JP2007040258A - 車両の振動抑制制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ロックアップ機能付きトルクコンバータを備えた自動変速機搭載車両のロックアップ状態でのアクセル操作時に作用する車両の振動を抑制する。
【解決手段】
ロックアップ状態でのアクセル操作による燃料カットリカバー(燃料供給再開)後、車両加速度のパラメータとして自動変速機出力軸の回転変動値ΔOUTREVを検出し、該回転変動値ΔOUTREVが所定値DOUTREV1(>0)以上の大きさとなったときに、該大きさに応じて算出された期間だけ、燃料カットを行うことにより、車両の振動を抑制する。
【選択図】 図6
【解決手段】
ロックアップ状態でのアクセル操作による燃料カットリカバー(燃料供給再開)後、車両加速度のパラメータとして自動変速機出力軸の回転変動値ΔOUTREVを検出し、該回転変動値ΔOUTREVが所定値DOUTREV1(>0)以上の大きさとなったときに、該大きさに応じて算出された期間だけ、燃料カットを行うことにより、車両の振動を抑制する。
【選択図】 図6
Description
本発明は、ロックアップ機能付きトルクコンバータを備えた自動変速機を搭載した車両において、エンジン燃料カットリカバー時の車両振動を抑制する制御技術に関する。
ロックアップ中、かつ、アクセル開放を含む所定の条件が成立したときに、エンジンの燃料カットを行う車両においては、ロックアップしたままのアクセル操作による燃料カットリカバー時に、エンジントルクが負から正への急激な移り変わりに駆動輪が追従できないため、駆動系のガタ、ドライブシャフトの捩れ発生によって、車両の振動(ショック)を生じることがある。
特許文献1では、燃料カットリカバー後に、自動変速機のトルクコンバータ部のタービン回転と出力軸回転とを比較して、エンジントルクが駆動輪に伝達しているか否か(エンジントルクが負→正)を判断し、アイドル空気量を補正することで駆動系のガタによるショック、音を軽減する技術が開示されている。
また、特許文献2では、燃料カットリカバー後の回転変動を判別して、変動が大きいときには、燃料を増加させて変動によるエンジンストールを防止する技術が開示されている。
特開2004−197595号公報
特開平3−51895号公報
また、特許文献2では、燃料カットリカバー後の回転変動を判別して、変動が大きいときには、燃料を増加させて変動によるエンジンストールを防止する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1の技術は、減速ロックアップ解除時の燃料カットリカバーに関するものであり、ロックアップしたままのアクセル操作による燃料カットリカバー時の車両挙動(運転性)を向上させるものではない。
また、特許文献2の技術は、車両挙動に関するパラメータを考慮していないため、やはり、車両挙動(運転性)を向上させるものではない。
また、特許文献2の技術は、車両挙動に関するパラメータを考慮していないため、やはり、車両挙動(運転性)を向上させるものではない。
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、ロックアップしたままのアクセル操作による燃料カットリカバー時の車両挙動(運転性)を向上させることを目的とする。
このため本発明では、ロックアップ中、かつ、アクセル開放を含む所定の条件が成立したときに、エンジンの燃料カットを行う車両の振動抑制制御装置であって、
車両加速度に相関の高いパラメータを演算し、ロックアップ中のアクセル操作による燃料カットリカバー後、前記パラメータの大きさによって車両加速度が正の所定値以上となったことを検出したときに、前記パラメータの大きさに応じた時間だけ、再度燃料カットするように制御する構成とした。
車両加速度に相関の高いパラメータを演算し、ロックアップ中のアクセル操作による燃料カットリカバー後、前記パラメータの大きさによって車両加速度が正の所定値以上となったことを検出したときに、前記パラメータの大きさに応じた時間だけ、再度燃料カットするように制御する構成とした。
このようにすれば、アクセル開放中のロックアップ状態でアクセル操作による燃料カットリカバー後、トルク変化によって車両に発生する加振力により、所定以上の正の加速度を生じたときは、再度燃料カットすることにより、正の加速度を減衰することができ、もって、車両振動が軽減され運転性が向上する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態のシステム図である。
エンジン(内燃機関)1の出力軸には、ロックアップ機能付きのトルクコンバータ3を介して自動変速機(AT)2に接続されている。
この実施例では、上記自動変速機 2は、遊星歯車式の補助変速機構を備えた例えば5速の有段変速機であるが、ベルト式等の無段変速機と組み合わせることも勿論可能である。
エンジン(内燃機関)1の出力軸には、ロックアップ機能付きのトルクコンバータ3を介して自動変速機(AT)2に接続されている。
この実施例では、上記自動変速機 2は、遊星歯車式の補助変速機構を備えた例えば5速の有段変速機であるが、ベルト式等の無段変速機と組み合わせることも勿論可能である。
上記自動変速機 2は公知の構成であり、種々の締結要素の切換のための油路を構成する油圧回路ユニット4およびその油圧制御を制御信号に応答して行う複数のソレノイドバルブ6を備えており、運転状態(主に車速とアクセルペダル開度)に応じて変速機コントローラ7からの制御信号によって変速が行われるようになっている。
上記トルクコンバータ3は、入力要素としてのポンプインペラと出力要素としてのタービンとの間を直結し得るロックアップ クラッチ3aを備えており、このロックアップ クラッチ3aは、ロックアップ ソレノイド5のデューティ制御により連続的に可変制御されるアプライ圧とレリーズ圧との差圧(ロックアップ クラッチ締結差圧)に応じて、締結・解放される。
上記トルクコンバータ3は、入力要素としてのポンプインペラと出力要素としてのタービンとの間を直結し得るロックアップ クラッチ3aを備えており、このロックアップ クラッチ3aは、ロックアップ ソレノイド5のデューティ制御により連続的に可変制御されるアプライ圧とレリーズ圧との差圧(ロックアップ クラッチ締結差圧)に応じて、締結・解放される。
また、この実施形態では、エンジン1の燃料噴射や点火等の種々の制御を実行するエンジンコントローラ14が上記変速機コントローラ7とは別に設けられているが、このエンジンコントローラ14と変速機コントローラ7とは、互いに必要な信号の送受信を行っている。
そして、センサ類として、車両のアクセルペダルの開度APOを検出するアクセル開度センサ8、車速を検出する車速センサ9、エンジン1の回転数Nを検出するエンジン回転数センサ10、変速機出力回転数OUTREVを検出する出力回転センサ11、車両のブレーキペダルの踏込を示すブレーキスイッチ12、エンジン1のスロットル弁(図示せず)が全閉となったことを示すアイドルスイッチ13、エンジン1の冷却水温を検出する水温センサ15、等を備えている。なお、この実施形態では、アイドルスイッチ13がONのときに、アクセル開度が全閉であると判定するが、アクセル開度センサ8の検出信号から同様の判定を行うようにしてもよい。
そして、センサ類として、車両のアクセルペダルの開度APOを検出するアクセル開度センサ8、車速を検出する車速センサ9、エンジン1の回転数Nを検出するエンジン回転数センサ10、変速機出力回転数OUTREVを検出する出力回転センサ11、車両のブレーキペダルの踏込を示すブレーキスイッチ12、エンジン1のスロットル弁(図示せず)が全閉となったことを示すアイドルスイッチ13、エンジン1の冷却水温を検出する水温センサ15、等を備えている。なお、この実施形態では、アイドルスイッチ13がONのときに、アクセル開度が全閉であると判定するが、アクセル開度センサ8の検出信号から同様の判定を行うようにしてもよい。
次に、上記構成におけるロックアップ クラッチ3aの制御について説明する。
上記のように、ロックアップ クラッチ3aに付与される差圧つまりロックアップ クラッチ締結差圧は、ロックアップ ソレノイド5のデューティ制御により可変制御でき、これによって、トルクコンバータ3のロックアップ 状態およびロックアップ 解除状態の切換、つまりロックアップ クラッチ3aの締結・解放を切り換えることができると同時に、同じロックアップ 制御であっても、適切なロックアップ クラッチ締結差圧とすることができる。
上記のように、ロックアップ クラッチ3aに付与される差圧つまりロックアップ クラッチ締結差圧は、ロックアップ ソレノイド5のデューティ制御により可変制御でき、これによって、トルクコンバータ3のロックアップ 状態およびロックアップ 解除状態の切換、つまりロックアップ クラッチ3aの締結・解放を切り換えることができると同時に、同じロックアップ 制御であっても、適切なロックアップ クラッチ締結差圧とすることができる。
基本的には、車両が定常走行状態もしくは緩加速状態で走行している場合のロックアップ 状態では、ロックアップ クラッチ3aの滑りを回避するために、ほぼ最大差圧に近い大きな差圧(通常時ロックアップ 差圧P1)として与えられる。これに対し、アイドルスイッチ13がONとなって惰性走行である間は、ロックアップ クラッチ3aに必要な伝達トルクが小さく、かつその後のロックアップ 解除の指令に対する油圧応答遅れを小さくする観点から、ロックアップ クラッチのジャダーを生じない範囲で、十分に低い差圧(コーストロックアップ 差圧P2)に制御される。
より具体的には、アイドルスイッチ13のONと同時に、最終的なコーストロックアップ 差圧P2よりも僅かに高い差圧にステップ的に変化させ、その後、所定の微小スリップが検出されなければ徐々に低下させていって、限界のコーストロックアップ 差圧P2を学習・更新する。
次に、通常の燃料カットおよび燃料カットリカバーの制御を、図2のフローチャートにしたがって説明する。
次に、通常の燃料カットおよび燃料カットリカバーの制御を、図2のフローチャートにしたがって説明する。
ステップS1では、エンジン回転数N、燃料カット実行判定用の燃料カット回転数Nin、燃料カット後の燃料供給再開判定用の燃料カットリカバー回転数Nre、燃料カット条件成立後、燃料カットの開始を遅らせ、その間に点火時期を遅角制御するなどして燃料カットによるトルクショック軽減のための燃料カットインディレイ時間T1を読み込む。
ステップS2では、燃料カット(F/C)中であるかを、燃料カットフラグFCが1であるかによって判定する。
ステップS2では、燃料カット(F/C)中であるかを、燃料カットフラグFCが1であるかによって判定する。
ステップS2で燃料カット中でないと判定されたときは、ステップS3へ進む。
ステップS3では、前記アイドルスイッチ13がONであるかを判定する。
ステップS3でアイドルスイッチ13がONと判定されたときは、ステップS4へ進む。
ステップS4では、前記エンジン回転数センサ10によって検出されるエンジン回転数Nが、燃料カット回転数Nin以上であるかを判定する。
ステップS3では、前記アイドルスイッチ13がONであるかを判定する。
ステップS3でアイドルスイッチ13がONと判定されたときは、ステップS4へ進む。
ステップS4では、前記エンジン回転数センサ10によって検出されるエンジン回転数Nが、燃料カット回転数Nin以上であるかを判定する。
ステップS3またはステップS4の判定がNOである場合は、ステップS5へ進む。
ステップS5では、燃料カットの開始を遅らせる時間を計測するディレイタイマの値TM1を、燃料カットインディレイ時間T1にセットしておき、今回のフローを終了する。
ステップS3で、N≧Ninと判定されたときはステップS6へ進む。
ステップS6では、前記タイマの値TM1を所定値ΔTずつデクリメントする。
ステップS5では、燃料カットの開始を遅らせる時間を計測するディレイタイマの値TM1を、燃料カットインディレイ時間T1にセットしておき、今回のフローを終了する。
ステップS3で、N≧Ninと判定されたときはステップS6へ進む。
ステップS6では、前記タイマの値TM1を所定値ΔTずつデクリメントする。
ステップS7では、タイマの値TM1が0になったかを判定する。
ステップS7で、TM1が0になる前は、今回のフローを終了する。
ステップS7で、TM1=0と判定されたとき、つまり、燃料カットインディレイ時間T1を経過した後、ステップS8へ進む。
ステップS8では、エンジン回転数Nが、燃料カットリカバー回転数Nre以下になったかを判定する。
ステップS7で、TM1が0になる前は、今回のフローを終了する。
ステップS7で、TM1=0と判定されたとき、つまり、燃料カットインディレイ時間T1を経過した後、ステップS8へ進む。
ステップS8では、エンジン回転数Nが、燃料カットリカバー回転数Nre以下になったかを判定する。
ステップS8でN≦Nreと判定されたときは、ステップS5へ進んだ後、今回のフローを終了する。
ステップS8で、N>Nreと判定されたときは、ステップS9へ進む。
ステップS9では、前記燃料カットフラグFCを1にセットする。これにより、燃料カットが開始される。
ステップS8で、N>Nreと判定されたときは、ステップS9へ進む。
ステップS9では、前記燃料カットフラグFCを1にセットする。これにより、燃料カットが開始される。
ステップS10では、後述する本発明にかかるロックアップ状態からアクセル操作したときの一時的な燃料カットを行う期間を限定するための期間限定タイマの値TM2に初期値T2をセットした後、今回のフローを終了する。
このようにして、燃料カット開始後、次回のフローでは、ステップS2で燃料カット中と判定されてステップS11へ進む。
このようにして、燃料カット開始後、次回のフローでは、ステップS2で燃料カット中と判定されてステップS11へ進む。
ステップS11では、前記アイドルスイッチ13がONであるかを判定する。
ステップS11で、アイドルスイッチ13がON、つまり、アクセル開放状態が継続していると判定されたときは、ステップS12へ進む。
ステップS12では、エンジン回転数Nが、燃料カットリカバー回転数Nre以下になったかを判定する。
ステップS11で、アイドルスイッチ13がON、つまり、アクセル開放状態が継続していると判定されたときは、ステップS12へ進む。
ステップS12では、エンジン回転数Nが、燃料カットリカバー回転数Nre以下になったかを判定する。
ステップS12で、N>Nreと判定されたときは、燃料カットを維持しつつ、このフローを終了する。
ステップS12で、N≦Nreと判定されたときは、ステップS13へ進む。
ステップS13では、前記燃料カットフラグFCを0にリセットした後、今回のフローを終了する。これにより、燃料供給が再開(リカバー)される。
ステップS12で、N≦Nreと判定されたときは、ステップS13へ進む。
ステップS13では、前記燃料カットフラグFCを0にリセットした後、今回のフローを終了する。これにより、燃料供給が再開(リカバー)される。
また、ステップS11で、前記アイドルスイッチ13がOFFにされた、つまり、アクセル操作されたと判定された場合には、ステップS14へ進む。
ステップS14では、前記燃料カットフラグFCを0にリセットし、燃料供給を再開(リカバー)する。
ステップS15では、前記タイマの値TM2を所定値ΔTずつデクリメントした後、このフローを終了する。
ステップS14では、前記燃料カットフラグFCを0にリセットし、燃料供給を再開(リカバー)する。
ステップS15では、前記タイマの値TM2を所定値ΔTずつデクリメントした後、このフローを終了する。
次に、上記ロックアップ中のアクセル操作で生じる車両加速度に相関の高いパラメータとして自動変速機2の出力軸の回転数変動値を検出するフローを、図3のフローチャートにしたがって説明する。
具体的には、所定周期(例えば10ms)毎に、出力軸回転数を計測し、最新計測値と、所定回分(例えば5回分)前の計測値との差分を、加重平均して算出する。
具体的には、所定周期(例えば10ms)毎に、出力軸回転数を計測し、最新計測値と、所定回分(例えば5回分)前の計測値との差分を、加重平均して算出する。
ステップS21では、前記出力回転センサ11によって検出された最新の変速機出力回転数OUTREVを読み込む。
ステップS22では、エンジン始動直後であるかを判定する。
ステップS22で始動直後と判定されたときは、ステップS23へ進む。
ステップS23では、1回から5回前までの計測値OUTREV1〜OUTREV5の初期値として、今回の最新計測値OUTREVをセットするとともに、最新の計測値OUTREVと前回の計測値OUTREV1との差分ΔOUTREV(=OUTREV−OUTREV1)の初期値として0をセットした後、今回のフローを終了する。
ステップS22では、エンジン始動直後であるかを判定する。
ステップS22で始動直後と判定されたときは、ステップS23へ進む。
ステップS23では、1回から5回前までの計測値OUTREV1〜OUTREV5の初期値として、今回の最新計測値OUTREVをセットするとともに、最新の計測値OUTREVと前回の計測値OUTREV1との差分ΔOUTREV(=OUTREV−OUTREV1)の初期値として0をセットした後、今回のフローを終了する。
ステップS22で、始動直後でないと判定されたときは、ステップS24へ進む。
ステップS24では、回転変動値ΔOUTREVを、次式に示す加重平均演算によって算出する。
ΔOUTREV=(OUTREV−OUTREV5)α
+ΔOUTREVold(1.0−α)・・・(1)
ただし、ΔOUTREVoldは、ΔΔOUTREVの前回演算値、αは加重平均の重み
ステップS25では、次回演算のため、1回から5回前までの計測値OUTREV1〜OUTREV5に、計測値OUTREV〜OUTREV4を順次セットして、今回のフローを終了する。
ステップS24では、回転変動値ΔOUTREVを、次式に示す加重平均演算によって算出する。
ΔOUTREV=(OUTREV−OUTREV5)α
+ΔOUTREVold(1.0−α)・・・(1)
ただし、ΔOUTREVoldは、ΔΔOUTREVの前回演算値、αは加重平均の重み
ステップS25では、次回演算のため、1回から5回前までの計測値OUTREV1〜OUTREV5に、計測値OUTREV〜OUTREV4を順次セットして、今回のフローを終了する。
図4は、前記回転変動(車両加速度)ΔOUTREVに基づいて、ロックアップ状態からのアクセル操作による燃料カットリカバー中に、一時的な再燃料カットを行う制御のフローチャートを示す。
ステップS31では、前記回転変動値ΔOUTREV、タイマ値TM2、アイドルスイッチ13のON、OFF状態を読み込む。
ステップS31では、前記回転変動値ΔOUTREV、タイマ値TM2、アイドルスイッチ13のON、OFF状態を読み込む。
ステップS32では、前記アイドルスイッチ13がOFFであるかを判定する。
ステップS32でアイドルスイッチ13がOFF、つまりアクセル操作されたときは、ステップS33へ進む。
ステップS33では、前記期間限定タイマの値TM2が0でないかを判定する。
ステップS32でアイドルスイッチ13がONと判定され、または、ステップS33でタイマ値TM2が0と判定されたときは、ステップS34へ進む。
ステップS32でアイドルスイッチ13がOFF、つまりアクセル操作されたときは、ステップS33へ進む。
ステップS33では、前記期間限定タイマの値TM2が0でないかを判定する。
ステップS32でアイドルスイッチ13がONと判定され、または、ステップS33でタイマ値TM2が0と判定されたときは、ステップS34へ進む。
ステップS34では、再燃料カット期間計測用の再燃料カットタイマの値TM3を0にリセットしておき、今回のフローを終了する。
ステップS33で、前記期間限定タイマ値のTM2が0でないと判定されたときは、ステップS35へ進む。
ステップS35では、前記再燃料カット中であるかを、再燃料カットフラグFC2の値が1であるかによって判定する。
ステップS33で、前記期間限定タイマ値のTM2が0でないと判定されたときは、ステップS35へ進む。
ステップS35では、前記再燃料カット中であるかを、再燃料カットフラグFC2の値が1であるかによって判定する。
ステップS35で再燃料カット中でないと判定されたときは、ステップS36へ進む。
ステップS36では、前記回転変動値ΔOUTREVが所定値DOUTREV1以上の大きさを有するかを判定する。ここで、回転変動値ΔOUTREVは、前記(1)式で明らかなように、正負を含む値であり、所定値DOUTREV1は正の値に設定される。すなわち、回転変動値ΔOUTREV(車両加速度)が、増速側に所定値以上の大きさを有しているかが判定される。
ステップS36では、前記回転変動値ΔOUTREVが所定値DOUTREV1以上の大きさを有するかを判定する。ここで、回転変動値ΔOUTREVは、前記(1)式で明らかなように、正負を含む値であり、所定値DOUTREV1は正の値に設定される。すなわち、回転変動値ΔOUTREV(車両加速度)が、増速側に所定値以上の大きさを有しているかが判定される。
ステップS36でΔOUTREV<DOUTREV1と判定されたときは、燃料カットリカバーを維持しつつ、今回のフローを終了する。
ステップS36でΔOUTREV≧DOUTREV1と判定されたときは、ステップS37へ進む。
ステップS37では、回転変動値ΔOUTREVの大きさに応じて、図5に示す特性テーブルを参照して、再燃料カット期間T3を算出する。具体的には、図示のように、回転変動値ΔOUTREVが大きいときは、再燃料カット期間T3も大きく設定してある。
ステップS36でΔOUTREV≧DOUTREV1と判定されたときは、ステップS37へ進む。
ステップS37では、回転変動値ΔOUTREVの大きさに応じて、図5に示す特性テーブルを参照して、再燃料カット期間T3を算出する。具体的には、図示のように、回転変動値ΔOUTREVが大きいときは、再燃料カット期間T3も大きく設定してある。
ステップS38では、前記再燃料カットフラグFC2を1にセットして再燃料カットを開始する。
ステップS39では、前記再燃料カットタイマの値TM3に、初期値T3をセットした後、今回のフローを終了する。
この後、次回のフローでは、ステップS34で、再燃料カット中と判定されてステップS40へ進む。
ステップS39では、前記再燃料カットタイマの値TM3に、初期値T3をセットした後、今回のフローを終了する。
この後、次回のフローでは、ステップS34で、再燃料カット中と判定されてステップS40へ進む。
ステップS40では、前記期間限定タイマの値TM2が0であるかを判定する。
ステップS40で、前記タイマの値TM2が0でないと判定されたときは、ステップS41へ進む。
ステップS41では、前記再燃料カットタイマの値TM3をデクリメントする。
ステップS42では、前記タイマの値TM3が0になったかを判定する。
ステップS40で、前記タイマの値TM2が0でないと判定されたときは、ステップS41へ進む。
ステップS41では、前記再燃料カットタイマの値TM3をデクリメントする。
ステップS42では、前記タイマの値TM3が0になったかを判定する。
ステップS42で前記タイマの値TM3が0でないと判定されたときは、再燃料カットを継続しつつ、今回のフローを終了する。
ステップS42で前記タイマの値TM3が0になったと判定されたときは、ステップS43へ進む。
ステップS43では、前記再燃料カットフラグFC2を0にリセットして、再燃料カットを終了し、燃料供給再開に戻った後、今回のフローを終了する。
ステップS42で前記タイマの値TM3が0になったと判定されたときは、ステップS43へ進む。
ステップS43では、前記再燃料カットフラグFC2を0にリセットして、再燃料カットを終了し、燃料供給再開に戻った後、今回のフローを終了する。
また、ステップS40で前記期間限定タイマの値TM2が0であると判定されたときは、ステップS43へ進んで、再燃料カットの制御を終了して燃料供給再開に戻る。
図6は、上記実施形態により、燃料カットリカバー後の再燃料カットを行ったときの様子を示す。
本発明(実施形態)によれば、ロックアップ状態からのアクセル操作による燃料カットリカバー後に生じる回転変動で正の車両加速度が所定以上大きいときに、その大きさに応じて再燃料カットを行うことにより、該正の車両加速度の増大を抑制でき、ひいては車両振動を速やかに収束させるように抑制することができる。
図6は、上記実施形態により、燃料カットリカバー後の再燃料カットを行ったときの様子を示す。
本発明(実施形態)によれば、ロックアップ状態からのアクセル操作による燃料カットリカバー後に生じる回転変動で正の車両加速度が所定以上大きいときに、その大きさに応じて再燃料カットを行うことにより、該正の車両加速度の増大を抑制でき、ひいては車両振動を速やかに収束させるように抑制することができる。
また、本実施形態では、車両加速度と相関の高いパラメータとして自動変速機の出力回転速度の変動値を用いたため、通常の車速センサとして用いられる出力回転センサ11の出力に基づいて容易かつ高精度に車両加速度を検出することができる。
なお、アクセル操作後、車両加速度が大きくなるのは、実質的に所定期間内に限られる。そこで、本実施形態のように、再燃料カットの制御を実行する期間を、燃料カットリカバー後から所定期間に限定する構成によって、無駄な演算を行うことなく演算負荷を軽減できる。
なお、アクセル操作後、車両加速度が大きくなるのは、実質的に所定期間内に限られる。そこで、本実施形態のように、再燃料カットの制御を実行する期間を、燃料カットリカバー後から所定期間に限定する構成によって、無駄な演算を行うことなく演算負荷を軽減できる。
また、車両加速度に相関するパラメータ値(回転変動値ΔOUTREV)が大きいほど車両の突き上げが大きく作用し、エンジントルクの低下代を大きくする必要があるので、該パラメータが大きいほど再燃料カット時間を長くすることで、前記要求を適正に満たすことができる。
1…エンジン
2…ロックアップ機能付きトルクコンバータ
3…自動変速機
7…変速機コントローラ
10…エンジン回転センサ
11…出力回転センサ
13…アイドルスイッチ
14…エンジンコントローラ
2…ロックアップ機能付きトルクコンバータ
3…自動変速機
7…変速機コントローラ
10…エンジン回転センサ
11…出力回転センサ
13…アイドルスイッチ
14…エンジンコントローラ
Claims (5)
- ロックアップ中、かつ、アクセル開放を含む所定の条件が成立したときに、エンジンの燃料カットを行う車両の振動抑制制御装置であって、
車両加速度に相関の高いパラメータを演算し、ロックアップ中のアクセル操作による燃料カットリカバー後、前記パラメータの大きさによって車両加速度が正の所定値以上となったことを検出したときに、前記パラメータの大きさに応じた時間だけ、再度燃料カットするように制御することを特徴とする車両の振動抑制制御装置。 - 前記パラメータとして自動変速機出力軸の回転変動の大きさが増速側に所定値以上のときに、車両加速度が正の所定値以上となったことを検出することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
- 前記パラメータの大きさに応じた時間は、該大きさが大きいほど、長い時間とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の振動抑制制御装置。
- 前記再度の燃料カットは、燃料カットリカバー後、所定期間の間のみ行うことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の車両の制御装置。
- 前記パラメータを平均化処理した値を、車両加速度として用いることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の車両の振動抑制制御装置。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011052655A (ja) * | 2009-09-04 | 2011-03-17 | Toyota Motor Corp | 車両のエンジン制御装置 |
WO2014141751A1 (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-18 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置及び内燃機関の制御方法 |
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2005
- 2005-08-05 JP JP2005227649A patent/JP2007040258A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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