JP4163290B2 - 真空成膜装置および真空成膜方法 - Google Patents

真空成膜装置および真空成膜方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、液晶表示装置に使用される透明電極基板等を製造するために、透明基板に対して、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等によって、ITO膜等を成膜する真空成膜装置および真空成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
透明基板に対して、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等によってITO膜等を成膜するために使用される真空成膜装置として、特開平7−78526号公報には、インライン型スパッタ装置が開示されている。このインライン型スパッタ装置では、図4に示すように、成膜処理される基板を保持するキャリア61が内部に搬入される取り入れ室62と、キャリアに保持された基板を加熱してITO膜を成膜する第1真空処理室63と、ITO膜が成膜された基板を加熱処理する加熱室64と、加熱処理された基板にさらにITO膜を成膜する第2真空処理室65と、成膜処理された基板を保持するキャリア61を搬出する取り出し室66とが、直線状に並んで配置されている。
【0003】
このような構成のインライン型スパッタ装置では、基板を保持したキャリア61が取り入れ室62内に搬入されると、第1真空処理室63、加熱室64、第2真空処理室65、取り出し室66へと、順次、直線状に移動されて、第1真空処理室63内にて第1のITO膜が基板上に成膜された後に、加熱室64にて基板が加熱処理され、さらにその後に、第2真空処理室65にて第2のITO膜が基板に成膜されて、取り出し室66から成膜処理された基板を保持するキャリア61が取り出される。
【0004】
また、特開平5−171441号公報には、図5に示すように、真空処理室71の一方の側部に、基板を保持するキャリア61が搬入される準備室72、および、成膜処理された基板を保持するキャリア61を取り出す取り出し室73が設けられたスパッタリング装置が開示されている。このスパッタリング装置では、真空処理室71の内部に基板を保持するキャリア61が循環する循環ラインが構成されており、取り出し室73から真空処理室71内に搬入されたキャリア61が、循環ラインに沿って所定方向に移動する間に、基板の一方の面に膜が形成され、反対方向にキャリア61が移動する間に、基板の反対側の面に膜が形成される。そして、基板の両面が成膜処理されると、基板を保持するキャリア61が、取り出し室73から取り出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開平7−78526号公報に開示されたインラインスパッタ装置では、取り入れ室62〜取り出し室66が直線状に並んで配置されているために、大型になっており、広い設置面積が必要になるという問題がある。しかも、取り入れ室62および取り出し室66が離れているために、取り入り室62および取り出し室66それぞれを監視するための監視員が必要であり、人件費が嵩むという問題もある。さらには、第1真空処理室62および第2真空処理室64内では、基板を移動させている間に、スパッタリングによって基板に対して成膜するようになっているために、均一に成膜することが容易でないという問題もある。
【0006】
これに対して、特開平5−171441号公報に開示されたスパッタリング装置では、真空処理室71内に循環ラインを形成して、循環ラインを循環されている間に基板の両面に成膜するようになっているために、真空処理室71が小型化され、設置面積を小さくすることができる。しかも、準備室72と取り出し室73とが、真空処理室71の同じ側部に配置されているために、キャリアの搬入および搬出のための監視員を削減することができる。
【0007】
しかしながら、準備室72および取り出し室73がそれぞれ別になっており、しかも、準備室72および取り出し室73の大きさも限られているために、準備室内へのキャリア61の搬入作業、および、取り出し室73からのキャリア61の搬出作業をそれぞれ個別に、しかも、それぞれにおいて頻繁に実施しなければならず、作業効率が悪いという問題がある。
【0008】
本発明は、このような直線型インライン装置の問題を解決するものであり、特開平7−138746号公報等に開示されているように、従来多用されている丸形のバッチ処理用カルーセル型成膜装置を、成膜部を大気に開放することなく連続して成膜することができるようにインライン化することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
発明に係る真空成膜装置は、基板が搬送されるループ状の準備室軌道が設けられ内部が真空状態とされる真空準備室と、基板が搬送されるループ状の処理室軌道が設けられ内部が真空状態とされて移動する基板に対して成膜処理するように構成された真空処理室と、真空準備室の内部と真空処理室の内部とを直線状に連通させた連絡室とを備える真空成膜装置であって、前記連絡室は、前記真空準備室内に搬入された基板を前記真空処理室に移動させる直線状の搬入軌道と、前記真空処理室で成膜処理された基板を前記真空準備室に移動させる直線状の搬出軌道と、前記真空処理室に近接した端部に設けられ前記真空処理室との間での遮断および連通を制御する開閉扉とを備え、前記真空処理室および前記真空準備室に対向して配置されていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る真空成膜装置では、前記準備室軌道に沿って基板をループ状に搬送する準備室ローラーコンベアと、前記処理室軌道に沿って基板をループ状に搬送する処理室ローラーコンベアと、前記搬入軌道に沿って基板を直線状に搬送する搬入ローラーコンベアと、前記搬出軌道に沿って基板を直線状に搬送する搬出ローラーコンベアと、前記真空準備室で前記連絡室に対向して配置され前記真空準備室の中心側の端部を中心として外周側の端部が前記連絡室から離れる方向へ回動する構成とされた一対の準備室搬送ローラーと、前記搬入軌道の端部に配置され前記真空準備室/前記真空処理室に近い側が側方にずらされ前記真空準備室/前記真空処理室の内部に向かって回動される構成とされた一対の搬入軌道端部搬送ローラーと、前記搬出軌道の端部に配置され前記真空準備室/前記真空処理室に近い側が側方にずらされ前記真空準備室/前記真空処理室の内部に向かって回動される構成とされた一対の搬出軌道端部搬送ローラーと、前記真空処理室で前記連絡室に対向して配置され前記真空処理室の中心側の端部を中心として外周側の端部が前記連絡室から離れる方向へ回動する構成とされた一対の処理室搬送ローラーとを備え、前記真空準備室に搬入された基板を前記真空処理室に搬入するときは、前記準備室搬送ローラー、前記搬入軌道端部搬送ローラー、および前記処理室搬送ローラーが回動されて相互に連続した状態とされ、前記真空処理室での成膜を終了した基板を前記真空準備室に搬出するときは、前記準備室搬送ローラー、前記搬出軌道端部搬送ローラー、および前記処理室搬送ローラーが回動されて相互に連続した状態とされる構成としてあることを特徴とする
【0012】
また、本発明に係る真空成膜装置では、基板は、搬送具に保持されて搬送されることを特徴とする
【0013】
また、本発明に係る真空成膜方法は、本発明に係る真空成膜装置を使用した真空成膜方法であって、前記準備室軌道および前記搬入軌道を通って前記処理室軌道に搬入された基板が前記開閉扉を閉状態として前記処理室軌道で成膜処理されている間に、成膜処理される新たな基板を前記準備室軌道に搬入することを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る真空成膜方法では、前記準備室軌道に搬入された基板を、前記搬入軌道を介して前記処理室軌道に移動させる間に、前記処理室軌道で成膜処理された基板を、前記搬出軌道を介して前記準備室軌道に移動させることを特徴とする
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の真空成膜装置の構成を示す概略平面図である。この真空成膜装置は、円筒リング状に構成された真空処理室10と、同じく円筒リング状に構成された真空準備室20と、これら真空処理室10の内部と真空準備室20の内部とを直線状に連通する連絡室30とを有している。
【0017】
円筒状の真空処理室10は、円筒状をした外周壁11と、この外周壁11内に同心状態で配置された円筒状の内周壁12とによって中空リング状に構成されており、外周壁11と内周壁12との間を、成膜される基板が搬送具に保持された状態で移動するループ状の軌道13(処理室軌道としての軌道13)になっている。真空処理室10の軌道13内は、真空状態に保持されるようになっており、真空処理室10における外周壁11および内周壁12には、軌道13を挟んで相互に対向する複数のターゲット15がそれぞれ設けられている。
【0018】
真空処理室10内のループ状の軌道13には、成膜される複数の基板が保持された搬送具を搬送するローラーコンベア14(処理室ローラーコンベアとしてのローラーコンベア14)が、全周にわたって連続したループ状に設けられている。各ローラーコンベア14には、複数の搬送ローラー14a(処理室搬送ローラーとしての搬送ローラー14a)が、それぞれの軸方向をループ状の軌道13の周方向と直交状態で、周方向に一定の間隔をあけて水平に配置されている。全ての搬送ローラー14aには、チェーン(図示せず)が巻き掛けられており、図示しない駆動源によってチェーンが周回移動されることにより、全ての搬送ローラー14aが同期して回転されるようになっている。
【0019】
図2は、真空処理室10にてITO膜等が成膜される基板50を保持する保持具40の一例を示すものであり、搬送具40は、真空処理室10のローラーコンベア14に載置される水平状の支持板41に、基板取付板42が垂直に取り付けられて構成されている。基板50は、基板取付板42の両面に、複数枚ずつ取り付けられるようになっており、基板取付板42に基板50が保持された状態で、支持板41が、ローラーコンベア14の搬送ローラー14a上を転接することによって、搬送具40が搬送される。
【0020】
図1に示すように、円筒リング状の真空準備室20も、円筒状をした外周壁21と、この外周壁21内に同心状態で配置された内周壁22とによって構成されており、外周壁21と内周壁22との間を、成膜される基板が保持された搬送具が移動するループ状の軌道23になっている。ループ状の軌道23内は、真空状態に保持されるようになっており、真空準備室20における外周壁21には、軌道23内を移動される基板50が保持された搬送具40の出入り口25が、周方向の1箇所に設けられている。
【0021】
真空準備室20内のループ状の軌道23(準備室軌道としての軌道23)にも、成膜される複数の基板50が保持された搬送具40を搬送するループ状のローラーコンベア24(準備室ローラーコンベアとしてのローラーコンベア24)が全周にわたって設けられている。ローラーコンベア24には、複数の搬送ローラー24a(準備室搬送ローラーとしての搬送ローラー24a)が、それぞれの軸方向をループ状の軌道23の周方向と直交状態で、周方向に一定の間隔をあけて水平に配置されている。全ての搬送ローラー24aには、チェーン(図示せず)が巻き掛けられており、図示しない駆動源にってチェーンが周回移動されることにより、全ての搬送ローラー24aが同期して回転されるようになっている。
【0022】
真空処理室10と真空準備室20とを直線状に連通する連絡室30の内部には、真空準備室20のループ状の軌道23内を移動する搬送具40を、真空処理室10の軌道13に搬入する直線状の搬入軌道31と、真空処理室10のループ状の軌道13内を移動する搬送具40を、真空準備室20のループ状の軌道23に搬出する直線状の搬出軌道32とが、幅方向の各側部にそれぞれ設けられている。搬入軌道31および搬出軌道32には、搬送具40を搬送する直線状のローラーコンベア34(搬入ローラーコンベアとしてのローラーコンベア34)およびローラーコンベア35(搬出ローラーコンベアとしてのローラーコンベア35)が、それぞれ設けられている。搬入軌道31および搬出軌道32にそれぞれ設けられた各ローラーコンベア34および35は、各端部を除いて、複数の搬送ローラー34aおよび35aが、それぞれの軸方向を搬入軌道31および搬出軌道32の直線状に延びる方向に対して直交した状態で、等しい間隔をあけて水平に配置されている。
【0023】
図3は、連絡室30に設けられたローラーコンベア34および35の概略構成図である。図3に示すように、各ローラーコンベア34および35の各端部にそれぞれ配置された各一対の搬送ローラー34a(搬入軌道端部搬送ローラーとしての搬送ローラー34a)および搬送ローラー35a(搬出軌道端部搬送ローラーとしての搬送ローラー35a)は、それぞれ、真空処理室10および真空準備室20側になるにつれて、順次、各側方にずれた状態になっており、これら各一対の搬送ローラー34aおよび35aは、搬入軌道31および搬出軌道32の外側に位置する端部を中心として、内側の端部が、真空処理室10および真空準備室20の内部に向かってそれぞれ一体的に回動し得るように、それぞれ構成されている。
【0024】
そして、真空処理室10に近接して配置された各一対の搬送ローラー34aおよび35aに隣接して配置された各搬送ローラー34aおよび35aは、それぞれの内側の端部が真空処理室10側に接近するように、それぞれ傾斜した状態になっている。また、真空準備室20に近接して配置された各一対の搬送ローラー34aおよび35aに隣接して配置された各搬送ローラー34aおよび35aは、それぞれの内側の端部が真空準備室20側に接近するように、それぞれ傾斜した状態になっている。
【0025】
搬入軌道31に配置されたローラーコンベア34の全ての搬送ローラー34aには、チェーン(図示せず)が巻き掛けられており、図示しない駆動源によってチェーンが周回移動されることにより、全ての搬送ローラー34aが同期して回転されるようになっている。また、搬出軌道32に配置されたローラーコンベア35の全ての搬送ローラー35aにも、チェーン(図示せず)が巻き掛けられており、図示しない駆動源によってチェーンが周回移動されることにより、全てのローラー34が同期して回転されるようになっている。
【0026】
真空処理室10の軌道13内に配置されたループ状のローラーコンベア14では、連絡室30に対向して一対の搬送ローラー14aが配置されており、これら一対の搬送ローラー14aを挟んでそれぞれ配置された各一対の搬送ローラー14aは、真空処理室10の中心側に位置する各端部をそれぞれ中心として、真空処理室10の外周側に位置する各端部が、連絡室30から離れる方向にそれぞれ一体的に回動して、真空処理室10の放射方向に対して傾斜状態になるように構成されている。そして、各一対の搬送ローラー14aがそれぞれ傾斜した状態になると、連絡室30の端部において、傾斜状態になった各3つの搬送ローラー34および35aにほぼ平行な状態になるとともに、これら3つのローラー34aおよび35aとは反対側に隣接して配置された真空処理室10内のローラーコンベア14の搬送ローラー14aに対しても、ほぼ平行な状態になる。
【0027】
真空準備室20の軌道23内に配置されたループ状のローラーコンベア24でも、連絡室30に対向して一対の搬送ローラー24aが配置されており、これら一対の搬送ローラー24aを挟んでそれぞれ配置された各一対の搬送ローラー24aは、真空準備室20の中心側に位置する各端部をそれぞれ中心として、真空準備室20の外周側に位置する各端部が、連絡室30から離れる方向にそれぞれ一体的に回動して、真空準備室20の放射方向に対して傾斜状態になるように構成されている。そして、各一対の搬送ローラー24aがそれぞれ傾斜した状態になると、連絡室30の端部において、傾斜状態になった各3つの搬送ローラー34および35aにほぼ平行な状態になるとともに、これら3つのローラー34aおよび35aとは反対側に隣接して配置された真空準備室20内のローラーコンベア24の搬送ローラー24aに対しても、ほぼ平行な状態になる。
【0028】
連絡室30における真空処理室10に近接した端部には、真空処理室10の内部と連絡室30の内部とを遮断および連通する開閉扉33が設けられている。開閉扉33が連絡室30の内部と真空処理室10の内部を遮断状態にすると、真空処理室10の内部は真空状態に保持され、連絡室30の内部と真空処理室10の内部を連通状態にすると、真空処理室10の内部の真空状態が解除される。
【0029】
このような構成の真空成膜装置では、複数の基板50が保持された搬送具40が、真空準備室20の出入り口25を通って、真空準備室20内に搬入される。この場合、真空準備室20内の軌道23に設けられたローラーコンベア24は、全ての搬送ローラー24aが真空準備室20の放射方向に沿った状態とされて、ループ状に連続した状態になっており、また、連絡室30に設けられた開閉扉33は、真空処理室10との間を遮断した状態とされている。このような状態で、真空準備室20の出入り口25から、複数の基板50がそれぞれ保持された複数の搬送具40が、順次、真空準備室20の軌道23内に搬入されて、軌道23内のローラーコンベア24によって、ループ状の軌道23内を所定方向に搬送される。
【0030】
真空準備室20内に所定数の搬送具40が搬入されると、出入り口25が閉鎖されるとともに、開閉扉33が開放されて、真空準備室20の内部が真空状態とされる。
【0031】
真空準備室20内が真空状態とされると、真空準備室20の軌道23内に設けられたローラーコンベア24は、連絡室30に近接して設けられた各一対の搬送ローラー24aがそれぞれ回動されて傾斜状態とされる。また、連絡室30に設けられた各一対のローラーコンベア24では、各端部にそれぞれ設けられた各一対の搬送ローラー34aおよび35aもそれぞれ回動されて傾斜状態とされる。これにより、真空準備室20のローラーコンベア24と、連絡室30の搬入軌道31および搬出軌道32に設けられた各ローラーコンベア34および35とは、傾斜状態になった各搬送ローラー24aと、傾斜状態になった各搬送ローラー34aおよび35aとによって、相互に連続した状態になり、また、真空処理室10のローラーコンベア14と連絡室30の搬入軌道31および搬出軌道32に設けられた各ローラーコンベア34および35も、傾斜状態になった各搬送ローラー14aと、傾斜状態になった各搬送ローラー34aおよび35aとによって、相互に連続した状態になる。
【0032】
その結果、真空準備室20内にてローラーコンベア24によって所定方向に搬送されている各搬送具40は、連絡室30の搬入軌道31に設けられたローラーコンベア34が、このローラーコンベア24に連続した状態になっていることにより、搬入軌道31内のローラーコンベア34に移載されて、ローラーコンベア34にて搬送される。そして、真空処理室10の軌道13内に設けられたローラーコンベア14が、搬入軌道31内のローラーコンベア34に連続した状態になっていることにより、搬入軌道31のローラーコンベア34によって搬送される搬送具40が、真空処理室10の軌道13内に配置されたローラーコンベア14に移載されて、そのローラーコンベア14にて搬送される。
【0033】
真空準備室20内に搬入された全ての搬送具40が、真空処理室10内に搬入されると、真空処理室10の軌道13に設けられたローラーコンベア14は、傾斜状態になった各一対の搬送ローラー14aが、真空処理室10の放射方向に沿った状態にそれぞれ戻されて、ループ状に連続される。連絡室30の搬入軌道31および搬出軌道32に設けられた各ローラーコンベア34および35も、各端部においてそれぞれ傾斜状態になった各一対のローラー34aおよび35aが、それぞれ連絡室30に直交する状態とされて、直線状に戻される。さらに、真空準備室20においても、同様に、軌道23に設けられたローラーコンベア24は、傾斜状態になった各一対のローラー24aが、真空準備室20の放射方向に沿った状態にそれぞれ戻されて、ループ状に連続される。
【0034】
真空処理室10の軌道13に設けられたローラーコンベア14がループ状になると、連絡室30に設けられた開閉扉33が閉鎖状態とされて、真空処理室10内が真空状態に保持される。そして、真空処理室10内に導入された各搬送具40が、ローラーコンベア14によって真空処理室10内を所定方向に搬送されると、各搬送具40に保持された各基板50が加熱されるとともに、各ターゲット15によって、例えばITO膜が、それぞれ成膜される。この場合、各ターゲット15によってそれぞれ成膜する間は、基板50を保持する搬送具40の移動停止されて、均一に膜が形成される。
【0035】
このように、開閉扉33によって真空状態に保持された真空処理室10内にて、各搬送具40に保持された各基板50に対して成膜されている間に、真空準備室20では、大気に開放された状態で、出入り口25から、複数枚の基板50が保持された搬送具40が、順次、軌道23内に搬入されて、ローラーコンベア24によって、真空準備室20の軌道23内を所定方向に搬送される。そして、前述したように、真空準備室20内が真空状態とされる。
【0036】
真空処理室10内において、各搬送具40に保持された各基板50に対する成膜が終了し、かつ、真空準備室20内が真空状態になると、開閉扉33が開放されるとともに、真空処理室10のローラーコンベア14および真空準備室20のローラーコンベア24と、連絡室30の搬入軌道31および搬出軌道32に設けられた各ローラーコンベア34および35とが、それぞれ相互に連続した連続した状態とされる。そして、真空処理室10内の各搬送具40が、順次、連絡室30の搬出軌道32に設けられたローラーコンベア35によって、順次、真空準備室20内に設けられたローラーコンベア24に搬送されるとともに、真空準備室20内の各搬送具40が、連絡室30の搬入軌道31に設けられたローラーコンベア34によって、順次、真空処理室10内に設けられたローラーコンベア14に搬送される。
【0037】
成膜された複数の基板50がそれぞれ保持された各搬送具40が真空準備室20内のローラーコンベア24上に搬送され、しかも、複数の基板50がそれぞれ保持された各搬送具40が真空処理室10内のローラーコンベア14上に搬送された状態になると、開閉扉33が閉鎖されるとともに、真空処理室10内のローラーコンベア14および真空準備室20内のローラーコンベア24が、周方向に連続したループ状に戻されるとともに、連絡室30内の各ローラーコンベア34および35は、直線状に連続した状態に戻される。そして、このような状態で、真空処理室10内のローラーコンベア14にて、各搬送具40が周方向に搬送される間に、各搬送具40に保持されたそれぞれの基板50にITO膜が成膜される。そして、真空処理室10内にて各基板50に成膜されている間に、同時に、真空準備室20内のローラーコンベア24にて搬送された各搬送具40が、真空準備室20から取り出されるとともに、新たな基板50が保持された搬送具40が、順次、真空準備室20内に搬入されてローラーコンベア24にて搬送される。以後、前述の動作と同様の動作が繰り返されることにより、各搬送具40に保持された複数の基板50に対して、連続して成膜が実施される。
【0038】
なお、上記実施の形態では、真空処理室10および真空準備室20に、それぞれ1つのループ状の軌道13および23を設ける構成であったが、それぞれに、2つ以上の軌道をそれぞれ設けるとともに、連絡室30の内部にも、各ループ状の軌道に連続するように、2つ以上の搬入軌道および搬出軌道を設けるようにしてもよい。このように、真空処理室10および真空準備室20に複数のループ状の軌道を設けることにより、作業効率はさらに向上することになる。
【0039】
また、上記上記実施の形態では、真空処理室10の軌道13内において、加熱および成膜処理する構成であったが、真空準備室20の内部にて、基板50を加熱するようにしてもよい。また、真空処理室10内には、2組のターゲットを設ける構成であったが、さらにターゲットを増加して、2層以上にわたって成膜するようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明の真空成膜装置および真空成膜方法は、このように、ループ状の軌道を有する真空準備室に、成膜処理される基板を搬入して、ループ状の真空処理室によって成膜処理した後に、成膜処理された基板も、ループ状の真空準備室から搬出されるようになっているために、基板に対する成膜作業を効率よく実施することができる。また、真空成膜装置は、ループ状の軌道を有する真空準備室とループ状の軌道を有する真空処理室とを直線状の連絡室によって連結した簡潔な構造であるために、小型であり、設置面積が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空成膜装置の実施の形態の一例を示す概略平面構成図である。
【図2】その真空成膜装置にて成膜される基板を保持した搬送具の構成図である。
【図3】図1に示す真空成膜装置の要部の構成を示す平面概略図である。
【図4】従来の真空成膜装置の一例を示す概略構成図である。
【図5】従来の真空成膜装置の他の例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 真空処理室
11 外周壁
12 内周壁
13 軌道(処理室軌道)
14 ローラーコンベア(処理室ローラーコンベア)
14a 搬送ローラー(処理室搬送ローラー)
20 真空準備室
21 外周壁
22 内周壁
23 軌道(準備室軌道)
24 ローラーコンベア(準備室ローラーコンベア)
24a 搬送ローラー(準備室搬送ローラー)
30 連絡室
31 搬入軌道
32 搬出軌道
33 開閉扉
34 ローラーコンベア(搬入ローラーコンベア)
34a 搬送ローラー(搬入軌道端部搬送ローラー)
35 ローラーコンベア(搬出ローラーコンベア)
35a 搬送ローラー(搬出軌道端部搬送ローラー)

Claims (5)

  1. 基板が搬送されるループ状の準備室軌道が設けられ内部が真空状態とされる真空準備室と、基板が搬送されるループ状の処理室軌道が設けられ内部が真空状態とされて移動する基板に対して成膜処理するように構成された真空処理室と、真空準備室の内部と真空処理室の内部とを直線状に連通させた連絡室とを備える真空成膜装置であって、
    前記連絡室は、前記真空準備室内に搬入された基板を前記真空処理室に移動させる直線状の搬入軌道と、前記真空処理室で成膜処理された基板を前記真空準備室に移動させる直線状の搬出軌道と、前記真空処理室に近接した端部に設けられ前記真空処理室との間での遮断および連通を制御する開閉扉とを備え、前記真空処理室および前記真空準備室に対向して配置されていることを特徴とする真空成膜装置。
  2. 請求項1に記載の真空成膜装置であって、
    前記準備室軌道に沿って基板をループ状に搬送する準備室ローラーコンベアと、前記処理室軌道に沿って基板をループ状に搬送する処理室ローラーコンベアと、前記搬入軌道に沿って基板を直線状に搬送する搬入ローラーコンベアと、前記搬出軌道に沿って基板を直線状に搬送する搬出ローラーコンベアと、前記真空準備室で前記連絡室に対向して配置され前記真空準備室の中心側の端部を中心として外周側の端部が前記連絡室から離れる方向へ回動する構成とされた一対の準備室搬送ローラーと、前記搬入軌道の端部に配置され前記真空準備室/前記真空処理室に近い側が側方にずらされ前記真空準備室/前記真空処理室の内部に向かって回動される構成とされた一対の搬入軌道端部搬送ローラーと、前記搬出軌道の端部に配置され前記真空準備室/前記真空処理室に近い側が側方にずらされ前記真空準備室/前記真空処理室の内部に向かって回動される構成とされた一対の搬出軌道端部搬送ローラーと、前記真空処理室で前記連絡室に対向して配置され前記真空処理室の中心側の端部を中心として外周側の端部が前記連絡室から離れる方向へ回動する構成とされた一対の処理室搬送ローラーとを備え、
    前記真空準備室に搬入された基板を前記真空処理室に搬入するときは、前記準備室搬送ローラー、前記搬入軌道端部搬送ローラー、および前記処理室搬送ローラーが回動されて相互に連続した状態とされ、前記真空処理室での成膜を終了した基板を前記真空準備室に搬出するときは、前記準備室搬送ローラー、前記搬出軌道端部搬送ローラー、および前記処理室搬送ローラーが回動されて相互に連続した状態とされる構成としてあることを特徴とする真空成膜装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の真空成膜装置であって、
    基板は、搬送具に保持されて搬送されることを特徴とする真空成膜装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の真空成膜装置を使用した真空成膜方法であって、
    前記準備室軌道および前記搬入軌道を通って前記処理室軌道に搬入された基板が前記開閉扉を閉状態として前記処理室軌道で成膜処理されている間に、成膜処理される新たな基板を前記準備室軌道に搬入することを特徴とする真空成膜方法
  5. 請求項4に記載の真空成膜方法であって、
    前記準備室軌道に搬入された基板を、前記搬入軌道を介して前記処理室軌道に移動させる間に、前記処理室軌道で成膜処理された基板を、前記搬出軌道を介して前記準備室軌道に移動させることを特徴とする真空成膜方法
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