DUTYの増減に不感帯
を設けることで、燃費の向上を図る事ができ、かつ、ロ
ックアップクラッチ12cを滑らせることで、アクセル
解放時の車両前後ショックを吸収し、軽減することがで
きるのに加え、不要なデューティー比DUTYの増減で
発生しうる車両の運転性低下を抑制しながら、エンジン
11の補機の動作に関わらず運転性を容易に確保でき
る。
【0118】図20は第15の実施形態を示し、前記第
13実施形態のステップS4〜ステップS6に代わって
ステップS401、ステップS402に置き換えたもの
で、その他の構成は前記第13実施形態と同様である。
【0119】ステップS3のコースト状態判定後に、ス
テップS401で、目標回転数TRGRPMとエンジン
回転数NRPMの差分であるエンジン回転数差分DLT
RPMを、 DLTRPM=NRPM−TRGRPM として求める。
【0120】次に、ステップS402で、ロックアップ
デューティ変化値DLTDUTYをエンジン回転数差分
DLTRPMに応じた比例値で与える。
【0121】エンジン回転数差分DLTRPMが大のと
き、つまり、エンジン回転数NRPMが目標回転数TR
GRPMに対して高い程、ロックアップデューティ変化
値DLTDUTYを小さくして、エンジン回転数NRP
Mの落ちをより早くする。
【0122】逆に、エンジン回転数NRPMが目標回転
数TRGRPMに対して低い程、ロックアップデューテ
ィ変化値DLTDUTYを大きくして、エンジン回転数
NRPMの低下をより早く抑制する。
【0123】これにより、エンジン11の補機の動作に
関わらず運転性を容易に確保しながらも、制御の応答性
を向上することができる。
【0124】図21は、第16の実施形態を示すフロー
チャートで、前記第15実施形態のステップS402を
ステップS403で置き換えたもので、その他の構成は
前記第15実施形態と同様である。
【0125】ステップS403では、ロックアップデュ
ーティ変化値DLTDUTYを算出する際に、エンジン
回転数差分DLTRPMに対して不感帯を設ける。
【0126】これにより、エンジン11の補機の動作に
関わらず運転性を容易に確保しながら、制御の応答性を
向上することができ、かつ不要なデューティー値の増減
で発生しうる車両の運転性低下を抑制することができ
る。
【0127】図22は、第17の実施形態を示すフロー
チャートで、前記第15実施形態のステップS402を
ステップS404で置き換えたもので、その他の構成は
前記第15実施形態と同様である。
【0128】ステップS404では、ロックアップデュ
ーティ変化値DLTDUTYをエンジン回転数差分DL
TRPMから参照されるテーブルTDLTDUTYによ
り求める。
【0129】これにより、エンジン11の補機の動作に
関わらず運転性を容易に確保しながらも、制御の応答性
を向上することができると同時に、A/T特性や、運転
性の善し悪しにあわせた、細かい調整が可能となって、
車両の運転性のチューニングを容易に行うことができ
る。
【0130】図23は、第18実施形態を示すフローチ
ャートで、前記第17実施形態のステップS404をス
テップS405で置き換えたもので、その他の構成は前
記第17実施形態と同様である。
【0131】ステップS405の、テーブルTDLTD
UTYの設定に当たって、エンジン回転数差分DLTR
PMに対して不感帯を設ける。
【0132】これにより、エンジン11の補機の動作に
関わらず運転性を容易に確保しながら、制御の応答性を
向上することができ、かつ不要なデューティー値DUT
Yの増減で発生しうる車両の運転性低下を抑制すること
ができる。
【0133】図24は、第19実施形態を示すフローチ
ャートで、前記第1実施形態の図4のフローチャートの
ステップS4をステップS104に置き換え、ステップ
S101を加えたものである。
【0134】ステップS1の前に、ステップS101を
車速変化代DLTVSPを算出しておく。
【0135】減速判定後、ステップS104で、現在の
車速変化代DLTVSPが減速時目標減速度TRGDV
SPより大の場合は、減速度を緩やかにすべく、ロック
アップデューティー変化値DLTDUTYを1だけ減ら
す。
【0136】逆に、車速変化代DLTVSPが減速時目
標減速度TRGDVSPより小の場合は減速度を保つべ
く、ロックアップデューティ変化値DLTDUTYを1
だけ増やす。
【0137】その後、ステップS7で、ロックアップデ
ューティ値DUTYにロックアップデューティ変化値D
LTDUTYを加えて、A/Tロックアップデューティ
ー制御を行なう。
【0138】これにより、減速時のエンジン回転数を早
く落とし、燃料消費量を抑えることで燃費の向上を図る
ことができ、かつロックアップクラッチ12cを滑らせ
ることでアクセルoff時の車両前後ショックを吸収
し、軽減することができると共に、減速度をコントロー
ルすることで更なる運転性の確保が可能となる。
【0139】図25は第20の実施形態を示すフローチ
ャートで、前記第19実施形態に、減速時目標減速度上
限MAXDVSPを設けたもので、上記図24のフロー
チャートに、ステップS140、ステップS41を加え
た他は、前記第19実施形態と同様に構成されるもので
ある。
【0140】減速時目標減速度TRGDVSP<減速度
DLTVSP<減速時目標減速度上限MAXDVSPの
場合は、ロックアップデューティ変化値DLTDUTY
=0(ステップS41)に設定し、デューティ値DUT
Yを変化させず、減速(コースト状態)を続ける。
【0141】減速度DLTVSP>減速時目標減速度上
限MAXDVSPの場合は、減速度DLTVSPを下げ
るべくDLTDUTYを1ずつ減らす。
【0142】逆に、減速時目標減速度TRGDVSP≧
減速度DLTVSPの場合は、減速度DLTVSPの低
下を抑えるべくDLTDUTYを1だけ増やす。
【0143】その後、前回のロックアップデューティ値
DUTYに上記ロックアップデューティ変化値DLTD
UTYを加えて、ロックアップデューティー制御を行な
う。
【0144】これによりコースト中の減速度DLTVS
Pを所定の範囲に制御しながらヒステリシスを設け、デ
ューティー比DUTYの増減に不感帯を設けることで、
燃費の向上を図る事ができ、かつ、ロックアップクラッ
チ12cを滑らせることで、アクセル解放時の車両前後
ショックを吸収し、軽減することができるのに加え、不
要なデューティー比DUTYの増減で発生しうる車両の
運転性低下を抑制することができる。
【0145】図26は第21の実施形態を示し、前記第
10実施形態のロックアップデューティ変化値DLTD
UTYの演算を、ステップS604の車速VSP変化代
DLTVSPに応じたマップから求めるようにしたもの
で、その他の構成は前記第20実施形態と同様である。
【0146】図27は第22の実施形態を示し、前記第
21実施形態のステップS604のマップに減速度DL
TVSPの不感帯を設けたマップ(ステップS605)
で演算を行うようにしたものである。
【0147】図28は第23の実施形態を示し、前記第
21実施形態のステップS604のマップに代わって、
減速度DLTVSPに応じてロックアップデューティ変
化値DLTDUTYを設定したテーブルTDLTVSP
(ステップS606)を用いるようにしたものである。
【0148】図29は第24の実施形態を示し、前記第
23実施形態のステップS606のテーブルTDLTV
SPに、減速度DLTVSPの不感帯を設けたテーブル
TDLTVSP(ステップS607)を用いるようにし
たものである。
【0149】図30は第25の実施形態を示し、前記第
19実施形態に対し、減速判定後、減速時に燃料カット
を行なう場合(ステップS502)は、目標回転数TR
GRPMを燃料カット時目標回転数目標回転数TRGR
PMFCとする。
【0150】目標回転数TRGRPMFCは、燃料カッ
トからのリカバー回転数より高く設定する。
【0151】燃料カットを行なわない場合(ステップS
503)は、目標回転数TRGRPMは燃料カット無時
目標回転数目標回転数TRGRPMNとし、これを目標
に回転数制御を行なう。
【0152】DUTY値の増減はA/Tロックアップデ
ューティ変化値(減速度補正)DLTDUTYlを用い
て設定値aとおく。
【0153】さらに、現在の車速変化代DLTVSPが
減速時目標減速度TRGDVSPより大の場合は、減速
度を緩やかにすべく、A/Tロックアップデューティー
変化値(減速度補正)DLTDUTY2を設定値bだけ
減らす。
【0154】逆に、DLTVSPがTRGVSPより小
の場合は減速度を保つべく、ロックアップデューティ変
化値DLTDUTYをbだけ増やす。
【0155】その後、ロックアップデューティ値DUT
Yに前記ロックアップデューティ変化値DLTDUTY
1及びロックアップデューティ変化値DLTDUTY2
を加えて、A/Tロックアップデューティー制御を行な
う。
【0156】これにより、ロックアップしたまま減速す
る場合に、エンジン回転数を燃料リカバー回転の直前に
保持することで、燃費向上のために燃料カットを保持で
きるため、大幅な燃費向上をおこなうことができ、か
つ、ロックアップクラッチ12cを滑らせることでアク
セルoff時の車両前後ショックを吸収し、軽減するこ
とができ、さらに、燃料カットを行なう場合でも前記従
来例のように燃料カットを一定時間遅延遅延させ車両シ
ョックを軽減させる必要が無くなるため、遅延中の燃費
目減りを抑制でき、減速度をコントロールすることで更
なる運転性の確保が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す駆動系の概略構成
図。
【図2】同じくロックアップクラッチの概略構成図。
【図3】燃料噴射制御を示すフローチャート。
【図4】ロックアップクラッチの制御を示すフローチャ
ート。
【図5】作用を示すグラフで、車速VSP、エンジン回
転数NRPM、アプライ圧Paと時間の関係を示す。
【図6】第2の実施形態を示し、ロックアップクラッチ
の制御を示すフローチャート。
【図7】第3の実施形態を示し、ロックアップクラッチ
の制御を示すフローチャート。
【図8】第4の実施形態を示し、ロックアップクラッチ
の制御を示すフローチャート。
【図9】第5の実施形態を示し、ロックアップクラッチ
の制御を示すフローチャート。
【図10】第6の実施形態を示し、ロックアップクラッ
チの制御を示すフローチャート。
【図11】第7の実施形態を示し、ロックアップクラッ
チの制御を示すフローチャート。
【図12】第8の実施形態を示し、ロックアップクラッ
チの制御を示すフローチャート。
【図13】第9の実施形態を示し、ロックアップクラッ
チの制御を示すフローチャート。
【図14】第10の実施形態を示し、ロックアップクラ
ッチの制御を示すフローチャート。
【図15】第11の実施形態を示し、ロックアップクラ
ッチの制御を示すフローチャート。
【図16】第12の実施形態を示し、ロックアップクラ
ッチの制御を示すフローチャート。
【図17】第13の実施形態を示し、ロックアップクラ
ッチの制御を示すフローチャート。
【図18】作用を示すグラフで、車速VSP、エンジン
回転数NRPM、アプライ圧Paと時間の関係を示す。
【図19】第14の実施形態を示し、ロックアップクラ
ッチの制御を示すフローチャート。
【図20】第15の実施形態を示し、ロックアップクラ
ッチの制御を示すフローチャート。
【図21】第16の実施形態を示し、ロックアップクラ
ッチの制御を示すフローチャート。
【図22】第17の実施形態を示し、ロックアップクラ
ッチの制御を示すフローチャート。
【図23】第18の実施形態を示し、ロックアップクラ
ッチの制御を示すフローチャート。
【図24】第19の実施形態を示し、ロックアップクラ
ッチの制御を示すフローチャート。
【図25】第20の実施形態を示し、ロックアップクラ
ッチの制御を示すフローチャート。
【図26】第21の実施形態を示し、ロックアップクラ
ッチの制御を示すフローチャート。
【図27】第22の実施形態を示し、ロックアップクラ
ッチの制御を示すフローチャート。
【図28】第23の実施形態を示し、ロックアップクラ
ッチの制御を示すフローチャート。
【図29】第24の実施形態を示し、ロックアップクラ
ッチの制御を示すフローチャート。
【図30】第25の実施形態を示し、ロックアップクラ
ッチの制御を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 コントローラ 11 エンジン 12 トルクコンバータ 12c ロックアップクラッチ
フロントページの続き Fターム(参考) 3G301 JA02 JA31 KA16 KA26 MA24 MA25 NA08 ND41 NE25 PA14 PE01 PE03 PF01 PF06 PF08 PF13 3J053 CA03 CB14 DA02 DA06 DA07 EA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロックアップクラッチを備えたトルクコン
    バータを介してエンジンに連結された自動変速機と、 車両の運転状態に応じて前記ロックアップクラッチを制
    御するロックアップ制御手段とを備えたトルクコンバー
    タのロックアップ制御装置において、 車両の運転状態がコースト状態であることを検出するコ
    ースト状態検出手段と、 エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、 前記コースト状態のときにはエンジンの燃料カットを行
    う燃料噴射制御手段と、 前記コースト状態が検出されたときに、エンジン回転数
    が前記ロックアップ解除回転数以上となるようにロック
    アップクラッチの締結状態を制御するコーストロックア
    ップ手段とを備えたことを特徴とするトルクコンバータ
    のロックアップ制御装置。
  2. 【請求項2】前記燃料噴射制御手段は、エンジン回転数
    が予め設定したリカバリ回転数以下になると、燃料カッ
    トを禁止して燃料噴射を再開することを特徴とする請求
    項1に記載のトルクコンバータのロックアップ制御装
    置。
  3. 【請求項3】前記ロックアップ制御手段は、デューティ
    制御による油圧制御弁を有し、前記コーストロックアッ
    プ手段は、デューティ値を制御することでエンジン回転
    数の制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載のトルクコンバータのロックアップ制御装置。
  4. 【請求項4】前記コーストロックアップ手段は、エンジ
    ンの補機の作動状態を検出する補機作動状態検出手段
    と、前記補機が作動したときには、この補機の負荷に応
    じてロックアップクラッチの締結状態を補正することを
    特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかひとつに
    記載のトルクコンバータのロックアップ制御装置。
  5. 【請求項5】前記コーストロックアップ手段は、エンジ
    ン回転数が前記ロックアップ解除回転数以上に設定され
    た範囲となるようにロックアップクラッチの締結状態を
    制御することを特徴とする請求項1ないし請求項4のい
    ずれかひとつに記載のトルクコンバータのロックアップ
    制御装置。
  6. 【請求項6】前記コーストロックアップ手段は、減速度
    を検出する手段を有し、検出した減速度が予め設定した
    範囲となるようにロックアップクラッチの締結状態を制
    御することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいず
    れかひとつに記載のトルクコンバータのロックアップ制
    御装置。
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