JPH10157846A - 基板搬送装置および基板搬送方法 - Google Patents

基板搬送装置および基板搬送方法

Info

Publication number
JPH10157846A
JPH10157846A JP31768096A JP31768096A JPH10157846A JP H10157846 A JPH10157846 A JP H10157846A JP 31768096 A JP31768096 A JP 31768096A JP 31768096 A JP31768096 A JP 31768096A JP H10157846 A JPH10157846 A JP H10157846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
holding member
substrate holding
base board
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31768096A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Katsuyama
均 勝山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP31768096A priority Critical patent/JPH10157846A/ja
Publication of JPH10157846A publication Critical patent/JPH10157846A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板を安定して搬送することができ、真空成
膜装置に組み付けた場合には、基板表面に低コストで良
質な膜を形成することができる基板搬送装置および搬送
方法を提供する。 【解決手段】 無端搬送ベルトをその幅方向を垂直にし
て水平方向に周回させるようにし、この無端搬送ベルト
に、基板を保持した基板保持部材を垂直にした状態で係
合させる。あるいは、ピニオンからなる駆動手段を水平
方法に駆動させるようにし、この駆動手段に係合する駆
動伝達手段を基板保持部材の下面に形成し、前記駆動手
段上に基板保持部材を係合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板をほぼ水平方
向に搬送する基板搬送装置および搬送方法に関し、特
に、真空室内で基板に表面処理を施す真空成膜装置に組
み合わせて使用するに好適な基板搬送装置および搬送方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、真空成膜装置などにおける基板の
搬送は、図16に示すような構成の基板搬送装置により
行われていた。図16は、基板の搬送方向から見た基板
搬送装置の構成図である。
【0003】図16において、501はドーナツ板状の
基板であり、この基板501は基板保持部材500によ
り保持されてローラチェーン505により進行方向(図
面の紙面に直交する方向)に搬送される。前記基板保持
部材500は、基板501の直径寸法より大きな縦横寸
法の矩形板部材であり、基板501の外周縁を覆うよう
にして基板501を保持する外周マスク板502と、基
板501の内周縁をマスクするために該基板501の内
周に嵌入される内周マスク板503とから構成されてい
る。外周マスク板502は、通常アルミニウムやステン
レスを削り出して製作されており、少なくともその一辺
側が広幅になっており、その端面は該外周マスク板50
2が垂直に自立できるように平坦に加工されている。
【0004】一方、前記ローラチェーン505上には、
一対のレール状のガイド部材504、504が互いに所
定の間隙を持って設置されている。このガイド部材50
4、504間に、前記の基板501を保持した基板保持
部材500を位置させる。このガイド部材504、50
4は、基板保持部材500が搬送中に倒れないようにガ
イドする部材である。このように基板501は、基板保
持部材500により保持され、基板保持部材500ごと
ガイド部材504、504間の搬送用ローラチェーン5
05上に載置され、不図示の駆動装置にてローラチェー
ン505を駆動することにより、ガイド部材504、5
04によってガイドされながら、ローラチェーン505
の進行方向に搬送される。この基板搬送装置を真空成膜
装置と連結して用いる場合には、前記外周マスク板50
2と内周マスク板503とによりマスクされた外内周縁
を除いた基板表面に成膜材料が堆積されて所望の膜が形
成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、ガイド部材504と外周マスク板502との
クリアランスを大きくとると、基板保持部材500の姿
勢が安定しないという問題があった。また、逆に、この
クリアランスを小さくすると、マスク部材502がガイ
ド部材504と接触し、引っかかりやすくなり、基板保
持部材500の搬送が不安定になるという問題があっ
た。
【0006】また、この基板搬送装置を真空成膜装置に
連結して、基板表面に所望の膜を形成する場合では、成
膜空間に搬送部の部品が露出するため、膜が付着し、そ
の膜が剥がれて異物不良の原因となることがあった。
【0007】また、マスク板は、金属を削りだして製作
するため、コストがかかり、複雑な形状にすることは、
困難であった。また、金属からなるため、ローラチェー
ン(搬送部)にかかる重量が大きくなり、そのため、搬
送部の剛性を大きくしなければならず、その結果、この
基板搬送装置の実際の構造が複雑になり、製造コストの
低減ができなかった。
【0008】また、金属製の基板保持部材は、生産工程
において、大量に必要であり、生産コストのアップにな
っていた。しかも、マスク板に付着した膜が剥がれて異
物不良の原因となるため、マスク板のホーニング、洗浄
を必要とし、ランニングコストのアップにもなってい
た。
【0009】本発明は、前述の問題を解決するためのも
のである。
【0010】本発明の一つの課題は、基板の搬送姿勢を
安定にし、搬送中における搬送路への引っかかりをなく
して、安定した搬送が行えるとともに、構造を複雑化さ
せることのない、安価な基板搬送装置を提供することに
ある。
【0011】本発明の他の課題は、真空成膜装置に連結
して用いる場合でも、余分な膜が搬送部に付着するのを
防ぎ、塵による品質低下を防止するとともに、メンテナ
ンスを不要とした基板搬送装置を提供することにある。
【0012】本発明のさらに他の課題は、基板のマスク
と保持を同時に行えて、かつ安定した搬送が行える基板
搬送装置を提供することにある。
【0013】本発明のさらに他の課題は、安定した搬送
を得るために複雑な形状を施しても安価に製作できると
ともに、基板保持部材の重量を軽くすることにより搬送
路の剛性を大きくする必要をなくし、安価な基板搬送装
置を提供することにある。
【0014】本発明のさらに他の課題は、真空成膜装置
に連結して使用した場合に、搬送状態の基板表面に品質
の良い膜を安価に形成することができる基板搬送装置を
提供することにある。
【0015】本発明の別の課題は、前記基板搬送装置を
用いることにより最も好適に実施できる基板搬送方法を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明に請求項1の基板搬送装置は、基板をほぼ水
平方向に搬送するための基板の搬送装置であって、幅方
向がほぼ鉛直方向となり、水平方向に無限軌道を周回す
るように、少なくとも一対のローラによって支持された
無端搬送ベルトと、前記基板を保持する基板保持部材で
あり、その裏面に、前記無端搬送ベルトに係合するため
の係合部が、左右一対に離間して配置され、前記無端搬
送ベルトに係合した時に前記基板を縦方向の姿勢に維持
する基板保持部材と、を具備することを特徴とする。
【0017】本発明の請求項2の基板搬送装置は、前記
請求項1の基板搬送装置において、前記無端搬送ベルト
を周回可能に支持する少なくとも一対のローラのそれぞ
れの近傍には、それぞれ少なくとも一つのアイドルロー
ラが設けられ、これらアイドルローラにより、搬送往路
のベルト面と復路のベルト面との距離を調整可能にして
いることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項3の基板搬送装置は、前記
請求項1の基板搬送装置において、前記基板保持部材
は、前記基板の周辺領域を被覆するためのマスクを兼ね
ていることを特徴とする。
【0019】本発明の請求項4の基板搬送装置は、前記
請求項1の基板搬送装置において、前記基板保持部材
は、その裏面の係合部を含めて高分子材料により一体的
に形成されていることを特徴とする。
【0020】本発明の請求項5の基板搬送装置は、前記
請求項1の基板搬送装置において、前記基板保持部材に
備えられている左右一対の係合部は、無端搬送ベルトの
幅方向より広いピッチで、上下対称の位置に備えられて
いることを特徴とする。
【0021】本発明の請求項6の基板搬送装置は、前記
請求項1の基板搬送装置において、さらに、前記基板保
持部材によってほぼ垂直に保持され水平に搬送される基
板の表面に膜を形成する真空成膜装置が連設されている
ことを特徴とする。
【0022】また、本発明の請求項7の基板搬送装置
は、基板をほぼ水平方向に搬送するための基板搬送装置
であって、前記基板を縦方向の姿勢に保持するととも
に、下面に移送するための駆動伝達手段が形成されてい
る基板保持部材と、前記基板保持部材の駆動伝達手段と
協力して前記基板保持部材を垂直に維持しつつ水平方向
に搬送する駆動手段と、を有することを特徴とする。
【0023】本発明の請求項8の基板搬送装置は、前記
請求項7の基板搬送装置において、前記基板保持部材
が、前記基板の周辺領域を被覆するためのマスクである
ことを特徴とする。
【0024】本発明の請求項9の基板搬送装置は、前記
請求項7の基板搬送装置において、前記基板保持部材が
高分子材料からなり、前記保持部材の下面に備えられて
いる駆動伝達手段が一体的に形成されていることを特徴
とする。
【0025】本発明の請求項10の基板搬送装置は、前
記請求項7の基板搬送装置において、さらに、前記基板
保持部材によって保持される基板の表面に膜を形成する
真空成膜装置が接続されていることを特徴とする。
【0026】また、本発明の請求項11の基板搬送方法
は、基板をほぼ水平方向に搬送するための基板の搬送方
法であって、前記基板を縦方向の姿勢に保持するととも
に、該基板の裏面側に突出し、左右一対に離間して配置
された係合部を有する基板保持部材によって、前記基板
を垂直に保持し、幅方向がほぼ鉛直方向となるように配
置されるとともに、前記基板保持部材の係合部を支持
し、少なくとも一対以上のローラによって支持された無
端搬送ベルトを設け、該無端搬送ベルトに前記基板保持
部材の係合部を係合させ、前記無端搬送ベルトを所定方
向に駆動することにより前記基板をほぼ水平方向に搬送
することを特徴とする。
【0027】本発明の請求項12の基板搬送方法は、前
記請求項11の基板搬送方法において、前記無端搬送ベ
ルトを、少なくとも一対以上のアイドルローラによっ
て、搬送方向側のベルト面と、戻り方向側のベルト面の
距離を可変とすることを特徴とする。
【0028】本発明の請求項13の基板搬送方法は、前
記請求項11の基板搬送方法において、前記基板保持部
材を、前記基板の周辺領域を被覆するためのマスクとし
て用いることを特徴とする。
【0029】本発明の請求項14の基板搬送方法は、前
記請求項11の基板搬送方法において、前記基板保持部
材を高分子材料から構成して、該保持部材に備えられて
いる係合部を一体的に形成しておくことを特徴とする。
【0030】本発明の請求項15の基板搬送方法は、前
記請求項11の基板搬送方法において、前記基板保持部
材に備えられている係合部を、前記無端搬送ベルトの幅
方向より広いピッチで、上下対称の位置に備えておくこ
とを特徴とする。
【0031】また、本発明の請求項16の基板搬送方法
は、基板をほぼ水平方向に搬送するための基板の搬送方
法であって、下面に移送するための駆動伝達手段が形成
されている基板保持部材に前記基板を垂直に保持し、前
記基板保持部材の駆動伝達手段と協力して前記基板保持
部材を垂直に維持しつつ水平方向に搬送する駆動手段を
設け、この駆動手段上に前記基板保持部材を係合し、前
記駆動手段を所定の方向に駆動して前記基板をほぼ水平
方向に搬送することを特徴とする。
【0032】本発明の請求項17の基板搬送方法は、前
記請求項16の基板搬送方法において、前記基板保持部
材を前記基板の周辺領域を被覆するためのマスクとして
用いることを特徴とする。
【0033】本発明の請求項18の基板搬送方法は、前
記請求項16の基板搬送方法において、前記基板保持部
材を高分子材料から構成し、前記保持部材の下面に備え
られている駆動伝達手段を該基板保持部材に一体的に形
成しておくことを特徴とする。
【0034】本発明にかかる基板搬送装置および基板搬
送方法は、前記のように構成したので、基板を安定して
搬送することができ、真空成膜装置に組み付けた場合に
は、基板表面に低コストで良質な膜を形成することがで
きる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
ことにより、本発明をさらに詳しく説明する。
【0036】(第1の実施形態例)図1は、本発明の一
実施の形態を示すもので、本発明の基板搬送装置を真空
成膜装置に組み合わせた場合の装置全体の平面構成図で
ある。
【0037】図1において、1は、本発明の基板搬送装
置を示すものである。この基板搬送装置1は、ドーナツ
板状の基板101を保持する基板保持部材100と、こ
の基板保持部材100を垂直な姿勢で水平方向に搬送す
る無端搬送ベルト21と、この無端搬送ベルト21を無
限軌道を周回させる駆動ローラ22および従動ローラ2
3とから、基本的には、構成されている。
【0038】本発明の基板搬送装置1の搬送部である前
記無端搬送ベルト21は、その幅方向を垂直にし、水平
方向に無限軌道を周回するように、駆動ローラ22と従
動ローラ23との間に掛けまわされている。駆動ローラ
22および従動ローラ23のそれぞれの近傍には、アイ
ドルローラ24aおよび24bが設けられており、これ
らアイドルローラ24aおよび24bの駆動ローラ22
および従動ローラ23に対する相対位置を変更すること
により、無端搬送ベルト21の往路21aと復路21b
との間のギャップが調整される。
【0039】前記無端搬送ベルト21およびローラ2
2、23、24a、24bからなる搬送部分は、真空チ
ャンバ3内に収納されている。真空チャンバ3は、互い
に連通されて同一の真空度に保たれる3つの部屋から構
成されている。すなわち、搬送部チャンバ3a、駆動部
チャンバ3bおよび従動部チャンバ3cから構成されて
いる。前記搬送部チャンバ3a内には、無端搬送ベルト
21の水平方向への往路21aと復路21bとが位置し
ており、前記駆動部チャンバ3bには、駆動ローラ22
とアイドルローラ24とが配設されており、従動部チャ
ンバ3cには、従動ローラ23とアイドルローラ24b
が配設されている。
【0040】前記基板101を保持した状態で前記無端
搬送ベルト21により搬送される基板保持部材100
は、図2および図3に示すように、外周マスク板102
と、内周マスク板103とから構成されている。外周マ
スク板102は、基板101の直径寸法より大きな縦寸
法、横寸法を有する正方形板状の高分子材料からなる一
体成形物であり、その中央には基板101の外径より幾
分小さな内径の孔が形成されており、この内周には、基
板101の外周縁を覆うようにして基板101を保持す
るための基板嵌着溝102aが形成されている。また、
この外周マスク板102の裏面には、前記無端搬送ベル
ト21と係合する4つのピン(係合部)104が設けら
れている。係合ピン104は、側方から見ると、内側に
屈曲した鉤形をなしており、左右の一対が無端搬送ベル
ト21の上縁に掛止される。上下対称の位置にある左右
一対の係合ピン104は、上下逆になっても、無端搬送
ベルト21の上縁に掛止できるように、上下対称の形に
なっている。この場合、上下の係合ピン間の間隔は、無
端搬送ベルト21のベルト幅よりも広くなっている。
【0041】また、前記内周マスク板103は、前記外
周マスク板102にその外周縁を覆う(マスクする)よ
うにして保持された基板101の内周縁をマスクするた
めのもので、基板101の内周に嵌着される。
【0042】また、前記搬送部チャンバ3aの中央部に
は、真空成膜装置であるプロセスチャンバ2が取り付け
られている。このプロセスチャンバ2と、真空チャンバ
3とは、成膜に必要な真空度の真空空間を形成するよう
密閉一体構造に置かれている。
【0043】前記搬送部チャンバ3aの入口部には、基
板101を保持した基板保持部材100を、外部から搬
送部チャンバ3a内に移送して、無端搬送ベルト21に
掛止するための中継空間を提供する投入チャンバ4aが
連設されている。投入チャンバ4aには基板投入装置6
が取り付けられており、基板投入装置6は把持ハンド6
aとこのハンド6aを駆動するハンド駆動部6bとから
構成され、基板把持ハンド6aはチャンバ4a内に位置
している。投入チャンバ4aの内方および外方には、ゲ
ートバルブ5aおよび5bが取り付けられている。
【0044】前記構成において、外方の大気側ゲートバ
ルブ5aを開き、不図示の投入手段で投入チャンバ4a
内に、基板101を保持した基板保持部材100が投入
され、把持ハンド6aにて把持される。大気側ゲートバ
ルブ5aが閉じられると、投入チャンバ4aは搬送部チ
ャンバ3a内と同一の真空度になるまで、不図示の真空
ポンプにて排気される。投入チャンバ4a内が搬送部チ
ャンバ3a内と同一の真空度になると、搬送側ゲートバ
ルブ5bが開き、把持ハンド6aにより基板保持部材1
00が無端搬送ベルト21に係合される。この場合の係
合は、基板保持部材100の外周マスク板102の裏面
側に突出する一対の係合ピン104、104を、無端搬
送ベルト21の上縁に掛止することにより、行われる。
【0045】上記のようにして、基板搬送部材100が
一枚づつ無端搬送ベルト21に移載されると、基板搬送
部材100は無端搬送ベルト21の移動に伴って順次に
間欠送りされる。搬送部チャンバ3aの中央部に連設さ
れたプロセスチャンバ2の前を通過する際に、成膜材料
が基板101を保持する基板保持部材100に向かって
吹き付けられ、基板101の表面に所望の膜が形成され
る。プロセスチャンバ2を通過した基板保持部材100
は出口部まで搬送される。
【0046】上記のようにして表面に成膜された基板1
01を保持する基板保持部材100が移送されてくる搬
送部チャンバ1の出口部には、基板保持部材100を排
出するための排出チャンバ4bが連設されている。この
排出チャンバ4bは前述の投入チャンバ4aと同様に大
気側ゲートバルブ5aと搬送側ゲートバルブ5bとが設
けられている。また同様に、この排出チャンバ4bに
は、前記基板投入装置6と同構造の基板排出装置7が取
り付けられている。この基板排出装置7は把持ハンド7
aとこのハンド7aを駆動するハンド駆動部7bとから
構成され、基板把持ハンド7aは排出チャンバ4b内に
位置している。
【0047】前記構成において、搬送側ゲートバルブ5
bが開くと、把持ハンド7aが前進し、無端搬送ベルト
21に掛止している基板保持部材100を把持し、この
把持ハンド7aが後退することによって、基板保持部材
100が搬送部チャンバ3aから排出チャンバ4b内に
移載される。次に、搬送側ゲートバルブ5bが閉じら
れ、排出チャンバ4b内は大気圧に戻される。排出チャ
ンバ4b内が大気圧に戻されると、大気側ゲートバルブ
5aが開き、基板保持部材100は、不図示の移送手段
によって、移送される。
【0048】このようにして、基板保持部材100によ
って保持された基板101は、基板保持部材100ごと
1枚づつ、搬送部チャンバ3a内の無端搬送ベルト21
に掛止され、順次に間欠送りされ、プロセスチャンバ2
の前を通過する際に、マスクされていない露出表面に、
所望の膜が形成され、その後、搬送部チャンバ3aから
1枚づつ排出される。
【0049】図4は、真空チャンバ3内を、正面から、
すなわち、真空成膜装置であるプロセスチャンバ2側か
ら、見た図である。前述の駆動ローラ22は、駆動源で
あるモータ等の駆動力を伝達するために、軸端部が真空
チャンバ3から大気中に突出している。大気中に突出し
ている軸端部と、真空に密閉された真空チャンバ3間の
密閉を保つために、回転シール25が取り付けられてい
る。この回転シール25は、一般的に良く使われる磁気
シールや、ウィルソンシールのようなものであってもよ
い。さらに、回転シール25の軸端部には、カップリン
グ26を介してモータ27が接続されている。
【0050】前述したように、無端搬送ベルト21は、
軸方向がほぼ鉛直方向となるように、取り付けられてい
る。無端搬送ベルト21に掛けられた基板搬送部材10
0は、順次に搬送されて、プロセスチャンバ2の前を通
過し、所望の膜が形成される。プロセスチャンバ2を通
過する時、基板搬送部材100はプロセスチャンバ2側
から見ると、無端搬送ベルト21は、基板搬送部材10
0の陰になっており、プロセスチャンバ2から噴出され
る成膜材料に曝されることがなく、余分な膜が付着する
ことを回避できる。このような構成により無端搬送ベル
ト21への膜付着を防止するには、無端搬送ベルト21
へ基板保持部材100を順次掛止する時に、隣接基板保
持部材100間に間隙を生じないようにする必要があ
る。また、図5に示すように、基板保持部材100が直
接に掛止する往路21aにあるベルト21と、復路21
bにあるベルト21との間のギャップdを可能な限りに
おいて小さくして、復路21bにあるベルト21に成膜
材料が付着しないようにする必要がある。2つの経路2
1a、21bにあるベルト21間ののギャップdは、駆
動ローラ22および従動ローラ23のそれぞれに対する
各アイドルローラ24aおよび24bとの位置関係で決
められる。ギャップdが小さいと、復路21bにあるベ
ルトと係合ピン104とが干渉し、ベルト21上の基板
保持部材100がずれる心配がある。また、ギャップd
が大きいと、無端搬送ベルト21の内面に成膜時に余分
な膜が付着しやすくなり、剥がれた膜による異物不良の
原因となる。基板保持部材100を無端搬送ベルト21
に対し、脱着する時の干渉や、搬送時の係合ピン104
との干渉がない程度で、前記ギャップdは、できるだけ
小さくするのが望ましい。
【0051】(第2の実施形態例)図6は本発明の第2
の実施形態例に係わる真空処理装置の概略的な装置構成
を示す図である。
【0052】図6において、搬送部201の中央部には
成膜処理部であるプロセスチャンバー202が取り付け
られている。基板101は、基板101の外周領域をマ
スキングするマスク板302によって保持・搬送され
る。
【0053】搬送部201および成膜処理部であるプロ
セスチャンバー202は、成膜に必要な真空度で真空空
間を形成するよう密閉構造となっている。
【0054】搬送部201の入口部は、基板101を投
入するための投入チャンバー203が取り付けられてい
る。投入チャンバー203の前後には、ゲートバルブ2
05a,5bが取り付けられている。大気側ゲートバル
ブ5aを開き、不図示の投入手段で投入チャンバー20
3内に基板101が投入される。この時、投入される基
板101の枚数は、一枚でも複数枚であってもよい。
【0055】大気側ゲートバルブ205aが閉じられる
と、投入チャンバー203は搬送部201と同じ真空度
になるまで、不図示の真空ポンプにて排気される。同じ
真空度になると、搬送側ゲートバルブ205bが開き、
不図示の移送手段で基板101が搬送部201に移載さ
れる。
【0056】基板101は一枚ずつ搬送部201に移載
され、搬送部201によって順次間欠送りされる。搬送
部201の中央部に取り付けられたプロセスチャンバー
202を通過する際に、所望の膜が基板101上に成膜
される。プロセスチャンバー202を通過した基板10
1は出口部まで搬送されるが、搬送部201の出口部に
は、基板101を排出するための排出チャンバー204
から取り付けられている。搬送側ゲートバルブ205b
が開き、不図示の移送手段で基板101が、搬送部20
1から排出チャンバー204に移載される。
【0057】図7は、基板101とマスク板302の構
成を示す図である。図8は、図7に示す基板101とマ
スク板302の構成の側断面図である。
【0058】ドーナツ形円板状の基板101は、その外
周の周辺領域を被覆するとともに、搬送の際に基板10
1を保持するためのマスク板302に取り付け固定され
ている。そして、基板101の内周にはこの周辺領域を
被覆する内周マスク板303が取り付けられている。
【0059】また、マスク板302の下部には、マスク
板302を搬送する際に駆動力を伝達するためのラック
304が、マスク板302と一体的に形成されている。
さらに、このマスク板302の下部の両側面には該マス
ク板302が上下方向にずれないように、ガイド溝30
5が形成されている。
【0060】図9は、搬送部201を一部断面で示した
図である。
【0061】搬送部201はチャンバー211により密
閉構造となっている。マスク板302の下部に形成され
たラック305に対し、ピニオンギヤ212が噛み合っ
ている。ピニオンギヤ212の両軸端は、ベアリング2
13にて支持されている。そのベアリング213は、支
持板215によって支持、固定されている。マスク板3
02が搬送時に倒れたり、上下方向にずれるのを防ぐた
めに、マスク板302のガイド溝305部をガイドベア
リング214a,214bによって挾持している。
【0062】ピニオンギヤ212の一端の軸部221に
は、チェーンスプロケット217が取り付けられてい
る。チェーンスプロケット217には、不図示のエンド
レス状のチェーンが掛けられており、各ピニオンギヤ2
12は同期して回転するようになっている。複数個ある
ピニオンギヤ212のうち、少なくとも一個のピニオン
ギヤには、駆動源であるモーター等の駆動力を伝達する
ために、軸端部がチャンバー211から大気中に突出し
ている。大気中に突出している軸端部219と、真空に
密閉された搬送部チャンバー211間の密閉を保つため
に、回転シールユニット218が取り付けられている。
この回転シールユニット218は、一般的によく使われ
る磁気シールや、ウイルソンシールのような物であって
もよい。
【0063】図10は、搬送部201のチャンバー21
1内の複数枚のマスク板302を正面から見た図であ
る。ピニオンギヤ212は、マスク板302、1枚につ
き2個の配列になっているが、2個以上であればよい。
【0064】図11は、搬送部201のチャンバー21
1内の複数枚のマスク板302を斜めから見た模式的な
図である。搬送部201の端部にあるピニオンギヤ21
2aの軸端部219が、回転シールユニット218を介
して大気中に突出しており、カップリング224を介し
てモーター223と接続されている。その軸部221に
は、チェーンスプロケット217が取り付けられてい
る。ピニオンギヤ212bの軸端部には、チェーンスプ
ロケット217bが取り付けられている。各チェーンス
プロケットはチェーン222を介して、同期回転するよ
うになっている。
【0065】図12から図15は、マスク板302が搬
送される状態を示す図である。
【0066】図12は、投入チャンバー203に基板1
01を保持したマスク板302が投入された状態を示
す。大気側ゲートバルブ205aが開き、不図示の投入
手段と投入部搬送ユニット231とが作動して、投入チ
ャンバー203にマスク板302が送り込まれる。次
に、大気側ゲートバルブ205aが閉じられ、投入チャ
ンバー203は搬送部201と同真空度になるまで、不
図示の真空ポンプにて排気される。同真空度になると、
搬送側ゲートバルブ205bが開き、投入部搬送ユニッ
ト231が作動して基板101が搬送部201に移載さ
れる。
【0067】図13は、投入チャンバー203の搬送部
側ゲートバルブ205bが開き、搬送部201にマスク
板302が搬送された状態を示す。搬送部201の搬送
駆動ユニットは201a,201b,201cの3ユニ
ットに分かれており、それぞれ駆動源を持っている。搬
送部側ゲートバルブ205bが開くと、投入部搬送ユニ
ット231および成膜部の搬送ユニット201aが同期
運転を行い、搬送部201にマスク板302が搬送され
る。この時、成膜部の搬送ユニット201b,201c
は作動しない。
【0068】図14は排出チャンバー204に、基板1
01を保持したマスク板302が搬送された状態を示
す。
【0069】排出チャンバー204はあらかじめ不図示
の真空ポンプで成膜部の真空度とほぼ同じ真空度になる
まで、排気されている。排出チャンバー204の搬送部
側ゲートバルブ205bが開き、成膜部の搬送ユニット
201cにあるマスク板302が、搬送ユニット201
cおよび排出部搬送ユニット241が同期運転すること
により、排出チャンバー204に搬送される。この時、
投入チャンバー203の空間は大気圧まで戻される。
【0070】図15は排出チャンバー204内にあるマ
スク板302が大気中に排出され、かつ投入チャンバー
203にマスク板302が送り込まれた状態を示す。
【0071】排出チャンバー204の空間は、搬送部側
ゲートバルブ205bが閉じた後に大気圧に戻される。
大気圧になると、大気側ゲートバルブ205aが開き、
排出チャンバー204にあるマスク板302は、排出部
搬送ユニット241および不図示の排出手段により排出
される。また、大気圧に戻された投入チャンバー203
には、再びマスク板302が送り込まれる。
【0072】本実施例においては、投入チャンバー20
3および排出チャンバー204の空間には2枚のマスク
板が配置されているが、ここの枚数は大気から所望の真
空度にするための置換時間と装置のサイクルタイムで決
定されるものである。
【0073】このようにして、マスク板302が順次搬
送され、成膜するためのプロセスチャンバーを通過する
際、所望の膜が成膜される。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板保持部材の搬送を行う駆動伝達手段が無端搬送ベル
トを用いた構成の場合、無端搬送ベルトをその幅方向を
垂直にして水平方向に周回させるようにし、この無端搬
送ベルトに、基板を保持した基板保持部材を垂直にした
状態で係合することにより、装置を複雑化させることな
く、安定した搬送が行える。
【0075】また、基板保持部材の搬送を行う駆動伝達
手段がラックとピニオンを用いた構成の場合、駆動伝達
手段は基板保持部材の下部に位置するので、基板側に塵
が舞い上がらずクリーンな搬送を行うことができるま
た、搬送部材であるベルトと基板搬送部材と同一水平面
に位置させているので、水平な一方向から基板表面に成
膜材料を吹き付ける場合に、搬送部材であるベルトに余
分な膜を付着させずに済み、クリーンな搬送を行うこと
ができるとともに、メンテナンスを不要にすることがで
きる。
【0076】また、基板保持部材が基板のマスクを兼ね
ていることから、装置コストを低減させることができ
る。
【0077】また、基板保持部材を合成樹脂から製作す
ることにより、基板保持部材に設けられた係合手段を一
体的に形成することができ、また機械加工と違い、射出
成形等で製作できるので、複雑な形状であっても安価に
製作することができる。また、金属加工したマスクに比
べて部品コストが安価なため、使い捨てとしてもマスク
材に関するコストを削減することができる。また、基板
保持部材の重量を軽くすることができるので、ベルトの
ように低剛性のものでも使用することができ、装置を安
価にすることができる。
【0078】また、基板保持部材の係合ピンを上下対称
の位置に設けることにより、基板保持部材の使用方向性
における限定を半減させ、取り扱い性を向上させること
ができる。
【0079】また、このような基板保持部材を真空成膜
装置に使用することにより、安価で高品質な膜を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態例にかかる基板搬送装
置を示すもので、真空成膜装置に組み合わせて使用した
場合の装置全体の平面構成図である。
【図2】図1の基板搬送装置を構成する基板保持部材の
裏面側から見た構成図である。
【図3】図2に示す基板保持部材の側面構成図である。
【図4】図1の基板搬送装置を真空成膜装置側から見た
正面構成図である。
【図5】無端搬送ベルトに掛止している状態の図2に示
した基板保持部材を搬送方向側から見た説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係わる真空処理装置の
概略的な装置構成を示す平面構成図である。
【図7】本発明の第2の実施形態例における基板とマス
ク板の構成を示す正面構成図である。
【図8】図3に示す基板とマスク板の構成の側断面図で
ある。
【図9】本発明の第2の実施形態例における基板搬送装
置の搬送部を一部断面で示した側面構成図である。
【図10】本発明の第2の実施形態例における基板搬送
装置の搬送部のチャンバー内のマスク板を正面から見た
説明図である。
【図11】本発明の第2の実施形態例における基板搬送
装置の搬送部のチャンバー内のマスク板を斜めから見た
説明図である。
【図12】本発明の第2の実施形態例の基板搬送装置に
おいてマスク板が搬送される動作状態を示す平面構成図
である。
【図13】本発明の第2の実施形態例の基板搬送装置に
おいてマスク板が搬送される動作状態を示す平面構成図
である。
【図14】本発明の第2の実施形態例の基板搬送装置に
おいてマスク板が搬送される動作状態を示す平面構成図
である。
【図15】本発明の第2の実施形態例の基板搬送装置に
おいてマスク板が搬送される動作状態を示す平面構成図
である。
【図16】従来の基板搬送装置の搬送方向から見た構成
図である。
【符号の説明】
1 基板搬送装置 2 プロセスチャンバ(真空成膜装置) 3 真空チャンバ 3a 搬送部チャンバ 3b 駆動部チャンバ 3c 従動部チャンバ 4a 投入チャンバ 4b 排出チャンバ 5a 大気側ゲートバルブ 5b 搬送側ゲートバルブ 6 基板投入装置 6a 把持ハンド 6b ハンド駆動部 7 基板排出装置 7a 把持ハンド 7b ハンド駆動部 21 無端搬送ベルト 21a 往路 21b 復路 22 駆動ローラ 23 従動ローラ 24a、24b アイドルローラ 25 回転シール 26 カップリング 27 モータ 100 基板保持部材 101 基板 102 外周マスク板 102a 基板嵌着溝 103 内周マスク板 104 係合ピン(係合部) 201 搬送部 201a〜201c 搬送ユニット 202 プロセスチャンバー 203 投入チャンバー 204 排出チャンバー 205a 大気側ゲートバルブ 205b 搬送側ゲートバルブ 211 搬送部チャンバー 212 ピニオンギヤ 212a 駆動用ピニオンギヤ 212b 伝達用ピニオンギヤ 213 ベアリング 214a,214b ガイドベアリング 215 支持ブロック 216 支持部材 217 チェーンスプロケット 218 回転シール 219 駆動用ピニオンギヤ軸端部 220 カバー 221 ピニオンギヤ軸部 222 チェーン 223 モーター 224 カップリング 231 投入部搬送ユニット 241 排出部搬送ユニット 302 マスク板 303 内周マスク板 304 駆動伝達部 305 ガイド溝

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板をほぼ水平方向に搬送するための基
    板の搬送装置であって、 幅方向がほぼ鉛直方向となり、水平方向に無限軌道を周
    回するように、少なくとも一対のローラによって支持さ
    れた無端搬送ベルトと、 前記基板を保持する基板保持部材であり、その裏面に、
    前記無端搬送ベルトに係合するための係合部が、左右一
    対に離間して配置され、前記無端搬送ベルトに係合した
    時に前記基板を縦方向の姿勢に維持する基板保持部材
    と、を具備することを特徴とする基板搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記無端搬送ベルトを周回可能に支持す
    る少なくとも一対のローラのそれぞれの近傍には、それ
    ぞれ少なくとも一つのアイドルローラが設けられ、これ
    らアイドルローラにより、搬送往路のベルト面と復路の
    ベルト面との距離を調整可能にしていることを特徴とす
    る請求項1に記載の基板搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記基板保持部材は、前記基板の周辺領
    域を被覆するためのマスクを兼ねていることを特徴とす
    る請求項1に記載の基板搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記基板保持部材は、その裏面の係合部
    を含めて高分子材料により一体的に形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の基板搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記基板保持部材に備えられている左右
    一対の係合部は、無端搬送ベルトの幅方向より広いピッ
    チで、上下対称の位置に備えられていることを特徴とす
    る請求項1に記載の基板搬送装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記基板保持部材によってほぼ
    垂直に保持され水平に搬送される基板の表面に膜を形成
    する真空成膜装置が連設されていることを特徴とする請
    求項1に記載の基板搬送装置。
  7. 【請求項7】 基板をほぼ水平方向に搬送するための基
    板搬送装置であって、 前記基板を縦方向の姿勢に保持するとともに、下面に移
    送するための駆動伝達手段が形成されている基板保持部
    材と、 前記基板保持部材の駆動伝達手段と協力して前記基板保
    持部材を垂直に維持しつつ水平方向に搬送する駆動手段
    と、を有することを特徴とする基板搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記基板保持部材は、前記基板の周辺領
    域を被覆するためのマスクであることを特徴とする請求
    項7に記載の基板搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記基板保持部材は、高分子材料からな
    り、前記保持部材の下面に備えられている駆動伝達手段
    は、一体的に形成されていることを特徴とする請求項7
    に記載の基板搬送装置。
  10. 【請求項10】 前記基板保持部材によって保持される
    基板の表面に膜を形成する真空成膜装置が接続されてい
    ることを特徴とする請求項7に記載の基板搬送装置。
  11. 【請求項11】 基板をほぼ水平方向に搬送するための
    基板の搬送方法であって、 前記基板を縦方向の姿勢に保持するとともに、該基板の
    裏面側に突出し、左右一対に離間して配置された係合部
    を有する基板保持部材によって、前記基板を垂直に保持
    し、 幅方向がほぼ鉛直方向となるように配置されるととも
    に、前記基板保持部材の係合部を支持し、少なくとも一
    対以上のローラによって支持された無端搬送ベルトを設
    け、該無端搬送ベルトに前記基板保持部材の係合部を係
    合させ、 前記無端搬送ベルトを所定方向に駆動することにより前
    記基板をほぼ水平方向に搬送することを特徴とする基板
    搬送方法。
  12. 【請求項12】 前記無端搬送ベルトは、少なくとも一
    対以上のアイドルローラによって、搬送方向側のベルト
    面と、戻り方向側のベルト面の距離を可変とすることを
    特徴とする請求項11に記載の基板搬送方法。
  13. 【請求項13】 前記基板保持部材を、前記基板の周辺
    領域を被覆するためのマスクとして用いることを特徴と
    する請求項11に記載の基板搬送方法。
  14. 【請求項14】 前記基板保持部材を高分子材料から構
    成して、該保持部材に備えられている係合部を一体的に
    形成しておくことを特徴とする請求項11に記載の基板
    搬送方法。
  15. 【請求項15】 前記基板保持部材に備えられている係
    合部を、前記無端搬送ベルトの幅方向より広いピッチ
    で、上下対称の位置に備えておくことを特徴とする請求
    項11に記載の基板搬送方法。
  16. 【請求項16】 基板をほぼ水平方向に搬送するための
    基板の搬送方法であって、 下面に移送するための駆動伝達手段が形成されている基
    板保持部材に前記基板を垂直に保持し、 前記基板保持部材の駆動伝達手段と協力して前記基板保
    持部材を垂直に維持しつつ水平方向に搬送する駆動手段
    を設け、この駆動手段上に前記基板保持部材を係合し、 前記駆動手段を所定の方向に駆動して前記基板をほぼ水
    平方向に搬送することを特徴とする基板搬送方法。
  17. 【請求項17】 前記基板保持部材を前記基板の周辺領
    域を被覆するためのマスクとして用いることを特徴とす
    る請求項16に記載の基板搬送方法。
  18. 【請求項18】 前記基板保持部材を高分子材料から構
    成し、前記保持部材の下面に備えられている駆動伝達手
    段を該基板保持部材に一体的に形成しておくことを特徴
    とする請求項16に記載の基板搬送方法。
JP31768096A 1996-11-28 1996-11-28 基板搬送装置および基板搬送方法 Pending JPH10157846A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31768096A JPH10157846A (ja) 1996-11-28 1996-11-28 基板搬送装置および基板搬送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31768096A JPH10157846A (ja) 1996-11-28 1996-11-28 基板搬送装置および基板搬送方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10157846A true JPH10157846A (ja) 1998-06-16

Family

ID=18090832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31768096A Pending JPH10157846A (ja) 1996-11-28 1996-11-28 基板搬送装置および基板搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10157846A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7345641B2 (en) 2002-11-05 2008-03-18 Mitsumi Electric Co., Ltd. Antenna apparatus
KR101356394B1 (ko) * 2012-05-17 2014-02-05 주식회사 테스 증착 장치
KR101361478B1 (ko) * 2012-06-01 2014-02-13 주식회사 테스 박막증착장치
KR101403709B1 (ko) * 2012-05-08 2014-06-05 주식회사 테스 기상 증착 장치 및 이를 이용한 기상 증착 방법
CN106672660A (zh) * 2017-03-09 2017-05-17 合肥京东方光电科技有限公司 掩膜版装载装置及显示面板制备系统

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7345641B2 (en) 2002-11-05 2008-03-18 Mitsumi Electric Co., Ltd. Antenna apparatus
KR101403709B1 (ko) * 2012-05-08 2014-06-05 주식회사 테스 기상 증착 장치 및 이를 이용한 기상 증착 방법
KR101356394B1 (ko) * 2012-05-17 2014-02-05 주식회사 테스 증착 장치
KR101361478B1 (ko) * 2012-06-01 2014-02-13 주식회사 테스 박막증착장치
CN106672660A (zh) * 2017-03-09 2017-05-17 合肥京东方光电科技有限公司 掩膜版装载装置及显示面板制备系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6082526A (en) Parts processing system with notched conveyor belt transport
JP6379322B1 (ja) 成膜装置
TWI697065B (zh) 真空處理裝置
TWI376344B (en) Apparatus for carrying substrates
JPH10157846A (ja) 基板搬送装置および基板搬送方法
KR101992074B1 (ko) 성막 장치 및 성막 방법 그리고 태양 전지의 제조 방법
JP2005272061A (ja) 基板の搬送装置及び搬送方法
JP4031081B2 (ja) 基板の搬送装置および処理装置
US11869791B2 (en) Vacuum processing apparatus
JP7467196B2 (ja) 吸着搬送装置
JPS6324632A (ja) 基板搬送装置
JP3466818B2 (ja) 真空成膜プロセス装置及び該装置用の搬送キャリア兼マスキング部材
KR20220002012A (ko) 인라인 타입의 초박형 기판 세정 장치
JP2004210511A (ja) 基板の処理装置及び処理方法
WO2020144891A1 (ja) 真空処理装置
JPS61277514A (ja) 容器回転搬送装置
TW201309574A (zh) 自動上料及下料系統
JPH07157075A (ja) 平板状塗装ワークの反転装置
JP2000230783A (ja) 乾燥処理装置
JPS63232868A (ja) 連続塗布装置
JP4163290B2 (ja) 真空成膜装置および真空成膜方法
JP3375836B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JPH0329005Y2 (ja)
JPH0889912A (ja) 洗浄装置
KR20220111067A (ko) 증착 시스템