JPH10157588A - 車両のブレーキ装置の制御方法及び装置 - Google Patents
車両のブレーキ装置の制御方法及び装置Info
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- JPH10157588A JPH10157588A JP9324425A JP32442597A JPH10157588A JP H10157588 A JPH10157588 A JP H10157588A JP 9324425 A JP9324425 A JP 9324425A JP 32442597 A JP32442597 A JP 32442597A JP H10157588 A JPH10157588 A JP H10157588A
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Abstract
解放制御量(圧力媒体によるブレーキ装置における作動
圧力及び/又は解放圧力)を決定する。 【解決手段】 車両は、トラクタZとトレーラ(セミト
レーラ)Aから成る。この場合、トラクタに対して電気
式制御ブレーキ装置が設けられ、この制御装置において
ドライバのブレーキ希望のほかに、車輪ブレーキの作動
及び/又は解放を導く制御量が考慮される。トレーラ
(セミトレーラ)に対する対応する作動制御量ないし解
放制御量がブレーキ過程の間に形成された車両全体の力
の釣合いから求められる。
Description
の制御方法及び装置に関するものである。
例えばドイツ特許公開第4112845号から既知であ
る。そこに記載の圧縮空気ブレーキ装置において、ブレ
ーキを操作したときのブレーキ圧力の時間線図を評価す
ることにより個々の車輪ブレーキの作動(係合)圧力が
決定される。求められた作動圧力は、ドライバの希望に
より導かれた個々の車輪ブレーキに対する目標圧力を、
すべての車両車輪ないし1つの車軸の車両車輪において
同じ大きさのブレーキ力が形成されるように補正するた
めに使用する。対応する手段は、ブレーキ解放時におい
て解放圧力を求めるためにも使用される。ここで、圧力
上昇及び圧力低下における車輪ブレーキのヒステリシス
が異なることにより、個々の車輪ブレーキにおけるない
し連結車両の部分車両のブレーキにおける作動圧力及び
解放圧力が相互に大きく異なることがわかっている。こ
れにより個々の車輪ブレーキにおいてないし個々の部分
車両内においてブレーキ力が異なり、この結果車輪ブレ
ーキの摩耗が不均一になり且つ部分車両間に長手方向力
を発生することになる。車輪ブレーキの実際状態に関す
る情報が存在しないトレーラ又はセミトレーラにおける
作動圧力及び/又は解放圧力を求めることは特にむずか
しい。
動時における圧力値が測定される。代替形態として、ブ
レーキの作動ないし解放のために設定すべき制御量(例
えば対応する制御信号)を表す値を測定してもよい。後
者の方法は特に液状(ガス状)ブレーキ媒体を用いない
ブレーキ装置に対して適用される。従って、以下におい
ては一般化して作動制御量ないし解放制御量が使用され
るが、この場合、好ましい実施形態は油圧式又は空圧式
制御装置に関係している。
作動制御量及び/又は解放制御量(圧力媒体によるブレ
ーキ装置における作動圧力及び/又は解放圧力)を決定
するための装置及び方法を提供することが本発明の課題
である。
2つの部分車両からなる車両のブレーキ装置であって、
少なくとも1つの部分車両のブレーキが少なくともドラ
イバの希望に基づいて電気的に制御され、当該ブレーキ
制御においてブレーキの作動及び/又はブレーキの解放
のために必要な制御量が考慮される、車両のブレーキ装
置の制御方法において、第2の部分車両のブレーキの作
動及び/又は解放のために必要な制御量が、ブレーキ過
程の間車両全体の力の釣合いに基づいて決定されること
を特徴とする本発明の車両のブレーキ装置の制御方法に
より解決される。
両からなる車両のブレーキ装置であって、少なくとも1
つの部分車両のブレーキを少なくともドライバの希望に
基づいて電気的に制御する電子式制御手段を備え、前記
制御において車輪ブレーキの作動及び/又は解放に必要
な制御量が考慮される、車両のブレーキ装置の制御装置
において、前記電子式制御手段が、第2の部分車両のブ
レーキに対する作動制御量及び/又は解放制御量をブレ
ーキ過程の間の車両全体の力の釣合いから導くことを特
徴とする本発明の車両のブレーキ装置の制御装置により
解決される。
(Prozessidentifikation)」、
Springer−Verlag Berlin He
idelberg New York発行、1974
年、52ないし86ページから、未知のプロセス量を評
価するための最小二乗法の使用が既知である。
トレーラのブレーキの作動制御量ないし解放制御量を正
確に求めることを保証する。
ーラないしトレーラのブレーキの実際状態に関する情報
の存在が必要でないことは有利である。これにより、ト
レーラ又はセミトレーラの作動制御量ないし解放制御量
もまた求められ、これらの制御量は通常の油圧式又は空
圧式ブレーキ装置で自由に利用することができる。従っ
て、電気式制御ブレーキ装置を備えたトラクタと、通常
のブレーキ装置を備えたトレーラ又はセミトレーラとか
らなる連結車のブレーキ過程は著しく改善される。
イッチが必要ではなく、電子式制御ブレーキ装置を備え
たトラクタ内に存在するセンサのみで十分であることは
特に有利である。
セミトレーラのブレーキ装置の目的とする制御を必要と
せず、従ってブレーキ過程及び乗り心地を損なうことな
く正常なブレーキ過程中にトレーラのブレーキの作動及
び解放が特定されることは特に有利である。
る過程のみが評価されることは特に有利である。これに
より、一定ブレーキ力を有する過程が正常運転において
ほぼそれぞれのドライバとは無関係にきわめて頻繁に発
生するので、トレーラのブレーキの作動制御量ないし解
放制御量を迅速且つ正確に求めることが可能となる。
放制御量が、数少ない測定で求められる量から評価可能
であることは特に有利である。この場合、走行路の勾配
も車両質量も知る必要がなく、従って評価が走行路の勾
配及び車両の積載荷重と無関係であることは特に有利で
ある。
使用、例えば既知の最小二乗法の使用は特に有利であ
る。これにより、測定エラーは明らかに低減され且つ作
動制御量ないし解放制御量の評価の精度は明らかに改善
される。
態により詳細に説明する。
えたトラクタはしばしば通常の空圧式ブレーキ装置を有
するトレーラないしセミトレーラと連結される。追加の
リレー弁と、トレーラないしセミトレーラのブレーキ装
置の大きな配管長さとにより、トレーラのブレーキヒス
テリシスはトラクタのブレーキヒステリシスに比較して
著しく増大される。図1に典型的な連結車両に対する両
方の部分車両のブレーキヒステリシスの例が示されてい
る。図1にブレーキトルクのブレーキ圧力に関する線図
が示されている。トラクタZ(実線)に対して車輪ブレ
ーキが圧力PAZにおいて作動し、作動圧力PAZより
小さい圧力PLZにおいてブレーキは解放する。更に一
般的に、トラクタのブレーキのヒステリシスは、圧力上
昇及び圧力低下に対するブレーキ特性曲線の勾配が異な
ることを特徴としている。同様のことはトレーラないし
セミトレーラA(破線)に対しても適用される。トラク
タのヒステリシスよりも一般に大きいこのヒステリシス
は、図示の例においてトラクタの作動圧力PAZより大
きい作動圧力PAA及び図示の例においてトラクタの解
放圧力PLZより小さい解放圧力PLAを有している。
力分配はトラクタとトレーラないしセミトレーラとの間
で異なってくる。このことから、両方の部分車両のブレ
ーキライニングの摩耗及び加熱も異なりまた乗り心地も
悪くなる。更に、ヒステリシスが異なることが部分車両
間に力を発生する原因となり、この力がブレーキ過程を
著しく妨害することがある。
する力が示されている。連結車の走行抵抗がF0として
示されている。トラクタZの車軸において、前車軸にブ
レーキ力FB1が発生し、後車軸にブレーキ力FB2が
発生する。更に、場合により、摩擦ブレーキのブレーキ
力に追加してトラクタの後車軸にリターダのブレーキ力
FRETが発生する。同様に1車軸として図示されてい
るトレーラAの車軸にブレーキ力FB3が発生する。こ
れらの力の関係に基づいて、車両の長手方向における運
動量の釣合いが次のように表わされる。
圧力ないし解放圧力を代入することにより次式が得られ
る。
ーラの車軸) Pi :トラクタの前車軸及び後車軸内の圧力 Pai:車軸iのブレーキの作動圧力ないしセミトレー
ラのブレーキのカップリングヘッドに換算した作動圧力 PAi:トラクタの前車軸及び後車軸のブレーキの作動
圧力(選択された車輪ブレーキ、平均値又は共通値) FRET:リターダによるブレーキ力 F0:走行抵抗(転がり抵抗+空気抵抗+斜面下降力) この場合、減速度及び圧力に対してそれぞれ、ブレーキ
圧力の問題としている定常過程の持続時間の間のこれら
の値の平均値が使用される。対応する数式がブレーキの
解放に対しても成立し、この場合、作動圧力PAiの代
わりに解放圧力PLiが使用される。
構成される未知の走行抵抗F0がブレーキ作動の開始前
に減速度Z0を測定することにより求められることが目
的に適っている。このとき、他の評価に対しては、走行
抵抗F0は比較的短いブレーキ作動時間の間実質的に変
化しないと仮定される。従って、数式(2)から次式が
得られる。
る。
ぞれ5つの定常過程において形成されたとき、1組の線
形方程式の系が得られ、この解からトレーラないしセミ
トレーラの作動圧力PA3(ないし解放圧力PL3)が
計算される。
圧力ないし解放圧力の評価は積積載重とは無関係であ
る。
い定常過程を評価に入れることは有利である。この場
合、数式(3)から余分の(決定における冗長性を持
つ)方程式の系が形成され、この余分の方程式の系に対
して冒頭記載の従来技術から既知の最小二乗法を用いて
近似解を決定することができる。
輪回転速度センサ並びに圧力センサをブレーキシリンダ
内に備えていること、トラクタの車軸に対して電子式に
制御される圧縮空気ブレーキが存在していること、及び
測定過程の間は連続ブレーキによるブレーキ作動が遮断
されるか又は連続ブレーキにより発生する減速度が既知
であることである。オプションとして、トレーラに通じ
るカップリングヘッド内に圧力センサが存在し、及びカ
ップリングヘッド内の圧力が対応する制御装置(トレー
ラ制御モジュール)により調節されるように設計しても
よい。
し解放圧力は既知である。この測定は、まず第1に、例
えばブレーキ試験台上で又はトレーラを連結した走行運
転中に行われる。対応する方法が冒頭記載の従来技術か
ら既知である。これらの圧力値はトラクタのライフ期間
中一般にきわめて徐々に変化するに過ぎず且つ特に積載
荷重又は存在するトレーラとは無関係であるので、一旦
求められた圧力をバッテリでバックアップされたRAM
又は電気的にプログラム可能なROM内に記憶すること
が目的に適っている。これにより、例えばトレーラを交
換したとき、時間損失なしにトレーラの作動圧力ないし
解放圧力に対する検出方法を開始することができる。ト
ラクタのライフ期間中作動圧力ないし解放圧力は十分安
定しているので、これらの値を車両の始動時にブレーキ
試験台上で求め且つ対応するテスト装置を介してプログ
ラム可能なROM内に記憶するだけで十分である。
であるとき、正常な走行運転中のブレーキ作動における
圧力線図及び減速度線図に基づいて上記の方法によりト
レーラのブレーキの作動圧力ないし解放圧力が決定され
る。
ーラに通じるカップリングヘッド内の圧力の時間線図の
一例が示されている。作動圧力ないし解放圧力を評価す
るために、いわゆる定常過程即ちほぼ一定の圧力を有す
る時間区間が使用される。作動圧力を評価するために、
そのあとに圧力が上昇する区間が続く定常過程が使用さ
れ、この場合、到達圧力レベルは確実にトレーラの予想
作動圧力以上に存在していなければならない。更に、定
常過程の期間は所定の最小値(典型的には1秒)以上で
なければならない。解放圧力を評価するために、そのあ
とに圧力が低下する区間が続く定常過程が使用され、低
下する圧力は少なくとも予想解放圧力の上側の圧力レベ
ルから行われなければならない。図3にトレーラの制御
圧力P3の圧力時間線図が示されている。トレーラの予
想作動圧力をP30と仮定する。時点T1においてブレ
ーキペダルの操作を開始したとき、トレーラ制御配管内
の圧力が操作される。第1の定常過程1は予想作動圧力
の下側に存在し、従って、ここでは作動圧力の評価を行
うことができない。第2の定常過程2は予想作動圧力の
上側に存在し、従って、ここでは作動圧力の評価を実行
するためのあらゆる条件が満たされている。時点T3に
おいて圧力が低下され、そのためそれに続く定常過程3
は解放圧力の評価のために利用することができる。この
場合、圧力低下は、トレーラのヒステリシスが確実に克
服され且つ定常過程がトレーラのブレーキ装置のヒステ
リシスの低下ブランチ上に存在するような大きさとしな
ければならない。典型的には、ヒステリシスの幅は1バ
ールである。作動圧力ないし解放圧力の評価のために、
その後に圧力上昇又は対応する大きさの圧力低下が続く
各定常過程を使用することができる。
程の間に発生するあらゆる定常過程が求められ、作動を
検出するために、予想作動値を超えて存在する定常過程
のみが使用される。
定の条件のもとでドライバのブレーキ希望とは独立に圧
力を一定に保持することにより人為的に発生される。そ
こで、これは、ドライバのブレーキ希望内の変動が所定
の範囲を超えていないときに行ってもよく、従ってブレ
ーキ圧力を一定に保持することにより乗り心地及びブレ
ーキ希望の実行が影響を受けることはない。
は、評価の精度を向上するためにブレーキ作動ごとに変
動するオフセットがカップリングヘッドにおける圧力に
重ねられる。しかしながら、このオフセットの変動は、
乗り心地が影響されないように且つECE R13の仕
様に基づくブレーキバンドが損傷されないように小さく
保持されなければならない。
るカップリングヘッド内の圧力を測定し及び/又は目的
に従ってその圧力を調節するための装置が設けられてい
ない場合、測定値P3の代わりにブレーキペダル位置か
ら特性曲線により導かれるサービスブレーキ弁の目標圧
力PBBVが使用される。この場合におけるカップリン
グヘッド内の圧力はもはや目的どおりに変動しないの
で、圧力オフセットΔP3の代わりに対応する負のオフ
セットΔPZがトラクタのブレーキに対する圧力目標値
に加算される。評価のための方法は上記のようにないし
以下に説明するように行われる。
ブレーキトルクが既知であるリターダを利用することが
できるので、方程式の系の解により車両質量が求められ
る。このとき数式(8)から次式が成立する。
評価値を用いて数式(4)ないし(6)からブレーキ特
性値C1、C2及びC3が計算される。
レーキ特性値が上記の数式から求められる。ブレーキ特
性値(ヒステリシス・ブランチの勾配)及び作動圧力な
いし解放圧力が求められたとき、ドライバのブレーキ希
望を目標圧力値に変換するときにこれらの値を考慮して
ブレーキ過程が更に最適化され、一方ドライバのブレー
キ希望から弁の操作量を形成するときにこれらの値が考
慮される。
くブレーキ特性値C1及びC2もまた既知であり且つ車
両のライフ期間中これらの値はほとんど変化することは
ないことがしばしばある。ここで、数式(3)は次のよ
うに変形される。
である。
線形方程式の系を示す。
の場合、2つの未知数が求められるだけでよいことは有
利である。従って、作動圧力ないし解放圧力の評価のた
めに2つの測定データの組のみで十分である。従って、
この方法は明らかにより迅速に収斂する。
りカップリングヘッド内の圧力を制御する電子式制御ユ
ニットが示されている。制御ユニット10は、入力回路
12、少なくとも1つのマイクロコンピュータ14、少
なくとも1つのメモリ要素16及び出力回路18を含
む。これらの要素は通信系統20を介して相互に結合さ
れている。入力回路12に、入力ライン22、24及び
26ないし29並びに場合により30が供給される。入
力ライン22は、制御ユニット10を、ブレーキペダル
操作を求めるための少なくとも1つの測定装置32と結
合する。入力ライン24は、制御ユニット10を、カッ
プリングヘッド内の圧力を求めるための測定装置34と
結合する。一方、入力ライン26ないし29は、制御ユ
ニット10を、トラクタの車輪回転速度及びトラクタの
車輪ブレーキ内のブレーキ圧力を測定する測定装置36
ないし39と結合する。更に、ある実施形態において
は、リターダ制御装置により求められた、リターダによ
り発生されたブレーキトルクが、制御ユニット10にラ
イン30を介して伝送される。制御ユニット10は、出
力ライン40ないし43及び44を介して、トラクタの
車輪ブレーキ内のブレーキ圧力を制御するための弁46
ないし49と、並びにトレーラないしセミトレーラに通
じている制御配管内の圧力がそれを介して調節されるト
レーラ制御弁50とを操作する。
クロコンピュータ14が、トレーラのブレーキの作動圧
力ないし解放圧力を評価するための上記の方法を実行す
る。このようなプログラムに対する実施形態が図5及び
6に流れ図として示されている。この場合、図5はブレ
ーキ作動開始前の車両減速度を決定するためのプログラ
ムを示し、一方図6はブレーキ過程中のトレーラないし
セミトレーラのブレーキの作動圧力ないし解放圧力を決
定するためのプログラムを示す。
いて第1のステップ100から開始され、ステップ10
0において車両の車輪回転速度が読み込まれる。それに
続くステップ102において、これらの車輪回転速度か
ら既知の方法(例えば非駆動車輪の車輪回転速度の平均
値と1つ前のプログラムランからの平均値との比較)に
より連結車の減速度Zが決定される。それに続く問い合
わせステップ104において、ブレーキ過程の開始が存
在するか否か、即ちドライバがたったいまブレーキペダ
ルを操作したか否かが検査される。これが肯定の場合、
ステップ106により、ステップ102において計算さ
れた減速度Zが減速度Z0として使用され、プログラム
部分はステップ104における否定の回答の場合と同様
に終了される。次に、ブレーキ過程の範囲外において及
びブレーキ過程中に、所定の時点において車両減速度を
計算するためにプログラムが反復され、この場合、ステ
ップ106はブレーキペダルを最初に操作したときにお
いてのみ実行され、ブレーキペダルが操作されていると
きは実行されない。
プログラムが開始される。第1のステップ200におい
てトレーラの制御配管内の圧力P3が測定される。それ
に続いてステップ202において、圧力が上昇している
か否かが検査される。好ましい実施形態においては、こ
の検査はステップ200において測定されたブレーキ圧
力と1つ前のプログラムランから求められたブレーキ圧
力(最初のランにおいては値0)との比較により行われ
る。圧力が上昇しているとき、それに続く問い合わせス
テップ204において、ブレーキ圧力P3が予想される
作動圧力P30の上側に存在するか否かが検査される。
これが否定の場合、作動圧力の評価は見送られなければ
ならない。同様に、問い合わせステップ206におい
て、例えばブレーキペダルスイッチ信号及び/又は圧力
信号に基づいて、ブレーキ過程が終了されたか否かが検
査される。これが肯定の場合、プログラムは終了され、
ブレーキ過程が継続している場合、プログラムはステッ
プ200から反復される。
動圧力の上側に存在することを与えた場合、ステップ2
08において、定常圧力過程が存在するか否かが検査さ
れる。この検査は連続して求められた圧力値の比較によ
り行われ、この場合、相前後して求められた圧力値が所
定の公差範囲内で等しいとき定常圧力過程が検出され
る。定常過程が所定の時間例えば1秒間継続した場合、
ステップ210において、実際車両減速度Z、実際ブレ
ーキ圧力P3、P1及びP2、トラクタの記憶作動圧力
PA1及びPA2並びに場合によりリターダブレーキト
ルクFRETが測定される。次に、それに続くステップ
212において、前記の数式に従って、ないし評価方法
の範囲内でトレーラの作動圧力PA3が求められる。好
ましい実施形態においては、ステップ210において記
憶値がそれぞれ少なくとも5回存在するときにステップ
212が実行される。他の実施形態においては、それぞ
れ少なくとも1回の実際値が存在するときに常にステッ
プ212が実行され、この場合、車両の運転サイクルの
開始時において値を最初に測定するとき、計算のために
必要な測定されていない値のグループが固定値として与
えられている(例えばトラクタの典型的なブレーキ圧力
値及び付属の推定減速度値)。ステップ212にステッ
プ206が続く。ステップ206は、ステップ208に
おいて定常過程が求められなかったとき及び作動圧力評
価を実行できなかったときにおいても適用される。
とを与えなかったとき、問い合わせステップ214にお
いて、(予想作動圧力を超えた後)圧力低下が行われた
か否かが検査される。この場合、圧力低下は所定の大き
さ(1バールの大きさ)を超えていなければならず、こ
の所定の値は、トレーラのブレーキのヒステリシスが克
服され且つトルク/圧力特性曲線がヒステリシスの低下
ブランチであることを保証する。このような圧力低下が
検出されなかった場合、ステップ206が実行される。
圧力低下が検出された場合、問い合わせステップ216
において、ステップ208と同様に、定常過程が存在す
るか否かが検査される。これが否定の場合、ステップ2
06が行われ、肯定の場合、ステップ218において、
解放圧力の評価の基礎となる対応する量が測定され且つ
記憶される。これらの量は、車両減速度Z、ブレーキ圧
力P3、P1及びP2並びに記憶されているトラクタの
解放圧力PL1及びPL2及び場合によりリターダのブ
レーキトルクFRETである。それに続くステップ22
0において、ステップ212と同様に、トレーラないし
セミトレーラの解放圧力PL3がステップ218におい
て求められた量に基づいて計算ないし評価される。この
場合もまた、好ましい実施形態においては、計算ないし
評価は、少なくとも5つの定常過程が実行されたとき、
従って5つの異なる値の組合せが存在するときにはじめ
て行われる。ステップ220にステップ206が続く。
上記の代替形態は解放圧力の評価においても同様に使用
される。
り説明してきた。他の実施形態においては、油圧式ブレ
ーキ装置においてもまた上記の利点を有する本発明によ
る解決策が使用される。同様に、本発明による解決策
を、電動の補助装置を有する純粋に電気的に制御される
ブレーキ装置に使用した場合においても上記の利点が得
られる。この場合、作動圧力ないし解放圧力が求められ
るばかりでなく、ブレーキの作動ないし解放を導く制御
変数(電流、電圧等)に対する値もまた求められる。最
後のケースは油圧式又は空圧式ブレーキ装置に対しても
また適用され、これらにおいては、圧力値ではなく例え
ばブレーキの作動ないし解放のために出力される弁の操
作量が測定される。
の概略線図である。
た連結車の概略図である。
用される定常過程が示されている、典型的なブレーキ過
程に対してトレーラに供給される制御信号(制御圧力)
の時間線図である。
レーラへの制御信号(圧力)の調節を行う電子式制御ユ
ニットのブロック回路図である。
の決定を制御ユニットのマイクロコンピュータのプログ
ラムとして示した流れ図である。
しセミトレーラのブレーキの作動圧力ないし解放圧力の
決定を制御ユニットのマイクロコンピュータのプログラ
ムとして示した流れ図である。
ブレーキ内のブレーキ圧力) 46、49 トラクタのブレーキ圧力制御弁 50 トレーラのブレーキ圧力制御弁
Claims (11)
- 【請求項1】 少なくとも2つの部分車両からなる車両
のブレーキ装置であって、少なくとも1つの部分車両の
ブレーキが少なくともドライバの希望に基づいて電気的
に制御され、当該ブレーキ制御においてブレーキの作動
及び/又はブレーキの解放のために必要な制御量が考慮
される、車両のブレーキ装置の制御方法において、 第2の部分車両のブレーキの作動及び/又は解放のため
に必要な制御量が、ブレーキ過程の間車両全体の力の釣
合いに基づいて決定されることを特徴とする車両のブレ
ーキ装置の制御方法。 - 【請求項2】 前記制御量が、ブレーキ過程の間の定常
過程において求められ且つブレーキ過程の特性を示す測
定量に基づいて求められることを特徴とする請求項1記
載の方法。 - 【請求項3】 ブレーキ作用が行われ且つブレーキ作用
が上昇した後に求められた少なくとも1つの測定量の組
に基づいて作動制御量が形成されることを特徴とする請
求項1又は2記載の方法。 - 【請求項4】 ブレーキ作用がブレーキ作動のヒステリ
シス幅よりも大きい値だけ低下した後に求められた少な
くとも1つの測定量の組に基づいて解放制御量が形成さ
れることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項
に記載の方法。 - 【請求項5】 前記ブレーキ装置が圧力媒体ブレーキ装
置であり、前記の作動制御量及び解放制御量が圧力であ
ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に
記載の方法。 - 【請求項6】 ブレーキ過程の開始前に車両全体の減速
度が求められることを特徴とする請求項1ないし5のい
ずれか一項に記載の方法。 - 【請求項7】 前記制御量を決定するときリターダのブ
レーキ作用が求められることを特徴とする請求項1ない
し6のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項8】 前記第2の部分車両がトレーラ又はセミ
トレーラであることを特徴とする請求項1ないし7のい
ずれか一項に記載の方法。 - 【請求項9】 車両質量が決定され、車両全体のブレー
キの作動に対する既知の制御量に基づいてブレーキのブ
レーキ作動特性値が求められることを特徴とする請求項
1ないし8のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項10】 前記制御量が、複数の測定量の組か
ら、評価法に従って、特に最小二乗法に従って求められ
ることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に
記載の方法。 - 【請求項11】 少なくとも2つの部分車両からなる車
両のブレーキ装置であって、少なくとも1つの部分車両
のブレーキを少なくともドライバの希望に基づいて電気
的に制御する電子式制御手段を備え、前記制御において
車輪ブレーキの作動及び/又は解放に必要な制御量が考
慮される、車両のブレーキ装置の制御装置において、 前記電子式制御手段が、第2の部分車両のブレーキに対
する作動制御量及び/又は解放制御量をブレーキ過程の
間の車両全体の力の釣合いから導くことを特徴とする車
両のブレーキ装置の制御装置。
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