JPH0725269A - 車両のパワープラント制御装置 - Google Patents
車両のパワープラント制御装置Info
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- JPH0725269A JPH0725269A JP5194062A JP19406293A JPH0725269A JP H0725269 A JPH0725269 A JP H0725269A JP 5194062 A JP5194062 A JP 5194062A JP 19406293 A JP19406293 A JP 19406293A JP H0725269 A JPH0725269 A JP H0725269A
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- JP
- Japan
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- control
- fuel cut
- vehicle
- lockup clutch
- power plant
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- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Control Of Fluid Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃料カット解除時の燃料復帰ショックを低減
する。 【構成】 減速時に、自動変速機のトルクコンバータの
ロックアップクラッチを、エンジン回転数Neとタービ
ン回転数Ntとの差が目標回転数ΔNoとなるようにス
リップ制御し、減速時に燃料カット制御を実行するよう
に構成し、減速終了の際、スリップ制御が終了し、ロッ
クアップクラッチが開放状態(分断状態)となってから
燃料カット制御を解除する。
する。 【構成】 減速時に、自動変速機のトルクコンバータの
ロックアップクラッチを、エンジン回転数Neとタービ
ン回転数Ntとの差が目標回転数ΔNoとなるようにス
リップ制御し、減速時に燃料カット制御を実行するよう
に構成し、減速終了の際、スリップ制御が終了し、ロッ
クアップクラッチが開放状態(分断状態)となってから
燃料カット制御を解除する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のパワープラント
制御装置に関し、特に、自動変速機のロックアップクラ
ッチのスリップ制御終了に燃料カット制御を解除するよ
うにしたものに関する。
制御装置に関し、特に、自動変速機のロックアップクラ
ッチのスリップ制御終了に燃料カット制御を解除するよ
うにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のパワープラント制御装置
は、エンジンを制御するエンジン制御装置と、自動変速
機を制御する変速機制御装置とを有し、減速時には、制
動性の向上と燃費向上の為に、エンジン制御装置におい
て燃料カット制御を実行するとともに、減速時の振動軽
減の為に、自動変速機のロックアップクラッチをスリッ
プ制御するように構成してある。そして、前記燃料カッ
トは、ブレーキスイッチがONで、かつエンジン回転数
が所定回転数(例えば、1700rpm)以上の条件下
に開始され、また、ブレーキスイッチがOFFで、かつ
エンジン回転数が所定回転数(例えば、1200rp
m)以下になった時に解除される。
は、エンジンを制御するエンジン制御装置と、自動変速
機を制御する変速機制御装置とを有し、減速時には、制
動性の向上と燃費向上の為に、エンジン制御装置におい
て燃料カット制御を実行するとともに、減速時の振動軽
減の為に、自動変速機のロックアップクラッチをスリッ
プ制御するように構成してある。そして、前記燃料カッ
トは、ブレーキスイッチがONで、かつエンジン回転数
が所定回転数(例えば、1700rpm)以上の条件下
に開始され、また、ブレーキスイッチがOFFで、かつ
エンジン回転数が所定回転数(例えば、1200rp
m)以下になった時に解除される。
【0003】前記減速時におけるロックアップクラッチ
のスリップ制御は、減速状態のときに、エンジン回転数
とタービン回転数との差が、ほぼ所定の目標値となるよ
うに前記クラッチを半締結状態にする制御であり、ター
ビン回転数が所定値以下になると、スリップ制御は解除
される。 このように、従来の車両のパワープラント制
御装置においては、燃料カット制御と、ロックアップク
ラッチのスリップ制御は、独立に実行されていた。尚、
例えば、特開昭59−86737号公報には、自動変速
機のロックアップクラッチを、車速とエンジンのスロッ
トル開度とに応じて制御するトルクコンバータ用クラッ
チの作動制御装置が記載されている。
のスリップ制御は、減速状態のときに、エンジン回転数
とタービン回転数との差が、ほぼ所定の目標値となるよ
うに前記クラッチを半締結状態にする制御であり、ター
ビン回転数が所定値以下になると、スリップ制御は解除
される。 このように、従来の車両のパワープラント制
御装置においては、燃料カット制御と、ロックアップク
ラッチのスリップ制御は、独立に実行されていた。尚、
例えば、特開昭59−86737号公報には、自動変速
機のロックアップクラッチを、車速とエンジンのスロッ
トル開度とに応じて制御するトルクコンバータ用クラッ
チの作動制御装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料カット制御
と、ロックアップクラッチのスリップ制御においては、
これらの制御を相互に独立に実行することから、燃料カ
ット解除後に、スリップ制御が解除されることも少なく
ない。しかし、燃料カット解除の際には、燃料復帰ショ
ックが発生するが、スリップ制御解除後に、燃料カット
解除が実行されると、ロックアップクラッチが半締結状
態において、燃料カット解除が実行されるので、その燃
料復帰ショックが車体にダイレクトに伝播し、乗り心地
が低下するという問題がある。本発明の目的は、ロック
アップクラッチのスリップ制御解除後に、燃料カット解
除することで、燃料復帰ショックを低減することであ
る。
と、ロックアップクラッチのスリップ制御においては、
これらの制御を相互に独立に実行することから、燃料カ
ット解除後に、スリップ制御が解除されることも少なく
ない。しかし、燃料カット解除の際には、燃料復帰ショ
ックが発生するが、スリップ制御解除後に、燃料カット
解除が実行されると、ロックアップクラッチが半締結状
態において、燃料カット解除が実行されるので、その燃
料復帰ショックが車体にダイレクトに伝播し、乗り心地
が低下するという問題がある。本発明の目的は、ロック
アップクラッチのスリップ制御解除後に、燃料カット解
除することで、燃料復帰ショックを低減することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の車両のパワー
プラント制御装置は、エンジンと自動変速機とからなる
パワープラントを制御する車両のパワープラント制御装
置において、減速時にエンジンの燃料カット制御を行う
燃料カット制御手段と、減速時に自動変速機のロックア
ップクラッチをスリップ制御するクラッチ制御手段と、
前記クラッチ制御手段によるスリップ制御終了後に、燃
料カット制御手段による燃料カット制御を解除する制御
手段とを設けたものである。
プラント制御装置は、エンジンと自動変速機とからなる
パワープラントを制御する車両のパワープラント制御装
置において、減速時にエンジンの燃料カット制御を行う
燃料カット制御手段と、減速時に自動変速機のロックア
ップクラッチをスリップ制御するクラッチ制御手段と、
前記クラッチ制御手段によるスリップ制御終了後に、燃
料カット制御手段による燃料カット制御を解除する制御
手段とを設けたものである。
【0006】ここで、前記燃料カット制御手段は、車両
のパワープラントのエンジンを制御するエンジン制御装
置に設けられ、前記クラッチ制御手段は、車両のパワー
プラントの自動変速機を制御する変速機制御装置に設け
られた構成(請求項1に従属の請求項2)、前記制御手
段は、スリップ制御終了後所定時間経過後に、燃料カッ
ト制御を解除するようにした構成(請求項1に従属の請
求項3)、前記クラッチ制御手段は、自動変速機のター
ビン回転数が所定値以下になったときに前記スリップ制
御を終了するようにした構成(請求項1に従属の請求項
4)、等種々の態様に構成できる。
のパワープラントのエンジンを制御するエンジン制御装
置に設けられ、前記クラッチ制御手段は、車両のパワー
プラントの自動変速機を制御する変速機制御装置に設け
られた構成(請求項1に従属の請求項2)、前記制御手
段は、スリップ制御終了後所定時間経過後に、燃料カッ
ト制御を解除するようにした構成(請求項1に従属の請
求項3)、前記クラッチ制御手段は、自動変速機のター
ビン回転数が所定値以下になったときに前記スリップ制
御を終了するようにした構成(請求項1に従属の請求項
4)、等種々の態様に構成できる。
【0007】
【発明の作用及び効果】請求項1の車両のパワープラン
ト制御装置においては、燃料カット制御手段により、減
速時に燃料カット制御が実行され、また、クラッチ制御
手段により、減速時にロックアップクラッチがスリップ
制御され、制御手段は、クラッチ制御手段によるスリッ
プ制御終了後に、燃料カット制御手段による燃料カット
制御を解除させる。このように、制御手段により、ロッ
クアップクラッチのスリップ制御終了後に、燃料カット
制御を解除するため、燃料カット解除に伴う燃料復帰シ
ョックが車体に伝播しにくくなり、車体振動が低減して
乗り心地が向上する。
ト制御装置においては、燃料カット制御手段により、減
速時に燃料カット制御が実行され、また、クラッチ制御
手段により、減速時にロックアップクラッチがスリップ
制御され、制御手段は、クラッチ制御手段によるスリッ
プ制御終了後に、燃料カット制御手段による燃料カット
制御を解除させる。このように、制御手段により、ロッ
クアップクラッチのスリップ制御終了後に、燃料カット
制御を解除するため、燃料カット解除に伴う燃料復帰シ
ョックが車体に伝播しにくくなり、車体振動が低減して
乗り心地が向上する。
【0008】請求項2では、燃料カット制御手段はエン
ジン制御装置に設けられ、前記クラッチ制御手段は変速
機制御装置に設けられているため、両制御装置を構成す
る上で有利である。請求項3では、前記制御手段は、ス
リップ制御終了後所定時間経過後に、燃料カット制御を
解除するため、スリップ制御が終了して、ロックアップ
クラッチが完全に分断状態になった時点で、燃料カット
制御を解除できる。請求項4では、クラッチ制御手段
は、タービン回転数が所定値以下になったときに前記ス
リップ制御を終了するため、エンジンストールを抑制で
きる。
ジン制御装置に設けられ、前記クラッチ制御手段は変速
機制御装置に設けられているため、両制御装置を構成す
る上で有利である。請求項3では、前記制御手段は、ス
リップ制御終了後所定時間経過後に、燃料カット制御を
解除するため、スリップ制御が終了して、ロックアップ
クラッチが完全に分断状態になった時点で、燃料カット
制御を解除できる。請求項4では、クラッチ制御手段
は、タービン回転数が所定値以下になったときに前記ス
リップ制御を終了するため、エンジンストールを抑制で
きる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。本実施例は、自動車のエンジンと自動変
速機とからなるパワープラントを制御するパワープラン
ト制御装置に、本発明を適用した場合の例である。図1
に示すように、前記パワープラントのエンジンEにおい
て、エンジン本体1から延びる吸気通路2には、上流側
から順に、エアフローメータ4、スロットル弁5及びそ
の開度を検出するスロットル開度センサ8、燃料噴射器
6等が設けられており、また、エンジン本体1から延び
る排気通路3には、触媒コンバータ7が設けられてい
る。前記エンジンEを制御するエンジン制御装置12に
は、少なくとも、エアフローメータ4、スロットル開度
センサ8、車速センサ9、エンジン回転数センサ10、
ブレーキスイッチ11等が接続され、これらセンサやス
イッチ類からの検出信号がエンジン制御装置12に入力
されるように構成してある。
つつ説明する。本実施例は、自動車のエンジンと自動変
速機とからなるパワープラントを制御するパワープラン
ト制御装置に、本発明を適用した場合の例である。図1
に示すように、前記パワープラントのエンジンEにおい
て、エンジン本体1から延びる吸気通路2には、上流側
から順に、エアフローメータ4、スロットル弁5及びそ
の開度を検出するスロットル開度センサ8、燃料噴射器
6等が設けられており、また、エンジン本体1から延び
る排気通路3には、触媒コンバータ7が設けられてい
る。前記エンジンEを制御するエンジン制御装置12に
は、少なくとも、エアフローメータ4、スロットル開度
センサ8、車速センサ9、エンジン回転数センサ10、
ブレーキスイッチ11等が接続され、これらセンサやス
イッチ類からの検出信号がエンジン制御装置12に入力
されるように構成してある。
【0010】前記エンジン制御装置12は、各種検出信
号を必要に応じてA/D変換するA/D変換器及び必要
に応じて波形整形する波形整形回路、入出力インターフ
ェイス、CPUとROMとRAMとからなるマイクロコ
ンピュータ、燃料噴射器用駆動回路、イグナイタ用の駆
動回路、等で構成されている。前記マイクロコンピュー
タのROMには、一般的な燃料噴射制御と同様の燃料噴
射制御の制御プログラムや点火時期制御の制御プログラ
ムに加えて、後述の燃料カット制御の制御プログラムと
これに付随するマップが予め入力格納されている。
号を必要に応じてA/D変換するA/D変換器及び必要
に応じて波形整形する波形整形回路、入出力インターフ
ェイス、CPUとROMとRAMとからなるマイクロコ
ンピュータ、燃料噴射器用駆動回路、イグナイタ用の駆
動回路、等で構成されている。前記マイクロコンピュー
タのROMには、一般的な燃料噴射制御と同様の燃料噴
射制御の制御プログラムや点火時期制御の制御プログラ
ムに加えて、後述の燃料カット制御の制御プログラムと
これに付随するマップが予め入力格納されている。
【0011】図1に示すように、前記自動変速機AT
は、エンジンEの出力軸に連結されたトルクコンバータ
と変速ギヤ機構とを有し、この自動変速機ATを制御す
る変速機制御装置13には、少なくとも、スロットル開
度センサ8、車速センサ9、ブレーキスイッチ11、セ
レクトレバーのセレクト位置を検出する複数のスイッ
チ、エンジン制御装置12が接続され、各種センサやス
イッチ類からの検出信号が入力されるように構成してあ
る。
は、エンジンEの出力軸に連結されたトルクコンバータ
と変速ギヤ機構とを有し、この自動変速機ATを制御す
る変速機制御装置13には、少なくとも、スロットル開
度センサ8、車速センサ9、ブレーキスイッチ11、セ
レクトレバーのセレクト位置を検出する複数のスイッ
チ、エンジン制御装置12が接続され、各種センサやス
イッチ類からの検出信号が入力されるように構成してあ
る。
【0012】この変速機制御装置13は、各種検出信号
を必要に応じてA/D変換するA/d変換器及び必要に
応じて波形整形する波形整形回路、入出力インターフェ
イス、CPUとROMとRAMとからなるマイクロコン
ピュータ、後述のデュティソレノイドバルブ39の為の
駆動回路や複数の電磁制御バルブの為の種々の駆動回路
等で構成されている。前記マイクロコンピュータのRO
Mには、自動変速機ATの変速段位を自動制御する一般
的な変速制御と同様の変速制御の制御プログラムに加え
て、減速時にトルクコンバータのロックアップクラッチ
をスリップ制御する後述のスリップ制御の制御プログラ
ムとこれに付随するマップが予め入力格納されている。
を必要に応じてA/D変換するA/d変換器及び必要に
応じて波形整形する波形整形回路、入出力インターフェ
イス、CPUとROMとRAMとからなるマイクロコン
ピュータ、後述のデュティソレノイドバルブ39の為の
駆動回路や複数の電磁制御バルブの為の種々の駆動回路
等で構成されている。前記マイクロコンピュータのRO
Mには、自動変速機ATの変速段位を自動制御する一般
的な変速制御と同様の変速制御の制御プログラムに加え
て、減速時にトルクコンバータのロックアップクラッチ
をスリップ制御する後述のスリップ制御の制御プログラ
ムとこれに付随するマップが予め入力格納されている。
【0013】次に、トルクコンバータと、そのロックア
ップクラッチと、ロックアップクラッチの為の油圧系に
ついて説明する。図2に示すように、トルクコンバータ
21は、エンジン出力軸22に結合されたケース23内
の一側部に固設されてエンジン出力軸22と一体回転す
るポンプ24と、そのポンプ24と対向するようにケー
ス23内の他側部に回転自在に設けられ、ポンプ24の
回転により作動油を介して回転駆動されるタービン25
と、ポンプ24とタービン25間に介設されて、ポンプ
回転数に対するタービン回転数の速度比が所定値以下の
時にトルク増大作用を行うステータ26と、タービン2
5とケース23間に介設されたロックアップクラッチ2
7等を有する。
ップクラッチと、ロックアップクラッチの為の油圧系に
ついて説明する。図2に示すように、トルクコンバータ
21は、エンジン出力軸22に結合されたケース23内
の一側部に固設されてエンジン出力軸22と一体回転す
るポンプ24と、そのポンプ24と対向するようにケー
ス23内の他側部に回転自在に設けられ、ポンプ24の
回転により作動油を介して回転駆動されるタービン25
と、ポンプ24とタービン25間に介設されて、ポンプ
回転数に対するタービン回転数の速度比が所定値以下の
時にトルク増大作用を行うステータ26と、タービン2
5とケース23間に介設されたロックアップクラッチ2
7等を有する。
【0014】タービン25の回転がタービン軸28によ
り出力されて変速ギヤ機構(図示略)に入力されるよう
に構成してあり、また、前記ロックアップクラッチ27
がタービン軸28に連結されてケース23に対して締結
された時に、ケース23を介してエンジン出力軸22と
タービン軸28とが直結されるように構成してある。ト
ルクコンバータ21には、オイルポンプ(図示略)から
延びたメインライン29によりロックアップバルブ30
とコンバータライン31を介して作動油が導入されるよ
うに構成してあり、この作動油の圧力によりロックアッ
プクラッチ27が常時締結方向に付勢されるとともに、
ロックアップクラッチ27とケース23との間の空間3
2には、ロックアップパルブ30から延びたロックアッ
プ開放ライン33が接続され、そのロックアップ開放ラ
イン33から空間32に油圧(開放圧)が導入された時
にロックアップクラッチ27が開放されるように構成し
てある。
り出力されて変速ギヤ機構(図示略)に入力されるよう
に構成してあり、また、前記ロックアップクラッチ27
がタービン軸28に連結されてケース23に対して締結
された時に、ケース23を介してエンジン出力軸22と
タービン軸28とが直結されるように構成してある。ト
ルクコンバータ21には、オイルポンプ(図示略)から
延びたメインライン29によりロックアップバルブ30
とコンバータライン31を介して作動油が導入されるよ
うに構成してあり、この作動油の圧力によりロックアッ
プクラッチ27が常時締結方向に付勢されるとともに、
ロックアップクラッチ27とケース23との間の空間3
2には、ロックアップパルブ30から延びたロックアッ
プ開放ライン33が接続され、そのロックアップ開放ラ
イン33から空間32に油圧(開放圧)が導入された時
にロックアップクラッチ27が開放されるように構成し
てある。
【0015】トルクコンバータ21には、保圧弁34を
介してオイルクーラー35に作動油を送り出すコンバー
タアウトライン36が接続されている。一方、ロックア
ップバルブ30は、スプール30aと、これを右方へ付
勢するスプリング30bとを有し、ロックアップ開放ラ
イン33が接続されたポート30cの両側に、メインラ
イン29に接続された調圧ポート30dと、ドレンポー
ト30eとが設けられている。また、前記バルブ30の
右側端部にはスプール30aにパイロット圧を作用させ
る制御ライン37から分岐したドレンライン38には、
デューティソレノイドバルブ39が設けられている。前
記デューティソレノイドバルブ39は、入力信号に応じ
たデューティ率でON、OFFを繰り返してドレンライ
ン38を極く短い周期で開閉することにより、制御ライ
ン37内のパイロット圧を前記デューティ率に対応する
値に調整する。
介してオイルクーラー35に作動油を送り出すコンバー
タアウトライン36が接続されている。一方、ロックア
ップバルブ30は、スプール30aと、これを右方へ付
勢するスプリング30bとを有し、ロックアップ開放ラ
イン33が接続されたポート30cの両側に、メインラ
イン29に接続された調圧ポート30dと、ドレンポー
ト30eとが設けられている。また、前記バルブ30の
右側端部にはスプール30aにパイロット圧を作用させ
る制御ライン37から分岐したドレンライン38には、
デューティソレノイドバルブ39が設けられている。前
記デューティソレノイドバルブ39は、入力信号に応じ
たデューティ率でON、OFFを繰り返してドレンライ
ン38を極く短い周期で開閉することにより、制御ライ
ン37内のパイロット圧を前記デューティ率に対応する
値に調整する。
【0016】前記パイロット圧が、スプール30aに、
スプリング30bの付勢力と対抗する方向に印加される
と共に、スプール30aには、スプリング30bの付勢
力と同方向にロックアップ開放ライン33内の開放圧が
作用するように構成してあり、これらの油圧ないし付勢
力の力関係によってスプール30aが移動して、ロック
アップ開放ライン33が、メインライン29(調圧ポー
ト30d)又はドレンポート30eに連通されることに
より、ロックアップ開放圧が、前記パイロット圧、つま
り、デューティソレノイドバルブ39のデューティ率に
対応する値に制御されるように構成されている。
スプリング30bの付勢力と対抗する方向に印加される
と共に、スプール30aには、スプリング30bの付勢
力と同方向にロックアップ開放ライン33内の開放圧が
作用するように構成してあり、これらの油圧ないし付勢
力の力関係によってスプール30aが移動して、ロック
アップ開放ライン33が、メインライン29(調圧ポー
ト30d)又はドレンポート30eに連通されることに
より、ロックアップ開放圧が、前記パイロット圧、つま
り、デューティソレノイドバルブ39のデューティ率に
対応する値に制御されるように構成されている。
【0017】ここで、前記デューティ率が最小値の時に
制御ライン37からのドレン量が最大となって、パイロ
ット圧ないし開放圧が最小となるため、ロックアップク
ラッチ27が完全に締結され、また、デューティ率が最
大値の時に制御ライン37からのドレン量が最小となっ
て、パイロット圧ないし開放圧が最大となるため、ロッ
クアップクラッチ27が完全に分断される。前記最大値
100%と最小値0%の中間のデューティ率では、ロッ
クアップクラッチ27がスリップ状態とされ、この状態
で開放圧がデューティ率に応じて調整されることによ
り、ロックアップクラッチ27のスリップ量が制御され
るように構成してある。
制御ライン37からのドレン量が最大となって、パイロ
ット圧ないし開放圧が最小となるため、ロックアップク
ラッチ27が完全に締結され、また、デューティ率が最
大値の時に制御ライン37からのドレン量が最小となっ
て、パイロット圧ないし開放圧が最大となるため、ロッ
クアップクラッチ27が完全に分断される。前記最大値
100%と最小値0%の中間のデューティ率では、ロッ
クアップクラッチ27がスリップ状態とされ、この状態
で開放圧がデューティ率に応じて調整されることによ
り、ロックアップクラッチ27のスリップ量が制御され
るように構成してある。
【0018】次に、前記変速機制御装置13において実
行されるスリップ制御であって、減速時にデューティソ
レノイドバルブ39を制御して、ロックアップクラッチ
27をスリップ状態に制御するスリップ制御について、
図5、図6のフローチャート及び図4を参照しつつ説明
する。尚、フローチャート中、符号Si(i=10,1
1,・・・)は、各ステップを示すものである。自動車
の作動中には、このスリップ制御が常時実行されるが、
最初に、各種信号(スロットル開度信号TVO,車速信
号V,ブレーキスイッチ信号BKS,エンジン回転数N
e,セレクトレバーのセレクト信号SR等)が読み込ま
れ(S10)、次に、車速Vが正か否か判定され(S1
1)、その判定結果が No のとき、つまり、走行中でな
いときには、リターンする。
行されるスリップ制御であって、減速時にデューティソ
レノイドバルブ39を制御して、ロックアップクラッチ
27をスリップ状態に制御するスリップ制御について、
図5、図6のフローチャート及び図4を参照しつつ説明
する。尚、フローチャート中、符号Si(i=10,1
1,・・・)は、各ステップを示すものである。自動車
の作動中には、このスリップ制御が常時実行されるが、
最初に、各種信号(スロットル開度信号TVO,車速信
号V,ブレーキスイッチ信号BKS,エンジン回転数N
e,セレクトレバーのセレクト信号SR等)が読み込ま
れ(S10)、次に、車速Vが正か否か判定され(S1
1)、その判定結果が No のとき、つまり、走行中でな
いときには、リターンする。
【0019】走行中のときには、スロットル開度変化率
dTVO/dtが負か否か、つまり、減速中か否か判定
され(S12)、その判定結果がYes のときには、S1
3において減速中を示すフラグFが1にセットされる。
一方、S12の判定結果が No のときには、ブレーキス
イッチ信号BKSがONか否か(つまり、制動中か否
か)判定され、スロットル開度変化率dTVO/dtが
負でなくとも、ブレーキスイッチ信号BKSがONのと
きには、S13へ移行する。また、S14の判定の結
果、ブレーキスイッチ信号BKSがOFFのときには、
S15において、フラグFが0にリセットされ、S13
又はS15から、S16へ移行する。
dTVO/dtが負か否か、つまり、減速中か否か判定
され(S12)、その判定結果がYes のときには、S1
3において減速中を示すフラグFが1にセットされる。
一方、S12の判定結果が No のときには、ブレーキス
イッチ信号BKSがONか否か(つまり、制動中か否
か)判定され、スロットル開度変化率dTVO/dtが
負でなくとも、ブレーキスイッチ信号BKSがONのと
きには、S13へ移行する。また、S14の判定の結
果、ブレーキスイッチ信号BKSがOFFのときには、
S15において、フラグFが0にリセットされ、S13
又はS15から、S16へ移行する。
【0020】S16においては、フラグFが1か否か、
つまり、減速中か否か判定され、減速中でないときに
は、S17へ移行して、デューティソレノイドバルブ3
9のデューティ率Duが100%に設定され(S1
7)、次に、そのデューティ率Duに制御する制御信号
が出力され(S18)、次に、ロックアップフラグFk
uが0にリセットされてからリターンする。
つまり、減速中か否か判定され、減速中でないときに
は、S17へ移行して、デューティソレノイドバルブ3
9のデューティ率Duが100%に設定され(S1
7)、次に、そのデューティ率Duに制御する制御信号
が出力され(S18)、次に、ロックアップフラグFk
uが0にリセットされてからリターンする。
【0021】一方、S16の判定の結果、減速中である
ときには、S20において、フラグFが0から1に変化
したのか否か判定され、Yes のときには、S21におい
て、デューティ率Duが50%に設定されてからS22
へ移行するが、S20の判定結果が No のときには、S
20からS22へ移行する。S22においては、車速V
が所定車速V0以下か否か判定され、その判定結果がYe
s のときには、S23において、エンジン回転数Neと
変速機のタービン回転数Ntとの回転数差の目標値ΔN
oが、所定値Ao(図3参照)に設定されてから、S2
5へ移行する。これに対して、S22の判定の結果、V
≦V0でないときには、S24において、図3のマップ
に減速度(−dTVO/dt)を適用して、前記回転数
差の目標値ΔNoが演算され、S25へ移行する。
ときには、S20において、フラグFが0から1に変化
したのか否か判定され、Yes のときには、S21におい
て、デューティ率Duが50%に設定されてからS22
へ移行するが、S20の判定結果が No のときには、S
20からS22へ移行する。S22においては、車速V
が所定車速V0以下か否か判定され、その判定結果がYe
s のときには、S23において、エンジン回転数Neと
変速機のタービン回転数Ntとの回転数差の目標値ΔN
oが、所定値Ao(図3参照)に設定されてから、S2
5へ移行する。これに対して、S22の判定の結果、V
≦V0でないときには、S24において、図3のマップ
に減速度(−dTVO/dt)を適用して、前記回転数
差の目標値ΔNoが演算され、S25へ移行する。
【0022】次に、図6のフローチャートに示すよう
に、S26において、エンジン回転数Neが、エンジン
回転センサ10からの検出信号に基いて演算されるとと
もに、タービン回転数Ntが、車速Vとエンジン回転数
Neと変速制御において記憶している変速段信号とに基
いて演算される。尚、タービン回転数Ntは、タービン
回転数センサで検出した値を採用してもよい。次に、タ
ービン回転数Ntが所定値Nt0以下か否か判定され、
その判定結果が No のときには、S28において、エン
ジン回転数Neとタービン回転数Ntとの差の絶対値が
目標値ΔNoよりも小さいか否か判定され、その判定結
果がYes のときには、S29において、ロックアップク
ラッチ27の締結度合いを緩める為に、次回のデューテ
ィ率Duが、今回のデューティ率Duに小さな所定値Δ
dを加算した値に設定されてから、S32へ移行する。
に、S26において、エンジン回転数Neが、エンジン
回転センサ10からの検出信号に基いて演算されるとと
もに、タービン回転数Ntが、車速Vとエンジン回転数
Neと変速制御において記憶している変速段信号とに基
いて演算される。尚、タービン回転数Ntは、タービン
回転数センサで検出した値を採用してもよい。次に、タ
ービン回転数Ntが所定値Nt0以下か否か判定され、
その判定結果が No のときには、S28において、エン
ジン回転数Neとタービン回転数Ntとの差の絶対値が
目標値ΔNoよりも小さいか否か判定され、その判定結
果がYes のときには、S29において、ロックアップク
ラッチ27の締結度合いを緩める為に、次回のデューテ
ィ率Duが、今回のデューティ率Duに小さな所定値Δ
dを加算した値に設定されてから、S32へ移行する。
【0023】これに対して、S28の判定結果が No の
ときには、S30において、エンジン回転数Neとター
ビン回転数Ntとの差の絶対値が、目標値ΔNoに小さ
な所定値αを加算した値よりも大きいか否か判定され、
その判定の結果がYes のときには、ロックアップクラッ
チ27の締結度合いを強める為に、次回のデューティ率
Duが、今回のデューティ率Duから所定値Δdを減算
した値に設定されてから、S32へ移行する。また、S
30の判定結果が No のときには、デューティ率Duに
変更を付加することなく、つまり、次回のデューティ率
Duを今回のデューティ率Duに等しく設定したまま、
S32へ移行する。
ときには、S30において、エンジン回転数Neとター
ビン回転数Ntとの差の絶対値が、目標値ΔNoに小さ
な所定値αを加算した値よりも大きいか否か判定され、
その判定の結果がYes のときには、ロックアップクラッ
チ27の締結度合いを強める為に、次回のデューティ率
Duが、今回のデューティ率Duから所定値Δdを減算
した値に設定されてから、S32へ移行する。また、S
30の判定結果が No のときには、デューティ率Duに
変更を付加することなく、つまり、次回のデューティ率
Duを今回のデューティ率Duに等しく設定したまま、
S32へ移行する。
【0024】次に、S32においては、デューティソレ
ノイドバルブ39をデューティ率Duにする制御信号が
出力され、その後リターンする。一方、S27の判定の
結果、タービン回転数Ntが所定値Nt0以下になった
ときには、エンジンストールを防止する為に、ロックア
ップクラッチ27を開放状態(分断状態)にする為に、
S34において、デューティ率Duが100%に設定さ
れ、そのデューティ率Duとする制御信号が出力され、
次に、S35においてロックアップフラグFkuが0に
リセットされ、その後リターンし、S10以降の制御演
算が、所定微小時間毎に実行される。以上のようにし
て、減速中には、エンジン回転数Neとタービン回転数
Ntとの回転数差を目標値ΔNoとするようなスリップ
制御が実行され、減速状態が解除されたり、或いはター
ビン回転数Ntが所定値Nt0以下になると、スリップ
制御が終了し、ロックアップフラグFkuが0にリセッ
トされることになる。
ノイドバルブ39をデューティ率Duにする制御信号が
出力され、その後リターンする。一方、S27の判定の
結果、タービン回転数Ntが所定値Nt0以下になった
ときには、エンジンストールを防止する為に、ロックア
ップクラッチ27を開放状態(分断状態)にする為に、
S34において、デューティ率Duが100%に設定さ
れ、そのデューティ率Duとする制御信号が出力され、
次に、S35においてロックアップフラグFkuが0に
リセットされ、その後リターンし、S10以降の制御演
算が、所定微小時間毎に実行される。以上のようにし
て、減速中には、エンジン回転数Neとタービン回転数
Ntとの回転数差を目標値ΔNoとするようなスリップ
制御が実行され、減速状態が解除されたり、或いはター
ビン回転数Ntが所定値Nt0以下になると、スリップ
制御が終了し、ロックアップフラグFkuが0にリセッ
トされることになる。
【0025】次に、前記エンジン制御装置12で実行さ
れる燃料カット制御について、図7のフローチャートと
図4のマップを参照しつつ説明する。尚、フローチャー
ト中、符号Si(i=40,41,・・・)は各ステッ
プを示すものである。自動車の作動中には、この制御が
実行されるが、最初に、各種信号(エンジン回転数信号
Ne,スロットル開度信号TVO,ブレーキスイッチ信
号BKS,ロックアップフラグFku等)が読み込まれ
(S40)、次に、車速Vが正か否かつまり、走行中か
否か判定され(S41)、走行中でないときには、リタ
ーンするが、走行中であるときには、S42へ移行し、
S42において燃料カット条件が成立しているか否か判
定される。
れる燃料カット制御について、図7のフローチャートと
図4のマップを参照しつつ説明する。尚、フローチャー
ト中、符号Si(i=40,41,・・・)は各ステッ
プを示すものである。自動車の作動中には、この制御が
実行されるが、最初に、各種信号(エンジン回転数信号
Ne,スロットル開度信号TVO,ブレーキスイッチ信
号BKS,ロックアップフラグFku等)が読み込まれ
(S40)、次に、車速Vが正か否かつまり、走行中か
否か判定され(S41)、走行中でないときには、リタ
ーンするが、走行中であるときには、S42へ移行し、
S42において燃料カット条件が成立しているか否か判
定される。
【0026】燃料カット条件に関して、制動中(ブレー
キスイッチ信号BKSがON)であること、エンジン回
転数Neが所定回転数(例えば、1700rpm)以上
であること、エンジンEの運転状態が、図4の燃料カッ
ト領域に入っていること、の全部の条件が充足されたと
きに、燃料カット条件成立と判定される。前記燃料カッ
ト条件が成立しているときには、S43において、燃料
カットフラグFfcが1にセットされて、燃料カットを
実行させる燃料カット指令が燃料噴射制御ヘ出力され、
その後リターンする。
キスイッチ信号BKSがON)であること、エンジン回
転数Neが所定回転数(例えば、1700rpm)以上
であること、エンジンEの運転状態が、図4の燃料カッ
ト領域に入っていること、の全部の条件が充足されたと
きに、燃料カット条件成立と判定される。前記燃料カッ
ト条件が成立しているときには、S43において、燃料
カットフラグFfcが1にセットされて、燃料カットを
実行させる燃料カット指令が燃料噴射制御ヘ出力され、
その後リターンする。
【0027】一方、燃料カット実行中など、前記燃料カ
ット条件が成立していないときには、S42からS44
へ移行し、燃料カットフラグFfcが1にセットされて
いるか否か判定され、その判定結果が No のときにはリ
ターンする。これに対して、燃料カットフラグFfcが
1にセットされているときには、S45において、ロッ
クアップフラグFkuが1から0に変化したか否か判定
され、Yes のときには、S46において、タイマTMが
リセット後スタートされ、次に、S47においてタイマ
TMの計時時間TMが所定時間T0以上か否か判定さ
れ、TM<T0のときには、S47の判定を繰り返し、
TM≧T0になると、S47からS48へ移行する。
ット条件が成立していないときには、S42からS44
へ移行し、燃料カットフラグFfcが1にセットされて
いるか否か判定され、その判定結果が No のときにはリ
ターンする。これに対して、燃料カットフラグFfcが
1にセットされているときには、S45において、ロッ
クアップフラグFkuが1から0に変化したか否か判定
され、Yes のときには、S46において、タイマTMが
リセット後スタートされ、次に、S47においてタイマ
TMの計時時間TMが所定時間T0以上か否か判定さ
れ、TM<T0のときには、S47の判定を繰り返し、
TM≧T0になると、S47からS48へ移行する。
【0028】S48では、エンジン回転数信号Neとブ
レーキスイッチ信号BKSとを新たに読み込んで、エン
ジン回転数Neが演算され、次に、S49において、燃
料カット解除条件が成立したか否か、つまり、エンジン
回転数Neが所定値N0(例えば、1200rpm)以
下で、且つブレーキスイッチ信号BKSがOFFか否か
判定される。次に、その判定の結果が No のときには、
S48とS49が繰り返し実行され、燃料カット解除条
件が成立すると、S50において、燃料カットフラグF
fcが0にリセットされ、燃料カット解除を実行させる
為の燃料カット解除指令が燃料噴射制御へ出力され、そ
の後リターンする。
レーキスイッチ信号BKSとを新たに読み込んで、エン
ジン回転数Neが演算され、次に、S49において、燃
料カット解除条件が成立したか否か、つまり、エンジン
回転数Neが所定値N0(例えば、1200rpm)以
下で、且つブレーキスイッチ信号BKSがOFFか否か
判定される。次に、その判定の結果が No のときには、
S48とS49が繰り返し実行され、燃料カット解除条
件が成立すると、S50において、燃料カットフラグF
fcが0にリセットされ、燃料カット解除を実行させる
為の燃料カット解除指令が燃料噴射制御へ出力され、そ
の後リターンする。
【0029】一方、S45の判定結果が No のときに
は、S51へ移行し、S51においてロックアップフラ
グFkuが0か否か、つまり、既にスリップ制御が解除
されているか否か判定され、その判定結果がYes のとき
には、S48へ移行する。また、S51の判定結果が N
o のときには、そのままリターンする。
は、S51へ移行し、S51においてロックアップフラ
グFkuが0か否か、つまり、既にスリップ制御が解除
されているか否か判定され、その判定結果がYes のとき
には、S48へ移行する。また、S51の判定結果が N
o のときには、そのままリターンする。
【0030】以上のスリップ制御と燃料カット制御につ
いて、図8に基いて補足説明する。自動車の減速時に
は、前記スリップ制御が実行される為、エンジン回転数
Neと、タービン回転数Ntとの回転数差は、略目標値
ΔNoに維持され、両回転数Ne,Ntが低下してい
く。スリップ制御実行中には、ロックアップフラグFk
uが1にセットされているが、減速状態が解除された
り、或いはタービン回転数Ntが所定値Nt0以下にな
ると、スリップ制御が終了され、ロックアップフラグF
kuが0にリセットされる。ロックアップフラグFku
の解除から、タイマTMがスタートして、計時を開始
し、その計時時間TMが所定時間T0になると、燃料カ
ットフラグFfcが0にリセットされ、燃料カット制御
が解除される。こうして、ロックアップクラッチ27に
対するスリップ制御を終了し、ロックアップクラッチ2
7を分断状態に切換えてから、燃料カットが解除され
る。
いて、図8に基いて補足説明する。自動車の減速時に
は、前記スリップ制御が実行される為、エンジン回転数
Neと、タービン回転数Ntとの回転数差は、略目標値
ΔNoに維持され、両回転数Ne,Ntが低下してい
く。スリップ制御実行中には、ロックアップフラグFk
uが1にセットされているが、減速状態が解除された
り、或いはタービン回転数Ntが所定値Nt0以下にな
ると、スリップ制御が終了され、ロックアップフラグF
kuが0にリセットされる。ロックアップフラグFku
の解除から、タイマTMがスタートして、計時を開始
し、その計時時間TMが所定時間T0になると、燃料カ
ットフラグFfcが0にリセットされ、燃料カット制御
が解除される。こうして、ロックアップクラッチ27に
対するスリップ制御を終了し、ロックアップクラッチ2
7を分断状態に切換えてから、燃料カットが解除され
る。
【0031】以上説明した車両のパワープラント制御装
置においては、減速中にロックアップクラッチ27をス
リップ状態に制御することで、エンジンブレーキ性能を
ある程度確保しつつ、パワープラントからの振動を極力
遮断して、乗り心地を高めることができる。そして、制
動中には、燃料カットを実行して制動性を確保し、かつ
燃費の向上を図ることができるうえ、特に、ロックアッ
プクラッチ27に対するスリップ制御を解除し、ロック
アップクラッチ27を分断状態(開放状態)にしてか
ら、燃料カットを解除するので、燃料復帰に伴うショッ
クが、車体に伝播するの抑制して、乗り心地を向上させ
ることができる。
置においては、減速中にロックアップクラッチ27をス
リップ状態に制御することで、エンジンブレーキ性能を
ある程度確保しつつ、パワープラントからの振動を極力
遮断して、乗り心地を高めることができる。そして、制
動中には、燃料カットを実行して制動性を確保し、かつ
燃費の向上を図ることができるうえ、特に、ロックアッ
プクラッチ27に対するスリップ制御を解除し、ロック
アップクラッチ27を分断状態(開放状態)にしてか
ら、燃料カットを解除するので、燃料復帰に伴うショッ
クが、車体に伝播するの抑制して、乗り心地を向上させ
ることができる。
【図1】実施例に係るパワープラント及びその制御系の
概略構成図である。
概略構成図である。
【図2】図1のパワープラントの自動変速機のトルクコ
ンバータ及びロックアップクラッチの断面図である。
ンバータ及びロックアップクラッチの断面図である。
【図3】目標値ΔNoのマップの特性図である。
【図4】燃料カット領域のマップの特性図である。
【図5】ロックアップクラッチに対するスリップ制御の
フローチャートの一部である。
フローチャートの一部である。
【図6】ロックアップクラッチに対するスリップ制御の
フローチャートの残部である。
フローチャートの残部である。
【図7】燃料カット制御のフローチャートである。
【図8】エンジン回転数、タービン回転数、ロックアッ
プフラグ、燃料カットフラグ等のタイムチャートであ
る。
プフラグ、燃料カットフラグ等のタイムチャートであ
る。
E エンジン AT 自動変速機 8 スロットル開度センサ 9 車速センサ 10 エンジン回転数センサ 11 ブレーキスイッチ 12 エンジン制御装置 13 変速機制御装置 27 ロックアップクラッチ 30 ロックアップバルブ 39 デューティソレノイドバルブ
Claims (4)
- 【請求項1】 エンジンと自動変速機とからなるパワー
プラントを制御する車両のパワープラント制御装置にお
いて、 減速時にエンジンの燃料カット制御を行う燃料カット制
御手段と、 減速時に自動変速機のロックアップクラッチをスリップ
制御するクラッチ制御手段と、 前記クラッチ制御手段によるスリップ制御終了後に、燃
料カット制御手段による燃料カット制御を解除する制御
手段と、 を設けたことを特徴とする車両のパワープラント制御装
置。 - 【請求項2】 前記燃料カット制御手段は、車両のパワ
ープラントのエンジンを制御するエンジン制御装置に設
けられ、前記クラッチ制御手段は、車両のパワープラン
トの自動変速機を制御する変速機制御装置に設けられた
ことを特徴とする請求項1に記載の車両のパワープラン
ト制御装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、スリップ制御終了後所
定時間経過後に、燃料カット制御を解除するように構成
されたことを特徴とする請求項1に記載の車両のパワー
プラント制御装置。 - 【請求項4】 クラッチ制御手段は、自動変速機のター
ビン回転数が所定値以下になったときに前記スリップ制
御を終了するように構成されたことを特徴とする請求項
1に記載の車両のパワープラント制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5194062A JPH0725269A (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 車両のパワープラント制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5194062A JPH0725269A (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 車両のパワープラント制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0725269A true JPH0725269A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=16318323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5194062A Pending JPH0725269A (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 車両のパワープラント制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0725269A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000310138A (ja) * | 1999-04-28 | 2000-11-07 | Nissan Motor Co Ltd | 車両制御装置 |
JP2006347330A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の制御装置 |
US7699749B2 (en) | 2006-03-13 | 2010-04-20 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Powertrain control apparatus and method |
-
1993
- 1993-07-09 JP JP5194062A patent/JPH0725269A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000310138A (ja) * | 1999-04-28 | 2000-11-07 | Nissan Motor Co Ltd | 車両制御装置 |
JP2006347330A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の制御装置 |
JP4497030B2 (ja) * | 2005-06-15 | 2010-07-07 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
US7699749B2 (en) | 2006-03-13 | 2010-04-20 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Powertrain control apparatus and method |
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