JP3303703B2 - 自動変速機のクリープ防止装置 - Google Patents

自動変速機のクリープ防止装置

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JP3303703B2
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卓 村杉
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/20Preventing gear creeping ; Transmission control during standstill, e.g. hill hold control

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体伝動装置の引
き摺り伝動により生ずる自動変速機のクリープ現象を防
止するための、自動変速機のクリープ防止装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機においては、エンジン回転を
流体伝動装置を介して入力するため、自動変速機を走行
レンジにした動力伝達可能な状態での停車中に、該流体
伝動装置の引き摺りトルクが車両を微速走行させる、所
謂クリープ現象が発生するのを免れない。この微速走行
を運転者はブレーキを作動させて防止するが、この間、
燃費の悪化や、振動の問題を生じ易い。
【0003】そこで、上記走行レンジで自動変速機を動
力伝達可能な状態にするために油圧作動されている摩擦
要素の作動油圧を低下させ、該作動中の摩擦要素をスリ
ップ状態にすることで、流体伝動装置によるクリープト
ルクの伝達を低減するようにしたクリープ防止装置が提
案されている。
【0004】そして当該クリープ防止装置にあっては、
車両の発進に際しアクセルペダルを踏み込むことで、エ
ンジンが無負荷状態から負荷状態に切換えられる時、上
記作動油圧を所定棚圧だけ上昇させることにより上記ス
リップ状態の摩擦要素を再締結させてクリープ防止制御
を終了し、その後上記作動油圧を最大値にすることで自
動変速機を所定の動力伝達が可能な状態にする。
【0005】スリップ状態の摩擦要素を再締結させる時
の動作をタイムチャートにより示すと図7のごとくにな
る。同図に実線で示すごとく、ブレーキを釈放してブレ
ーキスイッチがONからOFFに切り換わり、且つ、ア
クセルペダルの踏み込みによりアイドルスイッチがON
からOFFに切り換わる瞬時t1 に、上記摩擦要素の作
動油圧Pc を所定棚圧ΔPだけ上昇させる。
【0006】この所定棚圧ΔPにより、スリップ状態だ
った摩擦要素の再締結が進行するにつれ、流体伝動装置
の出力回転数であるタービン回転数Nt が瞬時t1 〜t
2 間の実線で示すように低下し、遂には瞬時t2 に摩擦
要素の再締結が完了することで、タービン回転数Nt
ほぼ0になる。
【0007】一方でエンジン回転数Ne は、アクセルペ
ダルの踏み込み瞬時t1 から固有の応答遅れ(例えば1
50msec程度)の後に上昇し始め、アクセルペダルの踏
み込み具合に応じた勾配をもって実線で示すように上昇
する。
【0008】そして摩擦要素の再締結が完了する瞬時t
2 に摩擦要素の作動油圧Pc を最大値にすることで摩擦
要素のスリップを完全に防止し、瞬時t2 以降における
タービン回転数Nt および変速機出力軸回転数No の実
線で示す上昇傾向から明らかなように発進を可能にす
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この場合における変速
機出力トルクは、アクセルペダルの大きな踏み込みに応
じた図7に実線で示すごとき上昇を呈し、瞬時t1 〜t
2 間におけるトルクの突出後、変速機出力トルクが更に
上昇することから違和感を生じないものの、図7に破線
で示すスロットル開度TVOの僅かな(例えば1/32
開度位)、しかも、ゆっくりした上昇を呈するようにア
クセルペダルをゆっくりと、しかも、僅かしか踏み込ま
ない場合は、エンジン回転数Ne およびタービン回転数
t が同図に同じく破線で示す程度の変化しか生ぜず、
変速機出力トルクも破線で示すようにクリープトルクよ
り若干大きい程度のものでしかないために、特に、登坂
路発進等のためにブレーキを作動させたままにする時
(ブレーキスイッチが図7に破線で示すようにONのま
まになる時)に以下の問題を生ずる。
【0010】つまり、かかる状況の基では瞬時t1 〜t
2 間におけるトルクの突出後、変速機出力トルクが再度
低下することとなり、摩擦要素の再締結完了瞬時t2
直後における出力トルクの再低下が違和感の原因になる
という問題が発生する。
【0011】請求項1の発明は、かかる違和感が摩擦要
素の再締結中における突出トルクに起因し、従って、摩
擦要素の速すぎる再締結に起因するとの観点から、エン
ジンを無負荷状態から負荷状態に切り換える時における
摩擦要素の再締結速度を、負荷が小さく、且つ、負荷の
変化速度が遅い時は、前記所定棚圧による再締結速度よ
りも遅くし得るようにした自動変速機のクリープ防止装
置を提案することを目的とする。
【0012】請求項2の発明は、前記所定棚圧を適切な
ものにして、負荷が大きい時や、負荷の変化速度が速い
時の、摩擦要素の再締結速度を最適化することを目的と
する。
【0013】請求項3,4の発明はそれぞれ、負荷が小
さく、且つ、負荷の変化速度が遅い時に摩擦要素の再締
結速度を遅くする処理の一層具体的な提案をすることを
目的とする。
【0014】請求項5の発明は、摩擦要素の再締結速度
に関する最適値を提案することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された第
1発明による自動変速機のクリープ防止装置は、流体伝
動装置を介してエンジンの回転を入力され、複数の摩擦
要素の選択的油圧作動により選択された変速段でエンジ
ン回転を変速して出力する自動変速機に用いられ、前記
流体伝動装置によるクリープトルクの伝達を低減するた
めに、前記作動中の摩擦要素の作動油圧を低下させるこ
とで該摩擦要素をスリップ状態にするようにし、エンジ
ンの無負荷状態から負荷状態への切換え時、前記作動油
圧を所定棚圧だけ上昇させることにより前記スリップ状
態の摩擦要素を再締結させてクリープ防止制御を終了す
るようにした自動変速機のクリープ防止装置において、
前記エンジンの無負荷状態から負荷状態への切換え時に
おけるエンジン負荷が微小設定値未満であり、且つ、エ
ンジン負荷の変化速度が微小設定値未満である時、前記
摩擦要素の再締結速度が前記所定棚圧による再締結速度
よりも遅くなるよう前記作動油圧の上昇を制御するよう
構成したことを特徴とするものである。
【0016】請求項2に記載された第2発明による自動
変速機のクリープ防止装置は、上記第1発明における前
記所定棚圧を以下のように定める。つまり、前記エンジ
ンの無負荷状態から負荷状態への切換えに伴うエンジン
回転の上昇開始に調時して前記摩擦要素の再締結が完了
するよう当該所定棚圧を決定したことを特徴とするもの
である。
【0017】請求項3に記載された第3発明による自動
変速機のクリープ防止装置は、上記第1発明または第2
発明において、前記摩擦要素の再締結速度が前記所定棚
圧による再締結速度よりも遅くなるよう前記作動油圧の
上昇を制御するに当たっては、前記作動油圧を所定棚圧
だけ上昇させることに代えて、該作動油圧を連続的に上
昇させるようにしたことを特徴とするものである。
【0018】請求項4に記載された第4発明による自動
変速機のクリープ防止装置は、上記第1発明または第2
発明において、前記摩擦要素の再締結速度が前記所定棚
圧による再締結速度よりも遅くなるよう前記作動油圧の
上昇を制御するに当たっては、前記作動油圧を前記所定
棚圧よりも低い低下棚圧だけ上昇させるようにしたこと
を特徴とするものである。
【0019】請求項5に記載された第5発明による自動
変速機のクリープ防止装置は、上記第1発明乃至第4発
明のいずれかにおいて、前記遅くした摩擦要素の再締結
速度を、該再締結の進行中に発生する変速機出力軸の突
出トルクが再締結後の変速機出力軸トルクを越えること
のない範囲で最も速くするよう構成したことを特徴とす
るものである。
【0020】
【発明の効果】第1発明において自動変速機は、複数の
摩擦要素の選択的油圧作動により選択された変速段で、
流体伝動装置からのエンジンの回転を変速して出力す
る。
【0021】クリープ防止装置は、上記流体伝動装置に
よるクリープトルクの伝達を低減するに際し、上記作動
中の摩擦要素の作動油圧を圧力制御弁により低下させる
ことにより該摩擦要素をスリップ状態にし、所定のクリ
ープ防止を行う。
【0022】そしてクリープ防止装置は、エンジンの無
負荷状態から負荷状態への切換え時、上記作動油圧を所
定棚圧だけ上昇させることによりスリップ状態の摩擦要
素を再締結させてクリープ防止制御を終了する。
【0023】ところで第1発明においては特に、上記エ
ンジンの無負荷状態から負荷状態への切換え時における
エンジン負荷が微小設定値未満であり、且つ、エンジン
負荷の変化速度が微小設定値未満である時、上記摩擦要
素の再締結速度が上記所定棚圧による再締結速度よりも
遅くなるよう上記作動油圧の上昇を制御することから、
摩擦要素の再締結中におけるトルクの突出を防止するこ
とができ、従って、上記切り換え時のエンジン負荷が微
小設定値未満であり、且つ、エンジン負荷の変化速度が
微小設定値未満であるような場合でも、摩擦要素の再締
結直後にトルクの低下を生ずることがなく、かかるトル
クの低下で違和感が発生するといった問題を解消するこ
とができる。
【0024】第2発明においては、上記エンジンの無負
荷状態から負荷状態への切換えに伴うエンジン回転の上
昇開始に調時して摩擦要素の再締結が完了するよう前記
所定棚圧を決定したことから、当該所定棚圧が適切なも
のとなり、負荷が設定値以上の大きな時や、負荷の変化
速度が設定値以上の速い時における摩擦要素の再締結速
度が最適化され、エンジン回転の上昇開始に対して摩擦
要素の再締結が遅れて発進遅れを生じたり、摩擦要素の
再締結が不必要に速すぎて再締結ショックを生ずるなど
の弊害を回避することができる。
【0025】第3発明においては、前記摩擦要素の再締
結速度が前記所定棚圧による再締結速度よりも遅くなる
よう前記作動油圧の上昇を制御するに当たって、前記作
動油圧を所定棚圧だけ上昇させることに代えて、該作動
油圧を連続的に上昇させるようにしたことから、上記作
動油圧の上昇制御を如何なる要求にもマッチしたものに
することができ、制御の最適化が可能である。
【0026】第4発明においては、前記摩擦要素の再締
結速度が前記所定棚圧による再締結速度よりも遅くなる
よう前記作動油圧の上昇を制御するに当たって、前記作
動油圧を前記所定棚圧よりも低い低下棚圧だけ上昇させ
ることから、棚圧の変更のみの簡単な処理で、安価に前
記の作用効果を達成することができる。
【0027】第5発明においては、上記遅くした摩擦要
素の再締結速度を、該再締結の進行中に発生する変速機
出力軸の突出トルクが再締結後の変速機出力軸トルクを
越えることのない範囲で最も速くすることから、摩擦要
素の再締結直後にトルクの低下を生じなくして、かかる
トルクの低下で違和感が発生する問題を解消するという
作用効果を、摩擦要素の再締結遅れが最小になる態様で
達成することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態
になる自動変速機のクリープ防止装置を示すシステム図
である。本実施の形態において自動変速機のクリープ防
止装置10は、自動変速機の前進第1速で締結作動され
るべき発進用摩擦要素であるフォワードクラッチ(発進
クラッチ)11を半締結状態(スリップ状態)にしてク
リープ防止を行うよう構成する。
【0029】図1において、12はトルクコンバータ
(流体伝動装置)を示し、ポンプインペラ12pと、タ
ービンランナ12tと、ステータ12sとで構成する。
そしてトルクコンバータ12は、ポンプインペラ12p
をエンジンクランクシャフト13に、また、タービンラ
ンナ12tを自動変速機の入力軸14に結合し、ステー
タ12sを変速機ケース15上にワンウエイクラッチ1
2oを介して乗せることにより実用する通常のものとす
る。
【0030】ここでトルクコンバータ12は、内部作動
流体を介してクランクシャフト13からのエンジン回転
(回転数Ne )を、トルク増大しつつ自動変速機の入力
軸14に伝達するもので、自動変速機への入力回転数を
t とする。
【0031】自動変速機は、フォワードクラッチ11を
含む複数の摩擦要素(図示せず)を具え、これらフォワ
ードクラッチ11を含む複数の摩擦要素を選択的に油圧
作動(締結)させることで対応変速段を選択するもので
ある。
【0032】本実施の形態においては、自動変速機を走
行レンジにして停車している間に締結作動されて自動変
速機を前進第1速選択状態にするフォワードクラッチ1
1を半締結状態(スリップ状態)にしてクリープ防止を
行うようにするために、フォワードクラッチ11の作動
油圧PC を制御するオイルプレッシャモジュレータ16
を設ける。
【0033】このオイルプレッシャモジュレータ(以
下、OPMと称する)16は、自動変速機のライン圧P
L を油路17から入力ポート18に供給され、出力ポー
ト19を油路20を経てフォワードクラッチ11の作動
油圧室11aに接続し、ドレンポート21を有するもの
で、スプール22の一端にソレノイド(アクチュエー
タ)23による電磁力を図中左向きに作用させ、スプー
ル22の他端が臨む室24にポート22aを経てポート
19の出力圧、つまり、フォワードクラッチ11の作動
油圧PC をフィードバックさせる。
【0034】かかるOPM16は、入力ポート18への
ライン圧PL を元圧として、ソレノイド23への電流値
X に応じた電磁力に対応する油圧PC を作りだすリニ
ヤソレノイド弁として機能し、この油圧PC を油路20
によりフォワードクラッチ11の作動油圧室11aにフ
ォワードクラッチ作動油圧として向かわせるものとす
る。ここで、フォワードクラッチ11は作動油圧PC
比例した締結力を発生することができる。
【0035】ソレノイド23への電流値iX は、コント
ロールユニット30によりこれを制御することとし、こ
のコントロールユニット30には、後述する入力センサ
群31からの信号を供給する。
【0036】なおコントロールユニット30は、マイク
ロコンピュータを用いた車載型のものであり、入力回路
151、RAM152、ROM153、CPU154、
クロック回路155および出力回路156を具える周知
のものとする。
【0037】入力回路151は、センサ群31の各セン
サからの入力信号をCPU154で演算処理し得るデジ
タル信号に変換して入力する回路である。またRAM1
52は、読み書きし得るメモリであり、各センサからの
入力信号の書き込みや、CPU154で演算中の情報の
書き込みや、書き込まれた情報の読み出しが行われる。
更にROM153は、読み出し専用メモリであり、CP
U154での演算処理に必要な情報等が予め記憶されて
おり、該情報は必要に応じてCPU154からの指令に
より読み出される。
【0038】CPU154は、各種入力情報を所定処理
条件に従って演算処理する装置であり、クリープ防止制
御や、フォワードクラッチ作動制御等における入力情報
の処理を行うものであり、また、クロック回路155
は、CPU154における演算処理時間を設定する回路
である。出力回路156は、CPU154からの演算結
果信号に基づいてアクチュエータであるソレノイド23
に対し制御電流信号iX を出力する回路である。
【0039】入力センサ群31を構成するセンサとし
て、本実施の形態では、セレクト位置スイッチ160、
スロットル開度センサ161、アイドルスイッチ16
2、油温センサ163、出力軸回転数センサ164、エ
ンジン回転数センサ165、タービン回転数センサ16
6、およびブレーキスイッチ167を用いることとす
る。
【0040】セレクト位置スイッチ160は、自動変速
機の選択レンジ(選択位置)に応じた信号を出力するス
イッチであり、本実施の形態では、選択レンジがニュー
トラルレンジ(Nレンジ)のときスイッチONとなり、
選択レンジが走行レンジ(ドライブレンジ;Dレンジ)
のときのみスイッチOFFとなってスイッチ信号PSW
出力するものとする。
【0041】なお、セレクト位置スイッチ160が出力
するスイッチ信号PSWは、NレンジからDレンジに切り
換わったこと(N→Dセレクト操作がなされたこと)を
示すため、ライン圧供給開始時期を決定する信号として
用いられる。
【0042】スロットル開度センサ161は、エンジン
スロットルバルブの開度TVO(エンジン負荷)を検出
して、対応する信号を出力するものとする。
【0043】アイドルスイッチ162は、エンジンのス
ロットルバルブが全閉状態(アイドル状態)か否かを検
出するスイッチであり、スロットルバルブが開状態(エ
ンジン負荷状態)のときスイッチOFFとなり、全閉状
態(エンジン無負荷状態)のときのみON信号によるス
イッチ信号Idを出力する。
【0044】油温センサ163は、変速機作動油温(A
TF温度)Tm を検出するセンサであり、油温信号T
atf を出力し、出力軸回転数センサ164は、変速機出
力軸の回転数Noを検出するセンサであり、この出力軸
回転数センサ164から出力される信号は車速を表わす
信号として用いる。
【0045】エンジン回転数センサ165は、クランク
シャフト13の回転数(エンジン回転数)Ne を検出す
るセンサであり、タービン回転数センサ166は、変速
機入力軸14の回転数(タービン回転数)Nt を検出す
るセンサである。
【0046】ブレーキスイッチ167は、ブレーキペダ
ル等に配置され、フットブレーキまたはサイドブレーキ
の作動を検出するセンサであり、ブレーキ作動時にはブ
レーキ作動信号Bを出力する。
【0047】CPU154は、上記入力センサ群31か
らの入力情報を基に、図2および図3のメインルーチ
ン、および図4のサブルーチンを実行してクリープ防止
制御およびクリープ防止からの発進制御を以下のごとく
に行うものとする。
【0048】先ず、図2のステップ51で、入力センサ
群31の対応するセンサより夫々、信号PSW,Id,T
m ,No ,Bを読み込み、次のステップ51において、
信号PSWの有無により走行レンジ(Dレンジ)か否かの
判別を行い、走行レンジであれば制御をステップ53に
進め、走行レンジでなければ制御をステップ57に進め
て通常の走行制御を行う。
【0049】ステップ53では、信号Idの有無により
アイドルスイッチONのアイドル状態か否かを判別し、
アイドル状態であれば制御をステップ54に進め、アイ
ドル状態でなければ制御をステップ57に進めて通常の
走行制御を行う。
【0050】ステップ54では、信号Bの有無によりブ
レーキONか否かを判別し、ブレーキONであれば制御
をステップ55に進め、ブレーキOFFであれば制御を
ステップ57に進めて通常の走行制御を行う。
【0051】ステップ55では、車速(変速機出力軸回
転数)No がほぼ0の停車中か否かを判別し、No がほ
ぼ0であればステップ56でクリープ防止制御の作動を
開始し、No がほぼ0でなければ制御をステップ57に
進めて通常の走行制御を行う。
【0052】結局、ステップ56でのクリープ防止制御
の作動が開始されるのは、「走行レンジ、アイドル状
態、ブレーキON、車速がほぼ0」という4つの条件が
全て満たされた場合だけであり、それ以外の場合は通常
の走行制御がなされることになる。
【0053】ステップ56でのクリープ防止に当たって
は、フォワードクラッチ11の作動油圧Pc を先ず、ク
ラッチが滑り出さない範囲内で定めた初期設定圧まで急
減させるよう、ソレノイド23への電流値iX を決定
し、その後、作動油圧Pc がクラッチの滑り始めまで所
定勾配で漸減するようソレノイド23への電流値iX
決定し、当該瞬時以後は、トルクコンバータ12の入出
力回転数差で表されるトルクコンバータスリップ量が一
定値に保たれるよう作動油圧Pc を制御すべくソレノイ
ド23への電流値iX を決定する。
【0054】上記のように作動油圧Pc を初期設定圧ま
で急減させ、以後、フォワードクラッチ11が滑り始め
るまで所定勾配で漸減させることにより、フォワードク
ラッチ11を開放ショックなしに速やかにスリップ状態
にして、クリープ防止を高応答で開始させることがで
き、また以後は、トルクコンバータスリップ量が一定値
に保たれるよう作動油圧Pc をフィードバック制御する
ことにより、確実なクリープ防止を実現することができ
る。
【0055】上記ステップ56を実行した後、制御を図
3の発進制御プログラムのステップ61に進める。図3
のステップ61では、アイドルスイッチ162から信号
Id、出力軸回転数センサ164からの信号No 、ブレ
ーキスイッチ167からの信号Bを読み込み、次のステ
ップ62では、信号Idの有無によりアイドルスイッチ
ONのアイドル状態か否かを判別し、アイドル状態(ア
クセルOFF)であれば制御をステップ63に進め、ア
イドルスイッチOFFのアクセルON状態となった場合
には制御をステップ65に進めて、アクセルON時にお
ける(エンジンが無負荷状態から負荷状態に切り換わっ
た時における)所定のフォワードクラッチ再締結制御
(発進制御)を、図4につき後述するように行う。
【0056】ステップ63では、信号Bの有無によりブ
レーキONか否かを判別し、ブレーキONであれば制御
をステップ64に進め、ブレーキOFFであれば制御を
ステップ66に進めてアクセルOFF時における所定の
フォワードクラッチ再締結制御を行う。
【0057】ステップ64では、車速No がほぼ0か否
かを判別し、No がほぼ0であれば制御を上記ステップ
61以降に戻し、No がほぼ0よりも大きくなったら制
御をステップ66に進めてアクセルOFF時のフォワー
ドクラッチ再締結制御を行う。
【0058】結局、「クリープ防止制御作動中で、且
つ、アイドル状態」の場合であって、「ブレーキOF
F、またはNo >0」となった場合に限り、ステップ6
6でアクセルOFF時のフォワードクラッチ再締結制御
がなされることになり、このフォワードクラッチ再締結
制御では、フォワードクラッチ11を緩やかに締結させ
る。
【0059】このフォワードクラッチ再締結制御は、次
のステップ67でフォワードクラッチの締結が完了した
と判定されるまで繰り返される。なお、上記フォワード
クラッチ締結完了の判定は、タービン回転数Nt がほぼ
0になった時をもって、または、タービン回転数N
t と、変速機出力軸回転数N o およびフォワードクラッ
チ締結時におけるギヤ比iの乗算値との差(Nt−N o
・i)がほぼ0になった時をもって、締結完了と判定す
るようにする。
【0060】上記ステップ67の判定がYESとなるフ
ォワードクラッチの締結完了時に行われ、また、上記ア
クセルON時のフォワードクラッチ再締結制御を行うス
テップ65の後に行われるステップ68では、クリープ
防止制御の作動を終了(OFF)する。
【0061】次に、本発明の要旨に係わる図3のステッ
プ65で行う、アクセルON時のフォワードクラッチ再
締結制御を説明する。この処理は図4に明示するごとき
もので、ステップ71においてスロットル開度TVOを
読み込み、ステップ72において、今回のスロットル開
度読み込み値TVOと、前回のスロットル開度読み込み
値TVOOLD と、スロットル開度のサンプリング周期Δ
tとを用いて、スロットル開度増大速度(d/dt)TVOを
(d/dt)TVO=(TVO−TVOOLD )/Δtの演算に
より求める。
【0062】次いでステップ73,74において、スロ
ットル開度TVOが微小設定値α未満の低スロットル開
度であるか否かを判定すると共に、スロットル開度増大
速度(d/dt)TVOが微小設定値β未満の低速開度増であ
るか否かを判定する。ここで微小設定値α,βはそれぞ
れ、後述の如くにして求める図7の棚圧ΔPにより決ま
る同図の瞬時t1 〜t2 間における変速機出力軸トルク
の突出部分に、瞬時t 2 以降の出力トルクが達し得なく
なるようなスロットル開度およびスロットル開度増大速
度の上限値とする。微小設定値α未満の低スロットル開
度でなかったり、若しくは、低スロットル開度でもスロ
ットル開度増大速度が微小設定値β以上に速い場合は、
制御をステップ75〜84に進めて以下のごとく、図7
につき前述したと同じフォワードクラッチ11の再締結
制御を行う。
【0063】つまりステップ75において、エンジン回
転数Ne およびタービン回転数Ntを読み込み、ステッ
プ76でこれらを図7に示したクリープ防止終了指令時
1におけるエンジン回転数NeSおよびタービン回転数
tSとしてメモリする。
【0064】ステップ77では、図7にも例示したが、
フォワードクラッチ11をクリープ防止用のスリップ状
態から再締結完了状態にするのにどの位の時間をかける
かを決定する再締結目標時間Δt1 を決定するに際し、
エンジンの1運転サイクル(吸入行程、圧縮行程、爆発
行程、排気行程)に相当する時間を表す定数をAと、上
記のクリープ防止終了指令時t1 のエンジン回転数NeS
とを用いて、Δt1 =A/NeSの演算により再締結目標
時間Δt1 を求める。
【0065】ここにおける再締結目標時間Δt1 は、ク
リープ防止終了指令時t1 (アクセルペダル踏み込み瞬
時)からエンジン回転数が実際に上昇を開始するまでの
応答遅れ(150msec程度)に相当し、当該エンジン回
転数の上昇開始に調時してフォワードクラッチ11の再
締結を完了させることを狙った時間である。
【0066】ステップ78においては、図7のごとく上
記の再締結目標時間Δt1 が経過する瞬時t2 に丁度、
フォワードクラッチ11の再締結が完了してタービン回
転数Nt をほぼ0にするような目標棚圧(所定棚圧)Δ
Pを演算する。この目標棚圧(所定棚圧)ΔPは、トル
クコンバータ12のタービン系イナーシャトルクと、ス
トールトルクとの和値に比例することから、タービンイ
ナーシャIt 、図5に例示したトルクコンバータ性能線
図から求め得るストールトルク比tS およびストールト
ルク容量係数τS 、クリープ防止終了指令時t1 におけ
るエンジン回転数NeSおよびタービン回転数NtS、再締
結目標時間Δt1 、および定数Bを用いて、ΔP=
〔(It ・NtS/Δt1 )+(tS ・τS ・NeS 2 )〕
・Bにより算出することができる。
【0067】ステップ79においては、図7に示すごと
くクリープ防止制御中のOPM電流iX に、目標棚圧
(所定棚圧)ΔPに対応した電流値Δiを加算して出力
し、ステップ80で、OPM電流iX をこの値に保持
し、この保持を、ステップ81で読み込んだタービン回
転数Nt が、ステップ82でほぼ0になったと判定され
るまで継続することにより、フォワードクラッチ11の
作動油圧Pc を図7に示すごとく、瞬時t1 より目標棚
圧(所定棚圧)ΔPだけ上昇させる。
【0068】これによりフォワードクラッチ11はスリ
ップ状態から再締結を進行され、タービン回転数Nt
徐々に低下させる。フォワードクラッチ11が再締結を
完了してタービン回転数Nt をほぼ0にすると、ステッ
プ82は制御をステップ83,84に進め、図7の瞬時
2 以降におけるようにフォワードクラッチ11の作動
油圧Pc を最高値にするようOPM電流iX を最大値に
して、フォワードクラッチ11のスリップを完全に防止
する。
【0069】ところで前記したように、アクセルペダル
踏み込み瞬時t1 からエンジン回転数が実際に上昇を開
始するまでの応答遅れに相当する再締結目標時間Δt1
が経過する瞬時t2 に丁度、フォワードクラッチ11の
再締結が完了してタービン回転数Nt をほぼ0にするよ
う目標棚圧(所定棚圧)ΔPを定めたために、図7に示
すごとく、エンジン回転の上昇開始に調時してフォワー
ドクラッチ11の再締結が完了することとなり、フォワ
ードクラッチ11の再締結が遅れて発進遅れを生じた
り、フォワードクラッチ11の再締結が不必要に速すぎ
て再締結ショックを生ずるなどの弊害を回避することが
できる。
【0070】ステップ73,74において、スロットル
開度TVOが微小設定値α未満の低スロットル開度で、
且つ、スロットル開度増大速度(d/dt)TVOが微小設定
値β未満の低速開度増であると判別する場合、図7につ
き前述した問題を生ずることから、これを防止するため
にフォワードクラッチ11の再締結を上記に代えて、ス
テップ85〜88により、図6の如くにこれを行う。な
お図6では、登坂路発進などのためにブレーキを作動さ
せたまま(ブレーキスイッチON状態)、アクセルペダ
ルを踏み込んで、スロットル開度TVOが瞬時t1 にア
イドルスイッチ162のON→OFF切り換え点を越え
た場合における動作を示した。
【0071】図6に示すように微小設定値α未満の低ス
ロットル開度(例えば1/32開度位)に向け微小設定
値β未満の速度でゆっくりスロットル開度が増大するよ
うなアクセルペダルの踏み込みを行う場合、図6のアイ
ドルスイッチON→OFF切り換え瞬時t1 において図
4のステップステップ73,74が制御をステップ85
〜88に進める。ステップ85においては、当該瞬時t
1 のOPM電流iX をiS に設定する。そしてステップ
86において、フォワードクラッチ作動油圧Pc を図6
に示すように瞬時t1 から所定勾配kp で上昇させるべ
く、時々刻々のOPM電流iX をiX =iS +ki ・t
(但し、ki は所定勾配kp に対応する定数、tは図6
に示すように瞬時t1 からの経過時間)により算出して
出力する。
【0072】これによるOPM電流iX の上昇により、
フォワードクラッチ作動油圧Pc は図6に示すように瞬
時t1 から所定勾配kp で上昇され、フォワードクラッ
チ11はタービン回転数Nt の瞬時t1 以降における低
下傾向から明らかなように再締結を進行される。
【0073】ここでフォワードクラッチ作動油圧Pc
所定勾配kp は、上記フォワードクラッチ11の再締結
(図6のタービン回転数Nt の低下)が図7の棚圧ΔP
による再締結速度(図7のタービン回転数Nt の低下速
度)よりも低速で進行するような勾配とし、好ましく
は、フォワードクラッチ11の再締結瞬時t2 以後にお
ける変速機出力軸トルクT1 を越えた突出トルクが瞬時
1 〜t2 間において発生することのない勾配とする。
【0074】次いでステップ87において、タービン回
転数Nt を読み込み、ステップ88で、これがほぼ0に
なったか否かで、フォワードクラッチ11の再締結が完
了した図6の瞬時t2 であるか否かを判定する。フォワ
ードクラッチ11の再締結が完了する前であれば、つま
り図6の瞬時t2 に至るまでは、ステップ86,87の
処理を継続することにより、フォワードクラッチ11の
作動油圧Pc を所定勾配kp で上昇させ続けて、再締結
を進行させる。
【0075】ステップ88でフォワードクラッチ11の
再締結が完了したと判別する時、制御をステップ83,
84に進め、図6の瞬時t2 以降におけるようにフォワ
ードクラッチ11の作動油圧Pc を最高値にするようO
PM電流iX を最大値にして、フォワードクラッチ11
のスリップを完全に防止する。これにより瞬時t2
降、変速機出力トルクはクリープトルクより若干大き
な、前記微小スロットル開度に応じた値T1 になる。
【0076】ところで本実施の形態においては上記のご
とく、微小設定値α未満の低スロットル開度に向け微小
設定値β未満の速度でゆっくりスロットル開度が増大す
るようなアクセルペダルの踏み込みを行う場合、フォワ
ードクラッチ作動油圧Pc の所定勾配kp を図6に示す
ように、フォワードクラッチ11の再締結速度が図7の
棚圧ΔPによる再締結速度よりも低速で進行するような
勾配とし、好ましくは、図6の瞬時t1 〜t2 において
発生する突出トルクが、フォワードクラッチ11の再締
結瞬時t2 以後における上記アクセルペダル操作対応の
変速機出力軸トルクT1 を越えて大きくなることのない
小さな勾配(最適勾配は、この条件を満足する勾配のう
ち最も大きい勾配)としたから、当該突出トルクに起因
して上記アクセルペダル操作故に生ずる、図7につき前
述したフォワードクラッチ再締結瞬時t2 の直後におけ
るトルク低下に伴う違和感を防止することができる。
【0077】そして、所定勾配kp を上記の最適勾配に
する場合、上記の違和感を防止するという作用効果を、
フォワードクラッチ11の再締結遅れが最も小さくなる
態様で達成することができる。
【0078】ところで上記の最適勾配は、再締結瞬時t
2 以後における変速機出力軸トルクT1 がアクセルペダ
ル操作に依存することから、このアクセルペダル操作に
応じて可変にするのが有効であるのは言うまでもない。
【0079】なお本実施の形態においては、フォワード
クラッチ11の再締結速度を低下させるに当たって、図
7の棚圧ΔPにより再締結を行わせることに代え、図6
に示すように再締結中全般に亘りフォワードクラッチ作
動油圧Pc を所定勾配kp で連続的に上昇させることと
したから、作動油圧Pc の上昇制御を如何なる要求にも
マッチしたものにすることができ、制御の最適化が可能
である。
【0080】しかして、フォワードクラッチ11の再締
結速度を低下させる目的は、これに限らず、瞬時t1
2 間においてフォワードクラッチ作動油圧Pc に付加
する棚圧を、図7の棚圧ΔPよりも低くした低下棚圧に
変更することによっても達成することができ、この場
合、棚圧の変更のみの簡単な処理で、安価に前記の作用
効果を達成可能な点で大いに有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態になるクリープ防止装置
を具えた自動変速機の制御システム構成図である。
【図2】同実施の形態においてコントロールユニットが
実行する、自動変速機のクリープ防止制御および変速制
御プログラムを、前半について示すフローチャートであ
る。
【図3】同制御プログラムの後半を示すフローチャート
である。
【図4】クリープ防止制御プログラムにおけるアクセル
ON時のフォワードクラッチ再締結処理に関したサブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図5】トルクコンバータの性能曲線を例示する性能線
図である。
【図6】図4に示すアクセルON時のフォワードクラッ
チ再締結処理のうち、特に微妙なアクセルペダルの踏み
込みを行う場合のフォワードクラッチ再締結処理を、フ
ォワードクラッチ作動油圧、エンジン回転数、タービン
回転数、および変速機出力軸トルクの時系列変化として
示すタイムチャートである。
【図7】図4に示すアクセルON時のフォワードクラッ
チ再締結処理のうち、特に微妙なアクセルペダルの踏み
込みを行う場合以外のフォワードクラッチ再締結処理
を、フォワードクラッチ作動油圧、エンジン回転数、タ
ービン回転数、変速機出力軸回転数、および変速機出力
軸トルクの時系列変化として示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
10 自動変速機のクリープ防止装置 11 フォワードクラッチ(作動中の摩擦要素) 12 トルクコンバータ(流体伝動装置) 12p ポンプインペラ 12t タービンランナ 12S ステータ 13 クランクシャフト 14 変速機入力軸 16 オイルプレッシャモジュレータ 23 ソレノイド 30 コントロールユニット 31 入力センサ群 160 セレクト位置スイッチ 161 スロットル開度センサ 162 アイドルスイッチ 163 油温センサ 164 出力軸回転数センサ 165 エンジン回転数センサ 166 タービン回転数センサ 167 ブレーキスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−303582(JP,A) 特開 平8−303570(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体伝動装置を介してエンジンの回転を
    入力され、複数の摩擦要素の選択的油圧作動により選択
    された変速段でエンジン回転を変速して出力する自動変
    速機に用いられ、 前記流体伝動装置によるクリープトルクの伝達を低減す
    るために、前記作動中の摩擦要素の作動油圧を低下させ
    ることで該摩擦要素をスリップ状態にするようにし、エ
    ンジンの無負荷状態から負荷状態への切換え時、前記作
    動油圧を所定棚圧だけ上昇させることにより前記スリッ
    プ状態の摩擦要素を再締結させてクリープ防止制御を終
    了するようにした自動変速機のクリープ防止装置におい
    て、 前記エンジンの無負荷状態から負荷状態への切換え時に
    おけるエンジン負荷が微小設定値未満であり、且つ、エ
    ンジン負荷の変化速度が微小設定値未満である時、前記
    摩擦要素の再締結速度が前記所定棚圧による再締結速度
    よりも遅くなるよう前記作動油圧の上昇を制御するよう
    構成したことを特徴とする自動変速機のクリープ防止装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記所定棚圧は、前
    記エンジンの無負荷状態から負荷状態への切換えに伴う
    エンジン回転の上昇開始に調時して前記摩擦要素の再締
    結が完了するよう決定したことを特徴とする自動変速機
    のクリープ防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記摩擦要
    素の再締結速度が前記所定棚圧による再締結速度よりも
    遅くなるよう前記作動油圧の上昇を制御するに当たって
    は、前記作動油圧を所定棚圧だけ上昇させることに代え
    て、該作動油圧を連続的に上昇させるよう構成したこと
    を特徴とする自動変速機のクリープ防止装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記摩擦要
    素の再締結速度が前記所定棚圧による再締結速度よりも
    遅くなるよう前記作動油圧の上昇を制御するに当たって
    は、前記作動油圧を前記所定棚圧よりも低い低下棚圧に
    するよう構成したことを特徴とする自動変速機のクリー
    プ防止装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項におい
    て、前記遅くした摩擦要素の再締結速度を、該再締結の
    進行中に発生する変速機出力軸の突出トルクが再締結後
    の変速機出力軸トルクを越えることのない範囲で最も速
    くするよう構成したことを特徴とする自動変速機のクリ
    ープ防止装置。
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