JPH10158149A - 皮膚の色素沈着を除去又は防止するための外皮用組成物および方法 - Google Patents

皮膚の色素沈着を除去又は防止するための外皮用組成物および方法

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JPH10158149A
JPH10158149A JP26308397A JP26308397A JPH10158149A JP H10158149 A JPH10158149 A JP H10158149A JP 26308397 A JP26308397 A JP 26308397A JP 26308397 A JP26308397 A JP 26308397A JP H10158149 A JPH10158149 A JP H10158149A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚の色素沈着を強力に除去又は防止するこ
とができる組成物及び方法を提供する。 【解決手段】 本発明においては、必須成分として
(1)L−グルタミン酸、その塩、エステル、又はアミ
ド、及び(2)5’−リボヌクレオチド又はその塩を含
有する色素沈着除去・防止用組成物を、必要に応じて溶
液等の任意の剤形に調製し、皮膚の色素沈着がある部分
又は色素沈着の発生を防止したい部分に塗布などの方法
により適用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に美容の分野に
属し、より詳しくは皮膚の色素沈着を除去するための組
成物および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】日焼けや加齢によって発生する皮膚の色
素沈着(いわゆる「しみ」)は美容上の大きな問題であ
る。そのため、皮膚の色素沈着を除去又は防止するため
に毎年数多くの美白化粧料が開発され発売されている
が、色素沈着を完全に除去し又は防止するのは非常に困
難である。そして、現在入手し得る美白化粧料の色素沈
着除去・防止効果は必ずしも十分ではなく、消費者の欲
求を十分に満足させるまでに至ってないのが実状であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実状に鑑
みて成し遂げられたものであり、その目的は、皮膚の色
素沈着を強力に除去・防止することができ、その色を完
全に消失させるか又は非常に薄くすることのできる組成
物及び方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、下記成分を含有することを特徴
とする皮膚の色素沈着を除去又は防止するための外皮用
組成物を提供する。
【0005】(1)L−グルタミン酸、その塩、エステ
ル、又はアミド、及び(2)5’−リボヌクレオチド又
はその塩。
【0006】また、本発明においては、上記外皮用組成
物を用いて皮膚の色素沈着を除去又は防止することので
きる優れた方法をも提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において提供される外皮用
組成物は、必須成分として下記の2成分を含有する。
【0008】(1)L−グルタミン酸、その塩、エステ
ル、又はアミドの一種又は二種以上、及び(2)5’−
リボヌクレオチド又はその塩の一種又は二種以上。
【0009】L−グルタミン酸は公知のアミノ酸であ
る。L−グルタミン酸はアミノ基とカルボキシル基を有
する両性化合物であるから、例えば塩酸塩のような陰イ
オンと結合した塩にもなるし、一方、例えばナトリウム
塩のような陽イオンと結合した塩にもなるが、本発明に
おいては、どちらの塩を使用してもよい。また、遊離L
−グルタミン酸又はその塩の代わりに、エステル体又は
アミド体などのL−グルタミン酸誘導体を使用してもよ
い。
【0010】一方、5’−リボヌクレオチドも公知の物
質である。5’−リボヌクレオチドは遊離体のものを使
用してもよいし、その塩、例えばナトリウム塩等を使用
してもよい。ここで、ヌクレオチドとはヌクレオシドの
リン酸エステルの総称であり、さらにヌクレオシドと
は、プリン塩基又はピリミジン塩基と糖がグリコシド結
合したものの総称である。5’−リボヌクレオチドの場
合には、糖部分がD−リボースであり、リン酸基がD−
リボースの5’位に結合している。本発明において5’
−リボヌクレオチドを構成するプリン塩基又はピリミジ
ン塩基は特に限定されないが、代表的にはアデニンやグ
アニン等のプリン塩基及びシトシンやウラシル等のピリ
ミジン塩基を例示することができる。
【0011】上記の外皮用組成物を皮膚へ適用するため
の具体的な剤形及び方法は特に限定されるわけではな
く、各種の外皮用薬剤又は皮膚用化粧料の形態に調製し
て使用できる。例えば、上記組成物を溶液又は分散液の
ような液体に調製したり、軟膏やクリームのような粘稠
性の流動体に調製したものを、皮膚の色素沈着がある部
分又は色素沈着の発生を防止したい部分に塗布すること
が可能である。
【0012】L−グルタミン酸又はその誘導体と5’−
リボヌクレオチド又はその誘導体を水に溶解又は分散さ
せた水性液は、単純な組成ではあるが、特によい効果が
得られる。また、本発明の外皮用組成物を色素が沈着し
た部分又は色素沈着を防止したい部分に塗布し、塗布し
た部分を不織布や医療用サージカルテープなどで押さえ
て密封して数時間放置しておくと、液状の組成物を使用
する場合と比べて有効成分が持続的に作用するので、特
にすぐれた美白効果が得られる。
【0013】L−グルタミン酸又はその誘導体と5’−
リボヌクレオチド又はその誘導体との配合割合も特に限
定されないが、通常は後者に比べて前者のL−グルタミ
ン酸類の方を多量に配合する。例えば、(1)L−グル
タミン酸、その塩、エステル又はアミドに該当する成分
群と(2)5’−リボヌクレオチド又はその塩に該当す
る成分群との合計重量に対して、(2)5’−リボヌク
レオチド又はその塩に該当する成分群の総含有量を5重
量%以下とし、好ましくは0.1〜5重量%とすること
ができる。
【0014】
【実施例】以下に、実施例を通じて本発明をさらに詳し
く説明する。
【0015】(実施例1)L−グルタミン酸ナトリウム
の粉末97.5重量部及び5’−リボヌクレオチドナト
リウムの粉末2.5重量部からなる色素沈着除去・防止
用組成物を採取し、これを少量の水に溶解して濃厚な水
溶液を調製した。このようにして得られた液状の色素沈
着除去・防止用組成物を、81歳の女性の手の甲にある
色素沈着(しみ)の部分に一回だけ塗布した。色素沈着
部分は、塗布前にはかなり濃い茶色であったが、塗布か
ら約6時間後にその色が非常に薄くなり、その部分の色
が再び濃くなることはなかった。
【0016】(実施例2)実施例1と同様に調製した液
状の色素沈着除去・防止用組成物を、46歳の女性の手
の甲にある色素沈着(しみ)の部分に一回だけ塗布した
ところ、実施例1と同様の結果が観察された。
【0017】(実施例3)L−グルタミン酸ナトリウム
の粉末97.5重量部及び5’−リボヌクレオチドナト
リウムの粉末2.5重量部からなる色素沈着除去・防止
用組成物を採取し、これを少量のミルクローションに溶
解して粘稠な軟膏を調製した。ミルクローションは下記
成分を配合して調製したものである。
【0018】〔ミルクローションの成分組成〕 抗炎症剤:グリチルレチン酸ステアリル 美白剤:水溶性プラセンタエキス 乳化剤:モノミリスチン酸ポリグリセリル 保湿剤1:濃グリセリン 油性エモリエント剤1:トリ−2−エチルヘキサン酸グ
リセリル 油性エモリエント剤2:メチルフェニルポリシロキサン 防腐剤1:パラベン 増粘剤1:カルボキシビニルポリマー 増粘剤2:キサンタンガム けん化剤:水酸化カリウム 酸化防止剤:ビタミンC誘導体 紫外線吸収剤:ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスル
ホン酸 清涼剤:変性アルコール 防腐剤2:フェノキシエタノール 保湿剤2:カモミラエキス 保湿剤3:クワエキス 保湿剤4:水溶性コラーゲン液 保湿剤5:ラクトフェリン液 残部:精製水 このようにして得られたローションベースの軟膏を、就
寝前に色素沈着(しみ)の部分に塗布し、不織布で押さ
えて一晩放置したところ、塗布前にはかなり濃い茶色で
あった色素沈着部分の色が非常に薄くなり、その部分の
色が再び濃くなることはなかった。
【0019】(実施例4)実施例1と同様に調製した液
状の色素沈着除去・防止用組成物を、就寝前に色素沈着
(しみ)の部分に塗布し、不織布で押さえて一晩放置し
たところ、塗布前にはかなり濃い茶色であった色素沈着
部分の色が非常に薄くなり、その部分の色が再び濃くな
ることはなかった。本実施例の美白効果は、塗布部を不
織布で押さえなかった実施例1やローションベースの軟
膏に調製した実施例3よりも優れていた。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、(1)L−グルタミン酸及び/又はその誘導体と
(2)5’−リボヌクレオチド及び/又はその誘導体と
を主成分とする色素沈着除去・防止用組成物を皮膚に適
用することによって、強力且つ速やかに皮膚の色素沈着
を除去し又は防止することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/215 A61K 31/215 31/70 31/70

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分を含有することを特徴とする皮
    膚の色素沈着を除去又は防止するための外皮用組成物。 (1)L−グルタミン酸、その塩、エステル、又はアミ
    ド、及び(2)5’−リボヌクレオチド又はその塩。
  2. 【請求項2】 前記の(2)5’−リボヌクレオチド又
    はその塩の含有量が、(1)L−グルタミン酸、その
    塩、エステル又はアミドと(2)5’−リボヌクレオチ
    ド又はその塩との合計重量に対して5重量%以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の外皮用組成物。
  3. 【請求項3】 (1)L−グルタミン酸、その塩、エス
    テル又はアミド、及び(2)5’−リボヌクレオチド又
    はその塩を含有し、液体又は粘稠性流動体の形態をとっ
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載の外皮用
    組成物。
  4. 【請求項4】 前記の(1)L−グルタミン酸、その
    塩、エステル又はアミドと(2)5’−リボヌクレオチ
    ド又はその塩とを、水に溶解又は分散させてなる水性液
    であることを特徴とする請求項3に記載の外皮用組成
    物。
  5. 【請求項5】 前記の(1)L−グルタミン酸、その
    塩、エステル又はアミドと(2)5’−リボヌクレオチ
    ド又はその塩とを、ローションに溶解又は分散させてな
    る軟膏であることを特徴とする請求項3に記載の外皮用
    組成物。
  6. 【請求項6】 (1)L−グルタミン酸、その塩、エス
    テル又はアミド、及び(2)5’−リボヌクレオチド又
    はその塩を含有してなる粘稠性流動体の組成物を皮膚に
    塗布し、塗布した部分を密封して放置することを特徴と
    する皮膚の色素沈着を除去又は防止するための方法。
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