JP3303699B2 - 自動変速機用クリープ防止装置のフェールセーフ装置 - Google Patents

自動変速機用クリープ防止装置のフェールセーフ装置

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JP3303699B2
JP3303699B2 JP34511196A JP34511196A JP3303699B2 JP 3303699 B2 JP3303699 B2 JP 3303699B2 JP 34511196 A JP34511196 A JP 34511196A JP 34511196 A JP34511196 A JP 34511196A JP 3303699 B2 JP3303699 B2 JP 3303699B2
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    • F16H2061/1256Detecting malfunction or potential malfunction, e.g. fail safe; Circumventing or fixing failures characterised by the parts or units where malfunctioning was assumed or detected
    • F16H2061/126Detecting malfunction or potential malfunction, e.g. fail safe; Circumventing or fixing failures characterised by the parts or units where malfunctioning was assumed or detected the failing part is the controller
    • F16H2061/1264Hydraulic parts of the controller, e.g. a sticking valve or clogged channel

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体伝動装置の引
き摺り伝動により生ずる自動変速機のクリープ現象を防
止するための、自動変速機のクリープ防止装置、特にそ
のフェールセーフ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機においては、エンジン回転を
流体伝動装置を介して入力するため、自動変速機を走行
レンジにした動力伝達可能な状態での停車中に、該流体
伝動装置の引き摺りトルクが車両を微速走行させる、所
謂クリープ現象が発生するのを免れない。この微速走行
を運転者はブレーキを作動させて防止するが、この間、
燃費の悪化や、振動の問題を生じ易い。
【0003】そこで、上記走行レンジで自動変速機を動
力伝達可能な状態にするために油圧作動されている摩擦
要素の作動油圧を低下させ、該作動中の摩擦要素をスリ
ップ状態にすることで、流体伝動装置によるクリープト
ルクの伝達を低減するようにしたクリープ防止装置が提
案されている。
【0004】上記のように摩擦要素の作動油圧を低下さ
せるに当たっては、ソレノイド弁などの圧力制御弁を用
いるが、この圧力制御弁は、上記スリップ状態の摩擦要
素を発進操作などに伴うクリープ防止制御の終了時に再
締結させる場合や、自動変速機が中立(N)レンジから
走行(D)レンジに切換えられたことに伴い当該摩擦要
素を締結させる場合に、該摩擦要素の締結ショックを軽
減するためにその作動油圧を徐々に上昇させるのにも使
用する。
【0005】ところで、クリープ防止装置の故障で圧力
制御弁を介した上記作動油圧の上昇制御が指令通りにな
され得なくなって、上記摩擦要素が締結不能になると、
自動変速機そのものが動力伝達不能になることから、当
該故障時のフェールセーフ対策が必要になる。
【0006】従来のフェールセーフ装置としては、特開
平6−174079号公報に記載されているように、以
下のようなものがある。
【0007】ここで、自動変速機を中立(N)レンジか
ら走行(D)レンジへ切換えた場合の流体伝動装置(ト
ルクコンバータ)の入力回転数(エンジン回転数Ne
に対する出力回転数(タービン回転数)Nt の変化傾向
を、図6により説明すると以下の通りである。図6は、
瞬時t1 に中立(N)レンジから走行(D)レンジへ切
換えた場合のももで、上記の圧力制御弁が当該レンジ切
換えに応答して摩擦要素の作動油圧Pc を実線で示すよ
うに上昇させる結果、摩擦要素が締結進行して流体伝動
装置(トルクコンバータ)の出力要素(タービン)を停
止中の車輪に徐々に大きな力で結合し、流体伝動装置
(トルクコンバータ)の出力回転数(タービン回転数)
t を実線で示すように低下させる。そして摩擦要素が
完全締結する瞬時t3 にタービン回転数Nt は0にな
る。
【0008】上記文献に記載されたクリープ防止装置の
フェールセーフ装置は、図6のN→Dセレクト瞬時t1
におけるタービン回転数Nt の瞬時値と、N→Dセレク
ト瞬時t1 から設定時間ΔtS が経過した瞬時t2 にお
けるタービン回転数Nt の瞬時値との間の偏差、つま
り、N→Dセレクト瞬時t1 から設定時間ΔtS 中にお
けるタービン回転数Nt の低下量ΔNa が設定値以上に
なっているか否かにより、正常か否かを判断するもので
あった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかして、かかるフェ
ールセーフ装置では以下の問題が懸念される。つまり同
じく図6に示すが、上記の設定時間ΔtS 中にエンジン
駆動補機の作動などに呼応してエンジンのアイドルアッ
プ制御がなされると、エンジン回転数Ne は破線で示す
ように上昇され、この時タービン回転数Nt も流体伝動
装置の引き摺り作用により破線で示すように上昇する。
【0010】この場合、N→Dセレクト瞬時t1 から設
定時間ΔtS 中におけるタービン回転数Nt の低下量が
ΔNb で示すように、アイドルアップ制御のない場合に
おけるタービン回転数低下量ΔNa よりも著しく小さく
なり、これを以て異常が発生したとの誤判断し、不要な
フェールセーフ対策をする懸念を払拭し切れない。
【0011】請求項1の発明は、流体伝動装置の入出力
回転数差ならΔNA とΔNB との比較から明らかなよう
に、これがアイドルアップ制御の有無にさほど影響され
ることなく摩擦要素の締結進行度合を比較的正確に表す
との観点から、これを基に異常を判断するようにしたク
リープ防止装置のフェールセーフ装置を提案することを
目的とするものである。
【0012】また、請求項2の発明は、流体伝動装置の
速度比もアイドルアップ制御の有無にさほど影響される
ことなく摩擦要素の締結進行度合を比較的正確に表すと
の観点から、これを基に異常を判断するようにしたクリ
ープ防止装置のフェールセーフ装置を提案することを目
的とするものである。
【0013】請求項3の発明は、摩擦要素の作動油圧P
c が低温時ほど図6に1点鎖線で示すように上昇遅れを
持ち、摩擦要素の締結遅れにより瞬時t1 〜t3 間のN
→Dセレクト時間が長くなることから、つまりタービン
回転数Nt の低下が遅れ気味になることから、これに合
わせて異常判定瞬時を低温時ほど遅らせ、低温時におけ
る判定精度を高めることを目的とするものである。
【0014】請求項4の発明は、上記による異常判定時
における異常処理を提案することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的のため、請求項
1に記載された第1発明による自動変速機用クリープ防
止装置のフェールセーフ装置は、流体伝動装置を介して
エンジンの回転を入力され、複数の摩擦要素の選択的油
圧作動により選択された変速段でエンジン回転を変速し
て出力する自動変速機に用いられ、前記流体伝動装置に
よるクリープトルクの伝達を低減するために、前記作動
中の摩擦要素の作動油圧を圧力制御弁により低下させる
ことで、該摩擦要素をスリップ状態にするようにした自
動変速機のクリープ防止装置において、前記スリップ状
態からの再締結を含めて前記摩擦要素の締結が指令され
た瞬時における前記流体伝動装置の入出力回転数差で表
されるスリップ量と、この締結指令に応答して該摩擦要
素の作動油圧を前記圧力制御弁により漸増させることで
変化する前記流体伝動装置のスリップ量のうち、前記締
結指令瞬時から設定時間が経過した時のスリップ量との
間におけるスリップ量偏差が設定値に満たない時をもっ
て異常と判断するよう構成したことを特徴とするもので
ある。
【0016】また請求項2に記載された第2発明による
自動変速機用クリープ防止装置のフェールセーフ装置
は、流体伝動装置を介してエンジンの回転を入力され、
複数の摩擦要素の選択的油圧作動により選択された変速
段でエンジン回転を変速して出力する自動変速機に用い
られ、前記流体伝動装置によるクリープトルクの伝達を
低減するために、前記作動中の摩擦要素の作動油圧を圧
力制御弁により低下させることで、該摩擦要素をスリッ
プ状態にするようにした自動変速機のクリープ防止装置
において、前記スリップ状態からの再締結を含めて前記
摩擦要素の締結が指令された瞬時における前記流体伝動
装置の入力回転数に対する出力回転数の比で表される速
度比と、この締結指令に応答して該摩擦要素の作動油圧
を前記圧力制御弁により漸増させることで変化する前記
流体伝動装置の速度比のうち、前記締結指令瞬時から設
定時間が経過した時の速度比との間における速度比偏差
が設定値以上にならない時をもって異常と判断するよう
構成したことを特徴とするものである。
【0017】請求項3に記載された第3発明による自動
変速機用クリープ防止装置のフェールセーフ装置は、上
記第1発明または第2発明において、前記設定時間を自
動変速機の作動油温に応じ、この作動油温が低くなるほ
ど長くするよう構成したことを特徴とするものである。
【0018】請求項4に記載された第4発明による自動
変速機用クリープ防止装置のフェールセーフ装置は、上
記第1発明乃至第3発明のいずれかにおいて、前記異常
の判別時、調圧上限値の作動油圧を前記摩擦要素に供給
するよう前記圧力制御弁に指令する構成にしたことを特
徴とするものである。
【0019】
【発明の効果】第1発明において自動変速機は、複数の
摩擦要素の選択的油圧作動により選択された変速段で、
流体伝動装置からのエンジンの回転を変速して出力す
る。
【0020】クリープ防止装置は、上記流体伝動装置に
よるクリープトルクの伝達を低減するに際し、上記作動
中の摩擦要素の作動油圧を圧力制御弁により低下させる
ことにより、該摩擦要素をスリップ状態にする。
【0021】そして第1発明においては、上記スリップ
状態からの再締結を含めて前記摩擦要素の締結が指令さ
れた瞬時における前記流体伝動装置の入出力回転数差で
表されるスリップ量と、この締結指令に応答して該摩擦
要素の作動油圧を前記圧力制御弁により漸増させること
で変化する前記流体伝動装置のスリップ量のうち、前記
締結指令瞬時から設定時間が経過した時のスリップ量と
の間におけるスリップ量偏差が設定値に満たない時をも
って異常と判断する。
【0022】ところで、上記のスリップ量偏差は前記し
たように、アイドルアップ制御の有無にさほど影響され
ることなく摩擦要素の締結進行度合を比較的正確に表す
ものであり、当該スリップ量偏差が設定値に満たない時
をもって異常と判断する第1発明によれば、アイドルア
ップ制御でエンジン回転数が上昇して流体伝動装置の出
力回転数が変化したのを異常と誤判断する従来装置の問
題を解消することができる。
【0023】第2発明においては、前記摩擦要素の締結
指令瞬時における前記流体伝動装置の入力回転数に対す
る出力回転数の比で表される速度比と、この締結指令に
応答して該摩擦要素の作動油圧を前記圧力制御弁により
漸増させることで変化する前記流体伝動装置の速度比の
うち、前記締結指令瞬時から設定時間が経過した時の速
度比との間における速度比偏差が設定値以上にならない
時をもって異常と判断する。
【0024】ところで、上記の速度比偏差もアイドルア
ップ制御の有無にさほど影響されることなく摩擦要素の
締結進行度合を比較的正確に表すものであり、当該速度
比偏差が設定値以上にならない時をもって異常と判断す
る第2発明によれば、アイドルアップ制御でエンジン回
転数が上昇して流体伝動装置の出力回転数が変化したの
を異常と誤判断する従来装置の問題を解消することがで
きる。
【0025】第3発明においては、前記設定時間を自動
変速機の作動油温が低くなるほど長くしたから、低温時
に摩擦要素の作動油圧が大きな上昇遅れを生じ、これに
より摩擦要素の締結遅れを大きくなったのを異常と誤判
断するのを防止することができ、低温時における判定精
度を高めることができる。
【0026】第4発明においては、前記異常の判別時、
調圧上限値の作動油圧を前記摩擦要素に供給するよう前
記圧力制御弁に指令することから、異常時においても摩
擦要素を確実に締結させ得て、自動変速機が動力伝達不
能になるのを防止することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態
になるフェールセーフ装置を具えた自動変速機のクリー
プ防止装置を示すシステム図である。本実施の形態にお
いて自動変速機のクリープ防止装置10は、自動変速機
の前進第1速で締結作動されるべき発進用摩擦要素であ
るフォワードクラッチ(発進クラッチ)11を半締結状
態(スリップ状態)にしてクリープ防止を行うよう構成
する。
【0028】図1において、12はトルクコンバータ
(流体伝動装置)を示し、ポンプインペラ12pと、タ
ービンランナ12tと、ステータ12sとで構成する。
そしてトルクコンバータ12は、ポンプインペラ12p
をエンジンクランクシャフト13に、また、タービンラ
ンナ12tを自動変速機の入力軸14に結合し、ステー
タ12sを変速機ケース15上にワンウエイクラッチ1
2oを介して乗せることにより実用する通常のものとす
る。
【0029】ここでトルクコンバータ12は、内部作動
流体を介してクランクシャフト13からのエンジン回転
(回転数Ne )を、トルク増大しつつ自動変速機の入力
軸14に伝達するもので、自動変速機への入力回転数を
t とする。
【0030】自動変速機は、フォワードクラッチ11を
含む複数の摩擦要素(図示せず)を具え、これらフォワ
ードクラッチ11を含む複数の摩擦要素を選択的に油圧
作動(締結)させることで対応変速段を選択するもので
ある。
【0031】本実施の形態においては、自動変速機を走
行レンジにして停車している間に締結作動されて自動変
速機を前進第1速選択状態にするフォワードクラッチ1
1を半締結状態(スリップ状態)にしてクリープ防止を
行うようにするために、フォワードクラッチ11の作動
油圧PC を制御するオイルプレッシャモジュレータ(圧
力制御弁)16を設ける。
【0032】このオイルプレッシャモジュレータ(以
下、OPMと称する)16は、自動変速機のライン圧P
L を油路17から入力ポート18に供給され、出力ポー
ト19を油路20を経てフォワードクラッチ11の作動
油圧室11aに接続し、ドレンポート21を有するもの
で、スプール22の一端にソレノイド(アクチュエー
タ)23による電磁力を図中左向きに作用させ、スプー
ル22の他端が臨む室24にポート22aを経てポート
19の出力圧、つまり、フォワードクラッチ11の作動
油圧PC をフィードバックさせる。
【0033】かかるOPM16は、入力ポート18への
ライン圧PL を元圧として、ソレノイド23への電流値
X に応じた電磁力に対応する油圧PC を作りだすリニ
ヤソレノイド弁として機能し、この油圧PC を油路20
によりフォワードクラッチ11の作動油圧室11aにフ
ォワードクラッチ作動油圧として向かわせるものとす
る。ここで、フォワードクラッチ11は作動油圧PC
比例した締結力を発生することができる。
【0034】ソレノイド23への電流値iX は、コント
ロールユニット30によりこれを制御することとし、こ
のコントロールユニット30には、後述する入力センサ
群31からの信号を供給する。
【0035】なおコントロールユニット30は、マイク
ロコンピュータを用いた車載型のものであり、入力回路
151、RAM152、ROM153、CPU154、
クロック回路155および出力回路156を具える周知
のものとする。
【0036】入力回路151は、センサ群31の各セン
サからの入力信号をCPU154で演算処理し得るデジ
タル信号に変換して入力する回路である。またRAM1
52は、読み書きし得るメモリであり、各センサからの
入力信号の書き込みや、CPU154で演算中の情報の
書き込みや、書き込まれた情報の読み出しが行われる。
更にROM153は、読み出し専用メモリであり、CP
U154での演算処理に必要な情報等が予め記憶されて
おり、該情報は必要に応じてCPU154からの指令に
より読み出される。
【0037】CPU154は、各種入力情報を所定処理
条件に従って演算処理する装置であり、クリープ防止制
御や、本発明によるフェールセーフ対策を含むフォワー
ドクラッチ作動制御等における入力情報の処理を行うも
のであり、また、クロック回路155は、CPU154
における演算処理時間を設定する回路である。出力回路
156は、CPU154からの演算結果信号に基づいて
アクチュエータであるソレノイド23に対し制御電流信
号iX を出力する回路である。
【0038】入力センサ群31を構成するセンサとし
て、本実施の形態では、セレクト位置スイッチ161、
アイドルスイッチ162、油温センサ163、出力軸回
転数センサ164、エンジン回転数センサ165、ター
ビン回転数センサ166およびブレーキスイッチ167
を用いることとする。
【0039】セレクト位置スイッチ161は、自動変速
機の選択レンジ(選択位置)に応じた信号を出力するス
イッチであり、本実施の形態では、選択レンジがニュー
トラルレンジ(Nレンジ)のときスイッチONとなり、
選択レンジが走行レンジ(ドライブレンジ;Dレンジ)
のときのみスイッチOFFとなってスイッチ信号PSW
出力するものとする。
【0040】なお、セレクト位置スイッチ161が出力
するスイッチ信号PSWは、NレンジからDレンジに切り
換わったこと(N→Dセレクト操作がなされたこと)を
示すため、ライン圧供給開始時期を決定する信号として
用いられる。
【0041】アイドルスイッチ162は、エンジンのス
ロットルバルブが全閉状態(アイドル状態)か否かを検
出するスイッチであり、スロットルバルブが開状態のと
きスイッチOFFとなり、全閉状態のときのみON信号
によるスイッチ信号Idを出力する。なお、このアイド
ルスイッチ162の代わりにスロットルセンサを用いて
もよい。
【0042】油温センサ163は、変速機作動油温(A
TF温度)Tm を検出するセンサであり、油温信号T
atf を出力し、出力軸回転数センサ164は、変速機出
力軸の回転数Noを検出するセンサであり、この出力軸
回転数センサ164から出力される信号は車速を表わす
信号として用いる。
【0043】エンジン回転数センサ165は、クランク
シャフト13の回転数(エンジン回転数)Ne を検出す
るセンサであり、タービン回転数センサ166は、変速
機入力軸14の回転数(タービン回転数)Nt を検出す
るセンサである。
【0044】ブレーキスイッチ167は、ブレーキペダ
ル等に配置され、フットブレーキまたはサイドブレーキ
の作動を検出するセンサであり、ブレーキ作動時にはブ
レーキ作動信号Bを出力する。
【0045】CPU154は、上記入力センサ群31か
らの入力情報を基に、図2および図3のメインルーチン
を実行してクリープ防止制御およびクリープ防止からの
発進制御を以下のごとくに行うと共に、図5のサブルー
チンを実行して本発明が狙いとするフェールセーフ処理
を後述のごとくに行うものとする。
【0046】先ず、図2のステップ50で、入力センサ
群31の対応するセンサより夫々、信号PSW,Id,T
m ,No ,Bを読み込み、次のステップ51において、
中立(N)レンジから走行(D)レンジに切換えられる
N→Dセレクト時のフェールセーフ処理を図5に沿って
後述の如くに行う。
【0047】次のステップ52では、信号PSWの有無に
より走行レンジ(Dレンジ)か否かの判別を行い、走行
レンジであれば制御をステップ53に進め、走行レンジ
でなければ制御をステップ57に進めて通常の走行制御
を行う。
【0048】ステップ53では、信号Idの有無により
アイドルスイッチONのアイドル状態か否かを判別し、
アイドル状態であれば制御をステップ54に進め、アイ
ドル状態でなければ制御をステップ57に進めて通常の
走行制御を行う。
【0049】ステップ54では、信号Bの有無によりブ
レーキONか否かを判別し、ブレーキONであれば制御
をステップ55に進め、ブレーキOFFであれば制御を
ステップ57に進めて通常の走行制御を行う。
【0050】ステップ55では、車速(変速機出力軸回
転数)No がほぼ0の停車中か否かを判別し、No がほ
ぼ0であればステップ56でクリープ防止制御の作動を
開始し、No がほぼ0でなければ制御をステップ57に
進めて通常の走行制御を行う。
【0051】結局、ステップ56でのクリープ防止制御
の作動が開始されるのは、「走行レンジ、アイドル状
態、ブレーキON、車速がほぼ0」という4つの条件が
全て満たされた場合だけであり、それ以外の場合は通常
の走行制御がなされることになる。
【0052】ステップ56でのクリープ防止に当たって
は、フォワードクラッチ11の作動油圧Pc を先ず、ク
ラッチが滑り出さない範囲内で定めた初期設定圧まで急
減させるよう、ソレノイド23への電流値iX を決定
し、その後、作動油圧Pc がクラッチの滑り始めまで所
定勾配で漸減するようソレノイド23への電流値iX
決定し、当該瞬時以後は、トルクコンバータ12の入出
力回転数差で表されるトルクコンバータスリップ量が一
定値に保たれるよう作動油圧Pc を制御すべくソレノイ
ド23への電流値iX を決定する。
【0053】上記のように作動油圧Pc を初期設定圧ま
で急減させ、以後、フォワードクラッチ11が滑り始め
るまで所定勾配で漸減させることにより、フォワードク
ラッチ11を開放ショックなしに速やかにスリップ状態
にして、クリープ防止を高応答で開始させることがで
き、また以後は、トルクコンバータスリップ量が一定値
に保たれるよう作動油圧Pc をフィードバック制御する
ことにより、確実なクリープ防止を実現することができ
る。
【0054】上記ステップ56を実行した後、制御を図
3の発進制御プログラムのステップ61に進める。図3
のステップ61では、アイドルスイッチ162から信号
Id、出力軸回転数センサ164からの信号No 、ブレ
ーキスイッチ167からの信号Bを読み込み、次のステ
ップ62では、信号Idの有無によりアイドルスイッチ
ONのアイドル状態か否かを判別し、アイドル状態(ア
クセルOFF)であれば制御をステップ63に進め、ア
イドルスイッチOFFのアクセルON状態となった場合
には制御をステップ65に進めて、アクセルON時にお
ける所定のフォワードクラッチ締結制御(発進制御)を
行う。
【0055】ステップ63では、信号Bの有無によりブ
レーキONか否かを判別し、ブレーキONであれば制御
をステップ64に進め、ブレーキOFFであれば制御を
ステップ66に進めてアクセルOFF時における所定の
フォワードクラッチ締結制御を行う。
【0056】ステップ64では、車速No がほぼ0か否
かを判別し、No がほぼ0であれば制御を上記ステップ
61以降に戻し、No がほぼ0よりも大きくなったら制
御をステップ66に進めてアクセルOFF時のフォワー
ドクラッチ締結制御を行う。
【0057】結局、「クリープ防止制御作動中で、且
つ、アイドル状態」の場合であって、「ブレーキOF
F、またはNo >0」となった場合に限り、ステップ6
6でアクセルOFF時のフォワードクラッチ締結制御が
なされることになり、このフォワードクラッチ締結制御
では、フォワードクラッチ11を緩やかに締結させる。
【0058】このフォワードクラッチ締結制御は、次の
ステップ67でフォワードクラッチの締結が完了したと
判定されるまで繰り返される。なお、上記フォワードク
ラッチ締結完了の判定は、例えばタービン回転数および
車速の回転数差(Nt−No )がほぼ0になった時をも
って、締結完了と判定するようにする。
【0059】上記ステップ67の判定がYESとなるフ
ォワードクラッチの締結完了時に行われ、また、上記ア
クセルON時のフォワードクラッチ締結制御を行うステ
ップ65の後に行われるステップ68では、クリープ防
止制御の作動を終了(OFF)する。
【0060】次に、本発明の要旨に係わる図2のステッ
プ51で行うフェールセーフ処理を説明する。この処理
は図4に明示するごときもので、ステップ71において
NレンジからDレンジへの切り換え(N→Dセレクト操
作)があったと判定する図6の瞬時t 1 に制御をステッ
プ72以降に進めることでフェールセーフ処理を所定通
りに行うが、N→Dセレクト操作がなければ当該ステッ
プ72以降のフェールセーフ処理を行わずに制御をその
まま図2のステップ52に戻すこととする。
【0061】ステップ72においては、N→Dセレクト
操作時のエンジン回転数Ne およびタービン回転数Nt
を読み込み、ステップ73で、これら両者間の偏差ΔN
1 (図6参照)を演算すると共に、これをメモリしてお
く。この回転数差ΔN1 は、エンジン回転数Ne がトル
クコンバータ入力回転数であり、タービン回転数Nt
トルクコンバータ出力回転数であることから、トルクコ
ンバータ入出力回転数差、つまりトルクコンバータスリ
ップ量を表す。
【0062】ステップ74では、図5に対応したマップ
を基に変速機作動油温Tm から、図6に示す設定時間Δ
S を検索して求める。ここで設定時間ΔtS は、N→
Dセレクト操作瞬時t1 を基準にして異常判定瞬時を何
処に決定するするかを設定するための時間で、変速機作
動油温Tm が低いほど長くし、その長さは、低温時にお
いてフォワードクラッチ作動油圧Pc の上昇遅れ(ター
ビン回転数Nt の低下遅れ)が大きくなっても、タービ
ン回転数Nt が異常判定可能な程度に低下するのに必要
な時間に対応させる。
【0063】ステップ75では、タイマTMを起動させ
てN→Dセレクト操作瞬時t1 からの経過時間を計測す
る。なお、以下ではこの経過時間を便宜上、タイマTM
と同じ符号を用いてTMにより表すものとする。
【0064】次いでステップ76において、フォワード
クラッチ11の作動油圧Pc を図6に示すごとく、N→
Dセレクト操作瞬時t1 に初期設定圧PS に急上昇させ
るようなOPM電流iX をソレノイド23に出力し、以
後ステップ77において、フォワードクラッチ11の作
動油圧Pc を図6に示すごとく、実線の所定勾配で上昇
させるようOPM電流iX を決定してソレノイド23に
出力する。
【0065】ステップ78では、上記のタイマTMがス
テップ74で設定した設定時間Δt S 以上を示している
か否かを、つまり、N→Dセレクト操作瞬時t1 から設
定時間ΔtS が経過して図6の瞬時t2 に至ったか否か
を判定する。瞬時t2 に至っていなければステップ77
を繰り返し実行し、至っていればステップ79でタイマ
TMを0にクリアして、ステップ75における起動で上
記の計時を可能な状態にしておく。
【0066】ステップ80では、図6の瞬時t2 におけ
るエンジン回転数Ne およびタービン回転数Nt を読み
込み、次のステップ81で、これら両者間の偏差ΔNA
(図6参照)を演算すると共に、これをメモリしてお
く。この回転数差ΔNA は、瞬時t2 におけるトルクコ
ンバータ入出力回転数差、つまりトルクコンバータスリ
ップ量を表す。
【0067】ステップ82においては、ステップ73で
求めたN→Dセレクト操作瞬時t1のトルクコンバータ
スリップ量ΔN1 に対して、瞬時t2 におけるトルクコ
ンバータスリップ量ΔNA が所定値α以上に亘って大き
くなったか否かを判定し、大きくなっていれば異常はな
く、フォワードクラッチ11が締結され得ることから、
ステップ83で、フォワードクラッチ11の作動油圧P
c を瞬時tに以降も引き続き図6に実線で示すごとく所
定勾配で上昇させるようOPM電流iX を決定してソレ
ノイド23に出力する。
【0068】ステップ84では、タービン回転数Nt
ほぼ0に低下する図6の瞬時t3 に至ったか否かを、つ
まり、フォワードクラッチ11が完全締結したか否かを
判定し、当該瞬時に至るまでの間はステップ83を繰り
返す。そして、瞬時t3 に至ったところでステップ85
において、作動油圧Pc を図6に示すようにOPM16
の調圧上限値(元圧であるライン圧PL と同じ値)にす
るようなOPM電流i X をソレノイド23に出力する。
【0069】ステップ82において、N→Dセレクト操
作瞬時t1 から設定時間ΔtS が経過した瞬時t2 に至
ってもトルクコンバータスリップ量ΔNA が、N→Dセ
レクト操作瞬時t1 のトルクコンバータスリップ量ΔN
1 に対して所定値α以上に亘って大きくなっていないと
判断する時は、ステップ86で、フォワードクラッチ1
1を締結させ得ない制御系の異常が発生していると判定
する。
【0070】そしてこの場合ステップ87において、フ
ォワードクラッチ11を作動油圧P c をOPM16の調
圧上限値(元圧であるライン圧PL と同じ値)にするよ
うなOPM電流iX をソレノイド23に出力し、フォワ
ードクラッチ11をライン圧PL と同じ最高圧により強
制的に締結させる。これがため、当該異常時においても
フォワードクラッチ11が締結されないままになること
がなく、自動変速機が動力伝達不能な状態になるという
弊害を解消することができる。
【0071】ところで本実施の形態におけるように、N
→Dセレクト操作瞬時t1 のトルクコンバータスリップ
量ΔN1 と、当該瞬時から設定時間ΔtS が経過した瞬
時t 2 におけるトルクコンバータスリップ量ΔNA との
偏差が、所定値α以上になっていない時をもって異常と
判断する場合、瞬時t2 のトルクコンバータスリップ量
ΔNA が、アイドルアップなどに伴うエンジン回転数N
e の上昇時も、ΔNB との比較から明らかなように、当
該エンジン回転数Ne の上昇による影響を受けて変化す
ることが殆どないことから、上記の異常判定を正確に行
って、不要にもかかわらずフェールセーフ処理が行われ
るといった弊害を回避することができる。
【0072】また、異常判定を行うタイミングを決定す
る設定時間ΔtS を図5に例示するように、油温Tm
低温であるほど長くしたから、つまり、異常判定タイミ
ングを低温時ほどN→Dセレクト操作瞬時t1 から遅ら
せるようにしたから、低温時において作動油圧Pc が図
6に1点鎖線で示すように上昇遅れを生じてフォワード
クラッチ11の締結(タービン回転数Nt の低下)が遅
れることで、瞬時t2 に至ってもトルクコンバータスリ
ップ量ΔNA が所定の大きさ(ΔN1+α)にならない
のを異常と判断する誤判断を防止することができ、低温
時の異常判断精度を高めることができる。
【0073】なお上記した実施の形態においては、エン
ジン回転数Ne とタービン回転数N t との回転数偏差で
表されるトルクコンバータスリップ量が設定時間ΔtS
中に所定値α以上増大したか否かで正常か異常かを判断
する構成にしたが、この代わりに、エンジン回転数Ne
に対するタービン回転数Nt の比で表されるトルクコン
バータの速度比(e=Nt /Ne )を基に正常か異常か
を判断するしてもよい。
【0074】つまり図6には示さなかったが、N→Dセ
レクト操作瞬時t1 におけるトルクコンバータの速度比
1 と、当該瞬時から設定時間ΔtS (油温Tm に応じ
て図5の如くに変化させる)が経過した瞬時t2 におけ
るトルクコンバータの速度比eA との偏差が、所定値以
上になっていれば正常と判断し、所定値以上になってい
なければ異常と判断して前記実施の形態と同じようなフ
ェールセーフ処理を行う。
【0075】このようにして異常判断を行う場合におい
ても、瞬時t2 におけるトルクコンバータの速度比eA
(図示せず)が、アイドルアップなどに伴うエンジン回
転数Ne の上昇による影響を受けて変化することが殆ど
ないことから、前記実施の形態によると同様に、異常判
定を正確に行うことができ、不要にもかかわらずフェー
ルセーフ処理が行われる弊害を回避することができると
いう作用効果を達成し得る。
【0076】また、前記した各実施の形態になる異常判
定およびフェールセーフ処理は、N→Dセレクト操作時
に限らず、図3のステップ65または66において、フ
ォワードクラッチ11を発進に際しスリップ状態から再
締結させる場合にも、そのまま適用し得ることは言うま
でもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態になるフェールセーフ装
置を具えた自動変速機のクリープ防止装置を示すシステ
ム構成図である。
【図2】同実施の形態においてコントロールユニットが
実行する、クリープ防止制御およびフェールセーフ処理
を含む自動変速機の変速制御プログラムを、前半につい
て示すフローチャートである。
【図3】同変速制御プログラムの後半を示すフローチャ
ートである。
【図4】同変速制御プログラムにおけるフェールセーフ
処理に関したサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図5】N→Dセレクト操作瞬時を基準にしてフェール
セーフ処理を行うべきタイミングを決定するのに用いる
設定時間の特性図である。
【図6】N→Dセレクト操作時におけるフォワードクラ
ッチ作動油圧、エンジン回転数、タービン回転数の時系
列変化タイムチャートである。
【符号の説明】
10 自動変速機のクリープ防止装置 11 フォワードクラッチ(作動中の摩擦要素) 12 トルクコンバータ(流体伝動装置) 12p ポンプインペラ 12t タービンランナ 12S ステータ 13 クランクシャフト 14 変速機入力軸 16 オイルプレッシャモジュレータ(圧力制御弁) 23 ソレノイド 30 コントロールユニット 31 入力センサ群 161 セレクト位置スイッチ 162 アイドルスイッチ 163 油温センサ 164 出力軸回転数センサ 165 エンジン回転数センサ 166 タービン回転数センサ 167 ブレーキスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−174079(JP,A) 特開 昭61−252947(JP,A) 特開 平5−52253(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体伝動装置を介してエンジンの回転を
    入力され、複数の摩擦要素の選択的油圧作動により選択
    された変速段でエンジン回転を変速して出力する自動変
    速機に用いられ、 前記流体伝動装置によるクリープトルクの伝達を低減す
    るために、前記作動中の摩擦要素の作動油圧を圧力制御
    弁により低下させることで、該摩擦要素をスリップ状態
    にするようにした自動変速機のクリープ防止装置におい
    て、 前記スリップ状態からの再締結を含めて前記摩擦要素の
    締結が指令された瞬時における前記流体伝動装置の入出
    力回転数差で表されるスリップ量と、 この締結指令に応答して該摩擦要素の作動油圧を前記圧
    力制御弁により漸増させることで変化する前記流体伝動
    装置のスリップ量のうち、前記締結指令瞬時から設定時
    間が経過した時のスリップ量との間におけるスリップ量
    偏差が設定値に満たない時をもって異常と判断するよう
    構成したことを特徴とする自動変速機用クリープ防止装
    置のフェールセーフ装置。
  2. 【請求項2】 流体伝動装置を介してエンジンの回転を
    入力され、複数の摩擦要素の選択的油圧作動により選択
    された変速段でエンジン回転を変速して出力する自動変
    速機に用いられ、 前記流体伝動装置によるクリープトルクの伝達を低減す
    るために、前記作動中の摩擦要素の作動油圧を圧力制御
    弁により低下させることで、該摩擦要素をスリップ状態
    にするようにした自動変速機のクリープ防止装置におい
    て、 前記スリップ状態からの再締結を含めて前記摩擦要素の
    締結が指令された瞬時における前記流体伝動装置の入力
    回転数に対する出力回転数の比で表される速度比と、 この締結指令に応答して該摩擦要素の作動油圧を前記圧
    力制御弁により漸増させることで変化する前記流体伝動
    装置の速度比のうち、前記締結指令瞬時から設定時間が
    経過した時の速度比との間における速度比偏差が設定値
    以上にならない時をもって異常と判断するよう構成した
    ことを特徴とする自動変速機用クリープ防止装置のフェ
    ールセーフ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記設定時
    間を自動変速機の作動油温に応じ、この作動油温が低く
    なるほど長くするよう構成したことを特徴とする自動変
    速機用クリープ防止装置のフェールセーフ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項におい
    て、前記異常の判別時、調圧上限値の作動油圧を前記摩
    擦要素に供給するよう前記圧力制御弁に指令する構成に
    したことを特徴とする自動変速機用クリープ防止装置の
    フェールセーフ装置。
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